
『アウトレイジ ビヨンド』公式サイトより
北野武監督の最新作『アウトレイジ ビヨンド』の興行収入が10億円を突破した。
「前作『アウトレイジ』が7億5,000万円で、今回は北野作品トップの『座頭市』を狙えるくらい好調です。『座頭市』の最終興収は28億5,000万円ですから、ここまでいけなくても、15~20億円近くはいくんじゃないでしょうか。これには北野監督も大喜びで、『3を作るか』と続編も考えているようです」(映画関係者)
映画のキャッチコピーで“完結”と言っている以上、これで終了かと思いきや、続編の話も出ているというが……。
「実際のところ、映画製作には莫大なお金がかかるんです。今回みたいに豪華出演者だとなおさらです。それが、監督が次の作品も撮ろうかと言っているのは、お金のめどがついているからなんです」(映画スタッフ)
そのお金の出所というのが、実はこの作品に出演している“ある人物”からのものだという。
「見てない人もいるので詳しくは言えませんが、俳優ではない人が映画に出ているんです。在日韓国人フィクサー役の人ですが、北野監督の知人ということで現場に来ていました。スタッフもみんな見たことのない俳優さんだなって話をしていたのですが、どうやら素人さんで、どういった理由かわかりませんが、その後、普通に出演していました」(同)
確かにその人物のシーンは、どこか裏社会の本当のリアルさを感じさせるシーンだった。
「撮影後、その人物が監督に現金らしき物を渡していたそうです。厚みから見て、少なくとも300万はありそうな……。おそらく、昔からのタニマチさんなんでしょうが、まさか本物のヤクザじゃないだろうなって現場で話題になりました」(同)
もしかしたら、次回作にも出演しているかも?
投稿者「kitamura」のアーカイブ
「豪邸住まいなのに……」假屋崎省吾が「今半」の楽屋弁当を全部持ち帰っている!

『花は心のビタミン』(東京書籍)
近頃、“カーリー”こと假屋崎省吾の姿をテレビで見る機会が、以前に比べて減っている。
「それもそのはず、彼は本業である華道が忙しく、テレビ出演は控えていたそうです。現在も目黒の雅叙園で個展をやっていますが、客の入りは上々だそうです」(テレビ局関係者)
そんな彼が先日、久々にあるバラエティ番組の収録に現れた。そこで番組スタッフが目にしたのは、彼の意外な姿だったという。
「假屋崎さんといえば、豪邸に住んでいますし、お金持ちの印象しかなかったのですが、スタッフ用に用意したお弁当を、全部持ち帰っていたんです。『浅草 今半』のお弁当で、1個1,500円くらいするものです。楽屋に4つは置いてあって、大部屋にもたくさん置いてあったのですが、食べるものは大部屋から取って、自室の分をすべて持って帰っていました」(番組スタッフ)
基本的に弁当はその場で食べるのが普通で、カーリーほどの芸能人ともなれば、なかなか持ち帰る人はいないのだという。
「もし持って帰ったとしても、自分の分だけですよね? すぐに腐るものじゃないとしても、3個も4個も同じお弁当を持って帰ります? スタッフの分まで持ち帰ってどうするんでしょうか。長者番付にも載ったことがあると聞きましたが、ああやって食費を浮かしているんですかね。ほかの番組スタッフに聞いたら、どこの番組でも同じように持って帰っているそうですよ。やっぱり、金持ちはセコいんですね(笑)」(同)
そりゃ、お金もたまるわけだ。
「徹底的に潰すところ……?」KAT-TUN亀梨と杏の熱愛報道で風雲急!? 事務所同士の浅からぬ因縁

映画『妖怪人間ベム』公式サイトより
公開を控えた映画『妖怪人間ベム』(12月15日公開)で共演しているKAT-TUNの亀梨和也と女優でモデルの杏の親密ぶりが、「週刊文春」(文藝春秋)の11月15日号で報じられている。
2人は昨年10月から日本テレビで放送されたドラマ版で共演。その際、「現場であまりにも仲が良く、『亀ちゃん』『杏ちゃん』と呼び合い、ともに巨人ファンということもあって意気投合。共演する子役の鈴木福が間に入ると、まるで親子のようだった」(映画関係者)というが、映画版の現場でさらに急接近。クランクアップした9月には、杏が亀梨の主演舞台を一般席に座って観劇し、「亀ちゃーん」と舞台上の亀梨に声援を送っていたという。
