拉致問題解決は間近!? 金正恩第一書記が日本政府へメッセージ?

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「週刊現代」9月8日号
優秀作 「世界的スクープ! 金正恩『単独会見』4時間」(「週刊現代」9月8日号) 佳作 「領土に侵略者!『野田総理』尖閣に立つべし」(「週刊新潮」8月30日号) 佳作 「読売新聞『取材メモ誤送信』ネタ元警察官は自殺未遂していた!」(「週刊文春」8月30日号) 次点 「急進的反原発に染まりかけた元首相夫人『安倍昭恵』」(「週刊新潮」8月30日号)  夏バテのせいか、週刊誌にも疲れが見える。中でも連続スクープを連発してきた文春にその色が濃い。今週の売り物は「主犯格は大物女優の娘【いじめ】青学中等部『セレブ子女』」だが、文春らしくない記事である。  いじめ事件が起きたのは、今年の5月下旬だそうである。保護者の一人がこう語る。 「二年生のA子さんが、数人のいじめグループによって、校内のトイレに追い込まれた。加害生徒は同級生の女子四人と男子二人。女子四人は直接手を下さず、“実行犯”の男子生徒に、いじめの指示をしていたらしい。男子はトイレの個室に無理矢理入り込み、白無地のブラウスにスカート姿のA子さんの衣服を剥ぎ取り、その様子を携帯電話のカメラで撮影したのです」  A子はこのことを父親に話し、激怒した父親が学校に怒鳴り込んで事態が明るみに出てしまった。ここまではいいのだが、それから後がいけない。「首謀者の一人はB子。あの○○さん(大物女優の実名)の娘です」というのだが、この女優が誰なのかさっぱりわからない。  もちろん、それがわかれば生徒たちのプライバシーに関わるから、配慮したのはわからないでもないが、読んでいて面白くない。これなら大物女優の実名を出して、娘の素行はボカして書けなかったものだろうか。  今週も「原色美女図鑑」でAKB48をやっているのも文春らしくない。東京ドーム公演の公式ムックを取れたことがそんなにうれしいのかね。  今週はそのようなわけで、グランプリ該当作が見当たらないので、優秀作と佳作、次点を選んでみた。  次点になったのは新潮の安倍元首相の妻の記事。これは現代でもやっているが、新潮のほうが短くピリッとしていていい。  夫の安倍晋三元首相は橋下徹大阪市長から組まないかと誘われているそうで、ご機嫌がいいようだが、その妻アッキーこと昭恵夫人が、山口県知事選に出馬した反原発の旗手・飯田哲也環境エネルギー政策研究所長と親交があるというのだ。  彼女は新潮のインタビューで、彼の講演会に行って、原発システムの在り方について疑問を抱くようになったと答えている。上関原発の建設予定地の祝島で、島中が建設阻止の反対運動を続けているが、そこへも行ってきたという。さすがに行くときは亭主から反対されたようだが、押し切ったそうである。  彼女は大学院で学び直して修士課程を終えた。修士論文のテーマはミャンマーでの寺子屋教育で、お金がなくて学校に通えない子どもたちの支援も続けている。震災以降は自給自足の生活を目指して、無農薬稲作も手がけているそうだ。  ウルトラ保守の星・安倍元首相も原発推進、憲法改正なんて言っていると、小沢一郎のように、自立した妻から三行半を突き付けられないとも限らないぞ。  佳作の文春の記事は、今の大新聞のお粗末さを浮き彫りにしていて興味深い。  読売新聞西武本社社会部記者が、福岡県警の暴力団捜査について取材した内容を、他社の記者たちに誤送信していた“事件”は、なんともお粗末である。  そこには、県警の東署警部補が暴力団関係者から、捜査上の便宜を図った見返りに現金を受け取っていたという情報が書いてあった。記者は慌てて受信者全員にメールを送信して削除と情報が漏れないように依頼し、社会部長にも報告していた。だが、読売新聞は翌日、その取材メモの内容を元に朝刊一面トップに記事を掲載してしまうのだ。 「『取材源の秘匿』を大原則にすれば、あり得ない判断である」(文春)  他社もやむなく読売の記事の後追いを始め、取材源として県警警務部監察室のX警視の名が浮上してきた。そしてX警視は自殺を図った。幸い一命はとりとめたが、捜査中の情報を漏らしたという警察内部の非難の目に耐えられなかったのであろう。  取材源を守るというジャーナリストとして最低限度のことさえ、今の新聞は忘れかけているようだ。  竹島、尖閣諸島をめぐって緊張が増している。週刊誌を読んでいるといつ戦争が起きても不思議ではない雰囲気である。中でも、この手のものでは「老舗」の強みを発揮しているのが文春と新潮である。  新潮は、タイトルは「尖閣」だが、もちろん中国だけではなく韓国にも言及している。  両誌を読んで感じるのは、韓国に対して厳しい論調が目立つようだ。文春は李明博大統領の肉親や側近20人が逮捕されていて、彼が大統領の座を退けば50%の確率で逮捕されるのではないかとこき下ろしている。  私は不勉強だから、尖閣諸島と竹島をめぐってなぜこのように対立が深まるのかよく理解できなかったが、新潮がこの素朴な疑問に答えてくれているので、こちらを佳作とした。  先日の野田佳彦首相の記者会見でも同様のことが述べられていたが、ときの首相が国民に説明するのは珍しいことのようだ。  江戸時代から日本人は尖閣諸島を利用していた。