『あなたの番です』第4話のクオリティは文句なし! ……も、伏線が多すぎる?

 5月5日に『あなたの番です』(日本テレビ系)の第4話が放送された。

 中国人留学生のシンイー(金澤美穂)が働くブータン料理店でガス爆発が起こり、店長の田中政雄(名倉右喬)が死亡した。そんな中で開かれた定例の住民会。マンション周辺で次々と起こる死に、誰もが「住民の誰かが殺したのでは……?」という疑いを抱いていた。

 会が終わり、浮田啓輔(田中要次)は自分が引いた交換殺人ゲームの紙に「赤池幸子」と書かれていたと告白した。一見、仲の良い嫁姑に見える幸子(大方斐紗子)と美里(峯村リエ)だが、マンション前で揉めているところを住人たちは目撃している。「この混乱に乗じて美里が幸子を殺すのではないか?」と、不吉な臆測をする浮田。手塚菜奈(原田知世)の不安は高まった。

 後日、菜奈はクライアントのスポーツ用品メーカーを訪ねた。そこで、菜奈に夫として声を掛けてきたのは、翔太(田中圭)ではなく、翔太のスポーツジムの客・細川朝男(野間口徹)だった。

 ある日、浮田の言葉を気にした菜奈は赤池宅を訪ね、幸子にジャージをプレゼントした。そのとき、「美里にも持ってきた」と菜奈が伝えると、幸子は不愉快そうな表情になる。

 そんな矢先、また恐ろしい事件が起こってしまった。赤池宅から大きな音を聞き、菜奈と翔太、榎本早苗(木村多江)、藤井淳史(片桐仁)が駆け付けると、美里と夫の吾朗(徳井優)が首を切られて死んでいたのだ。幸子は無事だったが、彼女の頭からはビニール袋がかぶせられていた。

 今回、菜奈と朝男が夫婦ということが発覚した。すでに離婚した元夫婦なのか、現在も籍が入ったままなのかは不明である。翔太が用意した未提出の婚姻届を見ると、菜奈は平成27年12月25日に離婚していることになっているが、これも本当かはわからない。

 何にせよ、菜奈はかなり怪しい存在だ。前から怪しかったが、今回でさらに怪しさが増した。もし朝男と籍が入ったままだとしたら、その状態でマンションを購入しているのが解せない。というか、翔太とは不倫関係ということになる。考えてみると、結構な悪女だ。菜奈は翔太から30回も告白されている。その間に「私には夫がいる」と伝えれば済むはずなのに、彼女はそれも言っていない。変な人である。

 もう1つ、変なことがある。赤池夫妻が殺された(無理心中の可能性もあり)直前、菜奈は唐突に赤池宅を訪問、そしてジャージをプレゼントしている。「あの嫁が婆さんを殺すんじゃないか」という浮田の言葉が気になったとも考えられるが、ならばジャージをあげるのは幸子にだけで十分だ。菜奈は幸子と美里の不仲を知っているはず。犬猿の仲にペアルックを勧めるなんて無神経すぎないだろうか。2人の不仲の火に油を注ぐような真似をしないでも……。

 その直後、赤池夫妻は殺された。妄想を飛躍させると、菜奈は事前に赤池宅の間取りを確認し、殺人の下準備をするため訪問したとも考えられる。そういえば、美里の死に顔が不自然に安らかだったことも気になった。あれは、どういう意味なのだろう?

 赤池夫妻が死んだことで、介護が必要な幸子はもう1人きりだ。後の人生を考えると、かなりつらい。幸子だけ残されたというのも、それはそれで残酷な仕打ちに思えてしまう。

 菜奈以外に第4話で気になったのは、黒島沙和(西野七瀬)だ。今まで、包帯と眼帯を必ずつけていた彼女なのに、いきなり無傷になっていた。無口だった口数も、不可解なほどに増えた。

 かねてから、黒島はDVを受けていた気がする。その彼氏が死んだから、彼女は変わったのではないか? というのも、黒島のゴミ袋を漁った木下あかね(山田真歩)は、そこから御仏前の袋を発見しているのだ。あと、交換殺人について菜奈が「私たちが知らないどこかで誰かがとっくに殺されてるかもしれない」と考察したのも伏線な気がする。これらを踏まえると、黒島は“殺したい人”にDV彼氏の名前を書き、すでに殺してもらっているとも考えられる。

