昨年、女性占い師Iさんと都内マンションに“篭城”し、洗脳騒動を巻き起こしたお笑いコンビ「オセロ」の中島知子が2年ぶりにテレビ出演した。 独占インタビューを放送したのはテレビ朝日系『ワイド!スクランブル』。先月28日に極秘裏に収録し、翌29日に第1弾をオンエア。そして今月1日に未公開分を含めた第2弾を放送し、波紋を広げている。 一連の露出の“仕掛け人”は、出版社「幻冬舎」社長の見城徹氏だ。もともと見城氏と中島は親交があり、Iさんを中島から直接紹介されるほど信頼も厚い。舞台裏を知る関係者が明かす。 「入院中の中島さんから見城氏の元に電話があったのは、先月上旬のこと。内容は『Iさんにどうしても会いたい。(騒動で)迷惑もかけた。自分の口から説明したいから、なんとかしてくれないか?』というものだった。その要望に応える形で、見城氏は懇意にしている芸能リポーターの井上公造氏にネタを振り、“デキレース”ともいえるスポニチの取材をセッティング。そして『ワイド!スクランブル』のインタビューを“仕掛けた”んです」 だが、カメラの前に現れた中島は容姿こそまともだったが、会話の内容はひたすらIさん擁護を貫き、一連の騒動については「意味がわからない」。家賃滞納のきっかけについても「ヤケになった」で、滞納を続けた理由についても「自分で決めたことを貫きたかった」と、思わず首をかしげてしまう答えを連発した。 これを見た誰もが、中島は“テレビには出てはいけない人”と感じただろう。さらに一部で、中島が所属事務所の「松竹芸能」を退社したと報じられたことに関して、同社は先月29日の第1弾のオンエア後、いまだ契約は続いており「事務所に無断で取材、テレビ出演したことは極めて遺憾」とする抗議文を発表した。 こうなると、一連の“仕掛け人”である見城氏の立場も危うくなりそうなものだが……。 「それが余裕のようですよ。確かに見城氏は“芸能界のドン”と呼ばれるバーニングプロの周防郁雄社長と昵懇ではあるんですが、今回に関しては周防社長も静観しているとか。むしろ、見城氏個人のテレ朝への影響力がモノをいった形です。見城氏はテレ朝に絶大な影響力を持ち、その時点で“見城氏>松竹芸能”の構図。さらに同氏は『モーニングバード!』と『ワイド!スクランブル』のキャスティングを握っていて、後者は視聴率も芳しくない。そんななか飛び込んできたのが中島。番組側と結託して、確信犯で中島を出演させたとみるのが妥当でしょう」(テレビ関係者) “松竹など恐れるに足らず”といったところか……。だが“テレビに出てはいけないレベル”の中島を強引に引っ張り出したことに、批判の声が上がっているのも事実。最後まで見城氏が面倒を見れば問題ないのだが、最新情報では「その見城氏も、最近は中島と距離を置き始めている」(事情通)という。散々利用してサヨナラでは、一連の騒動のさらなる混乱を招くだけだろう。松竹芸能公式サイトより
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【TAF2013】将来のユーザー獲得のために!『探検ドリランド』アニメ新シリーズ大幅時間変更のワケ
さまざまな新作、新事業の発表が並んだ東京国際アニメフェア。その中でも特に注目を集めたのは、ビジネスデーの初日、3月21日に行われたネットカードダス『探検ドリランド』(仮)&テレビアニメ『探検ドリランド-1000年の真宝(まほう)-』の制作発表記者会見だ。この発表会に並んだのはグリー、テレビ東京、東映アニメーション、バンダイの4社。 『探検ドリランド』は、グリーで配信されているソーシャルゲーム。2012年7月にはテレビアニメ化され、テレビ東京系列で放送された。今回の記者会見でまず重要だったのは、4月から放送される新たなテレビアニメ『探検ドリランド-1000年の真宝(まほう)-』の放送時間だ。昨年7月から放送された『探検ドリランド』の放送時間は毎週土曜日23時30分からだったが、『探検ドリランド-1000年の真宝(まほう)-』は、毎週土曜日10時30分となった。つまり、テレビアニメ前作と今作とは、想定される視聴者が大きく変わったのである。新シリーズがターゲットとするのは、従来とは違う低年齢層なのだ。 想定するターゲットをさらに明白にするのは、同時に発表されたネットカードダス『探検ドリランド』だ。ネットカードダスは、バンダイが提供しているオンライントレーディングカードゲーム。基本プレイは無料で、コンビニエンスストアや玩具店などで購入したトレーディングカードをパソコンや携帯電話を通じてネットに登録して遊ぶシステムである。これまで主なユーザーは中学生だったが、今回のプロジェクトでは、さらに小学校高学年までをユーザーとして取り込むことがもくろまれている。登壇したバンダイの垰義孝氏は、サービスの開始を今夏と表明すると共に「小学生をターゲットにした子ども向けオンラインカードはチャレンジだと思う」と明言。アニメを制作する東映アニメーションの清水慎治氏も「小学校の高学年から中学生がターゲット」であると語った。 つまり、今回のプロジェクトでグリー、テレビ東京、東映アニメーション、バンダイの4社が目指すのは、ネットを利用したカードバトルを、従来よりも低い年齢層に浸透させていくこと。昨年7月の『探検ドリランド』のテレビアニメ放送時間からも明らかなように、従来のゲームのユーザー層の年齢は高かった。ソーシャルゲームに関するデータはさまざまあるが、『2012CESAゲーム白書』によれば、ソーシャルゲームの利用率が最も高いのは10代後半(15~19歳)女性(34.2%)、次いで10代後半の男性(29%)となっており、さらに20代前半(20~24歳)の男女(共に27.9%)、30代後半(35~39歳)の男性(27.7%)と続く。ソーシャルゲームは、10代後半~30代が主なユーザーとなっているわけだ。また、この白書によれば、調査対象者中のソーシャルゲームへの参加者の割合は13.5%となっている。つまり、ソーシャルゲームの普及は、まだまだ端緒についたばかりで、今後も開拓する余地が多く残されていると見ることができる。 その中で、今回の発表から見えてくるのは、将来を見越してユーザーを育てようとする意図が感じられること。年齢ごとに内容を変えながら、ずっとユーザーでいてもらうことに最も成功しているのはマンガ業界だ。「週刊少年ジャンプ」を卒業したら「ヤングジャンプ」に、その後は……といった具合に各年齢層に沿ったコンテンツが揃っている。いまや、日本では老境に入っても当たり前のようにマンガを読む人がいるわけだが、そうなり得た理由は、子どもの時にマンガを読む習慣を植え付けたからにほかならない。ゲームの場合でも、大人までもが当たり前のようにゲームを楽しんでいる理由は、子どもの頃にファミコンなどで遊び、ゲームの楽しさを覚え、習慣となったゆえである。 昨年は、コンプガチャ問題などに揺れたソーシャルゲームだが、徐々に問題は解決されていき、誰もが気軽に楽しめる新たなゲームのスタイルとして普及する過程に入っている。そうした中で、ソーシャルゲームを一時のブームで終わらせないために、さまざまな企業の努力が始まっているのである。 (取材・文=昼間たかし)
イイ話をシェアする情弱が急増中 SNSで感動話を創作して「いいね!」を稼ぐ輩たち
