『ドロ刑』視聴率狙いで医療ドラマにスイッチ? 中島健人のゴリ押しやめて“遠藤憲一vs中村倫也”を主軸にすべき!

 ジャニーズの人気グループ・Sexy Zoneの中島健人が主演するドラマ『ドロ刑 -警視庁捜査三課‐』(日本テレビ系)の第7話が先月24日に放送され、平均視聴率8.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。前回から0.6ポイントアップとなりました。

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 今回、13係が追うことになったのは、病院内での窃盗を生業にする“カメレオンの卓”こと米田卓三(半海一晃)。周囲に溶け込む変装の達人である米田を現行犯で捕まえるため、斑目勉(中島)たちは病院を舞台に極秘潜入捜査を決行することになります。

 班目は看護師に扮するのですが、ひょんななりゆきから、院内で具合が悪くなった患者・文子の世話をすることに。するとその夫・源蔵から、つい最近、米田の窃盗の被害に遭ったことと、外科部長の安斎(神保悟志)が論文の症例を稼ぐために手術ミスを隠蔽しているというウワサを聞きつけます。

 一方、伝説の大泥棒・煙鴉(遠藤憲一)が最近、馴染みのバーへ顔を出さなくなったと班目から聞いた皇子山隆俊(中村倫也)は、彼が“西島”という偽名で借りているアパートの一室を勝手に捜査。そこに煙鴉の姿はなく、癌や自殺に関する書籍と、劇薬のバルビツールが見つかるのでした。

 その煙鴉はというと今回、どこか天井裏のような場所で自ら点滴を打ち、「癌を患い自ら延命治療を施しているのでは?」と視聴者に思わせるようなシーンが定期的に挿入されます。

 その頃、班目は、清掃員に扮して窃盗していた米田に偶然でくわし、現行犯逮捕することに成功するのでした。これで一件落着。かと思いきや、班目と宝塚(江口のりこ)は看護部長の鬼塚(猫背椿)から、安斎が手術ミスを隠蔽しているという密告を受けます。

 本来ならば13係の管轄外ですが、係長・鯨岡千里(稲森いずみ)を説き伏せ、班目、皇子山、宝塚の3人で安斎の悪事を暴くことに。しかし、論文データを保管していると思われるセキュリティールームへ侵入するのは困難。頭を悩ませていた3人は、鬼塚から、“安斎はオペ室で軽口を叩く”という話を聞いたことで、班目と宝塚が変装して手術室に忍び込む作戦を決行することになります。

 ところが、オペ室に安斎が来る前に班目の変装がバレてしまい、追い払われるハメに。その後、患者が運ばれてきて安斎が入室した際には、宝塚の正体も勘づかれてしまい、潜入捜査は失敗してしまうのでした。

 刑事たちがいなくなったことで気が緩んだ安斎は、論文データを保存したUSBを更衣室のロッカーに保管してあることを口にしてしまいます。すると、最初に追い返された後、患者になりすましてオペ室へ再度忍び込んでいた班目が姿を見せ、安斎の悪事を暴くことに成功するのでした。実はこのオペ自体、鬼塚が中心となり他の医療スタッフたちを抱き込んででっち上げた架空のものだったのです。

 一方、煙鴉はというと、皇子山の捜査の結果、ある病院からデータを盗み出すため、清掃業者とともにセキュリティールームへ侵入。その後、次の定期清掃日まで天井裏でブドウ糖による栄養補給をしながら凌ぎ、清掃員に紛れて何食わぬ顔で脱出するという、“入り待ち”をしていたことが発覚。その盗み出したデータは、皇子山と同じ姓で真里という名の女医に関するもの、その真里はすでに自殺していることが明らかになり、皇子山と煙鴉の過去の因縁が薄っすら見えたところで今回は終了となりました。

 さて感想ですが、今回は本来メインになるハズの窃盗犯はそっちのけ。安斎の不正暴きが主軸に描かれましたが、これは視聴率的に苦戦を強いられているため、ある程度の数字が期待できる病院モノに頼った結果だったのですかね。医師や看護師に扮して潜入捜査し、最後は安斎を騙すために偽のオペを実施するという、もはや何でもありのメチャクチャな展開となりました。

 特にラスト、班目が患者として潜んでいたという設定は無理やり感が半端なかったです。ドンデン返し風の展開になっていましたが、ご都合主義のオンパレード。中島にどうにか見せ場を作ってあげたい、という意気込みだけは伝わってきました。

 このメインストーリーは、いかにもジャニーズ主演ドラマの軽さが感じられるのですが、その裏で展開する煙鴉VS皇子山のサブプロットは、演じる2人の存在感が抜群ということもあり見応え十分。皇子山真里という女性の存在、そしてどうやら彼女はカルテ改竄にまつわる事件で自殺したということが明らかになり、それがどのように煙鴉と関係しているのか気になるところです。正直、中島の見せ場づくりに骨を折るぐらいならば、こちらをメインにドラマを構成して欲しいですね。その方が視聴率も稼げそうな気がします。

 次回は、偽物の煙鴉が登場するということで、医療モノに脱線した今回より楽しめそうな予感。期待して放送を待ちたいと思います。
(文=大羽鴨乃)

嵐の中、人は本当の気持ちを叫び続ける――佐々木蔵之介主演ドラマ『黄昏流星群』第8話

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 父親と娘の関係というのは、微妙なものである。当然「肉親」としての情はあるだろうが、一方で、年頃になると父親を嫌ったり、避けたりする人が多くいるのも事実だ。同じ「異性の親」であっても、母親と息子の関係は、もっとドライな感じがする。それとはまた違った感情が、父と娘にはあるのだと思う。

 ドラマ『黄昏流星群』(フジテレビ系)第8話では、父親に対する娘の感情がひとつ露わになった。

 瀧沢家に嵐がやってきた。それぞれが胸の内に秘めていた思いが一気に吹き出し、緊張の中でも平穏を保っていた三人の関係が崩れ去った。家族とはこれほどまでに脆く、壊れやすいものだったのだろうか。

 結婚を前にして、不倫相手の大学教授・戸浪(高田純次)とともに失踪した、娘の美咲(石川恋)。二人の関係を知らなかった母親の真璃子(中山美穂)は驚くが、なにより、夫の完治(佐々木蔵之介)がそれを知っていたにもかかわらず、黙っていたことにショックを受ける。

 美咲の婚約者・日野(ジャニーズWEST・藤井流星)の元に謝罪に行く完治と真璃子。全てを知っていた日野は大人の対応をするが、彼の母・冴(麻生祐未)の怒りは激しく、帰ろうとする完治と真璃子に塩を撒く始末。二人はただただ謝るしかなかった。

 冴にしてみれば、病に冒され、残り少ない命の中で、ようやく見届けられると思っていた息子の結婚がなくなったのである。絶望と怒り、そして悲しみは十分に理解できる。

 一方で、完治と栞(黒木瞳)の関係も、微妙な時を迎えていた。美咲から「父と別れて欲しい」と言われた栞が、完治に別れを告げ、避けるようになったのだ。「どうして会ってくれないのか?」と問う完治に、「今の職場が気に入っている。社内で変な噂が立って辞めるようなことになったら困る」と答える。

 これは、本心なのだろうか。それまで、栞は「瀧沢さんのご迷惑になるから……」と言い続けてきた。おそらくはこちらが本心なのだろう。しかし、相手を慮る言い方では、別れてもらえないと考えた。だからこそ、今回は、「自分が困る」、「自分のことを思ってくれるなら別れて欲しい」と、自分の気持ちに嘘をつき、別れを突きつけたのだと思う。

 完治の家庭では、真璃子が少しずつ本音を話すようになっていた。娘のことをあまり心配していない様子の完治に、「他になにか気になることがあるんじゃないのか?」と、栞の存在を匂わすようなことを言うのだ。

 そんな時、瀧沢家を戸浪の妻・和代(松本留美)が訪ねてくる。

 往年のドラマファンなら、ここで「おおっ!」と思ったのではないだろうか。松本留美といえば、かつてドラマで数々のクセのある役を演じてきた、名バイプレーヤーである。今回のような、「夫の不倫相手の家に乗り込む」などというシチュエーションは、彼女にとってはお手の物であろう。思った通り、彼女は「絶対に離婚はしない」と言い切る、気の強い妻役を実に見事に演じていた。

 一方、完治の会社でも動きがあった。「想い出ボックス」の成功により、社内でも認められた完治。何かとつらく当たってきた課長の川本(中川家・礼二)とも和解し、出向先での仕事にも、これまでなかったような楽しさを覚えるのだった。

