「いつか阿佐ヶ谷ハイムを……」阿佐ヶ谷姉妹“ルール”なき共同生活のススメ

 人情味あふれる町・阿佐ヶ谷の6畳一間のアパートで、本物の姉妹でない2人の40代女性が、6年間に及ぶ共同生活……その実態は、とにかく「のほほん」だった――。

 人気お笑いコンビ・阿佐ヶ谷姉妹のリレーエッセイ『阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし』(幻冬舎)が発売された。ひょんなことから始まった新しい住まい探しを経て、現在は別々の部屋(隣同士)に暮らす2人が、あの長くて短かった蜜月の日を思い返す。そこには「自分以外の誰かと一緒に暮らすこと」のヒントがたっぷりと詰め込まれていた。

***

――この本は夫婦が読んでも、すごく共感できる部分とかがあると思うんですよね。誰かと上手に暮らしていく秘訣みたいなのが詰まっている。

美穂(妹) 上手に暮らせてるんですかね。

――普通に暮らしてたら見過ごしてしまうことも、言葉にして初めて気づく……みたいな。

江里子(姉) それこそ6年ぐらい、空気のように当たり前だと思って、6畳一間に住んでしまっていました。周りから「そんな狭いところに、よく一緒に住めますね」と言われつつ。「どこがおかしいのかな」って思ってたんですけど、書かせていただいてるうちに、美穂さんにもいろいろと折り合いをつけてもらっていたんだなあって。そういう意味では、確かに少し冷静になれたというか。直接ぶつけられないことを、お互いにね、文章でぶつけ合って、分析して。時には、「あいつめ……」みたいな感じで書いて、少し溜飲を下げて、日常に戻るみたいなことができた気がしますね。

美穂 私のほうが、不満が多かったのかしら(笑)。でも書くことで、ストレス発散になりましたね。世間のみなさんに「お姉さんこういう人なんです」ってわかってもらえたら、うれしいです。ただ2人の間のことなんで……みなさんがそれをどう思うのか心配です……。

――もともと、幻冬舎のウェブで連載されていたものをまとめた本ですが、随時アップされるお互いのエッセイを読むときは、やはり緊張するものですか?

江里子 でも美穂さん、言葉に出して(キーボードを)打つんですよ(笑)。しかも、書いてる最中に「これでどうですかね」って、チェックを強要するみたいなところがあるので。

美穂 どう思う? どう思う? みたいな。

江里子 それで何カ所か、もみ消した部分もあるんですけど(笑)。でもそうですね……輪ゴムのこととかね、布巾のこととか、なかなか直せないんですよ。気をつけてても、ついボロが出ちゃう。それでも、読んでからは少し意識するようにはなりました。

美穂 確かに「布巾が嫌い」なんてこと、一緒に住んでないと気づかない(笑)。隣同士とかだったら、たぶんわからなかったと思います。

江里子 いやいや、美穂さんの観察眼ですよ。琴線に触れるところの独特さはすごいなと思ったけれどもね。

美穂 私だって「そうか私の服ダサいんだ」ってなりましたよ! 自分でもちょっと考えたくなかったことです。

江里子 「ダサい」って言ってない。まあ、「小学生みたいな靴下」とは言ったけど。

美穂 それなのに、差し色をしたがる。

江里子 昨夜も仕事から帰って、美穂さんの部屋に行かせてもらったんですよ。そこでおしゃれについて話し合って。美穂さん、「お姉さんのファッションは、普通だ」って言うんです。「私のは機能的だ」って。「普通よりも機能のほうが勝ってる」みたいな、そういうことを言われまして。

美穂 おしゃれが、またわからなくなってきてます……(ため息)。

江里子 おしゃれを機能で語っている美穂さんが、ちょっと不思議でしたけど。

■姉が隣の部屋に引っ越して……

――現在はお2人で住んでいたお部屋に美穂さんが残り、隣のお部屋に江里子さんがお引っ越しされて……でも、今でも同じお部屋に集まって、お話ししたりお茶飲んだりは日常的にされてらっしゃるんですね。部屋を別にして、何が一番変わりましたか?

美穂 お姉さんが一番不満だった、お風呂の順番を私が守ってくれないっていうのが解消されたのかしらね。

江里子 ああ、それはあるかしらね……。

――朝のお風呂の順番ですね(笑)。

江里子「頼むから1カ月ごとに、交互にしてもらえないか」と。

美穂 何回も言われたんですけれどもね。

江里子 時には若干、目に涙を浮かべつつ訴えたこともあったんですけど……守って2日。

美穂 2日ぐらいはね。

江里子 あとはお手洗いね。やっぱり同じ生活リズムだと、だいたいお手洗いに行きたくなるのが同じサイクルなんですよね。

美穂 お姉さんはすぐトイレに引きこもるし。30分ぐらい出てこない。

江里子 お手洗いだけが、私の唯一のプライベートルームみたいになって。個室みたいな気分で。

美穂 そこで1人の時間を楽しんでたから。

江里子 楽しんでた(笑)。

美穂 仕方なくLINEで「トイレに入りたいです」って。

江里子 そのストレスは、なくなったね。

美穂 でも別々になったら、お姉さんのほうが、ちょっと寂しそうなんですよ。

江里子 いや、まあでもそうですね。共同生活が私、結構好きだったので。たとえ自分のスペースが1畳未満であっても、やっぱり一緒にいてもらって、好きなときに好き勝手しゃべることができる相手がいるのは、すごく居心地がよかった。

美穂 でも隣だから。

江里子 お互いの部屋の鍵を持ってるので、「行っていいですか」ってLINEで言って、鍵開けて入らせてもらったり。美穂さんは必ず「ちょっと来てもらえますか」って私を呼びつけるんですけど。

美穂 呼びつけるわけじゃない。

江里子 あ、呼びつけてるわけじゃないの?

