「誰でもできる仕事じゃない!」汁男優界のEXILEを束ねる、“汁親”杉裏達郎のリーダー論

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この男、いったい何者……?
 「汁親」という職業をご存じだろうか? AVの撮影現場で汁男優たちを束ね、時に励まし、時に叱咤しながら、女優に対して“最高”のザーメンをかけることを目指す仕事だ。今回、日刊サイゾーでは、ソフト・オン・デマンド社員であり、監督業もこなしながら、この知られざる職業に従事する杉裏達郎氏を直撃。ザーメンに対する熱い想いをとくとご覧あれ! ――まず、汁親というお仕事について教えてください。 杉裏 汁男優の面接を行い、撮影時には現場での仕切りを行います。監督の指示を受け、汁男優たちに「ほっぺに出して」「おでこに出して」と伝えています。 ――現場では常にブリーフ1枚で臨まれるということですが、これにはどんなこだわりがあるんですか?
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普段はちゃんと服着てます。
杉裏 汁男優という仕事は、メンタル面がとても重要なんです。現場の空気が和やかなら、強い団結力によって、いい場所、いいタイミングでザーメンをかけていくことができます。そんな空気づくりのために、ブリーフをユニフォームとしているんです。 ――どんな人が汁男優に応募しているんですか? 杉裏 汁男優にも2種類いて、ひとつは汁男優の仕事を楽しんだり、お金を稼ぐためにやっている人。もうひとつは、AV男優になるための登竜門として捉えている人。割合でいうと2対8で、汁男優そのものを楽しんでいる人が多いですね。一般社会では“お偉いさん”という方もいますよ。 ――汁男優を面接する際は、どのような点を重視するんですか? 杉裏 作品によってまちまちです。ある作品の場合は早漏がコンセプトだったので、早漏の方々に集まってもらい、一列に並んで一斉に高めてもらいました。その際、飛距離もチェックします。 ――人によってそんなに飛距離が違うんですか?
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来いよ、もっと来いよ!
杉裏 全然違う、全然違いますよ!! ……すいません、ザーメンのことになると、つい熱くなってしまって……。 ――いえ(笑)。ところで、男性なら誰でも汁男優になれるんですか? 杉裏 難しいかもしれませんね……。汁男優にはメンタルの強さが必要ですし、ザーメンの質も重要です。濃く、大量に出て、狙ったところに打てるテクニック、そしてそれをコントロールできる腕前が必要です。 ――射精のコントロールというと……? 杉裏 現場では、汁男優は常に女優さんのすぐそばにいられるわけではありません。カメラマンやスタッフが女優さんを取り巻くので、汁男優たちはその後ろにポジショニングします。入念なリハーサルを行い、「オレはここで」「ここはもうちょっと高いポジションで」といった段取りを踏まえながら、何歩でベッドまでたどり着くのか考慮しつつ、自分を“高めて”いくんです。この高める作業は“アイドリング”と呼ばれています。
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杉裏監督作品。
――けっこう真面目なリハーサルを行っているんですね。 杉裏 真剣です(キリッ)。ただ、やはり彼らも人間なので、アイドリングしすぎて暴発してしまうこともあります。以前、こらえきれずにカメラマンに発射してしまった人がいましたが、カメラマンにブチ切れられてましたね。 ――(笑)。杉裏さんが汁親として一番気を使っているのは、どういった部分ですか? 杉裏 現場の雰囲気は汁男優の発射にも影響します。ですから、監督がピリピリしていても、僕が和やかな雰囲気に変えなければなりません。怒られながらオナニーするのって辛いけど、女の子が「大好き」と言ってくれる状況ならできるでしょう? 空気感づくりは大切なんです。 ――そのようなリーダーシップはどこで培われたんでしょうか? 杉裏 長く現場でやっているからでしょうね。汁男優に対して「今日もお願いします」という姿勢で接することを、日々心がけています。汁男優は僕の部下ではありません。彼らは仲間なんです。例えるならば、EXILEのような関係でしょうか。
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リーダーの貫禄を漂わせてます。
――汁男優のEXILE!? ということは、杉裏さんはHIROさんのポジションですね。 杉裏 だと思います(照)。 ――汁親として一番やりがいを感じるのはどのような時ですか? 杉裏 やはり、いいザーメンで、いい画が撮れた時ですね。 ――いいザーメンとは? 杉裏 濃くてドロッとしたザーメンです。人にもよりますが、2〜3日貯めていたザーメンが最高なんです。それ以下だと薄くなってしまったり、逆にそれ以上だと思うように発射しなかったりします。 ――監督としてもご活躍されている杉裏さんですが、汁男優を必要とする“ザーメンぶっかけ”作品は撮っていませんね。 杉裏 汁親としての僕は、あくまで彼らのサポーター的な存在なんです。僕が監督をすることよって、よりよいぶっかけが撮れるならいいのですが、汁男優に関しては、汁親として監督との間に立っているのが一番だと思っています。会社の中で汁親を名乗ることができるのは僕一人なので、後輩には僕の背中を見て育ってほしいと思いますね。 ――最後に、杉裏さんにとってザーメンとはなんでしょうか? 杉裏 汁男優のザーメンには魂が込められています。魂の込もったザーメンで、女優さんがいい顔をすれば、汁男優たちもいいザーメンが出ます。さらに、それを見た視聴者も喜ぶ。そういった、いい形での「ザーメンの連鎖」が続いていけばうれしいです。 (撮影=岡崎隆夫) ●汁親AV監督 杉裏達郎の親魂日記  <http://blog.livedoor.jp/sugi_sodc/>

「横綱のタニマチと3夜連続……」離婚危機もささやかれる西川史子が銀座で大暴れ!

