吉高由里子『わたし、定時で帰ります。』ネットで“向井理vs中丸雄一”論争”勃発! 優勢は……

 

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 吉高由里子主演ドラマ『わたし、定時で帰ります。』(TBS系)の第6話が5月21日に放送され、平均視聴率10.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録しました。

 ついに2ケタ復活しました(拍手)! 当初、視聴率はあまりよくなかったですが、毎回放送直後からSNSでは話題になり、段々と右肩上がり調子をみせていた同ドラマ。ストーリーに共感の声が多いし面白いし……私も報われた気持ちでいっぱいです(笑)。

 ではでは、今週もあらすじから振り返っていきましょう!

新人・来栖が奮闘するも……

 種田(向井理)が独立するというウワサが制作4部内に流れ、結衣(吉高)たちは驚きを隠せずにいた。

 そんな中、新しくオープンしたヘアサロンのホームページ制作という新規案件が舞い込み、自分が担当したいと願い出た新人の来栖(泉澤祐希)。そんな前向きな来栖を見た種田は、来栖をディレクターにし、「頑張るように」と声を掛けた。

 張り切る来栖だったが、わからないことだらけでチームは困惑。さらに、クライアントに暴言を吐き、信頼をなくしてしまう。種田がチームやクライアント対応をするが、そんな種田の態度に来栖はおいしいところばかりを取っていくと怒りを露わに。結衣や八重(内田有紀)は、種田にもたくさんの仕事があって、本当は大変、私たちは敵ではないよ、と来栖を諭すそれを聞き思い直した来栖は、翌日種田に謝罪。種田も許し、一件落着。

 その夜、結衣は巧(KAT-TUN中丸雄一)と行きつけの中華料理屋へ行くも、タイミング悪く種田もやってくる。気まずい雰囲気の中、食事を終えて帰ろうとする種田。すると巧は、種田に結衣のことがまだ好きなのかと問いただし……というストーリーでした。

 いや~6話も面白かったですね!(先に言っときます!)

 今週は、種田と来栖の上司・部下問題がメイン。当初はやる気を見せていた来栖ですが、口ばっかりで行動せず。その上、クライアント側を「何もわかっていない素人」と陰口叩くし、典型的な新人君といった様子で、視聴者も結構イライラしていたみたいですね。ネットには「こういう奴いるわ~」って言う声がたくさんありましたよ(笑)。で、種田が来栖のできない部分をサポートし始めるんですが……、そうなると、みんな種田の方に行きますよね、普通(笑)。するとですね~、今度は来栖くんが机を叩いて「やってらんね~」って叫ぶんですよ……。もうね、新人として失格かと(笑)。

 で、ここでふと思ったんです。教育係の結衣は何を教えていたんだ、と。

 今回、「自分もちゃんと教育できてない」と種田に言ってましたが、「教育できてないというより、教えてないの間違いでは?」と思っちゃいましたよ。というのも、そう思わせるシーンがいくつもあるんですよ。イメージ伝えるための写真の撮り方を打ち合わせで教えるとか、クライアントとの打ち合わせで後輩をフォローしないとか……。教育係は名目でお飾り程度にいる感じで、「お前、教えたのは有給消化と定時退社だけだろ」って思えちゃうんですよね~(苦笑)。

 う~ん、今回のメインは来栖と種田で結衣の存在を抑えたからこんな感じに見えたかもしれませんが……。もう少し、教育するシーンを入れてもらえるといいなと思いました!

社内の来栖イジメが萎える!

 そうそう、もうひとつ気になる点が。来栖を悪く描くために、周りが意地悪になるのはいかがなものかと。大きなヘマしてるし、クライアントのあからさまな態度はしょうがないですが、社内デザイナーチームがするのはちょっとね。だって、それまでは結構仲良く話したり対戦ゲームしてたのに、仕事になると……ですよ。

 ちょっとね、これを見ると、可哀想になっちゃうし、来栖が激怒するのもわかるんですよ。

 来栖をクソキャラにするための演出だと思うのですが、ちょっとやりすぎていて気持ちが萎えました。

“種田vs巧”戦スタートし、派閥論争勃発!

 今週、最後の最後に巧の「まだ結衣が好きなんですか?」とぶっこみが入り種田は「好きですよ」と答え、ついに三角関係が動き出しました!

 いや~、このドラマは恋愛要素は味付け程度なのかと思っていたんですがね(笑)。思いっきり、最後のいいところでブッ込んでくるという……(スタッフさん、最高です)。

 まあ、このシーンに視聴者は沸いて放送直後から「どっちがいいのか」という話題になっていたんです。

 で、結果は断トツで種田派が勝利。決め手は、顔もありますが、何より、結衣と同棲を始めた巧が家賃20万円という破格のマンションを選んだため。「ちょっとここはありえない」「2人で払えばって考えが無理」という声が殺到し、一時はトレンドにまで(笑)。結構な衝撃だったんでしょう(笑)。

 まあ、経済感覚おかしい男は嫌ですよね(笑)。妥当だと思います。

 ただ、これで結衣が種田と元サヤになったとしたら、それはそれで炎上しそうな予感。う~ん。今後の展開が楽しみですね!

 以上、6話のレビューでした。 

 どんどん面白さが加速していくだけあって、今後も見逃せませんね! ではでは、来週の放送を楽しみに待ちましょう!

(どらまっ子KOROちゃん)

中条あやみ&水川あさみ『白衣の戦士!』“不倫擁護”の胸クソ展開に製作陣の倫理観問われる ナースに風評被害も……!?

 中条あやみと水川あさみの痛快ナースコメディドラマ『白衣の戦士!』(日本テレビ系)。15日放送の第5話の視聴率は8.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と、前回から0.1ポイントダウン。回を追うごとに着々と下降線をたどっています。

 ドラマもちょうど中盤に差しかかるところですが、特に“不倫”がテーマになったこの第5話は、視聴者から酷評の嵐となりました。いったいどんなストーリーが展開したのか、まずはあらすじから振り返ります。

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ナースとドクターの院内不倫の結末は……

 新米ナースのはるか(中条)は同僚の斎藤(小瀧望/ジャニーズWEST)と出かけた映画館で、主任の真由(片瀬那奈)と同じ病院に勤める脳外科医・清水(東根作寿英)のデート現場に遭遇。しかし、清水は既婚者だと夏美(水川)から聞かされ、真由が院内不倫をしていることが発覚!

 しかも、清水の妻・裕子(大村彩子)は妊娠中。真由は病院に検診に訪れた裕子と清水が一緒にいるところにはち合わせ、裕子の妊娠を知りショックを受けます。それでも、3年という長い間清水と付き合ってきた真由は、清水との関係を終わらせることができず、はるかと夏美は清水に怒りを覚えつつも、黙って見守ることしかできません。

 仕事でらしくないミスを連発する真由を見かねた師長の本城(沢村一樹)は、真由を誘うようと夏美に高級鉄板焼き店のお食事券をプレゼント。はるかたちナースも便乗して、みんなでディナーを楽しみます。

 しかし、そこで雪乃(小松彩夏)の彼氏である事務部の西野(佐伯大地)の浮気現場に遭遇。開き直って雪乃への文句を垂れる彼にいてもたってもいられず、雪乃に替わって元ヤン・はるかが殴り倒します。「好きな人には自分だけを見ていて欲しい」というはるかの言葉に、真由は複雑な表情を浮かべていました。

 翌日、病院の手前でお腹を押さえ動けなくなっている裕子を発見した真由は、戸惑いながらもすばやい対応で、親子の命を救います。

 そして、清水に「別れましょう」と切り出し、「次は私だけを見てくれる人を見つける」と、不倫関係を清算するのでした。めでたし、めでたし(?)

