『TERRACE HOUSE TOKYO 2019-2020』(Netflix先行配信)公式サイトより 見ず知らずの男女6人が、シェアハウスで共同生活する様子を記録したリアリティ番組『テラスハウス』。現在、Netflixにて「TOKYO 2019-2020」が配信中で、ファンは個性豊かな面々の恋愛模様を、一喜一憂しながら、固唾を呑んで見守っている。そんな『テラハ』を愛する“テラハウォッチャー”が、4月中旬の配信分から、グッときた“名(珍)シーン”をピックアップし、思いのままにレビューする。
ビビ、誕生日に自己啓発書をプレゼント(テラスハウス第40話)
ハリウッド女優志望・ビビは、男子部屋を訪問し、大学生兼モデルの志遠に誕生日プレゼントを手渡す。志遠が開封すると、出てきたのは2冊の本。『ベスト・パートナーになるために―男と女が知っておくべき「分かち愛」のルール 男は火星から、女は金星からやってきた』(ジョン・グレイ、三笠書房)『愛するということ』(エーリッヒ・フロム、紀伊國屋書店)という恋愛系自己啓発書だった。ビビは「すごくいいやつ、二つとも!」と笑顔で言う。
これまでも、どんな場面であれ、目をキラキラさせて超正論ポジティブ発言を繰り返し、自己啓発かぶれっぽさを出していたビビだが、それが裏付けされた形となった。他人の誕生日に堂々と自己啓発書をプレゼントするとは、押しつけがましいほうの自己啓発マニアと見た。
ちなみに、ビビが元メンバー、トパスに向かってしていたお説教「自分の中から愛を生むんだよ」「強くなって、自分からその愛をつくらないと」などは、ほぼ『愛するということ』に書いてあること。自己啓発書の内容を、他人へのお説教で自分の言葉のように熱く語る行為を恥ずかしいとは感じないタイプなのかもしれない。「愛に飢えている」と泣いていたトパスにこそ、その本を押しつけてあげてほしかった。
夢、社長とのお泊まり快諾(テラスハウス第40話)
会社員兼グラビアモデルの夢に下心を抱き続けている経営者の「社長」こと俊幸は、夢と北海道へお泊まりデートする約束を取り付ける。女子メンバーに「社長に遊びに行こうって言われて北海道行く。お泊まりだよね。楽しみ~」と笑顔で報告する夢からは、「旅費出してもらえるだろうしラッキー♪」くらいの軽さしか感じられない。第37話の京都1泊ダブルデートでは、社長と一緒になるはずだった寝室から「何かされたら困る」と逃げ出していたのに、なぜまた自ら危険に飛び込もうとしているのか、理解に苦しむ。
「大丈夫なの?」と心配されると、「昔は“こういうつもりじゃなかったんだけど”っていうこと多々あったんだけど。そういうのは徐々に直しつつ」「まだわかんないんだよね。夢、押しに弱いからさ♪」と言う。「いやよいやよも好きのうち」を信じちゃう系の人々(主に社長)に向けて、画面に「※夢のような考えの女性はかなりの少数派です」と注釈を入れておいてほしい。
北海道旅行の約束も取り付け、すでに夢の彼氏ヅラをしている社長は、「まあ明日も早いんで。俺はそろそろ、夢とプレイルームに行こうかな」と夢を誘う。二人きりで密着してテラハの配信を視聴後、「おやすみ」とハグする社長。夢も社長の背中に手を回し、ポンポンとやっている。翌朝も夢を待ち構え、車で会社まで送ってあげる社長。「いってら!」と投げキッスで見送る社長へ、夢も律儀に、笑顔で投げキスを返す。
社長がキモいことは大前提として、こういう男性の振る舞いに夢が異常に慣れていることにも恐ろしさを感じる。「夢、押しに弱いからさ♪」だけでは説明しきれない軽さである。
愛華&トパス、破局した模様(テラスハウス第40話)
帰宅したビビが、「今日ね、久々に愛華に会ってきた」と報告した。
元メンバーの大学生・愛華は、リリー・フランキーの付き人トパスとカップルとなって第34話で卒業したため、社長が「どうだった? トパスといい感じ?」と聞くと、ビビは意味深な表情で「ん?」と言ったきり無言になるというわかりやすい言動で、愛華&トパスの破局を匂わせる。社長も「聞いちゃいけない系ね。なるほどね……」と空気を読んだ。
やはり愛華は、自身のイメージアップのため、トパスと付き合ったのか。愛華に振り回され、わずか1カ月で卒業してしまった愛に飢えた男・トパスの今後に幸あれ――。
社長の狂気、夢の悪癖で加速(テラスハウス第40話)
プレイルームにて全員で『マリオカート』をするメンバー。プロサーファー兼実業家の玲生は、隣に座った夢を「飲みに行こうよ、今度」と誘う。夢は「夢、いっぱい暇だよ?」「飲むもん! いつもはめっちゃ飲むから!」と応じ、二人は「予定合わせよう」と言い合ってハイタッチした。
社長は『マリオカート』をプレイしながら、玲生と夢の動向を視界の隅で追い、「こらこらこらこら、おーい」「危ない危ない危ない」「オーマイガー。ルイージを許さない。ルイージをぶっ壊す」とブツブツつぶやいている。ゲーム内のキャラクターへの言葉と見せかけて、その内容は夢と玲生に向けられているという、狂気じみたシーンだった。
それ以上に怖かったのは、やはり夢の”フットワークの軽さ“。振り返ってみれば、夢は目の前にいる人の意見にとりあえず同意する習性を持っていて、花が誰かの悪口を言うときも、いつも「わかる~!」「それ思った~!」と、嘘っぽいほど同意してみせていた。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、配信は一旦休止となったが、再開を楽しみに待ち、この夢の習性が男性陣のバトルを生むのか注目したい。