年末は“女体盛り”パーティーで盛り上がろう! ジェダイの騎士も集う秘密の宴『SUSHI GIRL』

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全編にわたって“女体盛り”シーンが続く『SUSHI GIRL』。
タランティーノ作品を思わせる、珍味な犯罪サスペンスだ。
 日本人のおめでたい席には“女体盛り”が欠かせない。少なくとも海外の映画監督たちはそう思っているらしい。スペイン出身のイザベル・コイシュ監督が菊地凛子主演で撮った『ナイト・トーキョー・デイ』(09)のオープニングでは、日本企業の大事な接待の場で女体盛りサービスが登場した。フィリップ・カウフマン監督、ショーン・コネリー主演の『ライジング・サン』(93)ではふんどし姿の日本人が女体に盛られた寿司に舌鼓を打っていた。「日本のヤクザ映画が大好き」という新人カーン・サクストン監督の長編デビュー作『SUSHI GIRL』は、それこそ全編にわたって女体盛りシーンが続く。女体盛りパーティーが開かれている宴会場を舞台にした、ワンシチュエーションドラマなのだ。スッポンポンの金髪美女コートニー・パームの大事な部分を隠すように刺身が盛り付けられ、俯瞰した眺めは一種のボディアート。しかも刺身を盛り付ける、こだわりの料理人はサニー千葉こと千葉真一ですよ。『SUSHI GIRL』は最高のおもてなしで映画マニアを迎え入れてくれる。  貸し切り会場に集まった、いわくありげな男たち。パーティーを主催する大男デューク(トニー・トッド)が、まず“女体盛り”の楽しみ方を説明する。テーブルの真ん中に寝そべる裸女の周囲に並べられた寿司は安全に食べることができる前菜。女体に盛られた刺身はよりグレードの高い食材であり、ビンカンな部分に盛られたものほど珍味かつ極めて美味なのだそうだ。そして女性のいちばん大事なところに盛られているのはフグの刺身。痺れるほどの美味しさだが、毒に当たって命を落とす者もいるという。「日本ではヤクザたちが肝試しとして好んで食べるのだ」とデュークは訳知り顔で解説する。日本人も知らないような“女体盛り”のうんちく。スリリングな女体盛りパーティーがここに始まる。
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この金髪ロン毛オヤジ、『スター・ウォーズ』(77)の
ルーク・スカイウォーカーことマーク・ハミルですよ。
苦労した風情がありあり……。
 女体盛りに向かって慣れない手つきで箸を伸ばす男たちの顔ぶれが、これまた味わい深い。金髪ロン毛のメタボ体型でクロウと呼ばれるオッサン、どっかで見覚えのある顔だなぁと思っていたら、『スター・ウォーズ』旧三部作の“ジェダイの騎士”ルーク・スカイウォーカーことマーク・ハミルじゃないですか! 『スター・ウォーズ ジェダイの復讐』(83)の後はすっかり見なくなったと思っていたら、ダークサイドに堕ちてしまっていたんですね。顔つきが邪悪で、しかもオカマ口調。『スター・ウォーズ』(78)出演後、売れっ子になったハリソン・フォードがいまだにルックスをキープしてるのに比べ、まるで別人。主催者である黒人のデュークは、都市伝説を題材にしたホラー映画『キャンディマン』(92)でタイトルロールを飾っていたトニー・トッド。まぁ、この人は変わらず。そして女体盛りサービスで歓待される、幸薄そうな中年男フィッシュを演じるのはノア・ハザウェイ。『ネバーエンディング・ストーリー』(84)でファルコンに股がっていた、あの美少年アトレイユくんですよ! かつての人気スターたちが一堂に会して、女体に盛られた刺身を喰らう。はたして、その味はいかに?  この女体盛りパーティーは、6年間刑務所にブチ込まれていたフィッシュの出所を祝って、かつての強盗仲間であるデュークたちが開いたもの。もちろん、みんなで女体に盛られた刺身を仲良く食べて、「ごちそうさん。二次会はカラオケ?」という展開になるはずがない。デュークたちは6年前に襲撃した宝石店から忽然と消えたダイヤモンドの在処をフィッシュに吐かせるために、このパーティーを催したのだ。そんな危険を予感しながらも、のこのこと現われたフィッシュ。よっぽど女体盛りに興味があったに違いない。残念なことに裸女の上の刺身を食べ残したまま、拷問ショーという名の二次会へと突入する。  かつての美少年ノア・ハザウェイを、近親憎悪的にいたぶるのは元“ジェダイの騎士”マーク・ハミル。自分より劣化度のまだ低いノア・ハザウェイに対し、膝に箸を突き立てるわ、ブラックジャックで顔面を散々殴打して見る影もないようしてしまうわの、やりたい放題。スクリーンから離れていたマーク・ハミルは、近年はアニメやゲームの声優をしていたとのこと。いたぶられるノア・ハザウェイは10代で俳優業に見切りをつけ、ダンスの指導者になったけど、怪我で断念。その後はバイクレーサーになったり、バーで働いたりと流転の生活を送っていたらしい。2人とも若い頃に大ヒット映画に出演して人気者になったものの、その後はずいぶん苦労したんだな。この2人の間で延々と続く拷問シーンは、まるでお互いの傷を舐め合う“愛の交歓”のよう。その様子を身動きできずに、じっと傍観しているだけの裸女コートニー・パームも難儀です。
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こちらは『ネバーエンディング・ストーリー』(84)のアトレイユこと
ノア・ハザウェイ。彼の人生もまだまだネバーエンディングだ。
 本作の内容は、基本的にクエンティン・タランティーノ監督のデビュー作『レザボア・ドッグス』(93)とユマ・サーモン主演の復讐劇『キル・ビル』(03)を足してデロデロにしたような感じ。タランティーノ作品みたいな、切れ味の鋭いカット割りや編集テクには遠く及ばない。この映画を観たからといって、最新トレンドをチェックができるわけでもないし、社会的メッセージが込められているわけでもない。栄養にまったくならないジャンクフードみたいな、正真正銘のバカ映画だ。でも、世間のみなさんが忙しそうにしている年の瀬に、地下鉄がガタゴト走る音が響く銀座シネパトスでこんなバカ映画を観ることができれば、最高の贅沢じゃないですか。頭の中を真っ白にして、新年を迎えられるってもんです。ちなみに“B級映画の殿堂”シネパトスは2013年3月いっぱいでの閉館が決まっており、本作が最後のお正月映画です。  マーク・ハミルはサディスティックでオカマな犯罪者役を一度は断ろうとしたけれど、息子から説得されて出演をOKしたとのこと。「パパがまた映画俳優として輝く姿をボクたちは観たいんだ。スクリーンで活躍するパパは最高にかっこいいよ!」とせがまれたんだろうな。ノア・ハザウェイはすっかり映画界から遠ざかっていたが、Face bookで居場所を突き止められ、本作に引っ張り込まれた。拷問責めに遭う悲惨な役とはいえ、スポットライトを久々に浴びるのは快感だったらしく、本作をきっかけに俳優業を再開している。彼らの往年の姿を知るファンの中には、若い頃の栄光にわざわざ泥を塗らなくても……と思う人もいるかもしれないけど、人間の賞味期限は世間が考えているよりも意外と長い。マーク・ハミルもノア・ハザウェイも若くてピチピチしていた頃とは違った、食あたり寸前のデンジャラスな風味を醸し出している。伝説の世界で生きながらえることよりも、現実の世界で今の自分を晒すことを選んだ彼らの勇気に、ほんのちょっぴり胸が熱くなる。女体盛りパーティーに集った往年のスターたちに乾杯! (文=長野辰次) sush4.jpg 『SUSHI GIRL』 製作・脚本・編集・監督/カーン・サクストン 出演/トニー・トッド、ジェームズ・デュバル、ノア・ハザウェイ、アンディ・マッケンジー、マーク・ハミル、コートニー・パーム、千葉真一、ダニー・トレノ、マイケル・ビーン 配給/アース・スター エンターテイメント R15 12月22日(土)より銀座シネパトスほか全国順次ロードショー (c)2011 SUSHI GIRL FILMS http://www.sushi-girl.net ●深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】INDEX [第200回]もし“理想の恋人”が目の前に現われたどーする!?  情熱的で予測不能な彼女『ルビー・スパークス』 [第199回]“耳フェチ”には堪えられない青春官能ムービー!『耳をかく女』桜木梨奈の無印演技に癒やされたい [第198回]ハリウッドの頑固オヤジがたどり着いた好々爺の境地! イーストウッド、4年ぶりの主演作『人生の特等席』 [第197回]この“明るいヘンタイ”っぷりがいいんじゃない!? 会田誠のアートなエロス『駄作の中にだけ俺がいる』 [第196回]三池監督ならではの“いのちの授業”が始まる! サイコパス教師と過ごす恐怖の文化祭『悪の教典』 [第195回]“絶対的価値”を求める男たちの翔んでもロマン! 井筒監督の犯罪サスペンス『黄金を抱いて翔べ』 [第194回]禁断の蜜が溢れるSM世界『私の奴隷になりなさい』セクシーアイコン・壇蜜がすべてをさらけ出した! 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17億円は高いか、安いか──サッカー本田圭佑にまた“エアオファー”が殺到中!?

