岡田准一 vs 福山雅治の視聴率バトルの結果は? 片岡支店長が運命の日を迎えた『集団左遷!!』第6話

 福山雅治が軽い銀行支店長役を軽~く演じたサラリーマンドラマ『集団左遷!!』(TBS系)。ここまでは脚本の粗さばかりが目立っていますが、まったく修正されることなく蒲田支店が廃店か存続かが決まる運命の日を迎えました。第1章完結編と銘打たれた第6話を振り返りたいと思います。

(前回までのレビューはこちらから)

 半期で100億円のノルマを達成できなければ、即廃店されることが決まっている三友銀行蒲田支店。第5話で片岡支店長(福山雅治)から20億円の小切手をだまし取った三嶋社長(赤井英和)のエピソードの続きから第6話は始まります。

 原作小説のひとつ『銀行支店長』(講談社)では三嶋社長の逃亡先であるフィリピンまで追跡劇は展開されますが、残念ながら『集団左遷!!』では三嶋社長は空港で片岡支店長にあっさりと見つかります。プロボクサー時代はハードパンチャーで鳴らした“浪速のロッキー”赤井英和ですが、実におとなしく体調不良の片岡支店長に取り押さえられるのでした。

 10年前の福山雅治主演作だったら海外ロケも考えられたかもしれませんが、国内の空港でちゃちゃっと済ませられたところに、現在の福山の置かれている状況を感じさせます。

 三嶋社長が低金利で近寄ってきた羽田支店ではなく、わざわざ蒲田支店にこだわって20億円をだまし取った理由は、まったく明かされないままでした。ただ三嶋社長に「お金が苦しかったんや~」と最後にひと言叫ばせただけで巨額詐欺事件解決です。「脚本を練る余裕がなかったんや~」という脚本家の叫びのように聞こえたのは気のせいでしょうか。

 

『半沢直樹2』を揶揄するギャグ

 20億円は無事だったものの、100億円のノルマは達成できていません。蒲田支店のみんなで営業会議を開き、アイデアを募ります。若手行員の滝川(神木隆之介)から「羽田支店に奪われたお客を奪い返したいと思います」という意見が提案され、「いいね」と一度はOKしかかった軽い片岡支店長ですが、「やられたんだから、やり返していいでしょ」と主張する滝川に対し「いやいや、ダメだよ」と“倍返し”を禁じます。

 堺雅人主演の『半沢直樹』(TBS系)の続編が2020年4月にオンエアされることが正式発表されたばかりで、さっそく『半沢直樹』の決めゼリフだった“倍返し”を揶揄するTBS内の身内ギャグが。『集団左遷!!』の製作チームは高視聴率を記録した『半沢直樹』や『下町ロケット』(TBS系)などの池井戸潤原作ドラマをライバル視していることがうかがえます。

 その後のドラマ展開も池井戸ドラマを意識したものとなっていました。蒲田支店の奮闘ぶりを後押ししたい本部の藤田頭取(市村正親)から、片岡支店長はかつて下町工場としてがんばっていた西村精機を紹介されます。物づくりの夢を追い続けていた社長が亡くなったため、未亡人・雪子(丘みつ子)が工場を閉鎖してコインパーキングを開くための1億円を融資してほしいという案件でした。

 西村精機に1億円を融資すれば、100億円のノルマ達成です。ところが工場を訪ねた滝川は、未亡人が亡くなった夫の夢を守るために工場を再開したがっていることに気づくのでした。そのことを片岡支店長も知り、悩みます。さっさと1億円を融資すれば、蒲田支店は廃店を免れるのですが、片岡支店長は支店員みんなを集め、「僕らがうまく行って、お客さまがうまく行かなくていいのか」と問い掛けるのでした。

 片岡支店長が自分から発した問い掛けの回答はこうでした。西村精機に1億円を融資はしない。その代わり、義足サイボーグを開発中のお金のない若者たち3人を未亡人に引き合わせるというものでした。跡継ぎのない高齢の農家などの事業主にやる気のある若い人材を紹介する「第三者継承」の下町工場版です。工場を持っているけど働き手のいない未亡人と、夢を持っているけど夢を叶える場を持たない若者たち3人組は、「Win-Win」の関係となったわけです。片岡支店長は「お金ではなく、心意気をご融資させていただきました」とドヤ顔です。一瞬、片岡支店長の顔に坂本龍馬の面影が宿りました。

  スパイ行為がバレたことからスーパーへ出向になった花沢(高橋和也)や片岡支店長の妻・かおり(八木亜希子)たちからの援護射撃があったものの、横山常務(三上博史)が決めた期限までには99億円しか用意できませんでした。本部から帰ってきた片岡支店長の口から、蒲田支店の今後について説明されます。

 本部の決定は、蒲田支店は約束どおり廃店。でも、支店員たちはみんな首都圏の支店へ銀行員として異動。真山副支店長(香川照之)は日本橋の副支店長、そして片岡支店長は本部の融資部へ……。みんなバラバラになるけれど、万々歳のフィナーレとなったのでした。

 蒲田支店の行員たちは自分たちがリストラや出向扱いにならず、銀行員のままでいられることに歓び浮かれまくります。でも、果たしてこれでいいのでしょうか。蒲田支店がなくなると困ると、地元の人たちがなけなしのお金を蒲田支店に預けることで、彼らは窮地を救われたはずです。ブタの貯金箱を持ってきた少年は、蒲田支店の閉鎖を知ってどう思うのでしょうか。

 片岡支店長は「銀行員としてのプライド」と常に口にしますが、そんな彼らにお金を託した地元の人たちの気持ちは軽んじられているように感じます。福山雅治主演ドラマ『集団左遷!!』にずっと付きまとっている違和感の正体は、これではないでしょうか。金融ドラマを軽快に描くことばかりに意識が向き、お金のやりとりをとても軽んじて描いているようにしか映りません。

 お金よりも大事なものがあると言いたいのかもしれませんが、このドラマはお金の重みがまるでないので、大事なものの重みもまったく伝わってこないままです。いつも冷静な真山副支店長ですが、病気の妻(西田尚美)の治療費のために実は真山家の家計は火の車だとかの描写があれば分かりやすいのですが、そういった背景は完全にスルーされています。本部への復帰が決まった片岡支店長は心の中で「これでいいのだ~♪」と『天才バカボン』の主題歌を口ずさんでいるかもしれませんが、本当にこれでいいんでしょうか。

 

岡田准一版『白い巨塔』最終話と激突!

