暁!シアタートラム初登場! 日本国コンテンポラリーダンス! 最新型ノ悦楽ガ大集結! 「暁~AKATZKI~」とは、大日本国コンテンポラリーダンス界、史上最大の戦闘能力と観客動員能力を有する、本部隊「コンドルズ」の精鋭隊員によって、西暦二〇一一年、極秘に結成された独立機動舞踊部隊。これまで行われた作戦行動〇〇一、作戦行動〇〇弐は秒殺完売。追加公演、追加追加公演、再演を行い、全公演完売超満員。京都、札幌でも公演。身体勝負至上主義と緻密に計算されたストーリーを基軸にフィジカルシアター的戦術と観客巻き込み型の超近接戦闘により、劇場戦闘空間を熱狂と興奮の渦に巻き込んでいる。 なお、本部隊コンドルズは男性のみ学生服姿でダンス、生演奏、人形劇、映像、コントなど多彩な戦術を得意とするダンス戦闘集団。二〇カ国以上で作戦展開。ニューヨークタイムズ紙絶賛。渋谷公会堂も即完超満員。NHK紅白歌合戦出場に出場。NHK連続テレビ小説『てっぱん』のオープニングダンス振付担当、NHK『サラリーマンNEO』内「サラリーマン体操」にレギュラー振付出演という、他の戦闘集団の追随を許さない圧倒的な実績と実力を誇っている。本部隊コンドウ総司令は朝日舞台芸術賞寺山修司賞受賞、TBS『情熱大陸』出演などの輝かしき戦歴を持つ大日本国を代表する振付家である。また、コンドルズの別動隊である、第六十九型突撃型音楽旅団「ストライク」は、日産NOTE、カルピス健茶王TVCMにタイアップ、NHK総合『MUSIC JAPAN』などの戦果を誇り、現在も鋭意作戦展開中。 日時: 三月二十九日(金)午後七時半開演:Aプロ 三月三十日(土)午後二時半開演:Aプロ/午後七時半開演:Bプロ 三月三十一日(日)午後三時半開演:Bプロ Aプロ:デッカード編 Bプロ:レイチェル編 受付開始:開演一時間前 開場:開演三十分前 劇場:シアタートラム(最寄駅:三軒茶屋駅) 東京都世田谷区太子堂四ノ一ノ一 〇三-五四三二-一五二六 料金:(全席指定・ 税込) 一般:三千五百円 大学生:二千五百円 高校生以下:千五百円 当日券:上記金額プラス五百円 学生券は当日、学生証の提示が必要です 超特別キャッシュバックキャンペーン決行! AプロBプロ通シ券:六千円(一般ノミ限定発売) Aプロ、Bプロ、両公演一般チケットを両方購入のお客様! チケット1組(A+B)につき1000円キャッシュバック! ◎同一人物のお客様が一般料金チケットで2公演観る場合に限ります! ◎当日Aプロ公演において両公演のチケット提示をしていただき現金でのキャッシュバックとなります! チケット発売:一月十二日(土)一般発売開始!! イープラス チケットぴあ 世田谷パブリックシアターチケットセンター 〇三-五四三二-一五一五(午前十時~午後七時) 劇場オンラインチケット(要事前登録・24時間受付) <http://setagaya-pt.jp>(パソコン) <http://setagaya-pt.jp/m/>(携帯) 暁・コンドルズオフィシャルHP <http://www.condors.jp> 構成・振付・舞踊手: イシブチサトシ カマクラミチヒコ スズキタクロウ ヒラハラシンタロウ フジタヨシヒロ 独立遊撃舞踊手: サキ×ワカナ(サイレン) 特別参戦舞踊手: キタムラアキコ 戦術作戦参謀: カツヤマヤスハル 照明:サカモトアキヒロ(ワンドロップ) 音響:シバタリュウイチ(ソニックウェーブ) 舞台監督:ツツイアキヨシ 映像監督:オクダサトシ(エーティージー) 衣装:イシノリョウコ 広報:ニシハラサカエ 電信宣伝:アオキタカシ 宣伝写真:ハル 宣伝美術:ヤギヌマヒロマサ(ゴート) 主題歌:ストライク「暁」 本部隊総司令:コンドウリョウヘイ 提携:公益財団法人せたがや文化財団 世田谷パブリックシアター(ロゴ) 後援:世田谷区 主催・問合: ロックスターユウゲンカイシャ 〇三-五二七二-〇九九一
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「men’s egg」の牙城を崩す!? サワヤカ好青年雑誌「キラリ!」でまさかのハメ撮り指南
メンズファッション誌のスゴイ企画を紹介するというコンセプトなのに、ファッションに関する記事は完全スルー。毎回、ウンコチンチンな話題ばかり取り上げてお贈りしているこの連載。
この間、サイゾー編集部に行ったら、編集のK女史から「ネタ切れになったら言ってくださいね(はーと)」って言われたんだけど、アレは「もうちょっとファッション的な面に触れろよな」というプレッシャーだったのかも……とビクビクしている今日この頃。でも、ファッション用語なんて、リーゼントとアイパーしか知らないもん! そんなボクがチョイスした今月のランキング。
【1月発売のメンズファッション誌・激ヤバ企画ランキング】
1位「モテる! イバれる! メンエグ的HOW TO SEX 2013」(「men’s egg」2月号)
2位「萎えない下半身をもう一度手に入れる!」(「BODiVO」Vol.2)
3位「ボクと彼女の保健室・左手でスマホ右手でオナニー」(「キラリ!」2月号)
■サワヤカ好青年が楽しむスマホ時代のエロ
『仮面ライダーフォーゼ』に主演して注目を集めたサワヤカ若手イケメン俳優・福士蒼汰くんを表紙に起用しているところからも分かるように、狂おしいまでにサワヤカなオーラをビンビンに放っている髪&服マガジン「キラリ!」。どのページを開いても「サイゾー」なんて一度も読んだことなさそうなサワヤカ好青年たちが勢揃いで、メンナク、メンエグなどのチャラ男&ギャル男系メンズ誌とはまた違った意味で、ボクとは縁遠そうな雑誌です。
記事の内容も、女の子にウケるヘアスタイルから始まり、スキンケア、香水などなど……。髪を切る時はいつも1000円カットに直行して「3センチ!」(全体的に3センチくらい切って)と注文し、牛乳石けんでワシワシ洗顔、加齢臭も気にせず放出されるがままにしているボク的には、ほとんど興味の持てそうにないものばかり。
こんなサワヤカな「キラリ!」ですが、ラスト数ページに全然サワヤカじゃない特集がギュギュッと詰まっていました。それが「ボクと彼女の保健室・左手でスマホ右手でオナニー」。タイトルからしてサワヤカ系ファッション誌にあるまじきエロス漂うものですが、内容はもっとすごい。
要は「スマホ時代におけるエロの楽しみ方」みたいな特集なんですけど、のっけから「みんなスマホを使ってハメ撮りしてるよね?」とばかりに、彼女とのハメ撮り方法を紹介しております。ハメ撮りに適したスマホの設置方法、ライティング、マンコの撮り方など、撮影面でのノウハウ紹介もさることながら、「ハメ撮りに持ち込むまでにどうやって女の子を説得するか?」という口説きテクニックが興味深い。
「コスプレしたイキオイで」(これはなんとなく分かる)、「好きな人のオカズになりたい女心を利用する」(そーゆーものか!?)くらいはまだ想定の範囲内ですけど、中には「縛っちゃえばこっちのもの」なんていう意見も。「目隠し&手首拘束されてる時に撮影されても抵抗できません」って。だ、ダメだろそれは……。
ハメ撮りのほかにも、スマホで使える出会い系アプリや、スマホで検索してすぐに見られる女優さんのオナニー写真(映画の中などでオナニーしている画像)、スマホ内にたくわえたエロ画像の隠し方、さらにスマホとはもはや関係のない電マやオナホールの紹介まで、エンジョイ・エロスな情報が盛りだくさんでした。
しかし、なんでサワヤカ系ファッション誌なのに、最後の数ページでドエロ本に変貌してしまったのか……。サワヤカ好青年も、エロの誘惑に勝てないということでしょうかね。
■「LEON」世代はツライ……深刻なED問題
もはやメンズファッション誌じゃないので恐縮ですが、オヤジ向けファッション誌「LEON」の臨時増刊「BODiVO」がなかなか面白かった。
全体のテーマとして、「ファッションだけじゃなくて体型も気にしなきゃモテねーぞ」ということで体を鍛えたり、ダイエットしたりし、モテる体を手に入れようという雑誌なんですが、とにかく「腹筋くらい割れてなきゃ人にあらず」くらいのイキオイで、モデルから素人まで、誌面に登場するメンズはみんなシャツを全面開襟して腹を見せつけまくりで、ブヨブヨメンズを威嚇。
バーッと目次を見ても「体脂肪」「腹」「胸筋&腹筋」「ヤセる」「太らない」「脂肪太り」「ジム」……などの言葉が頻出しまくり。うーん、やっぱりおっさんになると服や髪型云々以前の問題として、中年太りと戦わないとモテないんだなぁ。
そんな「BODiVO」でボクが最も気になったのが、モテるためにこういう雑誌を読んで一生懸命にジムなんかに通っているオヤジたちを絶望の淵に追い詰める企画「萎えない下半身をもう一度手に入れる!」。
ここでいう「下半身」とはもちろん、足や腰のことではなく、ズバリ……チンコ! 「いっくら体がムキムキでも、チンポがフニャフニャじゃ意味ねーだろ!?」っていうことなのだ。……コレは男的にはツライ。中年太りとかは努力次第で解消できるかもしれないけど、インポは自分ではどーにもならない部分もあるじゃない、そうじゃない!?
