離婚間もないミッチーの気になる鑑定結果は? クソ上司の目にも涙『ハケン占い師アタル』第7話

 杉咲花演じる主人公・アタルの占いパワーによって、風通しのよい活気に満ちた理想の職場が誕生しつつある『ハケン占い師アタル』(テレビ朝日系)。ベテラン脚本家・遊川和彦のペンさばきも、オープニング曲のように軽快です。ミッチーこと及川光博がメインとなった第7話を振り返ってみましょう。

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親会社から出向してきた代々木部長(及川光博)は、出世欲の強い超俗物人間です。本社の社長にゴマをすりすり擦ることが、代々木部長の主な仕事です。タワーマンションに妻、年頃の娘2人と一緒に暮らしていますが、娘たちに「タワーマンションなのに5階じゃ、友達を呼べないよ」と愚痴られ、心の中で舌打ちする毎日でした。奥さんに「お茶にします?」と尋ねられても、やはり心の声で「いつもお茶だろ? いちいち聞くなよ」とディスってしまいます。2018年11月に女優の壇れいと離婚して間もないミッチーが演じると、代々木部長の深いため息がやたらとリアルに感じられます。

 第6話では人事異動前に点数を稼ごうとリストラ計画を独断で進めた代々木部長ですが、アタル(杉咲花)の占いによって覚醒した大崎課長(板谷由夏)によって阻止されてしまいました。そのことを根に持った代々木部長は、これまで以上の難題を大崎課長たちDチームに与えます。普段は明るいみんなのミッチーも、怒らせるとすっごく怖そうですね。

 

■部下たちを苦しめることが生き甲斐の上司!?

 代々木部長が持ってきた難題は、NY在住の人気ピアニストの来日ミニコンサートを1週間で企画しろというものでした。観客の人数が少ないという理由で、コンサートをドタキャンしたこともあるピアニストだとのこと。沢田研二のように気難しいミュージシャンだと言いたいようです。

 しかし、今のDチームの6人は無敵戦隊です。アタルの占いによって悩みを解消し、みんな超ポジティブ人間に生まれ変わりました。困難な仕事ほど、やりがいを感じるようになっていたのです。「それ、私の仕事ですか?」が口癖だった田端(野波麻帆)は「それ、私がやります」と言うようになりました。神田(志田未来)は積極的に交渉を進め、品川(志尊淳)はアイデアを出し、チーフの上野(小澤征悦)がまとめます。仕事ができない目黒(間宮祥太朗)は「がってんです!」を連呼し、職場のムードを盛り上げています。プラネタリウム会場でのコンサートを企画し、人気ピアニストからの同意を得ることができました。

 結束するDチームとは裏腹に、代々木部長は地獄へと転がり落ちていくことになります。人事異動の内示が出たのですが、代々木部長は本社に戻ることは許されず、Dチームの専属部長になることが確定したのです。独断でリストラを画策して失敗し、社内中の悪評をかったことが本社の上層部にバレていたのです。闇堕ちしていく代々木部長は、イベント会場に「コンサートを中止しろ。さもないと爆弾を……」と悪質なイタズラ電話を掛けてしまうのでした。これはもうパワハラではなく、犯罪です。

 この痛すぎるイタ電は、代々木部長の心の声をずっと読んでいたアタルによって未然に防ぐことができました。「あんたがいると、みんなに悪影響を与える。しようがないから、あんたを鑑(み)ます」と頼まれてもいないのに代々木部長を占い始めるアタルでした。

■クソ上司ならではのナイスな機転!

 代々木部長からの質問はひとつ。「俺はもう出世できないのか?」でした。社長たちにこれまでずっと尽くしてきたのに、何で評価されないのか。いつもヘラヘラと笑っている代々木部長ですが、ドス黒い不満の海に呑み込まれ、溺れ死ぬ寸前でした。アタルはまるで『クリスマス・キャロル』に登場するゴーストのように、そんな代々木部長を過去の世界へと誘うのでした。

 アタルが連れ出した過去の世界では、代々木部長はクリエイティブ職志望のやる気満々の新入社員でした。「世界でいちばん感動するイベント」を目指して企画書を書きまくっていたのですが、尊敬する上司が影で笑い者にしていたのを立ち聞きしてしまいます。しかも、その上司は立ち聞きされていたことに気づくと悪びれもせず「お前、営業に行けよ」と言い放ったのです。以来、代々木部長は営業職で出世することで、クリエイティブ職の連中を見返してやろうと、歪んだ情念を燃やして現在に至ったのでした。

「占いは信じない」と言っていた代々木部長は、アタルに鑑定されてもすぐには改心しませんでした。ところが、大崎課長に頼まれて向かったコンサート会場で、これまでになかった上司らしい神対応を見せることになります。気難しいピアニスト(沢田研二ではありませんでした)は「やっぱり演奏は中止だ」と言い出したのですが、代々木部長は見事に一喝するのでした。

「あんたは人前で演奏するのが怖いだけだ。長年やってきて、才能に行き詰まっているのかもしれない。でも、どんなにつらくても諦めずに努力を続けていくこと。それが本当の才能なんだよ」

 ピアニストの心を動かした代々木部長の熱い言葉。実はついさっきアタルから代々木部長が言われた台詞そのまんまでした。占い師の言葉は、誰にでも当てはまる使い勝手のいい台詞がほとんどです。自分が言われた言葉をそのまま違う相手に丸投げする。クソ上司ならではのナイスな機転でした。要は自分が弱気になっているときに、力強く背中を押してくれる人を誰もが求めているんだと思います。代々木部長に背中を押してもらったピアニストは、ステージに上がり、思い出の曲を演奏します。『ハケン占い師アタル』のオープニングに流れるロッシーニ作曲の「ウィリアム・テル序曲」でした。

 

■娘を食い物にする毒親キズナの登場!!

 コンサートを無事に終え、Dチームのメンバーは代々木部長を誘って、いつもの居酒屋へと繰り出していきます。代々木部長はスマホを取り出して、奥さんにこれから飲み会に出ること、そして本社には戻れないことをテレビ電話で伝えます。なぜか、代々木部長の奥さんは明るく笑っています。いつも顔を見て話すことのない夫が、テレビ電話とはいえ自分の顔を見て話してくれたことがうれしかったのです。会社では出世の道を失った代々木部長ですが、家庭崩壊の危機を回避することができたようです。Dチームとの乾杯の席で、思わず涙ぐむ代々木部長でした。

 気になる第7話の視聴率は、10.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)でした。先週は北海道で起きた地震の速報で中断されて9.5%に落ち込みましたが、晴れて視聴率を二ケタに戻すことに成功。安定した人気ぶりを証明してみせました。ミッチー、やったね!

