
『革命の季節 パレスチナの戦場から』
(幻冬舎)
いわずと知れた元・日本赤軍の指導者・重信房子の新著『革命の季節 パレスチナの戦場から』(幻冬舎)が発売された。
本書は、各誌に掲載された文章を中心に加筆・再構成した回想録。そこで描かれるのは冒険小説さながらの事件と、驚くべきエエカゲンさだ。
物語は、学生運動から共産主義者同盟赤軍派に参加し国際部へと進んだ重信が、パレスチナの解放勢力による医師・看護師・技術者などのボランティアの募集を知り、国際根拠地を求めて旅立つところから始まる。
重信が日本を脱出したのは1971年。まだ海外旅行は夢のような存在だった頃のこと。ネットで格安海外航空券を入手できる現代とは違い、海外旅行=日本交通公社(現・JTB)が、ほぼ独占している事業だった。
公安警察にバレることなく秘密裏に出国しようにも、正規の手段しかない。意を決した重信が訪れたのは、新宿の日本交通公社の窓口! 世間的には「テロリスト」のレッテルを貼られることの多い彼女が、窓口で航空券を買っていたとは、けっこうシュールな光景だ。
この窓口でのやりとりも感動的だ。天が味方したのか、窓口の担当者が大学の後輩だったのだ。その協力によって、重信は羽田空港からパレスチナへと旅立っていった。旅立つ当日、羽田空港ビルの向かいにあった東急ホテルでコーヒーを飲みながら、遠山美枝子に「ふう、あなたが先に死ぬんだね……」と、別れの言葉を告げられたと、重信は回想する。
その後の連合赤軍事件のいきさつを知っていれば、このシーンは重い。
さて、国境を突破して飛翔した重信だが、その任務や心意気とは裏腹に、やっぱり情熱ばかりが先立ったゆえのテキトーさが満ちあふれている。公安警察の目をくらませるための奥平剛士との偽装結婚も、渡航前に早くもバレバレ。ベイルートでは時事通信社の特派員から「いやー、新聞にあなたたちのことが出ているんです」と取材を申し込まれる。肝心のPFLP(パレスチナ解放人民戦線)とのコンタクトも、ベイルートでPLO(パレスチナ解放機構)の事務所に行って「どこですか?」と尋ねるというありさま。まさに、珍道中である。
重信とは以前、東京拘置所で対面したことがある。その時の短い会話で「あの頃は若かったから」という言葉が耳に残った。本書でも同様のことが記されている。だが、その思想を支持するにせよ、しないにせよ、多くの人が重信にシンパシーを感じているのは、若い情熱だけで走り切ったゆえである。本書の冒頭には、幻冬舎社長の見城徹が文章を寄せているが、同年代の彼は「彼らに対する僕の後ろめたさはこの世界の中で自分が世俗的にのし上がるパラドックスの強烈なモチベーションとなった」と記している。
狭い島国の枠組みをヒョイと乗り越えて、世界を股にかけて戦い抜いた重信や日本赤軍のメンバーの壮大さを真似するのは難しい。だからこそ、彼らに憧れた者は、自分の根拠地を築き「革命」することを志す。その面で、彼らの活動は社会を確実に変えてきたといえる。
重信も登場する映画『赤軍‐PFLP 世界戦争宣言』の中に「武装闘争はスタンバイすることである」の一文が登場する。武装闘争だけではない。自分の目指すべき「革命」に、メシを食べているときにも、寝ている時にも、常にスタンバイしていることこそが、重要なのだ。そして、重信たちがスタンバイし続けることができたのは、本書の行間からも伝わってくる情熱ゆえである。
「社会を変える」のは、一時の高揚感や解放感に酔うことではなく、何かを掴もうとする情熱であることを本書は教えてくれる。選挙やデモで世の中が変わるという流行のスタイルに疑問を持っている人にとっては、座右の書になることを確約できる名著である。本書は、人生をいかに生きるか、重信を通して自身と対話するための本である。
(文=昼間たかし)
投稿者「kitamura」のアーカイブ
みんなの党・渡辺喜美の愛人は、あの民放女性記者? “選挙中”極秘離婚の真相に迫る!

「週刊文春」1月24日号 中吊り広告
グランプリ
「AKB大島優子 封印された『児童ポルノ』の過去」(「週刊文春」1月24日号)
佳作1
「渡辺喜美は選挙中に極秘離婚していた」(「週刊文春」1月24日号)
佳作2
「渡辺えりに“飼育”された27歳年下のイケメン俳優」(「週刊文春」1月24日号)
今週は文春が独占したが、他誌に見るべききものがなかっただけである。
週刊新潮は「男の顔は履歴書 女の顔は請求書」というワイドをぶっ通しでやっているが、話が細切れで読みごたえがない。
現代は相変わらず「安倍バブル 株も土地もこんなに上がるぞ!」と、はしゃいでいる。政権交代という4文字だけで民主党政権ができたばかりの頃、これで世の中があっという間にいい方向に変わると各週刊誌がはしゃいでいたのを思い出すね。
ニューズウイーク日本版(1月22日号)の「日本経済を救う? アベノミクス」でダニエル・グロス記者が「日本株『根拠なき熱狂』の根拠」で書いているように、今の株高、円安は理屈の通らない出来事なのだ。
週刊ポストも「利益を最大化するための安倍バブルの『売り時』」という特集をやっているが、現代ほどは浮かれていない。読み比べてみよう。まずは現代から。
「失われた20年と呼ばれる、長く続いたデフレ不況の間に、日本人が失った最も大きなものは『自信と誇り』だろう。
かつてジャパン・アズ・ナンバーワンと称された製造業が韓国や中国勢にボロボロにやられ、汗水流して働いてきたサラリーマンが会社からあっけなくリストラされる様を見て、多くの国民が気力を失った。
しかし、今、潮目は完全に変わった。
昨年末に政権交代で誕生した安倍政権が矢継ぎ早の経済政策を打ち出すと、つい先日まで8000円台に低迷していた株価が一気に1万円を突破、自動車・電機といった日本経済を牽引してきた製造業が息を吹き返し“反転攻勢”に打って出始めた。分厚く空を覆っていた閉塞感が消え、明るい光が日本経済全体に差してきたのだ。
