いつもヘラヘラしていた変なヤツ『横道世之介』和製『フォレスト・ガンプ』を思わせる青春回顧録

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主人公たちが人生のスタートラインに立つまでの1年間を描いた『横道世之介』。
高良健吾と吉高由里子の『蛇にピアス』(08)コンビが息の合った芝居を見せている。
 高良健吾&吉高由里子主演の『横道世之介』は吉田修一の同名小説の映画化だが、筆者は学生時代に“世之介”に逢ったことがある。高良健吾ほどの二枚目ではなかったが、九州出身の彼はお調子者で、いつも能天気で、宴会にひょっこり現われては場をさんざん盛り上げて去っていった。その後、彼は役者兼お笑い芸人となり、TVドラマや映画に脇役でちょこちょこ出るようになった。TVの画面やスクリーンの片隅に彼を見つけると「相変わらず、バカなことやってるなぁ」と無性にうれしくなった。多分、『横道世之介』を観た人のほとんどが、「あっ、オレもこいつに逢ったことあるよ」と思うだろう。一緒になってバカやっていた懐かしい友達、それが横道世之介だ。  横道世之介(高良健吾)はごくごく平凡な若者。大学進学のために長崎から上京し、西武線沿線の1Kタイプの安アパートでひとり暮らしを始めた。入学式でたまたま席が隣だった倉持一平(池松壮亮)が勧誘されていたサンバサークルに、クラスメイトの阿久津唯(朝倉あき)と成り行き上、一緒に入会することに。時代は1980年代。バブルに向かう東京を舞台に、地方出身者ならではの純朴さと図々しさを併せ持った世之介のサンバカーニバルのようなニギニギしい大学生活が幕を開ける。サークルの先輩の紹介で高級ホテルでバイトを始め、『ティファニーで朝食を』(61)のホリー・ゴライトリーみたいな正体不明の美女・千春さん(伊藤歩)に片想いする。その一方、同級生の加藤(綾野剛)と通う自動車教習所の女の子たちとちゃっかりWデートする。そこで知り合ったお嬢さま育ちの祥子(吉高由里子)は世之介の気取らない性格をすっかり気に入り、夏休みに世之介の実家まで付いて来てくる。大学の講義に出る暇もないくらい、世之介の1年間がアララッという間に過ぎ去っていく。
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地方から上京したばかりの世之介(高良健吾)はミステリアスな美女・千春さん(伊藤歩)と遭遇。
東京の美人偏差値の高さに驚く。
 流れに身を任せて生きる平凡な世之介だが、『フォレスト・ガンプ/一期一会』(94)の主人公ガンプをどこか彷彿させる。ガンプはベトナム戦争や卓球世界選手権を経験し、ケネディ大統領やジョン・レノンら歴史上の著名人たちと次々に遭遇するが、世之介が遭遇するのはもっと身近な人たち。でも、そんな普通な人たちの人生が大きく変わる瞬間に世之介は立ち会うことになる。大学に入って最初に知り合った倉持は早々に大学を去ることになるが、彼が社会人としてスタートを切る記念すべき新居への引っ越しを手伝う。祥子とは故郷・長崎の夜の浜辺でいいムードになるが、初キスを決めようとした矢先にボートピープルの集団が上陸してくる。箱入り娘だった祥子にとって、この一件は衝撃だった。お金持ちのオヤジたちを転がしていた千春さんは、年下の世之介に真っすぐに慕われ、自分の中に意外と気のいいお姉さん気質の部分があることに気づく。世之介本人はまったく自覚がないが、倉持も祥子も千春さんも世之介と出会ったことで確実に人生が変わった。だから、世之介のことを思い出す度に、みんな胸の底から心がキューンとなってしまう。  本作を撮ったのは『このすばらしきせかい』(06)、『南極料理人』(09)で抜群のコメディセンスを披露した若手の沖田修一監督。1977年生まれの沖田監督は1980年代という時代性に強い思い入れはなかったものの、原作を読んで世之介のキャラクターに惹かれたそうだ。沖田監督いわく、「18~19歳の頃って、大学に進学してどこかのサークルに入って、誰か好きになって『ヤベー』みたいな感じで1年間が過ぎてしまうと思うんですよ(笑)。でも、そんな時間の過ごし方の中で、その後の人生が決まっていく。それぞれ人生のスタートラインに立つことになる。『横道世之介』ではそれぞれのキャラクターたちが16年後に自分の人生のスタートラインを振り返り、一緒にいた世之介のことを思い出す。世之介は確かにそこにいたんだと。何者でもない世之介の存在が、とても意味のあることのように思えるんですよね」。
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夏休みに世之介が実家に帰省すると、なぜか祥子(吉高由里子)が付いてきた。
笑い上戸の祥子は世之介家族と妙に打ち解けてしまう。
 コメディを得意とする沖田監督らしいシーンがある。夏休み以降、いろいろあった世之介と祥子だが、世之介は祥子の両親にあいさつを済ませ、晴れて正式に交際することに。お正月、祥子が足を骨折して入院したことを知ると実家に帰省していた世之介はダッシュで祥子の入院先へと向かう。怪我をしたことを知らせなかった祥子を世之介は叱る。「オレたち付き合っているんだろう? もっと心配させてよ」。この言葉に感銘した祥子は「これからはお互いを下の名前で呼び捨てしあうことにしましょう」と提案する。病室の中で「世之介!」「祥子!」「世之介!!」「祥子!!」と互いの名前を連呼しあう2人。キスシーンでもセックスシーンでもない、とてもシンプルな愛の交歓シーンだ。病室の片隅でずっとポーカーフェイスで見守っていた祥子の家のお手伝いさん(広岡由里子)は、この様子を見てボロボロと泣く。お手伝いさんは知っている。2人がようやく本当の恋人同士になれたことを。そして、2人の恋愛は今が最も美しく、この時間はもう二度と戻ってこないことも。  ブラックコメディ『生きているものはいないのか』(11)の前田司郎が脚本を手掛けた本作は、早い段階から各登場キャラクターたちの16年後の姿が描かれ、世之介が思い出の中の人物であることが印象づけられている。16年の間、世の中はいろんなことが起きた。バブル景気はすぐに弾け、阪神大震災とオウム事件が立て続けに起きた。ノストラダムスの大予言は外れたけど、9.11テロのニュース映像に言葉を失った……。オオオッという間の歳月だった。倉持は今も童顔のままだが、阿久津唯との間に産まれた女の子はすっかり反抗期で手を焼いている。千春さんは怪しげな仕事から足を洗い、FM番組のパーソナリティーとして若いリスナーたちのお悩み相談に乗っている。お嬢さまだった祥子は海外留学を経験後、両親が驚くような職業を選択した。日々の生活や仕事に追われて、みんなちょっと疲れ気味。世の中もずいぶん変わってしまった。でも、たまに世之介のヘラヘラ笑っている顔を思い浮かべると、世之介と一緒になってバカやっていた、世間知らずでガムシャラだった頃の自分を思い出すことができる。  映画の中の世之介はとってもかっこいいエンディングを迎えるが、筆者の知っている“世之介”はバイト先でケンカ騒ぎとなり、打ち所が悪くてあっけなくあの世へ旅立ってしまった。お通夜の会場に行くと、先輩芸人や芸能関係者たちからの献花が溢れていて、まるでこれから彼のリサイタルショーでも始まるかのような賑わいだった。お調子者でおっちょこちょいだったけど、最後の最後まで楽しいヤツだった。思い出の中で彼はずっと笑い続けている。 (文=長野辰次) yokomichi4.jpg 『横道世之介』 原作/吉田修一 脚本/前田司郎 撮影/近藤龍人 監督・脚本/沖田修一 音楽/高田漣 出演/高良健吾、吉高由里子、池松壮亮、伊藤歩、綾野剛、朝倉あき、黒川芽以、柄本佑、佐津川愛美、堀内敬子、大水洋介、田中こなつ、江口のりこ、眞島秀和、ムロツヨシ、黒川大輔、渋川清彦、広岡由里子、井浦新、國村隼、きたろう、余貴美子  配給/ショウゲート 2月23日(土)より新宿ピカデリーほかロードショー  (c)2013『横道世之介』製作委員会  <http://yonosuke-movie.com> ●深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】INDEX [第210回]奥西死刑囚は“村社会”を守るための生贄にされた!? 名張毒ぶどう酒事件の闇に迫る再現ドラマ『約束』 [第209回]9.11テロの首謀者ビンラディン抹殺作戦の全貌! アメリカの夜明けは遠く『ゼロ・ダーク・サーティ』 [第208回]チェルノブイリ“立ち入り制限区域”で撮影敢行! オルガ・キュリレンコ主演の社会派作品『故郷よ』 [第207回]“明るい不登校児”のガラパゴスな団地ライフ! 中村義洋監督の箱庭映画『みなさん、さようなら』 [第206回]いつまでもバカやって、尻を追っかけていたい! ぬいぐるみの『テッド』は“永遠のエロ中学生” [第205回]石原慎太郎原作の異色ミステリー『青木ヶ原』ままならない人生の中で出会った恋人たちの行方 [第204回]陶酔と記憶の向こう岸にある世界に3Dで迫る! 松江哲明監督の『フラッシュバックメモリーズ』 [第203回]あの低視聴率ドラマ『鈴木先生』が映画版に! “鈴木式教育メソッド”は世界を変えられるか? 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尖閣に隕石落下すれば中国人が大挙する!? 宋文洲氏の発言に対する、中国ネット民の反応