 ナースと妊娠中の妻を持つ医者の院内不倫という、ドロドロなエピソードを無理やりきれいにまとめきった今話。医者の清水にはもちろん視聴者から、「やる事やっといて傷付けるから言えなかったってなに???」「妻子とは離れたくないが、君も大事な人……●ねーー!!って感じ」「不倫男うぜぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ」といった批判の声が殺到。

 また、真由の不倫に驚き院内で思わず声を上げてしまったり、「プリン」や「振り返り」を「不倫」を聞き違えてわかりやすく慌てるはるかには、「成人した大人が不倫不倫職場で騒がないよね」「こんなデリカシーないキャラだったっけ? 天然だけど人のこと考えられる人だと思ってたよ」と厳しい声が上がっていました。

 そんな中気になったのが、作中、奥さんがいると分かった上で清水と浮気をしていた真由を咎める人が誰もいなかったこと。特にはるかは、元ヤンながら正義感が強く、患者でも間違ったことをすれば堂々と怒鳴ってきただけに、主任だろうがなんだろうが反発しそうなものですが、奥さんが妊娠していることを黙っていた清水となぜ別れないのかと問い詰めただけ。あとは「主任を傷つけといて~!」とひたすら清水に怒りの感情を抱き、自ら別れを切り出した真由の姿に「カッコよかったです~!」と涙する始末。「きっと 2人にしか分からない事情がある」と、はるかと共に真由を見守っていた夏美も、「男ってどうしようもないですね~」と、先輩の肩を持つんですが、なんかこれ、すごく気持ち悪くないですかね?

「ナースのドラマなのに不倫擁護ドラマにしたらアカン」「妻と子供を捨てられないってだけで愛は不倫の方に行ったままなんでしょ? 最低な終わり方だった」「今日の回は胸糞悪い」といった声が上がっているように、清水が悪いのはもちろんなんですが、奥さんが妊娠中と知りながらすぐに別れない真由を「かわいそう」とするのは、夫の不倫相手に救護される奥さん(不倫に気付いているのかどうかは分かりませんが)がなんだか気の毒で、モヤモヤが残る脚本でした。

 不倫をテーマにした作品は多数ありますが、ここまで不倫を美化しておきながら、奥さんを気遣うセリフがなかったのは、現代の不倫への世間の嫌悪観と脚本家さんの倫理観にズレがあったからなんでしょうね……。とにかく酷かったです。

 

ナースからもあきれの声

 今話の問題は、真由と清水の不倫だけではありません。彼女である雪乃に浮気現場を見られ、

「ナースなのに、全然優しくねえじゃん!」
「もっと尽くしてくれると思ったのにさ」
「全然、白衣の天使じゃねえじゃん!」

 と言い放ったクズすぎる浮気男・西野を、はるかがぶん殴ったシーンでは、「よくやった!」「スカッとした」との声もありましたが、それ以上に多かったのが、「看護師ってめちゃくちゃ大変な仕事なのに癒やせとか勝手すぎ」「ナースなのに優しくないって風評被害にも程があるな」「ナースは遊ばれるってこと言いたいんか!?」「この回腹立つわ、看護師みんな腹立ってるぞ」といったブーイングです。

 これまでさまざまな“ナースあるある”をストーリーに盛り込んできた本作。今回もナースだけの飲み会シーンで、「大体、世の中の男はナースに幻想を抱きすぎ!」「仕事終わって、彼の前までずっと天使でいられるかっつうの!」というセリフを女優陣に言わせることで、リアルナースたちからの共感を得ようとしたのでしょうが、狙いすぎが裏目に出る結果となりました。

 コメディ色全開のストーリーと演出で「気楽に見れる」といった声や、ナースステーションにいる看護師たちみんなの仲が良く、「嫌な奴が出てこないから疲れないいいドラマだ」なんて声も聞こえ始めていただけに、今話での“ナースは不倫、もしくは浮気される”というネガティブイメージを視聴者に植え付けかねないストーリーによって、これまで地道に積み重ねてきた評価も水の泡。今後、どうやって挽回していくかに期待したいところですが……。

 

一部では「しゅんPを探せ!」状態に

 なお今回、ドラマの宣伝大使を務める現役ドクターのピン芸人・しゅんしゅんクリニックPの出演が事前に公式サイト等で告知されており、不倫ネタに嫌悪感を示す視聴者たちは、ストーリーよりも“しゅんPを探せゲーム”を楽しむ状態に。肝心の出演シーンはというと、ラストではるかたちナースに「お疲れ様です」と声をかけるというほんの一瞬で、セリフもたった一言でしたが、Twitterでは「しゅんP」がトレンド入りを果たしていました。この5話で得をしたのは、しゅんPたった一人だけだったのかもしれません。

 ちなみに、公式サイトではしゅんPとドラマのコラボ動画が公開されており、ジャニーズアイドルの小瀧くんも「ヘイヘイドクター」ならぬ「ヘイヘイナース」でキレッキレのダンスを見せてくれているので、チェックしてみてはいかがでしょうか。

 さて、今夜放送の第6話では、中条あやみちゃんと小瀧くんがキス寸前……!? 妄想とか夢オチではないことを願いつつ、放送を楽しみにしたいと思います。

(文=どらまっ子TAROちゃん)

『ラジエーションハウス』困る広瀬アリスの元へ浜田謙太参上!「展開ベタだけど好き」との声

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 窪田正孝主演ドラマ『ラジエーションハウス』(フジテレビ系)の第7話が5月20日に放送され、平均視聴率11.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区。以下同)を記録しました。

 前回から1.8ポイントダウンとなってしまいましたが、二ケタキープで好調の用で何よりです!

 ではでは、今週もあらすじから振り返りましょう!