最盛期には200人を超す定住者がおり、1895年に明治政府は「これらの島々が他国に属していないことを慎重に確かめた上で日本の領土として編入」(新潮)したのだが、1968年に尖閣諸島の近海に石油が埋蔵されている可能性が指摘され、71年になって中国と台湾が領有権を主張し始めたというのだ。  一方、竹島は1905年に「明治政府が、尖閣諸島と同様に、周辺諸国の占有がなされていないと判断した上で閣議決定により島根県に帰属する官有地として実効支配を始めた」(新潮)とある。  これを見ると、尖閣諸島はともかく竹島のほうは「日本固有の領土」とするにはやや根拠が弱い気がする。そのためか、韓国は李承晩大統領のときに「李承晩ライン」なる境界線を引いて韓国領土に組み入れ、以降警備兵を常駐させるなどして「実効支配」を続けている。  この中で、中国問題に詳しい平松茂雄は「近代社会では国際法に則った実効支配が問題」で、尖閣諸島は日本の領土にし、日本が実効支配しているから問題ないとしているが、「国際法に則っている」かは疑問視されるが、竹島は韓国が現在では「実効支配」しているのだから、ややこしいことになるようだ。  ロシアのメドベージェフが大統領だった2年前に北方領土を訪問した。行く前に中国の胡錦涛国家主席と会い、領土問題について支持し合うという連携ができたと解説するのは中西輝政京都大学名誉教授。韓国はそれを見ていて、李大統領が「今だ」と竹島に上陸したのだと読む。  竹島に李大統領が上陸したことも日本側の反発を招いたが、その後の、「(天皇は)韓国を訪問したがっているが、独立運動で亡くなった方々を訪ね、心から謝るなら来なさいと(日本側に)言った」発言は、私のような自称リベラル派でも怒り心頭であった。  いくら支持率が落ちているからとはいえ、言っていいことと悪いことをわきまえるべきであろう。中国はもちろんだが、韓国と日本の溝は長く深い。私が最初に韓国を訪れたのは40年ほど前になるが、そのとき向こうの政府高官が、秀吉と加藤清正の朝鮮出兵によって韓国の歴史的建造物や重要な文書が焼かれたことを、つい昨日の如く怒り、私に食って掛かってきたことを思い出す。事の本質は領土問題ではなく、日韓双方の国民の中に根強くある嫌悪の情であろう。  ちなみに文春の中の首都大学東京鄭大均教授の「韓国被害者アイデンティティには未来がない」を引用してみたい。 「ほぼすべての韓国人には日本に対する敵意や憎悪が自明で本質的な感情になるという準備のようなものがあって、それは彼らの韓国人としての体験と分かちがたく結びついている。  韓国で韓国人として生きるものは、日本に対する敵意や憎悪がその心や身体に思考や感情のパターンとして刷り込まれるという体験から自由ではいられない。韓国人はその社会化の過程で、国家との一体感のようなものを早くから学ぶと同時に、反日の刷り込みもおこなわれる。  韓国では小学生の子どもでも『独島(日本では竹島=筆者注)はわれらの地』などと本気でいうが、この本気は、テレビの公共広告が毎日流し続けている『独島』の風景につながり、また学校教育における歴史理解の正答に支持され、よく知られた歌の文句に共鳴し、さらには、よく知られた清涼飲料水であるとか、その他の商品の広告宣伝によっても刷り込まれている。(中略)  ある程度の条件、状況が整えば、韓国人は誰しもが反日を実践してしまう。ロンドン五輪でのサッカー選手の行動も、今回の李大統領の言動も、その事例のひとつと考えればよい。(中略)  かつて国交正常化(65年)以後の日韓関係について、韓国研究者の故・田中明氏は『逃げの姿勢でその場をしのいでいこうとする日本』と『そうした日本を逃がすまいと襟首を掴んで要求し糾弾する韓国』と表現した。もう半世紀も続くこの構図を変えることを、私は日韓関係の新しい正常化と考えたい」  長く続いてきた日韓の歴史を冷静に見つめ直し、鄭教授の言うように「この構図を変える」努力を双方が歩み寄ってしなければ、日韓の負の歴史遺産を孫子の代まで残すことになる。今の日本が中国や韓国と付き合わないで生きていけるはずはないのだから。  ところで、シリア北部アレッポで取材中に殺害された山本美香(45)さんの死について触れておきたい。紛争地域へ入るだけでも覚悟がいることなのに、そこで虐げられている弱者の側に立ってカメラを回し、レポートする勇気には頭が下がる。  新聞記者だった父親は「娘は私の背中を見てジャーナリストになったそうだが、もう追い抜いた」とテレビで語っていたが、その通りであろう。それは親としての父を超えたのではない。大新聞にいたジャーナリストの父親を超えたのである。  新聞やテレビの特派員は、赴任している地域に紛争が起きれば、その地からいち早く引き上げてしまう。福島第一原発が爆発を起こした後、南相馬市や飯舘村から日本人記者がいなくなってしまったと、マーティン・ファクラー『ニューヨーク・タイムズ』東京支局長が『「本当のこと」を伝えない日本の新聞』(双葉新書)で書いている。そして、その後の現地報告をするのはフリーのジャーナリストたちである。紛争地域でも福島の高線量の避難区域に入ってルポしたのも彼らであった。  山本さんの志や勇気を評価するのはもちろんだが、そこで終わらせてはいけないと思う。既成メディアの記者たちの勇気のなさやジャーナリスト魂の欠如が指弾されなければならないはずである。自分たちは安全なところにいて、フリーが命懸けでとってくる現場報告や映像を流すだけではジャーナリストを名乗る資格はない。  8月26日付の朝日新聞社説「シリアでの死──山本さんが伝えた危機」の中の末尾にこうある。 