「ずっとフォローしてきたのに」酒井法子の復帰報道 サンミュージックは寝耳に水だった……

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本人はしれっとした顔をしてますが……。
芸能取材歴30年以上、タブー知らずのベテランジャーナリストが、縦横無尽に話題の芸能トピックの「裏側」を語り尽くす!  9月21日付のスポーツニッポンが1面で報じた「酒井法子、12月舞台復帰」の報。しかし、復帰をサポートしているはずの前所属事務所「サンミュージック」は寝耳に水だったという。こんな状況で、本当にこの復帰劇は報道通りに進むのだろうか?  この記事を担当した記者は、芸能界の実力者といわれている大手プロオーナーの子飼いとウワサされる人物。また、ほかの新聞社には、昨年、酒井が中国の麻薬撲滅キャンペーン“禁毒大使”を任命された時に、日本側の代理人を務めた芸能プロ経営者・K氏サイドから、スポニチと同じような復帰情報が寄せられたという。ゆえに、この復帰報道には、実力者とK氏が糸を引いているという情報もまことしやかに流れているのだ。  これが事実だとすれば、酒井を3年間も陰ながら支えてきたサンミュージックを蚊帳の外に置いたまま、復帰の話が進められていたことになる。しかも、酒井からはサンミュージックに、この件に関しての連絡がないというのだから、酒井の人間性を疑いたくなる。  2009年8月に酒井は覚せい剤取締法違反で逮捕。サンミュージックは断腸の思いで酒井を解雇した。サンミュージックに代わって、酒井の後見人としてマスコミの窓口になったのが、継母と古くから親しい関係にあった建設会社の故・富永保雄会長だった。そこで、サンミュージックは執行猶予が明ける12年11月を目処に、富永会長と一緒に酒井の復帰をサポートすると公言した。  その間、酒井を更生させるために、介護を学ぶ大学探しなどに奔走したのは酒井の“芸能界の育ての親”といわれるサンミュージック・相沢正久社長だった。  その後、復帰を焦るあまりに富永会長が独断で物事を進めようとする勇み足もあったが、サンミュージック側は、復帰をサポートするという気持ちに変わらなかった。昨年には、酒井のデビュー当時のサンミュージックのスタッフで、同プロ退社後、海外で働いていたH氏が帰国。サンミュージックの意向もあって、H氏は酒井の個人事務所で働きだしたという。  ところが、今年5月に富永会長が急死。酒井サイドからは、訃報の知らせがあったきり、サンミュージックには連絡がないという。  執行猶予明けも近いのに一切連絡がないということで、サンミュージック関係者が心配している最中、突然、スポニチが「12月舞台復帰」を報じたのだ。報道によれば、H氏が立ち上げた事務所に所属して復帰するという。それならなおさら、サンミュージックに事前に話を通すべきではないのか?  何か通せない理由があるからだと勘ぐりたくなる。前述した復帰の背後で実力者とK氏が糸を引いているという情報が信憑性を帯びてくるではないか。“復帰利権”を手にしたい彼らにとって、サンミュージックが間に入ると面倒が増えるわけだ。  酒井は、あれだけの迷惑を被りながら、復帰に向け陰ながら支えてきた前事務所を無視し、復帰利権に目が眩んだ輩にそそのかされて、復帰を強行しようというのか。そうだとすると、酒井の復帰は多くの業界関係者には歓迎されないものになるだろう。 (文=本多圭)

竹島問題で『紅白』出場にも黄信号のK-POP 母国では「文化に政治を持ち込むな」の声も……

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第63回 NHK紅白歌合戦
 竹島問題に配慮して、大みそかのNHK『紅白歌合戦』ではK-POP勢が排除されるとの情報が飛び交っている。NHKの松本正之会長が6日の定例会見で『紅白歌合戦』に言及したことを受けて、同番組の制作会社の幹部による「K-POPの歌手らが出演すると、視聴者の反感が憂慮される」とのコメントが報じられたことが発端だ。 「昨年はK-POPブームの余勢を駆って東方神起、少女時代、KARAの3組が出場しましたが、少女時代などは過去に『独島は韓国の領土』と言ってはばからなかったですし、そりゃ視聴者の反感を買うでしょうね。特に、今年はロンドン五輪も開催されて、国民の愛国心も醸成されていますから、K-POP枠がゼロということも十分考えられます。まあ、そうなってくると、日本での活動に配慮して反日的な発言を控えているKARAのようなグループにとっては、とんだトバッチリですが(笑)」(芸能ライター)  こうした日本の状況に対し、韓国メディアも敏感に反応。「NHK紅白歌合戦に、反韓懸念K-POP歌手の出演排除」「日本は姑息、韓国の歌手がNHK紅白歌合戦に出演禁止令」などと報じた。韓国のネットユーザーたちも、「文化に政治を持ち込む日本の行動は姑息」などと猛反発。 「どの口が言うのか、と言いたいですね。最初に領土問題を五輪サッカーに持ち込んだのは、そっちだろうと。そうでなくても、韓国ではJ-POPや日本のバラエティ番組は完全に解禁されていないわけですからね。そもそも、韓国のファンは自国の歌手が大みそかに日本の歌番組に出演することがうれしいのでしょうか? というのも、韓国にも大みそかに『MBC歌謡大祭典』という歌番組があるのですが、昨年は東方神起や少女時代、KARAが紅白に出場したため、日本で事前収録したVTRが流され、韓国のファンの不興を買ったほど。日本の番組に出演すれば怒るし、出演できなきゃできないで怒るという、もはや駄々っ子と同じですよ」(同)  もっとも、今回のK-POP排除の動きは竹島問題や李明博大統領が天皇陛下に謝罪を求めた発言の影響もさることながら、K-POP人気に陰りが見え始めていることも大きく影響している。7月に「K-POP最後の大物」の触れ込みでデビューしたWonder Girlsのデビューアルバムにしても最高位7位と、鳴り物入りだった割に振るわなかったり、7月1日に開催予定だった「K-POP IN 豊岡・神鍋高原」もチケットの売れ行きが低調で中止になったりと、かつてのブームも、いまや目を覆いたくなるような状況だ。このまま手をこまねいて人気が下落し続けるのに任せるよりも、政治問題を理由に排除されたほうが、K-POPにとって「名誉ある撤退」となるのではないだろうか?

