なぜ彼女は“芸能界のお母さん”と呼ばれたか? 大女優・森光子さんを偲ぶ

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『女優 森光子』(集英社)
芸能取材歴30年以上、タブー知らずのベテランジャーナリストが、縦横無尽に話題の芸能トピックの「裏側」を語り尽くす!  大女優の森光子さんが、11月10日に肺炎による心不全で亡くなっていたことが明らかになった。  筆者は、森さんが長年所属していた「吉田名保美事務所」の元マネジャーで、森さんを担当していたH氏と親しい間柄だった。現在のH氏は芸能界を離れ、医療関係の仕事をしているが、森さんの生前、同氏から「なぜ森さんが“芸能界のお母さん”と呼ばれて、誰からも慕われていたのか」という理由を聞いて納得した。  今から約40年前、マネジャーを担当していたH氏に長男が誕生。その際、森さんから10万円という、当時にしては相当な大金をご祝儀でもらったという。TBSドラマ『時間ですよ』に出演している時も、入りたてのADが結婚したことがわかると、同じように10万円のご祝儀を包んだという。  金銭の問題ではない。分け隔てなく、周囲の人間に気を遣う心配りの人だったから、あそこまで慕われたのだ。裏方だけではなく、後輩の女優たちにも慕われていた。当時、同じ事務所に所属した沢田亜矢子は、森さんから仕事のイロハを教えてもらっただけでなく、高価な着物を何着ももらったという。  森さんは、フジテレビの番組審議委員を務めていたが、フジのワイドショー『3時のあなた』の司会を長年務めていたこともあり、フジのドラマ関係者とも縁が深かった。東映にいた佐久間良子は、“不倫”がウワサされたフジのディレクターだったS氏を通じて森を紹介され、その影響で吉田事務所に移籍。日活に所属していた松原智恵子も、森さんを頼って日活から吉田事務所に移籍した。  その吉田事務所には一時、森さんをはじめ、佐久間、松原、和泉雅子、桃井かおり、沢田亜矢子、それに黒柳徹子といった、そうそうたる女優が所属。現在は黒柳しか所属していないが、20数年前は今の「研音」と同じように“女優の宝庫”と呼ばれた。これも森さんの陰の力があってこそだった。  そんな誰からも愛された森さんは、なぜか、男運には恵まれなかったようだ。  1959年に、TBSの名作ドラマ『私は貝になりたい』の演出を手掛けた演出家で、5歳年下の岡本愛彦さんと結婚したが、4年で離婚。その後、文豪の水上勉さんとの関係がウワサされたが、結ばれることはなかった。  森さんの関係者の間で鮮明に残っている“男性の記憶”としては、元TBSデイレクターで、その後、音楽家に転身したW・Tさんとの不倫だったという。『アタックNo.1』や『キューティーハニー』など、数々のアニメソングを手掛けたWさんは妻帯者だったが、それを解っていながら、森さんは、はたから見ていて気の毒なほどWさんに尽くして尽くして尽くし抜いた。森さんのマンションには、いつ来るか分からぬWさん用の部屋があり、そこにはピアノが置かれていたとか。そのWさんは、平成元年に56歳の若さで急死した。  Wさんの死後、46歳年下のジャニーズ事務所の東山紀之との関係が報道された。ヒガシが女優の木村佳乃(その後、結婚)と婚約を発表した際に、森さんはヒガシについて「プラトニックな恋ですが、この関係は死ぬまで続くと思います。友達以上、恋人未満」と、うれしそうに語った。離婚、不倫と男には恵まれなかった森さんは死ぬまで、ヒガシにプラトニックラブを抱き続け、女の幸せを噛みしめていたのかもしれない。  そんな“芸能界のお母さん”に、あらためて合掌! (文=本多圭)

「泥沼離婚裁判中の男との不倫なのに」浜崎あゆみとマロちゃん“真剣交際宣言”のシラケ度

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『LOVE』(avex trax)
 かつてのカリスマ歌姫・浜崎あゆみの熱愛騒動が持ち上がったが、業界内外にはシラケムードが漂っている。  14日、浜崎は会員制のファンクラブサイトでツアー帯同ダンサーの“マロちゃん”こと内山麿我との真剣交際を発表。「明日発売の週刊誌に、私の記事が出る事になりました」とした上で、「皆に隠し事をしているのはもう嫌だったので、ハッキリ伝えたいと思います。マロちゃんとは真剣にお付き合いをしています」と宣言した。  また、お相手の内山も自身の公式ブログに「こんな私ではありますが、今後とも真剣にお付き合いをさせて頂きたいと思っております」と書き込み、「浜崎さんの関係者の皆様をはじめ、たくさんのファンの皆様にご心配をおかけする形となってしまいました。誠に申し訳ございません」と謝罪した。  一見して単なる熱愛宣言に見えるが、浜崎が「記事が出る」と書いたその記事が掲載されている「女性セブン」(11月29日・12月6日号/小学館)には、“真剣交際”とは程遠いマロちゃんの泥沼離婚裁判についての詳細が記されているのだ。 「詳しくは省くが、記事の内容としては、マロちゃんには現在、離婚裁判中の43歳の妻がいて、裁判が泥沼化して控訴審に持ち込まれそうだということや、マロちゃんが浮気性で、付き合っていたモデルの女性が昨年9月に未婚のままマロちゃんの子どもを出産していたことなどが書かれている。要するに、浜崎が若いダンサーと不倫をしているという記事。そうしたネガティブイメージをかき消すために浜崎は、記事に先立って“真剣交際”宣言をするしかなかったんです。エイベックスとベッタリの大手マスコミは『あゆ熱愛!』としか報じていないが、浜崎とマロちゃんの不適切な関係は業界内では知れ渡っていたし、ファンもさすがに今回の件で愛想を尽かしているようですよ」(芸能ライター)  確かに、浜崎あゆみに関する掲示板などでは「今回はもう擁護できない」「もう10年以上信じてきたけど、さようなら」「若くて身体がきれいな男なら誰でもいいんじゃないの?」など、ファンからも今回の騒動を残念がる声が多く書き込まれている。  浜崎は現在、来年4月のデビュー15周年に向けて5カ月連続CDリリース中。これまでも新作発表のたびにプライベート情報をマスコミに流して注目を集めてきた浜崎だが、今回の騒動はさすがに計算外だったようだ。

「根強い“仮面夫婦”説……」不倫報道の山口智子と夫・唐沢寿明の本当の仲とは?

