自宅を秘宝館にした空前絶後のトンデモ奇人! 「八潮秘宝館」オーナーの半生に迫る

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八潮秘宝館の館主、兵頭喜貴さん
 埼玉県八潮市に、一戸建ての自宅を「秘宝館」にしてしまった男がいるというウワサを耳にした。その男の名は兵頭喜貴(ひょうどう・よしたか)。フランスのテレビ局が何度も取材に訪れる、日本有数の変人である。  秘宝館といえば妖艶な蝋人形が並ぶ観光地の見世物小屋のイメージだが、それを自宅でどこまで実現できるものなのだろうか? 「八潮秘宝館」と名付けられた兵頭氏の自宅が、ゴールデンウィーク期間中に一般公開されるということで現場に向かったのだが、その外観はノーマルそのものだった。
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八潮市内の閑静な場所にある八潮秘宝館
 だがしかし、その館内は秘宝館の名にまったく恥じない濃さであり、趣味のレベルを超えた物量と情報量が詰まっていた。  部屋ごとに展示内容のテーマが決められ、所狭しと数々のドールが配置されている。それを引き立たせるのが、こだわりの間接照明と一癖ある小物たちだ。  その異様な雰囲気に圧倒されたまま、館主である兵頭氏へのインタビューを開始した。
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2Fの旧ソ連軍ゾーン。ラブドールとミリタリーの融合
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その隣の部屋はベトナム戦争ゾーン
――何から聞いたらいいのか迷うところですが、まずはこういった趣味に目覚めたきっかけを教えていただけますか? 「小学生の頃には、この趣味の原型が出来上がっていましたね。特撮に出てくる女サイボーグとか女改造人間が大好きで、決定的になったのは『装甲騎兵ボトムズ』に出てきたフィアナという女の兵隊。『メカゴジラの逆襲』に出てくる、ヒロインの改造シーンにも胸がキュンキュンしました」 ――男の子が『ボトムズ』や『ゴジラ』を見ると、ロボットや怪獣に目覚めると思いますが、そっちだったんですね。 「いやいや、メカやミリタリーも好きなんですよ。ゾイドとかも大好物。だからこそ、『ボトムズ』におけるメカのカッコよさとフィアナの美しさの組み合わせにやられました。その頃から、趣味がまったく変わっていないんですよ」 ――なるほど、それにしては少女の人形が多いようですが……。 「ボトムズと同時に、『魔法の天使クリィミーマミ』の優ちゃんにも恋をしました。小学校4年生くらいの時ですね」 ――おっと、また『ボトムズ』とは両極端な作品名が出てきましたね。 「この話をするとロリコンだっていわれるんだけど、それはちょっと違うんです! その頃の私は10歳で、優ちゃんと同じ年なんですから。同じ年の女の子に恋をするのは普通でしょう? ただ、そこから私の趣味が変わっていないだけなんです!」 ――じゃあしょうがないですね……ってなりませんよ!
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まったく趣味が変わっていないというだけあって、今も優ちゃんのフィギュアを多数所持していました
――どういう経緯で自宅を秘宝館にして、期間限定とはいえ、公開するようになったのでしょう? 「別に秘宝館を目指していたというのは全然なくて、コレクション自体は、趣味として集めてきたものです。もともとは前の家の賃貸アパートで、飼っていた猫と生活圏を分けるために専用の人形部屋を作ったんですよ。それを見に来た人が喜んでくれるようになって。4年前にそのアパートを出ないといけなくなり、安かったんで、この一戸建てを買っちゃいました。いくらだか知ってますか!?」 ――いや、知らないです。 「650万円ですよ! 25坪! 昭和48年の秋に生まれた家で、私と同い年というところも気に入りました。もう自分の持ち家だから、やりたい放題。改造し放題、人を呼び放題。こういう人形を買う人の多くは、人に見せないし、ネットにも出さない。ましてや自宅になんて絶対呼ばない。でも、私は見せびらかすのが大好きなんで、八潮秘宝館として公開するようになりました。今回が4回目の公開で、ざっと80人くらいは来るんじゃないかな」 ――八潮秘宝館のメインである、等身大のドールを集めるようになったきっかけは? 「今から17年前に、亀有にある変な波動がガンガン出ている空き地で、ゴミの山の中に捨てられていた、焼けたマネキンを拾いました。焼けて汚れているとはいえ、服を着せれば大丈夫そうだったんですよ。それが1体目となる人形です」
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 亀有でマネキンを拾ったときの様子
――ラブドール、いわゆるダッチワイフではなくて、マネキンからスタートしたんですか。 「等身大のドールがどうしても欲しかったので、これを拾わなかったらオリエント工業のラブドールを買っていましたね。人形は買わずに拾って、そのお金で大学院に行きました。それが26歳の頃ですね。私の中では、ラブドールもマネキンも蝋人形も、すべて人形であり、同じジャンルなんです」 ――ジャンルにとらわれない人形への愛があるワケですね。
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廃館となった別府秘宝館まで軽自動車で行って買い付けてきた、精巧な蝋人形の展示も
「このマネキン人形で写真を撮りだしたのですが、マネキンだとポーズの制約もありますから、次はやはりラブドールを買おうとお金をためました。購入する1年前から金剛寺ハルナという名前をつけて、三姉妹の話にするというのは決めていたんです。うちの爺さんが乗っていた戦艦が『金剛』と『榛名』だったから」 ――『艦これ』よりも、ポッキー四姉妹よりも、ずっと前の時代ですね。 「それで30万円を握りしめてオリエントに買いにいったら、その瞬間に『ハルナ』っていうモデルが発売されるんです! ハルナって決めていてハルナを買うのも安直だなあと思ったけれど、やっぱり一番かわいくて。そのハルナとは、2008年に50人の来賓を集めて披露宴をやりました」 ――ラブドールとの結婚式! しかもガチのやつだ!!
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兵頭氏と金剛寺ハルナさんとの結婚式の様子
「いま一階に飾っているのは、全員ハルナ。ハルナ部隊。チームハルナですね。軍事医療ネタが好きで、第840特殊看護部隊という架空の設定を作っています。これは日本陸軍が作った人工生命体による、人体実験や拷問を専門にする部隊なんですよ」 ――三姉妹っていうから、ポッキー四姉妹みたいな、ほのぼのとした設定かと思ったら……。
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第840特殊看護部隊、通称ハルナ部隊
「実はスミレ部隊という別部隊(全4体)もあったのですが、これは遠征先での撮影中に盗難に遭ってしまい、全滅しました。知り合いに譲っていただいたりしてどうにか3体は補充したのですが、もう1体、136センチのシリコンの娘がどうしても欲しいんですよ」 ――ではこれを読んで、譲ってもいいよという方は、兵頭さんまでご連絡を。
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在りし日のスミレ部隊。いまだ犯人は捕まっていないそうです。詳しくはこちら
――最後になりますが、今後の野望なんてのはありますか? 「昔は写真集を自費で作ったりもしましたけれど、最近はそういうことに関する情熱がなくなっちゃったんですよ。実は4年前に脳出血を起こして、脳の仕組みが変わってしまったんです。たとえば足を見てください。前は毛がボーボーだったのに、すね毛がすっかりなくなりました。入院しているときに気がついたのですが、性欲・性衝動がなくなっているんです」 ――男としての欲望が、なくなってしまったんですか! 「コルチゾールというホルモンが出せない。チンコもまったく動かない。退院して1カ月後に、勃起も何もしていないのに白濁液がドクドク出てきて、“ああ、これで私は終わったんだ”と思ったね」 ――赤玉が出て終わるっていう都市伝説は聞いたことありますが、兵頭さんは白濁液だったと。 「そのあと薬をいっぱい飲んで戻りましたが、脳の仕組みが変わっているから、人の評価とかどうでもよくなったし、細かいことは全然気にならない。私は三途の川に何回か行っているんですよ。心臓発作とかで。 だから、もう自分のやりたいことをどう実現するかしか考えていないんですよ」 ***  正直なところ、自宅を秘宝館にするくらいの人だから、どんなに扱いにくい変人さんなのかと不安でいっぱいだったのだが、兵頭さんは至って紳士的であり、とてもまじめな方に思えた。  普通の人からしたら特殊な趣味の人であることは間違いないだろうが、そんな兵頭さんを慕っている人はとても多く、この日も男女問わず、たくさんのクリエイターや美人アイドル、美大の学生などが訪れていたのが印象的だった。 (取材・文=鴨野橋太郎) ●Blog http://blog.livedoor.jp/hyodo_shasin/

