31日発売の「週刊文春」2月7日号(文藝春秋)が、AKB48・峯岸みなみの“お泊まり愛”をスクープ。世田谷区内のダンサー宅から出てくる峯岸の写真と共に、その夜の一部始終を報じている。 峯岸のお相手となったのは、人気グループEXILEの弟分「GENERATIONS」のメンバー白濱亜嵐(しらはま・あらん)。俳優としても活躍している19歳のイケメンで、峯岸とは一昨年秋の朗読劇『もしもキミが。』で共演していた。 指原莉乃(HKT48へ移籍)、増田有華(脱退)に続くAKB48上位メンバーのスキャンダル発覚に、当然ファンの間では激震が走っているものと思われたが、実際にはさほど衝撃は大きくないのだという。古参ファンが語る。 「さっしー(指原)やゆったん(増田)の時と比べたら、2chなどの掲示板も静かなもの。AKBのスキャンダルのたびに言われる“恋愛禁止”の是非についての議論はあっても、ゆったん騒動の際に(相手の)ISSAに対して殺害予告じみた書き込みがあふれたのに比べれば、“別にいいか”という空気が漂っていることは、みんな感じていると思いますよ」 峯岸といえば、AKB48の初期メンバーであり、トーク力にも定評のある人気メンバー。総選挙でも安定して14~16位を保っているが……。 「峯岸には、劇場時代から顔見知りになっている“濃い”ファンが何人かいて、彼らが数百枚、あるいは1,000枚単位のCDを買って投票しているんです。彼らはTO(トップ・オタ)と呼ばれ、テレビなどにも取り上げられているのでファンの間でも有名人で、互いに峯岸への投票数を競い合うような状態になっている。それでも峯岸は、総選挙でトップ10に入ったことが一度もない。テレビなどへの露出が多いので有名なメンバーではありますが、今回の件で悲しむような純粋なファンの絶対数が少ないというのが実情ですよ」(芸能ライター) 一方で、ヒートアップしているのが白濱のファンだという。 「GENERATIONSのファンコミュニティの掲示板を少し覗いてみましたが、峯岸に対するおぞましいほどの罵倒、それと文春の報道を“絶対に信じない”という強い意志が感じられました」(同) 同日、現在所属しているAKB48チームBから研究生への降格処分が発表された峯岸。この処分に、ファンは納得するだろうか。「キリギリス人」(ERJ)
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チェルノブイリ“立ち入り制限区域”で撮影敢行! オルガ・キュリレンコ主演の社会派作品『故郷よ』
プリピチャという街をご存知だろうか。ウクライナ北部にあるプリピチャは人口5万人ながら、平均年齢26歳で出生率の高い活気ある街だった。高層マンションに近代的な病院、劇場、学校が並び、開業を間近に控えていた遊園地には街のランドマークのような観覧車が建てられていた。その観覧車からは豊かな自然に囲まれた美しい街並を見渡すことができた。だが、この遊園地は一度も開業しないまま閉鎖されてしまう。プリピチャの駅も路線図から消されてしまった。1986年4月26日、プリピチャから3km先にあるチェルノブイリ原発で事故が起きたからだ。チェルノブイリ原発から30km圏内は“ゾーン”と呼ばれる立ち入り制限区域となり、全住民の退去が命じられた。プリピチャの街全体がゴーストタウン化してしまった。『007/慰めの報酬』(08)でタフなボンドガールを演じて人気を博したオルガ・キュリレンコ主演の『故郷よ』は、プリピチャを舞台にした物語だ。事故後もプリピチャに残り、現地の観光ガイドを務める女性の哀しい現実と事故当日までの愛と希望に溢れていた日々が描かれている。ゾーン内で初めて撮影された劇映画としても注目されている。 『故郷よ』は華やかな結婚式が物語序盤を彩る。純白のドレスを着た美しい花嫁のアーニャ(オルガ・キュリレンコ)と精悍な花婿のピョートル(ニキータ・エムシャノフ)を取り囲むように両家の家族や友人たちが集まり、造営されたばかりの遊園地の広場で記念写真を撮影している。一点の曇りもない幸せな光景だ。写真撮影中に急にどしゃぶりの雨が降ってきた。ドレス姿のアーニャはびしょ濡れになるが、愛するピョートルがいれば平気だった。アーニャが当時の大ヒット曲『百万本のバラ』を歌い、祝福ムードで満たされる披露宴会場。ところが宴の途中、ピョートルは仕事に出掛けると言い始めた。山火事が起き、消防士であるピョートルも消火活動に向かうことになったのだ。「今日だけは休んで」と懇願するアーニャを振り切って、ピョートルは現場へと急ぐ。アーニャがピョートルの姿を見たのは、それっきりだった。ピョートルが向かった先はチェルノブイリ原発の事故現場だった。 初夜を迎えることなく未亡人となったアーニャは、原発事故後もプリピチャに残った。住民たちはみんな強制退去を命じられたが、アーニャは街から離れられずにいる。廃墟と化した街並の中にピョートルの面影を探している。事故から10年の歳月が経ち、アーニャはチェルノブイリ原発事故の跡を見学して回るチェルノブイリツアーのガイドとして生計を立てている。アーニャによると、ツアーに参加している客たちはみんな「奇形化した動物たちを見たがっているだけ」だそうだ。そんな客たちを引率してアーニャは思い出の遊園地跡や石棺化作業に従事する労働者たちが利用する発電所の社員食堂などを毎日同じように巡っていく。アーニャの中ではあの日から時間が止まってしまったままだ。ウクライナの小都市・プリピチャを舞台にした
