
女優のお仕事あるの?
モデル兼女優の佐々木希がデザイナーを務めるファッションブランド「Cotton Cloud」が、8月20日をもって休止することになった。
佐々木は自身のホームページで「次のステップに進まなくてはいけないこの大切な時期に、芸能活動と、デザイナーのお仕事の両立がだんだんと難しくなりました」と説明。「悲しいお知らせですが、デザイナー活動は一旦休憩させて頂きたいと思います」と直筆コメントで報告した。
ショップ本店は8月20日で閉店し、他店での取り扱いも同日で終了。オンラインショップは8月6日正午で受付を終了するという。
舞台裏を知る関係者は「2年前に立ち上げ、一時は売り上げも好調だったが、今年に入り売り上げが芳しくなかったようだ。休止はやむを得ない判断だ」と語るが、佐々木本人は納得いっていないとか。というのも、もともと佐々木はファッション関係の仕事がやりたくて芸能界入りしたのだという。しかし一躍“売れっ子”になり、所属事務所はタレント業を優先させた。
「これに佐々木が反発。知人に『私は別に芸能界に固執しているわけじゃない!』とグチをこぼすこともあった。そういう意味では、本人が希望していたファッションブランド立ち上げはガス抜きの役割を果たしていたが、それも多忙を理由に休止となったのですから、彼女が『もっとブランドに集中させてくれれば、こんなことにならなかった!』と不機嫌になるのもわかりますよ」(芸能プロ関係者)
佐々木はブランドへの思いについて「Cotton Cloudは私の家族のような大切な存在であり、深い愛情をもっています。SHOPはなくなりますが、多忙な日々の中で作りたいもののアイディアがひらめいたら、何かの形でお知らせ出来たらいいなと思っています」とコメント。“家族”を潰された恨みが、どこかで爆発しなければいいが……。
投稿者「kitamura」のアーカイブ
『スターシップ・トゥルーパーズ』最新作で積年の到達を見せた荒牧伸志監督インタビュー

昆虫型エイリアン(バグ)と未来人類との全面戦争を描いたポール・バーホーベン監督のSF大作『スターシップ・トゥルーパーズ』(97)が公開されて15年。『スターシップ・トゥルーパーズ2』(03)は基地に取り残された兵士たちの密室サスペンス、『スターシップ・トゥルーパーズ3』(08)は若者の愛国心をプロパガンダCMで煽る軍部を風刺コメディに仕立てるなど、1作ごとに趣向を変えた人気シリーズとなっている。そして第4弾となる最新作『スターシップ・トゥルーパーズ インベイジョン』には、日本の荒牧伸志監督が起用された。荒牧監督は『アップルシード』(04)、『エクスマキナ』(07)が世界マーケットで高評価を得た、フルCGアニメの第一人者。原作小説『宇宙の戦士』(ロバート・A・ハインライン/59年)ファンにとっては待望となる、パワードスーツ(強化服)に身を固めた地球連邦軍の兵士たちがバグの大群を相手に命知らずの戦いを挑む。とりわけ、地球へ帰還する後半はクライマックスの連続。『スター・ウォーズ』(77)以降のハリウッドSF映画の系譜に、『機動戦士ガンダム』(79)をはじめとする日本アニメのエッセンスをぶちまけたかのような怒濤の展開となっている。本作のために、新宿・歌舞伎町の一角にスタジオ「SOLA DIGITAL ARTS」を立ち上げた荒牧監督。原作小説『宇宙の戦士』との出会いによって人生が変わったという荒牧監督に、原作への想いと監督業との兼ね合い、セルアニメからCGアニメへ移行した経緯についても語ってもらった。
――荒牧監督は高校時代にロバート・A・ハインラインのSF小説『宇宙の戦士』に出会って、人生が変わったそうですね。
荒牧伸志監督(以下、荒牧) そうです。いくつかあったターニングポイントのひとつだったことには間違いないですね。ボクの世代は中学のときに『宇宙戦艦ヤマト』(74)に出会い、それこそ中二病を患ったわけです(笑)。さらに高校で『スター・ウォーズ』、大学に入って『機動戦士ガンダム』。進学や就職を考える度に、そういった作品に遭遇したんです。『宇宙の戦士』に出会ったのは、『スター・ウォーズ』のちょっと前だったから高校2年の頃だったかなぁ。高校の帰りにいつも寄っていた書店に平積みされていたんです。何だろうと思ってパラパラめくってみると、スタジオぬえが手掛けたイラストが素晴らしかった。なけなしの小遣いで買いましたね。小説に書かれていたパワードスーツの概念も興味深かった。人間の身体能力を増強するスーツなんだけど、それを着る人間は自分の肉体もちゃんと鍛えなくてはいけない。そのための訓練は海兵隊のものと変わらない。軍隊的なイメージとSFの世界観がうまくハマっているところも新鮮に感じたんです。
――ちなみに、進学前にそんな作品と出会ってしまって、大学受験は大丈夫だったんですか?
荒牧 夏休み中なんか、補習を受けると言っては映画館に1日中いて『スター・ウォーズ』を繰り返し観ていたんですけど、国立大学に入ることができたんです。試験がマークシート方式で、ボクはそういうのが得意だった(笑)。でも結局、大学は中退。上京してアニメ業界に進むことを親に告げると「もう、帰ってくるな!」と言われましたね。自分が子どもを育てる立ち場になって、親が怒った気持ちが分かるようになりました(苦笑)。
――『アップルシード』『エクスマキナ』が海外で評価されたことで、『宇宙の戦士』を原作にした『スターシップ・トゥルーパーズ』シリーズの最新作を監督することに。感慨深いのでは?

(c)2012 Sony Pictures Worldwide
Acquisitions Inc.All rights reserved.
荒牧 そう言ってもらえると確かに感慨深く思うんですが、現場に身を置く立ち場としてはただバタバタと仕事に追われているもので、感慨に耽っている余裕がないんです(苦笑)。監督という立ち場に就くと、「次は何をやるか」ということを常に考えていなくちゃならないわけです。もちろん、今抱えている仕事を成功させるというのが大前提です。そういう中で今度は『スターシップ・トゥルーパーズ』ができればサイコーだなと提案したところ、プロデューサー側も『スターシップ・トゥルーパーズ』シリーズを候補作のリストに入れていたんです。ラッキーでした。自分がやりたい企画は、誰彼かまわず言い続けることは大事だなと思いますよ(笑)。ただし、今回は新しいスタジオを立ち上げることになり、スタッフ集めから積極的に関わっていたため、あれこれと余計なことで悩む暇がなかった。逆にそれもよかったように思いますね。
■スタジオぬえ版とは異なるパワードスーツ
――もしも若い頃に『スターシップ・トゥルーパーズ』を手掛けることになっていたら、「『宇宙の戦士』をいちばん理解しているのはオレだ」みたいな気持ちが強く働いたんじゃないでしょうか?
荒牧 以前の自分なら、「スタジオぬえの『宇宙の戦士』のイラストをそのままデザイン化しよう」などゴリゴリの考えになっていたと思います。でも今回、そういうのはなかったですね。監督作を何本かやらせてもらう中で、出会った人たちをうまくコーディネイトしながら面白いものを作ることを覚えたように思います。集まったスタッフの中から自分とは違うものが出てくることを「これはこれで面白いな」と感じるようになっていた。そのほうが仕事は広がります。ですから今回も最初からかっちりしたイメージに向かって突き進んだというより、いろんなスタッフから出てきたものに自分が少しずつ調味料を加えながら作っていった感じなんです。どんな仕上がりになるのか、自分も楽しみながらの作業だったように思いますね。
――本作のオープニングのせりふ「医者にはわかるまい。これは武者ぶるいだ」は、『宇宙の戦士』の冒頭を思わせます。
荒牧 言葉遣いは現代風に脚本家のフリント・ディルがいじっていますけど、原作小説からの完全な引用です。今回、基本的にはポール・バーホーベン監督が作った第1作の世界観に則った形にしていますが、やっぱりどこかに原作ファンとしてのこだわりは残しておきたいという想いがあったんです。ちょうど、ソニー・ピクチャーズ側のプロデューサーから「冒頭シーンを『宇宙の戦士』っぽくできないか」とオファーが出ていたので、「ぜひやりましょう」と。原作者であるハインラインへのリスペクトを、改めて作品の中に刻もうということですね。予告編を見た人は『宇宙の戦士』だと気づいてくれているようです。「あれ、スタジオぬえのイラストとは違うな」と思ってもらっても構いませんし、もちろん第1作からのファンにも観てほしい。いろんな角度から楽しんでもらいたいですね。

