
「週刊文春」11月15日号 中吊り広告より
グランプリ
「ナベツネの違法行為を暴露する読売現秘書部長『爆弾日記』公開!」(「週刊文春」11月15日号)
第2位
「橋下維新への『絶縁状』」(「週刊文春」11月15日号)
第3位
「東京都知事選 私が支持する候補 落ちてほしい候補」ほか2本(「週刊現代」11月24日号)
人間社会同様、ライバルに勝てず常にナンバー2にしかなれない馬がいる。1963年にメイズイが優勝した皐月賞、日本ダービーの2着馬だったグレートヨルカ。1964年のシンザンが勝った日本ダービー、菊花賞の2着馬ウメノチカラ。
今年の牝馬3冠馬・ジェンティルドンナの2着だったヴィルシーナもそうだった。
だからこそ、ジェンティルの出ない第37回エリザベス女王杯(G1・芝2200メートル、京都競馬場、重)は、この馬に勝たせてやりたいという判官贔屓もあって、断然の1番人気になった。だが、無情にも激しく降る雨に行き脚が鈍り、4コーナー手前から内田騎手は追い通しで直線に向いたが、持ち前の鋭い差し足は見られない。それでもゴールまで100メートルぐらいのところで先頭に立ったが、重得意の7番人気レインボーダリア(柴田善)に外から差され、首差の2着に敗れてしまった。
チャンネルを変えて、石川遼が2年ぶりに勝ったゴルフを見た。3打差で楽勝かと思われたが、最後は1打差まで詰め寄られ、かろうじて凌ぎきった。インタビューで「優勝することを忘れてしまった」と石川は涙ぐんだ。ヴィルシーナもゴールを過ぎて、おのが不運を嘆き、心で泣いていたのかもしれない。
寺山修司は「競馬が人生に似ているのではなく、人生が競馬に似ているのだ」と言った。人生という舞台で2番手にさえなれなかった私は、ヴィルシーナが晴れの舞台で先頭ゴールする姿を見てみたい、引退するまでこの馬を買い続けよう、そう思っている。
さて、こちらは予想通りだが、政治資金規正法違反の罪で強制起訴された「国民の生活が第一」代表・小沢一郎被告(70)の控訴審判決が今日(11月12日)あり、「東京高裁小川正持裁判長は、小沢氏を無罪とした一審・東京地裁判決を支持し、検察官役の指定弁護士による控訴を棄却した」(asahi.comより)
これで、事実上無罪が確定したと見ていいだろう。ポストが書いているように「『無罪判決』で始まる 小沢一郎の逆襲」とはならないと思うが、年内総選挙もささやかれだした中、彼の動きも注目である。
総選挙も気になるが、都民としては「ポスト石原がどうなるのか」に関心がある。石原が後継指名した猪瀬直樹副知事に松沢成文前神奈川県知事、宇都宮健児日本弁護士連合会前会長も出馬表明し、舛添要一参議院議員も出馬の構えだし、東国原英夫前宮崎県知事もギリギリで出るのではないかといわれている。
帯に短し襷に長しで本命不在だが、争点は長きにわたった石原都政を評価するのかどうかということになろう。現代は、舛添インタビューも含めて時機を得た特集を組んでいる。
石原が辞任した直後に自民党東京都連が電話で3,000人の緊急調査をした。猪瀬副知事がダントツトップで約50%の支持を得て、2位の東国原前宮崎県知事が約10%、次いでキャスターの安藤優子、小池百合子元環境相だったと全国紙の政治部記者が語っている。
現代は、各界50人の著名人に「誰が都知事にふさわしいか」をアンケートした。
最も支持を集めたのは、やはり猪瀬副知事で14票。2位には舛添参議院議員と宇都宮日本弁護士連合会前会長が7票、東国原前宮崎県知事は1票しかなかったという。猪瀬副知事の支持理由は、実務経験、行政への理解度、問題意識の高さだそうである。注目は、石原都政を評価したのは16人で、6割近くが批判的で、その人たちは宇都宮を支持しているという点だ。
自民党は猪瀬支持でいきたいそうだが、自民党都連との仲の悪さがどうなるのか、予断を許さないそうである。
石原と一橋大学から60年の付き合いだという高橋宏首都大学東京理事長と鈴木哲夫日本BS放送報道局長との対談のタイトルは、「石原慎太郎はタダのアホか それとも天才なのか」。
だが、親友である高橋が悪口を言うわけはなく、わずかにこの発言が気になるだけである。
「高橋 私は国政で新しい風を吹かせるには、最低でも国会議員30人くらいの勢力がないと無理だと考えています。石原は100人規模で人を集めてみせるなんて言っているけど、寝ぼけるんじゃないと言いたいね。30人どころか10人だって集まるかどうか」
高橋は「今回のようにバカみたいなことで晩節を汚してほしくない」とも言っている。石原人気が盛り上がらなくては、そのご威光をたっぷり浴びて知事になろうとしている猪瀬副知事にも逆風になりかねない。
以前から都知事を狙っている舛添参議院議員のインタビューは、批判が当を射ている。
「石原都政というのは、一言で言えば、常に仮想敵を作り、『敵と戦う正義の味方』の面をする典型的なポピュリズム政治でした。例えば、銀行を敵にして外形標準課税を導入し、分が悪くなると新銀行東京を創設しました。ところが1500億円もの損失を出しても、まったく責任を取ろうとしない。私が厚労相を務めていた時代には、都の社会保障を『税金の無駄遣い』と一刀両断して大幅カットし、社会保障の現場を大混乱に陥れた。私は個人的にも母親を介護した経験がありますが、単純な利害得失で図れないのが社会保障というものです。それなのに石原都知事は、弱者の視点に立つということができない政治家でした。そして最後は『悪の中国』という世論を喚起し、都の経済をメチャクチャにした。それにまんまと煽られた野田政権も問題ですが、問題の発端は石原前都知事です」
またこうも語っている。
