大手広告代理店Dの“伝説の”合コンをついに実況中継!

 サイゾー新ニュースサイト「Business Journal」の中から、ユーザーの反響の大きかった記事をピックアップしてお届けしちゃいます! ■「Business Journal」人気記事(一部抜粋) 競泳の決勝でさえ多数の空席……ロンドン五輪は大丈夫か? ハウステンボスが公海上でカジノ営業を開始 ユニクロが就職したい会社ランキングに入ってこないワケ ■特にオススメ記事はこちら! 大手広告代理店Dの“伝説の”合コンをついに実況中継! - Business Journal(8月2日)
合コンシェルジュ・絵音
さまざまなメディアでお馴染みのタレント・絵音。合コンシェルジュとしてどんなオーダーにも応え合コンをセッティングし、イベント事業やインターネットメディア「恋愛jp」(http://ren-ai.jp/)などを運営する会社の社長という顔も持つ。累計2000回以上の合コン経験を誇る彼女が、合コンから垣間見えたアノ企業・業界の裏側に迫る!   こんにちは、絵音です。  日々の合コンの中で垣間見える、アノ業界のあんなことやこんなこと、アノ人たちのこんな凄いテクニック、そしていろいろな恋愛事情などを、合コンシェルジュの絵音がお届けしてまいります。  第5回目の今回ピックアップする職種は、常に合コン業界を牽引している「広告代理店」です! 私は毎年、雑誌などで「合コン四季報」なる企画に携わらせていただくのですが、今年もやはり、広告代理店マンたちの勢いはものすごくて、常にランクインしておりました(笑)。  私も、今まで広告代理店マンとの合コンは、数えきれないほどしてきましたが、まずは会社別に分析してみましょう。  国内広告業界最大手のD社。こちらは言わずと知れた“合コンエリート企業”であり、合コン界でも最大手といって間違いないでしょう(笑)。D社は、入社1年目に先輩方から合コンのイロハを教え込まれるようで、宴会の仕切り方から接待まで、完璧にこなせる名幹事が非常に多く存在します。オリジナルの一気コールやゲームも常に準備万端なので、D社との合コンはワイワイ系のノリで必ず盛り上がりますね。夜の会食をしっかり仕切るというスキルは仕事にとっても非常に重要なことですので、ある意味、昼も夜も仕事熱心だなぁと、本当に尊敬しちゃいます……ビジネスマンの鑑!    続いて、国内広告業界第2位のH社。こちらは打って変わってD社とは合コンの社風も違う。盛り上げ系のD社に対し、どちらかというとH社はしっかりと自己紹介をして、お互いを知り、じっくり話して口説くという傾向が見られます。D社が「ワイワイ系」とするならば、H社は「プレゼン系」とでも言うのでしょうか。とはいえ路線は違えども、やはりH社もD社に負けず劣らず非常に合コン熱心で……こちらもまたビジネスマンの鑑!!    それから合コンに参加する女性陣も、好みのタイプに応じて「D社派」と「H社派」に分かれていたりするので、面白いですね。それこそ、過去に付き合った男性がどちらに勤めていたかで、だいたい好みのノリがわかるという(笑)。  ちなみに国内広告業界第3位のA社はというと、D社とH社をちょうど足して二で割ったような合コンスタイルが見られます。紳士的な中にも、肉食オーラが漂う……まさにロールキャベツ男子といった感じです。もしかすると、女性が一番引っかかりやすいタイプかも!?  ……というように、広告代理店の合コンエピソードは語り尽くせないほど奥深く、「合コン」という文化を創ってきた歴史さえ感じるのは、私だけでしょうか。 D社との合コンを実況!  先日、イベントコンパニオンをしている女友達に誘われて、D社との合コンに参加しました。余談ですが、広告代理店とイベコンって、よく合コンをしているイメージ!  男性陣は、D社の先輩・後輩と関連会社の1名に加え、クライアントさん1名の計4名。雰囲気としては、一応クライアントさんが主賓という感じではありますが、4人とも顔見知りなので、女性陣より少し早めにお店に着いていた男性陣だけで、軽く盛り上がっていましたね。  そこへ女性陣4名が合流し、西麻布らしくシャンパンで乾杯! するとD社の3名は当たり前のように“杯を乾かして”いました。さすがです……(笑)。  自己紹介タイムで、関連会社のA君は「人見知り」だという話に。確かによくしゃべるタイプではなく、女性に対してもおくてっぽい雰囲気は漂っていました。お酒もそんなに強くないそうで、合コンエリート企業のD社の中では、合コン向きではないほうかな? という印象を受けました(とはいっても、きっちり杯は乾かしていましたが……)。基本的にはD社の先輩&後輩コンビの息の合った仕切りで、まんべんなく話を振ったりゲームをしたりして、合コンはかなりの盛り上がりをみせていました。    そして、合コン開始から1時間半が経過すると、カラオケタイムに突入〜! するとクライアントさんが「いつものやってよ!」とD社3人にリクエスト。女性陣は「なんのこっちゃ?」と思っていると、とある女性歌手の歌が流れ出したので、流れでひとりの女子が歌い出すと……ナント! D社の3人がステージに並び、オリジナルの振付けで踊り始めたんです!! その振付けが、3人ともバッチリ合っていて、素人の技とは思えないほど。レパートリーもいくつもあるようで、ショータイムは続きました。クライアントさんはそれを見て、おなかを抱えながら爆笑し、ものすごくご満悦な表情をしていました。    ちなみに、人見知りだという関連会社のA君も、振付けバッチリで踊っていました。お酒弱いのに、杯を乾かし続けてフラフラだったハズなのに……このD社のプロ意識には脱帽でした! きっと、このクライアントさんの心もビジネス的繋がりも、鷲掴みしたに違いない!!  仕事も恋愛もバリバリな広告代理店マンの合コン力は、今もなお健在であると再確認した夜でした。これからも「合コンで経済が活性化する」ことを願いつつ……。  〜広告代理店マンの鉄板口説きフレーズ〜 「次会う時は……飲み会にする? ふたりにする?」    一見「なんじゃそりゃ〜!? 」という遊び人っぽい質問ですが、職業柄飲み会(もとい合コン)の多そうな広告代理店マンが言う分には、大して女性も驚きません。実はこのフレーズって、究極の選択を迫りつつ女性の本心を聞き出せるという、一石二鳥の言葉なんです。「次会うなら、飲み会がいい? それともふたりでデートする?」と聞いてみて、女性が「飲み会がいい」と言えば“友達希望”という意味だし、もし女性が「ふたりで会うほうが良い」と言ったら……脈アリですよ! 合コンで知り合った女性に、是非試してみてくださいね。もしかするとラッキーなことがあるかもしれません(笑)。 (文=絵音) ■「Business Journal」人気記事(一部抜粋) 競泳の決勝でさえ多数の空席……ロンドン五輪は大丈夫か? ハウステンボスが公海上でカジノ営業を開始 ユニクロが就職したい会社ランキングに入ってこないワケ ボロ物件で元本割れ、売却もできない…悪徳不動産業者の手口 放射性物質対策万全、コストコ生協の賢い“レジャー的”活用術 短寿命・低価格で凋落したパナソニックとソニーは復活なるか? グループリーグ突破の五輪代表に吹く追い風を分析

競泳の決勝でさえ多数の空席……ロンドン五輪は大丈夫か?