最近、昔ネットで見たことがあるイイ話、もしくはその改変された話がFacebookのタイムラインに流れてくるようになった。シェアしている人は実際に感動し、その情報を発信したいという善意に基づいた行動なのだろうが、そのシェアは多くの人に眉唾でスルーされており、情弱判定を喰らっているということは覚えておきたいところだ。 この手の投稿では、飛行機やバスなどの公共交通機関でマイノリティを差別する人が現れたときに、CAや運転手がその人を懲らしめるという勧善懲悪が有名。一旦、マイノリティを落とすようなことを言いつつ、それが実際には差別する側に向けられている言葉としてカタルシスを得るのだ。その他、東日本大震災に関連するものやビジネスの教訓なども見かけるが、このほとんどは創作だ。本当によくできている話が多く、改変に当たり、さらにブラッシュアップされていることもある。 ネタ話として読むならもちろん問題はないが、情弱はリアルに起きていることとして捉えてしまうのだ。シェアの際に「私も見習いたいです」「世の中捨てたもんじゃない」といったコメントが書かれている場合が多いが、実話だと勘違いしているなら痛いだけ。さらに、それを指摘すれば「創作でもいい話なんだからいいんだ」と自己防衛を張る。そのため、ほとんどの人はスルーするだけ。「いいね!」がついていても、それは機械的に片っ端から押す人がいるだけで、共感を得ているわけではない。 大本の投稿者は、「いいね!」やシェア数を集められてホクホクだ。単に自己顕示欲を満たしたいというだけなら被害はないが、投稿者への「いいね!」やフォローへ誘導しているケースも多い。それによって、多人数への影響力を強めようとしているのだ。実際、コピペを疑うことなく、感動して人に押しつける人たちの集合体がフォローしているなら、確かに影響力は大きいといえる。ネットの中での立場を強くするためには効率のいい手法だし、たくましいとも思う。しかし、皆さんには、そんな道具になってほしくない。ネットの情報はきちんと判断し、収集する必要がある。投稿を拡散する際には、その情報が自分を判断する基準とされるということを肝に銘じたいところだ。 (文=柳谷智宣)Facebookより
謝礼は1億5000万円!? 蒼井そらのステマ行為に中国人ファンもブーイングの嵐
「中国で一番有名な日本人」といわれる蒼井そらが、窮地に陥っている。 事の発端は3月18日、湖北省の企業が製造し、酔い覚まし、がん予防、美容、ダイエットなどさまざまな効能があると謳う健康ドリンクについて、彼女が中国版Twitter「微博」で「体に無害」などと書き込んだことだ。 さらにその一週間後、彼女は四川省成都市で行われたイベントに、同健康ドリンクのイメージキャラクターとして登場。得意の書道でキャッチコピーを書くというパフォーマンスを行った。 そんな中、こうした彼女の広告塔としての活動に対し、企業側が1000万元(約1億5000万円)に上るギャランティーを支払ったことが、ある有名ブロガーによって暴露された。すると、超高額ギャラへのやっかみも手伝ってか、同健康ドリンクについての彼女の書き込みが「ステマ行為だ」という批判に晒されているのだ。彼女の微博アカウントには、「真実しか書かないと信用していたのにがっかり」「我々の交流の場を広告に使わないでください」「出稼ぎ日本人の本性を現したか!」などという非難の声が多数寄せられている。 また、ニュースサイト「中国新聞網」は、「酔いを覚まし、かつ副作用もないという科学的根拠のある製品は、今のところまだない」「蒼井そらは恐らく、この製品を自ら体験しておらず、ただ会社に言われるまま、誘導する宣伝を行ったのだろう」「虚偽を広めようとする会社に対しては、強い姿勢で指摘し暴露すべき」とする社説を掲載している。 微博に1300万人を超えるフォロワーを抱える彼女の影響力は、もはやテレビ局一社並みともいわれている。ステマ行為にも、ペニオク芸能人どころではない報酬が用意されても当然のことだが、同時に商品に問題があった場合に負うべき責任も、比べ物にならないほど大きなものとなるはずである。 (文=牧野源)くだんの健康ドリンクをPRする蒼井そら
「僕はずーっと自然体」ギャンブル、借金、4度の結婚……でも憎めない、六角精児の生き方
『相棒』(テレビ朝日系)の米沢守役などでおなじみの、人気個性派俳優・六角精児(50歳)。最近はバラエティ番組への出演も増え、その愛嬌あるルックスと、親近感の湧くトークに癒やされている人も多いことだろう。 そんな一見愛されキャラの彼だが、過去の私生活を覗いてみると、ギャンブル狂い、サラ金地獄、4度の結婚、そして作家・西村賢太の分身ともいえる北町貫多に自身を投影……と、なかなかパンチのある生き様を見せていた。 発売中のエッセイ集『三角でもなく 四角でもなく 六角精児』(講談社)には、赤裸々に綴ってあるということで、著者本人を直撃した。 ――著書では、ギャンブルや借金、離婚のことなども、かなりぶっちゃけてますね。 六角精児(以下、六角) こういうダメな人間だってなんとか生きてるぞ、ってことを知っていただけたらうれしいですね。ダメな人間だって、生きる資格がないわけじゃないですから。まあ、そんなに大したことが書いてあるわけじゃないですが、お金をドブに捨てる気持ちで買っていただけたらと。 ――いや、結構大したことが書いてありましたよ(笑)。これを読んだ方の中には、六角さんのイメージが変わったという声もあると思うのですが。「人からよく見られたい」「かっこつけたい」というような気持ちは薄いほうですか? 六角 薄いというか、ないですね。「こうなりたい」と思ってもなれないのが常ですから、人をうらやむ気持ちもないです。普通の自分を出して、どう思っていただけるかだけで十分だなって思います。 ――あくまでも自然体なんですね。3年ほど前まで、6畳のネズミが出るような部屋に暮らしていたと著書に書かれてましたが、テレビで人気者の自分と、私生活の差に戸惑ったりはしませんでしたか? 六角 特になんとも思いませんでしたね。その頃は、飲み屋の兄ちゃんと共同生活してまして。僕の部屋は、掃除をしていなかったのでペットボトルが積み上がってましたね。ちなみに隣は、飲み屋の兄ちゃんの部屋でした。撮影=名鹿祥史
――他人と比べたりしないんですね。
六角 比べないですね。ほかの人はほかの人だし、自分のことって自分でもよく分からないじゃないですか?「自分のここがよくないな」って思うところが、案外、人から見たら魅力的だったりすることもありますし。
――著書の中で、西村賢太さんの私小説の主人公・北町貫多にご自分を投影しているあたりは、思わず笑ってしまいました。
六角 いや~、北町貫多は人間らしいですよ。人間って、ああいうことでしょう!
――貫多は、家賃は滞納するわ、卑屈だわ、人を裏切るわ、かなり強烈なキャラクターですが(笑)。
六角 もちろん貫多と僕は違うところもあるとは思うんですけど、ダメさ加減は似てるなって思うんです。初めて読んだ時に「分かる、分かる♪」って。
――貫多に共鳴してしまうとは(笑)。ところで、雑誌などのインタビューで、よく「なぜそんなにモテるんですか?」という質問を受けてますよね。
六角 多いですね。結婚・離婚を繰り返してるから、そう思われるのかなあ。自分ではまったくモテると思ってないですし、自信もないです。
――それでも、4回もご結婚されているわけですが。
六角 僕みたいにダメなヤツを「私が救ってやらなきゃ」と思う女性って、結構いらっしゃるんですよね。それに女性って、結婚すると男性が変わると思っていらっしゃる方が多いんですよ。
――男性は女性で変われないものですか?
