『あなたには帰る家がある』中谷美紀と玉木宏の夫婦描写がリアルすぎて「あるある」「見てて辛い」と賛否両論!

 TBSの金曜ドラマ『あなたには帰る家がある』の第1話が4月13日に放送され、初回平均視聴率は9.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録しました。

 同ドラマは、2000年に『プラナリア』(文藝春秋)で直木賞を受賞した作家・山本文緒の同名小説が原作。“夫婦の絆”や“不倫”、“女の本音”が盛り込まれており、『金曜日の妻たちへ』『ずっとあなたが好きだった』といった人気ドラマを生み出したTBSの金曜ドラマらしい作品に仕上がっているそうです。

 では、第1話のあらすじを振り返ってみましょう!

■表向き“平穏な夫婦”。でも裏では……

 専業主婦・佐藤真弓(中谷美紀)は、結婚13年目になる住宅販売会社社員の夫・佐藤秀明(玉木宏)とひとり娘・麗奈との3人家族。麗奈が名門私立中学に合格し、子育てがひと段落したのもつかの間、虚無感が真弓を襲う。そんな中、麗奈の中学入学式の帰り道に、真弓がかつて働いていた旅行代理店の同期・愛川由紀(笛木優子)に偶然再会し、職場復帰を勧められる。

 一方その頃、秀明はモデルハウスを見に来ていた茄子田太郎(ユースケ・サンタマリア)と妻の綾子(木村多江)の接客をしていたが、太郎のめんどくさい態度に困惑する。

 その夜、真弓は秀明に職場復帰の相談をするが、秀明は「そんなに甘くない」と言い放つ。しかし、その態度に腹が立った真弓は家計や麗奈の学費のためだと力説し、しぶしぶ秀明も了承した。

 職場復帰した真弓だが、働いていた頃と勝手が変わり、失敗ばかり。秀明の方は営業のために茄子田家を訪れたものの、横柄な態度を取る太郎にまたも手を焼く。そんな秀明の姿を見て励ます綾子。いつしか2人は惹かれ合っていった。

 ある夜、会社でミスをして帰ってきた真弓は、家事を一切手伝わない秀明に怒りをぶつけ大ケンカに発展するも、タイミングよく太郎からの電話が鳴り、なんとかその場を逃れることに成功。

 太郎が待つスナックを訪れた秀明は、真弓や仕事への不満を爆発させ、あおるように酒を飲んで、その場で寝てしまう。目を覚ますと、なんとそこは茄子田家。かいがいしく秀明を介抱してくれる綾子に、秀明は思わず抱きつき「本当に幸せなのか?」と尋ねた。そこで2人は一線を越えそうになるが、物音が聞こえて、秀明は慌てて茄子田家を後にした。

 それから数日たった4月13日。この日は真弓と秀明の結婚記念日。真弓は秀明のためにと、好物であるメンチカツを作って帰りを待っていた。その頃、秀明も早めに家に帰ろうと車を走らせていたが、偶然、雨の中で大荷物を持って歩く綾子を見つけ、家まで送ることに。その途中、綾子は秀明に「私、幸せです。でも、寂しい」と胸の内を語り、2人はホテルへ。ついに一線を越えてしまうのだった、というのが第1話の内容でした。

■女性100人超リサーチ力に圧巻! 女性たちからは共感との声!

 同ドラマの脚本は『花燃ゆ』(NHK総合)の脚本を担当した大島里美氏。『花燃ゆ』では、時代劇初挑戦ということで、大河ドラマ史上ワーストと言われる視聴率をたたき出してしまいましたが、良作もあります。まだ若かった沢尻エリカを有名にしたドラマ『1リットルの涙』『東京タワー 〜オカンとボクと、時々、オトン〜』(共にフジテレビ系)や映画『ダーリンは外国人』(2010)といった作品をヒットさせており、現代ものでは評価されています。ただ、今回は“大人のドラマ”ということで、“不倫”などを主題に扱うのはほぼ初めて。少々不安が残ります。

 でも、そこは天下のTBSがカバー! なんと事前に女性100人超にリサーチを行い、「クスっと笑える“オンナの本音”あるある」を大量にゲットしたそう。これが秀明や太郎の性格、夫婦描写に反映されているようで、ネットでは放送中から「秀明の賞味期限チェック、あれウチの旦那もやるよ~! ムカつくんだよね~」「仕事も家事もやるのって大変だよね~それなのに旦那がグータラしてるの腹立つ~わかる~!」「太郎みたいに若い女には優しい態度するおっさんいるいる!」など、共感するとの声が聞こえてきていました。

 一方で、そういったリアルな描写が「見ていて辛い」といった声も。特に夫婦のすれ違いなどの描写が妙にリアルだと既婚女性は感じていたようです。夫婦で見ると険悪なモードに入りそうな予感がしますので、今後はひとりで見ることをオススメします。

■演技力抜群の俳優陣の中に一人だけ……

 主人公の真弓はずぼらで頑固な性格の専業主婦。これを中谷が演じるということで、最初は「大丈夫か?」と感じていた人もいるはず。なぜなら、中谷から“家庭”“主婦”という生活感ある役をあまり演じたことがない上、キャリアウーマンや少し抜けた刑事と印象の方が強いからです。

