【小説】 君に捧げる千物語
序章ー3 部長もカジさんも経理の姉さんも、姿かたちは同じだが人格がまるで変わってしまった。「いくらなんでもこれは、おかしくないか?」その思いは朝礼で揺るぎないものとなった。いつもは現直の探偵を除いて30人ほどは出ていたが、今日はたった6人だった。専務が開口一番「今まで受けていた調査のほとんどがキャンセルになった。君たちは今からその理由を調べて欲しい。他の者は既に向かっている。」そんなことがあるのか。長谷川は息を呑んだ。そして恐る恐る、専務に尋ねた。「僕、キャンセルの電話受けて無いんで…その…相談部とかはどんな状況ってか、依頼者の方々は具体的に何と言って断ってきてるんです?」