「四六時中、エロいこと考えてます」“史上最強のエロス神”壇蜜が日刊サイゾーに降臨!

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 グラビアアイドル冬の時代に突然現れ、現在「日本一美しい31歳」として『サンデージャポン』(TBS系)をはじめテレビや雑誌に引っ張りだこの壇蜜。これまで、露出限界ギリギリのグラビアも多く発表してきた彼女だが、初主演映画『私の奴隷になりなさい』(11月3日より銀座シネパトスほかロードショー)で、ついにフルヌードを解禁!  彼女が演じるのは、どこにでもいるようなOLとして過ごす裏で、ご主人様との出会いをきっかけに、次第に被虐の世界に溺れていく女性。緊縛、剃毛、バイブでの二穴責め、野外露出といったプレイのシーンでは、壇蜜らしい妖艶な魅力がスクリーンいっぱいに溢れ出る。  今、各メディアからの注目と、世の男からの熱いエロ視線を集める彼女に、話を聞いた。 ――今日は、壇さんのエロスの秘密について伺いたいのですが…。 壇蜜(以下、壇) あの……私、フェミニストなんですよ。今日みたいに、女性お2人(※編註:ライター、編集共に女)から取材を受けるという状況が初めてなので、女性を前にして下ネタを言うと失礼なんじゃないかなって思ってしまって……。男性の前では、下ネタもペロッと言えるんですけど。 ――紳士的な一面をお持ちなんですね。しょせん、サイゾーの女なので、気になさらないでください。早速ですが、壇さんのそのただならぬ色気は、どこから出てるのでしょうか?  色気というか、四六時中、エロいことを考えてるので、それでだと思います。私、厄年だからなのか、今年に入ってから5回も旅行をキャンセルされてるんですよ。相手は、家族や、友人や、気になる方だったりするんですけど、直前に揉め事が生じて旅行を断られるんです。それで、今年は急に精神的に暇になることが多かったので、一人でエロいことばかり考えている一年でした。最近は、普通の言葉なのにエロく聞こえる言葉にハマってます。例えば「正規ルート」とか(笑)、「どんなルートだよ!」って思ってしまいますね。 ――主演映画『私の奴隷になりなさい』では、ひょんなきっかけでSMに目覚めるOL・香奈を演じていらっしゃいますが、壇さん自身はM寄りだそうですね。 _MG_1662.jpg  そうですね。ただみんな両面持っていて、会う人や触れ合う人によって、自分がどっちであるべきかを無意識で判断してると思うんですよ。だからある人にはSだけど、こっちの人にはMだったりするんじゃないかなって思います。 ――香奈のようなOLについて、どう思いますか?  会社では真面目にOLをしていて、どこにでもいる感じの香奈が、先生(板尾創路)の前ではどんどんM性が開花していく。その二面性のギャップが印象的でしたね。旦那がいながら、ご主人様を別個に考えている部分は理解しがたかったんですけど、こういう生き方もあるんだなって思いました。 ――この映画でフルヌードを解禁されたわけですが、脱ぐことに抵抗はなかったですか?  スタッフから「壇蜜として脱ぐわけではない」と言われたので、香奈として脱ぐぶんには、なんら抵抗はなかったです。 ――好きなシーンはどこですか?  ラストのシーンですね。ここまで濃密な関係になったのに、それを断ち切って別の世界に行こうとしている3人の姿は、ある意味ドライで、いい意味の裏切りなんだなって思いました。 ――剃毛されるシーンは、リアルに剃っているように見えましたが。  撮影では、刃が当たっても痛くない“おとし”と呼ばれるカミソリを使ったんです。私は目隠しされている状態だったんですが、緊張の中で感覚がセンシティブになっていたので、カミソリの冷たい感触や、石鹸の泡が当たる感じが、とても気持ちよかったです。 ――この作品を見た人に、何を感じてほしいですか?  明日、死んじゃうかもしれないのと同じで、こちらの世界に入る可能性は誰にでもある、ということが一番言いたいですね。のるかそるかはご自分次第だけれども、私はそういう穴に一度くらいハマッておいたほうが、人間として選択肢が広がっていいんじゃないかなと思います。 _MG_1703.jpg ――普段から、SM色の強いグラビアや映像も多い壇さんですが、デビュー当時からそちらの方向へ行きたいと思っていたんですか?  最初は、イメージDVDを撮っているうちに、「SMシーンがちょっとあっても面白いよね」と話しているくらいだったんです。ただ自分自身、昔から谷崎潤一郎さんや、団鬼六さんなど、フェチシズムやSM色の強い作品に出会うことが多かったですし、その世界観が好きだったので、だんだん私の定番みたいになっていきました。 ――特に好きなSM作品はありますか?  円地文子さんの『女面』(新潮社)は、直接的なSM色は薄いですけど、女のカルマの深さや、精神的な依存などをリアルに描いていて、その耽美な世界に惹かれましたね。嗜虐性をそそる者と、それをいじめる者で成り立っている世界を美しいと思うことは、私のナチュラルボーンなのかもしれないです。 ――芸名は、仏教用語から取られたそうですね。勝手に団鬼六さんを意識した名前なのかと思ってました。  そう言っていただくこともしばしばあるんですが、SM色の強い表現をするようになったのは、本当にたまたまなんです。ただ、団先生とリンクしていただくことは、とってもうれしいですね。 ――壇さんはバイセクシャルだとお聞きしましたが、男女の好みの対比はどのくらいですか?  6対4で、男性が6になったり、女性が6になったり、自分でも「どっち?」みたいな感じです。女の子って現金なところとか、たまに見せる素がかわいいんですよね。こないだも番組のロケで一緒になった子が、ちょうど誕生日を迎えてたので、泊まってるホテルの部屋にプレゼントを渡しに行ったんです。私が来ても、こっちも見ずにストレッチしたりしてたんですけど、プレゼントを見せたら「うそー!」ってすぐに起き上がって(笑)。逆に男性は、カッコつけてキザっぽくしてる方を見ると「素敵だな」って思います。よく「カッコつけマン」とかって揶揄されたりしますけど、カッコつけマンのほうが女性に対する誠意が見えて好きですね。 ――現在、31歳ですが、何歳まで芸能活動を続けていきたいですか?  それって、皆さん次第だと思ってるんです。マスコミやメディアって蛇口みたいなもので、彼らがバルブを開けてくれることで、私たちは世に出ることができる。だから最近、熱帯魚にすごい共感するんですよ。このプラグ、ヒーター、スイッチ……どれかを消したら死んでしまうんだなあって。バルブを開けてくれる限りは、長くやっていこうと思います。 ――すごく客観的なんですね。そんな冷静さも欠くほど、はしゃぐことってありますか?  エッチな野菜を見ている時が、一番盛り上がりますね。あの人(野菜)たちって、狙って生まれたと思うんですよ。2つくっついて股ができてしまった大根とかを見ると、「これからも頑張ろう!」って思います。 (取材・文=林タモツ/撮影=後藤秀二) ●だん・みつ 1980年秋田県生まれ。2009年、「週刊SPA!」(扶桑社)誌上の“美女タレント発掘プロジェクト どるばこ』にて29歳でグラビアデビュー。その後、現在の事務所にスカウトされ、グラビアを中心に活躍。現在までに9作リリースされているイメージDVDは驚異的な売り上げを誇る。BSジャパン「ギルガメッシュLIGHT」レギュラー出演中。 公式ブログ<http://ameblo.jp/sizuka-ryu/●『私の奴隷になりなさい』 監督:亀井亨 脚本:港岳彦 原作:サタミシュウ/出演:壇蜜 真山明大 板尾創路ほか/配給:角川映画  11月3日より銀座シネパトスほかロードショー 公式サイト <http://www.dorei-movie.jp/>

「すっかり司会タレント!?」“芸人”ぐっさんはどこにいった?