 第7話の終わりには、アタルが暮らすアパートに母親のキズナ(若村麻由美)が無断で侵入し、アタルを連れ戻そうとします。悩みを抱えた信者たちを洗脳し、大金を搾り取っているキズナにとっては、人の心を見通してしまうアタルは大事な大事な金の鶏だったのです。

 予告によると次週はそんなアタルの悩みを、Dチームのみんながカウンセリングすることになるようです。アタルの占いによって救われたDチームのメンバーは、アタルを毒親キズナから守ることができるのでしょうか。大詰めを迎えたストーリー展開も視聴率的にも大いに期待できそうです。

(文=長野辰次)

『刑事ゼロ』瀧本美織のファザコン発覚? 沢村一樹との絆が深まる回に

 沢村一樹が刑事生活20年分の記憶を失ってしまった役で主演を務めるドラマ『刑事ゼロ』(テレビ朝日系)の第8話が先月28日に放送され、平均視聴率9.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。前回から0.7ポイントダウンで、初の1ケタ台となってしまいました。

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 今回、京都府警捜査一課刑事の時矢暦彦(沢村)が捜査するのは、精密ガラスメーカー『京極硝子産業』を定年退職したばかりの元研究室室長・三宅鎮男(篠塚勝)が自宅で殺害された事件。元部下の金戸直実(小倉久寛)が逮捕されるのですが、時矢の相棒で新人刑事・佐相智佳(瀧本美織)の実の父親であることが判明し、課内に動揺が広まります。

 金戸は17年前、社の機密情報の流出問題で告訴され、不起訴処分になったものの退社。京都地検の公判検事である妻・貴和子(かとうかず子)と離婚し、智佳の前から忽然と消えてしまったというのです。

 しかし、身内が容疑者ということで智佳は捜査から外され、時矢は同僚の福知市郎(寺島進)と久しぶりにバディを組み、事件の調査を開始します。

 まず殺害現場である三宅の自宅を訪れた時矢は、遺体が将棋の『歩』の駒を握りしめていたことから、『ときん(歩が成ること)』、つまり『金戸』が犯人だとするダイイング・メッセージなのではないかと推測します。

 さらに、『京極硝子産業』へ足を運び、17年前に金戸の部下で、現在は研究室室長を務める吉原に事情聴取。機密情報の流出問題が浮上した際、リサーチ会社に金戸の身辺調査を依頼した結果、社外の人間と交流する姿が目撃されたものの、相手の人物が特定できなかったために不起訴処分になったことや、その後、金戸と三宅が話し合う姿を見かけた、という証言を得ます。

 17年前の逆恨みによる殺害だったのではないか。そう考えた時矢は、勾留中の金戸に会いに行くのですが、金戸は事件当夜、三宅の自宅へ行く約束をしていたものの、直前になってスポーツバーで待っているよう三宅からメールが来たため予定を変更。そして、そのバーでサッカー・京都パープルサンガのユニフォームを着た美女に話しかけられたため、彼女を見つけることができればアリバイが証明できると語るのです。

 その謎の美女の行方を探るべくスポーツ・バーへ足を運んだ時矢は、店員がスマホで撮影した写真にユニフォーム姿の美女の横顔と背中が写っていることを発見します。しかし、それ以上の手掛かりは掴めず、捜査は行き詰まってしまうのでした。

 ところが、福知の計らいで捜査に加わることになった智佳が、ユニフォームの背中に貼られた『YOSHIMI』という文字を見て、サンガにそのような選手がいないことに気づき、捜査は新展開を迎えます。

 ユニフォーム制作会社を経由し、行き着いた先はリサーチ会社。そこに勤める女性・吉見(片山萌美)が何者かに依頼され、金戸をホテルへ誘うよう指示されたものの、金戸が応じなかったために失敗したことや、そのリサーチ会社は17年前の事件の調査を請け負っていたことが発覚します。

 その結果、三宅殺しの犯人は、『京極硝子産業』の研究室室長の吉原であることが判明。実は17年前の機密情報の流出は、三宅がタクシーに資料を置き忘れたことが原因だったものの、新製品開発を優先させるために金戸が代わりに責任を負い、志願退社したのです。このことを心苦しく思っていた三宅が回顧録に真実を書き記し、それが世に知られることを恐れた吉原が殺害に至ったというわけだったのです。

 また、家族に迷惑がかかることを恐れた金戸が、自ら離婚を切り出したこともわかり、真実を知った智佳は号泣。そこへ貴和子が姿を現し、久しぶりの家族水入らずとなったところで終了となりました。

 このドラマ、これまでの回でも解決へ至る過程において、「ん? え? なんで?」と首を傾げてしまうことが多々あったのですが、今回は今まで以上にツッコミたくなる点が多かったように感じます。

 まず、三宅が将棋の駒を手にしたことによるダイイング・メッセージ。これは結局、金戸が犯人ではないことを示していたらしいのですが、死の間際にこんな手の込んだ(しかも、結果的に金戸に容疑がかかってしまう傍迷惑な)ことをしますかね。推理小説などでは、読者を欺く巧妙なミスリードが仕掛けられたりしますが、これはいくらなんでも強引だと思いました。

 また、吉原は金戸のアリバイをなくすため、ホテルへ誘うよう吉見に依頼したとのことですが、防犯カメラなどに映るためにむしろ逆効果。古典的ミステリーの名著『幻の女』のオマージュなのでしょうけど、謎の美女の登場ありきでプロットを組み立てたために完全に不自然な展開となってしまった印象です。

 その結果、時矢たちの捜査をリサーチ会社へ向かわせるため、背中に『YOSHIMI』と貼り付けた特製ユニフォームを吉見がわざわざ用意して着たという、アホな演出を講じなければいけなかったわけなんですよね。

 謎解き部分は粗だらけでしたけど、父親への誤解が解けて号泣した時の瀧本の演技は、感情がしっかり入っていて素晴らしかったと思います。また、記憶喪失になってからの時矢と父親が似ているとポロっと口に出す場面がありましたけど、これまで時矢にチクチクと小言を漏らしていたのは、父親への愛憎半ばの気持ちを代わりにぶつけていたのかもしれませんね。

 どうやらファザコンらしき智佳と、マイペースな時矢のコンビは回を追うごとに自然なものになってきました。次回から最終章へ突入。クライマックスへ向けて盛り上がることを期待したいと思います。
(文=大羽鴨乃)

絶賛“中だるみ”中の『メゾン・ド・ポリス』、低視聴率記録更新は「引っ張りすぎ」が原因?

 2月22日放送の『メゾン・ド・ポリス』(TBS系)第7話の視聴率は、8.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と前回から1.6ポイントの大幅ダウン。またまた、低視聴率の記録を更新してしまいました。

 一体何が原因だったのか、あらすじを振り返りながら探っていきたいと思います。

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■新たなおじさんキャラが登場

 資産家の大富豪・本郷(井上順)が、内縁の妻・汐里(西丸優子)と訪問看護師・美香(太田美恵)とともに箱根へ旅行中空き巣に入られ、金庫破りに遭うという窃盗事件が発生。

 旅先で体調を崩し入院している本郷から連絡をもらった幼馴染みの伊達さん(近藤正臣)は、夏目さん(西島秀俊)、藤堂さん(野口五郎)、迫田さん(角野卓造)の3人を現場に派遣し、ひより(高畑充希)とともに捜査をさせることに。

 その結果、金庫に開けられた穴に鱗粉が付着していたことから、昭和に名を馳せた伝説の金庫破り「アゲハ」の手口と同じであることが判明します。そのアゲハは、盗品をさばいていた相方である「グレース」という女性が逮捕されて以来、姿を消したとか。

 一方、かつて数々の美女と浮名を流し、“世田谷のジゴロ”とも呼ばれていた本郷には、過去に美香とも肉体関係があり、空き巣の通報者でもある家政婦・カレン(大西礼芳)とも関係を持っている疑惑があることもわかります。

 しかし、ひよりたちが金庫破りの犯人だと怪しむカレンが何者かに襲われ負傷。本郷からカレンを警護するようお願いをされたひよりたちは、カレンが管理していた本郷の薬には「ヒ素」が入っていたため、自分を殺そうとした彼女を監視させることが本郷の真の目的だと勘ぐるのですが、調べを進めるうちに、汐里と美香の名が捜査線に浮上。