特集の中では、EDや中折れをしないためのさまざまな対策を紹介している。牡蠣やウナギなどの精力を向上させる食べ物からサプリメント、さらには勃起力をUPするツボやトレーニング、そしてもちろんバイアグラまで……。ジムに通ったりマラソンした上に、チンポのケアまで考えなきゃならないなんて……「LEON」世代もタイヘンですなぁ(あんま人ごとではないが)。
ED対策の中でも印象的だったのが「SEXYヨガ」。「古代インドで生まれたヨガには男性力アップに効果のあるポーズもある」ということで紹介されているのが、勃起力が高まるポーズ、中折れを防止するポーズ、早漏を防ぐポーズ、回復力が高まるポーズ……などなど、ヨガはここまで万能なのか!?
でもね、体調の問題もあるし、チンコが勃たなくても仕方がない時もあるでしょ。別に悪いことしてるわけでもないし、EDだって女の子も許してくれるんじゃ……。そんなスイートな考えを粉々に打ち砕く、怖ろしい「女性のホンネ座談会」も掲載されています。「女のコをイカせれば、自分は射精しなくても大丈夫だというのは勘違い」「射精してもらわないと終わった気がしない」「大きさよりも硬さが重要」「硬さは男の身だしなみです(笑)」と、インポ男をズバズバとぶった切りまくり。……こんな特集読んだら、プレッシャーかかりすぎて逆にチンポが勃たなくなっちゃいそうですよ。
ジムに通って腹筋をバキバキに割り、SEXYヨガでチンポもカチンカチン。「これでオレもモテモテだ!」……と思いきや、巻末に「口臭オトコは誰からも愛されない」という特集が。うーん、モテ男への道は果てしなく遠い。
■指先を褒めたら「手マンして」のサイン!?
そして、今月の1位は、やはり不動の王者「men’s egg」! 今月号もバカ企画ページは飛ばしまくりです。
まず、読モたちが宅飲み感覚でまったりと本音トークを繰り広げる「宅飲み!」は赤フン祭り。参加読モ全員赤フンを着用し、朝日が昇る厳寒の海岸で半裸の宅飲みを開催しています。「……というかそれ、宅飲みじゃねーだろ!」と誰もがツッコミたくなるシチュエーションですが「オレらは地球という家に住んでんだよ」とのこと。……あ、そーっすか。
そして今月の最ヤバ企画は、全21ページにわたる総力特集「モテる! イバれる! メンエグ的HOW TO SEX 2013」。マンコの構造から始まり、女の性感帯、セックスの進行マニュアル、セックストラブルQ&A、48手マスター道場など、コレさえ読めば、いつ何時セックスをすることになっても困ることがないというセックス特集の決定版!
しかし、チャラ男・ギャル男のためのファッション誌におけるセックス特集だけに、童貞気質の文化系男が読むには少々敷居の高い内容です。「ヤレメン・モテメン・ヤレないメン」という企画では、自分がヤレメンなのか、モテメンなのか、ヤレないメンなのか、はたまたキモメンなのか判定できる「キミは何メン? チェックシート」が掲載されているのですが、そのチェック項目がハイレベル過ぎ。
「エッチの経験人数が100人オーバーである」「常に香水を持ち歩いている」「眼力だけで女を濡らせる自信がある」「出会って30分以内の女をホテルや部屋に連れ込んだコトがある」……等々。ちなみに「YES」の数が5つ以下だと「ヤレないメン」、さらに0だと「キモメン」と判定されてしまうんですけど、ボクの結果は……キモメンですよ。こんな質問で5つ以上「YES」といえるヤツなんているのかよ!?
続いて、メンエグ読モのヤリチン神5が監修したという「ヤレる女発見トリビア」も、ボクらにはほとんど役に立ちそうにありません。「目の前に指を差し出して、すぐに指ナメ(もしくは指かじり)してくる女はヤレる」って、そんな女、今までの人生で会ったことないですよ! 女性側からのヤリたいサインも「指先を見ながらキレイだねって褒めたら『手マンしてもらいたいの』というサイン」とのこと……そんなサイン、受信できないって。
さて、メンエグの特集といえばイケメン読モたちのぶっちゃけすぎなトークも見どころのひとつですが、今月号ではゲスト・ギャルたちのセックス座談会のほうが暴走しています。「複数プレイ好きだから、経験人数が一度に8人とか増えちゃう」「複数プレイ中にチンコの争奪戦になって友情にヒビが入った」「ちっちゃいチンコの人に限って必死に奥まで突こうとするから笑っちゃう」、しまいにゃ「潮を吹くためにSEX前に水を飲んでる」……もう、ピュアな男子中高生が読んだら3年引きこもっちゃうような衝撃的なトークが続出。
さらに彼女たちはメンモ(メンズナックルの読モ)たちともヤリまくっているようで「アイツは手マンが上手い」「チンコでイカせるのが上手い」「チンコが細くて長かった」などとトップレベルの個人情報を名指しで次々に暴露。……自分がモデルとして載っている雑誌で、こんなこと言われて、読モたちはどう思ってるんだろ。女子だけの座談会に途中乱入した、メンナクの誇る変態読モ・たあはむ(マンカス好き)も押されっぱなしで、今月はほとんど活躍できていませんでした。もっと頑張れ、たあはむ!
こんな感じで、今月もチンチンの話題ばかりになってしまいました……。ちょっと気になったのは、これだけエロバカで押している「メンナク」ですら、女子の乳首は載せていないのに、サワヤカ系ファッション誌である「キラリ!」のほうは平気でビーチク丸出しにしているということ。サワヤカな顔して、さらっとハードなことをやっている「キラリ!」。「メンナク」の牙城を崩すことはできるんでしょうか!?