 しかし、ドラマを見ると、あら意外といいじゃない! 特に、結婚記念日に料理を作るシーンではメンチカツを油の中に投入する前から「あちっ!」と言ったり、思いっきり焦げているにもかかわらず、嬉しそうに「よし!」と言っているのです。中谷といえば、数年前までベジタリアンで、揚げ物なんて作ったことがないはず。むしろそういうところが、“ずぼら主婦”にぴったりハマるのです。

 また、ユースケ演じる横暴で嫌味ったらしい夫も絶妙。ユースケといえば、ドラマ『火の粉』(フジテレビ系)で演じた狂気を秘めた役のように、変人役を演じさせると、なぜかぴったりハマります。原作では、さらに気持ち悪い行動を取るだけに、今後もその演技に期待できるはず。さらに、その嫁を演じる木村も実にうまいのです。あの幸薄い感じが妙に色っぽい主婦にぴったり。いつもは三つ指突いて夫の帰りを待つような嫁なのですが、突然、大胆な行動をみせ、不倫へと走ってしまう……。その演技は主役の中谷よりも木村の方が魅力的に映ってしまうほど。

 そして、ユースケ×木村といえば、『カレ、夫、男友達』(NHK)でも夫婦役だったのですが、そのときに、束縛夫のユースケが妻である木村の頭にマヨネーズをドバドバとかけるという衝撃的な荒行が今でも思い出されます。同ドラマにも、そういったシーンがあると話題になると思うのですが……。今後そういった演出を期待したいところです。

 一方で、違和感しか湧かなかったのが、中谷の夫を演じる玉木宏。同ドラマのようにダメな夫役は、過去にドラマ『残念な夫。』(フジテレビ系)で演じていたことがありましたが、これもすごく違和感が……。実生活で若い頃チーマーをしていたことが影響しているからでしょうか。さらに、顔が若すぎて、とても13歳の娘を持つ父親とも思えない……。配役に少々無理があるように思えますが、なんてったって好感度NO.1俳優ですからね。視聴率のためには必要不可欠。次回は浮気がバレそうになるという不運に見舞われますが、どんなダメな夫ぶりをみせてくれるのか期待しましょう。

 以上、第1話のレビューでした。

 前作の『アンナチュラル』は初回平均視聴率12.7%だっただけに、少し寂しいスタートを切ってしまいました。しかし、演技派の俳優陣に加え、“リアルな描写”という売りがありますから、これから数字が伸びるチャンスはまだまだありそうです。第2話に期待しましょう!

(文=どらまっ子KOROちゃん)

『あなたには帰る家がある』中谷美紀と玉木宏の夫婦描写がリアルすぎて「あるある」「見てて辛い」と賛否両論!

 TBSの金曜ドラマ『あなたには帰る家がある』の第1話が4月13日に放送され、初回平均視聴率は9.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録しました。

 同ドラマは、2000年に『プラナリア』(文藝春秋)で直木賞を受賞した作家・山本文緒の同名小説が原作。“夫婦の絆”や“不倫”、“女の本音”が盛り込まれており、『金曜日の妻たちへ』『ずっとあなたが好きだった』といった人気ドラマを生み出したTBSの金曜ドラマらしい作品に仕上がっているそうです。

 では、第1話のあらすじを振り返ってみましょう!

■表向き“平穏な夫婦”。でも裏では……

 専業主婦・佐藤真弓(中谷美紀)は、結婚13年目になる住宅販売会社社員の夫・佐藤秀明(玉木宏)とひとり娘・麗奈との3人家族。麗奈が名門私立中学に合格し、子育てがひと段落したのもつかの間、虚無感が真弓を襲う。そんな中、麗奈の中学入学式の帰り道に、真弓がかつて働いていた旅行代理店の同期・愛川由紀(笛木優子)に偶然再会し、職場復帰を勧められる。

 一方その頃、秀明はモデルハウスを見に来ていた茄子田太郎(ユースケ・サンタマリア)と妻の綾子(木村多江)の接客をしていたが、太郎のめんどくさい態度に困惑する。

 その夜、真弓は秀明に職場復帰の相談をするが、秀明は「そんなに甘くない」と言い放つ。しかし、その態度に腹が立った真弓は家計や麗奈の学費のためだと力説し、しぶしぶ秀明も了承した。

 職場復帰した真弓だが、働いていた頃と勝手が変わり、失敗ばかり。秀明の方は営業のために茄子田家を訪れたものの、横柄な態度を取る太郎にまたも手を焼く。そんな秀明の姿を見て励ます綾子。いつしか2人は惹かれ合っていった。

 ある夜、会社でミスをして帰ってきた真弓は、家事を一切手伝わない秀明に怒りをぶつけ大ケンカに発展するも、タイミングよく太郎からの電話が鳴り、なんとかその場を逃れることに成功。