『フットボールサミット第8回 本田
圭佑という哲学 世界のHONDAに
なる日』(カンゼン)
 冬の移籍市場に向け、サッカー日本代表のMF本田圭佑(CSKAモスクワ=ロシア)の周辺が騒がしい。イングランド・プレミアリーグのリバプールをはじめ、ドイツ・ブンデスリーガのシャルケ、イタリア・セリエAのインテルなどへの移籍報道が相次いでいる。 「本田の移籍報道というのは、もはや移籍シーズンの“風物詩”のようなもの(笑)。リバプールといえば今季はなかなか調子が上がらないですが、プレミアリーグでも古豪でワールドクラスの選手が揃うチーム。あまり現実味がないですよね。本田の移籍はいつも騒がれるのですが、実現したためしがない。今回も、そうなんだと思いますよ」(サッカーライター)  巷では「エア移籍/エアオファー」と称される本田の移籍騒動だが、過去にもさまざまな名門クラブからのオファーが取り沙汰されてきた。特に、今年2月にはセリエAのラツィオと移籍寸前まで進んでいたが、結局は破談。 「当時、スポニチなんて“移籍決定”と報じていましたからね。本田とラツィオの会長が会食したとか、背番号はエースナンバーの10番だとか、デビュー戦はACミラン戦だとか、報道内容も具体的でいかにも真実味がありましたが、結局は移籍金が折り合わず破談。まあ、いつもこのパターンなんですけどね(笑)」(同)  所属クラブのCSKAモスクワ側が設定した、本田の移籍金は1,600万ユーロ(約17億円)。これが現在の本田の市場価値にそぐわないという説もある。 「不況の真っただ中にある欧州では、確かに17億円という移籍金はクラブにとって相当な負担。しかし、香川真司がドルトムントからマンチェスター・ユナイテッドに移籍した際は、移籍金は出来高を含めて約20億円だとされています。それでも“バーゲン価格”だといわれていましたから、文句のつけようのない活躍をしている選手であれば、移籍金の多寡で簡単に破談になったりしないはず。本田がプレーするロシアリーグはサミュエル・エトー(アンジ・マハチカラ)のような超ワールドクラスが所属する強豪クラブも存在しますが、リーグ全体のレベルとしてはイングランドやスペイン、ドイツなどのトップリーグに比べれば数段落ちます。本田はチームの主軸として活躍しているのですが、ゴールを決めまくるとか、一目瞭然であるような突出した活躍をしない限り、現状の移籍金だと厳しいでしょうね」(同)  本田の移籍実現にプラス要因があるとすれば、CSKAモスクワとの契約期間。本田とクラブとの契約は2013年12月末で切れる。通常、クラブは選手との契約期間が1年を切ると、契約更新の交渉を行うか、市場価格よりも割安な価格で選手を売りに出す。契約が切れて退団されると、クラブには移籍金が一銭も入らないからだ。その意味では、今回の移籍報道に現実味がないわけではない。 「通常はそうなんですけどね。ロシアには新興財閥の潤沢な資金を背景にした金満クラブが存在しますが、CSKAモスクワもその1つ。こうした金満クラブは、選手を売って少しでも儲けるというビジネスをする必要がない。チームの主軸として活躍する本田には契約延長を望むでしょうし、仮に延長がかなわなくても契約終了までチームに在籍させ、移籍金ゼロで出て行ってもらっても構わないというスタンスです。つまり、設定されている17億円の移籍金を支払えるクラブからのオファーがない限り、基本的に移籍に応じる気がない。だからこそ本田が移籍するためには、誰もが納得できるような活躍が求められる」(同)  日本代表では押しも押されもせぬ大黒柱の本田も、欧州の移籍市場では苦戦を強いられている。こうした状況は、かつての中田英寿氏を彷彿させる。中田氏も移籍シーズンのたびに名だたる名門クラブからのオファーが取り沙汰されたが、結局は実現することはなかった。14年のブラジルW杯を控え、「目標は優勝」と公言する本田にとっては、この1年が正念場といえそうだ。