“男たち”から愛される映画界最注目のイケメン俳優・高良健吾に飛び交う“ゲイ”説

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高良健吾公式サイトより
 2011年、中上健次原作の映画『軽蔑』に主演したのに続き、来春公開予定の、同じく中上原作、若松孝二監督の映画『千年の愉楽』にも出演する高良健吾。その縁あってか、今年8月、中上の故郷である熊野で毎夏行われる「熊野大学夏期特別セミナー」にも、わざわざ電車を5時間乗り継いで参加。「ケンジアカデミア」というイベントで、浅田彰、いとうせいこう、若松監督らと共にシンポジウムに登壇した。  もともと『十九歳の地図』などの中上作品を愛読していたという高良。シンポジウムでは、中上原作の映画に出演したことで役者として大きく成長できたという話や、自分が中上作品に参加することで若い女性にも中上を知ってもらえたら……など、大いに“中上健次愛”を語ったという。  そんな高良に熱いラブコールを送ったのが、浅田彰だ。  なんでも、07年に公開された青山真治監督の『サッド ヴァケイション』のときから高良に目をつけていたという浅田は、壇上でも「ナイフのような存在感」とベタ褒め。しかし、若松に対しては「『千年の愉楽』は洗練されすぎている」「もっと若者の無軌道な情動を描いてほしかった」といった具合に手厳しい評価。挙げ句は「高良さんだけいい」「高良さんはよかったけど、青山真治のほうが高良さんの良さを引き出していた」と高良にだけ熱視線を向け、浅田と若松監督の間に座った高良がオロオロする一幕もあったという。  このように、男からも熱烈に愛され、メロメロにしてしまう高良。確かにこの夏、ファッション誌「non-no」(集英社)の人気モデル・野崎萌香との熱愛が発覚した際も、女性ファンから悲鳴が上がるかと思いきや、ネット上では「高良ってゲイだと思ってた」「俺の高良に手を出すんじゃないわよ」などなど、“別な方向”からの意見が殺到。  そもそも、“高良ゲイ説”が流布したのは、無名時代にモデルとして参加したゲイの写真家レスリー・キーの写真集『SUPER STARS』がきっかけ。  縄のように細いふんどし一丁で股間の黒々とした茂みを惜しみなく披露し、局部を強調するようにポーズを決めた高良の写真は、もはや伝説的ゲイ雑誌「薔薇族」(第二書房)のグラビアかと見紛うほどの美しさ。六分刈りの短髪で、キリリとした目で艶めかしく挑発するそのカットに、「これは本物!」「チ●コもタマタマも写ってるわよね!?」「死ぬまでオカズにできるわ」と、ゲイ界隈から称賛を浴びた。その人気は今も衰えることがない。  ちなみに、中上がよく使った言葉に「朋輩」(ほうばい)というものがある。これは和歌山の方言で“親友、仲間”という意味なのだが、高良を重用する若松監督は、現在公開中の映画『11.25自決の日 三島由紀夫と若者たち』について、“三島というより「楯の会」に魅かれる”という旨の発言を残している。若松監督の関心は男たちのホモソーシャルな絆にあったといえるが、これは中上にも通ずる点だろう。  中上を愛し、若松監督や浅田にも愛される男・高良健吾。昔ながらの“男の絆”を体現できる役者として、これからも活躍することは間違いなさそうだ。 (文=須田林)

再放送に恵まれなかった隠れた名作も発掘! 視聴者が選ぶ「タツノコプロ名作アニメ総選挙」

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TOKYO MX公式サイトより
 見たい再放送アニメを、視聴者が投票で決める!  そんな試みがこの夏、TOKYO MXで実施された。 「タツノコプロ名作アニメ総選挙」として、タツノコプロ制作のアニメの中から選出された10作品の、それぞれ第1話を8月中に放送し、視聴者による投票数が1位になったアニメが、秋から全話再放送されるというもの。  今回のラインナップは、『マッハGoGoGo』『黄金戦士ゴールドライタン』『ハクション大魔王』『タイムボカンシリーズ 逆転イッパツマン』『タイムボカンシリーズ タイムパトロール隊 オタスケマン』『宇宙の騎士テッカマン』『一発貫太くん』『破裏拳ポリマー』『とんでも戦士ムテキング』『未来警察ウラシマン』の10作品。誰もが知っているメジャーな作品から、なかなか再放送の機会に恵まれていないような作品まで、バラエティに富んだ10作品だ。  総選挙の企画自体はタツノコプロ側から提案されたものだが、ラインナップを決定したのはTOKYO MXとのこと。同局の編成担当者に聞いた。 「これまで『ヤッターマン』や『ガッチャマン』など、人気作の再放送はやってきていたのですが、今回は埋もれてしまっているような、今までほとんど再放送されていないようなものもなるべくピックアップしたいと思いました」  その狙いは当たったようで、視聴者からの反響もかなり大きかったという。先日、総選挙の結果が発表され、『未来警察ウラシマン』が堂々の1位を獲得した。ちなみに2位が『イッパツマン』で、3位が『ポリマー』という結果。この総選挙の投票結果を踏まえ、11月からの『ウラシマン』の再放送が決定した。 「途中経過を発表させていただいたのですが、そのときは『ウラシマン』は僅差での3位だったんです。そこから票がどんどん伸びて、最終的にはブッチギリの1位でした。投票に寄せられたご意見も、作品への熱い愛が伝わるものばかり。なかなか再放送もされないものを、という当初の狙い通りでもあり、なおかつ質も高い作品が選ばれたという結果になりましたね」(同)  アニメやドラマなど、近年地上波での再放送といえば、新作としてその時期に放送されるドラマの出演者が過去に出た作品だったり、劇場版の公開が予定されているなどの「関連物件」であることが多い中、そういったしがらみの薄い、視聴者目線での今回の試みは、珍しいケースではある。前出の担当者は今後の展望について、こう言う。 「今回の総選挙のように、視聴者の皆様のご意見を尊重して、視聴者が本当に見たいものをお届けできたらと思います。今後は、タツノコさん以外の作品でもこのようなことをやってみたいと検討中です」  サンライズ総選挙や円谷総選挙など、夢が広がりそうだが、制約にあまりとらわれず、視聴者が見たい番組を見せてくれるというのは、ある意味で理想のスタイルかもしれない。