慶応大学経済学部教授の塩澤修平氏が言う。
『ここへきて日本人が誇りと自信を取り戻し始めています。今回の政権交代でこうした心理的な側面が経済を好転させるのにいかに重要な意味を持つのか、改めて示された形です。様々な新しい経済政策が表明される度に、人々が期待感を膨らませている。さらに今後、人々の期待感が安心感に変わっていけば、それがいっそう経済の好転を後押ししていくでしょう』
『大幅な金融緩和をすればハイパーインフレの懸念が出てくる』などと、したり顔で説き始めている。それはまっとうな経済理論としては『正論』かもしれないが、そんな批判をいくら並べても経済がひとつも良くならないことを、日本人はこの20年で嫌と言うほど味わってきたのではないか。
早稲田大学政治経済学術院教授の若田部昌澄氏もこう言う。
『1930年代初頭の昭和恐慌から日本が脱却する過程で、大手メディアなどが唱えていた主流派の経済政策は不況を深化させるばかりだった。当時も政局が動き、新内閣が誕生して“奇策”といわれていた政策に舵を切ったことで初めて、デフレ不況から脱することができたのです。
いま日本経済は株価の上昇が人々の期待感を高め、これが投資行動を変え、さらに株高を演出している。今後、安倍首相自身が言う「インフレ目標2%を断固たる決意で確実に実行できる人」を日銀総裁に選ぶことができれば、期待感はさらに膨らみ、株高・円安がさらに加速、消費や生産、雇用の増加が始まるでしょう。そうなれば日本経済は10年以上に及んだデフレから脱却することができるのです』」
ポストはこうだ。
「安倍政権の新政策効果ではなく、突如出現したチャンスに乗り遅れたくないという人々の心理が、今の株高の真相ではないか。
そう分析し、アペノミクスを真っ向から否定するのは、同志社大学大学院ビジネス研究科教授の浜矩子氏だ。
『アベノミクスは、期待感を煽っているだけで、実際の景気回復には直結しないで終わると見ます。日本は、10年このかた、金融緩和をこれだけ繰り返しても、何らプラス効果は出ていません。それなのに、規模だけやたら大きくすればプラス効果が生じると考えているのは時代錯誤です。
安倍首相のアナウンスに踊って、今がチャンスだから株を買おうとか、リアクションが出ているだけ。雇用が増える、賃金が上がる、生活が楽になるといった本当の効果は望めません』
それどころか、円安誘導のゴリ押しを続ければ、企業の輸入コスト、ひいては生産コストが上がる。にもかかわらず激しい価格競争を続けようとすれば、輸入コストの上昇分は給料を抑えることで調整せざるを得なくなるという。
『さらにいえば、今の株高.円安で庶民は本当に儲けることができるのでしょうか。投資資金のない非正規雇用者などにはまったく関係のない話でしょう。それでも、安倍政権は7月の参院選までは、必死に株高・円安策を打ち続け、投資家もそう読んでいるため、そこまでは上昇相場は続きそうです。
そしてその時点で潤沢な投資資金を持つ海外投機筋や日本の富裕層が売り逃げて儲かるだけの結果になる可能性が高い。投資資金を持たない人々はインフレなのに給料が下がるという最悪の状況に追い込まれることさえ考えられます』
様々に評価が分かれる安倍バブル。その真贋を見極めることこそ、上昇相場の「売り時」を見抜く秘訣のようだ」
私には、浜教授の言うことのほうが正論だと思うのだが。
読み比べではなく見比べになるが、いまや“セクシーグラビア・アイドルナンバー1”といわれる壇蜜のグラビアを現代がやっていて、ポストは昨年人気を集めたのに突然消息不明になってしまった「YURI」の未公開カットを「音信不通」(タイトル付けがなかなかセンスがいい!)として特集している。
私の好みもあるのだろうが、「YURI」のほうが断然いい。品があってセクシー。ぜひ見比べていただきたい。
ポストにはこんな記事が載っている。
「広島県南西部に位置する人口25万人の静かな港町・呉市。温暖な気候に恵まれ、漁港に近いこともあって、エサを求める野良猫と住民が優しく触れ合う町に、今はピリピリとした緊張感が張りつめている」というのだ。それは、
「昨年10月22日午後4時頃、呉市役所に近い和庄公園を散歩していたお年寄りが、公園のど真ん中に何かが放置されていることに気づいた。近寄ってみるとネコの死骸であることがわかったが、それは明らかに異常な姿だった。
『頭と前足のみ、つまり上半身だけの死骸でした。公園の隅には、そのネコのものと思われる後ろ足があった。しかもこの公園ではその3日後にも、鋭利な刃物で切断されたネコの頭と内臓だけが放置されているのが見つかっている』(県警関係者)
(中略)実は呉市では、昨年に入ってから猟奇的なネコの虐殺事件が相次いでいる。昨年3月、西惣付町で上半身だけの死骸が見つかったのが発端。その後も8月に1件、10月6件、11月2件、12月4件と続き、今年に人っても、1月8月に農家の畑で頭部だけの死骸が見つかるなど、計15件発生している。
呉署では、器物損壊と動物愛護法違反の疑いで捜査を始めた。
『いずれも鋭利な刃物で惨殺され、骨や内臓を抜き取ったり、胴体や頭部を切断するなど残虐な方法で殺されている。発見場所に血痕はなく、別の場所で殺されて現場に遺棄されたようです。公園や路上などわざと人目に付きやすい場所に置いているなど共通点が多く、同一犯の可能性が高いと考えています』(捜査幹部)」
動物虐待と凶悪事件は関連するといわれているようだから、心配である。
週刊朝日は、安倍総理とネトウヨ(ネット右翼)との強すぎる蜜月に対して「訣別せよ」と保守の論客たちが直言している。
ゴーマニズム宣言の小林よしのりは「もうネトウヨに媚びを売る必要はない」として、こう話している。