 太郎が待つスナックを訪れた秀明は、真弓や仕事への不満を爆発させ、あおるように酒を飲んで、その場で寝てしまう。目を覚ますと、なんとそこは茄子田家。かいがいしく秀明を介抱してくれる綾子に、秀明は思わず抱きつき「本当に幸せなのか?」と尋ねた。そこで2人は一線を越えそうになるが、物音が聞こえて、秀明は慌てて茄子田家を後にした。

 それから数日たった4月13日。この日は真弓と秀明の結婚記念日。真弓は秀明のためにと、好物であるメンチカツを作って帰りを待っていた。その頃、秀明も早めに家に帰ろうと車を走らせていたが、偶然、雨の中で大荷物を持って歩く綾子を見つけ、家まで送ることに。その途中、綾子は秀明に「私、幸せです。でも、寂しい」と胸の内を語り、2人はホテルへ。ついに一線を越えてしまうのだった、というのが第1話の内容でした。

■女性100人超リサーチ力に圧巻! 女性たちからは共感との声!

 同ドラマの脚本は『花燃ゆ』(NHK総合)の脚本を担当した大島里美氏。『花燃ゆ』では、時代劇初挑戦ということで、大河ドラマ史上ワーストと言われる視聴率をたたき出してしまいましたが、良作もあります。まだ若かった沢尻エリカを有名にしたドラマ『1リットルの涙』『東京タワー 〜オカンとボクと、時々、オトン〜』(共にフジテレビ系)や映画『ダーリンは外国人』(2010)といった作品をヒットさせており、現代ものでは評価されています。ただ、今回は“大人のドラマ”ということで、“不倫”などを主題に扱うのはほぼ初めて。少々不安が残ります。

 でも、そこは天下のTBSがカバー! なんと事前に女性100人超にリサーチを行い、「クスっと笑える“オンナの本音”あるある」を大量にゲットしたそう。これが秀明や太郎の性格、夫婦描写に反映されているようで、ネットでは放送中から「秀明の賞味期限チェック、あれウチの旦那もやるよ~! ムカつくんだよね~」「仕事も家事もやるのって大変だよね~それなのに旦那がグータラしてるの腹立つ~わかる~!」「太郎みたいに若い女には優しい態度するおっさんいるいる!」など、共感するとの声が聞こえてきていました。

 一方で、そういったリアルな描写が「見ていて辛い」といった声も。特に夫婦のすれ違いなどの描写が妙にリアルだと既婚女性は感じていたようです。夫婦で見ると険悪なモードに入りそうな予感がしますので、今後はひとりで見ることをオススメします。

■演技力抜群の俳優陣の中に一人だけ……

 主人公の真弓はずぼらで頑固な性格の専業主婦。これを中谷が演じるということで、最初は「大丈夫か?」と感じていた人もいるはず。なぜなら、中谷から“家庭”“主婦”という生活感ある役をあまり演じたことがない上、キャリアウーマンや少し抜けた刑事と印象の方が強いからです。

 しかし、ドラマを見ると、あら意外といいじゃない! 特に、結婚記念日に料理を作るシーンではメンチカツを油の中に投入する前から「あちっ!」と言ったり、思いっきり焦げているにもかかわらず、嬉しそうに「よし!」と言っているのです。中谷といえば、数年前までベジタリアンで、揚げ物なんて作ったことがないはず。むしろそういうところが、“ずぼら主婦”にぴったりハマるのです。

 また、ユースケ演じる横暴で嫌味ったらしい夫も絶妙。ユースケといえば、ドラマ『火の粉』(フジテレビ系)で演じた狂気を秘めた役のように、変人役を演じさせると、なぜかぴったりハマります。原作では、さらに気持ち悪い行動を取るだけに、今後もその演技に期待できるはず。さらに、その嫁を演じる木村も実にうまいのです。あの幸薄い感じが妙に色っぽい主婦にぴったり。いつもは三つ指突いて夫の帰りを待つような嫁なのですが、突然、大胆な行動をみせ、不倫へと走ってしまう……。その演技は主役の中谷よりも木村の方が魅力的に映ってしまうほど。

 そして、ユースケ×木村といえば、『カレ、夫、男友達』(NHK)でも夫婦役だったのですが、そのときに、束縛夫のユースケが妻である木村の頭にマヨネーズをドバドバとかけるという衝撃的な荒行が今でも思い出されます。同ドラマにも、そういったシーンがあると話題になると思うのですが……。今後そういった演出を期待したいところです。

 一方で、違和感しか湧かなかったのが、中谷の夫を演じる玉木宏。同ドラマのようにダメな夫役は、過去にドラマ『残念な夫。』(フジテレビ系)で演じていたことがありましたが、これもすごく違和感が……。実生活で若い頃チーマーをしていたことが影響しているからでしょうか。さらに、顔が若すぎて、とても13歳の娘を持つ父親とも思えない……。配役に少々無理があるように思えますが、なんてったって好感度NO.1俳優ですからね。視聴率のためには必要不可欠。次回は浮気がバレそうになるという不運に見舞われますが、どんなダメな夫ぶりをみせてくれるのか期待しましょう。

 以上、第1話のレビューでした。

 前作の『アンナチュラル』は初回平均視聴率12.7%だっただけに、少し寂しいスタートを切ってしまいました。しかし、演技派の俳優陣に加え、“リアルな描写”という売りがありますから、これから数字が伸びるチャンスはまだまだありそうです。第2話に期待しましょう!

