風俗を浮気と取るか否か? アラフォー風俗嬢が考える、男女の性欲の溝

――デリヘルで風俗デビューし、出稼ぎ&吉原ソープを掛け持ちした後、現在は素人童貞などSEXに自信のない悩める男性のためにプライベートレッスンを行うアラフォー風俗嬢が、男たちの姿をつづります。

 男女問わず、セックスでラクして気持ち良くなろうとする人がいる。

 マグロの受け身は一般女性に多らしいが、それだと男性の負担が大きい。かたや、風俗ではマグロになりたがる男性が多いので、風俗嬢の負担が半端なく大きくなる。個人的には、男も女もお互いに一生懸命応えることによって気持ちの良い汗だくのセックスができるものだと思っている。

 確かに、仕事や子育てで疲れきっているのに、夜、旦那に気が乗らないセックスに誘われるのは苦痛だと思う。だから、ついまんこだけ貸しておけばいいだろ、と言わんばかりのマグロになってしまう女性も少なくないのではないか。

昔経験した、気が乗らないときのマグロセックスは、なんだかレイプされているような気持ちになって私は虚しくなった。「この人は自分の性欲を解消するためだけに、私と付き合っているのか?」と。こちらは明らかに白けているのに、「何この人? なんでこんなに一生懸命腰振ってるの?」と、どこか冷静に眺めている自分がいた。特に大した前戯をするわけでもなく、すでに勃起しているちんこを即挿入するだけ。私を見ているのではなく、まんこしか見ていないんじゃないか、とまで落ち込んだ。

 自分の妻や彼女が全然動かないからと、自分だってたまには思いっきり気持ちよくしてもらいたいと言って風俗に来る男性がいる。パートナー間で性欲の差が顕著だと、外で解消するか、片方が我慢してマグロになるしかないから、これはキツイ。

 「私というものがいるのに、風俗に行くなんて最低」と思っている女性は、自分のセックスを振り返ってみてもいいかもしれない。けれど、女性をその気にさせることができないのは、男性のヘタなセックスが原因のことも多い。

 もちろん、1人の女性だけじゃ満足できない人や、飽き性で移り気な男性もいるので、風俗に来る男性全員が、パートナーとの性欲の差が原因とは一概には言えない。いい歳して、奥さんがいて、愛人がいて、それでも飽きたからと風俗に来るような女好きも存在する。定期的に精子を出さないといけない生き物、それが男だと認識するしかない。

 若い頃、まだ性に疎く、風俗とは無縁の時代にお付き合いしてきた男性たちとは、週1前後はセックスしていたため、彼らはオナニーなんてしていないと考えていた。でも、風俗嬢になってから、男性にオナニー頻度を聞いてきたところ、週1~3回は平均でみんなやっていると知って驚いた。40代既婚者で、毎日オナニーしている人もいる。

 セックスしてくれないからと、家でこっそりオナニーしているところを奥さんに見られて軽蔑されたという話も割とある。オナニーで処理できているならまだいいが、結局、男は風俗に抜きにくる。

 自分が一般女性だった頃は、確かに風俗をよく知らないから嫌悪感を感じていた。でも今は、風俗嬢になって一生分のセックスを数年で経験してしまったので、プライベートでまで極力セックスはやりたくない。だから、自分の体力温存のためにも、渋々マグロになるくらいなら、黙って風俗に送り出してあげるのもアリではないかと思えるようになった。

 家でオナニーしている旦那を見かけてしまうのと、知らない間に風俗で性欲処理をしてきてくれるのと果たしてどちらがマシか? これは風俗を浮気と取るか否かなどで、女性の意見が分かれそうだ。

mandara

*曼荼羅*(まんだら)
デリヘルで風俗デビューし、出稼ぎ&吉原ソープを掛け持ちした後、現在は素人童貞などSEXに自信のない悩める男性のためにプライベートレッスンをしているアラフォー風俗嬢。子宮筋腫と腎臓の手術経験があり、現在は子宮頸がん中等度異形成持ち。売りはHカップのおっぱい。
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梅毒拡大、終息しない実情――感染症の治療中でも風俗に遊びにくる、大バカ野郎の男たち

――デリヘルで風俗デビューし、出稼ぎ&吉原ソープを掛け持ちした後、現在は素人童貞などSEXに自信のない悩める男性のためにプライベートレッスンを行うアラフォー風俗嬢が、男たちの姿をつづります。

 新大久保のデブ専ホテヘルで出会った、腕にタトゥーを入れた40歳の男性。高いお金を払って遊びにきているのだから、と延々30分の自分語りも仕事だと思って聞き役に徹した。

 全身を掻きむしった跡がケロイドのようになり、色素もまだらな状態の肌。表現しようがないほどの、触れるのが不快な肌状態だ。そんな見た目も強烈ながら、会話の内容が問題だった。

 若い頃に入れ墨を入れてから体調が悪いとか、今日も血液検査の帰りなんだとか、中学生になるまで歯を磨いたことがないから歯周病であと2~3年で歯が抜け落ちる、と歯医者で言われているとか、なぜそんな恐ろしいことをボロッボロの歯を見せながら笑顔で話せるのかと、神経を疑った。

 嫌がらせして、楽しい? 人が嫌そうにしている顔を見ると快感なのか? 何か病気も持っていそうだし。いや、歯周病もれっきとした感染症の病気だが、歯周病だけじゃなく、入れ墨を入れている人はB型肝炎やC型肝炎のリスクがあるといわれている。これも感染症。感染症にもさまざまな種類があるし、症状の重軽度は個人差がある。

 風俗には感染の疑いがあるにもかかわらず、人にうつるという発想を、どこかに置き忘れてきた大バカ野郎が意外と遊びにくるのだ。

 無自覚だから、それをシレッと笑いながら言う無神経さ。風邪に始まり、胃腸炎、インフルエンザなどでも遊びにくる。それに、私が出会った肝炎と歯周病疑惑の男。

 治療中でも体が意外と元気だと遊んでしまう愚かさ。どうして目先のことしか考えられないのか。感染症にかかったのなら、家でおとなしく寝てなさいということが、そんなに難しいことなのか?