「安倍は野党時代に自分を癒やしてくれたネトウヨにもたれかかっているわけだ。一方、ネトウヨ側も『安倍に頼られている』ということで、自分に価値を見いだし、安倍にもたれかかっている。この両者の関係は、中国で起きた文化大革命の際の、毛沢東と『紅衛兵』の関係と似ていると思う。(中略)
だからこそ安倍は選挙前、『尖閣諸島に公務員を常駐させる』とか、『「竹島の日」式典を開催する』とか、あれだけ威勢のいい発言をしてネトウヨに媚びを売っていたが、首相になってからは、タカ派的な発言を控え、現実路線をとるようになった。(中略)
じゃあ仮に自民党が参院選挙に大勝したらどうなるか。(中略)恐らく何もできない。尖閣に公務員なんて無理だし、河野談話だって日米同盟を考えたら絶対に否定できない。靖国参拝は必ずどこかでやると思うけどね。となると、ネトウヨたちの不満は募るばかり。もしかしたら、自民党本部にデモをかけるかもしれない」
小林は安倍がダメなら、ネトウヨたちは橋下へ行くのではないかと読んでいる。ネトウヨの深情けほど怖いものはないということか。
まずは佳作2から。女優としても評価が高く、劇団を主宰し、時事問題にも積極的に発言する渡辺えり(58)のスキャンダルである。
彼女、渡辺えり子だったのを07年に改名したそうだ。97年に映画『Shall We ダンス?』で日本アカデミー賞最優秀助演女優賞を受賞し、今春からはNHKの朝ドラ『あまちゃん』にも出演が決まっている。
日本を代表する女優は、自分が主催する『劇団3○○(さんじゅうまる)』に所属する13歳年下の俳優・土屋良太と96年に結婚している。
どうやら、年下の男をかわいがるタイプのようだ。
その夫との仲も最近はうまくいっていないようだが、同じ劇団の若い男を長年愛人にしていたというのだ。
元劇団員が絶対匿名を条件にこう打ち明けているが、よほどこのオバサンが恐いのだろう。
「えり子さんは、Yくん(本文では実名=筆者注)という若い劇団員とずっと特別な関係にありました。Yくんを自分が買ったマンションに住まわせたり、他に引っ越すとその家賃を払って上げたり。運転手などの名目で給料を与えたりもしていました。他の劇団員でえり子さんの運転や荷物持ちをしたからといって、給料をもらった人はいません」
これでは、夫婦仲が悪くなるのは仕方あるまい。
名指しされた若手俳優は渡辺の27歳年下でほぼ無名だというが、11年に再演された『ゲゲゲのげ』では主役級の役を与えられた。
渡辺は自著で、高校の授業の作文にこう書いたと明かしている。
「上京したら美少年を押し入れの中に閉じこめて同棲し、炊事洗濯を皆やってもらって仕事に励みたい」
夢を実現させたということだろうか。
愛人といわれる俳優も、渡辺の夫は劇団の大先輩だし、ほかの劇団員から疑惑の目で見られることで精神的にバランスを崩したり、劇団を辞めようとして渡辺に止められたこともあったという。
Yの友人が彼のこんな言葉を聞いている。
「オレは籠の中の鳥だ」「(渡辺の)おもちゃだ」
しかし、11年に2人の関係に変化が生じた。Yに舞台で共演した若手女優の恋人ができたのだ。
「最終的には渋々2人の交際を認めたそうですが」(元劇団員)
Yは劇団を去り、渡辺も気力がなくなり劇団は昨年解散したという。
渡辺は文春の取材に対して、若手俳優との関係を否定し、ニュースキャスターをやっているから、彼女を番組から降ろしたい人間言いふらしているのではと、記者に話したそうだ。
まあ、昔の大女優には男を喰ってのし上がっていったのがいっぱいいたのだから、今回のスキャンダルは渡辺えりが大女優への道を確実に上っているということの証なのかもしれない。
佳作の2も文春。みんなの党・渡辺喜美代表のスキャンダル(?)。昨年暮れ、総選挙の公示された翌日に、まゆみ夫人と離婚していたというのだ。
夫人は結婚前は銀座の有名クラブのホステスをしていたそうで、渡辺の父・美智雄がなかなか結婚を許さなかったため、子どもまで作って既成事実を認めさせて結婚したという。
なかなか情熱的な2人だったが、みんなの党結成あたりから夫婦関係に変化が出てきた。もともと結党を迫ったのは妻のほうだったが、党運営にまで口を出すようになって、党本部の中でも夫婦喧嘩をするようになっていったという。
それから渡辺代表は自宅に帰ることが少なくなり、現在では、大半はホテル暮らしのようだ。
長きにわたって別居を続けてきたのに離婚を決意したのは、亭主の女性関係にあるのではないかと文春は書いている。
最近のTwitterでの夫人の発言に、その影が見えるというのだ。
ある政治部記者は、渡辺代表と特に親しいといわれるのは民放の女性記者ではないかと言っている。
この女性記者、昨年8月30日に「大誤報」を流し、ちょっとした騒動を起こしたそうである。みんなの党関係者がこう語る。
「その内容というのが、8月下旬、大阪市内のホテルで渡辺代表が橋下徹大阪市長や松井一郎大阪府知事と極秘会談した際の出席者の発言内容をスクープしたもの。昼のニュースでみずから国会前から中継でリポートし、橋下市長がこの会談の席で『自ら国政に進出する』『市長を辞職する時のセリフも考えた』と述べたなどというものだった。
『当時は橋下市長が衆議院選挙に立候補するかどうかが大きな関心を集めていましたから、マスコミ各社は慌ててウラ取りに動いたのですが、橋下市長は完全否定でした。ただ、そのときに各社の番記者の誰もが、この女性記者は渡辺代表からリークしてもらったんじゃないかと疑っていました』(中略)
奥さんもきっと同じ疑いをもったのではないかと思います」(文春)
夫人のTwitterでの書き込みには、このほかにも渡辺代表のことを指しているこんな言葉がある。
<教訓を得ないバカの一つ覚えみたいな繰り返しをするリーダーは即刻変えろ!経営能力のない失態を犯す経営者は直ぐ首!民間では当たり前!!!!!>