 さて、岡田准一主演ドラマ『白い巨塔』(テレビ朝日系)の最終話と被った『集団左遷!!』第6話の気になる数字は? 『集団左遷!!』第6話の視聴率は、7.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と同番組上ワーストとなってしまいました。初回13.8%のお陰で辛うじて平均視聴率10%台をキープしていましたが、ついに底が割れてしまいました。一方、岡田准一演じる財前教授が医療告発された『白い巨塔』最終話は15.2%。山崎豊子原作の重厚な社会派ドラマに完負けした結果となりました。

 視聴率の低下に加え、気になるのは今回で連続ドラマとして完結してしまった『集団左遷!!』をまだ続ける意味があるのかという疑問です。これで最終回だと思った視聴者もいるのではないでしょうか。無理に1クール10話というフォーマットに縛られなくてもいいように思います。次週からは原作小説とは関係のない、ほぼオリジナルエピソードが展開される模様です。

 ここまで来たら、脚本家もディレクターも視聴率を気にせず自由にやってください。でも、できれば残りの話数で、脚本家やディレクターたちには「ドラマ製作者としてのプライド」を感じさせるクライマックスにしてほしいと思います。

(文=長野辰次)

『あなたの番です』原田知世と田中圭の先に待ち受けるのは地獄しかない?

 5月19日に『あなたの番です』(日本テレビ系)の第5話が放送された。

 俳優の袴田吉彦が殺害されて責任を感じた久住譲(袴田吉彦)は、交換殺人ゲームについて手塚菜奈(原田知世)に相談した。久住が引いた紙に書かれていた名前が「細川朝男(野間口徹)」と知った菜奈は「それは私が書きました。だから、殺さないでください」と懇願する。さらに菜奈は翔太(田中圭)に、まだ朝男と結婚している事実を告白した。当然、翔太は大ショックを受ける。

 菜奈はゲーム参加者が書いた名前、さらに引いた紙に書かれていた名前をすべて把握しておいたほうがいいと考え、臨時の住民会を開いた。しかし、やって来たのは翔太、久住、榎本早苗(木村多江)、黒島沙和(西野七瀬)の4人だけだった。出席者が名前を教え合っていると、そこに北川澄香(真飛聖)が遅れてやって来た。北川は紙に「児嶋佳世(片岡礼子)」の名を書いたと明かし、引いた紙は白紙だったと打ち明けた。「白紙でよかったんですよ。殺したい人の名前なんて書くべきじゃなかったんです!」と、後悔する北川。

 一方、佳代と別居中の俊明(坪倉由幸)は、佳世に会社宛てで送らせたゴルフバッグを受け取った。そのバッグを開けると、中には佳世の足が入っていた。

やってることがひどすぎる菜奈、思考回路が危ない翔太

 謎と伏線が増えていく一方のこのドラマ。キリがないので、ひとまずそれらは横に置いておきたい。本稿では、手塚夫妻についてどうしても掘り下げたいのだ。この2人、異常である。

 まずは、菜奈のほうから。この人が翔太に行っている仕打ちは常軌を逸している。夫である朝男とケリが付いていないのに、年下の男を欺いたままのうのうとマンションを購入し、悪びれず引っ越した。籍を入れられないくせに新婚夫婦を装い、手塚姓を堂々と名乗る厚顔っぷり。事の経緯をようやく翔太に説明したが、「あくまで自分は被害者」というエクスキューズを付けることは怠らない。朝男との別れの理由を問われても、徹底してはぐらかす態度。なぜか、あまり悪びれていないのにも引っ掛かる。「ブラック菜奈ちゃん」の一語で済ませられる行いではないだろう。さらに、ウソをつくときの仕草(両手の指を重ねる)を毎日のように翔太に見せている。ウソばかりなのだ。彼女の癖を見抜いている翔太は、わかっているのに見て見ぬふりをしている。ひどいと思う。

 というか、翔太のほうもおかしい。ウソをつかれた側なのに「気づいてあげられなくてごめん」と逆に頭を下げる不可解さ。彼の一途の度合いはヤバさを感じるほどだ。思考回路が理解できない。どんなシチュエーションでも「菜奈ちゃんに非はない。悪いのは他の人」という着地点を無理やり見つけるのが翔太である。

 2人のこの先を想像してみた。交換殺人ゲームが進み、菜奈に危害が及んだとする。そのとき、菜奈に非があったとしても翔太はそれを認めないだろう。他者に非があると認識し、暴走してもおかしくない。だから、彼は危ないのだ。

 いま、菜奈が厄介な存在と考えているのは朝男である。もしも彼が殺されたら、真っ先に疑われるのは菜奈と翔太のはず。戸籍上、夫婦なのは菜奈と朝男のほうで、菜奈と翔太は不倫関係ということになる。菜奈と翔太の先に待ち受けているのは地獄しかないと思う。

 1つ気になるシーンがあった。菜奈が翔太に秘密を打ち明けた際、テーブルの下に録音機らしき物がかましてあったのだ。誰が、なんの目的で録音しているのか? 疑心暗鬼の充満するマンションである。ろくな物件じゃない。

 今回は佳世が殺された。彼女の名前を書いたのは澄香だ。でも、澄香が引いた紙は白紙だった。交換殺人ゲームのルールに則れば、殺人の連鎖はここで途切れるはず。なのに、脅迫状は続々と届けられている。

 というか、ゴルフバックに刺さっていた足は、本当に佳世のそれなのだろうか? 作り物ではないのか? 藤井淳史(片桐仁)の乾燥機に入っていた生首だって、本当に山際祐太郎(森岡豊)のものだったのかは疑わしい。マンションの住民のみならず、視聴者だって疑心暗鬼になる。あと、俊明に送られたゴルフバックの送り状の筆跡が、沙和がホワイトボードに書いた字とそっくりだったのにも引っ掛かっている。もう、怪しい人しかいないのだ。

 だから、勘繰り出すとキリがない。でも、続きが気になることは確かだ。

(文=寺西ジャジューカ)

 

『俺のスカート、どこ行った?』ラスボス的存在の永瀬廉、ついに“いい人フラグ”が立つ?