 風俗は確実に、粘膜や体液に触れるので感染する。一番悪質なのは、自分でも性病を疑っているにもかかわらず、治療せずに風俗に遊びにきてしまう人たちだ。

 犯罪行為だと自覚がない。これだから、梅毒患者が一向に減らず、年々今も急増中なのだ。Twitter上でも、風俗嬢の裏アカウント界隈では1年前に比べて尋常じゃないくらい、毎日全国どこかしらで、「梅毒疑惑のお客さんを帰した」という拡散が目立つ。

 終息に向かう気配なし。

 風俗は不衛生的な見方をされ、汚いなどまだまだ軽蔑したりする人も多い。だから、妻や彼女にはできないことを風俗嬢にならしてもいいだろうという発想を持つ人も多く、風俗嬢には人権がない状態だ。「好きな人にはうつせないから風俗で抜いてこよう」、これが現実。

 それでも、自分の身は自分で守るために毎月なり定期的な性病検査をしている風俗嬢も多い。風俗嬢側が何度も何度も治療してもキリがないのは、間違いなく持ち込む男性側に問題がある。「風俗嬢に性病もらった、ムカつく」。その気持ちもわかるのだけれど、どうしてそうなるのか? それは、風俗に遊びにくる男性一人ひとりの意識が低いからに他ならない。

 風俗嬢は確かに不特定多数とセックスするのが仕事。それをわかった上で遊びにきているはずなのに、その男性客が病気を持ち込むから、ほかの男性へとうつる。こちら側が何度検査し治療しても、相手が一向に治療しなければ、延々と感染し続ける。

 自分が病気をもらいたくないなら性病検査をすればいいだけのことなのに、目の前の風俗嬢からもらったという事実しか受け入れない。性病のニュースが報じられれば、だいたい風俗で遊んでいる人たちからの流行みたいな書き方をされ、風俗が悪い扱いをされる。でも、一番不衛生でハイリスクなのは出会い系や素人同士でヤリまくっている男女だろう。出会い系掲示板などでの性欲発散や援助交際、クラブ帰りの行きずりセックスに合コンのお持ち帰り。

 こういう遊びまくっている人たちは、男女ともに性病検査の発想がほぼない。なのに、風俗ばかりが温床のように扱われる。男性側も女性側も定期的に性病の検査をしていれば、こんなにも急速に感染拡大はしないのに。

 誰かからうつされた腹いせに、ほかの誰かに報復目的でで感染させた、という悪質故意がなければ傷害罪にも問えない理不尽さ。しかも、人権がほぼない風俗という仕事で傷害罪なんてもっと難しい。ただでさえ、風俗でおこる犯罪は、ハイリスクを承知の上でやっているんだからと、「同情の余地ナシ」といった判決にもなりかねない。

 ちんこの様子がおかしいよと指摘しても、「知りませんでした~」で済まされて終わり。こういう話をすると、特に一般女性から「嫌ならやらなきゃいい」という声も聞こえてきそうだ。そんな単純な話じゃないし、もし風俗がなくなったら一般女性への性犯罪も増加すると思う。風俗があることによって、性犯罪者にならずに済んでいる男性も存在する。簡単に「風俗なくせばいい」とか「働かなければいい」だけで片付けられる問題ではない。

 理解してほしいとは言わない。ただ安易に差別や軽蔑をしないでほしい。私たち風俗嬢も同じ人間だってことを忘れないでほしい。

 はしかやインフルエンザだけじゃない。自分の身と大切な人を守るために、男性も女性も感染する病気への意識をもっと強く持っていただきたいと切に願う。

 汚いと思われがちな風俗へ、病気を持ち込むのも同じ人間だ。

mandara

*曼荼羅*(まんだら)
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アラフォー風俗嬢の記憶に残る、真性包茎や陰茎折症……「個性的なチンコ」との出会い

――デリヘルで風俗デビューし、出稼ぎ&吉原ソープを掛け持ちした後、現在は素人童貞などSEXに自信のない悩める男性のためにプライベートレッスンを行うアラフォー風俗嬢が、男たちの姿をつづります。

 新宿の風俗店で出会った、とてもナルシストなおじさん。月イチで来る常連さんだ。そのおじさんの、チンコの竿の中間地点には、なにやらビー玉大ほどの球がくっついていた。洗うときもフェラするときも、コンドームをつける際もなにかと引っかかり、「引きちぎれるんじゃないか」と、いつも気になってしまうほどのデカさだ。

 初めてお風呂でご対面したとき、「な、な、なにこれ?」と内心思ったけれど、衝撃的すぎて聞けなかった。手コキもしづらいし、けれど本人から何も言ってこないから、こちらも聞くタイミングを完全に失い、とうとう聞けずじまいだった。

 チンコにシリコンボールや真珠的なものを入れている人には出会ったことがあるけれど、あれの大きさはシリコンボールどころではなかった。今振り返ると、おそらく脂肪腫かなにかのデキモノだったと思う。ひょんなことで、なにかに引っかかって取れたらすっごい痛そうだな。指名されていた約半年ちょいの間、毎月会うたびに成長していたから、きっと今ではピンポン球を超えているに違いない。

 普通のOL女性として生きていたら、出会うことがなかったであろう変わったチンコに風俗では比較的よく出会う。

 私の中で記憶に残ったチンコ

 真性包茎なんて、彼氏として出会う確率ははるかに低いだろうけど、風俗で働いていると意外と出会う。あんなに不衛生で女性に嫌われるものはないから、さっさと手術してしまえばいいものを……。既婚者で子持ちの男性が真性包茎だったのには驚いた。ほかにはカントン手術を行ったカリの下に、ざっくり縫い傷があったチンコには、なんだか感動した。自分と女性のことを考えたら手術をした方がいいと思うけれど、大変勇気がいる行為だと思うから。

 逆に医療ミスで傷だらけになったチンコにも出会った。なんの手術かわからないそうだが、幼い頃にチンコの手術を行ったそう。裏筋の部分から裂けていて、射精すると先端からではなく横から精子が溢れ出る。亀頭もカリも傷跡だらけで、なんとも痛々しいちんこだった。自分と相手の女性のためにも、病院で再手術して綺麗にしてもらったらいいのに、と今でも思い出す。