SMAP中居正広のドラマはなぜシリーズ化される? 知られざる“人心掌握術”

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さすが、スターは違います。
 現在、2年ぶりのオリジナルアルバム『GIFT of SMAP』(ビクターエンタテイメント)を引っ提げ、ツアーを開催中のSMAP。その中でも、テレビで見ない日はないという、リーダー中居正広の人気の秘訣を、あるドラマスタッフが語った。 「中居さんは、初めて共演する人たちとは、男性、女性問わず、ものすごくたくさん話をするんです。それこそ、家族構成から誕生日、好きな服、好きなブランドなど、その人のパーソナルデータを根掘り葉掘り聞いているんです。もちろん、自然な会話でですよ。それで、そのドラマがクランクアップするときまでに、その人が好きな物をプレゼントするんです」  中居のプレゼントといえば、東日本大震災のときも被災地へ行き、子どもたちにさまざまな物を贈っていた。 「それも、高価なものではなく、だいたいが10万円以内のものが多いみたいです。あまりにも高額だと、相手が遠慮しちゃいますからね。ちゃんと中居さんが自分で買いに行って選んでいるみたいですから、もらったほうからすればうれしいでしょうね。主役からそういうことをされると、頑張ろうって気になりますよね。なので、彼の連ドラはシリーズ物や続編が作られるものが多いんだそうです」(同)  確かに『味いちもんめ』(テレビ朝日系)や『ナニワ金融道』(フジテレビ系)など、彼の代表作はシリーズ物が多く、視聴率も高くファンも多い。 「来年1月6日には、今年の4月期に放送した『ATARU』(TBS系)がスペシャル版として放送されます。これも高視聴率が期待できそうですし、またシリーズ化されるかもしれませんね。もちろん、ゲスト出演する堀北真希さんにもプレゼントは渡していると思いますよ」(テレビ局関係者)  中居クンの“ギフト”なら、なんだってうれしいに違いない。