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『年収4000万にこだわる理由』(小学館)
芸能取材歴30年以上、タブー知らずのベテランジャーナリストが、縦横無尽に話題の芸能トピックの「裏側」を語り尽くす!  前回は当コラムで、ドラマ『悪夢ちゃん』(日本テレビ系)の撮影現場に乱入して、撮影を中断させたという和田アキ子の酒乱ぶりを報告したが(※記事参照)、その後、「週刊新潮」(新潮社)も同じ内容を取り上げていた。ホリプロ側は事実関係を否定しているそうだが、アッコにはトラブルを起こしたことを真摯に受け止め、同じ過ちを繰り返さないよう反省してもらいたいものだ。仮に、一般人を巻き込むようなトラブルなど起こしたら、タレント生命にもかかわるような大問題なのだから、老婆心ながら「酒には気をつけろ」と忠告しておく。  さて、くしくも、そのアッコと同じホリプロに所属する西川史子に関しても、酒乱ネタを耳にした。あまりの酒乱ぶりに、現場となったクラブの関係者からひんしゅくを買っているという。  西川といえば、『サンデージャポン』(TBS系)をはじめ、バラエティ番組で言いたいことを言うセレブ女医というキャラで活躍。「年収4,000万円以下の男性とは付き合わない」などと傲慢な発言をしていたが、2010年に元葛飾区議で福祉関係会社役員と結婚した。  しかし、すぐに「夫婦不仲」と公言し始め、今年8月末に発売された週刊誌では離婚危機が報じられたが、『サンジャポ』で「離婚はしません」と否定した。  ところが、その直後に銀座8丁目のクラブ「C」での酒乱ぶりが目撃された。しかも、一緒に飲んでいた相手は先日、横綱昇進を果たした日馬富士のタニマチといわれる不動産会社を経営するN氏。そのN氏と3夜連続で豪遊していたというのだ。  クラブ関係者によると、西川は以前から、N氏と他店で飲んでいるところを目撃されていたが、「C」に初めに来たのは日馬富士が全勝優勝した9月場所中。日馬富士とN氏を含む、7~8人のグループで来店したという。さらに、翌日、翌々日もN氏らと来店。既婚女性が3夜連続、男性に連れられて銀座のクラブへやってくること自体、夫婦関係が悪化していると思われても仕方ない。  しかも、西川の酒乱ぶりに、ホステスやクラブの従業員はあきれたというのだ。酔うと、「テメェ!」などスタッフに暴言を連発し、柄が悪くなり、とても自称“お嬢様育ち”とは思えなかったそうだ。  かと思うと、突然泣きだして、手が付けられない状態になったとか。挙げ句に最後は、男性に抱えられないと店を出られないほどの酩酊状態になったという。泥酔した西川はN氏が所有する超高級外車の白のベントレーに乗せられて帰路に就いたそうだ。  白いベントレーといえば、一時、ビートたけしが乗っていたことから、銀座の並木通りで見かけると、筆者はポーターに「今日はたけしさん、銀座に来てるの?」と聞いていた。すると、「あの車はNさんのです」と答えられることがよくあった。N氏のベントレーは、クラブ関係者の間では知らない者はいないほど有名だったのだ。  しかし、N氏が不動産業者で、以前から日馬富士のタニマチだということは知られていても、その素顔についてはあまり知られていない。筆者も詳しくはないが、数年前に元関東連合のメンバーだった男に、銀座の喫茶店で危害を加えられたという話をクラブ関係者から聞いたことはある。また、女性関係の派手さも有名なようだ。堅実な企業家とはいえないようなウワサがつきまとう。西川とは、いったいどんな関係なのだろうか?  いずれにせよ、N氏との3夜連続の豪遊と酒乱ぶりは、西川にとっては離婚危機説と結び付けられてしまっても仕方がない脇の甘い行動といえる。さらに、『サンジャポ』での西川は、社会問題や芸能ニュースに偉そうにコメントをする立場。高飛車、傲岸不遜はキャラかもしれないが、公の場で他人に迷惑をかける酒乱ぶりでは、その言動に説得力はないというものだろう。アッコ同様、老婆心ながら、忠告させていただく。 (文=本多圭)

「横綱のタニマチと3夜連続……」離婚危機もささやかれる西川史子が銀座で大暴れ!

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『年収4000万にこだわる理由』(小学館)
芸能取材歴30年以上、タブー知らずのベテランジャーナリストが、縦横無尽に話題の芸能トピックの「裏側」を語り尽くす!  前回は当コラムで、ドラマ『悪夢ちゃん』(日本テレビ系)の撮影現場に乱入して、撮影を中断させたという和田アキ子の酒乱ぶりを報告したが(※記事参照)、その後、「週刊新潮」(新潮社)も同じ内容を取り上げていた。ホリプロ側は事実関係を否定しているそうだが、アッコにはトラブルを起こしたことを真摯に受け止め、同じ過ちを繰り返さないよう反省してもらいたいものだ。仮に、一般人を巻き込むようなトラブルなど起こしたら、タレント生命にもかかわるような大問題なのだから、老婆心ながら「酒には気をつけろ」と忠告しておく。  さて、くしくも、そのアッコと同じホリプロに所属する西川史子に関しても、酒乱ネタを耳にした。あまりの酒乱ぶりに、現場となったクラブの関係者からひんしゅくを買っているという。  西川といえば、『サンデージャポン』(TBS系)をはじめ、バラエティ番組で言いたいことを言うセレブ女医というキャラで活躍。「年収4,000万円以下の男性とは付き合わない」などと傲慢な発言をしていたが、2010年に元葛飾区議で福祉関係会社役員と結婚した。  しかし、すぐに「夫婦不仲」と公言し始め、今年8月末に発売された週刊誌では離婚危機が報じられたが、『サンジャポ』で「離婚はしません」と否定した。  ところが、その直後に銀座8丁目のクラブ「C」での酒乱ぶりが目撃された。しかも、一緒に飲んでいた相手は先日、横綱昇進を果たした日馬富士のタニマチといわれる不動産会社を経営するN氏。そのN氏と3夜連続で豪遊していたというのだ。  クラブ関係者によると、西川は以前から、N氏と他店で飲んでいるところを目撃されていたが、「C」に初めに来たのは日馬富士が全勝優勝した9月場所中。日馬富士とN氏を含む、7~8人のグループで来店したという。さらに、翌日、翌々日もN氏らと来店。既婚女性が3夜連続、男性に連れられて銀座のクラブへやってくること自体、夫婦関係が悪化していると思われても仕方ない。  しかも、西川の酒乱ぶりに、ホステスやクラブの従業員はあきれたというのだ。酔うと、「テメェ!」などスタッフに暴言を連発し、柄が悪くなり、とても自称“お嬢様育ち”とは思えなかったそうだ。  かと思うと、突然泣きだして、手が付けられない状態になったとか。挙げ句に最後は、男性に抱えられないと店を出られないほどの酩酊状態になったという。泥酔した西川はN氏が所有する超高級外車の白のベントレーに乗せられて帰路に就いたそうだ。  白いベントレーといえば、一時、ビートたけしが乗っていたことから、銀座の並木通りで見かけると、筆者はポーターに「今日はたけしさん、銀座に来てるの?」と聞いていた。すると、「あの車はNさんのです」と答えられることがよくあった。N氏のベントレーは、クラブ関係者の間では知らない者はいないほど有名だったのだ。  しかし、N氏が不動産業者で、以前から日馬富士のタニマチだということは知られていても、その素顔についてはあまり知られていない。筆者も詳しくはないが、数年前に元関東連合のメンバーだった男に、銀座の喫茶店で危害を加えられたという話をクラブ関係者から聞いたことはある。また、女性関係の派手さも有名なようだ。堅実な企業家とはいえないようなウワサがつきまとう。西川とは、いったいどんな関係なのだろうか?  いずれにせよ、N氏との3夜連続の豪遊と酒乱ぶりは、西川にとっては離婚危機説と結び付けられてしまっても仕方がない脇の甘い行動といえる。さらに、『サンジャポ』での西川は、社会問題や芸能ニュースに偉そうにコメントをする立場。高飛車、傲岸不遜はキャラかもしれないが、公の場で他人に迷惑をかける酒乱ぶりでは、その言動に説得力はないというものだろう。アッコ同様、老婆心ながら、忠告させていただく。 (文=本多圭)