“バイオ祭り”の掉尾を飾る、CG映画『バイオハザード ダムネーション』発表会&披露試写会

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 東京ゲームショウ2日目となる21日、イベントステージでは映画『バイオハザード ダムネーション』の記者発表会が行われ、神谷誠監督と小林裕幸プロデューサー(カプコン)が登壇。ストーリーの概要やモーションキャプチャーの舞台裏、米国でのファンイベントなどについて語った。  この映画は『バイオハザード ディジェネレーション』に続く、原作ゲーム『バイオハザード』シリーズと世界観を共有するフルCG映画第2弾。ストーリーもゲーム本編とほぼ同一線上にある。  時間軸でいうと、ゲーム『バイオ4』→映画『ディジェネレーション』→ゲーム『バイオ5』→映画『ダムネーション』→ゲーム『バイオ6』の順になる。つまり『バイオ5』の後日譚(シークエル)であり、『バイオ6』の前日譚(プリクエル)にもあたる、『5』と『6』をつなぐミッシングリンク的な位置付けの作品であるともいえる。物語内の時間では『バイオ6』が2013年、『ダムネーション』はその2年前の2011年に起きた出来事を描いている。  舞台は旧ソ連圏にあるとされる架空の国家、東スラブ共和国。富裕層の支援を受ける政府軍と貧困層を核とした反政府ゲリラとの内戦が絶えないこの国に、怪物を目撃したというウワサが拡がる。  原作シリーズ2作目『バイオハザード2』の主人公であり、現在は大統領直属エージェントとなっているレオン・S・ケネディが、B.O.W.(バイオ・オーガニック・ウエポン=生体兵器)拡散の疑いについての捜査を始めようとしたところ、現地に着いた途端、米国政府と東スラブ政府の関係が決裂、作戦の中止を告げられる。しかし、B.O.W.被害が拡大することを看過できないレオンは、中止命令を無視して単独で事件の解決に乗り出していく。  同国では、B.O.W.の一種リッカーが導入され、B.O.W.を従属させることが可能になる寄生体がゲリラの切り札として蔓延、すでに首都はゾンビのようにうごめく感染者の群れに覆われ始めていた。レオンはこの事態を打開できるのか──という筋書きだ。  前作『ディジェネレーション』には登場しなかったエイダ・ウォンが、東スラブ共和国の深奥に迫りつつ暗躍し、レオンの前に度々現れるヒロイン格のキャラクターとして登場することが話題になっている。
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 エイダは『バイオ2』以来、敵か味方か分からぬ、妖しい魅力を振りまく女として存在感を放ち続けてきた。『バイオ6』にもメインキャラクターのひとりとして登場する。『ダムネーション』での、ほぼもう一方の主人公としての扱いにも納得はいく。  舞台設定を旧ソ連~東欧辺りに、とは神谷誠監督のアイデアだったという。ロケーションハンティングはウクライナ共和国で行われた。旧ソ連から東欧に到るスラブ語圏の風景がリアルに描かれ、『バイオハザード』の舞台としては珍しい香りがするが、これがかなりハマっている。  フルCG映画の性質上、演技の収録はモーションキャプチャーとアフレコに分かれる。キャストは、ボイスアクターのみならずモーションアクターも米国人だったが、言葉の壁はなかった。 「まったく英語をしゃべることができないのですが(苦笑)、役作りをしてきていただいているので、こんな感じでやってと(身振りを交えて)言うと、OK分かったと理解してくれる。非常にやりやすかった」(神谷監督)  監督自身のモーション演技もそのまま使用され、メイキング映像で確認することができるという。  身体の動きだけでなく「顔芸」も見どころだ。 「モーションキャプチャーは精度を高めるためにフェイシャル(表情)を別撮りした」と小林プロデューサーが語るように、アップのカットも密度と精度が保たれ、違和感なくスクリーンに没入できる。  特報映像は米国サン・ディエゴにて開催されたコミックコンベンションで初お披露目された。ユーザー500人を会議室に集めたパネルディスカッションでは、登場するキャラクターやクリーチャーについての質問が多かったという。  前作『ディジェネレーション』の公開後には「レオンがいるのに、なぜエイダが出ないのか」との反響があり、結果として『ダムネーション』におけるエイダ登場につながった経緯を考えると、その場でファンから吸い上げた意見は、再び今後に活かされるのかもしれない。
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『バイオハザード ダムネーション』
10月27日(土)より2D&3D全国ロードショー
配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
(C)2012カプコン/バイオハザードCG2製作委員会 <http://www.biohazardcg2.com/>
 2008年中に、鍋をつつきながら小林プロデューサーが神谷監督にオファーし、翌年から制作に着手、『ダムネーション』は3年半をかけて完成した。 「映画(単体)としてだけ見ても、すごく面白いと思います。そこは自信があります。また、ゲームの世界観をちゃんと守ったつくりになっています。ゲームファンの方が『なんだよこれ、違うじゃねぇかよ』と不満を抱くこともなく、ストレスなく見られると思います。実はこの事件を経て、『6』の世界につながったのかと見ることもできる」(神谷監督) 「実写映画はポール・W・S・アンダーソン監督が描く『バイオハザード』で、この『ダムネーション』は、ゲームがお好きで、ミリタリーがお好きで、ホラーがお好きでゾンビがお好きな神谷監督が贈る、ゲームの世界観でつくるCG映画」(小林プロデューサー)  2人の言葉にある通り、『ダムネーション』にはバイオ感が満ちている。ゲームの通りの状況設定や間のつくり方。まるで、ゲーム用のシナリオを大災難ものハリウッド映画のフォーマットに叩き込んだかのような、息をもつかせぬ勢いの娯楽作品に仕上がった。ゲームに忠実で、エンタメ映画として楽しめる。その姿勢が全編を貫いている。  この日の夕方からは、幕張メッセからほど近い、海浜幕張駅前のシネプレックス幕張にて完成披露試写会が行われた。舞台挨拶に立った2人は、それぞれ「シリーズものはパート2がいちばん面白いという持論を証明したい」(神谷)、「とにかくレオンを痛めつけて苦労させ、どう乗り切るかというところを描きたい」(小林)と、それぞれエンタメ創作のツボのような一言を残している。観客へのサービスに徹した態度が心地よい。  前作の公開時には、今作でエンディングテーマ曲を歌う土屋アンナが、女性客に鑑賞を勧めようと「怖くないから見に来て」と言ってしまったというが、『ダムネーション』試写会の席では、思わず飛び上がった来場者が何人かいた。怖いかどうかはともかく、驚きがあることは間違いない。  9月14日から公開中の実写映画『バイオハザードV リトビリューション』、10月6日に発売されるゲーム『バイオハザード6』と続く“バイオ祭り”の掉尾を飾るにふさわしい快作の公開は10月27日だ。