 ほかには早漏を改善するために裏筋を切ったというチンコ。見た目は普通だが、その行為に驚いた。その男性いわく、裏筋を切るとチンコが少し長くなり、早漏が改善されることがあるそうだ。なんだか、風俗嬢とはまた違った意味でセックスに体張ってるなぁと笑えたけど、男性からしたら、それだけ真剣なのだろう。早漏で悩む男性は本当に多いから。

 2段階右折をしているみたいなチンコも、面白い形をしていた。昔、激しい騎乗位をしすぎてボキッという音がしたそうなので、おそらく陰茎折症。でも痛くなかったから、とそのまま放置して、今では勃起して挿入すると、右に曲がったチンコが膣内の壁をこすって女性が喜ぶとか得意げに話していたが、私的にはその気持ち良さはまったくわからなかった。セックスが好きな女性は、騎乗位の気持ち良さについ夢中になって、自分好みに激しくなりがちだ。女性は彼氏のちんこを折らないように気をつけて。

 さて、これだけ個性的なチンコたちに出会っていると、ちょっとやそっとじゃ驚かない。今では個性的なチンコに出くわすとなんか楽しい。決してそれが気持ちいいわけではないが。

 今、好奇心からやってみたいのは、小指サイズのチンコは指サックに入るのかどうか、試してみること。一度やってみたい願望があるので、誰か挑戦させてくれる人を待ってるところだ。

mandara

*曼荼羅*(まんだら)
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アラフォー風俗嬢が見た、本番ナシの風俗が生んだ「膣でイケない男たち」の悲しみ

――デリヘルで風俗デビューし、出稼ぎ&吉原ソープを掛け持ちした後、現在は素人童貞などSEXに自信のない悩める男性のためにプライベートレッスンを行うアラフォー風俗嬢が、男たちの姿をつづります。

 日本はアダルト先進国と言われるほどスケべな国。けれど今、草食系と呼ばれる若者が増えており、セックスが危機にさらされている。

 旅行離れ、車離れなどさまざまな「○○離れ」をよく見かけるものの、離れたくて離れているとは限らない。単にお金がないだけだから、という可能性もある。低所得者層が増え、お金がなければ外へ出掛けられず、家で動画を見る。そんな時代らしい。

 みんなのお財布が潤っていたら、もっと遊びにもいくし、おいしいものも食べにいくし、SEXだってやりまくるだろうに。「今月もお金がピンチだから仕方ない……家で動画でも見ながらシコるか」。こんなことだろう。

 お金がないから彼女を作る余裕もない、風俗に行って抜いてもらうことも滅多にできない。でもそれなりに性欲はある。

 風俗で出会ったほとんどのお客さんに、必ずオナニー頻度を聞いて来たが、平均3~4日に1回というものが多い。その次に週に1回前後という男性が多かった。女性からすると、これらは多いのか少ないのか。健康面からすると、個人的には3~4日に1回が理想的な気もする。

 女性だって、寝つきが悪い時にオナニーしてから寝ると快眠が得られるのだから、じゃんじゃんやった方がいい。初心者にはソフトタッチなローターを推奨するけど、個人的には乾電池の持ちを考えるとイキそうな直前で止まったら切ないので、何度でもイキまくれる電マは1人1台持っていてもいい。

 けれど、相手ありきのSEXをまったくしなくなるのは大問題。男も女もセックスしなさすぎ。

 男性にとって定期的な射精行為は大切だけれど、自分の好みの強さでできるオナニーだけで生きるのはよくない。オナニーばかりで生きていると、いざ彼女ができた時に挿入射精ができなくなる。

 風俗に遊びに来る人の中には、挿入行為が禁止のヘルスで遊んでいるため、挿入射精が苦手になる男性もいる。プライベートレッスンに訪れる方の中には、この膣内射精障害というものになってしまっている男性も少なくない。

 デリヘルで遊ぶ素股や手コキフェラになれてしまった人や、力のこもったオナニーのしすぎでなった人などなど。10~20代前半なんて、先っぽに少し触れただけでも出ちゃうくらいのはずなのに、そんな若者がオナニーしすぎてまんこでイケなくなる。素股遊びに慣れてしまい、たまのソープでイケなくなった。やはり定期的にSEXはするに限る。

 手軽に呼べて遊べるデリヘルの意外な弊害だ。素股にフェラにアナルファック、前立腺や睾丸の性感マッサージなど、ソープ以外で本番行為ができないからこそ発達した多彩な風俗文化が日本にはある。でも、それらは自分の性的欲求を満たす上での楽しみとしてはいいが、いざできた彼女や奥さんとの子作りでは支障が出る。

 だから男性はいつ何時、プレイベートでSEXをするかなんてわからないのだから、遊ぶならソープで定期的に膣内射精の練習を行うことを推奨したい。女性も、まんこで正常な射精ができない男性と出会ったら、がっかりとか卑下するのではなく、やさしい言葉とまんこで包み込んであげてほしい。

 そして自分のまんこに原因があるんじゃないかなんて絶対に思わないでほしい。

mandara

*曼荼羅*(まんだら)
デリヘルで風俗デビューし、出稼ぎ&吉原ソープを掛け持ちした後、現在は素人童貞などSEXに自信のない悩める男性のためにプライベートレッスンをしているアラフォー風俗嬢。子宮筋腫と腎臓の手術経験があり、現在は子宮頸がん中等度異形成持ち。売りはHカップのおっぱい。
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アラフォー風俗嬢が明かす“性を嫌悪する”オジサン――童貞喪失で傷を負った男たち

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――男は風俗嬢にどんな姿を見せているのだろうか。恋人や友人には見せない、男たちの情けなさ、みっともなさ、滑稽さ、そして優しさをアラフォー風俗嬢が

 童貞をこじらせても、まだ少しでも若いのなら挽回しやすい。個人的には、やはり妖精が見えてしまうとかなんとか言われている30歳がターニングポイントだと思う。

 SEXレッスンも30歳目前の駆け込み需要がとても多い。童貞を捨てに行った風俗で楽しさを味わってしまうと、そのままハマってしまう人も少なくない。なぜなら、彼女との面倒くさいしがらみもないし、デート代だのプレゼント代だの無駄なお金は掛からない、自分が楽しむ分だけのお金を払っていれば、ベッドでマグロでも、風俗嬢が至れり尽くせり気持ち良くしてくれる。女の子に飽きたら別の子を指名すればいいので、いくらでも選り取り見取り。自分の欲求をひたすら満たしてくれるなんて、こんなに楽しいことはないはず。

