「死ぬのは怖いですか?」 そう尋ねられたら、あなたはどう答えるだろうか? わたしは非常に楽観的な性格なので、100歳ぐらいまで生きて大往生。ぱぁっと散っていけるんじゃないかと考えているので、それほど怖くはない。ただ、自分の生命力が強すぎて、万が一火葬場で焼かれている最中に起きてしまい、「熱い! 熱い! うわぁ~~」と言いながら死んでいくことになったらどうしよう……と考えると、ちょっと怖い。だが世の中には、小さな頃から自分の死について真剣に考えている人も、たくさんいるのではないかと思う。 『「死ぬのが怖い」とはどういうことか』(講談社)の著者・前野隆司氏は、小学生の頃から死ぬことが怖くて怖くてたまらなかった。たとえば、生まれるまでは何もなかったのか、何かあったけれど思い出せないだけなのか。死んだら生まれる前と同じように、何もなくなってしまうのか。思い出もすべて失われてしまうのか、などなど。わたしはそんな想像をめぐらしたことがなかったので、こういう考えの人もいるのかと少し驚いてしまった。 前野氏はもともとロボットの研究者で、“人間の心もわからないのに、ロボットの研究をしている場合でない”と、脳科学、心理学、工学、宗教学、哲学、社会学、医学、カウンセリング学など、ありとあらゆる角度から「生きること」「死ぬこと」について研究した。その結果、大人になってからも漠然と怖いと思っていた死を、嫌だけれども怖くはないと思えるようになったという。 本書は、前野氏がどうしたら死が怖くなくなったのかを伝えたいと執筆した一冊で、そもそも、なぜ死ぬのが怖いと思うのかという心理的な話から始まり、死後の世界に五感はあるのか、幽霊に色は見えるのか、輪廻は存在するのかなど、これまでオカルトっぽく取り上げられることはあっても、それほどマジメに研究されていなかった素朴な疑問に対し、ひとつひとつ論理的に答えを導き出している。 人は必ず死ぬ。しかし、死を考えることは、生と向き合うことでもある。漠然と“死が怖い”と思っている人にとって、少し気持ちを楽にしてくれる本かもしれない。 (文=上浦未来) ●まえの・たかし 山口県生まれ、広島育ち。東京工業大学卒。同修士課程修了。キヤノン(株)、カリフォルニア大学バークレー校客員研究員、ハーバード大学客員教授を経て、現在、慶応大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科教授。博士(工学)。著書に、『脳はなぜ「心」を作ったのか』『錯覚する脳』(共にちくま文庫)、『脳の中の「私」はなぜ見つからないのか』(技術評論社)、『記憶』(ビジネス社)、『思考脳力の作り方』(角川oneテーマ21)など。主宰するヒューマンデザイン研究室では、脳と心から、ヒューマン・ロボットインタラクション、人間・社会システムデザイン、教育学、幸福学まで、人類の平和と幸福のために多様な研究・教育活動を精力的に行っている。『「死ぬのが怖い」とはどういうことか』
(講談社)
投稿者「kitamura」のアーカイブ
激ヤセ&父親に激怒の戸田恵梨香 「ドラマが終わったら」綾野剛と再同棲へまっしぐら
芸能取材歴30年以上、タブー知らずのベテランジャーナリストが、縦横無尽に話題の芸能トピックの「裏側」を語り尽くす! 破局やら復縁やらと、最近その関係について、さまざまなウワサが飛び交っている戸田恵梨香と綾野剛の2人だが、現在お互いが出演しているドラマの収録が済み次第、同棲生活を再開するという情報を、戸田と親しい友人から入手した。 「恵梨香ちゃん、村上信五くんと交際していた時と違って、剛くんにゾッコンなんです。『いつも一緒にいたいから』って、ドラマが終わったら、また一緒に住むとも言ってましたよ」 戸田は関ジャニ∞の村上と交際していたが、約3年前に、当時無名だった綾野剛への“乗り換え愛”が報じられた。ところが、昨年の秋に戸田の父親が写真誌の取材に対して、娘と綾野の収入の格差を取り上げて、「親としては、彼はベストではないですね、きっと別れるだろうね。結婚はない」と“破局宣言”したことに綾野が不快感を示して、戸田と距離を置くようになったという。戸田も父親に「余計なことをしゃべるな」と激怒。前後して、戸田が“激ヤセ”したことで、破局のウワサが流れていた。しかし、2人は別れなかった。前出の友人は、激ヤセの原因を戸田から直接聞いたという。 それによれば、戸田は綾野のために得意でもない手料理を作るなどして尽くしているにもかかわらず、わがまま放題の綾野に対するストレスがたまって、胃腸炎を起こして激ヤセしてしまったそうだ。だが、「綾野に対する愛情は変わらない」とも言ったとか。しかし、今はお互いドラマ収録で多忙な日々。無理に時間を作って会ったところで、マスコミに写真を撮られて騒ぎになり、関係者に迷惑をかけることになると、あえてすれ違いの生活を続けているというのだ。 戸田は1月からスタートしたNHKの『書店員ミチルの身の上話』に主演。綾野も1月からNHK大河ドラマ『八重の桜』に出演すると同時に、フジテレビ系の『最高の離婚』では準主役を演じている。『書店員』の撮影は3月上旬には終わる。綾野のほうは大河ドラマはともかく、『最高の離婚』はほぼ同時期には終了する。 綾野を知るドラマプロデューサーは「戸田と付き合う前は無名に近かった綾野が、戸田と付き合いだしてから、『ヘルタースケルター』で沢尻エリカの相手役に抜擢されて、写真集まで出版。NHK大河ドラマに初出演。戸田は“あげまん”。別れたらツキが落ちるから、別れませんよ」と言う。 戸田の友人も「恵梨香ちゃんは『剛くんは、私がいなければダメ』とノロケてましたからね。恵梨香ちゃんのお父さんは猛反対すると思うけど、結婚するかもしれませんよ」と語る。 3月以降の2人の動向から目が離せなくなった。写真誌も臨戦態勢に入っていることだろう。 (文=本多圭)NHK『書店員ミチルの身の上話』
うらやまけしからん! 2ちゃん発祥『まおゆう魔王勇者』のラブラブすぎる主人公たち