月面ナチスが地球侵略!? 『アイアン・スカイ』はファンからの支援金で完成したネオトンデモ映画

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月からセクシーなナチス党員と共に“第四帝国”が舞い降りて来た!
想定外のドラマが展開されるSF大作『アイアン・スカイ』。
 月の裏側にはナチスの秘密基地があり、人類への逆襲のチャンスを虎視眈々と狙っていた。そして、ついに鉤十字マークの空飛ぶ円盤が大挙してNYを襲撃! オカルト雑誌「ムー」の読者が一斉にヨサコイ節を踊りだしそうなトンデモ感溢れるSF映画、それが9月28日(金)より公開される『アイアン・スカイ』だ。ハリウッド産のSF超大作かと思いきや、そうではない。フィンランド、ドイツ、オーストラリアによる合作映画。おバカ映画のふりをして、米国が牛耳る国際社会を痛烈に風刺した超ブラックコメディなのだ。そして、注目すべき点がもうひとつ。総製作費750万ユーロ(約7.5億円)のうち100万ユーロ(約1億円)は、特別映像を見たファンたちの支援金が占めているという点。ユーザー参加型のニュータイプな映像コンテンツとしても話題となっている。お台場で開かれた「フィンランド映画祭」に参加するためティモ・ヴオレンソラ監督が来日。メタルバンドのボーカルでもあり、ノリのいいティモ監督にいろいろと聞いてきました。 ──はるばる北欧からお疲れさまです! フィンランドというとムーミンかアキ・カウリスマキ監督ぐらいしか知らない日本人にとって、『アイアン・スカイ』みたいな型破りなSF映画の登場には驚きましたよ。 ティモ ハハハ、フィンランドのイメージってだいたいそんな感じだろうね。今でもアキ・カウリスマキ監督はフィンランド映画の最高峰にいる人だよ。そういうフィンランド映画の中にあって、『アイアン・スカイ』は従来のイメージから大きく掛け離れたものだろうね。『レア・エクスポーツ 囚われのサンタクロース』(10)って作品もかなりブラックなコメディだったけど、少しずつフィンランド映画は変わってきているところなんだよ。 ──『アイアン・スカイ』はパッと見、ハリウッドのSFアクション超大作かと思わせますけど、ナチスをネタにした超ブラックな政治コメディであることに途中から気づいて、またまた驚きました。 ティモ そうなんだよ。月にナチスの残党の秘密基地があって地球に攻めてくるというアイデアは脚本家と一緒にサウナ風呂に入っているときに思い浮かんだんだけど、それだけじゃ物足りないと思ったんだ。ただのSF映画にするつもりはなかった。当初からブラックで社会風刺の効いた内容にしようと思っていたんだよ。『博士の異常な愛情』(64)や『スターシップ・トゥルーパーズ』(97)なんかのイメージだね。あの2つの作品もSF映画ではあるけれど、当時の社会情勢を痛烈に皮肉っているよね。
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フィンランドから来日したティモ監督。
知性とエネルギッシュさを感じさせる、身長198cmの大男です。
■現在の社会情勢は、ナチスの時代にそっくり! ──『アイアン・スカイ』には、スタンリー・キューブリックやポール・バーホーベンといった巨匠たちへのオマージュも込められていたんですね。舞台設定は2018年。戦争好きな米国の女性大統領は、不適切発言の多さで知られるサラ・ペイリン共和党議員がモデルですか? ティモ アハハ、やっぱり似てる? いやいや、特定の個人をモデルにしたとは、監督であるボクの口からは言えないよ(笑)。多分、似ているのは偶然じゃないかな〜。米国大統領を痛烈にコキ下ろしている内容から、ボクのことを米国嫌いだと思うかもしれないけど、実はボクは米国のことが大好きなんだ。米国のポップカルチャーに触れて育ってきたわけだし、米国人のおおらかな気質は大好きだよ。でも、米国の外交政策だけは別。“世界の警察”であらんとして、諸外国の問題に次々と介入していく。そういう海外に対する高圧的な外交姿勢は大キライだね。米国に対してはLOVE&HATEな感情を持っているよ。でも、今の国際社会で問題なのは、米国だけじゃないと思う。世界全体の問題じゃないかな。今の国際情勢に関しては、すごい懸念を感じているんだよ。
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これが月の裏側にあるナチスの秘密基地だ。
ハーケンクロイツ型のレトロなデザインが
いい感じ。
──劇中の女性大統領は月面ナチスの地球侵攻を逆利用して支持率アップを狙う。プロパガンダ戦略が巧みだったナチスドイツとメディアを操作する現代の米国は共通点がありますね。 ティモ そうだね、メディアコントロールに力を注いでいる点でもよく似ているよね。今回、ナチスを題材にするにあたって、1930年代のドイツがどういう状況だったのか、すごく調べたんだ。驚くほど、現代と似ている状況だったんだ。政治がメディアを操作していたこともそうだし、経済状態が落ち込んで国民の不満が大きくなっていることもそっくり。これは米国だけでなく、欧州各国にもいえること。ゼノフォビア(外国人嫌い)が増えて、極右やタカ派が台頭してきている。やがて極端な愛国心が高まっていく……。経済危機に陥ったギリシアだけでなく、ボクが暮らしているフィンランドも似たような状況になってきているんだ。 ──ヤバいなぁ、アジアも同じような状況ですよ。ドイツやオーストラリアで撮影された本作。鉤十字の入った軍服や小道具をドイツに持ち込むのが大変だったと聞いています。今でも“ナチス”ネタは欧州ではタブーなんですね。 ティモ 衣装にSSや鉤十字の紋章が縫い付けてあったので、フィンランドからドイツに持ち込む際に大変厳しくチェックされたよ。今でもナチスを連想させるものはドイツ入国の際に拒否されるんだ。ずいぶん多くの書類を申請して、映画の撮影に使うものであることを証明して、ようやく入国できたんだ。でも、それは仕方ないことだろうね。実際に最近のドイツではネオナチというのが出てきて問題になっているんだ。ボクらは許可をもらってフランクフルトで撮影をしたわけだけど、カメラが回っていない間は軍服を着た俳優たちにはコートを上から羽織ってもらうなどの配慮をしたよ。撮影に協力してくれている地元の人たちの感情を逆なでしないように気をつけたんだ。 ■ファンからの支援金は、こうして集まった!
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2018年、米国は女性大統領が就任。戦争さえ
ぶっ始めれば、支持率がぐんぐんアップする
と考える超タカ派。
