
こちらが人気メンバーの藤ヶ谷さん。


※イメージ画像 photo by Jorge Lascar's
from Flicker
9月3日、中国山東省栄成市の村で、役場への陳情を拒まれた男が自ら爆発物を爆破させ、即死。付近にいた6人も負傷するという事件が発生した。
自爆テロといえば、中東やアフガニスタンなどの紛争地ばかりで起こっているようなイメージだが、実は最近、中国国内で頻発しているのだ。
5月には、雲南省昭通市巧家県の村役場で、自宅の立ち退きに抗議する20代の女が自爆し、この女を含む4人が死亡、16人が負傷したばかりだ。
さらに1月には、湖南省婁底市の住宅で、旧正月を翌日に控えた大みそかの一家団らんの場に、体に爆薬を巻きつけた男が侵入し自爆。男を含む5人が死亡し、6人が負傷している。犯人は、被害者一家と宅地問題でトラブルになっていた隣人だったという。
そのほかにも、昨年11月には山西省臨汾市の小学校に侵入した男が爆発物に点火し、男は即死。教員と児童合わせて6人が負傷。10月には、黒龍江省ハルビン市で、男が火薬を爆発させ自殺する騒ぎも起きており、中国国内での自爆事件はここ1年ほどの間だけでもまさに枚挙にいとまがない。
こうした自爆事件の頻発の背景について、広東省ブロック紙の社会部記者はこう話す。
「少し前までは、社会への激しい憤りを持った人民による、抗議の意味や恨みを込めた焼身自殺がはやっていたのですが、 あまりに頻発するので日常茶飯事化してしまい、ニュースにもならないほどに陳腐化してしまった。そこで、よりインパクトのある自殺方法として出てきたのが、自爆というわけ。中国では、日本とは比較にならない爆発力の爆竹が製造されていて、メーカーによる火薬の管理もずさん。死に至る威力の爆発物を簡単に作ることができるのも一因でしょう」
しかし、やがて自爆が廃れたら次は……? 考えるだに恐ろしい。
(文=牧野源)

小林麻耶公式ブログより
自身のブログで、TBS時代の職場イジメを暴露したフリーアナウンサーの小林麻耶が、一転してイジメの否定に躍起だ。
騒ぎの発端となったのは、彼女がブログでTBSに入社後、周囲に無視された経験を語り、アナウンス部内でイジメがあったことを示唆したもの。だが、この件が一部メディアで報じられると、「イジメだとは自覚しておらず、暴露のつもりもなかった」と一転してトーンダウン、火消しに努めている。
「まあ、イジメは実際にあったのでしょう。何気なく書き込んだつもりが、事が大きくなってしまったために慌てて打ち消しているということでしょう(笑)。実際、女子アナの世界には局を問わず、陰湿なイジメがありますからね」(週刊誌記者)
記憶に新しいところでは、丸岡いずみのケースだろう。フリーアナウンサーを経て、日本テレビの報道局に入社した後、2010年3月にスタートした『news every.』のキャスターに抜擢。だが、昨年8月に体調不良のために休養、その1カ月後には番組を降板した挙げ句、今年3月31日付で日テレを退社してしまった。この背景には、日テレ内のイジメがあったといわれている。
「局上層部からのプレッシャーや東日本大震災での長期取材による心労などから、心を病んでしまったということですが、一番大きかったのは同僚の女子アナたちからの嫉妬や、やっかみによるイジメです。体調を崩した当初、丸岡の父親なんて『会社の責任だ!』と局に怒鳴り込みかねない勢いだったといいますからね。そうでなくても、日テレのアナウンス部はイジメがはびこっていて雰囲気が悪く、夏目三久や松尾英里子、宮崎宣子などの人気アナが次々に退社しています」(同)
イジメの横行は民放だけでなく、NHKでも同様だ。『爆笑オンエアバトル』や『爆笑問題のニッポンの教養』などの番組で人気だった神田愛花が今年3月末に同局を退社したが、やはりその裏には陰湿なイジメがあったとされている。
「NHKには珍しいアイドル系アナの神田でしたが、ミスキャン出身で学生時代は女性誌の読者モデルを務めていただけあって、お堅いNHKにしては私服や番組出演時の衣装がかなり派手だった。そこを先輩アナらにグチグチ言われたり、嫌がらせを受けたりしたことに嫌気が差して、退社に至ったようです。とまあ、こんな具合に女子アナたちの間ではイジメなんて日常茶飯事なわけです。小林の場合はぶりっ子キャラだし、大物芸能人の寵愛を受けたりして、イジメを受けてしまう要素も多分にあったわけですが(苦笑)」(同)
大津市中学校のイジメ自殺事件など、イジメが社会問題としてクローズアップされる昨今であるが、ニュース番組などでイジメ事件のニュース原稿を読む女子アナたちは、自身が局内でのイジメの当事者であることについて、どのような思いでいるのだろうか?

