『女城主 直虎』は典型例……“低視聴率ドラマ”が絶賛されるメカニズム「でんでん現象」って!?

 2017年の大河ドラマ『おんな城主 直虎』が12月17日に最終回を迎え、全50回の視聴率が12.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)で、大河史上ワースト3位だったことが判明。しかしネットには、番組終了を惜しむ声があふれ返った。視聴率だけを見れば“失敗”と捉えられても仕方のない数字だが、なぜ視聴率とネットの声が乖離するのか?

『おんな城主 直虎』は、戦国時代、女性でありながら男の名で家督を継ぎ、後に「徳川四天王」の一人に数えられた井伊直政を育てた井伊直虎の波瀾万丈の生涯を描いたドラマだ。『世界の中心で、愛をさけぶ』や『JIN-仁-』を手掛けた森下佳子が脚本を担当した同作は、初回こそ16.9%とまずまずのスタートを切ったものの、その後ジリジリと数字が右肩下がりとなり、8月には10.6%を記録。最終回も12.5%と数字が上がることはなく、全50話の視聴率は12.8%で、『花燃ゆ』(15年/井上真央主演)と『平清盛』(12年/松山ケンイチ主演)の12.0%に次ぐワースト3となった。

 テレビ界全体が視聴率低下に悩まされる中、1年を通じての平均視聴率が12.8%なら合格点のようにも思われるが、民放の番組関係者はこう語る。

「NHKの大河は、民放なら夢のようなラインナップで毎年勝負をしてきます。今回にしても女優陣が柴咲コウ、貫地谷しほり、菜々緒、若手俳優で菅田将暉、三浦春馬、高橋一生、尾上松也、さらに松平健や市川海老蔵も起用しています。大河ドラマの予算はケタ外れで、1話当たり6,000万円近く使っているといわれています。もちろん作品にもよりますが、民放の連続ドラマの1話当たりの制作費が2,000~3,000万円ですから、勝負になりません。近年、NHKは視聴率についてかなり上から厳しく言われると聞いていますので、12.8%では、合格ラインにはまったく届いていないでしょう」

 そんな中、最終回放送とともに、ネットには終了を惜しむ声があふれ、

「『直虎』最終話、SNSで称賛の嵐『いろいろ泣けた』『完』『終わっちゃった』」

「『おんな城主 直虎』ロスの声も、印象に残った今川氏真・尾上松也」

といった記事も登場した。数字的には振るわなかったにもかかわらず、なぜネットは賛辞の声で埋め尽くされるのか? ネットニュース編集者が語る。

「これはネットスラングで“でんでん現象”と言われているものです。ネットに書き込む人は、当然そのドラマを見ている人ですよね? 作品が気に入らなかった人は見るのをやめますから、第1話で賛否が分かれていても、“否”の人の割合はどんどん減っていき、最終回に近づくにつれて、賛辞の声ばかりになるのは当たり前です。深夜アニメの『伝説の勇者の伝説』という作品がその典型例であることから、でんでん現象と呼ばれています。今や番組制作者は、ネットの書き込みをとても気にしています。一度炎上したりすれば、番組の存続にも関わりますから。そんななか、ネット上で好意的な声を見れば、『我々の番組作りは間違っていない』と思ってしまいがちですが、素直に数字を信用したほうが賢明だと思います」

 来年の大河は『西郷どん』だが、ネットの書き込みには注意したほうがよさそうだ。

『女城主 直虎』は典型例……“低視聴率ドラマ”が絶賛されるメカニズム「でんでん現象」って!?

 2017年の大河ドラマ『おんな城主 直虎』が12月17日に最終回を迎え、全50回の視聴率が12.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)で、大河史上ワースト3位だったことが判明。しかしネットには、番組終了を惜しむ声があふれ返った。視聴率だけを見れば“失敗”と捉えられても仕方のない数字だが、なぜ視聴率とネットの声が乖離するのか?