(文=北村ヂン)
富士スピードウェイに賠償命令 F1日本GP“ずさん運営”裁判に見た、トヨタの「金儲け主義」と「責任転嫁体質」
2007年9月末に富士スピードウェイ(以下、FSW)が開催したF1日本グランプリの運営はずさん極まりなく、「劣悪な環境の中、長時間のバス待ちを余儀なくされ、精神的苦痛を受けた等」として観客がFSWに対し、損害賠償を求め訴えていた。 13年1月24日、東京地裁はFSWの過失責任を認め、原告53名に対し賠償の支払いを命じた。 FSWが開催した07年F1日本グランプリでは「チケット&ライドシステム」と呼ばれる、各アクセスポイントから専用シャトルバスで来場する方式を取り、観客が自家用車やバイク、自転車など、ほかの交通手段による来場を基本的に禁じていた。 そのため、観客は渋滞や事故など不測の事態があっても自由に交通機関を変更することができず、指定されたシャトルバスを待つよりほかなかった。そのためシャトルバスを正常に運行し、観客をアクセスポイントからに会場まで円滑に送り届けることは、主催者FSWの義務である。ましてやシャトルバスの運行が滞り、レース開始に間に合わないなどといったことがあっては許されない。しかしFSWのずさんな計画で、その「まさか」が起きてしまったのだ。 FSWはF1開催前にリニューアル工事を行い、14万人の観客を受け入れることを決定した。これは、当時鈴鹿サーキットで開催されたF1日本グランプリの動員数と同等の観客数である。しかし、鈴鹿サーキットとFSWとでは立地が大幅に異なる。 鈴鹿サーキットは街中に存在し、電車は白子駅、平田駅、鈴鹿サーキット稲生駅が利用可能で、特に稲生駅からは徒歩30分と交通至便である。マイカー利用も多く渋滞するため、名古屋駅から近鉄を利用し白子駅まで来て、シャトルバス(有料)やタクシーを利用する観客も多い。F1ドライバーも付近の渋滞を嫌ってこの近鉄電車を利用することがあり、2012年にはアロンソやウェーバーがファンのサインに快く応じる姿がTwitterで報告されている。 一方F、SWは標高500~600mの高地に位置し、背後に1,000mクラスの峠を控えているためアクセス道路は限られる。付近に電車の駅はなく、一番近い御殿場線駿河小山駅でも7.5km、徒歩1時間40分かかる上、歩道のない峠道を歩くことになるため現実的ではない。 そのためメインの移動手段はクルマに限られるわけだが、道路インフラが貧弱なために観客3~5万人の国内レースの規模であったとしても付近道路に大渋滞が発生し、問題となっていた。そこに14万人の観客を入れようというのである。たとえサーキット場内の収容人数が鈴鹿サーキットと同等になったとしても、交通手段がなければ来場は不可能である。レースファンからは、新規にモノレールや新交通システムなどが必要ではないか、といった声が上がるほどであった。 F1開催を見据えて行われたFSWのリニューアル工事は、サーキット施設、パドック、ゲートなど場内設備への投資に終始し、交通公共機関は整備されなかった。その代わりに、交通手段はある施策を取ることにする。それが観戦チケットと交通機関をセットにした「チケット&ライドシステム」である。 マイカーでの来場や徒歩での入退場を禁止するなど、観客の交通の自由を犠牲にする代わりに、FSWが交通計画をしやすいシステムである。この導入決定時においては、レースファンもFSWの立地、アクセス道路の少なさを理解し、この「チケット&ライドシステム」の導入はやむを得ない、親会社トヨタの生産方式を見る限り信頼できるという反応であった。足止めされた一般客。右車線はレース関係車両のための優先道路だが、
トヨタ関連の招待客を乗せたバスが次々に通り抜けた。
07年当時、F1グランプリにはトヨタとホンダ、スーパーアグリF1が参戦、ブリヂストンがタイヤ供給するなど、日本企業の活動が華やかしき時代。30年ぶりに関東圏で行われるF1日本グランプリに首都圏を含め全国のF1ファンは注目し、都心からのアクセスが良いとFSWが喧伝したこともあり、思惑通り14万枚のチケットすべて売り切れとなった。これにより、どのアクセスポイントにどれだけの観客が来場するかFSWは把握、何台のバスを用意すればよいか正確に計画、コントロール可能となった。 それにもかかわらず、計画は破綻した。 FSWは訴訟を通じ、「想定を超える荒天のため」に場内道路の陥没事故、バス待機場の泥濘化が発生したと主張した。つまり自然災害であり、自分たちには責任がないと強弁した。しかし、陥没事故が発生した前後に大雨が降った記録はなく、霧雨程度の雨量であったことが分かっている。 FSWは外部に委託し、数年かけて詳細な交通計画を立てていた。しかしこれはFSWのゲートまでしか想定しておらず、場内導線やバス乗降場については一切の資料が存在しない、つまり検討していなかった。 開催直前に作成された資料によると、本来ショートサーキットとしている場所を急遽、東1シャトルバス乗り場として使用、アクセスに本来利用しない管理用道路を使うことが記されていた。管理用道路は狭く、勾配も急であり、リニューアル工事に合わせて整備された片側2車線、両側4車線の場内道路がきちんと設計、施工されたのに対し、設計図も存在しない上、いつ、どのような形で舗装されたかも把握されておらず、満員の乗客を乗せた大型バスが延べ2,000台も往復するだけの強度をもっているとは到底思えない、簡易的な舗装であった。案の定、その管理用道路で陥没が発生した。 FSWは裁判の中で、満員の大型バスを通すには明らかに貧弱すぎる管理用道路を「大型バスの運行に耐えうるアスファルト舗装をしている」「陥没は青天の霹靂だ」と自然災害を装ったが、裁判所には認められなかった。 また、シャトルバスの計画自体にも大きな問題があった。 14万人を乗せてひっきりなしに往復するシャトルバスが、たった2つのゲートから出入りするのである。バスが出なければ入れない。それがシャトルバスの問題点である。 本来F1関係者の出入り口を別途確保するべきところを計画せず、決勝日当日の帰路、次週韓国GPを控えたF1関係車両をFIAからの要請により、優先退場させた。優先退場の対象にはトヨタ関係者、招待客も含まれており、その間1時間45分にわたりシャトルバスの運行は止められ、バス待ち渋滞の混乱に一層拍車をかけた。 08年、FSWはバスをシャトル方式から留め置き方式に転換した。レース開始前は、バスは入場のみ、レース終了後はバスは出場のみとなるため出入りのボトルネックがなくなり、スムースな交通が実現できた留め置き方式は、より多くのバス台数が必要となるため当然コストが高くなる。そのため、07年開催時は事前検討の俎上にも上っていなかった。 雨天の想定も大きな争点となった。 FSWは高地に位置し、レース関係者、レースファンの間では、雨や霧が多く発生することがよく知られている。FSW自身も当然それを認識しているのだが、開催直後のFSW社長のインタビューや交通計画を担当したジェイコムの報告書の中で「雨を想定しなかった」と、予算の都合から雨天は想定しないで計画を立てたことを明確に記している。しかし証人尋問では翻し、FSW側証人が「雨の想定をして計画をした」と強弁したが、当然裁判所に認められることはなかった。 その結果、決勝日には元園芸場であったバス待機場が泥濘化。