『有吉弘行のSUNDAY NIGHT DREAMER』
公式サイトより
しゃべりと笑いと音楽があふれる“少数派”メディアの魅力を再発掘! ラジオ好きライターが贈る、必聴ラジオコラム。
芸人・有吉弘行の才能は、説明するまでもなく、すでにテレビで十分に開花しているように見える。その「いかにも開花した感じ」には、『進め!電波少年』(日本テレビ系)時代の彼が、お笑いの能力とはほぼ無関係な感動路線で売れたという前フリが異様に効いているということも影響しているだろう。少なくとも視聴者には、有吉はいきなり面白く生まれ変わったように見えた。「ヒッチハイクの人」から「毒舌王」へと。
だが、そんな鮮やかでマジカルな変身譚が、事実であるはずはない。芸人が才能を開花させるためには、必ず適切なフィールドを必要とする。どんなに能力があっても、それを発揮させてくれる場がなければ、世に知られぬまま終わる。しかし、そのフィールドを手に入れるためには、まず先に能力を認められなければならない―芸人に限らず、あらゆる才能の前には、そんな無限ループが立ちはだかっている。その無限ループを突き破れなければ、どんなに才能があろうと、無能の人と呼ばれて終わる。
あらめてそんなことを考えたのは、彼のラジオ番組『有吉弘行のSUNDAY NIGHT DREAMER』(JFN系 日曜20:00~21:55)こそが、有吉の才能を最大限に引き出すことのできる究極のフィールドであると感じているからだ。この番組を聴いた者は必ず、テレビにおける有吉の面白さには、まだ先も奥も果てしなく存在していると知ることになる。
普通に考えれば、お洒落イメージの強いFMラジオというのは、純粋な笑いを志す芸人にとってあまり良いフィールドではないかもしれない。ましてこの番組は、JFN系列の番組ではあるが、その中心であるTOKYO FMでは放送されていないのである。だが有吉は、東京では放送されていないのを逆手に取るように、この番組を前代未聞の解放区に仕立て上げることに成功した。間違いなく、内容の過激度では現在のラジオ番組の中で群を抜いているし、比べるとしたら往年の『ビートたけしのオールナイトニッポン』あたりの伝説的番組を引き合いに出すしかない。
番組は有吉のフリートークとリスナー(この番組では愛を込めて「ゲスナー」と呼ばれる)からのメール、そしてネタコーナーというオーソドックスな構成になっているが、番組の自由すぎる空気を作り出しているのは間違いなく、有吉の思いつき次第でどこへ飛んでいくかわからない変幻自在のフリートークである。『24時間テレビ』(日本テレビ系)の裏で、番組冒頭からロクにやったこともない加山雄三のモノマネで「サライ」の一番を朗々と歌い切る。アシスタントの若手芸人には単なる思いつきで足の角質を一週間分集めてこさせた上、名前が悪いと言いがかりをつけて突如「イノシシ太郎」に改名させる。『キングオブコント』決勝進出を決めた前途有望な若手を呼びつけて、最下位になるよう呪いを掛けるなど、なんの意味もない、誰も得しない思いつきを暴君のごとく連発していくという完全なフリースタイルは、もちろんそれだけでは終わらない。その人を食ったようなスタンスは、リスナーと、月替わりで呼ばれるアシスタント(太田プロの後輩芸人。デンジャラス安田のみ先輩)にまで多大な影響を及ぼし、全方位的に言いたい放題な、ルール無用のバトルフィールドを作り上げていく。
リスナーからのメールは「おい有吉!」から始まるのがいつしか当たり前になり、ネタコーナーには、ゲストに来たふかわりょうが「同じ無法地帯でも2ちゃんのほうがまだいい」と嘆くほどに行きすぎた芸能人イジリが殺到、一方で後輩芸人も単に有吉に従うだけでなく、時に調子づいた有吉をスカして巧みに泳がせ、機を見て果敢に反論を試みては見事な返り討ちに遭う。そうやって番組を構成するすべての要素が先鋭化し、それらが入り交じって渦をなすことで、有吉の独裁政権下にありながら遠慮無用の無礼講状態であるという、高度な矛盾を孕んだ笑いのカオス=磁場が完成しているのである。
だがそんな強力な磁場は、決して偶然の産物ではない。ラジオにおいて優秀な投稿者やアシスタントを育てることは重要であると同時に非常に難しいことだが、有吉はかつての戦国武将のように自ら鬨の声(この番組の場合「奇声」)を上げ、先陣を切って「ここまでやっていいんだ」と限界を取り払ってみせることで、リスナーやアシスタントが存分にその能力を発揮できる自由で柔軟なフィールドを、地方のFMラジオというアウェイの地に構築してみせた。空気を読める芸人はあまたいるが、0から磁場を作り出せる芸人はあまりに稀少だ。それは有吉が、自らの才能発揮の場を渇望する長い冬眠の時期を経ることで開花させた、稀有な能力なのかもしれない。