 サイゾー新ニュースサイト「Business Journal」の中から、ユーザーの反響の大きかった記事をピックアップしてお届けしちゃいます! ■「Business Journal」人気記事(一部抜粋) ユニクロが就職したい会社ランキングに入ってこないワケ ハウステンボスが公海上でカジノ営業を開始 ボロ物件で元本割れ、売却もできない…悪徳不動産業者の手口 ■特にオススメ記事はこちら! 競泳の決勝でさえ多数の空席……ロンドン五輪は大丈夫か? - Business Journal(8月4日)
post_495.jpg
五輪の旗が飾られたロンドン市街。(「ウィキペディア」より)
 8月1日、「インディペンデント」紙のオリンピック特別版に、「セントラル・ロンドンはガラガラ」という見出しが躍った。  輸送を担当するボランティア・スタッフに、記事について感想を聞くと、「大げさなんだよ。メディアが大げさなのは、君自身がよくわかってるだろ?」と肩をポンと叩かれてしまった。  いつものロンドンの表情を知らないので即断は出来ないが、たしかに中心部では地下鉄やお店も空いている。記事によれば、中心部コベントガーデンの「ポーターズ」というレストランは、11年の7月27日におよそ4000ポンドの売り上げがあったが、1年後の同じ日の売り上げはわずかに1600ポンド。実に60%の落ち込みだ。  そのかわり、オリンピックのメイン会場となっているロンドン東側のストラットフォードは、新しいショッピングモールも併設されて、大繁盛。地下鉄なども東京並みの満員電車だ。  町のにぎわいが東側に移動しているのだが、ロンドン総体で見ると、海外からの観光客の数は減っているという。インディペンデント紙によれば、毎年、この夏の時期には海外から30万人の観光客が訪れるというが、オリンピックを目当てに訪れる人は10万人。観光市場が大幅に細っている。オリンピックは景気を上向かせる魔法の杖とはならなかった。  ただし、各会場の雰囲気は素晴らしい。卓球、柔道会場はほぼ満員。キャパシティが小さいこともあるが、試合の流れに一喜一憂し、観客が試合と一緒に呼吸しているのが伝わってくる。これは北京大会ではなかなか見られなかったものだ。  スポーツに対する理解度が高いのだと思う。  それでも人気競技に空席が目立つのは、チケットの価格設定に問題があったのではないか。陸上はまだチケットが余っているというニュースが流れているし、競泳の決勝でさえ、空席があった。競泳はもっとも高い席が日本円にして5万円を超えており、とても気軽に手を出せる値段ではない。  観客席に学生の姿が少ないのも、少しだけ気になる。その昔、1964年の東京オリンピックの時には、東京近郊では学校単位で競技を見学しにいったという話も聞く。いま、50代、60代の人たちにスポーツファンが多いのも、そうした記憶があるから、と思ったりもする。  オリンピックの計画、そして運営はその国の将来に大きな影響を及ぼしていく。  2020年のオリンピック、東京がどんな計画を練っていくのか気になるところだが、「日本らしさ」や「東京らしさ」を突き詰めていくことがとても重要になる。 (文=生島淳) ■「Business Journal」人気記事(一部抜粋) ユニクロが就職したい会社ランキングに入ってこないワケ ハウステンボスが公海上でカジノ営業を開始 ボロ物件で元本割れ、売却もできない…悪徳不動産業者の手口 放射性物質対策万全、コストコ生協の賢い“レジャー的”活用術 短寿命・低価格で凋落したパナソニックとソニーは復活なるか? グループリーグ突破の五輪代表に吹く追い風を分析 “帝王”勝栄二郎財務次官が、強靭な為替介入シフトをしく理由

ユニクロが就職したい会社ランキングに入ってこないワケ

 サイゾー新ニュースサイト「Business Journal」の中から、ユーザーの反響の大きかった記事をピックアップしてお届けしちゃいます! ■「Business Journal」人気記事(一部抜粋) ハウステンボスが公海上でカジノ営業を開始 放射性物質対策万全、コストコ生協の賢い“レジャー的”活用術 グループリーグ突破の五輪代表に吹く追い風を分析 ■特にオススメ記事はこちら! ユニクロが就職したい会社ランキングに入ってこないワケ - Business Journal(8月3日)
post_491.jpg
(右)「週刊ダイヤモンド 8/4号」
(左)「週刊東洋経済 8/4号」
「週刊東洋経済 8/4号」の大特集は『読書の技法 不安な時代を生き抜く 厳選160冊』。毎年夏の恒例である「ベスト経済書・政治書」とともに、「日本経済」「世界経済・金融」「家族・無縁社会」「現代人の『死に方』」などといった7つの分野で専門家による読書ガイドを掲載している。学者やエコノミストによるアンケートの結果、「ベスト経済書・政治書」の経済書1位は『「失われた20年」と日本経済』(深尾京司著、日本経済新聞出版社刊)、政治書1位には『日本近代史』(坂野潤治著、ちくま新書)となっている。  第二特集は『2013年卒 就活&採用 ブランドランキング300』。日本経済低迷の中で展開された今年の就活&採用活動。ふたを開けてみると、サービス、流通、金融、商社を中心に、新卒採用の求人意欲は旺盛で、就職内定率もアップした模様だという。  2013年卒の採用は、これまでとは2点の違いがあった。1つは前年は10月1日だった就職情報の解禁日が12月1日となり、2カ月ほど短く短期集中となったこと。もう1つは昨年3月に経団連加盟企業が発表した新倫理憲章によるインターンシップの正常化だ。この新倫理憲章によれば、インターンシップとは、就業体験であり、所要日数は5日間以上で、採用選考とは関係がないものとされた。  まず、短期集中になったことに対し、大学側の対応は、12月までに独自の就職ガイダンスや卒業生の経営者、若手社員などを呼んだ就職イベントに取り組んだ大学と、学内説明会さえも企画しなかった大学の2つに分かれた。結果として、就職イベントに取り組んだ旧帝大、旧商大、有名私大は圧倒的な結果を残したという。来年以降の各大学の課題になりそうだ。  また、2点目のインターンシップの正常化によって、短期のインターンシップが減少した。今後ますます採用直結型のインターンシップとなっていくのではないかと見られる。たとえば、毎年ゴールデンウイーク明けの新卒退職者が多いことが悩みだったユニクロは新卒採用過程でインターンシップを必須とした2011年卒、つまり今年の入社組から新卒退職者が減ったのだという。  コラム記事『これがユニクロ流インターンシップだ 通年採用、1年生で内々定も』によれば、ユニクロのインターンシップは、「(店舗内の仕事は)何でもナンバーワンでなければ務まらない」という店長業務を体験する店舗と、経営幹部との対話やグループ討議を軸にした本部とで、計4日間行われる。仕事意識を持ち、本気で取り組んでもらえるように、4万円近い給料も支払われている。このインターンシップの効果は大きく、終了後選考を辞退する学生も多いが、想像以上に店長の業務が奥深いと評価する、相思相愛の学生も残りやすいという。 『2013年卒 就職したい会社ベスト300』では、1位が食品事業と医薬品事業が共同で採用活動を行っている明治グループ。2位は採用ホームページ、会社案内、セミナーなどへの評価が高い三菱東京UFJ銀行。3位は丸紅、4位は伊藤忠商事と商社が占めている。  ちなみに、ライバル誌「週刊ダイヤモンド」は前号7/28号の第二特集で『氷河期を脱した2013年新卒就職戦線』という特集を組んでいた。同様に『2012年 学生が選んだ第6回新卒採用力ランキング』が掲載されているが、その第1位は三菱東京UFJ銀行、2位は日本生命保険、3位は東京海上日動火災保険となっている。  こうしたランキングを見るたびに思うのは、メディアで「世界を狙うカリスマ経営者」として評価されるソフトバンク・孫、マクドナルド・原田、ユニクロ・柳井といった面々の企業が上位に入ってこないことだ。『2013年卒 就職したい会社ベスト300』ではソフトバンク・グループが第224位に入っているのみで、マクドナルド、ユニクロ(ファーストリテイリング)は圏外になっている。  たしかに「就職したい」ランキングは大学生の安定を求める憧れ企業ランキングにすぎないともいえるが、それにしても、マクドナルドやユニクロといった企業の、ワンマン、業績重視のコストカットで過酷……といった社会的な評価が表れているのではないだろうか。これでは各社ともに優秀な人材が入ってこずに、ますますワンマン体制が強化されることになってしまいかねない。 夏休みの家族旅行に使えそうなヒマネタ集 「週刊ダイヤモンド 8/4号」の大特集は『JR VS 私鉄 王者JRを猛追する私鉄』という鉄道特集だ。東京急行電鉄の「渋谷ヒカリエ」オープン、東武鉄道の「東京スカイツリー」開業、西武鉄道創業100年と今年は大手私鉄に勢いがある年だ。  7月24日には、東急東横線と東京地下鉄(メトロ)副都心線との相互直通運転が来年3月16日から開始されることが正式にアナウンスされたばかりだ(現在の東横線渋谷駅は、3月15日の営業を最後に廃止される)。2019年には東横線と相模鉄道の相互直通運転、これに対し、JR東日本も2014年度中には東北縦貫線を完成させ、それまで上野駅止まりだった高崎線・常磐線が東京駅まで乗り入れられることになるなど、これまでのターミナル駅がガラリと変わっていくのだ。  なぜか経済誌は鉄道ネタが大好きで、各誌毎年1回は特集を組んでいる。とくにライバル誌東洋経済は、2011年3/5号『鉄道最前線~JR・私鉄から車両工場まで 80ページ総力特集』  同4/16号『徹底検証 鉄道被災~動き出す復興への道筋』、2012年2/25号『鉄道再起動~新幹線特許からホームドア設置まで鉄道大特集』と年に2冊ペースで出していたほどだ。しかし、東洋経済は12年2/25号の鉄道特集が店頭に並んでいる2月18日に編集長が京浜東北線内の痴漢で逮捕されるという不祥事があり(陰謀説もあったようだが、その後の東洋経済側の反応を見る限り、単なる痴漢に過ぎなかったようだ)、以来、鉄道特集は組まれていなかった。  今回の経済誌的な問題意識は「新幹線延伸とリニア新設に見る巨額投資決定の裏事情」だ。今年は新幹線イヤー。山陽新幹線が開業40周年、東北新幹線と上越新幹線が30周年、山形新幹線20周年、秋田新幹線が15周年なのだ。  今年6月末、税金の無駄づかいといわれながらも整備新幹線3区間の着工が決まった。総投資額は3兆円。民自公の大連立ともいうべき政治的妥協の下で、地元に便益をもたらしたい地方と政治家、予算を獲得・維持したい国土交通省などの思惑が入り乱れ、ドサクサ的に決定した。  整備新幹線とは、国が建設して線路をJRに貸し出すスキームであり、そもそもの財源は税金なのにもかかわらず、国民不在の決定なのだ。さらに、国交省の整備新幹線の試算はズサンで、日本の人口がピークアウトしている現実を見据えたものとはなっていないのだ。そもそも整備新幹線の基本計画が決まったのは1972年のこと。40年を経た整備新幹線計画じたいを見直すべきではないかと指摘している。  いっぽう、税金投入なく、自腹で計画が進むのが、総事業費9兆円ともされるJR東海が進めるリニア中央新幹線だ。開業すれば現行で1時間36分の東京―名古屋は40分。現行で2時間25分の東京―大阪は1時間7分で結ばれるのだ。税金が投入されれば政局に左右されて建設が遅れたり、建設業者を指定されるなど政治に巻き込まれかねない。さらに、税金が投入されると整備新幹線のスキームで計画することになるが、このスキームでは、収益が多いと、国庫への納付額が増える仕組みになっており、儲かる路線を運行してもJR東海には利益が残らなくなってしまうのだ。  このリニア中央新幹線は全国の人口の6割が集中するという肥沃なマーケットを走り、人口減少の影響をいちばん受けにくい。企業としてはドル箱路線は自ら開発して最大のリターンを得ようと考えることになる。ただし、リニア中央新幹線の全線開通予定は2045年とまだ先の話だ。  今回のダイヤモンドの特集は『JR・私鉄が誇る車両・鉄道技術』や『知られざる「鉄道人」の裏側 ローカル線を再生せよ! 6人の公募社長奮闘記』『犯罪から乗客の安全を守る!密着警視庁鉄道警察隊』『鉄道が好きになる魅惑の観光ガイド』といった夏休みの家族旅行で使えそうなヒマネタばかり……。編集部が夏休みに入ってしまったのだろうか。 (文=松井克明/CFP) ■「Business Journal」人気記事(一部抜粋) ハウステンボスが公海上でカジノ営業を開始 放射性物質対策万全、コストコ生協の賢い“レジャー的”活用術 グループリーグ突破の五輪代表に吹く追い風を分析 株で成功するための特別な情報?より大切な8:2の法則 【特集】実はブラック?人気企業社員が語る我が社のタブー 電通社員「新人は毎日朝まで伝統“血みどろ”研修in飲み屋」 大阪市職員「公明党より低レベルな維新の会と、クレイジーな市民」