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山口智子 公式サイトより
 10月スタートの阿部寛主演のドラマ『ゴーイング マイホーム』(フジテレビ系)で、『ロングバケーション』(1996年/同)以来16年ぶりの連続ドラマ復帰となった女優の山口智子が、12日付の東京スポーツで大々的に不倫疑惑を報じられた。  同紙によると、山口は9月14日、都内の会員制ダイニングバーから、20代後半から30代前半の水嶋ヒロ似のイケメンと腕を組んで出てきたところを居合わせた女性グループに目撃され、2人でタクシーに乗り込むと後部座席の左側で密着していたという。同紙に先立ち、一部週刊誌がその男性と同一人物と思われる男性と、同紙が報じた店があるのとは別の場所の路上で熱い抱擁を交わし、糸を引くようなキスを交わしタクシーで夜の街へ消えていったのが目撃されたことが報じられていたが、目撃された時間から、キスを交わした後に会員制ダイニングバーに向かったようだ。  山口の事務所は同紙に対し、「その日(9月14日)山口は海外へ行っていて東京にはいませんでした」とコメントしたが、95年の結婚当初から2人には仮面夫婦説が流れていたという。 「結婚後、唐沢は山口に『仕事をセーブして、家を守ってくれ』と頼み、山口はそれに従った。そのうち、山口は子どもが欲しくなったが、なかなか子宝に恵まれず、CMを中心に徐々に仕事をこなしていった。それでも、唐沢は山口の本格復帰をなかなかOKせず、山口は不満を募らせた。そんな唐沢は及川光博や伊藤英明と合コンしたり、連日連夜のように外で飲みまくっていたため、夫婦間のコミュニケーションはまったくなくなり、そのうち、双方が何をやろうとあまり関与しなくなり、山口は本格復帰を決意した」(テレビ関係者)  山口が復帰ドラマの撮影に臨む前の今年夏ごろからは、不倫疑惑がささやかれるようになり、「写真誌や女性誌が総力を挙げて張り込みを開始。お相手の男性はミュージシャンで、お忍びで一緒に海外旅行に出かけているといううわさも流れたが、なかなか“証拠”がつかめず、某写真誌は山口がノーブラで近所に買い物に出かけている“お宝ショット”を掲載するにとどまった」(週刊誌記者)。  そんなうわさをなんとか“火消し”したかったのか、「唐沢は山口のドラマの地方ロケにイタリア料理のケータリングを用意して現れ、共演者やスタッフに『妻をよろしくお願いします』と頭を下げていたようだ」(同)というが、唐沢が公の場で本当の夫婦仲をうかがわせるような“素顔”を見せたことがあったというのだ。 「06年11月のこと、あるイベントの会見前に放送された海外ロケの旅番組で、山口が大胆にも水着姿を披露した。報道陣からそのことについて聞かれた唐沢は『オレは水着どころじゃないのを見てるから』と吐き捨てるように言ったが、目は笑っておらず、イベント後には関係者に『なんで、あんな質問させるんだ!』と、ぶち切れていたという。よほど、夫婦仲について聞かれたくなかったのだろう」(ワイドショー関係者)  山口の復帰ドラマの視聴率は第2話以降1ケタに落ち込む“低空飛行”で打ち切り説もささやかれているだけに、そんな状況での不倫報道はかなりのダメージとなりそうだ。