 2人は警察に出頭し、本郷の遺産目当てに共謀して本郷にヒ素入りの薬を飲ませようとしたこと、遺言状を確認すべく旅先の別荘を抜けだして本郷邸の金庫を破壊しカモフラージュのために現金を盗んだこと、そしてカレンを襲ったことを自供し、事件は解決へ向かいます。

 しかし、それには隠された真実がありました。実は、アゲハの正体は本郷。伝説の金庫破りとしての腕が鈍らないよう、日常的に自分の金庫を自分で開けていたのです。汐里と美香がこじ開けた金庫にドリルの穴が開いていたのはそのため。

 そして、警察に捕まりそのまま獄中死を遂げたグレースはカレンの母親であり、本郷とカレンは親子でした。金庫にあった遺言状を見られてそのことを汐里と美香に知られてしまった本郷は、自首して刑を終えたら2人に金を渡す代わりに、カレンには真実を隠すよう約束させたのです。

 伝説の金庫破りを逮捕できる絶好のチャンスですが、ひよりは「窃盗罪の公訴時効は7年です。警察にはもう何もできません」と目をつむり、何も知らないカレンは、本郷と抱き合うのでした。めでたしめでたし(?)。

■中だるみ感が否めない内容でした

 警察として、そしてチームメゾン・ド・ポリスのリーダーとしてのひよりの成長が見られた今回。

 すべてお見通しだった伊達さんの計らいで、「時代が変わっても(金庫と)まだ会話ができる」と、本郷がアゲハとしての腕を見せて金庫を開けるシーンはちょっとクサかったけど、とってもかっこよかったし、中から出てきたのが、昔2人が取り合ったアゲハ蝶の標本と、今は亡きグレースの若い頃の写真という展開も、グッとくるものがありました。

「ダテちゃん!」「ゴーちゃん!」と、抱き合って久々の再会を喜ぶおじさん2人の姿もとってもかわいかったです。

 ただ、コメディ要素満載だった前回に比べるとやや退屈だったし、事件の内容も地味。メゾンのおじさんたちのワチャワチャシーンも少なめだったので、物足りなさを感じる視聴者も多かったのではないでしょうか。

 これまでの視聴率の推移をみてみると、12.7%→12.4%→10.7%→10.2%→9.6%→9.9%→8.3%と、6話でやや持ち直すも、数字は右肩下がり。“慣れ”が生じてくるドラマ中盤に視聴率が伸びないことは、この作品に限った話ではないのですが、序盤が好調だっただけに、寂しい印象です。

 

■伏線祭りで情報量てんこ盛り&ラストに向け、怒涛の展開に?

 そんな中だるみを打破するためには、“真新しさ”が必要不可欠になってくると思うのですが、今回明らかになったのは、

・夏目さんが過去に事情聴取した高遠建設の社員・池原が、ひよりの父と同じように建設現場から転落死し、それが理由で夏目さんは警察をやめた

・メゾンに盗聴器を仕掛け、その夏目さんとひよりの会話を、御用聞きの草介(竜星涼)が盗聴していたこと

 上記2つだけ。今後ストーリーの核となっていくであろう、

・なぜひよりの父は死んだのか

・伊達さんやメゾンのおじさんたちはひよりの父の事件と何の関係があるのか

 についてはまだ謎のまま。伏線が散らばったままで、回収があまりされていないので、正直、引っ張りすぎな印象も。焦らされるほど「すごい展開が待っているんじゃないか」と待っている視聴者の期待を、いい意味で裏切るような“何か”があるといいんですけど……。残り3話できれいにまとまるか、やや不安が残ります。

 

■ひよりと夏目さんの関係の変化

 とはいえ、メゾンのおじさんたちのことを、最初は面倒に思っていたひよりが、

「(メゾンの)みなさんのことも、夏目さんのことも信頼してますから」

 なんて恥ずかしいことをシラフの状態で言えちゃうくらい距離が縮まっているようだし、捜査の休憩中に夏目さんと同じ缶コーヒーを一緒に飲んだりと、周囲との関係性には変化がみられます。

 中の人的に言えば、最初は高畑充希が新米刑事役を“演じている”ようにしか見えなかったのですが、このところは「高畑充希」ではなく「ひより」という人物が存在しているように見えるし、改めて、彼女のお芝居の巧さみたいなものを感じています。

 さて、今夜放送の第8話では、野口五郎さん演じる藤堂さんが誘拐されるとか。ここから一気にシリアス展開に突入するということでしょうか――? どんどん磨きがかかる高畑さんの演技にも注目しながら、ドラマを楽しみたいと思います!

(文=どらまっ子TAROちゃん)

『家売るオンナの逆襲』イモトアヤコが日本テレビに忖度されすぎてストーリーの邪魔に?

 北川景子が不動産業界を舞台にスーパー営業ウーマンを演じるドラマ『家売るオンナの逆襲』(日本テレビ系)の第8話が27日に放送され、平均視聴率10.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。前回から0.8ポイントダウンとなりました。

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 三軒家万智(北川)が復帰したことで営業成績を伸ばすテーコー不動産・新宿営業所ですが、その部下の庭野聖司(工藤阿須加)は、いつまでもパシリのような役回りに悩みを抱きます。

 そんな中、来店した棟方幸子(南野陽子)とその娘のすみれ(大後寿々花)を担当することになった庭野。家は共同名義で、幸子はケーキ教室兼ケーキ屋を開くために家の売却を考えているものの、堅実な生き方を好むすみれは反対し、話がこじれてしまっている様子なのです。

 実は庭野も、亡くなった母親が遺した家を父・茂雄(泉谷しげる)と共同名義で所有し、毎月仕送りをさせられるなど苦労しているため、自然とすみれの方へ肩入れしてしまいます。

 ところが、その茂雄が突如として静岡から上京。たこ焼き屋を始めるために家を売りたいと言い出し、それを万智が手助けすると乗り出したものだから、庭野は戸惑ってしまいます。

 一方、万智の夫・屋代大(仲村トオル)は、行きつけのスーパーマーケットの店長・三郷楓(真飛聖)と街中でバッタリでくわし、危うくラブホテルに連れ込まれることに。しかし、直前で満室になったことを口実になんとか逃げ、不倫を回避するのでした。

 しかし、この様子を元部下の白洲美加(イモトアヤコ)が激写し、不動産営業時代にこき使われたことで恨みを抱く万智に復讐すべく、カフェへ呼び出して写真を見せつけます。

 何も動じていないと思われた万智ですが、棟方母娘に対し、今の家を売って別々に暮らすよう提案しようとした際、不倫のショックによって一時的に失声症に陥ってしまいます。

 しかし、これを庭野がすかさずフォロー。親離れ子離れするよう棟方母娘に諭すことで窮地を脱し、“万智の代わりに家を売った”という成功体験によって自信を得ます。また、棟方母娘と接したことで、自身も父親とこれまでとは違う距離感で接するべきだと思い改めるのでした。

 そして、心配された万智の声も戻り、屋代の不倫も誤解であることが判明。夫婦関係が修復したところで終了となりました。

 今回は棟方母娘と庭野親子の関係性を軸に、親離れ子離れがひとつのテーマとして描かれましたが、正直ちょっと薄っぺらいエピソードに思えました。解決方法にしても、別々に住めばいいという安直な策でしたし、あまり掘り下げられていなかったように思います。