「AKBに代わるムーブメントの気配なし!?」アイドルブームの終焉で歌番組も“冬の時代”へ

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フジテレビ『HEY!HEY!HEY!』
 先日、フジテレビの人気歌番組『HEY!HEY!HEY!』の年内終了が発表され、大きな話題を集めた。1994年にスタートして以来、20%台の高視聴率を連発することもあったが、近年は1ケタに低迷することが多くなっていた。番組内容も、ナツメロやK-POP特集などさまざまな企画に取り組んだものの、視聴率は全盛時のようには回復しなかった。  『HEY!HEY!HEY!』以外にも、今春スタートしたTBSの音楽バラエティ『火曜曲!』も、視聴率は1ケタを連発、放送開始から25年を超えるテレビ朝日の人気長寿番組『ミュージックステーション』も、近年は苦戦する週が多い。  CDが売れない時代と言われて久しいが、80年代半ば~終わり頃にかけても、人気歌番組が軒並み苦戦し、リニューアルの末に結局終了するという時期があった。  かつてTBSの看板番組だった『ザ・ベストテン』が終了したのは、89年の9月。86年に『ザ・トップテン』からリニューアルした日本テレビの『歌のトップテン』の終了は90年3月。そして、『夜のヒットスタジオDELUXE』(フジテレビ系)の終了も89年9月(その後は『~SUPER』として翌年10月まで放送)と、半年の間に昭和の歌謡曲を彩った番組が次々と終了、またはリニューアルしているのである。  ある音楽関係者は言う。 「80年代半ばに大活躍したおニャン子クラブが解散したのが87年ですし、光GENJIが勢いを失っていった時期もちょうどこの頃なんです。ここから、いわゆる“アイドル冬の時代”“&“歌番組冬の時代”に突入するわけです」  ここで、2012年9月末の音楽チャートに目を向けてみる。オリコンのシングルCD累積トップ20中、AKB48が3曲、SKE48が2曲、NMB48が3曲と、AKBファミリーだけで8曲を占めている。さらに、嵐が3曲、関ジャニ2曲、キスマイ3曲、NEWSとHey! Say! JUMPが1曲ずつと、ジャニーズ関連の曲が10曲ランクイン。ここ3年ほど、特にその傾向が強まっているが、なんとAKBとジャニーズだけで20曲中18曲を占めてしまうという異常事態ともいえる状況になっている(ちなみに残る2曲はミスチルとEXILE)。言うまでもないが、AKBを手がけるのは、おニャン子の仕掛け人・秋元康である。前出の関係者は言う。 「秋元さんとジャニーズがものすごく売れているのに、その一方で既存の歌番組が壊滅状態になっていく。80年代のあのころと、妙にかぶるんですよね。実際のところ、今のアイドルブームはすでに頭打ち状態。歌番組が苦戦を強いられているというのは、アイドルブームの終焉が近い、ということを意味しているのではないでしょうか」  それだけでなく、音楽業界全体を取り巻く状況は80年代より厳しくなっている。 「確かにアイドルポップは、SMAPやモー娘。のブレイクまでの間、一時期、冬の時代に入ってしまいました。しかし、それと入れ替わるようにバンドブームが起こり、ビーイング系や小室系、アクターズ系が次々大ヒットを飛ばした。カラオケブームもありましたし、景気も手伝って、ミリオンが連発される時代になっていきました。全体で見ると、CDは売れていたんです。しかし今は、AKB やジャニーズに代わるような、何か新しいムーブメントが起こるような気配は全然ないんです」  歌番組の礎を築く音楽業界全体の復調の兆しがなかなか見られない状況では、歌番組を必要とする視聴者も増える気配はない。トークで見せる歌番組として、これまでのものと違う見せ方をしてウケた『HEY!HEY!HEY!』のように、新しいスタイルの音楽番組の登場に期待したいというところか。

「違和感しかない……」韓流歌手PSY「江南スタイル」日本デビュー無期限延期の裏事情

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 動画配信サイト「YouTube」でPVの再生回数が4億回を突破し、全英チャート1位、全米チャート2位など欧米の音楽チャートを席巻し、いまや世界中で社会現象を巻き起こしているのが韓国人ラップ歌手・PSY(サイ)のヒット曲「江南スタイル」だ。 「PSYはバークリー音大出身のエリートミュージシャン。日本で人気の多くの韓流スターのように長身・イケメン・マッチョではなく、見た目はメタボな中年キャラにもかかわらず、“乗馬ダンス”と呼ばれる『江南スタイル』のダンスが注目され世界中で大ヒット。韓国国内ではライブチケットが即完売で、“ライブの皇帝”と呼ばれている」(韓国芸能界に詳しい芸能ライター)  徐々に日本の情報番組や女性誌、ネットニュースなどもPSYを取り上げているだけに、東方神起、少女時代、KARAらの人気が爆発し、ここ数年はK-POPブームが巻き起こっている日本でいまだにCDデビューしていないのが不思議なくらいだが、実は、ひそかに日本でのCDデビューが無期限延期になっていたというのだ。 「PSYが所属するのはBIGBANGと同じ事務所の『YGエンターテインメント』で、所属レーベルは昨年YGとエイベックスが共同で設立した『YGEX』。今年1月にはYG所属歌手たちによる日本公演でお披露目されていたため、日本デビューにまったく支障はなく、9月26日にミニアルバムで日本デビューすることがエイベックスの公式サイトなどで告知されていた。日本デビューにあたっては、『江南スタイル』を日本語訳してタイトルを『六本木スタイル』にして収録する予定だったが、思わぬ世界的なヒットで『江南スタイル』としてそのまま収録するところまで決定し、韓国メディアでも報じられていた。ところが、いつの間にかエイベックスのサイトには『PSYに関して、誤った情報が上がってしまっておりましたことをお詫び致します。今後については、決定し次第YGEXオフィシャルサイトにて発表致します』と書き込まれており、どうやら、日本デビューが無期限延期になったようだ。その背景には、竹島をめぐる日韓関係の緊張もあるのではとささやかれていたのだが……」(音楽関係者)  韓国メディアのこれまでの報道をまとめると、「江南スタイル」の世界的ヒットにより、PSYは9月初めにジャスティン・ビーバーやジェニファー・ロペスら超大物アーティストが所属するアメリカのレコードレーベル「アイランド・レコード」と契約。どうやら、日本での活動よりも本格的な全米進出を選んだことが、日本デビュー無期限延期の原因だったようだ。  だが、こうした状況、日本での発売を予定していた「YGEX」は胸をなで下ろしているのだという。 「日本でも7月くらいからワイドショーなどで取り上げられ始めましたが、はっきり言って反応は最悪でした。ちょうど“K-POPゴリ押し”に対する反韓ムードが高まっていたころでしたし、『K-POP=美形』のイメージで売り出していたので、PSYの登場には違和感しかなかった。予定通り日本デビューしても、ほとんど売れなかったと思いますよ」(ワイドショー制作会社関係者)  なおPSYは現在、アメリカを拠点にしており、11月発売の新曲が全米チャートで1位を獲得すれば「『江南スタイル』をトップレスで披露する」と公言しているという。