出版社の信用が完全崩壊! 太田出版が『完全自殺マニュアル』スラップ訴訟で返り討ちに

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左が社会評論社の『完全自殺マニア』、右が太田出版の『完全自殺マニュアル』
 太田出版といえば、サブカルチャー系の有名出版社。これまで、数々のパロディ本や著作権に関する書籍を出版しているこの会社が自社の本のパロディを許容せず「著作権侵害だ!」と裁判所に駆け込んだ挙げ句に、完敗する騒動が起こった。  争点となったのは、今年5月に社会評論社から出版された『完全自殺マニア』(著:相田くひを)。サブカル系編集者として名を轟かせる濱崎誉史朗氏が企画・編集したこの本の素晴らしさは以前、当サイトでも取り上げた通り(http://www.cyzo.com/2012/06/post_10880.html)。悪趣味とはいえ、よくできたパロディのはず。それを、よりにもよってパロディ本で儲けてきた出版社が訴えるという異常事態を追った。 ■話し合いもなしに、突如内容証明がやってきた  『完全自殺マニア』に対して、太田出版から最初のアクションがあったのは、刊行間もない今年5月中旬のことだ。『完全自殺マニア』の著者・相田氏は、1999年に太田出版から『薬ミシュラン2』を出版した経歴がある。この時の担当編集者が、現・代表取締役社長の岡聡氏であった。相田氏は、岡氏から『薬ミシュラン』の続編を出そうという話を持ちかけられていたが、形にできないまま歳月が流れていた。そのことを申し訳ないと思っていた相田氏が、挨拶状をつけて『完全自殺マニア』を献本したのが事の始まりである。  担当編集の濱崎氏は、抗議の経緯を語る。 「送った翌日に、相田さん宛に太田出版から抗議文が届きました。さらに、その翌日には虎ノ門総合法律事務所(日本でも指折りの著作権に強い弁護士事務所である)から社会評論社宛に、不正競争防止法を根拠に絶版断裁を求める内容証明が届いたんです」  すわ一大事と思うところだが、濱崎氏はそのまま「放置していた」という。すると、1週間を過ぎた頃に、今度は絶版断裁を取り下げて「著作権法違反なので、カバーを取り替えるよう」要求する内容証明が届いたという。 「どうも、チーズ本対バター本事件の件を踏まえて、不正競争防止法だと勝てないと踏んだのではないか」 というのが、濱崎氏の読みだ。この2度目の内容証明にも濱崎氏は無視を決め込んだ。すると、10日後、今度は東京地裁から連絡がきた。太田出版が起こした頒布差し止め仮処分申立に対して、話を聞きたいというものだ。 「世間の太田出版に対するイメージとは真逆のことでしょう。仮にもサブカルチャーをやっている出版社が、いきなり国家権力に頼るなんて……」(濱崎氏) ■「思いつき」「レベルの低い編集」と主張する太田出版  こうして東京地裁を舞台に、双方は意見を戦わせることになった。当初、濱崎氏は「過激だけどパロディの範疇」と主張したが、太田出版側は認めなかった。さらに、太田出版の岡社長は、虎ノ門総合法律事務所経由で極めて攻撃的な「意見書」まで送付してきたのだ。  この中で岡社長は、差し止め請求を取った理由として「編集レベル、志が低すぎるということにつきます。これほど出版ということを軽く考えた事例に遭遇したことはありません」と主張。さらに「原稿を本にする段階で編集者の思いつきで世間的に認知度のある『完全自殺マニュアル』のデザインのみを模したというにすぎない」として「『完全自殺マニア』はパロディになっていない」というのだ。  この「意見書」は、後半になり、さらにヒートアップする。少々長くなるが引用してみよう。 「批評性などかけらもなく編集者の思いつきというレベルでデザインを模した『完全自殺マニア』をめぐる編集姿勢は、出版をなめているとしか思えません。自殺した人をも侮辱したものですし、ひいては『完全自殺マニア』の著者・相田くひを氏をもばかにした行為であると考えます。パロディというならば、もっと根性を据えて切り込むべきです。今回の最大の被害者は『完全自殺マニア』の著者自身かもしれません。相当の時間・労力をついやして書き上げたオリジナリティのある原稿を、編集者の『おふざけ』レベルで『完全自殺マニュアル』の亜流のようなものにされたのですから。このようなレベルの低い編集が何か冴えた思いつきであるかのような勘違いを見過ごすとこはできません」  この攻撃的な「意見書」からは、多くの疑問が湧いてくる。これまで、太田出版では多くのパロディ本を出版してきた。大森うたえもんの『ノルウェイの大森』、岩波文庫の装丁をパロディにしたブルボン小林の『ジュ・ゲーム・モア・ノン・プリュ』、そして、前述の『薬ミシュラン』はタイトルからして、ガイドブック『ミシュランガイド』のパロディであるし、装丁はアメリカでベストセラーになったHarold M. Silvermanの『The Pill Book』のパロディである。そうしたパロディを多用しておきながら、自社の出版物に対しては「批評性などかけらもなく」と断罪し、あまつさえ国家権力の手を借りて封じようとするやり方には、疑問を感じざるを得ない。濱崎氏によれば「『完全自殺マニュアル』の著者・鶴見済氏やデザイナーからは、なんのリアクションもない」という。 ■軽重を判断するのは、読者の手に委ねられる  これに最も強く反論したのが、岡社長からは、ばかにされているとまで書かれた、当の『完全自殺マニア』著者の相田氏だ。相田氏は、さっそく岡社長の意見書をパロディにした陳述書を作成した。この中で、相田氏は語る。 「なぜ、今回に限り太田出版がそのような処置をとったか、端的に言うと、拙著の編集レベル、志が低すぎるということだそうですが、本書の企画は、13年前から太田出版をはじめ知遇を得た出版社複数に打診しましたが、全部、『完全自殺マニュアル』の社会的影響度の大きさからか、臆して断られてきました。チュニジア育ちの、日本の空気をあえて読まない変な編集者濱崎誉史朗氏と松田健二社長が根性を据えて決断した上で生まれた本であり、決して出版ということを軽く考えたものではありませんが、軽重を判断するのは読者であると著者は思います」 「単なるデザインのパロディにしかすぎない『完全自殺マニア』の表紙カバーを、批評性がない、『完全自殺防止マニュアル』(注:岡社長の意見書で批評性がある事例として記されている、ぶんか社のパロディ本)のように批評性のある内容にしろというのは、ちょっと無茶に思います」 「レベルの高い出版社の代表取締役が何か冴えた思いつきで、あの本は志が低い、根性がない、レベルが低い、だから裁判で差し止めすることを著者として見過ごすことはできません」  この陳述書に加えて、濱崎氏が「パロディを拡張する裁判にしたい」と宣言した経緯もあり、東京地裁はすぐに結論を出すことを避けて合議制に移行。いよいよ、本格的に論戦かと思いきや、太田出版側は相田氏の陳述書の提出後に弁護士任せにして、関係者は裁判に出廷しなくなったという。  そして、東京地裁の出した結論は、太田出版の訴えを認めないというものであった。 追記: 決定文が非常に長大なので、抜粋すると判断に齟齬が生じるとの指摘があったので掲載しません。社会評論社がサイトで全文を掲載予定。 ■「言論・表現の自由」は口だけだったのが露呈  今回の事態で、太田出版は単に差し止め請求を却下されただけではない、大きなダメージを負った。  『完全自殺マニュアル』は全国的に賛否両論を生んだ問題作で、現在でも太田出版を代表する著作といえる。その思い入れがある本を「安易にパクられた」と憤る気持ちは、わからなくもない(しかも、自分の会社で本を出している著者が関わっていることも含めて)。  とはいえ、話し合いの席も持たずに、いきなり抗議文、そして東京地裁へ訴え出るという太田出版側のやり方には、疑問を持たざるを得ない。太田出版は、2010年の東京都青少年健全育成条例改定問題の際には、積極的に反対の声を上げた出版社である。しかし、「パロディになっていない」という私的な意見を、いきなり国家権力の手を借りて叩き潰そうとする今回のやり方は、まさにスラップ訴訟と呼ぶにふさわしいもの。同社の「言論・表現の自由」への態度は、この程度のものだったのかと疑問を抱かざるを得ない(サブカルチャー関連の文筆を糧にしてきた人々にとっては、これは「ルビコン川」かも)。この点で、太田出版という看板の信用は地に墜ちたといえる。著作権に関する書籍も数多く出版しているだけに、今後出版する著作権関連本では、この件をどのように記述するのか、気になるところだ。  なお、太田出版にコメントを求めたところ「弁護士と相談中のため、今のところはコメントすることはありません」との回答だった。 (取材・文=昼間たかし)