「公職選挙法の規定によれば、都知事が任期途中で辞任した場合、50日以内に新たな都知事を選出することになっています。ところがこの規定は、病気や不慮の事故など、緊急事態を想定したもので、石原氏のような無責任な知事のためにある規定ではありません。そのため、非常に中途半端な都知事選にならざるを得ません。本来なら、石原都知事の任期は2015年4月までなので、次の都知事を目す候補者たちは、少なくもその半年から1年くらい前から、様々な立場の人の意見に耳を傾けながら、じっくりと自己の政策マニフエストを練り込んでいきます。ところがたった50日間では、落選中の政治家くらいしか手を挙げられません。都知事を目指しているような人たちは皆、それぞれの道で要職に就いているからです。これは、このような中途半端な形で都知事を選ばざるを得ない有権者に対しても、大変失礼な事です。こうした無責任さが露呈したため、都知事を辞任した石原氏は『新党を創る』と意気軒昂ですが、すっかり空回りしています。永田町では、石原氏に対する冷めたムードが充満して、誰かの名言ではありませんが、『晩節を汚した暴走老人』扱いです」
今週の選にはもれたが、週刊新潮が石原と元銀座のクラブの女性との間に隠し子がいて、現在30歳になると報じている。この話、フライデー(1996年3月1日号)でも報じられているように、有名な話ではある。
付き合ったのは、彼女が22歳、石原が49歳の頃だそうだ。だが、彼女が妊娠してしまうのだ。彼女は石原が泊まっているホテルに押しかけ「どうしてくれるのよ」とドアを叩き続けたが、石原は出てこなかったという。
その後は、石原プロの幹部が店のママと対応を協議したそうだ。24歳で彼女は子どもを産むが、石原がその子どもに会うことはなかったと、元同僚ホステスが語っている。
石原が子どもを認知したのは94年、11歳の時だった。その同僚ホステスが、その男の子のことをこう評している。
「子どもは身長が高く、見た目は慎太郎さんよりもどちらかというと裕次郎さん似のイケメンですよ」
今回、新潮は彼女の父親にも話を聞いている。
「孫はもう30歳になった。これまでアルバイトをあちこち転々としていたけれど、今年2月、“就職したよ”って電話を寄越した。“良かったね”と返事をしたが、孫の将来がどうなるか俺には分からない。ただ、就職するにあたって、あちらの厄介にはなりたくないとハッキリ言っていた。孫の心意気は俺にとっては、嬉しいと言うべきか、悲しいと言うべきか……」
石原は新潮の取材にこう答えている。
「彼女がこれまで何の仕事をしてきたかは聞いていない。でも、僕から金額は言わないが、養育費も学費も出し、自分では完璧に責任を果たしたつもりです。借金をしたり、物を売ったりして、必死におカネを作った。石原プロが僕の代わりに養育費を払ったかって? それは、ナンセンス。まったく違う。無責任な謀略情報が流れているなんて初めて聞きました。80歳の老人の昔の情事などに、永田町は関心なんてないんじゃないの……。でもね、あなたたちのおかげで息子から連絡が来て、今度、初めて会うことにしましたよ」
再び国政を目指し、ひよっとすると総理の座もありうると囁かれる注目人物だけに、こうした超旧聞も流れてくるのだろう。
想定内だったのか、石原の受け答えは平静で大人の対応である。新潮の取材がきっかけで息子との対面を果たすことになった石原は、息子に何と声をかけるのだろうか。
橋下徹大阪市長の「日本維新の会」との連携を含めて、石原の動静は注目である。
今週の第2位は、文春の子ども服メーカー「ミキハウス」木村皓一創業社長(67)の激白。
これまで橋下徹大阪市長と「日本維新の会」を支え続けてきたのにと、橋下と松井に怒っている。
「私は大阪を良くするためにと思って『維新の会』を支援し、橋下徹市長らを選挙に通すためにずいぶんカネも使ってきました。彼らは何にもせんでも選挙に通ったと勘違いしているようですが、大阪の地場の人々が手弁当で支援したからこそ、『維新』は圧倒的な支持を得たんです。しかし、彼らは人気にのぼせあがり、国政進出すると息巻いている。諌める人を次々に切り捨て、周囲にはモノをハッキリ言える人間が一人もいなくなった。橋下市長と松井一郎府知事、いまや二人は裸の王様です」
離合集散は世の習いとは言うものの、わが世を謳歌してきた橋下たちに、何かが起きているようである。木村はこうも語っている。
「橋下も松井も、経済については何も知らない。関電の株が紙クズになるようなこと言うんやから。関電の個人株主は、国債なみに安定してるからと買ってるお年寄りがほとんどでっせ。老後の安心がパーや。彼らも自分の株だったら、そんな無茶しないでしょう。市の株やから言うんです。経済を舐めとるわ。つい先日も、米国育ちのベンチャー起業家の講演会を催し、橋下にも聴きにくるよう言うたのに、『木村とは原発問題で意見が合わないから行かない」と断られた。まるで子供。僕に怒られるのが嫌なんやろな。知人の国会議員が何人も『橋下に会わせてくれ』と頼みにきたけど、僕は『何でそんなに橋下に会いたいねん。あんたの値打ち下げるだけや。利用されるだけやで』と遠ざけてきた。結局はそれが正しかった。それにしても橋下という男は運がいい。今回の石原新党にしても、うまいこと利用しよる。政策が一致せんから言うて自分だけいい子になって、完全に石原さんの負けやんか。
でも橋下の頭にあるのは票だけ。国民の幸せのことなど一つも考えてへん。国際社会に通じる人脈もビジョンもない。さらに言うなら、自分がない。風に流されてきただけの人物です。(中略)あんな男を国政に通したら絶対アカン。日本のためになりません」
