
『Best Selection』(パイオニアLDC)、『A SUMMER BEST』(avex trax)
5日にフジテレビで生放送された『FNS歌謡祭』に、歌手の華原朋美が生出演。往年のヒット曲「I'm Proud」を熱唱した。
2007年に所属事務所を解雇され、5年間にわたって引退状態だった華原だが、その歌声は現役そのもの。ネット上の掲示板にも「まったく衰えてない」「心がこもった歌を聴けた」と、華原の“意外な”復活を称賛する声が多数寄せられた。
「華原は今回の活動再開に際して、直筆のメッセージで『私には歌うことしか出来ません。最後のチャンスだとも思っています。随分長い間反省し悩みました。今までお世話になった全ての方々に恩返しのつもりで精一杯頑張るつもりです』とコメント。実際、自費でボイストレーニングに通い、デモテープを元事務所の社長に送りつけるなど、まるで駆け出しの若手のような真摯な姿勢で歌に取り組んだ。その華原の情熱にほだされる形で、事務所の社長も復帰を容認したんです」(スポーツ紙記者)
歌い終わると、「ありがとうございました」とカメラに向かって深々と頭を下げ、涙を浮かべた華原。38歳の再出発は、まずは成功といえそうだ。
一方で、またしても歌手としての評価を下げてしまったのが、「SEASONS」を歌った浜崎あゆみだ。今年8月の『FNSうたの夏まつり』で生歌を披露し、その不出来から多くのファンを落胆させた浜崎だったが、4カ月たった今回の『歌謡祭』でも、本来の調子を取り戻すことができなかったようだ。
「バックダンサーとの不倫騒動や重婚疑惑などが報じられ、プライベートばかりが忙しいのか、明らかにトレーニング不足。年齢を重ねて往時より声量が落ちるのは仕方ないかもしれませんが、歌手としてテレビに出るなら、もう少ししっかりと仕上げてくるのが礼儀でしょう。恥をかくのは自分ですし、今後のCDの売り上げにも響いてきますよ」(同)
ドン底からはい上がってきた華原と、華々しく男を乗り換えながらスター生活を謳歌する浜崎。それぞれの歌は、視聴者にどのように響いただろうか?
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企業顔負けのPR戦略? 地元政府高官に決闘を申し込んだ10歳少女が話題に
絶対的な権力を振りかざす横暴な官僚に、民衆が泣き寝入りせざるを得ない事例が頻発している中国で、ひとりの少女が敵討ちに立ち上がった。
「お前は私のおじいちゃんを殴った。私が大きくなったらお前と決闘するから待っていろ!」
湖南省漣源市の路上で、そう書かれたプラカードを掲げた少女の名前は、劉敏★(★は「女」へんに「亭」))10歳。怒りに満ちたまなざしで、右手にはナイフを握りしめている。
彼女によると2年前、ペンキ販売店を営む祖父が顧客とトラブルになり、地元工商所の副所長が仲介に駆けつけた。しかし、仲介とは名ばかりで、顧客の肩を持つ副所長は祖父を殴りつけたという。負傷した祖父は9日間入院することとなり、数千元の治療費がかかった。彼女の家族は副所長に抗議を続けたが、いまだ謝罪の言葉も賠償もないため、実力行使に及ぶことを決意したという。
この決闘予告は、祖父を想う少女の微笑ましいエピソードとしてネット上で話題となった。しかし、そればかりではない。広東省ブロック紙社会部記者によると、少女の決闘予告は、すでに敵討ちとしての効果を発揮しているという。
「今回の決闘予告はおそらく、ネット上で注目を集めて相手に報復するために少女の家族が仕組んだ、巧妙な話題づくりだったのでは。このエピソードはネットニュースで紹介された後、中国版Twitterの『微博』では、決闘を挑む少女の画像が2週間で1万回以上転送されている。これにより、副所長の悪名は全国に知られることとなった。ネット上では副所長への批判も広がっており、その声に押し切られる形で地方政府が副所長になんらかの処分を下す可能性もある。これまで地方政府の汚職や悪政は、北京のいわゆる『陳情村』に直訴するしかなく、直訴しても中央政府が動くことは少なかった。しかし今や、陳情村に代わり、民衆の直訴先はネットになりつつある」
この国で正義を貫くには、企業顔負けのPR戦略が必要!?