オルガ・キュリレンコ主演の『故郷よ』。幸福な結婚式の最中に
原発事故の第一報が知らされる。
すでに涙は乾き切ってしまったアーニャだが、その瞳には様々なものが映る。退去命令後もずっと現地で暮らし続けている森林警備員のニコライ(ヴャチェスラフ・スランコ)は「5年で死ぬ」と診断されたが、地元産のリンゴを食べながら森の中で元気そうに暮らしている。無人化していた家屋には、タジキスタンから内戦を逃れてきた難民の家族がいつしか住みつくようになっていた。汚染された土地であっても、戦火の中を逃げ惑う恐怖に比べれば平穏極まりない土地なのだ。今も美貌をキープしているアーニャに言い寄ってくる男たちは多い。パトリック(ニコラ・ヴァンズィッキ)はベッドでの情事の後、「ここを離れて、フランスで暮らそう」と優しく申し出てくれる。でも、アーニャの虚ろな心にはまるで響かない。忘れ去られた遊園地の観覧車のように、哀しみを堪え続けてきたアーニャの心はぴくりとも動かなくなってしまった。 本作を撮ったのはフランス在住のミハル・ボガニム監督。イスラエル生まれの女性監督だが、戦乱から逃れるために幼少期にフランスに移り住んだ経歴を持つ。「自分には故郷と呼べる場所がない。だから、強制退去を命じられて故郷から引き離されたプリピチャの人たちとプリピチャという街に惹かれたのだと思う」と話す。ヒロインのアーニャをウクライナ出身の国際派女優オルガ・キュリレンコが演じているが、出演を熱望してきたオルガの申し出に対してミハル監督は当初は躊躇したと言う。 「ひとつにはオルガが美し過ぎるから(笑)。小さな街で暮らす女性の役には合わないと思った。もうひとつ出演を即OKしなかった理由は、彼女が『007』シリーズでボンドガールを演じていたことは知っていましたが、フランスでは彼女は女優としては評価されてなかったんです。アクション映画のお色気要員だろう、くらいにしか認識されてなかったんです。でも、彼女はオーディションを受けに来て、いちばん印象に残る演技を見せ、誰よりも熱意を感じさせました。『故郷よ』がフランスで公開され、彼女の女優としての評価はずいぶんと変わりました」。 オルガ・キュリレンコをはじめとするキャストやメーンスタッフは本作のテーマを充分に理解して撮影に臨んだが、ゾーン内での撮影はやはり困難を極めた。1日の撮影時間が制限されており、持ち込む機材や資材も規制されていた。ゾーン内で寝泊まりすることはできず、毎日30km圏外にある宿舎まで雪道の中を往復した。そして、何よりもウクライナ当局から脚本内容について厳しい検閲が入った。そのため撮影許可が降りるよう、ニセの脚本を用意して提出したそうだ。このニセの脚本について尋ねると、よほど不本意な行為だったのだろう、ミハル監督は首を振りながら言葉短めに答えてくれた。事故発生から2日後、30km圏内の住民は強制退去が命じられる。
白い防護服を着た軍人たちがまったく説明のないまま清浄作業を始めた。
「撮影の許可をもらうために、仕方なく選んだ方便です。そうでないとゾーン内での撮影はできませんでした。製作プロダクションのほうでニセの脚本は用意してもらったので、私はその脚本を読んでいません。当局がNGを出すだろうシーンを予め外した内容になっていたはずです」 2011年3月の福島第一原発事故のニュースに胸を痛めながら本作の編集作業を進めたというミハル監督。完成後はベネチア映画祭、トロント映画祭、東京国際映画祭など世界各地でプレミア上映が行なわれたが、舞台となったウクライナでの上映会はひと波乱あったようだ。通常ならこの手の社会派作品は上映後に質疑応答が組まれるが、『故郷よ』の上映は観客たちとのディスカッションはいっさいないままに終わった。 「ウクライナでの上映では、『故郷よ』は批判の対象となりました。当局は消防士たちがヒーローのごとく活躍して原発事故から人々を救出するという物語を期待していたからです。でも、上映された作品はそれとは真逆のもので、事故の被害者たちの心情を描いたものだったのです。ウクライナの人たちにとって原発事故はいまだにタブーなのです。現在進行形の問題なので、誰も口を開きたがらないのです。でも、この作品は原発推進でも脱原発を訴えものでもありません。事故によって故郷を失い、自分の中のアイデンティティーの一部を欠落してしまった人々のドラマなのです。そして本当の恐怖とは放射能のように目には見えないものだということを描いたものなのです」 劇中、披露宴や酒場のシーンで『百万本のバラ』が何度か流れる。1980年代に流行したラブソングだ。もともとの原曲はヨーロッパの小国ラトビアで暮らす女系家族が生活の苦しさを歌にしたもの。ソ連をはじめとする大国の思惑に左右されてきた歴史を持つ小国の悲哀が感じられる歌詞だった。それが口当たりのよいラブソングに書き換えられたことで、ソ連圏で大ヒットしたのだ。