
葉梨康弘 公式サイトより
全国各地で自民党が議席奪還を果たした2012年衆院選。最も強硬な「表現の自由」規制論者として知られる葉梨康弘氏(茨城3区より復活当選)も、その一人だ。09年、国会での児童ポルノ法改正をめぐる審議の中で、数々の「衝撃発言」を繰り返した人物である。果たして、再び児童ポルノ法改正問題が浮上してくるのだろうか? 今回は、09年の葉梨氏の「衝撃発言」の数々を、おさらいしてみよう。
葉梨氏は1959年生まれ。東京大学を卒業後、警察庁に入庁。刑事局防犯課、少年課理事官などを歴任した警察庁キャリア官僚出身者である。この人物が、児童ポルノ法改正問題を知る人々の間で一躍有名になったのは、09年6月26日に行われた衆議院法務委員会でのことだった。
この時の改正案は、直後の国会解散、民主党政権誕生で消え去ったのだが、出席者たちの数々の発言は、今でもよく記憶に残っている。筆者は当日、傍聴席でやりとりを取材したが、参考人として発言したアグネス・チャン氏は「今のうちに(児童ポルノを)集めようというような呼びかけが今インターネットで広まっています」「児童ポルノの30%は3歳以下です」と発言し(その後、取材したが明確な出典は示さず)、「私の背中の子どもたちが見えますか!」と感極まって泣きだすシーンもあった。
だが、それ以上にインパクトが大きかったのが、葉梨氏である。葉梨氏は「自白は証拠の王様」「(単純所持が禁止されたら)政府が児童ポルノにあたるかどうかを調べるくらいサービスする」「性的好奇心が目的だと自白を強要するような捜査官なんて、私はいないと信じています」「有名な女優であろうが大手の出版社であろうが関係ない」などの発言を連発(この記事を書くのに議事録を再確認したが、アグネス氏・葉梨氏ともに議事録は微妙に修正が入っている)。
さらには、改正反対の意見を述べる枝野幸男衆院議員には「ことさらそれを強調するように、ジャニーズが胸をこうやって乳首を出している、これは(児童ポルノに)ならないということですか?」と、あたかもジャニーズも上半身を脱いでいたら児童ポルノにあたる、と取れる発言までしたのである。
さらには、保坂展人衆院議員(現・世田谷区長)に「篠山紀信氏は十代の少女の写真等を数多く撮っているが、児童ポルノに相当するという判断がされれば、全部フィルムや紙焼きを廃棄処分しろということか?」と質問され、
「廃棄をしていただくか、あるいは国立国会図書館に届けていただけば、国立国会図書館ではそれは正当行為として保管するということにもなるんでしょう」
と、そんなのは当然だという態度を取ったのだ。
■「立法者の意思だけじゃ、どうにもならない」
ここまで激しい意見を述べる人物には、ぜひ詳しく話を聞かねばならない。後日、議員会館で筆者の取材に応じた葉梨氏は、
「自白は証拠の王様というのは、私が言ったんじゃない。刑法を学ぶ人間なら誰でも知っている。刑法学の通説ですよ」
と、資料をプリントアウトして説明を始めた。ところが、「児童ポルノ」の定義に話が及ぶと、法務委員会とは打って変わって、発言が曖昧になった。
「(芸術か否かは)関係ないですよ。ただ、(デヴィッド)ハミルトンの写真を見たことがあるけれど、個人的には児童ポルノじゃないと思う。でも、私は判断する立場じゃない。それに、篠山紀信さんが(ネガを持っていても)性的好奇心を満たす目的じゃないだろうし、家族のアルバムや出版社・ジャーナリストが取材目的で所持しているのは、正当行為だから犯罪にはなりませんよ」
葉梨氏が「犯罪にならない」と言っても保証はないだろう、と思いながらも黙って聞いていると、さらにこんな発言も。
「(児童ポルノか否かは)政府が調べるとは思うけど、実際、捜査されるのは、これから作られるものと、現在ある明らかに児童ポルノだとわかるもの。18歳か17歳かよくわからないものなんて、立証できないから捜査しないよ。捜査される可能性だってない。もちろん、そういう疑念が起こらないように話し合う必要があるんですよ。私だって、冤罪なんてあっちゃならないと思いますからね」
なるほど、警察庁キャリア出身だけあって、捜査する・しないの基準はわかるという経験則ゆえの主張かと思ったのだが、取材の終盤には
「立法者の意思だけじゃ、どうにもならないんだよね」
と、立法に携わる人間とは思えないことまで、言いだしたのである。
とにかく、この時の葉梨氏は、児童ポルノ改正案に反対する民主党を叩きつぶすためのパフォーマンスに心血を注いでいて、案の定、自分の発言の事の重大さの認識に欠けている印象を受けた。その直後の衆院選では落選。3年あまりの雌伏を経て復活した葉梨氏は、再びこの問題に携わるつもりなのだろうか。
自公が大幅な議席増をしたことで「表現の自由」の規制に反対する人々の間では、絶望感が広がっているという。しかし、歴史を振り返れば危機とは、革命的情勢とイコールであること。本当に守りたいものがあるというのならば、決意を示してほしいものだ。
(文=昼間たかし)
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「ナベツネからのラブコールも……」ゴジラ・松井が日本に戻りたくない、深い理由

『松井秀喜 あきらめない心 夢の頂点へ』
(学研教育出版)
7日、プロ野球・巨人の渡辺恒雄球団会長が、原監督の後任として松井秀喜の出馬を“熱望”した。
巨人、大リーグ・ヤンキースなど日米球界で大活躍したゴジラこと松井秀喜は先月27日(日本時間28日)、米・ニューヨーク市内で会見を開き、「命懸けのプレーも終わりを迎えた」などと語り現役引退を発表していた。