伏線が多すぎて、ついていける気がしない

 このドラマ、はっきり言って面白い。初回はかなり微妙だったが、右上がりにクオリティは上がっていき、第4話のクオリティは文句なしだった。

 難点は、伏線を匂わせる描写が多すぎること。第1~2話の伏線については、すでに忘れてしまっているものも多い。無論、次回以降も遠慮なく伏線は追加されていくはずだ。この記事を書くため、筆者は過去放送分をかなり見返している。じゃないと、追いつけないのだ。視聴者が費やすカロリーもなかなか多いはず。

 2クールもあるのに、果たしてついていけるだろうか? それが心配だ。

(文=寺西ジャジューカ)

『相棒』のせいだった! 爆死ドラマ『あなたの番です』が「2クール放送」となった裏事情

 原田知世と田中圭がW主演を務めるドラマ『あなたの番です』(日本テレビ系)が危機的状況になりつつある。

 ドラマは原田と田中が演じる新婚夫婦が引っ越してきたマンションで、住民たちの交換殺人ゲームに巻き込まれるノンストップミステリー。しかし、初回平均視聴率8.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)から第2話では6.5%に急落。早晩、打ち切り水準の5%割れとなる可能性もありそうだ。

「主演の原田知世に華がまったくないのと、脚本レベルが低いという指摘が多いですね」(テレビ誌ライター)

 深刻なのは、ドラマが2クール放送されるということ。半年も低視聴率ドラマを流し続けるダメージは大きなものとなりそうだが、なぜ日本テレビはこれほどリスキーな勝負に出たのだろうか。

 その理由を日テレ関係者が解説する。

「海外に向けて積極的にコンテンツを売っていきたい局側の思惑が大きかった。日本のドラマが海外で売れないのは海外のドラマ枠が2クールなのに対して、日本は1クールが基本となっているから。実際、2クールで放送されているテレビ朝日系の『相棒』や、4月に2クールどころか1年間のロングラン放送をスタートさせた『科捜研の女』はバイヤーに好まれ海外に輸出されています。若者の“テレビ離れ”が叫ばれるなか、テレビ各局は海外に新たな収入源を求めてきている。その実験的な意味合いもあったのですが、『今日から俺は!!』『3年A組 ―今から皆さんは、人質です―』が連続ヒットした後でこれほどの不人気となったのは大誤算でした」

 果たして、『あな番』が海外で放送される日は来るのだろうか。

『あなたの番です』現段階で犯人候補No.1!? 田中圭の“怪しさ”を徹底検証!

 4月21日放送の『あなたの番です』(日本テレビ系)第2話。正直、初回は微妙な印象だったが、第2話で急に面白くなった感がある。

第2話あらすじ

 管理人の床島比呂志(竹中直人)がマンションから転落死した。手塚翔太(田中圭)は、ショックを受けて沈む妻の菜奈(原田知世)を気遣う。そこへ住民会の会長・榎本早苗(木村多江)が訪ねてきた。菜奈と早苗の会話から、翔太は床島が何者かに殺されたのではないかと考え始める。ゲームのことを翔太に知られたくない菜奈は、翔太が床島の死の真相を推理し始めないか気が気ではなかった。

 そんな中、臨時の住民会が開かれた。菜奈はそこで藤井淳史(片桐仁)から「”交換殺人なら警察にバレない”とか言いだしたあんたのせいだ」と責められた。また、シンイー(金澤美穂)は、掲示板に貼ってあったメモ紙をこの会に持参。「管理人さん」と書かれたその紙を見た一同は「やはり床島はあのゲームで殺されたのでは!?」と動揺した。

 ある日、菜奈と翔太はシンイーが勤務するブータン料理店を訪れ、店で偶然会った藤井と久住譲(袴田吉彦)と同席した。そこで藤井は、学生時代からの友人でタレント医師の山際祐太郎(森岡豊)に対する嫉妬や嫌悪をあけすけに語った。藤井があのゲームで書いた“殺したい相手”は山際だったのだ。

 そんなとき、テレビの速報が流れ、4人は山際が遺体で発見されたことを知る。その後、藤井の元には「あなたの番です」と書かれた脅迫文が送られてくるように。山際を“殺してもらった”藤井が、引いた紙に書かれた人物を“殺す番”であることを意味する脅迫文である。