(文=井上智公<http://arsenal4.blog65.fc2.com/>)
■ラジオ批評「逆にラジオ」バックナンバー
【第4回】「おもしろくてあたりまえ」という壁を越える、若手コント師の傍若無人ぶり『ANNお笑いオールスターウィーク』
【第3回】五輪なでしこ戦の裏で炸裂した、ラジオの王様の誠実な毒『JUNK 伊集院光 深夜の馬鹿力』
【第2回】局アナの枠を飛び出した、マジカルな思考回路の冒険『安住紳一郎の日曜天国』
【第1回】予測不能な「集団的笑い」の境地『JUNKサタデー エレ片のコント太郎』

『日本の恋と、ユーミンと。』
(EMIミュージックジャパン)
ベテランのミュージシャンにとって、“デビュー○周年”というのはコンサート活動やCDリリースを活発化させ、世間に名前をアピールする恒例行事となっている。最近では、矢沢永吉がデビュー40周年を記念したCDを発表し、大々的な“メディアジャック”を行ったのは記憶に新しい。
そんな中、同じく今年デビュー40周年を迎えるのがユーミンこと松任谷由実だ。一時は“国民的歌手”と称されたユーミンだが、矢沢に比べると、彼女のデビュー40周年イベントは今ひとつ盛り上がりに欠ける。
「今年11月にはベスト盤『日本の恋と、ユーミンと。』が発売されるほか、ユーミン憧れのバンドであるプロコム・ハルムとの共演ツアーが開催されます。一応“お祝い”をしている形ですが、音楽業界の中では逆に、“盛り上がっていない”ことが話題ですね。もともとユーミンはベスト盤を出さないことで有名でしたが、2000年以降はセルフカバーを入れると、ベスト盤は今度で6枚目。商品としての新鮮味にも欠けることも、盛り上がらない理由のひとつでしょう」(レコード会社関係者)
ユーミンが40周年を大々的に祝えない背景として、歌唱力の衰えを指摘する声もある。
「これは本人も認めていることですが、ここ10年ほどのユーミンは高音部が出なくなるなど、コンサートで歌うには厳しい状態が続いていました。もともと声量が大きいタイプでもないので、頼りない歌い方に観客のほうが戸惑うほど。もはやアリーナなどの大会場では、集客以前の問題ですね。今年始めたホテルのディナーショーや、今回の共演ツアーのように、なんらかの企画性を盛り込んだコンサートをやっていくしかないでしょう」(イベント関係者)
もっとも、加齢とともに声量や音域に衰えが出るのは、ほかの歌手も同じ。同年代の竹内まりやは、コンサートをほとんど行っていないにもかかわらず、定期的にヒット曲を出してブランド力を保っている。
「これはもう松任谷正隆と山下達郎という、両者のダンナの差というしかありません。いまも第一線で活躍する山下に比べ、松任谷のアレンジや演出のセンスは、はっきり言って20年前で止まっています。ユーミンだっていい曲を書いているのに、ダンナのダサいアレンジで台無しになっているケースがあまりにも多い。そうした声は音楽業界内でよく聞くのですが、ユーミン自身は夫に絶対服従の姿勢を貫いているので、改善の見込みはないでしょうね」(先のレコード会社関係者)
過去には、有名女優との不倫疑惑もとりざたされた松任谷正隆。さまざまな批判にもめげずに夫への愛を貫いているのも、一途なユーミンらしいと言えるかもしれないが、一時代を築いたシンガーソングライターの現状としては少々寂しいものがある。
(文=越谷由紀)


(C)2012『鍵泥棒のメソッド』製作委員会
9月中旬に入っても残暑が続くが、映画興行はそろそろ芸術の秋、収穫の秋の気配。多彩で粒ぞろい、しっかり中身の詰まった味わい深い新作映画のうち、今週は3本を紹介したい。
『鍵泥棒のメソッド』(9月15日公開)は、堺雅人主演、香川照之・広末涼子共演で繰り広げる笑いとサスペンスと恋の極上エンタテインメント。無名の役者で35歳、安アパート暮らしの桜井(堺)は、銭湯で出会った羽振りのよさそうな男コンドウ(香川)が転倒して記憶を失ったことから、荷物をすり替えてコンドウになりすます。だが、コンドウの正体は伝説の殺し屋で、桜井はヤクザから殺人の依頼を引き受ける羽目に。一方、自分が貧乏役者だと思い込んだコンドウは、演技の勉強と記憶の回復に励む日々。そんなコンドウの姿に、結婚願望のある雑誌編集長の香苗(広末)は好意を寄せるが……。