「昨オフの時点で古巣・巨人も含め、日本球界復帰が取り沙汰されたが、松井はあくまでもメジャーに固執。というのも、大リーグは1年を172日のメジャー選手登録で計算され、10年在籍すれば、62歳から年間17万5,000ドルの年金が満額で支給される。年金はその日数に満たない場合は減額され、今季の松井はメジャーで2カ月しかプレーできなかったが、10年メジャーに在籍したことで、ほぼ満額の年金を手にすることができるようになった。3月に第1子の長男が誕生することもあり、子どもの将来や自分の老後を考え、満額に近い年金をもらえるまでプレーしたかったのだろう」(スポーツ紙デスク)
その松井だが、日本ではナベツネからのラブコールに加えて、各テレビ局が早くも水面下で争奪戦を繰り広げているものの、本人はあくまでニューヨークでの暮らしを優先させるようだ。
というのも、実は松井には、日本で生活したくない深い理由があるのだという。
「松井は2008年に結婚したが、夫人の顔写真どころか、名前すら公表せず、引退まで夫人を表に出さないというスタンスを守ってきた。そのため、松井の周辺関係者で夫人の姿を目にした人はほとんどおらず、“偽装結婚説”も流れたほど。写真誌や女性誌が夫人との2ショットをスクープしようと現地で張り込んだが、ことごとく空振りに終わった。そのため、以前、松井の試合中、結婚発表会見で似顔絵に描いた女性とそっくりな女性が客席に映し出された時はネット上で騒動になった。松井は来季も自分と夫人が歩いていても目立たないような、日本人の多い大都市の球団を希望していたが、獲得オファーがなかった。いまだに写真誌や女性誌は夫人の姿を狙っているので、スクープされないよう、松井は日本に帰る気がない」(週刊誌記者)
たった一度、夫人の姿を公開してしまえば、松井が抱える悩みもすっきり解決してしまいそうな気もするのだが……。
「深田恭子、ローラに続き……?」くりぃむしちゅー有田が韓国美人ゴルファーにロックオンか

『むちゃぶり! 3rd.シーズン Vol.2
完全版』(Happinet)
この年末年始も、レギュラー番組に特番に引っ張りだこのくりぃむしちゅー。お互いがピンでも活動しているため、相当多忙な毎日を送っているというが、そんな中でも有田哲平は趣味のゴルフに週1のペースで行っているのだという。
「ゴルフ自体、昨年から始めたものですが、すでにまあまあな腕前になってるようですよ。いろいろな人を誘って行っているようですし、先日の『しゃべくり007』(日本テレビ系)の収録では『イ・ボミをゲストに呼びたいんだよね~』と、ずっと言っていましたね。今、一番のお気に入りみたいですよ」(芸能事務所関係者)
イ・ボミは、今年の日本女子ツアーで3勝を挙げ、賞金ランキングも2位に入るなど韓国女子ゴルフ界の若手エースのひとり。いつも笑顔を絶やさないことから“スマイルキャンディー”とも呼ばれている、人気の美人ゴルファーだ。
「彼女には熱心な追っかけもいるくらい人気ですね。彼女が予選落ちすると、観客動員に影響するとまでいわれていますからね」(ゴルフ関係者)
そんな彼女を、有田は番組に呼んでどうしようというのか?
「彼には前科がありますからね。彼は女優の菅野美穂さんの大ファンで、彼のたっての希望で『しゃべくり007』にゲスト出演させていましたからね。オンエアされてない部分でも、相当積極的に行ってましたよ。結果は伴いませんでしたが、過去には深田恭子やローラを落とした有田さんですからね。イ・ボミさんも今は独身ですし、何があるかわかりませんよ」(バラエティスタッフ)
久々の“大物喰い”を見たいものだ。
なぜか祝福されない“世渡り上手すぎる”優木まおみ「結婚はママタレへの布石?」

『マオミノカラダ』(講談社)
今年6月に、ファッション誌などで活躍中のカリスマ美容師と結婚することが明らかになった優木まおみに対して、なぜか祝福する声が少ないのだという。
「普通なら『おめでとう』といった声が業界内で飛び交うのですが、今のところあまりそういった声は聞いてないですね。みんな、彼女がいろいろな“世渡り”をしてきたのを知っているからなんでしょうけど」(芸能事務所関係者)
確かに、彼女ほどデビューから今に至るまで、さまざまな“ギョウカイ”を渡り歩いている女性タレントも少ない。
「彼女のデビューは白子のりのCMでした。その後、CDデビューしたのですが、歌手活動は2年ほどで、まったく売れませんでした。もともと女子アナ志望だったことは知られていますが、実はあの“モー娘。”のオーディションも受けていて、アイドル志望だった時期もあったようです。映画やドラマにもちょいちょい出ていますが、あまり“女優になりたい”という熱は感じられなかったですね。実際、オファーもあまりなかったみたいですが……。最近はモデル業にも手を出していて、こちらはそこそこ人気があるみたいですよ」(テレビ局関係者)
CMタレントに、歌手、アイドル、女優、モデルに司会業と、“マルチタレント”といえば聞こえはいいが、要はどれも中途半端な状態で投げ出してきているのだという。
「彼女は、売れる前は下っ端のAD一人一人に挨拶をするなど礼儀正しかったんですが、売れてからはそういったことはなくなりましたね。競艇のイメージガールをやっていたときも『ギャンブルのイメージがつくから嫌だ』と、周囲に漏らしていたみたいですよ。それが、いまや競馬番組のMCですからね。変わり身が早いんでしょう」(同)
よくいえば自分の“得手不得手”を見極めて、仕事になりそうなものを選んでここまで生き残ってきたということだ。
「これまでの彼女の“選択”を見ていると、結婚すら生き残りのための行動じゃないかって思えちゃいますよ。だって、デビュー直後は『今井美樹さんのような、女優だけど歌も素晴らしいタレントになりたい』って言ってたんですよ。でも、今はそのかけらもないでしょ? 要するに、彼女が次に目をつけたのは“ママタレ”ってことじゃないですかね」(同)
ということは、成功も間違いないってこと?