美穂 そっちの部屋に行くと、よくないみたいだから。

江里子 まだね、ちょっと部屋が片付いてなくて。

美穂 なかなか入れてくれないんですよ。

江里子 1人になってスペースが広くなったら、そのまま物を置きっぱなしにしちゃう。片付けるのヘタだから、そのまま……美穂さんにも見られたくないんですけど。「見られたくない」って言ってるときこそ、ニヤニヤしながら入ってこようとするんで。

美穂 殺し屋みたいににらまれて。怖かったわ。だから私の部屋で、お茶も打ち合わせもすることになって。

江里子 居心地がいいのよ、あそこに散々住んでたし。

――実家に帰るみたいな気持ち……。

江里子 そうです、そうです。

美穂 お姉さんの部屋でもだんらんしたいですよ。

江里子 まだ整ってない。まだ座布団買ってないのよ、ごめんなさい。

美穂 そういうとこの愛情が、ちょっと足りないんだわ。

江里子 だって、あっちのお部屋のほうがいいでしょう。

美穂 うちにご招待する、っていう気持ちが。

江里子 いや、でも美穂さんのためにラグマットとこたつは買ってきたのよ、ほんとに。でも座布団は買ってない。ごめんなさい。だから、敷いてある布団の上に上がっていいって言ってるじゃない。あら、私たちどうでもいい話を……

■「お姉さんのいびきが……」

――いや、永遠に聞いていたくなります(笑)。小さい頃、自分の部屋を持つことに憧れたけど、いざひとり部屋になると妙に寂しくなる感じを思い出しました。

江里子 わかります! でもやっぱり、隣の部屋でそれぞれに暮らしてるっていうのは、すごくいい選択肢を、奇跡的に得ることができたなあと思って。壁1枚向こうで、なんとなく寝起きしてる感じはわかりますし。時々くしゃみの音とか聞こえますし。ああ、生きてるんだなあ、みたいな。

美穂 お姉さんの電話してる声も聞こえますし、テレビ見て笑ってるバカみたいな声も。

江里子 バカみたいは余計じゃない?

美穂 そういう声も聞こえますけど。

江里子 バカみたいがちょっと余計だけど。

美穂 違うアパートだったら、ちょっと寂しいかもしれないけど。今はちょうどいい安心感がありますね。

――先ほどお風呂の話が出ましたが、2人で暮らしていたときは、ほかにもルールを作っていましたか?

江里子 逆に、ルールをあまり作らなかったことで、私たちはなんとか折り合いつけてこられたのかなっていうのはありましたね。

美穂 まったく守られない。

江里子 こういうルール決めたのに!! ってなると、逆にフラストレーションがたまるじゃないですか。ルールでがんじがらめにするよりも、妥協案を探ってくっていうことが、ここまでこられた理由のひとつかなあとも思ってますね。

美穂 得意なことを各自やったり。

江里子 そうねえ。

美穂 お姉さんがお洗濯したりとか。

江里子 お料理は私で、でも汁ものは美穂さんにやってもらうとか。

美穂 得意分野を各自やったりしてたっていうのが、よかったんですかね。

――どうにも我慢できなくなることはなかったですか?

江里子 どうでした? 私よりも美穂さんのほうがあったんじゃない?

美穂 そうですね。いびき。

江里子 いびきね。

美穂 私が結構宵っ張りなんで、起きてるんですけど、お姉さんは10時ぐらいに眠くなっちゃって。

江里子 私、朝型なんで。

美穂 早めに寝ちゃって。寝た途端いびきをかき始める。寝つきがいい。起きないので。そういうときはYouTubeを大きい音量で見て邪魔したり。

江里子 あとビニール袋ね。

美穂 お姉さんはビニール袋のガサガサした音が嫌いで、ちょっと反応するんですよ、寝てても。それをガサガサガサガサやって。何回もやって、うなされるようにしたりとか。

――うなされる(笑)。

美穂 「うーん」ってうなって、ちょっと止まったりする。それが楽しくて。

■姉妹を悩ませる「出ますよ問題」

――本でも美穂さんのパートは、どこか動物の観察日記みたいな雰囲気を感じました。

江里子 姉の観察日記みたいな感じ。

美穂 そう。書くことで楽しく。

――それまですごい仲よかったのに、一緒に住んだら仲悪くなっちゃうっていうこと、結構あると思うんですよ。

美穂 そっか。嫌いにはなってないですね。

江里子 あら、うれしい。美穂さんに、いっつも言われるんです。「嫌いではないんです」と。「普通です」と。まあ、嫌われてない分、いいですね。

美穂 真ん中ぐらい。

江里子 それはありがたいわね。

美穂 好きでも嫌いでもない。普通。

江里子 ほんとね。普通はありがたいわね。普通って大事よね。

――やっぱり、仲いいと思います(笑)。

美穂 仲いいんですかね。どうなんですかね。

江里子 いや、まあね。

美穂 だいたい2人だもんで。

江里子 そうね。一駅、高円寺から歩いたりもしてるしね、一緒にね。

美穂 薬局も一緒に行きますし。

江里子 そうね。ご飯も食べるしねえ。

――最近はそうでもないですけど、芸人コンビは仲悪いっていうイメージあるじゃないですか。それは照れからくるものかもしれませんが。

江里子 照れ……確かに。照れくさいからあんまり一緒にいないとか、よく言われてますね。ただ私たちは……照れも何もあったもんじゃない。全部バレちゃってるから。今さらもう。私はもともとカッコつけだから、こういうインタビューのときも、ちょっといいこと言おうとしたりしますけど、、それもバレてる。美穂さんに「またカッコつけ」って言われて、反省したりするんですけど。

