今年はオッパイ推し!? 最新ゲームと美女に胸躍る「東京ゲームショウ2012」

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 9月20~23日、日本最大規模のコンピューターゲーム総合展示会「東京ゲームショウ2012」が、千葉・幕張メッセにて開催された。  8月6日付の日経産業新聞によると、2011年の国内家庭用ゲームソフト市場は販売本数が5, 130万本(前年比18.4%減)、金額ベースでは2,746億円(13.7%減)と大幅に縮小した一方、従来の家庭用ゲームメーカーも続々とソーシャルゲーム業界に参入。KONAMIの『ドラゴンコレクション』のヒットや、家庭用ゲームでのヒットが減少してしまったスクウェア・エニックスの2011年4~12月期連結決算が、ソーシャルゲームのヒットで純利益を倍増させたというニュースが流れるなど、ソーシャルゲームはいまやゲーム業界において見逃せない存在になったといっても過言ではない。  「東京ゲームショウ2012」においても、ソーシャルゲームの躍進ぶりは止まらず、各メーカーのブースでは家庭用ゲームとソーシャルゲームが同格に(時には家庭用ゲーム以上に)扱われている場面を目にすることも少なくはなかった。  片や、頑なまでに家庭用ゲームにこだわり、ぜひとも大画面で迫力の映像を堪能したいと思わせる大作や、『モンスターハンター4』『逆転裁判5』など、人気シリーズを数多く擁するカプコンなど、ゲーマー泣かせなメーカーも存在。ソーシャルゲームと家庭用ゲームが混在する会場は、ここ数年来感じられることのなかった熱気が充満していたことも事実だ。両メディアのゲームが切磋琢磨し、業界をさらに盛り上げていってほしいものだ。  そんな「東京ゲームショウ」の目玉といえば、なんといっても各メーカーのブースで来場者を出迎えてくれるコンパニオンのお姉さんたち! 例年通りサイゾーはばっちりとその美貌を押さえてきた。  なお、今年の傾向は豊満なバストだろうか。どのブースを覗いても、立派な谷間がボン! ボン! ボン! グラマー美女たちをその目に焼き付けてほしい。
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押収されたPCには未成年とのハメ撮り動画も!? GACKT、タレント生命の危機 