大型バスがぬかるみにはまってスタックし、利用できなくなるといった事態を招いた。地盤が緩い園芸場に雨が降ればどうなるのか、火を見るより明らかであるが、舗装する、養生するといった事前の対策はなんら施されなかった。 これらの怠慢により、シャトルバスの運行は破綻。暗くなり冷え込む富士山麓の山中、多くの観客が照明もなく、足元がぬかるむ中、トイレを我慢していつ乗れるか分からないシャトルバスを待つことを強いられたのである。この過酷なバス待ちは予選日の帰路、決勝日の往路、復路の3回にわたり続いた。またその間、FSWから状況の説明や案内といったものもなかった。殺気立つ観客を前に数少なかった案内スタッフは職場を放棄、どの列がどこ行きのバスか分からない状況が続き、現場は混乱を極めた。 裁判所はFSWの過失を認め、バスの待ち時間3時間を超える原告に対し、受忍限度を超えるとしてFSWに対し賠償を命じた。 しかし裁判所は、仮設スタンドの設計ミスによりコース場を走行するF1カーを見られなかったことは、FSWの配慮不足があったことは否めないと認めたものの、大規模イベントで一部が見えないことはよくあることとして受忍限度内とした。 また予選日にバス待ちの被害を受け、決勝日の観戦をあきらめた観客に対しては、レースが開催され、バスは遅延していたとはいえ運行されていたとして訴えを退けた。 全体的にはF1は国際的なカーレースであり、大規模イベントであるから、多少の混雑、交通の遅延はあることから、観客は受忍するのが相応という判断である。 判決としては、被告FSWに対し総額83万円を原告に賠償することを命じている。FSWは「裁判所の判断を尊重する」とのコメントを出している。14万人の観客を不幸と絶望の淵に追いやった責任が83万円とは、いかにも罰が軽すぎる。 多くの観客はF1レース観戦に慣れたリピーターであり、鈴鹿サーキットで開催されたF1レースではこのような混乱、訴訟が起きていないことを考え合わせると、観客の責任に帰するのは酷というものである。 この訴訟を通じて露呈したのは、FSWの怠慢、金儲け主義、責任転嫁体質である。 そもそも実質的にF1グランプリを初めて開催するにもかかわらず、売上を優先し観客数を14万人に設定、場内の出店料が高く、飲食代も当然高くなり、具のほとんどないカレーが1,000円、F1弁当に至っては1万円と高額であった。一方コスト削減のため雨天の想定をしない、誘導スタッフの数、仮設トイレの数を最小限に絞り「金儲け主義」と批判されても仕方がない。バス待ちの渋滞以外でも、ホスピタリティ、おもてなしの心は皆無だった。 レース直後は形式上謝罪したものの、責任者の辞任や降格、減給といった自主的処分は一切ない。裁判においては原告に対し信頼ならないとして全面的に争い、交通計画の破綻は悪天候のせいと責任転嫁して知らぬ存ぜぬを貫き通した。 翌08年のF1日本グランプリ開催は観客数を14万人から11万人と絞り、バスもシャトル方式から留め置き方式に変更して混乱なく運営を成功させた。ところがその直後「F1は儲からない」「F1ファンはトヨタの顧客ではなかった」として、わずか2年でF1開催から撤退した。やはり儲けるためにF1をやり、儲からないとなると放り出した格好だ。 原告の方々は、ずさんな計画・運営によるバス待ち被害が認定されたことに対し一定の評価をしているが、仮設スタンドの設計ミスによりレースを満足に見られなかったことや、決勝日に観戦をあきらめざるを得なかったことは、ずさんな計画・運営と明確な因果関係があるものとして控訴を検討している。 また2次訴訟は3月29日(金)に判決が言い渡されるが、こちらは別審理となっているため今回の判決と異なる判断となる可能性もあり、引き続き注目したい。1,000円の具ナシカレー。
上原さくら「法廷で不倫暴露も!?」泥沼離婚問題にタレント仲間・事務所・マスコミもドン引き中!
女優の上原さくらと、“フェラーリ王子”こと青山光司氏の離婚問題が泥沼化している。 昨秋、2人が別居状態にあることは報じられたが、1月31日発売の「週刊文春」(文藝春秋)では上原が“自殺未遂騒動”を起こしていたことを暴露。かと思えば、2月1日発売の「フライデー」(講談社)では今度は青山氏が上原の“逆DV”や3人の男性との浮気疑惑、さらに上原から「慰謝料5億円を要求されている」と爆弾告白した。 もはや「どちらが悪いか?」なんて話はどうでもよく、互いに憎しみ合う異様な展開に……。これにはマスコミ各社もドン引き状態だ。 「昨年の高嶋政伸と美元の離婚裁判は読者ウケもよかったが、今回は違う。もっとドロドロしていて生々しい。お互いがマスコミを利用して、離婚問題を有利に進めようとする魂胆が見え見え。読者も若干引き気味」(スポーツ紙デスク) 上原も青山氏も自ら出版社に情報をリークしたというから、“自作自演”と言われても仕方がない。周囲も白い目で見ている。 「上原さんは所属事務所の幹部やタレント仲間の制止も聞かずに、勝手に暴走。ある業界関係者は上原から『相談がある』と呼び出され、『私に協力してほしい。見返りも渡す』と言われたそうです。適当に返事をして、その場はやり過ごしたそうですが」(芸能プロ関係者) 週刊誌上では「離婚するつもりはない」と語っている上原だが、それは表向きで、結局は慰謝料をつり上げるための作戦とみられている。事情に詳しい関係者は「そうした上原側の狙いを青山氏は把握しているそうで、周囲には『ビタ一文あいつには渡さない』と豪語しているそうです。法廷闘争に突入する見込みで、青山氏はそうなった時のために“隠し玉”を用意しているとか。一説には妻の不倫現場の決定的証拠のようです。これが暴露されれば、彼女はタレント生命の危機に陥るでしょうね」と話す。 かつては愛を一緒に育んだのに……。“潰し合い”は避けられないようだ。「Eternal」(ホリプロ)
AKB48峯岸みなみ“丸刈り謝罪” 噴出する各方面からの「ヤラセ」論に、運営はどう答えるのか
AKB48の峯岸みなみが1月31日、恋愛禁止のルールを破ったとして丸坊主の謝罪映像を流したことに、「すべて運営側の演出だろう」という声が各方面から噴出している。 あるテレビディレクターによると「謝罪した時に現場にいたスタッフの女性がテレビ局にも出入りしている方で、居合わせたオカマタレントに“あれは演出だった”という話を漏らしたところ、そのタレントが峯岸本人と親しかったことで激怒。記者や関係者に“こんなことが許されるのか”と言い回ってしまった」という。 女性スタッフの証言の詳しい中身はまだ伝わってきていないが、実際、峯岸の謝罪映像は“作り込まれている”という意見が業界関係者から指摘されている。あるメイクアップアーティストは「スッピンではなくナチュラルメイクで、とっさに撮ったとは思えない」、撮影の照明技師は「光の当て方が絶妙で、選挙運動などにも使われる誠実さを演出する手法」と、それぞれの見方を示した。また、複数のスタイリストがブログなどで「こういう時にシンプルな白いVネックのセーターを着るのは、プロの演出があったとしか思えない」「偶然にも、それが映えるグレーの壁」と言及。一見、大ざっぱに見える丸坊主カットにも、美容師から「わざと作ったようなデコボコが、あまりに不自然」という指摘もあった。 