作品人気を証明しただけ? 「小6女児監禁男はプリキュア好き」報道は怒るだけムダ?

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『ふたりはプリキュアSplash☆Star
DVD-BOX vol.1』
( ポニーキャニオン)
 今月4日、広島市の小学6年生の少女を旅行カバンに押し込み連れ去ったとして、監禁の疑いで成城大2年の男が現行犯逮捕された事件。この事件を日刊スポーツが「小6カバン監禁男はプリキュア好き」と報じたことで、大きく波紋が広がった。 これに対して、ネット上では「関係ないだろ」「オタク叩きか?」といった怒りの声が噴出。『ふたりはプリキュア』などに出演し、成城大に在学経験のある声優・池澤春菜氏は自身のTwitterで「私、成城大。で、プリキュア出てた。だから私も犯罪を犯す可能性が高いかと言うと、そうではない つまりそこ全く関係ないよね」と発言し、支持を集めている。  振り返れば、オタク趣味と犯罪を結びつけた報道の歴史は長い。そして、オタクを称賛する記事と入れ替わり立ち替わり現れてくる。オタクと犯罪を結びつける報道の嚆矢は、いわゆる「宮崎勤事件」が知られている。だが、実際にこの事件を遡ること半年前に、すでに報道は存在する。週刊誌「SPA!」(扶桑社)の1989年3月23日号に掲載された「麹町小学校4年生殺人事件 増加するゲーム世代“オタク族”のやっぱりおこった『倒錯殺人』」が、これだ。これは、東京都麹町でゲーム機やミニ四駆などを多数所有する22歳の青年が、自宅に遊びに来ていた男児を殺害したもの。  この事件の後、8月に宮崎勤が逮捕されると「ロリコン」「オタク(あるいは、おたく・おたく族)」を「病理」ととらえて犯罪の原因とする報道が、頻出するようになる。  ところが、この報道は数カ月程度で収縮し、年が明けると、今度はオタクを称賛する記事が次々と登場していく。象徴的なのは「SPA!」90年3月7日号に掲載された「『おたく』が日本を動かす」という記事。この記事は、前年とは一転して、オタクを称賛するものであったのだ。また、90年8月に開催された同人誌即売会・コミックマーケットは、参加者20万人あまりと、前年比で倍となった。この要因として挙げられるのは、宮崎勤の事件を通して、オタク、そして宮崎が参加していたコミックマーケットが一般メディアに初めて登場し(大宅壮一文庫で検索すると一目瞭然だが、89年に一般誌でオタクやコミケを扱う記事は、ほとんどない)、存在を知った人々が参加するようになったことだ。当時、中高生だったマンガ・アニメ愛好家の中には、この時期に学校や家庭で肩身の狭い思いをしたと証言する者が多い。ところが、その原因である忌まわしい宮崎勤事件が、皮肉にもコミックマーケットの参加者を倍増させ、現在に連なるオタクの隆盛を生み出したのである。  2000年代に入ってから、オタク文化は国内のみならず海外も巻き込んで、愛好者を増やしているわけだが、一方でオタクと犯罪をイコールにする、あるいはにおわせる報道も繰り返されてきた。04年に発生した「奈良小1女児殺害事件」では、ジャーナリストの大谷昭宏氏がテレビ出演した際に「フィギュア萌え族(仮)」なる言葉を用いて、多くのオタクやフィギュア愛好家から怒りを買った。筆者がこの件を取材したところ、大谷氏が「オタクを批判する気はない」と繰り返し主張したことは印象に残っている。この発言は「SPA!」05年1月25日号で「誤解と偏見の『オタク迫害』に異議アリ!」という特集が組まれたり、大谷氏が出演したシンポジウムの席上で「権力の行う危ないヤツへのレッテル貼り」と同一であると批判されるなど、たぐいまれな規模に拡大した事例である。  ただ、オタク文化の愛好者たちが、オタク=犯罪報道にいつも怒り狂っているかと思えば、そうでもない。05年に発覚した、いわゆる「監禁王子事件」では、犯人宅から1万本ものエロゲーが発見されクローズアップされたが、「1万本も買ってるなんて、どれだけ金持ちなんだ?」とむしろ、愛好家を爆笑の渦に叩き込んだ。  大谷氏の事件の後に最も世間を騒がせたのは、07年9月に京都府の京田辺市で発生した14歳の女子中学生が斧で父親を殺害した事件だ。この事件をめぐっては、当時放映されていた『ひぐらしのなく頃に解』と『School Days』が外部からの圧力や報道もないうちに、多くの放送局が放送中止を決定し注目を集めたものだ。むしろ、これによって、作品のタイトルが知られるようになったからか、その後の報道を追ってみると、やたらと事件の犯人が『ひぐらし』を所有していた事例が見られるようになる。  08年1月に青森県八戸市で発生した母子3人放火殺人事件では、犯人宅から『ひぐらし』の漫画版が押収されたことが一部の新聞で報じられている。同年の3月に、茨城県土浦市で発生した連続通り魔殺人でも、犯人の趣味として、格闘ゲームと共に「ひぐらし」を記す報道が見られた。この月には、岡山駅構内で突き落とし殺害事件が発生しているが、少年宅から『ひぐらし』や『DEATH NOTE』などの漫画本が押収されたことも報じられている。さらに探すと、7月に埼玉県川口市で発生した女子中学生の父親殺しでも『ひぐらし』の単行本が押収されたと報道されている。08年の6月には、秋葉原連続殺傷事件が発生しているが、犯人の加藤智大に至っては、犯行直前に携帯サイトに「ひぐらしとか買っておけばいいのか」と書き込んでいたことも報じられている。なぜ、『School Days』ではなく『ひぐらし』ばっかりかと考えると、エロゲーゆえに販路が限定されている『School Days』に比べて、そこらへんの書店でも棚に並んでいて、手に入りやすかったからという、穿った見方もできなくもない。  こうなると、オタク=犯罪をくくる記事で「犯人に影響が」と名指しされる作品は、それだけ知名度がある、あるいは、大手マスコミの勝手な報道によって、知らないうちに「炎上マーケティング」に参加させられていると見ることもできるだろう。  しかし、宮崎勤の事件から数えても20年あまりの間にさまざまな事件が発生しているにもかかわらず、これらを時系列でまとめて記した文献は少ない(マスコミのオタク観をまとめた文献として松谷創一郎氏の「<オタク問題>の四半世紀」(『どこか<問題化>される若者たち』所収 恒星社厚生閣、08年)があるが、失礼だがマイナーな書籍のため、読んでいる人は少ない)。  正直、今回の「プリキュア」報道からは、“またか”というよりも“懐かしさ”のような感覚すら覚えてしまう。過去を経験している立場からは、Twitterなどで怒りを露わにしている人々よりも、失笑している人のほうが多いのではないかと思うのだ。  まあ、それだけ「プリキュア」シリーズが、おっきなお友達にも大ウケしていることを、世間は知っているということか。 (文=昼間たかし)

元祖メガネっ娘アイドルが“ビンタ女子”に大変身!? トーキングブンブンが草食系男子に物申す!