「極限の危機に置かれた人々が生きる場に入り、その現実を世界に伝える。ジャーナリズムの重い責務を改めてかみしめる」  自分たちは危険から遠い場所にいて、ジャーナリストはこうあらねばいけないなどと寝言をいうだけの典型的な悪文である。朝日には、死を覚悟して戦地を取材するフリージャーナリストに対して恥ずかしいと思う気持ちが欠如している。  さて、今週の優秀作は現代の金正恩単独会見である。TBSテレビではその模様を8月22日から流しているから、現代の独占ではない。  これは、1982年に北朝鮮に渡って寿司職人となり、その後「金正日ファミリーの専属料理人」を務めた後、日本へ戻った藤本健二(66)が、北朝鮮側の招待で7月21日から8月3日まで平壌に滞在したとき、金正恩第一書記と再会した話である。  始めは北朝鮮からの訪朝要請に驚いたようだ。彼は1989年に20歳年下の有名歌手と金正日将軍の仲人で結婚し、間もなく成人する娘がいるそうだ。幼かった金正恩とよく遊んであげたそうである。  だが、2001年に北朝鮮を出て以来、妻子とは離ればなれである。会いたい気持ちは強いが逡巡していたところ、金正恩第一書記が自筆の手紙をよこし、ようやく決断した。  11年ぶりに見る平壌は「見違えるようでした。人々の表情は明るいし、ファッションはオシャレになっているし、携帯電話をかけたりしている」(藤本)  通称「8番宴会場」と呼ばれる場所で金正恩第一書記と会った。彼は李雪主夫人を従えて待っていた。我を忘れて走り寄り金正恩に抱擁したとき、涙が止めどなく流れたという。その時の様子が写真に撮られている。叔父で金正恩の信頼を得ているといわれる張成沢党行政部長とも親しく挨拶した。  歓迎の宴会は高級ボルドーワインを呑みながら行われた。藤本が持ち込んだマグロを食べ、フカヒレやアワビのご馳走が並んだ。そんな中で、藤本は「正恩王子」に言いたかったことを手紙にしたため、通訳に代読してもらったというのだ。  彼は「拉致問題」という言葉は北朝鮮の幹部たちのプライドを傷つけるため使わなかったが、「正恩王子と再会できるこのチャンスに、拉致問題を早く解決し、日本と国交を結んでほしいとお願いしたのです」(藤本)  金正恩第一書記は肯きながら聞いていた。「私は、正恩王子がすぐに行動を取ることを確信しました」(藤本)。彼は2000年に元山(ウオンサン)の将軍の別荘へ行ったとき、横田めぐみさんらしき女性とバッタリ出会ったのだそうだ。  そうだとすると、横田さんは生きている可能性が十分にある。しかも現在29歳の金正恩には、日本人拉致問題に関してはなんら責任がない。拉致問題を「過去の問題」として精算し、日朝国交正常化を金正恩第一書記の手で成し遂げてほしいという思いからだというのだ。  確かに、藤本が金正恩に手渡した日本文の手紙には、「敬愛する金正恩将軍、お願いです。横田めぐみさんたちを日本に帰国させてあげてください。そうしていただければ、日本との国交正常化や日本から多額の資金を引き出す道も必ず開けると思います」とある。藤本は「正恩王子が、遠からず拉致問題を解決してくれると信じています」と語っている。  今回の彼の訪朝はTBSテレビでも放映されることが事前にわかっていたから、北朝鮮側がそれを利用しない手はないだろう。政治色のない寿司職人・藤本だし、金正恩とは顔なじみで妻子もいるから、入国させる理由はつく。  金正恩に見せる手紙は事前に北の了解を取っているのは間違いない。そうだとすると、藤本を通じた金正恩第一書記の日本政府へのメッセージだと考えてもいいのではないか。  4年ぶりに北朝鮮との政府間協議が8月29日から中国・北京で開催される。このタイミングで出された「朗報」は現実になりうるのかもしれない。そんな期待を抱かせる記事である。もしそうなったら、この記事はテレビと共に世界的なスクープに昇格することは間違いない。 (文=元木昌彦)
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撮影/佃太平
●元木昌彦(もとき・まさひこ)
1945年11月生まれ。早稲田大学商学部卒業後、講談社入社。90年より「FRIDAY」編集長、92年から97年まで「週刊現代」編集長。99年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長を経て、06年講談社退社。07年2月から08年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(2006年8月28日創刊)で、編集長、代表取締役社長を務める。現「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催、編集プロデュースの他に、上智大学、法政大学、大正大学、明治学院大学などで教鞭を執る。 【著書】 編著「編集者の学校」(編著/講談社/01年)、「日本のルールはすべて編集の現場に詰まっていた」(夏目書房/03年)、「週刊誌編集長」(展望社/06年)、「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社/08年)、「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス/08年)、「競馬必勝放浪記」(祥伝社/09年)、「新版・編集者の学校」(講談社/09年)「週刊誌は死なず」(朝日新聞社/09年)ほか 