野村社員「部下は監禁・罵倒し、顧客に損さてもノルマは死守」

 サイゾー新ニュースサイト「Business Journal」の中から、ユーザーの反響の大きかった記事をピックアップしてお届けしちゃいます! ■「Business Journal」人気記事(一部抜粋) 大阪市職員「公明党より低レベルな維新の会と、クレイジーな市民」 大手広告代理店Dの“伝説の”合コンをついに実況中継! 【特集】実はブラック?人気企業社員が語る我が社のタブー ■特にオススメ記事はこちら! 野村社員「部下は監禁・罵倒し、顧客に損さてもノルマは死守」 - Business Journal(8月2日)
7月27日付日経新聞より
とうとう持ち株会社の経営トップ辞任、金融庁からの業務改善命令も間近に迫る事態にまで発展した、野村證券による一連の増資インサイダー事件。この事件は、世に明るみに出た当初から、野村ホールディングス(HD)、同HDの基幹会社である野村證券(以下、野村)の企業風土に、大きな問題があると見る向きは多かった。そこで今回、野村社員の証言をもとに、同社の実態に迫ってみよう。 「野村なら、これくらいやるだろう……というのは野村関係者をはじめ、証券業界ではみな衆目の一致するところ。特段、驚くべきことでもない」(野村社員・A氏)  国内証券では、その企業規模から“証券界のガリバー”として君臨した野村證券をはじめとする野村グループは、金融界でも「何事においても自社有利、コンプライアンス無視の手法を通す」強引な社風で知られている。  そんな野村では、どんな社員が集まり、どのような社員教育が行われているのだろうか?   普通の大学生が、証券業界でも恐れられる“野村マン”になるまでの過程を追い、これまで証券界で数々の問題を引き起こしてきた“ガリバー”の企業風土を、A氏の話を元に、浮き彫りにしてみたい。  体育会系の縦社会的な社風なだけあって、野村では体育会出身者が数多く入社するという。今ではよく知られているが、入社式で新入社員は大声で社歌を愛唱するところから、野村マンとしてのスタートを切る。 「入社式の2日前から研修という名目で合宿があり、ここで社歌を覚えさせられる。昔は入社前の合宿時から、新入社員は指導役の社員から『声が小さい!』と怒鳴られていたというが、私の時は『もうちょっと大きい声で歌おうよ!』くらいだった。そもそも野村に入ってくる社員の多くは、体育会出身かそういうノリなので、この時点で社に嫌気が差す人は少ない」(A氏) A・B・C、隠された階級別採用  A氏によると、野村社員は、かつて総合職と呼ばれた「全域型社員」、同じく一般職と呼ばれた「地域型社員」のいずれかとして採用されるが、新入社員の頃から、いくつかの区分分けが行われている節があるという。 「人や時代によって、多少言い方は異なるが、全域型社員、つまり総合職でも、A採用・B採用・C採用に分かれており、研修後の人事配属でも露骨にこれが反映される。もっとも社員本人は、自分が、どの区分なのかはわからないが、日々嫌でも自覚させられていく」(A氏)  この社員の区分けのうち、A採用のはAは「Alternative」の頭文字で、「誰でも代わりが務まる人材」という意味。陰では「兵隊要員」とも呼ばれる。このA採用が社員の多くを占めることはいうまでもない。  次にB採用。これは、「Brain」のBで、将来の経営幹部要員、もしくはコンピュータに精通しているなど、いわば“頭で仕事をする”人たち。学歴では、東大、京大、早稲田、慶応などの卒業生が多くを占める。  残りのC採用は、「Connection」のCで、何らかのコネのため、人事が採用したといわれる人たちだ。 社畜養成新人研修 「どの採用であっても、入社してから高輪研修センターで2週間ほど行われる新人研修は、いわば自分が“社畜”であることを自覚させる『洗脳教育』の時間。徹底的に“ノムライズム”を叩き込まれる。この段階で音を上げて、会社に見切りをつけようと考えるのは、意外にも高学歴で“頭で仕事”することを期待された人たち。この人たちは、別に野村でなくても、ほかにいくらでも仕事がありますから」(A氏)  この研修は本社の人材開発部が行うのだが、概ね、  (1)自分の意見を主張する者  (2)動作、行動のトロくさい者  (3)高学歴の者 は、指導役の社員から目の敵にされるという。 「上が言ったことには絶対服従、首から下でのご奉公をする人間が可愛がられる。どうしても体育会出身者が幅を利かす。誰がどう見ても指導役の社員が悪いことでも、それに服従しなければならない。もし反論などしたら、始末書を書かされて、長時間“詰め”られる」(A氏) ノムラ伝統の“詰め”文化  この“詰め”るとは、研修なら指導役社員が研修生に、本社や支店などの第一線の現場では上司が部下に、長時間にわたって叱り、人格を否定するほどに罵倒を続けるという意味で用いられる、野村社員なら誰でも知っている言葉だ。  また詰められる理由は、その多くが、まさに“言い掛かり”といえるようなものばかりである。 「朝の挨拶で声が小さかった。字が汚い。なんらかの事情で集合に1分間遅れた……という社員は、指導役や上司の社員に狭い部屋に呼び出されて、延々始末書を書かされるとともに、  『月給ドロボー!』  『今のお前は、ノムラで最も価値のない人間だ!』  『お前はいい加減な人間だが、親もそうなのだろう!』 等罵倒され、思い出すだけでつらい」(A氏)  こうした“詰め”は、その多くが密室で行われる。その理由についてA氏は、「もし訴訟沙汰になっても、誰も証人がいないという状況をつくっておきたかったのかもしれない」と話す。  約2週間の高輪研修センターでの新人研修を終えると、いよいよ現場への配属だ。仮に営業として配属されたとしよう。週・月の単位で、目標、すなわち“ノルマ”の達成を命じられる。  支店などの現場では、新人でもノルマが達成できなければ徹底的に詰められる。もっとも、課長代理クラスでもボロカスに上司から詰められるという。例えばこんな具合だ。 「おい。お前、今月数字できてないだろ。お前の給料分以上の働きはしろよ。それとも俺に何か恨みでもあるのか? 今、ここで言え。『今週中に必ず100万円の数字をつくります』と……」 ノルマのためなら、顧客なんてどうでもよい  ちなみに「数字をつくる」とは「ノルマを達成する」という意味だが、大声でこのような調子で詰められると、何がなんでも達成しなければならない。そうすると営業は、リテール(個人)でもホールセール(法人)でも回転売買に走ることになる。 「リテール、ホールセールの営業では、株や投資信託の売買手数料が収益となる。なので、とにかく顧客にはありとあらゆるセールストークを駆使して、売買を頻繁に行わせる。もし顧客が保有したままなら、これから収益が出るだろうな……という株式銘柄を顧客が持っていても、とにかく売らせて別の銘柄への買い替えを勧める。そうすると売買手数料が手に入る。正直、顧客のことなんて何も考えていない」(A氏)  営業が回転売買を行っているうちはまだいい。これが、直接営業に出ることのない上の役職クラスの社員だとそうもいかない。 「上の役職の社員でも、さらに上の役職者から詰められるので、自己保身から書類を改竄したり、今回発覚したインサイダーのように、“やってはいけないこと”に手を染めてしまう土壌がある」(A氏)  では、インサイダーをはじめ証券業界で“やってはいけないこと”を行うことについて、彼らにはなにがしかの罪の意識や後ろめたさはあるのだろうか? 「ないだろう。上がやれと言ったことは、とにかくやらなければならない。評価されるのはあくまで数字であって、コンプライアンスやCSR(企業における社会的責任)といったものを意識する人間は野村にはいない」(A氏)  野村社員のカラーは、上から言われたことは必ずやり遂げる。もちろんその手段や方法は問わない。しかし、もしそれが社会問題化した場合はどうなるか……ということまでは考えない者がほとんどだという。 「今回表に出たインサイダーの話についても、同期は『バレるなバカ』と言っていた。辞任に追い込まれたトップも、社会的責任を痛感する以前に、『この問題が明るみになった原因の社員をどう詰めるのか』ということしか考えていないはず」(A氏)  ちなみに今回辞任した渡部賢一・野村HD CEOは、A採用だったのだろうか? (構成=編集部) ■「Business Journal」人気記事(一部抜粋) 大阪市職員「公明党より低レベルな維新の会と、クレイジーな市民」 大手広告代理店Dの“伝説の”合コンをついに実況中継! 【特集】実はブラック?人気企業社員が語る我が社のタブー NHK堀潤アナ注目「パブリック・アクセス」というテレビ革命 フジ月九ドラマにみる、起業・IT企業への偏見? “帝王”勝栄二郎財務次官が、強靭な為替介入シフトをしく理由 短寿命・低価格で凋落したパナソニックとソニーは復活なるか?