 幸子と茂雄をもっと毒のある親に描いていれば違う展開になったのかもしれませんが、「面倒くさそうな親だなぁ」ぐらいにしか感じなかったんですね。だから、庭野にもすみれにも特に感情移入することなく、それがテーマの弱さに繋がったのだと思います。

 その一方で、1stシーズンから“サンチー(万智の愛称)の犬”状態だった庭野の成長、というもうひとつのテーマは見応えがありました。特に最後、声が出なくなってしまった万智の代わりに棟方母娘に熱弁してブレークスルーするくだりは、仕事上で同じような悩みを抱える視聴者のカタルシスになったのではないでしょうか。

 ところで、その万智が一時的にせよ声を失うきっかけをつくった楓のキャラの描き方が本当に雑だと感じました。今まではお淑やかな性格だったものの、今回はラブホの前に来た途端に鼻息を荒くさせて屋代を連れ込もうとする肉食ぶり。前回のレビューにも書きましたが、万智と屋代の仲を引き裂くためだけに用意されたコマにしか思えませんでした。

 そして、その不倫未遂の写真をわざわざ万智に見せつけた美加ですが、正直、このキャラってドラマに必要なのかな? と初回から疑問でした。1stシーズンではテーコー不動産の無能社員という役割があったものの、すでに退職しているために今シーズンはまったく関係なし。それなのに毎回、出演シーンががっつり用意されていて、これが邪魔くさくてしょうがない。ドラマのテンポを思い切り崩してしまっています。

 イモトは人気バラエティー番組『世界の果てまでイッテQ!』(同)で人気を得、いわば日テレのお抱えタレントともいえますから、局側が気を遣っているのでしょう。しかし、何をやっても“イモトアヤコ”なんですね。今回、喫茶店内でウェイトレスから咎められても無視して大声で電話で話すシーンがありましたけど、タレントとしてせっかく好感度が高いのに台無しです。女優業は諦めてハンター業を続けた方が本人にとっても有意義なのではないかな、と思いました。

 そんな美加の妨害にも負けず、夫婦仲を取り戻した万智と屋代。残すところ2話となりましたが、このまま仕事も家庭も円満に、となるのか次回を楽しみに待ちたいと思います。
(文=大羽鴨乃)

“稀代のクソドラマ”竹内結子『QUEEN』フジテレビの脚本家が「本当に言いたいこと」って?

 YUKIちゃんのエンディングテーマはかわゆいですね。竹内結子主演『スキャンダル専門弁護士 QUEEN』(フジテレビ系)第7話で、よかったと感じたのはそこだけでした。そのほかは、相変わらず極めて不快です。

 この言葉は極力使わないようにしてきましたが、もう我慢なりません。『スキャンダル専門弁護士 QUEEN』は、クソです。稀代のクソドラマです。

 視聴率も6.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と低空飛行が続きます。振り返りましょう。

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■世間というのは。

 毎回、時事ネタをモチーフにしている同作。今回はPayPayの100億円キャンペーンとコインチェック問題、それにブラック企業とマタハラだそうです。たぶんこのドラマは、電子決済と電子マネーと仮想通貨の区別がついていません。区別はついてないけど、「どうせ視聴者も理解してないだろ」「どうせブラック企業だろ」といった感じで、まあ雑に煮しめました。

 冒頭、100億円キャンペーンを張った電子マネー「Paygood」が不正利用され、その被害を若い男性弁護士が訴えるシーンから始まります。すると、同僚の弁護士である氷見さん(竹内結子)と与田ちゃん(水川あさみ)が爆笑。もう、ものすごい大爆笑。100億円キャンペーンに乗っかって電子マネーを使用するような奴はバカだし、それを不正利用されるなんて、さらに大バカだという価値観の提示です。

 続いて、その「Paygood」の開発担当だったSEの女性が紹介されます。この女性は与田ちゃんの大学の先輩だったそうですが、ドラマは、なんの躊躇もなくSEを「加害者」と呼びます。この時点で、どんな不正があったのかは明らかにされていませんが、不正に利用されたシステムを作ったSEは問答無用で「加害者なのだ」という価値観の提示です。

 これはおそらく「世間の価値観って、そういうもんだろ?」というフジテレビの視点だと思うんですが、普通に考えて、世間とはそういうものではありません。100億円キャンペーンに乗っかったからといって、金を騙し取られた人間を前に大爆笑しませんし、事情もわからず担当SEだというだけで加害者呼ばわりしたりしません。

 これは、このドラマに通底している価値観です。そして氷見さんと与田ちゃんは、徹頭徹尾「それは世間が、ゆるさない」「そんな事をすると、世間からひどいめに逢うぞ」「いまに世間から葬られる」と言い続けています。ときに世間に歪んだ情報を流して、「許さない」方向に世間を誘導することで問題を解決してきました。

 ただ、この「世間」の認識が壊れているので、このドラマは共感を得られないし、数字も獲れないわけです。

「世間というのは、君じゃないか」と、かの太宰治先生も『人間失格』でおっしゃっていましたので、フジテレビ様がまだ読んでいなかったら、ご一読いただきたいところです。

■時事ネタに対する認識もヤバい

 さて「Paygood」の不正利用の方法ですが、なんとクレカ登録時にカード番号とセキュリティコードを無限に試せるという、ものすごいシステムが採用されていました。誰かの人名をローマ字で打って、あとは番号を総当たりすれば決済に使用できるという、まるで日本中に存在するクレカを目の前に全部並べて「好きなのを使え」と言っているようなシステムです。

 控え目に言って、視聴者を舐めるのもいい加減にしてもらいたいと感じます。これで納得させられると思っているなら冒涜です。これまでも、どこかの誰かを冒涜し、愚弄するシーンを積み重ねてきたこのドラマですが、いよいよ本格的かつ直接的にテレビの前にいる視聴者を愚弄してきたな、と逆に清々しくも感じられる迷シーンとなっていました。

 これ、マジでまったく無知で無恥な人間がWikiとまとめサイトをちょっと見ただけだろと思うけど、まあ大真面目にやってるし、最終的にはそんなシステムの「Paygood」をIR大手企業が「欲しがってて、最後は買収する」という茶番を演じました。舐めんな。

■マタハラは大丈夫だった

 今回はマタハラ、いわゆるマタニティハラスメントについても語られると予告されていたので、特にヒヤヒヤしていました。何しろマタハラについては誤った認識で語ると反応がすごいですからね。これまでの時事ネタに対する乱暴な定義づけを思い返すに、本当に心配だったのです。

 結果から言って、マタハラについての言説は問題のないものでした。というか、マタハラは起こっていませんでした。

 育休明けの女性SEが、社内の都合で経理部の仕事をしている。ここまではマタハラの匂いがしていたんですが、この女性SEは経理の仕事について「子どもを育てながらなら今の職場のほうがいいんだけど、本音を言えばSEに戻りたいなぁ」と思っています。思っているだけで、特に会社に希望を出してもいないし、希望を出していないから拒否もされていない。

 この状況をもって竹内と水川は「マタハラだ、マタハラだ」と騒いでいるわけですが、会社側には、産休明けで経理に配属した元SEのママさんが「本音を言えばSEに戻りたいなぁ」と考えていることを勝手に見抜いてSEに戻す義務はありません。こんなもんで「マタハラだ」とされてしまったら、世間の本当のマタハラ被害者の方々にも迷惑がかかるよ。ちゃんと興味を持って勉強をせず、薄い認識で時事ネタや社会問題を語ることがいかに害悪か、ちゃんと考えて作ってほしいと思います。