六角 変われる人は、きっと“不自然体”でいることに慣れてる方だと思うんです。例えばちゃんとした会社勤めの方とかは、普段から大概、不自然体でいると思うんですよね。ですが僕の場合、ずーっと自然体なものですから(笑)。
――でも、現在はギャンブル漬けから抜け出されたんですよね。
六角 借金がなくなって一度ギャンブルから離れたことで、見え方が変わってきたんです。今でもたまにパチンコ・パチスロをやりますけど、前みたいに「絶対に勝ってやる」とは思いませんから。
――独身よりも、結婚を選んできた理由はなんでしょうか?
六角 実は、最初から自分で望んでした結婚って、そんなにないんですよ。10年くらい付き合って、ある時、彼女の実家に連れていかれて、お父さんに「じゃあ結婚するのか!」って言われて、「は、はい」って言ったりとかですね。仕事上の理由で「けじめが欲しい」と言われたり。あるいは子どもができたり。結婚しろと言われた時に、それを拒む理由もなかったので。
――でも結婚すると、責任が増えますよね。男性は特に。
六角 そうなんですよ。それに気付いたのは、随分、後のことでございまして……。
――離婚の原因は、なんだったんですか?
六角 やっぱり僕の経済力のなさと、不誠実さですね。30代の頃も仕事がなかったわけじゃないんですけど、収入をほとんどギャンブルに使ってましたから。最初は個性的な珍獣みたいに思われて結婚したとしても、思い通りにならないわ、どんどん憎たらしくなっていくわで手に負えなくなって、結局、すべて相手の方から離れていきました。どこぞの公園の池に、持て余した飼い主に捨てられるワニみたいなものですよ。
――離婚した時は毎回、落ち込むんですか?
六角 落ち込みますね。「またか……人間としてどうなんだ」って。ただすぐに「あ、でも4度離婚した人、知ってるぞ! あの人、結構ちゃんとした人だし。やっぱ巡り合わせなのかなあ……」とか考えちゃったこともありますけど(笑)。
――現在の奥様とは、1年半前に2度目の結婚をされましたが、離婚へのおびえみたいなものはありますか?
六角 ないですね。お互いに何がダメで別れたか分かってますから。そこを自分なりに努力しようと思ってます。
――そんな紆余曲折を経た六角さんですが、劇団扉座(旧「善人会議」)を旗揚げされてから30年以上がたつそうですね。最近の若い劇団員を見て、思うことはありますか?
六角 自分の世界だけを大切にする人が多くて、「つまんないなあ」と感じることはありますね。若い方は、あまり出会いや経験に対して欲がないのかなって。自分の考えって、自分ではいいと思ってても、ちっぽけなものが多かったりするんですよ。もっと良いことも悪いことも経験して、それから取捨選択してほしいですね。
――「いろんな経験」とは、六角さんが言うと説得力がありますね(笑)。
六角 役者で食べていくのは大変です。よっぽどキレイな人だったり、面白い人だったり、頭がいい人じゃないと、まず無理。んで、キレイな人はどこかですでにスカウトされて事務所に入ったりしてますから、劇団に来るってことは、無意識のうちに審査に漏れている可能性が高い。そのハンデを打破するために、若いうちはもっと積極的に無茶をして、何かをつかんでほしいなって思いますね。
(取材・文=林タモツ)
●ろっかく・せいじ
1962年生まれ。82年の劇団「善人会議」(現「扉座」)旗揚げメンバー。テレビ朝日系ドラマ『相棒』シリーズで人気を博し、09年には、同シリーズの映画『鑑識・米沢守の事件簿』で映画初主演。13年4月から放送のTBS系金曜ドラマ『TAKE FIVE』(毎週金曜22時~)、NHK BSプレミアム『真夜中のパン屋さん』(毎週日曜日22時~)にレギュラー出演、NHK Eテレ『SWITCH インタビュー達人達』でナレーションを務める。近年は、自らボーカル・ギターを担当する「六角精児バンド」でのライブや、エッセイ執筆(『三角でもなく 四角でもなく 六角精児』講談社刊)を行うなど活動の幅を広げている。
東京ビッグサイトが『黒子のバスケ』同人誌即売会を容認へ
昨年12月、コミックマーケットが史上初のジャンル丸ごと中止の決断を余儀なくされた『黒子のバスケ』脅迫事件。今年に入っても東京ビッグサイトの対応は変わらず、『黒子のバスケ』を扱うオンリー即売会の中止、即売会内での関連サークル出展の見合わせが相次いできた。 ところが、4月になり東京ビッグサイトは「漫画『黒子のバスケ』にかかる一連の脅迫事案への対応について」(http://www.bigsight.jp/info130403.html)と題する文書を発表。5月以降のイベントについては「通常の対応」を行うとした。年度が変わった途端、大きく方針が転換された理由は何か? 今年に入り、新たに脅迫状が送付される事態が見られなくなる中で、東京ビッグサイトの方針は混乱していた。3月17日に開催された同人誌即売会「HARU COMIC CITY18」では、主催する赤ブーブー通信社に対して「事態に収束の兆しが見受けられず、依然としてリスクを伴う」として、『黒子のバスケ』関連サークルの出展見合わせを要求し、受諾させていた。 ところが、翌週の3月21~24日に開催された「東京国際アニメフェア」では、会場内に堂々と『黒子のバスケ』のポスターが掲示されていたのである。そのため、一部の関係者からは「東京都主催ならいいのか?」と疑念の声も挙がっていたのである。 消息筋によれば「イベント開催に脅迫状がつきものというのは東京ビッグサイトも理解しており、『黒子のバスケ』を再開するタイミングを探っていた」と話す。『黒子のバスケ』が前例となって、脅迫状が原因で催事が中止になるのは、東京ビッグサイトとしても避けたいところ。ゆえに、年度の替わり目を契機にしたのではないかと見られている。 ここで気になるのは、8月に開催が予定されている「コミックマーケット」が、どのような方針を取るかだ。さまざまな情報から推測すると、「コミックマーケット」でも『黒子のバスケ』の再開は、ほぼ確実と見られている。一部の報道では、再開しても「入場導線の個別化」や「手荷物検査」「警備員の増員」と、「コミックマーケット」の警戒レベルは極めて高くなるのではないかという憶測も流れている。だが、信頼できる情報筋は、そうした憶測に否定的だ。 「コミックマーケットがそこまで警戒レベルを高めるのは非現実的。(以前も、脅迫が原因で行われたことのある)“手荷物検査”くらい」 これまでの騒動の過程でも「脅迫犯に目撃される可能性があるから、会場で『黒子のバスケ』に関するものを見せるな」といった、勝手に参加者の間で警戒レベルが上昇していく動きもあった。まずは、主催者の発表を冷静に判断するのが、参加者の義務。勝手に警戒レベルを増幅させる動きに荷担していないか、我々メディアの側も注意しなくてはならない。 (取材・文=昼間たかし)『黒子のバスケ 21』(集英社)
