「“韓国文化はパワフル”というのはいいことだけではない」『息もできない』ヤン・イクチュンの苦悩

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 2009年、製作・脚本・主演・編集も自ら兼ねた鮮烈な監督デビュー作『息もできない』で話題をさらった、韓国映画の鬼才ヤン・イクチュン。そんな彼が今、『かぞくのくに』(監督:ヤン・ヨンヒ)や『中学生円山』(監督:宮藤官九郎)に俳優として出演するなど、日本映画界での仕事を活発化させつつある。その一環として、山本政志プロデュースの短編競作企画『シネマ☆インパクト』にも監督として参加。来日中の彼に最近の活動、そして韓国と日本の映画界の違いなどについて訊いてみた。 ――まず今回の『シネマ☆インパクト』に参加することになった経緯は? ヤン・イクチュン(以下、ヤン) この企画の主催者である山本政志監督と、偶然このコーヒーショップ(取材場所「カフェ・テオ」。『シネマ☆インパクト』上映館「オーディトリウム渋谷」と同じビルの一階)の前でお会いしたことがきっかけです。僕は映画館で吉田光希監督の『家族X』のトークショーに出演した後だったんですけど(2011年10月22日、渋谷ユーロスペース)、その時に山本さんが撮られた作品のDVDをいただきました。それから一緒にお酒を飲みに行って、しばらくたった後に山本さんから参加依頼のメールをもらって。自分としても、新しい挑戦になるかなと思ってお引き受けしました。 ――山本監督のDVDには何が入っていたのですか? ヤン 『ロビンソンの庭』(86年)と『闇のカーニバル』(81年)と、あともう一本。『ロビンソンの庭』は、とても良い映画ですね。80年代の日本映画は挑戦的で実験的な映画が多い。以前に韓国の日本映画祭で見た『狂った果実』(81年/監督:根岸吉太郎)なども素晴らしい作品だなと感激しました。 ――今回の企画で監督された18分の短編『しば田とながお』ですが、日本人の役者で日本語の映画を演出された体験はいかがでしたか? ヤン 基本的には、普段とあまり変わらないと思います。細かい言葉のニュアンスがよくわからないのは正直ありますが、それは演じる役者本人が一番よく知っていると思うので。演出もいつもと変わらず、カメラも役者もリハなしで本番に入るスタイルでやりました。 ――今回の企画には、ほかの日本人監督も複数参加されていますが、ほかの方の作品はご覧になりましたか? ヤン 実はまだなんですよ。でも、僕は橋口亮輔監督のファンなんです。『ハッシュ!』(01年)や『ぐるりのこと。』(08年)を海外の映画祭で見たんですが、すごく良かった。韓国に輸入される日本映画はまだ数が限られているので、映画祭とか特集がある時に見ています。 Ikjune02.jpg ――ヤンさんは俳優として、昨年公開された映画『かぞくのくに』や、これから公開になる宮藤官九郎監督の『中学生円山』に出演してらっしゃいますね。韓国映画界と日本映画界を往来する面白さ、そこにある違いはどんなものですか? ヤン 『息もできない』以降、韓国では映画界と少し距離を置いているんです。そこで新しい試みとして日本映画に出てみようかってことになったんですけど。日本から韓国の映画界を見ると、日本の昔……70~80年代へのノスタルジアに近いような羨ましさがあるのではないでしょうか。スタッフとキャストが一丸となって、みんなでエネルギーを突っ込んで作る。でも韓国からすると、日本の映画界の分業化されているシステムが羨ましい。映画産業自体は、韓国より日本のほうが何倍も大きいです。長編映画の製作自体も、韓国だと年に100本くらいですけど、日本だと400本以上ですから。韓国で最近作られている映画は、予算100億ウォン(約9億円)くらいの、大きいエンタテインメント映画ばかりに偏っている傾向が見られます。 ――では逆に、韓国ではどういった層がアート系やインディペンデント映画を見ているのでしょう? ヤン 30~40代でしょうか。このくらいが文化的な映画に興味を持っている年代です。今の日本みたいに、韓国も経済や政治だけじゃなくて、文化を余裕を持って楽しむ傾向へと変わってきてはいますが、なかなかそのほかの世代は関心が強くない。  韓国の場合は、社会変化を求める国民のエネルギーが依然高いんですね。たまに日本の知人と話すと、たいてい彼らは、日本文化の良い面より停滞している状況について嘆くことが多い。でも、それは変化の時期を越えて安定期に入ってるということなので、良いことだと思うんです。日本の場合は大変な震災を受けたし、政治家が替わったりしても社会自体は変わらないじゃないですか。韓国は大統領が一人替わっただけで国全体が動くので、個人個人の感情のアップダウンが激しくて、いろいろともやもやしてしまうんです。そういうエネルギーって、悲しいエネルギーだと思うんですね。悔しさとか。あくまで“マザファッキンエナジー”であって、“グッドエナジー”ではない(笑)。それを外から見ると、韓国の文化はパワフルだなって受け止められるんですね。でもエネルギッシュな面は、単純にいい面だけではないってことです。 ――すごく面白いお話ですね。『息もできない』を撮られた後に、韓国の映画界と距離を置いたのはどういった理由だったんでしょうか? ヤン 『息もできない』を撮るために、ほかからの出資がなかったので、お金を全部自分で集めたんですね。さらに監督、シナリオ、編集、ポスプロ、マネージメント、公開まで全部自分でやったんです。いわば、100メガくらいのハードディスクで5テラくらいの仕事をしたので、壊れてしまった(笑)。それと、映画が終わったあとにいろんなオファーが殺到したんですが、それにも対処しきれませんでした。僕はすっかり疲れてしまい、しばらく映画を作ること、役者をやること自体が嫌になってしまったんです。 ――燃え尽き症候群のような? ヤン そうですね。精神的にもつらかったので、病院に通って薬をもらったり。そのあと日本に来て休養して、韓国の人間関係から自由になれたことで随分リフレッシュできました。不思議なことに、昔は考えたこともないくらい、今は“映画そのもの”が愛しくなったんです。映画産業のシステムやスタッフの待遇などにも興味があります。 ――監督と俳優業のバランスは、どうなっていますか? 監督としての次回作に期待する声も大きいと思いますが。 ヤン はっきりとは分けていません。その都度、自然に任せます。全エネルギーを一方に突っ込んで燃え尽きた経験があるので、もっとバランス良く仕事をすることに決めたんですね。なので余計なオファーには応えずに、自分にベストなものを選択して、それにエネルギーを注ぎ込むように変わりました。 ――そのベストの選択の中に、『中学生円山』もあるんですね。 ヤン 実はこの依頼にはつい即座にOKを出してしまったんですが(笑)、そのあとで宮藤さんのことをインターネットで調べたりして、『GO』など、とても良い作品を書かれているシナリオ作家であり、監督であることを知りました。撮影現場では思いやりのある監督で、とても楽しかったですよ。韓国で作品を選ぶ場合は今もすごく気を使うので、海外作品のほうが選択しやすいのかもしれません。『かぞくのくに』にしろ『しば田とながお』にしろ、良い選択だったと思います。学んだこともたくさんありましたし、以前と比べて自分に余裕を持てるようになりましたね。 (構成=森直人/写真=堀哲平) ●ヤン・イクチュン 1975年、韓国生まれ。俳優、映画監督。00年代前半から役者として活動をしながら、09年に『息もできない』で長編映画を初監督。日本を含め、韓国内外で高い評価を受けた。12年にはヤン・ヨンヒ監督の自伝的映画『かぞくのくに』に出演。5月18日からは宮藤官九郎監督作品『中学生円山』の公開が控える。1月26日~2月8日に開催された『シネマ☆インパクト』にて短編『しば田とながお』を上映。