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時東ぁみ、第2章始まる!
 元祖メガネっ娘アイドルの時東ぁみが、今年7月に新人アーティスト・トーキングブンブンとして1stシングル『バイバイと手を振る私には涙の跡』(エイベックス・マーケティング)をリリースした。プロデューサーは、V系エアバンド・ゴールデンボンバーのプロデュースや、『仮面ライダー』シリーズ(テレビ朝日系)への楽曲提供などで知られるtatsuo氏。  古くからのファンは、奇抜なアーティスト名はもとより、その攻めたルックスにびっくり。トレードマークのメガネは健在ながら、素材はダンボール。金髪のヅラにパンキッシュな衣装と、以前の時東ぁみのイメージを一変させるいでたちだ。  約1年前、所属事務所をサンミュージックに移した彼女。サンミュージックといえば、小島よしおや、スギちゃんなど、多くのタレントが移籍後にブレイクを果たし、“芸能人の再生工場”と呼ばれることもしばしば。ということは、彼女もブレイク確実!?  トーキングブンブンこと時東ぁみを直撃した。 ――トーキングブンブンは、時東ぁみさんとは別人という設定なのでしょうか? 時東ぁみ(以下、時東) いいえ。時東ぁみのアーティスト活動時の名前で、「変身前、変身後」という表現にしてます。「別キャラクターでやろう」って話も出たんですけど、さすがにそこまで器用にできないし、同じ人でいいなと思ったので。 ――アーティスト名や、ダンボール製のメガネは、プロデューサーのtatsuoさんの発案だそうですね。 時東 tatsuoさんいわく「降りてきた」らしいんですけど(笑)最初に聞いた時は、名前もダンボールも「イヤです」って何度か言ったんです。でも、「イヤだと思うってことは、それだけ印象が強いんだな」ってことに気付いてからは、「面白いかも」って思うようになりました。やっぱ、トーキングブンブンって一度聞いたら忘れないですし、プロデューサーさんや事務所が変わったというのもあるので、心機一転として今はよかったなと思ってます。
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衣装やメイクは時東の発案によるものだそう。
――テーマは「女の子の代弁者」だそうですね。 時東 今、草食系男子に物申したい女の子って、たくさんいると思うんですよ。そういう女の子の乙女心を代弁していけたらと思ってます。デビュー曲のミュージック・ビデオでは、いきなりフラれた後輩の代わりに、フッた彼氏をビンタしたり、ほかのダメ男子をどんどんビンタしていくんです。私自身そういうカッコいい女性像が好きだし、かわいいって言われるより、カッコいいって言われるほうがうれしい。時東ぁみでいる時よりも、ブンブンのほうが、素の私に近い性格なんです。 ――そんなデビュー曲『バイバイと手を振る私には涙の跡』は、時東さんにとって、ギャルル(ギャル曽根、安倍麻美とのユニット)の『Boom Boom めっちゃマッチョ!』以来、5年ぶりの新譜リリースだそうですね。 時東 舞台で歌ったり、ライブ活動はしていたので、正直「そんなに出してなかったっけ?」って感じです(笑)。『バイバイと~』は、曲の序盤は切ない失恋ソングなんですけど、だんだん強い女の子になっていくっていう曲で。やっぱり女の子って失恋すると、「戻りたいな」って未練もある半面、次を見てることが多いじゃないですか(笑)。そういうぶっちゃけた本当の乙女心を、tatsuoさんに書いてもらいました。 ――新曲発売イベントでは、ファンの方を叩く「ビンタ会」を開催したとか。 時東 一応、握手かビンタは選べるようにしたんですけど、ほぼ全員の方がビンタを選ばれました(笑)。「一番強く叩いてください」とか、「往復で叩いてください」っていう方もいて、皆さん喜んでくれましたね。そしたら、トーキングブンブンで叩き過ぎたせいか、プライベートで酔っ払った時にも、そこにいる男全員にビンタしたりしてるみたいで(笑)。私は覚えてないんですけど、普段から叩く練習してるみたいです(笑)。 ――8月にベトナムで開催された文化交流イベント「ホイアン フェスティバル」に、日本人アイドルとして出演されたそうですね。 時東 ホイアンに日本人アイドルが行くというのも初めてでしたし、日本を好きな方が多かったので、すごく盛り上がってくれましたね。 ――世界での活動も視野にあったり? IMG_9509.jpg 時東 tatsuoさんの頭の中には、最初からあったのかもしれないですね。先日、中国のフリーペーパーの表紙とかもやらせていただいたんですけど、海外での活動は、新しい反応をいただけるので、少しずついろんな国でやれたらいいなって思います。 ――事務所移籍から約1年がたちますが、環境の変化などは感じますか? 時東 私はなるべく打ち合わせに出て、自分の意見を言ったり、人の意見を聞きながら仕事がしたいタイプなんですけど、それが前はできなかったし、「与えられたものを忠実に再現する」っていうのが今までのお仕事だったんです。でも今は、頭にやりたいことがパッと浮かんだ時、それを言ってみたら「面白い」って言ってくれる人たちがいる。自分で発信することができてるなって思います。 ――雰囲気も少し変わりましたよね。以前は黒髪で古風なイメージでしたけど、現在は今っぽいというか。 時東 デビュー当時、たまたま大学受験の時期で黒髪にしていて、それが印象づいてしまったんです。それまでは髪にエクステ付けたり金髪にしたり、普通の17歳をやっていたので、自分の中でずっと違和感がありました。それに当時はなんでか分からないんですけど、言っちゃいけないフレーズとかがあったんですよ。例えば「頑張ります」を言っちゃいけないとか。当時は理由を聞けなくて、自分の中でモヤモヤを秘めていた時期はありましたね。  実は私、この業界に入ってから、自分をアイドルって言ったことは一度もないんです。「ミスマガジン」(2005年)のつんく♂賞をいただいた時も、アイドルになりたくて応募したわけじゃないですし。アイドルって、ジャンルじゃなくて、英語での「idol」の意味の通り、人から言われるものだと思ってるので。「アイドルとして見られたい」とかじゃなくて、エンタテインメントというか、とにかく「面白い」と思ってもらえるような活動をしたいなって思ってるので、アイドルとしてパフォーマンスしたことはないですね。 ――トーキングブンブンとしては今後、どうなっていきたいですか? 時東 とりあえず曲数を増やして、アルバムを出したり、ライブしたり、少しずつでいいので着実に、焦らずやっていきたいと思ってます。今回、歌を再開したことで、ファンの皆さんが「戻ってきてくれた」とか「やっぱ、ぁみちゃんは歌ってる時が一番輝いてるよ」とかって言ってくれたんです。ファンの皆さんが応援してくださる間は、トーキングブンブンとして納得するまでやり続けて、今までにないアーティストになれたらいいなと思ってます! (取材・文=林タモツ/撮影=尾藤能暢) トーキングブンブン公式サイト <http://ameblo.jp/talkingbunbun/

元祖メガネっ娘アイドルが“ビンタ女子”に大変身!? トーキングブンブン、草食系男子に物申す!