消えた大阪ローカルドリンク「キューピット」を追え!

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 大阪ならではのグルメを日々探し歩いている私のもとに「“キューピット”っていう大阪発祥の飲み物があるのを知ってますか?」という趣旨の連絡が舞い込んできた。「1970年代に一世を風靡したらしいのですが、今はほぼ絶滅状態らしいです!」という。  調べてみると、「キューピット」というのはカルピスの原液をコーラで割った飲み物らしく、確かに一時期は大阪の喫茶店の定番メニューだったようだ。いつしかメニューからその名は消えていき、いまや幻のドリンクとなった。事実、大阪の友人数名に「キューピットって知ってる?」と聞いてみたが、誰も知らなかった。  くじけずにさらに調べてみたところ、今でも「キューピット」を出している喫茶店が数軒存在することがわかった。というわけで、今回は大阪に現存する数少ない「キューピット」が飲めるお店を巡りつつ、最後は家でそれを再現してみることにした。手軽に作れるので、ぜひ読者のみなさんも試してみてほしい!  まずやってきたのは大阪・難波にある「Cafe Jump」。本棚にたくさんのマンガがストックされ、それをのんびり読みながらくつろげる、落ち着いた雰囲気の喫茶店だ。
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 メニューを見てみると、コーヒー、紅茶、レモンスカッシュなどの定番メニューに並んで「キューピット(コーラ+カルピス)」の文字が!
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 注文からほどなくして運ばれてきたのがこちら。
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 背の高いグラスの底のほうにカルピスが、上にはコーラが注がれており、輪切りのレモンが添えられている。白と茶色のツートンカラーがオシャレである。 「よくかき混ぜて飲んでください」というお店の方の指示に従って、ストローで底のカルピスとコーラを混ぜ合わせながら飲んでみる。  うむ、おいしい! カルピスとコーラを混ぜた味、というそのままの感じではあるのだが、想像していた味と少し違い、カルピスのまろやかさよりも酸味が際立っている。レモンの風味もそのフレッシュな酸味を後押ししていて、後味は非常にさっぱりしている。カルピスって、後に少しもったりした舌触りが残るものだけど、「キューピット」にはそれがなく、さわやかな飲み口になっている。散歩に疲れてこれを飲んだら、また歩く元気が湧いてきそうな回復系の味わいである。  伝票にも、もちろん「キューピット」の文字が。
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 お店の方に、いつ頃からあるメニューなのかと尋ねると、「30年前ぐらいですかねー」とのことだった。 「Cafe Jump」からそれほど遠くない、心斎橋の「純喫茶 アメリカン」でもキューピットが飲めるというので行ってみることに。
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 店頭のウィンドウに並ぶ食品サンプルの色鮮やかさにうっとり。
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 しかし、その中にキューピットの姿は見当たらない。とりあえず入店してメニューを見てみると、
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 一番下に「カルピスコーラ」とある。
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 こちらのお店では「キューピット」というメニュー名ではなく「カルピスコーラ」として出しているのだ。そういうパターンもあるのか。  オーダーしてみると、すでにカルピスとコーラが混ぜ合わさった状態で提供された。
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 琥珀色が美しい。なんとなく「こういう毛色のシャム猫いるよな」と思ったのだが、伝わるだろうか? ちなみに「アメリカン」のカルピスコーラには、輪切りレモンは載っていない。それでもやはり、カルピスのさわやかな酸味は印象に残る味わいだ。  伝票には「キューピット」って書かれていたりして! と思ったけど、そんなことはなかった。
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「カルピスコーラ」のお値段は720円となっており、このお店の飲み物の中でも高級な部類に入る。ボンレスハムと同じ値段!
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 少し離れた大阪吹田市にも「キューピット」を出す店があると知り、足を運んでみた。吹田駅から徒歩5分ほどの場所にある「蘭豆」が、そのお店である。
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 ドアを開けると店内には静かにジャズが流れ、こちらもまた良い雰囲気。
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“「キューピット」を出す店は、どこも昔ながらの憩いの喫茶店である”という法則が成り立ちそうだ。  メニューには、ちゃんと「キューピット」の名が。
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 オーダーしてみると、こちらも「アメリカン」同様、カルピスとコーラがあらかじめ混ぜてあるスタイルで、輪切りのレモンが添えられている。
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 マスターが、このお店でキューピットを出すことになったきっかけについて教えてくださった。  マスターが中学生の頃(1970年代)、大阪・梅田に「キューピット」という名前のロック喫茶があったという。今では複合商業施設「HEP FIVE」が立っているエリアにあったそうで、当時の若者にとっては、そのお店に行くのが相当オシャレな行為だったらしい。 「レッド・ツェッペリン」や「ディープ・パープル」といったバンドの奏でる新しい音楽が大音量で流れるその店で、店名を冠したドリンクとして提供されていたのが「キューピット」だという。マスターいわく、おそらくその店こそがキューピットの発祥の店なのでは、とのこと。  ちなみに、そこで出していた「キューピット」にはレモンの輪切りに加えてサクランボが載っていたそうで、恋人たちが「キューピット」を飲んでは、サクランボの茎を口の中で結んで遊んだりしていたというから、なんとも甘酸っぱい青春ドリンクである!   ロック喫茶・キューピットは1980年代初頭までは存在していたようだが、その後、閉店してしまった。マスターは当時の懐かしい味わいを再現しようと、30年ほど前からこの店のメニューに加えているという。マスターと同様に、当時ロック喫茶キューピットに入り浸っていた若者から波及する形で周囲の喫茶店に広まっていったのかもしれない。 「これって、家でも再現できますか?」と聞いてみたところ、「できますよ! 混ぜるだけですからね(笑)」とのこと。「ただまあ、その配合がうちの店は絶妙だと、そういうことにしておいてください!」とおっしゃる優しいマスターであった。  そんなわけで早速、家に帰って「キューピット」を自作してみることにした。コーラとカルピスとレモン、あとは氷を用意するだけ。
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・グラスの底にカルピスの原液を注ぐ(コーラ8に対し、カルピス2ぐらいの割合が基本だけど、もちろんお好みの量でOK) ・氷を入れ、コーラを注ぐ ・輪切りにしたレモンを入れる(さらにサクランボを入れれば、オリジナルスタイルに) ・混ぜながら飲む
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 簡単にできました。しかも、ちゃんと喫茶店で飲んだあの味わい。ちょうどうちに遊びに来ていた8歳の甥っ子に飲ませてみたところ「何これ? うっま! 天国の味や!」と言い、よっぽどテンションが上がったのか、なぜか「相撲取ろう!」と言いだす始末。子どもウケも非常にいいようだ。  個人的にちょっとやってみたかったのが、キューピットにさらにバニラアイスを添えて作る「キューピットフロート」。
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 キューピット本来の酸味にまろやかな甘みが加わり、より奥深い味わいになった。こりゃうまい! ご覧の通り、基本的にはコーラとカルピスさえあればできるので、みなさんもぜひご家庭でキューピットの味わいを確かめてみてください。そして、大阪にお住まいの方は、ぜひ今回紹介したお店へもお立ち寄りください。 (取材・文=スズキナオ) ・「Cafe Jump」 大阪市浪速区難波中2-7-20 ・「純喫茶 アメリカン」 大阪市中央区道頓堀1-7-4 ・「蘭豆」 大阪府吹田市朝日町15-24