検査難民患者のために唯織は奮闘

 甘春病院に放射線技師・軒下(浜野謙太)の中学時代の同級生・蛭田真貴(松本若菜)と夫の志朗(篠原篤)がやってくる。真貴はマンモグラフィ検査を受けたところ、悪性らしき腫瘍が見つかり、真貴と志朗は超音波検査を希望する。しかし、再検査は2カ月後じゃないとできないと知り、真貴は不安な顔を見せる。

 そんな顔見た志朗は軒下に頼み込むも、技師なのでできないと断わられてしまう。それでもあきらめられない志朗は、唯織(窪田)に頼み込む。その必死さに唯織も技師としてなにかできないかと悩み、その日の深夜にこっそりとマンモグラフィー検査をすることに。マンモグラフィーは何度もやってるからと断わる真貴と志朗だったが、唯織は「僕に撮らせて欲しい」と懇願し、2人は了承する。

 だが、そこにもう1人の患者が運ばれてきてしまい、新人技師の裕乃(広瀬アリス)は一人担当することに。不安になる裕乃の元へ緊急時に備えていた軒下が現れ……というストーリーでした。

 今回、いつもは愚痴や嫌味ばかり言っている軒下がフューチャーされる回だったんですが、フューチャーの仕方がこれまでの回よりも上手かったんですよね~。

 過去に、裕乃や威能(丸山智己)などもフューチャーされた回はありましたが、結構どの回もあまり上手くなくて……。結局唯織がメインになってしまい、いつの間にか陰に隠れてしまっている感が否めなかったんです。

 ですが今回、三枚目が二枚目になるというベタなんですがとてもいい展開で軒下というキャラを説明してくれたので、とても面白かったです。

 ネットでも「こういう展開ベタだけど好き」「軒下のキャラの使い方が上手かった!」と絶賛する声が上がっており好評価となった様子でした。

医師免許隠しているワケを早く明かして~

 医師免許あることを隠して、杏(本田翼)のためになれればと、放射線技師として働いていると、表向き言っている唯織。ですが、本当のところ、なぜ隠しているのか、まったくわからなく、ただ唯一医師免許があることを知っている院長と繋がって、医者のダメ出しみたいなことしている嫌み臭い立場になってしまっているのが、とても残念なんですよね~。

 やっぱり、その点が視聴者の間でモヤモヤするようで、「早く本当のワケを教えて欲しい」「周囲にネタバラシして~」なんて声も毎週のように上がっているんです。ですが、ここでそうなってしまったら、このドラマ終わっちゃいます(笑)。

 モヤモヤするかもしれませんが、最終回まで頑張りましょう!

恋愛要素を今以上増やさないで!

 予告で、なにやら裕乃が誰かに恋するみたいなフラグが立っていたんですが、これに多少の反発が起こっているようで。というのも、ここまで冒頭もしくは最後の5分ぐらいで唯織と杏の恋模様をやって、それ以外は医療シーンだけ。もはや、恋愛要素がないほうがずっと、楽しく見られるんですよね~、正直言うと。

 中途半端なところで恋愛要素ブッ込まれて、感動している気持ちが萎えるよりはこのまま塩コショウ程度のノリでいて欲しいなと思いました。

 以上6話のレビューでした。

 いや~、今週も楽しかった~! 次回もいろんな展開を楽しみに期待を膨らませたいです!

(どらまっ子KOROちゃん)

福山雅治支店長の無能ぶりはいつまで続く!? 脚本のズボラ化が止まらない『集団左遷!!』第5話

 スーツ姿の福山雅治が“いだてん”のように走りまくるサラリーマンもの『集団左遷!!』(TBS系)。福山演じる銀行マンは毎回のように詐欺師に狙われます。どうも騙されやすいカモ体質のようです。こんなに事件ばかり起きる銀行にお金を託す預金者たちは心配で堪りません。折り返しとなる第5話を振り返ってみたいと思います。

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 三友銀行の蒲田支店は半期で100億円のノルマを達成できないと即廃店、支店員たちはリストラとなってしまいます。ところが第4話で蒲田支店が「集団左遷」の窮地に立っていることを経済誌がスクープ記事にしたことから、逆に心優しいお客さまが預金を預けに殺到します。片岡支店長(福山雅治)のがんばりによってこの記事が掲載されたわけではなく、まったくの超ラッキーパンチです。蒲田支店のノルマはどんどん減っていきますが、金融ドラマがこんな棚からぼたもち的な展開でいいんでしょうか。

 片岡支店長とは岩盤浴仲間の三嶋社長(赤井英和)が自社ビルを持ちたいと20億円の融資を頼んできました。これが成立すればノルマの残りはわずか5億円です。活気づく蒲田支店ですが、そうは問屋が卸しません。大規模なリストラ計画を進める横山常務(三上博史)から左遷をほのめかされた本部の宿利部長(酒向芳)が、容赦なく蒲田支店を潰しに掛かります。宿利部長は支店統括担当なので、蒲田支店の情報はすべて把握済みです。宿利部長から後押しされた羽田支店が、契約寸前だった蒲田支店の案件を次々と横からさらっていくのでした。

 

視聴者の感情を弄ぶ、胸クソ展開

 羽田支店の金利は1.4%と、蒲田支店の1.8%より低いので、当然みんな羽田支店へと乗り換えます。しかし、三嶋社長だけは片岡支店長との信頼関係を優先し、宿利部長と羽田支店の担当者を追い返してしまうのです。何とも男気溢れる三嶋社長です。さすが、浪速のロッキー! ところが、片岡支店長は三嶋社長に20億円の小切手を渡したところで、ふいに背筋に悪寒を感じるのでした。

 人間関係を尊重する三嶋社長の温かい人柄で視聴者を感激させておきながら、いきなり三嶋社長は小切手を手に海外へドロンしてしまいます。第5話は三嶋社長への高額融資を蒲田支店で進めると高金利になることを心配する真山副支店長(香川照之)の顧客への思いやりと、片岡支店長がそれに同意して融資を諦める過程が大きな見せ場となっていただけに、「はぁ?」と言いたくなるような強引展開です。三嶋社長をさんざん善人として描いておきながら、伏線まったくなしで実は詐欺野郎でした……というオチはすっごく胸クソ悪いです。

 三嶋社長は蒲田支店に試練を与えるためだけに存在する、制作サイドのご都合主義の産物となっています。三友銀行から20億円を騙しとるのなら、蒲田支店にこだわらず、猫なで声に擦り寄ってきた宿利部長&羽田支店を騙せばよかったのではないでしょうか。三嶋社長がなぜ蒲田支店を標的にしたのか、次週きっちりと説明されることを待ちましょう。しかし、第4話では地面師集団にもう少しで騙されそうになるなど、片岡支店長は相変わらず脇が甘いです。こんなズボラー銀行員がトップなら、蒲田支店の廃店は致し方ないのではないでしょうか。

 福山雅治の顔芸にはずいぶん慣れたものの、銀行支店長としてのズボラーぶりが目に余ります。当然ながら脚本もズボズボです。ここ数話で出番が増えてきた蒲田支店の女性行員・藤枝(橋本真実)ですが、マンションに不審者が現われたと悲鳴を上げます。若手行員の滝川(神木隆之介)は「本部の嫌がらせでは?」と訝しむのですが、滝川たちが捕獲した不審者の正体は藤枝の元カレ(浅香航大)だった……という衝撃的につまらないネタでした。脚本家は何を伝えたかったのでしょうか。ただ第5話の尺を埋めているかのような意味のないエピソードです。

 司法サスペンス『検察側の罪人』(18年)で主演の木村拓哉や二宮和也の存在感を上回った舞台出身の演技派・酒向芳、現在公開中のコンゲームコメディ『コンフィデンスマンJP ロマンス編』で凄腕詐欺師を演じている小手伸也など面白いコマを持っていながら、どうもうまく生かし切れていません。神木隆之介もこのままではまったくの無駄遣い状態です。