 5月18日に『俺のスカート、どこ行った?』(日本テレビ系)の第5話が放送された。1話、2話……と高かった期待感に反し、かなり残念な内容だったこのドラマ、前回辺りからどんどん面白くなっている気がする。

 若林優馬(長尾謙杜)が拾ったスマホを職員室まで届けに来た。ちょうどその時、スマホを失くしたという別のクラスの生徒・山上愛理(田辺桃子)が職員室に来ていた。「見つけてくれてありがとう」とお礼を言われた若林は、愛理に一目ぼれ。東条正義(道枝駿佑)に、愛理のことを知っているか尋ねる。

 そこに原田のぶお(古田新太)が通りかかり、若林の恋を後押しするために「私があんたをプロデュースしてあげる」と言いだした。

 原田に促され、若林は愛理から連絡先を聞き出すことに成功。数日後、若林は愛理からデートに誘われる。しかし実は、愛理は明智秀一(永瀬廉)のことが好きで、明智とつながりたくて若林に連絡していたのだった。明智を呼び出した愛理は「友だちが勝手に連絡しちゃって」と言い訳。愛理の浅はかさを見抜いた明智は愛理を冷たくあしらい、相手にしなかった。

 そして、若林と愛理のデート当日。原田は若林に「お前は遊ばれていたんだ」と伝えてしまう。若林に本心を聞かれた愛理は、またも責任転嫁した。

「わざとじゃないの。なんていうか、ノリみたいなので。私、本当はダメだなって思ってたんだけど。だから、明智君にも言っといてほしいんだ。本当はダメだって思ってたこと」

 そんな愛理に、原田は「あんたの軽率な言動が1人の人間を傷つけた。相手の気持ちを想像できないと心がどんどんブスになるわよ」と言い放った。

 今は距離のある明智と東条の関係性だが、今回、2人の信頼関係がまだ崩れていないことがわかった。明智の紹介を愛理から迫られた東条は「いいよ」と返答。しかし、「でも明智、そういう女の子の、人を見下す感じのやつ嫌いだから気をつけて」と付け加えるのだ。今は仲良くできなくても、東条の明智への信頼は揺るいでいない。

 案の定だった。LINEで愛理に呼び出された明智。初めは至って普通だったが、人を呼んでおいて若林の悪口を言う愛理の人間性を見抜き、どんどん冷めた雰囲気になっていく。“人を見下すのが嫌いな明智”がそこにはいた。呼び出しには応じた。話も聞いた。そして、一気に目が死んでいく明智の対応。「明智ならばすぐに見抜くだろう」と信頼したからこそ、東条もあえて明智のLINEを愛理に教えたのだろう。

 ただこじらせているのではなく、芯のある青年だった明智。つまりこれは、今後の展開に向けた“明智、実はいい人フラグ”になるかもしれない。

フラれても友だちは増えていた若林

 からかわれていると知っても、あえて待ち合わせ場所に向かった若林。愛理の口から本当のことを聞きたかったのだ。なかなかできることではない。1話で屋上から飛び降りた若林。一度死んだ身でもあり、死ぬ気で頑張っている。結果、彼はフラれた形になった。でも、若林のことを気にかけるクラスメイトは大勢いる。いじめられっ子だったのに、いつの間にかクラスの人気者だ。フラれたけれど、代わりにたくさんの友だちができていた。

 ぼっちが学校生活で最もつらい時間のひとつに、昼休みが挙げられる。原田は、昼食の時間を常にクラスの生徒と共にする。決して、ぼっちをぼっちにさせない。彼なりの教育方針なのだろう。

 愛理から呼び出された明智。彼が本当に悪人だったら愛理の好意を利用し、原田と若林を陥れてもおかしくなかった。でも、そういう人間じゃない。クラスのラスボス的立ち位置にいる明智だが、実は今までに悪いことをまったくしていないのだ。

 ショーパブに入ろうとするチア部の動画、カンニングする光岡慎之介(阿久津仁愛)を目撃するなど、決定的な材料は今まで何度も手に入れていた。なのに、なんだかんだ一度も活用していない。原田を辞めさせようとしていること以外、彼は結構いい奴だ。

 じゃあ、なんであんなに大人に突っかかるのか? 5話エンディングで、明智のスマホに妙な連絡が届いた。

「おい 秀一 父親を無視するなよ」

 どうやら彼は、父親との根深い確執があるようだ。だから、大人に不信感を抱いている。

 家に帰ると涙するくらい、ギリギリのメンタルでいる明智。その状態で学校生活とアルバイトに励んでいる。彼こそ、真っ先に原田に相談してほしいくらいなのだが……。原田を中心にクラスが明るくなればなるほど、明智の闇が際立っていくのが皮肉だ。

(文=寺西ジャジューカ)

『インハンド』まるで『あしたのジョー』最終回? 山下智久&清原翔、変人対決からまさかの感動物語へ

 山下智久が寄生虫専門のドSな医学者を演じるドラマ『インハンド』(TBS系)の第6話が17日に放送され、平均視聴率9.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。前回から0.8ポイントアップとなりました。

(前回までのレビューはこちらから)

 前回、内閣官房サイエンス・メディカル対策室のアドバイザーとなった紐倉哲(山下)は、国民栄誉賞の授与が検討される日本陸上界のエース・野桐俊(清原翔)のドーピング疑惑について調査するよう依頼されます。

 紐倉は助手の高家春馬(濱田岳)を引き連れ、野桐の練習場を訪れる訪問。レース前後に雄叫びを上げたり、謎のダンスをすることから“陸上界の異端児”と呼ばれる野桐ですが、紐倉はその行動のひとつひとつがリラックスしたりクールダウンするための理に適ったルーティンであることや、極端に習慣にこだわる強迫性障害の持ち主であることを見抜きます。

 血液採取などをした結果、野桐にドーピングの疑いはありませんでした。しかし紐倉は、野桐のルーティンが2年前に微妙に変化したことに気づき、その頃に何らかの異変があったのではないかと疑い、調査を開始します。

 その結果、貧血の治療のために通うクリニックで、遺伝子を操作することによって肉体改造するドーピングを行っていることを突き止めます。さらにこのドーピングの副作用によって、悪性リンパ腫を患っていることも発覚。試合前後のルーティンはすべて、リンパ節をかばっていたものだったのです。

 野桐のカラダはすでにボロボロ状態。しかも、次のレースが「最後」になると宣言したため、死を予感しているのだと気づいた紐倉は、そのレース直前に会いに行きます。しかし、最高のタイムを出すために悲壮な覚悟で競技に臨む野桐を止めることはできず、そのまま送り出すことに。

 その後、野桐はレース中に倒れ、意識不明の重篤状態で病院へと搬送。紐倉は野桐の健闘を称え、ドーピングはあくまで走りを探求するための手段にすぎなかったのだと語ったところで今回は終了となりました。

 さて感想。前回はフィリピン沖の島を舞台に、元助手・入谷廻(松下優也)との過去の友情物語と右手を失った秘話が描かれましたが、今回は一転してドーピングがテーマでした。箸休め的な回で、トーンダウンしてしまうのではないかと予想しましたが、まったくそんなことはありませんでした。

 紐倉と野桐は自他ともに認める天才で我が強く、他人から口を揃えて変人と呼ばれる性格。そんなわけで初対面の時はピリついた雰囲気になりましたが、探究心の強さや粘り強い性格が共通することがわかると、次第に心を通わせるようになりました。これは、紐倉とは真逆で陽気な性格だった入谷とは異なるカタチの友情、携わる分野こそ違えど戦友と呼べるような関係性でした。