 そしてある日、藤井が帰宅すると、つけた覚えのない乾燥機が動いていることに気付く。恐る恐る中を覗くと、そこには山際の生首があった。

 このドラマは、全員が「こいつが犯人では?」と思わせる素振りをする。つまり、マンションの住民全員があやしい。よって、現時点で犯人を推測するのは不可能だ。しかも、マンション外の人物も殺人のターゲットになっているので、複雑すぎてお手上げ状態である。

 とはいえ、暫定ながら本命的な存在はいる。田中圭演じる翔太だ。このドラマは2クールあると発表されており、序盤で実行犯を断定できるとは考えにくい。あくまで今ある材料のみを参考に、なぜ翔太があやしいかを確認していきたい。

(1)第1話で管理人の床島が殺された(自殺、もしくは事故死の可能性もあり)。菜奈は住民会で「人を殺しても、知り合いじゃなければバレづらい」と発言している。会に出席した住民は床島と面識がある。翔太は出席しておらず、床島と面識がない。だから、翔太だけは交換殺人実行犯の条件に当てはまる。

(2)床島が逆さまに吊るされている姿を手塚夫妻は目撃している。そのことを2人は警察へ話さず、この件は自殺として一応は決着した。どうして2人は話さなかったのだろう?

(3)翔太は自室で鍵を発見した。そして「管理人さんのかな? 渡してくるよ」と返しに行った。しかし、結局この鍵は返せずじまいだ。たぶん、彼はまだ持っている。このマスターキーを使い、翔太が藤井の部屋へ侵入した可能性がある。

(4)第2話の菜奈との会話で、翔太は「バレる気遣いはウソだよ。でも、バレない気遣いは優しさ。そういう優しさが3つたまると愛になる」と発言した。30回も告白したほど翔太は菜奈にぞっこんだ。菜奈は床島を敬遠していたし、藤井は住民会で菜奈を責めた。菜奈を嫌な気持ちにさせる者を菜奈に悟られないように翔太は殺害していくのではないか? そして、とぼける。「バレないように気を遣って!」とは、翔太の言葉だ。

……と、検証してみたものの、この時点で犯人が特定できてしまうというのも考えにくい。素直すぎてミステリーとしてつまらない。もっと、真相は入り組んでいるはずだ。あくまで、これは現時点での予想である。

 ただ、何にせよ、翔太が気になる存在なのは確か。どうとでも受け取り可能な言動を、特に翔太は重ねているのだ。

 人が死んだというのに、翔太はのん気に犯人当てに興じた。平然と推理を始め、いきなり「真犯人は301号室の尾野さん(尾野幹葉/奈緒)です!」と断言。人に勧めたミステリー小説の結末をいきなり明かす悪癖が翔太にはあるらしい。もしかしたら、この件もいきなり真相を口にしてしまっているのかもしれない。しかもこのとき、彼はブルにダーツを命中させた。的を射た=正解という暗喩か? あんなシーンを無意味にわざわざ挟み込むとも思えないのだが……。

 ほかの住民に関しても気になることは多い。というか、すべての出来事が伏線に思えてくる。

・菜奈

3万円のコーヒーメーカーを相談もなしに購入した菜奈に、自分の収入に合わせたものを欲しがってほしいとし、「“5800円のコーヒーメーカーが欲しかった”って言って! つまり、俺にバレないように気を遣ってください!」と要求した翔太。そのとき、菜奈は「翔太君にウソついてるみたいで罪悪感あるよ」と返答した。でも、住民会で何があったか秘密にしていることについては罪悪感を覚えないのか?

・久住

ブータン料理店の帰り道、菜奈と会話した久住は山際の死亡について「また住民の誰かに殺されたとか……?」と口走った。「また」と言っているが、床島の死は自殺という認識になっているはずだ。

・美里

第1話で赤池美里(峯村リエ)は「一度聞いたことはちゃんと覚えられるんです」と口にした。しかし、第2話では姑の幸子(大方斐紗子)が暗唱した中原中也の詩は答えられず「国語は中学生以下なのね」といびられた。でも、一度習ったことなら忘れないはずだ。ということは、美里は知らないふりをしている? それはなんのために?