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「週刊新潮」9月27日号 中吊り広告より
グランプリ 「新婚『松田聖子』と元愛人が『深夜のコンビニ』で買ったもの」(「週刊新潮」9月27日号) 佳作1 「橋下徹は日本の救世主か?」(「週刊新潮」9月27日号) 佳作2 「釈由美子は10年間GACKTの“通い妻”でした」(「週刊文春」9月27日号) 佳作3 「貫目が足りない『石原伸晃』おバカの伝説」(「週刊新潮」9月27日号)  PHP研究所へ、電子書籍の現状とこれからについて取材に行ってきた。角川書店や講談社と並んで電子書籍に熱心な出版社である。その中で、アマゾンとは契約内容の詰めを行っていて難しいところも残っているようだが、アマゾンの書籍専用端末「キンドル」がようやく10月上旬に日本でも発売されると示唆してくれた(同様のニュースは日経でも報じられている)。  だが、楽天の「kobo」がそうであるように、コンテンツの品揃えは充実したものとはいえないようだ。電子書籍に前向きな出版社がまだ少ないこと、著作隣接権などが認められないと出版社にハッキリしたメリットがないこと、プラットフォームをアマゾンに牛耳られることへの警戒感など、先行きは不透明である。ましてや出版社にとって電子書籍がビジネスになる日が来るのは、取材した感触では、まだまだ先のことのようだ。  今週は尖閣諸島をめぐる日中間の緊張が高まる中、中国の現地報告を含めて各誌大きく取り扱っている。「日本人よ、戦いますか 中国が攻めてくる」(現代)、「日中一触即発!」(文春)、「日中冷戦 経済戦争勃発」(週刊朝日)、「袋叩きにされる『日本人』現地報告」(新潮)、「中国政府が扇動する反日デモの『白髪三千丈』」(週刊ポスト)。どれも似たり寄ったりの情報で、代わり映えがしないが、朝日と現代は、下手をすると日本経済が破滅に向かう可能性があると書いている。  現代でビジネス・ブレークスルー大学の田代秀敏教授が、こう語っている。 「日本の不買運動だけでも、日本企業は恐ろしいほどの損害を被っています。たとえば中国側の発表によると、この8月の北京、上海、広州の3地点での日系企業のカラーテレビの売り上げは、前月比で東芝が40・3%減、三洋が44・3%減、パナソニックが23・4%減と著しく減少しました」  中国の日本法人が現地で部品を調達する割合は59・7%もあり、レアアースはほとんどを依存している。日中貿易の総額は約27兆円、全貿易量の約20%を占めている。このままの状態が続けばダメージは日本のほうが遙かに大きい。そう考えれば、日本が取るべき方法は自ずと決まってくるはずだと思うが。    同じ特集の中で、2週間にわたって姿を消していた習近平が、胡錦涛に「軟禁」されていたという情報を載せている。9月1日、「中央党校」という大学で行った習の挨拶が胡錦涛を怒らせたというのだ。 「中国共産党は、図らずも党の根本理論にそぐわない『失われた10年』を過ごしてしまったが、この秋からは正しい指針を持った新時代を迎えるであろう」  こう話したというのだ。つまり、胡錦涛政権時代を否定したのだから、逆鱗に触れてもおかしくはない。そのため、中南海で軟禁生活を余儀なくされていたというのである。中国内部の権力争いは、日本など及ぶところではない。これが事実だとすれば、これからも胡と習の暗闘は、江沢民と胡がそうであったように、長く陰湿に続いていくのであろう。 今週はグランプリが1本で、後はどんぐりの背比べなので、佳作3本を選んでみた。  自民党総裁選が大詰めを迎えているが、文春、新潮は石原伸晃が総裁に一番近いと考えたのか、同じようなタイトルでやっている。ちなみに、文春は「石原伸晃よ『軽くてパー』にもホドがある」。どちらも総理の器ではないという点で一致している。内容はほぼ同じだが、新潮のタイトルが優勢と見た。  パーだおバカだといわれる理由は、親と叔父・石原裕次郎の七光りのもと「他力本願」で生きてきたから哲学がない、決断ができないからだろう。  新潮によれば、1981年に慶応大学を卒業して日本テレビ報道局で記者をしていたが、当時の同僚に「仕事に対する熱意やガッツがまったくなかった」と酷評されている。運輸省(当時)を担当していた時代に驚くべきことがあったと、別の同僚が語る。 「85年8月に日航ジャンボ機が御巣鷹山に墜落した際のこと。伸晃君は休暇中の連絡先を知らせずにイタリア旅行中で、僕らは八方手を尽くして、やっと連絡をつけたのですが、彼は“あとはよろしくお願いします”と電話で答え、旅行を続けたんです。これは今もなお、日本テレビ報道局史上に残る致命的失態といわれています」  こんな人間がトップになって原発事故でも起きたら、小沢一郎のように自分だけさっさと逃げかねない。人材不足ここに極まれり。いやはや困ったものである。  佳作2は、文春が火をつけたミュージシャン&俳優GACKTの連続追及第3弾である。  もともとGACKTのファンだった釈由美子は、紹介者を入れて食事をし、早速意気投合して懇ろになったようだ。定期的に釈がGACKTの家を訪ねる“通い婚”。だが時には、運転手つきの愛車の中で、後部座席は暗幕で仕切られていたとはいえ、釈がGACKTの膝の上で○○○(本文にはハッキリ書いてある)っていた」と事務所関係者が証言している。  地下2階にはプレイルームがあり、そこで頻繁に釈を目撃したという。 「びっくりするほどいやらしいカラダをしていた」(事務所関係者)  プレイルームのテーブルにはアダルトグッズ一式が並んでいたという。その上、 「実は国税に押収されたパソコンの中には、十八歳未満の少女とハメ撮りをした動画があり、本人はそれを一番心配しています」(GACKTの知人)  ここまで醜聞がダダ漏れするのは、身近にいた人間が離れ、取材に答えているからであろう。GACKTのタレント生命は絶体絶命のようだ。  連載といえば、新潮の「秋元康研究」第2弾は、秋元の想像を絶するギャンブル好きに焦点を当てている。ルーレットに、一度に300万円賭けるそうだ。秋元の仕事仲間は「ラスベガスでトータル15億円も負けた」と、10年ほど前に秋元が漏らしていたと話している。そうした「疑惑」に対して秋元は、15億円なんてないと否定している。だが、一ケタの億単位で負けたことはあるのではないかと聞かれ、こう答えている。 「それは……累積だったらあるかも知れない。ただ、それも、金額とかは言いたくないんですよ。書き方や読み手によっては、すごい湯水の如くお金を使う人にも見えてしまうでしょうし……」  どう言い訳しても、そう見えてしまうのは当然であろう。少女たちから吸い上げた大金がギャンブル場に吸い込まれていくというのは、何か一幕ものの喜劇を見ているようで、もの悲しい。  橋下徹大阪市長の「日本維新の会」はまだそれなりの人気を保っているようだが、現代を除いては、多くの週刊誌が反橋下のようだ。今週は文春でもやっているが、これも新潮のほうが性根が据わっている。  新潮では、橋下が司法修習生を終え「イソ弁」として所属していた事務所の樺島正弁護士が、橋下のことをこう語っている。 「橋下は本質的には弁護士という職業を嫌っていたと思います。彼は弱い者の側に立つのが嫌いです。(中略)彼は、弱い人間を見ると腹が立つのだと思います。自分はそういう苦境から這い上がってきた。だから、負けたままの人間には虫唾が走るのでしょう」  また、「日本維新の会」が経済だけでなく、教育などあらゆる分野で競争を加速させると言っていることに、榊原英資元大蔵省財務官はこう批判する。 「話が逆。いま、日本に限らず、世界の政治家がやらなければならないことは、先ほども触れた格差是正なんです。非正規雇用者をどう減らすかといった課題が政治に託された大きな責務なのに、競争を煽り、格差を拡大させてどうするんですか。総じて『維新八策』は、各論なき総論でスローガンの羅列。いくら総論を訴え続けても、各論がなければ実現まで辿り着けません」  作家の佐藤優は、韓国大統領の竹島上陸にからんで、慰安婦問題にも言及したことを、こう難じている。 「慰安婦問題で、韓国に向けて『論戦したらいい』と言い放ちましたが、そんなことを始めたら収拾がつかなくなります。また、『強制連行があったかどうかの確たる証拠はなかったというのが日本の考え方だ』とも述べていますが、日本政府の考え方、すなわち河野談話では、強制を認めている。聞きかじりの耳学問で、外交ブレーンがいないのでしょう」  さらに、3ページにわたって橋下全語録をやっている。尊敬しているのが、ゴキブリなんだそうだ。 「僕が虫の中で一番尊敬しているのはゴキブリ。新聞紙を丸めたら後ろにパッと逃げる。危機感がすごい」  だが、不思議なことに現代でも取り上げていたテレビタレント時代の発言、「徴兵制賛成」「核兵器を持て」という重大なものが抜けているが、どうしたのだろうか? もしかして、新潮はそれについては賛成なのだろうか。  今週の栄えあるグランプリに輝いたのは、あの松田聖子を徹底して追いかけた新潮の記事。書き出しはこうである。 「9月9日、日曜日。東京・有楽町の『東京国際フォーラム』では、熱いステージが繰り広げられていた。米ジャズ界の大御所として知られるボブ・ジェームスがメインを務めた『東京JAZZ』。その終盤、スペシャルゲストとして松田聖子(50)が登場したのだ。そして1時間あまり、純白のマーメイドドレスでジャズナンバーを熱唱。左手薬指には、大きなシルバーリングが光っていた。   終演後、都心のホテルで関係者と会合をし、日付が変わった午前1時前。後部座席に聖子、助手席に男性マネジャーを乗せた迎えのワンボックスカーは、自宅のある世田谷区成城方面に走り出す。(中略)  が、車は何故か自宅近くのコンビニ駐車場に吸い込まれていく。(中略)大きなマスクで口を覆ってはいるが、紛れもない聖子本人だ。そして助手席のマネジャーを従えて、店内に入っていく。(中略)2人はカップの冷やし中華などが並ぶ棚の前で立ち止まり、しばし思案……。  すると今度は、お隣のおにぎり棚に移動し、再び思案。(中略)傍から見ている限り、まるで恋人同士かおしどり夫婦にしか見えない。(中略)結局、カゴには冷やし中華とおにぎりが2個ずつ」  天下の聖子が新しい夫のために買ったのがこれか? だが、事実は小説より奇なり。その後、2人は聖子の自宅である豪邸へ帰り、聖子はその中へ入り、マネジャーは隣の2階建ての民家に入る。な~んだ、それだけか。  ところが新潮によれば、この2つの建物は奥で行き来できるようになっていて、「その夜、両方の電気はそのまま消えた」というのである。意味深な書き方である。  聖子が慶応大学病院歯科・口腔外科の河奈裕正准教授と3度目の結婚をしたのは6月。 仲睦まじく冷やし中華とおにぎりを食べたのかと思いきや、自宅には夫の影が見えないというのだ。しかも、コンビニへついていったマネジャーは8年越しの聖子の愛人で、結婚するのは彼とだろうと周囲で思われていた人物なのだ。 「結婚してみたものの、マネジャーと聖子の関係にも頭を痛め、早くも別居しているのではという見方すらある」(芸能デスク)  河奈准教授はもともとプライベートなことは明かさないタイプだったそうであるが、それにしても新妻を放っておいて、どこへ隠れているのだろう。  さらに河奈の父親は取材に対し、聖子が夫の実家に挨拶にも来ていないことを認めている。奇妙な夫婦生活だが、松田聖子らしいともいえる。グラビアに写っているコンビニでの2人の仲睦まじい姿を見ていると、恋多き女の面目躍如である。  彼女のような「自立した女」を女房にするには、よほど寛容で剛胆な男でないと務まらないだろうが、これまで彼女が相手にしてきたのはそれとは正反対の男たちである。オスを食ってさらなる高みを目指すからこそ、中年のオンナたちにはたまらない格好いい存在なのだろう。聖子、健在である。  (文=元木昌彦)
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撮影/佃太平
●元木昌彦(もとき・まさひこ)
1945年11月生まれ。早稲田大学商学部卒業後、講談社入社。90年より「FRIDAY」編集長、92年から97年まで「週刊現代」編集長。99年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長を経て、06年講談社退社。07年2月から08年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(2006年8月28日創刊)で、編集長、代表取締役社長を務める。現「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催、編集プロデュースの他に、上智大学、法政大学、大正大学、明治学院大学などで教鞭を執る。 【著書】 編著「編集者の学校」(編著/講談社/01年)、「日本のルールはすべて編集の現場に詰まっていた」(夏目書房/03年)、「週刊誌編集長」(展望社/06年)、「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社/08年)、「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス/08年)、「競馬必勝放浪記」(祥伝社/09年)、「新版・編集者の学校」(講談社/09年)「週刊誌は死なず」(朝日新聞社/09年)ほか   