ラブドールは“抜く”だけの道具じゃない! 都築響一が認めた「ラブドール写真家」の美学とは?

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これは人間ではなくラブドールの写真です(Photo:SAKITAN/以下同)
 男性向けの疑似性交用等身大人形、いわゆるダッチワイフ。いまだにビニール製のチープな人形をイメージする人も多いが、最近はラブドールと呼ばれるマネキン以上に人間らしい、シリコン製の高級品も販売されている。  そんな高品質のラブドールをモデルにして写真集を自主制作しているのが、ラブドールオーナーのSAKITANという30代男性である。  まずは、サンプル画像を見ていただきたい。これが驚きのクオリティなのである。
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思わず二度見をしてしまう、艶やかな後ろ姿
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ラブドールも日焼けをして汗をかく時代なのか?
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彼女が言葉を発するのを待ちたくなる
 人形っぽさがあまりなく、もしこの被写体がラブドールであるという先入観がなかったら、「ちょっと気合を入れて写真加工しすぎた、グラビアアイドルかな?」と一瞬でも思うのではなかろうか?   触れて使ってこそ価値のあるラブドールという性の道具で、なぜSAKITANは写真集を作ろうと思ったのだろうか? そこで彼の住む大阪にて、話を聞いてきた。
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新世界の喫茶店にて、モーニングを食べながらインタビューを敢行。好きな食べ物はアボカド
――まず、SAKITANという名前の由来から教えてください。 「古い話なんですけど、『ときめきメモリアル』という恋愛シミュレーションゲームに出てくる虹野沙希がものすごい好きで、学生時代はそのグッズを集めることに夢中になってたんです。そこから『サキタン』って呼ばれるようになって、今もそのままなんですよ」 ――なるほど。じゃあ、もともとは二次元のゲームキャラが好きだったんですか? 「それがこの道に入った始まりですね。たまたま読んだ『ホビージャパン』という模型雑誌でガレージキットという分野を知って、ときメモのフィギュアがあるぞと。それで20歳のときにワンダーフェスティバルというイベントで、立体の虹野沙希を手に入れました」 ――それがドールとの出逢いなんですね。 「これはハマりましたね。数年後には原型を作ってフィギュアを販売する側になってました。そしてちょうどその頃、ラブドール業界に革命が起こったんです。1999~2000年頃、それまではラテックス製の見かけ20~30代の商品が主流で30万円くらいしたのですが、オリエント工業からソフトビニール製で幼いイメージの『アリス』という伝説となるドールが発売されました。いわゆる、オリエントアリス時代の到来です」 ――そんな時代があったとは、まったく知りませんでした。 「今までは人妻をイメージさせるドールしかなかったので、アリスの登場は衝撃的でした。これが13万円くらいで、学生でも頑張れば買える値段だったんですよ!」 ――そ、そりゃ買うしかないですね! 「実家暮らしでしたけどね! それから社会人になって買い足したりはしてたんですが、まだその頃は等身大の人形として、部屋に飾って眺めて満足しているだけでした」
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実家にこんなドールがあったら、ご両親は驚くだろうな
――そこから写真を撮り始めたきっかけは? 「2010年に、ドール好きの女友達が、オリエント工業の創業35周年記念のフォトコンテストに誘ってくれたんです。ただ当時自分は写真に全然興味がなかったので、自分が撮る代わりにドールをお貸ししました」 ――最初は撮るのではなく、貸す側だった……と。 「撮った写真を見せてもらうと、かわいく撮れてはいるんだけど、自分の中で納得いかないものがあったんです。自分なら、こう撮影するかな~みたいな……。 それを踏まえた上で、やっぱり自分で撮ってみようかと、中古で3万円くらいの一眼レフを買って応募しました」 ――とうとうモンスターが目覚めましたか。 「IT関係の会社で仕事をしてたので、画像加工ソフトはある程度使えましたが、写真に関する知識はまったくありませんでした。ただ直観的に撮影したものだったのですが、ありがたいことにグランプリを頂けました。ちなみに審査員は、山本晋也さん、高橋源一郎さん、都築響一さんと豪華でした」 ※フォトコンテストのページはこちらに残っていました。 ――SAKITANさんのラブドーラーとしてのこだわりを、サブカルの神様みたいな審査員たちがしっかりと受け止めてくれたんですね。 「自分が良いと思って撮影したものが評価されたのは、うれしかったですね。もともと自分で何か発信したいという願望があったので、これをきっかけに何か新しいことを始められるんじゃないかとホームページを立ち上げて、2013年夏のコミケで、ラブドールのデジタル写真集を初めて販売しました。そして今までにデジタルで3冊、紙の印刷物で1冊出しています」
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即売会の様子。委託販売の情報はこちら
――ラブドールの写真集って、今までにないジャンルだと思いますが、どんな方が買われるんですか? 「コミケで購入されたお客さんは男女半々くらいで、全年齢対象(乳首が出ていない)のものよりも、R-18のほうが買っていただけています。普通の写真集って、モデルに対してファンがいてこそ成立すると思うのですが、ラブドールなので、そこが難しいですね。たまに自分が持っているドールと同じ子をかわいく撮ってくれているからということで、買っていかれる方もいらっしゃいますが」 ――それはまれですよね。 「どちらかといえばダムや廃墟の写真集に近いかもしれませんが、そこまで広く趣味として認知されているわけでもなく、エロといっても、ヌキのための本というわけでもない。たまたま知った人が、興味本位で買ってくれたという感じですかね。世の中にないジャンルの本なので、今後はどんなコンセプトで誰に向けてどう作っていくべきか、そこを考えるのがまた面白いんです」 ――まさに、ラブドール写真集の開拓者ですね。そこまでラブドールにのめり込んだ理由は? 「等身大三次元立体造形の極み、ですよね。性行為という要素を抜きにしても勝負できるクオリティがすごい。人形の命は目だと思っていますが、シリコンラブドールは職人の手作業で丁寧に描かれています。 だから同じ型番でも、メイクさん次第でまつげの位置関係などが微妙に違うため、表情が全然違うんです!」 ――そうなると、たくさん欲しくなっちゃいますよね。 「これまでトータルで18体くらい買っています。ボディとヘッドは別売りされているんですけど、今はボディが6体にヘッドが13個かな。ひとつのボディに対してヘッドを替えて楽しむことができるのが、ラブドールの魅力ですね。ちなみにヘッドは、カメラ用の防湿庫で大切に保管しています。並んでいる姿が、ちょっと怖いですけど」 ――なるほど、ボディとヘッドを組み合わせられるのは楽しそうです。カメラマニアがレンズを交換するようなイメージでしょうか。でも、お高いんでしょう? 「私の所有してるモデルだと、ボディが40~60万円、ヘッドが10万円くらいと、決して安くはないです。海外製にも良いものがありますが、どうしても値段を安くするために品質やサポートが十分でない部分があり、メイクが薄くなったりした際に対処できないことがあります」
