和田彩花がアンジュルム卒業後も「アイドル」を続ける理由とは?

 18日に日本武道館にて行われるコンサートをもって、和田彩花がアンジュルムおよびハロー!プロジェクトから卒業する。これをもって、スマイレージ名義時代も含め10年にもおよんだグループの一員としての活動に幕を下ろすことになる。

 和田彩花はアンジュルム卒業後も「アイドルを続ける」と明言している。ファンに卒業を告げた2018年4月5日更新のブログのなかで彼女はこのように綴っていた。

<30代になったとき1人でステージで歌って踊っていることが次の目標です。
様々な表現をやっていきたいです。そうなれるよう、20代を過ごそうと考えました。
そして、できればアイドルで居たいのです。
それはアイドルでやることではないのかも?
今からアイドル?
そう言われれば言われるほどアイドルで挑戦してやると思うのです。
「アイドル」というキーワードで外面的に捉えられるのは嫌です。私はそこを超えていきたいし、それを世の中に提示していきたいです>

 では、和田彩花が<世の中に提示していきたい>と宣言する「アイドル像」とは、いったいどんなものなのか?

和田彩花「アイドルの在り方の解釈を多様にしたい」
 女優の蒼井優と菊池亜希子がダブル編集長を務めたことでも話題の『アンジュルムック』(集英社)に掲載されたインタビューのなかで和田はこれからの活動について<アイドルの在り方の解釈を多様にすることが一番の目的>と語っている。

 その発言は、和田自身が現在の<アイドルの在り方>が<多様>ではないと認識していることの裏返しでもある。

 「月刊エンタメ」(徳間書店)2019年7月号に掲載された、みうらじゅんとの対談企画でも、和田の語りは興味深い。

<いわゆるアイドルの一般的なイメージってあるじゃないですか。『黒髪ロングで、おしとやかで……』みたいな。それって結局いろんな人の欲望で作り上げられたイメージでしかないんですよ。私はアイドルをやりながら、そのことに気づいてしまったんですね>
<気づいた以上、私はそこを変えたかった。それはアイドルを否定するということじゃないんです。アイドルのあり方を考えていくってことなんですよ。この部分を今のままにしていたら、アイドルというジャンルはもちろん、世の中の女の子の将来も暗くなると思うので>

 

和田彩花は「議論のきっかけ」を提示するためにアイドルを続ける
 とはいえ、和田自身もこれまでの「アイドル」像を全否定しているわけではない。

 「CDジャーナル」(音楽出版社)2019年5月・6月合併号のインタビューでは<リアリティだけでは物語として成立しないとき、ちょっとしたファンタジーがあったほうが逆に心に来るものもあるじゃないですか>とも語っており、彼女自身もアイドルがつくる「虚構」の必然性も認めている。

 ただ、時代が移り変わるなかで、これまで送り手も受け手もなんの違和感もなくスルーしていた「ファンタジー」の在り方を考え直さなくてはならないときが来ているのも事実だ。

 それは簡単に結果が出る作業ではない。彼女自身<すごく難しいと思います>と認めている。

 ただ、希望は捨てていない。彼女は<それは表現の仕方でどうにかできると思う>と語る。表現の在り方を工夫することで、これまでの「ファンタジー」を全否定することなく、かといって、女性をある一定の枠のなかに押し込めるようなアイドルのかたちでもない、オルタナティブなスタイルをつくることができる可能性はあるのだ。

 それがどのようなかたちなのかは、彼女のなかでもまだ具体的に示せるほど固まっていないのかもしれない。ただ、彼女によって「議論のきっかけ」が社会に提示されることには意味がある。これまでまともに議論されたことがないトピックだからだ。前掲「CDジャーナル」のなかで彼女はこんなことも語っている。

<もっと広い分野で考えられることなので、ちゃんと考えていかないといけない。アイドル自身にも“こういうことも可能なんだよ”って考え方すら浸透していないから。そこに興味を持つこともないし、まず、そもそもの機会がない。自分たち自身で考えないといけないし、自分たち自身で責任を持っていかないといけないから、だったら私がアイドルを続けて、私が発信したりとか、歌とかダンスとかを使って関心があることを表現できたらものすごく説得力が出るなと思ったんです>

 和田が提示した「議論のきっかけ」は後進に引き継がれ、「リアリティ」と「ファンタジー」が同居したかたちの新しいアイドル像がつくりだされるかもしれない。

 それは、練習生的な立ち位置の「ハロプロエッグ」(現在の名称は「ハロプロ研修生」)時代から数えると15年もの間、ハロー!プロジェクトのように伝統ある場所で活躍し続け、旧来のアイドルの価値観も知り尽くしている彼女だからこそできる作業なのかもしれない。

 卒業後の和田彩花がどんな表現をしていくのか、楽しみにしていたい。

和田彩花がアンジュルム卒業後も「アイドル」を続ける理由とは?

 18日に日本武道館にて行われるコンサートをもって、和田彩花がアンジュルムおよびハロー!プロジェクトから卒業する。これをもって、スマイレージ名義時代も含め10年にもおよんだグループの一員としての活動に幕を下ろすことになる。

 和田彩花はアンジュルム卒業後も「アイドルを続ける」と明言している。ファンに卒業を告げた2018年4月5日更新のブログのなかで彼女はこのように綴っていた。

<30代になったとき1人でステージで歌って踊っていることが次の目標です。
様々な表現をやっていきたいです。そうなれるよう、20代を過ごそうと考えました。
そして、できればアイドルで居たいのです。
それはアイドルでやることではないのかも?
今からアイドル?
そう言われれば言われるほどアイドルで挑戦してやると思うのです。
「アイドル」というキーワードで外面的に捉えられるのは嫌です。私はそこを超えていきたいし、それを世の中に提示していきたいです>

 では、和田彩花が<世の中に提示していきたい>と宣言する「アイドル像」とは、いったいどんなものなのか?

和田彩花「アイドルの在り方の解釈を多様にしたい」
 女優の蒼井優と菊池亜希子がダブル編集長を務めたことでも話題の『アンジュルムック』(集英社)に掲載されたインタビューのなかで和田はこれからの活動について<アイドルの在り方の解釈を多様にすることが一番の目的>と語っている。

 その発言は、和田自身が現在の<アイドルの在り方>が<多様>ではないと認識していることの裏返しでもある。

 「月刊エンタメ」(徳間書店)2019年7月号に掲載された、みうらじゅんとの対談企画でも、和田の語りは興味深い。

<いわゆるアイドルの一般的なイメージってあるじゃないですか。『黒髪ロングで、おしとやかで……』みたいな。それって結局いろんな人の欲望で作り上げられたイメージでしかないんですよ。私はアイドルをやりながら、そのことに気づいてしまったんですね>
<気づいた以上、私はそこを変えたかった。それはアイドルを否定するということじゃないんです。アイドルのあり方を考えていくってことなんですよ。この部分を今のままにしていたら、アイドルというジャンルはもちろん、世の中の女の子の将来も暗くなると思うので>

 

和田彩花は「議論のきっかけ」を提示するためにアイドルを続ける
 とはいえ、和田自身もこれまでの「アイドル」像を全否定しているわけではない。

 「CDジャーナル」(音楽出版社)2019年5月・6月合併号のインタビューでは<リアリティだけでは物語として成立しないとき、ちょっとしたファンタジーがあったほうが逆に心に来るものもあるじゃないですか>とも語っており、彼女自身もアイドルがつくる「虚構」の必然性も認めている。

 ただ、時代が移り変わるなかで、これまで送り手も受け手もなんの違和感もなくスルーしていた「ファンタジー」の在り方を考え直さなくてはならないときが来ているのも事実だ。

 それは簡単に結果が出る作業ではない。彼女自身<すごく難しいと思います>と認めている。

 ただ、希望は捨てていない。彼女は<それは表現の仕方でどうにかできると思う>と語る。表現の在り方を工夫することで、これまでの「ファンタジー」を全否定することなく、かといって、女性をある一定の枠のなかに押し込めるようなアイドルのかたちでもない、オルタナティブなスタイルをつくることができる可能性はあるのだ。