そのことに触れると、ミハル監督は意外そうな顔を見せた。 「『百万本のバラ』は80年代を代表するヒット曲で、当時の結婚式では必ず歌われていたものです。実際に事故当日、プリピチャでは16組の結婚式が挙げられ、あの歌が歌われました。私が知っている歌詞は、貧しいペンキ職人が想いを寄せる女性のために家を売り払ってたくさんのバラを贈るというものです。主人公の一途さを伝えるラブソングとして映画では使っています。ラトビアで作られた歌? それは初めて聞きました」 1981年に作られた歌でさえ、数年後には原曲とは違う意味合いを持つものに変わってしまっていた。時間はおそろしいスピードで、あらゆるものを風化させていく。『故郷よ』の英題は『Land of oblivion』(忘却の土地)となっている。 (文=長野辰次)東京でのインタビューを終え、ミハル監督は福島へ。
「旧ソ連圏では映画を撮るのに25年要したが
、日本ではすでに福島の映画が撮られている。
この違いは大きい」と話す。
『故郷よ』 監督/ミハル・ボガニム 出演/オルガ・キュリレンコ、イリヤ・イオシフォフ、アンジェイ・ヒラ、ヴャチェスラフ・スランコ 配給/彩プロ 2月9日(土)よりシネスイッチ銀座ほか全国順次公開 (c)2011Les Films du Poissons <http://kokyouyo.ayapro.ne.jp> ●深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】INDEX [第207回]“明るい不登校児”のガラパゴスな団地ライフ! 中村義洋監督の箱庭映画『みなさん、さようなら』 [第206回]いつまでもバカやって、尻を追っかけていたい! ぬいぐるみの『テッド』は“永遠のエロ中学生” [第205回]石原慎太郎原作の異色ミステリー『青木ヶ原』ままならない人生の中で出会った恋人たちの行方 [第204回]あの低視聴率ドラマ『鈴木先生』が映画版に! “鈴木式教育メソッド”は世界を変えられるか? [第202回]“余命刑事”が家族の絆と細菌兵器を奪回する! 究極の時間制限サスペンス『ブラッド・ウェポン』 [第201回]年末は“女体盛り”パーティーで盛り上がろう! ジェダイの騎士も集う秘密の宴『SUSHI GIRL』 [第200回]もし“理想の恋人”が目の前に現われたどーする!? 情熱的で予測不能な彼女『ルビー・スパークス』 [第199回]“耳フェチ”には堪えられない青春官能ムービー!『耳をかく女』桜木梨奈の無印演技に癒やされたい [第198回]ハリウッドの頑固オヤジがたどり着いた好々爺の境地! イーストウッド、4年ぶりの主演作『人生の特等席』 [第197回]この“明るいヘンタイ”っぷりがいいんじゃない!? 会田誠のアートなエロス『駄作の中にだけ俺がいる』 [第196回]三池監督ならではの“いのちの授業”が始まる! サイコパス教師と過ごす恐怖の文化祭『悪の教典』 [第195回]“絶対的価値”を求める男たちの翔んでもロマン! 井筒監督の犯罪サスペンス『黄金を抱いて翔べ』 [第194回]禁断の蜜が溢れるSM世界『私の奴隷になりなさい』セクシーアイコン・壇蜜がすべてをさらけ出した! 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違和感ではなく、共感を拾い集めたい――メディアが報じない「北朝鮮の日常」
写真集『隣人。38度線の北』(徳間書店)は、写真家の初沢亜利が2009年から3年間にわたって北朝鮮を取材した記録だ。しかし、平壌をはじめ新義州や咸興などの地方部まで撮影した本書をめくってみると、どこか違和感が生まれる。テーマパークで無邪気に遊ぶ人々や、マラソン大会に参加するランナー、海水浴を楽しむ人々……。人民服を着た軍人すらも、あっけらかんとした笑顔で写っている。 多くの日本人がイメージする「北朝鮮」とは、スタジアムで一糸乱れぬマスゲームを披露する姿や、重苦しく垂れこめた曇り空の下で貧困と圧政に苦しむ人々だった。だからこそ、北朝鮮とは“悪い国”であり、イラン、イラクとともに「悪の枢軸」として認定されたはずだった。 僕たちがこれまでテレビのニュースで見てきた「北朝鮮」とは、一体なんだったのだろうか? 初沢氏の写真は、無言でこの問いを突きつけてくる――。 ■北朝鮮を取り巻く状況 ――『隣人~』は、北朝鮮をモチーフにした写真集の中でも、かなり異質な仕上がりなのではないかと感じました。この作品に迫るにあたり、まず、初沢さんが北朝鮮に興味を持ったきっかけを教えてください。 初沢亜利(以下、初沢) 北朝鮮に興味を持ったのは、写真家であるからというわけではなく、拉致問題などの報道に触れ、市民感覚として芽生えたものでした。ただ、写真家としてメディアで仕事をしている立場から、報道の方向性やその意図を推し量りながら見る部分もあります。当時は、反北朝鮮ナショナリズムを盛り上げることで、「救う会(北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会)」や「拉致議連(北朝鮮に拉致された日本人を早期に救出するために行動する議員連盟)」といった組織の利害に流れが傾き、拉致被害者やその家族が蚊帳の外の状態だったんです。 ――特に、2000年代の初めから中盤は、ナショナリズムを煽る北朝鮮報道が多かった記憶があります。 初沢 拉致被害者の家族も高齢化してきており、そろそろ対北朝鮮姿勢を見直さなければならない。それにもかかわらず、強硬路線一辺倒では日朝関係が動くこともなく、安全保障上の脅威も高まったままです。この状況で写真家として何ができるかを考え、2010年から4回にわたって北朝鮮を訪れました。 ――一般に、北朝鮮では自由に撮影できないというイメージがあります。北朝鮮が用意した2人の案内人に監視されながら、初沢さんは不自由なく撮影できたのでしょうか?(c)Ari Hatsuzawa
初沢 案内人の目を盗んで撮影しようとする記者が多く、彼らもメディアの人間に対しては警戒心を働かせています。僕の場合、彼らと信頼関係を築くことで、少しずつ撮影させてもらえる範囲を広げていきました。
――北朝鮮の案内人と信頼関係を築く……一筋縄ではいかなそうですね。
初沢 いえ、とことん正直に接しただけです。ストレートに自分の気持ちを伝え、「なんでこうなんですか?」と文句も言います。拉致問題やミサイル発射の話などもしました。そうやって、時間をかけて信頼を獲得することで、撮らせてくれる範囲を広げていったんです。また、撮影した写真はすべて見せました。彼らにとっては、あまり国外に見せたくない浮浪児の写真などもありましたが、消してくれという指示はありませんでしたね。向こうも(消してくれと)言うか言わないか迷いながら、結局言わなかったようです。
――信頼を得ることで、自由を獲得したということですね。
初沢 完全な自由というわけではなく、軍事施設などの本当にマズい場所は初めから行くことすらできません。ただ、地方部を含め、自分の納得のいく写真を撮ることはできました。
僕の発表の方法によっては、案内人たちが上層部から「なんでこんな写真を許可したのか」と咎められ、職を失ったり、それ以上の事態に発展する可能性もある。それでも「写真を消せ」と言わなかったのは、僕が悪意なく伝えてくれることを信じてくれたからでしょう。実際、朝鮮総連の人も、この写真集を見て「よくここまで撮らせてもらったね」と驚いていました。
――案内人としても、ニュートラルな北朝鮮の姿を伝えたいという気持ちがあるのでしょうか?
初沢 日本語を学び、日々日本人に接している案内人たちは、基本的に親日家ばかり。彼らこそ、日朝国交正常化を本当に望んでいる人たちなんです。案内人の一人である金さんは、30年前に2週間日本を旅したことがあるそうです。90年代に入って日本に来ることができなくなってしまいましたが、30年前の思い出を大切にしていました。ニュートラルな視点で北朝鮮の生活が伝われば、何か変わってくれるんじゃないかという期待はあるでしょうね。
■腋毛を剃らない北朝鮮女性!
――3年間にわたった4回の取材の中で、北朝鮮の変化はあったのでしょうか?
初沢 内情はわかりませんが、平壌は経済発展をしているような変化を遂げています。高層マンションが数多く建設されていますね。
――北朝鮮にタワーマンション!?
初沢 ただ、停電になると30階まで歩いて上がらなければならないそうです(笑)。あんなに見栄っ張りの国なのに、平壌でも普通に停電します。
――そういった詳細な情報は、実際に訪れた初沢さんならではですね。本書巻末に掲載された文章にも書かれていた「違和感ではなく共感を拾い集める」という言葉が印象的でした。
初沢 「共感」とは、決して深いレベルの話ではありません。例えば北朝鮮でもマラソンをやっているんだとか、ボウリングをしているんだとか、そういうことです。我々が日本でやっているのと近いことをしている姿には、やはり驚かされますよね。
――僕も、本書を見ながら、北朝鮮人が水着を着ていることを意外に感じてしまいました。
初沢 そういう意味の共感を拾い集めたいと思ったんです。先入観によって形成された北朝鮮像を狙い撃ちする写真は必要ありませんでした。
――初沢さんが特に共感された部分はどこでしょうか?
初沢 女性が腋毛を生やしているところでしょうか。あれはグッと来ましたね~。
――(笑)。北朝鮮では腋毛を生やすのが普通なのでしょうか?
初沢 そうです。そのくせ、無防備に、濡れた髪を縛ったりするんです。
――脇がガラ空きになる!
初沢 ですから、腋毛が写っているカットも掲載しています(笑)。
■マスメディアと北朝鮮
――……話を戻しますが、北朝鮮人も同じように生活の営みがあること、それに共感することは、日本人が北朝鮮という国を考える上で、とても大切な視点だと思います。ただ、日本に伝えられる情報からは、北朝鮮人の体温が伝わってくることはほとんどありません。
初沢 日本人が持っている北朝鮮観は、マスメディアによって形成されてきたイメージです。そのことに、この写真集を見て気付いてもらいたいですね。
――“マスメディアによって形成されてきたイメージ”というのは、上流階級が住む平壌などの都市部と、貧困にあえぐ地方部というステレオタイプな見方ということでしょうか?