AKBを長く取材してきた週刊誌記者も、関係者を通じて「演出であることを耳にした」一人であるが、「そもそも、今のAKB48はトップ以下、運営側の仕掛けにファンや世間が右往左往することに快感を覚える空気があって、それを大成功、大成功とうぬぼれている感じ」だという。 確かにAKB48は、コンサートでも必ず“サプライズ”という演出を常用している。 「あるメンバーの母親はそうしたことを娘から聞いて、『世間様を騙すのはやめたほうがいい』とクレームを入れたこともあったと聞きました」(同) 今回の峯岸の丸刈り謝罪には、彼女の友人、知人も「なんでそこまで」と心配したというが、当の親族からは特に反発はないという。 「峯岸の両親は喫茶店を経営していますが、AKB48でのブレイクによって、ファンの来客が激増しています。秋元さんが主要メンバーを率いて来店したこともあったり、まさにAKBサマサマ。一説には、峯岸本人が周囲に『運営から、次(にブレイクするの)はおまえの番だ』と予告があっての仕掛けだったと言っているなんて話もありますし、娘の知名度アップの戦略だと事前に聞けば納得するはず」(同) 確かに、一般層にはそれほど知名度もなかった峯岸みなみの名が、今回の件で全国区になったが、一方で海外の有名メディアから批判的な見方も飛び出している。コンサートの不出来については「最低のクオリティーだ」などと公に運営スタッフを痛罵する秋元康プロデューサーが徹底的にダンマリを決め込む中、この騒動はどんな形で収束するのだろうか?※画像は「AKB48 峯岸みなみからのメッセージ / AKB48[公式]」(現在は削除)
歯噛みする文春、暗躍する音事協トップ……AKB48・峯岸みなみ“丸刈り狂騒曲”舞台裏
AKB48の峯岸みなみが「週刊文春」で、EXILEの弟分グループ、GENERATIONSの白濱亜嵐(しらはま・あらん)との“お泊まり愛”を報じられた。AKB48にとって恋愛はご法度。前例に倣えば、解雇などの厳しい処分が妥当だが、峯岸は“坊主謝罪”という荒ワザでこれを回避。運営側も本人の意思を尊重し、研究生に降格するという処分にとどめた。 これに地団駄を踏んでいるのが、スクープした文春だ。文春を発行している文藝春秋社は、前田敦子が卒業を電撃発表したドーム公演のオフィシャルブックを出版するなど、一時は協調路線を歩みだしたが「写真集は、AKB側の非協力的な態度によって制作が難航。しかも、まったく売れず、大赤字を出した。これで吹っ切れた文春は、アンチAKBとして突き進むようになった」(出版関係者)。 峯岸のお泊まりスクープも、文春らしい綿密な取材によるもので、AKBに大打撃を与えることができるとみられていたという。 「ところが、峯岸の“丸刈り謝罪”で、それも吹っ飛んでしまった。言い方は悪いですが、終わってみれば話題作りにひと役買った形。文春にはAKBのスキャンダルを追うことに命を懸けている記者がおり、これまでのスキャンダルも、その記者がほとんど担当していた。今回も“してやったり”となるはずだったのに、切り返されたわけですから、悔しいはずですよ」(ワイドショー関係者) 一説には文春の早刷りがマスコミに届いた1月30日、AKBサイドには各社から問い合わせが殺到したが、AKBサイドは「とにかく1日待ってくれ」と懇願。 「その時、マスコミ各社にお願いしていたのが、音事協のトップで、業界の重鎮でもある人物。まさかの大物が現場に出て、火消し作業するとは驚きでした。同時に『アイデアマンのあの人が動いているとなれば、何か起きる』とも思いました。結果、あの丸刈り謝罪ですよ(笑)。業界では『さすが!』という声もチラホラ聞こえます」(テレビ関係者) 2日には運営側が謝罪動画を削除。今回の騒動は、これで幕引きとなりそうな雲行きだが、“命懸け”の文春から、次はどんなスキャンダルが飛び出すか?「AKB48 峯岸みなみからのメッセージ / AKB48[公式]」(現在は削除)
あの重大事件の犯人たちは今……赤軍、オウム、林真須美ら死刑囚78人の肉筆
グランプリ 「桜宮高生徒・保護者が初告白『バスケ部と家庭の真実』」(「週刊文春」2月7日号) 第2位 「死刑囚78人の肉筆」(「週刊ポスト」2月15・22日号) 第3位 「AKB峯岸みなみEXILE弟分ダンサー宅にお泊まり愛!」(「週刊文春」2月7日号) 安倍バブルに、私はいまだに懐疑的である。まだ何もしていないのに期待感だけ膨らますのは、まさに危なっかしいバブル(泡)そのものであろう。 このままいけば宿敵・韓国を再び追い越せると囃し立てるのがいるが、韓国が優位に立っているのは円高だけではない。技術革新と斬新な物作りで日本のソニーやパナソニック、シャープを凌駕したからで、円安で多少競争力は増すだろうが、根本的なところで追いつかないと腰砕けになる。 週刊朝日までが「1カ月後に1割上がる株142銘柄」をやっている。専門家6人に予測させているが、そのうち4人が推しているのが「三菱商事」。2月1日の終値1,890円が1カ月後には1割上がって2,079円になるというのである。銘柄に驚きはない。 ギャンブルの世界の鉄則は「人の行く裏に道あり」である。ガチガチの1番人気でも、来ないことがままあるのだ。「当て事と畚褌は先から外れる」という言葉もある。 みんながいいと言い出したら、その株の妙味は薄れる。「三菱商事」は今から買っても仕方ないのではないか。 朝日には「実は日銀『やる気なし』」という特集もある。安倍に言われて嫌々やっているだけの面従腹背で、物価上昇は日銀の金融政策だけでは難しいとの考えが、日銀の内外にあるというのだ。 今週も「もう止まらない『安倍バブル』あっという間に株価1万2,000円」と、私には悪乗りとしか思えない週刊現代だが、ノーベル経済学者ポール・クルーグマンまで引っ張り出して「1ドル100円越え、アベよ、これでいいのだ」と赤塚不二夫みたいなことを言わせている。だが、クルーグマンもこう言っているのだ。 「残された問題は、今はまだ唱えられている段階の政策が実行された際に、十分強力であることを維持できているかどうかだ。いざ実行に移す際に見かけ倒しに終われば、人々の期待感は一気に消えてしまうだろう」 これから安倍総理の「本物の総理の器かどうか」が試されるのだ。浮かれるのはまだ早い。 今週の第3位は、AKB48スキャンダルがお家芸になった文春のスクープ撮。峯岸みなみ(20)の「お泊まり愛」撮った! だ。 峯岸のキャッチフレーズは「年中無休の反抗期!」だそうだ。 ギョロギョロした目が特徴で、“みぃちゃん”の愛称で知られる峯岸はAKB48の1期生。昨年の十代最後の総選挙では14位に順位を上げ、見事選抜メンバー入りした。 「最近ではダウンタウンの浜田雅功やタモリらお笑い界の大御所にも可愛がられ、多くのバラエティ番組に出演している。『オネエタレントに“ブス!”とイジられながら、いいポジションを勝ち取った。トークも上手い。今では指原にかわる、AKBのバラエティ担当です』(番組制作スタッフ)」 そんな彼女が1月17日深夜、密かに男の家に向かったところをキャッチした。文春によれば、 <相手の男性は白濱亜嵐(19)。人気グループEXILEの弟分、昨年メジャーデビューした「GENERATIONS」の人気メンバーだ。「まだまだ名前も知られていない白濱ですが、昨年はドラマ『GTO』や『ろくでなしBLUES』に出演。秋の深夜ドラマ『シュガーレス』では主役をつとめました」(芸能デスク) 亜嵐が住むマンションは小さなデザイナーズマンション。