あれだけ面倒見たのに自分のいうことを聞かない、という恨み節にも聞こえるが、支持者からこうした声が出てくるのは、早くも選挙前から組織に綻び始めた証左かもしれない。
今週のグランプリは、文春の巻頭特集「告発スクープ ナベツネの違法行為を暴露する読売現秘書部長『爆弾日記』公開!」である。
タイトルがすごい。大メディアのトップが違法行為とは聞き捨てならないが、文春はこう書き始める。
「今から八年前、二〇〇四年のことである。警視庁公安部公安総務課で、ある情報が駆け巡った。『渡辺恒雄読売新聞主筆が運転免許更新のために必要な高齢者講習を受講せずに済ませるよう、読売新聞幹部が警視庁に依頼した。渡辺氏は同年五月三十日に七十八歳を迎えており、本件事案は四月三十日から五月三十日までの一カ月以内に発生した模様』この情報は二○○四年六月、小誌記者にもたらされたが、警視庁幹部は完全否定したため、それ以上、取材を進めることはなかった」
だが、今回決定的な証拠となる文書を入手したというのだ。それは、この件で中心的役割を果たした、当時の読売新聞警視庁記者クラブキャップ・山腰高士(現・読売新聞東京本社秘書部長)の「日記」だった。
この日記は当時、社会部に在籍していた人物から提供されたものだという。
反ナベツネ、社会部記者というとすぐに清武英利元読売巨人軍取締役球団代表が浮かぶが。
高齢者講習とは道路交通法改正により、75歳以上の高齢者に義務づけられたもの(2002年に70歳以上に改正)で、座学による講義、シミュレーターによる反応検査、運転実習などを各1時間ずつ計3時間受けなくてはいけない。これは高齢者の死亡事故件数の増加のためであった。偽りやその他の不正な手段により交付を受けた者は、1年以下の懲役か30万円以下の罰金に処せられる(今回のケースは時効になっている)。
天皇陛下も例外ではないという。しかしナベツネは、部下に「めんどくさい手続きを省いてほしい」と命じ、当時の広報部長などが奔走することになる。教習所の社長に頼み込み、渡辺主筆は何とか出向いたものの、わずか10分で免許の更新を受けたという。
私の知人も最近講習を受けてきたが、1日仕事になるといっていた。世の不正を告発する大新聞のトップがこんなことをしてはいけない。
文春はこう結んでいる。
「本誌が今回公表した日記からは、違法行為に加担せざるを得なかった記者たちの苦悩が読みとれる。警察権力の監視役である現場の記者たちの報道倫理をねじ曲げた渡辺氏の罪はあまりに重い」
私はこれを読んで、ノンフィクション作家・本田靖春が読売新聞を辞めるきっかけになった「正力コーナー」のことを思い出した。
「正力コーナー」とは、当時社長だった正力松太郎の要請によって、彼の動静を毎日のように紙面を使って報じたことをいうのだが、本田はこれを紙面の私物化だと批判し、やめさせるべきだと同僚に説いて回るが、誰も正力を恐れて声を上げなかった。
そんな読売に嫌気がさして、本田は読売を辞めることを決意する。
文春を読む限り、正力、務台光雄と続いてきた読売私物化は、渡辺主筆になって、さらにひどくなっているようだ。
当然ながら「読売新聞東京本社は8日、同日発売の週刊文春(11月15日号)に掲載された『ナベツネの違法行為を暴露する読売現秘書部長「爆弾日記」公開!』と題する記事について、改ざん・捏造(ねつぞう)の疑いのある記録や出所不明の資料をもとにしており、事実と全く異なる記述によって名誉が著しく毀損されたとする抗議書を、発行元の文芸春秋に送付した。
今後、同誌や記録の盗み出しなどにかかわった人物に対し、刑事、民事上の法的措置を講じる。(中略)引用された『日記』には、秘書部長も含め関係者の認識とは全く異なる記述が多数ある。秘書部長は当時、警視庁記者クラブのキャップとしてパソコンで業務記録をつけていたが、『日記』は、この業務記録を何者かが違法・不正な手段で盗み出し、データの一部を改ざん・捏造したものである疑いが強い。渡辺会長の運転免許更新についても、警視庁に不当な依頼をした事実は一切なく、所定通り教習所に出向き、高齢者講習を受けるなど適切な手続きを踏んでいた。抗議書では、『現秘書部長「爆弾日記」公開!』とする見出しについて、現職の秘書部長があたかも内部情報を自ら積極的に暴露したかのような印象を与える狡猾(こうかつ)かつ悪意に満ちた表現であり、秘書部長個人の名誉も毀損していると指摘した。さらに週刊文春は先月中旬以降、秘書部長や多数の社会部員に対して行った取材および、グループ本社広報部への質問で、この『日記』や出所不明の資料の存在について意図的に隠し、一切触れなかった。抗議書は、そうした取材・報道姿勢も『悪質、異常、アンフェアであり、報道倫理に反する』としている」(2012年11月8日12時53分 読売新聞)
読売側はまた、今回のことは清武氏がやったと言いたいようだが、これが事実だとしたら、事件は時効でも、大メディアを牛耳る最高幹部にあってはならない「醜聞」である。
それに抗議するなら、本人の承諾なしで「日記」が掲載された山腰高士読売新聞東京本社秘書部長ではないのか。
事実が違うなら堂々と指摘すればいいのに、表に出てこないのはどういう理由からなのか。一企業の人間としては、致命的な情報流出である。渡辺帝国の崩壊を予感させる記事だと、私には思える。
千丈の堤も蟻の一穴から始まる。これが渡辺主筆の命取りになるかもしれない。
(文=元木昌彦)
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「いきなりサム・グレコと引退試合!」正体不明の格闘技世界4冠王者・久保田武蔵って誰だ!?