「“韓国文化はパワフル”というのはいいことだけではない」『息もできない』ヤン・イクチュンの苦悩

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 2009年、製作・脚本・主演・編集も自ら兼ねた鮮烈な監督デビュー作『息もできない』で話題をさらった、韓国映画の鬼才ヤン・イクチュン。そんな彼が今、『かぞくのくに』(監督:ヤン・ヨンヒ)や『中学生円山』(監督:宮藤官九郎)に俳優として出演するなど、日本映画界での仕事を活発化させつつある。その一環として、山本政志プロデュースの短編競作企画『シネマ☆インパクト』にも監督として参加。来日中の彼に最近の活動、そして韓国と日本の映画界の違いなどについて訊いてみた。 ――まず今回の『シネマ☆インパクト』に参加することになった経緯は? ヤン・イクチュン(以下、ヤン) この企画の主催者である山本政志監督と、偶然このコーヒーショップ(取材場所「カフェ・テオ」。『シネマ☆インパクト』上映館「オーディトリウム渋谷」と同じビルの一階)の前でお会いしたことがきっかけです。僕は映画館で吉田光希監督の『家族X』のトークショーに出演した後だったんですけど(2011年10月22日、渋谷ユーロスペース)、その時に山本さんが撮られた作品のDVDをいただきました。それから一緒にお酒を飲みに行って、しばらくたった後に山本さんから参加依頼のメールをもらって。自分としても、新しい挑戦になるかなと思ってお引き受けしました。 ――山本監督のDVDには何が入っていたのですか? ヤン 『ロビンソンの庭』(86年)と『闇のカーニバル』(81年)と、あともう一本。『ロビンソンの庭』は、とても良い映画ですね。80年代の日本映画は挑戦的で実験的な映画が多い。以前に韓国の日本映画祭で見た『狂った果実』(81年/監督:根岸吉太郎)なども素晴らしい作品だなと感激しました。 ――今回の企画で監督された18分の短編『しば田とながお』ですが、日本人の役者で日本語の映画を演出された体験はいかがでしたか? ヤン 基本的には、普段とあまり変わらないと思います。細かい言葉のニュアンスがよくわからないのは正直ありますが、それは演じる役者本人が一番よく知っていると思うので。演出もいつもと変わらず、カメラも役者もリハなしで本番に入るスタイルでやりました。 ――今回の企画には、ほかの日本人監督も複数参加されていますが、ほかの方の作品はご覧になりましたか? ヤン 実はまだなんですよ。でも、僕は橋口亮輔監督のファンなんです。『ハッシュ!』(01年)や『ぐるりのこと。』(08年)を海外の映画祭で見たんですが、すごく良かった。韓国に輸入される日本映画はまだ数が限られているので、映画祭とか特集がある時に見ています。 Ikjune02.jpg ――ヤンさんは俳優として、昨年公開された映画『かぞくのくに』や、これから公開になる宮藤官九郎監督の『中学生円山』に出演してらっしゃいますね。韓国映画界と日本映画界を往来する面白さ、そこにある違いはどんなものですか? ヤン 『息もできない』以降、韓国では映画界と少し距離を置いているんです。そこで新しい試みとして日本映画に出てみようかってことになったんですけど。日本から韓国の映画界を見ると、日本の昔……70~80年代へのノスタルジアに近いような羨ましさがあるのではないでしょうか。スタッフとキャストが一丸となって、みんなでエネルギーを突っ込んで作る。でも韓国からすると、日本の映画界の分業化されているシステムが羨ましい。映画産業自体は、韓国より日本のほうが何倍も大きいです。長編映画の製作自体も、韓国だと年に100本くらいですけど、日本だと400本以上ですから。韓国で最近作られている映画は、予算100億ウォン(約9億円)くらいの、大きいエンタテインメント映画ばかりに偏っている傾向が見られます。 ――では逆に、韓国ではどういった層がアート系やインディペンデント映画を見ているのでしょう? ヤン 30~40代でしょうか。このくらいが文化的な映画に興味を持っている年代です。今の日本みたいに、韓国も経済や政治だけじゃなくて、文化を余裕を持って楽しむ傾向へと変わってきてはいますが、なかなかそのほかの世代は関心が強くない。  韓国の場合は、社会変化を求める国民のエネルギーが依然高いんですね。たまに日本の知人と話すと、たいてい彼らは、日本文化の良い面より停滞している状況について嘆くことが多い。でも、それは変化の時期を越えて安定期に入ってるということなので、良いことだと思うんです。日本の場合は大変な震災を受けたし、政治家が替わったりしても社会自体は変わらないじゃないですか。韓国は大統領が一人替わっただけで国全体が動くので、個人個人の感情のアップダウンが激しくて、いろいろともやもやしてしまうんです。そういうエネルギーって、悲しいエネルギーだと思うんですね。悔しさとか。あくまで“マザファッキンエナジー”であって、“グッドエナジー”ではない(笑)。それを外から見ると、韓国の文化はパワフルだなって受け止められるんですね。でもエネルギッシュな面は、単純にいい面だけではないってことです。 ――すごく面白いお話ですね。『息もできない』を撮られた後に、韓国の映画界と距離を置いたのはどういった理由だったんでしょうか? ヤン 『息もできない』を撮るために、ほかからの出資がなかったので、お金を全部自分で集めたんですね。さらに監督、シナリオ、編集、ポスプロ、マネージメント、公開まで全部自分でやったんです。いわば、100メガくらいのハードディスクで5テラくらいの仕事をしたので、壊れてしまった(笑)。それと、映画が終わったあとにいろんなオファーが殺到したんですが、それにも対処しきれませんでした。僕はすっかり疲れてしまい、しばらく映画を作ること、役者をやること自体が嫌になってしまったんです。 ――燃え尽き症候群のような? ヤン そうですね。精神的にもつらかったので、病院に通って薬をもらったり。そのあと日本に来て休養して、韓国の人間関係から自由になれたことで随分リフレッシュできました。不思議なことに、昔は考えたこともないくらい、今は“映画そのもの”が愛しくなったんです。映画産業のシステムやスタッフの待遇などにも興味があります。 ――監督と俳優業のバランスは、どうなっていますか? 監督としての次回作に期待する声も大きいと思いますが。 ヤン はっきりとは分けていません。その都度、自然に任せます。全エネルギーを一方に突っ込んで燃え尽きた経験があるので、もっとバランス良く仕事をすることに決めたんですね。なので余計なオファーには応えずに、自分にベストなものを選択して、それにエネルギーを注ぎ込むように変わりました。 ――そのベストの選択の中に、『中学生円山』もあるんですね。 ヤン 実はこの依頼にはつい即座にOKを出してしまったんですが(笑)、そのあとで宮藤さんのことをインターネットで調べたりして、『GO』など、とても良い作品を書かれているシナリオ作家であり、監督であることを知りました。撮影現場では思いやりのある監督で、とても楽しかったですよ。韓国で作品を選ぶ場合は今もすごく気を使うので、海外作品のほうが選択しやすいのかもしれません。『かぞくのくに』にしろ『しば田とながお』にしろ、良い選択だったと思います。学んだこともたくさんありましたし、以前と比べて自分に余裕を持てるようになりましたね。 (構成=森直人/写真=堀哲平) ●ヤン・イクチュン 1975年、韓国生まれ。俳優、映画監督。00年代前半から役者として活動をしながら、09年に『息もできない』で長編映画を初監督。日本を含め、韓国内外で高い評価を受けた。12年にはヤン・ヨンヒ監督の自伝的映画『かぞくのくに』に出演。5月18日からは宮藤官九郎監督作品『中学生円山』の公開が控える。1月26日~2月8日に開催された『シネマ☆インパクト』にて短編『しば田とながお』を上映。