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『「きれいごと」を言い合っても
世の中は変わらない』(生産性出版)
 「尖閣諸島に(隕石が)落ちればよかった」  そう言い放った中国出身の経済評論家・宋文洲氏に批判が殺到している。  問題の発言は、ゲストコメンテーターとして出演する日本テレビ系『真相報道 バンキシャ!』でロシアの隕石落下のニュースに関してなされたもので、「尖閣がなくなれば、領土問題もなくなる」という趣旨だったとみられる。  番組の後半には、鈴江奈々アナウンサーが謝罪する一幕もあったが、日テレや番組スポンサーにも抗議の電話が寄せられたという。ネット上でも「お前の家に落ちればよかったのに」「さっさと国へ帰れ」などと非難が集中。これに対し「右翼の一番の欠点はユーモアを分からないことだ」と反論した宋氏のTwitterが炎上するなど、まさに火に油を注ぐ結果となっている。  こうした騒動は、宋氏の母国である中国でもネットニュースなどで紹介されたようだ。 中国版Twitter「微博」上には、 宋氏の発言に関するツイートが2,000件以上寄せられている。それらの中には「魚釣島(尖閣諸島)がなくなっても、あの海域は中国のものであることには変わりない」「ガス田が消えなければ問題はなくならない」と、意外にも冷静な反応が目立っている。  さらに、「多様な発言が許される日本でこの反応は意外。魚釣島に関しては冗談が通じないほどナーバスになっているということか」と、この一件に対する日本人の反応を評するものや、「隕石の破片は高値で売れる。儲け話に目がない中国人が大挙して上陸するぞ!」という自嘲的な書き込みも見られる。  尖閣諸島の消滅を望むような発言に、激しい怒りの声を上げた日本の世論とは対照的にクールな反応に、虎視眈々と獲物を狙う中国のしたたかさが見え隠れする……。 (文=牧野源)