 そんな紐倉も、最後のレース直前に一応は引き留めるんですね。このシーンが、名作ボクシング漫画『あしたのジョー』のクライマックスを思い起こさせました。決戦を前に死を覚悟して控え室で待つ矢吹丈を翻意させようと、ヒロインの白木葉子が訪れるシーン。2011年に公開された映画版で山下が主演を務めていましたから、オマージュの意味が込められていたんですかね。

 それはさておき、紐倉は葉子とは違い、野桐がレースに命を懸けていることを悟ると、あっさり意見を引っこめただけでなく、背中を押すようにして送り出したのでした。これは恐らく、自分が同じ立場になったらそう望むだろうと感じたからなのでしょう。もしかしたら、入谷がエボラウィルスから島民を守るため、自分の命を捨てでも研究に邁進した時の姿が脳裏にチラついたのかもしれません。

 結果、野桐は倒れて危篤状態になってしまったのですが、そのニュースを見て紐倉が湿った様子を見せなかったのも良かったですね。それは冷たいからではなく、探究心を満たすまでとことん闘い、真っ白な灰になった野桐を心の底から健闘してのものだったのでしょう。

 箸休めどころかまさかの感動を呼ぶ回になりました。綾野剛にどこか似た雰囲気の清原の演技も良かったです。スタイル抜群のためトップアスリートという役柄にも説得力があり、他人を寄せ付けない影のあるキャラが天才性と変態性をうまく引き出していました。

 今回のテーマであるドーピングについては、紐倉と野桐の会話の中で、物理的(高所でのトレーニングなど)と科学的(薬物や遺伝子ドーピング)は時に同じ効果をもたらし、その善悪はどうやって決めるのかと疑問を提示する場面がありました。しかし、その答えを強引に導き出すのではなく、己の理想を追求する行為自体を称えることに帰結した点が紐倉らしいといいますか、このドラマらしくて良かったと思います。

 次回は、難病に苦しむ牧野巴(菜々緒)の娘・美香(吉澤梨里花)を救うべく紐倉が奔走するとのことで、またもや感動必至の回となりそうです。
(文=大場鴨乃)

『インハンド』まるで『あしたのジョー』最終回? 山下智久&清原翔、変人対決からまさかの感動物語へ

 山下智久が寄生虫専門のドSな医学者を演じるドラマ『インハンド』(TBS系)の第6話が17日に放送され、平均視聴率9.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。前回から0.8ポイントアップとなりました。

(前回までのレビューはこちらから)

 前回、内閣官房サイエンス・メディカル対策室のアドバイザーとなった紐倉哲(山下)は、国民栄誉賞の授与が検討される日本陸上界のエース・野桐俊(清原翔)のドーピング疑惑について調査するよう依頼されます。

 紐倉は助手の高家春馬(濱田岳)を引き連れ、野桐の練習場を訪れる訪問。レース前後に雄叫びを上げたり、謎のダンスをすることから“陸上界の異端児”と呼ばれる野桐ですが、紐倉はその行動のひとつひとつがリラックスしたりクールダウンするための理に適ったルーティンであることや、極端に習慣にこだわる強迫性障害の持ち主であることを見抜きます。

 血液採取などをした結果、野桐にドーピングの疑いはありませんでした。しかし紐倉は、野桐のルーティンが2年前に微妙に変化したことに気づき、その頃に何らかの異変があったのではないかと疑い、調査を開始します。

 その結果、貧血の治療のために通うクリニックで、遺伝子を操作することによって肉体改造するドーピングを行っていることを突き止めます。さらにこのドーピングの副作用によって、悪性リンパ腫を患っていることも発覚。試合前後のルーティンはすべて、リンパ節をかばっていたものだったのです。

 野桐のカラダはすでにボロボロ状態。しかも、次のレースが「最後」になると宣言したため、死を予感しているのだと気づいた紐倉は、そのレース直前に会いに行きます。しかし、最高のタイムを出すために悲壮な覚悟で競技に臨む野桐を止めることはできず、そのまま送り出すことに。

 その後、野桐はレース中に倒れ、意識不明の重篤状態で病院へと搬送。紐倉は野桐の健闘を称え、ドーピングはあくまで走りを探求するための手段にすぎなかったのだと語ったところで今回は終了となりました。

 さて感想。前回はフィリピン沖の島を舞台に、元助手・入谷廻(松下優也)との過去の友情物語と右手を失った秘話が描かれましたが、今回は一転してドーピングがテーマでした。箸休め的な回で、トーンダウンしてしまうのではないかと予想しましたが、まったくそんなことはありませんでした。

 紐倉と野桐は自他ともに認める天才で我が強く、他人から口を揃えて変人と呼ばれる性格。そんなわけで初対面の時はピリついた雰囲気になりましたが、探究心の強さや粘り強い性格が共通することがわかると、次第に心を通わせるようになりました。これは、紐倉とは真逆で陽気な性格だった入谷とは異なるカタチの友情、携わる分野こそ違えど戦友と呼べるような関係性でした。

 そんな紐倉も、最後のレース直前に一応は引き留めるんですね。このシーンが、名作ボクシング漫画『あしたのジョー』のクライマックスを思い起こさせました。決戦を前に死を覚悟して控え室で待つ矢吹丈を翻意させようと、ヒロインの白木葉子が訪れるシーン。2011年に公開された映画版で山下が主演を務めていましたから、オマージュの意味が込められていたんですかね。

 それはさておき、紐倉は葉子とは違い、野桐がレースに命を懸けていることを悟ると、あっさり意見を引っこめただけでなく、背中を押すようにして送り出したのでした。これは恐らく、自分が同じ立場になったらそう望むだろうと感じたからなのでしょう。もしかしたら、入谷がエボラウィルスから島民を守るため、自分の命を捨てでも研究に邁進した時の姿が脳裏にチラついたのかもしれません。

 結果、野桐は倒れて危篤状態になってしまったのですが、そのニュースを見て紐倉が湿った様子を見せなかったのも良かったですね。それは冷たいからではなく、探究心を満たすまでとことん闘い、真っ白な灰になった野桐を心の底から健闘してのものだったのでしょう。

 箸休めどころかまさかの感動を呼ぶ回になりました。綾野剛にどこか似た雰囲気の清原の演技も良かったです。スタイル抜群のためトップアスリートという役柄にも説得力があり、他人を寄せ付けない影のあるキャラが天才性と変態性をうまく引き出していました。

 今回のテーマであるドーピングについては、紐倉と野桐の会話の中で、物理的(高所でのトレーニングなど)と科学的(薬物や遺伝子ドーピング)は時に同じ効果をもたらし、その善悪はどうやって決めるのかと疑問を提示する場面がありました。しかし、その答えを強引に導き出すのではなく、己の理想を追求する行為自体を称えることに帰結した点が紐倉らしいといいますか、このドラマらしくて良かったと思います。

 次回は、難病に苦しむ牧野巴(菜々緒)の娘・美香(吉澤梨里花)を救うべく紐倉が奔走するとのことで、またもや感動必至の回となりそうです。
(文=大場鴨乃)

『執事 西園寺の名推理2』西園寺あらため「ちゃいおんじ」にギャップ萌えも、今シーズンでシリーズ終了の可能性?