反日感情高ぶる中国ネット民 竹島問題に関しては日本に同情的だった!?

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『竹島』(実業之日本社)
 香港活動家らによる尖閣諸島上陸事件に端を発する反日デモが全土で散発している中国。中国のネット上でも、日本製品不買の呼びかけや、「小日本」「日本鬼子」といったお決まりの罵詈雑言が飛び交っている。  一方、韓国との間には竹島問題も抱えている日本は、複数の隣国と同時に抱える領土問題に苦慮している。  そんな中、中韓両国は国交樹立20周年を迎え、両国首脳が祝電を交換。日本との領土問題などをめぐり、戦略的協力パートナーシップを深めていくことを確認したという。領土問題において、日本を共通の敵とする中韓両国が手を組めば、日本にとってはピンチこの上ない。  ところが中国ネット民たちの声を拾ってみると、竹島をめぐる日韓の領土問題に関しては、意外にも日本に同情的な人が多いようだ。 「尖閣諸島は中国のもの。竹島は日本のもの」  これは、中国版Twitter「微博」上に書き込まれたつぶやきである。ほかにも、竹島に軍隊を駐留させて実効支配を続ける韓国を揶揄した「日本はコソ泥だが韓国は強盗だな」という発言も。さらに、「尖閣諸島には海底資源があるから争う意味がある。資源もない岩にムキになってしがみつく韓国はマヌケ」といった、率直な意見も見られる。いずれも尖閣問題をめぐっては日本に譲らないものの、竹島の領有権については日本に組するもので、竹島の韓国領有を主張するような書き込みはごく少数だった。  その理由について、広東省ブロック紙社会部記者はこう話す。 「中国人が本当に嫌っているのは、日本人より韓国人。反日感情は、歴史教育などによるイメージを元にしたぼんやりとした憎悪なのに対し、反韓感情は、実体験を伴った憎悪でリアリティがある。中国に住む韓国人は ビジネスや生活上で、夜逃げや契約不履行といったトラブルが多い上、韓国の学者が風水や漢字の起源を自国のものとして発表したりしていることが理由です。今年4月には、排他的経済水域の境界があいまいな黄海で、操業中だった中国船船長が韓国の海洋警察隊員を刺殺。その後、韓国の法廷で懲役30年という重い刑に処されたことで、領土問題をめぐっても対立を深めており、中韓が手を取り合うことは難しいのでは」  どうやら日中韓は、このまましばらく負の三角関係を続けていくことになりそうだ……。 (文=牧野源)

「レコ大の不正は徹底的に暴く」TBS『日本レコード大賞』審査委員からいきなり外された夕刊紙が怪気炎

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TBS『第53回 輝く!日本レコード大賞』
 TBSが毎年年末に放送している『日本レコード大賞』をめぐって、審査委員の大幅なリストラが行われることになり、関係者の間に激震が走っている。  審査委員は、TBSサイドの『レコ大』事務局と日本作曲家協会が委嘱する形で、スポーツ紙・一般紙・夕刊紙・通信社の記者などが行うというのが長年の慣例になっていた。  ところが今年、審査委員として一票を投じる権利を持っていた夕刊フジと東京スポーツなどが、審査から外されることになったのだ。 「9月に第1回目の審査会があるんですが、その出席のお願いが8月上旬にスポーツ紙の審査委員などに届きました。ところが、夕刊フジと東スポには届かなかったのです」(関係者)  そこからジワリと騒ぎが始まった。事の発端は、投票をめぐる内部のゴタゴタだったという。同関係者が証言する。 「実は、『フジサンケイグループだけが、一般紙の産経・スポーツ紙のサンスポ・夕刊紙の夕刊フジの3紙から審査員が出て投票するのはおかしいじゃないか』という議論が起こったんです。朝日/日刊、毎日/スポニチ、読売/報知というように、各グループ2票ずつじゃなきゃダメだと。それで、夕刊紙を審査会から外すということで話がまとまった。東スポは、トバッチリを受けた形です。ただ、TBSの上層部や事務局の中には東スポの報道姿勢を快く思っていない者も少なくないですから、“最初から東スポ外しが狙いだった”という線もありますよ」  このリストラ騒動、表向きは“経費節減”のためとされ、東スポ、夕刊フジ以外にも系列局の2票が削減されている。 「審査会への出席謝礼は、本番も含めて4回で1人20万円。4票で80万円の節減というわけです。TBSも、それだけ苦しいということですよ」(スポーツ紙記者)  放送日が大みそかから12月30日に移って以降、視聴率も15%を超えるなど好調なコンテンツに復帰しつつある『レコ大』。だが、これらの投票はすでに有名無実化しており、実際には「音楽業界の大物たちの“調整”で大賞や新人賞などは決まる」(前出関係者)という。  「レコ大の不正、癒着は徹底的に暴く方向で全社一致していますよ」  理不尽に投票権を取り上げられた夕刊紙の関係者は、怪気炎を上げた。

「もうパチンコ営業くらいしか……」小林幸子・美川憲一騒動の背景にある“興行ビジネスの崩壊”

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幸子プロモーション公式サイトより
 小林幸子と美川憲一。演歌界きっての大物歌手二人が苦境に陥っている。小林幸子は事務所内紛問題の果てに大手レコード会社・日本コロムビアとの契約を解除し、自主レーベル活動に移行。美川憲一も事務所独立騒動が収まらない。  二人とも、所属事務所社長との関係悪化がクローズアップされているが、今回の騒動は人間関係だけで説明できるものではないという。音楽事務所関係者が解説する。 「二人が苦しくなった根本原因は、演歌歌手の食い扶持である興行収入が、ここ10年ほど下がり続けていることです。美川の場合はNHK紅白歌合戦に落選した影響も確かにあったが、近年は地方でどんな演歌公演を打ってもチケットがさばけず、料金を下げざるを得ない。不況のためにタニマチの多くが退場する中、各地の興行会社の経営も悪化しており、演歌歌手が受け取る出演料は減る一方です」  全国での興行が不振である背景には、県や市などの自治体が運営するコンサートホールで定期的に開催されるコンサート出演料が目減りしていることも大きいようだ。 「“ハコモノ”の典型である公営のコンサートホールでは『市民にちゃんと利用してもらっています』というアリバイ作りもあって、県や市が補助金を出すコンサートが定期的に行われています。かつては歌手本人に渡されるギャラも良かったのですが、近年では予算削減のために補助金が激減。今ではギャラの高い演歌歌手はあまり呼ばれず、イルカや伊勢正三、太田裕美などのフォークや歌謡曲畑の懐メロ歌手が、安いギャラで出演するようになりました」(前出関係者)  今回、小林幸子は日本コロムビアを離れ、独自にCDリリースとコンサート活動を行うという。しかし、多くの地方興行会社は、老舗である日本コロムビアと親しい関係にあるため、今後の小林の活動に協力するかどうかは大いに疑問だ。美川の場合は、そもそも興行不振が騒動の背景にあるため、新たにコンサートを企画するのも難しい。 「もはや二人に残された稼ぐ方法は、パチンコ店の営業くらいでしょう。二人ともパチンコ台やパチスロ機のキャラクターにもなっていますしね。しかし、パチンコ業界も景気は悪くなる一方で、有名人ゲストのギャラ単価は下がり続けている。二人がこれまでのような華やかな生活を維持するためには、パチンコ営業に専念するくらいの覚悟が必要です」(同)  CDの売上不振に苦しむ音楽業界では、興行に軸足を置く演歌歌手は「しぶとい」と見られてきた。しかし二人の苦境は、地方経済の低迷とともに、興行ビジネスそのものが厳しさを増していることを伝えている。 (文=志波道夫)