みなさん、恋していますか? というわけで今回オススメするのは、すべてのアニメファンが、ラブラブすぎる主人公たちのやりとりに思わず壁ドンしたくなること必至のファンタジーアニメ『まおゆう魔王勇者』だ。 強大な力を持つ「勇者」とナイスバディな人間の女性の姿を持つ「魔王」が、手を取り合って人間と魔族の戦争によって成立しているいびつな社会秩序を正すべく、世界の改革をもくろむというあらすじの本作は、日本最大の匿名掲示板サイト「2ちゃんねる」発祥のコンテンツだ。 当初、「魔王『この我のものとなれ、勇者よ』勇者『断る!』」というタイトルのスレッドで展開していた即興小説が有志の手によってウェブ上にまとめられるようになると、この盛り上がりに注目したゲーム業界関係者によって書籍化プロジェクトが発足。2010年の商業出版を皮切りに、スピンアウト漫画の複数雑誌連載や今回のTVアニメシリーズなど破竹の勢いで成長し続けている、現在進行形のCGMコンテンツなのだ。 そんな本作は、第1話から自分が信じていた正義や社会が、実は健全なものではなく一部の特権階級が作り上げた虚構の上に成立していたものだった、という真実が宿敵から明かされた上に同盟を求められるという、いきなりクライマックスな展開を見せて視聴者を一気に引きつける。 その後も、(中世ヨーロッパ的世界観からすると)オーバーテクノロジーな農耕技術や文化を人間界にもたらし社会制度の変革を促そうとする魔王と勇者の活躍が描かれ、ある種の「歴史のIF」が描かれていく。 しかし、そうそう物事がうまく運ぶわけもなく、性急な改革は少しずつ世界にゆがみをもたらしていくことになるのだ。重厚でシリアスなその世界観は、本格ファンタジー好きな視聴者にも見応え十分なはずだ。 だが、あえて言おう。『まおゆう』の一番の見どころは、ハードな世界観の中で繰り広げられる魔王と勇者のイチャイチャだと! 類まれなる美貌と巨乳を持ついわゆる「いい女」な魔王は、その一方で学問一辺倒の寂しい生活を送りながら、いつか自分に会いに来る勇者とイチャイチャすることを妄想していた……という、残念な素顔を持つことが第1話で明らかとなる。その後、勇者と協力関係を結ぶことに成功した彼女は、堰を切ったように憧れの君へとラブモーションをかけまくるどころか、気がつくとすっかり恋人どころか夫婦のようなラブラブぶりを見せつけまくるのだ。学問に青春を捧げてきた才女が、意外なほどあっさりと結婚して周囲を驚かせる……なんてエピソードも時折耳にするが、まさにそんな感じである。 男性なら誰もが憧れるであろう高嶺の花である魔王(と、その恋敵である女騎士)に言い寄られる勇者こそ、全男性視聴者にとって嫉妬の対象であると同時に、夢と希望の塊だ。戦いはプロフェッショナルながらも、童貞気質で女性の心理には疎い彼と積極的なアプローチを繰り広げる魔王の甘~いやりとりには、見てるこちらもニヤニヤするやら壁をパンチしたくなるやら大忙し(特に魔王と女騎士をはべらせてベッドインした勇者の姿に、思い切り壁ドンした視聴者諸兄は多いことだろう)。 それでも毎回放送を見終えた後になんとも言えない幸福感を感じてしまうのは、やはり「恋する女性はかわいい」からだろう。ビジネスの場ではクールな表情を見せる魔王が、勇者を思って頬を赤らめる姿はどんなヒロインよりもかわいらしく、その幸せそうな表情と声は視聴者の心をもほっこりさせてくれる。つまり「かわいいは正義!」なのだ。 演じる小清水亜美の声も、どこか品のある落ちついた淑女を思わせつつも、ウブな少女らしさを感じさせてキャラクターにピッタリだ。交渉や戦場に立った時のクールな姿と、勇者と一緒に寝ようと枕を持って寝室に忍び寄るようなウブな姿のギャップを見事に演じ切っている彼女には、全力でスタンディングオベーションを送りたい。 彼女の演じたキャラクターといえば、過酷な運命を背負いながらも普通の恋を希求し続けた『交響詩篇エウレカセブン』のアネモネや、長い生の中で人間から迫害も崇拝も受けてきた『狼と香辛料』の狼少女・ホロなど、ハードな設定を持ちながらも少女らしい可憐さを失わない強い少女キャラクターが多く思い浮かぶが(『狼と香辛料』監督・高橋丈夫とシリーズ構成・荒川稔久は『まおゆう』の監督、シリーズ構成も務めている)、『まおゆう』の魔王もまたその系譜に連なるキャラクターだといえる。小清水の代表的キャラクターとなることは間違いない。 そんなわけで、男性アニメファンの皆さんは(女性アニメファンも、もちろん無問題!)ぜひ『まおゆう』を見ながら、全国の同志と一緒にニヤニヤしつつ、壁を思い切りパンチしよう(お隣さんの迷惑にならない程度に)! (文=龍崎珠樹) ◆「週刊アニメ時評」過去記事はこちらから『まおゆう魔王勇者』TVアニメ公式サイト
オザケンなどカバーで物議の倖田來未に、エイベックスが“炎上マーケティング”を仕掛けたワケ
倖田來未が2月27日に発売するカバーアルバム『Color The Cover』の内容が物議を醸している。先行公開された小沢健二のカバー「ラブリー」のミュージックビデオに対し、小沢ファンを中心に「原曲の冒涜だ」と非難の声が巻き上がって話題を呼んだが、さらに火種はあるという。 「今回のカバーアルバムは、故hideやUA、山崎まさよし、エレファントカシマシなど熱心なファンを抱える歌手の楽曲を“あえて”取り上げているのが特徴です。原曲のファンは倖田のイメージをよしとしない人が多いため、早くも反発の声を上げている。一番反発が強そうな小沢健二の曲を大々的にビデオで公開しているところから見ても、これは“炎上マーケティング”の一種と見ていいでしょう」(レコード会社関係者) 倖田は続く3月20日に、ライブDVDやリミックスCDなど9タイトルを同時に発売するという。話題を振りまきつつ、大量リリースへとつなげる倖田サイドの戦略とはなんなのか? 「所属するエイベックスの、年度末(3月末日)の決算対策と見て間違いありません。同社は動画配信や映像関連事業が好調で、株価も上昇中ですが、音楽関連事業の落ち込みは続いています。中でも浜崎あゆみと倖田の人気低下ぶりは目を覆うばかりで、売り上げ収入が投下した広告費とまったく見合っていない。株主からは今後、音楽事業の収益力強化のためのリストラが求められることも予想されており、社内での立場が低下している音楽制作の現場でも、数字面の結果を出す必要に迫られているのです」(同) ビジネス的にも崖っぷちに立たされた形の倖田だが、カバーの仕上がりには好意的な声も多い。「米米CLUBや小沢健二のカバーは原曲を上回る仕上がり。声の低音域に厚みが増し、日本では珍しいタイプのR&Bシンガーとなりつつある」(音楽雑誌編集者)との評価もあり、音楽活動そのものは順調のようだ。ならば、過大なプレッシャーにさらされる大会社を去り、小さなレコード会社でのんびり活動するという道もあるのでは――。 「彼女がエイベックスから離れる選択肢はないでしょうね。同じくエイベックス所属の結婚相手である『BACK-ON』KENJI03も売れているとは言い難い中、松浦勝人社長は倖田ファミリーを持ち前の“男気”で養っていこうと考えているようです。その恩に報いるためにも、倖田は一定の結果を出す必要がある。これからも刺激的な企画に登場したり、裸同然の衣装で元気に歌っていくはずです」(前出・関係者) まずは、年度末のリリースラッシュで、どんな結果が出るか。それによって倖田の同社での“待遇”も見えてきそうだ。 (文=市場葵)『Color The Cover』(rhythm zone)