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熟練の職人によってメイクされたヘッド
――ラブドールは、人間を撮影するのと違いますか? 「人間と違って、こっちで全部動かさないといけない。一番良い表情を引き出せる構図に合わせて、指の角度から髪の動きまですべてにこだわって決めていくので、ワンカット撮るのに1~2時間かかる場合もあります。もちろん大変ですが、全部をこちらでコントロールできるし、まったく動かないからシャッタースピードを気にしなくても撮影できるなどの利点もあります。何時間撮影しても文句を言わないし、数秒露光しても一切ブレない。人間の撮影というよりは、ブツ撮りに近いと思ってます」
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自立はしないため、三脚などで固定して画像を加工する必要がある
――衣装とかは人間用ですよね。 「基本的に実物大なので、服もウィッグも人間用ですね。普通に店や通販で買えるので、そこもまた楽しい。ただ胸が人間に比べると硬いので、ブラジャーはぴったり合うカップを探すのが難しいです」 ――なかなか試着も、しづらそうですしね。 ***  実物を見せていただくため、SAKITANさん宅へと移動。
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これは、重いものだと30キロにもなるドールを移動させるために購入したスーツケース
 私もちょっと撮らせてもらったが、確かにこの被写体には、無限にこだわりたくなる魅力がある。
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パンツのしわがリアル
――最後に、すっごい下世話な話ですけど、ラブドールを本来の使用目的でも使いますか? 「昔はありましたけど、後始末が面倒臭いので、ほぼないです。でも、撮影中にムラムラすることは今でもあります。競泳水着とかを着せて水で濡らしたりしていたら、ねぇ? それでグッとこない男はいませんよ。自分が意図してない構図でドキッとして、あーこれええわーって興奮したり。撮影してて一番楽しい時間ですね」 ――はぁ。ラブドールの世界も奥が深いですね。 「知り合いのオーナーさんは、ドールの髪の毛に好きな匂いの香水をつけておいて、後ろからハグして胸を揉みながら自分で処理するのが一番興奮するって言ってましたよ。あとはスカートをはかせて立たせ、そこに潜り込んでペロペロするのが最高だっていう人も。ラブドールの楽しみ方は無限大ですから」 ――最後に、とってもクリエイティブなお話まで、ありがとうございました! Twitter https://twitter.com/yukityan129 Blog http://sakitan129.blog20.fc2.com/ Tumblr http://sakitan129.tumblr.com/

自由すぎるセブン-イレブンFC店、本部に怒られないの!?

自由すぎるセブン-イレブンFC店、本部に怒られないの!?の画像1
 このところ、セブン-イレブンのフランチャイズ(FC)店の様子がおかしい。オリジナルのPOPや求人広告を作成、それをTwitter上にアップしてプロモーション活動を展開する店舗が増えているのだ。  たとえば、東京・武蔵小金井の某店舗では過去、五輪エンブレムをパロったおでんPOPや、エイプリルフールに入り口のセブン-イレブンマークの上に、「ローソン」を模したと思われる青いマークを手書きしたポスターを貼って“仮装”したり、節分には店員が自作の『進撃の巨人』風お面をかぶって営業するなど、たびたびネット上を騒がしている。
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ムサコのセブンTwitterより
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 そのほかにも、お弁当をイケメンに擬人化したPOPや、新聞の文字を切り抜いた犯行声明風の求人広告、チロルチョコ4万個のつかみ取り販売を展開する店舗まである。
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西新宿小滝橋通り店Twitterより
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西新宿新和ビル店Twitterより
 だが、セブン-イレブンのFC店といえば、“加盟店いじめ”がたびたび騒がれるなど、本部の厳しい管理下に置かれているイメージがある。こういったユニークな営業は、本部から大目玉を食らったりしないのだろうか?  オリジナルPOPを展開する、FC店のオーナーに話を聞いた。 「事業主としての“表現の自由”はありますが、FC契約上にセブン-イレブンとしてのイメージを守る義務が発生していますので、基本的に自由ではありません。内容は何にせよ、ネット上で炎上すれば、すぐに“圧力”がかかることが多々あります。また、“圧力”は個店差があり、実績(キャンペーンや年末商戦)のある店舗は少々緩いこともあります」  では、そこまでしてユニーク営業を続ける狙いは、いったいなんなのだろうか? 「コンビニはドミナント戦略(チェーンストアが地域を絞って集中的に出店する経営戦略)に則り、ひとつの商圏にいくつもの店舗が出店されています。消費者はその中から自分が行きたいお店を利用するわけですが、買い物という行為の中に“面白い”“楽しい”というエッセンスを盛り込むことで“また行きたい店舗”になれないかという考えのもと、始めました。コンビニは“便利”であることを追及し、接客や各種サービスを進化させた結果、サービスのデフレに陥り、さらに働き手にとってはブラックバイトと呼ばれるようになりました。そんな中、この“面白い”“楽しい”というエッセンスは、お客様に楽しんでいただくことはもちろん、スタッフ自身のモチベーション向上にもつながると考えています」  なるほど。店員もお客さんも楽しめる店舗を目指し、オーナーさんも試行錯誤しているようだ。  あなたの近所のセブン-イレブンは、どうだろうか?