演歌界の両巨頭・小林幸子と都はるみ“親友同士”の芸歴50年を彩る「男運のなさ……」

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『都はるみ DVDコレクション』
(コロムビアミュージック
エンタテインメント)
芸能取材歴30年以上、タブー知らずのベテランジャーナリストが、縦横無尽に話題の芸能トピックの「裏側」を語り尽くす!  昨年、事務所幹部の“解任泥沼騒動”で年末まで芸能界を騒がせた演歌歌手の小林幸子の名前を、2月に入って久しぶりに聞いた。  2月8日、東京・大田区の区民ホールで開催された都はるみのコンサートに、風邪をこじらせた本人に代わり小林が代演を務めて、“友情出演”という美談に収まったようだ。  関係者によると、2人は同じ日本コロムビアから同時期にデビューしたこともあって“親友”という関係だというが、筆者にとっては初耳。どちらかというと2人とも、付き合う“男”について、周囲から反対された過去を持つという共通点がある、お騒がせ女というイメージだ。  はるみは、「アンコ椿は恋の花」で日本レコード大賞新人賞を受賞後、次々にヒット曲を飛ばして、演歌界をリードしてきた。78年には、作曲家であり、のちに宮崎雅という名前ではるみと「ふたりの大阪」をデュエットすることなる朝月広臣さんと結婚する。この時、当時2人が所属していたサンミュージックは結婚には反対だったが、それを押し切って、2人はハワイで挙式した。  結婚後、朝月さんは銀座7丁目に紳士服のオーダーメイドの店をオープンした。その頃に、筆者は知人の芸能リポーターに紹介されて朝月さんと付き合うようになった。彼は毎晩のように銀座のクラブに通い、ホステスを口説きまくった。浮気を疑ったはるみが、朝月さんの洋服を水浸しにするという夫婦ゲンカまで起こしている。そして、クラブ遊びがたたって、店は火の車。はるみとの関係も破綻し、3年あまりで離婚した。事務所の反対は正解だったといえる。  さらに、はるみは離婚する前後から、コロムビアの担当デイレクターだった中村一好さんと不倫のウワサがあった。そして、離婚後間もなく、一好さんと同棲を始めた。はるみの母親や所属事務所は猛反対したが、稼ぎ頭のはるみの首に鈴をつけられる関係者はいなかった。一好さんの離婚が成立すれば話は別だったのだろうが、一好さんの奥さんは頑として、離婚に応じなかった。84年にはるみは「普通のおばさんに戻りたい」と宣言。その年に引退して、ファンを悲しませた。結局、90年に復帰するも、かつての勢いはなくなっていた。  その一好さんは、08年にはるみの個人事務所に多額な借金を残して、急死した。翌年には朝月さんもすい臓がんで他界している。結局、はるみは「普通のおばさん」にはなれなかった。  一方、小林も一昨年の11月に医療関連会社の社長を務める林明男さんと、事務所幹部や、林さんを知る小林の歌手仲間の反対を押し切って入籍。その後、林さんが、小林の事務所の経営に口を挟んだことから、事務所幹部との関係が悪化。解任騒動にまで発展した。これが発端で所属のコロムビアとも契約解除されたことで、一時は歌手生命すら危ぶまれた。今年に入っても、厳しい状況であることには変わらない。  はるみと小林、その後の仕事にマイナスの影響を及ぼしたという意味では、男運はなかったという共通点があるといえる。今年、芸能生活50周年を迎えた2人。特に小林の今後の言動には注目したい。 (文=本多圭)