イエモン、LUNA SEAも『太鼓の達人』でボロ儲け? 音楽不況で増えるアーティストの芸人化

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『真矢流ドラムの愛しかた』
(ヤマハミュージックメディア)
 オリコンシングル年間ランキングベスト10が、3年連続でジャニーズとAKB48に占められるのが確定的な音楽業界。パッケージCDの売り上げは激減し、さりとて、音楽配信も頭打ちの昨今、かつて隆盛を誇ったアーティストたちも日々、糊口をしのぐために必死で活動しているようだ。 「握手会を行うアーティストが激増しています。AKB48のように幕張メッセなどを借り切って大規模に行うことはしませんが、ホームページのみで密かに告知し、CDリリース時に握手会やサイン会をしているアーティストは増えています。LUNA SEAの河村隆一、INORAN、浅倉大介と貴水博之のaccess、Acid Black Cherry、DIR EN GREY、THE COLLECTORSなどもキャンペーンでファンと触れ合っていますが、全盛期には考えられないことです」(音楽ライター)  これまでもインストアイベントなどを行うアーティストはいたが、その多くが曲を披露するだけだった。だが今は、それではファンが集まらず、握手も行うようになったという始末。長年応援しているファンにとっては、わずか数秒でも意中のアーティストと握手し、会話できるのは天にも昇る心地だろうが、かつての栄光との落差にめまいがしそうな話だ。  一方、最近人気バンドのドラマーがこぞって出ているのが、バラエティ番組『関ジャニの仕分け∞』(テレビ朝日系)だ。 「関ジャニ∞の大倉忠義と、『太鼓の達人』で対決するという企画。これがなぜか視聴率を稼いで恒例企画となっており、元THE YELLOW MONKEYの菊地英二、元JUDY AND MARY・五十嵐公太、LUNA SEAの真矢、JUN SKY WALKER(S)の小林雅之なども出演。B’z、Perfumeなどの曲で“ドン”“カッ”と太鼓を叩きまくっています。人気絶頂の頃ならオファーを断っていた可能性もありますが、ゴールデンタイムでギャラもそれなりに出る企画で、アーティストもニッコリ笑顔で出ています」(週刊誌記者)  AKB48が人気を得ている理由のひとつが、「総選挙」「じゃんけん大会」などのイベントを仕掛ける企画性。アーティストがクールに振る舞っていれば音楽がカネになる時代は終わり、バンドマンにも“音楽+α”が求められている。HYDE、DAIGO、土屋アンナらが7参加のHALLOWEEN JUNKY ORCHESTRAが好セールスを記録したように、グループやレコード会社の垣根を越えたコラボレーションも必要なのかもしれない。純粋に楽曲の良さのみでアーティストが評価される時代は終焉を迎え、事務所やレコード会社の力学のみで評価が決まる嘆かわしい時代に突入したようだ。 (文=緒川五郎)

黒木瞳が必死の営業回り「娘のイジメ問題余波で仕事が激減して……」

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『私の場合 ブレない大人への段階』
(講談社)
 来年1月スタートの連続ドラマ『おトメさん』(テレビ朝日系)に主演することが決まった女優の黒木瞳。連続ドラマの主演は2年ぶりとなるのだが、その裏では彼女なりの“営業活動”があったという。 「実は最近、名のあるプロデューサーのところに彼女から“直電”がかかってきてるそうです。その内容というのが、『いい作品があるから、どう?』というもの。どうやら、仕事のオファーが激減しているため、仲の良い脚本家と組んで売り込みをしているようです。要は、『私が主演の作品があるけど、お金を出してくれない?』ってことみたいですよ」(芸能事務所関係者)  その背景には、表沙汰にはなっていないが、娘のイジメ問題があるのだという。 「大手メディアでは報道されていませんが、彼女の娘が通う学校でイジメ騒動があったんです。それで、彼女の娘がその騒動に関係しているのでは? という疑惑が持ち上がりました。テレビ・新聞などもある程度の確証はつかんでいたのですが、被害者もおり、デリケートな問題なので結局、報道は見送られました」(テレビ局関係者)  ただ、少なくとも、その騒動が彼女のキャスティングに影響を与えたことは間違いないとテレビ局関係者は話す。 「最近では、彼女の夫の電通マンの神通力も弱まってきているそうです。現在も単発ドラマに主演したり、今回のように連ドラにも出演したりしてますが、いずれも例の騒動より前に決まっていたもの。彼女の今後は、あまり明るいものではなさそうです」(同)  なりふり構わない作戦が功を奏するか──。