「違和感しかない……」韓流歌手PSY「江南スタイル」日本デビュー無期限延期の裏事情

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 動画配信サイト「YouTube」でPVの再生回数が4億回を突破し、全英チャート1位、全米チャート2位など欧米の音楽チャートを席巻し、いまや世界中で社会現象を巻き起こしているのが韓国人ラップ歌手・PSY(サイ)のヒット曲「江南スタイル」だ。 「PSYはバークリー音大出身のエリートミュージシャン。日本で人気の多くの韓流スターのように長身・イケメン・マッチョではなく、見た目はメタボな中年キャラにもかかわらず、“乗馬ダンス”と呼ばれる『江南スタイル』のダンスが注目され世界中で大ヒット。韓国国内ではライブチケットが即完売で、“ライブの皇帝”と呼ばれている」(韓国芸能界に詳しい芸能ライター)  徐々に日本の情報番組や女性誌、ネットニュースなどもPSYを取り上げているだけに、東方神起、少女時代、KARAらの人気が爆発し、ここ数年はK-POPブームが巻き起こっている日本でいまだにCDデビューしていないのが不思議なくらいだが、実は、ひそかに日本でのCDデビューが無期限延期になっていたというのだ。 「PSYが所属するのはBIGBANGと同じ事務所の『YGエンターテインメント』で、所属レーベルは昨年YGとエイベックスが共同で設立した『YGEX』。今年1月にはYG所属歌手たちによる日本公演でお披露目されていたため、日本デビューにまったく支障はなく、9月26日にミニアルバムで日本デビューすることがエイベックスの公式サイトなどで告知されていた。日本デビューにあたっては、『江南スタイル』を日本語訳してタイトルを『六本木スタイル』にして収録する予定だったが、思わぬ世界的なヒットで『江南スタイル』としてそのまま収録するところまで決定し、韓国メディアでも報じられていた。ところが、いつの間にかエイベックスのサイトには『PSYに関して、誤った情報が上がってしまっておりましたことをお詫び致します。今後については、決定し次第YGEXオフィシャルサイトにて発表致します』と書き込まれており、どうやら、日本デビューが無期限延期になったようだ。その背景には、竹島をめぐる日韓関係の緊張もあるのではとささやかれていたのだが……」(音楽関係者)  韓国メディアのこれまでの報道をまとめると、「江南スタイル」の世界的ヒットにより、PSYは9月初めにジャスティン・ビーバーやジェニファー・ロペスら超大物アーティストが所属するアメリカのレコードレーベル「アイランド・レコード」と契約。どうやら、日本での活動よりも本格的な全米進出を選んだことが、日本デビュー無期限延期の原因だったようだ。  だが、こうした状況、日本での発売を予定していた「YGEX」は胸をなで下ろしているのだという。 「日本でも7月くらいからワイドショーなどで取り上げられ始めましたが、はっきり言って反応は最悪でした。ちょうど“K-POPゴリ押し”に対する反韓ムードが高まっていたころでしたし、『K-POP=美形』のイメージで売り出していたので、PSYの登場には違和感しかなかった。予定通り日本デビューしても、ほとんど売れなかったと思いますよ」(ワイドショー制作会社関係者)  なおPSYは現在、アメリカを拠点にしており、日本での活動予定についてはまったく目処が立たない状態のようだ。