 上川隆也がハイスペックな執事役で主演を務めるドラマ『執事 西園寺の名推理2』(テレビ東京系)の第4話が17日に放送され、平均視聴率5.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。前回と変わらずでした。

(前回までのレビューはこちらから)

 ある日、資産家の奥様・伊集院百合子(吉行和子)の家にテディベアを抱えた少女・森村夢(前野里奈)が訪問。「パパ」と呼ばれ懐かれた西園寺一(上川)は、すぐさま夢の素性を調べ、母親の絵美(黒川智花)が玩具メーカー・ホリートイの社員・広田典彦(少路勇介)を絞殺した容疑をかけられて逃走中であることを突き止めます。

 事件の調査を開始した西園寺は、絵美が『テディガール』なるものを盗み、それを取り返すべく広田が追い回していたことを知ります。そして、広田の素性を探るためホリートイを訪問し、社長夫人の堀井沙月(小沢真珠)と社員の川越仁志(黒田大輔)に面会したところ、『テディガール』がAI搭載の玩具だという情報を入手するのでした。

 さらに絵美は、数年前に300万円の借金を抱えていたものの、ある時期に一括返済したことが判明したため、『テディガール』によってその資金を作り出したのではないかと西園寺は臆測します。

 そんな中、伊集院家に不審者が侵入し、男たちを捕縛した西園寺は、彼らの服に付着したワラを手掛かりに岩木剛夫が所有する牧場を訪問。そこで獣医の菊間梢(宍戸美和公)に助けを求められ、牛の出産を手伝うことになります。

 無事に出産を終え、梢が住むログハウスを訪れた西園寺は、そこで広田の遺体の髪の毛に付着したのと同じ植物があることに気がつきます。さらにロボット掃除機の昨日の走行軌道を調べたところ、床に倒れた人型に沿うようにして走行することから、このログハウス内で広田が殺害されたのだと結論づけるのでした。

 調査を進めたところ、そのログハウスのオーナーは川越であることが発覚。また、岩木がかつて、生殖医療に携わる仕事をしていたことや、沙月の実兄であることが判明したため、西園寺は事件の真相をすべて見抜くのでした。

 沙月は、夫の愛人が妊娠したことで強烈に嫉妬心を抱き、夫の愛情を取り戻すべく、凍結していた精子と卵子を用いて人工授精するよう岩木に依頼。しかし、沙月の年齢では出産にリスクを伴うため、借金を抱えていた絵美に300万円の報酬で代理出産を依頼したのでした。

『テディガール』という暗号で呼ばれたお腹の子、つまり夢を出産した絵美は情が移ってしまったために逃走。しかし、広田の件で警察に追われたため、西園寺を「パパ」だと言い聞かせて、伊集院家に匿ってもらうよう夢を誘導したというわけだったのです。

 一方、絵美に違法な代理出産をさせたことで罪の意識に苛まれた広田が、警察に訴えると言い出したため、川越は彼を殺害。その罪を着せるため、広田の死体を絵美の家に運んだというわけだったのです。

 その後、事件に関わった沙月らは全員逮捕され、絵美と夢は無事に再会。一緒に暮らしていくことが決まり、一件落着となったのでした。

 今回は、舌足らずな夢から「ちゃいおんじ」と呼ばれ、かくれんぼに付き合わされるなど、子どもに翻弄される西園寺の珍しい姿が見られました。実は意外にも子どもが好きそうな一面が垣間見え、ギャップ萌えした視聴者は少なくなかったのではないでしょうか。その一方、夢のことをまるで玩具のように扱おうとした沙月に対して、最後に叱責したシーンは胸がすく思いがしました。

 牛の出産を苦もなく手伝えたりと、今シーズンの西園寺は何でもこなせるパーフェクトぶりがネタ化されてきているように感じます。前シーズンにおいてコミカルな部分を担っていた、執事助手の澤田慎次(浅利陽介)の役柄までも背負わされているようです。

 今回からは一応、新米執事として松本松五郎(森永悠希)が相棒役を務めてますが、澤田と比べると役不足な感じが否めません。メイドの前田美佳(岡本玲)もいないですし、奥様役が八千草薫から吉行に代わった違和感も完全には拭えず、西園寺が孤軍奮闘といった印象。視聴率はこのままいけば前シーズンの全話平均6.9%に届かず、今回でシリーズ終了してしまう可能性もありそうです。

 今回の内容については、冒頭のシーンで奥様が掃除ロボットを見て驚く姿に、「何を今さら?」と思ったのですが、過去の走行ルートを確認できる機能によって本当の殺害場所を探り当てたのは意外性がありました。

 ただ、沙月が企てた代理出産の計画に、なぜ社員たちが巻き込まれたのか腑に落ちませんでした。川越が犯人という結末にも説得力がなく、視聴者の裏をかこうという強引さだけが感じられました。

 次回は、資産家の別荘で起こる密室殺人ということで、ベタな本格推理モノになってしまうような気がしないでもないですが、西園寺の名推理を期待したいと思います。
(文=大場鴨乃)

『執事 西園寺の名推理2』西園寺あらため「ちゃいおんじ」にギャップ萌えも、今シーズンでシリーズ終了の可能性?