さて、渡辺代表はなんと答えるのか。
「──渡辺代表が昨年12月5日付でまゆみ氏と離婚したのは事実か。
<以前、夫婦喧嘩をした際に署名し妻に預けていたものを、選挙中に妻が勝手に提出したものです。現在は、妻の誤解を解いて元の状態に戻すべく協議中であり、決着がついておりません>
──離婚前から渡辺代表はご自宅には戻らず都内のホテルで生活していたというのは事実か。
<冷静に話し合いが進められるようにするため、距離をおいておりますが、連絡はとっております。夫婦喧嘩の際にこのような対応をすることは以前にもあったことです>」
確かに、国を治めるより女房を操縦するほうが難しいことはわかるが、これではリーダーの資格が問われても致し方あるまい。
今週のグランプリも、やはり文春の記事。
1月11日に講談社発行の漫画誌ヤングマガジンが急遽回収されることが発表された。
グラビアを飾ったAKB48のメンバー河西智美(21)の写真が不適切だとの指摘が出たためである。このグラビアは河西の写真集発売のためのパブだったが、「上半身裸の河西の背後から白人の男児が豊満な胸を手のひらで隠している。いわゆる“手ブラ”の状態である。河西自身はすでに成人しているものの、男児の存在が焦点となった」(文春)のだ。
講談社広報室はこう答えている。
「十二日発売予定だったヤングマガジンは、前日には全国の書店に配本を終えておりました。十一日に社内で見本誌が出回り、社会通念上不適当ではないかと問題になり、発売延期と回収を決めました。発覚が遅れた原因は、件のショットが社内でも隠し玉のように秘匿されていたためです」(文春)
児童ポルノをめぐる法制度に詳しい、甲南大学法科大学院の園田寿教授がこう解説している。
『あの写真は、間違いなく「二号ポルノ」とされる児童ポルノに該当します。児童ポルノ法には「児童が他人の性器等を触る行為」に関する規定があり、「性器等」には乳首も含まれます。児童の身体そのものを対象にしていなくても、そもそも子どもを性的表現の手段、道具として使うことが認められていません。
今回、講談社は発売を延期したために強制捜査されるような事態は考えにくいですが、児童ポルノ法には提供罪だけではなく、製造を罰する規定も設けられている。理論的には、構成要件を満たしています』
なお、『一号ポルノ』とは性行為やその類似行為、『三号ポルノ』とは衣服の一部または全部を着けない児童の写真・映像等を指す」(文春)
警視庁少年育成課は講談社の広報担当者から事情を聞き、写真が児童ポルノに当たるかどうかを調べているそうだ。
だがこの騒動、AKB48の名前を広く知らしめた大島優子にも飛び火したのである。
「『現在、AKBの頂点に立つ大島優子は、子役として芸能活動を行っていました。同時に“ジュニアアイドル”としての顔も持っていたのです』(AKBファン)
今回、小誌取材斑はAKB加入前の大島が出演したDVDを入手した。ジュニアアイドルとは聞き慣れない名称だが、好事家をタ―ゲットとした小中学生の少女たちのことを指す。
帯に、ファーストイメージビデオと書かれた『Growing up!』(心交社)には、当時12歳だった大島が登場する。
冒頭、白い砂浜と青い海をバックに少女が現れる。ロケ地は宮古島である。
『好きなことは寝ること。いっぱい寝てんだけどぜんぜん大きくならなくて困ってるんだ』と自己紹介する大島。そして、わずか四十五分間でビキニ、セーラー服、スクール水着、ブルマとまるで着せ替え人形のように目まぐるしく服装が変わる。
ビキニ姿で海岸の貝殻を拾うシーンでは、前屈みになったところをローアングルのカメラがなめるように胸元を狙う。体操服とブルマに着替えてからは、ロープを股にはさんで無邪気に笑っている」(文春)
業界関係者が、イメージビデオ制作現場の内幕を明かしている。
「裸も性行為もありませんが、実際には書店のエロコーナーに陳列されていることからもわかる通り、大人の性欲を満たすために作っています。白い水着の上にまとったセーラー服を脱がせる。白い水着は、明らかに下着を連想させているわけです」(文春)
こうした撮影は普通に行われていたと元AKB48のメンバーの一人は語っている。
「初期のAKBに加入した際、グラビア撮影などについて特に説明はありませんでした。水着も下着もなし崩し的にやっていたという感じ。篠山紀信さんや蜷川(実花=筆者注)さんみたいに有名な方が撮るときは『芸術だ』って説明されますし、『この人なら脱いでも仕方ないか』って思ってしまう。そうやってエロの対象として見られることに馴れていくのでは」
日本一厳しい児童ポルノ規制条例を作った京都府だったら、大島のイメージビデオを所持していただけで条例違反になりかねない。皆の衆、用心めされよ。
(文=元木昌彦)
●もとき・まさひこ1945年11月生まれ。早稲田大学商学部卒業後、講談社入社。90年より「FRIDAY」編集長、92年から97年まで「週刊現代」編集長。99年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長を経て、06年講談社退社。07年2月から08年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(2006年8月28日創刊)で、編集長、代表取締役社長を務める。現「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催、編集プロデュースの他に、上智大学、法政大学、大正大学、明治学院大学などで教鞭を執る。
マイクロソフト製セキュリティソフトに問題あり? 「Microsoft Security Essentials」がウィルステストに不合格

日本マイクロソフト