――荒牧監督といえば、メカデザインへのこだわりで有名。序盤から登場するパワードスーツですが、思ったよりもシンプルで驚きました。
荒牧 原作小説でもそうなんですが、パワードスーツは全兵士が着用しているもの。マスプロダクトっぽい感じにしたかったんです。あえて1着1着をヒーローっぽくしませんでした。軍隊みたいに見せたかったんです。その分、後半に登場するマローダー・マーク2はヒーローっぽい押し出し感を打ち出しています。『スターシップ・トゥルーパーズ3』のラストにもマローダーは登場していたので、今回は実写版に負けないものを考えました。メカデザインはゲーム業界でキャリアを積んだ臼井伸二さんにお願いしたんですが、それが良かったように思います。自分が直接手掛けると、どうしてもスタジオぬえのイメージから離れられなかったでしょうから。
■鬼気迫るクライマックス、その製作内情は?
――モーションキャプチャーで撮影されたリアルなフルCGアニメを観ていると、実写とアニメの境界がなくなっているように感じます。
荒牧 どういう風に観ていただいてもいいと思います。キャプチャー技術はハード面もソフト面もずいぶん向上しています。でも実際の仕上げは、アニメーションのスーパーバイザーという担当者がいて、CG臭さが気になるシーンがあると物凄く細かくチェックを入れるんです。人の体の基本的な動きはキャプチャーで表現できるんですが、手首・指先・目線などの動きは後から付けています。「指の角度をあと5度下げてください」「ほんのちょっと戻してください」とスーパーバイザーの指示が非常に細かい(苦笑)。そんなに細かく直しても……と思ったりもするんですが、仕上がった映像を確認すると、すごく自然になっているんです。キャプチャーの動きをそのまま取り込んでいるわけではなく、とても細かいアニメーション的作業も要していますね。
――バグに乗っ取られた宇宙戦艦が地球へ突撃していく後半は、異様な盛り上がり。『スター・ウォーズ』や『エイリアン2』(86)といったハリウッドSF大作、『機動戦士ガンダム』をはじめとする日本の人気アニメのエッセンスを総結集させたような迫力です。
荒牧 そういう風に楽しんでもらえるのが、ボクとしては一番うれしい。極論すると、自分の好きなものしか作れないってことですね(笑)。後半はやりすぎだったかも知れません(苦笑)。正直なところ、製作中は大変なことになりました。宇宙戦艦が地球の大気圏を突破していくシーンは、海外の幾つかのプロダクションに発注していたんですが、ギリギリの段階になって「やっぱりできない」と言われてしまった。「おいおい!」ですよ。それでもう仕方ないんで、社内でやることになったんです。世界を1周して、自分たちのところに戻ってきてしまった(笑)。現場では、みんなブチ切れながら作業していました。自分たちの追い込まれた状況が、作品に反映されているかも知れません(笑)。
■荒牧監督がCGに手を伸ばしたその理由
――バグと人類の壮絶な戦いは、日本のアニメ業界がどうやってこれから生き残っていくのかということも連想させます。言葉を換えれば、アナログ的なものとデジタル的なものとのサバイバル戦争のようにも感じます。

荒牧 なるほど。ボクはかれこれ30年ほどアニメの世界に身を置いています。今でこそ「アニメは日本の誇る人気コンテンツ」なんてもてはやされていますが、ボクがこの世界に入った頃は全然違いました。「いい年して、アニメを見て」と嘲笑されていた時代に、この業界に入ったわけです。これから自分はどうなるんだろうという不安を抱えながら仕事を始めました。それが、今でもこの仕事を続けることができている。それだけで充分に幸せなんです。本当はもっと後進のことも考えないといけないんでしょう。でも、ボクとしては「好きな絵を描いて、お金までもらえるなんて」という感謝の気持ちが今でもあるんですよ(笑)。これからのアニメはこうあるべきとか、大層なことはボクは考えていません。CGアニメを始めたのも、同世代のアニメ作家である河森正治さんや庵野秀明さんには同じ土俵では敵わないと思ったから。他のデザイナーたちより2~3年だけ早くCGアニメに着手しただけ。デジタルかアナログかという意識はなかったですね。ボクの場合はメカデザインを描くことが多かったので、メカは手で描くよりもCGを使ったほうが細かく描けるし、1度モデルを作れば、細かいメカを何十枚も描いてもらう苦労も省けるはず、というシンプルな考えからです。楽できる部分は楽しようと。ガンダムはメカだけどキャラクターでもあるから、あんまりカチッと描くと嫌がるファンもいるので、そういう場合は手描きでもいいと思うんです。要は観てくれる人を楽しませることができるかどうかの問題でしょうね。
――日本のアニメは今後どうなると思いますか?
荒牧 日本のアニメ、特に手描きのアニメーションは作品の量も質も、それを支えるファンの熱意も世界で一番です。作り手の情熱が続いて、ファンが支えてくれれば、この状況は続くでしょう。ただし、その状況がいつまで続くのかはわかりません。その点、ボクはあまり心配していないんです。アナログだろうが、デジタルだろうが、きっと残るものは残るよ、という考え方ですね。
(取材・構成=長野辰次/撮影=市村岬)
『スターシップ・トゥルーパーズ インベイジョン』
製作総指揮/エド・ニューマイヤー、キャスパー・ヴァン・ディーン 原案/荒牧伸志、ジョセフ・チョウ、河田成人 脚本/フリント・ディル 監督/荒牧伸志 配給/ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント 7月21日(土)より新宿ピカデリーほか日本先行公開 <http://www.ssti.jp>
●あらまき・しんじ
1960年、福岡生まれ。メカニックデザイナーとしてアニメ界で頭角を現わす。大型パワードスーツが活躍するオリジナルビデオアニメ『メタルスキンパニックMADOX-01』(88)で監督デビュー。士郎正宗原作による『アップルシード』(04)はフル3DCG、トゥーンシェーディング、モーションキャプチャーを用い、海外でも話題に。続く『エクスマキナ』(07)は『男たちの挽歌』(86)のジョン・ウーがプロデュースを手掛け、世界マーケットに送り出された。松本零士の『宇宙海賊キャプテンハーロック』をフルCGアニメ化した『SPACE PIRATE CAPTAIN HARLOCK』が現在製作進行中。
『スターシップ・トゥルーパーズ』最新作で積年の到達を見せた荒牧伸志監督インタビュー