詐欺犯逮捕で浮き彫りになった、グラドルたちの“パパ”事情「AKB48にグラビア仕事を奪われて……」

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「FLASH」(光文社)2013年3月5日より
 各メディアの報道によると、静岡県の女性から現金38万円をだまし取ったとして、警視庁は13日、振り込め詐欺グループのリーダー・中嶋寛太容疑者ら4人を逮捕した。  中嶋容疑者は警視庁の調べに対し容疑を否認しているというが、東京・千代田区にある家賃60万円の高級マンションをアジトとし、現金4,000万円を金庫に保管。20歳代のグラビアアイドルと一緒に住んでいたというが、写真誌「フラッシュ」(光文社)の3月5日号がそのグラドルの素性を報じている。  同誌はグラドルの目線を隠した写真を掲載しているが、現在25歳でバストは88センチのGカップ。グラビアを中心にテレビ出演やDVDを発売し、クラシックバレエの経験を生かした柔らかい体を生かしたポージングが自慢だという。以前から高級マンションに住んでいたことは有名だったが、本人は「1年前に別れた彼に譲ってもらった」と話していたといい、ブログでは海外旅行に行ったり、豪華な食事をしている姿を掲載。  同誌が送ったメールに対し、「私は事件とは何の関係もございません。同棲の事実もありません」などとして中嶋容疑者との交際を否定。しかし、同誌の記者が中嶋容疑者の部屋を直撃すると、このグラドルがインターホンに応答し、同棲の事実が明らかになったというのだ。 「すでに、ネット上では同誌に掲載された写真から素性が特定されているが、吉見衣世というグラドルで、中嶋容疑者が逮捕された13日付のブログには『今日は何だか疲れちゃった。元気のでる言葉ちょうだい』と書き込んでいた。しかし、翌日からは何事もなかったかのようにグラビア撮影時に撮ってもらった写真を掲載。現在はフリーで活動し、自らメールで仕事を受けている。グラビア撮影ぐらいしか仕事がないにもかかわらず、今月下旬から海外旅行に出かけるなど、中嶋容疑者という“パパ”を見つけたおかげで、かなり贅沢な暮らしを続けているようだ」(週刊誌記者)  以前は男性誌や少年漫画誌などのグラビアページはグラドルたちの独壇場だったが、ここ数年はAKB48をはじめとするアイドルグループのメンバーたちの登場回数が激増し、グラドルのテリトリーを奪われてしまった。 「以前はグラビアでプロモーションし、そこから仕事を広げていくというビジネスモデルが確立していたが、今やそれもできなくなってしまったため、薄給のグラドルが増える一方」(芸能プロ幹部)  そのため、自分をバックアップしてくれる、いわゆる“パパ”を探して出会いを求めるグラドルが増えているというのだ。 「個人撮影会に来たファンがそのまま“パパ”になるというケースも聞いたことがあるが、手っ取り早いのはキャバクラやクラブで羽振りのいい客を見つけて、そのまま囲ってもらうパターン。仕事量と比べて、ずいぶんと高級なマンションに住んでいることで知られるグラドル・Xは、会員制の高級キャバクラに“パパ探し”のために入店。そこで見事に女好きで知られ、女性関係のトラブルも報じられたことがある某アパレル企業の社長をゲット。さっさと店を辞め、そのマンションの家賃を払ってもらっているようだ」(テレビ関係者)  中嶋容疑者に囲われている吉見のブログにはファンからのコメントが多く寄せられていたが、“パパ持ち”であることを知った今、ファンたちはどんな思いだろうか?

「絶対に潰す!」ペニオク詐欺指弾の西川史子に“ネット詐欺疑惑”が浮上した裏事情

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『 西川史子のだれにも教えたくない
美容クリニックガイド』
(主婦の友社)
 今月3日に放送されたTBS系『サンデー・ジャポン』で“ペニオク詐欺”の広告塔になっていた小森純を痛烈批判したタレントの西川史子に、“ネット詐欺加担疑惑”が浮上した。  事実ならば「おまえが言うな」と揶揄されても仕方がないが、その裏では“反西川派”の暗躍もウワサされている。西川はペニオク詐欺を涙ながらに謝罪する小森を「テレビで謝罪したりブログをやめたりすることで、みそぎになると思ったら大間違い」「詐欺の片棒を担ぐようなことは心根の問題」と痛烈に批判。結果、騒動は沈静化するどころか、さらに激しく燃え上がり「小森は落ち込んで、仕事もままならない状況。タレント生命の重大な危機に直面している」(事情通)という。  だが、その後、16日付の東京スポーツに「西川センセイ ネット詐欺加担疑惑」の見出しが躍った。記事によれば2年前に「美容の専門医・西川史子先生監修」を謳う美容サイトを展開していた会社が、効果の怪しいダイエットサプリを無許可販売したとして薬事法違反で摘発されていたのだという。  西川はサイトで相談コーナーなどを受け持っていたが、商品販売には一切関与しておらず、問題の商品に「西川史子先生がオススメ・選定している商品ではございません」と注意書きが付け加えられていた。しかし、記事には「西川先生の監修だから信用して買っていました。今回のペニオク詐欺と何が違うんでしょうか?」と西川の責任を追及する被害女性のコメントが掲載された。  これには業界からも「小森のことを言えないじゃないか!」という声が噴出。西川は一気に旗色が悪くなったが、実は一連の報道にはウラがあるという。 「少し前から『西川は絶対に潰す!』と豪語して、スキャンダルを探し回っていた出版関係者がいました。その人物は、小森が専属モデルを務めるファッション誌にも顔が利くといいます。西川の糾弾で小森の商品価値がなくなり、雑誌のイメージや売り上げに影響が及んだのでしょうか。とにかく、西川のネガティブキャンペーンは意図的に行われた可能性が高い」(舞台裏を知る人物)  芸能界でも歯に衣着せぬ西川に反発の声を上げる者は多く、「少しでも彼女がトラブルを起こせば、すぐにマスコミにリークされる」(同)という。着実に広まる“西川包囲網”だが、センセイにはそれにメゲずに今度も舌鋒を振るってほしいものだ。