ドイツのセキュリティ研究所「AV-Test」は毎年、セキュリティソフトのテストを行っている。このテストでマイクロソフトのセキュリティソフト「Security Essentials」が認定を取得できなかったのだ。
「Security Essentials」はWindows XP/Vista/7向けに無料で公開されているセキュリティソフトで、ウィルスやマルウェアを検出・除去するためのツール。Windows 8には標準機能としてWindows Defenderに組み込まれている。それまでは、有料のセキュリティソフトを購入するのが当たり前だったのだが、Windowsを開発しているメーカーが無料で公開したため、人気を集めていた。
「AV-Test」は一般的なマルウェアの検出に加え、ここ2~3カ月で見つかったマルウェアの検出率やゼロデイアタックの防御率などもテストしている。ゼロデイアタックとはOSやアプリケーションの脆弱性を突き、対策がなされる前に攻撃する手法のこと。「Security Essentials」はゼロデイアタックの防御率が64%、最近のマルウェアの検出率は90%にとどまった。ライバルの平均値はそれぞれ89%、97%となっている。
この結果に対し、マイクロソフトマルウェアプロテクションセンターのプログラムマネージャであるジョー・ブラックバードはネットで反論。検出できなかったマルウェアのサンプルのうち、94%は顧客のPCに影響を与えなかったという。マイクロソフトは、それまでのプロダクツを使っていた20万のユーザーのフィードバックを分析し、優先してブロックする機能を与えている。要は、ほとんどの場合、大丈夫ですと言っているのだ。しかし、0.0033%は被害を受けることも明らかにしている。100万人につき33人とはいえ、膨大な人たちが使っているセキュリティソフトなので不安であることは確かだ。マイクロソフトは、反論はしたものの、改良することも明言している。次のテストは「AV-Test」の認定を取得できることだろう。
万全を期すなら、それまでは他のセキュリティソリューションを導入した方が安心できる。シマンテックやトレンドマイクロなどの製品は認定を取得している。どうしても無料で使いたいなら、「Avast: Free AntiVirus 7.0」や「AVG: Anti-Virus Free Edition 2012 & 2013」を利用しよう。
(文=柳谷智宣)
宮根誠司の性格が悪すぎる!? 嫌み連発でスタッフから「売れてテングになったのか」の声

『情報ライブ ミヤネ屋』公式サイトより
昨年末の選挙特番も仕切るなど、売れっ子司会者の宮根誠司アナウンサーに現場スタッフから不満が噴出している。関西のローカル司会者だった宮根アナは、ここ数年で知名度が全国区に。平日昼の情報番組『情報ライブ ミヤネ屋』(読売テレビ系)は、同時間帯トップの視聴率を誇り、毎週日曜夜はフジテレビ系で『Mr.サンデー』を受け持っている。
急速に力をつけた背景には、もちろん関西人特有の話術やユーモアがあるのだろうが、後ろ盾に“芸能界のドン”が控えていることも大きい。
「とにかく“ドン”は宮根をかわいがっている。厳密にいえば“ドン”の所属事務所ではないが、“ドン”の名刺の裏には宮根の名前も記されている。宮根はゴキゲン取りがうまく、よく一緒にゴルフに行っていますよ」(芸能プロ関係者)
だが、“ドン”のご威光があるのをいいことに、このところ宮根の態度が横柄だという。
「活動の拠点は東京ですが、読売テレビ制作の『ミヤネ屋』出演のために、宮根さんは東京と大阪を行ったり来たりしている。それがストレスなのか、『ミヤネ屋』のスタッフに『なんで毎日大阪に行かなあかんねや』『面倒くさいから、打ち合わせはチャチャっとな!』と嫌みを言うことが増えたそうです。スタッフの間では『売れてテングになった』と悪評が噴き出していますよ」(テレビ関係者)
つい先日も『ミヤネ屋』でADが手をくるくる回して「巻きで(時間を短縮して)」とサインを送っていたことに、難クセ。生放送中にもかかわらず「それ何なん! おかしいんちゃうか!」と不快感をあらわに言い放ったばかりか、年齢不詳ながら頭頂部が少し寂しい男性ADの元に歩み寄り「あんた今年で何歳になるん?」とつるし上げた。
「その男性はいわば若ハゲ。それをわかっていて年齢を聞くんですから、性格悪すぎですよ。これにはゲストコメンテーターの女性もドン引き。笑いながらも『もうやめてあげて』と制止するほどでした」(同)
こうした“裏方さん”への配慮不足は、すぐさま自分に跳ね返ってくるのが芸能界。宮根の天下も、そう長くないかもしれない。
「児童ポルノ扱いしたら訴える!」AKB48河西智美の“手ブラ写真”をめぐり、マスコミに圧力……!

撮影=後藤秀二
「なんでここまで言われなきゃならないのか……」
そうグチるのは、あるスポーツ紙デスクだ。AKB48の河西智美のソロ写真集『とものこと、好き?』(講談社)の“手ブラ写真”が問題となった件で、AKB48の運営サイドがマスコミに圧力をかけていたことがわかった。
問題の写真は、河西の上半身裸の胸を、少年が手で覆い隠したもの。写真集告知用の“表紙画像”としてスポーツ紙などにも掲載されたが、後にこれが児童買春・ポルノ禁止法違反容疑に抵触する可能性が出てきたことから大騒ぎとなった。
出版元の講談社は「社会通念上、不適切な表現があった」として、写真集表紙の差し替えを決定。事前告知として問題の写真が掲載されていた1月12日発売の「週刊ヤングマガジン」の回収も行っている。
マスコミも、この問題を大きく報道。日刊スポーツは「児童ポルノ」という言葉を用い、法令違反の可能性を指摘したが、これにAKB48の運営サイドが激怒。関係者を通じて、マスコミ各社に「この問題を取り上げるのはいいが、児童ポルノという言葉は使わないように。使ったら、訴訟対象になります」とクギを刺した。