自由すぎるセブン-イレブンFC店、本部に怒られないの!?

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 このところ、セブン-イレブンのフランチャイズ(FC)店の様子がおかしい。オリジナルのPOPや求人広告を作成、それをTwitter上にアップしてプロモーション活動を展開する店舗が増えているのだ。  たとえば、東京・武蔵小金井の某店舗では過去、五輪エンブレムをパロったおでんPOPや、エイプリルフールに入り口のセブン-イレブンマークの上に、「ローソン」を模したと思われる青いマークを手書きしたポスターを貼って“仮装”したり、節分には店員が自作の『進撃の巨人』風お面をかぶって営業するなど、たびたびネット上を騒がしている。
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 そのほかにも、お弁当をイケメンに擬人化したPOPや、新聞の文字を切り抜いた犯行声明風の求人広告、チロルチョコ4万個のつかみ取り販売を展開する店舗まである。
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 だが、セブン-イレブンのFC店といえば、“加盟店いじめ”がたびたび騒がれるなど、本部の厳しい管理下に置かれているイメージがある。こういったユニークな営業は、本部から大目玉を食らったりしないのだろうか?  オリジナルPOPを展開する、FC店のオーナーに話を聞いた。 「事業主としての“表現の自由”はありますが、FC契約上にセブン-イレブンとしてのイメージを守る義務が発生していますので、基本的に自由ではありません。内容は何にせよ、ネット上で炎上すれば、すぐに“圧力”がかかることが多々あります。また、“圧力”は個店差があり、実績(キャンペーンや年末商戦)のある店舗は少々緩いこともあります」  では、そこまでしてユニーク営業を続ける狙いは、いったいなんなのだろうか? 「コンビニはドミナント戦略(チェーンストアが地域を絞って集中的に出店する経営戦略)に則り、ひとつの商圏にいくつもの店舗が出店されています。消費者はその中から自分が行きたいお店を利用するわけですが、買い物という行為の中に“面白い”“楽しい”というエッセンスを盛り込むことで“また行きたい店舗”になれないかという考えのもと、始めました。コンビニは“便利”であることを追及し、接客や各種サービスを進化させた結果、サービスのデフレに陥り、さらに働き手にとってはブラックバイトと呼ばれるようになりました。そんな中、この“面白い”“楽しい”というエッセンスは、お客様に楽しんでいただくことはもちろん、スタッフ自身のモチベーション向上にもつながると考えています」  なるほど。店員もお客さんも楽しめる店舗を目指し、オーナーさんも試行錯誤しているようだ。  あなたの近所のセブン-イレブンは、どうだろうか?

合言葉は「仏恥義理!」 木更津発・ヤンキーアイドルユニット「C-Style」を直撃

合言葉は「仏恥義理!」 木更津発・ヤンキーアイドルユニット「C-Style」を直撃の画像1
モデル撮影の様子
 先日、「『喧嘩上等』『天上天下唯我独尊』はもう古い! 【卒ラン】近年の流行は“自作ポエム”!?」という記事で、近年の卒ラン事情についてご紹介した。  取材先のプロス通販(岡山県玉野市)によるコメントも実に興味深いが、同社が通販モデルに起用しているというヤンキーアイドルユニット「C-Style」が気になって仕方がない。  ヤンキーブームは1980年代。しかし、そこから40年近くがたっている。なぜいまヤンキー、しかもアイドルなのか。都内でライブがあると聞き、さっそく駆けつけた。  場所は両国のライブハウス「サンライズ」。オープンと同時に大勢の客が入ってくる。客層は20代から40代の男性が中心。ライブが始まると野太い声援が響き、ペンライトの光が激しく揺れ、最前列ではMIXが打たれる。
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この衣装もプロス(撮影=後藤秀二)
 ひときわ熱心に声援を送っていた40代男性に話を聞くと、「ヤンキーというコンセプトがぶれないのがすごい。ふつうのアイドルにはない魅力を感じます」。
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とにかく大盛り上がり!(撮影=後藤秀二)
 ライブ終了後、楽屋で彼女たちにインタビューした。
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合言葉は「仏恥義理!」(撮影=後藤秀二)
 左から潮干狩鯏さん(16歳)、八剱咲羅さん(18歳)、海蛍七華(13歳)さん。それぞれ、「しおひがり・あさり」「やつるぎ・さくら」「うみほたる・ななか」と読む。難しい漢字を使いたがるのはヤンキーの特徴だ。  結成は2013年。何度かのメンバー交代を経て、現在はこの3人で活動している。4代目総長の八剱さんは言う。 「メンバーは全員、木更津の中学や高校に通っています。潮干狩り、八剱八幡神社、アクアラインの海ほたるといった具合に、名前もすべて木更津にちなんだもの」
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昨年12月に木更津市内で行われた無料ライブ
 ところで、本物のヤンキーかというと、そこには大人の事情があるようだ。 「みんなふつうのかわいいアイドルになりたくて、オーディションを受けたんですよ。でも、ある日突然事務所から『ヤンキーになってくれ』って(笑)。最初は戸惑いましたけど、どうせやるなら本気でやろうと『C-Style』としての活動を始めました」(潮干狩さん)  大変なことはあるかと尋ねたところ、口を揃えて「3人の結束は固いし、ファンもいい人ばかりで楽しい」と言う。そんなファンへのサービスとして「ビンタ券」というものがある。 「私が担当なんですが、1回500円で思いっきりビンタされるという名物企画。多い時は1回のライブで30発ぐらいビンタしています(笑)」(海蛍さん)  最後に、今後の夢を聞いた。 「木更津市の公認が欲しいですね。でも、市長を表敬訪問した時に、ウチらの頑張りを褒めてくれた上に『どんどん木更津をPRして』と言われたので、公認されたも同然かなと(笑)。あとは、なんといっても氣志團万博に出ること!」(八剱さん)
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木更津市役所で渡辺芳邦市長と
 全国展開を目指すアイドルユニットが多い中、「C-Style」はあくまでも地元の木更津にこだわる。人通りもすっかり減ってしまった商店街は、彼女たちの活躍によって再び活気を取り戻すことができるのか? 地元愛あふれる仏恥義理スピリッツへの期待は大きい。 (文=石原たきび) ●C-Style結成4周年記念GIG 4/22(土) 『KISARAZU STORY』 場所:木更津市民会館(中ホール) 時間:開場16:00 開演16:30 料金:前売3,000円 公式サイト http://www.c-style4649.com/