驚きと発見の連続!? ツウな大人の社会科見学『TOKYO 研究所紀行』

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『TOKYO 研究所紀行』(玄光社)
 “大人の社会科見学”がブームになって久しい。食品工場やビール工場にはじまり、日清の「カップヌードルミュージアム」のようなテーマパークがオープンするなど、とくに身近なメーカーものが人気を集めている。そんな中、あまり一般的には知られていない穴場スポットがあるのをご存じだろうか。それは、研究所だ。研究所と聞くと、無機質な部屋の中で、白衣を着た研究者たちが液体が入った試験管を振って反応を調べたり、最先端の装置を使って小難しい研究をしているというイメージがあるかもしれないが、実は実際に訪れ、見学することができる施設もあるのだ。  そんな研究所の魅力を、写真と紀行文で紹介するガイドブックが『TOKYO 研究所紀行』(玄光社)だ。研究所といっても、地球や環境の研究から、生命、宇宙、最新テクノロジーなど、そのテーマはさまざま。一見、私たちのくらしと関係のないことのように思えるかもしれないが、それは大間違い。私たちのくらしをよりよいものにするため、あるいは、限りある資源を有効に活用し、未来の子どもたちへ残すために重要な研究ばかりだ。   たとえば国立環境研究所(茨城県つくば市)では、地球環境、資源循環・廃棄物、環境リスク、地域環境、社会環境システムなど8分野を柱に、最新設備と専門知識を駆使した研究が30年以上にわたって続けられている。東日本大震災で津波を受けた木屑の焼却実験を行ったのも、この施設だ。汚染物質が生命に与える影響などについても研究されており、メダカやファットヘドミノー、ヌカエビのほか、一生かかってもお目にかかれないであろう種類と量のミジンコなどが飼育されているという。また、700種2,000株を超える藻類には魅了されること間違いなし。  また、長年に渡りあらゆる研究分野をリードしてきた東京大学の総合研究博物館(東京都文京区)は、300万点以上の学術標本を収蔵。研究部には多くの研究者が所属し、日々世界レベルの研究を進めている。さらに、ここの特徴は、博物館活動そのものも研究されているという点。常設展「キュラトリアル・グラフィティ 学術標本の表現」では古人骨にはじまり、貝塚からの出土品、縄文人の全身骨格のほか、80冊の標本資料報告集もオブジェとして展示。時代時代の最先端研究を追体験することができる。  本書には上記のような研究所の紹介に交え、研究所にゆかりのある学者や大学教授らのコラムも寄稿されているが、ベストセラー『生物と無生物のあいだ』(講談社現代新書)で知られる生物学者の福岡伸一氏は自身が学者になった理由について、次のように書いている。  昆虫少年だった福岡氏はある日、台風で横倒しになった大木に、野外でも図鑑でも見たことがない小さな虫が貼りついているのを発見する。図書館で調べられるあらゆる図鑑を調べたが、どこにも載っていない。「これは新種の発見では?」と高鳴る胸を抑え、その虫を入れた小瓶を握りしめて上野の国立科学博物館に持ち込んだ。親切な係員の誘導でバックヤードに通され、詳しい先生に見てもらえるという。その先生こそ、日本の昆虫学の権威・黒澤良彦氏だったのだが、黒澤氏はその虫を虫メガネでしばらく調べてから、こう言ったという。「これはありふれたカメムシの幼虫です」。しかし、福岡少年はがっかりするどころか、“虫の研究を職業としている人がいる”という大発見に興奮し、そしてこれが研究者を目指すきっかけになった、と。  研究所は、「知らないものを見てみたい」という私たちの好奇心に対し、広く門戸を開いてくれている場所でもある。研究所見学を通して、今まで知らなかった世界や少し先の未来に触れることで、世の中の見方が少し変ってくるかもしれない。