数年前からAKB48はスキャンダル対策として“法務部強化”を行っている。
「潤沢な資金で、敏腕弁護士を何人も雇っている。ここぞの時は“訴訟”の二文字を用いて、マスコミに圧力をかける。今回もまさにそう」とは別のスポーツ紙デスクだ。
この強硬姿勢にマスコミもトーンダウン。ワイドショー関係者は「情けない話ですが、芸能界は依然としてAKB48の1人勝ち状態。テレビも新聞も、AKB48相手には強く出ることができないんです」とこぼす。
その後、警視庁少年育成課が児童買春・ポルノ禁止法違反容疑で講談社幹部を事情聴取していたことが判明し、マスコミも「事件性アリ」と強気に出るようになったが、それがなければ今回の件もとっくに“潰されていた”だろう。AKB48の影響力は今年も健在のようだ。
「吉本も想定外だった!?」極楽・加藤、ロンブー淳の相次ぐ“山本復帰コール”の裏側

『極楽とんぼのテレビ不適合者 上巻』
(ポニーキャニオン)
極楽とんぼの加藤浩次が、4日放送のTBSラジオの新番組『加藤浩次の金曜Wanted!』(金曜午後8時)の中で、かつてコンビを組み、現在は芸能活動を休止している相方・山本圭一の年内復帰を望む発言をした。
山本は2006年7月、淫行騒動を起こして吉本興業を解雇、表舞台から姿を消している。
加藤は番組内で、かつて山本と共に長期間ラジオ番組をしていたことを話題にしつつ「山本さんがいなくなってからもう6年半」とし、「山本をそろそろ許してやってほしいという気持ちもある」とコメント。続けて「(同番組を)やっている(約3カ月間の)うちは無理だけど、年内に(芸能界に)戻れりゃいいじゃん、と思ってるけどね」と語った。
これに追随したのが、ロンドンブーツ1号2号の田村淳だ。加藤が山本にラブコールを送ったことがニュースになると、すかさず自身のTwitterで以下のようにつぶやいた。
「Yahooニュース見ましたか?極楽とんぼの加藤さんが、相方山本さんの復帰を今年中に望んでると… 僕も同じ様に山本さんの芸能界復帰を望んでいます。復帰にあたっては様々な意見が出ると思いますが、僕は強く復帰を望みます! 僕が唯一師と仰げる人です…早くおかえりなさいって言葉をかけたいです」
加藤と淳という、吉本興業の“実力者”が相次いで発言したとなると、全社的な思惑が働いているようにも見えてしまう。事実、11年に暴力団関係者との交際で芸能界を引退した島田紳助さんのケースでは、昨年初めに同社の大崎洋社長が会見で紳助復帰に触れた。
その舞台裏について事情を知る人物は「あれはデキレース。前年末にマスコミ各社には『来年初めの会見で紳助復帰に触れるから、よろしく』と通達していた。要は、マスコミを使って観測気球を揚げた形」と明かす。
となると、今回の山本のケースも……。
これに吉本関係者は「いや、あれは本当に何も打ち合わせしていません。ラジオで加藤が復帰に触れることも知らされていませんでした。加藤と淳の個人的な意見と捉えています」と否定。あくまで加藤と淳の“フライング”という見解で、吉本としては「静観の構えです。むしろ、騒ぎになってもらったら困るかも」(同)。
結果、日がたつにつれ、山本復帰待望論は尻すぼみになってしまった。コンプライアンス遵守が叫ばれる昨今、山本の復帰にはまだ時間がかかりそうだ。
六本木襲撃事件“本丸”見立真一容疑者がフィリピンで身柄確保か「背後には暴力団の存在も……」

昨年9月に六本木クラブ「フラワー」で飲食店経営・藤本亮介さん(当時31)が殺害された事件をめぐり、逮捕者が続出している。21日には警視庁捜査1課が凶器準備集合容疑で金城勇志容疑者(30)を逮捕。これで、同事件にかかわった逮捕者は17人となり、逮捕状が出ていながら、いまだ身柄確保に至っていないのは、主犯格とされる見立真一容疑者のみとなった。
しかし、当サイトが掴んだ最新情報では、見立容疑者と思しき人物はすでにフィリピン・マニラの警察に出頭して身柄を拘束されており、近日中にも帰国し、警視庁に逮捕される見込みだという。
「見立は偽造パスポートを所持していた可能性が高く、フィリピンでも身元確認に時間がかかっている。しかし、本人であることが確認できれば、すぐに国内に連行され、逮捕されるだろう。これで、現時点で逮捕状が出ていた関東連合OBなどからなる犯人グループはすべて捕まることになるが、事件の全容解明にはまだ時間がかかるだろう」(捜査情報筋)
この情報筋によると、凶器準備集合容疑で逮捕された犯人グループの中から近々、殺害の首謀者として、見立容疑者と、すでに逮捕されている関東連合OBのリーダー格の人物が、殺人容疑か傷害致死容疑で再逮捕される可能性があるという。
実際にクラブ店内に入り、藤本さんに暴行を加えた実行犯には複数の不良中国人もいると見られているが、すでに彼らは本国に帰国し、身柄確保は容易ではないと判断した当局は、見立容疑者らにすべての尻拭いをさせて、事件の幕引きにかかろうとしているのかもしれない。
「中国人の実行犯もそうですが、見立の背後には、暴力団K組組員の存在もちらついている。しかし、当局がそこまで捜査の手を伸ばすかは怪しい。もはや捜査の目的が、関東連合OBを中心とした“半グレ”を壊滅することになっているため、事件の奥にある“闇”には手を突っ込みたくないんです」(同)
多くの報道では、藤本さんは、関東連合と敵対する人物に間違われて殺されたという指摘が多いが、一方で「暴力団のシノギをめぐる争いが根底にはある」(捜査関係者)と見る向きも依然として存在する。まずは、帰国後の見立容疑者がどのような供述をするのかに注目が集まる。
カルトなデモをいじって遊ぶ

宗教、洗脳、自己啓発セミナー、悪徳商法……身近に潜むニッポンのカルトな風景に「やや日刊カルト新聞」の藤倉善郎がゆる~く切り込む!
