2021年発売コスメ、プロが選ぶ「ベスト&ワースト3」! ベスト1位は“品切れ続出”のプチプラリップ

――あらゆる世界で激動続きだったこの1年を、個性豊かな著名人の方々に振り返っていただくコーナー「あの人が2021年を振り返る」。今回は、テレビ番組やCMといった映像制作の現場を中心に、モデル・芸人・スポーツ選手まで幅広くヘアメイクを担当する篠原奈緒子氏に、2021年に発売したコスメ商品の中から、アイテムを絞らない「おすすめベスト3」「がっかりワースト3」をそれぞれランク付けしてもらった。

2021年発売プチプラコスメ&デパコス おすすめベスト3

おすすめ第1位:KATE「リップモンスター 05 ダークフィグ」1,540円(税込、以下同)

 ここに書くまでもないほど話題になった、“今年の顔コスメ”だと思います! 落ちにくくてツヤがある質感、流行をしっかり押さえたカラーでプチプラ……もう、いいとこだらけのリップです。

 特にお気に入りのカラーは05。ブラウン系の優しいレッドって、マットな質感のリップでは好きなものが結構あったのですが、ツヤ系でここまでグッと来るものは、今までなかなか見つかりませんでしたね。今もドラッグストアの棚に1本も在庫がない品切れ状態が続くほどの争奪戦になっていてビックリ。来年は、もっと在庫と色展開を増やしてください~!

おすすめ第2位:heme「ピュアチークカラー 14 スターリーヴァイオレット」1,320円

 今年日本に上陸した台湾コスメ「heme」。バラエティストアに「ピュアチークカラー」のテスターがあったので試してみたところとってもよくて、ほとんど全色買っちゃいました! 特に気に入って使っているカラーは14。肌に透け感がでる旬な発色、ギラギラしすぎない小さなラメが上品なので、チークが似合わなくなってきたと感じる大人世代にもおすすめできます。

 デパコスクオリティでプチプラなのも、本当にうれしい。来年も素敵な台湾コスメがたくさん日本に上陸してほしいです!

おすすめ第3位:SHISEIDO メン「モイスチャライジング リップ クリエイター TINT」2,750円

 メンズメイクがだいぶ浸透してきた2021年。肌、眉の次はリップメイクが注目されるだろうと思っていたら、SHISEIDO メンからとってもいいリップティントが登場! いかにも“塗ってます感”が出ないよう、自然な血色感と絶妙なツヤに仕上がります。

 リップ自体はグレーなので、一見、口紅を塗っているような感じに見えないのも、男性目線で考えられた商品だなと感心しました。男性はもともと唇の色がくすんでいて、顔色全体が沈んで見える人が多いので、リップメイクは結構大事。来年はプチプラでも、こういった商品が出てきそうな予感です。

がっかり第1位:レブロン「カラーステイ ルックス ブック パレット 910 プレイヤー」1,320円

 発色が良くヨレにくくて人気がある、レブロンのパレットの新作。ブルーやグリーンといった、普段のメイクではなかなか使わないような“冒険色”が入っていますが、感想としては「冒険しすぎている」です……。このカラーをうまく使いこなしてかわいく仕上げるのは、相当難易度が高いと感じました。

 実際に使ってみても、やっぱり難しい。もうちょっと肌なじみのいいカラーでないと使えませんね。メタリック系の光り方もケバくて、ハイライトカラーもギラギラしてて浮いてしまう。ブラウン系の色だけ使ってほかの色が残ってしまう、残念なアイシャドーパレットです。

がっかり第2位:KATE「マンガジェニックライナー」1,650円

 マンガのようなデカ目になれる、というアイディアは素晴らしいんですけど、ちょっと無理のある商品でした。まず、涙袋用のハイライトカラーが白すぎる。一昔前にはやったギャルメイクのようになってしまいます。ラメ感も強すぎて、これも時代遅れに見える原因でしょう。一番濃い黒のシャドーは粉落ちして汚くなってしまうので、どこに使えばいいのか悩ましいです。

 また、涙袋の影を描くためのブラウンにもラメが入ってるので、肌に塗った時に違和感があります。マットな質感でないと、影にはならないですよね……。コンセプト“だけ”面白いコスメでした。

がっかり第3位:ゴットゥービー「ヘアチョーク オレンジ」オープン価格

 髪の毛の内側だけを染める“インナーカラー”の盛り上がりがすごかった今年。気軽にインナーカラーを楽しめるヘアチョークや、カラーワックスが充実した年でした。プロユースのヘアケアブランドから出ているこのヘアチョークは、期待していたのですが……。

 ケースを開いてそのまま髪の毛を挟み込むタイプのヘアチョークで、手が汚れないアイディアはとってもいいのですが、発色が悪くムラになってしまいます。粉っぽい質感も髪がパサついて見えてしまうので、微妙な仕上がりになり残念でした。ちなみに、エマジニーの「カラーワックス」(3,025円)と、大人気漫画『鬼滅の刃』(集英社)とコラボしたビナ薬粧の「スタイリング カラーワックス 」(1,980円)は発色がバッチリでよかったです。

2021年発売ヘアケア用品、プロが選ぶ「ベスト&ワースト3」! ロレアル パリ、ヤーマンは価格にがっかり!?