……と、あらゆる場面を検証していても切りがない。だって、このドラマはミスリードの連続なのだから。しかも、それが2クール続く。こうなったら、もう神経戦だ。繰り返すがこのドラマ、低調な初回と打って変わって面白くなってきた。

(文=寺西ジャジューカ)

毎分の視聴率データで判明! ドラマ『あなたの番です』のV字回復があり得ないワケ

 悠長なことを言っている場合ではなさそうだ。

 4月22日、日本テレビが定例の社長会見を開き、低空スタートとなっている日曜ドラマ『あなたの番です』への質問が飛び交った。

 同枠では『今日から俺は!!』『3年A組-今から皆さんは、人質です-』が立て続けにヒットするも、今作は初回視聴率8.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と2ケタ割れスタートから、2話で6.5%とさらに急落となっている。

 日本テレビ関係者が内情を語る。

「会見で福田博之編成局長は『まだ、たった2回のところですので』とこのままブレずに制作していく決意を示していましたが、実際は相当ヤバイです。局内では毎分の視聴率で分析しているのですが、仮に平行線をたどってラストで下がるのならまだマシ。『あな番』の場合は始まってすぐに急落しているので、内容がつまらないと即判断されてしまっているわけです。このままだと、次週には4~5%台にまで低下するのは確実。4話あたりで3%台の打ち切り水準に突入する雲行きです。やはりネットで言われている通り、主演の原田知世に華がまったくなく、何より脚本レベルが低いことが致命的です」

 この作品は2クール続くことが発表されているため、爆死となれば大ダメージは免れない。

「半年というのはかなり長いです。その間に『今日俺』『3年A組』でつかんだ20~40代の視聴者はすべて逃げていってしまう。そうなればスポンサーがつかなくなり、日曜ドラマ自体の存続の危機になる可能性もある。もっとも、“公開処刑”のような低視聴率が続けば、企画・原案の秋元康氏の評判にも影響が出ますね」(同)

 2クール目は日テレ傘下の「Hulu」での配信になるかも?

怖すぎて離脱者続出……『あなたの番です』は、“VS秋元康”の姿勢で臨む連続殺人ミステリー?

 4月14日よりスタートしたドラマ『あなたの番です』(日本テレビ系)。このドラマの企画・原案を担当しているのは秋元康だ。

 初回を見てまず思ったのは「秋元康らしいネタだな」ということ。ドラマのホームページには過激な文言が躍っている。

「とあるマンションに引っ越してきた一組の新婚夫婦。(中略)マンションの周囲で次々と人が死んでいく…!」

 秋元氏に対する色眼鏡だろうか。一体、何をすれば世にウケるのか? という山っ気が透けて見えてくる気がする。

そもそも原田知世と田中圭の夫婦が怪しい

 本作は、手塚菜奈(原田知世)と翔太(田中圭)の新婚夫婦が、購入した引っ越し先のマンションで、住民同士の“交換殺人ゲーム”に巻き込まれていくというストーリー。毎週1人が死ぬという。

 言ってしまうと、そもそも主役の2人が怪しかった。

 まず、田中の芝居である。あまりにも『おっさんずラブ』(テレビ朝日系)のはるたんだった。いや、はるたんより過剰に見える。わざととしか思えないほどあざとい。率先してかわいいと思われようとしている。翔太が、このままぶりっ子で終わるとは思えない。あのセルフパロディっぷりは、何かを隠すためな気がする。裏があると勘繰ってしまう。

 菜奈と翔太は15歳違いの年の差夫婦だ。この設定も臭う。なぜ、そんな夫婦にする必要があったのか。しかもこの夫婦、マンションを購入しているのに、まだ婚姻届を出していない。菜奈が何かと理由をつけ、提出を渋っているのだ。マンションの住人は全員が一癖あるが、この夫婦だってどこか不穏だ。菜奈は翔太に打ち明けていた。

「翔太君の存在を出会ったときよりもどんどん近くに感じてて。でも、年の差だけは埋まらないじゃない? これからもず~っと、15年分埋まらない事実があるっていうのが、何か怖い」

 うがった見方をすれば、これだけで殺人の動機になり得る。翔太が菜奈を殺せば、年の差が縮んでいくからだ。ほかにも、いくらでも勘繰ることができる。それこそ引っ越しの最中に翔太が菜奈のパズルを誤ってバラバラにしたくだりだって、菜奈が翔太を殺す動機になる。

 でも、本当にこの夫婦が殺意を抱き合っていたら、視聴者からは「やっぱり」なんて声が上がるに違いない。イージーだ。そんなわかりやすい予想を立てていると、「秋元康の罠にハマッているんじゃないか?」と不安になったりもする。……なんか、“vs秋元康”みたいなコンセプトのドラマに思えてきた。

 今作はミステリーだ。さて、初回ではどんな伏線が張られただろう?