みなさんがカルト宗教の活動を直接目にすることができるのは、彼らが路上で勧誘活動をしている場面が多いと思います。当然、関わりあいになれば勧誘されてしまいます。しかし実は、そんな面倒くさい思いをすることなく、堂々と(かつ他人事として)カルトの活動を眺めていられる機会がまれにあります。それは、カルトによるデモに出くわした時です。
■カルトなデモ
日本のカルトの中で際立ってデモが好きなのは、壺や印鑑などを高額で売りつける霊感商法で有名な統一教会(世界基督教統一神霊協会)です。言うまでもありませんが、彼らのデモは「壺を買ってくれ!」と訴えるわけではありません。たとえば東京・秋葉原で性表現・性風俗規制の強化を求める「Pure Love デモ行進」を行ったり、全国で「拉致監禁 強制改宗抗議デモ」を行ったり。
「拉致監禁 強制改宗抗議デモ」は、「統一教会を批判する勢力が統一教会信者を拉致監禁して強制改宗させている」とする統一教会側の主張に基づいたものです。統一教会側は4000人以上が、この拉致監禁の被害に遇っていると主張していますが、客観的根拠は示されていません。
デモは、彼らの主張をアピールするためのもので、勧誘目的ではない場合が大半です。繁華街で「手相の勉強をしているのですが」「ボランティア活動に興味はありませんか?」などと声をかけてくる統一教会信者につかまると勧誘されますが、デモの最中の信者たちに近づいても、ビラなどを渡される程度です。
■ひねりすぎてはいけない

私が初めてカルトのデモをいじったのは、2011年5月の東京・渋谷でした。福島第一原子力発電所の事故を受けて、当時の菅直人首相が浜岡原発の停止を求め、これに反発した幸福の科学の政党「幸福実現党」が、「原発はクリーンエネルギーだ!」「原発を止めるな!」とする2000人規模の原発賛成デモを行ったのです。私は漫画家の村田らむ氏と一緒に防護服を着こみ、放射線測定器を片手に、そのデモに参加しました。
ふつうに考えれば、明らかにおちょくっています。しかし、やたら目立つ防護服姿に幸福の科学信者は大喜び。私が口からでまかせで
「(防護服の)このブルーのラインが、幸福実現党のシンボルカラーなんですよ」
と言うと、信者たちから
「おお!」
「列の先頭に立って」
などと大歓迎されてしまいました。
私たちの皮肉は、幸福の科学の信者たちにはわかりにくかったようです。
■わかりやすくして再挑戦

カルトなデモいじりは、とにかくわかりやすくしなければ伝わらないということを学んだ私は、同年9月、今度は統一教会のデモをいじることにしました。
当時、統一教会は、「週刊文春」が掲載した<統一教会 日本から「4900億円送金リスト」を独占入手!>という記事に抗議して、連日、発行元の文藝春秋社前で抗議活動。文藝春秋社が謝罪するまで「無期限リレー断食」を行うとしていました。
そこで私は前出の村田らむ氏や知人と連れだって、抗議活動中の統一教会信者たちの前に立ち、松屋のビビン丼や牛丼、カレー丼などを食いまくる「暴飲暴食デモ」を決行したのです。用意したメニューはほかに、メッコール、キムチ、プリンなどのデザート。
統一教会のデモ隊のリーダーに、こんな内容の抗議文も手渡しました。
<断食反対! 抗議の暴飲暴食スト決行!>
<私たちは、断食という行為に対して強く抗議します。みなさんが断食をやめるまで、私たちは命をかけて暴飲暴食を繰り返す決意です。止めても無駄です。私たちに暴飲暴食をやめて欲しければ、しっかりご飯を食べてください。>
断食でふらふらしているデモ隊リーダーの前で、松屋のどんぶりを食いまくり、メッコールを一気飲みです。
もちろん、シュプレヒコールも忘れません。
「断食ハンターイ!」
「おかわり!」
「メッコール!」
■統一教会はわかってくれた
ここまでやっても、統一教会のみなさんは我々を温かく迎えてくれました。デモ隊リーダーは我々の抗議文を読んで「吉本並みに面白い」と大絶賛。食べ過ぎて気分が悪くなった私を、「断食より暴飲暴食のほうが体に悪いんじゃない?」と心配してくれました。
デモを終える際には、信者の皆さんが我々に向かって、「お付き合いいただき、ありがとうございました!」と一斉に拍手を送ってくれました。
一方の我々も、信者たちに「健康には気をつけてください」と声をかけ、ミネラルウォーターを配布(断食中でも水だけは口にできるそうです)して、その場を後にしました。カルト信者たちとの間に友情が芽生えた瞬間です。
後日、「週刊文春」の記事をめぐって、文藝春秋社と統一教会との間で話し合いがもたれました。そこに、先ほど登場したデモ隊リーダーも同席。暴飲暴食デモのことを引き合いに出して、文藝春秋社の関係者たちに向かって「こっちはバカにされて頭に来ているんだ!」などとわめき散らしていたそうです。
どうやら、暴飲暴食デモを文藝春秋社の差し金だと勝手に思い込んでいたようです。もちろん、実際には私たちが思いつきでやっただけのものなのですが。
いずれにせよ、統一教会のデモ隊リーダーは、おちょくられていることをきちんと理解してくれていました。
カルトなデモをいじるときには、このくらいわかりやすくやらないと、わかってもらえません。みなさんも、デモいじりの際には、このようにわかりやすさを追求していただければと思います。
◆「カルトなニッポン見聞録」過去記事はこちらから
●ふじくら・よしろう
1974年生まれ。東京出身。0型の乙女座。宗教やスピリチュアル団体をめぐる「カルト問題」を取材するフリーライター。ニュースサイト「やや日刊カルト新聞(http://dailycult.blogspot.jp/)」主筆。著書に『「カルト宗教」取材したらこうだった』(宝島社新書)。
●上祐史浩・著「オウム事件 17年目の告白」出版報告トークライブ!【12/3振替公演】
元・オウム真理教/外報部長で、現在はひかりの輪・代表を務める上祐史浩氏が、「オウム事件」を総括した著書『オウム事件 17年目の告白』(扶桑社)を発売。その発売報告トークライブを、ロフトプラスワンにて行います! 「地下鉄サリン事件」から17年……。その間、上祐氏は何を考え、「オウム事件」にどのような総括を下すのか?
【日時】2013年1月22日 18:30開場/19:30開演
【場所】阿佐ヶ谷ロフトA
東京都杉並区阿佐谷南1-36-16-B1
JR中央線阿佐谷駅パールセンター街徒歩2分
電話:03-5929-3445 FAX:03-5929-3446
【出演】
上祐史浩(ひかりの輪・代表)
【Guest】
野田成人(元オウム真理教幹部/アーレフ元代表)
藤倉善郎(「やや日刊カルト新聞社」主筆)
瓜生崇(真宗大谷派玄照寺住職)
鈴木邦男(一水会顧問)※new!
【チケット】
前売¥1500 / 当日¥1800(共に飲食代別)
※前売券はイープラス<http://eplus.jp/sys/T1U14P0010843P0100P002089432P0050001P006001P0030001>にて発売中!
※12/3公演のチケットをお持ちの方は、振替公演にご利用になれます。
ロフトA web予約ページ<http://www.loft-prj.co.jp/PLUSONE/schedule/lpo.cgi>
中田カウス、前田五郎の出廷で爆弾証言飛び出す!? 吉本興業 vs 講談社の“ヤクザ裁判”が佳境に

吉本興業東京本社
芸能取材歴30年以上、タブー知らずのベテランジャーナリストが、縦横無尽に話題の芸能トピックの「裏側」を語り尽くす!