このまま終わってしまうのか? ‟崖っぷち”『笑っていいとも!』の挑戦

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フジテレビ『森田一義アワー 笑っていいと
も!』公式サイトより
「テレビはつまらない」という妄信を一刀両断! テレビウォッチャー・てれびのスキマが、今見るべき本当に面白いテレビ番組をご紹介。  『笑っていいとも!』(フジテレビ)が終了する――。  そんなウワサが改編期の風物詩になって久しい。今までであれば世間に軽く笑い飛ばされていたこの手のウワサも、次第に現実感が増してきているのは否定できない。裏番組との視聴率競争に敗れることも珍しくなくなってきた上、司会であるタモリの高齢化、レギュラーの人材難など問題は山積みで、昨今は「迷走」とも見えてしまうようなフォーマットのリニューアルが激しい。その象徴的なものは「テレフォンショッキング」の「お友達紹介」の廃止だろう。『いいとも』の「友達の輪」は、いわばひとつのアイデンティティーだった。それが失われたのだ。  いわゆる「『いいとも』の客」は独特である。自分たちのお目当ての男性アイドルたちの一挙手一投足には激しく過剰に反応するにもかかわらず、自分たちが知らないものに対しては、文字通り知らんぷり。もちろん、本当はそれが普通なのだ。芸人がお笑いファンのいつもの反応を期待してギャグをしても、世間では「なにそれ?」が当たり前だ。だって、知らないのだから。テレビっ子とそうでない世間の間には大きな隔たりがあるのだ。  10月第1週の『いいとも』は、そんな「『いいとも』の客」が「シーン」と静まり返る場面が数多くあった。月曜日の「テレフォンショッキング」のゲストはなんとビートたけし。たけしとタモリの2ショットに、お笑いファンやテレビっ子は歓喜したが、『いいとも』の客は「あ、知ってる大物ゲストが来た!」くらいの反応。さすがに『いいとも』の司会のオファーがたけしにもあったという話には「へー」という反応があったが、たけしがかつて作家・中上健次と羽田空港で一緒にバイトをしていたという驚きのエピソードには一切無反応。そして、話題がお笑いファン垂涎の『お笑いウルトラクイズ』時代の過激なロケの逸話に及ぶと、無反応どころか、観客は引き始めた。  翌日はもっと悲惨だった。ゲストは浅草キッド。「明日のゲストの紹介」でたけしは電話口で玉袋筋太郎に対し「ああ、太田光?」と“犬猿の仲”である爆笑問題の名前を出すと、玉袋は「一番嫌いです」とキッパリ宣言。客は無反応。そして翌日、浅草キッドに贈られた花の中に「親友・太田光より」の文字が。それを見つけた水道橋博士はそのボードを真っ二つに叩き割った。玉袋はそれを拾い上げると「オスプレイ並みに歓迎します」と。もちろん日をまたいだ前フリなんて関係なく、彼らの歴史を知らない客はただドン引き。  さらに翌日。ゲストのリリー・フランキーは、前日の水道橋博士のムチャぶりで“ウワサの彼女”を会場に連れてくる。車イスに乗せられた“彼女”は、リアルな等身大ラブドールのリリカ。「会場も緊張してるよ」とタモリが笑うように、客がざわめきとも言えないようなざわついた反応を示す中、とても真っ昼間とは思えないようなシュールでキケンなシーンが流されたのだ。  木曜日には、番組のエンディングに、レゲエ界の生ける伝説リー・スクラッチ・ペリーが登場。もちろん客は見知らぬ老人に冷たい反応だった―――。  『いいとも』は「『いいとも』の客」の血を入れ替えようとしているのかもしれない。この週から番組のレギュラーに抜擢されたのは武井壮、ハライチ澤部、栗原類、伊藤修子、木下優樹菜だ。木下や澤部はともかく、それ以外は「え? 誰?」と言われてもおかしくないメンバーである。しかし最近でこそ、その多くを安定感のある中堅芸人で固めてきたが、もともと『いいとも』は「え? 誰?」という人をスターにしてきた歴史でもある。  「知らない」ということを悪びれることなく、むしろ「知らねーよ!」というツッコミになってしまう時代。そんな時代に、世間的に知られていない人たちをレギュラーに添えたり、マニアックでアナーキーなネタを挟み込むのは無謀な挑戦かもしれない。それが風前のともしびとなった『いいとも』の火を消してしまう結果になるのか、一瞬の爆発を生むのか、はたまた再び新たな火をともすことになるのか、それはまだ分からない。でも、やっぱり『いいとも』とタモリのいないお昼は寂しい。もはや『いいとも』のない日常を僕は知らないし、知りたくもない。 (文=てれびのスキマ <http://d.hatena.ne.jp/LittleBoy/>) ●【テレビ裏ガイド】INDEX 【第8回】東野幸治流の芸人賛歌? 『アメトーーク!』「どうした!?品川」に見る人間模様 【第7回】『24時間テレビ』の偽善に埋もれさせるのはもったいない!?  渾身の問題作『車イスで僕は空を飛ぶ』 【第6回】親子で一緒に見てはいけない!? トラウマ必至の昼ドラ『ぼくの夏休み』 【第5回】人見知り芸人の処世術が爆発!? 『日曜×芸人』が生み出す「ポジティブ」の正体 【第4回】大人げない大人たちの『ウレロ☆未完成少女』という夏祭り 【第3回】有吉イジリの“陰の帝王”は夏目三久? 本当は怖い『怒り新党』 【第2回】「正義は少年ジャンプの中にしかない!?」“絆”を裁く『リーガル・ハイ』の正義 【第1回】怖さと面白さが同居した新たな笑い?『テベ・コンヒーロ』の悪意

このまま終わってしまうのか? ‟崖っぷち”『笑っていいとも!』の挑戦

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フジテレビ『森田一義アワー 笑っていいと
も!』公式サイトより
「テレビはつまらない」という妄信を一刀両断! テレビウォッチャー・てれびのスキマが、今見るべき本当に面白いテレビ番組をご紹介。  『笑っていいとも!』(フジテレビ)が終了する――。  そんなウワサが改編期の風物詩になって久しい。今までであれば世間に軽く笑い飛ばされていたこの手のウワサも、次第に現実感が増してきているのは否定できない。裏番組との視聴率競争に敗れることも珍しくなくなってきた上、司会であるタモリの高齢化、レギュラーの人材難など問題は山積みで、昨今は「迷走」とも見えてしまうようなフォーマットのリニューアルが激しい。その象徴的なものは「テレフォンショッキング」の「お友達紹介」の廃止だろう。『いいとも』の「友達の輪」は、いわばひとつのアイデンティティーだった。それが失われたのだ。  いわゆる「『いいとも』の客」は独特である。自分たちのお目当ての男性アイドルたちの一挙手一投足には激しく過剰に反応するにもかかわらず、自分たちが知らないものに対しては、文字通り知らんぷり。もちろん、本当はそれが普通なのだ。芸人がお笑いファンのいつもの反応を期待してギャグをしても、世間では「なにそれ?」が当たり前だ。だって、知らないのだから。テレビっ子とそうでない世間の間には大きな隔たりがあるのだ。  10月第1週の『いいとも』は、そんな「『いいとも』の客」が「シーン」と静まり返る場面が数多くあった。月曜日の「テレフォンショッキング」のゲストはなんとビートたけし。たけしとタモリの2ショットに、お笑いファンやテレビっ子は歓喜したが、『いいとも』の客は「あ、知ってる大物ゲストが来た!」くらいの反応。さすがに『いいとも』の司会のオファーがたけしにもあったという話には「へー」という反応があったが、たけしがかつて作家・中上健次と羽田空港で一緒にバイトをしていたという驚きのエピソードには一切無反応。そして、話題がお笑いファン垂涎の『お笑いウルトラクイズ』時代の過激なロケの逸話に及ぶと、無反応どころか、観客は引き始めた。  翌日はもっと悲惨だった。ゲストは浅草キッド。「明日のゲストの紹介」でたけしは電話口で玉袋筋太郎に対し「ああ、太田光?」と“犬猿の仲”である爆笑問題の名前を出すと、玉袋は「一番嫌いです」とキッパリ宣言。客は無反応。そして翌日、浅草キッドに贈られた花の中に「親友・太田光より」の文字が。それを見つけた水道橋博士はそのボードを真っ二つに叩き割った。玉袋はそれを拾い上げると「オスプレイ並みに歓迎します」と。もちろん日をまたいだ前フリなんて関係なく、彼らの歴史を知らない客はただドン引き。  さらに翌日。ゲストのリリー・フランキーは、前日の水道橋博士のムチャぶりで“ウワサの彼女”を会場に連れてくる。車イスに乗せられた“彼女”は、リアルな等身大ラブドールのリリカ。「会場も緊張してるよ」とタモリが笑うように、客がざわめきとも言えないようなざわついた反応を示す中、とても真っ昼間とは思えないようなシュールでキケンなシーンが流されたのだ。  木曜日には、番組のエンディングに、レゲエ界の生ける伝説リー・スクラッチ・ペリーが登場。もちろん客は見知らぬ老人に冷たい反応だった―――。  『いいとも』は「『いいとも』の客」の血を入れ替えようとしているのかもしれない。この週から番組のレギュラーに抜擢されたのは武井壮、ハライチ澤部、栗原類、伊藤修子、木下優樹菜だ。木下や澤部はともかく、それ以外は「え? 誰?」と言われてもおかしくないメンバーである。しかし最近でこそ、その多くを安定感のある中堅芸人で固めてきたが、もともと『いいとも』は「え? 誰?」という人をスターにしてきた歴史でもある。  「知らない」ということを悪びれることなく、むしろ「知らねーよ!」というツッコミになってしまう時代。そんな時代に、世間的に知られていない人たちをレギュラーに添えたり、マニアックでアナーキーなネタを挟み込むのは無謀な挑戦かもしれない。それが風前のともしびとなった『いいとも』の火を消してしまう結果になるのか、一瞬の爆発を生むのか、はたまた再び新たな火をともすことになるのか、それはまだ分からない。でも、やっぱり『いいとも』とタモリのいないお昼は寂しい。もはや『いいとも』のない日常を僕は知らないし、知りたくもない。 (文=てれびのスキマ <http://d.hatena.ne.jp/LittleBoy/>) ●【テレビ裏ガイド】INDEX 【第8回】東野幸治流の芸人賛歌? 『アメトーーク!』「どうした!?品川」に見る人間模様 【第7回】『24時間テレビ』の偽善に埋もれさせるのはもったいない!?  渾身の問題作『車イスで僕は空を飛ぶ』 【第6回】親子で一緒に見てはいけない!? トラウマ必至の昼ドラ『ぼくの夏休み』 【第5回】人見知り芸人の処世術が爆発!? 『日曜×芸人』が生み出す「ポジティブ」の正体 【第4回】大人げない大人たちの『ウレロ☆未完成少女』という夏祭り 【第3回】有吉イジリの“陰の帝王”は夏目三久? 本当は怖い『怒り新党』 【第2回】「正義は少年ジャンプの中にしかない!?」“絆”を裁く『リーガル・ハイ』の正義 【第1回】怖さと面白さが同居した新たな笑い?『テベ・コンヒーロ』の悪意

