
『習近平―共産中国最弱の帝王』
(文藝春秋)
中国の次期最高指導者に内定しているといわれる習近平副主席について、不穏なウワサが広がっている。
中国版Twitter「微博」では、「危険が迫り、身を隠している」「すでに身体に何かが起きたのでは?」などと、さまざまな臆測が飛び交っているのだ。
その背景には、副主席が9月1日を最後に、公の場に姿を見せていないことがある。そればかりか、予定されていたクリントン米国務長官やシンガポールのリー・シェンロン首相、デンマークのヘレ・トーニングシュミット首相など、各国首脳との会談も相次いでキャンセルされている。
これに対する当局の不明朗な対応も、臆測を広げるのに十分だ。10日に行われた中国外務省の定例会見では、記者らから副主席の状況に関する質問が集中したが、「関連情報に補足はない」「報告できる情報がない」と答えるにとどまっている。国内メディアの報道では、ある党指導部関係者が「日課の水泳中に背中を負傷しただけ」と明かしたというが、各国首脳との会談もキャンセルして10日以上も公の場に出られないとなると、ただのケガではなさそうだ。
こうした中、「微博」上のウワサはエスカレートするばかりだが、副主席の死の可能性について言及するような書き込みは、相次いで削除されている。
習新主席が正式に任命されるとみられていた中国共産党第18回全国代表大会は、当初秋に開催される見込みと伝えられていたが、この時期になっても正式な開催日は発表されておらず、来年に持ち越されるとの見通しも出ている。
次期指導部の椅子をめぐる政権争いの中、最高指導部入りが確実視されていた薄熙来が失脚するなど、政権争いが続く中国共産党。何か想定外の異変が起きていることは確かなようだ。
(文=牧野源)
投稿者「kitamura」のアーカイブ
アジア人と結婚する「なでしこ姫」増加と「生涯未婚率」上昇のやるせない関係

『絶食系男子となでしこ姫
国際結婚の現在・過去・未来』
(東洋経済新報社)
20代半ばを過ぎると、友人の結婚式や結婚式の2次会の案内状が届き、自らの結婚を考える機会が増える読者も多いのではないだろうか。しかし、2010年の国勢調査によると、生涯未婚率(50歳時点で一度も結婚したことのない人の割合)は男性が20.1%、女性が10.6%と30年前に比べ男性では約8倍、女性では2倍以上に増えているという。
そんな中、アジア人男性と結婚し、現地で暮らす日本人女性=「なでしこ姫」が増えている。そんな「なでしこ姫」たちへのインタビュー調査をもとに書かれたのが『絶食系男子となでしこ姫 国際結婚の現在・過去・未来』(山田昌弘、開内文乃:著/東洋経済新報社)である。
本書では、「なでしこ姫」や「絶食系男子」(草食系にとどまらず、異性との交際をあきらめたり、そもそも異性との恋愛自体を面倒くさいがる男性)というキャッチーなキーワードを用いながらも、国際結婚を通し、それが日本の社会や経済、ジェンダーの問題とどうつながっているのかを分析している。今回、著者であり、家族社会学、ジェンダー理論、グローバリゼーション論を専門とする開内文乃氏に、現在の結婚難、そして「なでしこ姫」現象について話を聞いた。
――1980年には30代前半の未婚率は男性が14.3%、女性が7.7%でした。それが2010年では、30代前半の未婚率は男性が47.3%、女性が34.5%と大きく上昇しています。現在の結婚難というのは、やはり経済的要因が大きいのでしょうか?
開内 本書の共著者である中央大学の山田昌弘先生(中央大学文学部教授)がよく言われるように、20代半ばから30代半ばの未婚女性の約4割が期待する結婚相手の年収は600万円ですが、それに該当する未婚の男性は2~3%しかいない。大企業などで働く父親をもつ女性にとって、結婚相手に望む年収は、その父親の年収を基準に考えることが多い。また、86年に男女雇用機会均等法が施行されて以降、女性が社会に進出し始めました。彼女たちは父親を基準とし、同じような職場環境で働くことを望みます。これは、男性にも同じことがいえます。父親が大企業で働くような家庭で育った男女は、自分の父親の仕事を基準として就職先を考える傾向があるのです。そういった大企業に勤める父親をもつサラリーマン家庭で育つと、結婚にしても、就職にしても、親の期待や育った環境から大きく外れることがなかなかできない。しかしながら、現在のような経済状況のもとでは、男性ですら大企業の父親と同じようなポジションを得ることは厳しい。日本では女性の管理職比率が先進国最低レベルにあるように、女性が父親と同じようなポジションを得ることはさらに難しい状況です。父親と同じような職場環境で働けなかった女性は、せめて結婚後の生活は自らが育ってきた生活環境に近く、また子どもも同じような生活環境で育てたいと考えます。だからこそ、結婚相手には父親と同じくらいの稼ぎを求めるのです。しかし、若い男性側は厳しい経済状況の人が多いので、ミスマッチが起きているのです。
――2010年に明治安田生活福祉研究所が行った「結婚・出産に関するアンケート」では「結婚後の生活は主に夫が支えるべきだ」という質問では、「YES」と「どちらかというとYES」と答えている独身女性が71.4%を占めています。
開内 特に若い男性は、自分たちを取り巻く経済状況を自覚しているので、結婚相手の女性には結婚後の生活費を稼ぐのを共働きである程度助けてほしいと考えています。しかしながら、女性側が共働きとして考えているのは、衣食住の生活費は男性が稼ぎ、女性はパートタイム労働で足りない分を稼ぐ。パートタイム労働で得た収入は海外旅行や子どもの習い事、家族イベントといった余剰に使いたいのです。このように共働きということだけを考えても、男女間では意識の差があります。こういった意識の差は恋愛だけならば問題ありません。しかし、結婚という未来のビジョンを一緒に描こうとなった時に、この差が問題となってきます。
――男女の意識の差のほかに、結婚難の要因となっているものはなんでしょうか?
開内 日本では職業においても性役割、つまり男性的職業と女性的職業があります。男性が多い職場と女性が多い職場に分かれてしまう。そうすると、例えば同じ会社内でも、なかなか男女が出会えない。社外での出会いは、適齢期の人たちは仕事が忙しいのでなおさら難しい。そういった構造的な問題も大きな要因のひとつです。意識的にも構造的にも、男女間のミスマッチが起きているのが、結婚難の要因ではないでしょうか。
■新たな結婚の流れ「なでしこ姫」とは?