 そんな時、完治に美咲から連絡が入る。これから戸浪とロンドンに行くため、成田空港にいるというのだ。急いで駆けつけた完治に、美咲は正直な思いを話す。

 栞に、「父と別れて欲しい」とお願いしたこと。それは、父を取られてしまうのが悔しいという理由からだったこと。初めて聞く娘の思いに、完治も戸惑う。想像するに、そう言われて、完治はどこか嬉しかったのではないだろうか。そして完治は美咲に言う。

「お前はいろんな人を裏切って行くんだ。絶対幸せになれ」

 裏切るということは、相手の信頼や気持ち、もしかすると未来や人生までをも背負うことなのかもしれない。人を裏切ってはいけない。でももし、どうしても裏切らざるを得ない状況に陥ったなら、それだけの覚悟はしておくべきだろう。

 その後、行きつけの飲み屋で偶然会い、完治の強い気持ちを知った栞は、自分も同じ気持ちだと告白し、二人は改めて、一緒に山に行く約束をする。

 しかし、またしても栞を不幸が襲う。目のかすみ、手のしびれ、そんな症状を感じて、医者にかかった彼女は、母親と同じように糖尿病にかかっていたのだ。

 母の苦しむ姿を間近で見てきた分、それが自分の体をも蝕んでいることに、絶望を感じたのかもしれない。彼女はまたしても、完治の前からいなくなろうとする。

 そんな頃、真璃子は、日野と会っていた。以前借りていたハンカチを返していたのだ。もうこれで最後になる、そう言う栞に、日野はお願いごとをする。それに応じ、日野の家でお茶を飲む真璃子。彼女の手を握る息子の姿を、冴は目撃してしまう。そのショックからか、冴は倒れ、病院に運ばれる。容体も落ち着き、真璃子を送る日野。別れる前の車の中で、二人は抱きしめ合う。

 今回、演出上の小物としてうまく使われていたのは、プリクラだった。美咲がいなくなった部屋で、真璃子は母娘で撮ったプリクラを見つける。4枚綴りで、1枚切り抜かれた写真。その1枚は、ロンドンへと旅立つ美咲のスーツケースに貼られていた。美咲の、母への思いが感じられるいいシーンだった。

 次回は、完治が銀行への復帰を打診され、栞の病気は、より深刻なものになっていきそうだ。嵐の中で、徐々に本当の気持ちを吐き出すようになっていった家族。これまで本当の気持ちを抑えてきた真璃子は、日野の思いを受け入れるのか――? 彼らをとりまく嵐はまだまだ続きそうである。

(文=プレヤード) 

『リーガルV』視聴率右肩下がり……脚本がポンコツ過ぎ&米倉涼子の美脚アピールが鬱陶しい

 米倉涼子が元弁護士役で主演を務めるドラマ『リーガルV~元弁護士・小鳥遊翔子~』(テレビ朝日系)の第7話が29日に放送され、平均視聴率14.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。前回から0.2ポイントダウンで、第4話から右肩下がりが続いてしまっています。

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 前回、元弁護士の小鳥遊翔子(米倉涼子)率いる「京極法律事務所」は、サクラ会員を雇い結婚詐欺を働く高級婚活相談所「ローズブライダル」を相手に訴訟を起こしたものの敗訴。今回は作戦を変え、マスコミを利用して集団訴訟へ持ち込むことに決めます。

 この集団訴訟を“男たちのme too運動”と名づけ息巻く「京極法律事務所」の面々ですが、思いのほか詐欺被害者が集まりません。そんな中、人気コメンテーターとして活躍する社会学者の高市哲也(野間口徹)が、かつて結婚詐欺の被害に遭ったことを知り、小鳥遊は接触を図るのですが、高市もまた自身のイメージを気にして原告団入りを拒むのでした。

 その一方、結婚詐欺のマニュアルの有無についての調査も捗らず、集団訴訟の先行きは不安が増すばかり。そんな折、パラリーガルの茅野明(三浦翔平)が、「ローズブライダル」の代表・相田栞(東ちづる)と、日本を代表するコンピュータ企業「ミカド通信」の会長・我妻憲史郎(国広富之)との繋がりをキャッチ。「ミカド通信」が何かと「ローズブライダル」を擁護するニュースを流しているため、我妻が栞に何らかの弱みを握られているのでは? と疑い、調査することになります。

 そんな中、開かれた公判では、「ローズブライダル」の潜入捜査を行ったパラリーガルの伊藤理恵(安達祐実)が原告側の証人として出廷。被告代理人である「Felix & Temma法律事務所」の弁護士・海崎勇人(向井理)に、過去に起こした銀行での横領事件についてツッコまれた際、「前科のある人間は司法の正当な判断を仰げないのか」と涙ながらに訴え、これを傍聴席で見ていた高市が心を動かされ、原告団に加わる決心をするのでした。

 一方、パラリーガルの馬場雄一(荒川良々)は、「ミカド通信」の本社ビル地下駐車場で我妻をスマホ動画で隠し撮りしていたところ、謎の男に声をかけられたため、驚いてスマホを放り投げてしまいます。

 しかしその男は、「ローズブライダル」の元副代表・薮谷という人物で、栞の悪事を糾弾するため結婚詐欺のマニュアルを提供してくれたのです。しかも、その時に放り投げたスマホが偶然にも、車内で熱烈なキスをする我妻と栞の様子を捉えていたため、小鳥遊はこれをネタに和解交渉を行います。

 その結果、原告団に対して「ローズブライダル」から約27億円の賠償金が支払われることが決定。さらに、原告団に栞が土下座して謝罪したことで、今回の訴訟は一件落着となったのでした。

 

 さて感想。これまでの放送回では、物語の終盤で突如として都合のいい証拠が見つかり、被告人が急に罪の意識に苛まれて謝罪、勝訴という展開がお決まりとなっていました。しかし今回は、初めて2週にまたいでの放送ということで、さぞや納得のいく決着が用意されているのだろうと期待を寄せていました。

 しかし、物語が引き延ばされた分、ご都合主義な展開が倍増しという最悪の結果に。馬場の放り投げたスマホが偶然にもキス動画を撮影していたというくだりに関してはもはや、唖然としてしまいました。そもそも、あの地下駐車場に薮谷が突如として現れ、結婚詐欺マニュアルを持参した流れ自体、無理やり感が半端なかったです。

 また、前科のある理恵を出廷させた意味も不明でした。過去の横領事件について海崎が質問した際、傍聴席で小鳥遊が「(そこ)ツッコむか……」と頭を抱えるシーンがありましたが、そりゃツッコむでしょう。元・敏腕弁護士のハズの小鳥遊がなぜそんなことに気がつかないのか不思議です。そして、その法廷での理恵の姿を見て、高市が心を動かされたという展開となったのですが、一体どこに感動するポイントがあったのかまったく理解できませんでした。

 しかし、最も理解できなかったのは、特にこれといって深いテーマがないにもかかわらず、2週にわたり放送した点。撮影時期がちょうど、me too運動が騒がれていた頃だったからなのでしょうか。だとしたら浅はか過ぎます。今クール、テレビ朝日のドラマ枠の看板的な役割を担う作品とは思えないほどのポンコツぶりでした。

 また、初回から目立っていましたが、今回は特に米倉の美脚アピール・シーンが多かったように思います。上は厚手のパーカーを着ているのに、下はショートパンツで生脚披露。ほらキレイでしょ、といわんばかりの鬱陶しさが感じられたのですが、脚本が杜撰な割に視聴率が取れるのは、やはりまだまだ米倉の人気が高いからなのでしょうか。次週からクライマックスへ向けての展開となるようなので、手に汗握るような法廷ドラマを期待したいと思います。
(文=大羽鴨乃)

『大恋愛』小池徹平が嫌すぎる!? 不快な“邪魔者”を登場させた脚本家・大石静は何を考えているのか

 小池徹平の“悲しきサイコ野郎”ぶりが非常に楽しくなってきた(個人の感想です)ドラマ『大恋愛~僕を忘れる君と』(TBS系)も第7話。視聴率は9.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と、前回に続いて2ケタならず。非常に盛り上がってきたのに不思議だなーと思って巷の評判など覗いてみると、なるほどみなさん、その小池徹平が演じるMCI(軽度認知障害)患者・松尾への嫌悪感がすごいみたい。へー。