「平均視聴率10%を守れなかったら、脚本家もディレクターも全員リストラ!」とリアル“集団左遷”をTBSが打ち出せば、少しはスタッフもヤル気を見せるのではないでしょうか。働き方改革が叫ばれていますが、「日曜劇場」においてはズボラな脚本をそのままOKすることが改革なら、とても残念に思います。

 

善と悪を演じ分ける三上博史の性格俳優ぶり

 慎重派だった真山副支店長も第5話ではすっかりズボラーとなり、唯一まっとうに映るのは敵キャラである横山常務役の三上博史だけです。三上がしっかりと嫌われ役を演じていることで、『集団左遷!!』は辛うじてドラマとしての体裁を保っているといえそうです。三上は池井戸潤原作『下町ロケット』のWOWOW版では佃社長役を好演しており、今回は真逆なキャラをケレン味たっぷりに演じてみせています。三上の性格俳優ぶりが再評価されれば、このズボラードラマの存在意義もあるかもしれません。「がんばらなくていいんです」と言っていた三上が、結果的にはいちばんこのドラマに貢献しています。

 リストラの危機にある蒲田支店、本部から優遇される羽田支店、同じ三友銀行の支店同士でのローテンションな争いが描かれた第5話でした。WOWOW版『下町ロケット』に主演した三上博史だけでなく、池井戸ブームを決定づけた高視聴率ドラマ『半沢直樹』(TBE系)で堺雅人を助太刀した赤井英和も、池井戸ドラマではない『集団左遷!!』では悪者扱いです。もしかすると、7月から鳴りもの入りでスタートする池井戸潤の書き下ろし新作ドラマ『ノーサイド(仮)』への当てこすりかな。同じTBSのドラマチーム同士でもバトルが生じているのかな。ついついそんなことを勘ぐってしまいます。まっ、ドラマが純粋に面白ければ、こんなことは考えずに済むのですが。

 さて、気になる視聴率は? 第1話13.8%、第2話8.9%、第3話10.1%、第4話は9.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)でしたが、第5話は9.0%という数字でした。まぁ、視聴率ダウンは当然でしょうが、これから視聴率を二ケタに戻すための秘策を何か持っているのでしょうか。TBSの番組ホームページを覗くと、第5話で起きた大トラブルの顛末が第6話のあらすじであっさりと明かされています。番宣もかなりのズボラーです。奇しくも片岡支店長は蒲田支店のことを「泥舟」と自嘲気味に呼びました。ここまできたら、泥舟ドラマの成り行きを見届けたいと思います。

(文=長野辰次)

『インハンド』山下智久、矛盾だらけのストーリーを演技力でカバーするも視聴率は苦戦

 山下智久が寄生虫専門のドSな医学者を演じるドラマ『インハンド』(TBS系)の第5話が10日に放送され、平均視聴率9.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。前回から1.3ポイントアップとなりました。

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 失った右手の幻肢痛や、自殺に追い込んだ元助手・入谷廻(松下優也)の記憶に苦しむ寄生虫学者の紐倉哲(山下)。事態を重くみた助手の高家春馬(濱田岳)は、紐倉がCDC(アメリカ疫病予防管理センター)に所属していた当時の上司・福山和成(時任三郎)のもとを訪問します。

 すると福山は、紐倉と入谷を引き連れ、フィリピン沖にある島で感染症の調査をした5年前の出来事を回顧。島民の少女・マリアが新型のウィルスに感染したことで、アメリカ陸軍があっという間に押し寄せ、厳戒態勢が敷かれた話をします。

 実はこのウィルスは陸軍が開発した生物兵器であり、空輸している最中に飛行機が墜落したためにマリアは感染。しかし陸軍はこの事実を隠蔽するためろくな治療もせず、最終的には島民の病死体をすべて焼却してしまうのでした。

 正義感の強い入谷はこれが許せず、エボラウィルスを密かに持ち帰って独自に研究を進めることに。ところが実験中に感染してしまい、さらには陸軍に勘づかれて命の危険にさらされてしまいます。

 CDCの研究棟の屋上に逃げた入谷は、追いかけてきた紐倉に投降するよう説得されます。周囲の建物からは陸軍の兵士たちが銃口を向け、絶体絶命の状況。そこで入谷が取った行動は、紐倉に向かって英語で罵詈雑言を浴びせ、仲間ではないことをアピールすることだったのです。

 しかし、その入谷の真意が理解できない紐倉は、本当に憎まれてしまったのだと解釈し、後々まで苦しむことに。さらに、屋上から飛び降りた入谷の腕を掴んだものの、右腕を銃で撃たれたために助けることができず、これがトラウマとなって幻肢痛を患うようになってしまったのでした。

 福山から話を聞いた高家は入谷の遺留品を受け取り、紐倉のもとへ届けます。その中には日記があり、最後のページには「紐倉哲の助手で良かった。哲、ありがとう」のメッセージが。入谷の本当の想いを知った紐倉は涙し、高家を助手としてこれからも研究を続けて行こうと決心したところで今回は終了となりました。

 今回は紐倉の過去の話がメインとなったのですが、陸軍による新型ウィルスの隠蔽工作を察知した時、憤る入谷に向かって紐倉が「感情の奴隷になるな」と、それに対して入谷が「感情がなきゃ人間じゃない」と返す場面がありました。この会話は、ドライな紐倉、ウェットな入谷という2人の性格を端的に示していたと思います。

 たとえば今回のエピソードを、紐倉と入谷のそれぞれの感性で見た場合、感想はまったく異なることでしょう。まず、理論を重んじる紐倉的な視点で見れば、入谷の遺留品がなぜ陸軍に没収されなかったのか、陸軍の機密情報を知った紐倉がなぜ放置状態なのかなど、矛盾点がかなり目につきます。入谷の件でトラウマがあるハズなのに、紐倉が自ら高家を助手に誘った第1話での行動も解せません。

 また、入谷から浴びせられた罵詈雑言が本音だと思い込み、紐倉が悩み続けた点についても、わざわざ英語で罵られたことに疑問を抱かなかったのかと不思議に思ってしまいました。他人の心に無頓着な変人であるがゆえの勘違いだったということなんですかね。いずれにしろ、感情の奴隷にならずに見た場合、感動の押し売り感がやや強い印象の回でした。

 一方、理屈抜きで感情の奴隷になって見た場合、失った友の幻影に苦しみ続け、そして真意を知ったことで感動して静かに男泣きする山下の演技はグッとくるものがありました。以前から孤島に新たな研究棟を建てる計画を立てていたのは、入谷の遺志を継ぐためであり、実は情に厚いという紐倉のキャラを深掘りできた回になったのではないでしょうか。また、内面的に入谷と似たところがある高家との絆がより深まった回でもありました。

 そんな山下の熱演も空しく、視聴率的には苦戦を強いられてしまっています。山下の人気から考えれば15%前後はいけそうな気がしますけど、寄生虫というマニアックなテーマが災いしているのかもしれません。

 何はともあれ、紐倉の右腕の秘密が明かされたことで、次回からどう展開していくのか気になるところ。今回のラスト、福山が新型のエボラウィルスをラボ内で取り扱うシーンが映し出されました。福山は現在、最先端の科学技術を駆使したビジネスで大成功しているのですが、その行動は何やら怪しげで、入谷の遺留品を保管していた点も気になります。ドラマは折り返し地点に差しかかり、ここからストーリー的にも視聴率的にも盛り返せば、シリーズ化も見えてくるかもしれません。次回を楽しみに待ちたいと思います。
(文=大羽鴨乃)

『執事 西園寺の名推理2』スーパー執事、爆弾処理からフィギュアスケートまでこなす万能アピールで逆に魅力を損なう?