「絶対に潰す!」ペニオク詐欺指弾の西川史子に“ネット詐欺疑惑”が浮上した裏事情

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『 西川史子のだれにも教えたくない
美容クリニックガイド』
(主婦の友社)
 今月3日に放送されたTBS系『サンデー・ジャポン』で“ペニオク詐欺”の広告塔になっていた小森純を痛烈批判したタレントの西川史子に、“ネット詐欺加担疑惑”が浮上した。  事実ならば「おまえが言うな」と揶揄されても仕方がないが、その裏では“反西川派”の暗躍もウワサされている。西川はペニオク詐欺を涙ながらに謝罪する小森を「テレビで謝罪したりブログをやめたりすることで、みそぎになると思ったら大間違い」「詐欺の片棒を担ぐようなことは心根の問題」と痛烈に批判。結果、騒動は沈静化するどころか、さらに激しく燃え上がり「小森は落ち込んで、仕事もままならない状況。タレント生命の重大な危機に直面している」(事情通)という。  だが、その後、16日付の東京スポーツに「西川センセイ ネット詐欺加担疑惑」の見出しが躍った。記事によれば2年前に「美容の専門医・西川史子先生監修」を謳う美容サイトを展開していた会社が、効果の怪しいダイエットサプリを無許可販売したとして薬事法違反で摘発されていたのだという。  西川はサイトで相談コーナーなどを受け持っていたが、商品販売には一切関与しておらず、問題の商品に「西川史子先生がオススメ・選定している商品ではございません」と注意書きが付け加えられていた。しかし、記事には「西川先生の監修だから信用して買っていました。今回のペニオク詐欺と何が違うんでしょうか?」と西川の責任を追及する被害女性のコメントが掲載された。  これには業界からも「小森のことを言えないじゃないか!」という声が噴出。西川は一気に旗色が悪くなったが、実は一連の報道にはウラがあるという。 「少し前から『西川は絶対に潰す!』と豪語して、スキャンダルを探し回っていた出版関係者がいました。その人物は、小森が専属モデルを務めるファッション誌にも顔が利くといいます。西川の糾弾で小森の商品価値がなくなり、雑誌のイメージや売り上げに影響が及んだのでしょうか。とにかく、西川のネガティブキャンペーンは意図的に行われた可能性が高い」(舞台裏を知る人物)  芸能界でも歯に衣着せぬ西川に反発の声を上げる者は多く、「少しでも彼女がトラブルを起こせば、すぐにマスコミにリークされる」(同)という。着実に広まる“西川包囲網”だが、センセイにはそれにメゲずに、今度も舌鋒を振るってほしいものだ。

「まだまだ資産は30億円以上?」表舞台から消えても悠々自適な生活を送る、新婚の鈴木えみ

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『s'eee 3rd issue 2012Autumn/Winter』
(SDP)
 「MORE」(集英社)などのファッション誌で活躍するモデルの鈴木えみが、バレンタインデーの14日にファッション関係会社勤務の男性と結婚したことを、15日付のサンケイスポーツが報じた。  同紙によると、2人は昨年の秋に共通の友人の誕生日パーティーで知り合い、ファッションの話題などですっかり意気投合。3カ月の交際を経て“スピード婚”。14日未明に日付が変わるのを待ってから、2人そろって都内の区役所の夜間受付に婚姻届を提出したという。鈴木は15日に自身のブログで結婚を報告し、「優しくて頼れる人で、彼と出会ってから、魔法かのように色んなことがハイスピードで変化していきました。まだ実感できてない部分もありますが、この結婚がとても私達らしくて、幸せを感じています」と喜びを綴った。 「鈴木といえば、かつて山下智久との交際がささやかれ、2007年秋にはタレントの小倉優子とも交際が報じられた渋谷謙人との二股愛が発覚し、08年にはロックバンド・ONE OK ROCKのボーカルで歌手の森進一の長男・森田貴寛との関係がウワサされた。10年には写真誌で色黒の肉食系男子と半同棲中であることを報じられるなど“恋多き女”として知られていたが、ようやく落ち着いたようだ」(芸能プロ関係者)  鈴木といえば、竹内結子、柴咲コウ、北川景子らが所属する大手芸能プロ・スターダストプロモーションに所属。中学時代からティーン向けのファッション誌「Seventeen」(集英社)のカリスマモデルとして活躍し、06年から08年ごろにはドラマ『ギャルサー』『有閑倶楽部』(共に日本テレビ系)などに主要キャストとして出演するなど、同プロの看板女優になりそうな勢いだったが、突如失速。現在はモデルやプライベートブランドのプロデュースなどファッション関係の仕事をこなし、すっかりテレビ・映画・CMなどの表舞台から消えてしまった。その理由は、年齢に不相応な莫大な資産があるためだといわれている。 「実業家と交際していた当時、関係がこじれるまで実業家が営んでいた不動産会社に取締役として名を連ね、上海の土地取引や株投資で30億円ほど儲けたらしい。しかし、その実業家はかなりいわくつきの人物で、株取引でのインサイダー疑惑がささやかれ、後にオフィスの賃料を払わずに夜逃げ。親交のある芸能人たちが不動産詐欺の被害に遭ったことが女性誌などで報じられたため、テレビ各局やCMスポンサーが鈴木の起用を控えた。とはいえ、おそらく、まだまだその時に儲けた資産はたっぷり残っているようで、悠々自適に自分の好きなファッション関係の仕事をこなしている」(週刊誌記者)  鈴木と“スピード婚”した夫は、見事に“逆玉”に乗ったようだ。