初沢 そうですね。ただ、誤解してほしくないのは、マスメディアと真逆のことをしたいということではありません。そういった先入観や思い込みを持って北朝鮮に行かない、ということです。実際に訪れてから初めて撮影は始まります。「北朝鮮だからこういうカットを狙おう」というのは、先入観です。それを持たないのは表現者にとって、とても大事なことだと思います。
東日本大震災の被災地を撮影した写真集『True Feelings』(三栄書房)を昨年発表したのですが、この作品でも、メディアで伝えられている被災地像とは違う側面を切り取っています。『隣人~』と併せて見ていただければ「マスコミとはなんなんだろう?」「今まで見ていたものはなんなんだろう?」と、あらためて問い直すきっかけになるでしょうね。
――独裁国家である北朝鮮に負けず劣らず、自由主義である日本でもマスコミや大資本によって先入観が植え付けられ、印象は少なからず操作されています。当たり前に接する情報への「問い直し」は、とても重要なことです。
初沢 もちろん、北朝鮮を肯定しているわけではありません。僕自身は、言論の自由も移動の自由もない北朝鮮では、絶対に生活したいとは思わない。しかし、彼らには彼らなりの国家のあり方があり、彼らなりに生きているんです。独裁体制が問題だから潰せ、というアメリカを中心とする西側からの圧力は内政干渉でしょう。
――初沢さんとしては今後、日朝関係に関して、どのような変化を期待しますか?
初沢 日朝関係については、とても悲観的です。政府は「拉致問題の解決なくして日朝国交正常化なし」とし、その「解決」について「拉致被害者全員の帰国」「拉致問題の全容解明」「実行犯の日本への引き渡し」との公式見解を発表しました。この高いハードルが足かせとなって、日本政府は身動きが取れていません。北朝鮮としても「拉致問題は解決済み」というのが金正日の遺訓になってしまっており、平行線が続くでしょう。
理想としては、日朝平壌宣言に基づいて、まずは国交正常化をするべきです。1兆5000億~2兆円といわれる経済援助額も、一度に払う必要はありません。拉致問題の進展の度合いに応じて払うべきでしょう。国交が樹立すれば、双方に大使館ができ、人や物資、情報の交流が行われることになります。交流が少しずつでも深まれば、おのずと安全保障上の脅威も取り除かれていくことになるのではないか。経済交流が進めば、日本の国益にもなるでしょう。経済制裁を強化しながら「拉致被害者を帰せ」と叫ぶだけでは、なんの解決にもなりません。少しずつでも成果を出していくことが、政治の役割だと考えています。
(取材・文=萩原雄太[かもめマシーン])
●はつさわ・あり
1973年、フランス・パリ生まれ。上智大学文学部卒業。第13期写真ワークショップ・コルプス修了。イイノ広尾スタジオを経て、フリーランスとして活動する。ファッション、グラビア、クルマ、宝塚歌劇などの撮影を手がけながら、作品発表も精力的に行っている。
「コンサートは無料が当たり前」BoA母国での単独ライブは“初めて”の裏事情
韓国出身の歌手BoAが26、27日の2日間にわたりソウル・オリンピック公園オリンピックホールで行ったコンサートの模様を、28日付の韓国有力紙「中央日報」が伝えている。記事の中では、6,000人のファンの前で自身が作詞作曲した新曲を披露したことなどに触れられているが、意外にも14歳でデビューして以来、13年間のキャリアの中で今回が母国では初の単独コンサートだったという。K-POPブームに先がけて、いち早く日本で人気を集め、韓国でも「ワールドスター」「アジアの星」と称されるなど、同じ事務所の東方神起や少女時代とは別格の大スターであるBoAが初の単独ライブとはどういうことなのか? 「スポンサー主催の無料イベントが多いこともあってか、コンサートやライブはタダというのが、韓国では一般的な認識。お金を払ってまでコンサートを観ようという熱心な客はごく少数なので、よほどの集客力があるアーティストでない限り、有料の単独コンサートなんて開けないわけです。だから、あのBoAですら、デビュー13年で初めて単独ライブができたぐらい。韓国でコンサートといえば、SMエンターテインメントのような大手プロダクションが所属アーティストを集めて行うイベントのようなものが主流です」(K-POP雑誌ライター) 「江南スタイル」が米ビルボードチャートで2位を記録したPSYですらも、昨年10月に8万人の観衆を集めてソウル市庁舎前で行ったコンサートは無料だった。また同じく昨年、有料のコンサートツアーを行う予定だったヒップホップデュオのUVがチケットの売れ行き不振のために急遽、無料コンサートに切り替えたこともあった。 「言い換えれば、単独ライブを開催できるのは、アーティストにとってそれだけステータスだということでもあります。同じ事務所の後輩である東方神起、SUPER JUNIOR、少女時代、SHINeeらはすでに韓国での単独ライブを経験済みだったので、BoAとしてもこれまで内心忸怩たる思いがあったはず。それだけに、今回の初ライブは感激もひとしおだったのではないでしょうか。しかし、アーティストが有料で単独ライブを開催できない現状は、韓国の音楽ビジネスが未成熟であることを露呈したものだといえます」(同) 韓国が、日本をはじめ海外での“ブーム作り”を国家規模で推し進める裏には、こうした自国の音楽マーケットの貧弱な実情があるようだ。「Only One」(avex trax)
打ち切り『知りたがり!』後番組に抜擢された、元・日テレ西尾由佳理アナの“唯我独尊”に心配の声