 インタビュー後半は、『アイアン・スカイ』にまつわるお金の話題について。本作は2008年に公式HPを立ち上げ、特別映像を配信。世界中の映画ファンにサポーターとしての参加を呼び掛けた。1000ユーロ(約10万円)以上の出資者はエンドクレジットで名前が流れ、続いて“戦時国債”という名称でひと口50ユーロ(約5000円)の特典付き募金、1ユーロ(約100円)で冒頭約4分間をいち早く観られる会員を募り、特製Tシャツなども販売。積もり積もって100万ユーロもの資金の調達に成功している。日本でも『フラガール』(06)が大ヒットするなど、邦画バブル期には個人向け映画ファンドがもてはやされたことは記憶に新しい。ところが日本の場合は、資金流用の疑いのあった信託会社が行政処分を受けるわ、映画製作会社が倒産するわ、大変残念な結果に終わっている。その点、『アイアン・スカイ』は純粋に「この映画が観たい」というファンの熱意によって支えられたようだ。そのへんのところ、ティモ監督にじっくり聞いた。 ──ヨーロッパのインディペンデント映画で750万ユーロという製作費もスゴいですけど、一般のファンから募ったファンドが100万ユーロも集まったことは画期的ですね。
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フィンランド映画祭に登壇したティモ監督。
「この映画はファンの熱意が支えてくれた。
みなさんに感謝しています」。
ティモ 製作費が足らなくて、必要に迫られて考え付いたアイデアだったんだけど、結果としては大きなプラスに繋がったね。映画ファンド関係者の間では、ボクらはパイオニア扱いされているよ(笑)。映画ファンからお金が集まっただけでなく、そのことがとても大きな話題となり、ニュースとして取り上げられたしね。大きな宣伝効果もあったと思うよ。“ファンによって作られた映画”であることが、『アイアン・スカイ』の大きな旗印となっているんだ。 ──08年に正式HPを立ち上げて最初のティーザーを流し始めた時点では、製作費はどれだけ集まっていたんですか? ティモ 最初は400万ユーロ。この400万ユーロは投資家たちから募ったもの。ここまでは比較的容易に集めることができたんだ。でも、それ以上はなかなか難しかった。それで、ネット上で一般の人たちにファウンディングを呼び掛けて、100万ユーロ(1000ユーロ以上の出資者たちから集まった額が70万ユーロ、追加募集した“戦時国債”で30万ユーロ)が1年間で集まったんだ。次第に話題となり、それからさらに製作費が集まって、トータルで700万ユーロ以上になったんだ。 ■映画への投資ほど危険なものはなし ──日本でも複数の作品を対象にした映画ファンドがありましたが、失敗に終わっています。『アイアン・スカイ』が成功した理由はどこにあったんでしょうか? ティモ ボクたちが成功した理由のひとつには、数年前からネットコミュニティーと密接な関係を築くことができていたことがあると思うよ。ボクの監督デビュー作『スターレック 皇帝の侵略』(05)はネット上で800万回ダウンロードされたんだ。そういうファンベースがあったことが大きいだろうね。ボクらが次にどんな作品を作るのか、ファンが期待してくれる信頼関係があったんだ。ファンドを募る際に、もちろんボクらはお金の使い道に関しては透明性を心掛けたし、「映画への投資ほど危険なものはありません」と事前にきちんと説明したよ。「この映画は確実に完成するかどうかも分かりません。お金を損したくない人は投資しないほうがいいですよ」とね。「それでも、“助けてやろう”と思う方は是非お願いします」と本当に正直に話したんだ。
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後半はSF映画らしい、迫力あるVFX映像が
満載。月面ナチス軍と地球防衛軍が戦火を
交える!
──お金だけでなく、ティモ監督が作った『アイアン・スカイ』を観たいというファンからの期待や熱気も集まったわけですね。 ティモ そう! そこがいちばん大事なところだったと思うな。お金を集めるだけなら、なんとかなるもの。でも人が持っている熱意は、集めようと思っても集められるものじゃないからね。『アイアン・スカイ』が特別だったのは、そこだったんだ。全体の出資者の中には投資目的の人もいたけど、ボクたちが正直に説明をしたこともあり、「この映画なら大損をすることはないな」と感じて出資してくれた部分もあったみたいだね。 ──映画のクライマックスは、月面ナチス軍の誇る宇宙飛行船ヒンデンブルグ号と米軍の最新宇宙戦艦ジョージ・W・ブッシュ号の激突。ファンからの100万ユーロがなければ、あんなに迫力あるシーンは撮れなかったかも? ティモ そうだね、戦争シーンだけに限らず、全体的にトーンダウンしたものになってしまったんじゃないかな。というか、あの100万ユーロがなければ、この映画は完成していなかったわけだし。日本から出資してくれたファンも含めて、世界中の出資者に大感謝だよ。 ──では最後の質問です。日刊サイゾーは“タブー”が大好きなニュースサイトなんですが、フィンランドにもタブーはいろいろあるんですか? ティモ フィンランドにも、タブーはたくさんあるよ。まず、フィンランドはロシアに対してビミョーな関係にあるんだ。それに、ノキアといえばフィンランドを代表する大企業だけど、最近は経営が厳しくなっている。でも、そういったことは公然とは口にしにくいんだ。あと、フィンランド人は第二次世界大戦の話もしたがらないね(※フィンランドは第二次大戦時は枢軸国側だった)。フィンランド人にとってのいちばんタブーと言えば、1918年に起きた内戦。100年も昔のことだけど、同じフィンランド人同士が戦ったことから、今でもフィンランド人にとって大きな心の傷になっているんだ。これは他の国にも共通することだけど、アルコール依存症や経済不況から来る失業問題も根深いものがあるね。フィンランド映画も少しずつ変わってきて、今まであまり扱わなかったような題材にも取り組むようになってきているところだよ。 ──フィンランドもいろいろ大変なんだ……。ブラックなエンディングは『アイアン・スカイ』だけにしたいものですね。 ティモ ほんと、そう願うよ。『アイアン・スカイ』はボクが考えうるサイテーのシナリオになっているから、世界はそこまでバカじゃないと信じたいね(笑)。 (取材・文=長野辰次) ironsky_5.jpg 『アイアン・スカイ』 監督/ティモ・ヴオレンソラ 音楽/ライバッハ 出演/ユリア・ディーツェ、ゲッツ・オットー、クリストファー・カービー、ウド・キア 字幕翻訳/高橋ヨシキ 字幕監修/町山智浩 PG12 配給/プレシディオ 9月28日(金)よりTOHOシネマズ六本木ほか全国公開 <http://gacchi.jp/movies/iron-sky/> (C)2012 Blind Spot Pictures, 27 Film Productions, New Holland Pictures. ALL RIGHTS RESERVED. ●ティモ・ヴオレンソラ監督 1979年フィンランド出身。SFコメディ映画『スターレック 皇帝の侵略』(05)を7年がかりで完成させ、監督デビューを果たす。トレッキーファンを熱狂させ、インターネット上でカルト的人気を呼んだ。『アイアン・スカイ』はカンヌ映画祭へ出品しようとしたが、惜しくも上映ならず。しかし、2012年2月にドイツのベルリン映画祭でプレミア上映したことで異様に盛り上がり、ネット上にアップされた予告編はわずか4か月で1000万回を突破。フィンランドでは初登場1位の大ヒットを記録した。続編の企画が進む一方、自ら結成したメタルバンドのリードボーカルとしても活動中だ。