(文=牧野源)
依存症にご用心! 電話やメールの着信をうっとうしく感じたら“デジタルデトックス”

いまや多くの人がスマホを持ち、電話やメールだけでなく、TwitterやFacebookといったSNSから無料コミュニケーションアプリのLINEなど、さまざまなツールを使いこなしている。ビジネスもプライベートも関係なく、四六時中オンラインになっているのが当たり前の状況だ。地下鉄内で数分圏外になるだけでもイライラし、中には電波の届かない地下のお店などには入らないようにしている人もいるだろう。ここまでは利便性ととらえることもできるが、電話やメールの着信をうっとうしく感じてきたら要注意。完全にデジタル中毒の症状だ。受信するのが気が重く、友人からだとほっとするようだとちょっと危険。心が弱り始めている兆候なので、早めの対処が必要だ。
そこで、お勧めするのが「デジタルデトックス」。これは“デジタル中毒を解毒する”というアメリカから広まり始めたムーブメントで、デジタル機器を家に置いて出かける数泊の旅行プランが人気を集めている。ホテルによっては、チェックインの時にスマホを預けると割引サービスを受けられるところも。デジタル疲れは日本でも同じ、いや、もっとひどいかもしれない。
とはいえ、いきなり旅行というのもハードルが高い。そこで、プチデジタルデトックスから始めてみよう。まずは、休日に電子機器を一切触らないようにする。テレビやビデオもやめて、読書なり散歩なりをしてみよう。食事中に手持ちぶさたになるなら、それは禁断症状。周囲に目を移し、最近見ていないものに注意を向けよう。家族や友人、恋人との会話にも集中できるし、邪魔するものもない。半日だけでも、ずいぶんと心が軽くなるのがわかるはず。できれば、オフの時はずっとデジタルから離れるのも悪くない。
ビジネスに関する緊急の用事が飛び込んでくる可能性があるなら、完全に離れるのは難しいかもしれない。しかし、オフの間は連絡が取りにくくなると事前に連絡しておけば、ほとんど大丈夫。それでも不安なら、上司だけに自宅やホテルの連絡先を教えておけばいい。本当の緊急時にコンタクトが取れるなら問題ないはずだ。チャレンジすればわかるが、ほとんど杞憂。デジタルデトックスから復帰し、メールを見ても特に何も起きていないのが普通だ。
いきなり断ち切るのが難しいなら、デジタルダイエットから始めてもいい。メールはリアルタイムにチェックし、数分おきにTwitterに投稿。移動すれば、foursquareにチェックインする。食事はInstagramで撮影して、複数のSNSに投稿。読書や映画はFacebookに感想を載せるために鑑賞する……というのはやりすぎ。利用するウェブサービスを集約し、不要なサービスは解約してしまおう。今まで複数のアプリを切り替えていたのが、バカらしくなるほど平穏な気持ちになること請け合い。スマホをいじっている時間を減らせるはずだ。
いまやデジタルは意識して利用を制限しないと、体や心を蝕むレベルまで生活に浸透している。デジタルデトックスを活用して、リフレッシュすることをお勧めする。
(文=柳谷智宣)
EXILE、小田和正、ミスチル……“歌がうまい”人は声が高い!?