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『(有)山口モータース』(よしもとアール・
アンド・シー)
 「あれ? そういえば、ぐっさん、どこいった?」と感じている人は、案外いるのではないだろうか。  バラエティ番組で女芸人などが「好き」と名前を挙げることが多く、一般女性にも非常に人気があった芸人・ぐっさんこと山口智充。  モノマネや歌、ギターなどが上手で、音楽活動も一時行っていた。しかも、何かと器用で、「イイ人そう」なイメージもあった。  だが、2009年3月にTBS『リンカーン』のレギュラー出演者から、ぐっさんが消えたことが話題となり、以降、少しずつ露出が減っている気がする。そして、いつの間にか「お笑い」番組ではあまり見ない人になってしまった。  もちろん今でもCMではおいしそうに麻婆茄子を食べ続けているし、今年4月からはNHKのクイズ番組『連続クイズ ホールドオン!』で、武内陶子アナと週替わりの司会者を務めているし、情報バラエティ『にじいろジーン』『笑顔がごちそう ウチゴハン』などの司会もしている。  ただ、姿を見るのは「お笑い番組」ではないし、仕事の内容も「芸人」ではなく「司会タレント」のようである。  いったいなぜ? お笑いウォッチャーのテレビ雑誌関係者は言う。 「ぐっさんは『好感度が高い』ことが、かえって芸人としてはアダになってしまったところがありますね。健康的で爽やかなイメージがあるので、司会に抜擢されたり、NHKなどでも重用されていますよね。実はクレイジーだったり、テキトウだったり、おバカなところもあるんですが、世間的にはどうしても優等生的なイメージでしょう? また、モノマネなど何をやっても器用でそつなくこなせますが、トークが主流になっている現在のバラエティには向かないところもあるのでは? また、ぐっさんの芸は、『お~』という感嘆の声は上がっても、笑いは起こらない。ぐっさんで笑ったことがないって人、実は多いんじゃないでしょうか」  確かに「感心」してしまって、笑いにならないというのは、モノマネではときどきあるパターンだが……。  また、別の週刊誌記者は言う。 「一見『イイ人そう』ですが、司会業など完全に個人の仕事ばかりが充実していることによって、一部では『相方を完全に捨てた人』という反感を持つ人、『実は腹黒そう』なんて見方も出ています。そのあたりも少し影響しているのかも」  だが、ぐっさんが「笑い」を完全に捨てて「司会タレント」になってしまったわけではないとも付け加える。 「東海テレビで放送されている『ぐっさん家~THE GOODSUN HOUSE~』(2003年~)は、『ちい散歩』のようなテイストで、ぐっさんが街歩きをゆるゆるとする番組なんですが、そこでのぐっさんはいつ見ても変わらない感じで、ある意味、最もぐっさんらしい姿が見られると思います」  芸人が「お笑い」以外で活躍していると、何かと反感を持たれるケースもあるが、「芸人・ぐっさん」は今も健在なのだ。

気づきすぎるコラムニストが、虫めがね的観察眼で見いだす小さな大発見『えのきどいちろうの水曜Wanted!!』

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TBSラジオ『えのきどいちろうの水曜Wanted!!』
しゃべりと笑いと音楽があふれる“少数派”メディアの魅力を再発掘! ラジオ好きライターが贈る、必聴ラジオコラム。  えのきどいちろうは、気づきの人である。しかし彼の書くコラムには、何も特別な事件は起こっていないように読めるし、彼のラジオは何も有意義なことは言っていないように聞こえるかもしれない。だがそれは、受け手が気づく前に、まだ彼だけしか気づいてない面白さについて書いたりしゃべったりしているからで、そのポップな文体やゆるい口調とは裏腹に、受け手は彼が見つけた面白さに必死についていくことで、数々の発見や幅広い視野を手に入れることができる。面白さとは本来、そういう発見の過程にこそあるもので、すでに知っていることを再確認して安心する作業ではない。  この10月に始まった新番組『えのきどいちろうの水曜Wanted!!』(TBSラジオ 水曜20:00~21:50)は、まさにそんなえのきどいちろうの面白さが、尻尾の先まで詰まった番組だ。ラジオでは、『BATTLE TALK RADIO アクセス』や『ミミガク』(いずれもTBSラジオ)のパーソナリティー、そして『くにまるジャパン』(文化放送)へのコメンテーター出演等、近年はわりと報道方面の役割を担うことが多く、それはそれでお堅い話題に柔らかな切り口を持ち込むという意味で面白いのだが、『Wanted!!』といういよいよ完全に無意味なことができる場を与えられたことで、彼の異様なまでの「気づき力」が、感触的にはあくまでも彼らしくゆるゆると、しかし内容的には全開、そして濃密に発揮されている。  えのきどの「気づき力」の根底にはもちろん精度の高い観察眼があるが、その眼にはめ込まれたレンズは天体望遠鏡的なそれではなく、むしろ虫めがね的なものだ。遠くよりも近くを見る視力がズバ抜けている。たとえば初回の番組冒頭で彼は、「新番組はいつぐらいまで新しいのだ?」という、普通に考えればものすごくどうでもいいテーマを掲げた。開始1時間までが新番組なのか、半年たっても新番組と呼んでいいのか。そんなこと、ほかのパーソナリティーはきっと誰も気にしていない。新番組を始めるにあたっては、自己紹介をしたり、番組で何をしていきたいかという抱負を語ったり、あるいは最近あった面白い話をしたりというのが定番であり、それでも十分にパーソナリティーにとって目の前にある題材だといえる。さらに、番組名自体について疑問を持ったり、思い入れを語ったりするというのもよくある話だ。  しかしえのきどは、おそらく台本や企画書であれば番組タイトルの前になんとなくついている、そして新聞のラジオ欄であれば、やはり番組名の前に燦然と輝いている、「新」の字に真っ先に引っかかりを覚え、居ても立ってもいられなくなってしまったのである。番組名よりも手前でとどまって考えてしまう。いちいちそんなところで立ち止まってしまったら、一向に前に進むことなどできない。毎朝起きて、「ベッドからの起き上がり方」について考えたり、「なぜ人は二足歩行をするのか」を考えていたら社会生活が立ちゆかない。そうやって大人は無意識のうちに、手前のことを考えないようになる。しかし、これこそが本物の好奇心であり観察眼であって、だから好奇心旺盛な子どもはすべての角をあみだくじのように曲がって寄り道をして迷子になり、目の前のボールを追いかけて遠くから来る車に気づかず飛びだしてしまうのだ。  だが、その小学生のような目線で見つけた疑問が、そのまま手前にとどまっているのではなく、いつの間にかはるか遠くまで飛躍していくのがえのきどの真骨頂。「新聞はいつまで『新』聞なのか?」「古新聞という言い方は古いのか新しいのか?」「新幹線はいつまで『新』幹線なのか?」「京成は新京成のことを、『アイツいい気になりやがって!』『いつになったら大人になるんだ』と思ってるはず」などと、この世に蔓延するさまざまな「新」に疑問を投げかけていく。そこまで来ると、聴いているこちらも、「新番組がいつまで新番組かはどうでもいいにしても、新幹線がまだ新幹線なのはなんだか納得いかないぞ」とか、「いくらなんでも新京成にバカにされる京成はかわいそうだ!」(完全にイメージだが)という気分になってくる。実際にリスナーからも、「考えてみれば新宿や新橋も全然新しくない」「みなとみらいはいつか『みなと過去』になるのか?」なんて抜き差しならない疑問が数々噴出してきて、コーナーをいくつか挟みつつも、気づけば「新」に関する話題のみで2時間弱の番組が終わるという、おそらくは史上もっとも小さいテーマから飛躍的な盛り上がりを見せるという稀有な事態が起こっていた。  そして、先日の4回目の放送(3回目はTBSでは裏送りのため放送がなかったが、Podcastで聴取可能)では、アシスタントの川瀬良子という、これまた文字どおり手前にいる人間にスポットを当て、「川瀬良子が悲しみを受け止めるのだ」というテーマで、リスナーからの悲しい報告をアシスタントにひたすら投げ続ける千本ノックのようなことをやり、川瀬のポテンシャルを見事に引きだしていた。  リスナーからの「道ばたの黄色いゴミネットが秋田犬に見えた」という疲れきったメールに対し、「それは悲しい。ゆっくり休もう」という優しさあふれる回答の後、突如「犬がネットをかぶっていたのかもしれない」と急角度から新たな可能性を疑う川瀬は、たしかに落ち着いた番組進行能力と天然由来の率直さを兼ね備えた「知的なローラ」とも言うべきキャラクターを感じさせる逸材で、最後にはえのきども「川瀬さんのキャパシティに感動した」「川瀬にぶん投げときゃ間違いない」と半ば降参するように、その予測不可能な能力を確信するほど。わからないことを「わからない」とはっきり言ってしまうその素直さは、何よりもわからないものに興味を抱くえのきどにとってまさにお宝であり、彼女が「わからない」という反応を示したことを突き詰めていけば面白くなる、という試金石でもある。  わからないことの中に飛び込んでいって、面白さを発見する。それが大事なことは誰もがわかっているはずだが、そのわからなさが、どこか遠くの、目の届かないはるか先のどこかにあるような気がして、面白さを探すことをあきらめてしまう。ネット社会になって以降、あふれる情報の海の前で、漠然と遠くを見つめてやり過ごすことが増えているような気配があるが、実は我々が見落としがちな面白さとは、遠く視野の外にあるものではなくて、目の前の、近すぎてちょうど死角になっているような場所に隠れているのかもしれない。近くを見るというのは、「近視眼的」という言葉もあるように悪い意味で捉えられがちだが、遠い目をしているだけでは何も見つけられない。えのきどいちろうはそんな大事なことを、教える気なんてさらさらないとぼけた口調と鋭い観察眼でこっそり示してくれる。 (文=井上智公<http://arsenal4.blog65.fc2.com/>) ■ラジオ批評「逆にラジオ」バックナンバー 【第7回】「安住二世」と呼ばれたくないTBS若手アナが解き放つ、暗黒のポテンシャル『ザ・トップ5~リターンズ』 【第6回】めくるめく複眼思考の、ひとりしゃべりキングダム『宮川賢のまつぼっくり王国』 【第5回】地方FMというアウェイの地に築かれた、毒舌王の強烈な磁場『有吉弘行のSUNDAY NIGHT DREAMER』 【第4回】「おもしろくてあたりまえ」という壁を越える、若手コント師の傍若無人ぶり『ANNお笑いオールスターウィーク』 【第3回】五輪なでしこ戦の裏で炸裂した、ラジオの王様の誠実な毒『JUNK 伊集院光 深夜の馬鹿力』 【第2回】局アナの枠を飛び出した、マジカルな思考回路の冒険『安住紳一郎の日曜天国』 【第1回】予測不能な「集団的笑い」の境地『JUNKサタデー エレ片のコント太郎』