杏の事務所は同誌の取材に対し、「そのような事実は一切ありません」と交際を完全否定したというが……。
「杏の所属事務所には、東山紀之と結婚した木村佳乃や、嵐の二宮和也と熱愛報道があった佐々木希がいて、ジャニーズとは因縁浅からぬ関係です。佐々木はすでにジャニーズタレントとの“共演NGリスト”に入っていますし、杏も亀梨とそういう関係になれば、即NGにされてしまう。第2シーズンもウワサされる『ベム』を失わないためにも、事務所としては完全否定するしかないですよ」(芸能ライター)
さらに、杏の事務所はジャニーズにとって、もともと“目の上のタンコブ”だったというのだ。
「若い世代のグループの売り出しがあまりうまくいってないジャニーズに対し、杏の事務所はうまく年が離れた成宮寛貴と松坂桃李が、それなりに演技力を評価され売れている。特に成宮は、ジャニーズも所属タレントをなんとかして押し込みたかった、テレビ朝日の人気刑事ドラマ『相棒』シリーズで水谷豊の相棒に抜擢された。本当だったら、昔からの戦略に従って成宮と松坂のいる事務所ごと徹底的に潰すところだが、木村と東山の夫婦関係が“ブレーキ”になっている」(同)
杏の事務所としては、亀梨と杏が交際している“証拠”が出ないことを祈るしかなさそうだ。
「ハワイ旅行に当選!」──実はウイルスに感染! 巧妙化する拡散手口に被害者が続出中

イメージ画像
複数の誤認逮捕につながった遠隔操作ウイルス事件、これと同様のウイルスに感染させる新たな手口が分かった。都内ネットセキュリティ会社の対策研究メンバーである樋口順英氏が「賞品がもらえるモニター募集のニセメールによる感染が見つかった」と、近く警視庁にも情報提供するという。
その手口は、唐突に届く“当選メール”だ。
「トヨタ プリウス、JTBハワイ旅行など豪華賞品に当選しました!」
こんな見出しのメール、その内容は当選した賞品を受け取る条件として「弊社の開発したツールバーを最低1カ月間、無料体験すること」とソフトをダウンロードするURLが掲載されたものだ。現在はすでにそのURLをクリックしてもエラー画面になってしまうが、被害者によると、メール受信直後にはソフトをダウンロードする画面があったという。
これは、ダウンロードするとパソコンを外部から遠隔操作できるプログラムを取り込んでしまうもので、当然、今回起こっているような、なりすましによる掲示板への投稿なども可能になるという。
「ただ、世間を騒がせている事件のものよりはソフトの出来が悪く、パソコンの動作が重く感じられるので異変には気付きやすい」と樋口氏。
「分かっているだけでも昨年11月から今年2月まで、この手口で4名のユーザーのPCへの感染が見つかりました。ただ、動作が重くなるだけでなく、ダウンロードしても画面にツールバーが実際に表示もされず、その4名は不審に思ってそれぞれ電器店やウイルスソフトの会社などに相談し、被害を出すことなく対処できています。でも、ほかで被害が出ている可能性があるので無視はできません」(同)
メールには当選者100名として、その中から「トヨタ プリウス」「JTBハワイ旅行・ペア5泊6日の旅」「ソニー46型液晶テレビ」「東芝ノートパソコン」「任天堂Wii&ソフト1本」「東京ディズニーリゾート・パークチケット(ペア)」の当選者が3名ずつ抽選で決まり、ほかは「3千円分の商品券」がもらえると書かれている。
しかし、メールやダウンロード画面に書かれていた運営会社の「株式会社EGC」は、樋口氏の調べによると該当する会社が存在せず、記載の都内住所も無関係なテナントビルのものだったという。
「4名に送信されたメールアドレスは、ドメインもwiughsk.com、iirutgi.com、yhjahu.com、dwiedapaqs.comとバラバラで巧妙に身元を隠していると思いますが、ランダムなアルファベットの印象は同じなので、似たようなメールを受信した人はくれぐれも注意してほしいです」(樋口氏)
ちなみにソフトをダウンロードした4名のうちひとりは現職の若い警察官、それも署から借りているノートパソコンにダウンロードしてしまったものだという。