『おんな城主 直虎』は、戦国時代、女性でありながら男の名で家督を継ぎ、後に「徳川四天王」の一人に数えられた井伊直政を育てた井伊直虎の波瀾万丈の生涯を描いたドラマだ。『世界の中心で、愛をさけぶ』や『JIN-仁-』を手掛けた森下佳子が脚本を担当した同作は、初回こそ16.9%とまずまずのスタートを切ったものの、その後ジリジリと数字が右肩下がりとなり、8月には10.6%を記録。最終回も12.5%と数字が上がることはなく、全50話の視聴率は12.8%で、『花燃ゆ』(15年/井上真央主演)と『平清盛』(12年/松山ケンイチ主演)の12.0%に次ぐワースト3となった。

 テレビ界全体が視聴率低下に悩まされる中、1年を通じての平均視聴率が12.8%なら合格点のようにも思われるが、民放の番組関係者はこう語る。

「NHKの大河は、民放なら夢のようなラインナップで毎年勝負をしてきます。今回にしても女優陣が柴咲コウ、貫地谷しほり、菜々緒、若手俳優で菅田将暉、三浦春馬、高橋一生、尾上松也、さらに松平健や市川海老蔵も起用しています。大河ドラマの予算はケタ外れで、1話当たり6,000万円近く使っているといわれています。もちろん作品にもよりますが、民放の連続ドラマの1話当たりの制作費が2,000~3,000万円ですから、勝負になりません。近年、NHKは視聴率についてかなり上から厳しく言われると聞いていますので、12.8%では、合格ラインにはまったく届いていないでしょう」

 そんな中、最終回放送とともに、ネットには終了を惜しむ声があふれ、

「『直虎』最終話、SNSで称賛の嵐『いろいろ泣けた』『完』『終わっちゃった』」

「『おんな城主 直虎』ロスの声も、印象に残った今川氏真・尾上松也」

といった記事も登場した。数字的には振るわなかったにもかかわらず、なぜネットは賛辞の声で埋め尽くされるのか? ネットニュース編集者が語る。

「これはネットスラングで“でんでん現象”と言われているものです。ネットに書き込む人は、当然そのドラマを見ている人ですよね? 作品が気に入らなかった人は見るのをやめますから、第1話で賛否が分かれていても、“否”の人の割合はどんどん減っていき、最終回に近づくにつれて、賛辞の声ばかりになるのは当たり前です。深夜アニメの『伝説の勇者の伝説』という作品がその典型例であることから、でんでん現象と呼ばれています。今や番組制作者は、ネットの書き込みをとても気にしています。一度炎上したりすれば、番組の存続にも関わりますから。そんななか、ネット上で好意的な声を見れば、『我々の番組作りは間違っていない』と思ってしまいがちですが、素直に数字を信用したほうが賢明だと思います」

 来年の大河は『西郷どん』だが、ネットの書き込みには注意したほうがよさそうだ。

NHK大河ドラマ『直虎』、歴代ワースト3位でさびしく幕! 主演・柴咲コウは井上真央の“二の舞”も……

 柴咲コウが主演を務めたNHK大河ドラマ『おんな城主 直虎』(日曜午後8時~)の最終回(第50話)が17日、10分拡大で放送され、視聴率は12.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)どまりだった。低迷するフジテレビの『Cygames THE MANZAI 2017~プレマスターズ~』(午後7時~10時24分)の12.7%にも敗れる始末で、最終回ながら盛り上がることもなく、さびしく幕を閉じた。

 全話平均は12.8%で、2015年『花燃ゆ』(井上真央主演)、12年『平清盛』(松山ケンイチ主演)の12.0%に次ぎ、歴代ワースト3位の惨状だった。

 初回は史上ワースト4位となる16.9%でスタートしたが、結果的にこれが最高となった。その後、15.5%、14.3%、16.0%、16.0%と続き、第6話で14.5%に降下すると、それ以降15%を超えることは1度もなかった。以後、10~14%台に低迷し、第38話以降は13%台にすら乗せられずじまいで、最低は第31話の10.6%。