――本書では、経済発展している中国や東南アジアの国々の男性と結婚し、現地で暮らす女性を「なでしこ姫」と名付けています。国外における「妻が日本人、夫が外国人」という婚姻件数が88年では約2,000件だったのに対し、その後増え続け、06年には8,000件を超えています。なぜ、そのような結婚が増えているのでしょうか?
開内 適齢期を過ぎても結婚しない男性は、エリートといわれる年収600万円以上の男性にも多い。この手の男性は結婚に非常に慎重なタイプか、結婚のチャンスをものにできないタイプの2つに分かれる。前者は、いつも恋人がいるのに結婚しない男性でしょうか。彼らは冷静で、自分の商品価値をよくわかっている。だから、恋愛は別として、いざ結婚となると自分の人生設計を考慮し、相手を見つけようとしがちです。つまり、恋愛相手と結婚するとは限らない。後者は恋愛経験が乏しく、女性の扱いに慣れていない男性でしょうか。このタイプはエリート男性であっても、30歳を超えると「絶食系男子」になりやすい。身もフタもない話になるのですが、エリート層の男性が本当に結婚する気があるのなら、簡単に結婚相手を見つけられる現状がある。だから、エリート層の男性は、結婚が早いか遅いかに分かれてしまう。理想とされる男性の中で、「婚活」女性の求める人は本当に少ないのです。
また、上昇婚を望む女性は、エリート男性と恋愛をすれば結婚にまで到達できるという幻想が強いことも多い。女性誌に「男性にいかにして愛されるべきか」などの特集が組まれ、愛されさえすれば結婚できると流布されているのが顕著な例です。しかし、アジア人男性と国際結婚するなでしこ姫は、上昇婚を目指す女性とはタイプが異なる。なでしこ姫は「モテない女性だ」と考えている人が多いが、それは違う。なでしこ姫はどちらかというと恋愛経験が豊富で、恋愛が必ずしも結婚に結びつかないことに気づいてしまっている女性です。
――モテる女性がアジア人を選んでいると?
開内 モテる女性は経験上、モテる男性が必ずしも結婚に向いているわけではないことを知っている。そんな彼女たちが海外へ行き、現地の男性と親しくなった時に、中国や東南アジアの男性というのは、「結婚を前提に付き合ってほしい」と声を掛けてくれることが多い。それまで、恋愛をしても結婚に至らなかった経験のある彼女たちは、「この人は少なくとも結婚はしてくれる」と思うのです。また、中国や東南アジアの男性は上昇志向が強く、リスクをとって這い上がってやろうという気持ちが強い。日本のエリート男性や絶食系といわれる男性のように、リスクヘッジばかりしているのとは正反対です。そこに魅力を感じるのかもしれません。
――現地で暮らすとなると、アジアとはいえ、日本の両親や友人たちの元からは遠くなりますよね?
開内 社会学では世界の中核都市をグローバル・シティと呼んでいます。例えば、それは香港などです。香港などのグローバル・シティである限り、日本の地方へ行くより移動時間や移動費用などは現実的に抑えられるので、日本に住む両親にも孫の顔を見せられる。だから、結婚生活を維持することができる。また、彼女たちの父親というのは、先ほど話したような大企業勤めのサラリーマンではないことが多いです。そういった家庭環境で育った女性たちは、普通のサラリーマン家庭の保守的な価値観だけが正しいとは考えていない。だからこそ、国際結婚にチャレンジしやすい。また、国際結婚により日本では難しい仕事と家庭の両立を目指すことができる。
――最近、研究者や技術者などの海外への頭脳流出が話題になっていますが、「なでしこ姫」という現象は頭脳流出、人材流出につながるのでしょうか?
開内 頭脳流出というよりは、国民流出だと思います。「なでしこ姫」はある程度の高い教育を受けている方が多いのですが、頭脳流出というのは、高度な技能を持ったエリートが国外で働くことを選択し、国内の技術が衰退してしまう問題を指します。なでしこ姫の問題はそれとは違う。彼女たちがもし中産階級の男性だったら、ある程度の企業で、ある程度の役割を果たし、日本の社会や経済を動かしていくであろう女性たちです。さらにいえば、日本で結婚していれば、将来、日本の社会や経済を動かしていく子どもを育てるであろう女性たちです。そういった意味で、日本の国力の衰退に関わる国民流出と考えるべきでしょう。
――そのような日本社会の中核を担っていくような女性たちは、今後も国際結婚をし、海外へ移っていくのでしょうか?
開内 内閣府が行った「結婚・家族形成に関する調査」では、「結婚相手が外国人でも構わない」という質問に男性は28.4%が「YES」と答えたのに対し、女性では46.3%が「YES」と答えました。これを東京の大学で調査すると、約70%の女性が国際結婚に好意的です。また、海外生活を経験したことのあるようなグローバル化したエリート男性は、日本人女性を結婚相手として選ぶことが多く、非常に保守的な考え方の人が多い。ですから、彼らは身近にいるグローバルに活躍する「なでしこ姫」とは結婚しません。そう考えると、日本人女性の国際結婚は増えていくのではないでしょうか。
――結婚難についての対策はありますか?
開内 本書で、私と山田先生は、ジェンダーに関する問題を「なでしこ姫」や「絶食系男子」というキャッチーなキーワードで読みやすく書きました。しかし、本書で書いたことは社会構造の問題であり、経済や社会保障の問題とも関わってきます。一番の問題となるのは、就職も結婚も難なく手にした「勝ち組」の男性の意識でしょうか。「勝ち組」の彼らはモテ格差も就職格差もジェンダー格差も他人事なので、シビアでいられる。彼らが自分とその仲間以外の問題を見ようとしないなら、日本の恋愛だけでなく、男性間の格差も構造も変わりません。ですが、そのような「勝ち組」の男性と結婚し、とりあえず社会保障として守ってもらうのが、日本人女性の生き方として、一番、リスクが少ないのかもしれません。
――本書を、どんな人に読んでもらいたいでしょうか?