(文=鈴木雅久)
ゲームの神様・横井軍平「枯れた技術の水平思考」が意味する、本当の“ものづくり”とは

『ものづくりのイノベーション
「枯れた技術の水平思考」とは何か?』
(P-Vine-Books)
コンシューマゲームファンにとってのXデーが近づきつつある。
その日は12月8日。世界に名をはせる任天堂が放つ、最新ゲームハード「Wii U」の日本国内発売日である(海外では先駆けて11月に発売される)。ゲーム市場全体の冷え込み、相対的に市場規模を拡大し続けるソーシャルゲームの台頭など、さまざまなニュースが関係者やゲームファンに届けられる中、果たして任天堂はどのようなゲームライフを我々に提示してくれるのだろうか。
そのように世界中が注目する今だからこそ、任天堂の次の一手に期待を寄せつつ『ものづくりのイノベーション「枯れた技術の水平思考」とは何か?』(P-Vine-Books)を読んでみてはいかがだろうか。
本書は大ヒット玩具「ウルトラハンド」に始まり、「ゲーム&ウオッチ」「ファミコン」「ゲームボーイ」といった任天堂のヒット商品を次々と考案しながらも、1997年に不慮の交通事故で他界したクリエイター・横井軍平氏がよく口にしていた発想方法「枯れた技術の水平思考」を、彼自身の言葉から読み解く発言集である。ゲームファンのみならず、技術分野・開発分野に携わる人ならこの言葉を、一度でも聞いたことがあるだろう。
「枯れた技術」=「すでに広く使用されてメリット・デメリットが明らかになっている技術」でコストを減らし、「水平思考」=「現在利用されているジャンルから離れ、まったく別のものに置き換えて使うことにより新しいものを生み出す、というこの考え方は、今や任天堂という大企業の根幹をなす思想となっている。
それを裏付けるように、家庭用ゲームが高度化・複雑化する中、任天堂はひと世代前のコンシューマゲーム機「ゲームキューブ」のアーキテクチャを応用しながらも、「家族で遊べるゲーム機」というコンシューマゲーム機の根本に立ち返った思想で設計された「Wii」や、タッチパネルという直感的な操作で老若男女問わず楽しめる「ニンテンドーDS」などを次々とヒットさせたことを記憶している読者も多いだろう(ただ、その後、ファミリー層が「ゲームファン」として定着したかどうかは別の話)。
世界一のゲームメーカー・任天堂に、今もなお多大な影響を残す横井軍平という人物が、いったいどのようなことを考え、ゲームという「ものづくり」に向き合ってきたかがうかがえる本書だが、
「本当の先端技術を使ったら売れるものはできません。娯楽の世界ではそんな高い商品は誰も買ってくれないのです」
「テレビのような受動的な機器には、そもそも立体の必要がないんじゃないですか。能動的に関わる世界ではじめて、立体であることが意味を持つんです」
など、ゲームファンのみならず、すべての「ものづくり」に携わる人々にとって多くの示唆を含んだ発言も多数収録されている点にも注目したい。
そして本書最大のポイントは、稀代の失敗ゲーム機として今もなおゲームマニアの間で語りぐさとなっている「バーチャルボーイ」の狙いについての、横井氏の発言がまとめられている点である。
かつては新機種が出るたびに、新たなエンタテインメント性を提案してきたゲーム機だが、ゲームのアイデアや内容ではなく性能勝負となってきた94~95年当時、彼が感じた閉塞感と新たな娯楽を提案せねばならないという危機感もまた、現在のコンシューマゲーム業界を先取ったものだといえる。
ゲーム機の性能競争が進むことでライトユーザーが振り落とされ、やがてゲームはマニアのものとなって先細っていく……。そんなゲーム業界の趨勢に危険性を感じた横井氏が、新たなゲームの価値観を提唱すべく誕生したのが「バーチャルボーイ」だったのだ。
バーチャルボーイを評価できなかったゲームファンに見る目がなかった、と断罪するつもりは毛頭、ない。だが、あの時……いや今も、我々はあまりにも表層的にしかゲーム、ひいては「ものづくり」というものを捉えていなかったのではないだろうか。