 というわけで、あえて松尾くん目線で振り返ってみます。

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■松尾さん、苦しいです……

 いつのころからか、なんだか物忘れがひどくなったアラサー男子・松尾くん(小池)。周囲の勧めもあって念のため病院にかかってみると、若年性アルツハイマー病の前段階であるMCIと診断されました。

 小さい子どもに囲まれて、保育士として充実した日々を送り、明るく楽しく過ごしてきた松尾くん。顔面がすこぶるかわいいので、学生時代はすごくモテたことでしょう。

 ところが、MCIの診断によって、人生は暗転しました。最愛の奥さんは、病気のことを知るや否や松尾くんに三行半を突きつけ、旭川の両親も冷たくなったような気がします。

「きっと、僕なんか早くいなくなったほうがいいんです」

 病気の進行に怯えながら、東京で一人暮らしを続ける松尾くんは、主治医の井原先生(松岡昌宏)に笑顔でそんな言葉を吐くのでした。

 病気がわかってからも、保育園で子どもたちと接しているときだけは心が休まりました。子どもたちは、松尾くんがたとえ名前を忘れちゃったとしても、たいして気にしません。同僚もいい奴ばかりで、何かとフォローしてくれます。仕事を続けることが、病気の進行を遅らせることにもなるし、もしかしたら回復に向かうかもしれない。井原先生もそう言っているし、働き続けたいのに、園長先生が「もう事務に専念しろ」とか言うんです。奪われる、思い出を奪われ、家族を奪われ、今度は仕事まで奪われる──。

 保育園に居場所がなくなって、松尾くんは病院に入り浸るようになりました。食堂は安いし、みんな親切だし、病院にいるのがいちばん楽なのです。孤独で、誰も理解してくれなくて、井原先生も別に頼りになるわけじゃなくて、自分がこの先どうなるかはよくわかってる。そりゃもう当然、今すぐにでも死にたいわけですが、そういうわけにもいかないので、仕方ありません。

 そんなある日、すごい美人の女の人と出会いました。しかも松尾くんと同じ病気だといいます。間宮尚(戸田恵梨香)というその女性は、世間を騒がす流行作家(ムロツヨシ)の奥さんだそうです。どうやらラブラブのようですが、あの流行作家が尚さんのことを理解しているとは思えません。なぜなら、作家は健康だからです。同じ病気の自分こそが世界で唯一の尚さんを理解できる者であり、“奪われる側”である自分を本当に理解してくれるのは尚さんしかいないんです。どいつもこいつも健康で、人の気も知らないで、健康! 健康! クソが!

 そう考えたら、尚さんのことが猛烈に欲しくなりました。MCIについてはよく勉強したので、ちょっとショックを与えてやれば病気が一気に進行してアルツハイマー病を発症する可能性があることも知っています。自分からすべてを奪い去っていった世界から、今度は自分が尚さんを奪い返してやる。ついでにアホのヤブ医者・井原にも一泡吹かせてやろう。ざまあみろ、ヤブ医者。悔しかったら俺を治してみやがれ。治せよ! あんた権威だろ、どこが権威なんだよ!

■尚が真司と出会わなかった世界線

 書いててしんどくなってきたので、このへんでやめておきますが、松尾くんのキャラクター設計は見事です。まだたった2話しか出ていないサブキャラなのに、『大恋愛』というドラマのヒロイン・尚が“作家・間宮真司と出会わなかった世界線”を描き切っています。

「あんた権威だろ、どこが権威なんだよ!」

 ドラマの中で実際に、そう言って井原先生を責めたのは、松尾ではなく尚の夫・真司です。まだ真司は、尚の病気が治ることに希望を持っています。治ると信じているから、一進一退する病状に感情が揺り動かされてしまう。尚が自分との過去を忘れてしまうことが耐えられないし、尚と過ごす未来が消し飛んでしまうことも耐えられない。

 一方、松尾は回復をあきらめています。それはつまり、この広い世界に、松尾の病気が治ると信じている人間が誰ひとりとしていないということです。奥さんは逃げたし、井原先生は治してくれないし、過去にも未来にも誰ひとり、松尾の病気が治ると信じている人間がいないということなのです。

 だから松尾には、今しかありません。

「いいよ、殺しても、失うものは何もないから」

「何をされても平気なんだ、みーんな忘れてなくなっちゃうんだから」

「今欲しいものだけが欲しいんだ。尚さんが欲しいんだ。真司をぶっ殺してでもね」

 真司の目を余裕の表情で見つめて、堂々と言い放つ松尾の絶望の深さは計り知れません。

 

■なぜ松尾は不快なのか、大石静は何がしたいのか

 このドラマが松尾というひとりの患者を通して伝えているのは、「アルツハイマー病患者の絶望がどんなものか」という説明ではありません。「その絶望は健常者には決して計り知れないものである」というシンプルな主張です。もっと言えば、「わかってたまるか、理解したような顔してんじゃねえよ!」という糾弾ですらあります。

 冒頭に戻ります。松尾に対する嫌悪感をネットで拾ってみると、やはり「松尾の行動が理解できない」という声が多いようです。理解できないから不快で、嫌だ。嫌いだ。かわいそうな、かわいそうな、とってもかわいそうだけど素敵な真司と尚の純粋な大恋愛を邪魔するな。

 そう思われても仕方がないほどに松尾という人物の行動は奇矯だし、共感を拒むものです。また、小池徹平がパブリックイメージを裏切る完璧な“不快キャラ”を演じ上げていますし、おそらく老けメイクを施していると思いますが、“元美少年”がそのまま老人になっちゃったような造形としての悲惨さも表現されているように感じます。そして、明確な意図を抱いた無邪気さもまた、視聴者の恐怖(≒不快感)を煽っているのでしょう。

 そういう理解不能で共感を拒むキャラを登場させて、脚本家の大石静さんは何を語ろうとしているのか。視聴率ガタ落ちですけど、いったい何を考えているのか。

 おそらくこの『大恋愛』というドラマは、素敵な恋愛劇のデコレーションに包みながら、その実「理解を拒む者」や「理解し得ない場所にいってしまった者」を、それでも理解しようとする試みなのではないかと思います。なんとか、どうにかして寄り添おうとする人間の生きる様を描こうとしているのだと思います。

 作家・真司は「物語を書く者」である大石さんの分身でしょう。物語を書いて、誰かを理解することは、その人を孤独や絶望から解放することです。物語には、その力がある。物語は人を救う。物語を作るとは、そういう行為である。

 つまり大石さんは、テレビドラマという物語の中で、この世界における「物語」の存在意義を語っているのではないかと思うんです。長年キャリアを積んで大御所と呼ばれるようになった大石さんが、改めて「私は物語の力を信じる」と、ド正面から語ろうとしているドラマが、今回の『大恋愛』なのかなと、今回を見ていて、そんなことを感じました。

 それはもしかしたら昨今のアレなドラマ業界全体に対する、大先輩としての危機感の表れなのかもしれませんけれども、そういった覚悟を作品の中で表現されることは単純に感動的だし、関わっているスタッフ・キャストにとって幸せなことなんだろうなと想像しつつ、今夜、第8話。
(文=どらまっ子AKIちゃん)

『忘却のサチコ』グルメドラマなのに展開が気になるなんて……ついに本物の“俊吾さん”が登場!