マエケンもメンバーに……WBC“侍ジャパン”28人正式発表も「ピッチャー陣には不安しかない」

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『WBC公式ガイドブック 2013年3月号』
(ベースボールマガジン社)
 20日、野球の国際大会WBCに出場する日本代表“侍ジャパン”のメンバー28人が発表された。この日までに招集されていた33人から落選したのは、浅尾拓也投手、山井大介投手(ともに中日)、村田修一内野手(巨人)、大島洋平外野手(中日)、聖沢諒外野手(楽天)の5人だった。 「山井は17日の広島戦でWBC球に対応できず大乱調。浅尾は今日の最終テストを兼ねた紅白戦に登板予定だったが、肩の違和感からこれを回避。この時点で投手の“落選枠”は埋まってしまった。そのため、前田健太(広島)や内海哲也(巨人)など本調子とは程遠い選手が残ることに。さらに、山口鉄也(巨人)や摂津正(ソフトバンク)など、山井以外にもWBC球への対応の難しさを口にする選手が多い。ピッチャー陣には不安しかない」(現地記者)  日本のプロ野球は「WBCの公式球に対応するため」という理由で2011年から「統一球」を導入しているが、投手たちが一様に訴えるのが、この「統一球」と「WBC球」との間にある違和感だ。 「統一球に比べて、とにかくWBC球は滑ると言っている投手が多い。昨年9月に肘の骨折が明らかになり、代表候補を辞退していた中日の吉見一起投手が先日、キャンプで222球の投げ込みを行って、一部関係者から『出られるじゃないか』と批判されたが、実は『日本のボールでの調整なら開幕に合わせられるが、WBC球の滑りを克服しようとすると、肘にいつもと違う負担がかかる』と語っていたことが、とあるラジオ番組で明かされている。つまり、WBC球で違和感を覚えながらの投球は、故障を抱えていない投手にとっても負担が大きいということ。統一球の導入そのものが、無意味どころかマイナスに働いている」(同)  また、ここにきて与田剛投手コーチと山本浩二監督の確執も取り沙汰され始めた。 「この合宿中、与田コーチがマスコミに『マエケンに無理はさせられない』『投手が足りなければ追加招集の可能性も』などピッチャー陣の調子を明かすたびに、それを山本監督が完全否定するというケースが何度も見られた。与田コーチは登板過多による故障で現役時代を棒に振っており、投手が一度壊れたら戻すのがどれだけ難しいかを身に染みて分かっている。タフで鳴らした山本監督や東尾修投手総合コーチとの折り合いはとことん悪い」(同)  WBCでは2連覇を達成している日本代表だが、石井弘寿(元ヤクルト)や松坂大輔(CLEマイナー)など、同大会を境に長期的な不調に陥る選手も決して少なくない。28人の“侍”を送り出す各球団の不安は、察するにあまりあるところだ。