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時東ぁみ、第2章始まる!
 元祖メガネっ娘アイドルの時東ぁみが、今年7月に新人アーティスト・トーキングブンブンとして1stシングル『バイバイと手を振る私には涙の跡』(エイベックス・マーケティング)をリリースした。プロデューサーは、V系エアバンド・ゴールデンボンバーのプロデュースや、『仮面ライダー』シリーズ(テレビ朝日系)への楽曲提供などで知られるtatsuo氏。  古くからのファンは、奇抜なアーティスト名はもとより、その攻めたルックスにびっくり。トレードマークのメガネは健在ながら、素材はダンボール。金髪のヅラにパンキッシュな衣装と、以前の時東ぁみのイメージを一変させるいでたちだ。  約1年前、所属事務所をサンミュージックに移した彼女。サンミュージックといえば、小島よしおや、スギちゃんなど、多くのタレントが移籍後にブレイクを果たし、“芸能人の再生工場”と呼ばれることもしばしば。ということは、彼女もブレイク確実!?  トーキングブンブンこと時東ぁみを直撃した。 ――トーキングブンブンは、時東ぁみさんとは別人という設定なのでしょうか? 時東ぁみ(以下、時東) いいえ。時東ぁみのアーティスト活動時の名前で、「変身前、変身後」という表現にしてます。「別キャラクターでやろう」って話も出たんですけど、さすがにそこまで器用にできないし、同じ人でいいなと思ったので。 ――アーティスト名や、ダンボール製のメガネは、プロデューサーのtatsuoさんの発案だそうですね。 時東 tatsuoさんいわく「降りてきた」らしいんですけど(笑)最初に聞いた時は、名前もダンボールも「イヤです」って何度か言ったんです。でも、「イヤだと思うってことは、それだけ印象が強いんだな」ってことに気付いてからは、「面白いかも」って思うようになりました。やっぱ、トーキングブンブンって一度聞いたら忘れないですし、プロデューサーさんや事務所が変わったというのもあるので、心機一転として今はよかったなと思ってます。
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衣装やメイクは時東の発案によるものだそう。
――テーマは「女の子の代弁者」だそうですね。 時東 今、草食系男子に物申したい女の子って、たくさんいると思うんですよ。そういう女の子の乙女心を代弁していけたらと思ってます。デビュー曲のミュージック・ビデオでは、いきなりフラれた後輩の代わりに、フッた彼氏をビンタしたり、ほかのダメ男子をどんどんビンタしていくんです。私自身そういうカッコいい女性像が好きだし、かわいいって言われるより、カッコいいって言われるほうがうれしい。時東ぁみでいる時よりも、ブンブンのほうが、素の私に近い性格なんです。 ――そんなデビュー曲『バイバイと手を振る私には涙の跡』は、時東さんにとって、ギャルル(ギャル曽根、安倍麻美とのユニット)の『Boom Boom めっちゃマッチョ!』以来、5年ぶりの新譜リリースだそうですね。 時東 舞台で歌ったり、ライブ活動はしていたので、正直「そんなに出してなかったっけ?」って感じです(笑)。『バイバイと~』は、曲の序盤は切ない失恋ソングなんですけど、だんだん強い女の子になっていくっていう曲で。やっぱり女の子って失恋すると、「戻りたいな」って未練もある半面、次を見てることが多いじゃないですか(笑)。そういうぶっちゃけた本当の乙女心を、tatsuoさんに書いてもらいました。 ――新曲発売イベントでは、ファンの方を叩く「ビンタ会」を開催したとか。 時東 一応、握手かビンタは選べるようにしたんですけど、ほぼ全員の方がビンタを選ばれました(笑)。「一番強く叩いてください」とか、「往復で叩いてください」っていう方もいて、皆さん喜んでくれましたね。そしたら、トーキングブンブンで叩き過ぎたせいか、プライベートで酔っ払った時にも、そこにいる男全員にビンタしたりしてるみたいで(笑)。私は覚えてないんですけど、普段から叩く練習してるみたいです(笑)。 ――8月にベトナムで開催された文化交流イベント「ホイアン フェスティバル」に、日本人アイドルとして出演されたそうですね。 時東 ホイアンに日本人アイドルが行くというのも初めてでしたし、日本を好きな方が多かったので、すごく盛り上がってくれましたね。 ――世界での活動も視野にあったり? IMG_9509.jpg 時東 tatsuoさんの頭の中には、最初からあったのかもしれないですね。先日、中国のフリーペーパーの表紙とかもやらせていただいたんですけど、海外での活動は、新しい反応をいただけるので、少しずついろんな国でやれたらいいなって思います。 ――事務所移籍から約1年がたちますが、環境の変化などは感じますか? 時東 私はなるべく打ち合わせに出て、自分の意見を言ったり、人の意見を聞きながら仕事がしたいタイプなんですけど、それが前はできなかったし、「与えられたものを忠実に再現する」っていうのが今までのお仕事だったんです。でも今は、頭にやりたいことがパッと浮かんだ時、それを言ってみたら「面白い」って言ってくれる人たちがいる。自分で発信することができてるなって思います。 ――雰囲気も少し変わりましたよね。以前は黒髪で古風なイメージでしたけど、現在は今っぽいというか。 時東 デビュー当時、たまたま大学受験の時期で黒髪にしていて、それが印象づいてしまったんです。それまでは髪にエクステ付けたり金髪にしたり、普通の17歳をやっていたので、自分の中でずっと違和感がありました。それに当時はなんでか分からないんですけど、言っちゃいけないフレーズとかがあったんですよ。例えば「頑張ります」を言っちゃいけないとか。当時は理由を聞けなくて、自分の中でモヤモヤを秘めていた時期はありましたね。  実は私、この業界に入ってから、自分をアイドルって言ったことは一度もないんです。「ミスマガジン」(2005年)のつんく♂賞をいただいた時も、アイドルになりたくて応募したわけじゃないですし。アイドルって、ジャンルじゃなくて、英語での「idol」の意味の通り、人から言われるものだと思ってるので。「アイドルとして見られたい」とかじゃなくて、エンタテインメントというか、とにかく「面白い」と思ってもらえるような活動をしたいなって思ってるので、アイドルとしてパフォーマンスしたことはないですね。 ――トーキングブンブンとしては今後、どうなっていきたいですか? 時東 とりあえず曲数を増やして、アルバムを出したり、ライブしたり、少しずつでいいので着実に、焦らずやっていきたいと思ってます。今回、歌を再開したことで、ファンの皆さんが「戻ってきてくれた」とか「やっぱ、ぁみちゃんは歌ってる時が一番輝いてるよ」とかって言ってくれたんです。ファンの皆さんが応援してくださる間は、トーキングブンブンとして納得するまでやり続けて、今までにないアーティストになれたらいいなと思ってます! (取材・文=林タモツ/撮影=尾藤能暢) トーキングブンブン公式サイト <http://ameblo.jp/talkingbunbun/

まるで5つ星ホテル!? 薄熙来夫人が投獄される刑務所が豪華すぎる!

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※イメージ画像 photo by Jorge Lascar's
from Flicker
 人治国家といわれる中国には、法の下の平等など存在しないようだ。  重慶市トップの薄熙来の妻で、英国人実業家を毒殺した罪に問われ、執行猶予付き死刑判決が下された谷開来被告が服役予定の刑務所が、まるで5つ星ホテルのようだと話題になっている。  安徽省合肥市の拘置所に収監されている谷受刑者の身柄は、まもなく北京市内の秦城刑務所に移送されるといわれている。しかしこの刑務所は、一般の犯罪者は服役することがない、政府高官用の刑務所として知られている。  驚くべきは、刑務所の設備と服役者の待遇だ。服役者はトイレ付の個室が与えられ、毎日一流シェフによる食事が供され、飲酒や喫煙も許されている。さらに、フィットネスルームや健康診療所なども利用することがで きるのだという。また、事前に届け出れば、刑務所の敷地外に出かけることも可能だ。  こうした豪華刑務所について、中国版Twitter「微博」では「これのどこが懲役なんだ!?」「喜んで身代わりになりたい」などといった批判が寄せられている。  地獄の沙汰も階級次第といったところだが、執行猶予付き死刑という厳罰に処された受刑者に5つ星ホテル級の待遇が許さ れる理由について、広東省ブロック紙の社会部記者はこう話す。  「中国の高官はみんな同じ穴のムジナで、互いの汚職に関する情報を握っている。そのため、汚職事件で死刑判決の実刑が下された高官は、余計なことをしゃべらないうちにすぐに死刑が執行される。一方、執行猶予付き死刑や禁固刑などとなった場合は、服役中の待遇をある程度保障することで、自暴自棄になって自分たちの汚職まで暴露させないようにし ているんです。クリーンなものなど一人としていない高級官僚たちが一斉に泥仕合をはじめたら、共産党は終わりですから」  中国の汚職官僚に「囚人のジレンマ」は起こりえない!? (文=牧野源)