「年間10億円の穴を埋めろ!」“ポスト上戸彩”を託された武井咲への徹底教育

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『武井咲マガジン』(マガジンハウス)
 現在、ドラマや映画、CMに引っ張りだこな女優の武井咲。 「彼女と同じ事務所の剛力彩芽さんは、“ゴリ押し”といわれるほど、今、メディアに出まくっていますね。彼女たちをテレビで見ない日はないんじゃないでしょうか」(テレビ局関係者)  2人は同じオスカープロモーション所属だが、これだけ2人が押されるのには当然、理由がある。 「それは、上戸彩さんの後継者作りですね。上戸さんは、CMだけみると常に芸能界でトップにいましたからね。そのギャラだけでも、年間10億円近くが事務所に入っていたそうですよ。それが結婚したことで引退でもしようものなら、事務所の屋台骨が揺らぐくらい影響があるといわれていますから、事務所が後継者作りに躍起になるのは当然でしょうね」(芸能事務所関係者)  上戸自身、映画やドラマのヒット作はそんなにないものの、その好感度の高さを武器にCMをメインに映画やドラマにも頻繁に出演していた。 「まさに、その同じことを2人がやっているんですが、事務所も武井さんに関しては、かなり厳しくしつけているそうで、プライベートでも派手な服装やメイクをさせないとか、ドラマの現場にも一番に入るとか、徹底しているようです。この前も、ドラマの現場でマネジャーに肩をたたかれて『早く挨拶に行ってこい!』って怒られていましたね。上戸さんはスタッフ受けも抜群に良かったですから、そういったところも踏襲させようとしてるんでしょうね」(ドラマスタッフ)  主演ドラマは低視聴率続きだが、現場からはまったく悪評が聞こえてこない武井。事務所の戦略は、まずは成功しているようだ。

W杯会場をうろつく多数の電通マン“キングカズ”三浦知良を「フットサルの象徴に……」

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『日めくり KAZU 魂のメッセージ 底力』
(PHP研究所)
 キングカズことJリーグ・横浜FCの三浦知良が加入し話題を集めたフットサルのW杯だが、日本代表は史上初となる決勝トーナメントに進出。ベスト8を懸けたウクライナ戦は3-6で敗れたものの、カズは今大会自身最長となる約10分半の出場でチームの追い上げに貢献し、その存在感を十分にアピールした。 「これまでラモス瑠偉ら数多くのJリーガーがフットサル日本代表に参加したが、サッカーとは違う不慣れなプレーになじめず、戦力にならなかった。カズも国内での合宿に参加し、なんとかチームになじもうとしたが、代表選手たちはいわば“よそ者”のカズと距離を置いていて、W杯開幕当初も完全に“お客さん”扱いだった。ところが、2戦目のポルトガル戦でカズは『勝つためなら自分を使わなくてもいい』とロドリゴ監督に進言。この試合で4点差を追いついて引き分けに持ち込むと、続くリビア戦に勝利し、決勝トーナメントに進出。自然に選手たちからカズに歩み寄り、“広告塔”だったカズは、いつの間にかチームの精神的支柱になってしまった」(サッカー担当記者)  大会後、カズは「あらためて日の丸の重みを感じられた1カ月だった。人として成長できた」と感慨深そうにコメント。号泣するチームメイトらの肩に手を回し、ねぎらいの声を掛けた。  そんなカズに、広告業界からも注目が集まっているという。 「カズの参戦が決まってから、フットサル日本代表の試合会場にはやたらと電通マンの姿が目立った。どうやら、フットサルに今後のビジネスとしての大きな可能性を見いだしたようで、今後は、W杯で盛り上がった人気を維持しつつ、日本フットサルリーグ(Fリーグ)を大いに盛り上げる戦略を展開しようとしている。どうやら電通は、今後もカズをフットサル界の広告塔として前面に押し出し、将来はフットサル界の象徴的なポストの用意を確約しているようだ。俳優の向井理らフットサル好きな芸能人が多いだけに、カズや著名人を巻き込んでのド派手なPRが繰り広げられそう」(サッカー協会関係者)  日本サッカー史上最高のヒーローも、現在46歳。本人は「50歳まで現役でやる」と息巻くが、引退後も各方面から引っ張りだこになりそうだ。