そんなバカな……埼玉で最も有名な“山田”が単行本に!!『愛の山田うどん』

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『愛の山田うどん』(河出書房新社)
 「山田うどんの本が出た!」と聞けば、それを知る誰しもが「まさか……」と思うだろう。「たかが山田うどんじゃないか」「あの山田うどんだろ!?」それは、どこにでもありふれているチェーンのうどん店のはずだ。郊外の、交通量が多いだけで、ほとんど誰もいない風景に、山田うどんはよく似合う。煌々と照らされる黄色い看板と、赤い文字、そして、あのかかしのキャラクターがあしらわれたうどん屋だ。  『愛の山田うどん』(河出書房新社)。本書はそう名付けられた。しかもご丁寧にも、副題は「廻ってくれ、オレの頭上で!!」。執筆者は、北尾トロとえのきどいちろう。それぞれ、ライターとして、ベテランの域に達する2人。彼らは、ふと70年代後半に過ごした自分の青春時代を振り返り、「山田うどん」という存在を発見する。とびきり旨いわけではない。人生を変えるような経験をしたわけでもない。しかし、心の片隅にそっと仕舞われていたそれは、かさぶたのようになんとなく気になってしまう……。それを発見したが最後、彼らの愛はその筆から洪水のように溢れ出し、ついには1冊の本にまで結実することとなった。  しかし、繰り返すが「山田うどん」だ。僕たちは、山田うどん“に”行くのではない。山田うどん“でも”行こうか、と言う。ボリュームが多く、“カロリーのK点越え”の異名を轟かせ、なおかつ値段は最安値のたぬきうどんで240円と破格! デートに使えば100年の恋も冷める、チェーンのうどん屋だ。  凡庸の極みである山田うどんなんかに、語るべき言葉はない。しかし、もしもあなたがそう感じるなら、迷わず本書を手に取るべきだ。あなたは、すでにかかしの罠にかけられている。凡庸で、土着的で、考えることも恥ずかしい、それが山田うどんだ。関東郊外に育った者ならば、誰しもがとらわれるダサい地元感覚に、くるくると廻るかかしはピッタリと寄り添っている。そんなイメージを人々の心の中に植え付けているチェーン店が山田うどんのほかにあるだろうか?  ミニコミ誌「季刊レポ」を発行する著者の2人は、早速山田うどん特集を組み、出演するラジオでは山田うどんへの愛を語りまくる。そのラジオを聞きつけた山田うどん(正確には山田食品産業)社員から招かれ、ついに社長との面会まで実現。さらに、セントラルキッチンを見学し、2012年に鬼籍に入られた会長の葬儀にも出席する。リサーチを重ねる上で、山田うどんがデニーズよりも早くロードサイドに20世紀アメリカニズムを持ち込んだこと、キッコーマンがうどんつゆを共同開発していることなどが判明し、そのいちいちに驚く2人。さらに、チェーンすべての店内に貼られている狼の護符を求めて、御嶽山を登山し、“山田街道”と化している国道50号線を旅する。  もはやミイラ取りならぬ“かかし取り”状態で、2人はすっかり山田うどんに絡め取られることとなった。  ベテランライターにもかかわらず、もはや、御用学者ならぬ、“御用ライター”と化している2人。だが、御用学者と違うことは、金が入ってくるわけではないこと、そしてすでに山田うどんが望む以上に愛してしまっていることだ。 「この時期、北尾トロと熱心に語り合っていたのは『山田に僕らの気持ちは伝わっているのか?』であった。いやぁ、もう中学生の恋心みたいなレベルだ。(中略)もう、おいおい、これ両想いだったらどうするよ? みたいな感じでヒャーヒャー騒いでいた」(本文より)  50歳を越えた大人2人が、山田うどんにはしゃぐ風景。それは、“異常”以外の何物でもない。山田うどんへの愛が、人を狂わせたのだ。“山田狂い”となった2人の論考には歯止めが利かない。高度経済成長、モータリゼーション、郊外化、そして「埼玉性」……社会を取り巻くあらゆるキーワードは、山田うどんの歴史を語るための参照項となってしまう。  日常に、何気なく寄り添った存在に、僕たちは気づくことができない。それがなくなってはじめて、その存在の大切さに気づくことは多い。田んぼの片隅で、かかしが守ってくれていることに、僕らは気づくことができない。日本人の食卓に、うどんが欠かせないものだったことに、僕らは気づくことができない。「丸亀製麺」や「はなまるうどん」など、讃岐勢力の躍進は著しい。しかし、関東に生まれた僕らが食べてきたうどんは、あんなにシコシコとしたコシのあるものだっただろうか? 記憶の中にあるうどんの歯ごたえを思い出してほしい。それは、もしかして山田うどんの味だったんじゃないだろうか? (文=萩原雄太[かもめマシーン]) ●えのきど・いちろう 1959年生まれ。コラムニスト。中央大卒業。大学時代に創刊したミニコミ誌「中大パンチ」が話題となり、それをきっかけにフリーライターに。主な著書に『我輩はゲームである。』『F党宣言!』など。 ●きたお・とろ 1958年生まれ。ライター。「本の町」プロジェクトスタッフ。「季刊レポ」編集・発行人。主な著書に『裁判長! ここは懲役4年でどうすか』『駅長さん! これ以上先には行けないんすか』など。

引退表明のサッカー“ゴン”中山雅史があらためて問われる、札幌での働きと増毛疑惑

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コンサドーレ札幌 公式サイトより
 先頃、引退を表明したサッカー元日本代表FW、「ゴン中山」こと中山雅史(コンサドーレ札幌)だが、あらためて“ある疑惑”がクローズアップされている。 「“増毛疑惑”ですね(笑)。今年7月に行われた『東日本大震災復興支援 2012 Jリーグスペシャルマッチ』に出場したときのゴンの頭を見て、唖然としたものです。09年にジュビロ磐田を戦力外になった当時は、明らかに前髪が後退していましたからね。札幌に移籍してからはケガによるリハビリ続きで試合出場もままならず、公衆の面前に出る機会が少なかったのですが、久しぶりに見たゴンの髪がいきなりフサフサになっていたのには驚かされましたよ。我々、メディア関係者の間では『なんのリハビリをやってたんだよ』なんて声も上がったほど(笑)。今回の引退会見で改めて頭髪の増量ぶりを目の当たりにしましたが、疑惑は深まる一方です」(スポーツ紙記者)  もっとも、「雨上がり決死隊」の宮迫博之や「浅草キッド」の水道橋博士のように、育毛剤で頭髪が復活した例もあるので、ゴン中山が増毛だとは一概に決めつけられない。それに仮に増毛だったとしても、J1最多157ゴールやW杯における日本人初ゴールなど、中山が残した数々の記録は色褪せるものではないし、サッカー選手としての価値もいささかも損なうものではない。ただ、一方で「辞めどきを間違えた」との声もある。 「正直、札幌での3年間は、何もしなかったに等しいですからね。ケガがちだったとはいえ、13試合出場0得点では、貢献度ゼロだったといわれても仕方がない。やはり、磐田をクビになった09年に引退すべきだったと思いますね。その意味では、“晩節を汚した”といえるかもしれません」(サッカー誌編集者)  もっとも、ボロボロになりながらも現役を続行するゴン中山に多くの人々がエールを送ってきたことは間違いないし、老体に鞭打って懸命にプレーする姿が彼の人気と商品価値を高めてきた。だが、「そんな美談でもないんですよ」と明かすのは、前出のサッカー誌編集者だ。 「あまり知られていないのですが、イメージとは裏腹に、ゴンは金銭にシビア。磐田でも、年俸の交渉ではよくゴネてましたからね。現役を長く続けていたのも、現役選手でいるほうが引退後よりも多く稼げるから、という側面が強い」  02~04年のピーク時には8,500万円だった中山の年俸も、札幌に移籍してからは1,000万円程度だったといわれる。会見では、相次ぐ故障に「勝負するステージに立てないものを感じた」と引退を決断した理由を述べた中山だったが、引退後の生計のメドが立ったから、といったところが実情なのかもしれない。タレント性十分なだけに、サッカー指導者の道にとどまらず、CMやバラエティ番組など引く手あまただろうが、“取らぬ狸の皮算用”とならないことを祈りたい。