富も名声も手に入れたはずが……売れっ子文化人・姜尚中が抱える複雑な家庭問題

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「週刊文春」10月11日 中吊り広告より
グランプリ 「姜尚中・知られざる『家庭崩壊』」(「週刊文春」10月11日号) 第2位 「野田政権が隠蔽する『年間34万円負担増』の極秘試算」(「週刊ポスト」10月19日号) 第3位 「徹底検証 安倍晋三のお腹は本当に治ったのか?」(「週刊文春」10月11日号)  日本初の快挙を首差で逃した。10月7日にフランス・ロンシャン競馬場で行われた「凱旋門賞」で、惜しくも2着に敗れたオルフェーヴルのことである。クリストフ・スミヨン騎乗のオルフェーヴルは最外枠ながらいいスタートで飛び出し、外の1頭を壁にしながら後方を進む。スミヨンにすれば、どこかでインが開けば突っ込みたかったのだろうが、団子状態のためそれは叶わず、終始後方でロスを少なくする騎乗に徹していた。  4角を周り直線に入ると、スミヨンは手綱をしごく。それに応えてオルフェーヴルは他馬とは次元の違う脚色で一気に先頭に躍り出る。テレビを見ていたほとんどの競馬ファンは、「歴史的快挙」を確信したはずである。私も椅子から立ち上がって絶叫した。  しかし、ここの直線は長い。一旦は楽にかわしたソレミアがジリジリ二の足を使って迫ってくる。さしものオルフェーヴルも、大外枠からの発馬と、外外を回らざるをえなかった不利が堪えて、ゴール前で脚が上がりクビ差で差されてしまった。  この世界最高峰のレースに勝っていれば、人間以外で初の「国民栄誉賞」ものだったはずである。勝った馬より1.5キロ重く、回った距離は10馬身以上違うだろう。たら、れば、は競馬には御法度だが、内枠に入っていれば3馬身は突き抜けていただろう。オルフェーヴルよ、ぜひ、もう一度「凱旋門賞」にチャレンジしてほしいものである。  2週間近くハワイのカウアイ島でボンヤリしていたので、帰ってきてから週刊誌をまとめて読んだが、行く前とでは大分変化が出てきているようだ。  民主党の代表選はともかく、下馬評では3番人気だった安倍晋三が新総裁になり、それまでは飛ぶ鳥を落とす勢いだった橋下徹人気にやや陰りが出てきたようだ。週刊朝日の「<決定版> 衆院選300選挙区当落予想」を見ても、政治評論家の森田実が選挙区・比例区を合わせて「日本維新の会」の議席は61と予想し、田崎史郎が67と見ている。  週刊ポストが「橋下維新『大失速』の真相」で書いているように、みすぼらしい候補たちの顔ぶれに加え、橋下が出馬すれば反橋下派は平松邦夫前市長を擁立するだろうから、大阪という本丸を失いかねない。しょせん橋下人気に頼っているだけの根無し草政党だから、これまでのようなブームが再び起こるとは思えない。さあ、どうする橋下大阪市長。  さて、今週の3位は、誰しもが不安視する安倍新総裁のお腹の具合をしつこく調査した文春の記事  5年前の総理辞任後、安倍は「文藝春秋」で、自ら厚労省が難病指定する「潰瘍性大腸炎」であったことを認めている。大腸に潰瘍ができる病気で、下痢、粘血便の症状が出て、発熱、体重の減少が起きるという。原因は明らかではないようだが、ストレスや遺伝的な要因が考えられるらしい。  当時、首相秘書官だった井上義行がこう語る。 「辞める二ヵ月ほど前から、総理執務室の後ろにベッドルームをつくり、私服を着た医師を入れて毎日点滴を打っていました。トイレに行く回数は、一日、何十回ではきかないくらい」  そんな安倍を見ているだけに、彼は今回の出馬にも慎重だったという。  そんな人が総理になって大丈夫なのか? また体調を理由に総理の座をほっぽり出してしまうのではないか? 当然の疑問であろう。だが、その安倍に朗報が届く。潰瘍性大腸炎に効く「アサコール」という薬が日本で発売されたのだ。  この薬で病気は「ほぼ完治した」とアピールするため、総裁選の決起集会では3,500円のカツカレーを完食するパフォーマンスも見せた。  文春は、それでも信用ならんと、首相辞任の際発表したのは「潰瘍性大腸炎」ではなく、「機能性胃腸障害」だとし、「アサコール」は潰瘍性を抑えられても機能性のほうが発症するリスクはあると追及する。 「潰瘍性大腸炎も機能性胃腸障害も、完全に治る病気ではないのでコントロールすることが大切です。これらは、頑張りすぎる人がなる病気。患者さんには百点ではなく七十五点合格主義を勧めています」(鳥居内科クリニック鳥居明院長)  次の総選挙で自民党が勝てば、安倍総理が誕生する可能性大である。難問が山積する中、75点主義でのんびりやられてはたまらないが、さりとて頑張りすぎて、首脳会談の最中に何度も中座してトイレに入っていたのでは、まともな話し合いなど期待できはしない。また、任期半ばで放り出してしまう姿が浮かぶようである。  先週の週刊ポストのタイトルが絶妙であった。「『結局、安倍かよ~』というとてつもない空虚感」。その通りである。  2位には、消費税増税しても、社会保障に全額は回らないと警鐘を鳴らし続けているポストの記事。  このところ値上げラッシュである。9月には東京電力管内の電気料金が平均8.46%上がり、10月からの環境税導入により都市ガス料金引き上げが検討されている。  7月からガソリン価格がリッター10円以上の値上げになった。輸入小麦の政府卸価格が平均3%引き上げられたため、10月からは食用油や乳製品の値上げが始まり、制度改定により生命保険や自動車保険の保険料も引き上げられる。  ポストは「内閣官房社会保障改革担当室」が作成した極秘資料を入手した。作成日は9月14日、まさに民主・自民の党首選の真っ直中である。  これを要求したのは民主党の中でも消費税増税に反対していた川内博史議員で、議員の求めによって試算したとあり、2011年4月における水準と2016年4月における水準の差という副題がついている。  年収500万円世帯(夫は40代サラリーマン。妻は専業主婦。小学生の子ども2人)の場合は、年額33.8万円の負担増になり、年収300万円の単身世代では年額11万円の負担増になる。  さらに、これを作成した側の卑劣さは中身だけではなく、試算を出してきたタイミングにある。川内代議士が試算を求めたのは消費増税法案が国会で審議中だった6月なのに、出てきたのは法案が成立した後の9月だった。  ポストは、この資料を入手しているはずのメディアのほとんどがこれを公表していないことにも怒りをぶつける。  