ap bank fesにも出演 半身不随のボーカリストが綴る夢『終わりのない歌』

『終わりのない歌』(双葉社)
昨年開催された「ap bank fes'12」では、80年代に活躍したバンド「ROUGE」のボーカリスト奥野敦士が“出演”。Mr.Childrenの桜井和寿率いるBank Bandとともに、「ホワット・ア・ワンダフル・ワールド」を歌い上げた。だが、奥野の姿はその会場にはない。スクリーンに映されたYouTube動画が、奥野の舞台だった。
2008年9月、屋根から転落し頚髄を損傷。それからは、障害者施設でリハビリの日々を送っている奥野。そこにいるのは、かつて日本武道館を埋め尽くしたロックバンドのフロントマンとしてのきらびやかな姿ではない。介護士に食事を食べさせてもらい、カテーテルで尿を排出する障害者としての彼の姿だ。12月に発売した著書『終わりのない歌』(双葉社)には、そんな彼が送る現在の生活が赤裸々なまでに描かれている。
1990年に絶頂期のROGUEを解散し、ソロ活動や映画音楽、俳優業などを行ってきた奥野。しかし、音楽業界の仕事に行き詰まっていた彼は、2008年に故郷である群馬に拠点を移した。心機一転、派遣会社に登録しながら、音楽をつくる喜びを味わっていた奥野。健康的な生活とともに、新たな一歩を踏み出そうとしていた矢先の事故だった。工事現場での作業中に、7メートルの高さから落下し、気づけば病院のベッドの上。胸から下が動かない体になっていた。
本書に綴られたリハビリの日々は過酷そのものだ。
食事を摂るだけでも体力を使い果たす。少しでもストレッチを欠かすと、腕すらも動かすことができなくなってしまう。胸から下が動かない生活は、健康な人間には想像すらできないほどに苦しいものだろう。しかし、まるで手紙のような文体で、読者に語りかける奥野は明るい。苦しさの中にも常に希望を持ちながら、毎日を過ごしている。
だがもちろん、彼もその現実を受け入れるまでには葛藤があった。ギターも弾けず、愛犬の散歩にもいけない。日常生活はおろか、顔もかけず、目ヤニすらも自分で取ることはできない。「死にたい」と絶望しても、死ぬためには体を動かさなければならなかった……。
「『俺、死ぬことも出来ないんだな……』
涙が次から次へと溢れて、止まらなかった。
死ねないから、ただ生きている……」
そんな彼を支えたのは、医師から言われた「リハビリを続ければ、もう一度ステージに立てるようになります」という言葉だった。半身不随になると、腹式呼吸もすることができなくなってしまう。肺活量もそれまでの1/3以下にまで減少。自分でも信じられないくらいのか細い声しか出ない。プロのボーカリストとしての声が出せない体になってしまったのだ。
だが、奥野はあきらめなかった。肺活量が少ないのだからできる限り息を無駄にしない。腹式呼吸はできないが、車椅子のシートベルトでお腹を締め付けることで、その代わりとなることを発見。事故から2年後に歌った「ホワット・ア・ワンダフル・ワールド」の動画では、全身を使って、振り絞るように歌っている彼を見ることができる。それは、どんなボーカリストにも歌うことができない声だった。この奥野の姿を見て、桜井和寿は、ap bank fesへのオファーを即決した。(http://www.youtube.com/watch?v=6jo-mJPAS3A&hl=ja&gl=JP)
本書のタイトルでもあり、ROGUEの代表曲である「終わりのない歌」は、奥野が初めてカッコつけずに現実の厳しさや、それに負けそうな自分を描いた曲だった。現在、奥野の目標はROGUEを再結成し、もう一度「終わりのない歌」を歌うこと。まだ先になるであろうその日を夢見て、カッコ悪いその姿をさらしながら、奥野はリハビリに明け暮れている。
(文=萩原雄太[かもめマシーン])
●おくの・あつし
1963年、前橋市出身。82年、ROGUEを結成。85年、アルバム『ROGUE』でメジャーデビュー。バンド解散後はミュージシャン、俳優、映画音楽制作などに活動の場を広げている。2008年の不慮の事故により半身不随になるも、Twitterやブログなどを通じ、メッセージを発信し続けている。
オヤジ系漫画誌の一角「漫画サンデー」が廃刊決定 「看板雑誌も赤字には耐えられなかった……」

「漫画サンデー」(実業之日本社)
1月22日号
2012年12月、足かけ24年にわたって連載された新田たつお氏の『静かなるドン』がフィナーレを迎えたばかりの「漫画サンデー」(実業之日本社)が、2013年3月をめどに廃刊することが、明らかになった。
同誌は「漫画ゴラク」(日本文芸社)、「週刊漫画タイムス」(芳文社)と並ぶ、オヤジ系漫画誌の代表格。だが、出せば出すほど赤字がかさむ中で、経営陣は苦渋の決断を迫られたようだ。
「漫画サンデー」は1959年創刊。オヤジ系漫画誌の中でも、骨太な作品を多く掲載してきた。