 その代わり、自分のことしか考えられないテク無し男の出来上がり。

 風俗嬢になら何をしてもいいと思っている勘違い男が、風俗にはわんさかいる。彼女や妻には決してできない、AVで見たガシマンプレイや、間違ったSEXテクニックでも、風俗嬢にはしてもいいと思っているから。

 風俗は、そんな男性だらけだから、世の中の男性みんながそうなのだと錯覚に陥り、“そうではない人”もいることを忘れかける。男も女も性にオープンな人もいれば、下ネタを口にされるだけで嫌悪を感じる人もいる。

 昔、学生時代にもそんな男子同級生がいた。みんながワイワイ下ネタ話をしていると、下を向いてしまって不機嫌になる男の子。どうしたの? と聞くと、「下ネタを聞くと気持ち悪くなる」と言っていたのを、いまだに覚えている。エッチな話が苦手な男性もいるんだな、と知った。

 でも、SEXは大抵の人間が避けては通れない。はじめから性に苦手意識や嫌悪感を持っている男性が、もし初めてのSEXで苦い経験をしたとしたら、トラウマ的な傷を抱えてしまうのだろう。

 そんな人たちからの悩み相談が、プライベートレッスンに増えている。これは、楽しむために風俗店へ遊びにくる男性の中にはいないタイプ。このままじゃいけない、どうにかしないとと、勇気を出してSEXレッスンに問題を打ち明けに来てくれた。

 人生初めてのSEXで起きた苦い経験を二度目に克服するのは大変だ。それを何十年と放置して、閉ざしてしまう人もいる。

 初めてのSEXが、自分は童貞で相手は経験者の場合、同級生だったりすると「SEXは男が誘導するものでしょ」と言わんばかりの態度を見せられて、男性はテンパる。そして、うまく勃たずに失敗に終わると、気まずくなって、そのまま「さようなら」となりかねない。今度こそ、次の彼女ができる前に克服したいと若い男子が話してくれた。

 かたや、初めての相手が年上で、うまく誘導してくれるまでは良いのだけれど、“食われてしまった”パターンも、トラウマを残すことがあると知った。それ以来、SEXが怖くて仕方ないとでも言うかのように、震えるおじさん。

 いつもレッスン時にはちんこの模型を持ち歩き、SEX経験が少ない人にはコンドームの装着練習からしているのだけど、ほとんどが20代前半の若い男子だから、おじさん向けにすることはなかなかない。でも、本人もこのままじゃいけないと、勇気を振り絞って来てくれたのだから、私もできる限り練習相手になってあげたい。 

 40を過ぎたおじさんは、ほぼ初めてだというフェラに、震えながら小さく叫んでいた。なんだか犯しているような気分。

 あぁ女性の処女喪失同様に、男性も童貞喪失で傷を負うと、こんなにも引きずってしまうのかと、なんだか切なくなった。けれど、せっかく遠いところを高いお金を払って来たのだから、ショック療法とまではいかないにしても、女性に触られることにできるだけ慣れてもらおうと、私も一生懸命に応えた。たかだか一度のレッスンで、3時間ほど女性に触れただけで慣れるとは思わないけれど、何かを新しく知るきっかけや踏み出す勇気のきっかけになれたらうれしい。

 SEXレッスンを初めて早9カ月。長年人に言えない性の悩みを抱えた男性の多さにただただ驚くばかりだ。

mandara

*曼荼羅*(まんだら)
デリヘルで風俗デビューし、出稼ぎ&吉原ソープを掛け持ちした後、現在は素人童貞などSEXに自信のない悩める男性のためにプライベートレッスンをしているアラフォー風俗嬢。子宮筋腫と腎臓の手術経験があり、現在は子宮頸がん中等度異形成持ち。売りはHカップのおっぱい。
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アラフォー風俗嬢の苦い思い出……孤独で貧乏な優しい“社長さん”の盗撮

――男は風俗嬢にどんな姿を見せているのだろうか。恋人や友人には見せない、男たちの情けなさ、みっともなさ、滑稽さ、そして優しさをアラフォー風俗嬢がつづります。

  風俗デビューをしたデブ専門のデリヘルで、新人の頃から週1ペースで呼んでくれた40代後半のおじさん。

 当時の私は、風俗に入って1カ月ちょい。指入れされまくったまんこは傷だらけで血が滲み、自分の体が洗っても洗ってもとにかく汚いように思え、洗いすぎて細菌性膣炎になり、めちゃくちゃ臭くなったり、乳首もボロボロ。声がかすれて出なくなったり、熱まで出るほど体を壊し、そのまま風俗を辞めようと退店した。

 そのおじさんにも、「さよなら」と退店報告をしたのに、その後も私からの「さよなら」を無視し続け、めげずに何度も何度もLINEしてきた。全部既読スルーをしているのに。時には未読スルーも。それが数カ月続いた。でも、なぜかブロックできなかった。返信はしなくていい、読まなくてもいいから、ただ送らせてくれ、と。思うに、おじさんは話し相手や、LINEを送る相手がほしく、やり場のない孤独や、仕事のストレス、自分の思いをただ誰かに送信したかったのかもしれない。

 それがわかるからブロックができなかった。実現はしなかったけれど、海外出張で毎月行っているというベトナム旅行にも誘ってくれた。

 その当時、私は付き合い始めていた男性に生活費を毎月30万円いただけることになっていたのだけれど、価値観が合わず1カ月半で別れ、結局、私は風俗へ出戻った。

 私は精神状態が不安定だった頃、解離性障害らしきものになりかけた。深夜に、知らない男性と記憶のないデートをやらかしたり、待機室で気を失い、記憶がないまま店長に引きずられラブホテルまで連れて行かれたりと、不安とパニックで病んでいた。そんな時、1人じゃ危険だし家賃の負担も減るだろうから、ウチに住んだらいいよって、言葉をかけてくれたり、自分も忙しい人なのに何かと気にかけてくれる、優しいおじさんではあった。

 大阪在住の既婚者だったけれど、大阪での別居生活も長いらしく、東京でもマンションを借りて、つい最近彼女が出て行ったばかりだったとか。よほど寂しがり屋なのか、誰かとつながりを持っていたい人なのか。