 高畑充希に笑い、泣かされ、腹まですかされる新感覚なグルメドラマ『忘却のサチコ』(テレビ東京系)。第7話となる今回は、前回の宮崎遠征の続編。友人の結婚式が行われた高級ホテル(シェラトン)で、かつて自身の結婚式の最中に失踪した元・新郎とばったり出くわした問題のシーンからスタートです。

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■幸子、男湯へ

 今まで何度か俊吾さん(元・新郎=早乙女太一)らしき人は登場してきた。しかしそれは幸子の妄想だったり見間違いばかりで、その都度幸子はザワつき、肩をそっと落としてきた。

 今回の「俊吾さん」は、ホテルのロビーを清掃する従業員。慌てた幸子は俊吾さんらしき人物を見失うまいと追いかけ、男湯にまで突入。あげくセグウェイに乗りながら「俊吾さああぁぁぁーーーん!」と松林で絶叫。その声量はカラスの群れが鳴きわめくほどで、おそらく演出というよりハプニング。

 俊吾さん本人か? と、やきもきする視聴者の気持ちを手玉に取るかのように面白シーンを畳み掛ける演出。ちなみにドラマ公式Twitterによると高畑は5分でセグウェイを乗りこなしたというから、お見事。

 

■マツコも夜更かしで食べたトウモロコシ

 結局、俊吾さんは見つからず、疲れ果てた幸子はホテルにて「宮崎の旬なお野菜スープ(月替り)」をオーダー。

 出てきたのは宮崎県産とうもろこし・ゴールドラッシュを使った冷製スープ。

 飲んだことないけど、絶対美味しいであろう黄金色に輝くその見た目。表面は白く泡立ちビールのよう。

 かつて、ゴールドラッシュを紹介していた『月曜から夜ふかし』(日本テレビ系)によると、その糖度は18度。調べてみるとメロンと同じで、イチゴやリンゴ、柑橘類よりは上だが、熟したバナナよりは下くらい。そもそも果物ではないし、茹で汁まで甘いというから、よっぽどだろう。

 そんな、マツコを唸らせた品種をサチコが飲み干す。

 冷たいスープを飲んでるのに、ほわぁ……っとあったかいスープを飲んだかのような吐息を吐く。それだけ沁みる美味さなのが伝わる。

 だが、いつものように生真面目を絵に描いたようなサチコ歩行(進行方向を直角に曲がる)で歩く幸子の顔は曇ったまま。

 美味しいものを食べているときだけ俊吾さんのことを忘れられるというのが、この物語の基本コンセプトなのに、それを揺るがしかねないピンチ。

 それを打開するためにか、タクシードライバー(温水洋一)に教えてもらったネオン輝く繁華街・ニシタチ通りに繰り出した幸子。お目当ては元祖もも焼き・丸万焼鳥本店という地元では誰もが知る人気店。

 

■鶏料理の最高峰・宮崎炭火焼

 宮崎名物・鶏の炭火焼特有の、あの業火の中で焼かれる肉を目の当たりにしたサチコは、

「もはや調理というよりも戦いではないですか…」

「わたし対……鶏!」

 と、徐々にヒートアップ。

「鶏のもも焼き」「鶏のタタキ」「鶏のモツ焼き」と「鶏3連戦!」に挑む。

 鶏のタタキは黄色い皮が炙られ脂が溶けかけながらもレアな肉の弾力はそのまま、歯ごたえを楽しみながら脂の旨味も味わえる一品。水で晒したらしき玉ねぎスライスとの相性も抜群で、幸子の顔に笑みが戻る。

 モツ焼きは口にいれると「風味が一気に広がってくる」という旨味の爆弾。

 たまらずビールを注文する幸子。初めて見かける、幸子、本心からのアルコールオーダー。

 そしていよいよ、もも焼きの登場。見た目はただの焦げ茶色のコマ切れが学食のような銀の皿に乗っているだけの無骨さ。

 タタキには玉ねぎ、モツ焼きには焼いたトマトやシシトウが添えられていたが、もも焼きにはメイン以外何もなし。

 逆に風格すら感じるたたずまい。

 筆者もこの料理が大好きで、鶏料理の中で一番だと勝手に決めている。塩だけの味付けなのに鶏の旨みが炭の風味で包まれて、思い出すだけでヨダレが湧く。

 幸子に至ってはヨダレどころか「暴れてる、誰かが口の中で暴れてる!」とUMAの存在を示唆するほどのハマり具合。

「同じ鶏からこれだけの味の違いを出せるなんて、なんて奥が深いの、鶏!」

 箸が止まらず満足そうな幸子の背景に、荒ぶる猿の群れを効果で入れ込むこのスタッフはなかなか頭おかしい。

 しかし、今回ばかりはグルメ以上に気になるのが俊吾さんは本人なのか問題。

■ついに、俊吾さん登場

 入浴後、牛乳を飲みながら幸せそうに佇むサチコの前に現れたのは、例の「俊吾さん」かもしれない従業員。

 結論からいうと、この俊吾さんは本人だ。気付いた幸子のすっぴんが固まる。

「す、すいません……」と気まずそうに立ち去ろうとするリアル俊吾さんを「あの……!」と呼び止め、ようやく絞り出た続く幸子の言葉が「……お元気でしたか?」。

 かつて24時間テレビで前人未到の200キロマラソンを終え、ゴールしたばかりのヘロヘロの間寛平に向かって「初めまして、裕木奈江です」と自己紹介を丁寧にかました女優・Yを一瞬思い出したが、それはさておき、ドラマを見続け保護者目線になってきてる我々視聴者には、この幸子の不器用さがたまらなく愛おしい。

 何を聞いても「ごめん」としか言わない俊吾さんに対し、

「お会いして早々大変お聞きにくいことをお尋ねしますが~」

「このようなことは申し上げたくはございませんが~」

 と、いつもの幸子より声をやや荒らげながらも、いつもながらの丁寧さを保持しようとする幸子に胸を打たれる。

「仕事が終わったらちゃんと全部話すから」と、0時に焚き火のあるリビング(ホテルのロビーにある)に来てくれと言い残し、俊吾は消えていった。

 夏の日に2人で花火をした記憶を蘇らせながら、焚き火を見つめる幸子。結局俊吾は来なかった。

 幸子の宿泊部屋のドアの下に置いてあった俊吾からの手紙。

「すまない。やはりまだあの日のワケを話すことはできない。ごめん」

 さらに「この手紙を読む頃にはもう僕はこのホテルにはいません。だから探したりはしないでください。本当にごめん。」とつらい内容が。

「どうして……なんで……」と俊吾さんを責めるような口調から一転、「なんでまた行っちゃうの……」と泣き声になるかならないかくらいの掠れた声を絞り出し、気持ちを決壊させ膝をつく幸子。

 我々が思っていた以上に幸子は俊吾さんのことが今でも好きだし、全然『忘却』なんてできちゃいなかった。

 いろいろ笑って見ていたあげく、それを少し申し訳ない気待ちにさせられるなんて、なんだか悔しい。

 その直後一発目のCMで「クリスマス、ケンタッキーにしない?」とパーティーバーレルを抱え笑顔で微笑む幸子、もとい高畑充希。

 もう炭火焼のことすら忘れてしまってるようで、それも悲しい。

 

■温水洋一が男前に

 眠れずに迎えた翌朝。

「こんなときにも」と腹の音が鳴る幸子は、訪れたうどん屋でタクシードライバーと再会。「行きましょ行きましょ」と店内へ連れ込まれる。

 根掘り葉掘り聞いてきたり、つまらない冗談を言ってきたり、リアルな生活で出会ったらきっと鬱陶しく感じてしまうタイプの人かもしれないが、一晩でいろいろ通過し、昨日とは違う景色を見てる幸子には、変わらず接してくる運転手のズケズケさが心地いいに違いない。

 2人で「天玉かうどん」をすする。

 丸天という蒲鉾を揚げた「天」。

 玉子の「玉」。

 天カスの「か」。

 で、「天玉か」。

 うどんの説明をしてくれるだけなのに、温水が昨日より男前に見える。

 讃岐より全然柔らかく、「腰ゼロのうどん」。

 讃岐ブームのおかげで、逆に大阪や福岡、宮崎の柔らかいうどんにも注目が集まるようになった。

「宮崎の人はこの柔らかくてあったかいうどんが大好きなんです。これ食べて、元気をつけて、こっから今日1日を始めるとですよ」

 人間は、口に入れたものからしか身体を作ることはできない。

 柔らかい麺をすすり、汁を飲む幸子は、今回は『忘却』していないように見えた。

 それは美味しくなかったからではなく、忘れずに生きていこうと決めたからではないか。

 そうなるとこの番組が成り立たなくなるのだが、それくらいいい顔をしていた。

 ちなみに原作漫画で俊吾さんと出くわすのは宮崎ではなく、岩手は花巻の湯治場。

 真実を話すからと約束した待ち合わせ時間は、0時ではなく朝の4時。

 さすがに明け方まで待たせて消えているんじゃ鬼畜すぎるから、早めの時間に変えたのだろうか。

 しかし、俊吾さんの、やはりまだ話せない「理由(ワケ)」とは何なのか?