過去の連載作品は、手塚治虫氏の『一輝まんだら』、水木しげるの『劇画ヒットラー』、杉浦日向子の『百日紅』、畑中純の『まんだら屋の良太』など尽きない。また、かつては、つげ義春が数多くの作品を発表した雑誌でもある。しかし、近年は売れ行きが芳しくはなかったようで、2012年6月からは発行ペースを週刊から月2回へ変更していた。
廃刊の理由は、利益があがらないことに尽きるという。
「よく知られている通り、漫画雑誌は赤字分を単行本で稼ぐもの。ところが、ほかの雑誌も同じ状況でしょうが、『漫画サンデー』でも単行本がまったく売れず、赤字がかさんでいました。それでも、会社の看板であることから発行は継続していましたが、いよいよ限界が来たんです」
と、編集部の関係者は語る。
さらに、漫画家の原稿料も赤字を増やす原因になってきたという。
「『漫画サンデー』では、原稿料を漫画家としてのキャリアに応じて支払うシステムが慣例でした。初めて執筆する漫画家さんでも、それまでのキャリアが長ければ原稿料は高くなるんです。原稿料は、安い方でも『週刊少年ジャンプ』の中堅クラスの2倍程度は支払っていました。単行本で稼ぐビジネスモデルが確立している頃なら、問題はなかったのでしょうが……」(同)
しかし、単行本が売れていないとはいえ、同誌が面白くないわけでは決してない。むしろ、歯ごたえのある作品が盛りだくさんで、ライバル誌の「漫画ゴラク」や「週刊漫画タイムス」とは違う独特の色合いの作品を支持する人は多い。同誌に連載されていた『監禁探偵』(原作:我孫子武丸・作画:西崎泰正)は、2013年初夏に実写映画の公開が決まっている人気作だ。
刊行が月2回になったことなど、不安要素はあったものの「まだまだ、元気な雑誌」と思われていただけに、廃刊の報は残念でならない。
読み捨てられる媒体のイメージが強いオヤジ系漫画誌だが、実のところ少年誌・青年誌とは異なる独特のテイストは見るべきものがある。その一角が崩れてしまうことをきっかけに、ジャンル自体が縮小してしまうことも危惧される。
なお、廃刊後も実業之日本社の漫画部門は継続するが、後継誌の予定はないという。
(取材・文=昼間たかし)
「売り上げ1位での大賞は珍しい!?」AKB48がV2を飾った「日本レコード大賞」選考基準の謎に迫る

「真夏のSounds good!」(キングレコード)
2012年の第54回目の日本レコード大賞は、大方の予測通り、AKB48「真夏のSounds good!」(キングレコード)が受賞、同グループがV2を達成した。
同曲は12年のオリコンチャートのシングル売り上げ年間1位も獲得しており、文句なしの受賞といえる。
近年のレコード大賞は、視聴率の低迷が続いていた。1977年には50%を超えた大みそかの国民的人気番組が、紅白歌合戦の開始時間が早まったことや出演を辞退する歌手・アーティストが増えたことなどの影響もあり、2000年代前半には視聴率が10%台前半まで低迷した。ちなみに、放送日を大みそかから12月30日に変更した06年以降は、15%前後まで持ち直している。
2011年の大賞受賞曲、AKB48「フライングゲット」(同)もやはり年間売り上げ1位の曲だったわけだが、それ以前の大賞受賞曲も、やはり売り上げは文句なしの感じだったのだろうか? まず、06年以降の受賞曲がどのぐらいの順位だったのかを振り返ってみる(※カッコ内はその年のオリコン年間チャートの順位)。
2010年 EXILE「I Wish For You」(23位)
2009年 EXILE「Someday」(14位)
2008年 EXILE「Ti Amo」(17位)
2007年 コブクロ「蕾」(3位)
2006年 氷川きよし「一剣」(76位)
はっきり「売れた!」といえそうなのはコブクロぐらいか。さらに、さかのぼると……
2005年 倖田來未「Butterfly」(85位)
2004年 Mr.Children「Sign」(2位)
2003年 浜崎あゆみ「No way to say」(32位)
2002年 浜崎あゆみ「Voyage」(9位)
2001年 浜崎あゆみ「Dearest」(17位)
なかなか年間1位が出てこないが、2000年のサザンオールスターズ「TSUNAMI」で、ようやく年間1位の曲の受賞となった。ある音楽業界関係者が言う。
「とはいっても、レコード大賞は売り上げだけで判断されるものではないですから、そこはあまり重視しなくてもいいのかもしれません。歌謡曲がもっと身近な存在だった昭和の時代の受賞曲も、そういうくくりだとピンク・レディーの『UFO』や寺尾聰の『ルビーの指環』など、年間売り上げ1位曲の受賞は意外に少ないですよ。確かに、『何年もノミネートされているから、そろそろ今年は?』なんていう予想があったりするのは、不思議な話かもしれませんよね。その年ヒットした歌手が揃わなくて、枠を埋めるような状況が続いたことで、誰が取るんだろうというワクワク感がなくなったことが、賞レース番組の人気の低下につながってしまったことは確かですね」