AKBガチオタ文化人4人衆が語り尽くした『AKB48白熱論争 延長戦』詳細レポート!

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(c)AKS
 2012年11月21日、埼玉・SKIPシティ 彩の国ビジュアルプラザ 映像ミュージアムに企画展「メディア/アイドル ミュージアム」(http://mediaidol.net/)がオープンした。埼玉県が主催する同イベントは、2013年4月7日まで開催され、アイドル文化の歴史を、アイドルを扱った映像コンテンツの変遷の中にたどることで、映像表現やメディアの進化について読み解くことができる。  この企画展のオープンを記念して11月24日、トークイベント『AKB48白熱論争 延長戦』が行われた。出演者は、中森明夫(アイドル評論家)、小林よしのり(漫画家、思想家、社会評論家)、宇野常寛(評論家)、濱野智史(社会学者、批評家)の4人。司会は岡島紳士(アイドル専門ライター)。『AKB48白熱論争』(幻冬舎新書)で本気のAKBオタクっぷりを見せつけて話題となった4人の論客が、再び結集してAKBと日本社会を熱っぽくオタっぽく語った。  まずは濱野氏が「埼玉県はいいですね。AKBの至宝、すーちゃん(佐藤すみれ)を生んだだけでなく、ぱるる(島崎遥香)も生んでいる」と、今回の企画展を強引に自らの推しにかこつけて語ると、登壇したメンバーは完全にオタモードに。以下、全員がありとあらゆる話題をAKBに関連させながら語っていくというトークイベントへと発展した。集まった観客もアイドルファンが多いため、小難しい文化人のトークイベントと思ったら実はガチオタ4人衆でしたという展開に、まずは爆笑が巻き起こる。  ちなみに、12月5日発売の『前田敦子はキリストを超えた』(ちくま新書)がネットで話題の濱野氏は、2012年だけでAKB関連のCDを800枚買っているらしい。企画展のタイトルとなっている「メディア」についても、専門分野にもかかわらず「Google+は、あだ名のほうがAKBのメンバーに認知されやすいという話があり、あだ名でやっているみなさんはずるいなあと思う」と、オタ全開のジェラシーから話し始めてしまうほどの入れ込みっぷりだ。  だが、タイトルが大きく出すぎだとさまざまな意味で心配されている同書については「自分はネットメディアの専門家と言われていたが、最近はAKBの専門家みたいになっている。しかし読んでもらえば、その2つがきちんとつながっているのがわかる」と真剣に語る。これについては宇野氏も「読んだら、いま『釣りタイトルだ』とか『ネタ本だ』とか言ってる人は大恥をかくと思う。AKBという文化現象がなぜこんなに巨大になったのかということについて、本当にガチで正面突破した本」と太鼓判を押した。 saitama_idol.jpg  話題はいよいよここからが本番、本日のテーマである『AKB48白熱論争』へ移る。小林氏は同書の概要を「なぜAKBはこんなに巨大になったのか、なぜ一人で100枚も200枚も買うような現象になったのかをみんなで分析した」と説明。さらに「“いい年したおっさんがAKBにハマるのはロリコンではないのだ!”ということをわかってもらう効果があった」と、主張する。  この小林氏の熱い語りを受けて濱野氏は「自分も、もともとはAKBに対する小林さんのマジな語りを読んでハマッた。この本も我々のマジの熱に読者が感染してくれて話題になったんだと思う」と言う。中森氏は「小林さんがおかしくなったと言われていたが、最近は濱野さんが『前田敦子はキリストを超えた』で、もう完全におかしいとか炎上商法とも言われている。いまネットは濱野さんと、さかもと未明の話題で持ちきり」と茶化すが、小林氏は「(濱野氏が)本気で好きなのを知ってるから、何を書いても許すよ」と述べ、オタとして互いをたたえ合う形に。  中森氏も「AKBが宗教だといってもキリスト教とかそういうことじゃなくて『何を信じるのか』という話」だとして濱野氏の説を補足する。「今の政治を見たって、安倍晋三とか石原慎太郎とか猪瀬直樹とか橋下徹とか、もう何にも信じられない。たかみな(高橋みなみ)のほうが信じられる!」と、政治談義からオタ話へとシームレスに接続。これには宇野氏と小林氏も「今の日本でもっとも指導力のある人間って、高橋みなみですよ!」「たかみなはワシを裏切らない!」と賛同した。  また宇野氏は「僕は『PLANETS』という雑誌を作っているんですが、その最新号の表紙とインタビューを横山由依さんにお願いしたんです。本当にいい子で、これから僕はあらゆることの判断を『Aを選ぶ宇野とBを選ぶ宇野、どちらを、ゆいはんは尊敬してくれるか』を基準にしようと思う」と宣言して会場を笑わせる。しかし宇野氏は真剣に「これがAKBの本質だと思う。つまり劇場も握手会も実際に会うから、表情やニュアンスなど、短いテキストなんかよりも圧倒的な情報量がある。その結果、AKBへ“感染”することが引き起こされやすくなる」と語る。  中森氏はこの宇野氏の説に感心し、「握手会とかは“体験”だから、普通は“情報”じゃないと考える。しかし宇野さんが言うのは、その短い時間に情報が圧縮されてるということ。つまり“情報”と“体験”が対立項になっていない。そして会っている時に受ける情報のほうが従来のメディアより強い。それをAKBは実感できる」と説明する。