「秋葉原事件は止められた」加藤智大の手記から読み解く、現代社会の生きづらさ

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『解 』(批評社)
 2008年6月、秋葉原で起こった無差別殺傷事件は、7人の死者と10人の負傷者を出した。この事件から4年を経た今年の9月12日、東京高等裁判所は容疑者の加藤智大に対して死刑を言い渡した。  この判決に先行し、今年7月、加藤智大が執筆した手記『解』(批評社)が刊行された。これまでの生い立ちから、事件に至るまでの経緯、そして、事件を起こしてから考えたこと……。本書の筆致からは、事件に対して驚くほど真摯に向き合った容疑者の姿が浮かび上がってくる。事件から4年を経て、私たちは加藤智大の手記から、何を読み取ることができるのだろうか? 『秋葉原事件 加藤智大の軌跡』(朝日新聞出版)の著書もある北海道大学の中島岳志准教授と共に、改めてこの事件を振り返ってみよう。 ――7月に加藤智大の手記『解』が発売されました。事件を追い続けてきた中島さんとしては、本書をどのように読まれたのでしょうか? 中島岳志氏(以下、中島) 事件を起こしたことについて、彼なりに向き合っているように感じましたね。世間的な常識や遺族感情を考えると「なんだコイツは」と思う部分はあります。しかし、事件を起こした理由を探してしっかりとアプローチをしているなと感じました。けど一方で、ごまかしている部分もあるように感じます。 ――どういった部分でしょうか? 中島 彼は、ネットで知り合った群馬の女性の元に宿泊し、彼女と強引に性的関係を結ぼうとするのですが、本書では「甘えて抱きついたものを犯そうと誤解」されたと書いています。法廷で彼女が証言している通り、彼は馬乗りになって腰を振っており、コンドームも持っていたんです。あるいは、自分の人生のこれまでの歩みや、友人との関係についても書かれていない部分が多い。おそらく、そのあたりは彼のぼかしたい部分だったのでしょう。 ――事件の当初から、この原因として派遣労働や格差社会などが語られてきました。しかし、本書を読み、事件までの彼の行動やその思考を追っていくと、そういった要因は一面的なものでしかないのでは、と思えてきます。 中島 事件当時、原因としてリーマン・ショック直前の派遣労働の問題や、“つながり”に代表されるような社会的包摂の問題、ネット社会の問題などが語られました。それらは、決して間違っているとは思いませんが、論者が自分の語りたいことを、この事件に仮託して語っていたにすぎないように思います。だから、彼が裁判で証言した、ネット掲示板の「なりすまし」に腹を立てて事件を起こしたという理由に誰もが納得できない。論者の側が設定した物語が完結しない。だから、誰も秋葉原事件を論じなくなってしまいました。おそらくなりすましに対するイラ立ちが、彼の直接的な動機であることは間違いないでしょう。この動機を受けて、この事件を解釈しなければならないと思います。 ――なるほど。本書では「孤立」を極端に恐れる加藤の心理が綴られていますね。中島さんは、この「孤立」をどのように解釈しますか? 中島 加藤は、地元の青森や仙台に中高からのゲーム仲間がいて、しかもメーリングリストでつながっている。友達と呼べる人がたくさんいたんです。もしかしたら、私が教えている学生の方が友達がいないかもしれません。しかも、勤務していた関東自動車の同僚を連れて、秋葉原ツアーを行ったり、伊豆にドライブに行ったりもしています。 ――いわゆる“リア充”のような生活ですね。 中島 彼よりもコミュニケーションが下手で、友達がいない若者なんてたくさんいます。加藤はうまくやっている方なんです。なのに、彼は孤独だった。問題は友達がいないことではなくて、友達がいるにもかかわらず孤独だったことです。同じように、本書で加藤は「本音と建前」という言葉を何回も使います。現実は建前で、ネットは本音の場だと言っているんです。少し話は難しくなるんですが、これはジャン・ジャック・ルソーの問題に近いのではないかと思います。 ――『社会契約論』を記したルソーのことですか? 中島 ルソーによれば近代人は内面と外観の世界の間にヴェールがかけられており、心と心でつながっていない状態です。私たちは内心ではものすごく怒っていても表面的に笑ってみたり、ものすごく愛しているのにすましてみたり、内と外が分断されていますよね。ルソーはそこに近代人の疎外を見だしました。この疎外感は他者と透明な関係でつながっていないという不全感と共に、自分自身を本当の自分から疎外しているという考えにつながっていきました。そこで、彼が理想とするのが「未開人」とされる人々。そして「子ども」。あるいは「古代人」です。つまり、近代の外部ですね。怒りたい時に怒り、笑いたい時に笑う。人間として、どちらが優れているだろうか……と彼は言います。 ――加藤の目指す「本音の場」とは「未開人」のような関係だった。 中島 建前という外観を超えた関係ですね。心にかぶせられているヴェールをはぎ取った関係。彼は、ネットで同じネタを共有できれば、心と心の透明な関係を結べると思っていました。事件の大きな要因となるネット上の掲示板は、彼にとって心の関係を結ぶことができる場所だと思えたんです。彼はそこを「素の自分でいられる」「開放感があり、楽な場所」と書いています。 ――しかし、心と心で結び合いたいというのは、加藤だけでなく、誰しもが持つ普遍的な感情ですよね。 中島 例えば自殺した上原美優は、ブログで「心友」という言葉を使っていました。彼女は心と心でつながり合った「心友がほしい」と書いていたんです。一方、自分に対しては「本当の美優はヤバイ」と自己嫌悪に陥っている。自殺との因果関係はわかりませんが、「心と心の透明な関係」や「本当の自分」という、加藤のような問題を抱えていたのは事実ではないでしょうか。こういった問題は、現代では普遍的な問題だと思います。 ――しかし、現実では「心と心の関係」や「本音で話す」ということは、とても難しいですよね。そのための処方箋もないのではないでしょうか。 中島 私は「透明な関係」なんて不可能だと思うし、実現しようとすればファシズムのような危うい全体主義になっていくと思います。だから、私たちはどこかで孤独を背負って生きるしかない。しかし、自分の本音をすべて封印して生きることは、あまりにもストレスが多く、どこかでイライラが爆発してしまうと思います。そこで、仕事や家族、地域の枠にとらわれない「ナナメの関係」が重要になると思います。人は親しいからといって、なんでもしゃべれるわけではありませんよね。母親が夜泣きする子どもを殴りたいと思ってしまっても、母親という立場が邪魔をして、夫にそんなことは言えなかったりします。けれども、同じ悩みを共有する母親になら言うことができる。だから子育てサークルのような存在が必要なんです。利害関係の伴わない他者とのつながりですね。そういった関係が、現代の日本社会はすごく希薄になっています。 ――加藤は「社会との接点を確保しろと言われてもどうしたらいいかわからない」と書いています。今の話にリンクしますね。 中島 他人との接点が、この社会ではとても見つけにくいんです。新自由主義と呼ばれる価値観は、さまざまな関係性を市場的にしていきます。これまでは「お世話になっているから、商店街の○○さんのところに頼もう」というつながりがあった。けれども、今ではネットで一番安い店を探して買うことが当たり前になっている。これまであったはずの、市場価値を超えた「贈与」的な関係が希薄になっている。それが、他人を必要とする場や必要とされる場を奪い、私たちの社会を生きづらいものにしている。 ――そんな社会を、どのようにすれば改善することができるのでしょうか? 中島 以前のインタビューでも触れましたが、青森で加藤と一緒に仕事をしていた藤川さん(仮名)は、加藤に「なに勘違いしてんだ!」と怒鳴り、しっかりと向き合ってくれた。他人と関わることは面倒くさいし、リスクもある。けれども、そこに踏み込むことが第一歩だと思います。 ――ナイフで人を刺した時を振り返って、加藤は「目が合っていたら殺さなかった」と記しています。まさに、今、中島さんがおっしゃられているのは、他人と「目を合わせること」の必要性ですよね。 中島 そうですね。私は、秋葉原事件をきっかけに、札幌のシャッター通りとなっていた商店街にコミュニティカフェを作りました。人々がナナメの関係を構築できる居場所を作ろうと思ったんです。もちろん、カフェを作るなんていう大きなことでなくてもいい。例えば、ホームレスが販売している「ビッグイシュー」を買うこともそうです。ビッグイシューを一冊300円で買うと、うち160円はそのホームレスのものになり、購入者とホームレスとの間に市場的関係を少しだけ超えた関係が生まれるんです。そうやって、新自由主義的な市場をずらしていかなければならないと思います。 ――ただ、秋葉原事件から4年を経て、新自由主義的な価値観が強くなってきているように感じます。 中島 新自由主義的な価値観を推し進める橋下徹市長が率いる、維新の会の勢いも増していますしね……。しかし、一方で、相互扶助的な考え方に賛同する人も多くなっていると思います。特に若い層でボランティアに行ったり、社会のためになりたいという人は増えています。ただ、そういう善意をどのように発揮したらいいのかよくわかっていない。地震が起こったら被災地に行けばいいけど、日常の中ではどうしたらいいのかわからないという人が多いんです。そういった人に、その善意を発揮する回路を提示していかなければならないのではないかと思います。 ――12日には、東京高裁から加藤智大に対する死刑判決が出ました。私たちは、今、秋葉原事件から何を学ばなければならないのでしょうか? 中島 例えば、池田小事件を起こした宅間守の犯行を止めることができたかと言われると、私自身は正直なところ自信がありません。カウンセラーや宗教者のような方々だったら可能だったかもしれませんが、少なくとも自分の能力では難しかったと思ってしまいます。しかし、私は秋葉原事件は止めることができたと思っています。近所に加藤の居場所となるカフェがあって、彼のネット上でのトラブルの話に「そうなんだ」とうなずいてくれる人がいれば、彼に小さな共感を示してくれるナナメの関係があれば、加藤はこんな事件を起こさなくてすんだ。もちろん、加藤自身は極めて身勝手な人間で、どうしようもない部分を持っています。しかし、今の日本社会にはそういった人間をつなぎ留める方法が欠如してしまっているんです。  彼は「誰かのために何かをさせてほしい、その『誰か』になってくれる人がほしい」と書いています。加藤が抱えているような感情は、誰の中にもあるものではないでしょうか。だから、この事件を加藤の個別的な問題に終わらせることなく、私たちが何をくみ取るかが問題なのではないかと思います。 (取材・文=萩原雄太[かもめマシーン]) IMG_5761xs.jpg ●なかじま・たけし 1975年、大阪府出身。99年、大阪外国語大学外国語学部卒、2004年、京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究科博士課程修了。現在、北海道大学公共政策大学院准教授。学術博士(地域研究)。専門は南アジア地域研究、日本思想史。05年、『中村屋のボース』(白水社)で大佛次郎論壇賞を受賞。10年より朝日新聞書評委員を務める。