久保田武蔵 公式サイトより
誰も知らないのに世界4冠王者……格闘技関係者・ファンの間で「久保田武蔵」が妙な話題となっている。
唐突に「引退試合」として発表されたのは、12月27日にディファ有明で行われる格闘技大会「ICHIBAN」のメインイベント。熱心な格闘技ファンですら聞き覚えのない久保田武蔵なる人物と、元K-1選手のサム・グレコの一戦が組まれた。チケットはSRS3万円、RS2万円など、千数百人しか入らない小会場にしてアリーナクラスの高値設定だ。
ほかにアンダーカードなどの発表はなく、手品や大道芸が行われるという怪しい大会だが、関係者の注目の的となっているのは、この謎のチャンピオン、久保田の素性だ。
本人公表のプロフィールによれば俳優やモデル、モノマネなどを行っている自称マルチタレントで、「634エンタメ体操」なる運動教室ではなんと月に500クラス、15万人もの生徒数がいるとしている。そして、総合格闘技においては「世界4冠王者」で、昨年9月にアメリカで「MMA HALL OF FAME」なる殿堂入りまで果たしているというのだ
だが、ネット中を探し回っても過去にタイトルマッチひとつ行った形跡はなく、国内のアマチュア大会などへの参加歴も見当たらず、あるのは本人のブログによる結果報告のみという様相だ。
ブログでは、2002年にアメリカに渡ってデビュー戦を30秒でKO勝ち後、04年からAACやCOCMMAなる初耳のタイトルを4つ獲得したとしているが、総合格闘技を30年以上取材しているという格闘技ライターでさえ「そんなタイトルは聞いたこともない」と話す。
「唯一、確認できる試合が09年9月、プロレス団体バトラーツで行われたムエタイ王者との“日本初試合”で、2分ほどでアキレス腱固めで勝っているんですが、これがお世辞にも格闘家とは思えない動きで、足をきめる際の動作もおぼつかず、相手も黙ってきめられるのを待っているかのよう」(同)
実際、対戦相手のタイ選手を知るムエタイ関係者に問い合わせたところ「本人は久保田さんから“試合経験が一度もないので”と言われ、ギャラ数万円、真剣勝負ではない形で行ったものだった」という。
「実は、この試合を真剣勝負と聞いて関わった団体側の人たちが激怒するという一幕もあったんです。今回試合するグレコにしても、彼の友人によると“エキシビションマッチ”だというし……」(同)
ブログでは09年、フィラデルフィアで試合を行って7秒でKO勝ちしたとあるが、試合前だとする写真はビジネスホテルの一室のようにしか見えず、試合の様子を写したものも一切なし。それどころか、報告された帰国時間が時差やフライト時間を計算すると辻褄の合わないものだったり、そのためネット上では久保田の格闘技に関する経歴の大半が“自作自演”ではないかと疑われている。
「彼が誇示しているチャンピオンベルトも、ネットで金を出せば制作できるサイトがあるものばかり……まるで格闘技ごっこのチャンピオン」(前出ライター)
久保田は千葉県館山市でエンタメ大使、ふるさと市民などに任命されており、主催イベントには市が補助を行っている話まであるのだが、仮に経歴が詐称だとすれば市側はその“自称経歴”を鵜呑みにした可能性もある。この件について館山市役所に問い合わせたところ「担当者が不在で詳しいことは分かりませんが、格闘技の世界チャンピオンと聞いていたので……」と戸惑った様子だった。
浮上した疑問点について、大会の連絡先や久保田のメールに質問を投げたが、電話に出る者もメールの返答もないままだ。
「直接取引や返品詐欺に注意!」手を変え品を変え進化する、オークション詐欺の手口

Yahoo!オークション
昨今、大人気のネットオークション。「Yahoo!オークション」には現在、2000万件を超える出品があり、多数のユーザーが利用している。一般的な中古ショップやリサイクルショップで買い取ってもらえない商品でも、オークションなら意外な値が付くことがあったり、発売が終わっている商品やそのパーツなどを探すときにも重宝する。しかし、人とカネが集まれば、当然よからぬ輩も集まってくる。
オークション詐欺は黎明期から問題になっていたが、手を変え品を変え、今でも頻繁に起きている。被害に遭わないためにも、オークション詐欺の手口を把握しておくことは大切だ。
一番多いのが、つり上げ詐欺。スタート価格を安く設定し、誰かが入札してきたら、出品者が別のIDで入札して価格をつり上げる方式だ。細かく上乗せして、その人が出せる限界まで価格を上げる。このIDが商品を落札してしまったらキャンセルし、「1番の人がキャンセルしたので、あなたに権利が移りました」と連絡するのだ。喜んで購入してしまう人がいるが、これはれっきとした詐欺行為だ。対策としては、別IDのアカウントをチェックし、落札件数や評価などをチェックすると効果的。とはいえ、今では別IDの履歴まで偽造して良好に見せる輩がいるので、1番がキャンセルしたと連絡が来ても無視するのがベストだ。
商品を誤解させるような詐欺もはやっている。ブランド品の写真を掲載して出品し、落札者にその商品の写真を送るというものだ。よく出品ページを読むと、商品そのものを送るとは書かれておらず、「説明を十分把握した上で入札して下さい」などという注意書きまである。これは、注意深く見れば判別しやすい。また、ブランド品の場合、明らかに相場より安いなら注意が必要。オイシイ話はそう転がっていないものだ。同様に、写真ではなく、偽物を送るケースも多い。この場合は、落札者が偽物だとわかっていて取引していることも多く、評価がよかったりするのも困りものだ。こちらも、相場より大幅に安いために見分けが付く。