“世界一セクシーな男”が好感度満点のダメダメ男を熱演『世界にひとつのプレイブック』
不器用でも、人と違っていても、いいじゃないか。自分らしい人生を楽しんでみよう――。そんな温かいメッセージが伝わってくる、話題の新作映画2本を今週は紹介したい。 『世界にひとつのプレイブック』(2月22日公開)は、現地時間24日に発表される第85回アカデミー賞に8部門ノミネートを果たしたことでも注目の、笑って泣けるヒューマンコメディ。妻に浮気され心を病んだパット(ブラッドリー・クーパー)は、仕事も家も失い、両親とともに実家暮らし。妻から接近禁止令を出されながらもいつかヨリを戻そうと自主リハビリに励むある日、事故で夫を亡くした傷心の女性ティファニー(ジェニファー・ローレンス)に出会う。過激な発言と突飛な行動でパットを振り回すティファニーだったが、パットから妻への手紙を渡すことで合意。彼女は交換条件で、ダンスのパートナーとしてコンテストに出場するようパットに求める。 監督は『ザ・ファイター』(10)でアカデミー賞2部門受賞のデビッド・O・ラッセル。米誌の「世界一セクシーな男」ランキングで1位に選ばれたクーパーにしては珍しくダメダメな男の役だが、好感度満点の演技に思わず感情移入してしまうはず。ローレンスの真っすぐなまなざしと健康的でセクシーなボディ、ダンスシーンでの躍動感に引き込まれる。パットの両親を演じたロバート・デ・ニーロ、ジャッキー・ウィーバーを合わせ、主演助演の男女4人がオスカー候補になるという31年ぶりの快挙を達成。4人を中心とする見応えたっぷりのアンサンブル演技を堪能したい。効果的に使われるBGM「Don't You Worry 'Bout a Thing」で歌われるように、「小さなことにくよくよするな」と励まされ、心がホットになる感動作だ。 2本目の『横道世之介』(2月23日公開)は、『パレード』『悪人』の吉田修一による青春小説を、『南極料理人』(09)、『キツツキと雨』(12)の沖田修一監督が映画化。長崎県の田舎町で育った世之介(高良健吾)は、大学進学で80年代の東京へ。世間知らずだがお人好しの世之介に、周囲はとまどったりバカにしたりしながらも、次第に心を開いていく。ある日友達からダブルデートに誘われた世之介は、ちょっと変わった社長令嬢の祥子(吉高由里子)と出会い、互いに好意を抱くようになる。 ユーモラスで少しセンチな原作小説の構成が尊重され、世之介と同じ時代を過ごした仲間が16年後にそれぞれ当時を回想するシーンが時折挿入されるが、終盤で明らかになるその理由もまた切ない。高良は地方出身のイケてない学生という役どころで、しみじみ人柄の良さがにじみ出る青年を爽やかに演じた。吉高のポワンとした雰囲気は、おっとりしたお嬢様役にぴったり。80年代に青春を過ごした世代ならおそらく懐かしさを覚えるはずだし、それ以外の世代でも若い時分の甘く苦い恋愛を呼び覚まされ、さまざまな感情を思い起こすに違いない。2時間40分という長さを感じさせず、いつまでも世之介と一緒に青春を過ごしていたいと思わせる好作だ。 (文=映画.com編集スタッフ・高森郁哉) 『世界にひとつのプレイブック』作品情報 <http://eiga.com/movie/77849/> 『横道世之介』作品情報 <http://eiga.com/movie/57830/>(C)2012 SLPTWC Films, LLC. All Rights Reserved.
自民党非公認なのに“お墨付き”? 下町のまんじゅう屋がアベノミクスで新商品ラッシュ!
昨年末に安倍晋三氏が首相に返り咲いて以来、株価は上昇の一途をたどり、ニュースや新聞、週刊誌には連日「アベノミクス」の文字が躍る。まだ庶民にまでその恩恵は行き届いていないが、好景気の息吹は、3年にわたる民主党政権時に不遇をかこっていた建設業や証券業界などに吹きはじめているようだ。 民主党政権時に、“冬の時代”を迎えていたひとつが、荒川区に本社を置く「大藤」という観光土産問屋。これまで「純ちゃんまんじゅう」「太郎ちゃんまんじゅう」といった、自民党の歴代首相をモチーフにした土産菓子を販売してきた同社。やはり、政権交代で、ウハウハなのだろうか? 社長の大久保俊男氏を直撃した! 「いや~どうも!」 下町の社長らしく、人懐っこい笑顔で会議室に現れた大久保社長。その手には、この2月に発売されたばかりの「アベノミックス 新しい晋ちゃんまんじゅう」が握られている。 「アベノミックス 新しい晋ちゃんまんじゅう」は、夏の参院選に向けて開発された商品。「アベノミクス」にかけて、ミルク餡まんじゅうとチョコ餡まんじゅうの2種類がミックスされている。パッケージには「金融政策」「財政政策」「成長戦略」の3本の矢が描かれており、インフレ目標と同様に2%増量中の大サービスだ! さらに、経済政策ばかりでなく、外交政策もチクり。パッケージの左側の孤島で“魚釣り”をしているのは、大久保社長自身と昨年夏に尖閣諸島に上陸した荒川区議会議員の小坂英二氏。そして、右側の島にはかぐや姫の姿で描かれた安倍首相夫人の昭恵さん。かぐや姫が登場する昔話といえば“竹取”物語……。パッケージの隅に隠されたメッセージにも油断がならない。
12月に安倍政権が発足して以来、大藤でも「帰って来た~晋ちゃんまんじゅう」「日本をトリ戻す!日出ずる国、日本・トリ型まんじゅう」「日はまた昇る/晋ちゃんまんじゅう」「アベノミックス 新しい晋ちゃんまんじゅう」と、立て続けに4種類のまんじゅうを発売した。 2006年の「誕生! 晋ちゃんまんじゅう」を発売した際には55万箱の大ヒットを記録。このヒットの実績に加え、世間にはアベノミクスの好景気の波。きっと儲かって儲かって笑いが止まらないのではないか!? 「いや、実はそれほどでもないんです。日本人は飽きやすいですから『また、安倍総理のまんじゅうか』と思われているんでしょうね……」 う~ん、自民党と昵懇の関係を築く大藤ですら、アベノミクスの恩恵にあずかるのはまだ早いようだ。 大藤と自民党の関係は、2001年に遡る。時は、ライオン丸ヘアーで、小泉純一郎首相がお茶の間の話題をかっさらった時代。その人気にあやかろうと、大藤では「純ちゃんまんじゅう」を企画した。そして、自民党本部に話を持って行ったところ……「『ダメだ!』と一蹴されました」と大久保社長。 