【東京ゲームショウ2012】TGSフォーラム基調講演にみる、ソーシャルゲーム優位の不変

tgs0467.jpg  「日本ゲーム産業に今、必要なコト ~ゲームビジネス新時代の展望~」と題した第1部に登壇した鵜之澤会長は、確かに市場構造は変化してはいるが、ゲーム市場全体としては衰えていないと強調した。 「どうしてもメディアでは、わかりやすいストーリーとして、家庭用ゲームの本数が落ち、ソーシャルゲームやスマートデバイスに取られている、という書かれ方になる」(鵜之澤会長)  途中に示された2012年CESA白書が出典の棒グラフでは、家庭用ゲームの国内ソフトウェア、ハードウェア出荷規模は、ともに緩やかな右肩下がり。ソーシャルゲームへの移行が進み、そちらが優位に立ちつつあることは間違いない。  ただ、大手6社の業績に大きな変化はない、とするデータも映し出された。  そもそも現在は、ゲームビジネスの構造が変化している時期であり、以前から市場にいたゲームメーカー/パブリッシャーは、それによくついていっている──と鵜之澤会長は評価している。ソーシャルということより、フリートゥプレイ(基本プレイ無料)という入口の設定の仕方のほうが、ゲームに大きな影響を与えているのだと。  新しいアプローチの例として挙げたのは、任天堂の3DSソフト『ファイアーエムブレム 覚醒』(2012年4月発売)。  任天堂の岩田聡代表取締役社長に直接取材して聞き出したという数字は、 ・3DSの国内ネット接続経験率 75% ・有料追加コンテンツDL数 120万 ・有料追加コンテンツ売上 約3.8億円  スタンドアローンで「純ゲーム」を楽しむ傾向が強いと思われがちな任天堂ユーザーですら、オンラインを嗜むということは、受け手の準備もすっかり整い、ゲームそのものから離れているわけではない証だと言いたいのだろう。
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鵜之澤伸一氏。
 バンダイナムコゲームスで6月末からサービスを開始した『ガンダムバトルオペレーション』は、基本無料+アイテム課金ビジネスモデルで、その後2カ月間の累計売上が7億円。7月4日にサービスインしたセガの『ファンタシースターオンライン2』は、その後の2カ月間でユーザーIDが90万IDに達したという。  こうしたコンソールからネットワークへの移行を捉え、市場規模を的確に表した新しい指標がない、その指標を用いて正しい情報発信を行い、日本のゲーム産業は元気だというメッセージを伝え、グローバルな競争に打ち勝ちたいというのがCESAの意向のようだ。  ただ、世界市場における日本製ゲームの地位が低下したのは、技術開発力が相対的に劣化してきたからでもある。的確な情報発信をするだけでなく、質の高いゲームを送り出していかなくてはならないが、その準備はできているのだろうか?  8月30日に開催された『メタルギア』生誕25周年記念イベント「METAL GEAR 25th ANNIVERSARY PARTY」で発表されたデモ『METAL GEAR SOLID GROUND Zeroes』は、海外製ゲームに対抗し、世界に打って出るための武器、FOX ENGINEによるものだった。品質の裏打ちなしに日本製ゲームの復興はない。
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田中良和氏。
 件の「METAL GEAR 25th ANNIVERSARY PARTY」で発表されたソーシャル版『METAL GEAR SOLID SOCIAL OPS』に、ヒントがあるかもしれない。  第2部「スマートデバイスがもたらすソーシャルゲームの進化」に登壇したグリーの田中社長は、席上、グリーに供給される『METAL GEAR SOLID SOCIAL OPS』のトレーラーを公開した。  これまで発表された『メタルギア』シリーズのストーリーを追体験できるというこのゲームは、少なくとも外見的には、従来のソーシャルゲームの枠を超えて家庭用ゲーム並みの品質を保っている。  それ以外にも「ストーリー性のあるゲームで、ソーシャル性を維持したもの」が構想されていると田中社長は言う。  状況としては家庭用ゲーム機が3DCGに移行したPlayStation、SEGASATURNの登場時に近いのだろうか? ドライブゲームなど、従来の家庭用ゲームにあったカテゴリーのソフトを、グリー上に揃えようとしているようにも見える。  ゲーム市場のソーシャル適合化と、ソーシャルゲームの内容の家庭用ゲーム化。この変化がゲーム業界に活気をもたらすことになるのかもしれない。 (取材・文=後藤勝)

「新潮」提訴は格好のアピールチャンス!? AKB48運営サイドに敏腕弁護士軍団が集結している!

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ついにドンが怒った!
 9月13日発売の「週刊新潮」(新潮社)が「『人形遣い』の錬金術 『秋元康』研究」なる連載を開始したことで、AKB48と新潮との全面戦争の火ぶたが切って落とされた。  AKB48サイドは同誌発売直後、運営会社である「株式会社オフィスフォーティーエイト」のホームページで、「本日の報道について」と題したコメントを掲載。 <本日発売の「週刊新潮」(2012年 9月 20日号)に弊社代表取締役に関する情報が掲載されておりますが、同記事の内容は全くの事実無根であり、弊社代表取締役、弊社及び 「AKB48」の信用を著しく傷つけるものであります。したがって弊社は、今後、「週刊新潮」発行元の株式会社新潮社(東京都新宿区、代表取締役:佐藤 隆信)に対して、厳重に抗議し記事の撤回と謝罪を求めるとともに、法的措置を講ずる予定であります>  と、新潮側に宣戦布告。19日には新潮社などに対し、1億1,000万円の損害賠償と謝罪広告掲載を求める訴えを東京地裁に起こした。  関係者によれば、AKB48サイドが問題視したのは、運営会社の代表取締役である芝幸太郎氏について同誌が「振り込み詐欺の元頭目」や「ドラゴンタトゥーの男」などと誹謗中傷したこと。同氏を知る人物は「確かに芝氏はコワモテで知られ、過去にはいろいろあったのでしょうけど、新潮の記事は少し過激な気がしました。当然、記事を見た芝氏は怒り狂ったそうです」と話す。これに、最近“加入”した敏腕弁護士軍団が加勢。 「実は、少し前からAKB48は潤沢な資金にモノをいわせ、各分野で敏腕とされる弁護士を次々と法務部に招き入れているんです。マスコミに対する“抑止力”を有することが狙いですね。スキャンダルが発覚してもマスコミ各社が弱腰なのは、弁護士軍団をバックに、運営側がすぐに訴訟をチラつかせるからというのもあります。今回も新潮の記事についても、法務部は『看過できない』『訴えれば必ず勝てる』と豪語。AKB48サイドに訴訟を勧めたといわれています」(週刊誌デスク)  別の週刊誌記者も「弁護士軍団も“仕事”がないと存在感を示せませんからね。新潮の記事は格好のアピールチャンスになると考えている」と同調する。  結果、AKB48は本気で“新潮潰し”に動くというが……。 「その一方で、業界の穏健派の中には、なんでもかんでも訴訟という最近のAKB48の手法がマスコミと芸能界の関係を崩すのでは? と危惧している人もいる。訴訟以外の落としどころを模索する動きもあります」(芸能プロ関係者)  新潮は今後もAKB48連載を続けると見られ、両者の亀裂がさらに深まることは決定的。まずは法廷闘争の行方を見守りたい。

トム・クルーズが4オクターブの美声を初披露!『ロック・オブ・エイジズ』

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(C) 2012 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.
 今週は、ミュージカル×映画、文学×映画という2パターンのコラボが楽しめる洋画と邦画の新作を紹介したい。  『ロック・オブ・エイジズ』(9月21日公開)は、80年代に大ヒットしたロックナンバーを中心に構成された人気ミュージカルの映画化。ロサンゼルスのライブハウス「バーボンルーム」で働くドリュー(ディエゴ・ボネータ)とシェリー(ジュリアン・ハフ)は、歌手になる夢を語り合ううち互いを意識するように。そんなバーボンルームに、カリスマロックスターのステイシー・ジャックス(トム・クルーズ)の出演が決まる。だが、酒と女におぼれ自堕落な生活を送るステイシーは、キャリアの曲がり角に立っていた……。  メガホンを取ったのは、やはりミュージカル映画の『ヘアスプレー』(07)やテレビドラマ『glee/グリー』のエピソードも手がけたアダム・シャンクマン監督。若い主役2人は日本ではまだ知名度が低いが、4オクターブの声域を持ちながら意外にも映画で歌うのは初めてというトム・クルーズの熱唱、熱演は必見だ。アレック・ボールドウィンやキャサリン・ゼタ=ジョーンズらベテラン勢も加わって、ジャーニー、ボン・ジョヴィ、スターシップといった80年代を代表するロックバンドの名曲をノリノリで披露。『glee/グリー』音楽総指揮のアダム・アンダースが本作でも音楽総指揮を務めており、“オトナ版グリー”といった趣もある。  一方、『BUNGO~ささやかな欲望~』(9月29日公開)は、昭和の文豪たちが残した傑作短編を、30~40代の気鋭の監督らが映像化したオムニバス作品。全6作品を3作品ずつ「見つめられる淑女たち」編と「告白する紳士たち」編に分け、2編はそれぞれ別料金で上映される。  「見つめられる淑女たち」編に含まれる『注文の多い料理店』は、宮沢賢治の有名な原作を『パビリオン山椒魚』(06)、『パンドラの匣』(10)の冨永昌敬監督が映画化。山で狩猟中に迷子になった藤子(石原さとみ)と左右吉(宮迫博之)は、山猫軒という西洋料理店を見つける。次々に出される奇妙な指示に従い、店の奥へと進んでいく2人だったが……。原作の若い紳士2人を不倫カップルに置き換えた脚本(菅野友恵)が、ストーリーの奥行きと陰影を深めた。冨永監督らしいユーモラスでシュールな世界観とこだわりの音響効果が絶妙だ。同時上映は『乳房』(三浦哲郎原作、西海謙一郎監督、水崎綾女ほか出演)と、『人妻』(永井荷風原作、熊切和嘉監督、谷村美月ほか出演)。  「告白する紳士たち」編に含まれる『握った手』は、坂口安吾の原作を『リアリズムの宿』(03)、『マイ・バック・ページ』(11)の山下敦弘監督が映画化。内気な大学生の松夫(山田孝之)は、映画館で衝動的にOL・綾子(黒木華)の手を握り、握り返されたことから綾子と付き合うことに。女性心理に不安を抱いた松夫は、心理学に詳しい女学生・由子(成海璃子)の手を唐突に握ってみるが……。山下監督の“ダメ男三部作”を彷彿とさせる松夫のキャラクターがいい味。山田と成海のシリアスな演技がじわじわと笑いを誘う。同時上映は『鮨』(岡本かの子原作、関根光才監督、橋本愛ほか出演)と、『幸福の彼方』(林芙美子原作、谷口正晃監督、波瑠ほか出演)。 (文=映画.com編集スタッフ・高森郁哉) 『ロック・オブ・エイジズ』作品情報 <http://eiga.com/movie/56679/> 『BUNGO ささやかな欲望 注文の多い料理店』作品情報 <http://eiga.com/movie/77359/> 『BUNGO ささやかな欲望 握った手』作品情報 <http://eiga.com/movie/77357/>