 上川隆也がハイスペックな執事役で主演を務めるドラマ『執事 西園寺の名推理2』(テレビ東京系)の第4話が17日に放送され、平均視聴率5.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。前回と変わらずでした。

(前回までのレビューはこちらから)

 ある日、資産家の奥様・伊集院百合子(吉行和子)の家にテディベアを抱えた少女・森村夢(前野里奈)が訪問。「パパ」と呼ばれ懐かれた西園寺一(上川)は、すぐさま夢の素性を調べ、母親の絵美(黒川智花)が玩具メーカー・ホリートイの社員・広田典彦(少路勇介)を絞殺した容疑をかけられて逃走中であることを突き止めます。

 事件の調査を開始した西園寺は、絵美が『テディガール』なるものを盗み、それを取り返すべく広田が追い回していたことを知ります。そして、広田の素性を探るためホリートイを訪問し、社長夫人の堀井沙月(小沢真珠)と社員の川越仁志(黒田大輔)に面会したところ、『テディガール』がAI搭載の玩具だという情報を入手するのでした。

 さらに絵美は、数年前に300万円の借金を抱えていたものの、ある時期に一括返済したことが判明したため、『テディガール』によってその資金を作り出したのではないかと西園寺は臆測します。

 そんな中、伊集院家に不審者が侵入し、男たちを捕縛した西園寺は、彼らの服に付着したワラを手掛かりに岩木剛夫が所有する牧場を訪問。そこで獣医の菊間梢(宍戸美和公)に助けを求められ、牛の出産を手伝うことになります。

 無事に出産を終え、梢が住むログハウスを訪れた西園寺は、そこで広田の遺体の髪の毛に付着したのと同じ植物があることに気がつきます。さらにロボット掃除機の昨日の走行軌道を調べたところ、床に倒れた人型に沿うようにして走行することから、このログハウス内で広田が殺害されたのだと結論づけるのでした。

 調査を進めたところ、そのログハウスのオーナーは川越であることが発覚。また、岩木がかつて、生殖医療に携わる仕事をしていたことや、沙月の実兄であることが判明したため、西園寺は事件の真相をすべて見抜くのでした。

 沙月は、夫の愛人が妊娠したことで強烈に嫉妬心を抱き、夫の愛情を取り戻すべく、凍結していた精子と卵子を用いて人工授精するよう岩木に依頼。しかし、沙月の年齢では出産にリスクを伴うため、借金を抱えていた絵美に300万円の報酬で代理出産を依頼したのでした。

『テディガール』という暗号で呼ばれたお腹の子、つまり夢を出産した絵美は情が移ってしまったために逃走。しかし、広田の件で警察に追われたため、西園寺を「パパ」だと言い聞かせて、伊集院家に匿ってもらうよう夢を誘導したというわけだったのです。

 一方、絵美に違法な代理出産をさせたことで罪の意識に苛まれた広田が、警察に訴えると言い出したため、川越は彼を殺害。その罪を着せるため、広田の死体を絵美の家に運んだというわけだったのです。

 その後、事件に関わった沙月らは全員逮捕され、絵美と夢は無事に再会。一緒に暮らしていくことが決まり、一件落着となったのでした。

 今回は、舌足らずな夢から「ちゃいおんじ」と呼ばれ、かくれんぼに付き合わされるなど、子どもに翻弄される西園寺の珍しい姿が見られました。実は意外にも子どもが好きそうな一面が垣間見え、ギャップ萌えした視聴者は少なくなかったのではないでしょうか。その一方、夢のことをまるで玩具のように扱おうとした沙月に対して、最後に叱責したシーンは胸がすく思いがしました。

 牛の出産を苦もなく手伝えたりと、今シーズンの西園寺は何でもこなせるパーフェクトぶりがネタ化されてきているように感じます。前シーズンにおいてコミカルな部分を担っていた、執事助手の澤田慎次(浅利陽介)の役柄までも背負わされているようです。

 今回からは一応、新米執事として松本松五郎(森永悠希)が相棒役を務めてますが、澤田と比べると役不足な感じが否めません。メイドの前田美佳(岡本玲)もいないですし、奥様役が八千草薫から吉行に代わった違和感も完全には拭えず、西園寺が孤軍奮闘といった印象。視聴率はこのままいけば前シーズンの全話平均6.9%に届かず、今回でシリーズ終了してしまう可能性もありそうです。

 今回の内容については、冒頭のシーンで奥様が掃除ロボットを見て驚く姿に、「何を今さら?」と思ったのですが、過去の走行ルートを確認できる機能によって本当の殺害場所を探り当てたのは意外性がありました。

 ただ、沙月が企てた代理出産の計画に、なぜ社員たちが巻き込まれたのか腑に落ちませんでした。川越が犯人という結末にも説得力がなく、視聴者の裏をかこうという強引さだけが感じられました。

 次回は、資産家の別荘で起こる密室殺人ということで、ベタな本格推理モノになってしまうような気がしないでもないですが、西園寺の名推理を期待したいと思います。
(文=大場鴨乃)

『ストロベリーナイト・サーガ』初映像化作品で評判上々も、重要部分全カットで原作ファンは大激怒!

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 二階堂ふみ、KAT-TUN亀梨和也主演ドラマ『ストロベリーナイト・サーガ』(フジテレビ系)の第6話が5月16日に放送され、平均視聴率6.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録しました。

 前回から、0.1ポイント微増……。初映像化作品でもこの視聴率となると……、もう視聴率の話はやめます。

 それでは、あらすじから行きましょうか、はあ〜。

通り魔の悲しい過去……

 東京・墨田区内で男女3人が通り魔に襲われる事件が発生した。被害者3人のうち、男性一人が死亡。最初に刺された女性・峰岡里美(黒沢あすか)と死亡男性の同僚だった女性・小野彩香(横田美紀)は救急搬送され、無事だった。

 事件は計画的犯行なのか、突発的な犯行なのか……。所轄は手一杯ということで、姫川(二階堂)たちが捜査することとなった。

 捜査する中で菊田(亀梨)は峰岡に子供がいる事実を見つけ、犯人がその子供ではないかと推測。さらに、峰岡の昔住んでいた自宅の押入れからは白骨化した子供の遺体が見つかる。その証拠をもとに峰岡を問いただすと、子供がいた事、その子供の現在は知らないということがわかる。

 時同じくして、姫川班の葉山(葉山奨之)は小野から犯行時犯人が峰岡に向かって「ひろに謝れ」という言葉を残していたとの証言を得る。

 その言葉の真相を問うため姫川と菊田は、犯行後自殺未遂を起こし入院している犯人に取り調べを行うと、悲しすぎる真相が明らかになっていくのだった……というストーリーでした。

 今回は初映像化ということで、視聴者は竹内結子版と比較せずに見られたようで、ネットも穏やか。子供を捨てた母親を演じた黒沢の演技や、目の前で通り魔に家庭教師を殺され今でもトラウマを持っている葉山則之を演じた葉山奨之など、結構良かったなと。

 ですが、ある部分で原作を読んでいた視聴者からブーイングの嵐が。というのも、犯人は峰岡の長男で、次男が死んだことで峰岡は長男を公園に捨てて、逃げたんですが、その後の彼の生活は全部カット。原作では保護され養護施設で育ち里親に育てられて育ったという話があったのに、そこがオールカットされ、ただ名前が変わっていたことだけに触れるだけ。

 スタッフの方に言いたいんですけど、カットした部分って結構重要じゃないですか? 

 だって、見ていて「この子捨てられてどうやって大人になったの?」って思いましたもん。その疑問が強すぎて泣ける部分がまったく入ってこず、モヤモヤばかりが募っていったんですけど!