野村社員「部下は監禁・罵倒し、顧客に損さてもノルマは死守」

 サイゾー新ニュースサイト「Business Journal」の中から、ユーザーの反響の大きかった記事をピックアップしてお届けしちゃいます! ■「Business Journal」人気記事(一部抜粋) 大阪市職員「公明党より低レベルな維新の会と、クレイジーな市民」 大手広告代理店Dの“伝説の”合コンをついに実況中継! 【特集】実はブラック?人気企業社員が語る我が社のタブー ■特にオススメ記事はこちら! 野村社員「部下は監禁・罵倒し、顧客に損さてもノルマは死守」 - Business Journal(8月2日)
7月27日付日経新聞より
とうとう持ち株会社の経営トップ辞任、金融庁からの業務改善命令も間近に迫る事態にまで発展した、野村證券による一連の増資インサイダー事件。この事件は、世に明るみに出た当初から、野村ホールディングス(HD)、同HDの基幹会社である野村證券(以下、野村)の企業風土に、大きな問題があると見る向きは多かった。そこで今回、野村社員の証言をもとに、同社の実態に迫ってみよう。 「野村なら、これくらいやるだろう……というのは野村関係者をはじめ、証券業界ではみな衆目の一致するところ。特段、驚くべきことでもない」(野村社員・A氏)  国内証券では、その企業規模から“証券界のガリバー”として君臨した野村證券をはじめとする野村グループは、金融界でも「何事においても自社有利、コンプライアンス無視の手法を通す」強引な社風で知られている。  そんな野村では、どんな社員が集まり、どのような社員教育が行われているのだろうか?   普通の大学生が、証券業界でも恐れられる“野村マン”になるまでの過程を追い、これまで証券界で数々の問題を引き起こしてきた“ガリバー”の企業風土を、A氏の話を元に、浮き彫りにしてみたい。  体育会系の縦社会的な社風なだけあって、野村では体育会出身者が数多く入社するという。今ではよく知られているが、入社式で新入社員は大声で社歌を愛唱するところから、野村マンとしてのスタートを切る。 「入社式の2日前から研修という名目で合宿があり、ここで社歌を覚えさせられる。昔は入社前の合宿時から、新入社員は指導役の社員から『声が小さい!』と怒鳴られていたというが、私の時は『もうちょっと大きい声で歌おうよ!』くらいだった。そもそも野村に入ってくる社員の多くは、体育会出身かそういうノリなので、この時点で社に嫌気が差す人は少ない」(A氏) A・B・C、隠された階級別採用  A氏によると、野村社員は、かつて総合職と呼ばれた「全域型社員」、同じく一般職と呼ばれた「地域型社員」のいずれかとして採用されるが、新入社員の頃から、いくつかの区分分けが行われている節があるという。 「人や時代によって、多少言い方は異なるが、全域型社員、つまり総合職でも、A採用・B採用・C採用に分かれており、研修後の人事配属でも露骨にこれが反映される。もっとも社員本人は、自分が、どの区分なのかはわからないが、日々嫌でも自覚させられていく」(A氏)  この社員の区分けのうち、A採用のはAは「Alternative」の頭文字で、「誰でも代わりが務まる人材」という意味。陰では「兵隊要員」とも呼ばれる。このA採用が社員の多くを占めることはいうまでもない。  次にB採用。これは、「Brain」のBで、将来の経営幹部要員、もしくはコンピュータに精通しているなど、いわば“頭で仕事をする”人たち。学歴では、東大、京大、早稲田、慶応などの卒業生が多くを占める。  残りのC採用は、「Connection」のCで、何らかのコネのため、人事が採用したといわれる人たちだ。 社畜養成新人研修 「どの採用であっても、入社してから高輪研修センターで2週間ほど行われる新人研修は、いわば自分が“社畜”であることを自覚させる『洗脳教育』の時間。徹底的に“ノムライズム”を叩き込まれる。この段階で音を上げて、会社に見切りをつけようと考えるのは、意外にも高学歴で“頭で仕事”することを期待された人たち。この人たちは、別に野村でなくても、ほかにいくらでも仕事がありますから」(A氏)  この研修は本社の人材開発部が行うのだが、概ね、  (1)自分の意見を主張する者  (2)動作、行動のトロくさい者  (3)高学歴の者 は、指導役の社員から目の敵にされるという。 「上が言ったことには絶対服従、首から下でのご奉公をする人間が可愛がられる。どうしても体育会出身者が幅を利かす。誰がどう見ても指導役の社員が悪いことでも、それに服従しなければならない。もし反論などしたら、始末書を書かされて、長時間“詰め”られる」(A氏) ノムラ伝統の“詰め”文化  この“詰め”るとは、研修なら指導役社員が研修生に、本社や支店などの第一線の現場では上司が部下に、長時間にわたって叱り、人格を否定するほどに罵倒を続けるという意味で用いられる、野村社員なら誰でも知っている言葉だ。  また詰められる理由は、その多くが、まさに“言い掛かり”といえるようなものばかりである。 「朝の挨拶で声が小さかった。字が汚い。なんらかの事情で集合に1分間遅れた……という社員は、指導役や上司の社員に狭い部屋に呼び出されて、延々始末書を書かされるとともに、  『月給ドロボー!』  『今のお前は、ノムラで最も価値のない人間だ!』  『お前はいい加減な人間だが、親もそうなのだろう!』 等罵倒され、思い出すだけでつらい」(A氏)  こうした“詰め”は、その多くが密室で行われる。その理由についてA氏は、「もし訴訟沙汰になっても、誰も証人がいないという状況をつくっておきたかったのかもしれない」と話す。  約2週間の高輪研修センターでの新人研修を終えると、いよいよ現場への配属だ。仮に営業として配属されたとしよう。週・月の単位で、目標、すなわち“ノルマ”の達成を命じられる。  支店などの現場では、新人でもノルマが達成できなければ徹底的に詰められる。もっとも、課長代理クラスでもボロカスに上司から詰められるという。例えばこんな具合だ。 「おい。お前、今月数字できてないだろ。お前の給料分以上の働きはしろよ。それとも俺に何か恨みでもあるのか? 今、ここで言え。『今週中に必ず100万円の数字をつくります』と……」 ノルマのためなら、顧客なんてどうでもよい  ちなみに「数字をつくる」とは「ノルマを達成する」という意味だが、大声でこのような調子で詰められると、何がなんでも達成しなければならない。そうすると営業は、リテール(個人)でもホールセール(法人)でも回転売買に走ることになる。 「リテール、ホールセールの営業では、株や投資信託の売買手数料が収益となる。なので、とにかく顧客にはありとあらゆるセールストークを駆使して、売買を頻繁に行わせる。もし顧客が保有したままなら、これから収益が出るだろうな……という株式銘柄を顧客が持っていても、とにかく売らせて別の銘柄への買い替えを勧める。そうすると売買手数料が手に入る。正直、顧客のことなんて何も考えていない」(A氏)  営業が回転売買を行っているうちはまだいい。これが、直接営業に出ることのない上の役職クラスの社員だとそうもいかない。 「上の役職の社員でも、さらに上の役職者から詰められるので、自己保身から書類を改竄したり、今回発覚したインサイダーのように、“やってはいけないこと”に手を染めてしまう土壌がある」(A氏)  では、インサイダーをはじめ証券業界で“やってはいけないこと”を行うことについて、彼らにはなにがしかの罪の意識や後ろめたさはあるのだろうか? 「ないだろう。上がやれと言ったことは、とにかくやらなければならない。評価されるのはあくまで数字であって、コンプライアンスやCSR(企業における社会的責任)といったものを意識する人間は野村にはいない」(A氏)  野村社員のカラーは、上から言われたことは必ずやり遂げる。もちろんその手段や方法は問わない。しかし、もしそれが社会問題化した場合はどうなるか……ということまでは考えない者がほとんどだという。 「今回表に出たインサイダーの話についても、同期は『バレるなバカ』と言っていた。辞任に追い込まれたトップも、社会的責任を痛感する以前に、『この問題が明るみになった原因の社員をどう詰めるのか』ということしか考えていないはず」(A氏)  ちなみに今回辞任した渡部賢一・野村HD CEOは、A採用だったのだろうか? (構成=編集部) ■「Business Journal」人気記事(一部抜粋) 大阪市職員「公明党より低レベルな維新の会と、クレイジーな市民」 大手広告代理店Dの“伝説の”合コンをついに実況中継! 【特集】実はブラック?人気企業社員が語る我が社のタブー NHK堀潤アナ注目「パブリック・アクセス」というテレビ革命 フジ月九ドラマにみる、起業・IT企業への偏見? “帝王”勝栄二郎財務次官が、強靭な為替介入シフトをしく理由 短寿命・低価格で凋落したパナソニックとソニーは復活なるか?