金髪美女への偏愛が傑作サイコホラーを生んだ!? 映画界最強のバディムービー『ヒッチコック』
シャワーを浴びている裸の女性が殺人鬼のナイフによって斬り刻まれる―映画史上もっともショッキングなシーンで知られる『サイコ』(60)。ヒッチコック監督の刃物のように研ぎ澄まされた演出が冴え渡り、不朽の名作ホラーとして今なお人気を誇る。公開から50年以上経った今でも強烈なインパクトを放ち続けているのは、連続殺人鬼は実在したという衝撃だけではない。金髪女性への異常なまでの執着心、下着フェチ、覗き見趣味、入浴中の裸女への抑えがたい欲情、強度の潔癖性、人間の暗部を象徴するかのような底なし沼への憧憬、マザーコンプレックス、変身願望、警察への嫌悪感……。ヒッチコック自身が抱えていた内面的なネガティブ要素がすべて作品の中に吐き出され、それらが一編の美しい映画として結晶化したという奇跡に驚嘆させられる。ヒッチコックは人間なら誰しもが隠し持っている心の中の劣情を巧みに映画化してみせることで人気監督となりえた。映画監督という職業に就いてなければ、ヒッチコック自身が変質者の烙印を押されていたのではないか。アンソニー・ホプキンス&ヘレン・ミレン共演による実録映画『ヒッチコック』は、サイコサスペンスの原点『サイコ』がどのようにして生み出されたのかを描いていく。 本作を監督したのは、これが劇映画デビュー作となるサーシャ・ガヴァシ。落ち目のヘビメタバンドの復活ツアーを追い掛けたドキュメンタリー『アンヴィル! 夢を諦めきれない男たち』(09)の監督として注目を集めたイギリス人だ。脚本家としてスピルバーグ監督の『ターミナル』(04)、キアヌ・リーブス主演の『フェイク・クライム』(10)などのコメディタッチの作品に参加している。『アンヴィル!』も『ターミナル』『フェイク・クライム』もガヴァシ作品の主人公たちは境遇がよく似ている。周囲からは頭のおかしな変人、異邦人としか思われていないが、自分の信念に基づいて愚直に生きる男たちだ。『ヒッチコック』も同系統のものとなっている。周囲から理解されることはないが、自分の信じる美学に従い、最高傑作を生み出そうと四苦八苦する主人公のドラマである。 『アンヴィル!』がギターのリップスとドラムのロブの腐れ縁の2人が組んだひとつのバンドだったように、ガヴァシ監督は本作の中で“ヒッチコック”はひとつのチームだったと解釈してみせる。ヒッチコックはひとりの監督ではなく、藤子不二雄のような2人でひとつの存在だったと。『見知らぬ乗客』(51)『裏窓』(54)『ハリーの災難』(55)『めまい』(58)などの傑作サスペンスを次々と放ったアルフレッド・ヒッチコックだが、ヒッチコックがヒッチコックでありえたのは、公私にわたるパートナーのアルマ・レヴィルがいたからこそ。アルフレッドが映画界入りする前から、アルマは助監督、脚本家、編集技師として活躍していた。むさ苦しい撮影所できびきびと働く小柄なアルマに新入りスタッフだったアルフレッドは惚れ、アルフレッドが監督に昇進するのを待ってから1926年に2人は結婚した。アルフレッドはそれまで母親との同居生活を続けていたが、結婚を機に独立。ここからチーム・ヒッチコックの快進撃が始まる。切り裂きジャックをモチーフにした初期の代表作『下宿人』(27)で独自のスタイルを確立させ、売れっ子監督への道を走り出した。実在の連続殺人鬼エド・ゲインをモデルにした恐怖映画『サイコ』の撮影風景。
その舞台裏を『ヒッチコック』は再現していく。
母国イギリスからハリウッドに渡り、アルマの名前が作品にクレジットされることは減っていくが、アルマは妻として母としてヒッチコック家を切り盛りし、そしてヒッチコック映画のいちばんの理解者として作品選び、脚本の手直し、編集の仕上げなどに協力し続けた。アルフレッドは判断に悩むと、アルマにアドバイスを求めた。アルマは本人以上に彼の才能を理解し、どうすればその才能が作品の中で生きるかを的確に助言した。アルマがいなければ、ひとりぼっちのアルフレッドは気難しく、わがままで、若いブロンド美女が大好きな子どもみたいなメタボオヤジにしか過ぎなかった。 本作のストーリーは、ノンフィクション本『アルフレッド・ヒッチコック&ザ・メイキング・オブ・サイコ』(白夜書房)をベースにしたもの。アルフレッド・ヒッチコック(アンソニー・ホプキンス)の『北北西に進路を取れ』(59)が興行的な成功を収め、映画会社の重役たちはご満悦。だが、アルフレッドはヒットメーカーゆえの不安に取り憑かれていた。観客はもう自分のスタイルに飽きているのでは? 「あッ」とみんなが腰を抜かす斬新な作品は作れないものか? そんなアルフレッドが強く惹かれたのが、1950年代の全米を震撼させた連続殺人鬼エド・ゲインの存在だった。ウィスコンシン州の寂れた農場で孤独に暮らしていたエド・ゲインは、女性の死体の皮を剥いで仮面を作っていた正真正銘のサイコパス。エド・ゲインをモデルにしたロバート・ブロックの犯罪小説『サイコ』の映画化を思い立つ。猟奇殺人を題材にした暗い映画よりも人気スターたちを配した明るい娯楽作品を撮ってほしいと映画会社は反対し、仕方なくアルフレッドは自宅を担保にして自費で低予算B級ホラー映画の製作に着手する。味方であるはずの妻アルマ(ヘレン・ミレン)でさえ「悪趣味映画」と見下して関心を示さない。それでも、夫が「ヒロインは途中で殺されちゃうんだ。すごいだろ?」とネタを振ると「殺るなら30分以内で殺るべきね。その方が観客は驚くはずよ」と反射的に閃いたアイデアを提供する。作品ごとに契約する俳優やスタッフと違って、アルマだけがチーム・ヒッチコックの信頼できる仲間だった。 殺人鬼の餌食となる美女マリオンにはジャネット・リー(スカーレット・ヨハンソン)、消息を絶った姉マリオンを探しに向かう妹ライラにはヴェラ・マイルズ(ジェシカ・ビール)がキャスティングされる。殺人鬼となるノーマン・ベイツ役はホモ男優のアンソニー・パーキンス(ジェームズ・ダーシー)。ブロンド女優を偏愛したアルフレッドの特別のお気に入りがヴェラ・マイルズだった。『間違えられた男』(56)に続いて『めまい』(58)のヒロインに起用したが、私生活にまで口出しするアルフレッドから逃げ出すようにヴェラは妊娠を理由に『めまい』を降板。『ダイヤルMを廻せ!』(54)や『泥棒成金』(55)のグレース・ケリーみたいな大スターとして売り出すつもりだったアルフレッドを失望させた。それでも未練がましく、『サイコ』でヒロインの妹役に配役する。自分の圧倒的な才能を見せつけたい、作品の中で彼女を思うようにコントロールしてやりたい。ひとりの男のよこしまな情熱が作品を突き動かす原動力として点火される。女性に対する愛情とその裏返しである憎しみが渾然一体となり、シャワーシーンで演技指導するアルフレッドの表情が鬼気迫る。このシーンを演じたアンソニー・ホプキンスの迫力は、『羊たちの沈黙』(91)に匹敵するもの。俳優アンソニー・ホプキンスの肉体を通して、ハンニバル・レクター、エド・ゲイン、ノーマン・ベイツ、そしてアルフレッド・ヒッチコックの狂気が繋がっていく。二人三脚で映画を作り続けたアルフレッド(アンソニー・ホプキンス)と