 ネットでも「そこはかなり重要だよね」「なんでそこカットしたの?」とツッコミの嵐でしたよ〜。名前が変わっているというヒントだけで視聴者が推測できるとでも思ったのか、それとも、視聴者は皆原作読んでるとでも思ったのか? どういうつもりでカットしたのか聞きたいですよ!

 そうそう、かれこれ6話まで放送しましたが、このドラマは重要なところをカットしすぎ! で、必要ない脚色を入れすぎなんですよね〜。

 竹内版と差をつけるためにやってるんでしょうが、はっきり言って逆効果だと思います。

菊田の姫川への恋心が唐突すぎる!?

 原作だと、今回の話は菊田が姫川ではない別の女性と結婚した後の話。(ちなみに結婚したのは『ブルーマーダー』という未映像化作品で多分、これが最終回に来るでしょう)もう姫川への恋心は吹っ切れているはずなんですが、なぜか、今日放送の回は映画された『インビジブルレイン』が来るんです! あれって、映画版では菊田が姫川への想いを全開でぶちまけるじゃないですか〜(原作全体は恋愛要素薄めです)。で、今日の放送では映画版の恋愛要素をまるっと入れるような雰囲気が予告で流れていたんですが……。

 う〜んっと、恋愛ぶっこむのは急すぎでは(笑)?

 だって、これまでの放送は恋愛要素薄いんですよ。そのせいで亀梨の存在薄くなっているんですよ(笑)。それなのに、突然菊田が姫川に恋するって……おかしくないですか? それやるなら1話からちょいちょい入れてくださいよ! 

 恋愛要素が薄い原作通りにやろうと思って書いてたら、やっぱり恋愛要素ないと視聴率上がらなかったみたいな感じですかね? まあ、どうでもいいですけど(笑)。もう、作品のつながり無視して、お好きなようにやってください。

 以上、6話のレビューでした。

 放送を重ねるに連れて、酷さが増しているようにも思えますが……、とりあえず、今日の放送も期待半分で見ます(笑)。

(どらまっ子KOROちゃん)

 [k1]なんかややこしいので…

「ありがとう」と抱きしめあったまま二人は別れを選んだ――ドラマ『パーフェクトワールド』第5話

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 私が初めて松本に行ったのは、20年以上前のことだ。1996年に放送されたドラマ『白線流し』(フジテレビ系)が好きで、そのロケ地を訪ねて回ったのだ。

 当時の松本は、駅の周りこそそれなりに都会であったものの、モデルとなった学校の近くや、最終回で白線を流すシーンが撮影された川のあたりは、古くからの町や自然も残されており、その雰囲気に好感を抱いたものだった。

 ドラマ『パーフェクトワールド』(フジテレビ系)の登場人物の多くは、松本の高校に通っていたという設定だ。この作品を見る時、昔訪ねた松本を思い出しながら、「あの風景が彼女たちの性格を育んだのだろうな」と、なにか納得したような気持ちになる。『白線流し』に描かれた、渉(長瀬智也)と園子(酒井美紀)の拙くも純粋な恋のように、つぐみ(山本美月)や樹(松坂桃李)もまた恋をし、悩み、青春を過ごした、そんな気がするのだ。

■つぐみの父の思い

 駅のホームでバランスを崩し、線路に転落したつぐみ。樹は助けようと手を伸ばすが、彼女の手を掴むことはできなかった。

 幸い頭の傷は軽症だったが、足を骨折し、つぐみはしばらく松葉杖での生活を余儀なくされる。病院に駆けつけた樹は、つぐみの幼馴染み・是枝(瀬戸康史)から、彼女が樹のために介護セミナーに通っていたこと、かなり無理をして、疲れていたことを告げられ、ショックを受ける。

「すぐそばにいたのに、助けることができなかった」と、自分を責める樹。そして、「鮎川くんに手が届いていたら巻き添えにしていたかもしれない」と、同じように自分を責めるつぐみ。二人はどこか似た者同士なのかもしれない。それが、お互い惹かれ合う理由でもあり、同時に、苦しむ理由でもある。

 病院からの帰り、是枝は樹に言う。

「お前らは、純愛を絵に描いたようなカップルだ。キレイすぎる」

 もちろん、樹に対する嫉妬もあるだろうが、この是枝の気持ちは理解できる。

 どんな人でも、どんな事でも、全体を見ればキレイな部分も汚い部分もある。「清濁併せ呑む」という言葉があるが、私は、キレイなところだけしか見えない人が苦手だ。どんな人だって、心の中に闇や傷を抱えているものだし、それが見えない時、その人が抱えている醜い部分がどんなものかと恐怖を感じるのだ。だから、口が悪いとか、ちょっとクセがあるとか、そういう人との方が安心して付き合える。

 つぐみと樹に関して言えば、まず「障害を抱えていること」と、それに伴って制限されることが、負の部分だ。それが前提としてあるため、よりピュアな愛情を持つことができるのだろう。あとは、そのプラスの部分とマイナスの部分のバランスをどうとっていくかということになる。

 そのマイナスの部分が大きくなることを心配しているのが、他ならぬつぐみの父・元久(松重豊)である。樹と会った元久は、つぐみが子供の頃、体が弱く、よく背中に背負って病院に走ったという昔話をし、そして、「娘と別れてほしい」と頭を下げる。「娘は、私の代わりに背負って生きていける人に任せたい」、そう告げるのだ。

 しばらく仕事を休み、松本の病院で療養することになったつぐみ。松本の実家や、町中の風景が美しい。東京に比べて、ゆるやかな時間が流れているように感じる。しおりは、そこで、樹の元恋人・美姫(水沢エレナ)と再会する。そして、樹が体調を崩し、入院していることを知るのだ。

 樹のことを心配し、両親の反対を押し切って、東京へ戻ったつぐみ。樹の病院にいたのは、ヘルパーの長沢(中村ゆり)だった。

 熱が下がらず、3日も排便がないという樹に、長沢は摘便(手で便を取り出すこと)をしようとする。それを見たつぐみは、自分がやると言い出す。しかし、樹はそれを拒否し、「病室から出てくれ」とお願いするのだ。

 好きな女性に、惨めな姿を見られたくないという気持ちからだろうか。キレイな関係の恋人とは、キレイなままでいたかったのかもしれない。

 二人のやりとりを見つめる長沢の瞳。それは、怒りのような、哀れみのような、もしかしたら勝ち誇ったような、そんな複雑な目をしていた。

 そしてつぐみと二人になった時、長沢は宣言する。「私も樹が好き。あなたよりも彼の役に立つ自信がある」。

 つぐみが病院から帰る時、樹は、是枝がつぐみを背負って歩くシーンを目にする。文字通り、元久の言った「つぐみを背負って生きている」是枝の姿。おそらく、そこで樹は別れを決意したのだろう。

