『竜とそばかすの姫』現実離れし批判浴びた過去作と違い細田作品最大ヒット

 今週の金曜ロードショーは2週連続細田守監督作品の第2夜、昨年公開された『竜とそばかすの姫』をお届け。

 本作はヴィルヌーヴ夫人の古典『美女と野獣』をベースに、細田監督お得意の仮想現実世界が舞台。内向的な女子高生がネット世界<U>で忌み嫌われる「竜」と出会い、互いに心の傷を負った者同士の触れ合いが描かれる……というお話。

 細田は東映時代の『劇場版デジモンアドベン…

続きを読む

『時をかける少女』はその時代のヒロインと青春を映し出す鏡

 7月1日の金曜ロードショーは2週連続で、細田守監督作品をお送りします。第一弾は、夏の定番プログラム『時をかける少女』(2006)!

 嗚呼、『時をかける少女』か……Z世代の人にはわからないかもしれませんが、昭和の老害世代である筆者のような人間には『時をかける少女』とつぶやいただけでなんかこう、甘酸っぱいものが胸の奥に去来するのである。

 作家・筒井康隆が1964…

続きを読む

『トイ・ストーリー4』日本で大不評だった理由と意外なラスト

 6月24日の金曜ロードショー、放送されるのは先週の『トイ・ストーリー3』の続編『トイ・ストーリー4』です。

 前回お伝えしたように『3』はシリーズ屈指の名作であまりに完璧な幕引きだったため、『4』が製作されると発表された時「完結している話なのにどうやって続きを描くの?」と疑問の声が多かった。ピクサーも最初は続きをやるつもりはなかったそうだが、シリーズに関わって来たスタッフが新…

続きを読む

『トップガン』は本当に名作だったのか? 珠玉のトム・クルーズ出演作品で検証

 日米両国でぶっちぎりヒット中の『トップガン マーヴェリック』(以下『マーヴェリック』)は36年前に世界中で大ヒットし、俳優トム・クルーズを一躍スターに押し上げた出世作『トップガン』の続編だ。

 今回は『トップガン』から『マーヴェリック』までの36年間を含めたトム・クルーズの浮き沈みの激しい役者人生と、そのヒットの理由について探ってみたい。

 80年代初期のヤング…

続きを読む

『トイ・ストーリー』にピクサーが込めた隠しメッセージ

 ピクサー・アニメーション・スタジオの人気アニメ『トイ・ストーリー』シリーズのスピンオフ『バズ・ライトイヤー』が、7月に公開されるのを記念して今週の『金曜ロードショー』(日本テレビ系)はシリーズ第三弾にして最高傑作とも言われる『トイ・ストーリー3』を放送します。

『トイ・ストーリー』は世界初のフルCGアニメ映画として1995年に公開。前年度にはウォルト・ディズニー・アニメーショ…

続きを読む

『金ロー』があえて『ジュラシック・パーク』の『Ⅲ』を放送するワケ

 今週の金曜ロードショーは……来月7月29日にシリーズ最新作『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』が公開されるのを記念して、事前予習をかねて前三部作の第三弾『ジュラシック・パークⅢ』を放送します。

 この第三弾は前二作の監督だったスティーヴン・スピルバーグから『ロケッティア』『ジュマンジ』を撮ったジョー・ジョンストンにバトンタッチ。彼はこのフランチャイズに新風を取り入れるこ…

続きを読む

「Ty」のタグが付いた『全米を狂わせたぬいぐるみ』あのブームのその後

「あのブーム、どうなったんだろう?」と思うことがある。『妖怪ウォッチ』だ。

 2013年にニンテンドー3DSで発売されたゲームは売れ行きがそれほど伸びなかったが、翌年から放送開始されたテレビアニメで人気に火がつき、玩具のDX妖怪ウォッチと妖怪メダルが各地で品切れ続出、年末に公開された劇場アニメが公開2日で興収16億円という東宝映画史上最高記録を打ち立てた。

 とこ…

続きを読む

今週の金ロー『ザ・ファブル』岡田准一がにじませる“大阪のおっちゃん”

 今週の金曜ロードショーはマンガ原作映画特集の第二弾『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』が放送。

 あまりの強さ故に数々の伝説を持ち、裏社会から寓話を意味する「ファブル」(実際はフェーブルのはずだが、多分「ファブル」の方が響きがいいので、そうしたのかも。スコセッシのギャング映画『グッドフェローズ』は本来『グッドフェラズ』なのに響きが悪いので変更されたように……)と呼ばれている男・佐…

続きを読む

玉木宏『極主夫道』ヤクザコメディが生まれたシビアな現実

 金曜ロードショーを楽しむための企画、今週は玉木宏が強面の極道を演じる人気漫画のテレビドラマ『極主夫道』の特番『極主夫道 爆笑!カチコミSP』を掘り下げます。

 極道モノドラマと聞くとヤクザ同士がシマ争いで血生臭い抗争を繰り広げたり、違法なお薬をバラまいたり、一般市民を暴力で苦しめたり、国家権力と争ったり……するわけではない。いや、違う意味で騒ぎを起こす様子が繰り広げられる。<…

続きを読む

超名作『ショーシャンクの空に』、実はタイトルが紆余曲折していた

 5月20日の金曜ロードショーは、視聴者リクエスト企画の第5弾『ショーシャンクの空に』が放送される。1994年公開の本作は当時の批評家らに大絶賛され、翌年のアカデミー賞に7部門ノミネート(受賞はゼロ)したが、興行成績は振るわず、世間の評価と興行がもっとも乖離した映画として知られている。

 このタイトルを聞くと筆者は、映画マニアだった青年時代の甘酸っぱい記憶が蘇ってくる。

続きを読む