“団地の給水塔”の地位向上を目指す「日本給水党」党首に会ってきた

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 私は大阪・中津にある自費出版本専門書店「シカク」(http://uguilab.com/shikaku/)の店員をしているのだが、店を代表するロングセラー本のひとつに『ポケット版「団地の給水塔」図鑑』がある。
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 青空を背景に建つ、不思議な造形をした建築物が表紙になっている本で、団地に併設された「給水塔」ばかりを撮影し、タイプ別に分類・解説している。  団地の給水塔と聞いて「ああ、あれのことか」とイメージができる人って、どれぐらいいるだろうか? ちなみに私は、実際に目にしたことはほとんどなく、20年近く前に一度、東京郊外の町を歩いていて、突如として近未来的な形のタワーのようなものが目の前に現れて驚愕した記憶がある。この本によると、あれは「とっくり型」の給水塔だったようだ。  著者は「日本給水党党首」であるUCさん。彼は以前、当コーナーで紹介した「ドムドム連合協会」(参照記事)ならびに、団地愛好家集団「チーム4.5畳」のメンバーでもある。なんとも肩書の多い人物だ。  今回はそのUCさんに、なぜ団地の給水塔に興味を持つに至ったのか、また団地の給水塔の魅力とは一体どのようなものなのか、話を聞いてきた。 ***
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「日本給水党党首」UCさん
――日本全国の団地の給水塔を巡っているとのことですが、きっかけはなんだったんですか? UCさん 私が生まれたのは新潟県なのですが、小学2年生の時に福島の郡山へ引っ越しまして、さらにその後、5年生の夏休みに大阪へ引っ越してきたんです。引っ越し先の近くに「大阪市営古市中団地」という団地があって、そこに給水塔が3基併設されていたんです。その時はそれが給水塔だということもわからず、“あれはなんなんだろう?”と疑問に感じていました。鉄塔じゃないし、煙突でもないし、でも友達に聞いてみるでもなく、なんとなくと受け入れて暮らしていました。不思議な形の建造物だけど、子ども心には、それが当たり前の景色の一部という感じだったんです。
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「大阪くらしの今昔館」に展示されている「古市中団地模型」
――変だなぁとは思いながらも、特に興味は持たずにいたと。 UCさん その後、2003年ごろに、その団地が取り壊しになったんですよ。建物がなくなってから、“あの塔は一体なんだったんだろう”っていう疑問がまた湧いてきて……。インターネットが普及し始めたころだったので、ネットで情報を探してみたんです。情報は少なかったんですが、団地の写真を多数掲載している「団地百景」(http://danchi100k.com/)というサイトと、「高架水槽コレクション」(http://www.geocities.jp/tanglewood803/)というサイトを見つけまして。「団地百景」には小さいながら古市中団地の写真も掲載されていて、それがどうやら給水塔というものらしいということがわかりました。また、「高架水槽コレクション」を見て、給水塔の用途や、さまざまな給水塔が全国各地にあることがわかりました。それでようやく、“なるほど、そういうものだったのか!”と。 ――大人になって、ついに正体がわかったんですね。 UCさん はい。すっきりしました(笑)。それから数年して通勤で京阪電車に乗っていたら、同じ形の給水塔が車窓から見えたんですよ。“あっ、同じやつだ!”と、とても驚いて、休みの日に行ってみることにしました。それは寝屋川の警察の宿舎にある給水塔だったんですが、取り壊す直前で、ほとんど人も住んでいない状況だったのを覚えています。間近で見ると、かなり迫力がありましたね。それで、ほかにもあるのかな……? と気になってきてしまって。 ――ハマってしまったわけですね。 UCさん そのころにはもうグーグルマップがあったので、「団地百景」などを見て、見当をつけた場所をグーグルマップで確認して。ただ、今と違ってストリートビューはなかったので、航空写真でその場所をチェックして、“影が延びているかどうか”で、それが塔なのかを判断していました(笑)。まずは、近場の大阪から巡っていくことにしまして、そうやって見ていくと、違う形の給水塔があることもわかって、さらに面白くなっていったんです。 ――それで、全国の給水塔を見て回ろうと決意されたんですか? UCさん いえ、最初はネットで調べて、近場のものを見に行って満足していました。そうしているうちに、現在「チーム4.5畳」としても活動している、けんちんさんに出会ったんです。彼は「団地BAR」というイベントをやっていて、団地の面白さを広めていました。そこで「いま、給水塔に興味があって……」と話したところ、「団地の給水塔だけを専門に研究してる人はまだ誰もいないから、絶対やったほうがいい!」と、かなりの勢いでけしかけられまして(笑)。 ――運命の出会いですね! UCさん そこから、本腰を入れてやってみることにしました。見れば見るほど違いが見えてくるし、最初のころに見たものも、知識が入って見直すと違って見えてきたり。分類ができてきて、特徴がよりはっきりしてくる。そうすると、もう止まらない(笑)。路上観察系の趣味を持っている人は、だいたい同じ流れだと思います。行けば行くほど、深みにハマるという。 ――団地の給水塔って、どこらへんが面白いんですか? UCさん 給水塔には、工場だったりとか、鉄道関連の施設などに併設されているもの、自治体の水道局が管理しているものなどがあります。そういう場所の給水塔はすごく大きなものが多いんですが、それと比べて団地の給水塔はもう少し小さくて、日常の暮らしの中にある。人が住んでいるすぐ横に、得体の知れない形のものがあるっていう不思議な感じが魅力だと思っています。 ――UCさんが子ども時代に感じた不思議さですよね。 UCさん そうです。あんな不思議な建物が、あくまで生活の中に平然と存在しているという。 ――分類があるとのことですが、どんなタイプがあるんでしょうか? UCさん あくまで僕が勝手に名付けて分類したものですが、 お酒を入れるとっくりに似た形状の「とっくり型」、