商品がなかったり、そもそも発送するつもりがないのに出品し、代金をだまし取るケースもある。多人数からの入金を待つために、可能な限り発送を遅らせようとする。チケット詐欺の場合は、偽造チケットを送付して時間稼ぎをすることもある。最近のオークションサイトは、出品者の身元確認をするサービスが多いので、このような露骨な犯罪は起きにくい。しかし、ソーシャルハッキングで他人のIDを乗っ取り、入金だけは自分の口座に振り込ませるという事例が散見されている。出品者の名前とことなる名義の口座に振り込ませようとしているなら要注意だ。
入札のコメント欄や、落札後のやりとりで、直接取引を持ち掛けることも多い。匿名取引ができるエスクローサービスや代引きサービスなどを使いたくないため、直接振り込ませたいからだ。この時の常套文句は、「すぐに振り込んでくれるなら10%値引きします」というもの。「即発送します」「粗品を付けます」といった手口もある。直接取引は無視する。そもそも、そんな提案が来た時点で、入札からは手を引くべきだろう。また、直接取引を持ち掛ける際、簡単な英語を使うことがある。なぜか、英語だと簡単に引っかかってしまう人がいるが、こちらも同様に無視するといいだろう。
反対に、落札者が出品者を詐欺にかけることもある。商品を先送りしてもらい、代金を振り込まないというものだ。これは、先払いしてもらえばいいだけ。悪質なのは返品詐欺だ。普通に入金して商品を受け取り、その後、破損していたり故障していると難癖を付けて返品する。その際、別の商品を送付するのだ。例えば、自分のスマホを落として壊した場合、同じ製品を落札して、壊れた製品を送り返すのだ。これを防ぐためには、出品物のシリアルナンバーなどをしっかり控えておく必要がある。また、DVDビデオやソフトウェアなどのコンテンツの場合、商品をコピーしてから傷を付けて送り返して返金を要求する手口もある。これも、出品時にきっちり撮影して証拠を残し、トラブルがあったらオークションサイトに連絡するといいだろう。
詐欺に遭うと、いろいろな手続きをしなければならず、とても疲労する。保証サービスがあっても100%返ってくるわけでもないし、時間もかかる。自分の目を鍛え、詐欺に遭わないようにしよう。
(文=柳谷智宣)
舞台復帰も迷走続ける酒井法子「覚せい剤逮捕の賠償金支払いは、いまだにゼロ」

芸能取材歴30年以上、タブー知らずのベテランジャーナリストが、縦横無尽に話題の芸能トピックの「裏側」を語り尽くす!
元女優の酒井法子が、執行猶予明けの12月15日から始まる舞台『碧空の狂詩曲~お市の方外伝~』で、いよいよ復帰する。そうなると気になるのが、前事務所が肩代わりしている損害賠償金の返済だ。舞台復帰はカネにならないので、酒井はこの舞台を機に“復帰利権”に群がる芸能界の魑魅魍魎な輩たちの餌食にされるのではないかと危惧するからだ。
2009年8月に酒井は覚せい剤事件で逮捕されたことで、CMなどの違約金や損害賠償金が発生。その額、一説には2億円といわれている。その賠償金を肩代わりしたのは、酒井を断腸の思いで解雇した「サンミュージック」だった。その後、酒井は、今年5月に急死した後見人で建設会社の故・富永保雄会長の指示で都内にあるマンション2軒を売却。売却金の一部をサンミュージックへの返済に充てたといわれていたが、実際にはいまだに一銭も返済されていないという。
酒井の事件で一時経営危機がウワサされたサンミュージックだが、ベッキーやカンニング竹山、スギちゃんらの活躍で立ち直り、最近では少し経済的な余裕が出てきたとも聞く。それだけに、所属タレントは酒井の早計な復帰を全面的に歓迎する態勢になっていなかった。
だからといって、部外者の芸能関係者に酒井の復帰を任せるわけにはいかない。そんな時に、元サンミュージックのスタッフで、かつて、フジテレビのドラマ『ひとつ屋根の下』や日本テレビのドラマ『星の金貨』で酒井を女優として売り出した“敏腕マネジャー”といわれたH氏が、酒井のマネジメントを買って出た。酒井はH氏の事務所に移籍。12月の舞台で復帰することになったが、復帰後はサンミュージックが肩代わりした損害賠償金の返済を履行しなければならない。しかし、移籍した新事務所の台所事情は決して楽ではなく、酒井の復帰舞台のギャラも安いことを考えれば、返済するには焼け石に水だ。となると、別の仕事にも、安易に食いついてしまうかもしれない。
昨年、酒井は中国の麻薬撲滅キャンペーンの“禁毒大使”として北京を訪問。その時、酒井の日本側の代理人を務めたのが、“闇の帝王”と呼ばれた許永中受刑者ともつながりが深い芸能プロ経営者K氏だった。K氏は酒井を台湾から再デビューさせようと画策したが、事前にサンミュージックに情報が洩れて、頓挫した。その後も日中合作映画で女優復帰させようと動いたが、尖閣問題で日中関係が悪化。映画の話は立ち消えになった。
しかし今もあきらめずに、水面下で復帰を画策しているという情報が絶えない。さらにカネに困った酒井に、ヘアヌード写真集出版の話も浮上している。覚せい剤事件で崩れた清純派女優のイメージを回復することは不可能だが、いずれにしても、酒井の復帰は前途多難のような気がしてならない。
というのも、酒井自身はいまだ周囲からの信頼を取り戻せておらず、現在もサンミュージックほか、これまで酒井を支えてきた業界の人々からは一定の距離を置かれている。その一方、どうにも怪しい輩ばかりが近づいているからだ。
サンミュージックが酒井を信用しきれないのには理由がある。酒井の覚せい剤疑惑については、彼女が逮捕される約7カ月前に筆者がサンミュージックに情報を提供したのだが、酒井は事務所の確認を頑なに否定していたという。復帰に向けても、サンミュージックへの報告なしに独断で動いていた案件が多々あったようだ。サンミュージックからの信頼を取り戻さなければ、同事務所と付き合いが深い大手メディアからも敬遠されるだろう。といって、安直に現時点で近づいてくる人間の話に乗るのも、長期的視点で考えれば、得策かどうかわからない。酒井の迷走はしばらく続くだろう。