 自分で立ち上げた会社の社長さんらしく、会社の借金が私とケタが違う数千万円。ワイシャツの襟も首回りが擦り切れて穴が開いているほど。擦り切れて破れていても、そのまま着ている社長は初めて見た。それだけ会社がヤバイ状況だったのだろうか。社長という孤独な職業で会社も危うい、家族とは長年別居、愛人とも別れ、そして不慣れな東京。とにかく孤独だったんだろうな。

 出会ってから4カ月が過ぎた頃。まったくデリヘルで呼ばれなくなった。でもLINEばっかりくる。指名もしないで、メル友みたいなお客さんなんて、もうお客さんじゃない。こちらは風俗で友人や恋人探しをしてるわけでもない。借金返済のためだけに、ひたすら働いているのだから。

 ある時、久々にデリヘルで呼ばれ、おウチに行き、お風呂上がりに体をバスタオルで拭いていると、ソファーに腰掛けていたおじさんの手に持つ携帯がパシャリと鳴った。

 一瞬、何が起きたのかわからなかったけれど、とにかく親しくしていたおじさんに盗撮されたということがショックなのと、ただただ怖くてたまらなかった。痴漢に遭った女性が怖くて声を出せないのと同じで、密室に2人きり、しかも相手の男性の家なんて、メンヘラだった私は、言い返すことなんてできなかった。勝手に盗撮するんじゃなくて、正直に聞いてくれればよかったのに。不信感が募り、そこから距離を置いた。NGにしようかとも悩んだ。けれど、その後二度と呼ばれることはなかった。

 放っておいたら3カ月ぶりにLINEが来た。東京から事業を撤退するので、さようなら。出会えてよかったと。もう終わりが見えていたから、最後の思い出に盗撮したのかと思うと、複雑な思いになった。けれど、お別れのメールには返信のしようがない。

 良い時にたくさん指名してもらってお世話になったけれど、最後は盗撮&事業撤退という、なんとも苦い複雑な思い出になった。以来、それっきり。

 数年たった今でも、社長、新しいワイシャツは買えたかなと、ふと思い出す。

mandara

*曼荼羅*(まんだら)
デリヘルで風俗デビューし、出稼ぎ&吉原ソープを掛け持ちした後、現在は素人童貞などSEXに自信のない悩める男性のためにプライベートレッスンをしているアラフォー風俗嬢。子宮筋腫と腎臓の手術経験があり、現在は子宮頸がん中等度異形成持ち。売りはHカップのおっぱい。
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アラフォー風俗嬢が『リアル風俗嬢日記』を読んで、地雷客や男性に思ったこと

――男は風俗嬢にどんな姿を見せているのだろうか。恋人や友人には見せない、男たちの情けなさ、みっともなさ、滑稽さ、そして優しさをアラフォー風俗嬢がつづります。

 『リアル風俗嬢日記~彼氏の命令でヘルス始めました~』(竹書房)は、大変面白くて一気に読めた。同じ風俗嬢として共感できる作品は、すぐに入り込める。絵のセンスがない自分には、風俗客の変態っぷりを文章だけで説明するのが難しいこともあるので、絵が描ける漫画家さんはすごいと思うし、羨ましい。

 以前、丸めた掛け布団の上に、犬のように四つん這いでまたがって、腰を振って犬の後尾とまったく同じようにオナニーする風俗客を目の当たりにしたとき、「おぉ! これは絵に描きたい! 絵で説明した方が絶対に面白い!」と思ったことがあったが、表情豊かなこの漫画を読んでいて、そんなことをふと思い出した。風俗嬢のリアルな内容が書かれていて、つい気持ちが重なったのかもしれない。

 読み進めていくと、さまざまなシチュエーションでの“風俗嬢あるあるネタ”が面白く描かれており、風俗嬢ならば頷きながら読めるだろうと思う。「あれ? これ私も同じような経験あるわ~」なんて具合に、みんな不思議なほど似たような地雷客に出会っている。

 同じような地雷客が量産されてしまうのは、恐らくAVが原因。人として相手に思いやりや気遣いができないから、そうなる人も多いけれど、AVをお手本にする男性もまだまだ多い。最近はAV出演者さんらが「AVの真似してSEXしてはダメですよ」と、SNSなどで言ってくれるようになったけれど、それでもそう簡単には減らない。

 この漫画にもS(攻め)派の男性が登場しているけど、この手の人は、マンコを見ていたら好奇心が抑えられなくなるのか、マンコの中を上下左右前後にガッシガッシ引っ掻き回す、いわゆる「ガシマン」といわれる行為をいきなりやってくるから、気をつけていないと血だらけで負傷してしまう。

 似たようなのだと、マンコに突っ込んだ指をグルングルン回転させてみたり、指を1本ずつ増やして「君のマンコは、一体、指が何本入るかな~」なんて実験してくるやつもいたり、とにかくデリケートなマンコをいきなり引っ掻き回される。AVを見てると簡単に潮吹きしているから、俺にもできるんじゃないか? という、脳内お花畑の発想をしていそうな大馬鹿野郎も多い。自分もガシマンが3人立て続いたときは、ベッドシーツが血だらけになったことがあるので、読んでいてそれをまた思い出してしまった。

 翌日の病院で「レイプか? 暴行事件か?」と、先生と看護士さんが深刻そうに集まってプチ騒ぎみたいになって、とても恥ずかしかったなぁと。

 作品は全体的に女性向けに描かれているせいか、どちらかというと日記というよりはこれから風俗デビューする人(男女共に)や風俗嬢初心者向けの参考書のようにも思えた。ヘルスの詳細説明や、海綿やウエトラの説明も風俗嬢ならではだし、ちんこの種類や特徴についても詳しく書かれている。店長との実技講習について描かれたページは、稼げない風俗嬢さんや新人風俗嬢さんの参考になると思う。漫画だから大変わかりやすいし、これから風俗嬢になる人や、日が浅いヘルス嬢さんは特に読んでいただきたい1冊だ。

 文章も「あくまでも私の場合」と書かれている部分が散見され、偏った考えや印象を与えないようにと、とても謙虚な姿勢で感じられ、作者さんに好感が持てた。個人的に、初対面なのに“愛のあるSEX”を語るおじさんのところの画はお気に入り。