「秋葉原事件は止められた」加藤智大の手記から読み解く、現代社会の生きづらさ

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『解 』(批評社)
 2008年6月、秋葉原で起こった無差別殺傷事件は、7人の死者と10人の負傷者を出した。この事件から4年を経た今年の9月12日、東京高等裁判所は容疑者の加藤智大に対して死刑を言い渡した。  この判決に先行し、今年7月、加藤智大が執筆した手記『解』(批評社)が刊行された。これまでの生い立ちから、事件に至るまでの経緯、そして、事件を起こしてから考えたこと……。本書の筆致からは、事件に対して驚くほど真摯に向き合った容疑者の姿が浮かび上がってくる。事件から4年を経て、私たちは加藤智大の手記から、何を読み取ることができるのだろうか? 『秋葉原事件 加藤智大の軌跡』(朝日新聞出版)の著書もある北海道大学の中島岳志准教授と共に、改めてこの事件を振り返ってみよう。 ――7月に加藤智大の手記『解』が発売されました。事件を追い続けてきた中島さんとしては、本書をどのように読まれたのでしょうか? 中島岳志氏(以下、中島) 事件を起こしたことについて、彼なりに向き合っているように感じましたね。世間的な常識や遺族感情を考えると「なんだコイツは」と思う部分はあります。しかし、事件を起こした理由を探してしっかりとアプローチをしているなと感じました。けど一方で、ごまかしている部分もあるように感じます。 ――どういった部分でしょうか? 中島 彼は、ネットで知り合った群馬の女性の元に宿泊し、彼女と強引に性的関係を結ぼうとするのですが、本書では「甘えて抱きついたものを犯そうと誤解」されたと書いています。法廷で彼女が証言している通り、彼は馬乗りになって腰を振っており、コンドームも持っていたんです。あるいは、自分の人生のこれまでの歩みや、友人との関係についても書かれていない部分が多い。おそらく、そのあたりは彼のぼかしたい部分だったのでしょう。 ――事件の当初から、この原因として派遣労働や格差社会などが語られてきました。しかし、本書を読み、事件までの彼の行動やその思考を追っていくと、そういった要因は一面的なものでしかないのでは、と思えてきます。 中島 事件当時、原因としてリーマン・ショック直前の派遣労働の問題や、“つながり”に代表されるような社会的包摂の問題、ネット社会の問題などが語られました。それらは、決して間違っているとは思いませんが、論者が自分の語りたいことを、この事件に仮託して語っていたにすぎないように思います。だから、彼が裁判で証言した、ネット掲示板の「なりすまし」に腹を立てて事件を起こしたという理由に誰もが納得できない。論者の側が設定した物語が完結しない。だから、誰も秋葉原事件を論じなくなってしまいました。おそらくなりすましに対するイラ立ちが、彼の直接的な動機であることは間違いないでしょう。この動機を受けて、この事件を解釈しなければならないと思います。 ――なるほど。本書では「孤立」を極端に恐れる加藤の心理が綴られていますね。中島さんは、この「孤立」をどのように解釈しますか? 中島 加藤は、地元の青森や仙台に中高からのゲーム仲間がいて、しかもメーリングリストでつながっている。友達と呼べる人がたくさんいたんです。もしかしたら、私が教えている学生の方が友達がいないかもしれません。しかも、勤務していた関東自動車の同僚を連れて、秋葉原ツアーを行ったり、伊豆にドライブに行ったりもしています。 ――いわゆる“リア充”のような生活ですね。 中島 彼よりもコミュニケーションが下手で、友達がいない若者なんてたくさんいます。加藤はうまくやっている方なんです。なのに、彼は孤独だった。問題は友達がいないことではなくて、友達がいるにもかかわらず孤独だったことです。同じように、本書で加藤は「本音と建前」という言葉を何回も使います。現実は建前で、ネットは本音の場だと言っているんです。少し話は難しくなるんですが、これはジャン・ジャック・ルソーの問題に近いのではないかと思います。 ――『社会契約論』を記したルソーのことですか? 中島 ルソーによれば近代人は内面と外観の世界の間にヴェールがかけられており、心と心でつながっていない状態です。私たちは内心ではものすごく怒っていても表面的に笑ってみたり、ものすごく愛しているのにすましてみたり、内と外が分断されていますよね。ルソーはそこに近代人の疎外を見だしました。この疎外感は他者と透明な関係でつながっていないという不全感と共に、自分自身を本当の自分から疎外しているという考えにつながっていきました。そこで、彼が理想とするのが「未開人」とされる人々。そして「子ども」。あるいは「古代人」です。つまり、近代の外部ですね。怒りたい時に怒り、笑いたい時に笑う。人間として、どちらが優れているだろうか……と彼は言います。 ――加藤の目指す「本音の場」とは「未開人」のような関係だった。 中島 建前という外観を超えた関係ですね。心にかぶせられているヴェールをはぎ取った関係。彼は、ネットで同じネタを共有できれば、心と心の透明な関係を結べると思っていました。事件の大きな要因となるネット上の掲示板は、彼にとって心の関係を結ぶことができる場所だと思えたんです。彼はそこを「素の自分でいられる」「開放感があり、楽な場所」と書いています。 ――しかし、心と心で結び合いたいというのは、加藤だけでなく、誰しもが持つ普遍的な感情ですよね。 中島 例えば自殺した上原美優は、ブログで「心友」という言葉を使っていました。彼女は心と心でつながり合った「心友がほしい」と書いていたんです。一方、自分に対しては「本当の美優はヤバイ」と自己嫌悪に陥っている。自殺との因果関係はわかりませんが、「心と心の透明な関係」や「本当の自分」という、加藤のような問題を抱えていたのは事実ではないでしょうか。こういった問題は、現代では普遍的な問題だと思います。 ――しかし、現実では「心と心の関係」や「本音で話す」ということは、とても難しいですよね。そのための処方箋もないのではないでしょうか。 中島 私は「透明な関係」なんて不可能だと思うし、実現しようとすればファシズムのような危うい全体主義になっていくと思います。だから、私たちはどこかで孤独を背負って生きるしかない。しかし、自分の本音をすべて封印して生きることは、あまりにもストレスが多く、どこかでイライラが爆発してしまうと思います。そこで、仕事や家族、地域の枠にとらわれない「ナナメの関係」が重要になると思います。人は親しいからといって、なんでもしゃべれるわけではありませんよね。母親が夜泣きする子どもを殴りたいと思ってしまっても、母親という立場が邪魔をして、夫にそんなことは言えなかったりします。けれども、同じ悩みを共有する母親になら言うことができる。だから子育てサークルのような存在が必要なんです。利害関係の伴わない他者とのつながりですね。そういった関係が、現代の日本社会はすごく希薄になっています。 ――加藤は「社会との接点を確保しろと言われてもどうしたらいいかわからない」と書いています。今の話にリンクしますね。 中島 他人との接点が、この社会ではとても見つけにくいんです。新自由主義と呼ばれる価値観は、さまざまな関係性を市場的にしていきます。これまでは「お世話になっているから、商店街の○○さんのところに頼もう」というつながりがあった。けれども、今ではネットで一番安い店を探して買うことが当たり前になっている。これまであったはずの、市場価値を超えた「贈与」的な関係が希薄になっている。それが、他人を必要とする場や必要とされる場を奪い、私たちの社会を生きづらいものにしている。 ――そんな社会を、どのようにすれば改善することができるのでしょうか? 中島 以前のインタビューでも触れましたが、青森で加藤と一緒に仕事をしていた藤川さん(仮名)は、加藤に「なに勘違いしてんだ!」と怒鳴り、しっかりと向き合ってくれた。他人と関わることは面倒くさいし、リスクもある。けれども、そこに踏み込むことが第一歩だと思います。 ――ナイフで人を刺した時を振り返って、加藤は「目が合っていたら殺さなかった」と記しています。まさに、今、中島さんがおっしゃられているのは、他人と「目を合わせること」の必要性ですよね。 中島 そうですね。私は、秋葉原事件をきっかけに、札幌のシャッター通りとなっていた商店街にコミュニティカフェを作りました。人々がナナメの関係を構築できる居場所を作ろうと思ったんです。もちろん、カフェを作るなんていう大きなことでなくてもいい。例えば、ホームレスが販売している「ビッグイシュー」を買うこともそうです。ビッグイシューを一冊300円で買うと、うち160円はそのホームレスのものになり、購入者とホームレスとの間に市場的関係を少しだけ超えた関係が生まれるんです。そうやって、新自由主義的な市場をずらしていかなければならないと思います。 ――ただ、秋葉原事件から4年を経て、新自由主義的な価値観が強くなってきているように感じます。 中島 新自由主義的な価値観を推し進める橋下徹市長が率いる、維新の会の勢いも増していますしね……。しかし、一方で、相互扶助的な考え方に賛同する人も多くなっていると思います。特に若い層でボランティアに行ったり、社会のためになりたいという人は増えています。ただ、そういう善意をどのように発揮したらいいのかよくわかっていない。地震が起こったら被災地に行けばいいけど、日常の中ではどうしたらいいのかわからないという人が多いんです。そういった人に、その善意を発揮する回路を提示していかなければならないのではないかと思います。 ――12日には、東京高裁から加藤智大に対する死刑判決が出ました。私たちは、今、秋葉原事件から何を学ばなければならないのでしょうか? 中島 例えば、池田小事件を起こした宅間守の犯行を止めることができたかと言われると、私自身は正直なところ自信がありません。カウンセラーや宗教者のような方々だったら可能だったかもしれませんが、少なくとも自分の能力では難しかったと思ってしまいます。しかし、私は秋葉原事件は止めることができたと思っています。近所に加藤の居場所となるカフェがあって、彼のネット上でのトラブルの話に「そうなんだ」とうなずいてくれる人がいれば、彼に小さな共感を示してくれるナナメの関係があれば、加藤はこんな事件を起こさなくてすんだ。もちろん、加藤自身は極めて身勝手な人間で、どうしようもない部分を持っています。しかし、今の日本社会にはそういった人間をつなぎ留める方法が欠如してしまっているんです。  彼は「誰かのために何かをさせてほしい、その『誰か』になってくれる人がほしい」と書いています。加藤が抱えているような感情は、誰の中にもあるものではないでしょうか。だから、この事件を加藤の個別的な問題に終わらせることなく、私たちが何をくみ取るかが問題なのではないかと思います。 (取材・文=萩原雄太[かもめマシーン]) IMG_5761xs.jpg ●なかじま・たけし 1975年、大阪府出身。99年、大阪外国語大学外国語学部卒、2004年、京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究科博士課程修了。現在、北海道大学公共政策大学院准教授。学術博士(地域研究)。専門は南アジア地域研究、日本思想史。05年、『中村屋のボース』(白水社)で大佛次郎論壇賞を受賞。10年より朝日新聞書評委員を務める。
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「まったくのノーマーク」丸岡いずみを射止めた映画コメンテーター有村昆の意外な素顔とは?