昆虫型エイリアン(バグ)と未来人類との全面戦争を描いたポール・バーホーベン監督のSF大作『スターシップ・トゥルーパーズ』(97)が公開されて15年。『スターシップ・トゥルーパーズ2』(03)は基地に取り残された兵士たちの密室サスペンス、『スターシップ・トゥルーパーズ3』(08)は若者の愛国心をプロパガンダCMで煽る軍部を風刺コメディに仕立てるなど、1作ごとに趣向を変えた人気シリーズとなっている。そして第4弾となる最新作『スターシップ・トゥルーパーズ インベイジョン』には、日本の荒牧伸志監督が起用された。荒牧監督は『アップルシード』(04)、『エクスマキナ』(07)が世界マーケットで高評価を得た、フルCGアニメの第一人者。原作小説『宇宙の戦士』(ロバート・A・ハインライン/59年)ファンにとっては待望となる、パワードスーツ(強化服)に身を固めた地球連邦軍の兵士たちがバグの大群を相手に命知らずの戦いを挑む。とりわけ、地球へ帰還する後半はクライマックスの連続。『スター・ウォーズ』(77)以降のハリウッドSF映画の系譜に、『機動戦士ガンダム』(79)をはじめとする日本アニメのエッセンスをぶちまけたかのような怒濤の展開となっている。本作のために、新宿・歌舞伎町の一角にスタジオ「SOLA DIGITAL ARTS」を立ち上げた荒牧監督。原作小説『宇宙の戦士』との出会いによって人生が変わったという荒牧監督に、原作への想いと監督業との兼ね合い、セルアニメからCGアニメへ移行した経緯についても語ってもらった。
――荒牧監督は高校時代にロバート・A・ハインラインのSF小説『宇宙の戦士』に出会って、人生が変わったそうですね。
荒牧伸志監督(以下、荒牧) そうです。いくつかあったターニングポイントのひとつだったことには間違いないですね。ボクの世代は中学のときに『宇宙戦艦ヤマト』(74)に出会い、それこそ中二病を患ったわけです(笑)。さらに高校で『スター・ウォーズ』、大学に入って『機動戦士ガンダム』。進学や就職を考える度に、そういった作品に遭遇したんです。『宇宙の戦士』に出会ったのは、『スター・ウォーズ』のちょっと前だったから高校2年の頃だったかなぁ。高校の帰りにいつも寄っていた書店に平積みされていたんです。何だろうと思ってパラパラめくってみると、スタジオぬえが手掛けたイラストが素晴らしかった。なけなしの小遣いで買いましたね。小説に書かれていたパワードスーツの概念も興味深かった。人間の身体能力を増強するスーツなんだけど、それを着る人間は自分の肉体もちゃんと鍛えなくてはいけない。そのための訓練は海兵隊のものと変わらない。軍隊的なイメージとSFの世界観がうまくハマっているところも新鮮に感じたんです。
――ちなみに、進学前にそんな作品と出会ってしまって、大学受験は大丈夫だったんですか?
荒牧 夏休み中なんか、補習を受けると言っては映画館に1日中いて『スター・ウォーズ』を繰り返し観ていたんですけど、国立大学に入ることができたんです。試験がマークシート方式で、ボクはそういうのが得意だった(笑)。でも結局、大学は中退。上京してアニメ業界に進むことを親に告げると「もう、帰ってくるな!」と言われましたね。自分が子どもを育てる立ち場になって、親が怒った気持ちが分かるようになりました(苦笑)。
――『アップルシード』『エクスマキナ』が海外で評価されたことで、『宇宙の戦士』を原作にした『スターシップ・トゥルーパーズ』シリーズの最新作を監督することに。感慨深いのでは?

(c)2012 Sony Pictures Worldwide
Acquisitions Inc.All rights reserved.
荒牧 そう言ってもらえると確かに感慨深く思うんですが、現場に身を置く立ち場としてはただバタバタと仕事に追われているもので、感慨に耽っている余裕がないんです(苦笑)。監督という立ち場に就くと、「次は何をやるか」ということを常に考えていなくちゃならないわけです。もちろん、今抱えている仕事を成功させるというのが大前提です。そういう中で今度は『スターシップ・トゥルーパーズ』ができればサイコーだなと提案したところ、プロデューサー側も『スターシップ・トゥルーパーズ』シリーズを候補作のリストに入れていたんです。ラッキーでした。自分がやりたい企画は、誰彼かまわず言い続けることは大事だなと思いますよ(笑)。ただし、今回は新しいスタジオを立ち上げることになり、スタッフ集めから積極的に関わっていたため、あれこれと余計なことで悩む暇がなかった。逆にそれもよかったように思いますね。
■スタジオぬえ版とは異なるパワードスーツ
――もしも若い頃に『スターシップ・トゥルーパーズ』を手掛けることになっていたら、「『宇宙の戦士』をいちばん理解しているのはオレだ」みたいな気持ちが強く働いたんじゃないでしょうか?
荒牧 以前の自分なら、「スタジオぬえの『宇宙の戦士』のイラストをそのままデザイン化しよう」などゴリゴリの考えになっていたと思います。でも今回、そういうのはなかったですね。監督作を何本かやらせてもらう中で、出会った人たちをうまくコーディネイトしながら面白いものを作ることを覚えたように思います。集まったスタッフの中から自分とは違うものが出てくることを「これはこれで面白いな」と感じるようになっていた。そのほうが仕事は広がります。ですから今回も最初からかっちりしたイメージに向かって突き進んだというより、いろんなスタッフから出てきたものに自分が少しずつ調味料を加えながら作っていった感じなんです。どんな仕上がりになるのか、自分も楽しみながらの作業だったように思いますね。
――本作のオープニングのせりふ「医者にはわかるまい。これは武者ぶるいだ」は、『宇宙の戦士』の冒頭を思わせます。
荒牧 言葉遣いは現代風に脚本家のフリント・ディルがいじっていますけど、原作小説からの完全な引用です。今回、基本的にはポール・バーホーベン監督が作った第1作の世界観に則った形にしていますが、やっぱりどこかに原作ファンとしてのこだわりは残しておきたいという想いがあったんです。ちょうど、ソニー・ピクチャーズ側のプロデューサーから「冒頭シーンを『宇宙の戦士』っぽくできないか」とオファーが出ていたので、「ぜひやりましょう」と。原作者であるハインラインへのリスペクトを、改めて作品の中に刻もうということですね。予告編を見た人は『宇宙の戦士』だと気づいてくれているようです。「あれ、スタジオぬえのイラストとは違うな」と思ってもらっても構いませんし、もちろん第1作からのファンにも観てほしい。いろんな角度から楽しんでもらいたいですね。

