
「GOLD」(世界文化社)2月号
日本列島の体も財布も冷え込んでいる今日この頃、“45~52歳の女性をターゲットにしたバブル期を過ごした「元祖お嬢様世代」”に向けた雑誌「GOLD」(世界文化社)が誕生しました。「美魔女」とは異なるコンセプトを掲げる40代以降の応援雑誌というのは新しい。ちょっと前まで「女子」ぶっていたこの世代を、どう扱っていいのか悩んでいるのは、本人たちだけではなく雑誌業界も同じようです。バブルは悪でないけれど、ゆとり世代とのギャップは広がるばかり。そして、バブルの片鱗を横目に見ただけのアラフォーライターの筆者としても、この世代は扱いづらいことこの上ないのですが、果たして「GOLD」はどんな世界なのでしょうか。
<トピック>
◎私たちGOLD世代は、ブランドにだって“ワガママ”通します。
◎もう一度、私をスキーに連れてって
◎お洒落はマイ・ウエイ♪ 自分の信じるままに!
■ワガママは言うのではなく通す!
巻頭特集は、「私たちGOLD世代は、ブランドだって“ワガママ”通します。」。どうですか、この自信に満ちた堂々たる宣言。「ワガママ通したい」でも「ワガママ言いたい!」でもなく「通します」。特集名ひとつ取っても、この世代の自己肯定感が伝わるようです。特集のコンセプトは「オーダーメイドにこそ、大人の本当の贅沢がある」とのことで、わがまま=オーダーメイドとして紹介されています。そこで挙がっているアイテムは、グッチのニューバンブー、ディオールのレディ・ディオール、ブルガリ、フェンディと豪華ブランドがずらり。オーダー価格も軽く100万円を突破! まさにバブリー! この価格に動揺するか否かで、読者として、そしてGOLD世代として相応しいのか選考に掛けられているような気もします。しかし、そんな財力を持ってまでして叶えたい欲望は「他人とファッションがかぶりたくない」という見栄なのではないでしょうか。「ブランドにワガママ通したの!」という主張の根底は「みんなと同じじゃイヤ!」という“ユニクロ被り”を嫌う層とあまり変わらないように思えました。