妻アルマ(ヘレン・ミレン)。2人そろって“ヒッチコック”だ。
かくして1か月で撮り終わった『サイコ』はかつてない恐怖映画になるはずだった。ところが、関係者を集めて試写を開いたところ、想像していたものとはまるで違うものとなっていた。「とんでもない凡作だ」とアルフレッドは愕然とし、劇場公開は諦めてテレビ映画として放映することを考えたほどだった。こんなときこそ、名編集技師であるアルマの出番である。アルマは客観的な視点から生きたショット、死んだショットを見事に選別し、映倫が文句を付けてくるだろう問題カットを除きつつ、テンポよく巧みにフィルムを繋ぎ合わせていく。夫が反対するのを説き伏せて、シャワーシーンにバイオリンの効果音を加える。ダイヤモンドの原石がカッティングされて輝きを放ち始めるように、『サイコ』はまさしく最高の恐怖映画として完成した。今さらながらアルフレッドは妻アルマに頭が上がらない。 『サイコ』が空前の大ヒットとなったアルフレッドは、次回作として動物パニック映画『鳥』(63)の準備に取り掛かる。『鳥』のヒロインに抜擢されたのはCMモデルだった新人ティッピ・ヘドレン。ブロンド好きなアルフレッドは続いて『マーニー』(64)にもティッピを起用して、尋常ならざる愛情を注ぐことになる。ヴェラ・マイルズから袖にされたのに、このオッサンはちっとも懲りてない。“サスペンス映画の神様”として崇められるアルフレッドだが、カメラが回っていないとどうしようもなく性格の歪んだ醜悪な神様だった。 『サイコ』は母親への思慕と若い女性への嫌悪感から心が2つに引き裂かれた殺人鬼の哀しい物語だが、アルフレッドはアルマと心をひとつにすることで“ヒッチコック”という映画史に名前を刻む偉大なるアイコンとなりえた。アルフレッドは最大の理解者アルマと出会えた、映画史上もっとも幸運な男だった。ガヴァシ監督のデビュー作『ヒッチコック』は、映画界最強のバディムービーと称するべきだろう。 (文=長野辰次)初代“絶叫クイーン”ジャネット・リー役にスカーレット・ヨハンソン、
巨匠監督のパワハラに悩むヴェラ・マイルズ役にジェシカ・ビール。似てる?
『ヒッチコック』
原作/スティーヴン・レベロ 脚本/ジョン・J・マクロクリン 監督/サーシャ・ガヴァシ 出演/アンソニー・ホプキンス、ヘレン・ミレン、スカーレット・ヨハンソン、ジェシカ・ビール、ダニー・ヒューストン、ジェームズ・ダーシー、トニ・コレット
配給/20世紀フォックス映画 4月5日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー (c)2012 Twentieth Century Fox. All Rights Reserved
<http://www.foxmovies.jp/hitchcock>
●深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】INDEX
[第216回]えっ、小泉麻耶が身障者専門のデリヘル嬢に!? “性”のバリアフリー化『暗闇から手をのばせ』
[第215回]サイエントロジーをモデルにした『ザ・マスター』人間は何かに依存しなくては生きていけない?
[第214回]閉塞化した世界を笑い飛ばす、常識破りの怪作! メタメタおかしい底抜け脱線ホラー『キャビン』
[第213回]若松孝二監督が銀幕に遺した“高貴で穢れた楽園”芸能ものの血が騒ぐ男たちの饗宴『千年の愉楽』
[第212回]裏方スーパースター列伝、あの超絶技が蘇る!『セックスの向こう側 AV男優という生き方』
[第211回]いつもヘラヘラしていた変なヤツ『横道世之介』和製『フォレスト・ガンプ』を思わせる青春回顧録
[第210回]奥西死刑囚は“村社会”を守るための生贄にされた!? 名張毒ぶどう酒事件の闇に迫る再現ドラマ『約束』
[第209回]9.11テロの首謀者ビンラディン抹殺作戦の全貌! アメリカの夜明けは遠く『ゼロ・ダーク・サーティ』
[第208回]チェルノブイリ“立ち入り制限区域”で撮影敢行! オルガ・キュリレンコ主演の社会派作品『故郷よ』
[第207回]“明るい不登校児”のガラパゴスな団地ライフ! 中村義洋監督の箱庭映画『みなさん、さようなら』
[第206回]いつまでもバカやって、尻を追っかけていたい! ぬいぐるみの『テッド』は“永遠のエロ中学生”
[第205回]石原慎太郎原作の異色ミステリー『青木ヶ原』ままならない人生の中で出会った恋人たちの行方
[第204回]陶酔と記憶の向こう岸にある世界に3Dで迫る! 松江哲明監督の『フラッシュバックメモリーズ』
[第203回]あの低視聴率ドラマ『鈴木先生』が映画版に! “鈴木式教育メソッド”は世界を変えられるか?
[第202回]“余命刑事”が家族の絆と細菌兵器を奪回する! 究極の時間制限サスペンス『ブラッド・ウェポン』
[第201回]年末は“女体盛り”パーティーで盛り上がろう! ジェダイの騎士も集う秘密の宴『SUSHI GIRL』
[第200回]もし“理想の恋人”が目の前に現われたどーする!? 情熱的で予測不能な彼女『ルビー・スパークス』
[第199回]“耳フェチ”には堪えられない青春官能ムービー!『耳をかく女』桜木梨奈の無印演技に癒やされたい
[第198回]ハリウッドの頑固オヤジがたどり着いた好々爺の境地! イーストウッド、4年ぶりの主演作『人生の特等席』
[第197回]この“明るいヘンタイ”っぷりがいいんじゃない!? 会田誠のアートなエロス『駄作の中にだけ俺がいる』
[第196回]三池監督ならではの“いのちの授業”が始まる! サイコパス教師と過ごす恐怖の文化祭『悪の教典』
[第195回]“絶対的価値”を求める男たちの翔んでもロマン! 井筒監督の犯罪サスペンス『黄金を抱いて翔べ』
[第194回]禁断の蜜が溢れるSM世界『私の奴隷になりなさい』セクシーアイコン・壇蜜がすべてをさらけ出した!