(文=どらまっ子KOROちゃん)

『正義のセ』吉高由里子が殺人回想シーンになぜか登場! 突然“想像の翼”を広げる主人公についていけない!

 吉高由里子主演のドラマ『正義のセ』(日本テレビ系)の第2話が4月18日に放送され、平均視聴率9.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と、前回から1.1ポイントダウンとなってしまいました。

 第1話放送直後から「既視感がすごい……」と視聴者の間では、悪い意味で話題となっていたため、「見なくてもいいっか~」と考える人が続出したのでしょうか。

 視聴率ダウンの推測はこのくらいにして、第2話のあらすじを振り返ってみましょう! 

■初めて殺人事件を担当し、検事として成長を見せる凜々子!

 ある日、竹村凜々子(吉高)は梅宮譲支部長(寺脇康文)から妻が夫を殺した事件を任される。初めて殺人事件を担当することになった凜々子は「頑張ります!」と張り切るが、凜々子の担当事務官・相原勉(安田顕)は、「常に冷静に落ち着いて」と忠告する。

 凜々子の担当する殺人事件は、主婦・町田かれん(財前直見)が夫・義之(大澄賢也)の暴力から身を守るために夫を殴った、という内容。「気付いたら意識がなくびっくりした」と泣きながら殺意を否認するかれんの供述を聞き、凜々子は同情する。

 そんな中、警察から「かれんが夫以外の男性と頻繁に会っていた」という情報がもたらされ、凜々子と相原は殺害現場である町田家に向かった。すると、近所の主婦から「かれんが出したゴミ袋の中に離婚届があった」との話を聞く。もしかしたら「かれんは不倫をしていたのでは?」と思い始める凜々子。さらに、司法解剖によって5回も殴っていたことが判明し、殺意があった疑いが強まっていく。

 翌日、かれんが頻繁に会っていた男が、仕事の斡旋業者の社長だったことがわかり、凜々子と相原は話を聞きに行くことに。社長はかれんが働きたがっていたと話し、2人はかれんが夫と別れ独り立ちしたがっていたのだと知るのだった。

 さらに、調べようと、かれんの携帯電話の情報を取り寄せた2人は、履歴から娘・まりあの居場所を突き止める。まりあに会いに行き、2人は「日頃から暴力を振るっていた父に母は何も言わず耐えていた。それが嫌で家を出た」という真実を聞く。母を毛嫌いし続けるまりあに、凜々子はかれんがまりあのSNSに励ますメッセージを送っていた事実を伝える。それに感動したまりあは「母に渡してほしい」と、かれんのことを許す旨を書いた手紙を凜々子に渡した。

 凜々子はかれんにその手紙を渡し、自白を促す。手紙を読んだかれんは泣きながら事件の真実を話し、無事解決に至った、という内容でした。

■SF演出が炸裂! 凜々子が“想像の翼”を広げて、殺人回想シーンに登場!

 第1話でも言いましたが、凜々子を中心に話が進むため、結局は彼女の想像通りにことが進みすぎです。凜々子の推理は的中率100%に近く、被疑者の自白シーンがまったく必要なくなってしまうぐらいで、「お前は江戸川コナンか!」とツッコミたくなります。

 その上、今回、凜々子と相原がかれんの携帯電話の履歴から娘の居場所を見つけるというシーンがあるのですが、「警察が調べてるはずでしょ?」と疑問が。まさかこのドラマの中の警察は、かれんの「娘の居場所はわからない」という言葉を信じて調べてないのでしょうか。普通調べているはずですが、きっと警察は無能だということを言いたいのでしょうか!?

 また、かれんの事件回想シーンの演出が急にSFチックになり、かれんが夫を殺す瞬間に第三者として、なぜか凜々子が傍観しているのです! 「ええ? なんでいるの?」という声と共に、「“想像の翼”を広げ始めちゃった? ああ、『花子とアン』(NHK総合)ね」とツッコミたくなる演出にびっくりです。多分、凜々子のかれんに同情する気持ちを表現したいと思ったのでしょうが、突拍子もない演出になってしまっているので、視聴者側としては「てっ!」ではなく、「けっ!」と吐き捨てしまいそうです。

■吉高よりも有名な脇役俳優たちがパセリ化!