DaiGo vs 藏本天外……「メンタリスト」争奪戦の行方

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藏本天外事務所
 藏本天外という人物を知っているだろうか? 彼の肩書は「ハイパーメンタリスト」。そう、今人気のメンタリストDaiGoと“カブっている”肩書なのだが、この藏本氏率いる日本メンタリスト協会なる団体が「メンタリスト」「メンタリズム」の商標を登録申請していたことから騒動が起きた。概要は8月に「NEWSポストセブン」が報じた通りだが(http://www.news-postseven.com/archives/20120806_135521.html)、場合によっては、DaiGoはメンタリストの肩書を使用できなくなるかもしれないという。  申請後の登録はまだのようだが、商標登録されると、知的財産権のひとつとして法律で保護され、映画やテレビ、書籍で使う場合は、使用料が発生したり、商標権者が第三者に使用禁止も求めたりできるようになってしまう。  だが、そもそも日本で「メンタリスト」「メンタリズム」という言葉が普及するようになったのは、DaiGoの活躍によるところが大きい。それなのに、この肩書が広まったところで、今年4月、横から突如出てきて藏本氏に、「メンタリスト」「メンタリズム」を商標登録申請されてしまったのだから、心中穏やかではないだろう。 では、法律上は“本家メンタリスト”となってしまうかもしれない藏本氏とは、どんな人物なのか?  同氏の公式ホームページにあるプロフィールによれば、藏本氏は1960年生まれの52歳。さらに「物理学の観点から心理学を解析した独自理論『物理性心理学』を確立。その理論を元に『天外メソッド』と呼ばれる先進的なメンタルケアメソッドを用いて、過去20年間で2万人を超えるカウンセリング、セラピーを行う」としている。「メンタルケア」をするから、「メンタリスト」ということなのだろうか?  YouTubeにアップされている、藏本氏主演の映画『メンタリスト響翔』の予告編を見ると、メンタリストとは「相手の意識をレベルアップする者。行動と感情をコントロール可能にさせるプロフェッショナル」という。ストーリーは、藏本氏演じる響が、心の病に苦しんでいる人々を救うというものだった。どうも、DaiGoの言うところの「メンタリスト」とは、少々趣が異なるよう。メンタリズムはイギリスが発祥で、20世紀半ば頃からエンタテインメント化し、今では、海外ではメジャーな娯楽として定着しているといわれる。こうした流れをベースに、DaiGoは独自に心理学や運動力学、言語学などをトリックに結びつけ、イチから日本向けのメンタリズム概念をつくったとしている。  一方、日本メンタリスト協会が設立されたのも、藏本氏の公式ホームページが立ち上がったのも、今年2月のこと。また、藏本氏が経営するシンビインターナショナルの2009年時点でのホームページの記録を調べてみると、藏本氏の肩書は「メンタルトレーナー」となっていた。  ハッキリ言って、最近になってDaiGoの人気が高まってきたことに便乗し、「メンタリスト」という言葉を使い始めたのではないかという疑惑が持ち上がるのだ。  さらに藏本氏について調べてみると、活動の幅がかなり広く、突っ込みどころも満載であることに気付く。  映画での演技も堂々たるもので、自身で主題歌も歌っているが、これも玄人はだし。松崎しげるや藤岡弘、を思わせる、濃いキャラクターである。  藏本氏の活動の拠点は名古屋のようだ。藏本天外はペンネームで、本名は藏本徹也というらしい。  プロフィールの情報によれば、テレビ、ラジオなどのメディア出演も地方局ばかりだが、それなりにあり、著書も多数出版している。その他、大企業での研修や講演など、さまざまな活動をしている。  では、藏本氏はどんな内容の話をするのか。YouTubeには藏本氏の過去の講演がアップロードされているのだが、その一部を引用しよう。 「36億年ぐらい前から人間っているのね。形状が違うだけ。最初の人類がどんな形をしていたかというと、龍みたいな形をしていたのね。だからしっぽの痕があるでしょ。本当にしっぽがあったのよ。人類。それが退化して、次は今度、四つんばいになったのよ、人間は。いろんなことを経験して遺伝子操作によって、この形になったわけ。これは普通の大学の教師が言えないだけのことなんです。……NASAでは当たり前のようになっている。本当の情報は出てこないの!」 「呪ってやるーっとか思うと、うわーとなるでしょう。簡単に言うと。アッアッアッアーて、あくびするとうつるでしょ。これは何かというと、このエネルギーなの。これ強烈な電磁波が出るわけ。電磁インパルスが」 「人間原理宇宙論というところの宇宙の元っていうのがあってね。それが銀河の中心点なんだけど……それとどこがつながっているかというと、脳の中枢部がつながっているのね」  ……という具合で、相当、あっち側のお方のようなのだ。  映画『メンタリスト響翔』のストーリー紹介ページにはこうある。 「『科学で証明できないものは、信じないで下さい。物事はニュートラルです。』メンタリスト響翔(ひびきしょう)(藏本天外)は、霊感商法をする男に言い放つ。すると、会場にいた者達は目を覚まし、それが偽物だとわかる」  「実話を基に限りなくリアリティを追求した作品」とのことだが、藏本氏が講演でしているのは、科学で証明できるニュートラルな話のつもりなのだろう。  2ちゃんねるでは08年から藏本氏のスレッドが立っていたが、その中には藏本氏の経歴を紹介するYouTubeの書き起こしが掲載されていた。それによれば、藏本氏は5歳のときに母親が蒸発し、17歳で父親が割腹自殺(当時、三島由紀夫に次ぐ2人目とのこと)。夜間高校を卒業してから、たくさんのアルバイトを経験し、21歳のときに膵臓ガンで入院。その後、単身渡米したが、再び日本に戻った。2度の離婚など挫折の連続だったが、出会いと別れを経て、「少しは認めてもらえるようになった」という。  DaiGoとは異なり、なんともテレビでは扱いにくそうなキャラクターだ。  当のDaiGoは、「NEWSポストセブン」の記事では、特許庁に意見書を出す予定としていたが、現在は静観する構えに切り替えたようだ。同時に、「メンタリストDaiGo」という言葉で商標申請を始めている。 「日本に『メンタリズム』を普及させたのは自分だという自負はありますが、争ってまで商標を勝ち取ろうとは思っていませんので、特許庁に意見書は出しておりません。また、『メンタリスト』については、私がスペシャルサポーターをしている海外ドラマ『The Mentalist』もすでに普及しているくらいですので、天外氏が商標を取得するのは難しいのではないかと思っております」(DaiGo)  一方、前出のシンビインターナショナルの担当者は、こうコメントしている。 「藏本天外は30年ほど前から、メンタルトレーニングの活動を続けてきまして、メンタルトレーニングからメンタル、メンタリストということで、今回、映画を公開することになり、それに合わせて日本メンタリスト協会を設立することになりました。そのために商標登録を取得する必要が生まれたということです。DaiGoさんの主張について、われわれから対外的なコメントはしない方針です。藏本が使う『メンタリスト』という言葉ですが、文書に見える形で使い始めたのは今年に入ってからですが、セミナーなどでは十数年前から使っています」  どちらもガチンコ勝負は避けたいよう。人の心を操るプロフェッショナルであるメンタリスト。これも、なんらかの心理的作戦なのかもしれない。 (文=編集部)