また、あるテレビ関係者は言う。
「テレ朝の『Mステスーパーライブ』、フジの『FNS歌謡祭』、日テレの『ベストアーティスト』など、賞と関係ない歌謡祭番組のほうがはるかに豪華、下手したら『紅白』よりも旬の顔ぶれが見られますからね。これらと比べると、レコ大は正直かなり弱い。まず出場OKな人ありきで顔ぶれが決まっていくところがありますから、どうしてもそうなってしまいますよね。『FNS』なんかももともとは賞レースの番組だったわけですし、各局でこういった番組がいくつもあって、誰が何冠だったとかも年末のお約束でしたが、時代の流れでなくなっていきました。現在も続く『日本有線大賞』や『日本作詞大賞』とともに『レコード大賞』も、お茶の間のJ-POP・歌謡曲ファンよりも、功労者を決める業界内の発表であるという意味合いが強い番組ですからね。だからなくならないというか、なくせないという面もあるのではないでしょうか」
今回の視聴率は16.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と、前年と比べて1.7ポイント上昇、さらに制定委員長の服部克久氏が発した「これが今の日本の歌謡界の現状」という意味深なコメントが物議を醸しているが、誰が大賞を取っても、番組の話題性はまだまだ保てそうではある。
紅白落選の小林幸子にバラエティ出演オファーが殺到中「決して損ではなかった!?」

幸子プロモーション公式ウェブサイトより
昨年4月に勃発した個人事務所の女性元社長解任騒動で、大バッシングを浴びた演歌歌手・小林幸子。騒動の影響は明らかで、一昨年まで33年連続で出場し、近年は豪華衣装が名物となっていた大みそかの『紅白歌合戦』に落選したが、12月28日に放送されたお笑いコンビ・爆笑問題と歌手の田原俊彦がMCを務める『爆報!THEフライデーVSサンデージャポン』(TBS系)に生出演した。
VTR収録したインタビューでは、豪華衣装について「紅白の巨大な衣装を、どんどんパフォーマンスを大きくしていくことが目標ではなく、いつ……やめるかという目標が、この10年ぐらいあった。自分の本音は、いつやめよう、いつやめようと」とポロリ。
生出演したスタジオでは、「飛んで、新しい年を、小林幸子の50周年を舞って行きたい」というコンセプトの黒いドレスにスパンコールをあしらい、右半分に真っ白な羽根を飾り付けた衣装で、自身が立ち上げたインディーズレーベルから第1弾として発売した新曲「茨の木」を熱唱。大みそかの過ごし方について、「海外に行きます。ものすごく楽しみ」とうれしそうに語ったが、もはや、すっかり騒動によるダメージは消えてしまったようだ。
「元社長サイドのバックには芸能界の大物がついているため、その大物が懇意のスポーツ紙に幸子のネガティブ情報を流しまくり、時には幸子が知人に送ったメールの内容まで掲載された。しかし、そのうち、業界内からも『あそこまで叩かなくても』と同情の声が上がり始め、いつしか幸子のバッシング報道も出なくなった。『茨の木』にしても、スポーツ紙などは発売初週に1,890枚しか売れなかったと報じたが、全国各地を回って小林が“手売り”した効果もあり、最終的には2万枚ほど売れた」(音楽関係者)
そして、年末から新年にかけて『爆報──』をはじめ、12月25日に放送された『ものまね グランプリ ザ・トーメント』(日本テレビ系)などに出演。今月11日にはNHKラジオの歌番組への生出演などが予定されているが、どうやら、紅白を落選してもトータルで考えると決して損はしていなかったようだ。
「紅白は、とにかくギャラが安いことで有名。29日と30日のリハーサル、大みそかの本番とほぼ丸々3日間拘束されて、小林クラスでも50万円程度しかもらえない。その翌年に紅白で披露した豪華衣装をひっさげてコンサートを行うというメリットはあるものの、小林が番組内で明かしたように豪華衣装をやめたがっていたので、昨年がちょうどいい転機になったのでは? 台湾観光親善大使を務める関係で、台湾で映画撮影も行っているというから、親日家が多い台湾進出も視野に入れているのでは」(スポーツ紙デスク)
芸能生活50年のベテランは、転んでもタダでは起きないということか。
SUPER☆GiRLS稼農楓の脱退は、すでに決定済み!?「体調不良の告白は伏線か……」

『稼農楓 CARDGRAVURECOLLECTION』
(東京ニュース通信社)
11人組アイドルグループ・SUPER☆GiRLS(以下スパガ)が5日、都内でイベントを行い、6月11日に初の日本武道館公演を行うことを発表した。
会場には約5,000人のファンが集まる中、音楽プロデュサー・小室哲哉プロデュースの新曲を熱唱し、リーダーの八坂沙織が「ついに、ついに、日本武道館に挑戦します」と宣言。この日、メンバーの稼農楓が体調不良のため不参加だったが、とてもファンの前に姿を出せるような状況ではなかったという。