 いつも思い出すのは、フニャコフニャ夫の「ライオン仮面」(ドラえもん)。結末を決めずに展開を引っ張る漫画家(フニャコ)が毎週連載の執筆に困る話だが、作者(阿部潤)は、どこまで見据えて俊吾さんのことを先延ばしにしてるのか心配になる。

 いや、そこを気にするタイプの漫画ではないのは百も承知だが、原作以上にいじらしく真っ直ぐなドラマの幸子に親心を抱くたびにそう思ってしまうのだ。

 俊吾はホテルの従業員仲間に、宮崎に来た理由を「大切な人を傷つけてしまって」(原作では裏切ってしまって)と言っていた。今でも「大切な人」であるのは本心だろう。

 そろそろ佳境を迎えるドラマ終盤、どうまとめるのか。

 原作は連載中だし、ドラマも好評なので、続編を作るためにまだ引っ張ると思われるが、どこまでを描くのか。

 グルメドラマで展開を気にすることになるなんて、悔しいけど続きが楽しみです。
(文=柿田太郎)

 

『獣になれない私たち』田中圭の出演シーン減で視聴率アップ!?「イライラがなくなった」と視聴者安堵

(これまでのレビューはこちらから)

 新垣結衣主演ドラマ『獣になれない私たち』(日本テレビ系)の第8話が11月28日に放送され、平均視聴率9.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録しました。

 前回、結構なスピードで話が進んだためか、今回10%手前まで上昇し、最終回目前で好調な様子を見せてきましたが、果たして視聴者の感想はどうだったのでしょうか?

 ではでは、今週もあらすじから振り返っていきましょう!

■失踪中の兄が見つかり動揺する恒星

 京谷(田中圭)と別れてすっきりした晶(新垣)は、次に会社の改革へ動き出す。手始めに求人募集を開始。面接をしたところ、なんと京谷の元カノ・朱里(黒木華)が現れ、九十九社長(山内圭哉)の「いいやん!」のひと言で採用されることに。

 そして、勤務初日を迎えた朱里。遅刻はしたものの、仕事面では問題なし。その上、晶と仲良くなるなど幸先のいいスタートを切った。

 一方、恒星(松田龍平)の方はというと、失踪していた兄・陽太(安井順平)が見つかったとの連絡が入り、一時的に一緒に暮らすことになるも、実家の家業が失敗してから、仲が悪くなってしまった2人は、険悪なムードに。しかし、久しぶりに2人で過すことで恒星は陽太ときちんと向き合おうと決心。陽太の嫁に会いに行く途中、言い合いになるも、なんとか和解。元の家族に戻ることができた……と言うのが今週のストーリーでした。

■イライラせず、視聴者の満足度高めだった8話

 今回の話は恒星の家族についてがメインで、ネットでは「割と面白かった」と高評価の声が。朱里や京谷、晶の会社の同僚といった、いつも登場するたびに「ウザい!」といった声が上がる人物の話は少なく、気分よく見られた点がよかったのかもしれません。

 また、恒星の兄とのやり取りも安定。俳優の演技力の高さに加え、話の内容も両親や嫁などの話はいれず、兄弟の話だけに絞っており「わかりやすかった」との指摘も上がっており、視聴者は8話にして大満足したようです。

 ただ、恒星と兄の話は今回の1話でまとめられてしまっており、次回からはまた、ムカつくことが多い、晶の会社パートなどに再び重点が行く予感。また、視聴者の苦情の声がネットに響き渡るのでしょうか?

■田中圭のシーン少なく「よかった」との声が!?

 また、8話がよかったと言われているポイントがもうひとつ。田中圭の出番少なかった点です。

 先日、内田理央との深夜の密会が報道され、ドラマ放送中に「ドラマでも現実でも最低男だ」と言われていただけに、嫌悪感を持つ女性視聴者もいるようですが、今回はそうではなく……。

 ただ単に、京谷と別れて晶が元気になり、やっと視聴者が見たいガッキーになったというのが理由。確かに、田中のシーンが少なかった今回、やたらとガッキーの笑顔がかわいく、声がいつもよりワントーンあがっていたような気が……するような!?

 別に田中が悪いわけではないのですが(笑)。元カノとの関係を清算できず、前に進めない男で、視聴者のイライラの原因のひとつだったため、出番がすくなかったことに歓喜の声が上がるのもしょうがない!? このまま、静かにフェードアウトしていって欲しいものです!

 以上、8話のレビューでした。

 やっと、晶と恒星のラブストーリーが始まった感が漂ってきた同ドラマ。ですが、放送前に“ラブになるかもしれないストーリー”と、どっちつかずな番宣をしていただけに、どんな展開になるか、まだまだわからず! 先が読めないだけに、放送を期待して待ちましょう!

(どらまっ子KOROちゃん)

『中学聖日記』周囲の優しさに甘えすぎの有村架純、「教師というより社会人失格」と厳しい声!

(これまでのレビューはこちらから)

 有村架純主演ドラマ『中学聖日記』(TBS系)の第8話が11月27日に放送され、平均視聴率7.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録しました。

 ここにきて自己最高の視聴率を記録した同ドラマ。何でもありの脚本が「逆に良い!」と言われているだけあって、今回もいろいろと展開がたくさんありすぎて……目が離せないといったところなんでしょうか。

 ではでは、今週もあらすじから振り返っていきましょう!

■晶への愛に気付く聖は……

 3年前の晶(岡田健史)との一件が美和(村川絵梨)にバレてしまい、保護者たちから問い詰められる聖(有村)。一緒にいた千鶴(友近)が「ウワサはウソだ」と言い張り、その場を仲裁する。だが、聖は浮かない表情のまま。罪悪感が残ってしまう。

 そんな中、小学校では学習発表会が行われた。終わった後、聖は美和から「ウソを流してしまいすまない」と謝罪を受けるも、「噂は事実です」と告白。学校はパニックに。同僚教師たちは保護者からの苦情に対応することに。聖は保護者だけではなく教師たちからも白い目で見られてしまうものの、野上(渡部大)だけは聖に優しく接してくれた。

 しかし突然、野上から実家に帰ることを告げられ、「一緒にこの町を出ようと」とプロポーズを受ける聖。しかし、それに返せないでいる聖に野上は「本当に会いたい人に会いに行って」と言われ、聖はその場を去っていく。

 一方、学校に行っていなかったことが愛子(夏川結衣)にバレてしまった晶。「高校を卒業したら就職する。大学は働きながら通う」と宣言するも、愛子はさらに激怒。なんとしてでも、ひとり立ちして聖と暮らそうと考える晶と対立する。

 そんな中、晶は突然家出。ある人に会いに行こうと船に乗り込んでいたところ、聖が現れて……というのが今週の内容でした。

■教師というか、社会人失格の聖

 今週、晶との一件が小学校の保護者たちにバレてしまう聖。保護者たちは「教師としてどうなの?」と聖や千鶴、野上を問い詰めてくるんです。

 しかし、聖って教師云々の前に「社会人としてアウトなんでは?」と8話を見ていて思ったんですよね。だって、バカ正直に「噂は本当です」って言って、学校には保護者からの苦情が殺到。同僚教師は夜遅くまでその対応。で、聖の方と言えば、翌日けろっとした普通の顔で「おはようございます」と元気に出勤するという……。

 ちょっとこの態度は社会人としてなってないような気がするんですけど。ん~、ゆとり世代だからですかね(笑)。「あの~、誰のせいでこんなことに?」となって激怒する教師もいてもいいはずなんですが、まったくおらず……。

 やっぱり、ネットでも筆者みたいに「聖は社会人失格だ」との指摘が。「黒岩に乗せられた一時の感情で周り巻き込んでトラブル起こして、友近の口利きとか、前校長の推薦とか全部無駄にしちゃうって」「教師だけじゃなくどこの世界でもやってけないよ」といった声が上がっている状態。

 また、聖が被害者みたいな描き方に違和感を持つ人は少なくないようで、「追い詰められているけど、原因を自分でまいてるから被害者じゃないよね」といった声も。

 ん~。今週、わざと行き先を伝えて、聖を思い通りにする黒岩のサイコパスっぷりもいつも以上に炸裂しており、登場人物みんな怖い。いろんな意味で怖すぎです!

■いろんな話をぶっこみすぎて、全体が中途半端に……

 いろいろな話をぶっこみ雑になった高校生編から「そこが逆にいい」と支持を受けている同ドラマ。ですが、正直、ぶっこまれた話の回収が雑すぎて笑えてくるんです。

 アルコール中毒の母と子の家庭問題が今週解決するんですが、その解決の仕方が母親が子どもと暮らすために仕事と家を見つけようとし、別れを告げる。そして子どもが「お母さん大好き」と、なんともご都合的な終わり方を迎えるという……。「あれ、結構引っ張ってこのまとめ方?」とちょっと残念な印象が残りました。

 残りの尺がなくなって、このまとめ方は教師ドラマとしては最悪のような気が。また、そのように終わるんだったら、いっそ小学校の児童の問題は描かず、聖と晶のことをもうちょっと丁寧に描けばいいのにな~と思うばかり。

 ん~。なんか最終回も薄っぺらい感じで終わりそうな予感がしちゃうんですが……。 

 以上、8話のレビューでした。

 次回、晶の実父が登場するんですが、なんとその役を演じるのが岸谷吾朗という豪華さ。まだまだ目が離せない展開が待っているだけに、放送を期待して待ちましょう!