(文=本多圭)
「絢香と違って周囲の評判も上々」研音音楽班の危機を救った、家入レオのヒット

『LEO』(ビクターエンタテインメント)
17歳の女性歌手、家入レオのアルバム『LEO』(ビクターエンタテインメント)がオリコン週間ランキングで、2週続けて2位にランクイン。推定5万枚を売り上げ、不振の続くJ-POP界で久しぶりの大型新人だと話題を呼んでいる。
「家入のブレイクは、音楽業界内でも驚きをもって受け止められています。シングルの段階からタイアップがついていたものの、楽曲は派手じゃないし、失礼ながらルックスもアイドル的な魅力とは程遠い。最近は“歌姫”ブームが完全に終わっていて、女性歌手のCDなどさっぱり売れませんから、デビュー作の売れ行きは快挙といえるでしょう。近田春夫などの評論家筋の評価も高く、今後の活躍が期待できます」(音楽雑誌編集者)
家入が所属するのは、大手芸能音楽事務所の研音。かつてはthe brilliant greenや絢香などを擁して業界内屈指の有力事務所と目されるも、絢香の結婚騒動以降は多くの歌手が所属を離れ、目立ったヒット作も出ていない。
「研音の音楽セクションはここ数年、かつての栄華からは考えられないほど精彩を欠いていました。そもそも音楽セクションは、俳優セクションと微妙な緊張関係にありましたが、絢香の結婚騒動以降は音楽業界の落ち込みと相まって会社内で立場を失い、ほとんど休業状態に追い込まれていた。そのため業界内では、家入レオのヒットを“研音音楽セクションの逆襲”と見る向きもあります」(他のマネジメント関係者)
なお、研音出身の絢香は工藤静香に楽曲提供するなど活発に活動しているが、「傲慢」「身勝手」との悪評もつきまとう。
「絢香は機嫌のいいときと悪いときの差が激しく、虫のいどころが悪いと周囲のスタッフにも当たり散らします。あれはデビューした頃から“大型新人”“歌姫”とチヤホヤされたことが原因でしょう。研音も“絢香のようにしてはいけない”と思ったかどうか、家入にはきっちりと礼儀作法を教えているようで、彼女の評判は上々ですよ」(同)
デビュー早々にヒットを飛ばすものの、のちに失速する、というのは研音出身の歌手やバンドの特徴のひとつ。家入には“先輩”たちの悪い例に倣うことなく、安定した人気歌手へと育ってほしいものだ。
(文=越谷由紀)
女子アナ大量流出中の日本テレビに君臨する、“女帝”木村優子部長のパワハラがひどすぎる!?

「日テレアナウンスルーム」より
夏目三久アナ、西尾由佳理アナ、宮崎宣子アナ、山本舞衣子アナ、古閑陽子アナ、森麻季アナら女子アナの退社に歯止めが利かない日本テレビだが、同局アナウンス部の木村優子部長の女帝ぶりを「週刊文春」(文藝春秋)の11月15日号が報じている。
「木村部長は聖心女子大卒後、1983年にアナウンサーとして同局に入社。92年に報道局社会部へ異動し、夕方のニュース番組『NNNニュースプラス1』キャスターとして活躍。その後、解説委員、広報部、コンプライアンス推進室視聴者センター部長を務めた。その時点で独身のキャリア路線を極めていたが、鷹西美佳前アナウンス部長時代に傾いたアナウンス部の立て直しを期待され、2010年12月1日付で現職に就いたのだが……」(日テレ関係者)
同誌によると、木村部長は今年6月に同誌が報じた馬場典子アナの“横領疑惑”のもみ消しに奔走したあたりからイライラが激化。スポーツ中継のベテラン・河村亮アナと口論になった際には「あんたに何がわかるの!」とバッサリ。残業中の部下には「部員の残業時間が多いと私の責任が問われるの!」と苛立ちをぶつけているという。
現在、日本テレビの女子アナは15人にまで減り、テレビ東京を下回るほどの人材不足だが、ここにきて延友陽子アナと石田エレーヌアナの妊娠が相次いで判明。あろうことか、木村アナは妊娠を報告しに来た延友アナに対し「育休明けのアナウンサーはしばらく仕事にはつかせません。元の番組には戻しません。育休明けなんかじゃ、口が回るわけないでしょ!」と強烈な“パワハラ発言”を浴びせたというのだ。
もはや部下が辟易するほどの女帝ぶりというだけに、通常の会社であれば現職から更迭されても不思議ではないが、木村アナが更迭されないのには、それなりの理由があるという。
「木村部長といえば、昨年3月に多臓器不全で亡くなった氏家齊一郎前会長の寵愛を受けていた。氏家氏は政財界への太いパイプが知られていたが、木村部長に目をかけて“帝王学”を学ばせた。そのために社内で各部署を歴任させ、将来は総選挙への出馬を見据えていた。大事な席には必ず木村部長を同席させ、口癖は『優子、早く選挙出ろ!』。氏家氏の死により出馬はなくなったようだが、氏家氏が死してなお、社内では社長以上といわれる権力者。そう簡単に人事で動かすことはできない」(永田町関係者)
アナウンス部での“木村政権”はしばらく続きそうなだけに、このままだと、まだまだ退社する女子アナが出そうだ。
夢か現実か? ウソか本当か? 『悪夢ちゃん』の“自由”な授業

日本テレビ 『悪夢ちゃん』
「テレビはつまらない」という妄信を一刀両断! テレビウォッチャー・てれびのスキマが、今見るべき本当に面白いテレビ番組をご紹介。
先生 「『自由』とはなんですか?」
生徒 「周りに流されず、自分の考えで行動することです」
先生 「では周りに流されず、自分の考えで学校を休みたいと思いそのように行動することは『自由』ですか?」
生徒 「それは『自由』ではありません。『自由』の意味をはき違えています。それは『自分勝手』です」