“歌がうまい”ATSUSHIさん。
レギュラーでの歌番組がほとんどなくなっている昨今だが、年末になると、『NHK紅白歌合戦』や『輝く!レコード大賞』(TBS系)、『FNS歌謡祭』(フジテレビ系)、『ベストアーティスト』(日本テレビ系)などなど、数々の歌番組が放送される。
披露される歌は、なぜかAKB48や嵐の過去の曲などが多く、今年を代表するヒット曲の少なさが改めて実感されるところだ。
ところで、歌番組を見るたびに、もうひとつ不思議に思うのは、「歌がうまい」とされる歌手がたいてい声の高い人ばかりだということ。
たとえば、2012年8月3日発売の『オリ★スタ』(オリコン)では、カラオケ特集内で、3,000人が選ぶ「歌がうまいと思うアーティスト」のランキング5位までを男女別に紹介していたのだが、男性編の1位はATSUSHI(EXILE)で、2位が小田和正、3位が桜井和寿(Mr.Children)、4位が大野智(嵐)、5位が稲葉浩志(B'z)という結果だった(女性編1位は宇多田ヒカル)。
このほかにも、よく「うまい」といわれるのは、山下達郎や松山千春、平井堅、槇原敬之、ゆず、森山直太朗、布施明など。布施は高いか微妙だが、全体にハイトーンの人が多い気がする。
一方、低い声で歌がうまい人といえば、かつては谷村新司やフランク永井、佐々木功などがいたけど……。これってなぜ?
『裏声のエロス』(集英社新書)著者で、音痴矯正を手がけるBCA教育研究所主宰者の高牧康さんに聞いた。
「福山雅治の歌声を高いと思いますか? それとも低いと思いますか? 『低い』と言う人が多いんですが、彼の声は実は低くなく、太いだけなんです。声に関して、『高い』と『細い』、『低い』と『太い』が混同されてしまうということがよくあります。たとえば、歌っている曲の音域から見て、布施明は高くて太い声で、フランク永井は太いけど、低くはないんですよ」
ただし、最近の歌謡曲が全体に少し高音域になっているということは言えるそう。
「EXILEやGReeeeNは、確かに高いですよね。ただ、一般的に声が高くなっているというわけではなく、高いものが好まれるということがあると思います。『三大テノール』はあるのに、『三大バリトン』はないように、高いほど権威があるんですよ」
確かに、「歌姫」と言われる人も、たいてい高音域が出る人ばかりだ。とはいえ、昔は「太い声」が好まれていた時代もあったという。
「スピッツや小田和正など、高くて細い声が好まれるようになったのは、男性の女性化・女性の男性化、ユニセックス化などが影響していると思います。やはり根底に男女雇用機会均等法は無関係ではないのでは?」
また、かつては裏声(ファルセット)を使うのは特別な歌手だけだったが、今では森山直太朗や平井堅、福山雅治もEXILEも裏声を使うようになった。これは「ボイストレーニングのグローバル化」によるものだそう。
「海外のほうがクラシックとポップスの垣根が低く、ファルセットも昔はクラシックのほうが多用していましたが、ポップスにも入ってきたということはあります。それも『高い声=良い声』という認識になってきているからではないでしょうか」
歌のうまい歌手に高音の人が多いのは、全般的な声の高音化ではなく、好みの影響がやはり大きそう。たまには低くてシブい、うまい人が売れてもよさそうな気はするが……。
「どうしてこうなった……」悪意の進化を遂げた自然の脅威『邪悪な虫』『邪悪な植物』

『邪悪な虫』『邪悪な植物』(朝日出版社)
男子は、小学生の頃、昆虫採集や植物採集に入れ込む。虫取り網を振り回しながら、雑木林で見つけた見慣れない植物に興味を示す。かつての原風景として、そんなイメージが心に浮かぶ人も多いだろう。あの頃に戻りたい……と、かなわぬ望みを抱くかもしれない。