大阪市職員「公明党より低レベルな維新の会と、クレイジーな市民」

 サイゾー新ニュースサイト「Business Journal」の中から、ユーザーの反響の大きかった記事をピックアップしてお届けしちゃいます! ■「Business Journal」人気記事(一部抜粋) 野村社員「部下は監禁・罵倒し、顧客に損さてもノルマは死守」 電通社員「新人は毎日朝まで伝統“血みどろ”研修in飲み屋」 【特集】実はブラック?人気企業社員が語る我が社のタブー ■特にオススメ記事はこちら! 大阪市職員「公明党より低レベルな維新の会と、クレイジーな市民」 - Business Journal(8月2日)
「週刊スパ」(扶桑社/2月28日号)
「橋下旋風」、そして最近では「橋下市長コスプレ愛人騒動」で揺れる大阪府・大阪市では、知事・市長が所属する与党である「大阪維新の会」、そして府・市議会第2党の位置にある公明党所属議員の鼻息が荒いと、職員の間ではもっぱらの評判だ。  迎え撃つ側の職員にとって、敵は何も大阪維新の会代表・橋下徹大阪市長、同会幹事長・松井一郎大阪府知事だけではない。知事、市長と同じく、いまや騎虎の勢いとどまることを知らない同会所属議員、そして、同会に秋波を送り、「もはや与党気取り」(職員・A氏)という公明党議員もまた、やっかいな相手である。 「議員には、正直、手を焼く人もいる。もっとも、民意を背に、職員や役所に対し、あまりの無理難題を吹っかけてきたときは、絶対に協力してやらない。似て非なることをして終わらせる」(A氏)  そんな職員たちに、敵視する大阪維新の会、公明党所属の議員について、話を聞いてみた。 陳情の付き添いは、公明党より共産党?  地方議員の仕事は、公営住宅入居、保育所入所といった市民の希望を、行政側にねじ込むことだとよくいわれる。その是非はともかく、全国どこの地方議員も、政策立案よりもこうした陳情受付に忙殺されるのが現実である。  とりわけ、生活保護受給、公営住宅入居、保育所入所などに関する、役所への陳情の際には、福祉に力を入れている公明党と共産党の議員の付き添いが多いという。  さて、そもそも市民がこれらを希望する場合、やはり地方議員の付き添いは功を奏するものなのだろうか? 「議員を連れてきてもらっても、行政としての判断が変わるかといえば、決してそんなことはない。むしろ議員から偉そうに『なんとかならんか』と議員バッジをひけらかして言われると、『絶対に対応なんてしない』と闘志が湧く。あらゆる法解釈を用いて、絶対に認めない。特に生活保護受給はそう。そもそも橋下市長は、生活保護受給を減らせという方向なのだから。問題はない」(A氏)  この職員は、「公明党と共産党、付き添う議員の所属政党によって対応を変えることはない。しかし共産党の先生(議員)は、職員の話に耳を傾け、行政側が無理というものにも理解を示す。しかし公明党の先生は、『市民の味方』を標榜していらっしゃるせいか、公務員には居丈高なのが多い。付き添ってきた市民、つまり支持者の前なので、パフォーマンスでやっているのかもしれないが……。それでは頼みごとは通りにくいだろう」と話す。  つまり福祉の案件で大阪市に何か頼りたい場合、公明党よりも共産党の議員に付き添ってもらったほうが、功を奏する可能性が高いといえよう。  そもそも、なぜ、公明党の議員は、職員から嫌われるのか。 「資料や書類ひとつでも、電話一本で『持ってきてんか?』と態度がでかいのが多い。自分の足で取りにこい。市職員はラーメン屋の出前ではない。その点、共産党の先生は腰が低くて好感が持てる」(同)  散々な言われようの公明党議員だが、これに輪をかけて職員の間で評判が悪いのが、大阪維新の会所属議員だ。 マナーの悪さは大阪維新の会がダントツ  大阪維新の会所属議員は、同会代表である橋下市長を真似してか、とにかく職員を怒鳴りつけることが多いという。 「生活保護は市の仕事だが、同会所属だが、なぜか府議会のO議員が区役所にやって来て、ある女性市民の生活保護受給を認めなかったことを『虐待だ!』とねじ込んできたという話を聞いた。生活保護受給率を減らせという橋下市長の政策に沿った対応をしているのに。おかしな話だ」(職員・B氏)  また、先述した公明党議員のように、同会議員も「書類や資料を電話一本で『持ってこい』」(B氏)とよく言うそうだが、その際、詳細な資料を揃えて持っていくと「これじゃわからん! 市民目線に立って、わかりやすいものにしろ!」と怒鳴るのは日常茶飯事。  そのため、あらためて要点のみまとめた資料を持っていくと、「詳細がわからん」と怒鳴り、市職員に当たり散らすという。  このような状況については、橋下市長が、職員から「同会議員の態度が悪い」との指摘を受け、「議員の振る舞いについては申し訳ない」と、2月に謝罪していることからもうかがえる。 「市長が謝罪したから、同会議員の態度が改まったかといえば、そんなことはない。余計に市長と議員から職員への風当たりがキツくなった。懲戒と分限をちらつかせ、職員を萎縮させているだけだ」(職員・C氏)  また東成区では、前出の同会所属O議員が、自転車で「大阪維新の会」という幟を持ち走り回っていたが、無灯火で、市民にぶつかっても謝罪もしないで走り去ったという。 「同会議員は市役所でもこんな感じで、とにかくマナーや態度が悪いのが多い。資料を持っていっても、礼ひとつ言わない。公明党の先生だって、『ありがとう』くらいは言える」(C氏) 「市民の皆さまにも責任は取っていただく」  大阪交響楽団の音楽職採用職員の分限免職や、文楽協会への補助金カット示唆などについても、職員は「すべて職員や関連団体への恫喝と受け止めている」(職員・D氏)という。 「市民が、生活保護が必要でも受けられない。日本を代表する商都としての文化も守らなくていい……。そういう政策を掲げる人を当選させたのは大阪市民。その責任は、市民の皆さまに遠からず降りかかってくることになる。そのとき行政は、市民に手を差し伸べられるかどうかはわからない。民意によって選んだ市長の政策を、淡々と行わせていただきますよ」(D氏)  以前、本サイトの記事(http://biz-journal.jp/2012/06/post_287.html)で、職員の「アホ(有権者)がアホ(市長)を選んだので仕方がない」という発言を掲載したが、これについてD氏は、「クレイジーな方々(有権者)がお調子者(市長)を選んだので、どうしようもない」とまで言う。  職員の本音が透けて見える。 (構成=編集部) ■「Business Journal」人気記事(一部抜粋) 野村社員「部下は監禁・罵倒し、顧客に損さてもノルマは死守」 電通社員「新人は毎日朝まで伝統“血みどろ”研修in飲み屋」 【特集】実はブラック?人気企業社員が語る我が社のタブー 大手広告代理店Dの“伝説の”合コンをついに実況中継! グループリーグ突破の五輪代表に吹く追い風を分析 短寿命・低価格で凋落したパナソニックとソニーは復活なるか? 商社の双日に尖閣諸島周辺ビジネスでチャンス到来