 このドラマ、すべての人の言動が意味ありげに作られており、伏線らしきシーンはメチャクチャある。その中でも主だったものを以下に列挙したいと思う。

・引っ越しの最中に翔太が菜奈のパズルを壊した。

・現状確認で手塚夫婦の部屋に上がった管理人・床島比呂志(竹中直人)が、天井を指し「気色の悪いシミが2つある」と指摘した。

・菜奈を無視して翔太にばかり話しかけていた301号室の尾野幹葉(奈緒)。

・佐野豪(安藤政信)が履いていた長靴。

・黒島沙和(西野七瀬)が胸に貼っていた湿布。

・住民会での久住譲(袴田吉彦)の発言「殺したい人は知り合いじゃない」。

・住民会で“殺したい人”を書く際、わざわざ田宮淳一郎(生瀬勝久)からボールペンを借りた赤池美里(峯村リエ)。

・菜奈が引いた紙に書いてあった「こうのたかふみ」という人名。

・マンションのゴミ捨て場にひどい状態で捨てられていたクマのぬいぐるみ。

・菜奈を尾行していた細川朝男(野間口徹)。

・サングラスとマスクで顔を隠し、マンションから出て行った久住。

・倒れたままにしてあった車椅子。ちなみに、赤池幸子(大方斐紗子)は車椅子生活。

 振り返ると、異常なほどの怪しいキャラ祭りである。あと、初回から登場人物が多すぎて全然覚えきれない。「面白い」とか「つまらない」とか感想を抱けるほど、まだ作品の輪郭がつかめないのが事実だ。

低視聴率でも半年間続けなければならない

 初回では管理人の床島が殺害された。当然、マンションには警察の捜査が入る。このドラマは2クールあると予告されている。警察が入るのに、2クールもの長期にわたって連続殺人が行われるというのか? 正直、リアリティという面で心配になる。ミステリードラマにとってリアリティは、クオリティと直結すると言っても過言ではない。

『あなたの番です』の初回視聴率は8.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)だった。もちろん、作品への評価を下すのはまだ早い。でも、今のような低調が続いたとして、それでも2クール引っ張るというのか?

 そういえば、前期に同枠で放送されていたドラマ『3年A組―今から皆さんは、人質です―』の最終回の視聴率は15.4%だった。繰り返すが、このドラマは2クールある。半年だ。

(文=寺西ジャジューカ)

怖すぎて離脱者続出……『あなたの番です』は、“VS秋元康”の姿勢で臨む連続殺人ミステリー?

 4月14日よりスタートしたドラマ『あなたの番です』(日本テレビ系)。このドラマの企画・原案を担当しているのは秋元康だ。

 初回を見てまず思ったのは「秋元康らしいネタだな」ということ。ドラマのホームページには過激な文言が躍っている。

「とあるマンションに引っ越してきた一組の新婚夫婦。(中略)マンションの周囲で次々と人が死んでいく…!」

 秋元氏に対する色眼鏡だろうか。一体、何をすれば世にウケるのか? という山っ気が透けて見えてくる気がする。

そもそも原田知世と田中圭の夫婦が怪しい

 本作は、手塚菜奈(原田知世)と翔太(田中圭)の新婚夫婦が、購入した引っ越し先のマンションで、住民同士の“交換殺人ゲーム”に巻き込まれていくというストーリー。毎週1人が死ぬという。

 言ってしまうと、そもそも主役の2人が怪しかった。

 まず、田中の芝居である。あまりにも『おっさんずラブ』(テレビ朝日系)のはるたんだった。いや、はるたんより過剰に見える。わざととしか思えないほどあざとい。率先してかわいいと思われようとしている。翔太が、このままぶりっ子で終わるとは思えない。あのセルフパロディっぷりは、何かを隠すためな気がする。裏があると勘繰ってしまう。