――荒牧監督といえば、メカデザインへのこだわりで有名。序盤から登場するパワードスーツですが、思ったよりもシンプルで驚きました。
荒牧 原作小説でもそうなんですが、パワードスーツは全兵士が着用しているもの。マスプロダクトっぽい感じにしたかったんです。あえて1着1着をヒーローっぽくしませんでした。軍隊みたいに見せたかったんです。その分、後半に登場するマローダー・マーク2はヒーローっぽい押し出し感を打ち出しています。『スターシップ・トゥルーパーズ3』のラストにもマローダーは登場していたので、今回は実写版に負けないものを考えました。メカデザインはゲーム業界でキャリアを積んだ臼井伸二さんにお願いしたんですが、それが良かったように思います。自分が直接手掛けると、どうしてもスタジオぬえのイメージから離れられなかったでしょうから。
■鬼気迫るクライマックス、その製作内情は?
――モーションキャプチャーで撮影されたリアルなフルCGアニメを観ていると、実写とアニメの境界がなくなっているように感じます。
荒牧 どういう風に観ていただいてもいいと思います。キャプチャー技術はハード面もソフト面もずいぶん向上しています。でも実際の仕上げは、アニメーションのスーパーバイザーという担当者がいて、CG臭さが気になるシーンがあると物凄く細かくチェックを入れるんです。人の体の基本的な動きはキャプチャーで表現できるんですが、手首・指先・目線などの動きは後から付けています。「指の角度をあと5度下げてください」「ほんのちょっと戻してください」とスーパーバイザーの指示が非常に細かい(苦笑)。そんなに細かく直しても……と思ったりもするんですが、仕上がった映像を確認すると、すごく自然になっているんです。キャプチャーの動きをそのまま取り込んでいるわけではなく、とても細かいアニメーション的作業も要していますね。
――バグに乗っ取られた宇宙戦艦が地球へ突撃していく後半は、異様な盛り上がり。『スター・ウォーズ』や『エイリアン2』(86)といったハリウッドSF大作、『機動戦士ガンダム』をはじめとする日本の人気アニメのエッセンスを総結集させたような迫力です。
荒牧 そういう風に楽しんでもらえるのが、ボクとしては一番うれしい。極論すると、自分の好きなものしか作れないってことですね(笑)。後半はやりすぎだったかも知れません(苦笑)。正直なところ、製作中は大変なことになりました。宇宙戦艦が地球の大気圏を突破していくシーンは、海外の幾つかのプロダクションに発注していたんですが、ギリギリの段階になって「やっぱりできない」と言われてしまった。「おいおい!」ですよ。それでもう仕方ないんで、社内でやることになったんです。世界を1周して、自分たちのところに戻ってきてしまった(笑)。現場では、みんなブチ切れながら作業していました。自分たちの追い込まれた状況が、作品に反映されているかも知れません(笑)。
■荒牧監督がCGに手を伸ばしたその理由
――バグと人類の壮絶な戦いは、日本のアニメ業界がどうやってこれから生き残っていくのかということも連想させます。言葉を換えれば、アナログ的なものとデジタル的なものとのサバイバル戦争のようにも感じます。

荒牧 なるほど。ボクはかれこれ30年ほどアニメの世界に身を置いています。今でこそ「アニメは日本の誇る人気コンテンツ」なんてもてはやされていますが、ボクがこの世界に入った頃は全然違いました。「いい年して、アニメを見て」と嘲笑されていた時代に、この業界に入ったわけです。これから自分はどうなるんだろうという不安を抱えながら仕事を始めました。それが、今でもこの仕事を続けることができている。それだけで充分に幸せなんです。本当はもっと後進のことも考えないといけないんでしょう。でも、ボクとしては「好きな絵を描いて、お金までもらえるなんて」という感謝の気持ちが今でもあるんですよ(笑)。これからのアニメはこうあるべきとか、大層なことはボクは考えていません。CGアニメを始めたのも、同世代のアニメ作家である河森正治さんや庵野秀明さんには同じ土俵では敵わないと思ったから。他のデザイナーたちより2~3年だけ早くCGアニメに着手しただけ。デジタルかアナログかという意識はなかったですね。ボクの場合はメカデザインを描くことが多かったので、メカは手で描くよりもCGを使ったほうが細かく描けるし、1度モデルを作れば、細かいメカを何十枚も描いてもらう苦労も省けるはず、というシンプルな考えからです。楽できる部分は楽しようと。ガンダムはメカだけどキャラクターでもあるから、あんまりカチッと描くと嫌がるファンもいるので、そういう場合は手描きでもいいと思うんです。要は観てくれる人を楽しませることができるかどうかの問題でしょうね。
――日本のアニメは今後どうなると思いますか?
荒牧 日本のアニメ、特に手描きのアニメーションは作品の量も質も、それを支えるファンの熱意も世界で一番です。作り手の情熱が続いて、ファンが支えてくれれば、この状況は続くでしょう。ただし、その状況がいつまで続くのかはわかりません。その点、ボクはあまり心配していないんです。アナログだろうが、デジタルだろうが、きっと残るものは残るよ、という考え方ですね。
(取材・構成=長野辰次/撮影=市村岬)
『スターシップ・トゥルーパーズ インベイジョン』
製作総指揮/エド・ニューマイヤー、キャスパー・ヴァン・ディーン 原案/荒牧伸志、ジョセフ・チョウ、河田成人 脚本/フリント・ディル 監督/荒牧伸志 配給/ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント 7月21日(土)より新宿ピカデリーほか日本先行公開 <http://www.ssti.jp>
●あらまき・しんじ
1960年、福岡生まれ。メカニックデザイナーとしてアニメ界で頭角を現わす。大型パワードスーツが活躍するオリジナルビデオアニメ『メタルスキンパニックMADOX-01』(88)で監督デビュー。士郎正宗原作による『アップルシード』(04)はフル3DCG、トゥーンシェーディング、モーションキャプチャーを用い、海外でも話題に。続く『エクスマキナ』(07)は『男たちの挽歌』(86)のジョン・ウーがプロデュースを手掛け、世界マーケットに送り出された。松本零士の『宇宙海賊キャプテンハーロック』をフルCGアニメ化した『SPACE PIRATE CAPTAIN HARLOCK』が現在製作進行中。
美少女たちが追いつめられる姿にゾクゾク!? リアル系ロボットアニメ『トータル・イクリプス』

『トータル・イクリプス』公式サイトより
力作ぞろいの夏クールアニメの中でも、気合の入りまくった作画といきなり最終回みたいなテンションの高さでアニメファンの度肝を抜いたのが、『トータル・イクリプス』だ。パソコン用恋愛ゲーム『マブラヴ オルタネイティブ』のスピンアウト作品という位置づけだが、キャッキャウフフと美少女たちが乱舞する萌え萌えな内容かというと、さにあらず。
地球外生命体「BETA」の侵攻で絶滅の危機に瀕している人類の存亡をかけた戦いが描かれ、主人公たちが乗り込む、炎の匂いが染み付いて思わずむせてしまいそうな人型ロボット「戦術機」がハイスピードアクションを見せる、リアル系ロボットアニメなのだ!
その第1話、第2話では、日本に上陸したBETAの軍勢を食い止めるために、訓練生ながら戦術機に乗り込んで防衛作戦に参加することになった女子衛士(劇中では戦術機パイロットを「衛士」と呼ぶ)たちの、凄惨な戦いが描かれる。
防衛ラインに設定された京都を舞台に、鉄の塊をぶっ放す戦術機や現代兵器と、人類の抵抗などなんのそのの勢いで驀進してくるBETAの群れが激突する中、初陣の衛士が対BETA戦において生きていられる「8分」というタイムリミットを乗り越えようと、美少女衛士たちが死に物狂いで戦場を駆け抜ける。なんとか問題の8分を乗り越え、キャラクターはもちろん、視聴者もひと安心するわけだが、物語はここからが本番だ。反撃に転じたBETAの猛攻の前に、気を抜いた女学生たちの乗る戦術機が次々と蹂躙されていくのだ。
その描写がまたエグい。悲鳴も上げることなく撃墜されるキャラもいれば、コクピットハッチを強引にこじ開けられゴリゴリムシャムシャと食べられるキャラもいたりと、戦場の悲惨さがこれでもかと描かれるのだ。死にゆく美少女たちを演じる声優陣の演技もすさまじいものがある。狂気に囚われ、ひたすらBETAをナイフでめった刺しにする金元寿子演じる能登和泉の姿や、死を目前にして「殺して!」と泣き叫ぶ植田佳奈演じるクール系美少女の山城上総と、絶叫しつつ彼女を銃で撃ち抜こうとする中原麻衣演じる篁唯依の掛け合いは鳥肌モノ。
冒頭で「美少女たちが乱舞する萌えアニメではない」旨の解説をしたものの、二次元キャラたちが表情をゆがめてあらわにする生々しい人間の感情が噴出し始める第2話は、ある意味、非常にセクシャルで、ともすればちょっぴりアブない性癖を喚起してしまいそうなほどの迫力と魅力に満ち溢れている。
閑話休題だが、ロボットアニメはその誕生の瞬間より「男子の身体拡張願望」を描き続けてきたジャンルだといえる。例を挙げるならば、『マジンガーZ』は「兜甲児がマジンガーZの脳となることで、巨大な力を制御下に置く」という分かりやすい形でそれを示してくれたし、『機動戦士ガンダム』では、「未成熟な少年であるアムロ・レイが父親的存在を乗り越えていくための武装としてガンダムを操る」という、思春期の少年の成長を結びつけて描き出し、『ターンエーガンダム』では立派にそそり立つ男性器を模したコクピットまで登場。そんな「男の子の乗り物」であり、「願望」であり、「象徴」であるスーパーロボットに美少女が乗るという行為は、それだけでエロティックなメタファーを多分に含んでいる、といえる。
だからこそ、スーパーロボットに乗る美少女たちはそれだけで魅力的だし、僕らはそんな彼女たちが追い詰められていく姿にサディスティックな興奮を覚えるのだろう。この「美少女がロボットに乗り込むこと」に対するアブノーマルな感情と欲求を隠すことなくさらけ出した『トータル・イクリプス』第1話、第2話には全力でスタンディング・オベーションを送りたい。
ただ、当初本作の監督を務めていた稲垣隆行氏は、この第1話、第2話に全力投球しすぎたため、第3話以降の制作スケジュールを圧迫。第10話より稲垣氏は脚本・シリーズ構成に集中。それまで副監督を務めていた安藤正臣氏が監督を引き継ぐことが発表された(表記は第3話より変更になっている)。このスタッフ交代劇が今後、作品にどのような影響を与えるのかはまだ分からないが、願わくば第1話、第2話で見せたような、思い切りフェティッシュで過剰な演出はそのままに、もうちょっとだけ作画を安定させて、より視聴者の煩悩を刺激する映像を見せてほしい。
(文=龍崎珠樹)
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実写版『俺はまだ本気出してないだけ』主演・堤真一が“本気で”結婚願望を吹聴している!?