「絶対撮らせるな!」松ケン主演『平清盛』の打ち上げで、マスコミとNHKが一触即発!

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 俳優・松山ケンイチ主演のNHK大河ドラマ『平清盛』が26日、クランクアップした。同日夜には東京・六本木のホテルで打ち上げが行われたが、そこでおなじみともいえる週刊誌とNHKのバトルが繰り広げられたという。  松ケンの清盛といえば、内容よりも低視聴率ぶりが話題になった。1月8日の初回視聴率は17.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)で、最近15年間で最低のスタート。ロンドン五輪期間中の8月5日には1994年8月14日放送『花の乱』の10.1%を大幅に下回る、7.8%の1ケタに転落。その後、一旦は持ち直したものの、10月7日放送回から4週連続で再び1ケタを記録している。  同局で行われたクランクアップ会見で、松山は歴代最低視聴率を更新してしまったことについて「数字の問題は最初から気にしていない。最低記録を更新できたことは光栄」と強気に言い放ったが、やはりそれは虚勢だった。  打ち上げでは、松ケン本人もスタッフも視聴率には触れずじまい。それどころか、会場内にマスコミが“潜入”していないか、同局関係者が目を光らせていたという。 「スピーチに耳も貸さず、辺りをキョロキョロしている、いかにもマスコミといった男性を何人も見ましたね。大河スタッフも怪しい人間はチェックしていて、行動をずっと監視していました。マスコミ側もそのことに気付き、一次会は比較的おとなしかったのですが……」(芸能マネジャー)  トラブルが発生したのは、その後、渋谷に場所を移して行われた二次会だ。現場にはすでに先回りした週刊誌の“張り込み部隊”が待機。今か今かと松ケンの到着を待っていたそうだが、突然そこへ同局関係者が大挙押し寄せ、取材を妨害したという。  出版関係者いわく「いきなり車の中をのぞかれ、カメラの存在を確認するや、大声で『ここにマスコミがいるぞー!』と周囲に知らせたのです。これではマスコミも商売上がったり。『ふざけんなコラ!』『おまえらが悪いんだろ!』など、現場ではマスコミとスタッフの間で押し門答が繰り広げられ、一時騒然となりました」。  警察出動の事態には至らなかったものの、現場は荒れに荒れ、後味の悪いものになってしまったという。「終わりよければすべてよし!」ということには、ならなかったようだ。

「絶対撮らせるな!」松ケン主演『平清盛』の打ち上げで、マスコミとNHKが一触即発!

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 俳優・松山ケンイチ主演のNHK大河ドラマ『平清盛』が26日、クランクアップした。同日夜には東京・六本木のホテルで打ち上げが行われたが、そこでおなじみともいえる週刊誌とNHKのバトルが繰り広げられたという。  松ケンの清盛といえば、内容よりも低視聴率ぶりが話題になった。1月8日の初回視聴率は17.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)で、最近15年間で最低のスタート。ロンドン五輪期間中の8月5日には1994年8月14日放送『花の乱』の10.1%を大幅に下回る、7.8%の1ケタに転落。その後、一旦は持ち直したものの、10月7日放送回から4週連続で再び1ケタを記録している。  同局で行われたクランクアップ会見で、松山は歴代最低視聴率を更新してしまったことについて「数字の問題は最初から気にしていない。最低記録を更新できたことは光栄」と強気に言い放ったが、やはりそれは虚勢だった。  打ち上げでは、松ケン本人もスタッフも視聴率には触れずじまい。それどころか、会場内にマスコミが“潜入”していないか、同局関係者が目を光らせていたという。 「スピーチに耳も貸さず、辺りをキョロキョロしている、いかにもマスコミといった男性を何人も見ましたね。大河スタッフも怪しい人間はチェックしていて、行動をずっと監視していました。マスコミ側もそのことに気付き、一次会は比較的おとなしかったのですが……」(芸能マネジャー)  トラブルが発生したのは、その後、渋谷に場所を移して行われた二次会だ。現場にはすでに先回りした週刊誌の“張り込み部隊”が待機。今か今かと松ケンの到着を待っていたそうだが、突然そこへ同局関係者が大挙押し寄せ、取材を妨害したという。  出版関係者いわく「いきなり車の中をのぞかれ、カメラの存在を確認するや、大声で『ここにマスコミがいるぞー!』と周囲に知らせたのです。これではマスコミも商売上がったり。『ふざけんなコラ!』『おまえらが悪いんだろ!』など、現場ではマスコミとスタッフの間で押し門答が繰り広げられ、一時騒然となりました」。  警察出動の事態には至らなかったものの、現場は荒れに荒れ、後味の悪いものになってしまったという。「終わりよければすべてよし!」ということには、ならなかったようだ。