 菜奈と翔太は15歳違いの年の差夫婦だ。この設定も臭う。なぜ、そんな夫婦にする必要があったのか。しかもこの夫婦、マンションを購入しているのに、まだ婚姻届を出していない。菜奈が何かと理由をつけ、提出を渋っているのだ。マンションの住人は全員が一癖あるが、この夫婦だってどこか不穏だ。菜奈は翔太に打ち明けていた。

「翔太君の存在を出会ったときよりもどんどん近くに感じてて。でも、年の差だけは埋まらないじゃない? これからもず~っと、15年分埋まらない事実があるっていうのが、何か怖い」

 うがった見方をすれば、これだけで殺人の動機になり得る。翔太が菜奈を殺せば、年の差が縮んでいくからだ。ほかにも、いくらでも勘繰ることができる。それこそ引っ越しの最中に翔太が菜奈のパズルを誤ってバラバラにしたくだりだって、菜奈が翔太を殺す動機になる。

 でも、本当にこの夫婦が殺意を抱き合っていたら、視聴者からは「やっぱり」なんて声が上がるに違いない。イージーだ。そんなわかりやすい予想を立てていると、「秋元康の罠にハマッているんじゃないか?」と不安になったりもする。……なんか、“vs秋元康”みたいなコンセプトのドラマに思えてきた。

 今作はミステリーだ。さて、初回ではどんな伏線が張られただろう?

 このドラマ、すべての人の言動が意味ありげに作られており、伏線らしきシーンはメチャクチャある。その中でも主だったものを以下に列挙したいと思う。

・引っ越しの最中に翔太が菜奈のパズルを壊した。

・現状確認で手塚夫婦の部屋に上がった管理人・床島比呂志(竹中直人)が、天井を指し「気色の悪いシミが2つある」と指摘した。

・菜奈を無視して翔太にばかり話しかけていた301号室の尾野幹葉(奈緒)。

・佐野豪(安藤政信)が履いていた長靴。

・黒島沙和(西野七瀬)が胸に貼っていた湿布。

・住民会での久住譲(袴田吉彦)の発言「殺したい人は知り合いじゃない」。

・住民会で“殺したい人”を書く際、わざわざ田宮淳一郎(生瀬勝久)からボールペンを借りた赤池美里(峯村リエ)。

・菜奈が引いた紙に書いてあった「こうのたかふみ」という人名。

・マンションのゴミ捨て場にひどい状態で捨てられていたクマのぬいぐるみ。

・菜奈を尾行していた細川朝男(野間口徹)。

・サングラスとマスクで顔を隠し、マンションから出て行った久住。

・倒れたままにしてあった車椅子。ちなみに、赤池幸子(大方斐紗子)は車椅子生活。

 振り返ると、異常なほどの怪しいキャラ祭りである。あと、初回から登場人物が多すぎて全然覚えきれない。「面白い」とか「つまらない」とか感想を抱けるほど、まだ作品の輪郭がつかめないのが事実だ。

低視聴率でも半年間続けなければならない

 初回では管理人の床島が殺害された。当然、マンションには警察の捜査が入る。このドラマは2クールあると予告されている。警察が入るのに、2クールもの長期にわたって連続殺人が行われるというのか? 正直、リアリティという面で心配になる。ミステリードラマにとってリアリティは、クオリティと直結すると言っても過言ではない。

『あなたの番です』の初回視聴率は8.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)だった。もちろん、作品への評価を下すのはまだ早い。でも、今のような低調が続いたとして、それでも2クール引っ張るというのか?

 そういえば、前期に同枠で放送されていたドラマ『3年A組―今から皆さんは、人質です―』の最終回の視聴率は15.4%だった。繰り返すが、このドラマは2クールある。半年だ。

(文=寺西ジャジューカ)

日テレ新ドラマ『あなたの番です』がヤバすぎる……記録的爆死に一直線?