住人の部屋の入口はどれも目視が可能なつくりになっている。 その夜、黒い帽子に黒パンツ、コートをまとった峯岸が亜嵐の部屋にはいったのは○時九分、部屋の電気が消えたのは三時間後の深夜三時過ぎだった。 寒空のもと、二人が出てくるのを待ちつづけること四時間、最初に出てきたのは亜嵐。黒のニット帽にマスク姿、白黒のチェックのブルゾンを着て、何度も後ろを振り返り、駅方面へ歩いていく。地下鉄に乗り、赤坂のTBSへと向かっていった> 峯岸のほうは三十分後にタクシーを呼び、途中コンビニで朝食の椀物とダイエットコーラを買って自宅へ戻ったそうだ。 この記事が出てから大騒ぎになった。朝日新聞までがこう報じている。 「AKB48の峯岸みなみさん(20)が、動画サイト『ユーチューブ』に丸刈り姿で登場、涙の謝罪をした。一体何があったのか。『たくさんの皆様にご心配をおかけしまして、本当に申し訳ありません』。映像は1月31日午後、同サイトのAKB公式チャンネルで公開された。ロングヘアだった峯岸さんが丸刈り姿で冒頭に謝罪の言葉を述べ、約8秒間頭を下げた。『私がしてしまったことは軽率で自覚のない行動』『まだ……頭の中が真っ白で』と言葉をつなぐ。不ぞろいな額の生え際が生々しい。『いてもたってもいられず(略)誰にも相談せずに坊主にすることを自分で決めました』と、左目から涙がこぼれた。大粒の涙を流し、『AKBをやめたくない』と訴え3分49秒の動画は終わる」 秋元康の演出だろうが、いつまで「AKBは恋愛御法度」などとお題目を唱えているつもりだろう。健全な肉体をもった若い娘が異性と付き合うのはごく自然な行動。なまじ禁止するから、夜陰に乗じて不善を為すのだ。老婆心だが、もっとおおらかにしてやったほうが、彼女たちのためにもなるのではないだろうか。 ポストに載っている死刑囚たちの肉筆を見ている。几帳面な文字、細かい字でビッシリと書かれた文字、自分の思いを一筆書きのように一気に書いているものもある。 中には光市母子殺人事件の元少年のように内容を判読しがたいものもあるが、多くは率直に現在の心境や死刑制度に対する考え方を綴っている。 これは昨年9月から11月にかけて、福島瑞穂社民党党首が法務省に事前に断った上で、全死刑囚を対象にアンケートを実施し、133人のうち78人が回答を寄せたものからの抜粋である。 裁判で死刑が確定すると、拘置所での待遇は大きく変わる。塀の外との交流は遮断され、面会や手紙のやり取りは指定された親族などごく一部に限られてしまう。 以前は運動や集会などで死刑囚同士が顔を合わせる「集団処遇」があったが、今は生活の大半を独居房で過ごす。 福島党首は、外部との交流を極端に制限するのは、死刑に対する情報を閉ざすとともに、死刑囚の精神状態にも悪影響を及ぼしかねないと批判している。 オウム真理教の井上嘉浩死刑囚は「何という恐ろしいとりかえしのつかないことを、しかも救済すると信じてやってしまったのだと、たとえようのない苦悶の波におそわれます。(中略)犯した大罪をどれほど苦しみもだえても、苦しんでいるものまねにすぎないと思い知らされ、ただただとりとめなく悲しみがあふれます」と、悔恨の情がうかがえる文章を書いている。 連合赤軍事件の坂口弘死刑囚のように「過去の過ちを克服して社会に貢献せんとしている姿を伝えたい」と前向きな考えを書いている者もいる。 死刑執行の日に脅える者も多い。 「私のいる舎房は今の所は何も有りません。でも独房の鉄のとびらを急にあけたり、しめたります(ママ)ので、鉄のとびらですので大きな音がして、自分の番がきたと思って、脅えるので有ります」(江東恒・堺夫婦殺人事件) 世の中への怨みを綴る者もいる。 「まじめに働いて安心して生活できるなら犯罪なんて起こしたいとは思わないし……ましてや死にたいなんて考えて事件をなんていうことはありません」(松井喜代司・群馬、交際女性ら3人殺人) 自分に死刑判決を下した裁判官への批判を書いているのもいる。 「私を死刑にした裁判官がバスの中で19歳の大学生の女のパンツの中に手を入れ捕まっています。こんな奴らからしてもないことを信用されずに判決されたのかと思うと」(中原澄男・福岡・長崎、元組長ら殺人) 判決への部分的異議を含めて、78人中46人が再審請求中だという。週刊新潮の「『死刑囚』30人 それぞれの独居房」では、東京拘置所で数年間衛生夫として服役した30代の男性が、彼が見てきた死刑囚の姿を語っている。 その中に「再審請求中は死刑執行のないことは暗黙のルール」だという記述があるが、そういうことが再審請求の多さに関係があるのだろうか。 和歌山毒物カレー事件の林真須美死刑囚は、自分は無実だと訴え続けている。 「そんなこと考えたこともない。死刑確定者という法的身分ではあるが、自分では、死刑確定者有実(ママ)人殺し者だとは、全く思い考えたことはない」 中にはこんなのもある。 「世の中には悪い人がいっぱいいる。その一人を私が殺した」(川崎政則・香川祖母・孫姉妹殺人) 「人生は何事においても一発勝負だという事が今頃になってようやく気がつきました。これから残りの人生はオマケの人生として生きていこうと思います」(加賀山領治・大阪2人強盗殺人) 「自民の安倍総裁は改憲論者、この先、世の中どうなるのやら」(早川紀代秀・坂本弁護士一家殺人など) わずかな楽しみを夢に求める者もいる。 「楽しみは夢の中で娘と逢って会話すること」(神宮雅晴・京都・大阪連続強盗殺人) 死刑制度についても聞いている。 「死刑は残虐な刑罰にはならないと云うのであれば、また8割の国民が制度存続を認めていると云うのであれば、刑を公開すれば良い」(小林正人・大阪・愛知・岐阜連続リンチ事件) 「死刑は都合の悪い者は殺してもいいという殺人を肯定する意識を国民に植え付け、殺人や暴力を助長する」(林泰男・地下鉄サリン事件など) 「死刑囚は被害者でもない刑務官によって殺されるのは頭に気(ママ)ます。被害者の立ち会いで執行ならかまいません」(西川正勝・女性4人殺人) 死後に臓器提供したいのに、そうできない現行制度を批判する者もいる。 「私は自分の臓器などを提供するドナー登録をしているのですが、現行の法律では死刑囚の臓器提供はできないようになっていますので、その点を変えていただけたら」(松田幸則・熊本男女強盗殺人) ポストはこう結んでいる。 「国家の名の下に人の命を強制的に奪い去る死刑は最高度の権力行使である。だが、この国ではその実態が極度に隠されている。そして、死刑囚たちは単なる凶悪非道なモンスターではない。死刑制度を是とするにせよ、非とするにせよ、本特集のアンケートをじっくり読んで欲しい。議論はそこから始まる」 重い特集ではあるが、多くの人に読んでほしいものである。これが今週の第2位。 今週のグランプリは、文春の桜宮高校の体罰問題を追った巻頭特集。 これまで桜宮高校で起きた自殺問題は、体罰が原因と報じられてきた。橋下徹大阪市長もそう主張してきたが、文春は「日常的に体罰を行っていたというK顧問が処分されるのは当然」としながら、A君は他にも重大な悩みを抱えていたというのだ。 大阪市立桜宮高校で、自殺したA君と付き合いの深かった同級生がこう語っている。 「Aが亡くなったとき、実はバスケ部員たちは、『先生の体罰が原因じゃない』と言っていた。Aには他にもっと悩んでいることがあったから」 桜宮高校関係者はこの問題が起こった後、こんなことが起きていると嘆く。 