W杯会場をうろつく多数の電通マン“キングカズ”三浦知良を「フットサルの象徴に……」

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『日めくり KAZU 魂のメッセージ 底力』
(PHP研究所)
 キングカズことJリーグ・横浜FCの三浦知良が加入し話題を集めたフットサルのW杯だが、日本代表は史上初となる決勝トーナメントに進出。ベスト8を懸けたウクライナ戦は3-6で敗れたものの、カズは今大会自身最長となる約10分半の出場でチームの追い上げに貢献し、その存在感を十分にアピールした。 「これまでラモス瑠偉ら数多くのJリーガーがフットサル日本代表に参加したが、サッカーとは違う不慣れなプレーになじめず、戦力にならなかった。カズも国内での合宿に参加し、なんとかチームになじもうとしたが、代表選手たちはいわば“よそ者”のカズと距離を置いていて、W杯開幕当初も完全に“お客さん”扱いだった。ところが、2戦目のポルトガル戦でカズは『勝つためなら自分を使わなくてもいい』とロドリゴ監督に進言。この試合で4点差を追いついて引き分けに持ち込むと、続くリビア戦に勝利し、決勝トーナメントに進出。自然に選手たちからカズに歩み寄り、“広告塔”だったカズは、いつの間にかチームの精神的支柱になってしまった」(サッカー担当記者)  大会後、カズは「あらためて日の丸の重みを感じられた1カ月だった。人として成長できた」と感慨深そうにコメント。号泣するチームメイトらの肩に手を回し、ねぎらいの声を掛けた。  そんなカズに、広告業界からも注目が集まっているという。 「カズの参戦が決まってから、フットサル日本代表の試合会場にはやたらと電通マンの姿が目立った。どうやら、フットサルに今後のビジネスとしての大きな可能性を見いだしたようで、今後は、W杯で盛り上がった人気を維持しつつ、日本フットサルリーグ(Fリーグ)を大いに盛り上げる戦略を展開しようとしている。どうやら電通は、今後もカズをフットサル界の広告塔として前面に押し出し、将来はフットサル界の象徴的なポストの用意を確約しているようだ。俳優の向井理らフットサル好きな芸能人が多いだけに、カズや著名人を巻き込んでのド派手なPRが繰り広げられそう」(サッカー協会関係者)  日本サッカー史上最高のヒーローも、現在46歳。本人は「50歳まで現役でやる」と息巻くが、引退後も各方面から引っ張りだこになりそうだ。

「気がつけば30オーバー」やたらと結婚願望をひけらかす、小林麻耶の本当の狙いは……?

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小林麻耶公式ブログより
 今年1月に一部週刊誌でハンカチ王子ことプロ野球・北海道日本ハムの斎藤佑樹投手との熱愛を報じられたフリーの小林麻耶アナが、このところ、メディアを通じて結婚願望の高まりを訴えている。  「女性自身」(光文社)の11月27日号によれば、知人の結婚式に出席した際に「結婚っていいなぁ」と発言。さらに、10月23日に放送されたバラエティ番組『解決!ナイナイアンサー』に出演すると「気がつけば30オーバー。本気で結婚したい!」と切実な結婚願望を告白し、11月1日付のブログでは「今夜もドラマ『結婚しない』をじっくり拝見しました」とつづるなど、やたらと結婚を意識した発言が目立つというのだ。 「ハンカチ王子には『0%ですよ』と交際を完全否定され、昨年末には一部夕刊紙が『海老蔵に頼んで紹介してもらった男性と結婚予定』と報じられたが、それも流れた。以来、浮いたウワサはないようだ」(スポーツ紙デスク)  麻耶は、2009年3月でTBSを退社しフリーになったものの、現在のレギュラー番組はBS1本とラジオが2本のみ。9月上旬には自身のブログでTBS時代に受けた“いじめ体験”を告白し話題になったが、これも仕事面ではマイナスに働いたようだ。 「ハッキリ言って、麻耶の場合は自意識過剰な行動が局内で敬遠されていただけで、いじめといえる状況ではなかったという証言もある。TBSでは『いい迷惑』という声が多く聞かれた。フリーになってからというもの、ニュース番組でもバラエティでも実力不足が露呈してしまいましたし、もうアナとしての仕事には見切りをつけて、婚活キャラのタレントとして売り出すつもりなんじゃないですか?」(TBS関係者)  最近は妹・麻央の1歳の娘の面倒も見ているという麻耶。“ママ予習”が実る日は来るのだろうか?