開内 バリキャリ系の女性を応援したい男性に読んでほしいです。そういう男性には大きな心で、自分の力でやっていきたいという女性を温かく見守ってほしいですね。
(構成=本多カツヒロ)
●ひらきうち・ふみの
一橋大学大学院言語社会研究科博士後期課程退学。現在、中央大学文学部兼任講師、フェリス女学院大学文学部非常勤講師。専門は家族社会学、ジェンダー理論、グローバリゼーション論。主な訳書に、C.コーワン&P.コーワン『カップルが親になるとき』(共訳、勁草書房)、Z.バウマン『幸福論――“生きづらい”時代の社会学』(共訳、作品社)がある。
「必死にやっていれば、奇跡は起こる」漫談家・コラアゲンはいごうまんの冴えたやり方
9月4日、コラアゲンはいごうまんにとって初めてのDVD『コラアゲンはいごうまん 実録・体験ノンフィクション漫談』がリリースされた。自分の体験したことだけをしゃべるという唯一無二のスタイルを築き上げた漫談の達人が、取材相手の心を開くための、とっておきの秘密を伝授する。
――全国を飛び回って、現地でネタを見つけて漫談ライブをやっているそうですが、ネタ探しは大変じゃないですか?
コラアゲン 大変ですよ~。ライブ前日にその町に行って、たった1日で次の日の前半30~40分の時間を埋めるしゃべりを考えないといけないですから。もう、恐怖ですよね。死ぬほど怖いです。
――どうしてもネタが見つからないときに、切り抜けるためのコツみたいなものはありますか?
コラアゲン 何個かはありますね。まあ、有事に備えて。ひとつは、交番に飛び込む。理屈としては「困ってる人を助けるのが交番やろ?」っていうことで(笑)。ライブのネタがなくて、本当に困ってるんでね。この前、北海道のむかわ町というところに行ったときも、名物が「ししゃも」しかないと。でも、ししゃもはもう去年行ったときに取材してたんです。それでどうしてもネタが見つからなくて、当日のギリギリまで動いていて。鬼気迫る状態で交番に飛び込んだんです。なんとかしてもらえませんかね、と。
門前払いでもおかしくないんですけど、そのときはホンマにいい警察官の方がいて、一緒に考えてくれたんですよ。「ちょっと待ってね、うーん、何かあったかな……」って。それで最後には「力及ばず、すいません」って謝ってきたんですよ。「今後は、パトロールするときにも、何か面白いものがないか探すようにします」って(笑)。そう言ってくれるだけで十分じゃないですか。そのことをしゃべれますから。交番にこんなにいい人がいるなんて、この町は最高ですね、って言ったら、やっぱりむかわの人も喜んでくれますやんか。
「これで十分です、今からがんばりますわ」って言って出ようとしたら、その人が「うーん……まあ、使う・使わないは別として、ひとつご提案があります。僕、のび太みたいな顔してますよね?」って。確かに、50代になってやつれた、老け込んだのび太くんみたいな顔をしてはるんですよ。「でも、こんな見た目なのに、僕の本名『高橋克典』っていうんです」って(笑)。これはめちゃくちゃ面白いじゃないですか。必死にやってると、そうやって奇跡が起こるんですよ。
――コラアゲンさんは、そうやっていろんな人に体当たりで取材をされていますが、人の心を開く秘訣はありますか?
コラアゲン 僕も、それがわからんのですよ。ただ、必死で真面目であるということが大事でしょうね。僕らはバカげたことをやってるわけじゃないですか。それだけに、行動だけで判断されないように、本気でこの人はこれをやろうとしてるって思われないといけない。そうするとやっぱり、いい人っているんですよね。
――必死にやっていると、助けてくれる人が現れると。
コラアゲン まあ、必ずじゃないですけどね。ダメなときの方が多いんですけど。それでも、10回に1回でも助けてくれる人がいたら十分でしょう。僕は、こんな仕事をしてるけど、決して社交的でもないんですよ。初対面の人としゃべるのが、おっくうなんです。打ち解けるまでに時間がかかる。
――今でもそうなんですか?
コラアゲン 今でもそうです。だから、取材に行くときは、相手がヤクザとか宗教関係者とか関係なく、一般家庭の主婦の方に話を聞くだけでも死ぬほど震え上がるんですよ。「盛り上がるんだろうか?」「自分のことを受け入れてくれるだろうか?」とか、不安はいっぱいあります。ただ、社交的でもないし不器用なのに、がんばってそうじゃないように見せたいと思ってるときは、確実に失敗しますね。
――よく見せようとすると、うまくいかない?
コラアゲン 舞台もそうですけどね。笑いを取ろう取ろうとしすぎたり、感動させようとすると、絶対スベりますから。
――そういう下心が、お客さんに伝わってしまうんですかね。
コラアゲン まあ、バレますよね。結局、良く見せようとしてる時点で、自分のことを考えてるってことですからね。相手を見てない。本当に相手だけを見ていたら、なりふりかまわなくなれますよね。でも、自分のここをこうしよう、こう見せよう、とか気にしている時点で、相手に向き合ってないですよね。そうするとたぶん話を聞き出すこともできないし、相手が警戒心を解くこともない。ある一定の距離を保った質疑応答しかできないですよ。そこで相手の人生に一瞬でも触れようと思ったら、なりふりかまわないで行くしかない。
僕は技術がないから、そうするしかないんですよ。まあ、ある程度は技術もこれから覚えていかなアカンと思うんですけどね。空気は読めないけど正直だとか、悪いことをしたら謝るとか、そこしかないですよ。そういうのを徹底していると、それだけで認めてくれる人もいる。どうしても、あなたに話を聞きたいんです!という覚悟を示すしかないですよね。
(取材・文=お笑い評論家・ラリー遠田)
●テレビ出演情報
『うもれびと』CX
<http://blog.fujitv.co.jp/umorebito/index.html>
放送日:9月5日(水)、12日(水)で2週連続放送
ゲスト:柴田理恵(ワハハ本舗)
「出演者全員に金一封も!」フジテレビも予想外だった『テルマエ・ロマエ』の快進撃

映画『テルマエ・ロマエ』公式サイトより
興行収入59億4,000万円を記録した、阿部寛主演作『テルマエ・ロマエ』が台湾でも公開され、興行ランキング1位を獲得した。
「日本の実写映画が台湾の興行ランクで1位になるのは、2006年に公開された『着信アリFinal』以来、実に6年ぶりの快挙です。4月にはイタリアのウディネ・ファーイースト映画祭で観客賞のひとつ『マイムービーズ賞』を受賞し、カナダ・トロント国際映画祭でも上映されたりと、日本だけでなく海外でも認められています。今後は、台湾に続いてイタリア、スイス、フランス、ベルギーなど20以上の国と地域から配給オファーが寄せられており、思わぬヒットとなったフジテレビはウハウハですよ」(映画関係者)
正直、フジテレビ内でも誰もここまでのヒットを予想していなかったというのだ。
「30億いけば大ヒットと考えていたようで、予想の2倍以上ですからね。フジテレビは、このヒットを受けて、阿部さんや上戸さんなど、出演者全員に金一封を送ったそうですよ」(同)
その気になる中身は……。