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(c)AKS
 また濱野氏は握手会で生まれるAKBの宗教的な魅力について「最近、ぱるるに認知されたが、そうすると絶対に犯罪とかできない。信仰のモードとして『神様に見られているから悪いことをしない』という感じになる。『ぱるるは見ておられる』みたいな」と、言葉だけ聞くと何か危険な感じの発言だったため会場は爆笑。しかし濱野氏は「笑ってるけど、みんなそうだと思うんですよ! ネタでも何でもなく」と強調した。 また、その他ハードコアなオタ発言としては小林氏が「みおりん(市川美織)は妖精であって、地球上で生まれたかどうかも怪しい。みおりんによって人類が試されている。みおりんが見えなくなったら人類は滅ぶ。みおりんを推すのは我々人間ではなく、神が推している。競争させるなんてことをやっちゃいけない。だから世の中からイジメとかがなくならないんだ。みんなが、みおりんをちゃんと見なければダメなんだ」などと述べたほか、「中森氏は大島優子とゆきりん(柏木由紀)のことを褒めないよね」「いやゆきりんのことは褒めてるよ!」などという、AKBオタ同士による微笑ましい甘噛み合戦も見られた。  しかし今回のトークイベントは全体的にガチオタ話と政治、文化、日本社会についての話題が自在に行き来するものになっており、宇野氏はこれこそがAKBの魅力の一面だと指摘する。『AKB48白熱論争』に収録した座談会でも、4人は天下国家のことを語ろうとは思ってもいなかったそうだが、宇野氏によれば「総選挙で誰に何票投票したとか話しているうちに、いつの間にか社会やメディア、これからの日本文明にまで話がいってしまう。そこがAKBという現象のすごさ。それができたからこそ、今のAKBはこんなに長続きして、国内最大規模の文化運動になった」という。  また濱野氏は、政治よりAKBが注目される昨今について「国会の映像は昔のほうがはるかに面白かった。昔はガチ感のある最高のエンタテインメントが政治だった。でも今はそれがよくないとされ、もっと政策に注目しようとか言っているうちにAKBのほうが面白いということになってしまった」と指摘。田原総一朗氏などがAKBに興味を持つような状況になっているのも、そのせいではないかと語った。さらに中森氏が小泉政権が終わったのとAKB48が結成されたのは同じ05年だと語り、「その後7年間で総理大臣は次々替わったが、どれもまったく信用できない。そんな中で絶対的に信用できる高橋みなみが生まれた」として、再びAKBのリーダー格である高橋みなみを賞賛した。  最後に話題は再びミュージアムのテーマである「メディア」へと戻る。宇野氏はAKBと組んだクリエイターやメディア人は中途半端なことをやっても返り討ちに遭うと言う。「どれだけ面白いことをやっても、やっぱり握手会とか劇場で本人たちに会った方が強い。近接性を利用して人々をハマらせていく、こんな面白いAKBというシステムに対して既存メディアが中途半端な作品を作っても意味がないと思う。映画とかアニメとか作ってる人はビビらないといけない」と問題提起した。  また濱野氏は「例えば、もし今日ここにAKBのことを知らなかった人がいたとして、でも僕らのマジな話を聞いて何だか気になってしまうかもしれない。もしくは握手会に行ってしまう。AKBではそうやって、人間そのものがメディアというか、情報やマジを運ぶメッセンジャーになってしまっている。メンバーもファンもそうなっていて、それがすごく面白い」と持論を語る。これについては宇野氏も「今日僕ら4人を見て『なんでこいつらこんなふうになってしまったんだ』と思ったはず。しかしそこにAKBの魅力があるし魔力がある。気になった時点で、みなさんはAKBにハマる素質がある。きっかけはYouTubeの動画とかでいいので、ぜひ触れてくれたら」と述べた。  また中森氏は再び宇野氏の議論に立ち返り、「今のハイパーメディアの時代では、“会える”ことに対してメディアのほが情報量的に劣っていることをAKBは教えてくれた。実はAKBはアイドルの初期衝動というか、『会ったらかわいい』というところに戻らせている。そこに至るために高度な情報環境が揃わなくてはいけなかったのが面白い」と述べる。これを受けて濱野氏は「アイドルの弱いところは現場重視だから、現場に行かないと何も分からない。それは逆に言うと、歴史が蓄積しないということでもある。なかなか通史としての歴史が見通せない」と指摘しつつ「だから、今回のミュージアムみたいな形でそれが俯瞰できるのは有意義なこと」とした。  最後に小林氏がまとめとして「こういう時代だからこそ、AKBを見るとものすごく気が晴れる。AKBに罵詈雑言を言ってる人間たちですら、そのことに生き甲斐を感じるはず。その意味でも宗教」と述べ、改めて今の日本社会とAKBが切っても切れない関係である現状を振り返った。さらに「アイドルの時代がやってきたんだろうと思う。それは日本にとって幸なのか不幸なのかわからないけど、必要な宗教になっちゃったんだ」と総括。AKBのみならず、今回の企画展がテーマとして掲げた「アイドル」全体が担わされたものの大きさを指摘する形で、トークショーはお開きとなった。 (取材・文=さやわか)