「ゴルフデートをリークしたのは……」V6森田剛と熱愛報道のmisono Twitter休止の原因は事務所不信か

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『悪い見本 ~よい子はマネを
しないでください~』(ワニブックス)
 V6森田剛とのゴルフデートを女性誌に報じられた歌手のmisonoが28日、「とりあえず今日からしばらくツイッター&ブログやめてみます。ゴメンね…」という言葉とともに、Twitterを一時休止した。  持ち前の明るさで当初は熱愛報道も笑ってやり過ごそうとしていたそうだが、一部朝刊スポーツ紙が写真集出版に合わせた話題作りの可能性を指摘すると、misonoはプッツン。Twitterで「もし売れる為なら今までにも 売りたい物は沢山あったし姉の力も借りたくなくて 利用しないでココまできたのに…それで売れても実力じゃないから消えるし 現に今も悔しいし そこまでしたくもないし 人を利用したりもしない!」と胸中を告白した。  その後もピリピリムードは続き、28日に行われた写真集の出版イベントでは、予定されていた囲み取材が中止に。マスコミ向けの写真撮影は行われたが、取材陣から「恋のウワサがありましたが、気にしませんか?」と問われると、「アハハハ、すみません。気にしてます」と答え、会場をあとにした。  misonoのブログやTwitterにも一般人から「売名」「話題作り」という心ないコメントが寄せられたそうで「彼女は意外にナイーブ。かなり落ち込んでいる」(関係者)という。  その一方で、misonoの事務所不信を指摘する声も上がっている。森田とのゴルフデートが撮られたのは10月上旬、長野県内のゴルフ場だった。「都内ならまだしも、長野ですからね。しかも、写真はゴルフ場内で撮られたもの。これは何者かが出版社に情報をリークしたとしか思えない。直近に写真集の発売を控えていたとなると……。やはり“犯人”は事務所、もしくは彼女に極めて近い人間と思われます」とはワイドショー関係者だ。  こうした疑念をmisonoも持っているようで、精神的にも不安定になっているようだ。芸能プロ関係者は「あの2人は本当に飲み仲間で、交際はしていませんよ。ただ、熱愛報道のせいで今後はまず会えないでしょう。そのことにも彼女はショックを受けている」と話す。時間が解決してくれるのを待つしかなさそうだ。