――それを素直に聞けるのが、すごいと思います。

江里子 機嫌が悪い朝なんかはね。時々イラッとするときありますけどね。言葉尻で腹立たしいこととかいっぱい。まあでも美穂さんも……。

美穂 「出ますよ問題」ね(笑)。

江里子 どっちかが扉を先に出るっていうときに。

美穂 「出ますよ」って言ってほしいっていうのがね。

江里子 なんにも言わずに、先にそーって出てくときがあるんですよ。私、それは嫌だと。「出まーす」って一言言ってもらえるとうれしいなって。そしたら、「出ます」って言ってくれるようにはなったんですけど、なぜか「出ますよ」になった。「よ」がつくと、なんかちょっとカンに触って。「よ」のそのニュアンスが、すごく気になる……。それで返事の「はい」をちょっと語気強めに言ったのが、美穂さんに伝わって「なんかすごい機嫌が悪かったけど、あれはなんだったんだ」と。だから私「『出ますよ』の『よ』が気になったの」って言ったら、それから「よ」をやめてくれたのね。

美穂 だって、そのときの「はい」すごかったんですよ。

――気になるところがちょっとずつ違うのも、いいのかもしれないですね。

江里子 たとえ一緒に暮らしていても、感覚は別ですもんね。そこはわかってもらえないんだろうなとは思ってます。

――基本わかってもらえないってところから始まると、わかってもらえたらすごいうれしいですし。

江里子 あと、すぐに嫌いになられちゃうと困るっていうのがあって。そこはわりと心がけてるところ。危機感を持ってるつもりはあります。

――千鳥ノブさんをして「いま一番ヤバい女芸人」と言わしめる美穂さん(笑)。

美穂 あら、喜んでいいのかしら。

江里子 いいのつけていただいたわね。この本読んでいただいたら、ヤバいってわかると思う。

美穂 私、バレちゃうかしら。

江里子 バレちゃうかしら、じゃないわよ。

■テレビは思い出作り

――本に収録されている書き下ろしの恋愛小説でもやっぱり、片鱗が。

美穂 好きなものをいろいろ入れて書いただけなんですけど。

江里子 いやもう私は、この美穂さんの『3月のハシビロコウ』ができたときに、傑作だなと思って。人間の目じゃない、むしろ動物の目から見た世界……そういう感じの不思議さがあって。美穂さんの実話じゃないんですけど、美穂さんというフィルターを通して生まれた作品なんですよ。書きながら、その都度その都度、私にまたチェックを強要するんです。それがどんどんいい感じになってくる。それで私、ちょっと一回筆を折ろうかって思ったぐらい。こんな面白いもの書けないからどうしよう……ってなったぐらい。

美穂 私の小説のほうは、お姉さんの生態をいっぱい入れられたんで。それでなんか、楽しく書けたんですよ。お姉さんはすごい肩に力が入ってて。すごいかっこつけで書いてたので、そこは「かっこつけだな」って指摘しました。

――厳しい編集者ですね……。

美穂 すごいいいのを書こうとしてるっていう感じは出てたので。「お姉さん、リラックスして」って。

江里子 本当に、なかなか書けなくてね……。私、向田邦子さんが好きで。向田さんのエッセイや小説に、すごく憧れてて。

美穂 理想が。

江里子 そうね。理想が高かったのよ。書いている途中で、山崎ナオコーラさんの本を読ませていただく機会があって。「ああ、ほんとにプロの方ってすごいな」って。「どうしたら、ああなれるんだろう」って、やっぱり、そっちに行こうとしてた。

美穂 その傾向は、すごい強い。何回言い聞かせても、そう思っちゃう。

江里子 美穂さんはちゃんと自分の身の丈を知った感じで、無理はしない。今回は本当に勉強になったわ。

――たくさんテレビにも出て、いわゆる「ブレーク」というのを果たしてもなおスタンスを変えないのは、すごいことだと思います。お2人のお話を聞いていて、だからこの本には希望と癒やしがあるんだなと。夫婦や親子やきょうだいでなくても、こういう関係性を築けるんだ……っていう。

江里子 そんないいように言っていただいてるんですけど、自分たちで選択してこうなったわけじゃなくて。成り行きでなっちゃったみたいなところはすごくあって。だから恥ずかしいんですけど。

美穂 こんなにのほほんと、なんにも考えないで暮らしてる人がいるんだと思って、安心してもらえたらうれしいですね。

江里子 これがずっと続けばいいわね。50代になっても、60代になっても。私は夢があって……。

――なんですか?

江里子 ゆくゆくはここに親とかもね、呼び寄せたりして。

美穂 阿佐ヶ谷にね。

江里子 阿佐ヶ谷ハイムをね。

美穂 みんな住める。

江里子 共同体じゃないですけど。親やお友達とか、何人か寄り集まって住んでるような。阿佐ヶ谷ハイムができたら、って。

――冠番組を持つとか、そういうことではなかった(笑)。

美穂 だいたい今も、「テレビに出させてもらえるのは思い出作り」って言ってますし。

江里子 そうね。タモリさんに会えたわね。

美穂 これからも思い出が増えたら、ぐらいですかね。

(取材・文=西澤千央)

カンニング竹山の“ブチ切れ”に、周囲が冷ややかな本音「テレビ局の構造的な問題が……」

 お笑い芸人のカンニング竹山が、レギュラー出演する情報番組『ビビット』(TBS系)で、7月上旬に発生した西日本豪雨災害に言及。「甚大な被害が起こっているのに、他人事みたいになっちゃっていることがおかしいと思うんですよね。のんきに他のニュースをやっている場合じゃないと思うんですけどね」と、在京テレビキー局を批判し、波紋を呼んでいる。