「昨年11月、稼農の元彼が『週刊文春』(文芸春秋)で、スパガがレコ大の新人賞を受賞した2011年の大みそかに稼農の妊娠が発覚し、その後、中絶したことを暴露した。また、ジャニーズタレントと二股をかけていたウワサも浮上するなど、アイドルとしては致命的なスキャンダルが発覚。おまけに、新年早々発売された『実話ナックルズスペシャル』(ミリオン出版)では、“アイドルグループSのメンバーK・K”と名前は伏せられているものの、明らかに稼農と思われる女性が裸でベッドに横たわる写真が掲載された。おそらく、『文春』に暴露した元彼が持ち込んだと思われる」(週刊誌記者)
新年早々、プライベートの“ベッド写真”が流出することを知ってか知らずか、稼農は昨年12月29日にブログを更新。「そしてもう一つ。Xmasライブの次の日から体調を崩しております。でも大丈夫です。心配かけてごめんなさい」と体調回復後の復帰をにおわせるような前向きな内容をつづっているが、どうやら今後、ファンの前にも、武道館のステージにも立つことはなさそうだというのだ。
「『文春』の記事が出た直後に脱退することが決定しており、遅くとも、3月のライブツアーがスタートする前には発表されるだろう。脱退の理由はさすがに男性問題とは言えないので、体調不良を原因にするようで、昨年末の稼農のブログはその伏線だと思われる。スパガといえば、メンバーの1人がデビュー前に売れっ子風俗嬢だったことが一部で報じられたが、デビュー前だったのでセーフ。稼農の場合、デビュー後なので完全にアウトだった」(音楽関係者)
Xmasライブが、稼農にとってスパガとしてのラストステージになりそうだ。
妻や子に見せてはいけない!? 自分の性生活を振り返る“裏エンディングノート”

「週刊ポスト」1月18日号
企画賞
「ポスト版 エンディングノート」(「週刊ポスト」1月18日号)
イマイチで賞
「維新は『犯罪』のデパートだ!」(「週刊文春」1月3・10日号)
同
「選挙違反だけじゃない橋下徹ベイビーズの呆れた『学歴詐称』」(「週刊新潮」1月3日・10日号)
読んでみてもいいで賞
「『安倍晋三』総理『独立自尊! 私は経済を立て直す!』対談櫻井よしこ」(「週刊文春」1月3・10日号)
どっちつかずで賞
「全国民必読 2013年『ジェットコースター政権』の始まり、始まり」(「週刊現代」1月19日号)
どこがいいので賞
「壇密」(「週刊現代」&「週刊ポスト」)
綾瀬はるかが好きなので、何十年かぶりにNHKの大河ドラマ『八重の桜』を見た。綾瀬は冒頭に出て、銃をぶっ放しながら「ならぬものはならぬものです」というセリフを言うだけで、八重の少女時代へ戻ってしまうから、はるかファンとしてはいささか物足りないが、子役の少女がとてもいい。
子役と動物に役者は勝てないとよくいわれる。その通りで、ほかの俳優たちを圧倒している。第1回だからか、時代背景の説明が多く物語の展開が遅いのが気になるが、もう少し見てみるしかないだろう。
山本八重が戦ったのは戊辰戦争(1868~1869年)である。明治政府を樹立した薩摩・長州藩を中核とした新政府軍と旧幕府勢力が戦った日本の内戦で、八重がいたのは敗れた会津藩。いまでも会津人の薩摩・長州人への怨念は消えていないといわれている。
頑固者「会津っぽ」を主人公にした大河ドラマが、彼らが嫌悪する長州人の末裔・安倍晋三が総理になった直後に始まったのは、NHKの先見の明か、歴史の皮肉か。
会津藩には藩士の子弟を教育する組織「什(じゅう)」があった。そこには什の掟というものがあり、それを基に会津若松市が「あいづっこ宣言」を策定しているが、その最後にも「ならぬことはならぬものです」という一節がある。
ダメなものはダメだという意であるが、宣言の三には「虚言を言ふ事はなりませぬ」とある。
安倍総理が公約を果たさず、元の自民党のように公共事業を垂れ流し、財界ベッタリの「強者強靱化」政策を進めるなら、会津っぽたちは黙ってはいまい。
このドラマが終わる頃まで安倍政権が持ちこたえているかどうかも注目である。
さて、週刊誌は今年どんな仰天スクープでわれわれ読者を楽しませてくれるのだろう。年末年始号を見る限り、残念ながらこれはというスクープにお目にかからなかった。
そこで、スクープ賞とは別に特別賞を設けてみた。まずは現代とポストで競っている、今人気のセクシークイーン「壇密」のグラビアだが、私には彼女の魅力がわからない。
確かにいやらしい表情と体を持った女性であることは認めるが、ふるいつきたくなるほどの美人ではないし、なぜ騒いでいるのか理解不能だ。
女性の好みは人それぞれだから、壇密ファンをどうこういうつもりはないが、私は以前ポストのグラビアを飾っていた「謎の美女YURI」のほうがなんぼかいいな。Come back YURI!!