 それがどのようなかたちなのかは、彼女のなかでもまだ具体的に示せるほど固まっていないのかもしれない。ただ、彼女によって「議論のきっかけ」が社会に提示されることには意味がある。これまでまともに議論されたことがないトピックだからだ。前掲「CDジャーナル」のなかで彼女はこんなことも語っている。

<もっと広い分野で考えられることなので、ちゃんと考えていかないといけない。アイドル自身にも“こういうことも可能なんだよ”って考え方すら浸透していないから。そこに興味を持つこともないし、まず、そもそもの機会がない。自分たち自身で考えないといけないし、自分たち自身で責任を持っていかないといけないから、だったら私がアイドルを続けて、私が発信したりとか、歌とかダンスとかを使って関心があることを表現できたらものすごく説得力が出るなと思ったんです>

 和田が提示した「議論のきっかけ」は後進に引き継がれ、「リアリティ」と「ファンタジー」が同居したかたちの新しいアイドル像がつくりだされるかもしれない。

 それは、練習生的な立ち位置の「ハロプロエッグ」(現在の名称は「ハロプロ研修生」)時代から数えると15年もの間、ハロー!プロジェクトのように伝統ある場所で活躍し続け、旧来のアイドルの価値観も知り尽くしている彼女だからこそできる作業なのかもしれない。

 卒業後の和田彩花がどんな表現をしていくのか、楽しみにしていたい。

小嶺麗奈が田口淳之介を支配・洗脳していた? 田口擁護が続出の怪

 22日午後、大麻取締法違反の疑いで関東信越厚生局麻薬取締部に現行犯逮捕された元KAT-TUNの田口淳之介容疑者と女優・小嶺麗奈容疑者。二人は内縁関係にあり、家宅捜索された自宅や車からは乾燥大麻や吸引器具などが押収されている。取り調べには素直に応じているそうだが、田口容疑者は「大麻は二人のもの」、小嶺容疑者は「大麻は自分一人のもの」と、証言は食い違っているという。

 田口容疑者と小嶺容疑者が二人揃って大麻所持で逮捕されるという事態に、「小嶺と出会ったことで田口の人生が狂った」「小嶺が田口をダメにした」といった論調の報道が多く出ている。小嶺容疑者には半グレ集団との付き合いなど“黒い噂”があり、田口容疑者がジャニーズ事務所を退所、そして大麻所持で逮捕されたのも、諸悪の根源は小嶺容疑者で、田口容疑者は彼女と出会ったことで人生を狂わされた、ということだ。

 各局そろって朝のワイドショーでこの逮捕劇を大きく伝えたが、『とくダネ!』(フジテレビ系)ではスポーツニッポンの記事を引用し、「以前からこのような噂があった」として、麻取が小嶺容疑者を10年以上前から追っていたこと、麻取が得意とする“六本木ルート”の人脈には他にも芸能人がいることなどを紹介した。

 また『ビビット』(TBS系)では、ジャニーズ事務所の先輩として田口容疑者と交流のあった国分太一が「俺の知っている田口はこんなヤツじゃなくて」「KAT-TUNという名前が傷ついてしまう」と残念がった。一方で、コメンテーターのテリー伊藤は「小嶺容疑者から知恵を入れられてというか、信念を持ってではなく誘導されて(ジャニーズ事務所を)やめたんじゃないか」と憶測を展開。

 田口容疑者と小嶺容疑者の熱愛が初めて報じられたのは、遡ること12年前の2007年9月。田口容疑者は21歳で、小嶺容疑者は27歳だった。当時、KAT-TUNは人気絶頂期であり、半グレ集団との付き合いなど“黒い噂”のある小嶺容疑者との交際を、ジャニーズ事務所から強く反対されたそうだが、二人はその後も幾度も2ショットを撮られている。

 2015年11月に田口容疑者は、生放送の音楽番組で、翌年春をもってKAT-TUNを脱退、ジャニーズ事務所も退所すると発表。マスコミ各社に送られたFAXで、メンバーの亀梨和也は「なぜ今なのか。情けなく、悔しい気持ちです」、中丸雄一は「彼とは芸能活動に対する考えに大きな隔たりがあり、最善を尽くしましたが、その溝を埋めることは出来ませんでした」と記しており、円満な脱退・退所には見え難かった。

 この時も、田口容疑者が脱退・退所の意志を固めたのは、小嶺容疑者の存在が大きく影響していると伝えられ、小嶺容疑者の妊娠や極秘出産報道もあった。小嶺容疑者は2016年に田口容疑者が設立した個人事務所の取締役で、ソロ活動を行う田口容疑者のマネージャーのように動いていたといわれ、二人は入籍せずとも公私に渡りパートナー関係だった。

 それを踏まえ、テリー伊藤は「(交際開始時点で田口は)21歳の男の子ですよ。そのころから上下関係というか、(5歳年上の小嶺の)支配下にいたと、そういう感じ」と、田口容疑者を擁護。おそらく実刑ではなく執行猶予がつくと予想し、「とっとと別れて一からやり直す」ことを勧めた。

 また、日刊スポーツは「田口容疑者にとって年上の小嶺容疑者は、公私で“姉さん女房”のような存在だった」「仕事選びにも口を出すようになるなど、田口容疑者のマネージャー的な存在になっていた」と報道。「田口さんは天真らんまんでいじられキャラで知られていますが、とにかく争いごとを好まないやさしい性格。小嶺さんが仕事に口を出すことにも、何も言わなかった。小嶺さんの言うことを、ニコニコしながら聞いていた印象がある」との関係者の証言も載せ、妙に田口擁護に偏っている印象が強い。

 傍から見ればパートナー関係であるが、その実は支配と被支配の関係にあったり、洗脳されていたりということも、ゼロではない。しかし田口容疑者と小嶺容疑者に関しては、まだ逮捕されたばかりで起訴もされておらず詳細がわかりかねる。憶測で「小嶺が主犯」といった印象を植え付けることは控えたほうがいいのではないか。

長瀬智也がTOKIOから脱退意思?「山口のため解散しない」はずが

 「女性セブン」2019年5月30日号(小学館)が公開した、元TOKIO山口達也の近影は大いに話題になった。しかしそのTOKIOが空中分解目前であり、長瀬智也が「もうTOKIOをやってられない」とジャニーズ事務所に直訴しているという不穏な速報、を「週刊文春」(文藝春秋)がLINEで届けている。詳報は有料記事を購入、または23日発売の同誌を待つ必要がある。

 長瀬智也がTOKIOの現在の活動に不満を抱いているとの情報は、今年1月に「日刊ゲンダイ」が伝えていた。山口達也が事件を起こし去って以降、TOKIOの音楽活動は休止している。しかし長瀬智也は音楽をやりたい気持ちが強く、プライベートでもバンドを組んでいる。このまま芸能界をフェードアウトしかねない、との論調だった。

 さらに4月2日発売の「週刊女性」(主婦と生活社)も、長瀬智也が音楽活動を出来ない不満を抱えており、「周囲に“やっぱりみんなでバンドをやりたい”とこぼしている」と伝えた。長瀬にとってTOKIOで音楽を奏でることは非常に重要な意味を持つものだったようだ。

 テレビバラエティや芝居など、ジャニーズ事務所所属のタレントとして、音楽以外の活動はいろいろと舞い込むだろう。だが長瀬がもっともやりたいことがTOKIOとしての音楽活動だとしたら、新曲の制作やライブツアーについてメンバー間や事務所スタッフで話し合えばいい。それとも、話し合ったものの意見が一致せず「もうTOKIOをやってられない」というショッキングな言葉につながっているのだろうか。

 ただ、TOKIOがそう簡単に空中分解するとは考えづらい。山口不在とはいえ『ザ!鉄腕!DASH!!』(日本テレビ系)は今も人気コンテンツであり、長期計画的な企画がいくつも進行中だ。DASH島も、新宿DASHも、長瀬のDASHカレーも道半ばである。

 前掲「女性セブン」でも、山口達也が罪を犯したことで一時はメンバーたちも“TOKIO解散”を視野に入れたが、「山口のためにTOKIOは解散しないし、活動休止にしない」というメンバーの意思で活動継続に至ったとしている。

 もちろん「いつまでもアイドルグループを継続しなければいけない」なんて道理もない。SMAPは解散し、嵐はグループとしての活動を休止する。年齢や個々の方向性の違いに応じて活動形態を変えることだって、あっていいはずだ。願わくば、SMAPのようにメンバーの無念を感じさせる終わり方だけはしてほしくないというのがファンの総意だろう。

就職しないで大学卒業したら、人生は詰むか?~新卒で就職できなかった!!座談会

 春――今年も、新卒の就職戦線が火蓋を切った。世の就活生が最も恐れているのは、「内定を得られないまま卒業」という“最悪”の状況ではないだろうか。

 しかし、就職先が決まらずに大学を卒業してしまったら、本当にその瞬間から落伍者として生きていかざるを得ないのか。ハタチそこそこにして「人生終了」の烙印を押されてしまうのか――?