尼崎連続殺人事件 女モンスターの“殺人カンパニー”ができるまで

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「週刊新潮」11月1日号 中吊り広告より
佳作1 「安倍晋三と半グレ」(「週刊現代」11月10日号) 佳作2 「『地震予知』は大嘘だったのか!?」(「週刊ポスト」11月9日号) 佳作3 「尼崎『女モンスター』の揺り籠から監獄まで」(「週刊新潮」11月1日号) 佳作4 「誤認逮捕の被害者が『恐怖の取調室』を語った」(「週刊現代」11月10日号)  今週は、残念ながらグランプリに値する記事はなかった。予想通り、橋下徹大阪市長の記事で全面敗北した週刊朝日の河畠大四編集長が更迭されたのが目立つ程度だ。  どんぐりの背比べの中から佳作を4本選んでみた。  まずは、警察の誤認逮捕と調書でっち上げで、危うく冤罪にされるところだった人たちの恐怖を扱った、現代の「ネットなりすまし事件」の記事。大新聞に、自白調書が警察のでっち上げだったことがわかったのに、それを追及した記事があまり見当たらなかったのはどうしてか。  発端は7月1日、東京・杉並区に住む19歳の明大生が神奈川県警保土ケ谷署に逮捕されたことだった。横浜市のHPに小学校を襲撃する殺人予告を書き込んだという、威力業務妨害の疑いだったが、これも冤罪だった。 「しかし、3日付のスポーツ新聞にはこんな記事か載っている。〈明大広報課担当者は『事実関係を確認し、厳正に処分します』とコメント。商学部2年の女子学生は『明治の恥。大学のイメージが悪くなり、就活などで他の学生に迷惑がかかる』と憤っていた〉(日刊スポーツ)」(現代)  現代の言う通り、学校は事実関係を調べもしないで、警察の発表を無条件で信じてしまうのだ。  大阪府警に誤認逮捕された北村真咲さん(43)の弁護人はこう語る。 「北村さんは、今回の事件に関して逮捕前から一貫して捜査に協力し、かつ否認していました。にもかかわらず、北村さんは逮捕・勾留されてしまい、著しい肉体的、精神的、経済的打撃を受けました。(中略)また、逮捕された後も、捜査機関は北村さんの言い分を聞くことなく連日の取り調べを続けました。このような取り調べは、虚偽の自白を誘発するものです。この取り調べに北村さんが屈していれば、そのまま有罪判決を受けていたかもしれない」  8月26日に北村さんが逮捕され、9月1日に福岡の無職の男性(28)が警視庁に逮捕される。9月14日には2ちゃんねるに伊勢神宮を爆破すると予告したとして、三重県津市に住む28歳の男性が三重県警に逮捕されている。  なぜこのようなことが起きるのかを、全国紙社会部記者が解説している。 「08年の秋葉原事件後、警察庁が全国の県警に通達した『サイバーテロ予告の捜査マニュアル』があります。詳しい内容は開示されていませんが、そこには『脅迫メールの書き込みが行われたパソコンのIPアドレスを根拠に、被疑者を逮捕してもよい。被疑者否認のまま起訴しても、公判は維持できる』という旨が明記されているんです」  IT時代に、こんなとんでもない通達が出ていたというのは驚きである。真犯人が犯行声明で捜査当局の能力の低さをあざ笑うのは当然である。その上、犯人が捕まる可能性はほとんどないと、サイバー犯罪に詳しい神田知宏弁護士は話す。 「いろいろな国のサーバーを経由して発信元を隠すTorというソフトを使っているので、発信元を辿ることは不可能でしょう。現状はネットの書き込みに対する法整備が追いついておらず、警察は正直言ってお手上げの状態です」  後手後手に回った捜査をごまかすために、無実の者を逮捕し、自分たちに都合のいい調書をでっち上げ有罪にする。これだから司法を監視する手を緩めてはいけないのだ。  尼崎の「女モンスター」角田美代子(64)が主人公の大量殺戮事件は、いまだに謎だらけである。新聞、テレビはもちろんのこと、週刊誌を読んでも、なぜこの女がこのような大事件を引き起こしたのか、よくわからない。取り巻きを含めて柄の悪いのはいっぱいいるようだが、だからといって、娘が自分の親まで殺してしまうというのは、理解しがたい。  いろいろ読んだ中では新潮が美代子だけに絞っているだけにわかりやすかったので、これを佳作に推す。  美代子は1948年に尼崎市内の左官工の家に生まれた。中学時代にはナイフを背中にしのばせていたというから、桁外れのワルのようだ。私立女子高へ入ってわずか数週間で喧嘩沙汰を起こして退学になってしまうが、その頃すでに中学の同級生と同棲していたそうだ。  さらに若い女を4~5人雇ってホテルに送り届ける「管理売春」の元締めだったという。その元手でスナックを開き、ママになる。その後、離婚して横浜へと移り、伊勢佐木町にバーを開く。10数年後に故郷へ帰り、「殺人カンパニー」の下地を作り始めていったそうだ。  息子を溺愛し、通う学校の教頭を怒鳴りつけたり、卒業式に乱入したこともある。  美代子の暴力装置として支えたのは、戸籍上のいとこである李正則。全身刺青で野球をやっていただけに、腕力は強い。  美代子たちに乗り込まれた香川県高松市の「谷本家」は一家崩壊、地獄のようになった。一家は、後に美代子の息子と一緒になる瑠衣、姉の茉莉子、両親が静かに暮らしていた。そこへ李が入り込み、美代子たちが乗り込んで阿鼻叫喚の地獄の日々が始まる。 「男らが庭に両親を立たせてホースで水責めにするのは序の口。美代子は“金を持ってこないとこうなる”と言い、娘2人に両親を執拗に殴らせていた。さらに両親は素っ裸で集落を歩かされ、親戚の家々を回って借金を申し込んでいた」(捜査関係者)  この事件の全容が明らかになると、まだまだ犠牲者が増えそうである。  さて、イタリアで地震に「安全宣言」を出した地震学者らに、禁固6年の実刑判決が出て話題になっている。地震大国日本の地震予知はどうなのか。ポストが「大嘘」ではないのかと噛みついている。 「若手学者が声高に言った。『(予知できない地震があるのは)地震学者なら誰だってわかっている。そんな状態で「予知絡み」の予算を取るのはもうやめましょうよっ!』(中略)10月16日、北海道・函館で開かれた日本地震学会特別シンポジウム『「ブループリント(青写真)50周年ーー地震研究の歩みと今後』の討論は白熱した」(ポスト)  ここで指す地震予知とは、短期の地震予知である。冒頭の研究者の「予知できない地震」とは、「前兆現象」のない地震で、阪神・淡路大震災も東日本大震災も前兆は観測されなかった。  “反予知派”の筆頭で、シンポジウム実行委員長の東大大学院・ロバート・ゲラー教授は、「打つ手がない」「地震を予知しようとする作業に意味はない」とまで言いきった。 「その証左が文科省の外郭団体である独立行政法人防災科学技術研究所が作成する『確率論的地震動予測地図』(ハザードマップ)だという。地震学の粋を集めて作成されたはずのハザードマップだが、ゲラー教授は手厳しい。『この地図は、地震発生確率の高い地区ほど濃い色で塗りつぶされているのですが、阪神・淡路大震災も東日本大震災も、大きな地震の震源はいずれも色が薄い、確率が低いとされた地区だった。こうなると予知は“害悪”ですらある。ハザードマップを見て、地震に遭う確率の低い地区だと思って住んだら、大震災に見舞われたという人がいるかもしれない』」  だが、地震研究には毎年100億円単位の予算が投じられ、官僚の天下り先にもなっているのである。  東洋大学の渡辺満久教授はこう語る。 「地震学会の体質改善はそう簡単ではない。そもそも地震学者と呼ばれる人々に対してこれまでマスコミが甘すぎたんです。学界内部でも、きちんと同僚の罪を告発していた人々は昔からいたのに、『個人攻撃になるから』などといった理由をつけて、しり込みするメディアが多かった。そこはしっかりしてほしいと思う」  天気予報と地震予知は当たらなくて当たり前、では困るのだ。日本で地震予知学者を告発したらどうなるのだろう。裁判所はどういう判断を下すのか。誰かやってみないかな。  石原慎太郎都知事が辞任して政党をつくるとはしゃいではいるが、先行きは不透明である。ポストは、橋下大阪市長の「日本維新の会」と連携すると見ているようだが、現代は「それはない」と真反対である。  そうした中で、存在感が日に日に薄れていく安倍晋三総裁だが、現代が彼の「怪しい人脈」を掘り起こした記事をやっている。  冒頭、03年9月22日に行われた「ワールド・ダンス・ランキング・アワード」という耳慣れない名前の「ダンス大会」の模様が描かれ、自民党の幹事長になったばかりの安倍がそこで挨拶をしている。  その時、壇上で安倍とツーショットに収まるのが主催者の塩田大介ABCホーム元会長だが、この人物、今年3月に競売入札妨害容疑で警視庁に逮捕され、その後起訴されている人物なのだという。  安倍総裁は最近発売された他の週刊誌にも、かつて「山口組の金庫番」と呼ばれた大物金融業者・永本壹柱(本名・孫一柱)と親密に肩を並べる写真が掲載されたばかりだが、塩田もまた暴力団の密接交際者として警察にマークされてきた人物なのだ。 「1カ月に2度、暴力団と近しい人物との交際が明るみに出るとは、次期首相候補の政治家として資質を疑われても仕方がない。新興宗教団体の『慧光塾』との深い関係が取り沙汰されたり、もともと安倍さんは『怪しい人脈』がチラつく人、という印象があります。政治家一家で育ってきたわりには、ワキが甘過ぎるのではないか」(政治評論家・有馬晴海)  自民党清和会の幹部もこう語る。 「岸信介さんが統一教会教祖の故・文鮮明氏と関係があったことで、安倍は官房長官時代に統一教会の行事に祝電を打って問題になった。国際勝共連合(文鮮明氏が設立した共産党撲滅を目指す組織)ともつながりがある。とにかく周りにいるのが右寄りの人間ばかり。右だけならいいけど、それが右翼、さらには暴力団につながる危険性がある」  現代はこう結んでいる。 「人を見るに厳しく、機を見るに敏という、政治家に必要な二つの能力が、現段階で安倍氏に十分に備わっているとは思い難い。『二度目の総理』が近づくいまこそ、真価が問われている」  そんな夫の窮状を知ってか知らずか、夫人のアッキーこと昭恵夫人は東京・内神田に出した居酒屋稼業に精を出しているようだ。新潮が紹介したが、その後日談を今週もやっている。 「『UZU』。昭恵氏が『女将』を務めるこの店を再び訪れてみると、何とカウンターまで一杯である。(中略)そこで待つこと1時間、ラストオーダー近くなって何とか入店すると看板メニューの『山口県産新米と豚汁セット』(980円)を頼む。(中略)残念ながらオーダーが間に合わなかった。そこで、『山口県祝島のひじき五目煮』(480円)と『自家製ベーコン』(1500円)を注文。ひじき煮は柔らかくて瑞々しい。ベーコンは2日間塩に漬け込み、さっと燻してあるという。市販されているものとはまったく違った味で、ベーコンなのに新鮮な肉の味がする。そばにいた客に聞いてみると、やはりもの珍しさからのぞきに来たという。(中略)運がよければ『自民党総裁夫人』が注文を聞きにやってくるのだから」  私も10月25日(木曜日)に訪ねてみた。神田駅から歩いて7~8分。外堀通りを渡って路地を左に入ったところにある。外から見ると喫茶店かフレンチレストランという趣の店である。覗いてみるとテーブル席が空いているようなので入ってみたが、中年の女性に、予約でいっぱいだと言われてしまった。  4~5人かけられるカウンターとテーブル席が3つぐらいのこぢんまりした店だが、私のような古びた居酒屋が好きな人間には、居心地がよくない。  女性がドアの外まで出てきて、「名刺をいただければ、後日連絡する」と言われたが、お断りして、近くの酒屋がやっている立ち飲みでいっぱいひっかける。このような「千ベロ」(千円でベロベロになれる店)が一番落ち着くね~。 (文=元木昌彦)
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撮影/佃太平
●元木昌彦(もとき・まさひこ)
1945年11月生まれ。早稲田大学商学部卒業後、講談社入社。90年より「FRIDAY」編集長、92年から97年まで「週刊現代」編集長。99年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長を経て、06年講談社退社。07年2月から08年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(2006年8月28日創刊)で、編集長、代表取締役社長を務める。現「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催、編集プロデュースの他に、上智大学、法政大学、大正大学、明治学院大学などで教鞭を執る。 【著書】 編著「編集者の学校」(編著/講談社/01年)、「日本のルールはすべて編集の現場に詰まっていた」(夏目書房/03年)、「週刊誌編集長」(展望社/06年)、「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社/08年)、「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス/08年)、「競馬必勝放浪記」(祥伝社/09年)、「新版・編集者の学校」(講談社/09年)「週刊誌は死なず」(朝日新聞社/09年)ほか 

フランス映画界の鬼っ子パスカル・ロジェ監督が描く、本当の“悪魔”『トールマン』の正体とは……!?