40歳の加藤紀子に3度目ブレイクの兆し!「ギャラも安いし、日程も取りやすい……」

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加藤紀子オフィシャルブログより
「意外かもしれませんが、今、テレビマンたちの間で加藤紀子さんの評価が抜群に高いんです。彼女は、アイドル期、バラドル期と2回ブレイクした時期があるのですが、これからが3回目のブレイクになるんじゃないかって、もっぱらのウワサですよ」(バラエティスタッフ)  かつて「桜っ子クラブさくら組」の一員としてデビューし、『マジカル頭脳パワー!!』(日本テレビ系)で人気を博したタレントの加藤紀子。一時期、フランスに留学するなど表舞台から遠ざかっていた時期もあったが、今ではラジオや教養番組、ロケ番組のレポーターとして活躍している。 「中でも、そのロケのレポーターぶりが、かなり評判のようです。レポーターはまずしゃべりがうまくないといけないのですが、その点は司会をしていたこともあって問題ありません。あと、地方ロケの場合、売れっ子だと日程が取れず厳しいのですが、その点も問題ありません。もちろん知名度もありますし、サービス精神もあって、何よりギャラが安いのが制作側にとってかなり大きいようです(笑)」(芸能事務所関係者)  そのレポーターの仕事では、路線バスに乗ったり、お見合いの現場に行ったりと幅広い活躍を見せているが、前出の芸能事務所関係者は、彼女を起用したい制作側の意向をこう代弁する。 「彼女、温泉に入るロケも嫌がることなくやってくれるんです。中には、誰とは言いませんが明らかに不機嫌になったり、バスタオルを何重にも巻いたりして隠す人がいる中で、彼女はその辺をまったく気にしていないんです。本当に気持ちよく温泉に入ってくれるので、すごくいい画が撮れるようです。Dカップと言われるだけあってスタイルもいいですし、40歳になってもまったく体形は崩れてないですから、これからもそういった温泉に入る確率が高い地方ロケでは声がかかり続けるでしょうね」  2度のブレイクで芸能界の酸いも甘いも経験している加藤だけに、その自然体が人気の秘訣なのだろう。

『アイアンシェフ』の大コケ・打ち切りで、フジテレビ次期社長戦線に激震が!?「大多亮か亀山千広か──」

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「2013年は大企業のトップが交代すると言われている年ですが、フジテレビもその一つ。実際、社内でも“大多派”か“亀山派”かということが話題になっていますよ」(フジテレビ関係者)  3期6年の改選期にあたる今年、フジテレビでは豊田皓社長の交代に向けての動きが水面下で活発化してきたというのだ。 「広告の出稿量も減り、視聴率三冠王も日テレに奪われ、テレ朝にまで視聴率を抜かれ、“振り向けばテレビ東京”の現状ですから、社長交代にはいろいろな材料が揃いすぎてますよ」(経済誌記者)  そんな中、前出のフジテレビ関係者が語るように、どうやら後任人事は大多亮、亀山千広の2人に絞られているそうだ。 「候補者の一人、大多さんは『東京ラブストーリー』など数々のトレンディードラマを手がけた“エースプロデューサー”で、昨年6月に常務取締役になりました。でも、その後手がけた『TOKYOエアポート~東京空港管制保安部~』『アイアンシェフ』が大惨敗。特に『アイアンシェフ』は、大みそかで大コケして大赤字を出したまま、打ち切りが決定しました」(テレビ局関係者)  一方の亀山千広といえば、同じくドラマ路線で『あすなろ白書』や『ロングバケーション』、そして『踊る大捜査線』などをヒットさせてきた。 「それだけじゃなくて、ドラマから映画化してヒットさせたり、『海猿』シリーズや『テルマエ・ロマエ』などもヒットさせてますし、社に対する貢献度だけなら亀山さんのほうが上じゃないでしょうか」(前出・フジテレビ関係者)  それを象徴するかのように、フジテレビの持ち株会社であるフジ・メディア・ホールディングスがベンチャーキャピタル事業会社として設立した「フジ・スタートアップ・ベンチャーズ」の新社長に、亀山氏が就任した。 「一見、畑違いのところの社長なので、フジの後継者からは遠のいたのかなと思われますが、ここで最終的な判断がなされるんじゃないでしょうか。少なくとも現場レベルでは、大多さんよりは亀山さんのほうがいいという声は多いですね。俳優さんたちの間でも『大多さんは、売れている人にしか興味ない』とか『人によって態度が全然違う』と、あまり評判はよくないですね。一方の亀山さんは、そういった話は聞かないですからね。大多さんはすでに『アイアンシェフ』で大失敗していますし、亀山さんがこの新会社をコケさせなければ、出世レースは決まったようなものですよ」(同)  まさに筋書きのない“ドラマ”が、今始まろうとしている。