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大阪府公社金岡東B団地(大阪府堺市)
細長い直方体の「ボックス型」、
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UR荒江団地(福岡市城南区)
タンクや配管などの構造がむき出しになっている「むき出し型」、
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神奈川県営鶴ヶ峰団地(横浜市旭区)
頂部のタンクが円盤状の「円盤型」
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東京都営喜多見二丁目アパート(東京都世田谷区)
などがあります。 ――それぞれ個性があって面白いですね! ちなみに、現在までにどれぐらい巡っているんですか? UCさん 08年4月から始めて、これまでに630基です。チーム4.5畳のメンバーに、「やるなら1,000は行かないと」とハッパをかけられて、そうだなと思ったんですが、数えてみると、全国に現在残っているものをすべて巡ったとしても、おそらく1,000もないんですよ(笑)。でも、できる限り行きたいと思っています。 ――UCさんはお仕事をされながら、空いた時間に撮影に行っているそうですが。 UCさん 基本的には週末と、たまに休みを取って撮影に行っています。なので、なかなか一度にたくさん回るというのが難しいんですよ。一度、長めの休みが取れた時があって、その時は東京の池袋の「東横イン」に5連泊して、毎朝山手線に乗って東京近郊の給水塔を撮影に行きました。普通に毎日出勤してるような気分でした(笑)。 ――遠方での撮影、結構大変そうですね。 UCさん 例えば北海道の団地の給水塔は、現在では旭川と苫小牧方面の2つしかないんですよ。電車で3時間半以上かかる距離なんですが、旭川に宿を取ってまず撮影して、それから苫小牧方面に撮影しに行って、最初に旭川で撮影した時にあまり天気が良くなかったんで、次の日また行ったり(笑)。めちゃくちゃ効率が悪い。 ――撮影される際は、天気にもこだわるんですね。 UCさん 天気の良い日に、青空をバックに撮影するようにしています。団地の給水塔って、古いものだし、曇天とか夕暮れを背景に撮影すると、どこか寂しげに見えちゃうんですよ。孤立無援な感じが出てしまって。自分としてはもっと、パキッとフラットに、キレイに撮影したいんです。見てくれた方に、自由に想像してもらえるような写真にしたい。もちろん、私も、ふと寂しい気持ちになる時もあるんです。「こんなところまで来て、給水塔を撮影して、何やってるんだろう……」って人生と対峙したり(笑)。でも、それを写真にはあくまで反映させたくなくて、明るく開けた感じで見てもらいたいなと思いますね。 ――そんなUCさんの、フェイバリット給水塔はどれですか? UCさん 基本的には“給水塔に貴賎なし”というのがポリシーです……という前提なんですけど、強いて言うとしたら、大阪・堺市にある「大阪府営八田荘住宅」ですね。
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とっくり型の給水塔が3基あるんです。私が最初に給水塔と出会った古市中団地と同じで、さらに規模も大きい。見晴らしも良くて、ずっと佇んでいられます。駅からも近くて行きやすいので、ここは何回も行っています」 ――撮影時に、特に印象に残った給水塔はありますか? UCさん 今はもうなくなってしまったんですが、大阪・高槻市にあった「UR総持寺団地」の給水塔は印象に残っています。
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 給水塔の真下にベンチがあって、いつ行っても、そこで近所のおばちゃんが井戸端会議をしていたり、おじいさんが新聞を読んでいたりと、思い思いの時間を過ごしていて……。
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 その風景が、とても穏やかで好きでした。一方で、給水塔を撮る時は人を入れないようにしているんで、「そろそろ動いてくれないかなー」なんて勝手なことを思ったりもしましたが(笑)。 ――団地の給水塔って、年々減ってきてるんですか? UCさん 正確な数はわからないですが、私が撮影したものの中でも、現在までに少なくとも50基はなくなっています。ただ、給水塔を壊すのにも費用がかかるので「使っていないけど残している」というところも多いんです。なので、急激に減るということはないのではないかと。決して増えることはなく、徐々に減って行く一方という感じでしょうね。近所に団地があって給水塔もあるという人は、貴重なものだと思って愛していただければと。 ――これを読んだ人にも、近くに給水塔がないかどうか、探してみてほしいですね。 UCさん 「給水塔が壊されるらしい!」など、情報がありましたら、ぜひTwitterに書いていただけるとうれしいです。「給水塔」というワードを含むツイートは、毎日すべて見ていますので(笑)。 ――最後に、UCさんの今後の展望をお聞かせください! UCさん 撮りためた給水塔の写真集を作りたいと思って、準備を進めています。年内には出せたらなと思います。あとは、ゆっくり自分のペースで撮影を続けていきたいですね。 ***  団地のそばに立ち、人々の暮らしを支えた給水塔。必要不可欠なものでありながら、ちょっと忘れられがちな存在。まだ残されているうちに、その不思議な佇まいを目に焼きつけておいてみては? (取材・文=スズキナオ/給水塔写真=日本給水党) ●UCさん公式Twitter https://twitter.com/watertowerUC ●公式サイト http://kyusuitou.blog87.fc2.com/