しかし、朝日出版社から出版された『邪悪な虫』『邪悪な植物』に目を通せば、そのような考えは改めなければならない……。ガーデニング誌の編集にも携わる作家エイミー・スチュワートが記した本書は、毒や害のある虫と植物の数々を解説。そのグロテスクにも思える挿絵と相まって、読者に強烈なインパクトを与え、なんとニューヨークタイムズのベストセラーにまでランクインしてしまった。
世界中に100万種が分類されている昆虫のうち、『邪悪な虫』には34種の恐ろしい虫が掲載されている。日本人にも馴染み深いオオスズメバチをはじめ、西アフリカで3人に1人を失明に追い込んでいたブヨ、新大陸を発見したコロンブス一行を苦しめたスナノミ、ペストを伝染させるケオプスネズミノミなど、そこには目を覆いたくなるばかりの昆虫たちの悪行が記されている。
かみ付き、寄生し、病気を媒介し、化学物質をまき散らし……と、彼らの人間に対する邪悪さは枚挙にいとまがない。世界中であらゆる虫たちが、それぞれ天敵から身を守るために、さまざまな進化を遂げたのだ。
そもそも昆虫は植物の受粉に役立ち、落ち葉やほかの生物を土に還す、生態系の中ではとても重要な存在である。その働きぶりは「昆虫なしでは人間も生きてこられなかった」と著者も認めるところだ。しかし、それを理解した上で、本書では「背筋がゾクゾクするようなスリル」を届けたいというのだから趣味が悪い。虫たちの世界は、解説を読んでいるだけで、常識はずれで、好奇心をそそられ、なおかつ、かなり嫌な気持ちにさせられる。
一方の『邪悪な植物』も負けていない。
摂取すれば、神経麻痺を引き起こすトリカブト、マンドラゴラの異名で知られ、古代ギリシャでは媚薬として用いられたマンドレイク、アメリカに入植したイギリス兵を狂乱状態に陥れたチョウセンアサガオなど、人間にとってささやかではない影響をもたらす植物たちのオンパレード。また、監訳者が、ジャンキー小説家ウィリアム・バロウズの著作翻訳で知られる山形浩生氏とあって、大麻やコカイン、アヤワスカなどのドラッグ系の植物の解説も充実している。ただし、本書を読めば、間違ってもそれらの植物に手を出したくはなくなるだろう。
現代の都市に生活していれば、昆虫も植物も、人間にとっては、ほんのささやかな存在である、という先入観がある。だが、昆虫たちは世界中で人間を襲い、作物を荒らす。植物はその毒で人間を自然から遠ざけ、その身を守っている。彼らの恐るべき邪悪さに比べれば、人間などなんとちっぽけなものかとすら思えるだろう。
「怖がらせて自然を敬遠させるためではない」という著者の意に反して、『邪悪な虫』『邪悪な植物』を読んでいると、どんなに気候がよくても、一歩も家から出ずに、部屋で「本の虫」として過ごすのが、一番なのではないかと思えてくる……。
(文=萩原雄太[かもめマシーン])
●エイミー・スチュワート
ニューヨークタイムズ紙やワシントンポスト紙をはじめとする数々の新聞・雑誌に、主に園芸・自然に関するコラムを寄稿。邦訳書に、『ミミズの話――人類にとっての重要な生きもの』(今西康子訳、飛鳥新社、2010)、『人はなぜ、こんなにも庭仕事で幸せになれるのか――初めての庭の物語』(J・ユンカーマン、松本薫訳、主婦と生活社、2002)がある。
「時代に抗うことなく、静かに消えてゆく」日本最後の見世物小屋一座の生きざま

(C) 2012 Yoichiro Okutani
「さぁ、寄ってらっしゃい、みてらっしゃい」
威勢のよい口上が、夜の祭り会場に響きわたる。お化け屋敷というには少しケバすぎる小屋構えに戸惑いながらも、なんだか懐かしいその雰囲気に心奪われ、お客は小屋へと吸い込まれていく。
室町時代に始まり、歌舞伎や人形浄瑠璃と共に京都の四条河原を賑わせた見世物小屋。江戸時代には大衆文化のひとつとして発達し、その後、神社のお祭りや縁日などに仮設小屋を建て、各地を巡業して回るスタイルが確立された。全盛期の江戸後期には全国で300軒の小屋があったが、1950年代末には48軒、1980年代後半には7軒と減少し、1990年代には4軒、2010年以降は1軒のみとなっている。