(どらまっ子KOROちゃん)

 

王子が渋滞してきた『PRINCE OF LEGEND』、ナルシスト・町田啓太が大暴れ! ギャップにやられる女子が続出

『HiGH&LOW』に続く、LDHの新たな“プリンスバトルプロジェクト”『PRINCE OF LEGEND』。21日深夜放送のドラマ(日本テレビ系)第8話では、町田啓太演じる先生王子がナルシストの本領を発揮し、視聴者たちをザワつかせていたようです。

 ということで、今週もあらすじから振り返っていきましょう。

(前回までのレビューはこちらから)

■Episode8「餓鬼どもに告ぐ 俺の色気(フェロモン)の前に土下座せよ」

 聖ブリリアント学園で3年に一度行われる「伝説の王子選手権」。このドラマでは、なぜ14人の王子候補が、その優勝者に贈られる、“3代目伝説の王子”の称号を懸け争うことになったのかを描いてきましたが、王子選手権の存在を知るのは、学園の理事長・実相寺(加藤諒)と秘書の服部(大和孔太)ら、まだほんのわずか。

 そんな中、誰よりも王子選手権に情熱を燃やすのが、先生王子・結城理一(町田啓太/劇団EXILE)です。「赤ちゃん王子」「神童王子」「かけっこ王子」「ミスター王子」と、これまでさまざまな王子の称号を手にしてきた彼は、「丸の内王子」として会社勤めをしていた時代にカフェで偶然にも伝説の王子の存在を知り、「僕のためにある称号としか思えない」と、参加条件をクリアするため学園の教師になりました。

 しかし、ライバルとなりそうなキラキラした王子たちが続々と学園に集結。でも、彼らの目的は伝説の王子の座ではなく、特に目立った生徒ではない、成瀬果音(白石聖)。

 理事長たちが王子選手権の切り札として彼女を使おうとしていることを知った結城先生は、果音に直接話を聞こうと彼女のアパートを訪れ、隣に住む美容師王子・嵯峨沢ハル(清原翔)と顔を合わせることに。

 果音を妹のように可愛がっている様子のハルは、聖ブリリアント学園の卒業生で、王子選手権に敗れた過去がありました。結城先生から卒業生も選手権に参加できると聞き、目を輝かせます。期せずしてライバルをまた1人増やしてしまうのでした。

 さて、果音はというと、夜道を歩いていたところ、怪しい男に襲われそうになりますが、ボディガードとして密かに後をつけていたダンス王子・天堂(吉野北人/THE RAMPAGE from EXILE TRIBE)と、果音のアパートの近くで痴漢被害が多発していることを知り心配してやってきたヤンキー王子弟・竜(川村壱馬/THE RAMPAGE from EXILE TRIBE)に助けられます。そして両脇から震える果音の手を取り、3人で仲良く手を繋いで帰ることに。

 アパートに着くと、ハルが果音の帰りを待っていました。2人を見るや、「前髪長すぎ」「ネクタイ下すぎ」とダメ出し。さらに、「勝手に手ェ出したりしたら、お前らの頭坊主にすんぞォ!」と、美容師らしい(?)脅し文句をキメるのでした。

 その頃、朱雀家では、父(六角精児)との食事を済ませた腹違いの兄弟、セレブ王子・奏(片寄涼太/GENERATIONS from EXILE TRIBE)とヤンキー王子・尊人(鈴木伸之/劇団EXILE)が睨み合い、バチバチと火花を散らしていました。

■ナルシスト・町田啓太が“ぶっ飛んでる”

 今回は、先生王子・結城のメイン回。6話のレビューでも書きましたが、演じる町田くんは今クール、有村架純ちゃん主演の『中学聖日記』(フジテレビ系)にも、主人公の婚約者役(ドラマではすでに別れてしまいましたが……)で出演していて、この『プリレジェ』でも、美人の婚約者がいる設定。偶然なんでしょうが、こちらの町田くんもすんなり結婚することはできなさそうな予感です。

 ただ、キャラクターは全く異なり、「美しいモノを愛し、美しく生きる。美意識高めのナルシスト」とナレーションの銀河万丈さんに紹介されていたように、かなりキャラが濃い役柄。共演者やファンから“まっちー”という愛称で親しまれている町田くんですが、結城先生のときの彼は、“ミッチー”こと及川光博さんを想像していただけると一番わかりやすいかと。

「この顔に生まれ、この顔を見て育ったのだ」とカメラ目線でドヤ顔をキメたり、「美しい彼女と結婚すれば、ナイスハズバンド王子、グッドダディー王子と呼ばれるだろう」と将来を想像してニヤニヤしたり、頭の中で王子たちを想像して「成瀬の周りに王子が渋滞している!」と本気で焦ってみたり……、かなりトチ狂った演技を披露している町田くん。

「結城先生激ヤバのヤバのヤバだった」「勝太郎さんとのギャップスゴいww」「ナルシストになるのが分かる見た目。こういう人が演じるからおもしろくなるんだよ!!」と視聴者は大興奮のようです。中には「こっちは安心して見られる~」という声も。

 あちらのドラマでは吉田羊さんとラブラブしているだけに、その代わりとしてヒロさんが用意した免罪符的なアレなのかもしれませね。

 

■突然の「森のくまさん」 by RAMPAGE from EXILE TRIBE

 8話で視聴者から一番ツッコミが殺到していたのが、果音と天堂、竜の3人が手を繋いで帰る場面。2人に手を引かれ「離してください」と嫌がる果音と、画面の向こうの視聴者に、

天堂「やだ(ハートマーク)」

竜「ダメ(ハートマーク)」

 と、カメラ目線で訴えかけてくる演出は、まさに王道の胸キュンシーン。と思ったのも束の間、天堂が「ねぇ、なんか歌おうよ!」と提案し、何を歌いだすのかと思えば、

天堂「あるーひ」竜「あるーひ」

天堂「もりのなーか」竜「もりのなーか」

天堂「くまさーんに」竜「くまさーんに」

天堂「であーった」竜「であーった」

 と、まさかの童謡「森のくまさん」という謎チョイス。しかも、竜も嫌がることなく乗っかって輪唱しだすという謎展開。

「この流れハチャメチャに意味が分からない」「森のくまさん歌う仲良しライバルってどーゆーこと!!!」「あんなイケボで美声の森のくまさん聞いたことない」「こんなかわいい森のくまさんある????」「表情筋おかしくなりそう」「ボーカル二人起用してめっちゃかわいいシチュエーションで森のくまさん歌わせた河合監督と松田脚本にマジでお歳暮贈りたい」と、混乱しつつもファンは大興奮だったようです。

「森のくまさん」の歌詞からすると、ひょっとしたら、果音を襲おうとした男は何かを拾ってあげただけで、かっこつけたい天堂と竜が早とちりしてやっつけてしまったという可能性も無きにしもあらずですが、「夜道の痴漢」という犯罪行為の“怖さ”を、この輪唱シーンを差し込むことで一瞬にしてとっぱらい、ほのぼのした可愛らしいシーンに変えてしまうLDHさん、まさに「Love,Dream,Happiness」って感じで素敵だなあと思いました。はい。

 

■『プリレジェ』≒「EXILE TRIBE」

 今回は、歴代の伝説の王子が誰なのかも判明。肖像画がバッチリと画面に映しだされたことから、既に名前が挙がっていた通り、初代・現王丸修吾はTAKAHIRO、二代目・龍崎恭也は岩田剛典であることがわかりました。理事長曰く、伝説の王子になった者は、「伝説の王子」の名を世に広めるため、王子活動に従事するんだそうです。

 中の人の世間的イメージやこれまでの活動をみても、TAKAHIROはEXILEファミリーの初代プリンスであり、その後を継ぐのは岩ちゃんといえるでしょう。この『プリレジェ』は、EXILE TRIBEの名を知らしめるために次なるプリンスを育て上げ、広告塔へと仕立てるための壮大なプロジェクト、つまり『プリレジェ』は、EXILE TRIBEそのものなのかもしれません。