「けれども、あきらめがつかずに、こっそりと作って販売しちゃった(笑)」 大胆にも、“非公認候補”として、お土産市場に立候補してしまったのだ! しかし、メディアを通してその存在が世に知られるようになっても、自民党からのクレームは一切来ない。 「様子を見ていたのですが、連絡がなかったので、調子に乗っておせんべいやクッキーなども開発して販売しました(笑)」 そして4年後の2005年11月、大久保社長は一本の電話を受ける。 「飯島勲秘書官から『首相官邸に遊びにこないか?』と連絡をいただいたんです。いざ面会に赴くと、小泉総理自ら『よく作ってくれた!』と、光栄なお言葉を頂きました」 郵政民営化などの規制緩和を推し進めた小泉氏だが、その新自由主義政策がお菓子にまで及んだ瞬間。「自民党をぶっ壊す」と息巻いていた総理も、まんじゅうを壊すことはなかったのだ! さらに、小泉首相が首相を辞任し、2006年には安倍首相が誕生。“美しい国”を標榜し「戦後レジームからの脱却」を掲げた安倍政権を応援するため、大藤でも、“純ちゃんレジーム”から脱却した「誕生! 晋ちゃんまんじゅう」を発売。前述のとおり、55万箱を売り上げる空前の大ヒットを記録した。さらに、体調不良の報道がなされると、ほうれん草パウダー入りの「負けるな!! 晋ちゃんまんじゅう」を発売し、陰ながらまんじゅうで総理を元気づけていた。
歴代首相の中で、大久保社長が特にお気に入りなのが、麻生太郎総理。べらんめえ調、毒舌、しかもマンガ好きというキャラクターは、まんじゅうにするネタの宝庫。「俺達の太郎」「秘密の太郎ちゃん」など5種類の商品を発売し、いずれも好評を博した。一方、残念な結果だったのが福田康夫総理。 「(福田氏の地元の)高崎に行っても『誰も買わないよ』と言われました。真面目な人なんですが、いつも不貞腐れているような顔つきでしたからね……」 世論と同様に“まんじゅう支持率”も惨憺たる結果に終わったようだ。 2009年には民主党が政権を獲得し、野党に下った自民党。メディアの露出は減り、話題性にも乏しい。もちろん、議席と同様にお菓子の売上も下降線をたどる……。だが、大久保さんは民主党に乗り換えることはしなかった。 「これまで、自民党のお菓子を勝手に作らせてもらっていたのに、政権が代わったからパッケージを変えて民主党に……とはいかない。やっぱり、商売は義理と人情です!」 情に厚い下町イズムを発揮する大久保社長。野党時代にも、谷垣禎一総裁をモチーフに、“カン”蹴りを行う「みんなで行こうZE!! 自民闘」「よみがえれ! 自民闘」などの商品を発売し、政権奪回をサポートする。
「谷垣さんからは、『まんじゅうで盛り上げてください』というお墨付きを頂きました。けれども、公認されたというわけではありません。僕らは公認を受けず、あくまでも“勝手に応援する”というスタンスでやっていきたいんです」 この10年間で、50種類あまりの商品を作っているものの、それらはすべて許可を受けないゲリラ戦法。しかし、これまで一度もクレームが入ったことはないという。「政治家としても、たかがまんじゅうにケチをつけて評判を落としたくないんでしょう。黙認状態ですね」 現在、安倍首相のほかに、同社が応援に力を入れているのが、自民党幹事長の石破茂氏と、小泉進次郎氏。
「進次郎氏はキャラが強烈で、並々ならぬオーラを感じます。自分の信念を曲げない人ですね。横須賀出身ということで、海軍カレーなど3種類の商品を発売中です」 一方の石破氏も「情熱的で誠実な人」と、大久保社長は高く評価する。あの大人気アニメにかけて「ISHIDAM」というモビルスーツのキャラを創作してまんじゅうを販売。もちろん、石破氏および富野由悠季氏の許可は得ていない。
また、2006年から隠岐島で販売している「竹島ものがたり」も、領土問題が本格化してきた昨年から売上が急上昇! 竹島を模した形のまんじゅうには、ご丁寧に「日の丸楊枝」付き。「せめてまんじゅうだけでも、竹島に日の丸を掲げよう」というメッセージだ。ならば、もう一つの領土問題、尖閣諸島もまんじゅう化されているのか? 「竹島は韓国が実効支配していますが、尖閣諸島はまだ情勢が安定していない。非常に危ういバランスなので、ネタでは済まない可能性がありますから……」せめて、まんじゅうが発売できるくらいに、政情の安定を願うばかりだ。
世知辛い世の中の話題を甘いまんじゅうに変えるべく、日々ニュースをチェックしながらネタを探しているという大久保社長。ぜひ政治家のお歴々も、まんじゅうを見習って、中身の詰まった議論をしていただきたいものだ。
(文=萩原雄太[かもめマシーン])
●大藤HP <http://www.omiyage-daito.com>
自民党非公認なのに“お墨付き”? 下町のまんじゅう屋がアベノミクスで新商品ラッシュ!
昨年末に安倍晋三氏が首相に返り咲いて以来、株価は上昇の一途をたどり、ニュースや新聞、週刊誌には連日「アベノミクス」の文字が躍る。まだ庶民にまでその恩恵は行き届いていないが、好景気の息吹は、3年にわたる民主党政権時に不遇をかこっていた建設業や証券業界などに吹きはじめているようだ。 民主党政権時に、“冬の時代”を迎えていたひとつが、荒川区に本社を置く「大藤」という観光土産問屋。これまで「純ちゃんまんじゅう」「太郎ちゃんまんじゅう」といった、自民党の歴代首相をモチーフにした土産菓子を販売してきた同社。やはり、政権交代で、ウハウハなのだろうか? 社長の大久保俊男氏を直撃した! 「いや~どうも!」 下町の社長らしく、人懐っこい笑顔で会議室に現れた大久保社長。その手には、この2月に発売されたばかりの「アベノミックス 新しい晋ちゃんまんじゅう」が握られている。 「アベノミックス 新しい晋ちゃんまんじゅう」は、夏の参院選に向けて開発された商品。「アベノミクス」にかけて、ミルク餡まんじゅうとチョコ餡まんじゅうの2種類がミックスされている。パッケージには「金融政策」「財政政策」「成長戦略」の3本の矢が描かれており、インフレ目標と同様に2%増量中の大サービスだ! さらに、経済政策ばかりでなく、外交政策もチクり。パッケージの左側の孤島で“魚釣り”をしているのは、大久保社長自身と昨年夏に尖閣諸島に上陸した荒川区議会議員の小坂英二氏。そして、右側の島にはかぐや姫の姿で描かれた安倍首相夫人の昭恵さん。かぐや姫が登場する昔話といえば“竹取”物語……。パッケージの隅に隠されたメッセージにも油断がならない。