そんな最後の見世物小屋一座「大寅興行社」の人々との10年間にわたる交流と旅を記録したドキュメンタリー映画が、12月8日より新宿K's cinemaで公開される。
本作の監督・奥谷洋一郎氏が大寅興行社と出会ったのは、2001年。お祭りでお化け屋敷のアルバイトをしたのがきっかけだった。それまで見世物小屋なんて見たこともなかったし興味もなかったが、一座の暮らしと人情に惹かれ、映画美学校の友人たちと撮影を始めた。

大寅興行社は、二代目親方の大野初太郎さんと彼の3人の姉妹たち、そして大寅興行社最後の太夫であるお峰さんの家族3人の、計7人で商売を行っている。日本全国をトラック1台で旅し、目的地に着けば一座全員で仮設の小屋の設営にとりかかる。犬や猿やヘビも一座の一員だ。名物の絵看板をかけ、小屋に明かりを灯せば、いよいよ興行が始まる。
見世物小屋の芸人は太夫と呼ばれ、一座の家族以外にも、昔はさまざまな境遇の太夫が集まっていたという。お峰さんも、母と一緒にこの一座にやってきた。
「昔は、よそからもらわれてきた子や体に障害のある人たちが芸をしていたという話もありますが、僕はこの10年の大寅さんのことしか知らないので、実は詳しい歴史はよくわからないんです。でも、見世物小屋の芸って、いきなり『山から出てきました』とか『ヘビを食べます』とか、細かい説明ははしおって始まるので、そういう世界観だというのを受け入れた上で楽しまなければならない。ウソか本当かよくわからない太夫さんの出自も、商売道具のひとつなんです」
演芸は、ヘビ(喰い)女や人間ポンプ、ロクロ首、剣舞、気合術、犬の曲芸など小屋によってさまざまだが、大寅興行社は女性が多く、とりわけ華やかな一座だったという。

「大寅さんは昔、太夫さんや踊り子を使った『サーカスのレビュー』や、さまざまな動物を使った移動動物園を興行物として手掛けていたそうです。この10年、口から火を吹くというお峰さんの芸は変わっていませんが、小さな子どもからフラっと入ってきた人、酔っぱらいやコワモテの人まで、どんな人に対してもどんな状況でも対応できる芸というのはすごいですよね。それに、口上(呼び込み)もまさにプロのなせる業。お客の想像をかき立てるようなあの巧みなしゃべりは、場数を踏んでいないとできるもんじゃないですよ」
戦前は大衆娯楽として幅広く受け入れられていた見世物小屋だったが、映画やテレビの普及によって、次第に衰退していった。大寅興行社もほかの一座と同様、学生や現地の若者をアルバイトに雇って興行できるお化け屋敷や、短時間で準備ができる射的やピッチングゲームに興行形態を変えて商売を続けてきた。現在、大寅興行社の見世物小屋が見られるのは、新宿区歌舞伎町にある花園神社の酉の市と、そのほか1~2カ所しかない。
ほかの一座が姿を消す中、なぜ、大寅興行社だけがこれまで興行を続けてこられたのだろうか? 奥谷監督は、そこには見世物小屋ならではの世界観があるからだと言う。

「見世物小屋一座の人たちは、小屋を飾り立てる絵看板や小道具はもちろんのこと、演芸で使う動物も舞台に上がる太夫さんもすべて、一座の長である親方の“荷物”だと考えています。それらを預かる親方は、その荷物に対して責任を負う立場にあり、大寅さんは現在でもそういう生き方や商売の仕方をかたくなに守っている一座なんです。でも、新しく外から入ってくる太夫さんや僕のような人間に対してはそれを押しつけることなく、とても大事にしてくれる。もちろん出ていく人もいるけど、それは追わない。いい意味で、人が循環しているんです」
そして、なりわいが作りだす家族形態こそが、この映画を通して、監督が描きたかったことでもある。