“推され”ともいえる主人公的立場の役柄をもらった片寄くんなのか、ドラマや映画で大活躍中の鈴木くん&町田くんの劇団コンビなのか、ファミリーの一番後輩にあたるRAMPAGEの川村くん&吉野くんなのか……、物語と同時に、今後EXILE TRIBEを担っていくメンバーがわかりそうです。

 ドラマは残すところあと2話。今夜放送の9話では、美容師王子のハルが学園に乗り込んでくるとか……。果音との関係にも注目しながら楽しみたいと思います。

(文=どらまっ子TAROちゃん)

王子が渋滞してきた『PRINCE OF LEGEND』、ナルシスト・町田啓太が大暴れ! ギャップにやられる女子が続出

『HiGH&LOW』に続く、LDHの新たな“プリンスバトルプロジェクト”『PRINCE OF LEGEND』。21日深夜放送のドラマ(日本テレビ系)第8話では、町田啓太演じる先生王子がナルシストの本領を発揮し、視聴者たちをザワつかせていたようです。

 ということで、今週もあらすじから振り返っていきましょう。

(前回までのレビューはこちらから)

■Episode8「餓鬼どもに告ぐ 俺の色気(フェロモン)の前に土下座せよ」

 聖ブリリアント学園で3年に一度行われる「伝説の王子選手権」。このドラマでは、なぜ14人の王子候補が、その優勝者に贈られる、“3代目伝説の王子”の称号を懸け争うことになったのかを描いてきましたが、王子選手権の存在を知るのは、学園の理事長・実相寺(加藤諒)と秘書の服部(大和孔太)ら、まだほんのわずか。

 そんな中、誰よりも王子選手権に情熱を燃やすのが、先生王子・結城理一(町田啓太/劇団EXILE)です。「赤ちゃん王子」「神童王子」「かけっこ王子」「ミスター王子」と、これまでさまざまな王子の称号を手にしてきた彼は、「丸の内王子」として会社勤めをしていた時代にカフェで偶然にも伝説の王子の存在を知り、「僕のためにある称号としか思えない」と、参加条件をクリアするため学園の教師になりました。

 しかし、ライバルとなりそうなキラキラした王子たちが続々と学園に集結。でも、彼らの目的は伝説の王子の座ではなく、特に目立った生徒ではない、成瀬果音(白石聖)。

 理事長たちが王子選手権の切り札として彼女を使おうとしていることを知った結城先生は、果音に直接話を聞こうと彼女のアパートを訪れ、隣に住む美容師王子・嵯峨沢ハル(清原翔)と顔を合わせることに。

 果音を妹のように可愛がっている様子のハルは、聖ブリリアント学園の卒業生で、王子選手権に敗れた過去がありました。結城先生から卒業生も選手権に参加できると聞き、目を輝かせます。期せずしてライバルをまた1人増やしてしまうのでした。

 さて、果音はというと、夜道を歩いていたところ、怪しい男に襲われそうになりますが、ボディガードとして密かに後をつけていたダンス王子・天堂(吉野北人/THE RAMPAGE from EXILE TRIBE)と、果音のアパートの近くで痴漢被害が多発していることを知り心配してやってきたヤンキー王子弟・竜(川村壱馬/THE RAMPAGE from EXILE TRIBE)に助けられます。そして両脇から震える果音の手を取り、3人で仲良く手を繋いで帰ることに。

 アパートに着くと、ハルが果音の帰りを待っていました。2人を見るや、「前髪長すぎ」「ネクタイ下すぎ」とダメ出し。さらに、「勝手に手ェ出したりしたら、お前らの頭坊主にすんぞォ!」と、美容師らしい(?)脅し文句をキメるのでした。

 その頃、朱雀家では、父(六角精児)との食事を済ませた腹違いの兄弟、セレブ王子・奏(片寄涼太/GENERATIONS from EXILE TRIBE)とヤンキー王子・尊人(鈴木伸之/劇団EXILE)が睨み合い、バチバチと火花を散らしていました。

■ナルシスト・町田啓太が“ぶっ飛んでる”

 今回は、先生王子・結城のメイン回。6話のレビューでも書きましたが、演じる町田くんは今クール、有村架純ちゃん主演の『中学聖日記』(フジテレビ系)にも、主人公の婚約者役(ドラマではすでに別れてしまいましたが……)で出演していて、この『プリレジェ』でも、美人の婚約者がいる設定。偶然なんでしょうが、こちらの町田くんもすんなり結婚することはできなさそうな予感です。

 ただ、キャラクターは全く異なり、「美しいモノを愛し、美しく生きる。美意識高めのナルシスト」とナレーションの銀河万丈さんに紹介されていたように、かなりキャラが濃い役柄。共演者やファンから“まっちー”という愛称で親しまれている町田くんですが、結城先生のときの彼は、“ミッチー”こと及川光博さんを想像していただけると一番わかりやすいかと。

「この顔に生まれ、この顔を見て育ったのだ」とカメラ目線でドヤ顔をキメたり、「美しい彼女と結婚すれば、ナイスハズバンド王子、グッドダディー王子と呼ばれるだろう」と将来を想像してニヤニヤしたり、頭の中で王子たちを想像して「成瀬の周りに王子が渋滞している!」と本気で焦ってみたり……、かなりトチ狂った演技を披露している町田くん。

「結城先生激ヤバのヤバのヤバだった」「勝太郎さんとのギャップスゴいww」「ナルシストになるのが分かる見た目。こういう人が演じるからおもしろくなるんだよ!!」と視聴者は大興奮のようです。中には「こっちは安心して見られる~」という声も。

 あちらのドラマでは吉田羊さんとラブラブしているだけに、その代わりとしてヒロさんが用意した免罪符的なアレなのかもしれませね。

 

■突然の「森のくまさん」 by RAMPAGE from EXILE TRIBE

 8話で視聴者から一番ツッコミが殺到していたのが、果音と天堂、竜の3人が手を繋いで帰る場面。2人に手を引かれ「離してください」と嫌がる果音と、画面の向こうの視聴者に、

天堂「やだ(ハートマーク)」

竜「ダメ(ハートマーク)」

 と、カメラ目線で訴えかけてくる演出は、まさに王道の胸キュンシーン。と思ったのも束の間、天堂が「ねぇ、なんか歌おうよ!」と提案し、何を歌いだすのかと思えば、

天堂「あるーひ」竜「あるーひ」

天堂「もりのなーか」竜「もりのなーか」

天堂「くまさーんに」竜「くまさーんに」

天堂「であーった」竜「であーった」

 と、まさかの童謡「森のくまさん」という謎チョイス。しかも、竜も嫌がることなく乗っかって輪唱しだすという謎展開。

「この流れハチャメチャに意味が分からない」「森のくまさん歌う仲良しライバルってどーゆーこと!!!」「あんなイケボで美声の森のくまさん聞いたことない」「こんなかわいい森のくまさんある????」「表情筋おかしくなりそう」「ボーカル二人起用してめっちゃかわいいシチュエーションで森のくまさん歌わせた河合監督と松田脚本にマジでお歳暮贈りたい」と、混乱しつつもファンは大興奮だったようです。

「森のくまさん」の歌詞からすると、ひょっとしたら、果音を襲おうとした男は何かを拾ってあげただけで、かっこつけたい天堂と竜が早とちりしてやっつけてしまったという可能性も無きにしもあらずですが、「夜道の痴漢」という犯罪行為の“怖さ”を、この輪唱シーンを差し込むことで一瞬にしてとっぱらい、ほのぼのした可愛らしいシーンに変えてしまうLDHさん、まさに「Love,Dream,Happiness」って感じで素敵だなあと思いました。はい。

 

■『プリレジェ』≒「EXILE TRIBE」

 今回は、歴代の伝説の王子が誰なのかも判明。肖像画がバッチリと画面に映しだされたことから、既に名前が挙がっていた通り、初代・現王丸修吾はTAKAHIRO、二代目・龍崎恭也は岩田剛典であることがわかりました。理事長曰く、伝説の王子になった者は、「伝説の王子」の名を世に広めるため、王子活動に従事するんだそうです。

 中の人の世間的イメージやこれまでの活動をみても、TAKAHIROはEXILEファミリーの初代プリンスであり、その後を継ぐのは岩ちゃんといえるでしょう。この『プリレジェ』は、EXILE TRIBEの名を知らしめるために次なるプリンスを育て上げ、広告塔へと仕立てるための壮大なプロジェクト、つまり『プリレジェ』は、EXILE TRIBEそのものなのかもしれません。