先生 「それは不登校です。不登校をすべて『自分勝手』と言ってもいいのですか? その人の悩みや取り巻く環境などを考えずに、それは『自分勝手』だ、『自由』の意味をはき違えているとそのように発言することは、あなたの『自由』ですか、それとも『自分勝手』ですか?」
生徒 「……そこまでは、分かりません」
先生 「そこまでは分からない。自分のことなのに分からない。それが『自由』なのか『自分勝手』なのかさえ分からない。分からなくてもいいんです。そう思うことが『自由』なのです。学校で教わる『自由』とは、むしろ分かることではなく自分の中に分からないと思うことを増やすことです。先生がなんと言おうと、そう簡単に分かった気にならないでください」
これは土曜ドラマ『悪夢ちゃん』(日本テレビ系)第4話冒頭で、5年生の担任を務める主人公・武戸井彩未(北川景子)とその生徒の間で行われた授業である。
日本テレビの「土曜ドラマ」枠(土曜21時)は独特な進化を遂げてきた。特に2000年代以降は、『怪物くん』『妖怪人間ベム』『Q10』『ゴーストママ捜査線』などティーンエイジャー向けでありながら、同時にテレビドラマの表現として冒険的・実験的な作品を数多く放送し、「土曜ドラマ的」と言うしかないファンタジー要素を巧みに利用した独特なジュブナイル作風を築き上げている。
今クールの『悪夢ちゃん』も、その系譜にあたる。
『悪夢ちゃん』は恩田陸の小説『夢違』(角川書店)を原案とする、予知夢を題材としたSF学園ファンタジーだ。「今日も完璧に良い先生をやり切った」と“良い先生像”を演じているが「羊飼いは楽だけど、顔が疲れるのよ」と腹黒い本性を持つ武戸井のクラスに、恐ろしい予知夢に苦しめられている「悪夢ちゃん」古藤結衣子(木村真那月)が転校してくるところから物語が始まる。彼女の見る悪夢に巻き込まれ、それが暗示する悲惨な未来を変えようと武戸井が奮闘していくのだ。
ある日、インターネット上に「わたしの先生はサイコパス」と題されたブログがアップされた。それは、紛れもなく武戸井に対するもので「わたしの先生は、一度もわたしたちに向かって本当に笑ったことがないんです」「好きも嫌いもない。心がないのだから」などと彼女の本性を暴くものだった。
そして、悪夢ちゃんは夢を見る。
それは、武戸井がそのブログを読み上げる生徒を、ガラスの破片でめった刺しにするというもの。そして彼女自身は赤いワニに頭を噛みちぎられ、首がもげてしまうのだった。今のテレビドラマで、このようなバイオレントで残酷な映像を流すことはなかなかできない。特に、大人が子どもを虐殺するなどタブーだ。しかし、それを「夢」というファンタジーで可能にしてしまったのだ。
武戸井は、早くも第3話で自らの本性を生徒たちにカミングアウトする。クリームを塗ると透明人間になり「透明校則」に違反した者に罰を下す、という漫画を描き、それを現実に実行していた生徒に向けて語りかける。
「先生はサイコパスです! 本当は異常かもしれない。そう思って生きてます。あのブログに書いてあることは全部本当です。先生は笑いたくもないし、泣きたくもない。みんなに嫌われないようにしてるけど、好かれたくもない。殺したいけど殺さない。さてどっちの先生が本当でどっちがウソでしょう?」
そして、自分の身体にクリームを塗る。
「先生は消えましたか? 自分を消すことなんてできない。本当の自分なんていない。人間はどこへ逃げようと、自分から逃げることはできないのよ! ウソと本当がクリームのよう溶け合って生きているのが人間だからです! 先生は異常かもしれませんが、それを抑えて生きていくことはできるでしょう」
重苦しい空気に耐えかねて、「透明人間」を自称した生徒をフォローするように、ほかの生徒が「はしゃぎすぎだよ、何が『透明人間はここにいる』だよ」と笑うと、本人も救われたように「そ、そうだよな」と、照れ笑いとも苦笑いともとれる複雑な笑いを浮かべる。それを見た武戸井は「空気を読んで笑うな!」と一喝。「先生もこれからはなるべく無理に笑わないようにします」と。
夢か現実か――。ウソか本当か――。
真正面から表現することがはばかられるような“真実”を、虚実皮膜の世界の中でフィクションの力を駆使して“教え”ていく。
そして、先述の第4話冒頭の「『自由』について」の授業をするのだ。この回のラストシーンは、国語の授業だった。宮沢賢治の『雪渡り』でキツネのきびだんごを食べた四郎とかん子に対して、武戸井は「文部科学省がなんと言おうと」と、キツネの紺三郎を信じたからではなくその場の空気を読んだからだ、と独自の解釈で批判する。
「学校は一人ひとりがほかの人間に囲まれて生きている場所です。その場の空気を読むことも、人間に備わった大事な能力です。世の中を生き抜く術としては大事なことです。しかし、いくら空気を読んだとしてもキツネのこしらえたきびだんごを食べるべきではなかったと先生は思います。おおなかを壊す確率はかなり高かった。それでもみなさんは食べますか? それでもそこまで考えて、私は食べるというのなら、それはあなたの『自由』です」
これを、単なるファンタジーと片付けることは自由だ。けれど、悪夢にその象徴する事象が隠れているように、このドラマから深遠なテーマを読み解くのもまた自由だ。
(文=てれびのスキマ <http://d.hatena.ne.jp/LittleBoy/>)
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摩訶不思議な幻想空間にトリップ!『シルク・ドゥ・ソレイユ3D』

Photo: Mark Fellman (C) 2012 Cirque du Soleil Burlesco LLC.