「AKB48じゃんけん大会」“名勝負数え唄”分析 対戦結果から見えたAKB48の未来

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 「拳で起こす下克上」――9月18日に日本武道館で開催された「AKB48 29thシングル選抜じゃんけん大会」。29thシングル(タイトル未定)の選抜メンバー16人をじゃんけんのみで決定するイベントで、「選抜総選挙」が“涙の祭典”であるのに対し、こちらは“歓喜の祭典”。優勝すれば、年齢、キャリア、実力度外視で、研究生でもセンターポジションに立てる大胆不敵な企画だ。  今回は、AKB48、SKE48、NMB48、HKT48から総勢85人が参加。代表曲の衣装や奇抜なコスプレなど個性豊かな衣装に身を包み、ステージに見参。それぞれの運命を切り開くべく、グー・チョキ・パーの拳に青春を捧げ、今年も“名勝負数え唄”と表現すべき決死のバトルがぼっ発した。  だが、彼女たちは我欲のためのみで戦うのではない。応援してくれるファン、支えてくれる家族や仲間に感謝を伝えるべくプライドを懸けて、じゃんけんに挑み、勝利したメンバーが口々に語るのは、負けた者の思いも背負って勝ち残るという決意だ。8作連続ミリオンセールスを記録するグループのセンターをめぐる、人生を懸けた激戦の中から、鮮烈な印象を残した10試合を独自に検証していく。 ■対戦カードはこちらから <1回戦> ○森保まどか vs 佐藤実絵子× 幻惑ピアニスト少女×SKE48最年長のピアノシンガーの11歳差対決  HKT48の中でも、恵まれたスタイルと世界的コンクールで9位に輝いたピアノの腕前を持つ15歳の森保まどか。しかも、中学1年生のころに英検3級を取得した才女でもある。名前にちなみ、「あなたの心を惑わせたい。博多のミステリアスガール」がキャッチフレーズの彼女が、サキュバスを思わせる小悪魔衣装で参戦。あたかもその姿は、格闘ゲーム『ヴァンパイア』シリーズのモリガン、あるいは『ときめきトゥナイト』の江藤蘭世すらも彷彿させるたたずまいだ。  そんな彼女と対峙するのは、SKE48最年長26歳、音楽大学卒業でシンガーソングライター志望の佐藤実絵子。ピアノの腕前も巧みでGoogle+で弾き語りの自作の曲を披露。公演では身長148cmながら、弾けるようにパワフルな踊りを見せる姿はSKE48の精神的支柱の一人と表現して間違いない。昨年は予備選から勝ち上がったものの、12歳差のNMB48・藤田留奈に敗れ今年も予備選を勝ち抜き、「武道館に忘れ物を取りに行く」と宣言。そんな11歳差のピアニスト対決は、森保のパーで一発勝ち。手の大きさ、指の開き具合が重要なピアノのように大きくパーで手を開いたことが勝因なのだろうか。そんな森保は、NMB48のハイテンション娘・篠原栞那に勝利するも、選抜入り一歩手前で、SKE48・上野圭澄に惨敗。だが、森保が世界を惑わす日は、間違いなく来るはずだ。 <2回戦> ○近野莉菜 vs 渡辺美優紀× 超絶魔性系18歳対決 akb_jnkn02.jpg  “恐竜ちゃん”と呼ばれたミドルティーン時代から、いまや超グラマラスボディに成長したハイパーポジティブガール・近野莉菜。胸の谷間もあらわな女スパイ衣装に挑み、彼女の親友である女優・武井咲に、セクシーさでは間違いなく勝ったといえるクオリティだ。対して、NMB48チームNで、AKB48チームB兼任として近野のチームメイトでもあるのが、“みるきー”渡辺美優紀。入浴を「ちゃぷちゃぷ」と表現し、その入浴音がシングル「ヴァージニティ」に収録されるまでに。今回はそのちゃぷちゃぷを思わせる衣装で参戦。だが、近野がチョキで勝利をさらった。ファンの心を巧みに操る“釣り師”みるきーも、じゃんけんの神を釣ることはできなかったようだ。 ○阿部マリア vs 入山杏奈× 10期ラブラブ対決  10期の同期で、相思相愛な2人がガチンコ対決。長い手足を生かしたダンスのテクニックはAKB48屈指との呼び声高い阿部マリア。アニメ好きな美形少女で、女優としての才覚を発揮しつつある入山杏奈。「真夏のSounds good!」で選抜に初参加した点でも共通する2人の対決は、1回のパーでのあいこを経て、阿部がグーで勝利。そこから阿部は鈴木紫帆里との高身長対決を制した。「あんにん(入山)やしほりん(鈴木)の思いを背負って頑張りたいと思います」と負けた仲間の無念さを抱えながら、次の戦いに挑む決意を告白。普段は話し下手だが、ここ一番で彼女の胸にある熱い思いを吐露した。続いて、グラビアで新境地を見せつつあるSKE48・上野圭澄にも勝利。だが、トーナメントの番号でグループ名である48を引いていた横山由依に敗れ、結果6位となった。6位の位置で活躍すれば、阿部のダンスはさらに脚光を浴びることとなるだろう。 ○柏木由紀 vs 肥川彩愛× 真のゆきりん決定戦  全世界待望の好カードが実現!! アイドルの申し子・柏木由紀と、彼女に憧れる“なんばのゆきりん”肥川彩愛が正面対決。肥川は、昨年のじゃんけん大会でNMB48でも入っていない選抜入りを経験。それ以降、グラビアでも注目され、チームMの「アイドルの夜明け」公演では柏木がかつて担当していたポジションを任され、「口移しのチョコレート」を披露している。  今回のじゃんけん大会も、NMB48の予備選を勝ち抜いて武道館に現れ、この日は水着姿に「エロい人」のたすきを着けて衝撃参戦。1回戦では、柏木の王子様・宮澤佐江と肥川の柏木をめぐる戦いに勝利し、いざご本尊と対戦。  自分を尊敬してくれるメンバーを「柏木チルドレン」として大切にする柏木だけに勝利を譲るかと思いきや、じゃんけんではチョキでのあいこを経て、再びチョキで肥川を下した。柏木は過去2回、1回戦で敗退しており、じゃんけん大会での勝利は今回が初で、自ら大いに目をひんむいて驚き、母親譲りのリアクション大魔王っぷりを発揮。柏木は事前に「ゆきりんは一人だということを証明したい」と語っており、“オリジナル”のアイデンティティにこだわる姿勢は揺るがなかった。  そこから、柏木は鈴木まりやとのチームB対決にも勝つも、新チーム体制で同チームとなる島崎遥香に敗れてしまった。大会終了後の会見で、柏木は「第1回優勝のうっちー(内田眞由美)もいるし、麻里子様(篠田麻里子)もいるし、センターがぱるる(島崎)で、今までで最強の選抜だと思います」と各媒体が見出しにしやすいキャッチーなコメントを即答。この頭の回転の速さこそが、彼女が握手会でファンから即座に振られた話題に的確に返答する“握手会の女王”として、君臨し続ける理由なのだ。 ○中村麻里子 vs 松井珠理奈× 品行方正・生真面目対決 akb_jnkn03.jpg  チーム4のお母さん役でGoogle+で自分へのクレーム(ダメ出し)を求めるなど、向上心を持つ中村麻里子と、15歳にして何事にもブレないその圧倒的な存在感はもはや“1000年に一人の逸材”かもしれない松井珠理奈が対戦。SKE48加入と同時にセンターに抜擢された伝説の「大声ダイヤモンド」のブレザー衣装で、前髪も切って挑むが、パーのあいこが2度続き、珠理奈がグーに変えるが、中村はパーのままで勝ったのだった。やはり、珠理奈という人はじゃんけんでも、ブレてはいけないのだろう。だが、珠理奈は「やっぱり麻里子は強い」と、尊敬する篠田麻里子も絡めて、中村を絶賛。ステージから階段を下りる際には、互いに譲り合い、中村を先に行かせる器の大きさと気遣いを見せた。  中村は続いて、総監督・高橋みなみにも勝利し、初の選抜入りを果たすが、チーム4の仲間・島崎遥香の運には勝てず、結果8位となった。 <3回戦> ○梅田彩佳 vs 小嶋陽菜× 女神の記録を打ち破った“女・有吉”梅田彩佳 akb_jnkn04.jpg  同学年で、新チーム体制でチームBになる2人の運命のバトル。インディーズデビュー曲「桜の花びらたち」から30枚連続で選抜入りというAKB48唯一の伝説を残してきた小嶋陽菜。過去の2回大会で、占い師のタパリヤ・ラムメスから赤い服を着ることを提案され、今回は自らプロデュースした赤のドレスに加え、セクシー伝道師・おかざきななから伝授されたセクシーじゃんけんも武器に参戦。1回戦で、サマンサタバサのゴルフウェアで参戦した“ごるふなでしこ”山内鈴蘭を破り、AKB48チームA兼任も決まった“なんばのヘタレ”NMB48・小谷里歩が、彼女の名言「囲まれてしまった」とばかりに武道館の雰囲気に圧倒される中、2度のあいこを経て小嶋が勝利。そしてコマを進めた選抜入りを決める3回戦で、梅田彩佳と対決。 akb_jnkn05.jpg  梅田は足の骨折で地元・福岡での療養生活から復帰しながらも、AKB48冠番組には出られない日々があった。その分、公演を愛し、ファンを思い、地道に努力を続けてきた梅田。昨年の第3回総選挙で22位となり、アンダーガールズのセンターを担当。さらに勢いに乗り、今年の総選挙では16位で見事選抜入りを果たした。そんな梅田は1回戦は対戦相手のHKT48卒業に伴い、開催された敗者復活戦で勝ち残った下野由貴に勝利し、ついに小嶋と対戦。小嶋はドラマ『メグたんって魔法つかえるの?』(日本テレビ系)の衣装に着替えて参戦。同学年ながら歩んできた道の大きく異なる2人の戦いは、栄光をつかむがごとく開いた手のひらのようなパーで、梅田が勝利を手に入れたのだった。続いて、仁藤萌乃とのチームK対決には敗れたが、再び選抜入りを果たした梅田。