初メガホンの『運命じゃない人』(05)で国内外の映画賞を多数獲得した内田けんじ監督が、『アフタースクール』(08)以来4年ぶりに放つ最新作。役柄が置かれた状況を疑似体験することで自然な演技を追求するという「メソッド演技法」から着想し、出来心から他人の人生を演じることになったヘボ俳優と、自覚がないまま他人の人生を演じてしまう裏稼業の男がクロスオーバーする筋立てが秀逸だ。浮世離れした役どころで笑わない広末と、やさぐれ感漂う愛人役の森口瑤子も絶妙。人生を回復したい男2人が巻き起こす騒動、ヤクザとの息詰まる対決、そして胸が“キューンキューン”する恋の行方を、どうぞお見逃しなく。
『バイオハザードV リトリビューション』(9月14日公開、2D/3D上映)は、人気ゲーム『バイオハザード』をミラ・ジョボビッチ主演で実写映画化したシリーズの第5作。世界人口の大半をアンデッドに変えたT-ウイルスの開発元、アンブレラ社の極秘施設に潜入したアリス。仮想現実ルームで東京、ニューヨーク、モスクワを舞台にしたアンデッドやクリーチャーとの戦いを勝ち抜き、驚愕の新事実を突き止める。
監督は、第1作と第4作でもメガホンを取ったポール・W・S・アンダーソン。ゲームマニアでミラの夫でもあるアンダーソン監督は、進化した3D映像も駆使して仮想空間バトルをダイナミックに演出し、最強ヒロインが華麗に躍動するゲーム感覚の体感アクションをとことん極めた。前作に続きアンデッド役で登場する中島美嘉が、美しくも恐ろしいミラとの壮絶バトルを披露している点も見どころだ。
『ヴァンパイア』(9月15日公開)は、『リリイ・シュシュのすべて』(01)『花とアリス』(04)の岩井俊二監督が、カナダを舞台に全編英語で撮り下ろした異色作。認知症の母親と暮らす高校教師のサイモン(ケビン・セガーズ)には、誰にも言えない秘密があった。ある掲示板サイトを通じて自殺願望を持つ少女たちと接触し、死を求める彼女らから血を抜き取って飲んでいたのだ。そんなある日、サイモンは図らずも集団自殺に巻き込まれてしまう。
岩井監督がアイデアを思いついた後に、ネットで見つけた「被害者」の自殺を幇助する事件が実際に起きて世間を騒がせたため、製作の延期を余儀なくされたといういわくつきの本作。留学生ミナ役の蒼井優を除く全員が外国人キャスト、ロケもカナダだが、岩井監督ならのではの切ないストーリー、みずみずしい映像美、透明感あふれるピアノソナタが喚起する詩情が本作にもしっかり息づいている。アブノーマルで破滅的な欲求と純愛の間で苦しむ主人公の姿に、生きる意味、愛することの価値を改めて考えさせられる珠玉作だ。
(文=映画.com編集スタッフ・高森郁哉)
『鍵泥棒のメソッド』作品情報
<http://eiga.com/movie/57323/>
『バイオハザードV リトリビューション』作品情報
<http://eiga.com/movie/56101/>
『ヴァンパイア』作品情報
<http://eiga.com/movie/55961/>

マグニチュード9.0の揺れが東北地方を襲った3月11日から1年半。一見すると、日本社会はかつての落ち着きを取り戻しているかのように見える。「震災から1年半『も』たった」という言葉も聞かれるほど、震災の記憶は遠いものとなっている。東京に限っていえば、まるで震災などなかったことのように、いつもの日常が繰り広げられている。しかし、被災地に流れている時間は、東京のそれとはまったく異なっていた。今年8月後半に、福島県いわき市から楢葉町までを訪れた様子をレポートする。
常磐道を使えば、わずか2時間あまりで福島県内に入る。現在も至るところで「東日本大震災復興工事」の標識を立てた修復工事が行われていた。いつもと変わらない交通量の常磐道。しかし、いわき中央ICを通り過ぎると、通行する車の数は激減する。いわき中央ICの次にある広野ICから先は、原子力災害対策特別措置法に基づいて、いまだに通行止めとされているからだ。その広野ICを降りて、国道6号線方面に向かう。
■手付かずのままの楢葉町
高速道路を降りて3分も走れば、福島第一原発事故の対応拠点となっているJヴィレッジにたどり着く。かつてはこの場所に検問が敷かれており、ここから先は立入禁止区域に指定されていたものの、この8月から避難区域が再編。原発から20km以内となる楢葉町も立入禁止となる「警戒区域」から、日中の出入りが自由となる「避難指示解除準備区域」に変わった。それに伴って、検問はJヴィレッジ前から数キロ先にある楢葉町と富岡町の境界付近まで後退することとなる。


旧検問を通り過ぎ、楢葉町に足を踏み入れると、これまで見てきた風景は一変する。