 いやいや、落ち込むことなかれ。就職せずに大学を卒業したが、どっこい元気にたくましく生きている人たちは、たしかに存在する。新卒でなくとも就職は可能だし、人生は絶対に詰まない。当事者たちは、意外と楽しそうである。

座談会メンバー
・ワタミ(男性)28歳/東京出身/上場を目指すITベンチャー企業勤務(マーケティング)/年収400万円台
・にゃんちゅう(女性)27歳/岩手出身/外資系学習塾勤務(講師)/年収400万円台
・加藤(女性)25歳/北海道出身/2017年3月に卒業/ウェブサイト運営会社勤務(アルバイトでライター業)/年収200万円台
・上田(男性)27歳/東京出身/2015年3月に卒業/電子書籍出版社勤務(営業)/年収300万円台

意外となんとかなる! 既卒フリーターの就活、その後……
――本日はお集まりいただきありがとうございます。さっそくですが、皆さんは当時、就職活動はしていたのでしょうか?

上田 「就活はしてました。じつは、内定も決まってたけど、卒業式の当日に辞退したんです。もともと、卒業ギリギリに決まって不本意な会社で。

 いちおう、現役の就活生のときはちゃんと行きたい業界があって、OB訪問もしたし説明会ではめっちゃ挙手して社員に質問しまくるとか、バリバリやってました。でも、志望の会社に落ちた途端、やる気がゼロになって。その後は適当に選考を受けてました。
でもあのやる気ゼロの状態で入社したとしても、会社にとっても良くなかっただろうしら、今考えても入社しなくて正解!」

ワタミ 「俺も、就活はそれなりにしてたけど、面接が苦手で落ちまくって。就活はスッパリ辞めて、『漫画家になる!』と決めて、大学4年の12月に新しいバイト先を紹介してもらって。卒業後は漫画を描きながらフリーター生活に突入しました」

にゃんちゅう 「私は卒業してから、アメリカに語学留学に行きました。就活もスタートダッシュの段階ではそこそこしてみたけど、就活システムに違和感があったし、やっぱり自分はまだ勉強を続けたいなって思って。4年生の10月頃には留学することを決めて、そこから英語の猛勉強を始めました」

加藤 「根がマジメなので、就活は結構ちゃんとやってました。15社くらいは受けてたと思います。でも、私はとにかく働きたくないって気持ちが強くて……とにかく譲れない条件が『年間休日120日以上、残業ナシ』だったんですけど、行きたいと思える企業が全然なくて……就活は諦めました」

――ところが今は皆さん、普通に働いてらっしゃいますよね。新卒一括採用ではなく、中途で採用試験を受けられたんですか?

 

楽しい懇談中のようす
上田 「卒業後は、4月から9月まで8カ月間フリーターをしつつ就職支援会社で研修を受けて、1社目の文房具用品メーカーに入社……したものの、ここでも全然やる気が出なくて。やっぱり好きなことを仕事にしたいと思って、未経験でも採用してくれる編集プロダクションに転職しました。その後また転職して、今は出版社で電子書籍担当の営業をしてます」

ワタミ 「俺は結局、卒業後のフリーター期間は2カ月くらいかな。ハローワークで見つけた中堅出版社の広告営業に中途採用枠で受かって、6月には社会人デビュー。

 ちなみに、第二新卒枠じゃなくて中途枠の採用だったから、研修もなくて、最初はかなり苦戦しました。3カ月後くらいにやっと営業が取れて、その時は嬉しかった(笑)。今は転職して、上場を目指しているITベンチャー企業で働いてます」

 

――既卒フリーターからの就活は、すんなり採用が決まったんですか?

ワタミ 「意外と、すんなり。俺の場合は、現役就活生の頃はとにかく周りの人と比べまくっちゃって、『俺にはアピールできるような長所や実績はない』って思い込んでたんです。今思えば、『僕はダメなんです』ってオーラを出しまくってたから、そりゃ落ちるよなって。逆に、既卒時の面接では、『自分ってこんな人間なんです!』って開き直りつつ、自分のペースで就活できたから良かったのかも。

 やっぱり面接では、なんで就職しなかったのか質問されたから、正直に『漫画家目指してました!』って答えてた。そのわりに絵がヘタだから、入社後は恥ずかしい思いをしたけど……(笑)。でも、おかげで全国誌に自分の漫画を掲載してもらったり、ラッキーなこともあったな」

にゃんちゅう 「私は卒業後は1カ月間フリーな時間を過ごして、5月からアメリカへ。留学中はマジで勉強したし、マジで楽しかった。本当はもっといたかったけど、家庭の事情で7カ月後には帰国。その後は、とりあえず地元(岩手)に戻って、通っていた自動車学校に仕事を紹介してもらったり、塾のアルバイトをして過ごしてた。

 でもやっぱり地元から離れたくて、ほぼ家出同然で東京に出てきて職を探してみたら、1社目で採用が決まって。今は外資系の塾講師として働いてます」

――金銭面が許せばですが、卒業してから留学というルートも、全然アリですよね。

加藤 「私は新卒就職はスルーして、卒業後2カ月間くらいニートしてたんですけど、一念発起して就職コンサルのナビサイトで職を探し始めて、5月にはインフラ系の会社の事務職に就職しました。でもその職場、自分の仕事が終わっても人の仕事を手伝わないと帰れないみたいな風潮があって、すごくイヤで。通勤電車もイヤだし……。

 だから1年で辞めてまたニートに戻って、彼氏の家に居候しながら4カ月くらい遊んでたんですけど、また昨年の秋からフルタイムのアルバイトをしてます」

――加藤さんはそこまで働きたくない気持ちが強いのに、なぜ現在はアルバイトをしてるんですか?

加藤 「やっぱり収入がないのはツラくて……(笑)。あとは、依然として働きたくはないですけど、なんとなく許容範囲が見えてきたっていうか。将来的に在宅で仕事ができるようになればいいなあと考えて、今はアルバイトでライター業をしていて、経験を積んでるところです」

卒業してみたら「新卒就職できなくても大丈夫じゃん」と気づいた
――就活生は、「新卒で内定ないと人生お先真っ暗」みたいな思い込みに陥りがちなところがあると思うのですが、皆さんにはそういう焦りはありませんでしたか?