『有吉AKB共和国』(TBS系)で、芸人・有吉弘行が、梅田が出るたびに「梅ちゃんじゃん」と親しげに話すことで知られているが、それは09年10月~10年3月放送の『崖っぷち』(同)で共演していた縁があっただけではない。実は梅田は“女・有吉”なのだ。有吉自身は猿岩石解散後、不遇の時代があり、“おしゃクソ事変”で再ブレイクし、今の地位を築いた。梅田も骨折と活動休止を経ながら、大好きなダンスで次第に道を固めてきた。2人とも、一度地獄を見てそこからはい上がってきた強さを持っており、その点に有吉がシンパシーを感じているのだろう。 <ベスト16> ○木本花音 vs 竹内美宥× AKB48×SKE48『マジすか学園3』ギラギラ対決 akb_jnkn06.jpg  SKE48チームEのエース・木本花音と、ドラマ『マジすか学園3』(テレビ東京系)で共演する竹内美宥の対決。同作ではチームハブとチームマングースの対抗組織に属しているが、対戦ではその戦いを思わせるギラギラした熱い瞳で木本は竹内を見つめ続けた。木本は、チームメイトの高木由麻奈を破って勝ち抜いており、その仲間の思いも背負うようなSKE48らしい熱い戦いだったが、残念ながら、木本は敗れ、竹内が7位となった。SKE48では玉のような汗をかくパフォーマンスで選抜常連の木本。じゃんけん大会での選抜入りを見事果たし、彼女が全国区で“いつかギラギラする日”も来るはずだ。 ○篠田麻里子 vs 前田亜美× チームAの最年長・最年少のモデル対決 akb_jnkn07.jpg  チームAの最年長と最年少で、高身長の2人が対決。前回覇者の“上からマリコ”篠田麻里子は今回も強かった。1回戦では幼稚園児姿で現れた大家志津香と対戦し、同じ福岡出身で、かつて大家が研究生セレクションで落ちかけた際に、スタッフに大家の努力を伝え、残留させたというエピソードもある両者の関係。勝負は篠田はパーで一発勝ちとなった。続いて、篠田は、“ザ・負けず嫌い”田野優花にも勝利し、「ごめんね」とつぶやいた。  一方、3年連続の選抜入りを目指す前田亜美は灰をかぶったシンデレラ衣装で参加し、森川彩香、大島優子を打ち負かしてコマを進めた。第1回で前田敦子、第2回で大島、指原莉乃に勝ち、“太田プロキラー”ぶりは健在。そうして篠田と亜美が対峙するが、亜美は白いドレスにお直しし、灰かぶり姫からシンデレラガールにリニューアル。壇上までの道をランウェイかのように颯爽と現れた両者だが、篠田がこん身のパーで勝利をもぎ取った。 <ベスト8> ○仁藤萌乃 vs 篠田麻里子× 3代目チームAのキャプテン×現場監督対決 akb_jnkn081.jpg 「やれって言われて、やらない人嫌いだから」を行動指針とし、先輩にもガツンとモノ申すメンタルの強さを持つ仁藤萌乃。消しゴムはんこの名人で書道4段、現在はミサンガ作りにハマり、ネイルやアクセサリーも自作するなど多彩な才能を持つ。じゃんけん大会では、2年連続初戦敗退だった仁藤だが、今回は1回戦で高城亜樹に勝つと勢いに乗り、仲川遥香、梅田彩佳に続き、篠田麻里子と対戦。篠田、仁藤といえば、『週刊AKB』(テレビ東京系)の「ドッキリ女学園」で波乱を呼んだ2人。だが、両者の仲は良好で、今回もベスト16の壇上で横になり、談笑を続けていた。そんな2人の戦いは互いに目を見つめ合う中、一瞬、仁藤が微笑むが、篠田はキリッと再び目ヂカラを強め、火花を散らした。 akb_jnkn082.jpg  結果、仁藤がパーで一発で勝利をもぎ取り、両者は熱いハグを交わした。新体制の同じチームAになり、キャプテンになる篠田と、篠田、総監督・高橋みなみの不在の際には、“現場監督”として後輩をシゴくことになりそうな仁藤。2人はチームの大きな原動力となっていくはずだ。 <決勝戦> ○島崎遥香 vs 仁藤萌乃× 芸術家気質の天才×新世代ルーキー対決 akb_jnkn091.jpg  『芸能界特技王決定戦TEPPEN』(フジテレビ系)で、芸能界書道ナンバー1に輝いた際の衣装で参戦した仁藤萌乃は、前回覇者・篠田麻里子、第1回優勝者で同期の内田眞由美も破り、5戦連続パーで一発勝利。ついに決勝戦までコマを進めた。 akb_jnkn092.jpg  彼女が対戦するのは、次世代エース候補の島崎遥香。ダンスのキレもお辞儀の角度も甘く、“ぽんこつ”と評される。そんな彼女には苦い思いをした時期があり、当時研究生10人が出演したCMに自分は起用されず、軽度だが、円形脱毛になった過去を明かしている。一時は卒業も考えた島崎だが、同じアイドル好きの先輩・指原莉乃には悩みを打ち明け、「指原さんは私のすべて」とGoogle+で綴ったこともある。じゃんけん大会で島崎は、第1回は当時研究生で、予備選に敗れて不参加。第2回も初戦で敗れている。だが、今回は初戦でHKT48・中西智代梨に勝ち、続いて同期の永尾まりやのチーム4対決にも勝利し、選抜入りを確定。さらに新チームBで同じチームになる柏木由紀も負かし、同期の中村麻里子、横山由依も撃破し、決勝へ出陣。  前回、前々回の覇者を破った仁藤か? 同期を3人倒して、彼女たちの思いも背負う島崎か? ついに迎えた決勝戦では、仁藤は前方と後方にお辞儀をしてストイックに“闘拳台”へ向かったのに対して、島崎は笑顔を浮かべてトコトコと舞台へ。ずっとパーを出し続けてきた仁藤に対し、島崎は永尾との対戦以外チョキを出し続けており、決勝でも両者の姿勢はそのままで、島崎が優勝を手中に収めたのだった。次世代エース候補が見事、じゃんけんの神に選ばれるかのように、センターに立つことに決定した。 akb_jnkn10.jpg 総括~運に選ばれた新エースと、タフネス“2等”萌乃……新旧世代の闘争から生まれる、新たなシナジー効果  同じグループで、1歳差ながら、まったく違う道を歩んできた島崎遥香と仁藤萌乃。9期の加入当初から「ヤングジャンプ」(集英社)の表紙に選抜常連メンバーと共に参加し、一時的に辛酸を舐めながらも、再び次世代エース候補となった島崎。一方、5期の中でも持ち前のタフネスはスタッフからの評価も高く、多彩な才能を開花させている仁藤。唯一起用されたシングル「涙サプライズ!」以来、実に3年ぶりの選抜入りとなった。クールな彼女だけに、この3年間はさまざまな葛藤もあったはずだが、今年はミュージカル『ピーターパン』に挑み、全力で演技と向き合い、あらためてステージに立つ喜びをかみしめた年でもあった。  両者の違いは、終了後の会見でも垣間見え、29thシングルについて聞かれると島崎は「普段、秋元(康)先生からも『ぽんこつ』と呼ばれているので、題名になりそう」とマイペースに答えると、ほかのメンバーから口々に「イヤだ~」とツッコまれた。すると、仁藤は「私はあんまりぱるるみたいにかわいいキャラじゃないので、アイドルっぽいのはキツいかな。大人っぽい曲がいいですね」と語り、両者の違いからどんな楽曲に昇華されるのか、新たな化学反応が起こりそうだ。あるいは、篠田麻里子、前田亜美、阿部マリアら高身長メンバーを生かした曲、板野友美、梅田彩佳、松原夏海らをフィーチャーしたダンスナンバーなど29thシングルはさまざまな可能性が想定できそうだ。  大会の前に披露されたのが10月31日発売の28thシングル「UZA」。「RIVER」「Beginner」「風は吹いている」とチャレンジングな曲に挑んできた秋のシングルの流れをくみ、今回の「UZA」はレディー・ガガにも通じるエレクトロニカ、あるいはエレクトロ・ポップサウンドで、AKB48史上最高難度のダンスにもチャレンジした。歌詞は前3作のメッセージソングとは違い、「最初にキスをしよう」とモラルに縛られずキスから恋を始める、情熱的で革新に満ちた恋愛を描いている。今回の披露では、間奏でストリートダンスコンテスト「JAPAN DANCE DELIGHT」の2011年度チャンピオンでもある男性7人組・Beat Buddy Boiとのコラボで、ダンスバトルのパフォーマンスも行った。曲のセンターは大島優子、松井珠理奈の“Wセンター”方式。だが、今回、前田敦子卒業後のポストエースは、明言されていない。そういう意味では、まだメンバー全員に可能性があると表現していいだろう。実力者をエースとするのか、成長をテーマとするAKB48だけに10代や研究生を起用するのか? あるいはアニメ『AKB0048』のようにセンターノヴァ(不動のエース制度)はやめ、曲ごとにセンターを変える方式になるのか? 2013年の話だが、記念すべき30thシングルに今から注目だ。  新旧世代の闘争と、海外グループへの移籍、再組閣による3代目チームの発足など、過渡期の真っただ中にいるAKB48グループ。政情不安の世の中だからこそ、人々がエンタテインメントに求める期待も大きいはずだ。総監督・高橋みなみは9月2日の劇場公演で現在のAKB48をルービックキューブに例え、「色が揃うと壊したくなりませんか? 色をグチャグチャにして、もう1回やり直したくなる、そんな気持ちです」と語った。一度組み上がったキューブをバラし、今、AKB48は新たな色を付けて、新たな組み替えを行おうとしている。その組み替えるプロセスも含めて、エンタテインメントなのだ。このキューブが次はどんな形に仕上がっていくのか? その過程で彼女たちは何を学ぶのか? おそらく多くの汗と涙を流し、痛みも伴う分、多くのものが得られるはずだ。今のAKB48に、そして今の時代にこの言葉を贈ろう。「No pain,No gain(痛みなくして、得られるものはない)」。 (文=本城零次<http://ameblo.jp/iiwake-lazy/>)