12月に安倍政権が発足して以来、大藤でも「帰って来た~晋ちゃんまんじゅう」「日本をトリ戻す!日出ずる国、日本・トリ型まんじゅう」「日はまた昇る/晋ちゃんまんじゅう」「アベノミックス 新しい晋ちゃんまんじゅう」と、立て続けに4種類のまんじゅうを発売した。 2006年の「誕生! 晋ちゃんまんじゅう」を発売した際には55万箱の大ヒットを記録。このヒットの実績に加え、世間にはアベノミクスの好景気の波。きっと儲かって儲かって笑いが止まらないのではないか!? 「いや、実はそれほどでもないんです。日本人は飽きやすいですから『また、安倍総理のまんじゅうか』と思われているんでしょうね……」 う~ん、自民党と昵懇の関係を築く大藤ですら、アベノミクスの恩恵にあずかるのはまだ早いようだ。 大藤と自民党の関係は、2001年に遡る。時は、ライオン丸ヘアーで、小泉純一郎首相がお茶の間の話題をかっさらった時代。その人気にあやかろうと、大藤では「純ちゃんまんじゅう」を企画した。そして、自民党本部に話を持って行ったところ……「『ダメだ!』と一蹴されました」と大久保社長。 「けれども、あきらめがつかずに、こっそりと作って販売しちゃった(笑)」 大胆にも、“非公認候補”として、お土産市場に立候補してしまったのだ! しかし、メディアを通してその存在が世に知られるようになっても、自民党からのクレームは一切来ない。 「様子を見ていたのですが、連絡がなかったので、調子に乗っておせんべいやクッキーなども開発して販売しました(笑)」 そして4年後の2005年11月、大久保社長は一本の電話を受ける。 「飯島勲秘書官から『首相官邸に遊びにこないか?』と連絡をいただいたんです。いざ面会に赴くと、小泉総理自ら『よく作ってくれた!』と、光栄なお言葉を頂きました」 郵政民営化などの規制緩和を推し進めた小泉氏だが、その新自由主義政策がお菓子にまで及んだ瞬間。「自民党をぶっ壊す」と息巻いていた総理も、まんじゅうを壊すことはなかったのだ! さらに、小泉首相が首相を辞任し、2006年には安倍首相が誕生。“美しい国”を標榜し「戦後レジームからの脱却」を掲げた安倍政権を応援するため、大藤でも、“純ちゃんレジーム”から脱却した「誕生! 晋ちゃんまんじゅう」を発売。前述のとおり、55万箱を売り上げる空前の大ヒットを記録した。さらに、体調不良の報道がなされると、ほうれん草パウダー入りの「負けるな!! 晋ちゃんまんじゅう」を発売し、陰ながらまんじゅうで総理を元気づけていた。
歴代首相の中で、大久保社長が特にお気に入りなのが、麻生太郎総理。べらんめえ調、毒舌、しかもマンガ好きというキャラクターは、まんじゅうにするネタの宝庫。「俺達の太郎」「秘密の太郎ちゃん」など5種類の商品を発売し、いずれも好評を博した。一方、残念な結果だったのが福田康夫総理。 「(福田氏の地元の)高崎に行っても『誰も買わないよ』と言われました。真面目な人なんですが、いつも不貞腐れているような顔つきでしたからね……」 世論と同様に“まんじゅう支持率”も惨憺たる結果に終わったようだ。 2009年には民主党が政権を獲得し、野党に下った自民党。メディアの露出は減り、話題性にも乏しい。もちろん、議席と同様にお菓子の売上も下降線をたどる……。だが、大久保さんは民主党に乗り換えることはしなかった。 「これまで、自民党のお菓子を勝手に作らせてもらっていたのに、政権が代わったからパッケージを変えて民主党に……とはいかない。やっぱり、商売は義理と人情です!」 情に厚い下町イズムを発揮する大久保社長。野党時代にも、谷垣禎一総裁をモチーフに、“カン”蹴りを行う「みんなで行こうZE!! 自民闘」「よみがえれ! 自民闘」などの商品を発売し、政権奪回をサポートする。
「谷垣さんからは、『まんじゅうで盛り上げてください』というお墨付きを頂きました。けれども、公認されたというわけではありません。僕らは公認を受けず、あくまでも“勝手に応援する”というスタンスでやっていきたいんです」 この10年間で、50種類あまりの商品を作っているものの、それらはすべて許可を受けないゲリラ戦法。しかし、これまで一度もクレームが入ったことはないという。「政治家としても、たかがまんじゅうにケチをつけて評判を落としたくないんでしょう。黙認状態ですね」 現在、安倍首相のほかに、同社が応援に力を入れているのが、自民党幹事長の石破茂氏と、小泉進次郎氏。
「進次郎氏はキャラが強烈で、並々ならぬオーラを感じます。自分の信念を曲げない人ですね。横須賀出身ということで、海軍カレーなど3種類の商品を発売中です」 一方の石破氏も「情熱的で誠実な人」と、大久保社長は高く評価する。あの大人気アニメにかけて「ISHIDAM」というモビルスーツのキャラを創作してまんじゅうを販売。もちろん、石破氏および富野由悠季氏の許可は得ていない。
また、2006年から隠岐島で販売している「竹島ものがたり」も、領土問題が本格化してきた昨年から売上が急上昇! 竹島を模した形のまんじゅうには、ご丁寧に「日の丸楊枝」付き。「せめてまんじゅうだけでも、竹島に日の丸を掲げよう」というメッセージだ。ならば、もう一つの領土問題、尖閣諸島もまんじゅう化されているのか? 「竹島は韓国が実効支配していますが、尖閣諸島はまだ情勢が安定していない。非常に危ういバランスなので、ネタでは済まない可能性がありますから……」せめて、まんじゅうが発売できるくらいに、政情の安定を願うばかりだ。
世知辛い世の中の話題を甘いまんじゅうに変えるべく、日々ニュースをチェックしながらネタを探しているという大久保社長。ぜひ政治家のお歴々も、まんじゅうを見習って、中身の詰まった議論をしていただきたいものだ。
(文=萩原雄太[かもめマシーン])
●大藤HP <http://www.omiyage-daito.com>
自民党非公認なのに“お墨付き”? 下町のまんじゅう屋がアベノミクスで新商品ラッシュ!
昨年末に安倍晋三氏が首相に返り咲いて以来、株価は上昇の一途をたどり、ニュースや新聞、週刊誌には連日「アベノミクス」の文字が躍る。まだ庶民にまでその恩恵は行き届いていないが、好景気の息吹は、3年にわたる民主党政権時に不遇をかこっていた建設業や証券業界などに吹きはじめているようだ。 民主党政権時に、“冬の時代”を迎えていたひとつが、荒川区に本社を置く「大藤」という観光土産問屋。これまで「純ちゃんまんじゅう」「太郎ちゃんまんじゅう」といった、自民党の歴代首相をモチーフにした土産菓子を販売してきた同社。やはり、政権交代で、ウハウハなのだろうか? 社長の大久保俊男氏を直撃した! 「いや~どうも!」 下町の社長らしく、人懐っこい笑顔で会議室に現れた大久保社長。その手には、この2月に発売されたばかりの「アベノミックス 新しい晋ちゃんまんじゅう」が握られている。 「アベノミックス 新しい晋ちゃんまんじゅう」は、夏の参院選に向けて開発された商品。「アベノミクス」にかけて、ミルク餡まんじゅうとチョコ餡まんじゅうの2種類がミックスされている。パッケージには「金融政策」「財政政策」「成長戦略」の3本の矢が描かれており、インフレ目標と同様に2%増量中の大サービスだ! さらに、経済政策ばかりでなく、外交政策もチクり。パッケージの左側の孤島で“魚釣り”をしているのは、大久保社長自身と昨年夏に尖閣諸島に上陸した荒川区議会議員の小坂英二氏。そして、右側の島にはかぐや姫の姿で描かれた安倍首相夫人の昭恵さん。かぐや姫が登場する昔話といえば“竹取”物語……。パッケージの隅に隠されたメッセージにも油断がならない。