リドリー・スコット監督の集大成! “人類史上最大の謎”に迫るSF超大作『プロメテウス』

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(C) 2012 Twentieth Century Fox Film 
 例年にも増して大作、秀作、話題作が続々と封切られた今年の夏休み興行も終盤を迎え、いよいよ大トリにふさわしいSF超大作が登場する。『エイリアン』(79)、『ブレードランナー』(82)というSF映画史に残る2大傑作を手がけた巨匠、リドリー・スコット監督が満を持して放つ『プロメテウス』だ(8月24日公開、2D/3D上映)。  世界各地の古代遺跡で、彼方の星座を指し示す巨人の壁画が見つかった。壁画は「人類の創造主からの招待状」との仮説を立てたエリザベス(ノオミ・ラパス)ら科学者チームは2093年、宇宙船プロメテウス号で未知の惑星に到着。荒涼とした大地にドーム状の巨大建造物を発見した乗組員らは、内部の洞窟のような通路を進んだ末、異様な光景を目にして驚愕する。“人類の起源”を探求するミッションで重要な手がかりを得た彼らだったが、それは想像を超える存在がもたらす恐怖と、絶望的な戦いの始まりだった……。  当初『エイリアン』4部作の前日譚として企画が立ち上がったが、スコット監督が準備段階で方針を変更し、同シリーズの世界観やイメージを取り入れつつ新たな物語として創り上げた本作。シガニー・ウィーバーがリプリー役で確立した“受難に立ち向かうヒロイン”の系譜は、『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』(10)に始まる3部作のパンクな天才ハッカー役でブレイクしたノオミ・ラパスに引き継がれた。プロメテウス号による探索プロジェクトに出資した巨大企業は、シリーズのファンならご存じの「ウェイランド社」。同社の密命を受けたヒューマノイドのデヴィッド(マイケル・ファスベンダー)は、『エイリアン』のように乗組員らを苦しめるのか、それとも『エイリアン2』(86)のようにヒロインを助けるのか。  『エイリアン』シリーズのイメージをビジュアル面で決定づけた鬼才、H・R・ギーガーのデザインが本作でも使用され、建造物内の壁画など新たに描かれた部分も。有機体と機械が融合したかのような独特の造形が、スコット監督自身初となる3D映像により圧倒的な迫力で眼前に広がる。旧シリーズの“エイリアンとの戦い”から、“人類はどこから来たのか”へとスケールアップしたテーマは、スタンリー・キューブリック監督の名作『2001年宇宙の旅』(68)にも通じる(同作への目配せを思わせるシーンもちらほら)。予測できない展開とスペクタクルな場面の連続で、予備知識がなくても十分楽しめる映画だが、やはり旧シリーズを復習しておいたほうが細部まで堪能できるだろう。過去の名作SFの記憶をも内包するかのような壮大な世界観に立ち、新たな叙事詩の始まりを予感させる本作は、ぜひ劇場の大スクリーンで“体験”することをオススメしたい。 (文=映画.com編集スタッフ・高森郁哉) 『プロメテウス』作品情報  <http://eiga.com/movie/57474/>

連載打ち切り、単行本化なしの作品も続出か? 「日刊サイゾー」が東京都青少年健全育成審議会に登場!

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「東京都青少年・治安対策本部」より
 8月6日に開催された、第626回東京都青少年健全育成審議会の議事録が公開され、委員から報告として、本サイトの記事が示されたことが明らかになった(http://www.seisyounen-chian.metro.tokyo.jp/seisyounen/09_622_menu.html#626)。  取り上げられたのは、7月にアップされた「危機感ゼロの無知すぎるマンガ編集者が、新たな規制を呼び込む!? 東京都『不健全図書』の最新事情」(※記事参照1)と「『非実在青少年』騒動はなんだったのか? “消していれば大丈夫”という判断をした青林堂の甘さ」(※記事参照2)の2つの記事だ。  議事録は、都庁などの行政関係職員を除き名前は伏せて公表されるため、発言者は明らかでない(なお「日刊サイゾー」の部分と執筆者の「昼間たかし」の部分も黒塗りである)が、不健全図書が指定された後に、そのほかの報告として述べられたものである。 <先日、■ ■ ■ ■ というインターネットの中にある週刊誌みたいなものですけれども、その中に■ ■ ■ ■ さんという方の記事が載ってるんですね。その■ ■ ■ ■ という方は、もともと、いわゆる条例改正のときには反対派のほうに立って論陣を張ってた方ですけれども、その方が、あまりにも今の漫画の編集者の方々が無知過ぎて、このままだと、またさらに規制が強化されてしまうぞ、というような趣旨での文章を書いている>(議事録より)  前出の2本の記事で取り上げた、7月に不健全図書指定を受けた青林堂の『なぶりっこ マリカとアキコ』に関する内容を説明し、次のように続ける。 <東京都も、何度となく出版業界とも話をして、どこのポイントが規制の対象になるのか、という話をしているにもかかわらず、修整だけすればいいんだという発想で、出版をしている編集者がいまだにいっぱいいると。これは、毎度毎度業界関係者からの聴き取り内容を見ると、「修整してるからいいじゃないか」みたいな人たちがたくさんいるんで、ここはちょっと考えなきゃいけないな>  さらに同記事で取り上げた、双葉社が年通算6回の不健全図書指定を回避するために、指定を受ける可能性のある単行本を系列のエンジェル出版に移行したことも取り上げられている。 <要するに、確信犯的にやってる会社がやっぱりあるんだ、ということが分かるんですねね、これの措置によって。これは出版ゾーニング委員会でも再三問題になってるらしいんですよ、■ ■ 自身の危機感のなさというのが。倫理協議会の中の出版ゾーニング委員会でも、警告を結構やってるらしいんですが、業界の関係者の人たちも、それは思ってるんだけども、■ ■ は全くそれを意に介さない、というようなことをやってる>  ここでは伏せ字になっているが、明らかに双葉社を名指しで批判したことが見て取れる。指定回数がリーチに達する前に系列社に出版元を移して、アウトになるのを裂けようとしている出版社側の手の内が、完全にバレてしまった格好だ。 「双葉社をはじめとして、18禁マークなしのエロ要素強めのマンガを出版する各社も、“そろそろこれまでの方法は通用しない”と考えているようです。というのも、議事録にも掲載されているように、出版倫理協議会の出版ゾーニング委員会が再三にわたって問題視しているにもかかわらず方針を改めないことに対して、さまざまな出版社から相当厳しい批判が寄せられているのです。双葉社だけでなく、見た目の指定回数を減らすために系列に出版元を移す出版社はいくつかありましたが、そうした社も含めて“今までの逃げ方じゃ通用しない”と、ここにきてようやく深刻に受け止め始めているようですね」(業界関係者)  こうした状況を東京都では、どう見ているのか? 「双葉社さんから事実関係を聞いているわけではありませんので、明確なお答えはできませんが、(私見として)出版元を移す行為がただちに脱法行為になるとは見ていません。あくまで別の出版社から出版されているわけですし、ただちに何かの対策を取ることは考えていません。各出版社で自主的に基準を決めていただくのが最もよいのですが、各社で温度差があると思いますので、業界団体で自主規制していただくのがよいのではないでしょうか」(都青少年課の佐藤久光課長)  東京都はまだ静観の構えだが、出版業界内部では「いくらなんでも、やりすぎ……」という意見が強い。明確な証言はないが、双葉社では、単行本にした場合にエロページが多くなりすぎる(指定される可能性が強まる)いくつかの雑誌連載を打ち切るというウワサもある。結局、編集部が自分たちで過激な表現に歯止めをかけられないために、会社の上層部が介入せざるを得ないという事態になってしまっているようだ。編集者もマンガ家も、こんな事態を巻き起こしてまで表現したいものがあったのだろうか……? (取材・文=昼間 たかし)