田原総一朗、茂木健一郎、小林よしのり……暑苦しすぎるオジサンたちのAKB48論争

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 橋下徹率いる「維新の会」の国政進出に、自民党総裁選、民主党代表選と、がぜんヒートアップしてきた政局。しかし、いま政治談義以上に、オヤジ論客たちの心を熱くさせているテーマがある。それはAKB48だ。  政界のご意見番・田原総一朗をはじめ、保守系論客としても鳴らすマンガ家・小林よしのり、脳科学者の茂木健一郎に池谷裕二、さらには小泉元総理の秘書官だった飯島勲(※記事参照)……。どう考えてもアイドルなんかと縁遠そうな、このコワモテな面々が、AKB48について口々に発言しているのである。しかもリップサービス的に触れたという生易しいレベルではない。  例えば田原総一朗は、AKB48劇場に足を運んでは「感動した。ハイタッチもした」と上機嫌でツイートし、目尻を下げてスーパー研究生・光宗薫とがっちり握手する写真を投稿。日常的に熱心なヲタ活動を繰り広げているのも驚きだが、それどころか8月27日の『ひるおび!』(TBS系)出演時には、「野田総理よりも高橋みなみのほうがリーダーの資質がある」「たかみなは言いたいことを言いますから」と、全力で“たかみな推し”発言を連発。「日本の未来はAKB48が担っている」とまで断言するなど、もはや痛すぎるヲタとなんら変わりがない状態となっている。  痛さでいえば、脳科学者の茂木健一郎も田原に負けてはいない。選抜総選挙について「『ガチの勝負』のすさまじさ。(中略)今の日本に、そんな勝負がどこにあるか」と、ひとりムネアツなツイートを連投。「週刊文春」(文藝春秋)が報じた指原莉乃の男性スキャンダルに対しても、「(情報提供者の元カレは)人間として最低のクズだな。おい、お前が暴露したのは、指原さんとのことではない。お前の『品性下劣』さを、世間に対して暴露したんだ」と、モジャモジャヘアも怒髪!  このほか、同じく脳科学者の池谷裕二が、後述する『AKB48白熱論争』(幻冬舎新書)の書評で「茶化されるのが恥ずかしくて『AKB48を生で見てみたい』という本音をもう3年以上隠してきた」(読売新聞9月10日付)と、“隠れヲタ”だったことをカミングアウトするなど、増殖する一方の中年ヲタ。  だが、AKB48ハマり度でいえば、なんといっても小林よしのりだろう。“AKB48は大東亜共栄圏”と英霊もびっくりな発言をしたかと思えば、柏木由紀のキスシーンPVに「間違いなくCGなり」と童貞中二史観を発動させる。  小林の重症ぶりは、中森明夫、宇野常寛、濱野智史というオッサン論客3人を招集し、AKB48を語り尽くした究極のヲタ痛書『AKB48白熱論争』にも顕著。推しメンのひとり・市川美織を指して「彼女は妖精なんだよ」とウットリしたかと思えば、またしても推しメンである大島優子のことを中森が「才能ないわけじゃん」と言うと、「そんなことないもん!」と子どものように反論。 先日の「週刊新潮」(新潮社)9月20日号の“黒い金”疑惑報道(http://www.cyzo.com/2012/09/post_11467.html)に対しても自らのブログで素早く反応し、「AKB48の創設資金が『汚れた金』だとこじつけたいらしいが、こんなに夢のあるシステムを作り上げた資金は、ありがたい資金である」と、ファン以外にはまったくフォローになっていない持論を表明。さらには、保守系週刊誌の代名詞である同誌を、かつての天敵「噂の眞相」(噂の眞相/04年に休刊)になぞらえ「奇形左翼雑誌」と痛烈に批判した。どうやらAKBの批判メディアは、すべて左翼雑誌になるらしい……。  そして、さらにこの“オジサンAKB語り”に、ついに真打ちが登場! 「次期首相」に一番近いとも目される、あの石破茂が参戦したのだ。  石破といえば、キャンディーズの熱烈なファンであることが知られているが、「週刊新潮」9月6日号にて「キャンディーズは手作り感があり良かったが、AKB48は一人で何枚もCDを買うからダメ」とAKB48を批判。防衛庁長官時代には自衛官募集ポスターのモデルにモーニング娘。を起用するなど、“モーヲタ”としても知られているが、もしかすると石破は“アンチAKB48”なのかもしれない。このAKB48批判には小林も「馬鹿丸出しのノスタル爺」「わしには石破茂が軍事プラモに、お金や、貴重な時間を注ぎ込む方が理解できない」とキレまくり。アジア問題が噴出しているこの時期に、推しアイドルで泥仕合を展開……まさしく“日本オワタ”状態だ。  しかし、オジサンが熱く語り始めたということは、ブームも終焉に向かっているという大きな印。このところのAKBは、「週刊新潮」が報じた“黒い金”疑惑に、「週刊文春」による前田敦子の合コン“尻出し”スクープと、ほころびも目立ち始めている。日本の未来を託すAKB48が落日を迎えるそのとき、オジサンたちの心中はいかに――。どうか、「ショックで心筋梗塞」なんてなりませんように! (文=須田林)