 竹山は先日、その件についてAbemaTVの冠番組で触れ「今回の豪雨をきっちりと扱うべきだと思った」と心境を明かしたが、同時に前述の番組内で発言した際は「スタジオがすごく嫌な雰囲気になった」と振り返った。

 これまでも、在京キー局では関東圏で大きな事件、事故、災害が発生した際には全国ニュースで大騒ぎするものの、地方で起こったことには反応が鈍い現象は度々見られていた。在京テレビ局の情報番組スタッフは「竹山さんの気持ちはわかるし、視聴者の方には申し訳ない」と頭を下げた上で「なかなか難しい問題でもある」と理解を求める。

「現状、関東圏で突発的に起こった事件、事故、災害について、ローカル番組で対応できる枠がまずないんです。となれば、全国ネットの情報番組で扱わざるを得ない。ただ、その結果、スタッフを現地にすぐ向かわせることができるなど、機敏な対応が可能です。一方で、地方ネタはまず、ニュース番組であれば報道局経由で最新情報や映像がどんどん入ってきますが、ワイドショーなどの情報番組はいちいち報道局を介して調整をしないといけない。今回の豪雨災害のように、多くのエリアが同時に被災すると、ローカルテレビ局は取材だけで手がいっぱいになる。となれば、自前でカメラやスタッフを現地に向かわせない限り、機敏な対応はできないんです。なので、もっと手頃に扱えるネタを優先的にやってしまうのが実情。そのジレンマにスタッフも悩まされているのですが、これは構造的な問題もあってどうしようもない。そんな中、竹山さんが一方的に怒ってしまったので、スタッフが引いてしまった部分もあると思いますよ」(同)

 現状、在京キー局の情報番組で地方ネタを最も手際よくやれているのは『情報ライブ ミヤネ屋』(日本テレビ系)だという。こちらは「東京・大阪に、いつでも取材に飛び出せるリポーターやクルーが常駐。放送実績を重ねてようやく系列局も協力するようになった経緯がある」(前出・番組スタッフ)というだけに、なかなか一気に解消とはいかないようだ。

「好きな芸人1位」は誤報がきっかけ? “好感度”に苦しめられるサンドウィッチマン

どうしてあのタレントは人気なのか? なぜ、あんなにテレビに出ているのか? その理由を、業界目線でズバッと斬る「ズバッと芸能人」。

 今回取り上げるのはサンドウィッチマンだ。先日、8月25・26日に放送される『24時間テレビ 愛は地球を救う』(日本テレビ系)の番組パーソナリティーに就任したことが伝えられた。 

 総合プロデューサーは今回の抜擢に際し、「若者からお年寄りまで全世代から愛されている“好きな芸人No.1”サンドウィッチマンのお2人に『24時間テレビ』の番組パーソナリティーとして盛り上げていただけるのは本当に心強いです」とコメントしているが、サンドと『24時間テレビ』の関わりは今までなかったわけではない。ほぼ毎年、仙台地区の募金担当を務めているのだ。だが今回は、裏を返せば「No.1」になったから初めて選ばれたというわけだ。また昨年は、募金額が約6億9,000万円(『24時間テレビ』ホームページより)と史上3番目に低かったことから、東北復興の象徴であるサンドを担ぎ出し、巻き返しを図りたいところなのでは? と、うがった見方もできる。

■好きな芸人ランキング1位は「誤報」がきっかけ?

 そんな2人は、今年6月4日発売の「日経エンタテインメント!』で、「一番好きな芸人」の1位に輝いた。調査開始以来、14年連続タイトルホルダーだった明石家さんまが陥落したことも衝撃だったが、なぜサンドが今年首位に立ったのか? その理由に、無類の仲の良さを挙げる者もいれば、ネタの面白さを細かく分析する者もいた。

 だが、それは以前から言われてきたことで、直接的な動機には結びつきにくい。ちなみに昨年のそれぞれの得票数は、1位のさんまが92票、2位のサンドは36票。そして今年は、さんまが103票と伸ばしているにもかかわらず、サンドは昨年の3倍近い104票も獲っているのだ。この急増の起爆剤はなんだったのか?

 そこで思い浮かぶのが、今年2月のある報道だ。

 一部ネットニュースが、彼らが7年前から、ライブの売り上げなどで得た総額約4億円を東日本大震災の復興支援のために寄付していると伝えたのだ。これはもともと、2月12日放送の『ビビット』(TBS系)で彼らを密着中、ナレーションで紹介されたことを受けての記事である。

『ビビット』は『サンデー・ジャポン』(同)のスタッフ(構成作家含む)などバラエティ班が一部に入っていることもあってなのか、情報の緻密さが他局よりほんのりと薄い。そこで、真相を知ってはいたが、聞こえのいい形で紹介してしまったのかもしれない。

 真相は周知の通り、2人の個人的な寄付も当然入っているが、彼らが開設した「東北魂義援金」に集められた累計も込みの額であったことを、伊達みきおが後日、自身のブログで訂正。「ニュースの書き方を見ると、我々二人で全てを寄付したみたいな捉え方をされてしまいそうな書き方が多いのが残念です」とつづった。すると今度は、「サンド伊達 寄付金報道『残念』」という見出しのニュースが出回った。

 これに対し、ネットユーザーの多くは煽情的な見出しを書きがちなネットニュースを「悪」とする一方で、律義なサンドに、さらに好感を持ったようだ

 すると、別の媒体が、2~3月にかけて、あらためてサンドの魅力を伝える記事を連発。「日経エンタ』の好きな芸人ランキングのネット調査は3月7~21日だったというから、この一連の顛末によって、サンドの名を挙げる者が多くなったとの見方もできる。