[第193回]“無意識の湖”に身を投じたユングと女性患者の行方──クローネンバーグの恋愛サスペンス『危険なメソッド』
[第192回]“お蔵入り映画”が人命救助を果たした!? 実話をベースにした大冒険ロマン『アルゴ』
[第191回]我が家に“食人族”がやって来た! 奇才ジャック・ケッチャムの異形世界『ザ・ウーマン』
[第190回] 裏切り&結託は当たり前。今の政界にそっくり! 極道たちのバトルロワイアル『アウトレイジ ビヨンド』
[第189回] これが全米を熱狂させた“USA版バトル・ロワイアル”! 殺人リアリティーショー『ハンガー・ゲーム』
[第188回]行き詰まった人生の扉を開く鍵は“銭湯”にあり? 内田けんじ監督のオリジナル作『鍵泥棒のメソッド』
[第187回]大家族の伝統料理から超手抜きレシピまで勢ぞろい! 台所から見えてくる中東の家庭事情『イラン式料理本』
[第186回]“世界的な絶滅危惧種”である独裁者に愛の手を!? 政治ネタ&下ネタ満載コメディ『ディクテーター』
[第185回]障害者の性処理も介護の重圧も、すべて笑い飛ばせ! 男たちのバリアフリーな友情ドラマ『最強のふたり』
[第184回]人類を生み出した“創造主”との遭遇!! リドリー・スコットが物語るSF神話『プロメテウス』
[第183回]“校内格差社会”に出現した異分子(ゾンビ)たち! 青春のカタルシス『桐島、部活やめるってよ』
[第182回]カメラマンは法を犯してもかまわない!? 国家の暗部を暴く男の情念『ニッポンの噓』
[第181回]“学校”という名の密室ではびこる児童虐待の事実! 子どもたちは教師を訴える『トガニ 幼き瞳の告発』
[第180回]“神様”との出会いと別れ、そして旅からの帰還 ドキュメンタリー『アニメ師・杉井ギサブロー』
[第179回]親友=お金を貸してくれる、女友達=SEXさせてくれる!? 品性お下劣男の青春『苦役列車』
[第178回]“沢尻エリカ”という名のアトラクションムービー『ヘルタースケルター』が描く無常の世界
[第177回]毒カレー、オウム真理教、光市母子殺害……“悪魔の弁護人”と呼ばれる男の素顔『死刑弁護人』
[第176回]“芸能生活30周年”ニコラス・ケイジの会心作! 被災地に流布する暗号『ハングリー・ラビット』
[第175回]やめろと言われても、今では遅すぎたッ! 妻夫木聡&武井咲主演の過剰なる純愛劇『愛と誠』
[第174回]年間自殺者数3万人を越える現代社会への提言 自殺対策の現状を追った『希望のシグナル』
[第173回]“三島割腹事件”を若松孝二監督が映画化!『11.25自決の日 三島由紀夫と若者たち』
[第172回]実在の事件を題材にした“命の授業”『先生を流産させる会』がついに劇場公開!
[第171回]自由社会に順応できない“脱北者”の過酷な現状 無垢なる季節との決別『ムサン日記 白い犬』
[第170回] 世界興収100億突破のSF大作『ロボット』はあらゆる既成概念を破壊する!!
[第169回]“エンタの神さま”ツイ・ハークが大復活! B級映画マニアの心を焦がす『王朝の陰謀』
[第168回]人はお下劣な分だけ、強く優しくなれる!? 結婚を控えた女たちの本音『ブライズメイズ』
[第167回]行きすぎたシステム社会に警鐘を鳴らす“ユナボマー・マニフェスト”の映画化『モンスターズクラブ』
[第166回]祭りの終わりと新ステージの幕開け、3部作完結『サイタマノラッパー ロードサイドの逃亡者』
[第165回]すばらしき“コーマン野郎”の世界!『コーマン帝国』、愛と欲望の歴史
[第164回]懐かしき香り漂う、新感覚サスペンス 破滅へ突き進む男の悲劇『ドライヴ』
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[第162回] 森田芳光監督の最終列車『僕達急行』人生は出会いと旅立ちのリフレイン!
[第161回] 鬼才キム・ギドクの"多重人格ショー"セルフドキュメンタリー『アリラン』
[第160回]映画創成期に散った"殉教者"への聖歌 3D映画『ヒューゴの不思議な発明』
[第159回]これはホラー? それともコメディ? 勘違い女が爆走『ヤング≒アダルト』
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[第154回]犯罪者たちに学ぶ"人心掌握術"の奨め『アニマル・キングダム』『預言者』
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[第112回]マスコミが讃えた"楽園"のその後、ひとりの少女の成長記録『愛しきソナ』
[第111回]閉鎖的な"村社会"をブチ破ったれ! 韓流サバイバル劇『ビー・デビル』
[第110回]"粋"を愛したフランスの伯父さん J・タチ主演『イリュージョニスト』
[第109回]自分にとって家族は敵か、味方か? オスカー2冠受賞『ザ・ファイター』
[第108回]コーエン兄弟『トゥルー・グリット』40年で変化した"米国のヒーロー像"
[第107回]ジョニー・デップが愛した"極道記者" 『GONZO』奇人がスターだった時代
[第106回] 巨匠イーストウッド監督の異色作! "あの世"はあるか?『ヒア アフター』
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[第104回] 高齢化するニートはどこに行くのか? "戸塚校長"のその後『平成ジレンマ』
[第103回]堀北真希&高良健吾主演作『白夜行』闇に生きる"影男"の密やかなる喜び
[第102回]園子温の劇薬ムービー『冷たい熱帯魚』"救いのない結末"という名の救い
[第101回] NHKが放映しない"裏プロジェクトX" AV界のカリスマ監督『YOYOCHU』
[第100回]エロスとタブーを交配した"至高の美女" 禁断のサイエンスホラー『スプライス』
[第99回]2010年に活躍した女優を勝手に表彰! 満島ひかりに"面倒くさい女"大賞を
[第98回]大人だって"ドラえもん"にいて欲しい 残念男の逆転劇『エリックを探して』
[第97回]平凡な高校生デイヴは2度変身する!原点回帰のヒーロー『キック・アス』
[第96回]村上春樹の超絶ベストセラーの映画化『ノルウェイの森』はどこにある?
[第95回]実在した"奇妙な高額バイト"の顛末 心理サスペンス『エクスペリメント』
[第94回]"アル中"カメラマンの泣き笑い人生『酔いがさめたら、うちに帰ろう。』
[第93回]朝ドラと異なる映画『ゲゲゲの女房』ゴールなき"貧乏耐久"2人3脚走
[第92回]バラエティーでの実績は通用するか? テリー伊藤の初監督作『10億円稼ぐ』
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[第89回]自分の恋愛もプロデュースする女優、ドリュー・バリモア主演『遠距離恋愛』
[第88回]スタローンが立ち上げた"筋肉共和国"男たちの祭典『エクスペンダブルズ』
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[第86回]マイノリティーは"理想郷"を目指す。筒井文学の金字塔『七瀬ふたたび』
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[第84回]死を意識して、ギラギラ輝く男たち! 三池節、大バクハツ『十三人の刺客』
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[第82回] "企画AV女優"たちの青春残酷物語 性なる鎮魂劇『名前のない女たち』
[第81回]猫を見れば、人間社会が見えてくる! 世界の人気猫大集合『ネコを探して』
[第80回]原恵一監督の新作は辛口ファンタジー 退屈な"日常生活"を彩る『カラフル』
[第79回]米軍に実在した"超能力部隊"の真実!? ムー民、必見『ヤギと男と男と壁と』
[第78回]戦場から帰還した夫は"芋虫男"だった! ヤクザ監督の反戦映画『キャタピラー』
[第77回] 白ユリの花開くガールズの妖しい世界 H系ホラー『ジェニファーズ・ボディ』
[第76回] 爽やか系青春ゾンビ映画にホロリ......夏休みは『ゾンビランド』に集結せよ
[第75回] "生きる"とは"見苦しい"ということ 藤沢周平の時代活劇『必死剣 鳥刺し』
[第74回]初恋の美少女は200歳の吸血鬼だった! 北欧産のホラー映画『ぼくのエリ』
[第73回] "三億円事件"の真相を解き明かす! 桜タブーに挑んだ『ロストクライム』
[第72回/特別編] 上映反対で揺れる問題作『ザ・コーヴ』"渦中の人"リック・オバリー氏の主張
[第71回] 女子にモテモテになる方法、教えます。軟派少年の実話物語『ソフトボーイ』
[第70回] 下町育ちの"北野少年"が見た現代社会 人間同士の食物連鎖『アウトレイジ』
[第69回] "リアルと虚構の狭間"を生きる男、アントニオ猪木初主演作『アカシア』
[第68回] ヒーローも神もいない現代社会の惨劇 井筒監督の問題作『ヒーローショー』
[第67回] アイドルが地獄で微笑む『戦闘少女』ギャグ×血しぶき×殺陣の特盛り丼!