「騒いでいるのは周囲だけ?」ボクシング五輪金メダリスト・村田のプロ転向騒動は早くも鎮火!?

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JOC公式サイトより
 ロンドン五輪のボクシング・男子ミドル級で、ボクシングでは日本勢で48年ぶりの金メダルを獲得した村田諒太。一夜にして“シンデレラボーイ”となった村田には帰国後、テレビ出演の依頼が殺到。「現在、東洋大職員の村田だが、夏休み中ということもあり、可能な限りテレビに出演。村田を支えた4歳年上の妻・佳子さんも各メディアに引っ張りだこ」(スポーツ紙デスク)というが、まさに“金の卵”である村田をプロが放っておくはずがなかった。  数あるボクシングジムの中でも、早くも具体的な金額を提示し村田の獲得を狙っているのが名門・協栄ジムの金平桂一郞会長。16日には会見を行い、同ジムとIT関連会社「フリーエージェントスタイルホールディングス」が業務提携を結ぶことを発表。スポンサーの同社が、村田獲得資金として契約金1億円を提示したのだ。  これに対して、名門・角海老宝石ジムの萩森健一マネジャーは17日、金平会長が1億円と具体的な金額を提示したことに対して、「お金の話は先に言うのは失礼だし、水面下でするもの」と苦言を呈し、「東洋大を辞める必要はない」とサラリーマンとの両立が可能であることを強調。さらに、1988年ソウル五輪の誤審で金メダルを逃しながら、プロ転向後、村田と同じミドル級からヘビー級まで計4階級で世界王座を獲得した元世界王者ロイ・ジョーンズJr.とのビッグマッチをぶち上げたが、肝心の村田はあまり乗り気ではないようだ。 「村田はメダル獲得の一夜明け会見で『アマはプロの下にあるわけではない。世界王者のベルト以上にシビアな金メダルを追ってきたことは誇りに思う。憧れはそこ(プロ)にはない』とプロ転向に消極的で、早くも今月末に行われる国体予選に出場することを発表した。村田にはすでに妻子がいて、マイホームを購入したようだが、それが可能だったのも東洋大職員というしっかりした職に就いていたから。日本人のボクシング世界王者よりも、村田のほうが断然知名度が上だろうし、今の仕事を辞めなければ将来も安泰。このままアマチュアにいれば、アマチュア連盟の幹部のイスも約束されている。あえて、リスクの高いプロを選ぶようなことはしないだろう」(専門誌記者)  村田に熱視線を送る両ジムに対して、世界的プロモーターで数々の世界王者を育てた帝拳ジム・本田明彦会長は「村田君は世界ランカー上位の実力はある」と賛辞を送りつつ、「メダリストのプロ転向は海外では多いが、彼が指導者になり、日本が五輪で毎回メダルを取れるような体制を作るほうが、長い目で見ればボクシング界のためになるのではないか」とかなり冷静なコメントだったが、本田会長のコメントの根拠には、やはりプロとアマの大きな“壁”があるというのだ。 「確かに村田のパンチ力、特に必殺のボディブローはプロでも通用するだろうが、プロのボディの強さはアマとは比べものにならない。それに、プロだと同階級の相手のパンチ力は桁外れで、おまけに、アマチュアでは身を守ってくれたヘッドギアはなく、ラウンドも世界戦となればアマの3分3ラウンドの4倍の3分12ラウンド。プロに転向しても、世界ランクでそれなりのところまではいくだろうが、王者となればかなり厳しいだろう。村田本人が、一番その辺を分かっているのでは」(同)  ボクシング界にとっては明るい話題となっている村田のプロ転向騒動だが、周囲が盛り上がるだけ盛り上がって“鎮火”してしまう可能性が高そうだ。

「騒いでいるのは周囲だけ?」ボクシング五輪金メダリスト・村田のプロ転向騒動は早くも鎮火!?