「一律3万円だそうです。ただ、エキストラを除く出演者全員ですから、総額300万円以上の出費だったそうです。それでも、痛くもかゆくもないでしょうね」(芸能事務所関係者)
一説には、予想外の大ヒットを受けたことで、すでに続編の制作が決まったという話もある。
「フジテレビとしても、ドル箱の『踊る』が終わった今、『海猿』だけでは厳しい。そこで、また『テルマエ』の続編を作ってもおかしくありませんね」(前出の映画関係者)
二匹目のドジョウはいるのか──。
「出演者全員に金一封も!」フジテレビも予想外だった『テルマエ・ロマエ』の快進撃

映画『テルマエ・ロマエ』公式サイトより
興行収入59億4,000万円を記録した、阿部寛主演作『テルマエ・ロマエ』が台湾でも公開され、興行ランキング1位を獲得した。
「日本の実写映画が台湾の興行ランクで1位になるのは、2006年に公開された『着信アリFinal』以来、実に6年ぶりの快挙です。4月にはイタリアのウディネ・ファーイースト映画祭で観客賞のひとつ『マイムービーズ賞』を受賞し、カナダ・トロント国際映画祭でも上映されたりと、日本だけでなく海外でも認められています。今後は、台湾に続いてイタリア、スイス、フランス、ベルギーなど20以上の国と地域から配給オファーが寄せられており、思わぬヒットとなったフジテレビはウハウハですよ」(映画関係者)
正直、フジテレビ内でも誰もここまでのヒットを予想していなかったというのだ。
「30億いけば大ヒットと考えていたようで、予想の2倍以上ですからね。フジテレビは、このヒットを受けて、阿部さんや上戸さんなど、出演者全員に金一封を送ったそうですよ」(同)
その気になる中身は……。
「一律3万円だそうです。ただ、エキストラを除く出演者全員ですから、総額300万円以上の出費だったそうです。それでも、痛くもかゆくもないでしょうね」(芸能事務所関係者)
一説には、予想外の大ヒットを受けたことで、すでに続編の制作が決まったという話もある。
「フジテレビとしても、ドル箱の『踊る』が終わった今、『海猿』だけでは厳しい。そこで、また『テルマエ』の続編を作ってもおかしくありませんね」(前出の映画関係者)
二匹目のドジョウはいるのか──。
「リーク犯は義憤に駆られた内部関係者か!?」宮川大輔の“局内SEX報道”の波紋

『宮川大輔×ケンドーコバヤシ
あんぎゃー ~大分で勝手気まま旅~』
(よしもとアール・アンド・シー)
「やっぱり出ちゃいましたか」
そう話すのは、日本テレビの某スタッフだ。夕刊スポーツ紙・東京スポーツが7日付の一面で、人気お笑い芸人・宮川大輔が、東京・港区の日本テレビ内の身障者用トイレで女性スタッフと性行為に及んでいたと報じた。
記事によると、お相手は30代の美人番組スタッフのAさんで、昨年11月22日に日本テレビ本社17階の身障者用トイレで“行為”に及んだという。宮川は先月末に同局のチャリティー番組『24時間テレビ』で障害者サポーターを務めたばかりとあって、事実なら「いかがなものか?」という声が上がって当然。同記事によると、事の経緯は同局のコンプライアンス委員会にも報告されていたという。
一方で、当事者レベルでしか知りえない話がどうして外部に漏れたのか、疑問は残る。
これに対し、舞台裏を知る人物は「実は、ロンドン五輪開催前の7月ごろからマスコミ各社に匿名の情報提供が寄せられていたんです。どう見ても内部関係者しか知りえない詳細なデータを記した30枚ほどの紙が送られてきた社もあったとか。東スポにも同様のタレコミがあったようで、そこから記者が独自に裏取りし、『間違いない!』となったそうです」と話す。
リーク犯の素性について、詳細なデータから当初はAさん本人が痴情のもつれからタレこんだのかと思われたが「Aさんとは別の女性のようです。ただ、内容から察するに、Aさんに近い内部関係者でしょう」(同)。
昨年11月に起きた出来事が、今ごろになって問題視された点についても疑問が残る。
別の関係者は「どうやら報告を受けたコンプライアンス委員会が、相手が吉本興業の人気芸人ということで、事を荒立てないよう内々に処理したそうなんです。これに同じ女性として義憤に駆られた人物が、マスコミにタレこんだとみられています」と話す。
現在、吉本側は静観の構えを見せているが、宮川のイメージダウンは必至。
「即CM打ち切りということにはならないそうですが、各社とも次の契約更改で延長はしない模様です」(代理店関係者)
芸人やタレントによるハレンチ行為は表面化していないだけで、宮川のケースは氷山の一角ともいわれる。今後、続々と情報がもたらされることを期待したい。
「リーク犯は義憤に駆られた内部関係者か!?」宮川大輔の“局内SEX報道”の波紋

『宮川大輔×ケンドーコバヤシ
あんぎゃー ~大分で勝手気まま旅~』
(よしもとアール・アンド・シー)
「やっぱり出ちゃいましたか」
そう話すのは、日本テレビの某スタッフだ。夕刊スポーツ紙・東京スポーツが7日付の一面で、人気お笑い芸人・宮川大輔が、東京・港区の日本テレビ内の身障者用トイレで女性スタッフと性行為に及んでいたと報じた。
記事によると、お相手は30代の美人番組スタッフのAさんで、昨年11月22日に日本テレビ本社17階の身障者用トイレで“行為”に及んだという。宮川は先月末に同局のチャリティー番組『24時間テレビ』で障害者サポーターを務めたばかりとあって、事実なら「いかがなものか?」という声が上がって当然。同記事によると、事の経緯は同局のコンプライアンス委員会にも報告されていたという。
一方で、当事者レベルでしか知りえない話がどうして外部に漏れたのか、疑問は残る。
これに対し、舞台裏を知る人物は「実は、ロンドン五輪開催前の7月ごろからマスコミ各社に匿名の情報提供が寄せられていたんです。どう見ても内部関係者しか知りえない詳細なデータを記した30枚ほどの紙が送られてきた社もあったとか。東スポにも同様のタレコミがあったようで、そこから記者が独自に裏取りし、『間違いない!』となったそうです」と話す。
リーク犯の素性について、詳細なデータから当初はAさん本人が痴情のもつれからタレこんだのかと思われたが「Aさんとは別の女性のようです。ただ、内容から察するに、Aさんに近い内部関係者でしょう」(同)。
昨年11月に起きた出来事が、今ごろになって問題視された点についても疑問が残る。
別の関係者は「どうやら報告を受けたコンプライアンス委員会が、相手が吉本興業の人気芸人ということで、事を荒立てないよう内々に処理したそうなんです。これに同じ女性として義憤に駆られた人物が、マスコミにタレこんだとみられています」と話す。
現在、吉本側は静観の構えを見せているが、宮川のイメージダウンは必至。
「即CM打ち切りということにはならないそうですが、各社とも次の契約更改で延長はしない模様です」(代理店関係者)
芸人やタレントによるハレンチ行為は表面化していないだけで、宮川のケースは氷山の一角ともいわれる。今後、続々と情報がもたらされることを期待したい。
ターニングポイントは『ゲゲゲの女房』? NHK朝ドラ人気の秘訣に迫る!