「週刊現代」(講談社)が“吉本興業とヤクザ”の関係を追及した記事をめぐり、吉本興業が「週刊現代」を提訴しているが、この公判において、1月22日に東京地裁で証人尋問が行われるという。ここに、吉本興業からは中田カウスと大崎洋社長、「週刊現代」側からは、吉本・創業者一族の林正樹氏と元「コメディNo.1」の前田五郎が出廷するというのだから、注目だ。因縁浅からぬ両者の直接対決は、初めてのことだろう。
2011年8月23日に、島田紳助が暴力団との交際を認めて“電撃引退”して以降、多くのメディアが紳助と吉本に対するバッシング報道を展開した。中でも急先鋒だったのが「週刊現代」。同誌は「『なんでも暴力団』島田紳助と、その仲間たち」というタイトルで、徹底追及キャンペーンを連載。それに対して吉本は「事実無根で名誉を毀損する」と、「週刊現代」と発行元の講談社に損害賠償を求める訴訟を数件起こしている。
1月22日に開かれる証人尋問は、「週刊現代」11年11月5日号に掲載された「<スクープ!>創業家の顧問弁護士が明かす『紳助だけじゃない!吉本興業とヤクザ 弁護士でも恐くなる話』」という記事をめぐるものだ。記事中、顧問弁護士の的場悠紀氏は「林裕章元会長の生前、林家とカウスの関係は良好だった。裕章さんが女性問題でトラブルを起こすと、カウス氏がヤクザを使って解決してもらう」と語っている。
この尋問で被告側の証人に立つ林正樹氏は、裕章元会長の息子。吉本の社員だったが、創業家一族と吉本の経営陣とのお家騒動後、閑職に追いやられて、その後、退社。林氏自ら「週刊現代」で発表した告発手記の中で、当時、専務だった大崎社長が、5代目山口組組長・渡辺芳則氏の娘のデビューを画策していたと暴露した。それによると、大崎社長が「あれは5代目(山口組)の娘や。歌手になりたいと言っている。カウスさんから頼まれたんや」と語っていたという。
もう一人の被告側の証人に立つ前田は、09年4月にカウスの自宅に送られてきた、「舞台に立てなくしてやる」という“脅迫状”について、筆跡鑑定の結果、「脅迫状に関与しているのではないか」と疑惑を持たれた人物。このため、吉本からタレント活動を休止に追い込まれ、大阪府警の取り調べまで受けた。前田は事件への関与を否定したにもかかわらず、吉本は「コメディNo.1」を解散。その後、前田を契約解除した。これに対して、前田は「犯人扱いされて、仕事を奪われた」と吉本に計5,000万円の損害賠償の訴訟を起こしたが、一審、二審とも敗訴している。カウスに辛酸を舐めさせられた前田は、親しいお笑い関係者に「法廷でカウスと5代目の関係を証言する」と語っている。
今回の尋問では、被告側からこうした生々しい証言が出てくる可能性が高いだけに、原告側のカウスと大崎社長がどう反論するか?
カウスと山口組、吉本とヤクザの不適切な関係が、事実かどうか争われている裁判だけに、吉本の今後を左右するといっても過言ではない。仮に過去のことだとしても、反社会的勢力との癒着が証明されれば、世間はこれを許さないだろう。それだけに、キーマン4人の法廷での直接対決に注目したい。
(文=本多圭)
懐メロ会社となったビーイングの「収入源は不動産」 空前のCD不況と音楽事務所の経済学

「世界が終るまでは・・・」(ビーグラム)
1990年代に大ヒットを連発した音楽制作会社グループ・ビーイングが、“懐メロイベント”の開催に乗り出している。昨年好評を博した「“BEING LEGEND” Live Tour 2012」に続き、今度はWANDSやT-BOLANなどのギタリストを集めた「BEING LEGEND ~Guitar Summit~」を3月に開催。ライブハウスでの興行ではあるものの、確実な集客が見込まれているようだ。そもそも、現在のビーイングはどうなっているのか?
「ビーイングは90年代から00年代前半にかけてB’zやWANDS、ZARDなどを抱えて音楽業界を席巻しましたが、ここ10年ほどはバンドの解散や所属歌手の引退が相次ぎ、現在ではB’zくらいしか売れているミュージシャンはいません。それでも大阪と東京で自社ビルオフィスを維持しているのは、音楽事業の最盛期に不動産に投資して成功したから。現在では数百の貸しビル・マンションを経営し、音楽事業での赤字を埋めて余りある利益を出しています」(レコード会社関係者)
ビーイングの副業成功の背景には、バブル崩壊後の地価下落局面で投資を開始した、という幸運もあった。これは90年代から00年代にかけて成功した音楽系事務所に共通するパターンで、ビーイングを見習って不動産経営に乗り出して成功したケースは少なくないという。
「かつてGLAYが所属していたアンリミテッドグループは現在、音楽事業は展開していませんが、不動産などの資産管理会社として存在しているようですね。有力事務所のAやKなども一等地にビルを保有するなどして、今も悠々自適の経営を行っている模様です。一方、飲食事業に手を出した会社は苦戦しています。国民的バンドを抱えるUや、ビールのCMに所属歌手が出ているTなどは青息吐息のようですね」(同)
現在、一部のアイドルを除いてCDや音楽配信の売り上げ低下が続き、音楽業界は業績の低迷から抜け出せないでいる。今後、かつてのビーイングのように成功を収める会社は出てくるのか?
「今振り返ってみると90年代から00年代前半の音楽業界は空前の好景気にあり、業界史の中では特殊な時期であったといえます。もともと音楽業界の有力会社は、東芝EMI(現EMIミュージック・ジャパン)や日音がそうであったように、大手電機メーカーや放送局などの大資本が設立したものがほとんど。90年代まではプロ野球界と同様、親会社がレコード会社の赤字を補填するケースもよくありました。そんな中、90年代の好景気の波に乗ってビーイングやエイベックスなどの独立系会社が業績を伸ばしましたが、今は音楽単体で安定して高収益を上げるのは難しい時代。資本の後ろ盾がない企業が参入するハードルは格段に上がっています」(音楽宣伝会社関係者)
昨年末にはユニバーサルミュージックによるEMIミュージック・ジャパンの吸収・合併も発表されるなど、世界的な規模で統合・再編が進む音楽業界。かつては「金儲け主義」と揶揄する向きもあったビーイングだが、音楽系ベンチャーの成功例として再評価される日も近いかもしれない。
(文=志波道夫)