「ものづくり」という行為に対して物の見方をあらためて問い直し、日本が「ものづくり大国」として復権するためのヒントがちりばめられている現代のバイブル。それが本書なのだ。
笑いと文学をつなぐ究極読書芸人の隠れ家的ユートピア『ピース又吉の活字の世界』

『第2図書係補佐』(幻冬舎)
しゃべりと笑いと音楽があふれる“少数派”メディアの魅力を再発掘! ラジオ好きライターが贈る、必聴ラジオコラム。
ピースの又吉直樹は、今もっとも売れている芸人の一人である。そんな彼が、華やかなテレビのゴールデンタイムの裏で、驚くほど静かに、ひっそりと文学を語っている。芸人ラジオのゴールデンタイムといえば、テレビの喧噪がすっかり遠のいてからの時間帯、つまり『JUNK』(TBSラジオ)や『オールナイトニッポン』(ニッポン放送)が放送されている、深夜1:00~3:00である。今ピースがラジオをやるならば、まさしくそのどちらかの枠がふさわしいだろう。しかし、又吉にとってラジオ初のレギュラー番組となる『ピース又吉の活字の世界』(ニッポン放送 水曜20:00~20:30)は、そのどちらの枠でもなく、時間も短く、コンビでもなければ、お笑い芸人然としたハイテンションでもない。30分間、又吉が本の魅力をただひたすら語るという、それだけの番組だ。しかしこれが、妙に面白い。その面白さの中に含まれる「妙さ」こそはまさに、優れた文学作品を読んだときに感じる面白さである。
お笑い芸人が、お笑い以外の趣味を核とした枠組みで番組をやることは、テレビでもラジオでも時にあるが、多くの場合、その芸人の持つ面白さは、扱っているジャンル自体の持つ面白さの枠内に押し込められてしまう。車好きの芸人が自動車の番組をやっても車自体の面白さには勝てず、競馬やパチンコの番組をやっても、その中でその芸人ならではの特長を出すのは、とても難しい。しかし、この『活字の世界』という番組においては、むしろテレビでの又吉よりも面白いといっていいくらい、彼の本領が発揮されていると感じる。それはきっと、本というものが、又吉にとって趣味という領域をはるかに越えてしまっているからだ。
初回放送で又吉は、「本が好きな人が世の中に増えて、どんどんみんな小説を書いて、その面白い小説が読める世の中になれば、最高の人生を過ごせるんじゃないかと思ってる」という、本好きのユートピア幻想ともいうべき理想論を掲げた。まるでこの世には本と人間以外には何も存在していないような、恐ろしくピュアでロマンティックな理屈である。又吉にとって本とは、すでに趣味の領域を越えて、イコール世界になっている。そんなことをいうと、「書を捨てよ、町へ出よう」と寺山修司のような、リア充目線のお説教がどこからか飛んできそうだが、本は人が書いたものである以上、それは人の思考回路そのものであり、さらには人の発想が組み立ててきた世界そのものであるということも、またひとつの事実ではないか。
だから又吉の中では、お笑いも文学も、同じ世界の中に含まれる。どちらも人の思考回路が露出した結果であり、それこそが人間そのものを表現しているということに違いはない。又吉にとって、文学は別腹に入れるべき単なる趣味ではない。彼はこの番組の中で、「笑いと文学は密接な関係にある。ほとんど一緒なんじゃないかとさえ思う」と語る。その二つは同等の、そして同種のものなのだ。だからこそ又吉は、文学における笑いを、お笑いと同じく「緊張と緩和」の構造から読み解いたり、敬愛する太宰治の作風について、「ナルシストな自分をさんざん書いて、そのあと転がり落ちるようなオチつけたり」する「お笑い芸人の手法」だと分析することで、世間に蔓延する「文学は暗い」という誤解を鮮やかに解いてみせる。
とはいえ、この番組の面白さは、そういった又吉の真摯な文学語りのみにあるわけではない。又吉が本の魅力を語ったり、本にまつわるゲストと話をしていく中で、芸人・又吉の根本にある奇妙な感性が、ところどころひょっこりと顔を出してくるのが楽しい。「売れない時代に古本を読みすぎて、新品の本を見たら紙が白すぎて目がチカチカした。僕にとっては日焼けしてる本が常識だった」と反転した価値観を披露し、「太宰はなんていったら怒るかをずっと考えていた時期がある」という謎の(しかしちょっとわかる)妄執を明かし、「バスを降りるとき、たくさん人が乗ってるのに、自分しかそこで降車ボタンを押さないと、『こんなとこで降りる奴はセンスがない』と思われるんじゃないかと思ってしまう」と、期待を越えるスケールの被害妄想を具体的に公表してみせる。又吉は本の魅力のベースにあるのは「共感」の力だと語るが、その先にある生理的な「違和感」というのも、また大きな魅力である。笑いも文学も、「共感」と「違和感」の狭間にできた渦のような場所から生まれる。