 原田知世と田中圭が主演を務めるドラマ『あなたの番です』(日本テレビ系)が14日にスタートしたが、初回の視聴率が8.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)に終わり、関係者から早くも番組の行く末を危惧する声が上がっている。

『あなたの番です』は、あるマンションに引っ越してきた原田と田中演じる新婚夫婦が、住民たちの“交換殺人ゲーム”に巻き込まれるというミステリードラマ。同作が放送される日曜22時半の『日曜ドラマ』枠は、日本テレビが大きな期待をかける時間帯だ。週刊誌のエンタメ担当記者が語る。

「日テレが2015年に始めた『日曜ドラマ』は、なかなかヒット作が生まれませんでしたが、前々作の『今日から俺は!!』と、前作の『3年A組 -今から皆さんは、人質です-』が、いずれも最終回で最高視聴率を獲得し、大事に育てたドラマ枠がようやく花開きました。『あなたの番です』は、同局として実に25年ぶりとなる2クール作品ですから、日テレがかける期待は並々ならぬものがあるはずです」

 ドラマのヒット作がなかなか生まれない昨今、2作連続のスマッシュヒットは快挙だ。日曜日の日テレといえば、17時台の『笑点』から『真相報道 バンキシャ!』→『ザ!鉄腕!DASH!!』→『世界の果てまでイッテQ!』→『行列のできる法律相談所』→『おしゃれイズム』と、高視聴率番組が並んでおり、まさに鉄壁の布陣だが、新ドラマの評判がどうにも芳しくない。テレビ情報誌のライターが語る。

「番組HPや初回の放送を見ると、とにかく不気味。ネット上には『日曜の夜に見るのはつらい』といった声が次々と寄せられています。しかも、ストーリーが1話完結ではないので、第1話の視聴率が大変重要でしたが、前作『3年A組』の最終回からほぼ半減してしまいました(15.4%→8.3%)。登場人物も多いので、途中からの参入も期待できなさそうです。また、キャスティングの問題も指摘されています。『3年A組』も前々作の『今日俺』も主役およびヒロインは20代でしたが、今作は一気に年齢が上がりました。主演の原田を『知らない』という10〜20代の意見も寄せられており、せっかく獲得した視聴者を切り捨てた形になっています。これは半年続くわけですから、記録的な低視聴率になる可能性も十分あるでしょう」

 2クールということは、当たれば大きいが、外した時のダメージも甚大だということ。テレビ業界では長らくフジテレビの不振が続いている。次は日本テレビが“あなたの番です”ということにならなければいいが……。

日テレ『あなたの番です』、怖すぎて視聴者大量脱落? 大幅テコ入れで路線変更の可能性も

 原田知世と田中圭が主演を務める日本テレビ系ドラマ『あなたの番です』(毎週日曜22時30分)が4月14日にスタートした。初回の平均視聴率は8.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だった。

「日テレとしては25年ぶりの2クールドラマということで注目もされていましたが、初回の視聴率は“大コケ”とまではいかないにしても、物足りない数字。ここから巻き返していければいいんですが、それはちょっと難しそうだという声が多いです」(テレビ局関係者)

 本作は、マンションに引っ越してきた原田と田中が演じる新婚夫婦が「交換殺人ゲーム」に巻き込まれていくミステリー。企画・原案は秋元康だ。

「初回のラストに竹中直人演じるマンション管理人が転落死するという展開を含め、全体を通してちょっと不気味な雰囲気が漂っています。恐怖を煽るような演出も多く、地上波の連続ドラマで見るには、多少ハードルは高め。初回を見て、『怖すぎる』と脱落してしまう視聴者は多いと思います。そういう意味では、初回の8.3%がピークとなってしまう可能性は高いでしょう」(テレビ誌記者)

 怖すぎるがゆえの不人気で、今後2クールかけて低空飛行を続けるとなれば、日本テレビとしても無視できないはずだ。

「ミステリー作品だと銘打っているので、この路線を崩すことは難しいでしょうが、テコ入れは十分に考えられます。しかも、1クールのドラマであれば、スタートした時点で撮影がほとんど終わっているということはありますが、今回は2クールなので多少余裕があるはず。初回放送以降に撮影する部分については、脚本の差し替えも可能だと思います」(前出・テレビ局関係者)

 仮にテコ入れされるのであれば、どんな内容になっていくのだろうか?

「ホラー的要素を残しつつ、アクションシーンを増やすなどして、全体のテンションを高めにするとか、あるいは音楽を変えたり、編集のテンポを速めたりして、あまり怖くなりすぎないようにするかもしれません。また、田中の女性人気が高いということがあるので、恋愛要素を足していく可能性も高そう。不倫要素なども、ウケるかもしれません」(前出・テレビ誌記者)

 海外マーケットを視野に入れたがゆえに2クールとなったという『あなたの番です』。海外に持ち出す前に、日本国内で大コケとならなければいいが……。