■セクハラは大丈夫じゃなかった

 さて、水川演じる与田ちゃんは大学時代、ゼミの教授にセクハラを受けて大学を辞めようと思っていたそうです。それを救ってくれたのが、今回登場した女性SEでした。

 どうやって救ったかというと、女性SEはセクハラ教授のPCに不正アクセスして、教授の見ていたエロ動画を学内にメールで拡散したそうです。その結果、教授は大学を辞職。与田ちゃんは無事に卒業して弁護士になったというくだりが、美談として語られました。

 これ、完全に間違ってます。

 教授が仕事中にエロ動画を見ていたなら、それは問題かもしれませんけど、だからといってその動画を学内にバラまくのは、それこそセクハラです。教授に対する悪意のあるアウティングだし、送られた側に対しても、見たくもないエロ動画を送りつけるというセクハラをしている。セクハラ加害者にセクハラをして、無関係な大学関係者にもセクハラをして、それで問題解決したような顔をしている。

 もう一度言っておきますが、セクハラ被害の対応として、完全に間違ってます。「先輩のおかげで~」とかなんとか、ふわっと耳触りのいいことだけ言って、気持ちよくなってるだけです。間違ってるから、それ。

 その直後に当の与田ちゃんが部下の男性弁護士の話も聞かずに「さっさと電話して!」などと乱暴な指示を送る明確なパワハラシーンが出てくることも含めて、本当にクソだと感じます。

■もしかしたら脚本家の心の叫びなのかな

 今回、印象に残った水川あさみのセリフが2つありました。

「調べたって、どうせWikiとか、まとめサイトでしょ?」

「ふわっと耳触りのいいことだけ言わないで。それって言ってる自分が気持ちいいだけでしょ?」

 どちらも、あまり物語の進行に必要ないシーンでのセリフだったんです。この2つのセリフだけ、ちょっと違和感があった。

 これ、わたしがこのドラマに言いたいことそのものなんです。時事ネタや社会問題について、Wikiやまとめサイトだけじゃなく、ちゃんと調べて勉強して描いてほしいし、弁護士たちには依頼人の溜飲を下げさせて気持ちよくするだけじゃなく、問題の本質的な解決を目指してほしい。

 もしかしたら脚本家も、そう思ってるのかもしれない。本当に言いたいことを、目立たないようにシナリオの中に折り込んだのかもしれない。

 そう考えると、このドラマの制作体制に想像もつかないような闇を見る気分です。

 まあ、たぶん勘違いだと思うけど。
(文=どらまっ子AKIちゃん)

負けを知ることで人は本当に強くなれる――ドラマ『初めて恋をした日に読む話』第7話

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 人は嫉妬をする生き物だ。

 自分よりお金を持っている人や、異性にモテる人、仕事が順調な人などに会ったり、話を聞いたりすると、「何でこいつばっかりいい思いをしてるんだ?」という気持ちになって、その人の不幸を願ってしまう。有名人のスキャンダルを聞いておもしろがるのは、そんな嫉妬心を満足させることができるからだ。

 ドラマ『初めて恋をした日に読む話』(TBS系)第7話。今回は、そんな「嫉妬心」がテーマとなっていた。

 東大受験に向け、自分の授業では理数系が弱いと感じた順子(深田恭子)は、匡平(横浜流星)を東大専門の塾「花恵会」に通わせようとする。最初は反対した匡平だったが、通うのは理数3科目だけ、他は今まで通り順子が教えるということで、納得する。

 花恵会で、匡平の担当となったのが、塾で一番の人気講師・百田(高梨臨)だった。まだ27歳と若く、海外の有名大学卒で、美しく、生徒からの人気も抜群。自分にないものを全て持っている百田と今の自分を比較し、順子は落ち込む。

 友人の美和(安達祐実)に悩みを話すと、「それは嫉妬だ」と告げられる。順子は否定するものの、「負けていられない」という気持ちがあることは確かだ。

 花恵会で、百田は、匡平に特に熱心に教えようとする。しかし、そんな百田に、匡平は何か違和感を持つのだった。

 一方、順子に思いを寄せる従兄弟の雅志(永山絢斗)と、匡平の担任・山下(中村倫也)も、引き続きアプローチを続けていた。

 雅志は、順子にきちんと告白しようと段取りを整え始める。山下は、匡平について話をしたいと言って、順子を誘い出し、お酒を飲むのだった。その席で、順子は「先生は見送るのが仕事。よく考えたら寂しい」と、心情を吐露する。

 百田は、秘密を抱えていた。実は彼女、順子と雅志の高校の同級生であり、雅志に告白して振られたことがあったのだ。しかも、そのことをきっかけに、順子に嫌がらせをしていた。百田こそが、順子に対し、激しい嫉妬心を抱いていたのである。

 しかし、嫌がらせという形での嫉妬の解消の仕方は間違っている。自分の感情にまかせて相手を攻撃するだけでは、何も生まれてこない。本当の意味で、その感情と向き合うのであれば、自分が「嫉妬されるような人間」になることを目指すべきだ。才能だって、収入だって、何の努力もせずに手に入るものではない。浅はかな嫉妬心を抱く人は、その点を忘れている。もし、本質的な嫉妬をするのなら、それは「努力することができる能力」に対して向けられるべきだ。

 その頃、どんなにひどいいじめにあっても、順子は泣かなかった。「受験の邪魔さえしなければ何をしてもいい」「私は私と勝負してる」そう言う毅然とした強さに、雅志も恋心を抱いたのだ。

 学生時代の順子のことがまたひとつ明らかになった。深田恭子は、この過去を踏まえた上で、順子を演じているのだ。心の強さ、東大不合格という挫折、一見すると、大人になってだいぶ変わってしまったようにも思えるが、芯の強さは、変わっていない。いや、むしろ強くなっている。それは、「東大不合格」という負けを知ったからだ。

 負けを知らない人は、負けた人の気持ちを理解できない。それは多分、人として大きな弱みだ。「強さ」というものが、人生の中でいかに多くの人と気持ちを通じ合わせることができるかという基準だとすれば、負けを知った人ほど、より強くなれることになる。

 その頃、山下の元に女性が訪ねてくる。それは、別れた元妻・優華(星野真里)だった。「もう一度やり直せないか」という優華に、山下は、好きな人ができたことを告白する。

 花恵会では、百田にひいきされる匡平に対し、嫌がらせをする生徒が出てくる。そんな相手に匡平は言う。「何をしてもいいが、勉強の邪魔をしたら容赦しない」。

 そう、高校時代、いじめに負けず勉強に打ち込んでいた順子と同じような姿だ。順子と匡平は、どこか似ているのだ。そんなところが、惹かれ合っているのかもしれない。

 ある日、ふとしたことから、百田が学歴や年齢を詐称していることがバレてしまう。全てを知った順子は、百田に会いに行く。

「匡平を自分に預けてほしい。絶対合格させる」そう言う百田に、順子は言い返す。

「匡平は私の生徒、あなたの寂しさを埋めるために、あげるわけにはいかない」

 順子が、初めて嫉妬心をあらわにした瞬間かもしれない。それでも、順子は理性的に判断し、理数に関しては百田にお願いすると告げる。

 嫉妬は必ずしも悪いことではない。それを、人を攻撃することや、自分を繕うことに使うのではなく、成長するためのバネにすればいいのだ。

 今回は、男性3人のアプローチも激しかった。山下は順子の家の窓から部屋に入ってくるし、匡平は街なかで順子を抱きしめた。積極的な2人に対し、雅志はなかなかハードルを超えられないといったところだろうか。