「『花燃ゆ』と『平清盛』は、大河では異例の1ケタ台を連発し、低視聴率で話題になりました。『直虎』で不幸中の幸いと言えば、1ケタ転落が一度もなかった点でしょうか。ただ、柴咲には同情的な声も少なくありません。というのは、主人公が歴史的に著名ではない井伊直虎ということで、視聴者の関心そのものが低かったのです。制作費も昨年の『真田丸』(堺雅人主演)と比べると、明らかに少なかったですから。その点、ラッキーなのは、来年の『西郷どん』で主演する鈴木亮平でしょう。役者としての“格”的には劣りますが、なんせ主人公は、日本人なら誰もが知る歴史上の人物・西郷隆盛だけに、注目度が『直虎』とは雲泥の差です」(テレビ誌関係者)

“大河主演女優”の肩書きを手に入れた柴咲だが、今後の女優活動は決して順風満帆とはいきそうにない。

「柴咲は業界大手のスターダストプロモーションに所属していますが、昨年11月に、IT企業『レトロワグアース』を設立し、代表取締役兼CEOに就任しました。そして、ファンクラブ事業を自身の会社に引き継ぎ、レコードレーベルを立ち上げ、事実上、社内独立を果たしています。同社は今年10月、1億6,200万円の資金調達を実施したことを明らかにし、柴咲は歌手活動に意欲を見せているといいます。今後スターダストとのミゾが深くなれば、完全独立に向け動くことになりかねません。独立騒動が再燃すれば、どのテレビ局も柴咲の起用には慎重にならざるを得ず、来年の活動は不透明ですね」(スポーツ紙記者)

 本来なら、大河で主役を張れば、ステータスが上がるはずだが、『直虎』の視聴率は低迷し、世間的にも話題にならなかったことで、それは期待できそうにない。独立問題を抱えて、18年に突入する柴咲。『花燃ゆ』出演後に事務所を移籍した井上は、女優業復帰まで、2年もの期間を要した。女優業より、歌手活動に目が行っているという柴咲だけに、ヘタをすれば、井上の“二の舞”になりかねないだろう。
(文=田中七男)

NHK大河『直虎』に1ケタ台転落危機! 27年ぶり復活のテレ朝『ビートたけしのスポーツ大将』が大健闘で……

 レギュラーとしては、27年ぶりに復活した“伝説”のスポーツバラエティ番組『ビートたけしのスポーツ大将』(テレビ朝日系/レギュラー放送は日曜午後7時58分~)が12日午後6時57分からの2時間スペシャルでスタート。初回視聴率は激戦区の日曜ゴールデン帯にあって、12.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)の高視聴率を獲得。今後、同時間帯の人気番組を食う可能性が出てきた。

 他局では、“王者”日テレの『ザ!鉄腕!DASH!!』が16.9%で、前週より2.4ポイントダウン。『世界の果てまでイッテQ!』は19.3%と高い数字をキープしたが、前週より1.9ポイント下げた。

 また、大詰めに突入したNHK大河ドラマ『おんな城主 直虎』第45話は、前週より0.7ポイントダウンの10.7%に沈んだ。これは、第31話(8月6日)の10.6%に次いで、自己ワースト2位の惨状。『直虎』は10~12%台に低迷しており、最終回が近付いてきても、まるで盛り上がっておらず、新たな敵『スポーツ大将』の出現で、1ケタ台転落の危機に瀕したといえそうだ。

『スポーツ大将』は1985年4月から87年3月と、88年2月から90年2月まで放送され、陸上短距離の五輪金メダリストであるカール・ルイスを模した「カール君」などが人気を集めたが、惜しまれつつ番組は終了。

 その後、25年の月日を経て、2015年3月にナインティナインも参戦し、特番で復活。16年2月、今年2月にも、スペシャル番組として、日曜ゴールデン帯でオンエアされ、直近の2月26日放送分は、12.4%の高視聴率をマークしていた。