『クライマーズ・ハイ』
(ソニー・ピクチャーズエンタ
テインメント)
40歳で会社を辞めてマンガ家を目指すことを決意した大黒シズオのどうしようもない日常を描く、青野春秋のマンガ『俺はまだ本気出してないだけ』が実写映画化され、先日、その打ち上げが行われた。
「この映画は堤真一さんが主演し、山田孝之さんや水野美紀さんらが共演しています。打ち上げにもみなさん参加していて、堤さんがかなり盛り上げていましたね」(映画関係者)
そこで、堤が山田にある相談をしていたというのだ。
「堤さんは、山田さんに『結婚生活、どう?』って聞いていました。山田さんはあんまり多くを語らずに、『いいっすよ』とだけ答えていました(笑)」(同)
鈴木京香との破局以降、何人かの女性と浮き名を流すも、結婚というゴールにいまだ到達していない堤。
「堤さんも、もうすぐ50歳ですからね。そろそろ結婚というのも考えているんでしょう。今は一般の女性と交際して、半同棲中という話もあります。もしかしたら近々、そういう話もあるかもしれませんね。何より、本人が今まで“結婚”の二文字を口にすることすらなかったんですからね。これは大きな進歩ですよ」(芸能事務所関係者)
今までは、まさに映画のタイトル通り“本気出してなかっただけ”の堤。映画の公開は来年だが、堤の“本気=結婚”が見られるのはいつになるのか……。
橋下大阪市長の不倫問題で「ベストファーザー賞」選考基準に異論噴出

今は聖人君子?
「週刊文春」(文藝春秋)7月26日号が報じた橋下徹大阪市長の女性問題。同誌は2006年から07年頃に大阪・北新地の高級クラブで働いていたホステスが、当時「茶髪の弁護士」としてテレビに出まくっていた橋下氏と不倫関係にあったことを詳細に伝えているが、橋下氏は発売前日の18日、同市庁舎で会見を行い、「正直、大変な状況だ。親のポカで子どもには本当に申し訳ない」「知事になる前までは、聖人君子のような生き方をしていたわけではない」などと、過去の不倫を認め謝罪した。
この報道をきっかけにクローズアップされたのが、橋下氏が06年に受賞した「ベストファーザー賞」だ。
「同賞は日本メンズファッション協会と日本ファーザーズ・デイ委員会が主催し、1982年から毎年『素敵なお父さん』とされた著名人に贈られる賞だが、橋下氏も含め、受賞者の顔ぶれを見ると、『なんでこの人に?』とクビをかしげたくなる著名人が目立つ。受賞後に女性スキャンダルが発覚した著名人が多いが、主催者側が多少は受賞候補者の“身体検査”を行うべきだろう」(芸能記者)
古いところでは、88年に受賞した、NHK朝の連続テレビ小説『澪つくし』、NHK大河ドラマ『独眼竜政宗』などで知られる脚本家のジェームス三木氏は、元妻の著書で家庭内暴力などを暴露され、元妻とその著書の出版社を民事・刑事で告訴。同件では元妻が和解金を支払うことで解決したが、00年に金銭面でモメにモメた挙げ句、離婚が成立。その後、二回り以上年下の元客室乗務員と再婚した。
また、89年と00年に受賞した俳優の津川雅彦は若かりしころ、デヴィ夫人をはじめとした数々の女性と浮き名を流し、91年に受賞した中村勘九郎(現・中村勘三郎)は宮沢りえや米倉涼子との関係を暴かれ、一部女性誌では米倉との密会現場に夫人が乗り込んだことが報じられた。01年に受賞した俳優の保坂尚輝(現・保阪尚希)は女優の高岡早紀との間に二児をもうけたものの、04年に離婚。その後は、元レースクィーンの恋人と交際していた。
「最近では、橋下氏の翌年の07年に受賞した現日本創新党代表幹事で大阪市特別顧問の中田宏氏、現新党大地・真民主の横峯良郎参院議員が受賞後、共に不倫スキャンダルが発覚。とくに横峯氏は、三女のさくらを一流のプロゴルファーに育て上げたのが世間で大々的に評価されていたにもかかわらず、愛人問題、賭けゴルフ疑惑、恐喝事件への関与など次々とスキャンダルが発覚し、民主党を離党せざるを得なくなった」(週刊誌記者)
このあたりまでならすでに表沙汰になっているが、決して表に出ない笑えない話もあるという。
「ここ5年以内のある文化人の受賞者は、授賞式の前に夫の不倫を長年疑い続けていた妻が自殺。にもかかわらず、何事もなかったかのように受賞した。現在も複数の愛人がいるようだが、母が自殺したことで父を恨んでいる娘とは冷戦状態のようだ。ただ、その人物は決してスキャンダルを暴かれることがない立場にいるだけに、今後も表沙汰になることはないだろう」(同)
ちなみに今年は歌舞伎俳優の中村勘九郎が受賞。過去に受賞した父・勘三郎と親子2代での受賞となったが、今後も、父親と同じ道を歩まない「素敵なお父さん」のままでいられるかが注目される。
「事務所はCMを入れたいけれど……」オファー殺到中の満島ひかり 仕事選びの基準とは