大阪市職員「公明党より低レベルな維新の会と、クレイジーな市民」

 サイゾー新ニュースサイト「Business Journal」の中から、ユーザーの反響の大きかった記事をピックアップしてお届けしちゃいます! ■「Business Journal」人気記事(一部抜粋) 野村社員「部下は監禁・罵倒し、顧客に損さてもノルマは死守」 電通社員「新人は毎日朝まで伝統“血みどろ”研修in飲み屋」 【特集】実はブラック?人気企業社員が語る我が社のタブー ■特にオススメ記事はこちら! 大阪市職員「公明党より低レベルな維新の会と、クレイジーな市民」 - Business Journal(8月2日)
「週刊スパ」(扶桑社/2月28日号)
「橋下旋風」、そして最近では「橋下市長コスプレ愛人騒動」で揺れる大阪府・大阪市では、知事・市長が所属する与党である「大阪維新の会」、そして府・市議会第2党の位置にある公明党所属議員の鼻息が荒いと、職員の間ではもっぱらの評判だ。  迎え撃つ側の職員にとって、敵は何も大阪維新の会代表・橋下徹大阪市長、同会幹事長・松井一郎大阪府知事だけではない。知事、市長と同じく、いまや騎虎の勢いとどまることを知らない同会所属議員、そして、同会に秋波を送り、「もはや与党気取り」(職員・A氏)という公明党議員もまた、やっかいな相手である。 「議員には、正直、手を焼く人もいる。もっとも、民意を背に、職員や役所に対し、あまりの無理難題を吹っかけてきたときは、絶対に協力してやらない。似て非なることをして終わらせる」(A氏)  そんな職員たちに、敵視する大阪維新の会、公明党所属の議員について、話を聞いてみた。 陳情の付き添いは、公明党より共産党?  地方議員の仕事は、公営住宅入居、保育所入所といった市民の希望を、行政側にねじ込むことだとよくいわれる。その是非はともかく、全国どこの地方議員も、政策立案よりもこうした陳情受付に忙殺されるのが現実である。  とりわけ、生活保護受給、公営住宅入居、保育所入所などに関する、役所への陳情の際には、福祉に力を入れている公明党と共産党の議員の付き添いが多いという。  さて、そもそも市民がこれらを希望する場合、やはり地方議員の付き添いは功を奏するものなのだろうか? 「議員を連れてきてもらっても、行政としての判断が変わるかといえば、決してそんなことはない。むしろ議員から偉そうに『なんとかならんか』と議員バッジをひけらかして言われると、『絶対に対応なんてしない』と闘志が湧く。あらゆる法解釈を用いて、絶対に認めない。特に生活保護受給はそう。そもそも橋下市長は、生活保護受給を減らせという方向なのだから。問題はない」(A氏)  この職員は、「公明党と共産党、付き添う議員の所属政党によって対応を変えることはない。しかし共産党の先生(議員)は、職員の話に耳を傾け、行政側が無理というものにも理解を示す。しかし公明党の先生は、『市民の味方』を標榜していらっしゃるせいか、公務員には居丈高なのが多い。付き添ってきた市民、つまり支持者の前なので、パフォーマンスでやっているのかもしれないが……。それでは頼みごとは通りにくいだろう」と話す。  つまり福祉の案件で大阪市に何か頼りたい場合、公明党よりも共産党の議員に付き添ってもらったほうが、功を奏する可能性が高いといえよう。  そもそも、なぜ、公明党の議員は、職員から嫌われるのか。 「資料や書類ひとつでも、電話一本で『持ってきてんか?』と態度がでかいのが多い。自分の足で取りにこい。市職員はラーメン屋の出前ではない。その点、共産党の先生は腰が低くて好感が持てる」(同)  散々な言われようの公明党議員だが、これに輪をかけて職員の間で評判が悪いのが、大阪維新の会所属議員だ。 マナーの悪さは大阪維新の会がダントツ  大阪維新の会所属議員は、同会代表である橋下市長を真似してか、とにかく職員を怒鳴りつけることが多いという。 「生活保護は市の仕事だが、同会所属だが、なぜか府議会のO議員が区役所にやって来て、ある女性市民の生活保護受給を認めなかったことを『虐待だ!』とねじ込んできたという話を聞いた。生活保護受給率を減らせという橋下市長の政策に沿った対応をしているのに。おかしな話だ」(職員・B氏)  また、先述した公明党議員のように、同会議員も「書類や資料を電話一本で『持ってこい』」(B氏)とよく言うそうだが、その際、詳細な資料を揃えて持っていくと「これじゃわからん! 市民目線に立って、わかりやすいものにしろ!」と怒鳴るのは日常茶飯事。  そのため、あらためて要点のみまとめた資料を持っていくと、「詳細がわからん」と怒鳴り、市職員に当たり散らすという。  このような状況については、橋下市長が、職員から「同会議員の態度が悪い」との指摘を受け、「議員の振る舞いについては申し訳ない」と、2月に謝罪していることからもうかがえる。 「市長が謝罪したから、同会議員の態度が改まったかといえば、そんなことはない。余計に市長と議員から職員への風当たりがキツくなった。懲戒と分限をちらつかせ、職員を萎縮させているだけだ」(職員・C氏)  また東成区では、前出の同会所属O議員が、自転車で「大阪維新の会」という幟を持ち走り回っていたが、無灯火で、市民にぶつかっても謝罪もしないで走り去ったという。 「同会議員は市役所でもこんな感じで、とにかくマナーや態度が悪いのが多い。資料を持っていっても、礼ひとつ言わない。公明党の先生だって、『ありがとう』くらいは言える」(C氏) 「市民の皆さまにも責任は取っていただく」  大阪交響楽団の音楽職採用職員の分限免職や、文楽協会への補助金カット示唆などについても、職員は「すべて職員や関連団体への恫喝と受け止めている」(職員・D氏)という。 「市民が、生活保護が必要でも受けられない。日本を代表する商都としての文化も守らなくていい……。そういう政策を掲げる人を当選させたのは大阪市民。その責任は、市民の皆さまに遠からず降りかかってくることになる。そのとき行政は、市民に手を差し伸べられるかどうかはわからない。民意によって選んだ市長の政策を、淡々と行わせていただきますよ」(D氏)  以前、本サイトの記事(http://biz-journal.jp/2012/06/post_287.html)で、職員の「アホ(有権者)がアホ(市長)を選んだので仕方がない」という発言を掲載したが、これについてD氏は、「クレイジーな方々(有権者)がお調子者(市長)を選んだので、どうしようもない」とまで言う。  職員の本音が透けて見える。 (構成=編集部) ■「Business Journal」人気記事(一部抜粋) 野村社員「部下は監禁・罵倒し、顧客に損さてもノルマは死守」 電通社員「新人は毎日朝まで伝統“血みどろ”研修in飲み屋」 【特集】実はブラック?人気企業社員が語る我が社のタブー 大手広告代理店Dの“伝説の”合コンをついに実況中継! グループリーグ突破の五輪代表に吹く追い風を分析 短寿命・低価格で凋落したパナソニックとソニーは復活なるか? 商社の双日に尖閣諸島周辺ビジネスでチャンス到来