 地雷客の行動や、病むほどイライラしてた自分の姿が、漫画であるあるネタの一部となってコミカルに描かれていると、笑えてくるから不思議だ。そして、クソ客や地雷客のことも、ディスりすぎないようポジティブに笑いを交えて書いてるから、風俗を利用している男性も安心して楽しく読めるような気もする。どちらかというと、かなり女性向けだけれど、風俗嬢の実態やオキニの内心考えている事が気になる人は読んでみてもいいかもしれない。

 特に、後半に登場する強烈キャラのお客さんは笑えるし、嫌われるお客さんや好かれるお客さんのタイプも書かれているので、そういう意味では参考になると思う。

 風俗はエッチなことをするだけだと思っている人も多いだろうけど、意外と多いのが精神的な癒やしを求めてくる人だ。仕事や家庭でのストレスや、友達や恋人もおらず話し相手ほしさに来る人。久々に女性と2人きりになって、カチコチに緊張してしまっている男性も少なくない。そんな人たちも、この本には切ない表情で登場してくる。

 ただ、作者さんの風俗デビューのきっかけが「ご奉仕」という名の“貢ぎ”なので、そこは共感できる人は少ない気もする。女の子が稼いだお金を何に使おうが気にしないお客さんもいると思うものの、ホストやヒモに貢いでいる風俗嬢を応援したいと思う男性は少ないはず。

 あとは、お店についてさらりと書いているけれど、ここに登場するファッションヘルスはなかなかの優良店なのではないか? と思った。優良店に出会えたことのない私からすると、この店で働きたいとまで思えたし、デリヘルとホテヘル経験しかないため「店舗型のヘルス店って、こんなものなの?」と驚いた。海綿出勤禁止、性病検査も義務付けられていて、リピーターが少ない子に講習をしてくれたり……。

 これならめちゃめちゃ働きたい。さりげなく書かれた店長や店員のキャラも、クセがなくていい感じ。多少の脚色で美化しているのかもしれないけれど、それでも性病検査義務店が少ない風俗で、それだけでこのお店はかなり優秀と思えてしまった。

「あぁ、そちらどこのお店ですか? お店紹介してください……」というのが読み終えて率直に感じた感想だった。

mandara

*曼荼羅*(まんだら)
デリヘルで風俗デビューし、出稼ぎ&吉原ソープを掛け持ちした後、現在は素人童貞などSEXに自信のない悩める男性のためにプライベートレッスンをしているアラフォー風俗嬢。子宮筋腫と腎臓の手術経験があり、現在は子宮頸がん中等度異形成持ち。売りはHカップのおっぱい。
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アラフォー風俗嬢が見た、同棲した彼女と別れた30代男の誰も知らない「心の傷」

――男は風俗嬢にどんな姿を見せているのだろうか。恋人や友人には見せない、男たちの情けなさ、みっともなさ、滑稽さ、そして優しさをアラフォー風俗嬢がつづります。

 童貞を捨てるために利用する人や、風俗でしかセックス経験のない、いわゆる“素人童貞”と言われる人が来ることも多いのがソープ。さまざまな願望、彼女や妻に言えない性癖などを解消するために、毎日毎日、いろんな男性が風俗にやってくる。

 ある時、ソープに初めて来たという30代の男性客に出会った。緊張しているせいか、かなりおとなしく、淡々と話す静かな男性だった。話を聞くと、なにやら彼女と別れたばかりで、つらくてひどく落ち込んでいるのだそう。

 私を指名した理由が、彼女と少し似ている体形だったから。長年付き合い、一緒に同棲をしていたそうで、今にも泣き出すんじゃないかというくらい、とても悲しそうでつらそうだった。

 緊張もしているし、とてもセックスをするような雰囲気ではなく、まずはそのまま気持ちが落ち着くまで、ゆっくり話を聞いてあげることにした。それほど長くない時間、話を聞いて、男性が少し落ち着いてきた頃、「SEXはする気になれないけれど、一緒にお風呂に浸かってほしい」と言われ、湯船に入った。

 狭い湯船の中で、「僕の方に背中を向けてくれるかな。彼女を思い出して後ろから抱きしめたい」と言われ、普通の女性だったら「はぁ~?」だろうけれど、ここは風俗。そんなことはお安い御用。それで癒やされてくれるのなら、喜んでする。

 私ではなく、彼女だと思い込んで目をつむりながら、ひたすら抱きしめて、静かに動かない彼。彼女と一緒にお風呂に入った思い出話を、ポツリポツリと話すお客さん。

 女性よりも男性の方が引きずるってよく言うけど、別れた後の、こんな元彼の姿、誰も知る由もない。男性の中には、こんなに参ってしまう人もいるんだなと、ただ黙って抱きしめられていた。

 でも、ここは風俗店。緊張がときほぐれてくると、「やることやらないともったいない」と思うのか。

 「できるかどうか不安だけど……」と言いながら、プレイ後のシャワータイムまでに間に合うかどうか? というギリギリの中、残り10分あるかどうかでベッドの中へ。そして、ここでも私とではなく、彼女を思い出しながらのSEXをするためにバックを希望してきた。

 これはなんだか複雑な気分。たまにお客さんから「顔がブスで耐えられなくてバックで抜いたよ」って話も聞くから、「正常位じゃダメ」と言われているようで、なんか微妙な気分。でも、ひたすらバックで突いてなんとか射精に至れたので、彼女を思い出しながら興奮できたのではと思うと、任務達成感はあった。

 女としての自分の存在価値は傷ついたけど。それでもお客さんのために自分を消し、そっと背中を貸す……。これも風俗の利用価値の1つと思えば仕方ない。

mandara

*曼荼羅*(まんだら)
デリヘルで風俗デビューし、出稼ぎ&吉原ソープを掛け持ちした後、現在は素人童貞などSEXに自信のない悩める男性のためにプライベートレッスンをしているアラフォー風俗嬢。子宮筋腫と腎臓の手術経験があり、現在は子宮頸がん中等度異形成持ち。売りはHカップのおっぱい。
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アラフォー風俗嬢が見た、汚部屋&異臭まみれで暮らす「猫屋敷おじさん」の性癖