「2月の特番の視聴率がよかったとはいえ、正直多くのテレビ関係者は、『昔の名前で出ています』といった感がある『スポーツ大将』が、日曜ゴールデン帯の日テレの強力な裏番組を敵に回して、数字が取れるとは思っていなかったようで、初回は大健闘です。これが継続できれば、『イッテQ!』も安閑とはしていられなくなりそうです」(テレビ誌関係者)

『スポーツ大将』の前番組だったテレ朝の『人生で大事なことは○○から学んだ』は、不振のため、今年1月の放送開始から、わずか8カ月で終了。フジテレビ系『フルタチさん』も、1年足らずで打ち切られるなど、「日8」は日テレ以外の局にとっては、とても厳しい枠。

「2020東京五輪」を基軸とし、「さらなる“金メダルの卵”発掘へ」をコンセプトにした『スポーツ大将』が、常時2ケタ台を記録するようになれば、日テレや大河ドラマにとっても脅威となる。むろん低迷する、そのほかの局にとっては、さらに厳しい戦いとなりそうだ。
(文=田中七男)

NHK大河『直虎』に1ケタ台転落危機! 27年ぶり復活のテレ朝『ビートたけしのスポーツ大将』が大健闘で……

 レギュラーとしては、27年ぶりに復活した“伝説”のスポーツバラエティ番組『ビートたけしのスポーツ大将』(テレビ朝日系/レギュラー放送は日曜午後7時58分~)が12日午後6時57分からの2時間スペシャルでスタート。初回視聴率は激戦区の日曜ゴールデン帯にあって、12.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)の高視聴率を獲得。今後、同時間帯の人気番組を食う可能性が出てきた。

 他局では、“王者”日テレの『ザ!鉄腕!DASH!!』が16.9%で、前週より2.4ポイントダウン。『世界の果てまでイッテQ!』は19.3%と高い数字をキープしたが、前週より1.9ポイント下げた。

 また、大詰めに突入したNHK大河ドラマ『おんな城主 直虎』第45話は、前週より0.7ポイントダウンの10.7%に沈んだ。これは、第31話(8月6日)の10.6%に次いで、自己ワースト2位の惨状。『直虎』は10~12%台に低迷しており、最終回が近付いてきても、まるで盛り上がっておらず、新たな敵『スポーツ大将』の出現で、1ケタ台転落の危機に瀕したといえそうだ。

『スポーツ大将』は1985年4月から87年3月と、88年2月から90年2月まで放送され、陸上短距離の五輪金メダリストであるカール・ルイスを模した「カール君」などが人気を集めたが、惜しまれつつ番組は終了。

 その後、25年の月日を経て、2015年3月にナインティナインも参戦し、特番で復活。16年2月、今年2月にも、スペシャル番組として、日曜ゴールデン帯でオンエアされ、直近の2月26日放送分は、12.4%の高視聴率をマークしていた。

「2月の特番の視聴率がよかったとはいえ、正直多くのテレビ関係者は、『昔の名前で出ています』といった感がある『スポーツ大将』が、日曜ゴールデン帯の日テレの強力な裏番組を敵に回して、数字が取れるとは思っていなかったようで、初回は大健闘です。これが継続できれば、『イッテQ!』も安閑とはしていられなくなりそうです」(テレビ誌関係者)

『スポーツ大将』の前番組だったテレ朝の『人生で大事なことは○○から学んだ』は、不振のため、今年1月の放送開始から、わずか8カ月で終了。フジテレビ系『フルタチさん』も、1年足らずで打ち切られるなど、「日8」は日テレ以外の局にとっては、とても厳しい枠。

「2020東京五輪」を基軸とし、「さらなる“金メダルの卵”発掘へ」をコンセプトにした『スポーツ大将』が、常時2ケタ台を記録するようになれば、日テレや大河ドラマにとっても脅威となる。むろん低迷する、そのほかの局にとっては、さらに厳しい戦いとなりそうだ。
(文=田中七男)