電通社員「新人は毎日朝まで伝統“血みどろ”研修in飲み屋」

 サイゾー新ニュースサイト「Business Journal」の中から、ユーザーの反響の大きかった記事をピックアップしてお届けしちゃいます! ■「Business Journal」人気記事(一部抜粋) 【特集】実はブラック?人気企業社員が語る我が社のタブー 大阪市職員「公明党より低レベルな維新の会と、クレイジーな市民」 野村社員「部下は監禁・罵倒し、顧客に損さてもノルマは死守」 ■特にオススメ記事はこちら! 電通社員「新人は毎日朝まで伝統“血みどろ”研修in飲み屋」 - Business Journal(8月2日)
「電通HP」より
「広告界のガリバー」の異名を持つ、広告代理店国内トップの電通。連結売上高1兆7000億円(2011年度)は、2位の博報堂の約2倍と、圧倒的なシェアを持つ。名だたる一流上場企業をはじめ、政治、メディアにも広く深く根を張っているといわれる電通の実態とは?今回は、現役社員・A氏に、素顔の電通について語ってもらった。 ――電通はコネ入社が多いと聞きますが、実際はどうなのでしょうか? A氏(以下、A) 詳しくはわかりませんが、全体の2〜3割くらいでしょうか。「コネだから仕事ができない」ということはなく、かなり優秀な人もいますよ。やはり、それなりに血筋がいいということなんでしょうかね。中には、人質のような人もいたりします。すぐにコネとわかる人もいれば、自分から言う人もいますね。あまりいない名字の人だと、「父親が〇〇テレビの役員」とか、すぐにわかっちゃったりしますが……。もちろん、コネかどうかわからない人もたくさんいます。 ――どういう関係のコネ入社が多いのでしょうか? A メディア関係がほとんどで、大口クライアント(顧客)関係もいますね。それこそテレビ局なんてコネ入社だらけですが、お互いに子どもや親戚を入れ合ったりしてるんでしょうね。ただ、広告代理店として、メディアや大口クライアントとの関係を維持していく中で、コネがある人材を年間1000万円の給料払って留めておけば、年間何百億円もの利益が上がるのであれば、ある意味合理的なシステムかなと思いますね。 新人研修のために車を売る? ――入社後の新人研修では、何か独特なことはやるのでしょうか? A 新人全員が一斉に受ける研修が1カ月間あり、一般的なマナー研修や広告の勉強などをします。ウチには「リーダー・サブリーダー制」という伝統があり、新人10人弱くらいでひとつの班をつくるのですが、そこに先輩社員であるリーダー、サブリーダーが研修期間中ずっとついてくれます。そこで、社会人の基礎とか、電通マンのマインドを徹底的に叩き込まれるわけです。通常の研修は17時半に終わるのですが、その後に班単位で毎日飲みに行くわけです。それこそ、移動はすべてタクシーで、毎日朝4時まで飲むんですよ(笑)。単に飲むだけではなく、リーダーが社内外のゲストや知り合いの芸能人を呼んだりするわけです。彼らのネットワークが試されることにもなります。 ――それはすごいですね。費用は会社から出るのですか? A 少しは補助が出ますが、ほとんどはリーダー、サブリーダーのポケットマネーですね。お金を調達するために、車を売った人もいたようです。お店の選び方とか、酒の飲み方とか、実践の場を通じて電通イズムを継承するわけです。本当の研修はこっちのほうだと思いますね。でもそうして、それまで学生だった新人が、今まで行ったこともないようなお店をたくさん知って、普通だったら会えないような人たちに会い、人脈をつくり、お酒の飲み方を含めた社交術を1カ月で学ぶのです。そうやって、研修後に実際のビジネスの場に投げ込まれたときに、夜の席含めて、取引先などとの会合に出しても大丈夫なレベルにまでもって行く。ある意味、ものすごくよくできたシステムだと思います。 ――でも、毎日朝までだと、大変ですよね。 A 例えば前夜のゲストが社内の人だと、次の朝は必ずその人のところにお礼に行かなければいけないんです。不在なら手紙を置いとけと。それを知らなくてやらないと、ものすごく怒られたりしました。だから、4月の電通社内は、毎朝集団で右往左往する新人たちでにぎわいます。今はコンプライアンスの問題とかありますので、だいぶ変わってきているようですが。 血みどろで出社する新人 ――入社して、電通に対しどんな印象を持ちましたか? A 超体育会の会社だなと。上下関係は厳しいです。例えば、職場に配属された初日に開いてくれた歓迎会では、記憶がなくなるくらい飲まされましたね。その店にある酒をすべて飲みきったので、コンビニで酒を買ってきてまで飲んでましたね。すごかったのは、ある新入社員が酔っ払って吐いて寝てたら、先輩から「お前!何してるんだ!」と言われて思い切り殴られていました。あれはやりすぎかなと思いました(笑)。そのほかにも、飲んだ翌朝にワイシャツが血だらけで出社した人がいたんです。飲みすぎて血を吐いたらしいのですが、「なんで着替えてこなかった?」と聞いたら、鍵も財布もすべてなくして、どうしようもなくてそのまま来たと。帰りのタクシーで一緒に乗っていた人に聞いても、誰も何も覚えてなかったそうです(笑)。 ――普段も、そんな感じなんですか? A 入社して数年間は、夜中12時前に帰った記憶はないですね。12時前に仕事が終わると、「早く終わったー」「じゃ飲みに行こう!」ってなっちゃうんです。それは、研修で朝まで飲んでいた頃の感覚が染み付いて、常識的な感覚がなくなっているんですね。なので、仕事があろうとなかろうと、結局帰宅は3〜4時になってしまいます。 ――それでも、皆さん朝早くちゃんと出社するんですよね? A これも研修の時に教わるんですが、「新入社員とか若手は、どんなに前夜酔っ払っても気持ち悪くても、礼儀として朝はちゃんと来る」ということが、叩き込まれています。「一瞬でも、朝職場に顔を見せれば、あとはずっとトイレにこもっていてもいいから」と言われますね(笑)。 「全裸で銀座を疾走」伝説 ――よく、「接待でクライアントを喜ばせるために、電通社員が全裸で銀座を疾走する」などという伝説も聞きますが、本当でしょうか? A 電通は、「2001年の上場前=バブル世代」「上場〜リーマンショック前」「リーマンショック後」の3つの時代で、まったく雰囲気が違います。「銀座で全裸」は、まさにバブル世代。その時代を謳歌した人たちは、いま部長クラスになっていますが、彼らは今でも部下とカラオケに行くと、全裸になってそのままお会計に行こうとしたりします。しかし上場後は、やはり社会の目もあり、「コンプラが大事」などと社内でも言われ、そうしたイケイケさは減りました。そしてリーマンショック後、さすがにウチも業績が下がり、まず使い放題だったタクシー券がなくなった。それまでは、飲んでいても仕事していても「終電を気にする」という感覚がなかったのが、「そろそろ終電だから……」とか言いだすようになった。そうすると、一気に社内が静かになり、最近ではますます「普通の会社」になりつつあります。先ほどお話しした「新人研修で毎日朝まで」という伝統も、なくなってしまったようです。「1年目はイッキ飲み禁止」とかいう訳のわからない社内規則もできましたし。“イケイケさ”というのは、まさにビジネスにおける電通の強さの源でしたが、こうした「普通化」が、企業としても電通の弱さにつながらないか、とても心配です。 ――電通ならではの、仕事のやり方はありますか? A 義理人情の“ヤクザ”な世界が結構ありますね。簡単に言うと、平気で人を追い込むことが多々あります。例えば、新聞の広告枠を取る際、どの面にしたいというクライアントの希望があるわけです。その中で、対博報堂との戦いも当然ありますし、社内的にも部署同士で良い枠の取り合いで争うこともあります。そういう時に、どんな手を使ってでも自分のクライアントの希望を優先させるために、相手を潰しにかかるわけです。それが博報堂相手ならまだいいんですけど、同じ電通内で潰し合うのは、会社全体ではどうなのかなとは思いますね。緻密ながらも時には大胆に、傲慢に、相手にプレッシャーを与えたりするわけで、まさに命をかけている感じです。その執念、マインドは凄まじいものがあります。 コンペで博報堂に負けたら… ――博報堂に対しては、どのように思っているんですか? A この業界では、明確に1位(電通)と2位(博報堂)の関係なわけで、入社前は「余裕があるのでは」と思っていました。しかし、博報堂と競合する時などは、それこそ敵意丸出しで「絶対に負けるな!」「負けたら死ぬんだ」という強い意気込みがあるんですね。「絶対に負けてはいけない戦い」なわけです。そうした“凄み”は、あまり博報堂からは感じられません。博報堂は、もっとクールですね。 ――そうした違いは、ほかのシーンでも感じることはありますか? A たまに、クライアントさんとの飲み会で、博報堂など他社と一緒になることがあるのですが、博報堂はそんなにこっちを意識していなくても、うちは火花を散らして「お前ら、今日はわかっているな! 絶対に負けるな!」となるわけです。「やつらに1分も活躍の時間を与えるな」と(笑)。もはや、何を競っているのかわかんないくらいです。まあ、ウチがそんなことしても、クライアントさんがどう評価しているか不明ですが……。 ――すごいですね…。 A あるクライアントさんの担当者が異動することになり、送別会をするとなれば、もう毎晩夜中12時から部内で企画会議です。「どうすれば、その人を感動させられるか?」あらゆる出し物を考えるのです。メモリアル映像まで制作して、そのクライアントさんのCMに出演したタレントに出てもらうところまでします。でも、同僚の結婚式の2次会でも、電通マンは同じようにやっちゃうんですよね。こうした根っからの“企画屋”精神を持った社員の集まりだということが、間違いなく電通の強さだと思います。 ――電通は、「日本のCIA」ともいわれ、裏社会含めてあらゆる世界とつながって、オリンピックをはじめとした巨大利権を握っているという話もありますが、実際はどうなのですか? A そうあってほしいですが、残念ながら、少なくとも現場レベルでは、今はそんなパワーはないですね。もはや、普通の会社になってしまったのではないでしょうか。 (構成=編集部) ■「Business Journal」人気記事(一部抜粋) 【特集】実はブラック?人気企業社員が語る我が社のタブー 大阪市職員「公明党より低レベルな維新の会と、クレイジーな市民」 野村社員「部下は監禁・罵倒し、顧客に損さてもノルマは死守」 大手広告代理店Dの“伝説の”合コンをついに実況中継! グループリーグ突破の五輪代表に吹く追い風を分析 短寿命・低価格で凋落したパナソニックとソニーは復活なるか? 商社の双日に尖閣諸島周辺ビジネスでチャンス到来