にゃんちゅう 「全然、とくになかったです。就活が解禁されて、友達がリクルートスーツを着て授業中にES書いてる姿を見ても、『なんかやってんな~』って思うくらい」

ワタミ 「僕は、卒業してフリーターやるぞってハラを決めた時は良かったんですけど、卒業したら何も身分がなくなるんだと思うと、急に不安になって……卒業式には出席しませんでした(笑)。でも、フリーター時代は大学の仲間と普通に飲みに行ったり、集まりにはよく顔を出してましたね」

上田 「ボクは浪人を経験してたので、学校とか会社とか、所属する場所がなくなっても意外と平気でした。1人暮らしでキツイ時もありましたけど、バイトもしてたし、あとおじいちゃんに借金したりして……秋田のおじいちゃんとおばあちゃん、本当に感謝してます! ……って感じでなんとかなっていたので、こうなったら自分のやりたいことを追いかけようって、逆に吹っ切れましたね。まあ、早稲田から大手メーカーの Nik●n に就職した女の子を好きになったときは、自分に自信がなくて落ち込んだりもしましたけど……」

加藤 「卒業してニートになった時は、とにかく『働かなくていいんだ! 嬉しい!! 』って感じでした(笑)。卒業したての4月は開放感がものすごくて、缶チューハイ片手にひとりでお花見したり。でも、お金がないのだけはとにかくツラくて……お金さえあれば、ずっとニートしてたかった(笑)」

にゃんちゅう 「就活生の頃は、新卒で就職以外の道が提示されることはなかったし、就職するのが当たり前って思い込む人は多いんじゃないかな。だから就活生は、何十社も受けて、どこでもいいから決まった企業に行くしかない、ってなる。卒業してから、そんな風に人生が決められているわけがないって、当たり前のことに気づいたんです。同じ境遇の人たちとも、こうして知り合えましたし(笑)」

 

「就活生だからって、全て企業の言う通りにしなくてもいい!」
――皆さん「いちおう就活はしたけれど、それぞれの事情から就活戦線を降りた」ってことですね。就活のルールに馴染めなかったという意見が多かったですが、これだけは主張したいことってありますか?

上田 「手書きのESはマジでムダ! とりあえずES書いて出さないと始まらないわけですけど、俺みたいに文字を手で書くのが苦手な人間もいるんですよ。今思えば、そんなルール無視して全部パソコンで打てば良かったって思います。それで落とすような会社は俺には合ってないってことだし、行かなくて正解だって今なら断言できる」

――企業側の提示するルールと、自分の価値観が合致すればOKですもんね。

加藤 「就活って、何十社も受けることを前提で『自分の軸を決めろ』ってよく言われると思うんですけど、自分の軸を鋭くしていくためにいらないところを削っていくのが人生だと思います。就活生だからって、何事も企業の言う通りにしなくてもいいはず」

にゃんちゅう 「でも、企業と就活生じゃ立場が違うし、当時はそうしなきゃならないって思っちゃうんだよね。あと、時間も交通費もかけて“御社”の面接会場まで行くのに、さらに控え室でめちゃくちゃ待たされるのがやってらんなかった!」

――就活って、理不尽なことは少なくありませんよね。「それが社会だ、我慢しろ」なんて決めつけられるのもおかしな話です。

加藤 「私が印象に残ってるのは、とある面接で『大学で勉強してきたことで、弊社に役立つことはありますか?』って聞かれたこと。私は自分のために大学で教養を学んだし、その会社の詳しい業務内容は入らないとわからないので、『お前のために勉強してんじゃねーよ!!』ってすっごくムカつきました。ああ、社会が文化を潰すって、こういうことなんだなーって。社会のために人があるんじゃなくて、人のために社会があるんだと思います」

――真面目な人ほど「社会や会社の役に立たなくちゃ!」と追い込まれて身を削ってしまうと思うので、冷静に自分の信念を貫くことも大切ですね。皆さん、内定なしで卒業した者として、現役就活生はもちろん、まさにこの春、内定を持たずに卒業した後輩たちへのアドバイスはありますか?

にゃんちゅう 「今の就活システムって、絶対に大学3年間で自分のやりたい仕事を見つけなきゃいけない、就職するタイミングもみんな一緒、って一律に決められているのは変だと思います。働くことは大切だけど、就職するタイミングはそれぞれでいいはず」

ワタミ 「手当たり次第何十社も受けて、面接で同じことを言って、採用された企業に行く……っていうのは、歪だよね」

上田 「僕はぶっちゃけ、大企業に入った方がいいと思う。なぜなら、大企業なら新卒を何百人、何千人って採用するからアホでも紛れ込めます」

にゃんちゅう 「でも、大手企業に入れなくても人生はなんとかなっていうのは、振り返ってみれば全然、当たり前のことだよね。私は就活しなかったことは全然後悔してないな」

上田 「たしかに、俺も最初は大手に入れなかったらモテ市場において負け組と思って落ち込んでたけど、フリーター期間中に新聞社に勤めるバリキャリのお姉さんと付き合って同棲もしたし、それで解脱した。意外と関係ない」

にゃんちゅう 「上田くんはなんかヒモ体質っぽいし、『きみはペット』(※小川彌生による名作少女漫画。新聞社勤めのバリキャリかつ容姿端麗なスミレが、突然現われた年下男子のモモと同棲するラブストーリー)とか読んで学んだらいいと思うよ」

加藤 「あんまり新卒にこだわらないで、回り道はしてもいいよって思いますけど、もし就活するなら会社のためじゃなく自分のためにやってほしいなって思います」

ワタミ 「自分のやりたいことをやってればそれが武器にもなるし、気負わないで、好きなようにやったらいいってことですね。それでもし内定が出なくても、詰まないし、死んだりしないから」

にゃんちゅう 「人生、長いもんね」

就職しないで大学卒業したら、人生は詰むか?~新卒で就職できなかった!!座談会

 春――今年も、新卒の就職戦線が火蓋を切った。世の就活生が最も恐れているのは、「内定を得られないまま卒業」という“最悪”の状況ではないだろうか。

 しかし、就職先が決まらずに大学を卒業してしまったら、本当にその瞬間から落伍者として生きていかざるを得ないのか。ハタチそこそこにして「人生終了」の烙印を押されてしまうのか――?

 いやいや、落ち込むことなかれ。就職せずに大学を卒業したが、どっこい元気にたくましく生きている人たちは、たしかに存在する。新卒でなくとも就職は可能だし、人生は絶対に詰まない。当事者たちは、意外と楽しそうである。

座談会メンバー
・ワタミ(男性)28歳/東京出身/上場を目指すITベンチャー企業勤務(マーケティング)/年収400万円台
・にゃんちゅう(女性)27歳/岩手出身/外資系学習塾勤務(講師)/年収400万円台
・加藤(女性)25歳/北海道出身/2017年3月に卒業/ウェブサイト運営会社勤務(アルバイトでライター業)/年収200万円台
・上田(男性)27歳/東京出身/2015年3月に卒業/電子書籍出版社勤務(営業)/年収300万円台

意外となんとかなる! 既卒フリーターの就活、その後……
――本日はお集まりいただきありがとうございます。さっそくですが、皆さんは当時、就職活動はしていたのでしょうか?

上田 「就活はしてました。じつは、内定も決まってたけど、卒業式の当日に辞退したんです。もともと、卒業ギリギリに決まって不本意な会社で。

 いちおう、現役の就活生のときはちゃんと行きたい業界があって、OB訪問もしたし説明会ではめっちゃ挙手して社員に質問しまくるとか、バリバリやってました。でも、志望の会社に落ちた途端、やる気がゼロになって。その後は適当に選考を受けてました。
でもあのやる気ゼロの状態で入社したとしても、会社にとっても良くなかっただろうしら、今考えても入社しなくて正解!」

ワタミ 「俺も、就活はそれなりにしてたけど、面接が苦手で落ちまくって。就活はスッパリ辞めて、『漫画家になる!』と決めて、大学4年の12月に新しいバイト先を紹介してもらって。卒業後は漫画を描きながらフリーター生活に突入しました」

にゃんちゅう 「私は卒業してから、アメリカに語学留学に行きました。就活もスタートダッシュの段階ではそこそこしてみたけど、就活システムに違和感があったし、やっぱり自分はまだ勉強を続けたいなって思って。4年生の10月頃には留学することを決めて、そこから英語の猛勉強を始めました」

加藤 「根がマジメなので、就活は結構ちゃんとやってました。15社くらいは受けてたと思います。でも、私はとにかく働きたくないって気持ちが強くて……とにかく譲れない条件が『年間休日120日以上、残業ナシ』だったんですけど、行きたいと思える企業が全然なくて……就活は諦めました」

――ところが今は皆さん、普通に働いてらっしゃいますよね。新卒一括採用ではなく、中途で採用試験を受けられたんですか?