超常現象を信じる人がいるから超常現象は起きる!? 新鋭ロドリゴ監督が暴くスピリチュアル系の欺瞞

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ロバート・デ・ニーロが盲目の超能力者を演じた
新感覚サスペンス『レッド・ライト』。堤幸彦監督の『トリック』が好きな人には
見逃せない内容なのだ。
 超能力は存在するのか? 超常現象は実在するのか? スペイン出身の俊英ロドリゴ・コルテス監督の新作サスペンス『レッド・ライト』は非常に興味深い題材を扱っている。オカルト雑誌「ムー」愛読者ならずとも気になる内容だ。しかもキャスティングがすごい。空中浮遊に透視能力、さらには心霊手術まで披露する伝説の超能力者に名優ロバート・デ・ニーロ。超能力者のトリックを見破る超常現象バスターズに『エイリアン』シリーズのシガーニー・ウィーバーと『バットマン ビギンズ』(05)などクリストファー・ノーラン作品の常連俳優キリアン・マーフィー。さらに『マーサ、あるいはマーシー・メイ』(2月23日公開)でカルト宗教団体から逃げ出した少女役を熱演し、ブレイク確実視されている若手女優エリザベス・オルセンも出演。邪悪な超能力者サイモン・シルバーと超常現象バスターズの間で熾烈な心理戦が繰り広げられる。異色サスペンス『[リミット]』(10)の成功でハリウッド進出を果たしたロドリゴ監督が来日。企画意図やロバート・デ・ニーロへの想いについて語った。  『レッド・ライト』のオープニングエピソードがとてもシンボリックだ。超常現象バスターズである物理学者のマーガレット博士(シガーニー・ウィーバー)と助手のトム(キリアン・マーフィー)は、ポルターガイスト現象で騒がれる一軒家を訪ねる。家の中に招かれた2人は降霊術の最中にテーブルが宙に浮き、部屋中の家具が揺れ動くのを目の当たりにする。おろおろする家の住人を尻目に、バスターズの2人は落ち着いたもの。見事な洞察力でポルターガイスト現象の謎を解き明かす。「超常現象は、超常現象を信じる人の前で起きる」。それがバスターズ2人の共通する考えだ。
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スペイン出身のロドリゴ・コルテス監督。
「スペインでも70~80年代にユリ・ゲラーブームがあって、みんなでスプーン曲げやったよ(笑)。
でも、デ・ニーロが演じるサイモンはユリ・ゲラーと違って、とても邪悪な存在なんだ」。
ロドリゴ・コルテス監督(以後、ロドリゴ) 「今回の脚本を書き上げるために、僕は1年半の時間を掛けてリサーチしたんだ。超能力や超常現象を肯定する派と否定する派の両方の立場について取材したよ。対立する2つの立場を取材して分かったことは、どちらも同じだということ。自分の都合のいい理由や証拠だけを持ち出して、自分たちは正しいと信じている。肯定派は肯定できる部分だけを見て、否定派は否定できる部分だけを見て、自分たちを正当化しているわけなんだ。要は、人間とはまず最初に結論を用意して、そのために都合のいい事象だけを自分の中に取り込んでいく生き物だということ。もちろん起きた現象が人間に影響を与えることはあると思うよ。でも、逆に人間の心理が現象に影響を与えている場合もあると僕は思うんだ」  本作はパッと見はサイキックホラーものと思いがちだが、実は超能力や超常現象といったものに惑わされる人間の心理について描いている。単なるジャンル映画で済ませないロドリゴ監督の意欲が感じられる。
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超能力者サイモン・シルバーの秘密を暴くことに
のめり込んでいくトム(キリアン・マーフィー)。
怪しさ漂うサイモンにどうしようもなく惹き付けられてしまう。
ロドリゴ 「超能力や超常現象を使ってサギまがいの行為を働く人たちのエピソードをいろいろと盛り込んでいるけど、それはあくまでも物語のバックグラウンドとして描いたもの。マーガレットやトムたちは科学的に超能力や超常現象の謎を解き明かそうとするわけだけど、ではその謎を追っている自分自身は何者であるのかということがメインテーマなんだ。僕がいちばん興味を持っているのは『人間を突き動かしている原動力は何か?』ということ。僕が今回の脚本を書きながら考えたことは、『矛盾こそが人間を突き動かしているのではないか』ということだったんだ。人間は誰しも『こんな人間になりたい。理想の人間に近づきたい』と思うもの。でも、その一方では、今の自分とは別の自分になることを恐れるという矛盾も抱えている。こういった矛盾は誰もが抱えている問題。そういった人間の持つ矛盾、複雑な内面こそ、僕は面白く感じられる。その命題を、どうすればエンターテインメント作品にすることができるかを考えて作ったのが、この作品なんだ」  次々と自称超能力者のトリックを見破るマーガレット博士は、タイトルとなっている“レッド・ライト”という言葉の意味を劇中で説明する。超能力ショーなどが開かれる会場では、超能力に救いを求める人たちの群れの中に、違和感を放つ存在が紛れ込んでいる。それがレッド・ライトだと。悩みを抱える人たちや超能力を妄信的に信じている人たちは超能力者が披露する技に夢中で、周囲を気にかける余裕はない。そんな人たちからどれだけお金を搾り取ることができるかを値踏みしている輩が会場には徘徊している。そいつの尻尾をつかめば、超能力者の化けの皮も剥ぐことができるというわけだ。だが、そのレッド・ライトは「危険、ここから先は近づくな」という信号でもある。 ロドリゴ 「“レッド・ライト”という言葉自体は僕が考え出したもの。