 ドラマの中で語られた、「先生は見送るのが仕事。いつか忘れられてもかまわない」という言葉。順子は、匡平との別れも想定しているのだろう。卒業まで約半年、別れが近づいてくる中で、2人はどんな選択をしていくのだろう。

(文=プレヤード)

『温泉へ行こう』の加藤貴子の変わらぬ温泉愛『さすらい温泉』番組史上初! 生尻にピントが合う

 遠藤憲一が役者を引退する決意で派遣の仲居になり、各地で出会った人々のために一肌脱ぐ。そんなパラレルワールドを見せてくれるドキュメンタリー風の人情温泉ドラマ『さすらい温泉 遠藤憲一』(テレビ東京系)。

 第6話となる今回は、あの懐かしの昼ドラ『温泉へ行こう』(TBS系)の加藤貴子が登場。振り返ります。

(前回までのレビューはこちらから)

■「草津」以来の湯もみが炸裂

 今回、遠藤憲一こと「健さん」が訪れたのは箱根。彼は派遣仲居の際は「中井田健一」と名乗っている。

「強羅温泉 天翠茶寮」に派遣され、働き出すのだが、今までの「しなびた温泉宿」とは違い、まだできて間もないここは観光に特化したホテルといった感じの宿で、そのためか健さんの働く姿はいつもの半纏姿ではなくスーツ。新鮮だ。

 そんな小洒落た宿で出会った今回のマドンナは、かなりモンスタークレーマーなお客様・加納多香子(加藤貴子)。

 お風呂のお湯が42度と適温なのに「私には熱いの」と、すごい剣幕で従業員を罵倒し、水で薄めずに温度を下げろと困らせる。

 支配人や従業員が困り果てたところに颯爽と現れ、見事「湯もみ」を披露し温度を予告通り2度下げる健さん。

 第1話の草津でも見せていた湯もみだが、ここは露天の内湯がある客室で、しかもクレームで呼ばれて来てるのに、草津の誰もいない浴場のように響き渡る大声で「箱根の山は~」と歌いあげる健さん。迷惑だ。

 しかし、この健さんの対応が気に入ったのか、「あなた、名前は?」「覚えておくわ」と、まんざらでもない笑顔を見せ、その場でバスローブを脱ぎ捨て入浴し始めるさらに豪胆な加納。

 只者ではない雰囲気の加納だが、実は女優の朝比奈葉子で、他の人間は誰も気づいてない、というかそもそも知らないようだ。

 しかし、彼女のドラマの大ファンだったという健さんだけは気づいて大喜び。持参したDVDのチラシ(?)のような印刷物にサインを求める。

 普段、クレームばかり言ってるらしき加納もうれしそう。

■温泉愛をちらつかせる加藤

 加藤貴子といえば、なんと言っても代表作は20年前主演した昼ドラ『温泉へ行こう』。温泉宿で奮闘する若女将を演じ、シリーズもパート5まで作られたり、番外編もドラマ化されたりと人気を博した。

 今回「温泉ドラマの大先輩」としてキャスティングされてるのは明らかで、スタッフの遊び心が見える。

 そういえば最初、風呂が熱いとケチをつけた時も、水で埋めようとする従業員に対し、「そんなことしたら、せっかくの温泉が台無しになるじゃない?」と、「温泉愛」的なものをチラつかせていた。

 もしかしたら純粋なクレームだったのかもしれないが、『温泉へ行こう』の下地があるから、それっぽく聞こえた。

 かつてドラマに出ていたという設定もリアルな加藤貴子を思い起こさせるし、朝比奈葉子という名前も『温泉へ行こう』の時の役名・椎名薫に似ていなくもない。無理矢理勘ぐっている部分は間違いなくあるが、どうしてもそう関連づけたくなる。

 その加納の出ていたドラマが『俺たちのタスキ』という駅伝ものなのは、間違いなく今回が箱根だからで、これを温泉ものにしてしまうと、物語的にややこしくなるので、箱根を使った遊びとして駅伝ものにしたのではないだろうか。

 結婚、出産を経て、少し仕事をセーブしている印象の加藤だが、あの鼻にかかるようなハツラツとした声は健在で、懐かしさを覚えた視聴者も多いだろう。

 実は、妻子持ちの男と別れるため、最後の夜を思い出の部屋で過ごそうと来ていた加納だが、どうやらすっぽかされたようで、いまいち元気がない。

 さらに女優を辞めかけているらしき加納を励ますため、健さんはマラソンランナーのユニフォームに身を包む。

 もし自分が芦ノ湖まで走れたら、これからも女優を続けてほしいと無理矢理約束をとりつける健さん。

 もちろん、ユニフォームはなんでも出てくる例の四次元トランクから引っ張り出したもの。

 今までで一番「普通の」衣装かもしれないが、それでもユニフォームを前もって持参してるのはやはりおかしい。

 フラフラになりながら何とかゴールし、思いのこもった「タスキ」を加納に渡す健さん。

 健さんを抱きしめながら「泣いてないわよ、女優の涙は信じちゃダメなのよ」と笑う加納は、吹っ切れたようにいい顔をしていた。

■ボカシ無しの生尻

 見事な走りを見せてくれた健さんだが、走っている最中、前日にたまたま見てしまった仲居の絵里香(七海なな)の尻を思い出しながら走っていた。

 なぜあそこで思い出す必要があったのかはわからないが、わざわざ回想シーンを入れてまで、思い出していた。

 加納が知ったら、きっと不快な顔をするし、なんならその勢いでそのまま女優を引退していただろうが、とりあえず危機一髪だ。

 これは、掃除をしに来た健さんが間違って絵里香が入浴中の風呂に入ってしまったことから起きた「事故」ではあるのだが、悲鳴をあげる絵里香に対し、「見てません、何もー!」と釈明しつつ、その直後に「いいケツしてんなあ」とハッキリつぶやいていたので、決して反省はしていないものと思われる。

 あまりに「いいケツ」の台詞を自然に言うもんだから(アドリブ?)、カメラだかスタッフだかの笑う息が漏れていたような気もするのだが、それくらい「見てんじゃねーか!」と自然にツッコミたくなる、いいシーンだった。

 ちなみに絵里香を演じた七海はAV出身で『ふたりエッチ』のヒロインなども演じている女優。

 以前、ピントをボカしつつの尻出し入浴シーンの際に「久しぶりに地上波で生尻を見た」と書いたが(第3話)、今回はフォーカスがぴたりとあった中での生尻。

 しかも、尻を拝みやすいようにわざわざ意味なく風呂桶から立たせて「ヤッホー」とか叫ばせるセクハラ演出。

 そのかいあって、シリーズ最大の衝撃シーンとなった。ありがとうございました。

 次回は、南熱海にて、酒井若菜と嶋田久作がゲスト。どんな化学反応を見せるのか楽しみだ。
(文=柿田太郎)

『後妻業』第5話 夫の不倫&ライバルの隠し子発覚で、自分も不倫に走る朋美……それでいいのか!?

『後妻業』第5話 夫の不倫&ライバルの隠し子発覚で、自分も不倫に走る朋美……それでいいのか!?の画像1

(前回までのレビューはこちらから)

『後妻業』(フジテレビ系)第5話「第2章突入! 夫婦の修羅場と悪女の逆襲」

 中瀬朋美(木村多江)は事実婚の夫・佐藤司郎(長谷川朝晴)と事務所スタッフ・山本絵美里(田中道子)が、まさかの事務所内で浮気している現場を目の当たりにしてしまった。

 事務所を飛び出した朋美は、学生時代の先輩であり探偵の本多芳則(伊原剛志)に電話をかけて、

「私、家には帰れない」

「ウチでよかったら、来るか?」

 とかなんとか色っぽいことを言っていたのが前回のラスト。完全にヤッちゃうフラグだと思っていたら、今回は冒頭で、

「大丈夫、今日はホテルに泊まるから」

 との返答。じゃあ何で電話かけたんだよ!