■芸能人をクズにもすれば神にもする諸刃の剣、SNS

 そんなサンドは10日放送の『踊る踊る踊る!さんま御殿 この夏超アツい美女&最強おバカ軍団暴走祭』(日本テレビ系)で、2位になったさんまと直接対面していたが、そこで「なぜか好感度が高い」「ロケの最中でも『一緒に写真撮って』と言われ、『ごめんなさい。今、カメラ回ってるんで』と言うと、『全然、好感度ないじゃん』と言われてしまう」と悩みを明かしていた。

 芸能界における震災復興のオピニオンリーダーというべきか、サンドは今、単なるお笑い芸人以外の肩書を背負っている。それに対し、ありがたさをかみしめているのと同時に、神のように祭り上げられることに窮屈さを感じているのも事実だろう。最近は、番組での立ち居振る舞いをあえて粗暴にしてみたり、少し言葉を鋭角にして発言している姿も見受けられる。

「称賛」か「制裁」か、どちらかになりがちなSNSの声。必要以上におとしめられて「休業」に追い込まれるタレントもかわいそうだが、あまり褒められるのも、それはそれで“いばらの道”なのかもしれない。

(文=都築雄一郎)

◆「ズバッと!芸能人」過去記事はこちらから◆

一発屋芸人すら出てこない2018年上半期 若者の需要はYouTuberへと……「若手芸人が売れない時代」に突入

 毎年、1組や2組の若手芸人が大ブレークするテレビ界。しかし、2018年上半期は少々物足りないものとなっている。テレビ誌ライターはこう話す。

「ブレーク芸人の筆頭は、ひょっこりはん。番組出演も多かったし、CMにも出演しました。しかし、ネタで使っていた楽曲の著作権侵害騒動があったあたりから、一気にトーンダウン。番組制作サイドも使いにくくなったと嘆いていますね。結果的にひょっこりはんも微妙になってしまったので、今年の上半期に大きく売れた芸人はいないという印象です」

 賞レースで優勝した芸人たちも苦戦が続いている。『キングオブコント2017』覇者のかまいたち、『M-1グランプリ2017』優勝のとろサーモン、『R-1ぐらんぷり2018』優勝の濱田祐太郎の3組は、いずれも仕事を増やしているものの、大ブレークとは言い難い状況だ。

「かまいたちは東京に進出し、いろいろな番組にゲスト出演するようになりましたが、東京での地上波レギュラーはラジオ番組1本のみ。とろサーモンはM-1優勝直後の忙しさのせいで疲弊してしまったともいわれています。濱田は劇場出番こそ増えていますが、テレビの方はまだまだという感じ。苦労して賞レースで優勝しても、売れるわけではないという厳しい状態ですね」(同)

 そもそも、今の時代は、若手芸人が売れにくくなっているともいわれている。お笑い事務所関係者は話す。

「数年前であれば、子どもがまねできるようなギャグがあれば、“一発屋”として引っ張りだこになっていたけど、最近は一発屋すらなかなか出てこないんですよ。というのも、子どもたちの興味の対象がテレビの芸人ではなく、ユーチューバーなどに移行しているんです。一発屋芸人のネタで喜んでいた小学生や10代の若者たちは、もうテレビを見なくなってしまった。YouTubeであれば、好きな時に好きなだけ見られるから、テレビでバラエティー番組を見るよりも手っ取り早い。芸人にはかなり厳しい時代です」

 そんな流れの中で、YouTubeに動画をアップする芸人も少なくない。

「それなりに再生回数を稼いでいる芸人もいますが、有名YouTuberに比べると、それほどではない。加えて、そもそもテレビ業界の人間がYouTubeでの芸人の動向をあまりチェックしておらず、YouTubeで話題になったとしても、テレビで取り上げられるのはかなり時間がたってからですしね。今のテレビ業界は、若者の需要をまったく把握できていない。このままだと若手芸人の活躍の場はなくなり、テレビにはベテラン芸人しか出なくなってしまうかもしれませんよ」(同)

 テレビから若手芸人の姿が消える日も近い?

ガンバレルーヤのブレークの裏で、おかずクラブ&尼神インターが没落……ニッチェはバーターで生き残る?

 2018年上半期で、急激にブレークした女性芸人といえばガンバレルーヤだ。もともとは大阪で活動していたが、2017年5月に上京。日本テレビ系『内村てらす』などの出演を経て、最近では『世界の果てまでイッテQ!』(同)に準レギュラーとして出演、そのほか『アメトーーク!』(テレビ朝日系)『さんまのお笑い向上委員会』(フジテレビ系)など、名だたるバラエティー番組に次々と出演している。

「ひと目でお笑い芸人だとわかるファニーでキャッチーなルックスと、どんな企画にも体当たりでチャレンジする姿が、老若男女に受けているようです。素朴な雰囲気に癒やされるとの声も多いようですね」(テレビ局関係者)

 そんなガンバレルーヤの活躍の陰で、徐々に番組出演が減少しているのが、おかずクラブと尼神インターだ。

「ガンバレルーヤは、とにかく真面目で番組の企画意図通りに動こうとするので、スタッフもすごく助かっているようです。その一方で、おかずクラブや尼神インターは、自分たちのお笑いスタイルに対するこだわりも強く、フィットする企画とそうではない企画が少なからずあるんですよ。もちろん、こだわりがあるのは悪いことではないのですが、若手芸人に気を使いながらの収録は現場スタッフにとっての負担になってしまうということで、彼女たちは敬遠されがちのようですね。その結果、扱いやすいガンバレルーヤに仕事が集中するという側面もあると思います」(同)