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有村昆公式サイトより
 日本テレビの丸岡いずみキャスターが、映画コメンテーターの有村昆と先月28日に結婚していたことが明らかになった。報道によれば、丸岡は現在妊娠中。2人の交際は今年4月から始まり、有村が丸岡の住む徳島県に通って遠距離恋愛を重ねてきたという。 「有村の一目惚れがキッカケだったそうですが、意外でしたね。まったくのノーマークでした。有村と恋愛できるぐらいには、丸岡さんの心の傷も癒えていた、ということでしょうか」(週刊誌記者)  周知の通り、丸岡は報道部記者からニュース番組『news every.』のキャスターに抜擢されたものの、周囲のやっかみや局の上層部からのプレッシャーで心労が重なったところに、昨年の東日本大震災を長期間取材したことによって心を病んでしまい、番組を降板。結局、職場復帰することなく、今月末に日テレを退社するという。 「丸岡さんは可憐なルックスとは裏腹に、酒豪として知られるなど男っぽいサバサバした性格。チャラいというか、お坊っちゃまの有村とくっつくとは思いませんでしたね(笑)。彼女の心が弱っているところに、有村がうまくつけ込んだのでしょうか」(同)  映画コメンテーターとしての有村は、B級映画などマニアックな映画に造詣が深いことで知られるが、バラエティ番組でもおなじみのように、その金満ぶりも有名だ。 「父親は、世界第2位のビジネスホテルチェーンの元副社長。子ども時代には誕生日にマレーシアの王族が祝いに来てくれた、今でもお年玉を100万円もらっている、吉野家の牛丼を見たことがないなど、御曹司ぶりを伝えるエピソードには事欠きません。丸岡さんは有村の『優しいところが好き』と話しているそうですが、有村は彼女のキャラとはミスマッチのような気もするんですけどね」(同)  有村のタレントとしての今後はともかく、その財力からして、将来の生活に憂いはないだろう。キャリアアップに疲れた丸岡が選んだのは、結局「玉の輿」だったということなのか?

「問題はその性格……?」一時期は超売れっ子だった保阪尚希に仕事がない!

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『理由(わけ)』(マガジンハウス)
 一世を風靡した俳優のひとり、保阪尚希が、仕事がなくて苦しんでいるという。 「先日、あるバラエティ番組の収録で、『今、仕事がなくて困っている』という発言をしていましたが、実際、俳優としてのオファーはなく、バラエティもほとんどないようです。現在の主な収入源は『保阪流』というキッチン器具の売り上げのようですが、全盛期と比べたら雲泥の差だそうです」(芸能事務所関係者)  そういった事情であれば、週刊誌や告白系のバラエティ番組が彼にオファーを出してもおかしくはなさそうだが……。 「確かに、彼は高岡早紀さんとの一連の離婚騒動の真相など、読者や視聴者が気になるような過去をたくさん持っています。ただ、どこもそういったオファーをしていないのには、理由があるそうです」(週刊誌記者)  その“理由”というのが、彼の性格にあるという。 「実際、週刊誌の記者が彼に直接インタビューを申し込もうと自宅まで行ったのですが、彼は一言も発せず、名刺だけを受け取って家の中に入ってしまったそうです。しかも、なぜかビデオカメラを回しながらだったそうで、他誌の記者によると『警察に言われてるから』とか話しているそうです。そういった話がちょくちょくあるので、あまり彼とは関わりたくないと思っている媒体が多いとは聞きましたね」(写真誌カメラマン)  保阪の自業自得といったところだろうか?