 上川隆也がハイスペックな執事役で主演を務めるドラマ『執事 西園寺の名推理2』(テレビ東京系)の第3話が10日に放送され、平均視聴率5.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。前回から0.5ポイントアップとなりました。

(前回までのレビューはこちらから)

 資産家の奥様・伊集院百合子(吉行和子)が後援するフィギュアスケートのチャリティー・イベントに足を運んだ西園寺一(上川)は、フィギュア選手の井上美波(庄司理紗)が、週刊誌のフリー記者・松田裕紀(山口馬木也)の殺害未遂&失踪事件を起こしたことを知り、調査に乗り出します。

 松田が腹部を刺されたのは昨夜の23時30分頃。携帯電話の通話記録から23時55分にその場にいたことが判明し、さらに現場近くの防犯カメラに走る姿が映っていたため、美波は犯行を疑われてしまったのです。

 美波と松田の接点を探った西園寺は、1年前に原田玲奈というフィギュア選手のシューズに細工をしてケガをさせ、引退に追いやった犯人として、松田が美波を非難する記事を書いたことを突き止めます。実際、玲奈が引退したことによって美波は、その後の大会で上位入選するようになったのですが、美波のライバル・渡辺楓(田辺桃子)もまた成績が良くなったため、西園寺は楓の策略なのではないかと疑います。

 そして西園寺は早速、楓と面会をするのですが、美波との不仲説はガセネタだということが判明。それどころか2人は一緒に練習をする仲で、昨夜も22時までリンクに居残っていたことが発覚します。

 その後、松田の身辺調査に切り替えた西園寺は、週刊誌の編集長・春日晃之(羽場裕一)からスクープを取るようプレッシャーを受けていたことや、美波の『知られざる裏の顔』と題した特大のスキャンダル記事を書いていたことを知るのでした。

 松田の部屋からはタブレットが紛失しているため、スキャンダルを揉み消すために美波が犯行に及んだのではないか……。そんな疑いを抱く西園寺ですが、防犯カメラに映る美波が手にするチケットのようなものが気になり、松田の領収書を調べることに。その結果、宮城への夜行バスの乗車券を購入していたことが発覚するのですが、同地には美波が亡き母親と滑った思い出のスケートリンクがあることを知り、急いで現地へと向かいます。

 するとそこには、美波の命を狙う春日の姿が。1年前、スクープを出すことに焦っていた春日は、玲奈の事件の犯人が美波だとでっち上げて松田名義で記事を執筆。しかしその後、松田が不正を弾劾する記事を書いたために刺し、そのデータが入ったタブレットを美波が持ちだしたために奪いに来たというわけだったのです。

 そこへタイミングよく駆けつけた西園寺が春日を撃退。意識を取り戻した松田と美波は和解し、一件落着となったのでした。

 今回はフィギュアスケートがテーマということで、浅田真央と亡き母親との関係性や、羽生結弦が東日本大震災の被害で練習場を失ったエピソードなど、現実のフィギュア選手を意識したようなエピソードが散りばめられていました。

 それはまあいいのですが、美波と松田の関係性が最後までハッキリせず、不完全燃焼といった感が否めませんでした。松田は美波のことを愛していたのか、あるいはただスケーターとして尊敬していただけなのか。宮城への夜行バスのチケットをなぜ用意したのかも、説明がなかったためさっぱりわかりませんでした。

 そのため、松田がスキャンダルではなく実は褒め記事を書いていたことを知り、意識を取り戻した彼に対して美波が涙を流しながら「ありがとう」と呟いたラストシーンに関しても、制作陣の意図とは裏腹にまったく感動が起きませんでした。

 また、今回は西園寺がフィギュアスケートの演技を披露するシーンがありましたが、いくらなんでもキャラ設定に無理があるように感じてしまいました。前回は爆弾処理をしましたし、あまりに常人離れしすぎているため、もはや視聴者を笑わせにかかっているようにしか思えません。

 前シーズンは常識の範囲内で“なんでもできる”感があったのですが、今シーズンは悪ふざけなのか、あるいはバージョンアップさせすぎてしまったのか、万能すぎるため逆に西園寺の魅力が損なわれてしまっているように思えます。欠点があるからこそ長所が輝くわけですし、オールマイティーなキャラを演じる姿が魅力的に映るのは、その役者のファンだけなのではないでしょうか。そのあたりが視聴率の低下に表れているような気がしてなりません。

 次回は西園寺の隠し子騒動が巻き起こるようですが、今までにない魅力を引き出す展開になるのか注目したいと思います。
(文=大羽鴨乃)

『ストロベリーナイト・サーガ』亀梨和也の存在薄すぎが原因!? 二階堂ふみとのバディ感がいまだ皆無!

(これまでのレビューはこちらから)

 二階堂ふみ、KAT-TUN亀梨和也主演ドラマ『ストロベリーナイト・サーガ』(フジテレビ系)の第5話が5月9日に放送され、平均視聴率6.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録しました。

 6%台を行ったり着たりで、もう視聴率が上がることはないでしょうか……。

 それでは、あらすじから行きましょう……。

ダイイングメッセージの意味とは?

 板橋区内のアパートでマジシャンの吉原秀一(小林隆)の死体が見つかった。死体は全身数カ所刺されての外傷性ショック死で、凶器は室内にあった包丁だという。さらに携帯には「0456666*」というメッセージが。

 高島平南署の相楽巡査部長(宮地雅子)とともに捜査を始める姫川(二階堂)。被害者は誰もが「いい人」という人物。吉原の大工仲間だったという人物に話を聞くと、元々は建設会社の下請けの工務店を営んでいたが、倒産。それでも諦めず、マジジャンになったという。さらに、倒産の原因となった石膏ボード盗難の犯人が別の工務店を営むワタナベシゲルという人物だというウワサも聞かされた姫川と菊田(亀梨)。

 翌日、姫川は管理官にワタナベシゲルという人物を調べたいと伝えるも……、というストーリーでした。

今回、被害者がダイイングメッセージを残し、それを姫川が読解して解決となるというストーリー。ダイイングメッセージはガラケーの画面に数字で残されていたんですが……。

 やっぱり、このスマホ時代にガラケーを使ったダイイングメッセージは厳しいよう。数字がひらがな変換すると「わたなべ」となるオチは、まあ、ドラマの雰囲気からわかるんですが、今回のサブタイトルが「左だけ見た場合」とあり、その意味がわからないという人が続出。混乱をもたらせたようです。