でも僕は1年半掛けて取材する中で、超能力を科学的に研究するチームに参加して一緒に作業にも加わったし、逆に超能力を売り物にしてお金を稼いでいる人たちも取材したんだ。客席にサクラを用意したり、ステージ上にいる自称超能力とは別に仕掛けを用意している陰のスタッフがいることは、実際に頻繁に使われている手口なんだ。僕自身は70年代の政治サスペンスが大好きで、自動車の中でシガーニー・ウィーバーがエリザベス・オルセンにレッド・ライトについて話すシーンをやりたかった。業界の秘密を大物がビギナーに教えるくだりは、いかにも社会派スリラーっぽいだろ(笑)」  本作の売りは、ロバート・デ・ニーロの出演。マーガレット博士でさえ恐れをなす伝説の超能力者サイモン・シルバーをデ・ニーロがケレン味たっぷりに演じてみせている。デ・ニーロのカリスマ性を生かした、うまいキャスティングといえる。
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優秀な物理学者であるマーガレット博士(シガーニー・ウィーバー)だが、
サイモン・シルバーを非常に恐れている。
過去にテレビの公開討論番組でサイモンに打ち負けた過去があった。
ロドリゴ 「僕にとってロバート・デ・ニーロはスーパースター。僕がそもそも映画監督を目指すようになったのは、マーティン・スコセッシ監督の影響。そしてスコセッシ監督作品といえば、ロバート・デ・ニーロだよね。スコセッシ監督とデ・ニーロが組んだ実録犯罪映画『グッドフェローズ』(90)は、僕にとって忘れられない1本。マイベストムービーを3本挙げるなら、『グッドフェローズ』に、やはり2人のコンビ作『レイジング・ブル』(80)、それにデ・ニーロの出世作『ゴッドファーザーPART Ⅱ』(74)だね。そのくらいデ・ニーロのことが好きだったので、脚本を読んだデ・ニーロが『出演してもいい』と返事をくれたときは信じられなかった。僕は、あくまでも起きた事実しか信じない人間なんだ(笑)。物事って98段目までうまく昇れても99段目で足を踏み外したら、せっかくの全体像を知らずに終わることになるので、慎重を期したよ。本作の撮影のためにデ・ニーロが飛行機に乗ったと聞いたとき、初めてホッとしたんだ(笑)」  ロゴリゴ監督の期待に応えたデ・ニーロが、伝説の超能力者役にどのようなデ・ニーロ・アプローチみせたかは、スクリーンで確かめてみてほしい。自称超能力者のうさん臭さ、はったり感をうまく醸し出していることは確かだ。  ドキュメンタリー監督でもある森達也氏の著書『職業欄はエスパー』(角川書店)では、超能力者と呼ばれる人たちは取り巻く環境とメディアとの関係性に大きく左右されていることに言及。また、地下鉄サリン事件以降、テレビでは安易にオカルトをネタにした番組を放送することも減ったとしてある。だが結局のところ、超能力は存在するのかどうかは断定されないまま『職業欄はエスパー』はページを終えている。無粋ではあることは承知で、ここはロゴリゴ監督に超能力者は存在するのか、超常現象は実在するのかを聞いてみよう。 ロドリゴ 「その質問に対する、僕の答えは『I don’t know.』。僕は、超能力者が存在するのかどうかといった問題には興味が持てないんだ。最初に話したように、人間は自分の立場によって、自分に都合のいいようにしか解釈できないもの。だから僕がここで自分の考えを話しても意味がないよ。自分で考えて、自分で回答を見つけ出すことこそが大事だと思うんだ。でも、まぁ、超能力や超常現象はいくら頭の中で考えても正解は出てこないと思うけどね。ひょっとしたら、この世界には特殊な能力を持った人が存在するかもしれない。でも、それは『ピアノが抜群にうまい人がいる』といったことと大差ないようにしか僕には思えないんだよ(笑)」  なるほど、ならば少年期に憧れたスーパースターを起用して、自分のイメージする世界を映画にしたロドリゴ監督も特殊な能力の持ち主なのかもしれない。 ロドリゴ 「そんなふうに考えたら、世界中が超能力者だらけになってしまうよ。まぁ、そのほうが楽しいかもしれないね(笑)」  ロバート・デ・ニーロやシガーニー・ウィーバーといったハリウッドスターたちの競演に、超能力や超常現象をめぐるトリックのタネ明かしなどの見どころを用意した『レッド・ライト』。超能力肯定派も否定派も、一見の価値あるドラマとなっている。 (取材・文=長野辰次) redlight05_deniro.jpg 『レッド・ライト』 監督・脚本・編集/ロドリゴ・コルテス 出演/ロバート・デ・ニーロ、キリアン・マーフィー、シガーニー・ウィーバー、エリザベス・オルセン  配給/プレシディオ 2月15日(金)よりTOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国ロードショー  (c)2011 VERSUS PRODUCCIONES CINEMATOGRAFICAS S.L. (NOSTROMO PICTURES) / VS ENTERTAINMENT LLC <http://gacchi.jp/movies/red-light> ●ロドリゴ・コルテス 1973年スペイン生まれ。『Concursante』(07)で長編監督デビュー。イラン戦争を題材にしたワンシチュエーションサスペンス『[リミット]』(10)がサンダンス映画祭で上映され、各国の配給会社で争奪戦が繰り広げられた。3作目となる『レッド・ライト』でハリウッド進出を果たす。『レッド・ライト』のシナリオハンティング中に得た情報をベースに作った、ドキュメンタリータッチのスーパーナチュラル・スリラー『アパートメント:143』(11)の製作&脚本も担当している。