『ゲゲゲの女房 完全版 DVD-BOX1』(東映)
低視聴率作品が相次ぐ現在のドラマ界の中、NHKの朝ドラ(連続テレビ小説)だけが、好調を維持する状況が続いている。
2010年放送の『ゲゲゲの女房』(平均視聴率18.6%/最高視聴率23.6%)のヒットを皮切りに、『てっぱん』(平均17.2%/最高23.6%)、『おひさま』(平均18.8%/最高22.6%)、『カーネーション』(平均19.1%/最高25.0%)と、高視聴率作品を連発。現在放送中の『梅ちゃん先生』も、8月に24.9%という現時点での最高視聴率を記録し、9月上旬までの平均視聴率は21.9%という、近年では最高の高さとなっている。
あるテレビ関係者が言う。
「『ゲゲゲの女房』より前の朝ドラは、平均で15%を切る状態がずっと続いていたこともあって、いったん“朝ドラ”という枠そのものを終了したほうがいいのでは、という動きもありました。『ゲゲゲ』のヒットで、一気に朝ドラが息を吹き返した感はありますね」
のちに流行語大賞を獲得するなど、その年の社会現象になるほど話題作となった『ゲゲゲの女房』だが、実は初回と第1週の視聴率が、歴代最低のスタートだったことからも、『ゲゲゲ』以前・以後で状況が大きく変わったといえる。
「『ゲゲゲの女房』から、番組の放送時間を8時15分から8時スタートに変更したんですね。かなり冒険だったかと思いますが、その後も安定した視聴率が続いていることからも、『ゲゲゲ』の成功によって、作品の内容やクオリティ、出演者にかかわらず、8時から必ず朝ドラを見る視聴習慣の層が戻ってきた気がします」(同)
現在、朝ドラの人気が安定している理由は、ほかにもあるのだろうか? 朝ドラ事情に詳しい編集者はこう言う。
「『ゲゲゲ』の成功で、その視聴習慣がついたことは確かですね。いつも時計代わりに朝ドラをつけておくという家庭は、昭和のころからのお茶の間での当たり前の光景でした。朝ドラの後の『あさイチ』とのセットで、人気を得てきたと思います」
近年の成功の要因のひとつとして、2000年代の現代を舞台としたものが少ない(時間帯移動後は、『てっぱん』のみ現代)ことも挙げる。
「もともと朝ドラをよく見る層は、年配の人も多いですよね。そういった人たちが『ああ、そういえば街並みはこういう光景だったねぇ』とか『家の感じもこうだった』と、懐かしむこともできるのもまた、ウケている要素のひとつかと。低迷していた時期には、現代を舞台にした、若いコの自分探しみたいなものが多かったので、本来朝ドラを支えてきた層に、自分たちが見るドラマじゃないと思われたことも、苦戦が続いた原因のひとつじゃないかと思いますね」(同)
もうひとつ、ルックス面の要素もあるかもしれないと指摘する。
「『梅ちゃん先生』の主役の堀北真希も、相手役の松坂桃李も、アクの少ない美形ですから、それだけで見ていて楽しいという人たちも、それなりにいるんですよ。『ゲゲゲ』も向井理が、“カッコよすぎる水木しげる”を演じたこともまた、人気につながったともいえます」
ヒトケタを何度か記録し、視聴率低迷が続くNHKドラマのもうひとつの大きな柱である大河ドラマも、朝ドラのように復活する日は来るだろうか?
国民総監視時代もすぐそこ? ヤクザを潰しにかかる、“国家権力”の本当の姿

「週刊文春」9月13日号 中吊り広告より
グランプリ
「GACKTの愛人・隠し子・黒いカネ」(「週刊文春」9月13日号)
第2位
「現役親分衆が実名激白『改正暴対法』に異議アリ!」(「週刊アサヒ芸能」9月13日号)
第3位
「『めぐみさんは生きている』野田総理は2度言った!」(「週刊新潮」9月13日号)
次点
「いまこそ落選運動を始めよう」(「週刊ポスト」9月21・28日号)
AERAの「『性犯罪男』の傾向と対策」を読んでいたら、盗撮者230人の年齢層は30代が一番多く28%で、次が20代の27%、40代の26%と続く。
公務員が多いのは、ストレスがたまるせいだろうか。民間人の70人を除いた盗撮者160人の職業では教職員が54人、地方公務員36人、警察・消防・自衛官が31人となっているそうだ。
そんなところに、こんなニュースをネットで見つけた。
「文化祭でチアダンスをしていた女子高校生の下半身などを撮影したとして、神奈川県警相模原南署は9日、県迷惑行為防止条例違反(卑わいな言動)と建造物侵入の疑いで、みずほ信託銀行本店営業部次長の○○(実名だが筆者が匿名に=43)=東京都江戸川区=と、川崎市危機管理室主任の○○(同=36)=横浜市磯子区=の両容疑者を現行犯逮捕した。同署によると、○○容疑者は『間違いありません』と逮捕容疑を認めているが、○○容疑者は『ステージ全体を映していた』と否認しているという」(毎日新聞2012年09月10日より)
これだけでは事件の詳細はよくわからないが、チアガールの下半身を執拗にビデオカメラでズーム撮影していたのだろう。
教員が気づいて「事情を聴いて映像を確認した上で、同署に通報した」(毎日)そうだ。
確かに「不謹慎な行為」であることは間違いないが、IBM元社長のように、エスカレーターで女性のスカートの中を盗撮していたのとはかなり違うと思うのだが。しかも実名報道である。
娘の運動会へ行ってほかの娘の下半身を撮ったら、カミさんに叱られるだけではなく、これからは逮捕されるのだろうか。
週刊誌はこの事件を詳しく調べて、論議を巻き起こしてほしいと思う。
今週の次点はポストの記事。類似の企画はこれまでもあったが、ポストは「落選運動は政治の堕落を止めるためのいわば『最後の暴力装置』」と位置付けているところがいい。現在、国民の最大関心事である5つの分野で、民意と逆行する行動をした政治家をランク付けして、その理由を書いている。
原発では、上から枝野幸男、細野剛志、仙谷由人の順である。枝野は原発事故の直後から「ただちに健康に影響はない」と繰り返し、国民から情報を隠蔽した罪である。
増税では、岡田克也、谷垣禎一、山口那津男で、意外にも野田佳彦は第4位である。岡田の罪は、衆院選でのマニフェストをまとめる責任者であったにもかかわらず、野田の増税路線を推進したことである。
年金&子ども手当では、上から長妻昭、小宮山洋子、小沢一郎となっている。これには説明は要しないだろう。