 凜々子中心で話が進むので、どうしても脇役が機能していない印象がすごいです。無駄に声を低くしてクールキャラを気取っている三浦翔平しかり、梅宮支部長役の寺脇康文、同僚の塚地武雅も添え物程度にしか見えず、「いる意味があるのか?」と疑問に思ってしまいます。

 凜々子のバディである相原に至っては、毎回凜々子に忠告をするのですが、凜々子がガン無視して猪突猛進するあまり、別にいなくてもいい存在という印象が強くなるばかり。演技派として人気がある安田顕の無駄遣いとしかいいようがありません。

 また、「仕事並みに恋もしっかりする」というテーマがあるようですが、デートのシーンが毎回ちょっとしかない……。その上、恋人とすれ違いという悲しいオチ。まったく恋はうまくいっていないので、すでに失恋フラグが立っている印象に。演出を担当している南雲聖一氏は過去に菅野美穂主演ドラマ『働きマン』(同)の演出も担当していることもあり、筆者としては、このまま相手が別れを切り出す方向に進めようとしているのではないかと想像してしまいました。

 そして一番いらないと思ってしまったのが、家族のシーン。父親役の生瀬勝久と母親役の宮崎美子、塩顔の凜々子と似ても似つかないソース顔の妹の広瀬アリスとの一家団欒シーンがあるのですが、これがまったく仕事に結びついていないのです。家族コントのためだけに用意されているのかと思ってしまうぐらいで、いっそこのシーンはなくしてしまったほうがいいのではないかと。今後この家族が凜々子の仕事に必要になる日がくるのでしょうか。

 以上、第2話のレビューでした。

 こういうお奉行さまスタイルのドラマは高齢者も見やすいとあって、今後視聴率が挽回する可能性もなきにしもあらず。次回は、結婚詐欺事件を担当するそう。おまけに、プライベートの方では恋人にプロポーズされるらしく、「え? そっちの方は全然進んでいなくない? また突然かよ!」と放送前からツッコミ要素が満載。楽しみに次回放送を待ちましょう!

(文=どらまっ子KOROちゃん)

吉高由里子の“まっすぐ演技”が災いして、主人公に「検事無資格疑惑」が浮上!? 『正義のセ』第1話

 吉高由里子が、生真面目で理不尽なことが許せない性格の新人検事を演じているドラマ『正義のセ』が4月11日から放送スタート。第1話の平均視聴率は11.0%(ビデオリサーチ調べ、関東平均)と、2ケタの幸先良い滑り出しとなりました。

 このドラマはタレントでエッセイスト・阿川佐和子さんの同名小説が原作。阿川さんは「ゴルフでたまたま出会った女性検事に興味を持ち、それをきっかけに何人もの女性検事に会い綿密に取材して書き上げた」と語っていただけに、期待度も高い。また、前作の気分がどんよりしたドラマ『anone』とは打って変わり、“痛快お仕事ドラマ”ということで、「『anone』で水曜日の夜がつらかった」という人よ、戻って来い!……と願うばかりです。

 では前置きはこれくらいにして、早速、第1話のあらすじを振り返ってみましょう。

■若手女性検事が“正義”を貫くために大奮闘!

 主人公の竹村凜々子(吉高)は、大阪赴任を経てこの春から横浜地方検察港南支部に赴任する2年目の検事。赴任初日から5件の案件を担当することになった凜々子だが、いざ被疑者の取調べをすると、自らの喜怒哀楽が入ってしまい仕事にならず。バディを組む事務官・相原勉(安田顕)も呆れ顔。さらに、同僚の検事で港南支部のエース・大塚仁志(三浦翔平)からも「そんなんだから被疑者になめられるんだよ」と一喝されてしまう。

 そんな中、凜々子は傷害事件を担当することに。被害者である建設会社勤務の向井俊哉(浅利陽介)は、上司の恩田徹(石黒賢)から路地裏で暴行を受け、その弾みで階段から転げ落ち、全治2カ月の大ケガを負ってしまい被害届を出したというものだった。

 凜々子は「ひどいパワハラ上司だ」と憤りつつ恩田の取調べを行うが、恩田の姿は穏やか。それだけではなく、「向井が私を貶めようとしている」と話し、凜々子は困惑してしまう。

 翌日、向井の話も聞こうと向井が入院する病院を訪れた凜々子と大塚。向井は「日常的に恩田からパワハラを受けていた」と告白し、事件当日恩田に「告発する」と宣言したところ、事件が起こってしまったと説明。向井の妻・美織(森カンナ)が、「みんな信じてくれないけど、警察なら……」と被害届を出した経緯を語ると、凜々子は涙を堪えながら「私は信じます!」と宣言。病室を後にし、すぐさま向井と恩田が勤務する建設会社に向かった。

 事件当日に一緒にいた同僚・田中啓介(六角慎司)に話を聞くと、「恩田さんの証言通り」の一点張り。しかし、凜々子が「嘘をつくと刑法に触れる」と言ったところ、挙動不審になり何か隠している様子だった。

 事務所に戻り、凜々子は「嘘をついているのは恩田と田中だ」と言い張るが、大塚は「それはあなたの感想だ」と反論。それでも、「絶対にそうだ!」と言い張る凜々子に、支部長・梅宮譲(寺脇康文)は「起訴するだけの証拠を見つけるよう」にと促した。

 翌日、美織が凜々子のもとを訪れ、向井のもとを訪れた恩田が「被害届を取り下げれば、会社に残れるようにしてやる」と告げたので、それを呑んで被害届を取り下げると語った。それを聞き、ショックで何も言えなくなった凜々子だが、事務所に戻ると「今日1日で恩田が有罪の証拠を探してくるから時間をください」と同僚たちに頭を下げ、大塚とともに事件現場へ向かった。