「キネマ旬報 」2010年 5/1号
(キネマ旬報社)
今、最もスケジュールを押さえにくい女優は誰かご存じだろうか? 宮崎あおいでも蒼井優でも堀北真希でもなく、満島ひかりだという。
「彼女のもとには、常に7~8本のオファーが来ていると聞いています。本人がそれらすべてに目を通して、やるやらないを決めているそうです。連ドラだからとか、映画だから、というのはまったく関係なく、本人が面白いと思うかどうかが判断基準なんだそうです。事務所的には、連ドラをやって知名度をもっと上げて、CMを取ってきてもらいたいみたいですけどね。あまり大きな事務所じゃないだけに、CMの仕事があれば事務所は助かりますから」(芸能事務所関係者)
月9にも出演し、ドラマ『モテキ』(テレビ東京系)や映画『悪人』などの話題作にも出演するなど、女優としてのキャリアを着実に重ねていっている満島。それだけに、もっと大作に出演してもよさそうなのだが……。
「現在、彼女が優先して選んでいるのが、舞台だそうです。本人はとにかく、“演技力”を磨きたいみたいですよ。聞いたところによると、『Folder5』以降の下積み時代に、話題作に出てはすぐに消えていく人たちを見て、ちゃんと実力をつけないといけないと思ったそうです。また、その頃に出会ったある俳優との共演が、今の彼女のスタンスに大きな影響を与えているようですよ」(舞台関係者)
その俳優というのが、森山未來だという。
「彼もさまざまな話題作に出演して賞なども取っていますが、すべて台本を読んでから出演するかどうかを決めているそうです。監督とも演技についてとことん話し合いますしね。何より、彼のバックボーンには舞台がありますから、その影響を受けているんでしょうね」(同)
今後、女優としてどんな活躍ぶりを見せてくれるのか、ますます満島から目が離せない。
「よその悪口を流す関係者も!?」山口智子復帰ドラマをめぐる“バーター無用”の熾烈なキャスティング争い

山口智子オフィシャルサイトより
山口智子(47)の女優復帰が決まった。秋スタートのフジテレビ系連ドラで、主演の阿部寛と夫婦役を演じる。
山口といえば、1996年にSMAP・木村拓哉と共演した月9ドラマ『ロングバケーション』があまりにも有名。“ロンバケ現象”と呼ばれる空前の大ヒットとなり、最高視聴率36.7%、平均視聴率29.6%を記録した。
その山口が満を持しての復帰。唐沢寿明と結婚後、長らく主婦業に重点を置いていただけに、一部で「離婚も近いのでは?」とうがった見方をする者もいるが、話題性は十分だ。しかもメガホンを取るのは、カンヌ国際映画祭で柳楽優弥が最優秀男優賞を受賞した『誰も知らない』の是枝裕和監督。是枝監督にとって初の連ドラ監督・脚本作品となる。
フジテレビ社員は「社運をかけたドラマになる。最低でも20%の視聴率は欲しい」と意気込む。当然、話題のドラマに役者をブッキングしようと、芸能プロダクション同士のキャスティング争いも熾烈だ。
「今までなら大手プロダクションやフジテレビと関係の深い事務所が有利だし、主演クラスの役者のバーターで売り出し中のタレントを強引にねじ込むことも可能だった。ところが是枝監督は映画出身だけあって、露骨なバーターを嫌う。すでにキャスティングは佳境に入っていますが、縁のある役者や子役時代から目を掛けてきた女優を起用する傾向にありますね」(ドラマ関係者)
フジには連日“是枝詣で”をするプロダクション関係者が後を絶たないというが、みなが一様に「厳しい……」と口をそろえているという。「ついには、キャスティングされた女優の悪口を流したりする関係者も現れ始めています」とは某芸能マネジャー。舞台裏も含めて、今年最もアツいドラマになることだけは間違いない。
「よその悪口を流す関係者も!?」山口智子復帰ドラマをめぐる“バーター無用”の熾烈なキャスティング争い

山口智子オフィシャルサイトより
山口智子(47)の女優復帰が決まった。秋スタートのフジテレビ系連ドラで、主演の阿部寛と夫婦役を演じる。
山口といえば、1996年にSMAP・木村拓哉と共演した月9ドラマ『ロングバケーション』があまりにも有名。“ロンバケ現象”と呼ばれる空前の大ヒットとなり、最高視聴率36.7%、平均視聴率29.6%を記録した。
その山口が満を持しての復帰。唐沢寿明と結婚後、長らく主婦業に重点を置いていただけに、一部で「離婚も近いのでは?」とうがった見方をする者もいるが、話題性は十分だ。しかもメガホンを取るのは、カンヌ国際映画祭で柳楽優弥が最優秀男優賞を受賞した『誰も知らない』の是枝裕和監督。是枝監督にとって初の連ドラ監督・脚本作品となる。
フジテレビ社員は「社運をかけたドラマになる。最低でも20%の視聴率は欲しい」と意気込む。当然、話題のドラマに役者をブッキングしようと、芸能プロダクション同士のキャスティング争いも熾烈だ。
「今までなら大手プロダクションやフジテレビと関係の深い事務所が有利だし、主演クラスの役者のバーターで売り出し中のタレントを強引にねじ込むことも可能だった。ところが是枝監督は映画出身だけあって、露骨なバーターを嫌う。すでにキャスティングは佳境に入っていますが、縁のある役者や子役時代から目を掛けてきた女優を起用する傾向にありますね」(ドラマ関係者)
フジには連日“是枝詣で”をするプロダクション関係者が後を絶たないというが、みなが一様に「厳しい……」と口をそろえているという。「ついには、キャスティングされた女優の悪口を流したりする関係者も現れ始めています」とは某芸能マネジャー。舞台裏も含めて、今年最もアツいドラマになることだけは間違いない。
ロンドン五輪では10万個のコンドームが支給!? ‟世界一ふしだらな場所”選手村の実態

