
『後妻業』(フジテレビ系)第7話「資産家老人殺人の驚きの真相発覚!不倫妻の決意とすれ違いの夜」
(前回までのレビューはこちらから)
「死にたい」は老人たちのトーク術にすぎなかったのか!?
前回のラスト、柏木亨(高橋克典)に対して、
「小夜子ではなく、私と手を組みませんか?」
なんて、トンデモない提案をしていた中瀬朋美(木村多江)。
ひとまず柏木からたしなめられ、提案はうやむやになっていたが、武内小夜子(木村佳乃)&柏木の後妻業チームと、朋美&本多芳則(伊原剛志)の不倫カップルチームのバトルは激化していく。
小夜子が「後妻業」のターゲットとして狙っていた笹島雅樹(麿赤兒)が練炭自殺で亡くなったということで、「絶対に小夜子が殺ったはず」と確信した朋美たちは、笹島邸に出入りしていた証拠をマスコミにばらまくと小夜子を脅す。
逆に後妻業チームも朋美を呼び出して、笹島からはまだ遺言公正証書にサインをもらっていないと明かし、潔白を主張。
「笹島のじいさんは、自殺やったんやないかな」
長年医師として活動してきた笹島は、助けられなかった患者たちへの自責の念から「早う死んでしまいたいんですわ」と語っていたのだ。
小夜子を疑う朋美、自殺を確信する小夜子。しかし実際はどちらもハズレ。通いの家政婦による怨恨殺人だったということが判明する。
朋美の父親も含め、「死にたい」と言っているさびしい老人は殺してあげるのがその人のためだと考えてきた小夜子。
しかし、老人たちの語る「死にたい」は、若い女の気を引くための話題のひとつにすぎず、自殺をするほど本気で言っているわけではなかったのでは……。そう思わされる事件だった。
笹島の件では振り上げた拳のやり場がなくなってしまった朋美。弱り目にたたり目で、浮気していた事実婚の夫・司郎からも別れを切り出されてしまう。
事実婚だったとしても浮気に対する慰謝料は発生するはずだし、いろいろともめる方法はあるはずだが、朋美はすんなり受け入れてしまった。
自分の不妊が原因でふたりの関係がギクシャクし、挙げ句、夫は若い女に走ってしまったという精神的ダメージに耐えるので精一杯といったところだろうか。
これだけつらいことがあったら仕方がないかな、とも思わなくもないが、それにしてもちょと朋美はユルイ。
夫が去った直後、何だかんだでヤッてしまった本多のところにメール。
「お酒、飲まない?」
しかし本多から「今は、二人で会うのはまずい」という返信が来ると(これはこれで、一発ヤッたら気が済んじゃった感があるが)仕方なくひとりでホテルのバーに飲みに行く。
「東京リッチホテルのバーに行って、ひとりで飲むね」
み……未練がましいメール!
ところが、そこで柏木と遭遇すると、「付き合おうか?」と言われてベロ酔い。そのままホテルの部屋にお持ち帰りされてしまったのだ。
これから裁判などで争うことになるかもしれない相手にこうもカンタンに身体を預けてしまうとは、朋美、ちょっとユルイにもほどがないだろうか。
小夜子に犯罪行為の責任を押しつけて私と組もうと言っていただけに、柏木に対する怨恨は薄いのか?
「後妻業」を行っている小夜子&柏木のバディが憎いというよりは、やはり小夜子単体への対抗意識の方が強いということだろう。
その小夜子の方も、「後妻業」の新たなターゲットとしてアプローチをかけている舟山(中条きよし)と食事に。
イケメンだし紳士だし金も持っているし……。しかし冷静に見ると結婚詐欺師感がハンパない。
それでも小夜子はイケメン・オーラにやられてメロメロになってしまっているようだ。小夜子は小夜子で、騙される側になるとこうもチョロいのか。
小夜子も朋美も、心に傷を抱えているさびしい女同士。心にポッカリ空いた穴を攻められると弱そうだ。
本多も、家族に出て行かれてしまったという傷がある。こう考えると、なーんにもダメージを受けていないのは柏木だけだ。
それでいながら、特にあくどい手を使うまでもなく、おのれのフェロモンのみで篠田麻里子は抱くわ、木村多江は抱くわ、さらに小夜子からも惚れられていそうだし……。
うーん、やっぱり高橋克典が最強だ。
ちなみにGYAO!で配信されているスピンオフ「チェインストーリー」では、繭美(篠田麻里子)以外のホステスともヤッている。おお……。
金持ちのジジイを狙う「後妻業」じゃなくて、柏木自身が金持ちのババアを狙った「後夫業」の方が手っ取り早かったんじゃないだろうか!?
(文とイラスト=北村ヂン)