12月に安倍政権が発足して以来、大藤でも「帰って来た~晋ちゃんまんじゅう」「日本をトリ戻す!日出ずる国、日本・トリ型まんじゅう」「日はまた昇る/晋ちゃんまんじゅう」「アベノミックス 新しい晋ちゃんまんじゅう」と、立て続けに4種類のまんじゅうを発売した。 2006年の「誕生! 晋ちゃんまんじゅう」を発売した際には55万箱の大ヒットを記録。このヒットの実績に加え、世間にはアベノミクスの好景気の波。きっと儲かって儲かって笑いが止まらないのではないか!? 「いや、実はそれほどでもないんです。日本人は飽きやすいですから『また、安倍総理のまんじゅうか』と思われているんでしょうね……」 う~ん、自民党と昵懇の関係を築く大藤ですら、アベノミクスの恩恵にあずかるのはまだ早いようだ。 大藤と自民党の関係は、2001年に遡る。時は、ライオン丸ヘアーで、小泉純一郎首相がお茶の間の話題をかっさらった時代。その人気にあやかろうと、大藤では「純ちゃんまんじゅう」を企画した。そして、自民党本部に話を持って行ったところ……「『ダメだ!』と一蹴されました」と大久保社長。 「けれども、あきらめがつかずに、こっそりと作って販売しちゃった(笑)」 大胆にも、“非公認候補”として、お土産市場に立候補してしまったのだ! しかし、メディアを通してその存在が世に知られるようになっても、自民党からのクレームは一切来ない。 「様子を見ていたのですが、連絡がなかったので、調子に乗っておせんべいやクッキーなども開発して販売しました(笑)」 そして4年後の2005年11月、大久保社長は一本の電話を受ける。 「飯島勲秘書官から『首相官邸に遊びにこないか?』と連絡をいただいたんです。いざ面会に赴くと、小泉総理自ら『よく作ってくれた!』と、光栄なお言葉を頂きました」 郵政民営化などの規制緩和を推し進めた小泉氏だが、その新自由主義政策がお菓子にまで及んだ瞬間。「自民党をぶっ壊す」と息巻いていた総理も、まんじゅうを壊すことはなかったのだ! さらに、小泉首相が首相を辞任し、2006年には安倍首相が誕生。“美しい国”を標榜し「戦後レジームからの脱却」を掲げた安倍政権を応援するため、大藤でも、“純ちゃんレジーム”から脱却した「誕生! 晋ちゃんまんじゅう」を発売。前述のとおり、55万箱を売り上げる空前の大ヒットを記録した。さらに、体調不良の報道がなされると、ほうれん草パウダー入りの「負けるな!! 晋ちゃんまんじゅう」を発売し、陰ながらまんじゅうで総理を元気づけていた。
歴代首相の中で、大久保社長が特にお気に入りなのが、麻生太郎総理。べらんめえ調、毒舌、しかもマンガ好きというキャラクターは、まんじゅうにするネタの宝庫。「俺達の太郎」「秘密の太郎ちゃん」など5種類の商品を発売し、いずれも好評を博した。一方、残念な結果だったのが福田康夫総理。 「(福田氏の地元の)高崎に行っても『誰も買わないよ』と言われました。真面目な人なんですが、いつも不貞腐れているような顔つきでしたからね……」 世論と同様に“まんじゅう支持率”も惨憺たる結果に終わったようだ。 2009年には民主党が政権を獲得し、野党に下った自民党。メディアの露出は減り、話題性にも乏しい。もちろん、議席と同様にお菓子の売上も下降線をたどる……。だが、大久保さんは民主党に乗り換えることはしなかった。 「これまで、自民党のお菓子を勝手に作らせてもらっていたのに、政権が代わったからパッケージを変えて民主党に……とはいかない。やっぱり、商売は義理と人情です!」 情に厚い下町イズムを発揮する大久保社長。野党時代にも、谷垣禎一総裁をモチーフに、“カン”蹴りを行う「みんなで行こうZE!! 自民闘」「よみがえれ! 自民闘」などの商品を発売し、政権奪回をサポートする。
「谷垣さんからは、『まんじゅうで盛り上げてください』というお墨付きを頂きました。けれども、公認されたというわけではありません。僕らは公認を受けず、あくまでも“勝手に応援する”というスタンスでやっていきたいんです」 この10年間で、50種類あまりの商品を作っているものの、それらはすべて許可を受けないゲリラ戦法。しかし、これまで一度もクレームが入ったことはないという。「政治家としても、たかがまんじゅうにケチをつけて評判を落としたくないんでしょう。黙認状態ですね」 現在、安倍首相のほかに、同社が応援に力を入れているのが、自民党幹事長の石破茂氏と、小泉進次郎氏。
「進次郎氏はキャラが強烈で、並々ならぬオーラを感じます。自分の信念を曲げない人ですね。横須賀出身ということで、海軍カレーなど3種類の商品を発売中です」 一方の石破氏も「情熱的で誠実な人」と、大久保社長は高く評価する。あの大人気アニメにかけて「ISHIDAM」というモビルスーツのキャラを創作してまんじゅうを販売。もちろん、石破氏および富野由悠季氏の許可は得ていない。
また、2006年から隠岐島で販売している「竹島ものがたり」も、領土問題が本格化してきた昨年から売上が急上昇! 竹島を模した形のまんじゅうには、ご丁寧に「日の丸楊枝」付き。「せめてまんじゅうだけでも、竹島に日の丸を掲げよう」というメッセージだ。ならば、もう一つの領土問題、尖閣諸島もまんじゅう化されているのか? 「竹島は韓国が実効支配していますが、尖閣諸島はまだ情勢が安定していない。非常に危ういバランスなので、ネタでは済まない可能性がありますから……」せめて、まんじゅうが発売できるくらいに、政情の安定を願うばかりだ。
世知辛い世の中の話題を甘いまんじゅうに変えるべく、日々ニュースをチェックしながらネタを探しているという大久保社長。ぜひ政治家のお歴々も、まんじゅうを見習って、中身の詰まった議論をしていただきたいものだ。
(文=萩原雄太[かもめマシーン])
●大藤HP <http://www.omiyage-daito.com>
自民党非公認なのに“お墨付き”? 下町のまんじゅう屋がアベノミクスで新商品ラッシュ!