「なくなっていく家族の形とか、古いやり方を守っている人たちが消えていく。そういう姿を残したかったんです。こういう姿って、すごく潔いって思うんです。『もっと自分たちはやれるはずだ』と時代に抗ったり、歴史に名を残そうというつもりは毛頭なくて、『もしかしたら時代に合わないかもしれない。それなら、それで終わりましょう』と。そういう人たちに寄り添って、映画を撮りたいなと思ったんです。ただ撮り始めた頃は僕も若かったので、“なんとかして形に残さなきゃいけない”“終わらせたくない”という単純な気持ちで演出してしまっている部分もあります。でもそれって、ただの勘違いで、何も知らない人間のエゴでもある。でも、大寅さんの潔さもわかるし、そういうところが、僕がかっこいいと思ったところでもあった。だから、“最後の見世物小屋の記録”というよりは、大寅さんの記憶を旅する、僕のための記録ですね」
古いしきたりや商売のやり方を守り続け、時代の流れに抗うことなく静かにその歴史に幕を閉じようとしている見世物小屋。潔い彼らの生きざまを、ぜひスクリーンで見届けてほしい。
●おくたに・よういちろう
1978年、岐阜県中津川市生まれ。東京育ち。慶應義塾大学文学部卒業。映画美学校ドキュメンタリー・コース研究科修了。映画作家の佐藤真、筒井武文に師事。山形国際ドキュメンタリー映画祭2011アジア千波万波部門・特別賞を受賞した、東京湾に流れ込む多摩川の河口で船に住み犬を飼う初老の男を見つめたドキュメンタリー映画『ソレイユのこどもた ち』。この作品は佐藤真の遺した企画、ドキュメンタリー映画『トウキョウ』の一編として発想し制作された。現在は、複数の作家によるマルチプロジェクション企画「Documentary Tokyo」を進行中。
●『ニッポンの、みせものやさん』
監督:奥谷洋一郎 出演:大寅興行社のみなさん 制作協力:映画美学校 撮影・録音:江波戸遊土、遠藤協、奥谷洋一郎、早崎紘平、渡辺賢一 編集:江波戸遊土、奥谷洋一郎 整音:黄永昌 音楽:街角実 監督補:江波戸遊土
2012年/日本/デジタル/カラー/90分/配給:スリーピン
12/8(土)より新宿K's cinemaにてモーニングショー公開
<http://www.dokutani.com/>
「ハリウッドの人気作でも1ケタ台」苦戦を強いられるテレビ映画放送枠はどうなる?

『日曜洋画劇場』テレビ朝日
今年の夏、1967年から45年にわたって続く長寿番組『日曜洋画劇場』が、10月の番組改編期に終了するというニュースが一部で流れた。もちろん同番組は現在も放送中なのだが、改編期のには、この枠にバラエティやドラマなどを変則的に投入していくというテレ朝の発表が、番組終了と勘違いをされたということのよう。
確かにこの枠では、今年に入ってからは、『池上彰の学べるニュース』や『シルシルミシルさんデー』などの人気番組のスペシャル版をたびたび放送していて、この秋の改編での決定も、それらが高視聴率を獲得したことが理由だとされている。改編期の発表に際して、テレ朝の編成制作局長っは、
「他局もそうだが、洋画の安定的なラインアップの配置に苦労している。ここ数年の洋画の興行収入等の成績を見ていると、なかなか難しい」
と発言したのだが、各局地上波での映画放送は視聴率的に厳しい現状ということのようだ。『日曜洋画劇場』だけでなく、TBSが4月からスタートさせた『水曜プレミアシネマ』は、ハリウッドの人気作品を投入しても、視聴率1ケタにとどまることが多く、フジの『土曜プレミアム』の枠も、映画以外の特番が放送されることが多い。日テレの『金曜ロードSHOW!』だけは、何度やっても視聴率が20%を超え、裏番組に脅威を与えることから“ジブリ砲”と呼ばれることもあるジブリ作品を抱え、『ルパン』『コナン』『ヱヴァ』など、自社系列のアニメ作品も数多く放送、安定した視聴率を獲得している印象がある。しかし、4月に『金曜ロードショー』からタイトルをリニューアルし、定期的にスペシャルドラマなどを放送していく体制に変更されていたりもする。