 おそらく本多はコンビニにダッシュしてコンドームを買う体勢に入っていたはず。……同情してしまう。

 

■何だかんだで共感し合う小夜子と朋美

 司郎の浮気を目撃して以来、朋美の心はだいぶ不安定になっているようだ。

 司郎と絵美里がヤッていた事務所のソファを処分し、「大阪出張が増えそう?」という司郎の言葉にいらつく。さらに、仕事上で意見が対立した司郎に絵美里が加勢したことでブチギレ。

「ふたりとも私をバカにしているの? 私が何も知らないとでも思ってるの?」

 あーあ、言っちゃった。「浮気しているのを知っている」というのは夫と別れるにしろ、つなぎ止めるにしろ強力な武器となり得るのに……。小夜子に対する時と同様、朋美って理性的に見えて、すぐに感情的になっちゃうタイプだ。

 まあ、「私ぃ~アレ(ソファ)結構気に入ってたんですよね~」などなど、明らかに朋美を挑発してきている絵美里の態度を見せられれば、ブチギレてしまう気持ちも分からなくもないが。

 父親の遺産を後妻である性悪女・武内小夜子(木村佳乃)にゴッソリ奪われたと思ったら、夫も性悪そうな女と浮気。姉の西木尚子(濱田マリ)もなかなかのボンクラだし、女に苦しめられるタイプだ。

 浮気の件をぶちまけてしまい落ちているところへ、追い打ちをかけるように小夜子から電話がかかってきた。直前に本多から「小夜子には息子がいるようだ」という情報を聞いていただけに、さらに心が揺り動かされる。

 というのも、司郎の心をつなぎ止められなかったのは、ふたりの間に子どもが出来なかったせいだと考えているから。

「あんたみたいな女が母親だなんて不公平よ、許せない」

 このあたり、原作から年齢設定を変更して、小夜子と朋美を同年代に、しかも45歳という若めの年齢に設定したのが活きている。

 同年代であるが故に、小夜子の悲惨な生い立ちを知った朋美は思わず同情をしたし、子どもがいると聞いたら「不公平よ」と思う。

 一方の小夜子の方も、朋美の存在を煙たがっていながらも、子どもが欲しそうな様子を知って神妙な面持ちになる。

「後妻業」の被害者と加害者という関係性ではあるものの、微妙に心を通じ合うふたり。今後、ふたりが手を取って、自分たちを裏切った男たちに復讐……なんて展開もありうるのか!?

■ジジイを騙すテクニックが雑

 その小夜子の「子ども」・黒澤博司(葉山奨之)は、柏木亨(高橋克典)からの指示で本多と朋美の動向を監視していた。

 そんな中、絵美里とバトルし、小夜子に子どもがいると知ってショックを受けた朋美は、半ばヤケクソ気味に本多とホテルにチェックイン!

「何してんねん」とは博司の言葉だが、ホントに何してんねん。

 前回、柏木が「泣いてる女を口説くほど困ってへん」と言っていたのに対し、夫に浮気された&不妊を悩んでいる朋美をまんまとホテルに連れ込む本多の下世話さよ。それでいいのか、朋美!

 で、柏木はその情報を三好繭美(篠田麻里子)とベッドイン中に知らされるのだが……さすがフェロモンの権化!

 ラブホに入る朋美&本多の写真を転送された小夜子は、朋美の弱味を握ってはしゃぎつつ、柏木へ「うちも、男に抱かれたい」と返信しようとして止める。

 本多と朋美のただれた関係も気になるが、柏木と小夜子の関係性も謎だ。

 小夜子のことを「商売道具」と呼び、風俗で出会った時すら肉体関係を持っていなかったと思われるふたり。フェロモン全開の柏木は何を考えているのかイマイチ分からないが、小夜子は柏木にほれているということなのだろう。

 改めて、柏木とは男女の関係ではなく、ただのビジネスパートナーだと思い直した小夜子は、色々と吹っ切れた様子で、後妻業の次なるターゲット・元開業医の笹島雅樹(麿赤兒)に遺言公正証書を書くように迫る。

 ド直球!

 ジジイを色仕掛けで騙すにしても、さすがに雑すぎないだろうか。こんな大雑把な手口でも騙せるほどのテクニックを持っているということなのか、小夜子もちょっとヤケクソ気味になっているのか。そして、もうひとりのターゲットだった佐藤蛾次郎はどうなったのか!?

(文とイラスト=北村ヂン)

『後妻業』第5話 夫の不倫&ライバルの隠し子発覚で、自分も不倫に走る朋美……それでいいのか!?

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『後妻業』(フジテレビ系)第5話「第2章突入! 夫婦の修羅場と悪女の逆襲」

 中瀬朋美(木村多江)は事実婚の夫・佐藤司郎(長谷川朝晴)と事務所スタッフ・山本絵美里(田中道子)が、まさかの事務所内で浮気している現場を目の当たりにしてしまった。

 事務所を飛び出した朋美は、学生時代の先輩であり探偵の本多芳則(伊原剛志)に電話をかけて、

「私、家には帰れない」

「ウチでよかったら、来るか?」

 とかなんとか色っぽいことを言っていたのが前回のラスト。完全にヤッちゃうフラグだと思っていたら、今回は冒頭で、

「大丈夫、今日はホテルに泊まるから」

 との返答。じゃあ何で電話かけたんだよ!

 おそらく本多はコンビニにダッシュしてコンドームを買う体勢に入っていたはず。……同情してしまう。

 

■何だかんだで共感し合う小夜子と朋美

 司郎の浮気を目撃して以来、朋美の心はだいぶ不安定になっているようだ。

 司郎と絵美里がヤッていた事務所のソファを処分し、「大阪出張が増えそう?」という司郎の言葉にいらつく。さらに、仕事上で意見が対立した司郎に絵美里が加勢したことでブチギレ。

「ふたりとも私をバカにしているの? 私が何も知らないとでも思ってるの?」

 あーあ、言っちゃった。「浮気しているのを知っている」というのは夫と別れるにしろ、つなぎ止めるにしろ強力な武器となり得るのに……。小夜子に対する時と同様、朋美って理性的に見えて、すぐに感情的になっちゃうタイプだ。

 まあ、「私ぃ~アレ(ソファ)結構気に入ってたんですよね~」などなど、明らかに朋美を挑発してきている絵美里の態度を見せられれば、ブチギレてしまう気持ちも分からなくもないが。

 父親の遺産を後妻である性悪女・武内小夜子(木村佳乃)にゴッソリ奪われたと思ったら、夫も性悪そうな女と浮気。姉の西木尚子(濱田マリ)もなかなかのボンクラだし、女に苦しめられるタイプだ。

 浮気の件をぶちまけてしまい落ちているところへ、追い打ちをかけるように小夜子から電話がかかってきた。直前に本多から「小夜子には息子がいるようだ」という情報を聞いていただけに、さらに心が揺り動かされる。

 というのも、司郎の心をつなぎ止められなかったのは、ふたりの間に子どもが出来なかったせいだと考えているから。

「あんたみたいな女が母親だなんて不公平よ、許せない」

 このあたり、原作から年齢設定を変更して、小夜子と朋美を同年代に、しかも45歳という若めの年齢に設定したのが活きている。

 同年代であるが故に、小夜子の悲惨な生い立ちを知った朋美は思わず同情をしたし、子どもがいると聞いたら「不公平よ」と思う。

 一方の小夜子の方も、朋美の存在を煙たがっていながらも、子どもが欲しそうな様子を知って神妙な面持ちになる。

「後妻業」の被害者と加害者という関係性ではあるものの、微妙に心を通じ合うふたり。今後、ふたりが手を取って、自分たちを裏切った男たちに復讐……なんて展開もありうるのか!?