シエラレオネの国境なき医師団が見た『世界で一番いのちの短い国』

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『世界で一番いのちの短い国』(小学館)
 世界で1、2を争う長寿国、日本。平均寿命およそ80歳と、驚くべき長生きぶりだ。その半面、医療費の増加が社会的な問題となっており、贅沢な悩みではあるが、手放しでは喜べない状況でもある。  では、その間逆、世界一寿命の短い国はどこか? それは、この『世界で一番いのちの短い国』(小学館)の舞台となる、シエラレオネ共和国。西アフリカにある、北海道と同じ面積ほどの小さな国で、人口は約600万人。この国の平均寿命はわずか47歳で、世界最短。乳児死亡率も世界ダントツの1位だ。そのため、国連やWHO(世界保健機関)から、常に注目されている。  なぜ、そんな事態に陥ってしまったかといえば、この国にダイヤモンド鉱山があったばかりに利権争いが起こってしまったからだ。お隣の国、リベリアの大統領が悪知恵の働く人で、まともに攻めたのでは国際社会の非難を浴びる。だから、シエラレオネ国内に内戦が起きているように見せるため、「この国は腐っている! 賄賂ばかりだ。新しい政府をつくろう!」と呼びかけ、ダイヤモンド鉱山を支配下にした。  慌てたシエラレオネの政府は、国連に援助を依頼し、現在は西側が政府軍、東側がリベリア軍の支配下で、一応、停戦状態となっている。  本書は、著者の山本敏晴氏が、そんな予断を許さない状況の国に、国境なき医師団のひとりとして飛び、半年間に渡り医師を務めた記録だ。  少し話はそれるが、そもそも国境なき医師団というと、どんなイメージがあるだろうか? わたしは、「途上国の人々のため、国際協力のため、プライベートを捨て懸命に働くとっても偉い人」というイメージが“以前は”あった。けれど昨年、イランへひとり旅に出た時に、本物の元・国境なき医師団の医師に出会って度肝を抜かれた。  出会った場所は安宿で、その人物はとにかくお金がなかった。着るものは、現地の人に“かわいそうがられて”もらったジャケットに、冬なのに東南アジアのような巻きスカート。以前、同僚とケンカして相手を殴って、何千万もの賠償金を要求されている上、無一文なのに、今度は「イラクに行きたいから、お金を貸してほしい」と、日本人旅行者に拝み倒す。人の話をまったく聞かず、誰かと話していても、平気で自分の話を続けるこの男に出会い、とんでもない人が医師をしているものだと、心底驚いた。  もっとも、そんな人でも、やはり医師としてはちゃんと働いているようで、写真を見る限り、現地の人になじみ、頑張っている様子がうかがえた。旅行者から借りたお金も、彼の「愛人」の援助で返済していたようだし。  本書でも触れられているが、ひと口に医師といっても、みんながみんな神様のような心優しさを持っているわけではなく、ただの旅行好き、もう帰る場所がないなど、さまざまな理由で働いているのだ。  ただ山本氏は、「本当に意味のある国際協力とは、どんな形なのだろうか?」と考える、超のつくマジメなお方だ。診療に際して現地の人が安心するようにと、文字が存在しない現地語のティムニ語という言葉を耳で覚えた。 「チョーピア・オワンタ?」(子どもの調子はどう?) 「ムロ・タリン・タムン?」(何歳なの?) 「ンゲ・スガワ?」(子どもの名前はなんていうの?)  カタカナにするとかわいくて面白い言葉に見えるが、実際に覚えるとなったら、文字がない=辞書がないので、もう大パニック以外の何ものでもないだろう。  また、国境なき医師団の仕事は医療行為だけではない。まったく医療が機能していない国に医療システムを確立させ、機能させるところから始まる。  たとえば、シエラレオネは13州あるから、真ん中に大きな病院をつくって、その周辺に5つの診療所をつくろう……など、建設予定地を決めるところから始まり、建設するとなれば、「病院を運営させてください」と、地域のドンにお願いに行く。地域の人たちに受け入れてもらえなければ、追い出されてしまう。  さらにシエラレオネでは、10年以上にわたる内戦で医師や看護師がみんな国外へ逃げ出してしまっていたので、現地スタッフの多くは普通の一般市民。そのため日々、基本的な教育をしていくことも必須で、看護の授業も行い、その仕事量といったら普通の医師とは比べ物にならないだろう。  本書は、リベリア軍側の残虐行為で指や四股を切断された人などの話も出てくるが、感情が落ち込むような重たい本ではない。それは、山本氏の“悲惨さを誇張して見せれば見下す人が現れてしまう”という信条にある。彼らの国にも素晴らしい歴史があり、先進国と対等の尊厳がある、と。だから、どれほど悲惨な状況でも、さらりと書かれている印象だ。また、マジメな話の間には身の回りで起こった笑い話がちりばめられているので、肩肘張らずに読むことができる。  なぜ、シエラレオネでは長生きができないのか? そして、なぜこの日本で、わたしは当たり前のように、“死なずに”今まで生きているのか。それをこの本を通して、自然と考えさせられる。 (文=上浦未来) ●やまもと・としはる 1965年宮城県仙台市生まれ。医師・医学博士・写真家・国際協力師。南アフリカにて人種差別問題に衝撃を受け、中学生の頃から数十カ国を撮影。「本当に意味のある国際協力」について考え続ける。2000年より数々の国際協力団体に所属、アフリカや中東で医療援助活動を行う。2003年より2年間、国境なき医師団・日本理事。2004年、東京都からNPO法人の認証を受け「宇宙船地球号」を創設。「持続可能な世界」の実現を目指し、世界に目を向ける人々の育成を行う。