唯一報じた朝日新聞でさえ、「年11.5万円負担増 消費税10%時 年収500万円4人家族」とだけ伝え、「これだけの負担増を示す試算が消費増税法案採決の前ではなく、採決を終えてから提出されたことが最大の問題」(川内代議士)なのに、そこに言及しないのかと難じる。  川内代議士はこう訴える。 「大増税でも社会保障は充実せず、国民の負担だけが増えて、増税分はシロアリに喰われていくだけです。今からでも遅くないから、負担増ばかりが国民を襲う現実を公表し、改めて増税の是非を議論すべきです」  消費税増税を民主党以上にリードした自民党が、次の総選挙で与党に返り咲いたとしても、増税見直しなどできるわけはない。国民はこの怒りをどこへ向ければいいのだろうか。  今をときめく売れっ子文化人・姜尚中東大教授(62)のスキャンダルとなれば、読んでみたいのは誰しも同じであろう。この文春の記事が文句なしに今週のグランプリ。  熊本県で生まれ、両親は戦前に来日した韓国人。幼い頃は粗末なバラックに百世帯以上が肩を寄せ合うように生活していたと、自著『在日』(講談社)に書いている。両親の廃品回収業が成功して、彼が6歳の時にそこを出る。しかし、在日として生きる悩みは深かったと姜が話す。 「中学校で、在日は僕一人だったと思います。異性を意識するようになり、好きな子が出来れば、自分が在日と知れるのが嫌で、勉強は、まあ出来たし、野球も出来ましたが、何とか高校へ進学したものの、野球部を辞めました。中・高は楽しくなかった。その代わり本をたくさん読みました。それが今につながっていると思います」  その後、一浪して早稲田大学に入学。政治思想を専攻して大学院に進み、西ドイツへ留学したそうである。  日本名を捨てた時期や、初めて韓国を訪れた時期などに本人と周囲の人間との齟齬はあるが、これは省く。  在日コリアン向けの論壇誌に気鋭の論客として登場し、これがテレビ朝日のディレクターの目に触れ出演依頼が来る。そこからスマートな容姿と説得力のある話しぶりで、テレビの寵児となるのである。  文春らしく、姜の北朝鮮寄りの発言を、在日コリアンの人権問題について活動してきた川人博弁護士にこう批判させている。 「彼は、自分の母親をはじめ在日が苦しんだことは書きましたが、現在の在日を苦しめている北朝鮮の独裁体制のことは書いていません。小泉訪朝後様々な理屈を並べ、北朝鮮の体制維持に向けた発言を繰り返していました」  同じような批判は在日コリアンからも出ているというが、姜はこう反論している。 「拉致を解決するためには、北朝鮮の核問題と、日朝間に山積みされている日朝平壌宣言の三点をパッケージにして一挙に解決するしかありません。それはずっと主張してきたことです。私は変わっていません」  この記事は、姜尚中の思想的な問題を問おうというのではない。在日コリアン初の東大教授になり、マスコミでもてはやされ、『悩む力』(集英社新書)がミリオンセラーになるなど、華やかな外向きの顔とは別に、家庭では複雑な問題を抱えているというのである。  2009年6月、千葉県流山市の住宅街で死亡事故が発生した。姜の長男が自殺したのである。  長年の引き籠もり生活の末であった。母親はその心労のためか新興宗教に入信したという。  姜はこれまで長男の死について言及したことはない。  テレビで売れっ子になるにつれて、姜の家には脅迫状が次々来るようになった。小学生だった息子はそれに苦しみ、家で暴れるようになったという。高校生になって引きこもり、母親と怒鳴り合い、テレビ出演中の姜が慌てて帰ることもあった。  だが姜は、長男の死は自殺ではなく病死だという。生まれたときから「神経のインパルスが欠落していた」ため、長くは生きられないことを知っていて、哲学書などを読み、最終的な死因は「呼吸困難だったんじゃない?」と話す。  長男の死を公表しなかったのは? と問われて、 「隠していたわけではない。自分の不幸をわざわざ人には伝えないでしょ? 僕が言いたいのは、魂は生きているということ。肉体的にはなくなっても魂は生きているし、妻にとっても同じです。そして息子の死があったから、僕は『悩む力』が書けた。これは息子との合作です」  と語っている。  来年3月、定年まで3年を残して姜は東大教授を辞めるという。  私は姜とは一度だけしか会ったことはないが、テレビで見るよりはるかにスマートで格好いい人だった。話し口調は穏やかで説得力があり、在日コリアンを代表する論客であることは間違いない。  だが、数年前にNHKの『紅白歌合戦』の審査員として登場したとき、違和感を覚えた。何か勘違いしているのではないか、そう思ったのである。  名声も富も得て、何不自由なく暮らしていると思われていた彼に、複雑な家庭問題があったとは。この記事は、姜尚中の著作を読むためにも重要なものであろう。  「噂の真相」がなくなってから、作家や学者たちのスキャンダルが読めるのは「サイゾー」ぐらいしかなくなってしまった。  文藝春秋は姜の本をほとんど出していないから、こうした記事ができたのかもしれないが、どこかで東野圭吾のスキャンダル(あれば、だが)を書く勇気のある出版社はないかな。 (文=元木昌彦)
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撮影/佃太平
●元木昌彦(もとき・まさひこ)
1945年11月生まれ。早稲田大学商学部卒業後、講談社入社。90年より「FRIDAY」編集長、92年から97年まで「週刊現代」編集長。99年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長を経て、06年講談社退社。07年2月から08年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(2006年8月28日創刊)で、編集長、代表取締役社長を務める。現「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催、編集プロデュースの他に、上智大学、法政大学、大正大学、明治学院大学などで教鞭を執る。 【著書】 編著「編集者の学校」(編著/講談社/01年)、「日本のルールはすべて編集の現場に詰まっていた」(夏目書房/03年)、「週刊誌編集長」(展望社/06年)、「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社/08年)、「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス/08年)、「競馬必勝放浪記」(祥伝社/09年)、「新版・編集者の学校」(講談社/09年)「週刊誌は死なず」(朝日新聞社/09年)ほか 