出入りは自由となったものの、いまだに夜間の宿泊は認められておらず、そこで生活を送ったり、店舗の営業を再開することはできない。楢葉町では8月初旬まで立入禁止区域に指定されていたことから、復旧作業も手付かずのままになっている。
かつて田んぼや畑が広がっていたであろう場所には、稲の代わりにセイタカアワダチソウが生い茂り、人の背の高さにまで成長している。国道沿いには民家が点在しているものの、カーテンが閉められ、生活の息遣いは聞こえてこない。さらに車を走らせていくと、地震で崩れたままの家屋や家の塀、看板なども散見された。
国道から外れ、海のほうへと車を走らせると、津波でぐにゃぐにゃにねじ曲げられたガードレールや、雑草の間に横たわるがれき、折れたままの電柱などが目に付く。ちょうど1年前にも僕はいわき市を訪れたのだが、まさにその時に見たままの状態だった。

以前、ある避難民が「家に戻るつもりはない」と語る姿をテレビで見たことがある。避難先で、あくまでも“仮の生活”を送る彼らが、いったいどうして故郷に戻る気持ちを失ってしまうのか、その時はまったく理解できなかった。しかし、楢葉町の風景を見るにつれ、なんとなくその気持ちもわかってくる。
1年半の歳月をかけて、彼らは避難先での生活を積み上げた。その生活を捨て去り、ゼロ以下のマイナスから新たな生活をスタートさせるのは、とても難しいことだろう。すでに世間や自分の中にあった非常時の一種の高揚感も静まった。荒れ果てた故郷を元に戻そうというパワーが出ず、避難先での現状維持を望むのは決して特殊なことではないだろう。
■観光バスが被災地に乗り付ける
続いて訪れたのは、いわき市の北端沿岸部に位置する久之浜地区。地震発生直後、津波、火災が重なり壊滅的な被害を受け、この地域だけでも数十人の人々が亡くなった。
昨年訪れた際は、緊急にがれきを撤去し、やっと車が通れるような状態だった。そこから1年を経て、現在ではがれきやボロボロの建物のほとんどは撤去され、基礎だけしか残されていない更地の状態が広がっている。
地元住民によれば「がれきや壊れた建物が残っていると、暗い気持ちになってしまうから、なるべく早く取り除いたんです」と、スピーディな歩みを進めてきた久之浜。だが、ここに来て、ある問題点が湧き上がっている。「集団移転をするのか、この場所で住み続けるのか、役所のほうで今後の方針が定まらず、建物を建てることもままならない。方針が決まれば着工できるんだけど……」と、対応の遅い行政にいら立っている様子だ。

そんな久之浜地区を取材していると、観光バスに乗った集団がやってきた。遠目から見ると、オバチャンたちの集団だろうか。まるで、観光地に降り立ったかのように日傘を差しながら久之浜の状況を写真に収めている。自分のことを棚に上げ、どことなく感じてしまう違和感。だが、その風景を見たある住人が語った言葉が印象深かった。
「久之浜の現状を見てもらうことは、次の防災につながると思うんです。いろいろな意見はあると思うが、個人的にはどんどん来てほしいと思っている」
これは、あくまで一部の意見であり、地元住民の総意ではない。しかし、被災地を“観光”し、その被害の様子を自分の目で確認することで、テレビで見たものとは異なった印象を受けるに間違いない。
■市民と避難民との軋轢
ひとたび沿岸部を離れ、市街地のほうに足を運ぶと、そこには東京とほとんど変わることのない日常が広がっている。建物や道路の復旧工事の多くは完了し、放射線量はおよそ0.1マイクロシーベルトと、南関東の数値とほとんど変わらなくなってきている。いわき市の中心部に限っていえば、「被災地」としての姿を見つけることのほうが難しい。
しかし、そんないわき市で取材を行うと、聞こえてきたのはいわき市民と原発近くから避難している避難民との軋轢。
「彼ら(避難民)の一部は、東電からの補償金で、昼間から酒を飲みパチンコに行くような生活をしている。いわきの道路を使って、いわきの施設を使用しているのに、いわきに税金を払っていません」
「いわき市内では避難民による交通事故が増えています。聞いた話では、事故を起こしながら、第一声が『私は避難民だ』ということ。避難していることと、事故を起こしたことは関係ないはずなのに、同情を買おうとしているんです」
こういったウワサの真偽は不明だが、避難民の話を始めると、顔をしかめながらこの手のウワサ話を語る人は多い。こんな状況を指して、ある住民はこう嘆く。
「建物や道路などの表面上では、いわき市内の復旧は進んでいます。しかし、市民の心はまだ復興されていないんです。他人に向ける心の余裕がなく、こういったウワサ話が流布してしまうのではないでしょうか……」