 女性お笑いコンビということでは、ニッチェもそれなりに活躍している。

「正直、ニッチェは、あまり人気が高いタイプではありません。人気だけなら、おかずクラブや尼神インターのほうが上でしょう。特に大きなきっかけがあったわけではないけど、いつの間にかテレビに出るようになっていたイメージ。ただ、現場での悪いウワサはあまり聞きませんね。スタッフに嫌われていないからこそ、番組に出られているということなのかもしれません」(同)

 しかし、そんなニッチェをめぐっては、こんな話も聞こえてくる。別のテレビ局関係者は言う。

「ニッチェは、マセキ芸能社の先輩芸人とのセットで番組に出ていることが多いという印象です。それこそ『ヒルナンデス!』(日本テレビ系)のレギュラーなんかは、南原(清隆)さんのバーターですからね。とはいっても、ナベプロの芸人みたいにバーターで番組に何回か出させてもらっても、すぐに消えていくパターンが多いわけですから、ニッチェは大したもんですよ。それなりにスタッフ受けはいいということだと思います」

 流行の移り変わりが早い女性芸人。売れ続けるのは、お茶の間の支持率だけでなく、スタッフに“使いやすい”と思われるかどうかが重要なのだ。

ガンバレルーヤのブレークの裏で、おかずクラブ&尼神インターが没落……ニッチェはバーターで生き残る?

 2018年上半期で、急激にブレークした女性芸人といえばガンバレルーヤだ。もともとは大阪で活動していたが、2017年5月に上京。日本テレビ系『内村てらす』などの出演を経て、最近では『世界の果てまでイッテQ!』(同)に準レギュラーとして出演、そのほか『アメトーーク!』(テレビ朝日系)『さんまのお笑い向上委員会』(フジテレビ系)など、名だたるバラエティー番組に次々と出演している。

「ひと目でお笑い芸人だとわかるファニーでキャッチーなルックスと、どんな企画にも体当たりでチャレンジする姿が、老若男女に受けているようです。素朴な雰囲気に癒やされるとの声も多いようですね」(テレビ局関係者)

 そんなガンバレルーヤの活躍の陰で、徐々に番組出演が減少しているのが、おかずクラブと尼神インターだ。

「ガンバレルーヤは、とにかく真面目で番組の企画意図通りに動こうとするので、スタッフもすごく助かっているようです。その一方で、おかずクラブや尼神インターは、自分たちのお笑いスタイルに対するこだわりも強く、フィットする企画とそうではない企画が少なからずあるんですよ。もちろん、こだわりがあるのは悪いことではないのですが、若手芸人に気を使いながらの収録は現場スタッフにとっての負担になってしまうということで、彼女たちは敬遠されがちのようですね。その結果、扱いやすいガンバレルーヤに仕事が集中するという側面もあると思います」(同)

 女性お笑いコンビということでは、ニッチェもそれなりに活躍している。

「正直、ニッチェは、あまり人気が高いタイプではありません。人気だけなら、おかずクラブや尼神インターのほうが上でしょう。特に大きなきっかけがあったわけではないけど、いつの間にかテレビに出るようになっていたイメージ。ただ、現場での悪いウワサはあまり聞きませんね。スタッフに嫌われていないからこそ、番組に出られているということなのかもしれません」(同)

 しかし、そんなニッチェをめぐっては、こんな話も聞こえてくる。別のテレビ局関係者は言う。

「ニッチェは、マセキ芸能社の先輩芸人とのセットで番組に出ていることが多いという印象です。それこそ『ヒルナンデス!』(日本テレビ系)のレギュラーなんかは、南原(清隆)さんのバーターですからね。とはいっても、ナベプロの芸人みたいにバーターで番組に何回か出させてもらっても、すぐに消えていくパターンが多いわけですから、ニッチェは大したもんですよ。それなりにスタッフ受けはいいということだと思います」

 流行の移り変わりが早い女性芸人。売れ続けるのは、お茶の間の支持率だけでなく、スタッフに“使いやすい”と思われるかどうかが重要なのだ。

カンニング竹山が『ビビット』での“やらかし”を反省? ネット上では擁護の声続出

 7月15日にAbemaTVで『カンニング竹山の土曜The NIGHT』が放送された。カンニング竹山が『ビビット』(TBS系)での問題発言について言及し、ネット上で擁護の声が上がっている。

 竹山の問題発言があったのは『ビビット』の7月9日放送回で、この日は西日本を中心とした豪雨被害のニュースを番組後半に特集。するとコメンテーターとして出演していた竹山は、「東京なんか住んでるとね。今回、東京のメディアが結構やらない(豪雨被害について報道しない)もんですから。甚大な被害が起こっているのに、他人事みたいになっちゃっていることがおかしいと思うんですよね。のんきに他のニュースをやっている場合じゃないと思うんですけどね」と番組の報道体制について苦言。

 さらに続けて「全国に川もあって山もある。他人事じゃないですよ。どこでも起こるんですよ。川の氾濫なんて東京でも東日本でも西日本でもどこでも起こることだから。ちゃんとこういうことを起こると思いながらやってかないといけないんで」と、まくし立てていた。

「竹山の発言には視聴者から共感の声が続出していましたが、竹山は“やらかした”と思っているようです。『カンニング竹山の土曜The NIGHT』で竹山は、『ビビット』で発言した自身の発言を紹介しながら『更年期だからイライラきちゃった』『こんなこと言いたくないけど、つい言っちゃった』『スタジオすっごい嫌な空気になっちゃって。俺やらかしてるじゃん。俺、いらんこと言う人になってるじゃん』と反省の言葉を口にしました」(芸能ライター)