読者にも好評! 都条例の不安の中で生まれた前代未聞の「18禁BL」がもたらす可能性

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リブレ出版公式サイトより
 男性同士の恋愛やセックスを描くボーイズラブ(BL)マンガ。従来、男性向けと違い、18禁表示を行ってこなかったこのジャンルに堂々18禁を看板に掲げた書籍が登場し、注目を集めている。  この書籍を発行したのはBLジャンルの大手として知られるリブレ出版だ。話題のアンソロジー形式の単行本『PINK GOLD』は、「BL。なのに18禁。それって…超デンジャラス!!」をキャッチコピーに数量限定発売。BLを数多く取り扱う全国書店のほか、ネットでも販売されている。  まず気になるのは、BLジャンルでは18禁コーナーを設置していない書店の店頭で、どのように区分陳列し、販売しているかというところ。BLジャンルを多く取り扱う都内の某書店を訪れてみたところ、ほかの書籍と同じく平積みにされているが「18歳未満には販売できません」「レジで年齢をお聞きする場合がございます」という文面が記された紙と一緒にシュリンクされた状態。店頭で18歳未満が中身を読むこともできないし、対面販売のため、客が誤って購入する可能性を防ぐ十分な措置を取っていた。  この単行本が企画された契機は、一大騒動の末に改定された東京都青少年健全育成条例が施行された昨年7月のことだ。この条例は改定により「刑罰法規に触れる性交若しくは性交類似行為又は婚姻を禁止されている近親者間における性交若しくは性交類似行為を、不当に賛美し又は誇張するように、描写し又は表現する」雑誌や書籍を規制(東京都青少年健全育成審議会による不健全図書指定)できるよう求めたものだが、「規制される内容が曖昧」「表現を萎縮させる」として大きな反対運動が繰り広げられる中で成立したもの。改定された条例が施行されてから一年を過ぎて、新たな条文に抵触する「不健全図書」が出ていないのは本サイトでも報じている通りだが、やはり現場での不安の声は大きかった。今回、『PINK GOLD』の編集を担当した、岩本朗子氏は語る。 「条例が施行されてから不安は拭えませんでした。作家さんの中からも『不健全指定されたらどうしよう』とか『指定されて書店に置いてもらえなかったらどうしよう』といった不安の声をお聞きしました。編集部のスタッフからも『作家さんには自由に表現してほしい。でも、作家さんに、どんな助言をすればいいのか?』という意見が挙がり、編集部内で何度も話し合いました」  岩本氏の発言からは、条例改定反対の立場の主張の一つである「表現が萎縮する可能性」が、現実のものとなっていることがうかがえる。そうした中で、流れを変えるきっかけになったのは、書店から寄せられた声だ。 「売り場担当の方から作家さん宛にいただいたお手紙の中に、『仮に不健全指定されても、返品しないで区分陳列する道を模索したい(筆者注=不健全図書指定を受けた雑誌・単行本を、即返品する書店は多い。Amazonでも、東京都で不健全図書指定を受けたものは、すぐに消える)。それが、作家さんのために自分たちにできることだから』というメッセージがありました。そんなこともあり、じゃあ18禁本を出せないかなと考えたんです」(岩本氏)  ただ、前例のない(これまで18禁扱いになっていたのは、BLかゲイマンガか判然としないものだけ)、BLに「成年コミック」の黄色い楕円マークをつけて販売することは、簡単ではなかった。まず、書店のBLコーナーに18禁の棚は設けられていない。そのため、書店で売ってもらえない可能性、あるいは店頭に並んでも女性は恥ずかしくて手に取らないのではないかという懸念があったのだ。 「まさに未知の領域ですから、まったく売れないかもしれないけど、それでも出版してみようと決まったんです」(同)  こうして始まった編集作業。18禁だからと躊躇する作家はおらず、「久々に自由に描くことができた」と喜ぶ声が多かったという。 「とにかく作家さんには自由に描いてほしいし、読者さんが望むものを作っていきたいと思っていました。もちろん、全年齢向けでも表現の部分はあまり縛りを設けず、自由なテーマで描いてください、とお願いしていますが、今回はあらためてその部分を強調しました」(同)  問題なのは性器の消しの部分だが、これもやはり未知の領域。そこで、男性向けを参考に30冊あまりを読み込んで「参考」にしたのだとか。これらのエピソードから、誰もやったことがない領域を切り開いていく作家と編集の情熱を伝わってくる。  その情熱は読者に届いているようで、ネット上や編集部に寄せられている反応は「おおむね好評」なのだとか。 「官能的な描写が読めるだけではなく、近親相姦や18歳以下のキャラクターのエッチといった全年齢向けでは描きづらくなっている作品が収録されているので、読み応えがあったという意見もいただいています」(同)  店頭での売り方についても、冒頭で述べたように年齢確認はきちんと行われているようだ。また、どこの書店でもシュリンクはかけて販売するように配慮してくれたり、店頭には並べずに引換券を置き、レジに持ってきたら渡す形で販売という書店もあるという。  また表紙デザインも、女性がレジに持っていく時に恥ずかしくないように配慮したり、男性向けにはない気遣いがなされている。ただ、男性向けと同様の「成年コミック」の黄色い楕円マークは、ちょっと違和感がある。 「女性向けの成年コミックマークを作りたいなと、デザイナーさんとも相談したんですが目立つと目をつけられるのではないかなと不安もあって……。だから、最初は男性向けと同じマークにしてみました」(同) 現在、出版社が利用している「成年コミックマーク」は遡れば、90年代前半に全国的にエロを扱う漫画が「有害」だとバッシングを受けた「有害コミック騒動」を機に、1991年に出版倫理協議会(日本雑誌協会・日本書籍出版協会・日本出版取次協会・日本書店商業組合連合会の4団体による自主規制団体)が導入したもの。賛否はあるだろうが、「18禁BL」が、今後量産されていくならば女性向けの新たなマークを導入するのは、是であると筆者は考える。8月の東京都青少年健全育成審議会ではBLから『愛玩奴隷 クライマーズハイ!』(ジュネット)が不健全図書指定を受けているし(正直、男性向けならマークをつけるレベルである)、BLもマークを導入することで、多彩な表現の場を確保できることになるのではあるまいか。来年以降、書店のBLコーナーにも18禁の棚が出現するかもしれない。 (取材・文=昼間たかし)