今回、被災地を取材して感じたことはやはり、震災から1年半「も」たったのではなく、震災から1年半「しか」たっていないということだった。表面上は取り繕われていても、まだ震災の感覚はリアリティーを持ってわたしたちの記憶の中に刻まれている。いわき滞在中の8月31日深夜、フィリピン沖で発生したM7.6の地震によって、日本全国に津波注意報が発令された。わずか50cmという予報だったが、その時、僕の頭にはありありと1年半前の記憶が蘇り、言いようのない不安に身体が支配された。
では、震災から1年半「しか」たっていない状況で、わたしたちが目指していく「復興」とはなんなのだろうか? 何が達成されたら、「復興した」ということができるのだろうか? 最後に、今回の滞在中に経験したある出来事を記して拙稿を締めくくりたい。
1年前に訪れた時、Jヴィレッジ前の検問付近には、どこか物々しい雰囲気が漂っていた。赤いサイレンが明滅し、数台の護送車と10人ほどの警察官が警備にあたっていた。国道6号線を歩く人もおらず、歩道には伸びきった夏草が刈り取られないまま放置されていた。
だが、今回同じ場所を訪れた時、昨年とは異なった感覚を味わった。検問がないこともそうだが、そこには除染作業や工事を行っている人の姿があり、1年前は国道を走る車の音しかしなかった場所で、重機を動かす音や、何かを話している人の声も聞こえてきた。最前線の物々しい雰囲気はそこにはなく、人間が生活をしている時間が流れていたのだ。1年を経て体験した時間の流れ方の変化は、建物や道路が元に戻る以上に「復興へ近づいた」と感じられた。
(取材・文=萩原雄太[かもめマシーン])

39歳にして100メートルを10秒台で疾走! 驚異の身体能力と、明るく特異なキャラクターが注目を浴び、近頃『うもれびと』や『笑っていいとも!』『SMAP×SMAP』(いずれもフジテレビ系)など、バラエティ番組への出演が続いている武井壮。
大学で始めた陸上では、たった2年半で最も過酷とされている十種競技の日本チャンピオンに。陸上界を離れてからも、独自の運動理論に基づくトレーニングを寝る間も惜しみ重ね続け、肉体を進化させてきたのだという。
それもこれも、彼が繰り返し叫ぶ「目指せ!百獣の王」という無謀なターゲットに向けられたもの。彼はなぜ人生を賭けてまで、その称号にこだわるのか? 自然界のピラミッドを歪ませる男・武井壮を直撃した。
――あのー、「百獣の王」を目指すとは、一体どういうことなのでしょうか?
武井壮(以下、武井) どういうことってなんすか!(笑) 「百獣の王」って、今はライオンでしょ? その社会的地位を武井壮がゲットしてやろうっていう、極めて純粋なプロジェクトです(真っすぐなまなざしで)。
――本気なんですね。
武井 本気っすよ! 「百獣の王」目指すために、日々猛烈にトレーニングに明け暮れてますからね。100パー本気っす! ……すいません、興奮しちゃって。
――いえ。ライオンって、実際に最強なんでしょうか?
武井 あいつ、まあ強いんすけど、イメージ先行っすね。たてがみが冠みたいだから王様っぽいね、っていう。だって、ライオンが牛とかバッファローにツノでパカーンて跳ね上げられてる映像がYouTubeに載ってますし、最強かどうかはね……。
――武井さんは、ライオンを超えられそうですか?
武井 もう超えましたね。ネット上では。
――どういうことですか?
武井 GoogleやYahoo!JAPANで「百獣の王」って検索してみてください。すると、武井壮がライオンの上に出てくるんですよ。日本における世間のイメージはそうなってるってことですから、これはデカイですよ。もう名刺の肩書に「百獣の王」を名乗ってもOKじゃないかと思うんすけど。ダメっすかね?
――ダメじゃないです。
武井 そもそも僕が「百獣の王」になりたいと思ったのは、世界を平和にしたいからなんですよ。ヤンキーのお兄ちゃんだって、絶対勝てなさそうな奴が歩いてきたら、ビビッて目そらすでしょ? そしたら争いは起きないんですよ。人間同士で殴り合うなんておかしいですから。俺が王になったら、平和になる。そういうことです。それに、昔から「王」にはこだわりがあるんですよ。大学の陸上部で十種競技を選んだのも、「キング・オブ・アスリート」と称されてるからなんです。その競技でキングになったわけですから、その後も王様になりたいなと思って。陸上の後に、ゴルフ留学でアメリカに行ってるんですけど、それもタイガー・ウッズに憧れたわけじゃなくて、「帝王」ジャック・ニクラスに憧れてですから。さらにゴルフの後は、台湾プロ野球のコーチをやってたんですけど、台湾といえば「世界のホームラン王」王貞治がいるでしょ!