――男は風俗嬢にどんな姿を見せているのだろうか。恋人や友人には見せない、男たちの情けなさ、みっともなさ、滑稽さ、そして優しさをアラフォー風俗嬢がつづります。

 どこの店に行っても一定数いるのが、未経験や新人と書かれた子が大好物のキモいおじさん客。私が初めて風俗デビューしたお店には、入店してすぐの子を指名しては、嬢の方から「リピート指名はNG」と言われる有名な地雷客がいた。

 そのお客さんは基本的に本指名をせず、新しい子が入れば片っ端から一通り試すという遊び方。だから、「次回はNGで」と言ったところで本人に気付かれないし意味がない。この男性に指名されると、泣いて戻ってくる子もいて「あまりにもひどい」と、そのまま辞めてしまった子もいた。

 初めての風俗デビューで初っ端から、この強い印象を残すおじさんに当たってしまうと、確かに風俗のトラウマが一生残ると思う。とにかく、嬢同士の間でも笑えないと話題に上がるほど有名だった。誰が付けたのか、その方の店での呼び名があった。その名も「猫屋敷おじさん」。

 なぜ、そう呼ばれるようになったのか。それはおじさんがとある下町の路地の、さらに路地奥にある、いわゆる建て直し不可物件の斜めに崩れかけた木造アパートの2階に住んでいたからだ。2階へ上がる階段は斜めになっており、電気もないのか点かないのか、暗闇を上がってたどり着く1DKほどの家に3匹の猫とおじさんは暮らしている。あまりの汚さとボロさに絶句。人が住むところじゃない、言葉にならない強烈さ。

 掃除は年に一度しかしないらしく、玄関入ってすぐのダイニングキッチンの床一面には、新聞紙や段ボールが一面に敷き詰められていて、床一面というか部屋全体が猫のトイレ仕様。敷き詰められた新聞紙も段ボールも取り替えてない様子から、とにかくネコのおしっこが臭う。

 悪臭すぎて鼻呼吸ができない。口呼吸しても、口の中がおしっこの味がしているような感覚になるほど。終了した後の数時間は、しばらく臭いが鼻に残るほどだ。そして、奥の和室は万年床の萎びたせんべい布団が1枚敷かれ、人間のスペースは布団の上のみという状態。その上も、ゴミや猫の毛だらけでザラザラしており、座ると服や足にいろんなものがくっつく。

 初めて行ったとき、靴下が毛だらけで大変なことになった。強烈な汚さゆえ、脱いだ服が汚れないように畳の上に置かず、全てカバンの中にしまう。お風呂に入ってもタイル壁から床もあちこち黒カビだらけで、湯船なんて使っていないのではというほどの汚さ。プレイ前にお風呂で行うイソジンうがいも、なんとコップを持っていないから、手の平にイソジンとお湯を入れ、すくって口に入れてもらった。

 家にコップが1つもないとかおかしいけれど、長年独身の男性の家では意外とありえる光景。そしてシャワーから上がり、タオルを借りようと待っていたら、なんとこのおじさんが自分の体を拭いた後のタオルを渡してきた。ひいぃぃ~と思いながらも、タオルを持参していなかったので、仕方なくこのおじさんが拭いた後の湿ったタオルを借りるしかなかった。

 さらにプレイが始まると、裸体の私たちを猫たちが囲ってきて、すり寄ってきたり、じっと見つめてきた。猫に見られながら、視線を感じながらのプレイはなんとも落ち着かない。

 プレイが終わり帰りの送迎車の中で「大丈夫でしたか?」なんて店長が一応心配はしてくれたけど、あまりのひどさに、ただただ笑うしかなかった。ただ、お店の人から同じ女の子をリピートしないお客さんと聞いていたので、特に「次回NGにします」とは言わなかった。

 ところがその衝撃を忘れた頃、数カ月後に二度目の指名が入ったのだ。

 承認欲求は満たされても、誰もが嫌う地雷客に気に入られてしまった気持ちは複雑。行きたくなかったが、太ったばばぁはお客が付かないので、選んでる場合じゃない。半泣きの気持ちを抑え、有り難く引き受けることにした。

 気合を入れ、まずは猫の毛だらけになるので車の中で靴下は脱いで行った。いざ覚悟を決め入室。一度目は、この世のものとは思えない猫と住むゴミ屋敷に衝撃とショックを受け、何も聞けなかったが、今回はここぞとばかりに開き直り、「なぜ……?」という疑問をたくさん質問した。

Qおしっこの臭い気にならないの?
A猫屋敷のお兄さん:臭いなんてする?

Qどうして新人さんしか指名しないの?
A猫屋敷のお兄さん:なかなかイキにくいから、合う人を探している。

Qなんで家の中なのに、そんな怪しい色付きのサングラスをずっとかけているの?
A猫屋敷のお兄さん:目が弱いから。

Qどうして私を久々にリピートしたの?
A猫屋敷のお兄さん:途中何度か指名しようとしたけど、予約が取れなかった。

 どうやら、いつも手と口じゃなかなかイケないのに、前回私のフェラでイクことができたのがとても良かったらしい。さらにキスが上手と褒めてくれた。おじさん的には、キスから始めたいのに、わりとキスをしてくれる子が少ないらしく、それがなかなかイカない原因らしい。

 そりゃあ新人嬢は、お化け屋敷のようなネーミングの場所に派遣されてビクビクしてるだろうし、こんな衝撃的な部屋の中でキスから雰囲気を作れるわけがない。普通の女の子なら固まってしまうはず。本人だけが気づいてないって、つくづく幸せな奴だ。

 幸か不幸か今回二度目の指名だったから、少し気持ちに余裕もあり、心の準備ができたので「すごくいろんな意味で強烈ですよー」ってズバズバ言ってやった。ところが、話をして打ち解けてきたら意外といい人で、かわいらしいおじさんだった。

 そしてたくさん話したせいか、不覚にも気に入られてしまい翌週も指名してきやがった。三度目の訪問にもなると、だいぶ余裕が生まれる。足の裏にゴミがくっつくのが気持ち悪いので、スリッパを持参してみたり。泣いて辞めてしまった子がいた話も教えてあげてみたり。「実は私、動物アレルギーなんだ」と言ってみたり。「家の中で色付きサングラスは気味悪がられますよ」と言ってみたり。心を開きすぎなくらい、溜まっていた不満を失礼なくらい連発した私。