“推され”ともいえる主人公的立場の役柄をもらった片寄くんなのか、ドラマや映画で大活躍中の鈴木くん&町田くんの劇団コンビなのか、ファミリーの一番後輩にあたるRAMPAGEの川村くん&吉野くんなのか……、物語と同時に、今後EXILE TRIBEを担っていくメンバーがわかりそうです。

 ドラマは残すところあと2話。今夜放送の9話では、美容師王子のハルが学園に乗り込んでくるとか……。果音との関係にも注目しながら楽しみたいと思います。

(文=どらまっ子TAROちゃん)

「神回」の声続出の『僕らは奇跡でできている』、榮倉奈々と視聴者がシンクロし感動の渦に包まれる

 高橋一生主演『僕らは奇跡でできている』(フジテレビ系)。第7話の視聴率は、7.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と前回より0.8ポイントアップしました。大きなドラマも終盤に差し掛かり、序盤に蒔いた種が少しずつ咲き始めている印象です。

 今話では、相河の過去が明かされ、視聴者から「神回!」との声が続出。まずはあらすじから振り返っていきましょう。

(前回までのレビューはこちらから)

■セラピスト相河、再び

 ある日、相河(高橋)の大学に虹一くん(川口和空)が遊びにやってきました。しかし、家に帰ると母・涼子(松本若菜)に塾をサボったことがバレてしまい、大事なスケッチブックを取り上げられてしまいます。翌日、虹一くんはおなかが痛いと言って学校を休みますが、マンションの2階にある自分の部屋から防災用のロープを使って家を抜け出し、再び相河に会いに来ました。

「家にいたくない」という虹一くんを相河はひとまず自宅へ連れて帰り、虹一くんを預かっていることを涼子に伝えてもらおうと、水本先生(榮倉奈々)の歯科クリニックを訪れます。ちょうどそこには、虹一くんを探しにやってきた涼子の姿がありました。

 その後、相河家に涼子と水本先生が虹一くんを迎えに来るのですが、「勉強ができないことがダメだって言ってるわけじゃないの」「いつまでも逃げてるからダメだって言ってるの」と、“ダメな子”扱いされ傷ついた虹一くんは、帰宅を拒否。その日は相河の家にお泊まりすることになりました。

 翌日、相河は虹一くんを森へ連れていきます。リスがかじったクルミを見つけたり、バードコールを使って鳥たちと会話をしたり、得意な絵を描いたり、顔や服に土をつけながら、思いっきり森を満喫した虹一くん。相河家に帰ると、涼子と水本先生が待っていました。

 人と違うところが悪目立ちしてしまうという虹一くんに、母親として“やればできる”ということを教えてあげたいという涼子。でも、教科書を読むと頭が痛くなったり、しきりに瞬きをする虹一くんを知っている相河は、「やれないのかもしれない」と言います。でも、それは「(勉強を)やりたくないからですよ」と、涼子は受け入れようとはしません。

 その瞬間、怒っているような、悔しそうな、悲しそうな……なんともいえない表情をした相河は、自分の小さい頃のことやおじいちゃん(田中泯)に言われたある言葉に救われたことを、言葉を探しながら、ゆっくりと話しました。

 数日後、涼子と水本先生が相河の家にやってきました。病院で目の検査をしたところ、虹一くんは光に対する感受性が強く文字を読むときにストレスがかかってしまうそうです。その夜、「ダメなお母さんでごめんね」と謝る涼子に、虹一くんは、

「朝起こしてくれる」「ご飯を作ってくれる」「もしものときのためにベランダからロープで逃げる練習をしてくれる……」

 と、西野カナの歌詞みたいに“お母さんのすごいところ”を100個を挙げ始めます。「ダメな子」だと言われ傷ついた虹一くんに相河がしてあげたように、今度は虹一くんが「ダメな母親」と自分を責める涼子を「ダメじゃない」と認めてあげるのでした。

 その頃、相河家では家政婦・山田さん(戸田恵子)の計らいで、2人っきりで夕飯を共にする相河と水本先生。本当に虹一くんのすごいところを100個言ったのか疑う水本先生に、「水本先生のすごいところも100個言えます」と、相河は指を折りながら「時間を守ります」「会ったとき『こんにちは』って言ってくれます」とひとつひとつ挙げていきます。水本先生も泣きながら、自分自身を褒めてあげるのでした。

 水本先生が帰った後、家に戻ってきた山田さんに、相河から「僕と水本先生をどうしたいんですか?」と案外鋭い質問が。2人の結結婚式を一人で妄想し始める山田さんに、「僕は山田さんから生まれたんですよね?」と相河がさらに衝撃の質問をくりだすという『僕キセ』始まって以来のシリアスな雰囲気で今話は終了です。

■相河の“ウサギ”だった過去

 子どもの頃、人と同じようにできなくて怒られたり、周りからばかにされてきたという相河。中学生のときに入った理科クラブでの研究で初めて先生に褒められたのが嬉しくて、「すごい」と言われたいから研究を続けました。1話で水本先生は、カメを見下し、自分はすごいと証明したくて走るイソップ童話のウサギだと言った相河ですが(レビューはこちらから)、彼自身もまた、昔はウサギだったワケです。

 でも、“生き物のことだけは絶対に負けたくない”と思ううちに、プレッシャーからか研究も楽しくなくなり、つらいと感じるようになったそうです。そんなときにおじいちゃんに言われたのが、「やりたいならやればいい。やらなきゃって思うならやめればいい」という言葉。ウサギだった相河に、自分にしか見えない世界を楽しむためだけに前に進む、カメとしての生き方を教えてくれました。

「理科ができてもできなくても、僕は居てもいいんだなあって思いました」

「やれないことがたくさんありましたが……、今もありますが、やりたいことがやれてありがたいです」

 と、泣きながら、一生懸命涼子に伝えようとする姿に、視聴者からは「つらかった思いが一気に蘇ってきたんだろうな」「涙腺崩壊した」と、感動の声が。また、「高橋一生素敵だな」「演技上手いね~! 役に入ってる!」と、その演技を称賛する声も。

 確かに、自分の過去を話すときのちょっとだけ震えた声や強張った表情、無理して笑おうとして口元が震えていたり、そういう姿はまるで役と同化しているようで、初回のレビューで、「まるで高橋一生のPVのようなドラマ」と書いてしまったことを後悔したくなるくらいの名演技でした。

 

■否定せず、認めてあげること

 7話の見どころはそれだけではありません。相河が水本先生のすごいところを挙げるシーン。時間を守ったり、あいさつをしたり、相河が言うことは誰でもできることのように思えます。でも、「誰でもできることは、できてもすごくないんですか?」という相河には、水本先生と同じように、ハッとさせられた視聴者が続出。

「『すごいところ』って、『人より優れているところ』ってことじゃないんだな」「神回すぎて号泣」「当たり前のことでもすごいと褒めて感謝してくれる人がいたら強く生きていけるよね、自分もそうありたい」と、大絶賛されていました。

 序盤こそ「感じ悪い」との声が寄せられていた榮倉奈々ちゃん演じる水本先生も、5話でうっかり相河の前で泣いてしまってからは、煙たがっていた相手の家を自ら涼子と一緒に訪れたり、虹一くんのことでダメな母親と思われないか怖かったと涼子が母親としての不安を吐き出したときも、「誰がそう思うんですか?」と相河と言葉を被せたり、だいぶ変化を見せています。

「朝自分で起きます」「忙しくてもメイクをします」「一人で焼肉屋に入ります」と、相河に続けて自分のすごいところを挙げるときも、涙こそ流しているものの、表情は明るく、幸せそうに笑っていました。以前のような、トゲトゲしさはありません。相河の言葉で自信を取り戻しつつある水本先生は、「回を重ねるごとに大切なことに気づかされる」という視聴者たちの姿とシンクロしているように思えました。

「完全」ではない登場人物たちを決して否定することなく、疑問を投げかけることで相手に気づかせるというストーリーが、優しく胸に響いてくるこのドラマ。これまで批判めいたことも書いてきましたが、この7話を観て、改めて、いい作品だなあと感じました。

 さて、ラストに爆弾発言を残した相河ですが、今夜放送の8話では、山田さんとの関係がついに明らかになるそうです。物語もいよいよラストスパート、ますます目が離せなくなりそうです。

(文=どらまっ子TAROちゃん)