読者にも好評! 都条例の不安の中で生まれた前代未聞の「18禁BL」がもたらす可能性

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リブレ出版公式サイトより
 男性同士の恋愛やセックスを描くボーイズラブ(BL)マンガ。従来、男性向けと違い、18禁表示を行ってこなかったこのジャンルに堂々18禁を看板に掲げた書籍が登場し、注目を集めている。  この書籍を発行したのはBLジャンルの大手として知られるリブレ出版だ。話題のアンソロジー形式の単行本『PINK GOLD』は、「BL。なのに18禁。それって…超デンジャラス!!」をキャッチコピーに数量限定発売。BLを数多く取り扱う全国書店のほか、ネットでも販売されている。  まず気になるのは、BLジャンルでは18禁コーナーを設置していない書店の店頭で、どのように区分陳列し、販売しているかというところ。BLジャンルを多く取り扱う都内の某書店を訪れてみたところ、ほかの書籍と同じく平積みにされているが「18歳未満には販売できません」「レジで年齢をお聞きする場合がございます」という文面が記された紙と一緒にシュリンクされた状態。店頭で18歳未満が中身を読むこともできないし、対面販売のため、客が誤って購入する可能性を防ぐ十分な措置を取っていた。  この単行本が企画された契機は、一大騒動の末に改定された東京都青少年健全育成条例が施行された昨年7月のことだ。この条例は改定により「刑罰法規に触れる性交若しくは性交類似行為又は婚姻を禁止されている近親者間における性交若しくは性交類似行為を、不当に賛美し又は誇張するように、描写し又は表現する」雑誌や書籍を規制(東京都青少年健全育成審議会による不健全図書指定)できるよう求めたものだが、「規制される内容が曖昧」「表現を萎縮させる」として大きな反対運動が繰り広げられる中で成立したもの。改定された条例が施行されてから一年を過ぎて、新たな条文に抵触する「不健全図書」が出ていないのは本サイトでも報じている通りだが、やはり現場での不安の声は大きかった。今回、『PINK GOLD』の編集を担当した、岩本朗子氏は語る。 「条例が施行されてから不安は拭えませんでした。作家さんの中からも『不健全指定されたらどうしよう』とか『指定されて書店に置いてもらえなかったらどうしよう』といった不安の声をお聞きしました。編集部のスタッフからも『作家さんには自由に表現してほしい。でも、作家さんに、どんな助言をすればいいのか?』という意見が挙がり、編集部内で何度も話し合いました」  岩本氏の発言からは、条例改定反対の立場の主張の一つである「表現が萎縮する可能性」が、現実のものとなっていることがうかがえる。そうした中で、流れを変えるきっかけになったのは、書店から寄せられた声だ。 「売り場担当の方から作家さん宛にいただいたお手紙の中に、『仮に不健全指定されても、返品しないで区分陳列する道を模索したい(筆者注=不健全図書指定を受けた雑誌・単行本を、即返品する書店は多い。Amazonでも、東京都で不健全図書指定を受けたものは、すぐに消える)。それが、作家さんのために自分たちにできることだから』というメッセージがありました。そんなこともあり、じゃあ18禁本を出せないかなと考えたんです」(岩本氏)  ただ、前例のない(これまで18禁扱いになっていたのは、BLかゲイマンガか判然としないものだけ)、BLに「成年コミック」の黄色い楕円マークをつけて販売することは、簡単ではなかった。まず、書店のBLコーナーに18禁の棚は設けられていない。そのため、書店で売ってもらえない可能性、あるいは店頭に並んでも女性は恥ずかしくて手に取らないのではないかという懸念があったのだ。 「まさに未知の領域ですから、まったく売れないかもしれないけど、それでも出版してみようと決まったんです」(同)  こうして始まった編集作業。18禁だからと躊躇する作家はおらず、「久々に自由に描くことができた」と喜ぶ声が多かったという。 「とにかく作家さんには自由に描いてほしいし、読者さんが望むものを作っていきたいと思っていました。もちろん、全年齢向けでも表現の部分はあまり縛りを設けず、自由なテーマで描いてください、とお願いしていますが、今回はあらためてその部分を強調しました」(同)  問題なのは性器の消しの部分だが、これもやはり未知の領域。そこで、男性向けを参考に30冊あまりを読み込んで「参考」にしたのだとか。これらのエピソードから、誰もやったことがない領域を切り開いていく作家と編集の情熱を伝わってくる。  その情熱は読者に届いているようで、ネット上や編集部に寄せられている反応は「おおむね好評」なのだとか。 「官能的な描写が読めるだけではなく、近親相姦や18歳以下のキャラクターのエッチといった全年齢向けでは描きづらくなっている作品が収録されているので、読み応えがあったという意見もいただいています」(同)  店頭での売り方についても、冒頭で述べたように年齢確認はきちんと行われているようだ。また、どこの書店でもシュリンクはかけて販売するように配慮してくれたり、店頭には並べずに引換券を置き、レジに持ってきたら渡す形で販売という書店もあるという。  また表紙デザインも、女性がレジに持っていく時に恥ずかしくないように配慮したり、男性向けにはない気遣いがなされている。ただ、男性向けと同様の「成年コミック」の黄色い楕円マークは、ちょっと違和感がある。 「女性向けの成年コミックマークを作りたいなと、デザイナーさんとも相談したんですが目立つと目をつけられるのではないかなと不安もあって……。だから、最初は男性向けと同じマークにしてみました」(同) 現在、出版社が利用している「成年コミックマーク」は遡れば、90年代前半に全国的にエロを扱う漫画が「有害」だとバッシングを受けた「有害コミック騒動」を機に、1991年に出版倫理協議会(日本雑誌協会・日本書籍出版協会・日本出版取次協会・日本書店商業組合連合会の4団体による自主規制団体)が導入したもの。賛否はあるだろうが、「18禁BL」が、今後量産されていくならば女性向けの新たなマークを導入するのは、是であると筆者は考える。8月の東京都青少年健全育成審議会ではBLから『愛玩奴隷 クライマーズハイ!』(ジュネット)が不健全図書指定を受けているし(正直、男性向けならマークをつけるレベルである)、BLもマークを導入することで、多彩な表現の場を確保できることになるのではあるまいか。来年以降、書店のBLコーナーにも18禁の棚が出現するかもしれない。 (取材・文=昼間たかし)