フリーアナウンサーの西尾由佳理が、4月からスタートするフジテレビの情報番組『知りたがり!』の後継番組で、メインキャスターに起用されることになった。昨年4月より放送されていた『知りたがり!』は、3月で終了するという。 「『知りたがり!』は、ロンドンブーツ1号2号の田村淳や元NHKのフリーアナウンサー住吉美紀を迎え、盤石の体制で臨みましたが、視聴率は低迷。メインの司会者である伊藤利尋アナのひき逃げ騒動やロンブー淳の警察官罵倒騒動などの不祥事もあって、ひどい時には視聴率が1~2%と“低空飛行”が続いていました。住吉アナも得意のヨガを番組で披露したりしていたものの、現場スタッフやフジの上層部からの評判はいま一つ。まあ、低迷すべくして低迷しているわけですが、人気者の西尾アナを迎えて新番組で仕切り直すことによって、そうした悪いムードを一掃しようということなのでしょう」(民放関係者) 西尾は日本テレビへ入社後、『スポーツMAX』のアシスタント、『ズームイン!!SUPER』の2代目女性司会を務めたほか、05年から『24時間テレビ「愛は地球を救う」』の総合司会を7年連続で担当するなど、11年に退社するまで同局の看板アナだった。 退社後はセント・フォースに所属し、フリーになってからも人気は衰えず、「ORICON STYLE」が毎年実施している「好きな女性アナウンサーランキング」でも、ここ数年は常にベスト3にランクインしているほど。女子アナの人材が豊富なフジが外部のフリーアナ、それも元“日テレの顔”の西尾をメインキャスターに抜擢するあたり、新番組へかける同局の意気込みが感じられるというもの。 「好感度の高い西尾だけに期待する向きも多いようですが、彼女の実像は画面でうかがえる快活なイメージとはほど遠い。日テレ時代は、人付き合いが悪いことで有名でした。ランチも社員食堂でいつも黙々と一人で食べていたし、飲み会に誘っても『なんで?』と聞き返して、まったく付き合おうとしない。局アナ時代の口癖は、『給料より休日が欲しい』『定時に帰りたい』だったですからね。番組制作はチームワークが大事なので、少々心配です」(同) イメージとは裏腹の唯我独尊ぶり。会社に守られていた局アナ時代ならばそれも通用しただろうが、フリーではそうはいかない。チームワークの乱れはスタッフの士気の低下を招き、視聴者はそうした“空気”を敏感に察知する。そして視聴率が低迷すれば、スケープゴートにされるのは弱い立場のフリーランスなのが世の常。その上、フジの女子アナたちのやっかみも予想されるだけに、抜擢といえども西尾にとってはなかなかに前途多難といえそうだ。『ベスト・ヒット!日テレ55 ソニー・ミュー
ジックエディション』(Sony Music Direct)
CHAGE and ASKA「やっぱり金銭的な理由で?」4年ぶり活動再開も“不仲説”は大丈夫なのか
2009年1月に無期限活動休止を発表した人気デュオCHAGE and ASKAが、4年ぶりに活動を再開する。デビュー35年目となる今年の夏には、07年以来6年ぶりとなる夏のスペシャルライブを開催するほか、35周年に向けてさまざまな活動を計画しているという。 「『SAY YES』『YAH YAH YAH』などの大ヒットで90年代に一世を風靡した彼らでしたが、音楽性の違いによる不仲が活動休止の理由だといわれています。チャゲアス時代には、89年と99年にソロ活動を行っており、そのたびに不仲説や解散説がささやかれました。音楽性の違いというよりは性格の不一致というのが実際のところで、その遠因となったのがギャラの配分。ヒット曲のほとんどはASKAの作詞作曲なので、相当の格差があったようです。そうした確執もあってか、“無期限活動休止”とは言いつつも、限りなく解散に近いとみられていました。今回の再始動は意外ですね」(レコード会社関係者) それでも、過去に再結成が取り沙汰されたこともあった。10年に行われた格闘家、吉田秀彦の引退興行で、国歌斉唱にチャゲアスが特別ゲストとして登場するのではとの臆測が飛び交ったが、フタを開けてみれば登場したのはASKA一人だった。 「このときは、主催者側が『東京ドームや武道館をいっぱいにするような大物アーティスト』などと名前を明かさずにさんざん煽ったものですが、実際にチャゲアスとして登場する予定だったのが、ASKAの強い意向で彼のソロステージになったと聞いています。やはり再結成は厳しいのだな、と痛感させられたものです」(同) では、再結成への道のりは険しい、と考えられていたチャゲアスが、活動休止からわずか4年足らずで活動を再開する理由はなんなのか? 「やはり金銭的な理由ではないでしょうか。ソロ転向後は、CHAGEは言うに及ばず、ASKAもオリジナルアルバムを1枚出したほかはカバーアルバムを何枚かリリースしただけと、その活動は尻すぼみ状態。売り上げも、チャゲアス時代の足元にも及ばない数字でしたからね。もちろんカラオケなど、往年の大ヒット曲の印税が入ってくるので、すぐさま生活に困るということはないのでしょうが……。ただ、90年代屈指のヒットメーカーも、チャゲアスのブランドがあってこその大ヒットなのだと再認識したのかもしれませんね」(同) 今でも根強いファンが存在するチャゲアスだけに、再始動はそれなりに評判を呼びそうだが、成否のほどはCHAGEとASKAの仲次第といったところか。『CHAGE and ASKA VERY BEST NOTHING BUT C&A』
(UNIVERSAL SIGMA)
外務省幹部が帯同……尖閣係争地発言の鳩山氏の訪中は、政府ぐるみだった!?