テレビ界の“明日のジョー”『5時に夢中!』名物Pが明かす、お化け番組の作り方

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 2012年、スカイツリーからの送信を開始。電波状況も改善され、ますます視聴者の裾野を広げている独立系ローカルテレビ局TOKYO MX(東京メトロポリタンテレビジョン)。アニメは名作・新作を問わず週60本放送、さらにはテレビで初めてバーチャルアイドル「初音ミク」の特集番組を組むなど、キー局には見られない独自色を強く打ち出している。しかし、何よりMXを象徴する番組は『5時に夢中!』をおいてほかにはないだろう。マツコ・デラックスや岩井志麻子ら“猛獣・珍獣”を巧みに操る一方で、時には自身の下半身事情まで晒される番組名物プロデューサー大川貴史氏。彼にあらためて聞く、お化け番組『5時に夢中!』の“これまで”と“これから”。 ――大川さんは『5時に夢中!』をどんなコンセプトで作ったのですか? 大川貴史氏(以下、大川) 僕は営業からスポーツ局に異動になって、そこで1年くらいADをやっていましたが、ある時いきなり上が全員抜けちゃったんです。まだできたばかりの会社なので、政権争いがスゴかったんですよ(笑)。それで自動的に僕が一番年上になったので「じゃあ、お前がプロデューサーやれ!」みたいなノリでした。前身の音楽番組の頃はあまりにもお金がなくて、レーベルからお金をもらい、その代わりにこの人を使う――みたいなやり方でなんとかしのいでいたんですが、これがいろいろめんどくさい。出演者がスポンサーでもあるから、なかなか自由にはやらせてもらえないんです。制作会社の社長の愛人を使わなきゃいけないとか(笑)。そういう矛盾を、まず一つ一つ排除して。  うちの会社の中では、帯番組に動くお金が一番大きいんですね。そうなるといつも「帯番組をつぶせ」っていう議論になる。放送が決まってからも「やっぱりなくせ」。で、ある時になったら「やっぱりやれ」と。出演をオファーしていた(岩井)志麻子さんには「どっちなんじゃい!」と、菓子折りブン投げられましたよ(笑)。でも、それで腹くくったというか、いつ終わるか分からないんだったら、自分が興味のある人に出てもらおう。それだったら、終わっても後悔しねぇなって(笑)。それで「どっちにしろ誰も見てねぇし、スポンサーいねぇし、誰にも世話になってないから、言いたいこと言っちゃおうぜ」というコンセプトになりました。 ――意識した視聴者層は? 大川 当時の上層部的に、夕方の番組といえば『夕やけニャンニャン』のイメージ。中高生がワ~ッと集まるような番組にしてくれ、と。でも、まったく引きがないんですよ。で、急遽、新しい番組を立ち上げろと言われた時に、どうしたらいいか全然分からなくて。『5時に夢中!』というタイトルは「五里霧中」が由来なんです。実際、その時間帯に中高生はいないんですね。調査したら、5時の在宅率は主婦層が圧倒的に多い。これはもう主婦向けしかない。しかも、その時間の裏番組は全部真面目なニュースでしょ。だったらこっちは極端に色のある人たちに出てもらって、主婦向けに本音トークをしてもらおうと。主婦が絶対読まない夕刊紙を題材に、真面目な顔しながら面白おかしく、ニュースパロディみたいな形でと、試行錯誤しながらたどり着いたのが現在の姿です。 ――制作段階で参考にした番組はありましたか? 大川 テレビだったら『サンジャポ』、雑誌だったら「噂の真相」や「サイゾー」ですね。おべんちゃらでもなんでもなく(笑)。ある種マニアックかもしれないけど、熱狂的な信者を生むような。それくらい濃くやらないと視聴者に刺さらないんですよね、うちの場合。電波が弱いんで。キー局と同じコンテンツをMXが流したって、絶対数字なんて取れるはずないですからね。MXはローカル局であり、後発局でもありますから。  ただ全国ネットと違って、僕らはある程度刺激に強い、東京人だけを相手にすればいい。田舎のおじいちゃんおばあちゃんや、お子さんたちのことは考えなくていいんです。僕は第二次ベビーブーム世代で、視聴者層もだいたいその辺りがターゲット。この世代って深夜ラジオ全盛期でしょう。だから、深夜ラジオが夕方やってるっていうニュアンスでやるのがいいかなとは思っていました。大抵のことは深夜ラジオが教えてくれますしね(笑)。 ――条件的には厳しいけど、だからこそやれることをやると。
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大川貴史プロデューサー
大川 逆手に取って……って聞こえはいいですけど、結局はやれることが限られるので、そこを極端にしていっただけです。予算もそうですけど、人もいない。そうなると、この労力をどう効率的に回すか。だって帯番組なのに、当初はスタッフが5人だったんですよ(笑)。本来はできることから始まる発想なんてダメなんでしょうけど、実現不可能なことで会議しても、僕らの場合はしょうがないから。スタッフを育てながら、番組を作っていくしかない。だけど、いい感じに仕上がったところで、みんな辞めてっちゃう。もっとカネのイイところに(笑)。今は徐々に体制が整ってきて、スタッフも増えてきて、これからもっと面白いことができるかな~とは思ってるんですけどね。 ――荒波の中で船出をした『5時に夢中!』が、現在ではすっかりMXの看板番組に。ヒットの理由は、どんなところにあるのでしょうか? 大川 何が理由でヒットしたかなんて分かりませんよ。そんなの分かってたら、世の中のすべての企画は大成功しているはず。ただ、MXは数字だけを評価する会社でもないので、そうなると逆に何を信じていいかが難しい。たまたま僕が最初の異動でADをやっていた時、まだ売れる前のTKOさんがMCだったんですね。それが死ぬほど面白かった。安田大サーカスさんとか、小島よしおくんとかも出ていました。彼らがみんな売れてくれたことで、自分の目線に自信が持てたことは確かです。僕が面白いと思ったことは、世の中も面白いと思ってくれる。勝手な自信ですけど。 ――マツコさんを筆頭に、女性コメンテーターさんは皆さん売れっ子になっていますし。人選が絶妙だと思います 大川 この番組のメイン視聴者層、子育てしながら見ている主婦の人っていうのは、昔ながらの“幸せをつかんだ人”じゃないですか。家庭もあって、子どももいて。ただ、そういう人たちが本当に幸せかどうかは誰も分からない。だから、結婚や出産を選んだ主婦とは真逆な選択をして、なおかつ幸せに生きていそうな人たちを並べて、違う価値観を視聴者たちにぶつけてみたいなっていうのはありましたね。「温かな家庭=女性の幸せ」という画一的な価値観に対しても、一石を投じたいなと。まぁ、後付けですけどね(笑)。僕は自分の母親を見て、そう思っていたんです。