学校行事で訪れたキャンプ場、忽然と姿を消した女児……“肝だめし”下見中に一体何が起こったのか?

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ひるがの高原キャンプ場 公式HPより
何かが狂ってしまった現代社会。毎日のようにニュースに流れる凶悪事件は尽きることを知らない。そして、いつしか人々はすべてを忘れ去り、同じ過ちを繰り返してゆく......。数多くある事件のなかでも、未だ犯人・被疑者の捕まっていない"未解決事件"を追う犯罪糾弾コラム。 第23回 岐阜・小学生女児キャンプ場行方不明事件 (2009年7月)  飛騨高地の南、岐阜県のほぼ中心に位置する郡上(ぐじょう)市。長良川の流域として知られる自然豊かな山岳丘陵地帯である。この地域では、江戸時代から続く伝統行事として、毎年7月半ばから約2カ月間にわたって「郡上おどり」と呼ばれる盆踊りが開催されている。そんな活気にあふれる田舎町で、2009年7月24日に奇怪な事件が発生した。  場所は郡上市高鷲(たかす)町の「ひるがの高原キャンプ場」。学校行事の野外授業として同施設を訪れていた愛知県常滑市立常滑西小学校5年生の女児・下村まなみちゃん(当時10歳)が、忽然と姿を消したのである。彼女の同級生や学校関係者ら約100人が周囲にいる状況下、さらにはキャンプ場という開放的な場所で発生したこの事件は、多くのメディアで“現代の神隠し”として報道された。多くの謎に包まれたこの事件、一体まなみちゃんは、どこに行ってしまったのか……? 事件の顛末を順に追ってみよう。  事件が起こったのは、夏休みに入ったばかりの金曜日。同校5年生の野外授業として、児童85人と校長・教員ら数名が前日の23日から隣県の同施設を泊まりがけで訪れていた。野外授業は毎年の恒例行事であり、この年も3日間のキャンプを予定。その2日目の24日午前7時半頃、この日の夜に予定されていた“肝だめし”の下見のため、まなみちゃんは同級生の女の子3人と一緒に出かけたという。しかし、午前8時頃、遊歩道をしばらく歩いていた同級生たちが、同行していたはずの彼女がいなくなったことに気づいたという。報道によれば、彼女は身長120cm、体重20kgと小柄で体も弱く、普段の学校生活においても、教員や同級生のバックアップを必要としていた。後日、テレビ番組に出演した母・益代さんによれば、まなみちゃんはダウン症を患っていたという。  事件発生当時の状況を振り返ってみる。キャンプ場で最後にまなみさんを目撃したのは、同校の校長である。午前8時を回る少し前、まなみちゃんら4人は遊歩道にある林道のカーブに立っていた校長の前を通過。校長の証言によると、このとき彼女は、ほかの女の子たちから随分と遅れて歩いていたという。その姿を見て心配になった校長は、しばらくしてグループの後を追う。その直後、引き返してきた女の子たちから、まなみちゃんが行方不明になったことを知らされたのである。その間、わずか10分。たったそれだけの時間で、何者かが彼女の身を襲ったのだろうか?  失踪の通報を学校から受けた岐阜県警は、すぐに同施設の捜索を開始する。約15万平米もあるキャンプ場全体には数百人もの捜査員が動員され、重機を使って崖までも切り崩すローラー作戦を展開。しかし、その甲斐もなく、まなみちゃん本人はおろか、彼女の所持していた物さえ一切発見されなかった。広大な森の中とはいえ、人通りのない早朝、同級生や校長らが近くにいる中での失踪は、まさしく“神隠し”としか言いようがない。  一見平穏なキャンプ場で、短時間の間にまなみちゃんの身に起こった出来事は、いまだに謎とされている。例えば、同市の各地でツキノワグマの出没も目撃されていたことから、事件発生当初は「クマに襲われたのではないか?」との予想もなされた。しかしながら、警察の捜索で衣服や靴などが発見されていないことから、その可能性は極めて低いとみられている。現状で最も可能性が高いと考えられているのは、何者かが彼女をさらったとする誘拐説だ。その場合、偶発的にその場に出くわした人物、もしくは、同日に野外授業が行われることを知っていた人間が前夜~早朝にかけて施設に潜入し、グループから遅れて歩くまなみちゃんを発見し、拉致したということになる。非科学的な話を無視すれば、後者の説が有力だとは思うが、なぜそこにいたのか、誰の目にも留まらないように小学5年生の女の子を連れ去ることが可能か、など疑問は多く残る。  現在、事件から3年以上が経過しているが、いまだ彼女の行方は知れない。しかしながら筆者は、まなみちゃんは現在も必ず生存していると信じている。拉致を実行した何者かが彼女の病気を利用して、外出させないように注意を払い、どこかで息を潜めているのではないだろうか。“神隠し”というのは、人間の想像力が低かった時代のただの都合のいい解釈であり、この事件が人間の所業によるものであることは疑いようもない。この世に犯人や被害者が生きている限り、証拠は残されていなくても、事件解決の糸口はゼロではないはずだ。せめて我々は、まなみちゃんが無事に笑顔で帰宅する日を信じて待ちたい。 (取材・文=神尾啓子) <事件の情報> 名前:下村まなみ(当時10歳/愛知県常滑市立常滑西小学校5年生) 体格:身長120cm/体重20kg 行方不明時の服装:白地に袖が水色の長袖Tシャツ、薄いピンク色のズボン、水色の運動靴、髪の毛を2カ所ゴム留め 発生場所:ひるがの高原キャンプ場(岐阜県郡上市高鷲町ひるがの4714番地2) <連絡先> 郡上警察署 TEL.0575-67-0110

テレビの高画質化での悪目立ち! “女優泣かせ”のシワ・肌荒れを隠すハイビジョン用メイクとは?