ゲストに訪れた歌人の穂村弘は又吉のことを、「次の瞬間、ものすごいことをこの無表情な人はしてしまいそうな感じがする」「それはもしかしたら、テレビでは映してはいけないようなことかもしれない」と評したが、そんな「共感の向こう側に突き抜けてしまいそうな危うさ」こそがまさに、文学と又吉に共通する最大の、そして不可解な魅力なのだと思う。テレビサイズには収まらない「又吉の世界=活字の世界」は、そのまま「ラジオの世界」にも通じている。
(文=井上智公<http://arsenal4.blog65.fc2.com/>)
■ラジオ批評「逆にラジオ」バックナンバー
【第8回】気づきすぎるコラムニストが、虫めがね的観察眼で見いだす小さな大発見『えのきどいちろうの水曜Wanted!!』
【第7回】「安住二世」と呼ばれたくないTBS若手アナが解き放つ、暗黒のポテンシャル『ザ・トップ5~リターンズ』
【第6回】めくるめく複眼思考の、ひとりしゃべりキングダム『宮川賢のまつぼっくり王国』
【第5回】地方FMというアウェイの地に築かれた、毒舌王の強烈な磁場『有吉弘行のSUNDAY NIGHT DREAMER』
【第4回】「おもしろくてあたりまえ」という壁を越える、若手コント師の傍若無人ぶり『ANNお笑いオールスターウィーク』
【第3回】五輪なでしこ戦の裏で炸裂した、ラジオの王様の誠実な毒『JUNK 伊集院光 深夜の馬鹿力』
【第2回】局アナの枠を飛び出した、マジカルな思考回路の冒険『安住紳一郎の日曜天国』
【第1回】予測不能な「集団的笑い」の境地『JUNKサタデー エレ片のコント太郎』
笑いと文学をつなぐ究極読書芸人の隠れ家的ユートピア『ピース又吉の活字の世界』

『第2図書係補佐』(幻冬舎)
しゃべりと笑いと音楽があふれる“少数派”メディアの魅力を再発掘! ラジオ好きライターが贈る、必聴ラジオコラム。
ピースの又吉直樹は、今もっとも売れている芸人の一人である。そんな彼が、華やかなテレビのゴールデンタイムの裏で、驚くほど静かに、ひっそりと文学を語っている。芸人ラジオのゴールデンタイムといえば、テレビの喧噪がすっかり遠のいてからの時間帯、つまり『JUNK』(TBSラジオ)や『オールナイトニッポン』(ニッポン放送)が放送されている、深夜1:00~3:00である。今ピースがラジオをやるならば、まさしくそのどちらかの枠がふさわしいだろう。しかし、又吉にとってラジオ初のレギュラー番組となる『ピース又吉の活字の世界』(ニッポン放送 水曜20:00~20:30)は、そのどちらの枠でもなく、時間も短く、コンビでもなければ、お笑い芸人然としたハイテンションでもない。30分間、又吉が本の魅力をただひたすら語るという、それだけの番組だ。しかしこれが、妙に面白い。その面白さの中に含まれる「妙さ」こそはまさに、優れた文学作品を読んだときに感じる面白さである。
お笑い芸人が、お笑い以外の趣味を核とした枠組みで番組をやることは、テレビでもラジオでも時にあるが、多くの場合、その芸人の持つ面白さは、扱っているジャンル自体の持つ面白さの枠内に押し込められてしまう。車好きの芸人が自動車の番組をやっても車自体の面白さには勝てず、競馬やパチンコの番組をやっても、その中でその芸人ならではの特長を出すのは、とても難しい。しかし、この『活字の世界』という番組においては、むしろテレビでの又吉よりも面白いといっていいくらい、彼の本領が発揮されていると感じる。それはきっと、本というものが、又吉にとって趣味という領域をはるかに越えてしまっているからだ。