『NEWS ZERO』移籍“内定済み”のキャスター山岸舞彩 日テレが危惧する「奔放な男性関係」

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山岸舞彩オフィシャルブログより
 NHKのレギュラー番組『サタデースポーツ』と『サンデースポーツ』を来年3月で卒業することになったフリーアナウンサーの山岸舞彩。突然の辞意は局内外でも物議を醸しているというが、実際には、ロンドン五輪での現地キャスターとして見せたミニスカート姿などNHKらしからぬ振る舞いに苦情も多かったのだという。 「最近では有働由美子アナの脇汗ばかりが話題になっていますが、山岸への苦情は有働アナの数倍ともいわれていました。また、アナウンス能力には定評があったものの、局アナを差し置いて活躍する山岸をやっかむ声が多かったと聞いています。NHKは最近、局アナを積極的に登用していく方針を打ち出していますし、NHK局内の今回の件へのリアクションは、批判半分、歓迎半分といったところですね」(テレビ誌記者)  実際、日本テレビ系『NEWS ZERO』への出演が“内定”しているといわれる山岸だが、迎え入れる日テレ側が危惧しているのは、山岸の“男回り”だという。 「元カレがプロ野球・楽天球団の立花陽三社長であったことや、サッカーキャスター時代には数々のJリーガーと浮名を流したこともあった。NHKではかなりの締め付けがあったはずですが、それでもサッカーの大津祐樹と親密ぶりを見せつけるなどしていた。日テレが心配しているのは、そうした彼女の奔放な男性関係ですよ」(民放関係者)  日頃から「権力のあるオトコが好き」と公言し、NHKでも局の幹部やプロデューサーを手玉に取っていたという山岸。だが、報道番組のキャスターとなれば、男性関係もこれまでのようにはいかないだろう。民主党政調会長だった細野豪志氏(前・環境大臣)との路チューが報じられ、『筑紫哲也 NEWS23』(TBS系)のキャスターを降板させられた山本モナの例もあるだけに、日テレ側は「私生活はくれぐれも慎重に」と願っているに違いない。

沢尻エリカの離婚問題が、そういえばすっかり話題に上らない!「結局、今年も離婚せず……」

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 今年夏ごろ、“沢尻エリカが過激な濡れ場に挑む”という触れ込みで話題になった映画『ヘルタースケルター』。  公開前の5月中旬には、「役にのめり込みすぎて心身のバランスを崩した」として活動を休止していた沢尻だったが、7月14日に行われた公開初日の舞台あいさつには登壇。「休業したことが“逆プロモーション”になって興行収入20億円近くのヒット作となった」(映画関係者)という。  沢尻といえば、2010年4月に勃発した、夫でハイパーメディア・クリエイターの高城剛氏との離婚問題の行方が注目されていた。 「高城氏にとって離婚は“寝耳に水”だったようで、『離婚騒動の背景には黒幕がいる』と主張。2010年11月中旬に離婚届にサインして沢尻に渡した際、離婚を認める条件として『離婚騒動発生後に起こった出来事を、包み隠さず、すべてオープンにすること』と提示。2011年5月16日を離婚届が提出できる“Xデー”とした。さらに、離婚届を提出したのにもかかわらず、もし事実を公表しなければ、沢尻から聞いたすべてのことを自分が公表するとほのめかしていた。当初、『離婚届は自分の権限で提出できる』と強気だった沢尻だが、高城氏に提示された条件はのめなかったようで、結局、離婚届は提出されなかった」(スポーツ紙デスク)  以後、高城氏は相変わらず海外を飛び回る生活を続け、沢尻は公の場に登場するたびに離婚の質問が飛ぶことにうんざり気味で、「昨年11月のCM発表会見では、小道具で持っていたホイッスルを吹き鳴らして記者の質問を制止し、ドヤ顔だった」(同)。  昨年12月には、女性誌で新恋人と思われる男性と同棲していることが報じられ、まだ離婚が成立していないにもかかわらず不倫が発覚。今年5月の休業発表後には、一部週刊誌が高城氏との愛の巣を構えていたスペイン・バルセロナで現地の大麻インストラクターの男性と大麻を吸引していた疑惑が報じられるなどしたが、離婚問題の進展についてはまったく聞こえてこなくなってしまった。 「不倫を報じられた新恋人は、コロコロ変わる沢尻の性格についていけず、どうやら破局してしまったようだ。高城氏とはメール程度での連絡は取っているといううわさ。散々周囲の大人を振り回したが、このままだと離婚しそうな気配はない、沢尻とマネジメント契約を結ぶ大手レコード会社・エイベックスも沢尻がまともに仕事をできる状態ではないので、暇を持て余している」(週刊誌記者)  いまやすっかり「お騒がせ女優」のレッテルを貼られた沢尻だが、このままだと離婚問題の進展以前に、今後しばらくは開店休業状態になってしまいそうだ。