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シアターN渋谷のクロージング作品となる『トールマン』。
近藤支配人いわく「ハリウッドからの誘いを振り払ったロジェ監督が
インディペンデント精神で撮り上げた作品。
怖い話ですが、ホラーではないのでご安心を」。
 ずっと大切に育んできたものを、ふいに奪い去られるという怒り、憎しみ、悲しみ、そして痛み……。7年間の歴史に幕を下ろすシアターN渋谷のクロージング作品として11月3日(土)より公開される『トールマン』は、大事な我が子を連れ去られた肉親が感じる恐怖を描いた新感覚スリラーだ。慎ましく暮らしていたのに何故? 街の人たちが噂する“トールマン”の仕業なの? 米国では年間約1000人もの子どもたちが忽然と姿を消すという。この“神隠し”現象は、クリント・イーストウッド監督が『チェンジリング』(08)でノンフィクションタッチに、ギレルモ・デル・トロ製作による『永遠のこどもたち』(07)ではダークファンタジーとして描かれた。だが、それら佳作とはまた異なるテイストを持つ『トールマン』を撮り上げたのは、フランス映画界で今もっとも尖った作品を撮っているパスカル・ロジェ監督。前作『マーターズ』(08)は過激さを極めた暴力描写から世界各国で物議を醸したが、新作『トールマン』はジェニシカ・ビールらハリウッドの人気俳優たちを迎え、一瞬も目を離すことのできないサスペンスフルなドラマに仕上げている。来日したロジェ監督が、『マーターズ』と『トールマン』、そしてハリウッドとフランスにおける映画事情について語った。 ──ロジェ監督の前作『マーターズ』は、シアターNで公開されて“史上最凶のフレンチホラー”として話題になりました。少女拉致監禁事件の顛末を描いた『マーターズ』は、表現活動に寛容なフランスでも大論争を巻き起こしましたね。 ロジェ そうなんだよ、フランスでは不理解からさまざまな誤解を受けたんだ。特にカトリック系の団体がものすごい難色を示して、18歳以下は鑑賞できないようにしようと上映反対運動が起きたほど。表現の自由が認められているフランスでR18指定されるのは、ポルノ映画だけなんだ。R18だと一般の映画館で公開できないし、DVD化されてもレンタル店ではアダルトコーナーでしか扱ってくれなくなってしまう。R18に指定されるということは、年齢制限というより、作品の存在そのものを殺してしまうことと同義なんだ。R18指定になったことを知ってボクらは文化庁へ通い、文化庁の映画担当者や文化大臣に直接会って話をすることで、ようやくレイティングの再審査にこぎ着けたんだ。再審査でも際どい票数差で、なんとかR16指定になったんだよ。 ──すでに確定していたレイティングを覆えらせるとは、すごい熱意&行動力! 我が子を守る母親の心情じゃないですか。 ロジェ ほんと、そうだよ。『マーターズ』は撮影だけでも6カ月かかったからね。今回の『トールマン』は親子愛をテーマにしているけど、自分が苦労して撮り上げた映画が無事に上映されるまでは、肉親が我が子を見守るのと同じような心境だね。
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都内で唯一『マーターズ』を上映したシアターNが閉館することに話題が及ぶと、
ロジェ監督はこのポーズ。「シネコンに街の小さな映画館が負けたと思うと
悲しいよね」と話す。
──そのかいあって『マーターズ』は世界中で注目を浴び、ロジェ監督には新作のオファーが殺到。フランス映画祭2009で来日した際には、「自分が感じる社会の閉塞感、自分自身の息苦しさを映画にした」と話していましたが、『マーターズ』がヒットしたことで、ロジェ監督を取り巻く環境は変わりました? ロジェ 確かに、そんな話をしたねぇ。『マーターズ』を撮る直前は、マジで精神状態はサイアクだったんだ。自分が思うような映画を、なかなか撮ることができずにいたんだ。幸いにも『マーターズ』が完成して、運良くヒットしたことで、ボクの精神状態はすごく良くなったよ(笑)。実は『マーターズ』を撮り始めるときは、「もう、これがボクの最後の作品になる」という覚悟だったんだ。あれだけ振り切った内容の映画を撮ることは、自殺行為でもあったんだ。これが最後だ、自分のすべてを作品にぶつけよう、と。自分の中にあった憎しみのエネルギーを全部注ぎ込むことで完成した映画でもあったんだ。そんなふうにして作った映画だから、観客は誰も振り向かないかもしれないと考えていた。他の仕事を探さなくちゃとね(苦笑)。でも、世の中は不思議なもので、自分が憎しみを込めて作った『マーターズ』が世界中で「すごい映画だ」と噂になったんだ(笑)。おかげで、『トールマン』は『マーターズ』に比べるとずいぶん予算をアップして撮ることができたよ。自分自身に真っすぐに向き合えるようになったしね。ボクが思うに、どんな芸術作品も、芸術家自身が抱えている影の部分を昇華させてくれるものじゃないかな。そういう意味では、『マーターズ』はボクを変えてくれた大事な作品だといえるね。 ──新作『トールマン』は子どもたちが次々と失踪し、トールマンという謎の誘拐魔の存在が噂される……というダークファンタジー的な始まり。ところが中盤以降は予想外の展開を見せ、社会派サスペンスへとモードチェンジしていく斬新な構成。ファンタジーとは異なる、現実社会と地続き的な怖さがありますね。 ロジェ その通り。リアルな世界を描こうというのが、今回の企画の趣旨だったんだ。社会のダメな部分、影の部分をリアルに描こうとね。そこで、まぁ、やっぱりボクはホラー映画のジャンルで売れたわけだから、ボクの得意な手法で物語の導入部分を描いたわけさ。でも、物語としての着地点は、ホラーとはまったく異なる仕掛けを用意した。その仕掛けを楽しんでもらえると、うれしいよ。
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過疎が進む街で看護士として働いていたジュリア(ジェシカ・ビール)は
息子を連れ去られてショック。必死の追跡の果てに、彼女が目撃したものは?
──どんよりと寂れた街で、唯一の明るい希望であるはずの子どもたちが姿を消してしまう。日本でも子どもたちをめぐって、育児放棄や幼児虐待といった悲惨な事件が絶えません。 ロジェ 舞台は米国の地方都市という設定にしているけど、世界的な不景気だから、日本や他の国でも同じようなことが起きてもおかしくないと思うよ。不況の影響をいちばん受けるのは、その国の貧困層。これは世界中どの国でも同じこと。そうして不況が長引けば長引くほど、社会格差はますます大きくなっていくわけだよね。映画に出てくるような寂れた街は、世界中に生まれつつあるんじゃないかな。 ──『マーターズ』もそうでしたが、ロジェ監督の作品に登場するキャラクターたちはどっちが被害者で、どっちが加害者なのか、簡単には判別できない。これは物語上のトリックというよりは、ロジェ監督自身の世界観ですよね? ロジェ ウイッ! その通りだよ。ボクが世界をそのように見ているというよりは、ボクの遺伝子がそうさせているようだね。どっちが被害者で、どっちが加害者か? 要するに突き詰めて考えると、何が“善”で何が“悪”かということだよね。ボクはフランス人だけど、もし米国人が『トールマン』を撮っていたら、誰が被害者か加害者か分からないような展開にはしていなかったんじゃないかな。物語が始まる前から、どっちが善でどっちが悪か、あらかじめ決まっているようなストーリーにしていたはずだよ。その上で、善とはこういうもの、悪はこうして滅びるんだ、みたいな教訓を観客に押し付ける内容にしていただろうね。でも、ボクは違う。善と悪は、もっと多角的なもの。観る側の視点によって変わるものだよ。そのことは常々、ずっと考えてきたことなんだ。ジャン・ルノワール監督の言葉があるんだ。『この世でいちばん厄介なことは、すべての人に理由があるということ』。かいつまんで説明すれば、犯罪を犯した人間には、犯罪を犯す理由があったということ。この“理由がある”ということ。これこそがいちばんの悪なんだよ。ルノワール監督の言葉に、ボクはすごく共感しているんだ。 ──ロジェ監督、トークに熱が入ってきましたね。 ロジェ 今回の『トールマン』は米国を舞台にしているけど、実際にはカナダで撮影したんだ。そしてボクはフランス人。『トールマン』は一見すると米国映画のように思えるだろうけど、ボクはこの映画をフランス映画、ヨーロッパ映画だと考えているよ。ここで、ちょっとボクのプライベートな話をさせてもらえるかな。米国の前大統領ジョージ・ブッシュはアラブ諸国のことを“悪の巣窟”呼ばわりしたけど、ボクの妻はアラブ人でイスラム教徒なんだ。ブッシュの言うことが正しいなら、ボクと妻と子どもが一緒に暮らすボクの家庭は、半分は悪の存在ということになってしまう。自分で自分の家庭を軽蔑しなくちゃいけない。でも、ボクは知っているよ。アラブ人みんなが悪いわけじゃないんだ。イスラム教徒が悪いんじゃない。同じように白人が悪でもない。ブッシュがアラブのことを悪者扱いしたのは9.11があったから。米国にしてみれば、アラブを責める理由があった。でも、アラブ側は9.11よりずっと前から、イスラエルとパレスチナの関係なども含めて、米国からさまざまな辱めを受けてきた。彼らにも理由があった。どっちが加害者でどっちが被害者なのか? どっちが善なのか悪なのか? どちらの立ち場に立つかで、まるで変わってくるもんなんだよ。