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JOC公式サイトより
 ロンドン五輪のボクシング・男子ミドル級で、ボクシングでは日本勢で48年ぶりの金メダルを獲得した村田諒太。一夜にして“シンデレラボーイ”となった村田には帰国後、テレビ出演の依頼が殺到。「現在、東洋大職員の村田だが、夏休み中ということもあり、可能な限りテレビに出演。村田を支えた4歳年上の妻・佳子さんも各メディアに引っ張りだこ」(スポーツ紙デスク)というが、まさに“金の卵”である村田をプロが放っておくはずがなかった。  数あるボクシングジムの中でも、早くも具体的な金額を提示し村田の獲得を狙っているのが名門・協栄ジムの金平桂一郞会長。16日には会見を行い、同ジムとIT関連会社「フリーエージェントスタイルホールディングス」が業務提携を結ぶことを発表。スポンサーの同社が、村田獲得資金として契約金1億円を提示したのだ。  これに対して、名門・角海老宝石ジムの萩森健一マネジャーは17日、金平会長が1億円と具体的な金額を提示したことに対して、「お金の話は先に言うのは失礼だし、水面下でするもの」と苦言を呈し、「東洋大を辞める必要はない」とサラリーマンとの両立が可能であることを強調。さらに、1988年ソウル五輪の誤審で金メダルを逃しながら、プロ転向後、村田と同じミドル級からヘビー級まで計4階級で世界王座を獲得した元世界王者ロイ・ジョーンズJr.とのビッグマッチをぶち上げたが、肝心の村田はあまり乗り気ではないようだ。 「村田はメダル獲得の一夜明け会見で『アマはプロの下にあるわけではない。世界王者のベルト以上にシビアな金メダルを追ってきたことは誇りに思う。憧れはそこ(プロ)にはない』とプロ転向に消極的で、早くも今月末に行われる国体予選に出場することを発表した。村田にはすでに妻子がいて、マイホームを購入したようだが、それが可能だったのも東洋大職員というしっかりした職に就いていたから。日本人のボクシング世界王者よりも、村田のほうが断然知名度が上だろうし、今の仕事を辞めなければ将来も安泰。このままアマチュアにいれば、アマチュア連盟の幹部のイスも約束されている。あえて、リスクの高いプロを選ぶようなことはしないだろう」(専門誌記者)  村田に熱視線を送る両ジムに対して、世界的プロモーターで数々の世界王者を育てた帝拳ジム・本田明彦会長は「村田君は世界ランカー上位の実力はある」と賛辞を送りつつ、「メダリストのプロ転向は海外では多いが、彼が指導者になり、日本が五輪で毎回メダルを取れるような体制を作るほうが、長い目で見ればボクシング界のためになるのではないか」とかなり冷静なコメントだったが、本田会長のコメントの根拠には、やはりプロとアマの大きな“壁”があるというのだ。 「確かに村田のパンチ力、特に必殺のボディブローはプロでも通用するだろうが、プロのボディの強さはアマとは比べものにならない。それに、プロだと同階級の相手のパンチ力は桁外れで、おまけに、アマチュアでは身を守ってくれたヘッドギアはなく、ラウンドも世界戦となればアマの3分3ラウンドの4倍の3分12ラウンド。プロに転向しても、世界ランクでそれなりのところまではいくだろうが、王者となればかなり厳しいだろう。村田本人が、一番その辺を分かっているのでは」(同)  ボクシング界にとっては明るい話題となっている村田のプロ転向騒動だが、周囲が盛り上がるだけ盛り上がって“鎮火”してしまう可能性が高そうだ。

「落ち目イメージも意外と稼げる!?」ついにTRFのSAMも……有名タレントが深夜の通販番組にこぞって出演中

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エクサボディ公式サイトより
 連日連夜、各局が放送していたロンドン五輪が閉幕したが、五輪前のプログラムに戻った民放・BS各局の深夜帯でやたら目に付くのが通販番組だ。 「昨年6月に改正放送法が施行され、テレビ各局は通販番組の放送時間の割合を自主的に公表した。昨年7月~9月期だと民放ではフジテレビが最少で2.2%、テレビ東京が最多で12.5%。BS局は軒並み30%を超えた。出演するタレントのギャラは各通販会社が負担し、制作は下請けに丸投げで制作費が格安だから、テレビ局はボロ儲け」(放送作家)  かつて通販番組といえば、落ち目のタレントが出演するイメージが強かったが、いまやタレントたちにとってもおいしい稼ぎ口なのだとか。 「通販会社のオーナーがファンのタレントをキャスティングする場合が多く、生稲晃子、新田恵利ら元おニャン子クラブから小柳ルミ子、島田陽子ら大物までが出演。平均して1日に2~3本撮影するので、拘束時間が短くて、それなりに稼げる」(通販会社関係者)  最近では、音楽プロデューサー・小室哲哉のプロデュースでデビューし一時代を築いたダンス&ボーカルユニット・TRFのダンサーSAMまで、通販商戦に参戦してきたのだ。 「TRFは2009年以降新曲がないが、都内の一等地にあるSAMのダンススクールは、中学校でのダンス必修化も追い風となり大盛況。その勢いに乗り、6月に自身がプロデュースした、『BOY MEETS GIRL』などTRFの往年のヒット曲に合わせてダンスをするダンスエクササイズDVD『TRF イージー・ドゥ・ダンササイズ』を発売し、SAMの出演するCMがガンガン流れている。販売元はかつて『ビリーズブートキャンプ』を大ヒットさせた会社で、ビリーの再来を狙っているようだ」(レコード会社関係者)  そして、各社がプッシュする商品の広告塔に抜擢されたタレントたちのギャラは、破格だというのだ。 「俳優の黒沢年雄、女優の松居一代あたりのトップクラスだと、1番組で200万円も稼ぐとか。松居の場合、時給換算すれば、夫で“2時間ドラマの帝王”といわれる俳優の船越英一郎よりも高給取り。俳優の松方弘樹は、前所属事務所との金銭トラブルや過去の暴力団との交際が報じられ仕事が激減したが、通販会社のCM出演がメインで食いつないでいるので、相当ギャラをもらっているはず」(同)  この流れだと、そのうち、あっと驚く大物が満面の笑みでオススメ商品のPRをする日も近そうだ。
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