「週刊文春」7月26日号 中吊り広告より
グランプリ
「橋下徹大阪市長はスチュワーデス姿の私を抱いた!」(「週刊文春」7月26日号)
第2位
「国民よ、怒りをもて官邸前に大集結せよ!」(「週刊ポスト」8月3日号)
第3位
「転校先でもリンチ事件!<大津いじめ>『加害生徒』を少年院へ」(「週刊新潮」7月26日号)
次点
「米国選手が衝撃告白『選手村はSEXまみれ』」(「フライデー」8月3日号)
眠い。全英オープンを4日連続見て寝不足のためだが、これほどスリリングな試合も稀だろう。
200以上のバンカーがプレイヤーを苦しめてやろうと待ちかまえている難コースに、4年ぶりのメジャー制覇を狙ったタイガー・ウッズは苦しんで脱落してしまった。
楽勝と思われていた首位を走るアダム・スコットは、後半でスコアをを五つ落とし、5位スタートのアーニー・エルスが通算7アンダーで逆転優勝した。メジャー大会の怖さを見せつけてくれた。
ところで、タレントの熊田曜子(30)が、交際していた会社員の男性(29)と4月に婚姻届を提出していたことを明かにし、妊娠6カ月であることもわかった。
今年の1月初め、熊田に会った。フジテレビの番組で、熊田を口説いて「ヘア・ヌード写真集」を出すことをOKさせる編集者としてだった。『どっきりカメラ』のようなもので、隠しカメラで一部始終を撮影して、最後にスタッフが入ってくるという仕掛けである。
出演を承諾してしまった以上やるしかないと腹を決めて、彼女を口説いた。話を聞いていた彼女が少し反応を見せたのは、1,000万円の小切手(実はニセモノ)を見せたときだった。
しかし、そのあといくら金額をつり上げても、彼女は頑として首を縦に振らなかった。
今思えば婚約者がいたのだから、どだい無理な話だったのだ。
昨年9月に「フライデー」(講談社)で今回の婚約者との熱愛を報じられていたので、別れ際、彼氏とはうまくいっているのと聞くと「はい」とうれしそうに答えた。
初対面だったが、ハキハキとものを言う爽やかな美女だった。幸せを祈りたい。
さて、間近に迫ったロンドン五輪だが、なかなか盛り上がらない。そんな中で、フライデーが少し違う視点から、五輪情報を提供してくれた。
これは、アメリカのスポーツ専門誌「ESPN」に掲載された、アメリカ女子サッカー代表のゴールキーパー、ホープ・ソロの衝撃告白。
同誌によると2000年のシドニー五輪では7万個のコンドームが支給されたが1週間でなくなり、さらに2万個が追加支給されたそうだ。
「乱れているのはSEXだけじゃない。選手たちが飲むお酒の量も半端じゃないの。そしてベロンベロンに酔って、外国の選手たちとSEX。規律なんてない。選手村は世界一ふしだらな場所よ」(ソロ)
選手村では禁止されている酒を飲み、ドラッグを使ってSEX三昧。今度のロンドン五輪では、10万個のコンドームが支給されるという報道があるそうだ。
昔、五輪に出てメダルを取った重量挙げの日本選手に聞いたことがあるが、自分の性欲をどうコントロールするかは競技に臨む上で極めて大事なことで、それができないやつは勝てないという。
しかし、競技が終わればそれまでたまったものを一気に吐き出すから、選手村はSEXの競技場と化すそうだ。そっちのほうも中継してほしいものだ。
滋賀県大津市皇子山中学2年生が昨年10月に自殺したのは、同学年の三人組グループによる陰惨ないじめが引き金になったのではないか、という見方が強くなってきているようだ。
いじめを見て見ぬ振りした担任、藤本一夫校長、澤村憲次大津市教育長の無責任な対応、越直美大津市長のコロコロ変わる態度に非難が集まっている。
おまけに、加害者の実名や顔写真がネット上で公開され、その一部がガセだったことで、まったく関係ない人物が「加害者の祖父」と名指しされ、騒ぎになった。
週刊新潮と文春、週刊朝日がかなりの誌面を割いてこの問題をやっているが、新潮に驚かされる記述がある。
6月中旬、京都市宇治市のほぼ中心に位置する「神明皇大神宮」の奥まった一角で、中学3年の男子生徒5人と女子生徒1人が、1人の男子生徒を袋叩きにしていた。
ヤクザ顔負けの悪質極まりない集団リンチ事件を起こしたメンバーのうち、茶髪の生徒は、大津いじめ事件の加害生徒の一人で、この4月からこの学校に転校してきたというのだ。
この事件は宇治署に被害届が出され、生徒の事情聴取が進んでいるそうである。
新潮は、これほどひどいいじめをした加害少年たちに、こう引導を渡している。
「目下、加害生徒には遺族の心情を理解しようという姿勢すらない。3人に事件を直視させ、深く反省させるには、少年院に送るしかあるまい」
文春では、教育評論家の尾木直樹がいじめ問題でこう語っている。
「当たり前のモラルを当たり前に子供に言えるかどうか。厳しい言い方をすれば、親の『生き方』が問われているのだと思います」
また、“夜回り先生”といわれる水谷修はこう言っている。
「わが子がいじめをしているとわかったら、とにかく被害者の家に足を運んで謝りに行くこと。殴ったとかお金を取ったということまでわかっているなら、自分で警察まで連れて行く。そこできちんと説明をして、『自分の指導の責任だ。申し訳ない』と自ら謝る。そこまですれば、子供にも伝わります」
朝日は、澤村教育長のとんでもない話を載せている。
「例のいじめのアンケートについても、今回大きく報道されるまで詳細について澤村氏は把握していませんでした」(市職員)
また、澤村が教育部次長だった当時、パソコンから個人データが流失する出来事があったが、
「澤村さんが『マスコミにばれなきゃ、たいしたことじゃない』『マスコミが騒ぎすぎる』という話をしていた。今回も『どうして騒ぎが大きくなるのか』『こっちも被害者』『なぜ今ごろ、警察がしゃしゃり出てくるのか』『いじめが自殺の原因だなんて認めていないのに,この報道はおかしい』と不満げな表情で市教委幹部に言っている」(市教委関係者)
今回の事件を見ていて、大人たちの無責任な態度や対応のまずさが、悲劇を引き起こしてしまったことは間違いない。まさに「人災」である。加害生徒の転校先でのリンチ事件を取材している新潮を3位にした。
2位は、大飯原発が再稼働したから節電緩和したなどウソっぱちだと、真っ当に吠えているポストの記事。
原発を再稼働させたから電力が足りたと印象付け、次々に原発再稼働を狙う電力マフィアたちの姑息な企みだと指摘しているのである。
なぜなら、大飯原発が再稼働しても、関電の電力量の供給はまったく増えていないのだ。それは3号機を再稼働した後、一部の火力発電所を止めているからだと追及する。
それに、電力の想定需要は観測史上最も猛暑だった2010年を基準にして、不当に高く見積られている。今年は平年並みになる予想だから、需要予測を修正すべきだと主張する。
もちろん、ここまで電力不足をアピールするのは、さらなる原発再稼働を進めたい連中がいるためだ。その“ドン”仙谷由人政調会長代行は産経新聞のインタビューで「ストレステスト(耐性検査)が済めば、その他の原発も粛々と動かすべきだ」と明言している。
電力マフィアや原発推進派の連中には、毎週金曜日に首相官邸を取り巻く反原発デモの広がりが見えていないようだ。参加者たちが「あじさい革命」と呼ぶ集会には、鳩山由紀夫や民主党の議員たちまで参加しだした。
この「あじさい革命」が次々に政権を倒した「アラブの春」になるかはまだわからないが、反増税・反原発の声が全国的な拡がりを見せているのは間違いない。これに米新型輸送機MV22オスプレイの普天間飛行場配備反対運動などが加われば、60年安保のような大きな運動になる可能性はあると思う。
いまだに事の重大性がわからない野田佳彦首相に、「国民よ、怒りをもて官邸前に大集結せよ!」。
沢尻エリカの「大麻中毒」から小沢一郎の妻・和子の「離縁状」、原辰徳巨人軍監督の1億円恐喝事件、日経新聞喜多恒雄社長と部下の女性との親密疑惑と、文春の快進撃が止まらない。
さらに今週は、“天敵”橋下徹大阪市長の下半身スキャンダルを堂々スクープしたのである。
この橋下市長と付き合っていた大阪北新地の高級クラブ女性のウワサは、週刊ポスト(7月20・27日号)が「橋下徹『愛人と隠し子』怪情報」というタイトルで先週やっているのだ。
ポストは怪情報を追いきれなかったが、文春は彼女を割り出し、インタビューに成功したのだから、ポスト編集長の心中いかばかりだろう。
文春が大スクープを連発できるのはなぜだろう? 私の推測だが、一連のAKB48スキャンダルを一誌だけ書き続けていることと関係があるのではないか。