「出るか、ウルトラC!」幸福の科学『神秘の法』が予言する領土問題の行く末

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映画『神秘の法』公式サイトより
 尖閣諸島や竹島問題など近隣諸国による領土問題で、がぜん盛り上がりを見せる日本の国防論だが、もし中国が本気を出して日本の領土に侵入してきた場合、そして日本がチベットなどと同じように占領されてしまった場合、わが国はどのようになってしまうのだろうか?  そんな非常にセンシティブな話題にズバリと切り込み、最悪な事態をいかに回避すべきかを大胆にシミュレートした問題作が、先週末に公開されたばかりの映画『神秘の法』である。  経済的・軍事的な超大国となった東アジア共和国でクーデターが発生。軍部出身のタターガタ・キラーを皇帝とする 「帝国ゴドム」が、日本を侵略した後、占領。言論・信教の自由がなくなった日本において、主人公・獅子丸翔が世界平和を目指して帝国に戦いを挑む、というあらすじの本作は、宗教団体・幸福の科学の同名の教典を題材としたアニメーション映画だ。  冒頭に述べた通り、序盤で日本が東アジアの大国(公用語が中国語と設定されているあたり、どう考えても中華人民共和国を想定しているとしか思えない)に日本海側から侵攻されるという衝撃的なシーンが描かれる。以前なら「何をバカな」と苦笑してしまいそうな展開だが、尖閣諸島における衝突などかの国の強硬な対日政策を見た後だと、ある程度の説得力があるようにも思えなくもない。  これまでも『コードギアス』や『ギルティクラウン』などのSFアニメでも日本が他国に占領されてしまう様子が描かれてはいたが、序盤のリアルな作風と絵柄も相まってなかなかの迫力と緊迫感がフィルムから感じられるのだ。  ここは『ふしぎの海のナディア』『新世紀エヴァンゲリオン』などのガイナックス作品に参加したほか、『カウボーイビバップ』などのセットデザインを手がけた今掛勇監督ならではの見せ場といえるだろう。  とはいえ、本作はあくまでエンタテインメント作品である。物語はそこでは終わらず、中盤から怒涛の超展開が待ち構えている。日本の将来を憂う獅子丸翔が出雲で結跏趺坐を組んで瞑想をしていると、木花開耶姫(このはな さくやびめ)が姿を現し「翔はブッダとエル・カンターレ(幸福の科学の本尊)の生まれ変わりだと告げる。すると次のシーンでは、金星人がUFOに乗って登場。帝国ゴドムの黒幕は宇宙人だと明かすのだ。なんじゃそりゃ。ここで宇宙人のオーバーテクノロジー兵器で世界を侵略する帝国ゴドムの秘密を知った獅子丸翔は、国際秘密結社「ヘルメス・ウィングス」を率いて抵抗するようになるのだが、最終的にはタターガタ・キラーの手先である中華風ゾンビ兵軍団と、獅子丸翔が召喚するインド仏教の戦闘神や古代日本の兵士たちが激突。さらにタターガタ・キラーの化身である黒龍と日本を守るヤマタノオロチが空中大決戦を展開する。日中の英霊が激突する、さながら「スーパー神仏大戦」とでもいうべき一大スペクタクルが繰り広げられるのだ。  そしてクライマックスでは、愚かな争いを続ける人類に絶望した地球が怒って火山を爆発させるという、どこかのアニメソングの歌詞のような事態が発生。戦争と自然災害に襲われ大ピンチの日本! この状況を打破するために、我々は何をすればいいのか……!? そんな観客と登場人物の思いに応えて、獅子丸翔が出した救いの手段は、ぜひ劇場で確認してほしい。  ウルトラC級な発想の大転回であると同時に、誰がこの映画の総指揮者なのかを考えたら「そりゃそうだよな」と納得せざるを得ない超力技なオチはお見事であり、爆笑モノである。いや、きっとここは笑うべきじゃないんだろうけど。 「信仰や宗教は、教義からはじまるのではなく、その偉大な物語をつくり、それを信じて生きた人への共感と尊敬と愛からはじまる」  かつて五木寛之は著書『人生の目的』においてこのように語っていたが、まさしくこの言葉は本作の全てを表現しているといえるだろう。思えば日本の古代神話や聖書などにも、「なんでやねん!」とツッコミたくなるような超展開は少なくはない。だから『神秘の法』の超展開も何もおかしくはないのである。その人が体感した大きな物語を追体験し、その人の信じる物語を共有することで、我々は生きる目的と意味を見だすである。本作に当てはめると、さまざまな困難を乗り越え、最終的にいかにして教義が人々の間に広まっていったか。それをどこまでドラマティックに演出できるかが重要なのだ。そういう意味では、ドラマティックすぎるクライマックス。そしてエンディング映像は本作最大の見どころともいえる。  つまり、『神秘の法』はエンドマークが出るまで席を立つことのできない、最初から最後まで見どころ満載な映画ってことでいかがでしょうか。先生!