 竹山の反省コメントに、ネット上では「竹山さんは間違ってないと思う」「やらかしたことなんてないです」「竹山さんが言わずとも、地方の人たちは誰しも思っていましたよ。代弁してくれて嬉しい」「こういうことをズバっと言ってくれる人は必要」と擁護の声が上がっている。

「7月9日に竹山は、自身のTwitterで『終わってんな。。。』『西日本であれだけ甚大な被害が起こっているのに報道特番ではないんだ。。。』ともツイートしています。『ビビット』だけではなく、『直撃LIVE グッディ!』や『ノンストップ!』(ともにフジテレビ系)などの番組でもコメンテーターを務めている竹山。報道番組に対する批判は言いにくい立場のため、視聴者からいっそう称賛する声が大きくなっているようです」(同)

 今後も竹山には、世間の声を代弁し続けてほしい。

最上もがに“お笑い転身”のススメ「お久しブリーフ」が見事すぎた!?

 タレントの最上もがに芸能関係者から“お笑い転身”のススメを説く声が上がっている。

 最上は先日、ゲーム買い取り店のイメージキャラクターの就任会見に出席。その際、お笑いコンビ・髭男爵とダンディ坂野という“一発屋芸人”のネタをジャッジするというくだりがあったが、同時にダンディ坂野のギャグの1つ「お久しブリーフ」を見事にやってのけたのだ。

 昨夏まで女性アイドルグループ・でんぱ組.incのメンバーとして活動したが、その後脱退。現在はタレントとして芸能活動を続けている最上。

「写真集がそこそこ売れるなど需要はまだあるようだが、かといって現在29歳の彼女が、このままいけばジリ貧になるのは避けられない」(芸能関係者)

 そこで活動の軸の1つに「お笑いを入れるべき」(同)と推しているわけだ。

 イベントではスカートを履いていたため思い切ったポーズを取れなかったが「そうでなければ、坂野のようにポーズを決めたがるなど、お笑いのノリは理解している。バラドルをやるには、もっとトークを磨く必要があるが、彼女はどちらかといえばトークが苦手なタイプ。ならば、一発芸をやりながら得意のゲームを絡めて仕事の需要を掘り起こすのがいい」(同)。

 お笑い関係者も「あれだけのルックスがあれば、芸人はコラボしたがるでしょうね。ただ、オンナとして狙われる可能性も否定できませんが(笑)」と話す。

 芸能界でもう一花咲かせるためにも、大きな賭けに出るか。

狩野英孝に新恋人発覚! ネット上では「なんでこんなにモテるんだ?」と話題

 7月13日に発売された「FRIDAY」(講談社)が、お笑い芸人・狩野英孝の交際をスクープ。昨年6月の謹慎解除後およそ1年での交際発覚に、ネット上からは「付き合ってくれる人がいるもんなんだなぁ」「なんでこんなにモテるんだ?」といった声が上がっている。

 車で美女をピックアップする様子を目撃していた同誌は狩野を直撃。「美女は誰なのか?」と質問したところ、狩野は恋人だと認めて交際を宣言した。狩野は、相手を30歳手前の一般女性であることを明言。まだ付き合って数カ月で「結婚は全然考えていない」という。

「狩野といえば、6股疑惑が浮上したり女子高生との淫行疑惑がスッパ抜かれるなど、奔放な下半身で世間を賑わせてきたタレント。淫行疑惑の謝罪会見では、『今後の恋愛については今は考えられない』と発言していました。約半年の謹慎で反省の色を見せた狩野でしたが、世間のイメージは変わっていない様子。ネット上からは『どうでもいいけど、また普通に浮気すると思う』『見ていてイタい』『普通に考えて狩野のどこが良いのかわからない』などの声が上がっています」(芸能ライター)

 2012年に“結婚6日後不倫”が「FLASH」(光文社)に報道され、14年に離婚するなど女性関係で失敗が多い狩野。しかし女性を魅力し続けているため、SNSなどには「モテる人はやっぱりモテ続けるんだね」「これだけ女関係クズでも彼女できるのが不思議」「狩野には、ぜひ恋愛指南書を出版してほしい」といった声も。狩野がここまでモテるのには、どのような理由があるのだろうか。

「高須クリニックの高須克弥院長は『週刊女性PRIME』に掲載されたインタビューで、狩野がモテる理由について『こういうカッコ良すぎないルックスの人だと、口説かれる側もまさかほかにも手を出しているとは思わないから安心するんだろうね』と分析していました。また、狩野自身のストライクゾーンが広いのも女性が途切れない要因でしょう。狩野はこれまでに加藤紗里や川本真琴、濱松恵、一般OL、キャバクラ嬢、女子大生読者モデルなどと交際がウワサされてきました。年齢も容姿も違う女性たちに、とりあえず手数で勝負をしかけて交際まで発展させたのではないでしょうか」(同)

「FRIDAY」の直撃に対して狩野は、「初めて堂々と週刊誌に載った気がします」とコメント。今後、別の女性との交際疑惑がスッパ抜かれなければ良いのだが……。

“ローカル芸人”カミナリとU字工事が、山田うどんにビジネス指南「ダ埼玉を売りにしろ!」

 芸人にとってキャラクターは大事。ネタの面白さのみで売れるに越したことはないが、なかなかそうもいかない。例えば、おぎやはぎは加藤浩次のアドバイスで“Wめがね”というフックを身につけ、物珍しさから注目を浴びやすくなったという。劇団ひとりも、当初は“泣き芸”というキャラクターを持っていた。彼は2月10日放送『ゴッドタン』(テレビ東京系)で、以下のような発言を残している。