公務員改革では仙谷由人、岡田克也、蓮舫。蓮舫は仕分けの女王などともてはやされたが、結局は財務省のシナリオ通りに演じた主演女優でしかなかったという罪。
領土では前原誠司、安倍晋三、石破茂の順になっている。3位の石破は、2004年3月、中国の尖閣上陸問題発生時に、防衛長官として強制送還を容認した罪である。
こうした政治家たちの在任中の通信簿を、選挙前に全議員に広げて作ってもらえないだろうか、ポストさん。
3位は拉致被害者・横田めぐみさんについての新潮の記事。文春でも「本当に生きているのか」をやっているが、新潮の注目すべきは一点「野田総理が横田めぐみさんは生きている」と、確信に満ちた口調で語ったというところである。
約4カ月前、新聞各社の編集委員らと会食した際、野田総理がそう話したというのだ。なぜそこにいた新聞の連中は、そのことを書かなかったのだろう。いつも通り「オフレコだったから」とでも言うのだろうな。
だが、このことはめぐみさんの母親・横田早紀江さんに伝えられ、今年の6月か7月頃に彼女は、野田総理へ手紙を送ったそうである。
当然ながら彼女は、娘が帰ってくるのを一日千秋の思いで待っている。野田総理がそのような情報を持っていたのなら、なぜ自分たちに最初に教えてもらえなかったのかと悲憤慷慨している。
だが、それに対する返事はいまだにないそうだ。
産経新聞も、8月31日にこう書いている。
「めぐみさん 2001年に生存 政府 2ルートから情報入手」
8月末から始まった「日朝課長級協議」で、早期に両国の「関心事」について本協議を行うことで合意した。外務省関係者はこう語る。
「政府当局者の中には、めぐみさんを含む、未だ奪還できていない拉致被害者12人に加え、特定失踪者など2,3人も、“帰国させられるかもしれない”と話す人もいる。かなり“前のめり”な発言ですが、そこまで言うからには何らかの根拠があるのではないか、と受け取らざるを得ません」
週刊現代は9月8日号で、北朝鮮ですし職人をしていて日本へ戻った藤本健二が、北朝鮮側の招待で7月21日から8月3日まで平壌に滞在したとき、金正恩第一書記と再会した話を掲載した。
藤本は「正恩王子と再会できるこのチャンスに、拉致問題を早く解決し、日本と国交を結んでほしい」と、彼の書いた手紙を金正恩第一書記に通訳を通じて読み上げた。
金第一書記は肯きながら聞いていたそうだ。藤本は「私は、正恩王子がすぐに行動を取ることを確信しました」と話している。
金正日総書記の突然の死で、若い金正恩に体制が変わったため、拉致問題解決にはいいチャンスが訪れたことは間違いない。
これを実らせるかどうかは政治家や役人たちの力量にかかっている。自分に都合のいいことしか書かない新聞記者たちの前で、根拠も示さずめぐみさん生存説をたれ流すのではなく、そうした“確実”な情報があるなら北朝鮮に乗り込み、金正恩と差しで解決へ向けての話し合いをしたらいいではないか。
拉致問題さえ解決すれば、一気に経済制裁解除、日朝国交正常化へ向けて動き出すかもしれない。わずかだが、薄明かりが見えてきている気はする。
2位はヤクザに強いアサ芸の注目すべき記事。
7月26日に暴対法改正法案が成立した。施行から20年。4年ごとに改正が重ねられ今回で5度目となる。
これに基づいて都道府県公安委員会が認定した組織は22団体。「当局から指定されたヤクザのみが規制を受けるという希有な法律」(アサ芸)である。特に今回の改正点で注目されるのは、「特定指定団体」の新規定。
企業や経営者などへの襲撃の危険性が高い組織を「特定危険指定暴力団」とし、対立抗争事件を繰り返して住民の生命や身体に危険を及ぼす恐れのある組織を「特定抗争指定暴力団」とあらためて認定するのだ。
現在「特定危険──」には五代目工藤會と太州会が、「特定抗争──」には道仁会と九州誠道会が認定されると報じられている。ともに九州・福岡県に本拠を置く団体である。
「この『特定危険指定団体』の認定では、実行犯の特定がなくても、警察が“疑わしい”とした組織が認定されることが可能になる。警察にとって強力な武器になる反面、直罰規定もあり『疑わしきは罰せず』という法の精神からの逸脱も指摘されています」(社会部記者)
もはやメディアはヤクザを取り上げることさえタブーになりつつあると、アサ芸は批判する。ヤクザの生の声はアサ芸などわずかな雑誌でしか聞くことはできないのだ。
そこでわれらがアサ芸は、3人の現役ヤクザの親分から、現在の状況や暴対法への率直な思いを聞き出している。
五代目工藤會・木村博幹事長はこう語る。
「よくもまあ、国家や警察当局はヤクザを苦しめる手を次から次へと考え出すものだとアキレたり、感心したりしています。(中略)
我々を排除するという題目とは裏腹に、現状では『天下り』という悪しき慣例を存続させることに躍起になっているとしか見えません。税金で飯を食ったあと、民間に寄生し、みずからの縄張りを拡大させ、合法的なミカジメ料を得る狩場をせっせと作っています。パチンコ業界への規制をはじめ、結果的にでも警察OBらが利益を受けるシステムは、正義を隠れ蓑にした偽善と言わざるをえません。
福岡県警もかねてから汚職、情報漏洩、破廉恥事件と不祥事に事欠くことなく、その体質は昔から一向に変わっていません。警察による行為は前提として正しいという『警察無謬の原則』は幻に過ぎないことがよくわかりました。(中略)
『ヤクザが犯罪者になる』のではなく、『ヤクザを犯罪者に仕立てる』という段階まで踏み込んだ法律解釈が行われ、当局の裁量しだいで犯罪者が生み出されるという恐ろしい時代に我々は生きています」
日本最大のテキヤ組織で、指定団体に唯一入っている極東会五代目松山直参・野木勝執行部はこう語る。
「バブルの崩壊以降、景気はずっと停滞していますから、世間一般の人と同様に私たちもつらいですよ。(中略)特に、ここ数年はひどい。まともにバイ(編集部注・商売のこと)ができていません。昨年は、東日本大震災での祭りの自粛がありましたが、それよりもキツく感じるのはやはり警察の締めつけです。長いテキヤ人生でも最悪の時期ですね。(中略)