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『女優メイク PartII』(SDP)
「ハイビジョンは、女優泣かせ」と、よく言われる。  確かに、もともとキレイだと思っていた女優が、ハイビジョンになってから「あれ? 意外とシワがあるんだな」とか「けっこう肌荒れしてる……生活が不摂生なんだろうな」なんて思うことはけっこうあるもの。そんな非情な(?)ハイビジョンに対応するよう、今は「ハイビジョン用メイク」もあるけど……。  遠目に顔立ちがはっきりわかるようにする、濃い「ステージ用メイク」などの場合、違いが素人目にもすぐわかるけど、テレビ用のメイクの場合、普通のメイクと何が違うのだろうか? 毛穴が見えなくなる成分とか、ライトで輝く成分が含まれた商品ということなのか。  テレビ局で活躍するヘアメイクさんに聞いてみた。 「ハイビジョン用は、粒子の細かさなどをメーカーさんではいろいろうたっていますが、使用しているものは市販の普通の化粧品で、特別違うものというわけではないですよ」  また、「ヘアメイクに何時間もかける」なんてタレントの話を聞くと、もはやSFXなどの「特殊メイク」の世界のようにも思えるけど、いったい何をすると、そんなに時間がかかるのだろうか? 鼻筋などに陰影をつけたり、何重にも塗り重ねるなどして、立体的に造形していくということ? 「女優さんなど、気になる部分に対する個々の注文はあるかと思いますが、一般的には陰影などをつけたり、塗り重ねるというよりは、アラ隠しですね」  「アラ隠し」というと? 「一般的には、ファンデーションをひと通り全体に塗ったら終わり、という人が多いかと思いますが、ワントーンで一気に塗ると、意外とムラがあったり、クマやくすみ、赤み、ニキビ跡などが気になったりする場合は多いんです。髪の生え際や顔の輪郭付近は、自分ではなかなか見えないので、ファンデーションをちゃんと塗れていない人も多いですし。そうしたものを目立たなくさせるようにするほか、顎の丸みがある部分や目の下、目頭など、影が落ちて暗くなりやすい部分に、明るめの色をのせたりします」  何重にも層として塗り重ねるのではなく、部分的に調整したり、部分的には余分なものを落とすということもあるらしい。  ちなみに、ノーメイクで現場に入る人の場合は別として、あらかじめメイクしている場合には、「全部落としてメイクをし直す」のではなく、ベースの上に気になる部分を修復・重ねていく工程になるようだ。  「ハイビジョンメイク」といっても、実際のところ、使用している商品が特殊なのではなく、結局はテクニックが違うというだけなので、「ハイビジョンメイク」があるから安心なわけではないようだ。

「ジモンさんが……」ダチョウ倶楽部“3人そろって”レギュラーゼロの意外なワケ

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『ダチョ・リブレDVD-BOX vol.1』
(角川エンタテインメント)
 現在のバラエティ番組には欠かせない存在のダチョウ倶楽部。個々でも多くの番組に出演しているのだが、不思議とトリオとしてのレギュラー番組は現在ゼロ。その理由を、あるバラエティスタッフが話す。 「要は、3人いたら大変だということですよ。問題は、番組がじゃなくて、その前です。番組ではほかのタレントさんや司会の人がいるからいいのですが、楽屋にはいないでしょ? そこで、かなり面倒なことが起こるんですよ。だいたい、その中心にいるのはジモンさんなんですけどね」  また、実際にその場面に遭遇したあるテレビ局関係者によると、 「電話をしているマネジャーに、ジモンさんが話しかけたんです。まあそれも、そもそもあり得ないですよね(苦笑)。で、ジモンさんが『お前、何をしてるんだ!』って突然怒鳴りだして。マネジャーも『仕事の打ち合わせで』って電話口を押さえながら返事をすると、『そんなの後でいいだろ! こっちは3人いるんだぞ!』ってワケの分からない返しをしていました。そのとき、肥後さんと上島さんは“またか”って顔で知らんふりをしていましたけどね」  そういった理不尽なやりとりがどこの現場でも見られるというから、穏やかではない。 「肥後さんは一応“リーダー”なんですけど、最近のジモンさんは手に負えないみたいで、結構スルーしているんですよね。それで、その矛先が全部マネジャーとかスタッフに向かってくるんで大変なんです。マネジャーにも『3人そろったら大変だね』って話をしてますよ。志村けんさんの番組だとそういったことはないんですけど、それ以外だと結構、目につくことが多いですね」(前出・バラエティスタッフ)  3人そろってこその「ダチョウ倶楽部」なのだが……。

イケメン松坂桃李をめぐって『梅ちゃん』堀北真希と『今日、恋』武井咲の抗争が勃発!?

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「+act.」(ワニブックス)
 「2013年 エランドール賞」授賞式が7日、都内で開催され、女優の武井咲、俳優の松坂桃李らが出席した。  松坂のプレゼンターにはNHK連続テレビ小説『梅ちゃん先生』で夫婦を演じた女優の堀北真希が登場。そこで堀北は「お互い人見知りなところがありまして、最初はなかなか会話もありませんでした。でも(劇中での)結婚式の頃には、桃李くんがモノマネを披露してくれるまでに仲良くなりました。今日は、そのモノマネを披露してくれます!」と突然のムチャ振り。松坂は動揺して額に汗をかきながらも「ニャンちゅう(子ども番組のキャラクター)」のモノマネを披露し、会場を大いに沸かせた。  一方、この光景に内心穏やかでないのが武井だ。松坂とは昨年公開の映画『今日、恋をはじめます』で共演。恋人役ということもあり、撮影中は2人で“じゃれ合う”姿も目撃されている。  映画関係者は「咲ちゃんが桃李くんにゾッコンでしたね。メールアドレスも交換して、撮影後もやり取りしているそうですよ。咲ちゃんはわかりやすい性格で、桃李くんから返信が来ないと不機嫌だし、メールが来るとゴキゲン。誰がどう見ても、恋心を抱いているように思いました」と明かす。  もちろん、一流女優ともなれば映画の役柄にのめり込むあまり、現実世界でも共演俳優に恋心を抱くことは日常茶飯事。すでに武井もその境地に達しているのかもしれないが、2人の交際疑惑を水面下で取材していたマスコミが1社や2社ではないことも事実だ。  この日、取材したスポーツ紙記者は「壇上で松坂くんと堀北さんがやり取りするのを見て、武井さんは笑顔を浮かべていましたが、どこか引きつっているようにも見えました」と証言する。  実際、武井は新人賞のスピーチで松坂との同時受賞について「どっちかだけだったら悔しいけど、同時だったので喜びを分かち合えますね」とコメント。続けて「いい仲間というか、頼れるお兄ちゃんのような感じです。映画の話やプライベートな話もします」と親密ぶりをこれでもかとアピールした。松坂をめぐって、堀北 VS 武井が勃発!?