「ニュートラルに売れたいっていうのは、最初はどの芸人も思うこと。でも、俺で言ったら“泣き芸”とか何か一個を(収録へ)お土産に持っていき、それを入り口に隙間で『こういうコメントができます』と自分の価値を上げていく。最初、呼ぶ側は誰を呼んでるかわからないんだから」

■「ローカルはメリットだらけ」(U字工事)

 人気芸人がさまざまな会社を訪ね、ビジネス講座を開く番組『芸人先生』(Eテレ)は、7月2日、9日と2週にわたって山田うどんを訪問した。

 ちなみに、うどん業界において同社は、店舗数ランキング4位というポジションにある。とはいえ、3位のなか卯が460店舗で、4位の山田うどんは167店舗。大きく水をあけられているのが実情だ。

 まず、第1週目に講義を行ったのはU字工事の2人。彼らは同社社員に「山田うどん」の印象を尋ねた。これが、散々だったのだ。

「山田うどんは普通。悪く言えば、うまくもなければまずくもない。普通の味を提供している店。人に『山田うどん、いいよ』って勧める時の言葉が難しい」

「山田うどん自体にダサい、垢抜けないイメージがある。埼玉自体にも、都会にも田舎にもなりきれない垢抜けないイメージがある」

 補足だが、山田うどんの本社は埼玉県所沢市にあり、チェーン展開の大部分は埼玉県内に偏っている。山田うどんは、俗に「埼玉のソウルフード」と呼ばれているのだ。

 ローカルでダサいと自虐する山田うどんに、U字工事はシンパシーを感じているよう。益子卓郎は吐露する。

「俺らも漫才がうまいわけでもないし、何かしゃべれるってわけでもないし、ギリギリでテレビ出られてる」

 当初、彼らは標準語で東京寄りの漫才を行っていたそう。でも、全然うまくいかなかった。その後、浅草キッド主催の漫才イベント「浅草お兄さん会」に出場した際、水道橋博士から「栃木訛りを前面に押し出したほうがいい」と助言され、現在のスタイルへ到達。ローカル色を武器に、世に出ることができた。

「漫才が上手な人はいっぱいいるし、ましてや大阪の上方漫才をブワーッてやられたら圧倒されるわけです。そこで戦うのが、ローカルだったんです」(益子)

 要するに、今回2人が説くのは「ローカルはメリットだらけ。埼玉代表になれ!」である。なるほど、“普通”の山田うどんには適したアドバイスかもしれない。

 しかし、山田うどん社員の反応が芳しくない。「埼玉って住んで寝るところ」「埼玉色を出すのは恥ずかしい」と、会社だけでなく県そのものを自虐する社員までいるのだ。

「なんで、恥ずかしいんですか! 我々が埼玉だったら、すぐ(ローカルの)ネタをやりますよ」(益子)

 U字工事は地域の特産品などをネタに織り込むことで、オーディションに受かり始めた。2人は、その手法を山田うどんにも勧めている。例えば、埼玉は深谷ねぎが全国生産1位。そういったローカルの特徴も、メニュー表で押し出すべき。これは、実体験に基づくアドバイスだ。

「お笑いもそうだもんなあ。特徴があったほうがオーディションにも絶対受かりますし、『なんであんなに漫才がうまいのに、もっと出てないんだろう』っていう方がいっぱいいるんですよ。『俺ら、出てていいのかなあ?』ってくらいの人がいっぱいいて」(福田薫)

■「“カロリーのK点超え”を売りにしろ!」(カミナリ)

 第2週目の講師はカミナリ。2人は「ウリという名のインパクトが大事」だと、山田うどん社員に説いた。

 そういえば、カミナリには売りが2つある。1つ目は茨城訛りのツッコミ、2つ目は「どつき漫才」だ。ツッコミの石田たくみは解説する。

「どつき漫才は昔からある文化ですけど、僕のは『こんなに思いっきり叩くか?』ってくらい強く叩いているから衝撃を与えてると思うわけです」

 しかし、山田うどん社員は自社の売りがわからない模様。「山田うどんの売りは?」と質問されても、「売りは……ない(苦笑)」と頼りのない返答である。

 いや、ある。まず、「やわらかいうどん」。同店が提供するうどんは、驚くほどやわらかい。山田うどんを応援する書籍『愛の山田うどん 「廻ってくれ、俺の頭上で!!」』(河出書房新社)には、さぬきうどんの全国進出により「うどんにはコシがなくっちゃ」という論調が拡大、山田うどんの評判が下降した状況が記されている。いや、そんな異端だからこそ、“売り”になり得るのではないか? それが、カミナリによるアドバイスだ。

 2つ目の売りは、「カロリーのK点越え」。実は、山田うどんのセットメニューは1000キロカロリーを超えるものばかり。こちらも、やはり世の流れに反している。だが、これもアピールポイントになるのでは? 逆を突く発想を一貫してカミナリは提案するのだ。営業コンサルタントの和田裕美氏は、この手法を評価した。

「個性を生かしてほかがやってないことをやると、必ず好きな人がいるんです。サイレントマジョリティというか、言葉を発しない消費者がいるんですね。カロリーを気にする人がいる半面、実はカロリーをオーバーしても食べたい人もいる。言葉を発しない消費者に向けて物を作り続けると、ほかは負けていても、そこは絶対勝ち残る」

 自らが世に出るために取った戦略を、そのまま伝授した2組。くすぶる時期の自分たちを山田うどんに重ね合わせたか? 芸人が売れるための戦略とビジネスの戦略は、相通じているということだ。

 ちなみに山田うどん、意外と言っては失礼だが、たまに食べるとすごくおいしい。さぬきの食感に慣れた我々に、あのやわらかさは逆に新鮮。カミナリが言うように、売りにしてしかるべき特徴だと思う。

(文=寺西ジャジューカ)