 

楽しい懇談中のようす
上田 「卒業後は、4月から9月まで8カ月間フリーターをしつつ就職支援会社で研修を受けて、1社目の文房具用品メーカーに入社……したものの、ここでも全然やる気が出なくて。やっぱり好きなことを仕事にしたいと思って、未経験でも採用してくれる編集プロダクションに転職しました。その後また転職して、今は出版社で電子書籍担当の営業をしてます」

ワタミ 「俺は結局、卒業後のフリーター期間は2カ月くらいかな。ハローワークで見つけた中堅出版社の広告営業に中途採用枠で受かって、6月には社会人デビュー。

 ちなみに、第二新卒枠じゃなくて中途枠の採用だったから、研修もなくて、最初はかなり苦戦しました。3カ月後くらいにやっと営業が取れて、その時は嬉しかった(笑)。今は転職して、上場を目指しているITベンチャー企業で働いてます」

 

――既卒フリーターからの就活は、すんなり採用が決まったんですか?

ワタミ 「意外と、すんなり。俺の場合は、現役就活生の頃はとにかく周りの人と比べまくっちゃって、『俺にはアピールできるような長所や実績はない』って思い込んでたんです。今思えば、『僕はダメなんです』ってオーラを出しまくってたから、そりゃ落ちるよなって。逆に、既卒時の面接では、『自分ってこんな人間なんです!』って開き直りつつ、自分のペースで就活できたから良かったのかも。

 やっぱり面接では、なんで就職しなかったのか質問されたから、正直に『漫画家目指してました!』って答えてた。そのわりに絵がヘタだから、入社後は恥ずかしい思いをしたけど……(笑)。でも、おかげで全国誌に自分の漫画を掲載してもらったり、ラッキーなこともあったな」

にゃんちゅう 「私は卒業後は1カ月間フリーな時間を過ごして、5月からアメリカへ。留学中はマジで勉強したし、マジで楽しかった。本当はもっといたかったけど、家庭の事情で7カ月後には帰国。その後は、とりあえず地元(岩手)に戻って、通っていた自動車学校に仕事を紹介してもらったり、塾のアルバイトをして過ごしてた。

 でもやっぱり地元から離れたくて、ほぼ家出同然で東京に出てきて職を探してみたら、1社目で採用が決まって。今は外資系の塾講師として働いてます」

――金銭面が許せばですが、卒業してから留学というルートも、全然アリですよね。

加藤 「私は新卒就職はスルーして、卒業後2カ月間くらいニートしてたんですけど、一念発起して就職コンサルのナビサイトで職を探し始めて、5月にはインフラ系の会社の事務職に就職しました。でもその職場、自分の仕事が終わっても人の仕事を手伝わないと帰れないみたいな風潮があって、すごくイヤで。通勤電車もイヤだし……。

 だから1年で辞めてまたニートに戻って、彼氏の家に居候しながら4カ月くらい遊んでたんですけど、また昨年の秋からフルタイムのアルバイトをしてます」

――加藤さんはそこまで働きたくない気持ちが強いのに、なぜ現在はアルバイトをしてるんですか?

加藤 「やっぱり収入がないのはツラくて……(笑)。あとは、依然として働きたくはないですけど、なんとなく許容範囲が見えてきたっていうか。将来的に在宅で仕事ができるようになればいいなあと考えて、今はアルバイトでライター業をしていて、経験を積んでるところです」

卒業してみたら「新卒就職できなくても大丈夫じゃん」と気づいた
――就活生は、「新卒で内定ないと人生お先真っ暗」みたいな思い込みに陥りがちなところがあると思うのですが、皆さんにはそういう焦りはありませんでしたか?

にゃんちゅう 「全然、とくになかったです。就活が解禁されて、友達がリクルートスーツを着て授業中にES書いてる姿を見ても、『なんかやってんな~』って思うくらい」

ワタミ 「僕は、卒業してフリーターやるぞってハラを決めた時は良かったんですけど、卒業したら何も身分がなくなるんだと思うと、急に不安になって……卒業式には出席しませんでした(笑)。でも、フリーター時代は大学の仲間と普通に飲みに行ったり、集まりにはよく顔を出してましたね」

上田 「ボクは浪人を経験してたので、学校とか会社とか、所属する場所がなくなっても意外と平気でした。1人暮らしでキツイ時もありましたけど、バイトもしてたし、あとおじいちゃんに借金したりして……秋田のおじいちゃんとおばあちゃん、本当に感謝してます! ……って感じでなんとかなっていたので、こうなったら自分のやりたいことを追いかけようって、逆に吹っ切れましたね。まあ、早稲田から大手メーカーの Nik●n に就職した女の子を好きになったときは、自分に自信がなくて落ち込んだりもしましたけど……」

加藤 「卒業してニートになった時は、とにかく『働かなくていいんだ! 嬉しい!! 』って感じでした(笑)。卒業したての4月は開放感がものすごくて、缶チューハイ片手にひとりでお花見したり。でも、お金がないのだけはとにかくツラくて……お金さえあれば、ずっとニートしてたかった(笑)」

にゃんちゅう 「就活生の頃は、新卒で就職以外の道が提示されることはなかったし、就職するのが当たり前って思い込む人は多いんじゃないかな。だから就活生は、何十社も受けて、どこでもいいから決まった企業に行くしかない、ってなる。卒業してから、そんな風に人生が決められているわけがないって、当たり前のことに気づいたんです。同じ境遇の人たちとも、こうして知り合えましたし(笑)」

 

「就活生だからって、全て企業の言う通りにしなくてもいい!」
――皆さん「いちおう就活はしたけれど、それぞれの事情から就活戦線を降りた」ってことですね。就活のルールに馴染めなかったという意見が多かったですが、これだけは主張したいことってありますか?

上田 「手書きのESはマジでムダ! とりあえずES書いて出さないと始まらないわけですけど、俺みたいに文字を手で書くのが苦手な人間もいるんですよ。今思えば、そんなルール無視して全部パソコンで打てば良かったって思います。それで落とすような会社は俺には合ってないってことだし、行かなくて正解だって今なら断言できる」

――企業側の提示するルールと、自分の価値観が合致すればOKですもんね。

加藤 「就活って、何十社も受けることを前提で『自分の軸を決めろ』ってよく言われると思うんですけど、自分の軸を鋭くしていくためにいらないところを削っていくのが人生だと思います。就活生だからって、何事も企業の言う通りにしなくてもいいはず」

にゃんちゅう 「でも、企業と就活生じゃ立場が違うし、当時はそうしなきゃならないって思っちゃうんだよね。あと、時間も交通費もかけて“御社”の面接会場まで行くのに、さらに控え室でめちゃくちゃ待たされるのがやってらんなかった!」

――就活って、理不尽なことは少なくありませんよね。「それが社会だ、我慢しろ」なんて決めつけられるのもおかしな話です。

加藤 「私が印象に残ってるのは、とある面接で『大学で勉強してきたことで、弊社に役立つことはありますか?』って聞かれたこと。私は自分のために大学で教養を学んだし、その会社の詳しい業務内容は入らないとわからないので、『お前のために勉強してんじゃねーよ!!』ってすっごくムカつきました。ああ、社会が文化を潰すって、こういうことなんだなーって。社会のために人があるんじゃなくて、人のために社会があるんだと思います」

――真面目な人ほど「社会や会社の役に立たなくちゃ!」と追い込まれて身を削ってしまうと思うので、冷静に自分の信念を貫くことも大切ですね。皆さん、内定なしで卒業した者として、現役就活生はもちろん、まさにこの春、内定を持たずに卒業した後輩たちへのアドバイスはありますか?