近年はDVDの低価格化や、ソフト化されるまでの期間の短さ、さらに配信の普及もあったりするため、これらの映画放送枠がよくウリにする「地上波初放送」や「ノーカット放送」といったもののヒキが弱くなっていることも考えられる。実際、テレビでの映画放送の現状は、厳しいものなのだろうか? ある放送作家はこうみる。
「ジブリなど一部を除くと、やはり全体的に厳しいですね。それは、近年の映画そのものの勢いがなくなってきていることとも、つながってくるのではないでしょうか」
前出のテレ朝局長の発言もそうだが、映画業界の苦戦がそのままテレビの映画枠に跳ね返ってきている状態のようだ。
「ゴールデンでやるには、万人受けする作品というのが不可欠なのですが、ハリウッドの大作でも万人受けするものが減ってきていますからね。結果的に、何回もやったようなものをまたやったほうがまだいいということになるんです。それに、近年は3Dをウリにする映画が増えていることも、原因として考えられるかもしれません。わざわざしょぼくなってるテレビ放送版を見なくても、と思う人も多そうですね」(同)
邦画に関しては、テレビ局が主体となって制作するものも近年は多く、日テレの『ごくせん』やTBSの『ROOKIES』、フジは『踊る大捜査線』に『SP』、テレ朝の『相棒』など、テレビドラマの劇場版も数多く公開されている。あるテレビ関係者は言う。
「当然、なるべく自社のものを優先という編成になりがちですね」
『日曜洋画劇場』の枠にバラエティ特番が多く放送されるようになったように、フジの『土曜プレミアム』なども、映画を軸としながら、2時間特番を放送することが多い。これは、映画枠として常に2時間の枠を獲得しておくと、都合がいいこともあるのだろうか? 前出の作家は言う。
「映画はたいてい21時からのスタートですよね。21時からの2時間の枠だと、19時から21時の枠ではやらないような企画もできることがあります。必ず映画というのではなく、柔軟に動いていくというのが最近の流れですね。ただ、音楽番組という枠が基本的になくならないように、映画番組という『枠』そのものを持っておいたほうがいいという事情はありますね。映画の部署自体がなくなると困るといった、社内的な事情もあるでしょうし」
テレビの映画枠人気が復活するには、まずは映画界が活気づくことが不可欠なようだ。
香取慎吾×山下智久『MONSTERS』視聴率8.0%の衝撃「ジャニドラでは例のない急降下」

日曜劇場『MONSTERS』
日曜21時から放送しているTBSドラマ『MONSTERS』が、2日放送分で視聴率8.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。第1回の13.8%から回を追うごとに数字を下げ続けてきた同作だったが、ついに1ケタ台に突入してしまった。
同作はSMAP香取慎吾と元NEWS山下智久というジャニーズのビッグネーム2人をダブル主演に据えた話題作だったが、思わぬ惨敗となった。
「TBSのこの作品に対する力の入れようは尋常じゃなかった。脚本には『Mr.BRAIN』で平均20%超えを記録した蒔田光治を迎えていますし、制作陣としてはフジの『古畑任三郎』のような定番シリーズ化を狙っていたそうです。局内では映画化の話も出たりしていましたから、今ごろプロデューサーは真っ青でしょうね」(テレビ誌記者)
初回こそ、そこそこのスタートを切ったものの、その後、視聴率は下がる一方。果たしてこの数字を持ち直すことができるのだろうか。
「このドラマ、実は数字以上に評判が悪いんです。山下はまだいいのですが、香取の演技が……“嫌われ者”という設定なんでしょうが、視聴者にも嫌われてしまっているんですよ。加えて、セールスポイントだったはずの脚本についても『謎解きがずさん』『トリックが薄すぎる』など批判的な意見しか聞こえてきません。実際、ジャニーズ主演のドラマでこれほど急激に数字が落ちた例は、あまり記憶にないですよ」(同)