 幸い、樹の病状は重いものではなかった。回復した樹は、つぐみをデートに誘う。デートの終わり、二人きりになったところで、樹は、松本で過ごした学生時代を思い出し、「あの頃につぐみと会えてたら」と話す。「今までありがとう」、そう言って別れを告げるのだ。

 つぐみは、その思いを受け入れたのだろうか? ただ泣きじゃくるばかりではあったが、彼女の心の中には、長沢から言われた言葉や、両親の気持ち、是枝の存在など、さまざまな思いが交錯していたことだろう。別れを決断していてもおかしくない。

 人と人との関係には、目に見えるものと目に見えないものがある。障害を持ったことの辛さ、周囲の人の思いや反応、言葉にして言われたことは、まだ“見える”ものなのだ。それとは別に、相手を愛おしく思い、一緒にいたい、幸せにしてあげたいと思う気持ちは、定量的に感じることが難しい。“見えない”世界だと言ってもいい。

 現実と理想、その二つの世界を比べた中で、つぐみは結論を出していくことだろう。簡単には出ない答えを、どのように探っていくのか、今後も見守っていきたい。

(文=プレヤード)

 

吉高由里子『わたし、定時で帰ります。』ネットで“向井理vs中丸雄一”論争”勃発! 優勢は……

 

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 吉高由里子主演ドラマ『わたし、定時で帰ります。』(TBS系)の第6話が5月21日に放送され、平均視聴率10.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録しました。

 ついに2ケタ復活しました(拍手)! 当初、視聴率はあまりよくなかったですが、毎回放送直後からSNSでは話題になり、段々と右肩上がり調子をみせていた同ドラマ。ストーリーに共感の声が多いし面白いし……私も報われた気持ちでいっぱいです(笑)。

 ではでは、今週もあらすじから振り返っていきましょう!

新人・来栖が奮闘するも……

 種田(向井理)が独立するというウワサが制作4部内に流れ、結衣(吉高)たちは驚きを隠せずにいた。

 そんな中、新しくオープンしたヘアサロンのホームページ制作という新規案件が舞い込み、自分が担当したいと願い出た新人の来栖(泉澤祐希)。そんな前向きな来栖を見た種田は、来栖をディレクターにし、「頑張るように」と声を掛けた。

 張り切る来栖だったが、わからないことだらけでチームは困惑。さらに、クライアントに暴言を吐き、信頼をなくしてしまう。種田がチームやクライアント対応をするが、そんな種田の態度に来栖はおいしいところばかりを取っていくと怒りを露わに。結衣や八重(内田有紀)は、種田にもたくさんの仕事があって、本当は大変、私たちは敵ではないよ、と来栖を諭すそれを聞き思い直した来栖は、翌日種田に謝罪。種田も許し、一件落着。

 その夜、結衣は巧(KAT-TUN中丸雄一)と行きつけの中華料理屋へ行くも、タイミング悪く種田もやってくる。気まずい雰囲気の中、食事を終えて帰ろうとする種田。すると巧は、種田に結衣のことがまだ好きなのかと問いただし……というストーリーでした。

 いや~6話も面白かったですね!(先に言っときます!)

 今週は、種田と来栖の上司・部下問題がメイン。当初はやる気を見せていた来栖ですが、口ばっかりで行動せず。その上、クライアント側を「何もわかっていない素人」と陰口叩くし、典型的な新人君といった様子で、視聴者も結構イライラしていたみたいですね。ネットには「こういう奴いるわ~」って言う声がたくさんありましたよ(笑)。で、種田が来栖のできない部分をサポートし始めるんですが……、そうなると、みんな種田の方に行きますよね、普通(笑)。するとですね~、今度は来栖くんが机を叩いて「やってらんね~」って叫ぶんですよ……。もうね、新人として失格かと(笑)。

 で、ここでふと思ったんです。教育係の結衣は何を教えていたんだ、と。

 今回、「自分もちゃんと教育できてない」と種田に言ってましたが、「教育できてないというより、教えてないの間違いでは?」と思っちゃいましたよ。というのも、そう思わせるシーンがいくつもあるんですよ。イメージ伝えるための写真の撮り方を打ち合わせで教えるとか、クライアントとの打ち合わせで後輩をフォローしないとか……。教育係は名目でお飾り程度にいる感じで、「お前、教えたのは有給消化と定時退社だけだろ」って思えちゃうんですよね~(苦笑)。

 う~ん、今回のメインは来栖と種田で結衣の存在を抑えたからこんな感じに見えたかもしれませんが……。もう少し、教育するシーンを入れてもらえるといいなと思いました!

社内の来栖イジメが萎える!

 そうそう、もうひとつ気になる点が。来栖を悪く描くために、周りが意地悪になるのはいかがなものかと。大きなヘマしてるし、クライアントのあからさまな態度はしょうがないですが、社内デザイナーチームがするのはちょっとね。だって、それまでは結構仲良く話したり対戦ゲームしてたのに、仕事になると……ですよ。

 ちょっとね、これを見ると、可哀想になっちゃうし、来栖が激怒するのもわかるんですよ。

 来栖をクソキャラにするための演出だと思うのですが、ちょっとやりすぎていて気持ちが萎えました。

“種田vs巧”戦スタートし、派閥論争勃発!

 今週、最後の最後に巧の「まだ結衣が好きなんですか?」とぶっこみが入り種田は「好きですよ」と答え、ついに三角関係が動き出しました!

 いや~、このドラマは恋愛要素は味付け程度なのかと思っていたんですがね(笑)。思いっきり、最後のいいところでブッ込んでくるという……(スタッフさん、最高です)。

 まあ、このシーンに視聴者は沸いて放送直後から「どっちがいいのか」という話題になっていたんです。

 で、結果は断トツで種田派が勝利。決め手は、顔もありますが、何より、結衣と同棲を始めた巧が家賃20万円という破格のマンションを選んだため。「ちょっとここはありえない」「2人で払えばって考えが無理」という声が殺到し、一時はトレンドにまで(笑)。結構な衝撃だったんでしょう(笑)。

 まあ、経済感覚おかしい男は嫌ですよね(笑)。妥当だと思います。

 ただ、これで結衣が種田と元サヤになったとしたら、それはそれで炎上しそうな予感。う~ん。今後の展開が楽しみですね!

 以上、6話のレビューでした。 

 どんどん面白さが加速していくだけあって、今後も見逃せませんね! ではでは、来週の放送を楽しみに待ちましょう!

(どらまっ子KOROちゃん)