幸せの条件は整っているんですけど、まったく幸せそうに見えなかった。本当はもっとやりたいことがあったんじゃないか、子どものために我慢しているんじゃないかっていうのは、なんとなく子どもの頃から思ってたんですよね。 ――主婦のガス抜きという側面もあると。 大川 そうそう。誰だって一歩間違えれば、こういう人生だったかもしれない。志麻子さんなんか毎週ヤリマン自慢してますけど、家庭の主婦だってチャンスがあったら覗いてみたい世界なんじゃないですか? あと歴代の男性司会者がボロクソに叩かれるっていうのも、世の主婦たちにとっては代弁なんでしょう。ダンナに対するね。溜飲が下がるらしいんです。 ――個人的に思い入れのある企画は? 大川 「おママの花道」(※註)ですね。女性の人生って、男には計り知れないところじゃないですか。僕は男子校で、しかも全寮制で、大学まで野球やってて、めちゃくちゃ男尊女卑の世界で生きてきました。だけど、知れば知るほど「女ってスゲーぞ!」と。スナックのママというのはその象徴みたいな人たちで、それこそ圧倒的な現実を生きている。離婚したとか、借金背負わされたとか。男だったら自殺するかもしれないなっていうことを、淡々と生きちゃうんですよね。その凄みみたいなものを見せたいっていうのが「おママ」です。 ――予定調和なき世界というのが『5時に夢中!』の大きな魅力だと思いますが、大川さんの中で「言論の自由」のボーダーラインは、どのように設定しているのですか? 大川 そうですね、人格を貶めるようなことですかね。個人攻撃のような。皆さん、そんなこと言わないですけど。「好き」とか「嫌い」とか言う分には個人の自由ですからいいんですけど、「アイツは本当は○○だ」のような、裏の取れない話はダメかなとは思います。新聞社から頂いた情報はあくまでも入り口であり、コメンテーターさんにはどれだけ脱線してもらっても構いません。皆さんの妄想や世界観でしゃべってもらう分には、いくらでも。ただ、出演者さんは、ほとんど悪口は言ってないんです。人によってはそう聞こえるかもしれないけど、基本的には自虐。「私はこう思う」ってこと自体を咎める理由は何もないし、それがまったく言えなくなっちゃう世の中だったら本当に怖いと思いますしね。普通の人なら記事そのものを受け入れますけど、出演者の方々はその先を見ていたり、まったく見方が違ったりとか、視点が本当に独特だから、何年やっても飽きないのかなと思います。 ――サイゾーもそうですが、表層部分だけを見て「悪口だ」とされるのが一番つらい(笑)。 大川 「こういう見方もあるんじゃないの?」っていう問題提起なんですよね。こうやって見たら、もっと面白いんじゃない? と。僕らが王道になっちゃうほうが世の中おかしいな、って思うし(笑)。 ――『5時に夢中!』がサブカルだという意識は? 大川 まったくないですね。ただ、僕自身は吉田豪さんや水道橋博士さんのようなサブカル的な人が好きです。それは「こういう見方があるんだな」っていう視点が好きなんです。キャッチボールをしていても、とんでもない方向から球が来るような。 ――『5時に夢中!』は、いつサブカルのアイコンになってもおかしくないと思いますが、番組がずっと「下世話」を貫き通しているのがすごいなと。 大川 サブカルは、もう「権威」ですからね。本当にいつ終わるかも分からない低予算番組なので、出てくれる人はみんな“ほかで飯が食える人”です。テレビがなくても飯を食っていける人のほうが、本当のことを言ってくれるから。それが、いい意味での下世話感を生んでいるのかもしれません。 ――刹那的に始まったものが、ここまで長く続いている。 大川 結局は「偉大なるマンネリ」を作った人が勝ちなんですよね。ドリフみたいな。僕も40で、見てくれている人も同世代だと仮定すると、新しいことを追い続けるよりも、水戸黄門的な定番モノが欲しくなると思うんですよ。昔の人は情報も多くなかったから、みんな似たような生活をしていて、同じようなモノ見て、同じようなモノ食って。そういう共通項が多いほど、共感を呼ぶのかなとも思います。『5時に夢中!』を始めて、最初にリアクションがあったのは、実はゲイの方たちと水商売の人たちだったんです。コアに反応にしてくれた層です。『5時に夢中!』は、水商売の人のための“めざましテレビ”でもある。これから接客する人たちの情報収集として。もしできることなら朝の5時くらい、水商売の人たちが帰ってくるくらいの時間に再放送したいですね。 ――再放送! ぜひお願いしたいです! 大川 ギャラの問題がね(笑)。ほら、皆さん大手事務所に入ってるから、二次使用とかなんとか大変で。今でも番組予算の3分の2くらいはギャランティーじゃないですかね。だからこっちはいつまでたっても人が足りない。人も足りなきゃ機材も足りない。編集室なんて奪い合いですよ、わが社は(笑)!! しかし、あえてそういう配分にしているのは、何はさておきトークが番組の生命線だから。とはいえ、キー局の10分の1にも満たないギャラです。本当によく出てくれるな、って涙が出ます。皆さん義理堅いんです。 ――これからの『5時に夢中!』は、どんな展開を考えていますか? 大川 ちょっとやってみようかなって思ってるのは、祝日だけコメンテーターを一人足そうかと。3人いると、いろいろシャッフルもできるし。ふかわさんがようやく溶け込んできて、チームワークが取れてきたところですしね。DVDもね……新聞使ってるから難しいんだよなぁ。それこそイベントやったり、本出したりしてみたいですけどね。いざやるとなると、僕が全部やらなきゃいけないから、めんどくさい(笑)。なんで権利処理まで僕がやらなきゃいけないんだと。会社として専門家が全然いないし、前例もないから、なるべくその第一歩になりたいと思ってはいるんですけど。一番いいのは、地方局に買っていただくことでしょう。暴走族みたいに全国制覇していきたいですね。 ――昨今のテレビ界では「地方から東京へ」というインパクトが目立っていますが、『5時に夢中!』が地方にもたらす影響は大きいと思います。 大川 『5時に夢中!』というか、MX自体がマイノリティなんです。東京という都会のマイノリティ。出演者さんが弱者の味方なのは、ご自身もマイノリティの自覚がある方が多いから。だから根底にあるものが優しいんですよ。スポンサーニーズには全然応えてくれないけど(笑)。もしウチがフジテレビみたいに恵まれている会社だったら、マツコさんはすぐに辞めていたと思いますよ。視聴者からのお便りで「もう何年も笑ってなかったけど、この番組で笑うことができた」ってもらった時、あぁ誰かの役には立ってるんだなって。常に逆風の中で生きている人たちの味方でありたいなと思っています。リアル“明日のジョー”として。 (取材・文=西澤千央) ※註 スナックのママが己の波瀾万丈な人生を赤裸々に語り、魂を込めて熱唱する、月曜日の人気コーナー。