昨年末に安倍晋三氏が首相に返り咲いて以来、株価は上昇の一途をたどり、ニュースや新聞、週刊誌には連日「アベノミクス」の文字が躍る。まだ庶民にまでその恩恵は行き届いていないが、好景気の息吹は、3年にわたる民主党政権時に不遇をかこっていた建設業や証券業界などに吹きはじめているようだ。 民主党政権時に、“冬の時代”を迎えていたひとつが、荒川区に本社を置く「大藤」という観光土産問屋。これまで「純ちゃんまんじゅう」「太郎ちゃんまんじゅう」といった、自民党の歴代首相をモチーフにした土産菓子を販売してきた同社。やはり、政権交代で、ウハウハなのだろうか? 社長の大久保俊男氏を直撃した! 「いや~どうも!」 下町の社長らしく、人懐っこい笑顔で会議室に現れた大久保社長。その手には、この2月に発売されたばかりの「アベノミックス 新しい晋ちゃんまんじゅう」が握られている。 「アベノミックス 新しい晋ちゃんまんじゅう」は、夏の参院選に向けて開発された商品。「アベノミクス」にかけて、ミルク餡まんじゅうとチョコ餡まんじゅうの2種類がミックスされている。パッケージには「金融政策」「財政政策」「成長戦略」の3本の矢が描かれており、インフレ目標と同様に2%増量中の大サービスだ! さらに、経済政策ばかりでなく、外交政策もチクり。パッケージの左側の孤島で“魚釣り”をしているのは、大久保社長自身と昨年夏に尖閣諸島に上陸した荒川区議会議員の小坂英二氏。そして、右側の島にはかぐや姫の姿で描かれた安倍首相夫人の昭恵さん。かぐや姫が登場する昔話といえば“竹取”物語……。パッケージの隅に隠されたメッセージにも油断がならない。
12月に安倍政権が発足して以来、大藤でも「帰って来た~晋ちゃんまんじゅう」「日本をトリ戻す!日出ずる国、日本・トリ型まんじゅう」「日はまた昇る/晋ちゃんまんじゅう」「アベノミックス 新しい晋ちゃんまんじゅう」と、立て続けに4種類のまんじゅうを発売した。 2006年の「誕生! 晋ちゃんまんじゅう」を発売した際には55万箱の大ヒットを記録。このヒットの実績に加え、世間にはアベノミクスの好景気の波。きっと儲かって儲かって笑いが止まらないのではないか!? 「いや、実はそれほどでもないんです。日本人は飽きやすいですから『また、安倍総理のまんじゅうか』と思われているんでしょうね……」 う~ん、自民党と昵懇の関係を築く大藤ですら、アベノミクスの恩恵にあずかるのはまだ早いようだ。 大藤と自民党の関係は、2001年に遡る。時は、ライオン丸ヘアーで、小泉純一郎首相がお茶の間の話題をかっさらった時代。その人気にあやかろうと、大藤では「純ちゃんまんじゅう」を企画した。そして、自民党本部に話を持って行ったところ……「『ダメだ!』と一蹴されました」と大久保社長。 「けれども、あきらめがつかずに、こっそりと作って販売しちゃった(笑)」 大胆にも、“非公認候補”として、お土産市場に立候補してしまったのだ! しかし、メディアを通してその存在が世に知られるようになっても、自民党からのクレームは一切来ない。 「様子を見ていたのですが、連絡がなかったので、調子に乗っておせんべいやクッキーなども開発して販売しました(笑)」 そして4年後の2005年11月、大久保社長は一本の電話を受ける。 「飯島勲秘書官から『首相官邸に遊びにこないか?』と連絡をいただいたんです。いざ面会に赴くと、小泉総理自ら『よく作ってくれた!』と、光栄なお言葉を頂きました」 郵政民営化などの規制緩和を推し進めた小泉氏だが、その新自由主義政策がお菓子にまで及んだ瞬間。「自民党をぶっ壊す」と息巻いていた総理も、まんじゅうを壊すことはなかったのだ! さらに、小泉首相が首相を辞任し、2006年には安倍首相が誕生。“美しい国”を標榜し「戦後レジームからの脱却」を掲げた安倍政権を応援するため、大藤でも、“純ちゃんレジーム”から脱却した「誕生! 晋ちゃんまんじゅう」を発売。前述のとおり、55万箱を売り上げる空前の大ヒットを記録した。さらに、体調不良の報道がなされると、ほうれん草パウダー入りの「負けるな!! 晋ちゃんまんじゅう」を発売し、陰ながらまんじゅうで総理を元気づけていた。
歴代首相の中で、大久保社長が特にお気に入りなのが、麻生太郎総理。べらんめえ調、毒舌、しかもマンガ好きというキャラクターは、まんじゅうにするネタの宝庫。「俺達の太郎」「秘密の太郎ちゃん」など5種類の商品を発売し、いずれも好評を博した。一方、残念な結果だったのが福田康夫総理。 「(福田氏の地元の)高崎に行っても『誰も買わないよ』と言われました。真面目な人なんですが、いつも不貞腐れているような顔つきでしたからね……」 世論と同様に“まんじゅう支持率”も惨憺たる結果に終わったようだ。 2009年には民主党が政権を獲得し、野党に下った自民党。メディアの露出は減り、話題性にも乏しい。もちろん、議席と同様にお菓子の売上も下降線をたどる……。だが、大久保さんは民主党に乗り換えることはしなかった。 「これまで、自民党のお菓子を勝手に作らせてもらっていたのに、政権が代わったからパッケージを変えて民主党に……とはいかない。やっぱり、商売は義理と人情です!」 情に厚い下町イズムを発揮する大久保社長。野党時代にも、谷垣禎一総裁をモチーフに、“カン”蹴りを行う「みんなで行こうZE!! 自民闘」「よみがえれ! 自民闘」などの商品を発売し、政権奪回をサポートする。
「谷垣さんからは、『まんじゅうで盛り上げてください』というお墨付きを頂きました。けれども、公認されたというわけではありません。僕らは公認を受けず、あくまでも“勝手に応援する”というスタンスでやっていきたいんです」 この10年間で、50種類あまりの商品を作っているものの、それらはすべて許可を受けないゲリラ戦法。しかし、これまで一度もクレームが入ったことはないという。「政治家としても、たかがまんじゅうにケチをつけて評判を落としたくないんでしょう。黙認状態ですね」 現在、安倍首相のほかに、同社が応援に力を入れているのが、自民党幹事長の石破茂氏と、小泉進次郎氏。
「進次郎氏はキャラが強烈で、並々ならぬオーラを感じます。自分の信念を曲げない人ですね。横須賀出身ということで、海軍カレーなど3種類の商品を発売中です」 一方の石破氏も「情熱的で誠実な人」と、大久保社長は高く評価する。あの大人気アニメにかけて「ISHIDAM」というモビルスーツのキャラを創作してまんじゅうを販売。もちろん、石破氏および富野由悠季氏の許可は得ていない。
また、2006年から隠岐島で販売している「竹島ものがたり」も、領土問題が本格化してきた昨年から売上が急上昇! 竹島を模した形のまんじゅうには、ご丁寧に「日の丸楊枝」付き。「せめてまんじゅうだけでも、竹島に日の丸を掲げよう」というメッセージだ。ならば、もう一つの領土問題、尖閣諸島もまんじゅう化されているのか? 「竹島は韓国が実効支配していますが、尖閣諸島はまだ情勢が安定していない。非常に危ういバランスなので、ネタでは済まない可能性がありますから……」せめて、まんじゅうが発売できるくらいに、政情の安定を願うばかりだ。
世知辛い世の中の話題を甘いまんじゅうに変えるべく、日々ニュースをチェックしながらネタを探しているという大久保社長。ぜひ政治家のお歴々も、まんじゅうを見習って、中身の詰まった議論をしていただきたいものだ。
(文=萩原雄太[かもめマシーン])
●大藤HP <http://www.omiyage-daito.com>
自民党非公認なのに“お墨付き”? 下町のまんじゅう屋がアベノミクスで新商品ラッシュ!