あの星野リゾートが“日本一ヤバい街”西成に進出! ウワサの建設予定地へ行ってみた

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星野リゾートのニュースリリースより。
 大阪市が所有する新今宮駅前の広大な空き地に、高級リゾートホテルを展開する星野リゾートが観光ホテルを開発するというニュースが流れた。これには全大阪府民が仰天したのではなかろうか? そこで埼玉県民である筆者が、旅行者の目線で現地を訪れてみた。  関西以外に住む人にはまったくピンとこないだろうが、新今宮駅とは、東の山谷、西の西成とも呼ばれる日雇い労働者の街として有名なエリアの最寄り駅。高級リゾートホテルとは最も縁がない場所といえるだろう。地元在住の友人によれば、以前は警察署の仮庁舎があり、西成の一斉摘発があると、容疑者たちが、ここにズラッと集められたとか。
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 そんな西成は宿泊施設の値段が大阪一といってもいいほど安く、なんと2,000円以下で泊まれる宿が多いため、近年は外国人旅行者の利用もある。私も何度か利用しているが、多少の不便や緊張感はあるものの、海外の安ホテルだと思って割り切れば、なかなか快適に過ごすことができる。  そんな街に、ゼロの数が違う料金のリゾートホテルである。大阪市のリリースによると、なんでも「600室を超える客室やメインダイニング、カフェテリア、温浴施設・スパなどを備えた滞在性の高いホテル」なのだとか。「スパならスパワールドがあるやんけ!」と全府民からツッコミが入りそうだ。
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駅構内の西側から見たホテル予定地。現時点では、リゾートホテルの似合う場所ではない。奥に見える塔が通天閣。
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大阪市が公表した「事業予定者の計画提案書」より。串焼き屋で隣になったおっちゃんは、家の日当たりが悪くなると怒っていた。
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線路を挟んだ通りには、激安宿泊所が並んでいる。星野リゾートとは文字通りケタ違いの安さだ。
 治安が悪いイメージの定着している同エリアだが、交通の便はとても良く、JRの環状線に関西本線、地下鉄の御堂筋線に堺筋線、さらに南海電気鉄道の南海本線などが利用可能。路面電車の阪堺電車にだって乗ることができる。関西空港、ユニバーサルシティ、大阪城、大阪(梅田)など、どこへ出るのにもアクセス抜群なのである。  そして、通天閣のある新世界はすぐ近くだし、日本一の高層ビルであるあべのハルカスがある天王寺だって徒歩圏内。旅行者の拠点としては便利な場所であり、さすがに海外の旅行者までは西成の悪評は届いていないだろうから、外国人旅行者には訴求力が強そうだ。
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ホテルの東側には、外国人観光客でごった返すドン・キホーテ。
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予定地の向こうにそびえ返つ、日本一高いビル・あべのハルカス。
 ホテルの予定地がイメージの悪い「西成区」ではなく、ギリギリだが、難波などのある「浪速区」だというのも大きなポイントだろう。そして、あいりん地区や釜ヶ崎とも呼ばれる西成のディープゾーンとは線路を挟むことで物理的に一線を画しているため、開発のエリアを絞りやすい。  大阪市のリリースによれば、ホテルから新世界を挟んで天王寺動物園・天王寺公園へと結ぶエリアを、緑の広がる「みやぐりん」として再開発し、イメージを一新させる予定とのこと。観光客の散策ルートをきっちりと用意することで、ディープエリアへと不用意に踏み込ませない、おもてなしの安心設計なのである。すべてが完成してしまえば、すぐ目の前が西成であるということに気づかない宿泊客も少なくないだろう。
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観光客でいっぱいの新世界エリアは、ホテルのすぐ近く。
   もちろん旅行者の中には、ニューヨークに行ったらハーレムを見なければ気が済まない人がいるように、あえて観光客が行かないような刺激的なエリアへ足を運びたいという好奇心旺盛な人もいるだろう。  私も実際に西成地区を歩き回ってみたところ、不用意にカメラを向けないなどのマナーを守って散策する分には、昼間ならそこまで危険という感じではなかった(運がよかっただけかもしれないが)。  路上生活者や泥酔している人がとても多かったり、カラオケ居酒屋という謎の店舗がやたらとあったり、確かに普通の街ではないのだが、だからこそ足を運ぶ価値を感じるのである。同エリアの住人にしたら、観光客なんて迷惑でしかないのかもしれないが。
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新今宮駅西口の目の前にあるのは、あいりん労働公共職業安定所。この道路を渡れば、一気にディープな世界へ。
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要塞のような西成警察署の前では、おにぎりの配布に行列ができていた。
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西成にだけあるというカラオケ居酒屋から、こぶしの利いた「前前前世」が漏れ聞こえてきた。
 このように、ただアクセスが良いだけではなく、大阪の裏側をも垣間見られる新今宮駅前という立地は、われわれの想像以上にノビシロがある場所なのかもしれない。もちろん場所が場所だけに、周辺地域の再開発やイメージアップ作戦が青写真通りにうまくいく可能性は、まったくの未知数。  ホテルのすぐそばにあるドン・キホーテ新世界店が立っている場所は、わずか10年で閉店して大阪市が200億円もの補填をすることになった都市型遊園地の「フェスティバルゲート」跡地。案内をしてくれた友人は、「どうせ、また同じ失敗をするんやろ」と吐き捨てる。  果たして、星野リゾートと大阪市のもくろみは成功するのだろうか? 筆者としては金額と仕上がり次第だが、とりあえず一回くらいは泊まってみたいような気がしている。
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ジャンジャン横丁の向かいにある渋い商店街を抜ければ、あの飛田新地へイクこともできるぞ。
(取材・文=鴨野橋太郎)

「喧嘩上等」「天上天下唯我独尊」はもう古い! 【卒ラン】近年の流行は“自作ポエム”!?

「喧嘩上等」「天上天下唯我独尊」はもう古い! 【卒ラン】近年の流行は自作ポエム!?の画像1
オリジナル(?)のポエム。見事な七五調である
 毎年3月にニュース番組をにぎわせるのが“荒れる”卒業式。傍若無人な卒業生たちの振る舞いに、キャスターが苦言を呈するのがお約束だ。しかし、ヤンチャな彼らが着ている特攻服や変形学ランは、ハレの日の一張羅でもある。  調べてみると、発祥はどうやら1970年代初頭。都内の暴走族が着始めたのがルーツのようだ。近年、暴走族はほとんど見かけなくなったが、彼らが作り上げた独自の衣装は、卒業式用の晴れ着として残っている。  そこで気になるのが、デザインや刺繍の内容に、流行はあるのかということ。変形学ラン、特攻服、そしてこれらへの刺繍を手がけて30年以上のプロス通販(岡山県玉野市)に最新事情を聞いた。 「卒業用の学ラン、いわゆる『卒ラン』の定番は、後ろ襟下に『卒業』という文言と菊紋を刺繍で入れるもの。デザインの変化は、ほぼありませんでした。しかし、最近では、色が互い違いになっている『対色ラン』やツインカラーの特攻服など、カラフルになってきています」  文言の内容で、最近のブームは? 「『喧嘩上等』や『天上天下唯我独尊』などの啖呵や故事を刺繍で入れるスタイルは昔からありましたが、近年はこれがオリジナルのポエムに変わりつつありますね。こちらも驚くようなユニークなものが多く、さらに英語にするなど、バリエーションも増えてきました」
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英語バージョンも人気
「喧嘩上等」「天上天下唯我独尊」はもう古い! 【卒ラン】近年の流行は自作ポエム!?の画像3
実にカラフル!
「いずれにせよ、先生や仲間への感謝の気持ちをつづったメッセーが多いですね。面白いなと思ったのは、『“○○○○(ファミレスの名前)集合”と入れてくれ』という注文。いつもの集会場でしょうか?(笑)」  気になる価格は「ピンキリなので、なんとも言えない」とのことだが、奮発するケースでは1着に20万円かける者もいるそうだ。  注文は全国から届くが、特に購入者が多い地域は、神奈川、愛知、福岡、大阪、静岡など。ちなみに同社のお膝元の岡山では毎年、式の後に大量の特攻服集団が岡山駅前の噴水に集合し、記念写真を撮るのが恒例行事らしい。 「女性の場合、以前はセーラー服が主流でしたが、最近は男性と同じように学ランを選ぶ人が増えています。当社も女性専用学ラン『ギャルラン』を新商品として販売しています」  女性からの根強い需要を受けて、同社では「C-Style」(http://www.c-style4649.com/)というヤンキーアイドルユニットを通販モデルに起用して、積極的な販促プロモーションも行っているという。
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全国のイベントに出演中
 変形学ランと特攻服。仲間への感謝の気持ちをつづった自作のポエムで、誰よりも目立つのが近年の流行のようだ。今年は、どんな意表を突くデザインが拝めるのか? 期待(?)して待ちたい。 (取材・文=石原たきび) ※取材協力/プロス通販 http://pros-online.jp