――一貫して「王」なわけですね。
武井 人生「王」だらけですよ。30代になって「あとどんな王があるかな?」って考えた時に、「やっぱ『百獣の王』っしょ」と思って。「海賊王」とかもありましたけど、それは『ONE PIECE』(集英社)に寄せ過ぎだろうと思ってやめました。まあ、ゴム人間には負けたくないっすけど(笑)。
――「百獣の王」になるため、日々、あらゆる動物と戦うシミュレーションをしているそうですが、今、戦ってみたい動物は?
武井 もうねえ、自然界にいる動物たちとは、全部(脳内で)やってるんですよねえ。あとはもう、映画や漫画のキャラクターですよ。とんでもねえ奴がいっぱいいますから、そろそろ視野に入れていかないといけないんじゃないかって思ってます。
――例えば、どのキャラクターが強そうですか?
武井 まあ、悟空(『ドラゴンボール』)は強いっしょ。空飛ぶし、かめはめ波撃ってくるし、大猿になるし。あと『アベンジャーズ』のハルクはヤバイでしょ。建ってるビルをちょっとこするだけでビルが壊れちゃうし、ジャンプしたらビルの上まで跳ぶんですよ。まあ、シミュレーション上では僕が勝ちましたけどね。
――ハルクに勝てたんですか?
武井 『アベンジャーズ』って、ヒーローが4人いるんで、4対1でやってやったんですよ。マイティ・ソーのハンマーと、キャプテン・アメリカの盾さえ手に入れちゃえば、ハルクにも勝てますよ。
――なんか納得できないんですけど……。ちなみに、牛とは実際に戦ったことがあるそうですね。その際は、武井さんが倒されてしまったとか。
武井 あれは、牛と対峙してから、後輩にiPadを渡して「戦ってるとこを写真に撮ってくれ。そうじゃない、横向きで撮ってくれ」なんていうやり取りをしてたら、もう牛の顔面が目の前10センチのとこにあったんですよ。そんなの誰だって及び腰になるでしょ。で、そのまま倒されて、ツノでゴリゴリゴリーッて10メートルくらい押し込まれて。ぶっちゃけ死にかけましたよ。
――負けちゃったわけですね。
武井 いや! 牛の完全な不意打ちですから、ノーコンテストですよ。これをOKとするなら、俺だって木の上で待ち伏せして、のろのろ歩いてる牛の上に飛び降りて、頚椎(けいつい)にズドーンッて肘ぶち込んでやりますよ! だから、むしろ不意打ちを受け切ってから脱出した、オレの勝ちでしょ。
――実際に見てないので分からないです。ところで、武井さんが唱えている「パーフェクトボディーコントロール」理論とは、なんでしょうか?
武井 自分の身体を頭で思った通りに動かす技術と、いつでも100%の力を出せるコンディションにしておく技術。この2つを融合させたもので、最短で自分のパフォーマンスを高めていくことができる、僕の独自のトレーニング理論ですね。例えば、「目の前の水が飲みたい」と思ったら誰でも飲めるんですけど、「シュートを入れたい」と思っても外れるじゃないですか? それを全部成功させるためには、技術練習をするんじゃなくて、その「○○したい」を実現する能力を高めたほうが早いんですよ。つまり「自分を思い通り動かす能力」です。だから僕は十種競技でも、2年半という短い時間でチャンピオンになれたんです。
――最近は、どんなトレーニングをしているんですか?
武井 もっぱらダッシュが多いですね。100%の力を出すので、パワーもスピードもすべてが上がる、万能なトレーニングなんです。
――武井さんは、睡眠時間がとても少ないそうですね。
武井 例えば「眠いな~」って時に、自分が憧れてる芸能人が隣にやってきたら、一発で目覚めるでしょ? そんな眠気なんて、「べつに寝てもいいよ」くらいの軽いサインでしかないんです。そんなんでいちいち寝てたら、人生のほとんどを寝てることになっちゃいますよ。どんなに憧れの人が隣に来ても、「もう無理です!」バタンッて寝ちゃうのが睡眠ですよ! 僕はそういう時しか寝ないってことです。
――みんな簡単に寝過ぎってことですか?