グラビアはどうでもいいけど、物の値段の変化にゾクゾクする!「GORO」1984年9月27日号

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『GORO』1984年8月27日号(小学館)
 本棚を探っていて、「なんでこの号を買ったんだろうか?」と記憶をたどってみて思い出した。戸川純のセクシーショットグラビアが掲載されているからだった。大学生の頃から遅れてきた世代だったことを思い出すと、胸が痛くなるよ……(なお、この号にはデビューしたばかりの故・戸川京子も掲載されておりマス)。    こうした雑誌を書店やヤフオクで買い集めようとすると、ネックになるのはグラビアページである。この号もグラビアの希少性ゆえに、えらい値段がした記憶がある。だが、いまや貴重なのは、グラビアよりもさまざまな広告とモノクロ記事にほかならない。  まずページをめくっていくと飛び込んでくるのは、パイオニアのCDコンポの広告である。時代的に、ミニコンポと呼ばれるジャンルが流行し始めた頃だが、パイオニアが売り出していたのが。ここに掲載されている「プライベート」シリーズであった。当時のミニコンポは、CDプレイヤー、ダブルカセットデッキ、チューナー、レコードプレイヤーなど、必要なものを予算と相談して購入する構成である。組み合わせの参考例として掲載されているのはアンプとプログラムチューナー、ダブルカセットデッキ、スピーカーシステムの組み合わせ。これでしめて22万9800円である。高い! 高いのだけれど、これだとCDデッキが付属していない。なので、その値段はというと、8万9000円である。さらに、当時誰もが大量に持っていたであろうレコードも再生できるようにしようとすれば、プラスで3万8000円となる。
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今見ると、一周回ってデザインがカッコイイ!
この後、90年代は金色の製品が流行したの覚えている人はいるかな?
(画像をクリックすると拡大されます)
 CDデッキだけで、パソコンがモニタ付属で購入できる値段である。というか、フルセットと同じカネを出せば、アップルストアでMacBook Airをフルカスタマイズで購入して、iPhoneとかiPadまで買ってもお釣りがくるではないか。物って安くなったんだな……と感じるよりほかない。  何より注目したいのは、この広告ページの文章である。引用してみよう。 1肩をよせながら、コンパクトディスクプレーヤーを 2手をにぎりながら、ダブルカセットデッキを 3好きだとささやきながら、プログラムチューナーを 4抱きしめながら、フルオートプレーヤーを 5キスしながら、プリメインアンプのボリウムを ……手元の集中ワイヤレスリモコンでできるというのが、ウリなのである。ここで気づかされるのは、まず音楽はカップルで聞くものという概念である。最近、大学生とかに話を聞いてみると、まず家にCDコンポがないのは当たり前。CDはパソコンで再生するもの、音楽はパソコンか携帯プレイヤーで聞くものになっている。“女のコを部屋まで連れ込めたら、まずは音楽スタート!”が、すでに過去のセオリーになってしまっているのだ。最近の若いカップルって、部屋に連れ込めたら、何から始めるのがセオリーなんだろうか……。
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やっぱり、女子大=ナンパスポットという感覚こそが80年代の象徴だ。
 「隔世の感」を感じる機械は、ページをめくるたびにある。バブル崩壊まで、男のステータスのひとつは車だったわけだが、物欲と性欲に満ちた雑誌だけあって、そのあたりの情報もちゃんと押さえている(やたらと、車の広告も満載だ)。  モノクロのトップ記事は「スクープNEWソアラ3.0GTエクスタシー・フォルムが見えてきた」というタイトルなのだが、リードの部分を引用してみよう。 <トヨタ3 M頂上作戦>がついに公然化した。それは『トヨタ・ツインカム神話/新世紀編』と題すべき、壮大な叙事詩のプロローグ。  3Mツインカム6=6M-GEU型のデビューに大げさに驚いているのではない。むしろ逆だ。6M型が“ツインカム6”であって、“ツインカム24”ではなかったこと。ソアラより先にクラウンに展開された事実に当惑したほどだ。
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若者の車離れ……って言われるけれど、この時代のほうが
異常じゃないかと納得するページ。
……車の知識がない筆者には、何が書いてあるのかさっぱりわからない。車に詳しい人ならば「ああ、なるほど」という記述なのかもしれないけれど、これは専門誌じゃないのに。これだけで、車が若者の共通言語だったのだなと一目瞭然だ。この記事は「なぜ6M搭載1号車がソアラでなくなったか」といった解説が続くのだけれど、やっぱり何が書いてあるのか、よくわからん。もはや、一種の古文書になっているといっても過言ではない。  さらにページをめくるたびに趣味趣向の変化を、いくらでもうかがい知ることができる。この号には「総力追求/GIANTS再建プラン」という記事も掲載されているが、プロ野球巨人軍の凋落を検証する記事なんて、今ではあまり訴求力がないのではなかろうか。
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とりあえず、かわいいモデルを配置しておきゃあいい感覚がうらやましい。
 さらに「隔世の感」を感じさせるのは「電話はボクらのいちばん身近なアクティブメディア」と題された記事である。携帯電話がまったく普及していない時代なので、当然紹介されるのはちょっとオシャレな家庭用電話機なのだが、その中で最先端の商品として紹介されているのがパソコン用のヘッドセット。価格は1万円也。おまけに、音響カプラ不要でデーター通信できる機能を備えた電話機が3万円……やはり、物って安くなったんだなあと、しみじみ。
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今と書いていることが、そんなに変わらない。
ただ、この後のバブル期はアウトドアは敬遠されます
 時代と共に、趣味趣向というものはまったく変化してしまうもの。かと思いきや、ページをめくっているうちに、そうじゃないものもあることを知れる。それは、小学館が現在も発行しているアウトドア雑誌「BE-PAL」の自社広告である。「BE-PAL」の創刊は1981年だが、この広告を見る限り、現在と扱っている内容がそうそう変わっていないように思える。アウトドアで訴求力のある内容は、常にウェアや道具、そして「どこに出かけて、何を楽しむか」という問題。「GORO」のような、若者が知りたい情報がすべて網羅されている軟派な雑誌が姿を消す一方で、アウトドア雑誌が30年近くも続くことになるなんて、いったい誰が予測できただろうか。 (文=昼間 たかし 文中敬称略) ■「100人にしかわからない本千冊」バックナンバー 【第10回】ロリコンはやっぱり永遠にロリコンだった……のか?『改訂版 ロリコン大全集』 【第9回】ホントに一生恨んでいるのか? 『吾妻ひでおに花束を』 【第8回】あっと驚くパロディ満載!「パロディ・マンガ大全集」 【第7回】“落としやすい”女のコがいる大学は……?「平凡パンチ」1980年6月9日号 【第6回】物欲と性欲、自己肯定感に満ちた30年前の大学生活「POPEYE」 【第5回】1991年、ボクらはこんなエロマンガを読んでいた「美少女漫画大百科」 【第4回】そして『孤独のグルメ』だけが残った......月刊「PANjA」とB級グルメの栄枯盛衰 【第3回】「いけないCOMIC」1985年1月号大特集 戸川純にただ単にミーハーしたいっ! 【第2回】あの頃、俺たちはこんな本でモテようとしていた『東京生活Qどうする?』 【第1回】超豪華"B級"文化人がロリコンで釣ってやりたい放題『ヘイ!バディー』終刊号