 あぁスッキリした。そのせいかどうかはわからないが、不快になったか? プレイ後のシャワー時に言われた。

「この店で君だけだよ、生で本番させてくれない子」

 ありがたいことに、それから呼ばれることはなくなった。いくら落ちぶれてお金がなくても、私にだって選ぶ権利があるし、そこまでしてお前の本指名なんていらねーよ。と思ってしまった私もまだまだだなぁ。

mandara

*曼荼羅*(まんだら)
デリヘルで風俗デビューし、出稼ぎ&吉原ソープを掛け持ちした後、現在は素人童貞などSEXに自信のない悩める男性のためにプライベートレッスンをしているアラフォー風俗嬢。子宮筋腫と腎臓の手術経験があり、現在は子宮頸がん中等度異形成持ち。売りはHカップのおっぱい。
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梅毒の猛威はHIVより危険!? 医師がアラフォー風俗嬢に語った、「神経梅毒」の恐怖

isya126

――男は風俗嬢にどんな姿を見せているのだろうか。恋人や友人には見せない、男たちの情けなさ、みっともなさ、滑稽さ、そして優しさをアラフォー風俗嬢がつづります。

 以前にも書いた、性病・梅毒の流行。ネットでニュースを見れば、患者数は衰えることなく増える一方だ。特に関東から西日本で深刻化しているらしいのだとか。インフルエンザよりも、風俗では性病感染の方が多いのではないかと思うほど、相変わらずはやっている。

 西日本で神経科医をしているというドクターが、東京観光のついでに吉原へ行こうとリサーチしていたら、サイゾーウーマンで私が以前に書いた「激安ソープは性病の溜まり場」という記事にたどり着き、普段、梅毒やHIVの患者さんを見ているからと、私に直接予約を下さった。

 感染症の恐ろしい話をたくさんしてくださり、あっという間の時間だった。

 梅毒は進行するまでに第1期~第4期の段階まであり、感染に気が付かないこともあるため、徐々に何年もかけて進行していくらしい。よく聞くのは、湿疹の症状が出て初めて気が付くというもので、これは第2期の「バラ疹」。

 この時点で、感染して数カ月から最悪だと数年経過してしまっている可能性があるわけで、その間に何度も風俗に通っていたら、みんなにうつしまくってしまう。そんなんじゃ、いくら風俗嬢側が定期的に検査をしていても間に合わない。だから、それを食い止めるにはやはり定期的な検査が大事なんだ。

 梅毒検査なんて今じゃ無料で検査できることもあるし、人間ドックにだって組み込まれていたりする。性病検査のためだけに病院に行くのが不安な人は、せめて健康診断にオプションで検査をつけたらいいじゃないか。それだけで、せめて年に1回は検査できる。まったくしない人よりはまだマシってレベルだけど。

 風俗嬢は汚いとか蔑まされた目で見られがちだが、遊びでSEXをしている素人女の方がよっぽど怖い。たくさんの男性を相手にしていても、風俗嬢で性病が重症化したという話をあまり聞かないのは、定期検査をする人が多いのもあると思う。でも、検査して治療しても毎月のように何かしらの性病をもらってしまう子もいる。これでは心身ともにもたない。

 「風俗嬢が検査してんだろうから、俺はそれで大丈夫」なんてことは絶対にあり得ないし、現に私はコンドーム着用のセックスをしていても半年で二度性病に感染した。でも、どれも数日で治っている。それは定期検査をしているから早期発見・早期治療ができたおかげ。

 そして、今回プライベートレッスンに来て下さったお医者さんに、梅毒の治療記録などの資料をいろいろ見せていただいて驚愕した。ほとんど気が付きにくいとされていた第1期の初期段階において、昨今、深刻な神経症状が見られるケースがあるのだという。

 何か突然変異か? 淋病も進化して抗生物質が効きにくいスーパー淋病が出ているなんて少し前にニュースになっていたけど、そんな感じか? 原因はまだわからないそう。でも梅毒に特徴的な皮膚症状、しこりもバラ疹も何も症状が出ていないのに、神経症状だけが先に出て、精神科病棟に即強制入院となってしまった人たちがいる。その神経梅毒の症状が最悪だ。

 会社で上司に注意されても勤務中にゲームをやめなかったり。母親の前でオナニーをしてしまったり。冷蔵庫のモノを全部食べてしまったり。女性が外でおしっことうんちをしてしまったり。痴漢、無銭飲食などの犯罪行為をしたり。幻覚幻聴があったり、何をやっているのか認知できていないのに、徘徊したり。

 悲しいことに、これら神経梅毒の症状が出た人は、どこで感染したかはわからないものの、風俗経験のある男性が多かったのだとか。

 精神科病棟での入院は、数カ月にも及ぶ。それほど長期間になってしまったら、会社や友人、家族などいづれかにはバレてしまう。先生も言っていたが、HIVよりも梅毒の方が怖い。これは私も同感だ。

 どちらもちゃんと検査していれば早期治療で手遅れになることはそうない。でも、感染率からすると圧倒的に梅毒の方がうつりやすい。自分は大丈夫なんて根拠のない自信は今すぐ捨てた方がいい。あなたのパートナーが嘘をついていないとは限らない。最悪なのは、奥さんが妊婦であまりSEXしてくれないからと、風俗に通って梅毒をもらい、母子感染させてしまうこと。

 だからこそ症状が出てから病院に行くのではなく、定期検査が大事。きちんと早めに治療を行えていれば、母親の前でオナニーしないで済んだかもしれない。感染することも最悪だけれど、本当の悪夢は、めでたく治療が終わって正気に戻った後も、お母さんの前で自慰行為をしたという事実が一生消せないことだ。

mandara

*曼荼羅*(まんだら)
デリヘルで風俗デビューし、出稼ぎ&吉原ソープを掛け持ちした後、現在は素人童貞などSEXに自信のない悩める男性のためにプライベートレッスンをしているアラフォー風俗嬢。子宮筋腫と腎臓の手術経験があり、現在は子宮頸がん中等度異形成持ち。売りはHカップのおっぱい。
ブログ「続・おちぶれ続けるアラフォーでぶ女の赤字返済計画