現代の「安倍バブル」の記事もようわからん記事だったな。
1部から6部まであって、1部は経済のプロ50人が「安倍バブル」をどう見ているかアンケートした特集だが、サブに「わずか半年で天井越え! とにかく上がる上がる」とあるように、株を買え! の連呼だ。
ポストも同様に「まだまだ上がるぞ 日経平均1万3千円で儲ける安倍銘柄スクリーニング36」をやっているが、現代のほうは「日経平均2万円へ」だから、ケタが違う。
だが表をザッと見てみると、多くのプロが1万2,000~3,000円で、円高予想も90円台がほとんどである。2万円まで上がるなどと予想しているのは森永卓郎だけで、円が110円まで下がると予想しているのも3人だけだ。
これを読んでいると、バブルの頃の現代を思い出す。株を買わないのはバカだと言わんばかりの誌面作りが毎号続いた。
週刊朝日の連載「案ずるよりフジマキに聞け」で藤巻健史はこう書いている。
「バブルの経験からして、景気と『間違いなく関係ある』のは不動産と株の価格である。あの狂乱経済と言われたバブルは、不動産と株の高騰によってもたらされたもので、消費者物価指数は低位安定していた。上昇率はせいぜい1~2%である」
だが、日銀の澄田智元総裁が後に言っているように、地価と株価が急騰しているのに金融引き締めが遅れたのは「認識が不十分だった」ためで、安倍総理の言っているインフレターゲットは、「景気対策として景気と関連性の薄い消費者物価指数を念頭に置くのは、『そのときの反省が生かされていない』と言わざるを得ない」と批判している。
その上、日銀は政府の言いなりだと国民や外国人に思われてしまったら、単なる紙幣印刷所に成り下がり、ハイパーインフレへの道を突き進むとも警告している。
テレビのワイドショーでは、暮れから年明けにデパートなどの売り上げが伸びたと浮かれているが、まだ給料が1円でも上がったわけでもないし、景気がいいという実感など、ほとんどの国民は持っていないはずである。
もう二度とメディアに踊らされて、ぬか喜びするのはよそう。多くがそう思っているはずである。
だが現代は「日経平均2万円は決して絵空事ではない」と、「乗り遅れるな!『2万円相場』主役はこの株だ」と煽る煽る。「優良企業がバーゲンセール」「プラチナは3月まで値が上がる」。なんと金融円滑化法、いわゆるモラトリアム法で何とか生き残っている中小の貸金業が相当数倒産すると予想されるので「ケネディクス」や「レーサム」などの不良債権処理、不動産の流動化ビジネス関連株がいいとまで言うのだ。
中小企業が倒産することを“期待”しているのか?
現代は、この「安倍バブル」の賞味期限は参議院選挙のある7月までで、選挙目当てで自民党は株高を続けるだろうという読みがある。このバブル、あっという間に破裂する可能性が高いと警告もしているのだが、先の記事に比べると扱いは小さい。
日中関係にも言及しているが、ここは省く。最後に付け足しのように「アベ『格差社会』で若者と老人は路頭に迷う」と、安倍政権では、金持ちはより金持ちに、貧乏人はもっと貧乏になると書いている。
生活保護の制限、年金受給開始年齢の引き上げ、物価は上昇するが所得は上がらない社会を明るいとは言わない。
安倍バブルの提灯持ちはテレビや新聞に任せて、週刊誌は安倍政権を監視し、チェックする役割を担わなくては、圧倒的多数の自公のなすがままになる。一過性かもしれない円安、株高に浮かれている場合ではないと思うのだが。
そういう意味でも新潮の安倍インタビューは、内容はたいしたことはないが「読んでみてもいいで賞」。櫻井のインタビューを受けたのは総理になる前だが、こう発言している。
「経済においては、我々は金融政策と財政政策、それに成長戦略の3本柱で危機を突破していきたいと考えております。先の自公政権時代は、円高は是正できましたが、デフレからの脱却はあと一歩のところで果たせなかった。この反省の上に立って、経済政策におけるパワー不足を補うため、次元の違う政策を打ち出していこうとしています。とりわけ金融政策については、伝統的な手法にとらわれず、インフレ・ターゲットを設けて、大胆な金融緩和を行うという目標を掲げました。いろんな批判があるかもしれませんが、ご存じの通り、2%という目標を示しただけで、実際に為替は動き、株価も上昇しましたね。(中略)
一方では、仮に株価が上がったって、一部の金持ちの利益にしかならないじゃないかと批判する方もいる。しかし、これは間違いです。なにしろ年金の運用の一部は、株式市場で行っているのですから。したがって、株価を上げていくということはとても大切なんです。たとえば、先に私が政権を担わせていただいた2006年から翌年にかけては、日経平均が約1万4000円から約1万8000円にまで上がりました。これによって、3兆円の運用益が出たんです。つまり、経済成長を続け、確実に株価を上げていけば、年金などの財政的な基盤も強化されていくわけで、非常に重要な点だと考えております。我々はこの経済政策で断固としてデフレから脱却するんだ、円高是正を進めるんだという強い国家意思をマーケットに示していきたい。(中略)
先の安倍政権時代には、金融の量的緩和のおかげもあり、名目GDPが513兆円に増え、税収も51兆円まで数兆円増加した。しかし、そんな中、2006年の前半に日銀は金融の量的緩和をやめてしまったんです。デフレ・ギャップが埋まったという判断からです。しかし、その後、デフレ・スパイラルに陥り、日本経済は閉塞状況から抜け出せなくなった。もしあの時にインフレ・ターゲットを導入していれば、まだ物価上昇率が足らなかったわけですから、量的緩和は続けられていました。そうすれば、GDPは名目が実質を逆転し、デフレ不況からも脱却できていたのではないかと悔やまれてなりません。(中略)