 解説するとですね……、

 被害者の使っていたガラケーのボタンは“数字”の表示が左側ありました。そのため、「0456666*」 をひらがな変換すると、「わ」「た」「な」「はははは(へ)」 となるというトリック。

 多分、ガラケー世代の20代後半以上だったら「なるほど」とわかってくれると思うのですが、20代の子とかだとスマホ世代なので「そんな表示あるの?」と思ってしまうし、ガラケーなんて最近は持っている人が少ないので、表示なんて覚えてない人も多い。そのため、混乱となったようですね。

 個人的に思うんですが、時代錯誤なアイテムがヒントになるような作品をリメイクするのは「どうかな~?」って思うんですよ。だって、視聴者の中には10代や20代もいるんですからね。

 初めて放送したときにはまだ良かったんですけどね。時代にも流れがありますし。それに何より菊田がガラケーを使っているように見えないし!(笑)。ちょっと今回の作品は、面白いのは確かなんですが、選ぶ段階で間違っていたなと思いました。

バディ感がいまだない姫川&菊田

 最初は相楽という所轄の女刑事と姫川はバディを組んでいたんですが、相楽が風邪を引き交代で菊田がバディに。正直「風邪を引いて」のひと言で相楽が途中棄権。その後一切出てこないって言うことに疑問を持たずにはいられませんが、それよりも交代した菊田とのバディ感があまりにもなくて……。

 姫川の腰ぎんちゃくのようにくっ付いてるぐらいにしか思えないんです(涙)!

 やっぱり、これも亀梨の存在感のなさが原因なんでしょうか。それに、容疑者に見つかりそうになり、恋人のふりをして抱き合うってシーンも、全然ドキッとしない……。

 なんか、せっかくバディになったんだから、もっと、菊田がサポートするような場面が見たかった。前作ではそれがとことどころにあったんですが、今作は皆無。

 う~ん。なんか、菊田の雑な扱いには残念な気持ちになるばかりです。

 以上、5話のレビューでした。

 1話から5話までリメイク作品オンリーだったんですが、やっぱり前作が傑作だったためか、あまりいいとは言えず……。前作と違った脚色をしても、裏目に出るばかりでガッカリ。ですが、6話は未映像化作品ということで、ちょっと期待できる可能性が! 今日の放送を楽しみに待ちたいですね!

(どらまっ子KOROちゃん)

『白衣の戦士!』水川あさみメインのほうが、中条あやみが輝く! ジャニーズWEST小瀧ファンは意外にも許容!?

『白衣の戦士!』(日本テレビ系)。8日放送の第4話の視聴率は8.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と、3話から0.9ポイントダウンしてしまいました。

 第3話の、財前直見演じる元ベテランナースの週末患者を看取りながら、限りある命と向き合う――という“感動回”から、うって変わって笑い要素たっぷりのほっこり家族エピソードとなった第4話。まずはあらすじから振り返っていきましょう!

(前回までのレビューはこちらから)

 

ギャル娘を水川あさみが手なずける!

 先輩ナースの夏美(水川あさみ)たちと参加した合コンの反省会で気になる人の存在を聞かれ、なぜかライバル視していたはずの同僚・斎藤(小瀧望/ジャニーズWEST)のことが頭に浮かんでしまうはるか(中条)。一方、夏美も看護師長・本城(沢村一樹)に、婚活相手として立候補されてしまい、意識してしまって仕事中もドギマギ。

 そんなところに、本城(沢村一樹)のギャル娘・紗耶(川島鈴遥)が虫垂炎で入院してきます。担当を任された夏美とはるかは、院内でもメイクバッチリ、ネイルバッチリで自由奔放な紗耶に振り回されっぱなし。

 しかも紗耶は手術を受けることを頑なに拒否。妻と離婚してから離れて暮らしている娘にどう接したらいいかわからない本城がたどたどしく説得にかかりますが、「医者でもないお父さんが私に何ができんの?」「今さら父親面しないで!」と言われてしまい、落ち込みます。

 そんな本城を見かねた夏美は、紗耶と打ち解けるべくネイルシールを差し入れ、紗耶の爪に貼ってあげることに。すると紗耶の口から「好きな人から海に誘われたものの、水着になってお腹の傷を見たら嫌われてしまうから」と手術を受けたくない理由が明らかになります。

 夏美からそのことを聞いた本城は、「本当に好きになってくれた人なら手術の痕を見て嫌いになったりなんかしない」と励まし、紗耶は手術を決意。執刀医の柳楽先生(安田顕)の尽力もあって小さい傷で済みました。

 男性ナースの父を持つことを恥ずかしく思っていた紗耶は、働く父の姿を見てその思いを改め、「(好きな人は)ちょっとお父さんに似てるんだ」と打ち明けられた本城は大感激。

 ギクシャクしていた親子の溝も無事修復し、夏美と本城もイイ感じに……というのが4話の内容でした。

 前回はシリアス要素が多かったためか、今回はコテコテの演出がよりパワーアップしているように感じました。特に、部屋で一人になったはるかが斎藤のことを考えて、「まさかこれって恋―!?」と頭を抱えてジタバタするシーンは、まんま少女漫画のようで、見ているこっちが恥ずかしくなってしまいました。

 それと、今回気になったのが、紗耶役の女優さんのギャルメイク。アイラインバッチリ、つけまつげバッチリ、派手髪にデコネイルと、伝説のギャル雑誌「egg」(大洋図書)に出てきそうな、一昔前のギャルといった雰囲気です。視聴者からも、「今どきこんなギャルいるの?」「これは……西暦2000年位の話、かな?」「誰か時代考証してあげてw」とツッコミの声が。

 まぁドラマということで、世の中のわかりやすいギャルのイメージを追求した結果があれだったのでしょうね。なんやかんや言いながら、ギャル女子高生の姿に懐かしい気持ちになった視聴者もいたのではないでしょうか?