最終回が予定されていた12月16日に衆院選の開票特番が入ったため、次回の9日放送分が最終回となる同作。なんとか2ケタに戻して「有終の美」といきたいところだが……。
不倫・離婚報道のほっしゃん。Twitter活用術「スキャンダルを逆手にイメージアップも!?」

『ほっしゃん。のほっ 』(幻冬舎)
お笑い芸人・ほっしゃん。が離婚していたことが分かり、その報道をめぐって、ほっしゃん。が自身のTwitterでマスコミを批判する騒動が起こっている。
ほっしゃん。は2007年に一般の女性と結婚、09年には長男も誕生していたが、NHKドラマ『カーネーション』で共演した女優・尾野真千子との逢瀬を今年6月と9月に写真誌で報じられ、同9月に離婚に至っていたという。
この離婚について一部スポーツ紙などが、「2年以上前から代理人を立てて離婚調停を進めていた」「長男の親権などをめぐり、長期化していた」などと報じたことに対し、ほっしゃん。は12月1日にTwitterで以下のように発信している。
<「二年前から別居、協議」「代理人を立てて」「離婚調停」「親権をめぐり長期化」…ぜんぶ真っ赤な嘘です。俺の勝手なワガママに何の文句も言わんと従ってくれた元妻が可哀想です。これが事実として“新聞”に載ってるんやで。怖いね、この世の中は。ちびっしゃん。が聞いたらと思たら泣けてくる。>
これを受けてマスコミ各社は一気にトーンダウン。ほっしゃん。の“反撃”は一応の効果を見せたようだ。
「一般に、芸能人の離婚報道はネガティブな印象しかありませんが、今回のほっしゃん。のTwitterでの発言は非常に有効でしたね。報道の内容を断片的にピックアップして個別に否定しているだけですが、あたかもマスコミの離婚報道“ぜんぶ”が不誠実であったようなイメージを与え、なおかつ元妻と息子を心配する“良きパパ”という印象付けまで成功している。尾野さんとの不倫デート疑惑は一切晴れていないにもかかわらず、です。自分の都合の悪い部分は完全スルーですからね。見事というしかないですよ」(スポーツ紙記者)
しばしば“炎上”騒ぎが発生するTwitterでは、アカウントを削除する芸能人も増えているが、スキャンダル報道への対抗手段としてはかなり有効な方法なのかも!?
まるで昼ドラ!? あゆ新恋人のドロ沼騒動で加速するファン離れ(11月下旬の人気記事)

11月下旬の人気記事を紹介する、日刊サイゾー人気記事ランキング。今クールは、浜崎あゆみの新恋人“マロちゃん”をめぐるドロドロ離婚裁判がらみのネタが人気を集めました。不倫、隠し子などなど、まるで昼ドラのような展開が繰り広げられていますが、次はマロちゃんからどんなボロが出るのか、目が離せません! それでは、早速ランキングをチェックしていきましょう!
第1位
「海外の通信社があゆを撮影なんて、あるわけない」仕込みツーショットも虚しく……浜崎あゆみに迫る“退場の日”
往生際が悪いぞ!
第2位
「泥沼離婚裁判中の男との不倫なのに」浜崎あゆみとマロちゃん“真剣交際宣言”のシラケ度
昼ドラプロデューサーもビックリ!?
第3位
「CMは絶望的、紅白も微妙に……」堂々不倫宣言した浜崎あゆみの大誤算
お先真っ暗!
第4位
「高額ギャラをもらってるのに」AKB48大島優子の『悪の教典』批判騒動に、関係者の怒り収まらず
これだからAKBは……。
第5位
「これで再起不能か……」NHK『紅白』落選の小林幸子 このまま表舞台から消えてしまう!?
テレ東での大逆襲が楽しみです。
次点
「いったい誰なの!?」知名度ゼロのNYCが『紅白』4年連続出場の深いワケ
毎年、この時期にしか話題にならないUMAアイドル。
次々点
「『PRICELESS』もクール1位は絶望的?」キムタクドラマ“敗北”の歴史を振り返る
そろそろ脇役で渋く行こうよ。