にゃんちゅう 「今の就活システムって、絶対に大学3年間で自分のやりたい仕事を見つけなきゃいけない、就職するタイミングもみんな一緒、って一律に決められているのは変だと思います。働くことは大切だけど、就職するタイミングはそれぞれでいいはず」

ワタミ 「手当たり次第何十社も受けて、面接で同じことを言って、採用された企業に行く……っていうのは、歪だよね」

上田 「僕はぶっちゃけ、大企業に入った方がいいと思う。なぜなら、大企業なら新卒を何百人、何千人って採用するからアホでも紛れ込めます」

にゃんちゅう 「でも、大手企業に入れなくても人生はなんとかなっていうのは、振り返ってみれば全然、当たり前のことだよね。私は就活しなかったことは全然後悔してないな」

上田 「たしかに、俺も最初は大手に入れなかったらモテ市場において負け組と思って落ち込んでたけど、フリーター期間中に新聞社に勤めるバリキャリのお姉さんと付き合って同棲もしたし、それで解脱した。意外と関係ない」

にゃんちゅう 「上田くんはなんかヒモ体質っぽいし、『きみはペット』(※小川彌生による名作少女漫画。新聞社勤めのバリキャリかつ容姿端麗なスミレが、突然現われた年下男子のモモと同棲するラブストーリー)とか読んで学んだらいいと思うよ」

加藤 「あんまり新卒にこだわらないで、回り道はしてもいいよって思いますけど、もし就活するなら会社のためじゃなく自分のためにやってほしいなって思います」

ワタミ 「自分のやりたいことをやってればそれが武器にもなるし、気負わないで、好きなようにやったらいいってことですね。それでもし内定が出なくても、詰まないし、死んだりしないから」

にゃんちゅう 「人生、長いもんね」

新生活は「ダイソー」へ急げ! 4月中ならまだ間に合う、「ダイソー」使い捨てグッズで“敷金全額返金対策”

春は新生活シーズン。先月新しい住まいに引っ越し、やっと荷物が片付いたという人も多いでしょうか。しかし、ほっとする前にやるべきことがあります。“敷金全額返金対策”はお済みでしょうか?

賃貸物件の場合、引っ越す際には必ず部屋の状態をチェックされ、汚れや傷がある分だけ修理費を請求されます。大概は入居する際に支払った敷金から引かれ、余った分は返金、足りなかった場合は追加で支払いをします。少しでも手元にお金を多く残すためには、入居後すぐに傷や汚れの対策をすることが重要! そこで先日無事に引っ越しを終えたばかりの筆者が、100円ショップ「ダイソー」の使い捨てグッズで、「これだけは押さえておきたい対策」を紹介します。

なお最近は、「入居時の敷金ゼロ」を謳う物件も多い印象ですが、退去時に修理費を請求されるため、支払うタイミングが違うだけです。ご注意ください。

 

キッチン周りは油汚れ対策を念入りに
退去時に重点的に見られる場所のひとつはキッチン。キッチンまわりで放置するともっとも掃除が大変なのは、油のはねと換気扇(レンジフード)です。

鍋やフライパンの油が周囲の壁に飛び散るのを防ぐ便利グッズは定番ですが「アルミパネル」。

 

システムキッチン用アルミパネル
ガスコンロの種類によって商品も分かれており、筆者はシステムキッチン用を購入。通常は左右と前をガードしますが、筆者の家の場合、壁があるのは前と左だけのため折り目を変えて設置しました。自分の好きな形に変えられるところも便利です。

 

壁に油が飛ぶのを予防できる
換気扇(レンジフード)のほこりや油汚れ対策に便利なのは「レンジフードフィルター」。

 

ミシン目入りレンジフードフィルター
ミシン目も入っているので、簡単に自分の家の大きさに合わせることが可能です。フィルターをセットの磁石(4個)で留めれば設置は完了。四つ角の磁石だけでは物足りなさを感じたので、適度に磁石を足し、カバー力を高めました。

 

設置時、高確率で頭をフードにぶつけるので要注意
また、レンジフードやコンロが汚れた場合は専用シートでなるべく早く拭くことを忘れずに。専用シートが手元にない場合は、メイク落としシートでも代用可。

 

水まわりで見落としがちなアノ場所
次に重要なのは、風呂場、トイレ、洗面所といった水周りの対策。風呂場でもっとも注意すべき場所は排水溝のまわりで、髪の毛やシャンプーのカスは詰まり、嫌な臭いの原因になります。そこで役立つのが、「排水溝ネット」。キッチンの排水溝にネットをする人は多いと思いますが、お風呂場にも設置しましょう。

 

排水溝ネット ロングタイプ(40枚入り)
試しに排水溝の内カバーと外カバーどちらにもはめてみたところ、より髪の毛の掃除が楽になりました。

 

しっかり伸ばしてから被せるのがポイント
意外と見落としがちなのは、洗面所とトイレの換気扇。そのままにしていると埃だらけになります。「レンジフィルター」を切って使うこともできますが、専用のフィルターも販売しています。

 

銀イオン換気扇フィルター
こちらはビリビリテープを換気扇に貼るタイプで、磁石よりも取替えが簡単。「Ag」の模様が見えにくくなったら、取替えのタイミングだそうです。

 

ビリビリテープは8箇所に貼りました
トイレは便座に傷や汚れが付かないように「便座シート」を貼ることをおすすめします。

 

便座シート ナチュラルフラワー柄
花柄のほかにも動物の柄など様々な種類のかわいい柄があります。汚れても洗うことで繰り返し使うことが可能と記載されていますが、一度洗ってみたところけっこう粘着力が落ちてしまいました……。また、便座の大きさに合わせてシートを切り取ることも可能ですが、便座に貼ったままサイズ調整をしようとすると危険。筆者は貼ったままシートにはさみを入れ、なんとさっそく便座を傷つけてしまったので、必ずはがしてから切るようにしてください!!!!

 

床や壁のへこみ・傷は修復不可!
最後に、退去時にもっとも重要視されるのは、床や壁の傷・へこみ。ここだけは掃除で何とかなるものではありません。そこで重要なのが、コルクシートです。

 

コルクシート 大と小
コルクシートは、椅子や机、ソファー、テレビ台……床に置くものすべての脚に貼りましょう。サイズ違いもありますし、コルクなので木製の椅子や机に張ってもお洒落感を損ないません。

 

木製の椅子に貼っても悪目立ちしません
その他、開けたときに壁にぶつけてしまう可能性のあるドアがある場合は、壁に「クッションゴム」を貼ることで、傷の予防ができます。

今回紹介した商品はどれも使い捨てのため、汚れたら捨てて取り替えるだけ。事前に設置するだけで日々のお掃除もだいぶ楽になります。

「あの時やっておけば……」と退去時に後悔してももう遅い! 低いコストでなるべく多くの敷金を返却してもらいましょう。

NGT48事件「犯人と交際していたメンバー」が明らかになっているのに処分できないAKSの闇

 NGT48の山口真帆が昨年12月に自宅で暴行を受けた事件で、NGTを運営する株式会社AKSの言い訳が限界を突破している。AKSは3月21日に第三者委員会による調査報告書を公開し、22日に記者会見を開いた。しかし会見では松村匠取締役が「メンバーと話し合う」「コミュニケーションをとっていく」と繰り返すばかりだった。

 会見中に山口真帆が「松村取締役に公開謝罪を強要された」「犯人と交際していたメンバーがいる」等のツイートをぶつけたことで、質疑応答は非常に長引いたが、やはりAKS側の言葉はすべて要領を得なかった。AKSは会見の前に臨時取締役会を開いたそうだが、調査報告書の内容を読み込んでいれば「このままではツッコミどころが多すぎる」と気付きそうなものだ。にもかかわらず、丸腰で会見したAKSの経営陣には疑問しかない。

 まずこの報告書には、なぜ犯人たちを検察が不起訴にしたかの記述は一切ない。意図的に省かれているのかと勘繰りたくなるほどだ。また事件発覚からTwitterを中心に、一部のメンバーだけでなくNGT前支配人やAKS上層部にいた人物たちが“ごく一部のファン”との“私的領域で接触”、具体的に酒の場で一緒に写真を撮るなどしていることが明らかになってきたが、それに関する記述も全くなかった。