ファンタジー要素がネックに? 『泣くな、はらちゃん』熱狂的ファンが多いのに低視聴率なワケ 

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『泣くな、はらちゃん』|日本テレビ
 「今クール最高のドラマ」「笑えて、泣ける」「ほっこりする」「登場人物がみんな好き」などなど、絶賛する声が多い『泣くな、はらちゃん』(長瀬智也主演、岡田惠和脚本)。  評判は非常に良いにもかかわらず、視聴率は初回放送分の12.9%(1月19日放送分)から順に、10.3%(1月26日放送分)、9.7%(2月2日放送分)、9.3%(2月9日放送分)、9.7%(2月16日放送分)と、1桁で推移し、苦戦を強いられている。  いわゆる「評価は高いのに、視聴率が稼げないドラマ」というのはあるものの、それにしても評判の良さと数字がここまで結びつかないのはなぜなのか?  熱いファンが多いだけに、録画で見る派が多いということなのだろうか?  数々のドラマ制作に携わるテレビ関係者は、次のように分析する。 「熱狂的なファンが多いドラマは、よく『録画で見る人が多いから、低視聴率になる』と言われますが、そんなことはありません。実際、録画で見る人が多いドラマは総じて、視聴率も良いものなんですよ」  ただし、「視聴率」と「評判」には、次のような関係性が見られるという。 「話題性から初回のみ高視聴率だったドラマとは反対に、評判の良いドラマは、初回視聴率からの落ち幅が少ないか、あるいは後半になってから盛り返す傾向があると思います」(同)  確かに、『泣くな、はらちゃん』の場合は、初回視聴率も12.9%と高くないが、中盤に入っても1桁台と、かなり厳しい数字だ。  また、ドラマウォッチャーの雑誌編集者はこう指摘する。 「長瀬智也は、『ジャニーズっぽくなくて泥臭い、暑苦しい感じが好き』という声が多数ある一方で、イケメン目当てでドラマを見るような層からは『ゴリラみたい』『見た目が……』なんて声も聞こえます」  ただし、低視聴率の一因として、もっと大きいのではないかと指摘するのが、「ファンタジー要素」だ。 「マンガの世界の人物が出てくるなど、現実にありえないような夢のあるファンタジーな世界観を『幼い』『幼稚』と感じて、入り口で拒絶してしまう人がいるということはあると思います。この作品のようにファンタジー要素の強い作品は、実は『幼い』のではなく、むしろかなり大人向け作品。大人だから笑える、泣けるツボが多いんですが……。質は非常に高く、熱狂的なファンがいるのに視聴率は良くない『すいか』や『セクシーボイスアンドロボ』などの木皿泉脚本の作品とも似た雰囲気を感じますね」(同)  低視聴率でもDVDなどが売れる「一部の熱狂的ファンを獲得する作品」はけっこうあるし、「一人でじっくり後で見る」という楽しみ方もあるけれど、「家族で一緒に見る」「語り合える」作品としてもアリな気はするのだが……。

宍戸錠の自宅火災があぶり出した深刻“親子不和”「息子・開とはもはや修復不可能……」

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 “エースのジョー”こと俳優・宍戸錠の自宅全焼をきっかけに、火事よりも心配な宍戸家の不協和音が漏れ伝わってきた。  宍戸には現在マネジャーを務める長女Aさん、長男で俳優の宍戸開、次男の3人の子どもがいるが、宍戸家の危機に立ち上がったのは長女のAさんのみだったというのだ。  事情を知る関係者は「全焼した後、開さんは一度だけ現場に足を運び、マスコミの取材に答えましたが、記者から錠さんの今後について聞かれると『僕には関係ないことだから……』と言葉を濁したそうです。聞けば、数年前から親子断絶状態なんだとか」と明かす。リポビタンDのCMでは「ファイト~イッパーツ!」の声で、バディに手を差し伸べていた開だけに、なんとも残念な話だ。  「女性セブン」(小学館)によると、2010年12月に開が家族になんの報告もなしに子持ちの一般女性と結婚したことに、錠が激怒。以来、勘当状態になっているという。  だが、前出の関係者は「錠さんよりも、Aさんと開さんの折り合いが悪いようだ。母の游子さんは開さんが再婚した年に亡くなっており、そのことをめぐって母親を慕っていたAさんが周囲に『あいつがお母さんの死期を早めた!』とこぼしていた。もはや(家族の)修復は不可能でしょうね」と証言する。  錠は息子との不仲について「女性セブン」の直撃取材に答え「まあたぶん、あの(全焼した)土地は売ることになると思うよ。(その前に)おれが死んだら土地は長女のところに行くだろ。他の奴(2人の息子)にやるつもりはないし、頼るつもりもない」ときっぱり。「開には相続権があるはずだが?」という問いにも、宍戸は「ない」と即答。「何か話し合いをしたのか?」と聞くと無言になったという。  父親が錠で、それを開くという意味で息子は開と名付けられたという宍戸親子だが、その錠が開くことはもう二度とないのかもしれない。