 そっくりの設定とテンプレ的なストーリーに「日テレ版『ナースのお仕事』」とバッシングの声が多く上がっている本作ですが、ターゲットは10~20代の若い世代というより、むしろ、『ナースのお仕事』世代の30~40代からの批判を浴びつつ、当時を懐かしんでもらうことが、このドラマの狙いのひとつなのだと思います。はい。

 

一周まわって愛らしく見えてきた中条あやみ

 中条あやみと水川あさみのW主演作ということで、今回は水川あさみ演じる夏美のメイン回となりました。はるかとの掛け合いのシーンはテンポがよく、サバサバした水川さんのイメージピッタリで見ていて楽しいし、本城と2人のシーンは落ち着いた大人の魅力たっぷりに演じています。

 一方で今回は賑やかし要員となっていた中条さんですが、だからなのか、酷評だらけだった評価も、「もはや中条あやみの演技面白くなってきたんだけどそういう作戦?」「どんどん中条あやみちゃんのお芝居? キャラクター? の虜になってく」と上々のようす。「だんだん一生懸命さに心打たれるようになってきたw」「感情豊かで悪くないと思う。一生懸命さやひたむきさが出てて新米看護師とリンクして応援したくなる」という声もだいぶ多くなってきたように思います。

 演技経験豊富な水川さんとの対比が“先輩ナースと新米ナース”という役どころをそのまま表しているし、オーバーな演技は、ぶっとんだコメディ演出があるからこそ。普通に演じてしまっては演出だけが浮いてしまうだろうし、中条あやみちゃんの絶妙に下手な演技が、よりこのドラマを面白くしているのかもしれません。

 W主演作ではありますが、今後も水川さんをメインに据えて、中条さんをサブ的扱いにしたほうがいい気がするのですが……。

 

中条&小瀧にファンは「目の保養」

 ラストでなにやらイイ感じの雰囲気を醸していた夏美と本城ですが、はるかと斎藤にも、恋愛フラグのニオイがプンプンします。ジャニーズアイドルのお相手役ともなれば、ファンからのバッシングはもはやつきもの。中条あやみちゃんは映画『ニセコイ』(2018)でSexy Zone・中島健人とW主演を果たした際、2人の距離の近さにファンから“疑惑”の目を向けられていました。

 今度はジャニーズWEST・小瀧くんと共演ということで勝手に心配をしていたのですが、「かわいいって正義だなぁ。全てが許されるのね」「この2人ほんとスタイル良くてお似合い」「二人とも小顔で美男美女だから、目の保養になるわ」「斎藤くんと立花ちゃん可愛すぎる~~!!」などと、批判の声はあまり見受けられません(当社比)。

「ムリにコメディ要素入れるのやめて、中条さんと小瀧くんの恋愛ドラマにしたらよかったんじゃないのかな」なんて声が上がるほど、意外にもファンからは受け入れられているようです。また、「三原と師長もまじ見守りたくなるカップルすぎてやばい。可愛い。無理」と、水川&沢村を推す声も。

 中条の演技とコッテコテの演出、読めすぎる展開にドラマの視聴を途中離脱する人もいるようですが、ある程度の数字を維持しているのは、メインキャストのルックスの良さが関係しているのかも!?

 

今回のあるあるネタは……

 患者が捨てた物を探し出すべくゴミ山を漁ったり、夜勤では空床からナースコールがかかってきたり……、これまでも“ナースあるある”“病院あるある”が描かれてきました。

 今回のあるあるネタは、「合コンが健康相談の場になる」。放送を見ていた現役ナースからは「あるある過ぎて笑い止まらんかった」「『心配だったら病院受診したほうがいいですよ』全く同じセリフ言ったことあるわ」と、同調する声が。非現実的な描写だらけのこの作品の中で唯一とも言っていい“リアルネタ”だけに、次回はどんなあるあるが飛び出すのか、期待したいところです。

 なお、今夜放送の第5話では、これまで見せ場がなかった片瀬那奈がフィーチャーされ、“院内不倫”がテーマ。ネット上も盛り上がりそうな予感です。期待して放送を待ちましょう!

(文=どらまっ子TAROちゃん)

吉高由里子『定時で帰ります。』セクハラ大澄賢也に喝! スッキリ展開も、「桜宮は自業自得」と厳しい声……

(これまでのレビューはこちらから)

 吉高由里子主演ドラマ『わたし、定時で帰ります。』の第5話が5月14日に放送され、平均視聴率9.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録しました。

 平成令和特番で一気に視聴率を落としたものの、徐々に回復しつつある同ドラマ。ドラマ自体の満足度は高く、私の周りでも毎回話題になっており、注目度は高いんですけど、イマイチヒットしないんですよね~。本当に残念です……。

 ではでは、今週もあらすじから振り返っていきましょう!

セクハラ疑惑に戸惑う結衣……

 クライアントのランダー社から急に呼び出され、サイトデザインのやり直しを要求される結衣(吉高)たち。予算も時間もかかると、躊躇する結衣だったが、派遣デザイナーの桜宮(清水くるみ)が「大丈夫です!」と返答し、チームのメンバーは困惑する。その帰り際、結衣は桜宮がランダーの中西(大澄賢也)らと親しげに話す姿を目撃し、関係を不信に思う。

 数日後、吾妻(柄本時生)に呼び出された結衣はある動画をみせられる。動画には露出の多いユニフォームを着てランニングをさせられる桜宮の姿が……。セクハラと確信し、激怒した結衣はランダーとの打ち合わせで、それを問いただすも、中西はシラを切り、逆に結衣を怒鳴る。するとそこに、種田(向井理)がやってきて……、という話でした。

 今回は、桜宮がクライアントからセクハラのターゲットにされ……という話。こういうと、桜宮が可哀想な感じがしますが、桜宮も桜宮なんですよね。「上手く人の懐に入れば、私みたいな才能のない人間でも仕事が取れる」という考えを持っている人物でして。それで、気に入られようと八方美人な態度をみせちゃう。

 なので、セクハラされて「可哀想」と同情する声ももちろんあったんですが、それよりも「ざまあ」とか「自業自得」といった「それは厳しすぎるだろ! おい!」とツッコミたくなる声の方が多かったんです……。(特に女性からが多くて……)

 確かに、ぶりっ子で八方美人という設定でしたから、女性から嫌われるのはしょうがない。でも、セクハラされて「ざまあ」と言われるのは可哀想すぎませんか? それに桜宮は「自分が我慢すればいい」と堪えてるんですよ! 

「ざまあ」とか言っていた人に言いたいです。もし、自分が桜宮の立場だったらどうするのかって聞きたいですよ。ちょっと、ドラマ自体が面白かったぶん、ネットの声を見て愕然として怒りしか沸いてこず、久しぶりに不快な気持ちになりました。

種田に惚れる人続出。

 そんな不快なネットの声はこの辺でやめて、そうそう、向井理演じる種田のファインプレーに賞賛の声がたくさん集まっていました。

 結衣がクライアントに激怒している打ち合わせに現れ、表面上はクライアント側につくようにみせるも、無言で結衣に「言いたいこと俺に全部言え!」というメッセージを送るところとか、個人的に幹部に相談してクライアントを切っていいと了解を得ていたところとか。もうね、本当にできる男は違いますよね~。仕事人間で「仕事しろ~」と言っているばかりの男だと思ってしまい、種田さん、すみません。むしろ、惚れました。

 ネットも種田に惚れる人続出でして(まあ、外見が向井だという点もありますが)。放送中は種田フィーバー状態。結衣と元サヤになって欲しいなって気持ちもわいてきちゃうほど。

 次回は結衣と結衣の今カレ・巧(KAT-TUN中丸雄一)と種田の三人の間で何かがあるよう……。めっちゃくっちゃ楽しみです!

中丸雄一の演技が変だけど、それが逆にいい!

 初回から棒読み芝居で一人だけ浮いている中丸くん。ネットでは「棒丸」とのあだ名がつき、失笑の嵐となっている様子ですが、中丸くんはそこがいいんですよ。(べつに私は中丸くんのファンではありません)

 たくさんドラマに出てますが、毎回安定の棒読み。批判も多いですが、中丸くんのところはそんな声を知ってか知らずかブレないところです!