「全員悪人 完結。」と言ってはみたものの……北野武監督『アウトレイジ ビヨンド』の先に何かがある!?

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『アウトレイジ ビヨンド』公式サイトより
 いよいよ北野武監督最新作『アウトレイジ ビヨンド』が10月6日に公開される。前作『アウトレイジ』の続編で、東日本大震災の影響を鑑みて約1年遅れの完成となったが、西田敏行や三浦友和ら豪華役者陣による重厚な作品に仕上がっている。  キャッチコピーは「全員悪人 完結。」。額面通りに受け取れば、続編の製作は「ない」と言っていいだろう。  だが、事情を知る関係者は「いやいや、まだわかりませんよ。ネタバレしてしまうので言えませんが、クライマックスは、とても完結といった感じではないんです。主要キャストの何人かは生き残りますからね」と明かす。  世界に名高い“北野作品”ではあるが、興行的に大ヒットと呼べるものは2003年公開の『座頭市』までで、その後の『TAKESHIS’』(05)や『監督・ばんざい!』(07)、『アキレスと亀』(08)は興行的に苦戦を強いられた。 「だいぶ赤字で、事務所の台所事情も厳しくなったとか。そんな折、得意の暴力映画に戻した前作『アウトレイジ』がヒット。特にレンタルが好調のようです。事務所的な本音を言えば、まだまだアウトレイジシリーズを撮ってほしい。そのことはたけしさんもわかっているはずです」(映画関係者)  それを知ってか、最近の北野監督の言動にも変化が……。先日行われた「第69回ベネチア国際映画祭」の公式会見で、記者から「次回作は?」と聞かれ「3本目も撮れということになりそうなので、台本を書いておいた」と発言。同事務所の森昌行プロデューサーも慎重な言い回しながら「(続編は)今回が、どの程度の成績かによる。シリーズものでは『3』があると分かると『2』はビデオで見ちゃうから。現時点で『3』製作の意思はないという建前にしておきます」と話した。  舞台裏を知る関係者は『アウトレイジ3』の製作は既定路線であると明かした上で、次のように証言する。 「おそらく今回“わざと”出番が少なかった高橋克典さんあたりが、次作のキーマンになるでしょうね。あとは高倉健さんが出るか出ないか。健さんとは先日公開された『あなたへ』で共演しているし、その縁でオファーを出せば、OKしてくれる下地は整っているからね」  18日に行われたプレミアイベントで、北野監督は「高倉健さんの任侠映画、深作(欣二)監督の『仁義なき戦い』シリーズが日本の暴力映画の歴史をつくってきた。たぶん『アウトレイジ』は新しい時代の流れをつくる」と発言。やはり“完結”ではなく“始まり”のようだ。

「六本木の黒いウワサを避けて──!?」伊藤英明 オフは海外旅行三昧でスキャンダル逃れ中?

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伊藤英明オフィシャルサイトより
 主演する公開中の人気シリーズ最新作の映画『BRAVE HEARTS 海猿』が、8月末で興行収入65億円を突破するヒット作となった伊藤英明。同作のPR活動を終えたばかりだが、休む間もなく、11月公開の主演映画『悪の教典』のPR活動が開始となる。  そんな伊藤だが、8月30日にロンドン五輪の女子卓球団体銀メダリストの石川佳純とともに出演した『とんねるずのみなさんのおかげでした』(フジテレビ系)の人気コーナー「食わず嫌い王決定戦」で、最近のオフは海外旅行三昧であることを明かした。 「コーナーの冒頭で、伊藤の大ファンである石川との収録のため、伊藤がハワイ旅行の出発日を1日ずらしたことが明かされた。とんねるずの石橋貴明から『(日本に)あんまりいないもんね』とツッコまれ、木梨憲武からは『休みとってんの?』と聞かれた伊藤は、『とってますよ。9月末もバリ島に』と答えていた。どうやら海外では趣味のサーフィンを楽しんでいるよう」(テレビ関係者)  ハワイ滞在は長期に及んだようで、今月10日に更新された親友で格闘家の秋山成勲のブログにはハワイでの伊藤との2ショット写真が掲載されたが、「秋山とは特に親交が深く、いつの間にか秋山が伊藤の所属事務所入り。昨年8月には秋山が出場した格闘技イベント・UFCの米・フィラデルフィア大会に伊藤がセコンドとして同行していた」(芸能プロ関係者)というから、仕事以外はたっぷりと海外で“充電”しているようだ。  だが、こうした伊藤の海外行脚には深い理由があるというのだ。 「伊藤は以前から夜の六本木で遊び回っているのを目撃されており、マスコミからもマークされていた。一昨年11月に歌舞伎俳優の市川海老蔵が暴行された事件でも、加害者側と海老蔵との接点として伊藤の名前が取り沙汰されており、先日逮捕された関東連合元リーダーの石元太一容疑者とも交友関係があったとされている。もともと10年ほど前には、当時は合法だったマジックマッシュルームを食べて酩酊し救急搬送された“前科”もある伊藤だけに、大作が続く最近では事務所が積極的に海外に“逃がしている”ようだ」(週刊誌記者)  来年も、三浦友和主演のテレビ朝日系2夜連続ドラマ『最も遠い銀河』の放送が控えている伊藤。しばらくは、オフの海外旅行が続きそうだ。