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誘拐された少年少女は“トールマン”の正体を知ることに。
『ローズ・イン・タイドランド』(05)の美少女ジョデル・フェルランドが
キーパーソン役で出演。
■二者択一の世界しかないのか? 第3の道を模索するロジェ監督  12月2日(日)で閉館を迎える、シアターN渋谷の近藤順也支配人にもコメントをもらった。「現在、世界中で生きのいいホラー映画を作っている監督は、次々にハリウッドへ引き抜かれています。パスカル・ロジェ監督も『マーターズ』で衝撃を与え、ご多分に漏れずハリウッドからお呼びがかかりました。しかし、それを振り払い、インディペンデントのスタンスで作られたのが『トールマン』。結果として本作は大ヒットを記録し、ロジェ監督は再び注目の的となっています。自分が描きたいもの、作りたいもののために妥協しない、ブレないこのインディペンデントスピリッツを、とくとご確認ください」(近藤支配人)。シネコンではお目にかかれないハードコアな作品を上映してきたシアターN渋谷が、クロージング作品に『トールマン』を選んだ理由が感じられるではないか。では、インタビュー後半。ロジェ監督は『マーターズ』のヒット後、ハリウッドに振り回されたここ数年間についてぶちまけた。 ──『テキサス・チェーンソー』(03)のハリウッド女優ジェシカ・ビールが、『トールマン』では大熱演しています。フランス、カナダ、米国による合作映画を撮ることの楽しさ、難しさの両面を教えてください ロジェ ノンノン! 米国資本は入ってないよ。『トールマン』はカナダとフランスの合作映画なんだ。米国、カナダ、フランスとクレジットされているのは、ライセンス上の関係のため。実際には、米国側は製作費を1ドルも払ってないよ。『マーターズ』より少し多いけど、『トールマン』の製作費はハリウッド映画の小品よりも、ずいぶん抑えた額なんだ(苦笑)。でも、そのおかげでボクは自由に撮ることができたから、よかったと思っている。これがもしハリウッド映画だったら、ボクは単なる雇われの演出家に過ぎず、出資者の言いなりになっているか、すぐにクビを切られていただろうね。物語も、こんな結末にはならなかったはず。幸いヨーロッパでは監督が作品をコントロールすることができ、もし出資者が作品を乗っ取ろうとすれば、裁判で訴えることも可能なんだ。実際に『トールマン』の企画は最初にワーナーやパラマウントといったハリウッドメジャーに持ち込んだけれど、「導入部分は素晴らしい。いかにもホラー映画っぽくていい。ただし、後半は全部変えてもらうよ」と言われた(苦笑)。もし、その通りに『トールマン』を撮っていたら、ボクが映画を作る意味がまったくなくなっていたと思うよ。 ──『マーターズ』がヒットした直後、『ヘル・レイザー』(87)のハリウッドリメイク版をロジェ監督が撮るというプランもあったはずですが、ハリウッド側の対応がイヤになって降りたわけですか? ロジェ 『ヘル・レイザー』! ボクはあの作品が大好きだったし、原作者のクライブ・バーカーの大ファンなんだ! バーガー自身がゲイで、『ヘル・レイザー』にはハードなSM的要素やゲイ的描写も盛り込まれているわけだよね。ボクに『ヘル・レイザー』のリメイク企画が持ち掛けられたときは、すごくうれしかったし、光栄に思ったよ。それで4カ月かけて脚本を練り上げて、イギリスにいるバーガーの自宅にまで脚本を見せに行ったんだ。バーカーはボクの脚本を読んでくれて「キミはボクの作品のことを、すごく理解してくれている」と喜んでくれたんだ。でも、その後で、こうも言ったんだ。「だけど、キミの脚本は、ハリウッドでは採用されないだろうね」と。それで実際に『ヘル・レイザー』の映画化権を持っているハリウッドのプロデューサーの元へボクの脚本を持っていったら、反応はこうだったよ。「ワォ! この脚本は素晴らしいよ、ロジェくん。でも全部書き直してくれるかな?」とね。 ──ハリウッド、ひでぇなぁ(苦笑)。 ロジェ SMダメ、ボンデージもダメ、ゲイもダメ。そーゆーのは全部ダメだって言うんだよ。それじゃ、もうボクの好きな『ヘル・レイザー』じゃないよ。『ヘル・レイザー』じゃないものを、『ヘル・レイザー』のリメイクだと称して作るのもイヤだし、バーカーやファンを裏切るのもイヤだった。それで『ヘル・レイザー』のリメイク企画からボクは降りたというわけなんだ。今のハリウッドでは、本当の意味での『ヘル・レイザー』は作れないと思うよ。 ──今回の『トールマン』を上映するシアターNは、12月2日で閉館。『トールマン』がクロージング作品となります。
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普段は紳士的なロジェ監督。「今回の製作中に妻の妊娠が分かったんだ。
自分が親になることを自覚しながら撮った作品でもあるんだ」
ロジェ ボクの作品をクロージングに選んでくれて、とても光栄に思うし、同時に寂しく思うよ。ボク自身、街の小さな映画館に毎日のように通いながら育って、映画監督になったわけだしね。ヨーロッパにも、いろんな個性的なプログラムを組む小さな映画館がたくさんあったよ。もちろんDVDはとても便利だけど、街の小さな映画館はボクが育った場所でもあり、そういう空間が消えていくことはとても哀しいよ。ハリウッドの大作映画ばっかり上映している大きなシネコンより、ボクは小さくても個性的な映画館が大好きなんだ。ボクは思うんだけど、デジタルとアナログの両方あって、選べればいいのにってね。ボクは今まで35ミリフィルムで撮っていたけど、『トールマン』からデジタルにしたんだ。デジタルにもいい面がいろいろあることが分かったよ。でも、フィルムが持つ独特の質感は棄てがたい。作るほうも観るほうも、作品によって選べればすごくいいのに。パリでも2年後に映画館はデジタルへ完全移行することが決まっているんだけど、地方はすでにデジタルへ移行していて、デジタル対応できない劇場は、もう上映できなくなってしまったんだ。デジタルかアナログか、どちらかしか残さないのでなく、どちらもあって好きなほうを選べる。そんな社会が、本当に豊かなんじゃないかなとボクは思うよ。 (取材・構成=長野辰次) 『トールマン』 監督・脚本/パスカル・ロジェ 出演/ジェシカ・ビール、ジョデル・フェルランド、ウィリアム・B・デイビス、スティーヴン・マクハティ  配給/キングレコード 11月3日(土)より、シアターN渋谷ほか全国順次ロードショー  (c) 2012 Cold Rock Productions Inc., Cold Rock Productions BC Inc., Forecast Pictures S.A.S., Radar Films S.A.S.U., Société Nouvelle de Distribution, M6 All rights reserved  http://the-tallman.com ※シアターN渋谷では、『トールマン』公開記念としてパスカル・ロジェ監督の大ヒットホラー『マーターズ』を10月27日(土)〜11月2日(金)モーニングショーとして上映。また、『トールマン』の上映にあたり、「とおる」という名前の人は入場料が1000円に(証明書持参のこと)。 ●パスカル・ロジェ 1971年フランス・コートダジュール生まれ。ダリオ・アルジェント監督に憧れ、パリの映画学校へ通う。警備員の仕事をしながら、イタリアンポルノの現場で撮影技術を習得した。『ジェヴォーダンの獣』(01)のメイキングを担当した後、『MOTHER マザー』(04)で長編映画監督デビュー。監督第2作となる『マーターズ』(08)のR指定問題で物議を醸し、一躍話題のフィルムメーカーとなった。新作『トールマン』は『マーターズ』以前より温めていた企画で、封切りと同時にフランスでは大ヒットを記録。敬愛するダリオ・アルジェントがプロデュースする作品を現在準備中。