この“明るいヘンタイ”っぷりがいいんじゃない!? 会田誠のアートなエロス『駄作の中にだけ俺がいる』

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2007年から「滝の絵」を描き続けている会田誠。
スクール水着姿の少女たちの清純なエロスがキャンバスから弾け出してくる。
 セーラー服(夏服)を脱ぎ捨て、渓流で戯れるスクール水着姿の美少女たち。その数、39人。現代美術家・会田誠の代表作であるアクリル画「滝の絵」は高さ419cm×幅252cmにおよぶ、安土桃山時代の屏風絵を思わせる堂々たる大作だ。ここまでドストレートに少女趣味を押し出されると、清々しさを感じさせるではないか。また、芸術には門外漢でも、これだけの大作を描き上げるためには尋常ならざる情熱が絵の中の少女たちに降り注がれていることが分かる。この突き抜けた“明るいヘンタイ”っぷりが、何とも心地よい。美術館での初の個展となる「会田誠展 天才でごめんなさい」(森美術館)が11月17日(土)~来年3月31日(日)の日程で開催される注目のアーティスト・会田誠の素顔を、ドキュメンタリー映画『駄作の中にだけ俺がいる』は追っている。  会田誠のエッセイ集『カリコリせんとや生まれけむ』(幻冬舎)を読むと、彼の“明るいヘンタイ”芸術家としての萌芽がどのように育まれたのかがわかりやすく紹介してある。会田誠は1965年の新潟県生まれ。初めて射精を覚えたのは中学生のときで、彼を射精に導いた相手は当時の人気アイドル・大場久美子だった。「週刊プレイボーイ」の広告が新聞に掲載されており、広告の中で大場久美子がビキニ姿をさらしているのを少年・会田誠を見逃さなかった。地元の書店で男性週刊誌を買い求める勇気がなかった会田少年は、新聞広告を切り抜き、大場久美子の大切なところを覆ったビキニ部分を丁寧に丁寧に消しゴムと砂消しゴムを併用して取り去ると、その部分にあるだろう柔らかな皮膚部分を鉛筆で想像しながら描き足していった。実用目的で生み出されたヌードコラージュが、会田少年の初めての相手だった。
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会田誠の名前を世に知らしめた代表作。
《巨大フジ隊員VS キングギドラ》1993 年
アクリル絵具、アセテート・フィルム 310 × 410cm 高橋コレクション蔵、東京 
Courtesy: Mizuma Art Gallery
 やがて会田少年は新聞広告の切り抜きを使ったコラージュでは満足できなくなり、顔写真だけを参考にして丸ごとヌードイラストを描くようになる。これならポージングも自由自在である。射精のために自分の妄想を写生した。性欲の高まりと共に、会田少年の描写力はみるみるうちに上達した。会田誠というアーティストは自分のリビドーにとても正直な人であることが、少年期のエピソードから伺える。ヌードモデルにほしのあすかを起用した『少女ポーズ大全』(コスミック出版)という美術教本が2011年に発刊されているが、会田誠が監修・構成を務めている。美少女曼荼羅絵図を思わせるこの『少女ポーズ大全』も実用性と芸術性が両立する素晴らしい内容だ。会田誠は信頼に値する芸術家だと断言できる。  『駄作の中に−』では会田誠と小中高校と一緒だった友人が、少年期の会田について証言する。会田の新作「灰色の山」のモデルも務める会田作品のよき理解者であるその友人によると、会田は小学生の頃からかなり個性的だったそうだ。スカートめくりが小学生の頃に流行っていたが、会田少年は何と大胆にも仰向けで寝た状態のまま床をズルズルッとスライドして女の子のスカートの下にひょいと顔を突っ込んでいたという。これはすごい。自分のリビドーに正直すぎる。会田自身も自分の少年期を振り返るが、今でいうADHDだったとのこと。注意力散漫で、思い付いたことにすぐ熱中する代わりに飽きっぽい、いわゆる問題児だった。まぁ、当時はADHDなんて小難しい用語もなく、集団生活を送るに難のある困ったガキと周囲から認識される程度で済んでいたらしい。
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2009年から「灰色の山」を描き始めた。高さ3m×幅7mの超大作。
延々とサラリーマンの屍を描き続ける、気が遠くなる作業だ。
 集団生活が苦手だった会田少年だが、幸運なことに彼は芸術という自分の個性が活かせる居場所を見つけることに成功した。ヌードイラストで鍛えた描写力とイマジネーションを、その世界で存分に発揮することができた。東京芸術大学油画専攻へと進み、その個性をますます磨いていく。1980年代の大量消費社会の中で青春を過ごし、90年代に入って次々と問題作を発表する。ジャイアンティス化した科学特捜隊の女性隊員が宇宙怪獣に陵辱される「巨大フジ隊員VSキングギドラ」(1993)、手足を切断された美少女が雪の上を散歩する「犬(雪月花のうち“月”)」(1995)、ニューヨークがゼロ戦によって爆撃される「紐育空爆之図(戦争画RETURNS)」(1996)、地上のあらゆる裸女たちが巨大ミキサーの中に詰め込まれた「ジューサーミキサー」(2001)といったエログロ&ナンセンスな作品が話題を呼ぶ。そして、それらの作品は驚くほど時代や事件とシンクロしていた。自分のリビドーに正直だった会田元少年は、日本を代表するポップアートのトップランナーに躍り出ていた。  『駄作の中に−』で多くを占めているのは、代表作「滝の絵」の仕上げに没頭する2009年から2010年に掛けての会田誠の姿だ。大作を仕上げるには東京の狭いアトリエでは窮屈なため、北京の住居つきアトリエに長期間篭って作業に取り組む。製作を始めてから2年以上が経つが、まだ完成には至っていないと会田は納得しない。どの時点で完成なのかは、本人以外には判断できない。