世間からは暴力団だと蔑まれる私たちですが、古きよき日本の伝統であるテキヤ文化を守っているという自負があります。改正暴対法が成立し、これからも険しい道のりが続くと思いますが、私たちを必要としてくれる人がずっと増え、縛りつける法律が廃止される日がきっと来ると信じ、歯を食いしばって生きていきますよ。
テキヤ文化は、これまで長い年月にわたり受け継がれてきた伝統なんですからね。法律や国家の力でもそう簡単に消し去ることはできないんです」
四代目浅野組・重政宜弘若頭はこう語る。
「ワシらヤクザ者から見れば、改正暴対法は悪法としか言えん。人権無視も甚だしいで。ヤクザは人間やないと断言しとるようなもんやろう。(中略)
国家権力が本気でヤクザを潰しにかかってきとるのかもしれん。ついにここまで来たんかい、というのが本音やな。
ただ、今回の改正暴対法はヤクザ者だけやなく、カタギにとっても悪法と映っているのと違うか。昨年、全国で暴排条例が施行されたわけやが、今回の改正暴対法では努力義務規定として事業者に暴排を義務づけた。カタギにも規定が設けられたわけやから。
例えば、ゴルフにしても、カタギとはプレーしちゃいけんだけやのうて、プレーそのものをしちゃいけんことにまでなっとる。(中略)
ワシらも暴力団なんて勝手に呼ばれて久しいが、最近では反社会勢力やからね。(中略)
ワシはこう思っとる。悪者にしやすく、かつ文句を言わないヤツから取り締まろうとなって、ヤクザ者が一番に選ばれたはずや。次はあいつら、その次はこいつらと、もう国家権力の中では順番が決まっとるはずやで。ワシはこれがいちばん怖いことやと思うが、最終的に国家が国民全体を監視するようになるやろう。そりゃあ、国民を思いどおりに操ることができたら楽なことかもしれんが、それはもう国家やのうて刑務所や。もしくは半島にあるどこかの国や。あんなところには誰も住みたないじゃろう。
今は、まだ笑い事で済むかもしれんが、いずれそうなってもおかしくない空気が世の中には流れとるな」
ヤクザには人権なんかないという考え方は警察には都合がいいだろうが、ヤクザも人間だという前提でものを考えないと、警察に都合のいい考え方が拡がり、いつかは一般市民も警察に監視され取り締まられる対象になりかねない。
ヤクザたちは現実に警察という権力と対峙しているから、その危険性が肌でわかるのだろう。今ではあまり聞かれなくなった「国家権力」という言葉は、やがてヤクザだけが使う言葉になるかもしれない。
さて、今週のグランプリは文春のGACKT(39)のスキャンダル。同じものを新潮もやっていて、書き出しは新潮のほうが見事である。
「東の空が白む頃、ヴァンパイアはゴシック建築の城の地下に隠された棺に帰る。現代の東京でも、ある男は夜毎、あやめもわからぬ暗闇の棲家へと帰陣する。近くを流れる滝の音を聞きながら、眠りに落ちる至福の時。傍らには艶やかな四肢を伸ばす美女が横たわる。自らの腕に女の柔肌を抱きつつ、夢の世界へと誘われ……。しかし、その瞬間、まどろむ彼はベッドの上で飛び上がったという。『東京国税局の査察部です。調査を行いますので、ドアを開けてください』」(新潮)
飛び上がったとされるのはGACKTで、ミュージシャンにして俳優活動もするビジュアル系カリスマである。
8月28日、GACKTが所有する東京の閑静な住宅街にある地上4階、地下2階の瀟洒なデザイナーズ・マンションに、マルサを名乗る20名近い男たちが強制捜査に踏み込んだ。
新潮によれば、このマンションにはスポーツジムのようなスペースもあり、寝室には滝が流れ、古代ローマの浴場のような30畳のバスルームもあるそうだ。
彼と寝ていたのは、ICONIQという美人歌手。国税の目的は脱税疑惑。
「メインバンクの取引支店、またGACKT個人の口座がある銀行の支店などにも同時に調査を入れました」(国税関係者)
GACKTの疑惑について、同じ関係者がこう語っている。
「GACKTは震災後、被災者支援の基金を設立し、義援金を募る口座を開きました。しかし、当初は彼がCMキャラクターを務める韓国のオンラインゲーム会社の口座を借り、そこにお金を集めていた。途中からこれが日本の銀行に切り替わり、そこに振り込まれた分の約2億円は日本赤十字に寄付された。しかし、その前に集められたお金が消えて、行方が分からなくなっているという疑惑が囁かれ続けているのです」
GACKTというよりも、彼の個人事務所の社長やファンクラブを運営する会社への疑惑のようだが、そことGACKTとの関連性については、これからの捜査次第のようである。
しかしこのGACKT、税金滞納で東京都から差し押さえをかけられたのは1度ではなく、いくつもやったサイドビジネスもうまくいかず、そのたびにタレント活動でピンチを脱してきたそうだ。
文春によればGACKTは沖縄出身となっているが、本当は滋賀県栗東町(現在は栗東市)で、本名は岡部学。その後、沖縄の母方の祖母の養子になり、大城姓に改名した。彼は顔の整形を繰り返してきたから、いまのGACKTを見て気づく幼なじみはいないそうだ。
なぜそうまでして顔を変え、過去まで消したかったのか? それは独立する際のもめ事が背景にあるというのだが、ここでは省く。
彼は女性関係が多い。10年ほど前にTBS深夜番組『ワンダフル』に出ていたアシスタントガールのE子と付き合うようになり、彼女は妊娠してしまう。
自分のイメージダウンになることを心配したGACKTは、子どもは認知しない、日本から出て行くことを条件に、生活の面倒を見続けているという。
彼女が住んでいるのはカナダのバンクーバーだという情報に、文春記者は現地へ赴く。彼女たちは月の家賃が日本円で40万円は下らないだろうという高級マンションに暮らしていた。
GACKTの知人は、自分と関係した女を海外に住まわせるのはE子が初めてではないと、語っている。
「今度は隠し子までいて、家族総出でカナダ暮らしだから、相当な出費が続いて本人は頭が痛いんじゃないですか。ファンクラブの会員もかつての三分の一ほど。最近はCDもあまり売れてないですから」
内容的には甲乙つけがたいが、整形、愛人、隠し子を見つけ出し、現地まで飛んだ文春に軍配をあげたい。
脱税疑惑はどうなるのか、この2本の記事を読む限り定かではないが、アラフォーの星だったGACKTに降りかかった最大の試練には違いないようである。