「尖閣諸島は係争地だという認識を持つべきだ」 1月15日に夫人と共に「個人的な立場で」訪中した鳩山由紀夫元首相は、元外相で中日友好協会会長の唐家セン元外相との会談の席でこう発言した。「尖閣諸島に領土問題は存在しない」とする政府見解に相反する発言に、盟友である菅直人も「元総理という立場を考えて発言すべき」とたしなめた。また、南京大虐殺記念館では、犠牲者30万人とする中国側の主張を受け入れ、おわびしたと中国紙などが伝えた。 さらに1月28日には、村山富市元首相と元衆議院議員の加藤紘一氏も、日中友好協会の名誉顧問の立場で、唐氏と会談している。尖閣諸島問題の平和的解決について話し合ったとされる。 「個人的訪問」「民間交流」とはいえ、中国詣でを行い、領土問題化を狙う中国にくみするような発言を行う政治家たちに対し、国内では「国賊」との批判も上がっている。事実、中国のネット上では、彼らの訪中や発言を受け「日本のリーダーが釣魚島の領有権問題を認めた!」と色めき立つ声も聞こえてくる。 ところが、北京駐在の大手メディア記者はこう話す。 「鳩山氏と、村山氏・加藤氏の訪中には共に、外務省の幹部を帯同したものだった。日本の政治家が個人的な立場で海外訪問をする場合、現地の領事館員がアテンドをすることはありますが、日本から外務省職員を従えてやってくるのは異例。個人的立場と言いながらも、政府のバックアップのもとでの訪問だったことは明白。『落ちぶれた政治家たちの暴走』という批判は当てはまらない。安倍内閣が表向きには強硬な対中戦略を示している中、政府ぐるみによるご機嫌伺いだった可能性もある」 安倍内閣も、やっぱり中国には頭が上がらない!? (文=牧野源)『友愛革命―鳩山由紀夫の素顔』
(共栄書房)
「あの大物レスラーも妻の不倫相手」身内にも弟子にも裏切られ続けた昭和の大横綱・大鵬さんの晩年
幕内優勝歴代1位の32回など、角界にさまざまな金字塔を打ち立てた元横綱の大鵬(本名・納谷幸喜)さんが今月19日、心室頻拍のため72歳で亡くなった。 1971年に31歳の若さで現役を引退し、名誉ある一代年寄として大鵬部屋を興して以降、親方として数々の弟子を育て上げてきたが、現役時代から塩辛や塩鮭など塩分の高い食べ物を大量に摂取し、1日5升(9リットル)の酒を飲む生活を重ねていたツケが回り、77年に脳梗塞を発症。左半身麻痺などの後遺症が残るなどした晩年は、身内や弟子に裏切られ続ける、つらい日々だったという。 「献身的に大鵬さんのリハビリを手伝うなど、支えとなっていた芳子夫人だが、91年に一部週刊誌で、複数の弟子たちを誘惑して男女の仲になっているという不倫疑惑が報じられた。芳子夫人は疑惑を否定したものの、夫人が若い弟子たちに宛てた赤面もののラブレターまで公開された。08年には自らロシアまで出向いてスカウトしてきた幕内力士・露鵬に大麻使用の嫌疑がかかり廃業に追い込まれた。そして、10年には野球賭博問題で娘婿の大嶽親方(元貴闘力)が賭博への関与を認定され解雇、娘と離婚してしまった。身内や弟子の裏切りの数々で心労が重なったことが、寿命を縮めてしまった」(スポーツ紙デスク) 夫人の不倫疑惑報道では、夫人が部屋から程近い錦糸町のホテルで逢瀬を繰り返していたという証言まで掲載されてしまったため、「大鵬さんは巡業先からしょっちゅう自宅に電話をかけ、家にいるときも妻の姿が見えないと捜し回るなど“監視”するようになった。自宅の電話を盗聴したこともあったようだ」(ベテラン相撲記者)という。ところが、夫人が逢瀬を重ねていたのは若い弟子ばかりではなかったようだ。 「不倫相手の1人は、大鵬さんとかなり関係が深い、大物レスラー。ただし、そのレスラーと会うときはかなり用心深く、夫婦共通の周囲の知人をうまく使ってカモフラージュし、なおかつ、大鵬さんにも知人にも不倫関係がバレないようにしていた。会う場所も錦糸町ではなく、角界関係者があまりいないエリアの高級ホテルを利用していたようだ」(同) 通夜は30日、葬儀は31日に東京都青山葬儀所で営まれ、喪主は芳子夫人が務めるが、そのレスラーが参列するとしたら、天国の大鵬さんに深く懺悔することになりそうだ。『相撲増刊 大鵬幸喜 追悼 2013年02月号』
(ベースボール・マガジン)
「テレビの中でも外でも言いたい放題!」マツコ・デラックスの“無双”は今年も続く!?