初回放送で又吉は、「本が好きな人が世の中に増えて、どんどんみんな小説を書いて、その面白い小説が読める世の中になれば、最高の人生を過ごせるんじゃないかと思ってる」という、本好きのユートピア幻想ともいうべき理想論を掲げた。まるでこの世には本と人間以外には何も存在していないような、恐ろしくピュアでロマンティックな理屈である。又吉にとって本とは、すでに趣味の領域を越えて、イコール世界になっている。そんなことをいうと、「書を捨てよ、町へ出よう」と寺山修司のような、リア充目線のお説教がどこからか飛んできそうだが、本は人が書いたものである以上、それは人の思考回路そのものであり、さらには人の発想が組み立ててきた世界そのものであるということも、またひとつの事実ではないか。
だから又吉の中では、お笑いも文学も、同じ世界の中に含まれる。どちらも人の思考回路が露出した結果であり、それこそが人間そのものを表現しているということに違いはない。又吉にとって、文学は別腹に入れるべき単なる趣味ではない。彼はこの番組の中で、「笑いと文学は密接な関係にある。ほとんど一緒なんじゃないかとさえ思う」と語る。その二つは同等の、そして同種のものなのだ。だからこそ又吉は、文学における笑いを、お笑いと同じく「緊張と緩和」の構造から読み解いたり、敬愛する太宰治の作風について、「ナルシストな自分をさんざん書いて、そのあと転がり落ちるようなオチつけたり」する「お笑い芸人の手法」だと分析することで、世間に蔓延する「文学は暗い」という誤解を鮮やかに解いてみせる。
とはいえ、この番組の面白さは、そういった又吉の真摯な文学語りのみにあるわけではない。又吉が本の魅力を語ったり、本にまつわるゲストと話をしていく中で、芸人・又吉の根本にある奇妙な感性が、ところどころひょっこりと顔を出してくるのが楽しい。「売れない時代に古本を読みすぎて、新品の本を見たら紙が白すぎて目がチカチカした。僕にとっては日焼けしてる本が常識だった」と反転した価値観を披露し、「太宰はなんていったら怒るかをずっと考えていた時期がある」という謎の(しかしちょっとわかる)妄執を明かし、「バスを降りるとき、たくさん人が乗ってるのに、自分しかそこで降車ボタンを押さないと、『こんなとこで降りる奴はセンスがない』と思われるんじゃないかと思ってしまう」と、期待を越えるスケールの被害妄想を具体的に公表してみせる。又吉は本の魅力のベースにあるのは「共感」の力だと語るが、その先にある生理的な「違和感」というのも、また大きな魅力である。笑いも文学も、「共感」と「違和感」の狭間にできた渦のような場所から生まれる。
ゲストに訪れた歌人の穂村弘は又吉のことを、「次の瞬間、ものすごいことをこの無表情な人はしてしまいそうな感じがする」「それはもしかしたら、テレビでは映してはいけないようなことかもしれない」と評したが、そんな「共感の向こう側に突き抜けてしまいそうな危うさ」こそがまさに、文学と又吉に共通する最大の、そして不可解な魅力なのだと思う。テレビサイズには収まらない「又吉の世界=活字の世界」は、そのまま「ラジオの世界」にも通じている。
(文=井上智公<http://arsenal4.blog65.fc2.com/>)
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【第1回】予測不能な「集団的笑い」の境地『JUNKサタデー エレ片のコント太郎』
ついに判決! 高嶋政伸と美元の泥沼裁判の裏で、父・高島忠夫は……

『君も出世ができる』(東宝)
俳優・高嶋政伸と妻でタレントの美元の離婚裁判が9日、東京家庭裁判所で開かれ、離婚を命じる判決を言い渡した。
注目の裁判ということで17の傍聴席には295人が殺到したが、判決はわずか30秒で終了。小林愛子裁判官は「婚姻関係はもはや修復不可能であり、破綻していると言わざるを得ず、婚姻を継続しがたい重大な事由がある」と認定し、「婚姻関係破綻の責任が原告(高嶋)にあるとは言えない」との判断を示した。訴訟費用も美元が負担することになり、まさに高嶋の完全勝訴となった。
敗訴した美元側は控訴する見込みだが、一審判決が覆る可能性は低い。