[第66回]アナーキーな"社歌"で生産性アップ! 満島ひかり大進撃『川の底からこんにちは』
[第65回]超ヘビー級なシリアス劇『プレシャス』"家族"という名の地獄から脱出せよ
[第64回]乱れ咲く"悪の華"ゼブラクイーン! 仲里依紗が過激変身『ゼブラーマン2』
[第63回] オタク王が見出した"夢と現実"の接点 ティム・バートン監督作『アリス──』
[第62回] バッドテイストな感動作『第9地区』 アナタはエビ人間とお友達になれるか?
[第61回]スコセッシ監督の犯罪アトラクション『シャッターアイランド』へようこそ!
[第60回]宮崎あおいの"映画代表作"が誕生! 毒を呑んでも生き続けよ『ソラニン』
[第59回]"おっぱいアート"は世界を救えるか? 母乳戦士の記録『桃色のジャンヌ・ダルク』
[第58回]現代に甦った"梶原一騎ワールド"韓流ステゴロ映画『息もできない』
[第57回]命知らずの変態レポーター、中東へ! 史上最大のどっきり?『ブルーノ』
[第56回]仲里依紗がアニメから実写へと跳躍! 母娘2代の時空旅行『時をかける少女』
[第55回]ビグロー監督はキャメロンより硬派! 人間爆弾の恐怖『ハート・ロッカー』
[第54回] "空気を読む"若者の悲劇『パレード』楽しいルームシェア生活の行き先は?
[第53回]社会の"生け贄"に選ばれた男の逃亡劇 堺雅人主演『ゴールデンスランバー』
[第52回]『男はつらいよ』の別エンディング? "寅さん"の最期を描く『おとうと』
[第51回]ひとり相撲なら無敵のチャンピオン! 童貞暴走劇『ボーイズ・オン・ザ・ラン』
[第50回]ヒース・レジャーが最後に見た夢の世界 理想と欲望が渦巻く『Dr.パルナサスの鏡』
[第49回]トニー・ジャーは本気なんジャー! CGなしの狂乱劇再び『マッハ!弐』
[第48回]全米"オシャレ番長"ズーイー、見参! 草食系に捧ぐ『(500日)のサマー』
[第47回]市川崑監督&水谷豊"幻の名作"『幸福』28年の歳月を経て、初のパッケージ化
[第46回]押井守監督、大いなる方向転換か? 黒木メイサ主演『アサルトガールズ』
[第45回]ドラッグ漬けの芸能関係者必見!"神の子"の復活を追う『マラドーナ』
[第44回] 暴走する"システム"が止まらない! マイケル・ムーア監督『キャピタリズム』
[第43回]"人は二度死ぬ"という独自の死生観『ガマの油』役所広司の監督ぶりは?
[第42回]誰もが共感、あるあるコメディー! 2ちゃんねる発『ブラック会社』
[第41回]タラとブラピが組むと、こーなった!! 戦争奇談『イングロリアス・バスターズ』
[第40回]"涅槃の境地"のラストシーンに唖然! 引退を賭けた角川春樹監督『笑う警官』
[第39回]伝説の男・松田優作は今も生きている 20回忌ドキュメント『SOUL RED』
[第38回]海より深い"ドメスティック・ラブ"ポン・ジュノ監督『母なる証明』
[第37回]チャン・ツィイーが放つフェロモン爆撃 悪女注意報発令せり!『ホースメン』
[第36回]『ソウ』の監督が放つ激痛バイオレンス やりすぎベーコン!『狼の死刑宣告』
[第35回]"負け組人生"から抜け出したい!! 藤原竜也主演『カイジ 人生逆転ゲーム』
[第34回]2兆円ペット産業の"開かずの間"に迫る ドキュメンタリー『犬と猫と人間と』
[第33回]"女神降臨"ペ・ドゥナの裸体が神々しい 空っぽな心に響く都市の寓話『空気人形』
[第32回]電気仕掛けのパンティをはくヒロイン R15コメディ『男と女の不都合な真実』
[第31回]萩原健一、松方弘樹の助演陣が過剰すぎ! 小栗旬主演の時代活劇『TAJOMARU』
[第30回]松本人志監督・主演第2作『しんぼる』 閉塞状況の中で踊り続ける男の悲喜劇
[第29回]シビアな現実を商品化してしまう才女、西原理恵子の自叙伝『女の子ものがたり』
[第28回]"おねマス"のマッコイ斉藤プレゼンツ 不謹慎さが爆笑を呼ぶ『上島ジェーン』
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[第25回]白熱! 女同士のゴツゴツエゴバトル 金子修介監督の歌曲劇『プライド』
[第24回]悪意と善意が反転する"仮想空間"細田守監督『サマーウォーズ』
[第23回]沖縄に"精霊が暮らす楽園"があった! 中江裕司監督『真夏の夜の夢』
[第22回]"最強のライブバンド"の底力発揮! ストーンズ『シャイン・ア・ライト』
[第21回]身長15mの"巨大娘"に抱かれたい! 3Dアニメ『モンスターvsエイリアン』
[第20回]ウディ・アレンのヨハンソンいじりが冴え渡る!『それでも恋するバルセロナ』
[第19回]ケイト姐さんが"DTハンター"に! オスカー受賞の官能作『愛を読むひと』
[第18回]1万枚の段ボールで建てた"夢の砦"男のロマンここにあり『築城せよ!』
[第17回]地獄から甦った男のセミドキュメント ミッキー・ローク『レスラー』
[第16回]人生がちょっぴり楽しくなる特効薬 三木聡"脱力"劇場『インスタント沼』
[第15回]"裁判員制度"が始まる今こそ注目 死刑執行を克明に再現した『休暇』
[第14回]生傷美少女の危険な足技に痺れたい! タイ発『チョコレート・ファイター』
[第13回]風俗嬢を狙う快楽殺人鬼の恐怖! 極限の韓流映画『チェイサー』
[第12回]お姫様のハートを盗んだ男の悲哀 紀里谷監督の歴史奇談『GOEMON』
[第11回]美人女優は"下ネタ"でこそ輝く! ファレリー兄弟『ライラにお手あげ』
[第10回]ジャッキー・チェンの"暗黒面"? 中国で上映禁止『新宿インシデント』
[第9回]胸の谷間に"桃源郷"を見た! 綾瀬はるか『おっぱいバレー』
[第8回]"都市伝説"は映画と結びつく 白石晃士監督『オカルト』『テケテケ』
[第7回]少女たちの壮絶サバイバル!楳図かずおワールド『赤んぼ少女』
[第6回]派遣の"叫び"がこだまする現代版蟹工船『遭難フリーター』
[第5回]三池崇史監督『ヤッターマン』で深田恭子が"倒錯美"の世界へ
[第4回]フランス、中国、日本......世界各国のタブーを暴いた劇映画続々
[第3回]水野晴郎の遺作『ギララの逆襲』岡山弁で語った最後の台詞は......