武井 大して運動もしてないのに、「本当の眠りではない眠りをむさぼっている」ってことですね。食べ過ぎと一緒ですよ。僕は「眠いなあ」と思ったらダッシュか腹筋をして、さらに疲れるんです。それから寝て回復すると、昨日の眠気じゃもう眠くなくなる。それがもうずーっと続いてるんで、昔「眠いな」と思ってた地点は、今の僕にとっては、朝起きて歯磨きして「もう眠くてダメだ~」って言ってるのと同じなんですよ。しかも僕はトレーニングをし過ぎて、寝ないでいいボディーが仕上がってますし、「パーフェクトボディーコントロール」によっていつでも絶好調なんで、回復も早いし、ケガもすぐ治るんです。あ、昨日ね、椅子に手をかちあてて、血がドバーッて出て、紫色に腫れ上がったんですけど……(傷を見せながら)。
――あれ? ほとんど治ってるじゃないですか。
武井 この尋常じゃない回復力! ウルヴァリン(映画『X-メン』等に出てくるキャラクター)か俺か、みたいなとこありますよね。
――トレーニングで、人間はここまで変われるんですね。武井さんは何歳まで鍛え続けるんですか?
武井 そんなもん、一生ですよ! エンドレス!
――じゃあ、あと40~50年くらいですかね。
武井 いや! 俺、「絶対に死なない」って決めてんすよ! みんな「死ぬ」と思って生きてるから死ぬんですよ。最悪死ぬとしても、ミニマムで200歳までは絶対に生きてやろうと思ってます。ただ、マックスで不死。あるっしょ、不死。
――話がすごいところに……。
武井 地球上で65億人が暮らしてる中で、「俺は死なないだろう」とふんでるのは俺くらいでしょうね。ってことは、死なない可能性が残されてるのは、現存する人類で俺だけってことですよ。どんなことでも、信じた奴しか叶えられないんです。「十種競技で日本チャンピオンになれる」と信じてたら、実際になれましたから。
――今日は、貴重なお話ありがとうございました。「百獣の王」目指してこれからも頑張ってください。
武井 オレ地球が大好きなんです! だから世界が一つになって、みんなが仲良く平和に楽しく生きられるように、俺が「百獣の王」になりてえなあ、と思ってるんですよ。世界中の全員に「Oh! king of beast! So Takei~!」と言われる日が来るまで、「百獣の王」一本でいくんで、応援よろしくお願いします!
(取材・文=林タモツ)
●たけい・そう
1973年、東京都生まれ。元陸上・十種競技日本チャンピオン。独自の「パーフェクトボディーコントロール」理論をもって、ゴルフ、野球、ボクシング、柔道などさまざまなスポーツにチャレンジし続けている。また、あらゆる動物との戦いをシミュレーションしており、地上最強の“百獣の王”を目指して日々トレーニングに励んでいる。
twitterアカウント @sosotakei / 公式ブログ<http://ameblo.jp/zenkaiman/>

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竹島問題と日本での韓流人気は別モノ――!?
こんな強気な主張をしているのは、韓国の大手紙「中央日報」だ。4日付の同紙日本語版の「日本の『嫌韓流』を集中解剖『竹島問題と少女時代は……』」と題した記事で、日本で現地取材を行い、タワーレコードの店員や日本人のK-POPファンらのコメントを集め、竹島問題や日韓両国の外交摩擦はK-POPや韓流人気に影響を及ぼさないと、結論づけている。
「いつもの我田引水の記事ですよね。実際のところは、竹島に泳いで渡った俳優のソン・イルグク主演ドラマ『神と呼ばれた男』の放送をBS日テレが延期しましたし、最近新譜を出した少女時代やKARAにしても、日本でのプロモーションを自粛しています。彼女たちが所属するプロダクションの関係者も、李明博大統領の最近の振る舞いには苦り切っていますからね。今回の竹島問題の、韓流人気への影響は大きいですよ」(週刊誌記者)
とはいえ、今回の竹島問題で騒いでいるのは、どちらかというと日本よりも言い出しっぺの韓国のほうだという印象が強い。先ごろも本サイトでも既報のように、KARAが竹島問題で韓国国内でバッシングを受けたことは記憶に新しい。
「過剰反応しているのは、韓国側ですよね。そりゃ、日本側だって腹を立てているし、K-POPをボイコットしたいぐらいでしょうけど、そんなことを大々的にやるほど、わが国は韓国と違って民度が低くないですから(笑)」(同)
もっとも、日本での韓流人気も風前のともしびだ。あれほどゴリ押しだと批判され続けてきたにもかかわらず、頑として放送を譲らなかった民放各局が、今回の問題を機に、韓流ドラマを減らしたり、当面放送を行わない決定を行ったのだ。
「BS日テレは具体的には未定だとしながらも、平日に毎日4本放送している韓流ドラマを減らす考えを表明しました。フジテレビも今後、韓流ドラマの放送予定はないとしています。まあ、もともと大して人気がないところをカネや利権のためだけにゴリ押ししていただけでしょうから、ひとたび何かあればすぐに手を引くのでしょう(苦笑)」(同)
今回の竹島問題で唯一のメリットを挙げるとするならば、日本にはびこっていた「偽り」の韓流人気が淘汰されつつあることぐらいだろうか。
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