 事件現場で通行人に聞き込みをする2人だが、夜になっても有力な証言は得られず。ダメかとあきらめかけたときに、凜々子はタクシーのドライブレコーダーに3人が映っていれば」とひらめき、タクシー会社に片っ端から聞き込み。すると、事件現場近くの繁華街を歩く3人が映っている証拠動画が見つかる。

 その翌日、凜々子と大塚は恩田を事務所に呼び、再度取調べを始める。シラを切り続ける恩田に昨晩見つけた証拠画像を見せ、さらに恩田が発注先から賄賂をもらっていた証拠も突きつける2人。それでもシラを切る恩田に2人は「田中も賄賂をもらっていたと白状した」と明かし、やっと恩田は白状。だが、それでも「自分の人生が台無しになった」と向井をののしり、暴行の事実なんてどうでも良いと言い張る恩田に、凜々子は「どうでも良いことじゃないです!」と立ち上って恩田に説教。すると、恩田は力なく椅子に座り込んだ。

 こうして起訴は梅宮によって受理。喜びのあまり、屋上で「よっしゃー!」と叫ぶ凜々子であった、という第1話でした。

■吉高の演技がひどすぎて“検事無資格疑惑”が浮上!

 同作の演出は、吉高主演で2017年1月期に放送された『タラレバ娘』(同)の演出を手がけた南雲聖一氏。さらに、脚本も『タラレバ娘』を手がけた松本裕子氏。となると、やっぱり吉高の演技も『タラレバ娘』と同じ演技で、見ていて新鮮さにかけました。

『タラレバ娘』放送時にも言われていましたが、喜怒哀楽が入りやすい性格を表現しようと、“立ち上がって怒る”“悲しそうな顔”などを見せるのですが、それがいちいち大げさ過ぎ。見ているこっちが恥ずかしくなるぐらいです。

 また、『ガリレオ』(フジテレビ系)での吉高演技で言われていたように、甲高い声が多く耳障りな印象が。さらに、セリフのしゃべり方からは幼稚さが感じられてきてしまい……。

 上記の2点が相まって、検事役に説得力がありません。「この子、本当に司法試験通ったのか?」と疑問を感じてしまい、子どもに「検事って正義感あれば誰でもなれるんだ~」と、間違った解釈を持たせてしまうように思えます。

 吉高の“アホ検事ぶり”に、さらに拍車をかけるのが衣装です。周りの検事や事務官はしっかりとスーツを着ているのにもかかわらず、凜々子の服装がジャケットを羽織っているものの、チェックのロングスカートにショートブーツ、さらにアーガイル柄の靴下というカジュアルな服装で検事感がまるでない。以前、『クローズアップ現代』(NHK)で実際に検事と働く女性に密着していた放送を見たのですが、女性たちはみな、中のトップスはラフだけどきちんとしたスーツを着用していました。そのため、これでは「どっかのOLか! 検事なめんな!」とツッコミたくなるのです。

 今話では裁判所のシーンがなかったのでこれでもまあ良かったですが、今後裁判シーンがあった際、このままの格好でいくのでしょうか? 今後どうなるのか、衣装にも注目するのもよいかと思います。

■視聴者に一切深読みさせてくれない“正義へ一直線”ストーリー

 今回の事件は上司からの部下へのパワハラという内容だったのですが、そのパワハラの内容があまりにもひどい。部下の頭に水をかけたり、居酒屋でお猪口を投げつける。さらに殴って階段から落とすなど、すさまじい暴力が。普通に見て、これはパワハラの領域を超えているでしょと思う上、会社はまったく気にしておらず、コンプライアンスをガン無視。現実社会では考えられないストーリーです。

「もしかして、主人公の凜々子の感情を正当化しようと、 “悪人は徹底的に悪く”描いてしまっているのか」と勘ぐってしまいます。それに、ひどすぎるパワハラをみせることで、大塚の「客観的に考えろ」という言葉が間違っているように聞こえ、さらに視聴者にストーリーを深読みさせず、まるで「お前らは凜々子の活躍ぶりだけ見てろ」と言われているようです。

 また、恩田を有罪にするべく証拠を見つけに行くシーンでは、あまりにも簡単に見つかりすぎて、「そんなに簡単にみつかるかーい!」と思わずツッコミを入れたくなってしまいそうです。この部分が薄いため、ドラマ全体が“凜々子の喜怒哀楽ショー”になっていて本来の“お仕事ドラマ”的要素がまったくありませんでした。

■「あれ、なんか懐かしい……」と思わせてくれる脚本と美術セット

 “主人公の女性検事とバディを組むのが男性事務官”、また“正義感が強く、思ったら突っ走っていくタイプの主人公”さらに先に述べたように“悪人は徹底的に悪く”といった内容だった同作。「あれあれ……どっかで見たことあるな」と思った方もいるはず。そうです! 木村拓哉が主演のドラマ『HERO』(フジテレビ系)にそっくりな内容なのです。

 もっと言えば、『HERO』では、証拠を見つけるまで二転三転あり、視聴者もテレビ喰らいついて見ていたものです。しかし、同作はその部分がさらっとしているため、本当に見ていてつまらない。その上、後半にあった恩田の取調べシーンで、視聴者も知らない賄賂の証拠が突如出てきてしまい……(笑)。「こ、これは一体……何?」となった視聴者もいたはずです。

 また、美術セットもすごい。事務所の中の取調室が『HERO』もろパクリなんです。そして、撮影アングルも画面向かって左右に検事と被疑者、さらに真ん中に事務官。さらに、画面の切り替わりも似ている。もしかしたら女版『HERO』を目指しているのかも!?