「いつ消えても……」と言われながら、根強い人気を誇るマツコ・デラックス。同じく“毒舌タレント”の有吉弘行と担当するテレビ朝日系バラエティー番組『マツコ&有吉の怒り新党』(毎週水曜・午後11時15分~)も高視聴率を記録している。 マツコの魅力は言わずもがな、物おじしない発言力。芸能界復帰した酒井法子に対して聞かれた際には「ああいうこと(薬物事件での逮捕)があると、それで人生の深みが増すと言ってしまっていいのかは分からないけど、万人ができない経験をしたわけじゃない。それが、おかしな方向になれば面白いんじゃない」と独特の言い回しで評した。 一方でお笑いコンビ・オリエンタルラジオの藤森慎吾と、マツコの“天敵”と呼ばれるTBSの田中みな実アナウンサーとの交際が話題になった時には「なんでアナウンサーごときにギャーギャー言ってんのよ。世の中、そんなに関心ないわよ」とバッサリ。過去には同性愛者を嫌悪する石原慎太郎元東京都知事に対して「あの人は頭がおかしい。狂ってる」と罵声を浴びせたことも……。好き嫌いを隠さず、嫌いなものに対しては徹底的に糾弾する姿勢がマツコの魅力でもあるのだろう。 それはマスコミに対しても同じだ。 マツコの“男時代”の顔写真を掲載した社に電話で猛クレームを入れた話は知られているが、それ以外にもこんなことがあったという。 「マツコさんのプライベート写真を撮ったので、それを本人に見せたら、烈火のごとく怒り狂い『これを載せる意味があんのか! 載せたら出るトコ出るぞ!』と野太い声で恫喝されました」とは出版関係者。女性誌ライターも次のように証言する。 「ある女性タレントのスキャンダルを報じようとしたら、なぜかマツコさんから編集部に『なんでそんなこと書く必要があるんだ!』と電話が掛かってきたんです。聞けばその女性とマツコさんは友人で、女性からスキャンダルについて相談されたようなのです。義憤に駆られたマツコさんは、その女性のために記事を止めようとしたんでしょうけど……。結局、そのスキャンダルは掲載されました」 すると、後日マツコから再び編集部に怒りのクレーム電話が掛かってきたという。 「まさに“怒り心頭”といった感じで、ひたすら『上を出せ!』と。テレビで見せる毒舌はショーアップされたもので、こういう時のあの人は本当に怖い。ぶっちゃけ、この一件以来、マツコさんには触れないでおこうという結論に達しました」(同) いまやマスコミ業界でマツコは“取り扱い注意人物”の一人。当然、各社とも「あとあと面倒くさい」という考えが働き、スキャンダルを報じるのに及び腰になる。マツコの“無双状態”は今年も続きそうだ。『マツコの部屋 アタシ、誰のため
に生きてるの? 編』(ポニーキャニオン)
「セックスレス発言も号泣も自分で段取り!?」小森純のしたたかすぎる“汚名返上”大作戦!
タレント・小森純がイメージダウンを防ぐために必死だ。 1月22日、日本テレビ系『解決!ナイナイアンサー』に出演した小森は、アパレルメーカー社長の夫・今井諒氏と“セックスレス”であることなどを明かしたが、番組関係者からは「企画自体が小森の提案によるもの」という話が出ている。 「彼女には“ペニオク騒動”で落ちた評判を上げる狙いがあるようで、私生活の悩みを暴露する代わりに、最終的に好印象を持たれるように放送してもらいたい……ということだったと聞いています」(同) 小森は昨年1月「ギャルオークション」なるサイトで「アロマ加湿器を225円で落札」とファンを誘導していたが、後に同サイトの運営者らが逮捕され、落札がウソであったことがバレてしまった。批判に対し、小森は当初「私は絶対死にません」と挑発的とも受け取れる態度を取っていたが、後に謝罪しブログ閉鎖。ただ「またふいにいつかブログを始める時があるかもしれません」と未練を残しながら「新たな挑戦だと思っています」などともコメントしていた。 タレントの悩みを解決するという同番組の中で、小森は子作りに後ろ向きな夫に不満を訴えながら「聞いていた貯金額と全然違う」「車のローンは一括で終わらせたからと言ってたのにガッツリ残っていた」など、夫が家計のことでウソをついていたことも暴露。これを鵜呑みにすれば夫婦仲に亀裂……ということになるが、そこは台本で動いているバラエティ番組の範疇。番組内では後に夫から感謝の手紙が読み上げられ小森が号泣し「めっちゃイイ男」と一転して夫を絶賛するという、いかにも予定調和なハッピーエンディングで、スタジオ内もすっかり温かい雰囲気に包まれていた。 「でも、その手紙の内容だって事前に小森サイドから出されたもので、スタッフがこっそり受け取ってきたものではないし、本人も事前に内容をチェックしていろいろ書き直していたそうですよ。制作側としては楽な仕事ですが、あまりにしたたかな自己演出に、現場スタッフはみんな苦笑いでした」(同) “ペニオク騒動”で事実上の活動休止に追い込まれるタレントが続出する中「以前から、相当頭が切れる」(同)といわれる小森の“汚名返上大作戦”は、まだまだ続きそうだ。 (文=鈴木雅久)『結婚』(双葉社)