「市長が『桜宮は腐っている』と煽るので、運動部と関係のない普通科の子までが桜宮というだけでバスに乗せてもらえなかったり、通学途中に罵声を浴びたりしておるんです。校舎の窓には投石され、自転車も嫌がらせでパンクさせられるといういわれのない差別がある現状を知ってほしい」 橋下市長はワイドショーなどに出て「この学校では暴行が常態化していて、それが原因で一人の生徒が自殺している。こんな学校をそのまま継続させるような価値判断はやっちゃいけない」という主張を繰り返しているが、どこまで桜宮高校の実情を知っているのか、これを読むと疑念が湧いてくる。 バスケット部のOBは、こんなことを語っている。 「A君のお母さんはバスケ経験者で、K先生の一種の信奉者でした。保護者の間で、K先生の指導法を一番と言っていいほど容認していました。他のお母さんが『一発でも、手を出したら体罰じゃないの』とK先生に抗議しようとしたとき、『桜宮のバスケ部に入ってきた以上、覚悟があるはずでしょう』『厳しい指導は承知で入部してきたんじゃないの』などと先頭に立って諌めたこともあります」 バスケット部の関係者もこう言う。 「先生は『勝利至上主義』みたいに言われていますが、実際は『たかがバスケ』という考えの人。『僕はバスケを教えたくて教師になったんじゃない。教師になりたいから教師になったんです』が口癖で、どちらかと言えば自主性を重んじるタイプの指導者です。試合ではベンチ入りメンバーも選手同士で決めさせたりするし、テスト前になると『勉強も頑張らなアカン』って言って、放課後の練習時間を割いて皆で勉強させられます」 きっかけは、昨年10月にA君がバスケット部のキャプテンに自ら立候補したときからだというのだ。 A君はレギュラーになるのには苦しい実力だったが、どうやらキャプテンになれば大学進学に有利になると考えていたようだと、先の同級生が話している。 しかし、キャプテンにはなってみたものの、なかなか部内でうまくいかないため、本人もキャプテンを辞めたいと考えていたようだ。 練習試合中にK先生から注意され、十数発のビンタを両頬に食らったA君は、その後、キャプテンを辞めたいとK先生に告げに行き、衝撃的な事実を告げられてしまう。 「その日、A君は初めて先生に『もう無理です。キャプテンを辞めたい』という旨を伝えた。K先生はA君に『じゃあBチーム行きやで』と、這い上がって来いという親心を込めて言ったんです。でも本人はBに落ちたらいやですよね。『じゃあやっぱりキャプテン続けます』って言った。先生が『お前、どうしてそこまでキャプテンにしがみつくねん?』って聞いたら、『大学進学のためです』と漏らした。先生が『そんなこと誰に言われたんや?』って聞いたらA君は無言だったみたいなんですけど、先生が『お母さんに言われたんか?』って聞いたら『そうです』と。それで先生は『キャプテンをやったからといって、大学には行けない』という現実の話をして、A君はそれにショックを受けたようなんです。桜宮から指定校推薦の枠は無い。でもA君はその時まで、バスケで進学できると信じて疑っていなかった。目標があったからこそ、嫌々ながらもキャプテンを必死にやっていたのに……」 A君が遺書を書き、自宅の寝室で首を吊ったのは、その日の深夜から翌日の未明にかけてと見られているようだ。 思春期の子どもは多感である。それを「体罰は反対」というだけで学校に介入し、問答無用で桜宮高校を解体しようというのはおかしいと、「桜宮を応援する会」の伊賀興一弁護士が語っている。 「生徒を主人公にして、職員と保護者が学校の問題点を忌憚なく言えるような場にしていかなければならないのです」 橋下市長は、主人公である生徒たちの声を真摯に聞くところから始めなくてはいけなかったはずだ。今からでも遅くない。生徒たちと車座になって、自分も受けてきたという体罰の思い出を話し、生徒の生の声を聞いてみたらいい。 そういえば、『スパルタ教育』(光文社)という本をベストセラーにし、生徒への体罰によって死者を出した戸塚ヨットスクール戸塚宏校長とも親交のあった石原慎太郎共同代表は、この問題でなぜ発言しないのだろう。 本の中の100か条に「子どもをなぐることを恐れるな」とあるはずだが、橋下市長と「いい体罰と悪い体罰」とでも名付けて公開論争をしたらいいのに。 蛇足だが、ポストの袋とじ大型ピンナップ「YURI 顔」がいいよ! (文=元木昌彦) ●もとき・まさひこ 1945年11月生まれ。早稲田大学商学部卒業後、講談社入社。90年より「FRIDAY」編集長、92年から97年まで「週刊現代」編集長。99年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長を経て、06年講談社退社。07年2月から08年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(2006年8月28日創刊)で、編集長、代表取締役社長を務める。現「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催、編集プロデュースの他に、上智大学、法政大学、大正大学、明治学院大学などで教鞭を執る。「週刊文春」2月7日号 中吊り広告より
和洋折衷のあったかお鍋、湯豆腐+ポトフ=ポ豆腐(ポトーフ)!
男 「今日の夕飯は鍋だよー」
女 「あら、寒い日には最高ね。で、なんの鍋?」
男 「今日は和洋折衷の鍋なんだ」
女 「へー。いつも“鍋といったら湯豆腐”のあなたが、和風じゃない鍋なんて珍しいわね。流行のトマト鍋とかカレー鍋かしら?」
男 「まずは昆布でしっかりとダシをとります。ここまでは和風だね」
男 「昆布のダシで豆腐を煮れば湯豆腐だけど、ここに入れるのは、ローリエ、ベーコン、ジャガイモ、ニンジン、タマネギ、キャベツ、鶏肉。そして、コンソメスープの素を少々入れて味を調える」
女 「へえ、土鍋なのに、なんだか一気に洋風になったわね! 鍋というよりポトフみたい」
男 「具にしっかりと火が通ったら、真ん中に水切りをした豆腐をドーン! この豆腐がうまいんだ」
女 「ふーん。最初と最後の工程だけは、湯豆腐みたいなのね」
男 「豆腐が程よく温まったら完成。湯豆腐とポトフの和洋折衷鍋だよ」
女 「なんだか体が温まりそうね。この料理の名前、もうわかったわ」
男 「湯豆腐とポトフだから……」
男&女 「ポ豆腐(ポトーフ)!」
男 「ベースが昆布ダシだし、豆腐が入るから、さっぱりしていて、いくらでも食べられちゃうよ。ポン酢でもマスタードでも、どちらでもどうぞ!」
■材料
・昆布
・コンソメスープの素
・ローリエ
・豆腐
・タマネギ
・ニンジン
・ジャガイモ
・カブ
・キャベツ
・ベーコン
・鶏肉 など
■作り方
1、鍋に昆布でダシをとり、豆腐を水切りしておきます。
2、ダシで豆腐以外の材料を煮て、コンソメスープの素で味を調えます。
3、最後に豆腐を加えて、温まったら出来上がり。
■玉置メモ
・まだまだ寒い日が続きますが、そんな夜は鍋が一番。和風の鍋もいいですが、和洋折衷のこんな鍋もたまにはどうですか。
・和風の昆布ダシと洋風のコンソメスープが合うのです。豆腐だけではなく、コンニャクやがんもどきなどのおでんダネを入れてもおいしいですよ。
・鍋の締めはうどんを入れてもいいし、カレー粉を入れて、カレーおじやにするのも最高です!