他誌がAKB48人気のおこぼれにあずかり、タブー視して提灯記事ばかり書く中、文春だけが次々すっぱ抜いているのを読者は見ている。
また、小沢一郎の妻・和子の「離縁状」を全文公開したが、法的な問題はもちろんのこと、踏み切るために編集長は相当な決断を迫られたはずである。
こうしたタブーへの挑戦と決断力が読者だけではなく、スキャンダル情報を持っている人間の間にも、文春ならば逃げずにやってくれるという「信頼感」が生まれ、情報が集まっているのではないだろうか。
彼女が橋下徹と知り合ったのは2006年、20代後半だった。文春は彼女、華原礼子(仮名)のことを「身長百六十センチ、松下奈緒似の色白で清楚な美人」と書いている。
彼女のいる高級クラブに、橋下の弁護士事務所と顧問契約にある会社の社長と一緒に来て、たまたま彼女が席についたのがきっかけだったという。
当時の橋下は、弁護士業だけではなく、03年からレギュラーになった『行列のできる法律相談』(日本テレビ系)などのテレビ出演で人気が出てきたころである。「今度ゴハンに連れて行ってよ」「行きたいね」。そんなありふれたホステスと客との会話から、付き合いが始まった。
初めてHしたのは4回目のデートのとき。酔っていたのでHが上手だったか下手だったかは覚えていないと、彼女は語る。
いつものような文春らしいセックス場面の細かい描写はなく、あっさりとしているが、面白いのは彼女が語る橋下の恐妻家ぶりである。
携帯は奥さんがうるさいから持たせてもらっていない。彼女に橋下から携帯で電話がかかるが、「これはマネージャーの電話だから、かけ直されるとマズイんだ」という。
橋下はある雑誌の対談で、奥さんが毎日携帯電話のチェックをしていると話しているから、履歴が残ることを極力避けていたことがわかる。
「奥さんてどんな人?」と橋下に聞くと「普通の主婦だよ」と答えるが、当時奥さんが妊娠していたこともあってか、「全然セックスできないよ。たまにヒステリックなところもある」と話したという。このくだりを奥さんが読んで、怒り狂ったのではないかと想像する。
有馬温泉の有名旅館に行ったときも、午後1時頃に着いて、食事をしてHをして夕方4時か5時頃にはチェックアウトしてしまう。外泊は絶対許してもらえなかったようだ。
彼女の告白を聞こう。
「橋下さんは奥さんに気を使って、遅い時間になっても絶対家に帰らなきゃならない人でしたから、大阪梅田のヒルトンホテルなんかで待ち合わせすることが多かったですね。で、食事→ラブホテル、というパターン。はじめはその都度、別のラブホテルに行っていたんですが、橋下さんが伊丹空港の近くにあるバリ島風のラブホを気に入ってからは、ほとんどそこでしたね。性欲は非常に強く、なんとなくSっぽいところもあったと思います。Hしている最中、いきなり『変態の人はね、犯罪者の心境はね、パンツかぶったりしてね。犯すんだよ』と言ったこともありました。そのとき、橋下さんも私のパンツをかぶりたそうな素振りを見せていましたけど(笑)。Hはナマでやっちゃう時もありました。橋下さん、お子さんが七人もいるんでしょ? 自分で『オレは的中率が高い』って言ってましたけど、私も若かったですから、『外出ししてくれたら大丈夫かな』ぐらいの軽いノリだったんで、あまり気にしていません(笑)。それと橋下さんはコスプレも好きでしたね。一緒によく行ってたバリ風のラブホテルにはコスプレの貸し出しサービスがあったんですが、私はスチュワーデスやOLの格好をさせられたことがあります(笑)。『これ着てほしいな~。次はこれ着て欲しいな~』って、次々と制服を渡すんです。それで私がコスプレすると『可愛い!!すごい似合う』ってメッチャ喜んでくれました(笑)」
二人の関係に終止符が打たれたのは、橋下が大阪府知事選に出る半年ぐらい前だという。食事の誘いを何回か断り続けたら、連絡が来なくなった。
橋下の言葉で印象に残っているのは、神戸の北野坂でお茶を飲んでから二人で歩いているとき、こう言ったという。
「普通に手をつないで歩きたいけど、手まではつなげないよね。普通にデートがしたい。こんな仕事、早くやめて、弁護士業に戻りたい」
そのすぐ後に知事選に立候補した橋下にビックリした彼女は、「え~っ! 言ってることとやってることが違う!」と思ったそうだ。
彼女はこう結んでいる。
「何が本当で何が嘘か、やっぱりこの人は最後までわからない人だったなぁ。本当に今は楽しいのかな? って思います」
読み終わって、彼女がなぜこの時期に橋下とのことを告白したのか、若干の疑問は残るが、こういうケースによくある金銭トラブルではなさそうだ。
いまや「次期総理に最も近い男」とまでいわれる橋下市長を襲った下半身スキャンダル。橋下がどう反論するのか注目されたが、意外にも、メディアの会見に応じてすんなり事実関係を認めた。
一応、文春の報道に対して「全部間違っているわけじゃないが、全部事実でもない」とささやかな抵抗はしたが、これまでは同誌を「バカ文春」と批判してきたのに「今回はバカとは言えないですね」と降伏した。
「正直、大変な状況だ。親のポカで、子供には本当に申し訳ない」「知事になる前までは、聖人君子のような生き方をしていたわけではない」「公人になる前でも、僕自身の人間性を判断する要素として報じられてしまうのは仕方がない」「家でものすごいペナルティーが待ってますよ。妻と大変な状況です」
と、汗を浮かべながら弁明した。この報道に政治的思惑を感じるかという質問には「それに絡めるのはひきょうだ」と、そこへ逃げ道は求めないと述べた。
翌日も会見で、妻に謝り続けたがダメだと、自分のことを「最低の父親、最低の夫」と語ったが、それ以上のことは「家庭内のこと」と15回繰り返して話さなかった。
私は橋下市長という男はキナ臭いと思ってはいるが、この会見をテレビで見ていて思わず、橋下徹というのはたいしたやつだと感心した。
こういう場合、たいていの男はノーコメントと一切口を噤むか、しつこく食い下がる報道陣にキレて怒鳴るかだが、橋下は逃げもしなければ、バカ文春を名誉毀損で訴えるなどという世迷い言も口にしなかったのは立派である。
他県の女性たちはわからないが、大阪人はこんなスキャンダルで橋下市長から離れる有権者はわずかであろう。何しろ横山ノックを知事に選んでしまうお国柄なのだから。
しばらく経ってから、奥さんが出てきて「しょうがない亭主」だと言いながらも、二人仲良くテレビにでも映れば、「カミさんには一生涯頭が上がらないやつ」という評価はついて回るが、「意外にいいやつじゃん」となるのではないか。
自分で考えたのか、知恵者がいたのかわからないが、今回だけは天晴れなメディア対応だったと褒めてやりたい。しかし「性欲は非常に強く」(華原礼子)といわれる橋下だから、これから彼女以外にも名乗り出る女性がいるのではないか。そうなればただのエロオヤジだから、支持率はあっという間に落ちる。
週刊現代は橋下市長が率いる「大阪維新の会」が、次期総選挙で大勝すると予測している。
9月にもあるといわれる総選挙で、いくつかの条件付きではあるが、民主党が94議席、自民党が113議席、公明党が28議席、みんなの党が13議席なのに、大阪維新の会は203議席取るとしているのだ。ホントかいな?
しかし、小沢一郎の率いる「国民の生活が第一」が、小選挙区で当選できるのが小沢を入れて3人しかいないと見ているのは納得がいかない。よって選外とした。
落選する大物として、民主党では鳩山由紀夫、枝野幸男、海江田万里、菅直人、前原誠司など。自民党では町村信孝、福田康夫、小池百合子、谷垣禎一を挙げているのは面白いのだが。
ポストは反対に「『次の選挙は圧勝する』と断言した小沢の“自信の根拠”」と、小沢新党は勝てると読んでいる。
ポストによれば、官邸を取り巻く反原発デモのうねりが反増税にも結びつくと小沢は見ている。「Yahoo!ニュース」の世論調査では、小沢の離党支持が約55%もあった。今以上に追い詰められた自由党のとき「日本一新」を旗印に660万票を獲得して、小沢は一人で600万票を持つ男といわれている。それに小沢の選挙戦術のうまさには定評がある。
私はこの見方には全面的に与しないが、もしこのまま選挙になれば、争点は「反増税・反原発」になることは間違いない。民・自・公は増税・原発再稼働を推し進めた側だから、大量の批判票はそれ以外の政党へ流れる。
それでは「大阪維新の会」がその受け皿になれるのかといえば、大飯原発再稼働を容認してしまった橋下市長の「変節」がネックになるのではないか。そうなると小沢が好きか嫌いかではなく、ひたすら「反増税・反原発」を唱え続けるであろう小沢新党へ、かなりの票が流れると私は思うのだが。
(文=元木昌彦)