昨年末に安倍晋三氏が首相に返り咲いて以来、株価は上昇の一途をたどり、ニュースや新聞、週刊誌には連日「アベノミクス」の文字が躍る。まだ庶民にまでその恩恵は行き届いていないが、好景気の息吹は、3年にわたる民主党政権時に不遇をかこっていた建設業や証券業界などに吹きはじめているようだ。 民主党政権時に、“冬の時代”を迎えていたひとつが、荒川区に本社を置く「大藤」という観光土産問屋。これまで「純ちゃんまんじゅう」「太郎ちゃんまんじゅう」といった、自民党の歴代首相をモチーフにした土産菓子を販売してきた同社。やはり、政権交代で、ウハウハなのだろうか? 社長の大久保俊男氏を直撃した! 「いや~どうも!」 下町の社長らしく、人懐っこい笑顔で会議室に現れた大久保社長。その手には、この2月に発売されたばかりの「アベノミックス 新しい晋ちゃんまんじゅう」が握られている。 「アベノミックス 新しい晋ちゃんまんじゅう」は、夏の参院選に向けて開発された商品。「アベノミクス」にかけて、ミルク餡まんじゅうとチョコ餡まんじゅうの2種類がミックスされている。パッケージには「金融政策」「財政政策」「成長戦略」の3本の矢が描かれており、インフレ目標と同様に2%増量中の大サービスだ! さらに、経済政策ばかりでなく、外交政策もチクり。パッケージの左側の孤島で“魚釣り”をしているのは、大久保社長自身と昨年夏に尖閣諸島に上陸した荒川区議会議員の小坂英二氏。そして、右側の島にはかぐや姫の姿で描かれた安倍首相夫人の昭恵さん。かぐや姫が登場する昔話といえば“竹取”物語……。パッケージの隅に隠されたメッセージにも油断がならない。
12月に安倍政権が発足して以来、大藤でも「帰って来た~晋ちゃんまんじゅう」「日本をトリ戻す!日出ずる国、日本・トリ型まんじゅう」「日はまた昇る/晋ちゃんまんじゅう」「アベノミックス 新しい晋ちゃんまんじゅう」と、立て続けに4種類のまんじゅうを発売した。 2006年の「誕生! 晋ちゃんまんじゅう」を発売した際には55万箱の大ヒットを記録。このヒットの実績に加え、世間にはアベノミクスの好景気の波。きっと儲かって儲かって笑いが止まらないのではないか!? 「いや、実はそれほどでもないんです。日本人は飽きやすいですから『また、安倍総理のまんじゅうか』と思われているんでしょうね……」 う~ん、自民党と昵懇の関係を築く大藤ですら、アベノミクスの恩恵にあずかるのはまだ早いようだ。 大藤と自民党の関係は、2001年に遡る。時は、ライオン丸ヘアーで、小泉純一郎首相がお茶の間の話題をかっさらった時代。その人気にあやかろうと、大藤では「純ちゃんまんじゅう」を企画した。そして、自民党本部に話を持って行ったところ……「『ダメだ!』と一蹴されました」と大久保社長。 「けれども、あきらめがつかずに、こっそりと作って販売しちゃった(笑)」 大胆にも、“非公認候補”として、お土産市場に立候補してしまったのだ! しかし、メディアを通してその存在が世に知られるようになっても、自民党からのクレームは一切来ない。 「様子を見ていたのですが、連絡がなかったので、調子に乗っておせんべいやクッキーなども開発して販売しました(笑)」 そして4年後の2005年11月、大久保社長は一本の電話を受ける。 「飯島勲秘書官から『首相官邸に遊びにこないか?』と連絡をいただいたんです。いざ面会に赴くと、小泉総理自ら『よく作ってくれた!』と、光栄なお言葉を頂きました」 郵政民営化などの規制緩和を推し進めた小泉氏だが、その新自由主義政策がお菓子にまで及んだ瞬間。「自民党をぶっ壊す」と息巻いていた総理も、まんじゅうを壊すことはなかったのだ! さらに、小泉首相が首相を辞任し、2006年には安倍首相が誕生。“美しい国”を標榜し「戦後レジームからの脱却」を掲げた安倍政権を応援するため、大藤でも、“純ちゃんレジーム”から脱却した「誕生! 晋ちゃんまんじゅう」を発売。前述のとおり、55万箱を売り上げる空前の大ヒットを記録した。さらに、体調不良の報道がなされると、ほうれん草パウダー入りの「負けるな!! 晋ちゃんまんじゅう」を発売し、陰ながらまんじゅうで総理を元気づけていた。
歴代首相の中で、大久保社長が特にお気に入りなのが、麻生太郎総理。べらんめえ調、毒舌、しかもマンガ好きというキャラクターは、まんじゅうにするネタの宝庫。「俺達の太郎」「秘密の太郎ちゃん」など5種類の商品を発売し、いずれも好評を博した。一方、残念な結果だったのが福田康夫総理。 「(福田氏の地元の)高崎に行っても『誰も買わないよ』と言われました。真面目な人なんですが、いつも不貞腐れているような顔つきでしたからね……」 世論と同様に“まんじゅう支持率”も惨憺たる結果に終わったようだ。 2009年には民主党が政権を獲得し、野党に下った自民党。メディアの露出は減り、話題性にも乏しい。もちろん、議席と同様にお菓子の売上も下降線をたどる……。だが、大久保さんは民主党に乗り換えることはしなかった。 「これまで、自民党のお菓子を勝手に作らせてもらっていたのに、政権が代わったからパッケージを変えて民主党に……とはいかない。やっぱり、商売は義理と人情です!」 情に厚い下町イズムを発揮する大久保社長。野党時代にも、谷垣禎一総裁をモチーフに、“カン”蹴りを行う「みんなで行こうZE!! 自民闘」「よみがえれ! 自民闘」などの商品を発売し、政権奪回をサポートする。
「谷垣さんからは、『まんじゅうで盛り上げてください』というお墨付きを頂きました。けれども、公認されたというわけではありません。僕らは公認を受けず、あくまでも“勝手に応援する”というスタンスでやっていきたいんです」 この10年間で、50種類あまりの商品を作っているものの、それらはすべて許可を受けないゲリラ戦法。しかし、これまで一度もクレームが入ったことはないという。「政治家としても、たかがまんじゅうにケチをつけて評判を落としたくないんでしょう。黙認状態ですね」 現在、安倍首相のほかに、同社が応援に力を入れているのが、自民党幹事長の石破茂氏と、小泉進次郎氏。
「進次郎氏はキャラが強烈で、並々ならぬオーラを感じます。自分の信念を曲げない人ですね。横須賀出身ということで、海軍カレーなど3種類の商品を発売中です」 一方の石破氏も「情熱的で誠実な人」と、大久保社長は高く評価する。あの大人気アニメにかけて「ISHIDAM」というモビルスーツのキャラを創作してまんじゅうを販売。もちろん、石破氏および富野由悠季氏の許可は得ていない。
また、2006年から隠岐島で販売している「竹島ものがたり」も、領土問題が本格化してきた昨年から売上が急上昇! 竹島を模した形のまんじゅうには、ご丁寧に「日の丸楊枝」付き。「せめてまんじゅうだけでも、竹島に日の丸を掲げよう」というメッセージだ。ならば、もう一つの領土問題、尖閣諸島もまんじゅう化されているのか? 「竹島は韓国が実効支配していますが、尖閣諸島はまだ情勢が安定していない。非常に危ういバランスなので、ネタでは済まない可能性がありますから……」せめて、まんじゅうが発売できるくらいに、政情の安定を願うばかりだ。
世知辛い世の中の話題を甘いまんじゅうに変えるべく、日々ニュースをチェックしながらネタを探しているという大久保社長。ぜひ政治家のお歴々も、まんじゅうを見習って、中身の詰まった議論をしていただきたいものだ。
(文=萩原雄太[かもめマシーン])
●大藤HP <http://www.omiyage-daito.com>