(文=玉置豊)
◆「男のダジャレレシピ」過去記事を読む◆
ねたみ・そねみ・因根が渦巻く、“大都会”岡山の実態『これでいいのか岡山県』
先日、「桃太郎市」に改名するしないで注目を集めた岡山県岡山市。その騒動と軌を一にして、岡山市のみならず県全体のイメージと実像を研究し尽くした書籍がリリースされた。 『これでいいのか岡山県』(マイクロマガジン社)は、さまざまな地域のイメージと実態を描いてきた「日本の特別地域」42冊目だ。このシリーズは、さまざまな地域の一般的なイメージ(足立区はホントにヤンキーが多いのか? など)と実情を、豊富な取材や資料によって実証していくもの。2007年に出版された足立区編以来、大田区や中野区など都市圏はもちろんのこと、群馬県や広島県など地方編も続々と刊行されている。 偶然の一致とは思えないタイミングでリリースされたこの書籍は、表紙からして「こんな本を出版して大丈夫なのか?」と心配になってしまう……。 なにしろ、表紙には「ねたみ・そねみ・因根が渦巻く 岡山の実態を暴く!」の文字。確かに、岡山と聞いて思い浮かべる「桃太郎」「瀬戸大橋」といった明るいキーワードはオマケみたいなもの。「津山三十人殺し」「獄門島」……近年は作家・岩井志麻子の影響もあってか、「ぼっけえ、きょうてえ」イメージのほうが多数派だ(執筆者個人の意見です)。 表紙には「出身高校で人生が決まる!?」「四国に対しては絶対的な上から目線」とか、とんでもないキャッチも。挙げ句の果てには「空は晴れても心はくもる県民の正体」とまで。いやいやホントに岡山は、そんなにひどいところなのか? こんな奇書を執筆したのが、本サイトでも活躍するルポライターの昼間たかし氏だ。岡山出身の昼間氏は昨年、十数年ぶりに岡山の土を踏み、現地に住み着いて長期間の取材を行った。そんな昼間氏は「住んどったらわからんかったけど、ぼっけー土地じゃったんじゃー」という(この後も岡山弁の会話が続くが、めんどくさいので標準語で記す)。 昼間氏によれば、岡山の特徴はまず「住民が岡山県を、どういった分野でも日本の上位に位置すると考えている」ことだという。 「そもそも、中国地方であるという意識は希薄で、あくまで自分たちは関西文化圏。そして、山陰、四国地方はおろか、中国地方の覇者・広島県に対しても絶対的優位にあると思っているんです。食べ物は豊富で災害も少ない、新幹線はすべて停車する。テレビも民放5局がすべて放送されているし、文化レベルも昔から高いなどが、その理由です」 さらに、昼間氏は自身の出身地を「奇人変人の巣窟」だという。その代表格として挙げるのが、歴史の教科書にも登場する、大正時代の成金が足元が暗いので札束に火をつけて明かりにする風刺画。その元ネタとなったのが、山本唯三郎という実業家だ。大正時代に財を成した山本は、「征虎軍」を結成して朝鮮半島で虎狩りを行い、自作の「征虎軍歌」や「虎来い節」を歌いながら、大いに楽しんだという。 また、江戸時代に世界で初めて空を飛んだといわれる表具師幸吉も、岡山の人物。当時の記録では、幸吉は1785(天明5)年の夏に、当時、岡山随一の繁華な地だった京橋の上から、自作の翼で飛んで大騒ぎになったという(再現実験によると、飛んだのではなく落ちたらしいが……)。 この、頂点とか、第一人者とか第一号とか、妙な目立ちたがりの行動こそが、出世する岡山県民の基本スタイルだと昼間氏は断言する。 「かつて、岡山県一帯には大和朝廷に匹敵する勢力を持つ吉備国が栄えていました。しかし、古墳時代に吉備国は大和朝廷に敗北し、衰退しました。以来、岡山県は決して一番になったことがない。それでも、内部では自分たちが一番だと信じ、ほかの地域の人を見下しています。いや、地域だけじゃない。たいていの岡山県民は、互いに“自分が一番スゴイんだ!”と思っているんです」 自分が一番だと思っているから、目立つのも当然(いや、目立とうと思っているのではなく、結果的に目立ってしまったのかも)。ゆえに、ほかの土地で成功する岡山出身者には、ナンバーワンよりもオンリーワン系の人が多いハズだと、昼間氏は語る。 そんな素晴らしい土地なら、なぜわざわざ東京に出てくる必要があったのか? こんな素朴な質問をぶつけたところ、キレられた。 「学歴差別がひどいんじゃ!」 本書の中でも記されているが、岡山県の高校は公立優位。象徴的な事例として「普通科」という言葉は、県内のエリート校を指すもの。偏差値の低い高校の普通科に通う生徒が「普通科に通っている」と言うと、「何をいよーんなら、あんごうが」とバカにされるんだとか。30歳を回って、高校時代のことを怒るなんて……と思っていたら昼間氏は続ける。 「だいたい都会で成功する岡山出身者は、岡山に対して恨みや怒りを秘めている。だからこそ、成功できる……と漠然と思っていたのですが、今回さまざまな文献を読んでいると、岡山で“郷土の偉人”とされる人があまり岡山に帰ることはなかったとか、一切、岡山には触れなかったという事例が多々ある。故郷に対する複雑な思いも、岡山出身者が成功する原動力といえるでしょう」 うーん、ますます岡山県の謎が深まるばかり。発言とは別に執筆の際には、かなり論理的思考をしたらしく、本書では岡山県独特の複雑な県民性もきちんと分析されている。 この後、火がついたのか、とてもここでは書けないほど岡山県に対する批判を語りまくった昼間氏。最後に、一つくらい自慢することはないのか? と聞いたところ、 「食べ物がうまいんじゃ!」 と、語り出した。 「本の中でも記していますが、ラーメンは岡山県が最もおいしい。東京では半ば当たり前になった、ドヤ顔で腕まくりしたような店主のいる店なんて皆無なのが素晴らしい。そして、岡山の食の至高は岡山ずしです。どんなに高級な材料を揃えたとしても、岡山県産の食材でなくては、岡山ずしの味にならない。これよりうまいものを、私は食べたことがありません」 この後、岡山ずしの材料として「雄町の米」だのなんだのを、延々と語り続けた昼間氏。珍妙な岡山県に住む人々と土地の実情が、本書では次々と明らかにされている。 いずれにせよ、酸いも甘いも知る出身者ならではの容赦なき記述。“大都会”岡山の実態を暴く一冊なのは間違いない。『これでいいのか岡山県』
(マイクロマガジン社)
「働き者GLAY、イエモンは再結成間近!?」アラフォーバンド最新事情
ベテランバンドGLAYの最新アルバム2枚『JUSTICE』『GUILTY』が2月4日付オリコンチャートの1位と2位を独占。それぞれ推定5万枚強を売り上げ、根強い人気ぶりを見せている。 「15年前の全盛期には500万枚近いCDセールスを誇ったGLAYですから、往時に比べれば100分の1の枚数しか売れていません。けれども、ミスチルは別格として、LUNA SEAなどの復活バンドが軒並み2~3万枚程度のセールスにしか届かないことを考えれば、十分健闘しているといえるでしょう。その理由は、きめ細かいファンサービスとマメな活動ぶり。限定ライブなどの特典を充実させることで、10万人規模といわれるファンクラブ会員と密な関係を結んでいます」(レコード会社関係者) GLAYの最近のコンサートには、アラフォー世代の女性ファンが子ども連れで訪れるなど90年代同窓会の趣もある。「ミスチルなどに比べると、10~20代のファンが少ない」との指摘もあるが、往年のファンのハートはしっかりとつかんでいるようだ。 「GLAYの特徴は結束力の強さです。メンバーのルックスはだいぶ変わってしまいましたが、いつ見ても仲良さそうですからね。チームワークが良い背景には、彼らがバンド継続の危機を何度も乗り越えてきたことにあります。元マネジャーのM氏に長年言いくるめられ、多額の印税を流用されていたのは有名な話。独立後もM氏と印税支払いをめぐって裁判沙汰になり(GLAY側が勝訴)、一時はアミューズがGLAYを“保護”していた時期もありました。今は心機一転、自分たちの力でバンドを運営しているという充実感があるのでしょう」(マネジメント関係者) 一方、GLAYと同世代に当たるバンドの中でも、復活を望む声が多いのがTHE YELLOW MONKEY(2004年解散)。こちらは昨年メジャーデビュー20周年を記念してさまざまな特典CDやグッズが販売されたが、バンド本体の復活は発表されていない。 「彼らも決して仲の悪いバンドではなかったが、レコード会社や事務所との関係が複雑化して解散に至った面も大きい。ボーカルの吉井和哉がソロで一定の成功を収めている中で、イエモンの再結成はないとみられてきたが、昨年には何度もメンバーで集まっている姿が目撃されており、今年中に再結成コンサートが開催される可能性もある」(イベント関係者) 今もJポップ界の中で大きな存在感を持っているアラフォー世代のバンドたち。“メンバー間の関係”を含めた彼らの動向は、音楽業界にも影響を与えそうだ。 (文=市場葵)「GiGS 2013年02月号」
(シンコーミュージック)