――あらゆる世界で激動続きだったこの1年を、個性豊かな著名人の方々に振り返っていただくコーナー「あの人が2021年を振り返る」。今回は、元美容師のAKKO氏に、2021年に発売されたヘア用品から「おすすめベスト3」「がっかりワースト3」を、主に成分の面から比較&ランク付けしてもらった。

2021年発売ドラッグストア&通販で買えるヘア用品 おすすめベスト3

おすすめ第1位:エレキュイール「スリーエレメントシャンプー(L&F)」
「グロッシー&スムースコンディショナー(L&F)」どちらも300ml/2,970円(税込、以下同)

 こちらのシャンプーは、“エイジングヘアケア”として注目されている商品。年齢を重ねるごとに気になる頭皮のニオイやフケ、乾燥などのトラブルを、オーガニックエキスのパワーで解消してくれます。汚れを取り去ったあと、地肌に美容成分を与えるという優れもので、健康的な頭皮を維持したい方にはおすすめです。

 もちろん、コンディショナーとセットで使うとなお良し。コンディショナーには髪の毛を補修する成分「浸透型アミノ酸誘導体」が配合されているので、ハリのあるツヤサラ髪を目指せます。一方、洗浄力や脱脂力が非常に高いとされる「サルフェート系原料」は使われておらず、安全性を重視している点も着目すべきでしょう。なお、エイジングケアは30代から始めるのがおすすめですよ。

おすすめ第2位:THERATIS by mixim「ナイトリペア シャンプー」
「ナイトリペア ヘアトリートメント」 どちらも435ml/1,540円

 90%以上が美容液成分だというこのシャンプーは、口コミサイトで今年話題になった一品。寝ている間に補修成分が髪に浸透し、うねりや寝ぐせを抑制する「新ナイトリペアヘアケア」として注目されています。ホホバオイル由来の洗浄成分は髪に優しく、洗ったあともなめらかな指通りとうるおいをキープ。ノンシリコンシャンプーなので、皮膚の弱い方やお子様も安心して使える商品ですよ。

 また、シャンプーに配合されたナイトラベンダーアロマの香りがリラックス効果を高めてくれるはず。特に冬場の乾燥や摩擦などのトラブルには、持ってこいのシャンプー&トリートメントだといえます。忙しい朝の寝グセ対策もできるので、コストパフォーマンスも高いと思います。

おすすめ第3位:HAIRICHE「ナチュラルエアリーカラー」60g/4,840円

 こちらは、医薬部外品の無添加染毛剤です。泡状の薬剤を髪全体に揉み込むと、わずかな時間でムラなくキレイに髪の毛を染められる優れもの。ほとんどのカラー剤に入っている「脱色剤」を使っていないので、髪の毛や頭皮にほとんどダメージを与えません。

 5種の天然植物エキスと2種のオイルが配合されているので、染色後特有のきしみや絡まりもほぼナシ。夢のようなカラー剤ですが、唯一の欠点はコストでしょう。セルフカラーにしては高価なのですが、髪への負担やストレスを最小限に抑えられる点はやはり画期的。お値段なりの「良さ」が実感できるはずなので、おすすめ商品に選びました。

がっかり第1位:ロレアル パリ「ウォータートリートメント」200ml/2,200円

 20年、某口コミサイトの“ベストコスメアワード”で1位を獲得したこの商品。水タイプのトリートメントは使い勝手もよく、うねった髪をサラツヤ髪に導くという高評価の意見も見受けられます。では、何がガッカリなのか……。それは、ズバリ「成分に見合わない価格」です!

 「エタノール」が高配合されているので刺激が強く、肌につくと水分を奪われ、乾燥する可能性があります。また、殺菌性の強い「カチオン界面活性剤」の配合により、地肌へのリスクはさらに上昇。これらは安価な成分なので、製造元的には配合しやすいのかもしれませんが、特に肌の弱い方や、乳幼児への塗布は避けたほうがいいでしょう。

 このように、成分は低コストに抑えられているのに、2,200円という価格設定は、ハッキリ言って「見合ってない」ですね。独特な香りがするので、ヘアコロンとして使用するならアリかもしれませんが……。くれぐれも、頭皮や肌につかないよう、髪の毛だけに塗布してください!

がっかり第2位:ヴェレダ「ヘアミルク」90ml/3,080円

 乾燥した髪の毛をケアするアウトバストリートメントで、どちらかといえば安全性を最重視した成分設計です。ただし、これといった特徴もなく、可もなく不可もない商品……。さきほどの「ウォータートリートメント」と同じく、成分が価格に見合ってないといえるでしょう。

 また、仕上がりは“しっとり系”なので、髪の毛がかなり乾燥している方にはおすすめできますが、正常な髪の毛にはテクスチャーが重すぎると思います。使う人を選ぶという点でも、あまりおすすめできる商品ではないですね。

がっかり第3位:ヤーマン「リフトドライヤー」5万5,000円

 ヘアドライヤーに美顔器機能を搭載した画期的な商品として、今年話題になった「リフトドライヤー」。60日間返金保証付きだそうで、メーカーの自信が現れていると感じますが、正直なところ、このドライヤーじゃないとできないことは、特に見当たりません……。

 地肌をマッサージできるのがウリのようですが、シャンプーの際にシャンプーブラシを使用するのと同じことなので、わざわざこのドライヤーに頼る必要はないでしょう。5万円以上かけるのであれば、別のハイスペックドライヤーを買ったほうがいいと思います。美顔器機能を搭載したがために、ヘアケアに対する評価が下がるという、なかなか残念な商品ではないでしょうか。