 以上、第1話の批評でした。次回は凜々子が初めて殺人事件を担当するとのこと。初回平均視聴率11.0%が上がるのか、下がるのか。第2話もお楽しみに。

(文=どらまっ子KOROちゃん)

吉高由里子の“まっすぐ演技”が災いして、主人公に「検事無資格疑惑」が浮上!? 『正義のセ』第1話

 吉高由里子が、生真面目で理不尽なことが許せない性格の新人検事を演じているドラマ『正義のセ』が4月11日から放送スタート。第1話の平均視聴率は11.0%(ビデオリサーチ調べ、関東平均)と、2ケタの幸先良い滑り出しとなりました。

 このドラマはタレントでエッセイスト・阿川佐和子さんの同名小説が原作。阿川さんは「ゴルフでたまたま出会った女性検事に興味を持ち、それをきっかけに何人もの女性検事に会い綿密に取材して書き上げた」と語っていただけに、期待度も高い。また、前作の気分がどんよりしたドラマ『anone』とは打って変わり、“痛快お仕事ドラマ”ということで、「『anone』で水曜日の夜がつらかった」という人よ、戻って来い!……と願うばかりです。

 では前置きはこれくらいにして、早速、第1話のあらすじを振り返ってみましょう。

■若手女性検事が“正義”を貫くために大奮闘!

 主人公の竹村凜々子(吉高)は、大阪赴任を経てこの春から横浜地方検察港南支部に赴任する2年目の検事。赴任初日から5件の案件を担当することになった凜々子だが、いざ被疑者の取調べをすると、自らの喜怒哀楽が入ってしまい仕事にならず。バディを組む事務官・相原勉(安田顕)も呆れ顔。さらに、同僚の検事で港南支部のエース・大塚仁志(三浦翔平)からも「そんなんだから被疑者になめられるんだよ」と一喝されてしまう。

 そんな中、凜々子は傷害事件を担当することに。被害者である建設会社勤務の向井俊哉(浅利陽介)は、上司の恩田徹(石黒賢)から路地裏で暴行を受け、その弾みで階段から転げ落ち、全治2カ月の大ケガを負ってしまい被害届を出したというものだった。

 凜々子は「ひどいパワハラ上司だ」と憤りつつ恩田の取調べを行うが、恩田の姿は穏やか。それだけではなく、「向井が私を貶めようとしている」と話し、凜々子は困惑してしまう。

 翌日、向井の話も聞こうと向井が入院する病院を訪れた凜々子と大塚。向井は「日常的に恩田からパワハラを受けていた」と告白し、事件当日恩田に「告発する」と宣言したところ、事件が起こってしまったと説明。向井の妻・美織(森カンナ)が、「みんな信じてくれないけど、警察なら……」と被害届を出した経緯を語ると、凜々子は涙を堪えながら「私は信じます!」と宣言。病室を後にし、すぐさま向井と恩田が勤務する建設会社に向かった。

 事件当日に一緒にいた同僚・田中啓介(六角慎司)に話を聞くと、「恩田さんの証言通り」の一点張り。しかし、凜々子が「嘘をつくと刑法に触れる」と言ったところ、挙動不審になり何か隠している様子だった。

 事務所に戻り、凜々子は「嘘をついているのは恩田と田中だ」と言い張るが、大塚は「それはあなたの感想だ」と反論。それでも、「絶対にそうだ!」と言い張る凜々子に、支部長・梅宮譲(寺脇康文)は「起訴するだけの証拠を見つけるよう」にと促した。

 翌日、美織が凜々子のもとを訪れ、向井のもとを訪れた恩田が「被害届を取り下げれば、会社に残れるようにしてやる」と告げたので、それを呑んで被害届を取り下げると語った。それを聞き、ショックで何も言えなくなった凜々子だが、事務所に戻ると「今日1日で恩田が有罪の証拠を探してくるから時間をください」と同僚たちに頭を下げ、大塚とともに事件現場へ向かった。

 事件現場で通行人に聞き込みをする2人だが、夜になっても有力な証言は得られず。ダメかとあきらめかけたときに、凜々子はタクシーのドライブレコーダーに3人が映っていれば」とひらめき、タクシー会社に片っ端から聞き込み。すると、事件現場近くの繁華街を歩く3人が映っている証拠動画が見つかる。

 その翌日、凜々子と大塚は恩田を事務所に呼び、再度取調べを始める。シラを切り続ける恩田に昨晩見つけた証拠画像を見せ、さらに恩田が発注先から賄賂をもらっていた証拠も突きつける2人。それでもシラを切る恩田に2人は「田中も賄賂をもらっていたと白状した」と明かし、やっと恩田は白状。だが、それでも「自分の人生が台無しになった」と向井をののしり、暴行の事実なんてどうでも良いと言い張る恩田に、凜々子は「どうでも良いことじゃないです!」と立ち上って恩田に説教。すると、恩田は力なく椅子に座り込んだ。

 こうして起訴は梅宮によって受理。喜びのあまり、屋上で「よっしゃー!」と叫ぶ凜々子であった、という第1話でした。

■吉高の演技がひどすぎて“検事無資格疑惑”が浮上!