“黒ジャニーズ”路線が定着せず……EXILEのHIROが上戸彩との結婚に躊躇した「理由」

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ただのヤリチン軍団でしょ?
 EXILEのリーダーHIROが、かねてより交際していた上戸彩とついに結婚。なれ初めから結婚に至るまでのさまざまな情報が出ているが、結婚時期については「HIROが先延ばしにしたがっていた」との声も音楽業界内で聞かれる。 「HIROは結婚を機にEXILEのリーダーの座を降りて、総合プロデューサーの仕事に専念する心づもりでした。しかし、EXILEが09年の増員以降めざしてきた、傘下グループからもヒットを生み出す“黒いジャニーズ”路線がいまひとつ定着せず、いまなおEXILEのコンサート活動が、事務所の収益の柱となっている状態です。現在のコンサートの内容ではHIRO抜きのステージは考えられず、彼としては事務所の多角化に成功した時点で結婚&脱退を……と考えていたようですが、業を煮やした上戸に押し切られた格好ですね」(マネジメント関係者)  Jポップ界全体が不況に苦しむ中、いち早く大型コンサートに活路を見だしたEXILEは、勝ち組のひとつに数えられている。しかし、ここにきてJポップ界では、コンサート動員の頭打ちという問題に直面。すでに新たなビジネスモデルの模索が始まっており、EXILEもそれと無縁ではないという。 「EXILEのリーダーHIROは、エイベックスの松浦社長の“舎弟”出身なのは有名な話ですが、ここにきて相当なプレッシャーを掛けられているといいます。現在、エイベックスは音楽事業に依存したビジネスモデルから、映像配信や芸能マネジメントを軸とする総合エンタメ業務へと転換中です。そんな中、コンサートで大きな収益を上げ続けるEXILEは優等生ではあるものの、今後はそれだけでは十分ではありません。AKIRA主演の『GTO』(フジテレビ系)が及第点の視聴率を取ったことでタレント化路線も一応のメドが立ちましたが、彼に続くメンバーがいないという課題も残っています」(同)  かねてより音楽業界では、所属事務所社長というHIROの立場は“お飾り”的なものであり、実際の経営は同社実力者のA氏が取り仕切っていると見られてきた。こうした体制は、EXILE人気が上り坂の時期であればなんの問題もないが、仮に停滞期に入った場合には「HIROの経営手腕はやはり大したことない」とバッシングがHIROに向かう可能性がある。HIRO自身は先の見通せない音楽業界の情勢を踏まえ、ちまた言われるような「社長業への専念」には慎重であるという。 「今回の結婚では、HIROの経営者的な部分に光が当たっており、本人は内心焦っているのではないでしょうか。面倒見のいいダンス界のアニキというのが実際の彼のキャラ。辣腕ビジネスマンというのは柄ではないと思いますよ」(イベント関係者)  幸せそのものに見えるビッグカップルといえども、将来に関する不安のタネは尽きないようだ。 (文=越谷由紀)

「赤いきつね」がロボットに変形!? カップ麺が僕らのご馳走だった時代のヒーロー「テレコマ戦士」!

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アナログとデジタルの過渡期であった1980年代。WiiもPS3もなかったけれど、ジャンクでチープなおもちゃがあふれていた。足りない技術を想像力で補い、夢中になって集めた「キン消し」「ミニ四駆」「ビックリマンシール」......。懐かしいおもちゃたちの現在の姿を探る!   貧乏学生や独身社会人の主食の一つとしてすっかり定着しているカップ麺だが、自転車さえあればどこまでも遠出できた、やたらとカロリー消費の多かった幼き日の僕らにとってもカップ麺は「主食」であり「ご馳走」だった。  やたら甘いゼリーや、あまり味のしないのしいかなど、リーズナブルだけれど味もそれなりだった駄菓子に対して、カップ麺のお値段は100円くらい。そのちょっぴり割高な価格設定もさることながら、麺とスープを割り箸(もしくはフォーク)ですするというシークエンスが、食に対する満足感とロープライスな駄菓子をほおばるほかの子どもたちに対する優越感を僕たちにもたらしていた。放課後、友達と詰め掛けた駄菓子屋さんの店頭で、ガシャポンを回しながらカップ麺をすすった記憶のある読者も少なくはないだろう。  そんな子どもたちにとって身近な存在だったカップ麺が、ロボットに変形してしまう! というオドロキのおもちゃが1985年にタカラ(現・タカラトミー)から発売された「テレコマ戦士」シリーズである。  どんぶり型カップ麺から腕がニョキっと生えてロボットになるという、至極シンプルな変形ギミックながら、丸いカップから短い手足が伸びるというかわいらしさと凛々しいフェイスのギャップ。そしてリアルにプリントされたフタや手のひらサイズなど、コレクション性あふれる要素に心をくすぐられた子どもたちの間で「テレコマ戦士」は大ヒット。中でも「赤いきつね」「緑のたぬき」の2体は、シリーズ後半にパワーアップ版と称して再販されるほどの人気を誇った。
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カップ麺やお菓子の箱が……。
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なぜかロボットに変形! おもしろカッコいいぜ!
 シリーズ当初のどんぶり型カップ麺が変形する「どんぶりマン」以降も、カップヌードルのような縦長カップ麺が変形する「カップマン」、スナック菓子のパッケージが変形する「スナックマン」、ペプシコーラなどのジュース缶が変形する「ドリンクマン」、コロコロコミックなど子どもたちが大好きな雑誌が変形する「ブックマン」など続々と新シリーズを展開。最終的に55弾まで発売されるロングシリーズへと成長したのである。  余談だが、シリーズ当初はテレコマ戦士のボディにどんぶりマークの真っ黒なシールが貼られており、およそ24℃で「一味」「七味」「とうがらし」「ラー油」といったスパイスの絵柄が浮き出る仕組みになっていた。そのスパイスはじゃんけんのような四すくみの関係となっており、友達と「どんぶりマン」を使った簡単な勝負ができるようになっていたが、極意書(説明書)によると「君のアイディアでルール等を決め、君達の対決法(遊び方)を考えて遊ぼう」という、実にアナログな時代らしいゆるい記述が。  また、「スナックマン」「ブックマン」にはチョロQのようにプルバックで走行するギミックが搭載されていた。お菓子の箱や漫画雑誌が疾走する意味はよくわからないが、「とにかくロボットに何かギミックを盛り込むべし」の精神は実にタカラらしい。  このマインドがかつて「ダイアクロン」「ミクロマン」「トランスフォーマー」といった変形ロボ玩具群を生み出し、80年代後半にはアニメ『魔神英雄伝ワタル』の『プラクションシリーズ』や、90年代から現在もシリーズが続いている『ビーダマンシリーズ』などにつながっていったのではないだろうか。  ちなみに、テレコマ戦士誕生以前の1983年、カップ麺型のミニチュアを使った神経衰弱ゲーム「ぴったしめんめん」が、今はなき野村トーイより発売され大ヒットを記録していたほか、1988年には伝説の駄菓子「ケンちゃんラーメン新発売」(これが正式名称である)がサンヨー食品より新発売されていたことを考えると、やはり80年代は今以上にカップ麺が身近なおやつとして子どもたちに認識されていたように思える。
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おもちゃには極意書が付属。遊び方やほかのテレコマ戦士が紹介されている。
 片や、現在カップ麺は大人の主食として堪えられるように大型化したり、より本確的な味を求めてラーメン専門店とタイアップすることで高額商品となる一方。お手軽に子どもがおやつとして食べられる商品ではなくなりつつある。「テレコマ戦士」は、まだカップ麺がジャンクな駄菓子だった時代だからこそ生まれたキャラクターなのだろう。  昨今のリバイバルブームに乗っかって、ぜひとも復刻してほしいものだが、タカラトミーの広報担当者によると、 「『テレコマ戦士』は他社のデザインやライセンスも関わってくる商品なので、復刻は難しいんです」 とのこと。80年代こども文化をそのままパッケージングした「テレコマ戦士」をこのまま埋もれさせておくのは非常にもったいない気がするのだが、シリーズ復刻のために超えるべきハードルもまた非常に高そうである。  ところで「テレコマ戦士」という名称だが、おそらくは「テレビコマーシャル戦士」の略称なのだろう。そういえばあの頃は、テレビで新しいお菓子やカップ麺のコマーシャルが流れると、無性にワクワクしていたなあ……。  静かにたたずむ不格好なロボットたちを眺めながら、ふとそんなことを思ったりもした。 (取材・文=有田シュン) ●【バック・トゥ・ザ・80'S】バックナンバー 【Vol10】「なんでもあり」な80年代を象徴するツッパリキャッツ! なめ猫今昔物語 【Vol9】貼って貼られて貼り返されて!? 「ビックリマンチョコ 悪魔VS天使シール」今昔物語 【Vol8】 "懐かしのおもちゃ"から"スポーツ"へ 「ルービックキューブ」今昔物語 【Vol7】練り続けて25年! 家族の絆を繋ぐ遊べるお菓子「ねるねるねるね」秘話! 【Vol.6】合体のロマンに全国の男子がハマりまくった! 「合体シリーズ」「ミニ合体シリーズ」今昔物語 【Vol.5】男子だって着せ替えしたいんです、プロテクターを! 「聖闘士聖衣大系」今昔物語 【Vol.4】学校で唯一読めたコミック! 『エスパークス』今昔物語 【Vol.3】ゲームの可能性を広げた80年代のミッキーマウス 「パックマン」今昔物語 【Vol.2】世代を超えて愛される地上最速ホビー「ミニ四駆」今昔物語 【Vol.1】手のひらに広がる大冒険!「ゲームブック」今昔物語