■ジジイを騙すテクニックが雑

 その小夜子の「子ども」・黒澤博司(葉山奨之)は、柏木亨(高橋克典)からの指示で本多と朋美の動向を監視していた。

 そんな中、絵美里とバトルし、小夜子に子どもがいると知ってショックを受けた朋美は、半ばヤケクソ気味に本多とホテルにチェックイン!

「何してんねん」とは博司の言葉だが、ホントに何してんねん。

 前回、柏木が「泣いてる女を口説くほど困ってへん」と言っていたのに対し、夫に浮気された&不妊を悩んでいる朋美をまんまとホテルに連れ込む本多の下世話さよ。それでいいのか、朋美!

 で、柏木はその情報を三好繭美(篠田麻里子)とベッドイン中に知らされるのだが……さすがフェロモンの権化!

 ラブホに入る朋美&本多の写真を転送された小夜子は、朋美の弱味を握ってはしゃぎつつ、柏木へ「うちも、男に抱かれたい」と返信しようとして止める。

 本多と朋美のただれた関係も気になるが、柏木と小夜子の関係性も謎だ。

 小夜子のことを「商売道具」と呼び、風俗で出会った時すら肉体関係を持っていなかったと思われるふたり。フェロモン全開の柏木は何を考えているのかイマイチ分からないが、小夜子は柏木にほれているということなのだろう。

 改めて、柏木とは男女の関係ではなく、ただのビジネスパートナーだと思い直した小夜子は、色々と吹っ切れた様子で、後妻業の次なるターゲット・元開業医の笹島雅樹(麿赤兒)に遺言公正証書を書くように迫る。

 ド直球!

 ジジイを色仕掛けで騙すにしても、さすがに雑すぎないだろうか。こんな大雑把な手口でも騙せるほどのテクニックを持っているということなのか、小夜子もちょっとヤケクソ気味になっているのか。そして、もうひとりのターゲットだった佐藤蛾次郎はどうなったのか!?

(文とイラスト=北村ヂン)

常盤貴子『グッドワイフ』、「唐沢派、それとも孝太郎派?」女性視聴者の間で論争勃発!?

(これまでのレビューはこちらから

 常盤貴子主演ドラマ『グッドワイフ』(TBS系)の第7話が2月24日に放送され、平均視聴率8.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録しました。

 以前、8〜9%台を行ったり来たりしている同ドラマ。主婦層からの人気は高いので、この状態はちょっと残念ですが……。

 ではでは、今週もあらすじからいきましょう!

■夫の弁護人となり、真相を突き止めようとする杏子

 自分がモデルとなったであろう映画の公開差し止めと謝罪動画公開を求めた新進気鋭のIT社長・剣持(浜野謙太)の弁護を担当することとなった杏子(常盤)。映画は、誰がどう見ても剣持をモデルにしているのは明確で、悪者として描かれていた。しかし、映画プロデューサー・二見(田中要次)は「勘違いだ」と言い張る。

 決定的な証拠がなく困難を伴う中、多田は二見が剣持をモデルにした映画と話して出資を募っていた事実を発見。裁判でその事実を突きつけ、無事勝訴する。

 一方、夫・壮一郎(唐沢寿明)の弁護人となり、杏子は事件の全容を知ることに。1年前に内閣副官房長官・南原(三遊亭圓楽)の汚職を知った壮一郎が、部下の佐々木(滝藤賢一)とともに極秘捜査。情報提供者から秘密文書をもらう約束を取り付けていたが、バレて逮捕されてしまったという。それを聞いた杏子は驚くも無実だと信じることに。弁護のためにと、不倫相手・遠山(相武紗季)にも話を聞きに行くも、会えないまま……。なかなか、前進できずにいた。

 そんな中、夫は情報提供者から再度、秘密文書をもらおうと試みるも、検察側にバレてしまい、苦境に立たされる。「おしまいだ」と弱音を吐く壮一郎を見た杏子は、なんとしても夫を無実にすると心に決めるのだった、というのが今回のストーリーでした。

■壮一郎のシーンにツッコミどころが満載

 毎回、杏子が担当する案件や裁判シーンに関しては、内容も面白く、1話完結で満足なので何もいうことはありません。ですが、壮一郎の事件の方ではツッコミどころが満載なんですよね。特にツッコんじゃったのが、杏子と壮一郎が佐々木と会い、事件の全容を杏子に説明するんですが、そこが思いっきり喫茶店……。前回、保釈されて妻が弁護人になり、という展開で、検察側からマークされているだろう人物が、こんな大ぴろげなところで事件の全容を説明して大丈夫なのか? ふと、そんな疑問が湧いたんです。で、そのあとの検察庁でのシーンで、佐々木が杏子に「こちらの関係を(検察側に)悟られないように気をつけてください」というのですが、「あんだけ大ぴろげに会っておいて、お前それ今言うか?」と思っちゃう。

 う〜ん。壮一郎のシーンは、もう少しリアル感を突き詰めて欲しいです……。

■「唐沢派? 孝太郎派?」女性層の間で毎回話題に

 女性視聴者からアツイ支持を受けている同ドラマ。中でも、毎回話題になるのが、“唐沢派なのか、孝太郎派なのか”ということ。

 前回、多田が杏子の携帯の留守電に告白メッセージを残し、それを聞いた壮一郎が激怒し消去という修羅場シーンがあったのですが、それがネットで論争に。

「勝手に消しちゃう旦那はどうなの?」「多田もさ、相手の声を聞いてから話せよ」といったツッコミもありましたが、「嫉妬している唐沢さんいいわ〜」「ずっと思い続けている多田も一途でいいな〜」など、様々な声が。さらに、今週2人が杏子を巡って、ケンカ腰を見せるんですが、もう視聴者は、最終的に杏子がどっちを選ぶのかと物議に。

 女性層の注目はいつの間にか恋愛要素になっており、弁護士部分や事件部分はおまけっぽい感じに(まあ、原作もそういった感じなので、日本版でもいいのでしょうが……)。

 原作では、この三角関係で結構引っ張っている上、予想外な展開になるだけに、これを3月で終わらせるのは結構きつい感じがするんですが。日本版は最終的にどっちを選ぶのか、それともどちらも選ばないのか?

 この部分の結末にも、期待が膨らみますね!

■ついに、悪女・相武紗季が登場!

 壮一郎の不倫相手と報道された遠山が、今回の最後でついに登場し、こちらも修羅場が加速!

 会いに来た杏子に「本当に聞きたかったのは、ご主人との関係ではないのですか」と、突っ込む相武紗季がなんとも言えないほどの悪女感が漂っているんですよね〜。で、来週は「ご主人からはしょっちゅう、情報をもらってましたから」とさらっとぶっちゃけるし。

 さらに杏子との対決が面白くなりそうな予感が。この2人の対決も見どころ。次週の放送も期待できそうです!

(どらまっ子KOROちゃん)