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今週も続々と封切られる新作映画の中から、驚異の身体パフォーマンスに触れる新感覚の3Dエンタテインメントと、変わらぬB級アクションの魅力を楽しむニコラス・ケイジ主演作を紹介しよう。
11月9日公開の『シルク・ドゥ・ソレイユ3D 彼方からの物語』は、総勢1200人のパフォーマーからなるエンタテインメント集団『シルク・ドゥ・ソレイユ』の主要なラスベガス公演の収録映像を、映画オリジナルのストーリーに組み込んで構成した3D映画。サーカスを訪れた若い女性が、異空間に迷い込んだ曲芸師の青年の後を追い、色とりどりの舞台で大勢の男女が繰り広げる幻想的なパフォーマンスの世界を体験する。
オリンピック出場経験者を含む世界トップクラスのパフォーマーたちによるアクロバティックな身体表現と、創設から28年の歴史で培ったシルクの緻密で大胆な舞台演出をおいしいとこどりできる作品。ビートルズの名曲とのコラボで話題になった『LOVE(ラブ)』など7つのショーのハイライトが、3D映画を革新した『アバター』(09)のジェームズ・キャメロンによる製作総指揮で映像化された。観客も女性主人公の視点で、シルクの摩訶不思議な世界に出会い、立体的に迫る超絶パフォーマンスに興奮し、気づいたら自らも物語の一部になっているという、映画ならではの仕掛けが心憎い。
11月10日公開の『ゲットバック』は、『コン・エアー』(97)でケイジと組んだサイモン・ウェスト監督が15年ぶりの再タッグで描くサスペンスアクション。かつて腕利きの銀行強盗で鳴らすも、逃走時の仲間割れから逮捕され、8年間服役していたウィル(ケイジ)。出所した足で会いに行った娘アリソン(サミ・ゲイル)に受け入れられず気を落とすが、直後、ウィルに恨みを抱く昔の仲間がアリソンを誘拐。身代金として8年前に失った1000万ドルを要求されたウィルは、12時間というリミットの中、無謀な銀行襲撃を計画し、娘を取り戻すため奔走する。
『ドライブ・アングリー3D』(11)、『ハングリー・ラビット』(12)、『ブレイクアウト』(12)と、近年は中規模予算のアクション主演作が続くニコラス・ケイジ。誘拐された愛娘を命懸けで救出するタフなオヤジの図も、『ダイ・ハード4.0』(06)、『96時間』(09)など先行する傑作があり新味はないが、肩の力を抜いてスクリーンに向かい、ほどほどのスリルとそれなりのドンパチを味わうのがB級映画の愉楽。一方で、ウェスト監督が手がけたアクションスター総出演の超大作『エクスペンダブルズ2』も今年世界的なヒットを記録したが、シリーズ第3作にケイジの出演が決定したというニュースも。十分ビッグなスターなのに、B級アクションでも熱演するケイジが微笑ましい。
(文=映画.com編集スタッフ・高森郁哉)
『シルク・ドゥ・ソレイユ3D 彼方からの物語』作品情報
<http://eiga.com/movie/77161/>
『ゲットバック』作品情報
<http://eiga.com/movie/58148/>
「前田日明さんよ、聞いてるか!?」アウトローひしめく地下格闘技会場を、“天下の傾奇者”瓜田純士がゆく!


メインマッチに出場するヒロ三河と抱擁。

職質をくぐり抜け会場入り。

ワルそうな人たちと集合写真。

これが瓜田の観戦スタイル!

瓜田が応援した3人の選手はいずれも勝利。この男、ツキがある?
「ツアーに無料招待します……」ブログで未払いファンの実名を羅列したAeLL.事務所が謝罪

AeLL.公式ブログより
「まだ!!!お金を払っていない人がいる! そうなんです、困っているんです・・・」
「そこでその方のお名前を発表しまーーーーす!!」
7日、人気グラビアアイドルの篠崎愛などが所属するアイドルグループ「AeLL.」の公式ブログに、イベントの参加料金を払っていないというファンの実名が羅列され、大きな騒ぎになっていた問題で、9日になって事務所側がブログに謝罪文を掲載した。
「このイベントは、山梨県内の土地を“AeLL.村”と名付け、開墾して農園にすることを目的に開催されています。アイドルと一緒に畑仕事をしながら汗を流せるということで、人気を集めていました。ゆくゆくは野菜や果物などを収穫して、カフェをオープンさせる計画もあったようですね」(アイドル雑誌記者)
イベントの参加料はバス代、食事代、道具代込みで男性4,500円・女性3,000円。現地集合者は3,000円とのことだが、この料金の未納者を“晒し上げ”にして支払いを呼びかけたのが、7日付けのブログに記載された冒頭の文章だった。
記事では未納者の実名と思われる15人の人名をフルネームで明かし、さらに「キャンセルでも連絡下さいねーー」「じゃないと、次は写真になりまーーす」など、脅しとも取れる記載も見られた。
「実際、AeLL.は、まださほどファンも多くないですし、イベント参加者とスタッフはほとんどが顔見知りと言っていい規模ですから、ある意味では悪ふざけのようなものだったのでしょう。しかし、ネット上でも炎上した通り、明らかにやりすぎましたね……」(同)
事務所側は、来年3月に行われるAeLL.の東名阪ツアーに実名を上げた全員を招待するというが、果たして何人がこのツアーに参加するだろうか。