謎の鬼才が贈る、世にもシュールな短編DVD『喜安浩平の世界』

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痩せた男A 「そっとな、そっと……」 ガッチリ男B 「最初オレがゆっくり押すから、お前は足を上げてじっとしてればいい」 痩せた男A 「あアッ――、俺、こんな態勢初めてだ……」 ガッチリ男B 「そりゃ誰だって最初は“初めて”サ……。イクぞ!」  これは男2人の逢瀬のワンシーン、ではない。俳優で声優の喜安浩平氏が、脚本・演出・出演をすべて担当したアニメーションDVD『喜安浩平の世界』(キングレコード)に出てくる第2話「はじめての自転車」での1コマである。『はじめの一歩』(日本テレビ系)や『テニスの王子様』(テレビ東京系)などを代表作に持つ喜安氏なだけに、メジャーどころを狙った作品なのかと思いきや、これがえらくやりたい放題暴れてくれているのだ。
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 全8編のアニメーションはすべて会話劇。第1話「はじめてのインタビュー」、第2話「はじめての自転車」、第3話「はじめてのお祭り」と、各話は独立しているものの、どれも“はじめての○○”がテーマになっている。どの話も淡々と進む独特の演出が目立つ中、セリフ、カメラワーク、イラスト、どれをとっても妙に力の入っているのが、冒頭の痩せた男Aとガッチリ男Bが登場する「はじめての自転車」だ。  長髪の痩せた男Aと、チョビヒゲでガッチリ体型の男Bが、(おそらく)自転車の練習をしているのであろう場面から始まる。最初の画面に映っているのは、2人の男性の肩のあたりまで。なぜか両者とも、肌を露わにしている。炎天下での自転車の練習は暑いのだろうか? *** 痩せた男A 「いいか……? そーっと、だからな?」 ガッチリ男B 「分かってるって。なんだよ、臆病だな(ウインクしながら)」 痩せた男A 「こっちは初めてなんだからな! あっちょっと! 手ェ動かしちゃダメだってば!」 ガッチリ男B 「動かしてないって。ホラ……ちゃんと支えてるよ……。間違っても手は離すなよ? どこイッちゃうか分かんないんだから」 ***  もう一度言うが、痩せた男Aの、初めての自転車の練習に、ガッチリ男Bが付き合ってやっているシーンである……たぶん。確かに、自転車の練習では後ろを支えてあげないとならないし、手をハンドルから離すと、“どこイっちゃうか分かんない”のは間違いない。甘酸っぱくいやらしい“練習”はこの調子で続く。 *** ガッチリ男B 「お前、震えてるんじゃないか?」 痩せた男A 「震えてなんかないよ(ハァハァ)」 ガッチリ男B 「頑張れ、キモチイイから……」 ***  一連の掛け合いを繰り返し、ようやく発車に成功したラストシーンで初めて、画面に自転車が映る。「登場人物のセリフは全部、“自転車の練習”でのセリフでしょ? 何か?」と喜安浩平氏の高笑いが聞こえてきそうである……。  しかも、この「はじめての自転車」のみ、第2話、第5話、第8話に収録されている3本立てのシリーズモノ。ただでさえこの手のネタは扱いがナイーブだというのに。もしかして、DVDタイトルの“喜安浩平の世界”って、そういうこと? そういう、新しい世界へご案内ということ、なの……? (文=朝井麻由美)