 そしてAKSは“ごく一部のファン”と“私的領域で接触”したと思しき12人のメンバーを不問にするとしたが、報告書をよく読めば、私的領域で接触していたメンバーのうち数名に関しては「思しき」ではなく「事実」である。山口真帆が犯人グループと親しくしていたメンバーの解雇を主張するのは当然のことだろう。

 報告書において犯人グループは甲、乙、丙と記されている。この3名のNGTファン男性は、調査に協力しなかったそうだ。

 この甲、乙、丙は握手会を含む多くのNGTの活動現場へ積極的に足を運んでおり、彼らを「ファン」と認識していたメンバーは多いだろう。山口もその一人と考えられる。だが「ファンとアイドル」という関係ではなく、友人もしくは恋人のような親密さでもって、私的領域で接触していたメンバーが数名いることは、報告書から明らかである。

 山口を襲った甲は、「メンバー(AとBとC)にも相談して、こうすればまほほんと話せるよ、と提案されてやった」と、山口に説明したという(録音データあり)。

 山口は、そもそも2018年10月7日の握手会で甲から「Cがお前の家に行けってめっちゃ言ってくるんだけど」などと言われていたという。また事件後、新潟警察署の警察官から、甲が当該マンションのほかに新潟市内に3つの部屋を借りておりそのうちのひとつがCの居住するマンションであると聞いたことを指摘して、Cの本件事件への関与を主張している。

 要するにこの「C」なるメンバーが、「犯人と交際しているメンバー」だと山口は目しているのだろう。

 さらに、おそらく「B」と表記されているメンバーにあたると考えられるが、報告書の別の項目では、丙と親密だったメンバーもいることが事実として記されている。

 報告書の「(5)ごく一部のファンとメンバーとの関係」には、<本件調査野中で、「噂」レベルではなく、具体的な事実として垣間見ることができた>として、次のように箇条書きされている。太字はwezzy編集部による。

1 丙と思われる男性から話しかけられ、何の抵抗もなく会話をしているメンバーがいること、しかも、その内容が他の複数のメンバーの現時点での行動に関するものであること

2 丙と複数回個別に会っていたメンバーがいること

3 甲が、山口氏の部屋の番号を知った経緯について、相当前に何人かのメンバーに聞いたと述べていること(録音データより)

4 甲が、本件事件が発生することを知っていたかもしれないとして特定のメンバーの名前を挙げていること(録音データより)

5 甲が、以前より、当該マンション内で、他のメンバーと会うなどしていたことから、その延長線上で、山口氏が公演終了後に帰ってきた際に、外で話すより当該マンション内で声をかけたほうがいいと考えて当該マンション内で山口氏に声をかけたと述べていること

6 甲が山口氏と話すために山口氏の家に行くことについて相談していたメンバーがいるような発言をしていること(録音データより)

7 本件事件後に、数名のメンバーがファンとの「つながり」があったとして自ら申告していること

 この1と2を「B」と考えることが出来る。ちなみに、Bは以前、当該マンションに居住していたが、事件発生の数カ月前に退去しているともある。

 

 そして先に報告書から引用した「山口は2018年10月7日の握手会で甲から『Cがお前の家に行けってめっちゃ言ってくるんだけど』などと言われていた」「山口は事件後、新潟警察署の警察官から、甲が当該マンションのほかに新潟市内に3つの部屋を借りておりそのうちのひとつがCの居住するマンションであると聞いた」という点を合わせると、3~6に該当するのが「C」ということになるだろう。

 これを踏まえて、山口真帆は会見中、<他のファンには公表できないような、特定のファンとの私的交流を繋がりと言うのはメンバーのみならずファンの皆さんも認識していると思います。証拠がないと仰っていますが、犯人グループとの交際を認めたメンバーもいます>とツイートしているのだ。

 会見終盤、このツイートについて記者から質問を受けたAKS松村匠取締役は、「把握していない」としている。

 記者がこの山口のツイート内容を引き、「第三者委員会もAKSさんも、誰か犯行グループとつながっているメンバーがいたっていう事実を、今日、今、初めて知ったということでよろしいでしょうか」と質問すると、松村氏は「そうですね」としどろもどろで答えてしまっているのだ。

 丙と「つながって」いたことが事実として第三者委員会の調査でも認められているメンバーB。そして甲が「つながって」いたと供述しているメンバーC。犯人グループとのつながりを持つメンバーを、“不問”にしたまま、NGTは“前向きに”“メンバーとスタッフがコミュニケーションをとることで”再生しようという、そんな所信表明の会見だった。

村上信五が小島瑠璃子との熱愛報道で「この度は本当に…」スルーしない異例の対応なぜ

 関ジャニ∞ の村上信五とタレントの小島瑠璃子の熱愛疑惑が再燃している。村上は報道を否定し、バラエティ番組で謝罪して笑いを取ったが、恋愛や結婚を制限するアイドルビジネスの限界は、嵐の活動休止にも大きく関与している。

 2月1日発売の「FRIDAY」(講談社)は、関ジャニ∞の村上信五とタレントの小島瑠璃子が西麻布の個室カラオケで密会していたと報じた。1月下旬の夜、関ジャニメンバーは西麻布にある個室のカラオケ店で新年会を行っており、小島が途中から合流したという。ツーショットは掲載されておらず、二人は時間差で帰宅したようだ。

 新年会の後日、記者が村上を直撃し、「小島を新年会に呼んだか」と質問したところ、村上は「知らんよ! 誰かが呼んでてビックリしたよ、俺も」とあけすけなリアクション。「お付き合いはされていない?」との質問にも、「ない、ない(笑)」と明るく否定していた。

 しかし記事では、村上と小島が交際していることはもはや既定路線として話が進む。二人はジャニーズの人気者である村上の立場を考慮して、「撮られても交際は認めないという条件のもとで付き合い始めた」と記されている。

 村上と小島は2017年10月にも、村上のマンションに小島が通う「お泊まり愛」を同誌が報じた。二人は当時も熱愛を否定していたが、この疑惑が1年4カ月を経て再燃しているというわけだ。

 2月18日放送の『月曜から夜ふかし』(日本テレビ系)では、マツコ・デラックスから小島との熱愛報道を突っ込まれた村上が「コメントを取りに、うちのマンションの玄関まで(記者が)来はったんですよ。だからもうそれはもう何にもないから、もうホンマに! もう勘弁してください! ホンマに」「あともうホンマにこじるりに申し訳ないから」と、改めて交際を否定していた。

 なおもマツコから「こじるりに謝ったほうがいいわよ、そろそろ。何なのよ! もうあんたホントに。謝りなさいよ、多方面に」とイジられた村上は、「すいませんでした。この度は本当にすいませんでした!」と大仰に謝罪し、視聴者の笑いを誘った。村上と小島が「撮られても交際は認めないという条件のもとで付き合」っているか知る由もないが、関ジャニ∞の新年会に小島が呼ばれて出向いたことは確かなようだった。

 

 村上は自らの週刊誌報道をネタに昇華させるほどの胆力があったが、とはいえ恋愛疑惑を週刊誌に書き立てられただけで「謝罪」するというのもおかしな話だ。ジャニーズタレントが恋愛を公表しないのはファンビジネスの不文律であるにせよ、村上信吾はすでにアラフォーの年齢であり、恋愛どころか結婚を考えても自然な年齢に差し掛かっている。それでもなお、「多方面に謝罪」する必要はあるのだろうか。

 また、恋愛に関する週刊誌報道があったとして、テレビなどでそれに言及するジャニーズタレントはごく稀。何事もないかのようにスルーして風化させるのが通例だ。村上の場合は、本当に小島との交際が「ない」から、番組で冗談として話したのかもしれない。2017年の報道時も、同番組でマツコに「で、どうなの?」と聞かれ、村上は「隣にも座ってくれへんかった。ずっと対面」と、恋愛関係にないことを強調しつつも小島が深夜に自宅にやって来たことは認めたようだった。いずれにしろ村上はジャニーズとしては異例の対応をしていることになる。