 それに、今回の役はいい人な感じがしますが、原作では結構腹黒い一面もある人物。棒読み演技の無表情演技によるサイコパスな感じが結構合うような気がして個人的にはなりません(笑)。

 なので、あまり意地悪なことを言わず、長い目で中丸くんを見て欲しいです(笑)。

 以上、5話のレビューでした。

 まあ、いろいろと周囲でよく見かけるような人たちが登場してくるだけあって、親近感がわいちゃう同ドラマ。視聴率はダメでも中身は最高なので、スタッフのみなさんには頑張って欲しいです(きっと、スタッフの方々は『わたし、定時で帰れません。』状態のはず……)。次回も楽しみに放送を待ちましょう!

(どらまっ子KOROちゃん)

“愛情”と“献身”のはざまで――ドラマ『パーフェクトワールド』第4話

(これまでのレビューはこちらから)

 ドラマ『パーフェクトワールド』(フジテレビ系)で、樹(松坂桃李)を献身的に介護するヘルパー・長沢を演じている中村ゆり。私が彼女を最初に知ったのは、今から20年ほど前、アイドルデュオ「YURIMARI」のメンバー(YURI)として出てきた時だった。爆風スランプのサンプラザ中野(当時)、パッパラー河合が手がけた曲を歌い、“かわいくて元気な女の子”という印象だった。

 残念ながら、彼女たちは大きくブレイクすることはなく、デビューから2年ほどで解散となる。それから8年後、映画『パッチギ! LOVE&PEACE』(2007)のヒロイン役に選ばれた中村ゆりが、アイドル時代のYURIと同一人物だとは、しばらく気づかなかった。それほどまでに、以前とは打って変わった、女優然とした佇まいになっていたのだ。

 それからは、映画やドラマで、どちらかというと影のある女性を演じることが多く、今回の作品でも、その「何かを抱えているような演技」は、いかんなく発揮されている。

 

相手を思いやる気持ちがすれ違う

 樹(松坂桃李)と付き合い始めたつぐみ(山本美月)は、少しでも介護の役に立てばと、資格を取ることを考える。仕事をこなし、樹の家に通い、資格の勉強もする。愛する人のために全て全力で取り組むが、そんな中で、少しずつ体に無理が生じてしまう。

 一方、ヘルパーの長沢は、つぐみの存在を気遣いながらも、樹の介護を続ける。長沢の存在の大きさを知れば知るほど、つぐみは、樹に尽くそうとする。2人の間には、ライバル心、嫉妬心のようなものが感じられる。

 幼馴染みの是枝(瀬戸康史)もまた、つぐみとの関係に悩んでいた。彼女に思いを伝えたことにより、気まずさもあったが、今までのように、一緒に食事をしたり、車で送り迎えをしたりして、“幼馴染み”としての関係を続ける。

 ここで気になるのは、是枝にとってつぐみは、「愛する人」であるが、つぐみにとって是枝はどんな存在なのか、ということだ。

 自分の家族からも信頼され、いつも身近にいてくれる男友達。そう見ているのだろうか。ただ、ドラマに出てきたように、樹のパソコンが壊れた時、電話一本で駆けつけたり、疲れて助手席で眠ってしまったつぐみを見守ったりという姿は、“献身的”とも言えるだろう。

 今回は、樹の同僚で、事務所社長(木村祐一)の甥、晴人(松村北斗/ジャニーズJr.・SixTONES)の存在もクローズアップされていた。

 仕事の途中、階段を踏み外して、義足をつけた脚を痛めてしまった晴人は、松葉杖での生活を余儀なくされる。そんな時、つぐみの妹・しおり(岡崎紗絵)を、レンタル彼女として再び指名する。

 前回、彼女に義足であることを知られ、「障害者は無理」と言われた晴人だったが、しおりを指名して言うのだ。

「障害者に対してはっきりと言ってくれた方が付き合いやすい」

 この気持ちは、共感する人も多いのではないだろうか。例えば、肌の色が違うとか、髪の色が奇抜だとか、自身が意図するしないにかかわらず、「相手はこれを気にしているな」と分かることがあるだろう。そんな時、見て見ぬふりをするのではなく、無理に偽善的なことをいうのでもなく、正直な気持ちを話してくれた方が、腹を割って話せるというものだろう。

 その頃、樹は、感覚をなくした脚に痛みを感じるという、「幻肢痛」に悩まされていた。

 ある夜、痛みを感じて眠れなくなった樹は、夜中に長沢を呼び、薬をもらう。しかし、つぐみに対しては、幻肢痛のことは隠していた。もちろん、彼女に余計な心配をさせないためだ。そのことを知ったつぐみは、ショックを受け、「痛みもつらさも全部話してほしい」と問い詰める。

 恋愛でも、結婚でも、相手のことを全て知りたいと願う気持ちはわかる。ただ、それは、“それぞれが背負いきれる範囲内で”ということを認識しなければならない。過去に受けた心の傷や、隠したい秘密があれば、相手に知らせないことも優しさだと思うのだ。

 樹のマンションの前で、偶然つぐみに会った長沢は、「樹には私が必要。自分の人生を犠牲にしてでも彼を支えたい」と告げる。信念を持った、毅然とした姿の演技は、中村の真骨頂だ。不幸や苦労も合わせ飲んだ、覚悟を持った女性の姿が、女優としての本人と重なる。

 長沢とつぐみが対峙するシーンは、見ていてヒリヒリする。“どちらがより樹のためになれるか”“どちらが彼の近くにいる存在か”それを2人が競い合っているように見えるからだ。

 例えば、普通の男性が相手であれば、体の関係を持った方がより近い存在、といえるだろう。しかし、樹に関しては、それは望めない。「愛される」か「必要とされる」か、これは、ドラマを見ている者にも課された問題のように思える。

 それにしても、長沢は、3人の未来をどう見ているのだろう。つぐみと樹が付き合ったとして、それとは別に、一生樹を支えていこうと考えているのだろうか。ここでも、“愛情”と“献身”がせめぎあっている。もしかしたらそれもありなのかもしれない。家族や恋人のあり方などは、多種多様な形が認められている時代だ。

 要は、世の中ものの見方なのだ。  

「障害者」というくくりで一様に見ようとするのが間違いだ。健常者に真面目な人もいい加減な人もいるように、障害者にもさまざまな人がいる。そこを見誤ると、悲劇になってしまう。今回のドラマでは、その“障害者の多様性”が描かれているのだろう。

 ドラマのラスト、駅で樹と電車を待っていた時、つぐみは疲れからめまいを起こし、倒れる。差し伸べた樹の手は届かず、ホームから転落してしまう。映画版でも描かれた、この作品の象徴的なシーンだ。

 ある意味、つぐみの“限界”が見えてしまったともいえる。自分にとって必要な人、そして愛する人、それぞれの関係性をどう保っていくか。次回以降も波乱が続きそうだ。

(文=プレヤード)