そして『駄作の中に−』が非常に興味深いドキュメンタリーとなっているのは、北京のアトリエで「滝の絵」と同時進行で、「滝の絵」を凌駕する超大作「灰色の山」の製作に着手しているということ。この「灰色の山」は視界いっぱいに灰色の山々が連なり、近づいてよ~く見てみるとサラリーマンの死体が積み重なって山ができていることがわかる。集団生活を送るのが苦手で芸術の世界に進んだ会田誠が、直感的かつ客観的に現代社会を見つめたものなのだろう。  会田いわく「死体ばかり延々と描き続けるのは非常にしんどい」ので、息抜きを兼ねて「滝の絵」の美少女たちの世界を並行して仕上げている。我々観客はここでふと気づく。スクール水着の美少女たちが戯れる「滝の絵」と、その隣にはサラリーマンの死体が累々と堆積する「灰色の山」が並ぶ。この2つの大作は表裏一体の関係にあるのだと。美少女たちの清純たるエロスの祭典は、ワイシャツ姿のボロボロになった名もなきオッサンたちの屍のピラミッドの上に花開いているのだと。会田誠というアーティストの中から、美しいものを純粋に求める異常なまでの情熱の結晶と、そこから振るい落とされていった毒素が溜まりに溜まってできた地獄絵図の2つが産み落とされたわけだ。40歳代になった会田誠は、単なるヘンタイ画家ではなく、時代を見据える現代美術家として確固たる存在となっていた。
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ミヅマアートギャラリーでの個展初日。美大に代々伝わってきた正調
「よかちん」を会田は現代に蘇らせる。
 『駄作の中に−』のカメラは、会田誠の家族も被写体として登場させる。会田の妻・岡田裕子も現代美術家であり、夫に頼まれてヌードモデルを引き受けることもある。才能溢れる夫を深く愛していることが、その表情から伝わってくる。自由で大らかな雰囲気の漂う2人の自宅には、若い芸術家たちが度々食事がてら遊びにくる(旬のアーティスト・チンポムは、会田家にたむろっていた若者たちによるユニット)。でも、自由すぎる両親のもとに生まれた子どもは、ある意味で大変だ。2人には小学生になる息子・寅次郎くんがいる。カメラの前では明るく元気ハツラツな寅次郎くんだが、あまりに自由すぎる両親を見て育ったせいか、父親の性格を濃く受け継いだせいか、現代の学校関係者が神経質なのか、寅次郎くんは同世代の子たちと一緒に過ごすがチト難儀らしい。母親である岡田裕子は学校から呼び出されて頭を悩めるが、父親である会田誠は展覧会までの期日が迫っており自宅に帰ることすらおぼつかない。その代わり、「滝の絵」や「灰色の山」といった作品をアトリエで仕上げる様子を、そのまま息子に見せる。寅次郎くんは学校の授業で習うことよりも、もっとすごいことを父親の背中から感じ取っているようだ。寅次郎くんが将来、どのような道に進むのか楽しみでもある。  2010年5月、会田誠が芸術活動の拠点としているミヅマアートギャラリーで個展が開催され、このドキュメンタリー映画もクライマックスを迎える。まだ未完成ながら、会田が芸術家生命を賭けた超大作「灰色の山」が一般客に初披露される。個展を直前にして会田は、もうひとつビデオアートを製作することを思い付く。題して「よかまん」。会田が通った東京芸術大学には代々にわたって「よかちん」という裸芸が受け継がれていたそうだ。新入生歓迎コンパで、すっぱだかになった先輩が股間に一升瓶を挟んで「はぁ~、よかちんちん♪」と歌い踊るもの。芸術論やデッサン力よりも何よりも、芸術家たるものはバカであれ、という尊い教えが込められた伝統芸だ。ところが、近年の美大は女子学生が圧倒的に増え、昔ながらのマッチョで下品でバカ丸出しな裸芸はすっかり廃れてしまった。そこで会田は提唱する。女性が社会進出を果たした現代社会にこそ相応しい、新しいアートパフォーマンスを。ビデオの中では、裸の女性が股間にザルを当てて歌い踊る。「はぁ~、よかまんまん♪」と。この「よかまん」を見ただけでも『駄作の中に−』は素晴らしく価値のあるドキュメンタリーだと思える。「よかちん」と「よかまん」が同時に存在することによって、この世界は誕生した。会田誠は自分のリビドーに常に正直な人だ。 (文=長野辰次) dasaku_5.jpg 『駄作の中にだけ俺がいる』 監督/渡辺正悟 撮影/大石英男 ナレーション/岡田裕子  配給ブラウニー 11月10日より渋谷ユーロスペースほか全国順次公開中  (c)ザ・ファクトリー <http://www.aida-artmovie.com> ●「会田誠展:天才でごめんなさい」 2012年11月17日(土)~2013年3月31日@森美術館(六本木ヒルズ森タワー53階)作品表現の過激さから、これまで実現しなかった会田誠の世界初となる大規模個展。公立の美術館での展示がNGとなるキワドイ作品を集めた「18禁部屋」が設けられることでも話題だ。 <http://www.mori.art.museum/contents/aidamakoto> 『駄作の中にだけ俺がいる』×「会田誠展:天才でごめんなさい」半券相互割引キャンペーン実施中! 映画、展覧会の半券もしくはチケット(未使用も可)をそれぞれの窓口で提示すると当日料金が割引に。 ●深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】INDEX [第196回]三池監督ならではの“いのちの授業”が始まる! サイコパス教師と過ごす恐怖の文化祭『悪の教典』 [第195回]“絶対的価値”を求める男たちの翔んでもロマン! 井筒監督の犯罪サスペンス『黄金を抱いて翔べ』 [第194回]禁断の蜜が溢れるSM世界『私の奴隷になりなさい』セクシーアイコン・壇蜜がすべてをさらけ出した! 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