 同作の演出は、吉高主演で2017年1月期に放送された『タラレバ娘』(同)の演出を手がけた南雲聖一氏。さらに、脚本も『タラレバ娘』を手がけた松本裕子氏。となると、やっぱり吉高の演技も『タラレバ娘』と同じ演技で、見ていて新鮮さにかけました。

『タラレバ娘』放送時にも言われていましたが、喜怒哀楽が入りやすい性格を表現しようと、“立ち上がって怒る”“悲しそうな顔”などを見せるのですが、それがいちいち大げさ過ぎ。見ているこっちが恥ずかしくなるぐらいです。

 また、『ガリレオ』(フジテレビ系)での吉高演技で言われていたように、甲高い声が多く耳障りな印象が。さらに、セリフのしゃべり方からは幼稚さが感じられてきてしまい……。

 上記の2点が相まって、検事役に説得力がありません。「この子、本当に司法試験通ったのか?」と疑問を感じてしまい、子どもに「検事って正義感あれば誰でもなれるんだ~」と、間違った解釈を持たせてしまうように思えます。

 吉高の“アホ検事ぶり”に、さらに拍車をかけるのが衣装です。周りの検事や事務官はしっかりとスーツを着ているのにもかかわらず、凜々子の服装がジャケットを羽織っているものの、チェックのロングスカートにショートブーツ、さらにアーガイル柄の靴下というカジュアルな服装で検事感がまるでない。以前、『クローズアップ現代』(NHK)で実際に検事と働く女性に密着していた放送を見たのですが、女性たちはみな、中のトップスはラフだけどきちんとしたスーツを着用していました。そのため、これでは「どっかのOLか! 検事なめんな!」とツッコミたくなるのです。

 今話では裁判所のシーンがなかったのでこれでもまあ良かったですが、今後裁判シーンがあった際、このままの格好でいくのでしょうか? 今後どうなるのか、衣装にも注目するのもよいかと思います。

■視聴者に一切深読みさせてくれない“正義へ一直線”ストーリー

 今回の事件は上司からの部下へのパワハラという内容だったのですが、そのパワハラの内容があまりにもひどい。部下の頭に水をかけたり、居酒屋でお猪口を投げつける。さらに殴って階段から落とすなど、すさまじい暴力が。普通に見て、これはパワハラの領域を超えているでしょと思う上、会社はまったく気にしておらず、コンプライアンスをガン無視。現実社会では考えられないストーリーです。

「もしかして、主人公の凜々子の感情を正当化しようと、 “悪人は徹底的に悪く”描いてしまっているのか」と勘ぐってしまいます。それに、ひどすぎるパワハラをみせることで、大塚の「客観的に考えろ」という言葉が間違っているように聞こえ、さらに視聴者にストーリーを深読みさせず、まるで「お前らは凜々子の活躍ぶりだけ見てろ」と言われているようです。

 また、恩田を有罪にするべく証拠を見つけに行くシーンでは、あまりにも簡単に見つかりすぎて、「そんなに簡単にみつかるかーい!」と思わずツッコミを入れたくなってしまいそうです。この部分が薄いため、ドラマ全体が“凜々子の喜怒哀楽ショー”になっていて本来の“お仕事ドラマ”的要素がまったくありませんでした。

■「あれ、なんか懐かしい……」と思わせてくれる脚本と美術セット

 “主人公の女性検事とバディを組むのが男性事務官”、また“正義感が強く、思ったら突っ走っていくタイプの主人公”さらに先に述べたように“悪人は徹底的に悪く”といった内容だった同作。「あれあれ……どっかで見たことあるな」と思った方もいるはず。そうです! 木村拓哉が主演のドラマ『HERO』(フジテレビ系)にそっくりな内容なのです。

 もっと言えば、『HERO』では、証拠を見つけるまで二転三転あり、視聴者もテレビ喰らいついて見ていたものです。しかし、同作はその部分がさらっとしているため、本当に見ていてつまらない。その上、後半にあった恩田の取調べシーンで、視聴者も知らない賄賂の証拠が突如出てきてしまい……(笑)。「こ、これは一体……何?」となった視聴者もいたはずです。

 また、美術セットもすごい。事務所の中の取調室が『HERO』もろパクリなんです。そして、撮影アングルも画面向かって左右に検事と被疑者、さらに真ん中に事務官。さらに、画面の切り替わりも似ている。もしかしたら女版『HERO』を目指しているのかも!?

 以上、第1話の批評でした。次回は凜々子が初めて殺人事件を担当するとのこと。初回平均視聴率11.0%が上がるのか、下がるのか。第2話もお楽しみに。

(文=どらまっ子KOROちゃん)