蛇足。数週前に芸術としての「女性器」をポストが取り上げ、現代がそれを追いかけている。
今週はポストが袋とじで「芸術としての女性器一挙160個」、現代が「日本女性『外性器の研究』第2弾 1万人にひとりの女性器」をやっている。
だが、こんなにたくさんのモノを見せられ、研究されてもな~という感じである。ワイセツ感などどこにもない。
ヌードもニュースである。ニュースなヌードを見てみたいものだ。
(文=元木昌彦)
(文=元木昌彦)

撮影/佃太平
1945年11月生まれ。早稲田大学商学部卒業後、講談社入社。90年より「FRIDAY」編集長、92年から97年まで「週刊現代」編集長。99年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長を経て、06年講談社退社。07年2月から08年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(2006年8月28日創刊)で、編集長、代表取締役社長を務める。現「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催、編集プロデュースの他に、上智大学、法政大学、大正大学、明治学院大学などで教鞭を執る。 【著書】 編著「編集者の学校」(編著/講談社/01年)、「日本のルールはすべて編集の現場に詰まっていた」(夏目書房/03年)、「週刊誌編集長」(展望社/06年)、「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社/08年)、「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス/08年)、「競馬必勝放浪記」(祥伝社/09年)、「新版・編集者の学校」(講談社/09年)「週刊誌は死なず」(朝日新聞社/09年)ほか
日本時間9月13日午前2時にiPhone 5がお目見え! サムスン製パーツが大幅減、ディスプレイはシャープ製?

9月12日にiPhone5がお目見えする!
しかし、日本時間では13日午前2時。
プレスイベントは午前10時から行われる予定だ。
Appleからは公式アナウンスはないものの、9月12日にiPhone 5の発表が予定されていることは周知の事実。iPhone 5を購入するかどうか悩んでいる人は、どう進化するのかが気になるところ。そこで、一足先にリーク情報からiPhone 5の姿を読み解いてみよう。
発表は9月12日、発売は翌週金曜日の21日からという線が濃厚だ。アメリカの通信会社VerizonはiPhoneを扱っているが、9月21日から9月30日までの休暇を禁止しており、これはiPhone 5の発売に合わせた処置と考えられている。しかし、残念ながら、日本を含むアメリカ以外での発売は10月5日になる可能性が高い。予約は12日から受け付けられるだろう。
iPhone 5もこれまでと同様、さまざまなところから情報がリークされてきた。中にはよくできた偽情報まであり、盛り上がっている。その中から、信憑性の高いリークを見ていくと、iPhone 5は画面が縦に長くなるようだ。横幅はiPhone 4Sと変わらず、縦方向の解像度が960ドットから1136ドットになるという情報もある。横幅は変わらないので、ホールド感も同じだ。最近、Androidスマートフォンは大画面化が進み、特に女性などから大きすぎて持ちにくいという意見が出ているが、3.95インチという画面サイズなら問題はないだろう。

左がiPhone 5、右が4S。情報元は「MacRumors」。
iOSもバージョン6にグレードアップする。地図アプリは、Appleが地図関連の企業を買収して手がけるオリジナルのものになる。Googleマップの制限から解放され、さまざまな活用提案が出てくるに違いない。渋滞情報をサポートし、車での移動をスムーズに行える。ただ、この機能はアメリカで先行し、日本ではすぐに利用できないかもしれない。FacebookがOSに内蔵され、音声認識アプリのSiriが賢くなっている。電話機能も強化され、かかってきた電話に対してワンタッチでテキストメッセージを返信したり、かけ直しのためのリマインダーを設定できる。昼寝の時は「おやすみモード」にして居留守を使う。しかし、上司からの電話は音を鳴らすといった柔軟な設定が可能。これは便利だ。
内部のパーツでいうと、まずサムスンのパーツをあまり使わなくなった。これまでのiPhoneやiPadはサムスン製の部品を多用していたのだが、サムスンとAppleの訴訟合戦による影響が出てきたのだ。そのため、東芝やシャープなどのパーツを採用することになった。しかし、アメリカのウォールストリートジャーナルによれば、シャープが担当しているディスプレイの製造が遅れているとのこと。これが原因で、アメリカで先行販売し、他の国の販売は10月にずれ込むのかもしれない。

設計図とみられる写真までリークされている。
ウォール街では、iPhone 5が登場した最初の1週間で1,000万台が販売されると予想している。iPhone 4Sは最初の3日間で400万台を売り上げたが、それ以上のペースが見込まれているのだ。日本でも同様の人気を集めるはず。発売するキャリアはソフトバンクモバイルとauの2社だろう。ドコモは6月に開かれた株主総会で、「iPhoneの導入は難しい」と明言している。その後、戦略を見直すという報道が流れたが、さすがにiPhone参入という大転換にはならないと思う。
iPhone 5は、iPhone 3Gもしくは4が登場したときのようなインパクトはないかもしれない。それでもハードウェアは確実に進化し、新しいディスプレイにより画面の小ささも解消されている。高速な4G通信にも対応し、次世代のスマートフォンとしての機能も備えている。間違いなく、注目の的になることは間違いない。iPhoneデビューをしようと考えているなら最高のタイミングだ。iPhone 4以前のユーザーでも機種変すべし。筆者は、iPhone 4Sのユーザーだが、発売日に迷うことなく乗り換えようと思っている。
(文=柳谷智宣)