「脱原発で津田大介を擁立」の声も……負けられない民主党の東京都知事選候補者は?

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津田大介Twitterより
 民主党の一部議員の間で、ジャーナリストの津田大介氏に東京都知事選出馬を求める声が上がっていることが明らかになった。  石原慎太郎・東京都知事の辞職に伴う東京都知事選は、11月29日告示、12月16日投票の日程で行われる。だが、突然の辞任表明ゆえ、明確な支持を集めた上で出馬を表明している人物はまだいない。石原氏は辞職を表明した記者会見で、猪瀬直樹副知事を後継指名しているが、猪瀬副知事も出馬の意思は明確にしていない。さらに、東国原英夫前宮崎県知事や蓮舫前行政刷新担当大臣、小池百合子元防衛大臣、さらには松沢成文前神奈川県知事も出馬するのではないかと取り沙汰されているものの、はっきりしない。  そうした中、民主党の一部では、ジャーナリストの津田大介氏に出馬を要請する動きも始まっているという。津田氏をめぐっては先週末、Twitter上で都知事選出馬を求めるツイートが繰り返されたが、本人は「出ません」と返答している。果たして、どれほど真実味のある話なのか?  消息筋によれば、民主党内部では「都知事選で焦点になるのは、原発への対応。津田氏ならば“脱原発”で一致できるし、確実に票を取ることができる」と、同氏を推す声も強まっているという。  民主党は、2011年の都知事選では独自候補の擁立を断念し、外食大手「ワタミ」会長の渡邉美樹氏の支援に回った。さらに、前々回の07年の都知事選でも独自候補を立てることができず、元宮城県知事の浅野史郎氏を支援する形を取って惨敗している。  また、石原都政に批判的だった左派的な市民運動も、これまで対抗馬をまったく立てることができなかった。03年には、東京家政大学名誉教授の樋口恵子氏、07年には浅野氏の支援に回ったが、まったく対抗できなかった。11年には「市民派」の候補者は、擁立すらできない状態に追い込まれた。  このような背景の中で、名前が急浮上してきた津田氏はジャーナリストもしくはメディア・アクティビストを名乗り、Twitterを利用したリアルタイム中継を指す「Tsudaる」という言葉でも知られる人物。国の文化審議会著作権分科会において複数の小委員会で専門委員を務めたほか、一般社団法人インターネットユーザー協会(MIAU)代表理事も務め、著作権問題などへの言及、インターネットを利用した情報発信で注目を集めており、ネットユーザーを中心に若年層に対する知名度は格段に高い。  その一方で、民主党内では既存勢力からの抵抗もあり、調整は難航しているというウワサもある。いずれにしても、出馬すれば都知事選の台風の目になることは容易に予測できる。  当の本人は、こうした出馬を求める声をどう受け止めているのか。さっそく、津田氏を直撃したところ、 「(民主党から)オファーは特に来ていませんし、来たとしても出るつもりはありません」 と、述べるにとどまった。  民主党の候補者選びが、思いも寄らなかった新顔の登場になるのか。あるいは、適当な候補者でお茶を濁すのかはまだわからない。折しも11月10日(土)には、前首相で民主党最高顧問の菅直人氏がロフトプラスワンに出演し、トークライブを行うことが決まっている。もしかすると、この席で何かしらの「重大発表」があるのではないかと、期待は膨らむ。  いずれにしても、大衆の側が「この人に都知事になってほしい」と声を上げるのが、最良の方法だろう。 (取材・文=昼間たかし)

「とにかく映画で賞を取りたい」ヒットに恵まれない実力派俳優・大森南朋の憂鬱

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大森南朋公式サイトより
 俳優や女優の中には、連ドラよりも映画を優先する人が多い。大森南朋もそのひとりだ。 「ギャラ的には当然、映画よりも連ドラのほうが割がいいです。ただし、“俳優”としての“格”を優先するのであれば、映画に出て大きな賞を取ることですよね。大森さんも40歳ともう若くはないですから、このあたりで大きな賞を取りたいんじゃないでしょうか」(映画関係者)  大森を演技派俳優と呼ぶことに異論を挟む人はいないだろうが、彼ひとりで客を呼べる俳優かというと、「そこまででは……」と答える人がほとんどだろう。 「実際、彼もそれを意識しているみたいで、『とにかく、映画で賞を取りたい。取れば変わるから』と酒を飲むたびに愚痴をこぼしているそうです。確かに、これまで出演した映画でヒットしたといえるのは、ドラマを映画化した『ハゲタカ』くらい。年間5~6本の映画に出ていますが、どれもヒット作と呼べる作品ではないですね」(芸能事務所関係者)  同じく演技派俳優と呼ばれ、ドラマより映画を優先する俳優に役所広司もいるが、 「役所さんの場合はほとんどが主演で、作品がヒットしなくても外国で高い評価を得て賞を取っていますからね。彼の映画のギャラは、国内ではトップクラスの1本1,000万円だといわれています。大森さんが映画で勝負するなら、まずは大きな賞を取ることでしょうね」(前出・映画関係者)  沢尻エリカ主演の『ヘルタースケルター』など、話題作にも出演している大森。あとは、作品のヒットに巡り合えれば、役所広司への道も遠くない!?