そんな中、一部マスコミは東京・世田谷区にある高嶋家に集結。母の寿美花代と、父・高島忠夫のコメントを取るためだが、気になるのは数年前に体調を崩して以来、めっきりテレビでその姿を見なくなった父・忠夫の近況だ。
近隣住民によれば、お付きの男性を連れ、よく近所を散歩しているそうで「杖をついていますが、血色はいい。少しやせられましたが、元気そうでしたよ。『こんにちは』と声を掛けたら、笑顔で『おぉ~』と返してくれました」(近隣に住む女性)という。
息子の離婚裁判のことはあまり気にかけていない様子で「どうってことないよ」と話していたそうだが、細かいことまでは把握していなかったという。離婚が成立し、家族そろって笑顔でテレビに戻ってくる日が来ることを祈りたい。
ロンブー淳騒動に続き「住吉を降ろせ」コールも!? フジ『知りたがり!』で内紛勃発中

フジテレビ『知りたがり!』
今、何かと世間を騒がせているロンブー淳が出演する『知りたがり!』(フジテレビ系)が、出演者を一新するというウワサが業界内を駆け巡っている。
「フジテレビとしては、全国ネットの午後の情報番組として12年ぶりに復活した『知りたがり!』ですが、視聴率が1~2%の日があったりと、かなりの低空飛行を続けています。おまけに、メインの司会者である伊藤利尋アナのひき逃げ騒動や、ロンブー淳の警察罵倒騒動などで、視聴者の心も離れています。そのとばっちりか、もうひとりの司会者、住吉美紀アナにも厳しい声が寄せられているそうです」(芸能事務所関係者)
住吉アナはNHKからフリーになって初の番組ということで、当初はかなり気合が入っていたようだが、午前中に生放送の仕事を入れるなど、スタッフたちからの評判もよくないという。
「彼女は、番組開始当初、『番組に生活を捧げる覚悟で、再婚はあきらめた』と言っていたのですが、ゲストにイケメンが来たりすると、明らかに態度を変えるなど、スタッフからも『いいかげんにしろ!』という声が聞こえてきています。フジの上層部の人たちも『彼女を降ろせ、という声が多い』と愚痴をこぼしているそうです。視聴率は伸びない、出演者たちは不祥事を起こすとなると、出演者を一新するというのはあり得るでしょうね。当初は、“打倒・ミヤネ屋”とみんな言っていましたが、いまや『韓流ドラマのほうがよかったんじゃないか』って言っていますよ」(フジテレビ関係者)
視聴率競争でもテレ朝、日テレに大きく水をあけられているフジテレビに、復活の目はあるのだろうか?
「民放で主演をやりたい!」NHK、WOWOWで好評価でも“数字が取れない”三上博史の苦悩

『同窓会~ラブアゲイン症候群 DVD BOX』
(ポニーキャニオン)
俳優の三上博史がNHKで連続ドラマ初主演を務めている『実験刑事トトリ』の視聴率が振るわない。
「もともと、この枠があまり数字が取れる枠じゃないのはNHK側も理解しています。好評だった『ハゲタカ』や『外事警察』ですら、視聴率は2桁いっていませんからね。それでも、『梅ちゃん先生』で堀北真希演じる梅子の恋人役を務め話題となった高橋光臣を起用するなど、話題性も高かっただけに、初回視聴率の6.3%というのは不満でしょうね」(芸能事務所関係者)
主演の三上自身も、この数字には納得していないという。
「それもそのはず、本当はNHKではなく、民放のゴールデンで連ドラをやりたいそうなんです。すでにこの『実験刑事トトリ』の撮影は終わっていて、次の撮影に入っているのですが、それもWOWOWのドラマなんです。『震える牛』という作品で、平成版『砂の器』と評価が高い作品だけに、彼の演技力が生かされるということでキャスティングされたそうです」(同)
ところが、この作品についても不満を漏らしているのだという。
「事務所としても、なんとか民放のゴールデンで主演をやらせたいようですが、いかんせん、なかなか彼単独での主演は難しいようです。2年前に民放で主演して話題になった『同窓会~ラブ・アゲイン症候群』も、黒木瞳、高橋克典、斉藤由貴らとの4人主演でしたからね。とにかく、NHKでもWOWOWでも“数字”という結果を出せば、民放のゴールデンでも主演できると思いますが、そこまで主演にこだわらなければ、もっと仕事は増えるんでしょうけどね」(テレビ局関係者)
演技派だけに、主演以外でもいけそうなものだが……。