前回の総理在任中に靖国を参拝できなかった事は痛恨の極みだと申し上げました。やはりお国のために一生懸命働き、尊い命を失った英霊たちに国のトップが崇敬の念を表明するのは当然のことで、どの国のリーダーもそうしています。(中略)
我々は民主党政権と違い、『二番』ではなく、『世界一』を目指しますから。あらゆる分野で世界一になることによって、日本を復活させます」
参議院選まで見かけの景気はよくして、参議院でねじれを解消できれば、8月15日には中国がどう言おうと靖国公式参拝を強行し、自衛隊を国防軍と変え、集団的自衛権を認め、憲法改正する腹づもりであろうことが透けて見える。
選挙が終わって、未来の党ほどではないが、すっかり影が薄くなった維新の党だが、落選した者も当選した者も、脛に傷を持つ者が多いようだと、文春と新潮が書いている。
維新は、比例で復活当選した上西小百合議員や桜内文城議員らの運動員が公職選挙法違反容疑で逮捕されたが、文春はさらに、維新のプリンスといわれる初当選した井上英孝議員に「暴行」されたという女性の話を取り上げている。
井上議員は大学時代にラグビーをやっていたようだが、呑むと女性にきついことを言ったり、叩いたりする「ドS」の癖があるというのだ。
それは、彼が市会議員だった6年前に起きた。酔っぱらった席で女性にからみ、彼女の首を絞めて吊り下げたというのだ。真偽のほどは定かではないが、これが事実だったら、とんでもない爆弾を抱えた議員を維新は据えたことになる。
新潮は初当選した西岡新代議士の経歴に学歴詐称があると指摘している。
選挙公報には「明治大学公共政策大学院中退」とあるが、地元政界関係者に言わせると、彼は高校で中退した中卒だというのだ。
中卒で議員というのは立派なような気もするが、詐称はよくない。
本人いわく、2012年の4月から11月まで「明大大学院のガバナンス研究科」に通っていたというのだが、新潮調べでは、ここは25歳以上で3年以上の職務経験さえあれば面接だけで入学できる、カルチャー教室のようなものだという。それで大学院中退はないだろう。
維新が選挙前のように輝いていた時期なら関心を持たれたかもしれない記事だが、今となってはイマイチだ。
最後に、売り物記事がないときは企画で勝負。一見なんでもない「特別付録」のエンディングノートだが、後半の「裏エンディングノート」には笑ってしまった。
表のノートには、病気の告知について「病名も余命も告知してほしい」か、そのどちらもしてほしくないか。延命治療はどうするのか、最後を迎える場所はどこがいいか。臓器提供や献体はどうするのか。
葬儀のときの形式や戒名、葬儀のときに流してほしい音楽、墓について。預貯金や保険、不動産、有価証券。大切な人へ残したいメッセージなどがある。
ガンなどのように、いくらか最後を迎えるまでに時間があればいいが、突然死の場合、後に残された者のことを思って、こうしたものを書いておく必要はあるだろう。私もそろそろ書いておこうと思っている。
だが、裏ノートはどう書こうかとしばし考え込んだ。表紙には「ここからは妻や子に見せてはいけない!」と書いてある。
記入してすぐ焼却するもよし、信頼できる人に託すもよし、日記に挟み込んでおくのもよしとある。
では、なぜこういうものを書くのだろう? 「体が健康なうちに、自分自身をより深く、見つめ直す」ためだという。
まず開くと、「春の歩み―私の女性遍歴」とある。童貞消失が何歳で、相手は誰で、場所はどこか。これは今でもハッキリ覚えているから書けるな。
思い出のsex欄には20人まで書き込める。名前、期間。思い出sexとあるのは、何をどう書けばいいのだろう。
次に、1番好きだった女、1番sexがよかった女、生涯で1番思い出に残っているsex、変態告白、あぶない思い出とある。
その次が興味深い。「墓場に持っていく話」とあり、隠し財産、隠し負債、犯罪、処分してほしいものリスト、妻子に内緒で自分のことを伝えてほしい人リスト、最後に言い残しておくことと続く。
最後のページに「この裏ノートを保管してほしい人の名」とあるが、これが一番難しい。
このほかにも、自分の人生の来し方を見つめるためにしておかなくてはいけないことは多くあるはずだ。年の始めに、そうしたことをゆっくり考えてみるのもいいかもしれない。この企画、天晴れ!
(文=元木昌彦)

撮影/佃太平
1945年11月生まれ。早稲田大学商学部卒業後、講談社入社。90年より「FRIDAY」編集長、92年から97年まで「週刊現代」編集長。99年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長を経て、06年講談社退社。07年2月から08年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(2006年8月28日創刊)で、編集長、代表取締役社長を務める。現「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催、編集プロデュースの他に、上智大学、法政大学、大正大学、明治学院大学などで教鞭を執る。