[第2回]『チェンジリング』そしてイーストウッドは"映画の神様"となった
[第1回]堤幸彦版『20世紀少年』に漂うフェイクならではの哀愁と美学
在特会の新大久保・反韓デモに意外な賛同の声 その主とは……?
「朝鮮人は日本から出て行け!」「ゴキブリどもを叩き潰せ!」 3月31日、そんな過激な叫び声が、韓流の聖地、東京都新宿区新大久保の路上に響き渡った。「在日特権を許さない市民の会(在特会)」らを中心とした数百人による反韓デモである。一方、現地では、在特会らの排外主義に反対するグループによるカウンターデモも実施された。両者の間では一触即発の抗議合戦が繰り広げられ、機動隊が一時的に歩道を封鎖する事態となった。 在特会による在日朝鮮人に対するヘイトスピーチについては、猪瀬直樹都知事も「品がない」と苦言を呈したほどだが、意外なところから賛同の声が上がっている。 「『韓国人出て行け!』には大賛成」 「韓国人を追い出すべきなのは我々も同じ」 「我々も見習って立ち上がろう」 実はこれらはすべて、中国人民の声である。 中国官製メディア「環球時報」が翌日付けの紙面で、産経新聞の報道を引用しながら、この騒動について伝えると、 中国版Twitter「微博」に反響が次々に寄せられたのだ。 もちろん多数派を占めるのは、「小日本の民族主義にはヘドが出る」といった批判的な書き込みである。しかし、漢字・風水・漢方の「韓国起源説」や「孔子韓国人説」など、韓国人による歴史ねつ造に関し、中国でも怒りの声が高まっており、在特会の行動にシンパシーを感じた者もいたようなのだ。 一方では、「奴らは中国の反日デモ参加者と同じだな。不満のやり場のない社会的弱者だろう」とする分析も見られた。 ちなみに、この騒動に関する書き込みは、世論を刺激することを警戒する当局の指導があったのか、削除対象となった模様。4月2日以降、関連する書き込みはほとんど見られなくなっている。 これまで、中国人をも目の敵にしてきた在特会だが、今後は「韓国人憎し」という共通点で、意外と仲良くやっていける!? (文=牧野源)韓国系料理店がひしめく新大久保
(Wikipediaより)
196センチ、120キロだけど……“大横綱”大鵬の孫・納谷幸男の格闘家転身に、マスコミの反応は?
今年1月に死去した元横綱・大鵬の納谷幸喜さん(享年72)の孫・納谷幸男(18)が格闘家を目指すことになった。門を叩いたのは、初代タイガーマスクの佐山サトルが総監を務める掣圏(せいけん)真陰流興義館。3月18日には、マスコミを集めて初稽古が公開されたが……。 「なんと言っていいか(笑)。微妙な空気に包まれていましたね」 そう苦笑するのは、スポーツ紙の格闘担当記者だ。納谷は祖父譲りの恵まれた体格で、身長は196センチ、体重は120キロ! 日本人離れしたサイズで「将来の格闘界を背負う逸材」ともいわれる。この日の初練習ではパンチやキック、寝技などに挑戦。パンチを受けた佐山は「重いし、スピードがある」と破壊力に太鼓判を押し「セメント(真剣勝負の意味)でイイものを持っている。いずれはUFCに出ていってもいい。必ず世界チャンピオンにする」と語った。 だが、間近で見ていたスポーツ紙記者の表情はさえない。 「亡くなった大鵬さんは孫の幸男くんにも相撲をやってもらいたかったらしいが、途中で向いていないことに気付き、あきらめたとか。それで親交のある佐山さんに“教育”をお願いしたというわけ。“向いていない”理由については定かではないが、この日の稽古を見ると、なんとなくわかる気がする。要はズブいんですよね(笑)」 格闘家には動体視力、運動神経、精神力、打撃力など、さまざまなモノが求められる。週刊誌記者は「センスの問題。佐山さんから寝技の指導をしてもらった際、言っていることの意味が理解できず、困惑の表情を幾度となく見せていた。打撃の練習でもサンドバッグの音はすごかったが、キレは全然。最初だから仕方ないことかもしれませんが、記者の間では『ウドの大木だな』という声も漏れていた」と明かす。 プロレスや格闘界では大横綱を祖父に持つサラブレットの納谷を祭り上げてはいるが、過度な期待は本人のプレッシャーにもなる。長い目で見守ったほうがよさそうだ。『巨人、大鵬、卵焼き―私の履歴書』
(日本経済新聞社)
“完全に干されていた”女優・水野美紀が、昼ドラ初主演の座をゲットできたワケ
先月25日に都内で行われた、1日スタートのフジテレビ系昼ドラマ『白衣のなみだ 第一部 余命』の制作発表に、昼ドラ初主演となる女優の水野美紀が出席した。 水野は地域医療に従事する一方で、妊娠・出産・乳がんと自らの身に次々に降りかかるさまざまな出来事に立ち向かう、主人公の女医を演じる。「(昼ドラは)ゲスト出演した高校生の時以来。舞台芝居に通じる楽しさがあります」と笑顔を見せたが、この昼ドラ主演の座をゲットするまで、水野はかなり冷や飯を食わされていたという。 「中学時代の87年に芸能界入りし、92年に放送された化粧品『コーセー ルシェリ』のCMで俳優・唐沢寿明と共演。『チューして』というセリフが話題を呼び、一躍注目を浴びた。事務所の閉鎖に伴い、94年に芸能界のドンこと周防郁雄社長率いるバーニングプロダクションに移籍。『踊る大捜査線』シリーズへの出演などで売れっ子となった。だが2005年11月にバーニングから独立すると、たちまちテレビ各局からのオファーが途切れ、舞台ぐらいしか仕事がなくなった。おまけに、11年10月からの東京都での暴力団排除条例の施行に際し、暴力団と関連のある芸能人の名前が挙がる中、『水野は暴力団関係者と交際していたため、テレビ各局が出演NGリスト入りさせている』と一部週刊誌で報じられ、ますます仕事が減った」(スポーツ紙デスク) ところが、ここにきて、昼ドラ初主演の座をゲットしたばかりか、3月末にはエッセイ集『私の中のおっさん』(角川書店)を発売し、発売記念イベントは各メディアが取材に訪れて取り上げられた。4月14日スタートの連続ドラマ『空飛ぶ広報室』(TBS系)へのレギュラー出演も決定し、その番宣を兼ねた3月30日放送のTBSの半期に1回の大特番『オールスター感謝祭』にも出演した。 以前の苦境がウソのように売れっ子女優に返り咲いた水野だが、しっかりと差し伸べられた“救いの手”をつかみ取ったことが影響しているようだ。 「バーニングを独立した俳優・女優はかなり扱いにくく、水野と同じように独立した松方弘樹はいまだに干され気味。ところが、今年に入って、個人事務所に所属する水野に対し、“新・芸能界のドン”こと川村龍夫会長率いる大手芸能プロ・ケイダッシュから業務提携の話があり、かなりわがままなことで知られる水野も同プロに身を任せることにしたところ、続々と仕事が舞い込んだ。昼ドラには、夫役に同プロの永井大、同プロの幹部が目をかけていたMEGUMIらを、きっちり押し込んでいる」(テレビ関係者) 独立後は独自路線で孤軍奮闘してきた水野だったが、仕事をゲットするためには「わらにもすがる」思いだったようだ。『私の中のおっさん』(角川書店)