大野智の熱愛謝罪会見は、嵐の活動休止の引き金に?
 同じように異例の対応をとったことがあるジャニーズタレントがもう一人いる。今年1月に活動休止を発表した嵐の大野智だ。2015年、大野は「FRIDAY」に10歳年下の元女優との岩盤浴デートおよび同棲を報じられていた。週刊誌報道の翌日は嵐のコンサートだったが、大野は開演前に記者会見を開き、「僕の軽率な行動でファンの皆様を悲しい気持ちにさせてしまったこと、反省し、申し訳ない気持ちでいっぱいです」「友人の1人で同棲という事実は一切なく、お付き合いも一切していません。もう会うことも一切ございません」と謝罪し、交際を否定するに至った。

 何を撮られてもまったくお咎めなしでスルーされるタレントがいる一方で、矢面に立たされるタレントもいるというのは、理不尽なことだ。そもそも「熱愛」というごく普通のことで謝罪しなければならないこと自体がおかしい。

 

 大野は1月の会見で「自由に生活をしてみたい」「だいたい3年前くらいからそういう気持ちが芽生えて、強くなっていった」と説明していたが、3年前という時期は「FRIDAY」の熱愛報道および謝罪会見と時期が重なる。

 また、嵐の活動休止にはメンバーそれぞれの結婚が絡んでいるともいわれている。これまで、国民的アイドルを自覚して恋愛をひた隠しにしてきたメンバーが、自由を求めて「嵐」という荷を降ろす−−全員が30代後半に差し掛かった今、その道理も理解できるだろう。

 「ジャニーズだから恋愛できない」「結婚できない」という理屈は、これまでアイドルビジネスにおいて自明のことだった。しかし当然ながら、ジャニーズタレントもアイドルである前にひとりの人間であり、恋愛や結婚という人生プランを制約していいものではない。多方面に影響を及ぼし大きな金が動く仕事をしている彼らではあるが、だからこそ週刊誌が「熱愛」をかぎつけたときに、それがもし事実であれば「謝罪」ではなく堂々と認め、祝福を受けられるようにしていったほうが良いのではないだろうか。

木村拓哉の海外進出戦略が本格化 “素顔解禁”で崩すアイドル像

 木村拓哉はSMAP解散後の二年で、大きな変貌を遂げた。単純に年齢を重ねて老け込んだということでもなく、アイドルとしてではない活動方針が明確に定まったようだ。

 昨年12月には、中国版ツイッターといわれている「Weibo(微博)」で、自身の公式アカウントを開設。木村と同じジャニーズタレントでは、山下智久も今年の6月にWeiboのアカウントを開設し、現在約50万のフォロワーを集めている。一方、木村は開設からわずか5日で約40万のフォロワーを獲得、中華圏でもファンが多いことを証明してみせた。

 木村は早速、中国語で「おはようございます」という文章と共にコーヒーの写真をアップしたり、「メリークリスマス」という文章と東京タワーの写真を上げたりと、番宣以外のプライベートな投稿を活発化。こういった投稿に対して、中華圏のファンだけでなく日本のファンからも、「キムタクを身近に感じられる」といった喜びの声が出ている。SMAP時代では、考えられないことだった。

 長年、木村拓哉は“スター”として、自身の素の表情や家族を連想させるような言動は避けてきた。それがジャニーズ事務所のやり方であり、SMAPマネージャーの方針でもあった。しかし、ここへきて木村は少しずつそのイメージを払拭しようとしている。

「私服コーデ」や「家族の話題」も解禁した木村拓哉の思惑
 2019年1月9日に発売される雑誌「an・an」(マガジンハウス)では、私服コーデや長年の愛用している、デニムやブーツ、シルバーアクセサリーを披露する。グラビア撮影当日に木村が着てきた私服をそのまま納めたショットもあるようで、“素の木村拓哉”が見られる企画になっているようだ。

 また昨年9月、映像配信サービス「GYAO!」のロケ番組『木村さ~~ん!#8』に出演した木村は、番組の企画でCaféレストラン「ガスト」杉並和泉店で食事。木村はメニューの中から、「ローストビーフのシーザーサラダ」と「若鶏の竜田揚げダブル おろしポン酢」を注文し、「ガスト最高、超うまい!」とべた褒めしていた(ちなみに木村は“シザーサラダ”好きでおなじみ。工藤静香がヨーグルトをベースにドレッシングを手作りしているという)。
また、同行したカメラマンから「ここ(ガスト)のコーラは、原液と炭酸とシロップの配合が絶妙」との助言を受けコーラを飲んだ木村は、これまた「ガストのコーラ、めっちゃ美味い!」とご満悦な表情を見せ、“庶民的な木村拓哉”を披露した。

 そのうえ、今までタブーとされてきた“父親としての木村拓哉”の姿もついに解禁した。すでに、2017年4月に放送された『夜の巷を徘徊する』(日本テレビ系)において、マツコ・デラックスに「(家族の中で)俺が一番チャンネルの選択権がある」と、家庭事情をポロリしていた木村。昨年、次女がKōki,の芸名で芸能界デビューを果たすと、その傾向はさらに強まった。

 昨年8月に出演した『ミヤネ屋』(日本テレビ系)では、私生活でも親しいという宮根誠司からKōki,の芸能界デビューについて質問され、「自分ができるのはそれしかないですからね。彼女(Kōki,)がやってみたいっていうことは、その背中を押すしかない」とコメント。「Kōki,について触れた!」と視聴者を驚かせた。

 

 しかしこの話題はまだ完全解禁というわけではなく、微妙なバランスが要求されるようだ。木村主演の映画『検察側の罪人』の囲み取材では、報道陣が「いつかはKōki,さんと共演したいですか?」という質問を投げかけ、木村が「なんでこの場でそんな質問するんですか」と返すという、緊迫の場面もあった。

 マツコ・デラックスや宮根誠司は木村と昔から親交がある。深い関係の人物に対しては、不自然に隠すことなく家族の話もするというスタンスながら、報道陣に対しては慎重な姿勢を保っている。

木村拓哉の“スター”のイメージ払拭は俳優業にため?
 木村拓哉がプライベートを見せることに、ファンからは否定的な意見もある。

 たとえば、「an・an」で私服のデニムやシルバーアクセサリーを紹介と告知されるとネットでは、「46歳ならもっと落ち着いた服装をして欲しい」「キムタクはプライベートを披露するとボロがでる」など、素の木村拓哉を見せることは、彼のイメージダウンに繋がるとみる人もいるようだ。

 確かに、以前『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ系)で明石家さんまが「木村拓哉は女を見る目が凄い」と評価し、木村は女性に対して「あの女ヤバイですよ」など瞬時に判断するといった、プライベートでの会話を暴露した。しかしそのトークはあまり上品なものとは言いがたく、「40代にもなって、あの女どうこうといった会話をしているとは幼すぎる」ことをバラされてしまったわけである。

 また、木村のファンでありながらも妻・工藤静香のアンチである人々は複雑な心境だろう。「家庭でのキムタクは求めていない」といった声も聞こえる。こうした面では、素顔を見せることへのデメリットも皆無とは言えない。

 ただし、メリットも大きいはずだ。SMAPが解散して以降、“俳優”を軸にして活躍している木村拓哉。『無限の住人』『検察側の罪人』『マスカレード・ホテル』など連続して映画の主演を務めているが、時には、今まで築き上げた“かっこいい”“完璧なスター”といったイメージが影響し「どんな役をやってもキムタクにしか見えない」など、俳優としては致命的な指摘を繰り返し受けてきた。

 SMAPのメンバーではなく“俳優・木村拓哉”として活動していくための基盤固めが今、必要だ。50代を迎える前に、是が非でも“アイドルスター”の次のステップへ移りたいところだろう。そのためには、父であり夫である側面を見せることで、凝り固まっていたアイドルとしての木村拓哉像を少しずつ崩していくことが求められるのではないか。

 本人や事務所の戦略では、ハリウッド進出の計画もあったが、家族のことを考えて時期を逸したとの報道もあった。ただ、イギリスドラマや中国映画など、ハリウッド以外での海外活動はまだ視野内。日本を代表する役者となるべく、木村の奮闘は続く。