電通社員「新人は毎日朝まで伝統“血みどろ”研修in飲み屋」

 サイゾー新ニュースサイト「Business Journal」の中から、ユーザーの反響の大きかった記事をピックアップしてお届けしちゃいます! ■「Business Journal」人気記事(一部抜粋) 【特集】実はブラック?人気企業社員が語る我が社のタブー 大阪市職員「公明党より低レベルな維新の会と、クレイジーな市民」 野村社員「部下は監禁・罵倒し、顧客に損さてもノルマは死守」 ■特にオススメ記事はこちら! 電通社員「新人は毎日朝まで伝統“血みどろ”研修in飲み屋」 - Business Journal(8月2日)
「電通HP」より
「広告界のガリバー」の異名を持つ、広告代理店国内トップの電通。連結売上高1兆7000億円(2011年度)は、2位の博報堂の約2倍と、圧倒的なシェアを持つ。名だたる一流上場企業をはじめ、政治、メディアにも広く深く根を張っているといわれる電通の実態とは?今回は、現役社員・A氏に、素顔の電通について語ってもらった。 ――電通はコネ入社が多いと聞きますが、実際はどうなのでしょうか? A氏(以下、A) 詳しくはわかりませんが、全体の2〜3割くらいでしょうか。「コネだから仕事ができない」ということはなく、かなり優秀な人もいますよ。やはり、それなりに血筋がいいということなんでしょうかね。中には、人質のような人もいたりします。すぐにコネとわかる人もいれば、自分から言う人もいますね。あまりいない名字の人だと、「父親が〇〇テレビの役員」とか、すぐにわかっちゃったりしますが……。もちろん、コネかどうかわからない人もたくさんいます。 ――どういう関係のコネ入社が多いのでしょうか? A メディア関係がほとんどで、大口クライアント(顧客)関係もいますね。それこそテレビ局なんてコネ入社だらけですが、お互いに子どもや親戚を入れ合ったりしてるんでしょうね。ただ、広告代理店として、メディアや大口クライアントとの関係を維持していく中で、コネがある人材を年間1000万円の給料払って留めておけば、年間何百億円もの利益が上がるのであれば、ある意味合理的なシステムかなと思いますね。 新人研修のために車を売る? ――入社後の新人研修では、何か独特なことはやるのでしょうか? A 新人全員が一斉に受ける研修が1カ月間あり、一般的なマナー研修や広告の勉強などをします。ウチには「リーダー・サブリーダー制」という伝統があり、新人10人弱くらいでひとつの班をつくるのですが、そこに先輩社員であるリーダー、サブリーダーが研修期間中ずっとついてくれます。そこで、社会人の基礎とか、電通マンのマインドを徹底的に叩き込まれるわけです。通常の研修は17時半に終わるのですが、その後に班単位で毎日飲みに行くわけです。それこそ、移動はすべてタクシーで、毎日朝4時まで飲むんですよ(笑)。単に飲むだけではなく、リーダーが社内外のゲストや知り合いの芸能人を呼んだりするわけです。彼らのネットワークが試されることにもなります。 ――それはすごいですね。費用は会社から出るのですか? A 少しは補助が出ますが、ほとんどはリーダー、サブリーダーのポケットマネーですね。お金を調達するために、車を売った人もいたようです。お店の選び方とか、酒の飲み方とか、実践の場を通じて電通イズムを継承するわけです。本当の研修はこっちのほうだと思いますね。でもそうして、それまで学生だった新人が、今まで行ったこともないようなお店をたくさん知って、普通だったら会えないような人たちに会い、人脈をつくり、お酒の飲み方を含めた社交術を1カ月で学ぶのです。そうやって、研修後に実際のビジネスの場に投げ込まれたときに、夜の席含めて、取引先などとの会合に出しても大丈夫なレベルにまでもって行く。ある意味、ものすごくよくできたシステムだと思います。 ――でも、毎日朝までだと、大変ですよね。 A 例えば前夜のゲストが社内の人だと、次の朝は必ずその人のところにお礼に行かなければいけないんです。不在なら手紙を置いとけと。それを知らなくてやらないと、ものすごく怒られたりしました。だから、4月の電通社内は、毎朝集団で右往左往する新人たちでにぎわいます。今はコンプライアンスの問題とかありますので、だいぶ変わってきているようですが。 血みどろで出社する新人 ――入社して、電通に対しどんな印象を持ちましたか? A 超体育会の会社だなと。上下関係は厳しいです。例えば、職場に配属された初日に開いてくれた歓迎会では、記憶がなくなるくらい飲まされましたね。その店にある酒をすべて飲みきったので、コンビニで酒を買ってきてまで飲んでましたね。すごかったのは、ある新入社員が酔っ払って吐いて寝てたら、先輩から「お前!何してるんだ!」と言われて思い切り殴られていました。あれはやりすぎかなと思いました(笑)。そのほかにも、飲んだ翌朝にワイシャツが血だらけで出社した人がいたんです。飲みすぎて血を吐いたらしいのですが、「なんで着替えてこなかった?」と聞いたら、鍵も財布もすべてなくして、どうしようもなくてそのまま来たと。帰りのタクシーで一緒に乗っていた人に聞いても、誰も何も覚えてなかったそうです(笑)。 ――普段も、そんな感じなんですか? A 入社して数年間は、夜中12時前に帰った記憶はないですね。12時前に仕事が終わると、「早く終わったー」「じゃ飲みに行こう!」ってなっちゃうんです。それは、研修で朝まで飲んでいた頃の感覚が染み付いて、常識的な感覚がなくなっているんですね。なので、仕事があろうとなかろうと、結局帰宅は3〜4時になってしまいます。 ――それでも、皆さん朝早くちゃんと出社するんですよね? A これも研修の時に教わるんですが、「新入社員とか若手は、どんなに前夜酔っ払っても気持ち悪くても、礼儀として朝はちゃんと来る」ということが、叩き込まれています。「一瞬でも、朝職場に顔を見せれば、あとはずっとトイレにこもっていてもいいから」と言われますね(笑)。 「全裸で銀座を疾走」伝説 ――よく、「接待でクライアントを喜ばせるために、電通社員が全裸で銀座を疾走する」などという伝説も聞きますが、本当でしょうか? A 電通は、「2001年の上場前=バブル世代」「上場〜リーマンショック前」「リーマンショック後」の3つの時代で、まったく雰囲気が違います。「銀座で全裸」は、まさにバブル世代。その時代を謳歌した人たちは、いま部長クラスになっていますが、彼らは今でも部下とカラオケに行くと、全裸になってそのままお会計に行こうとしたりします。しかし上場後は、やはり社会の目もあり、「コンプラが大事」などと社内でも言われ、そうしたイケイケさは減りました。そしてリーマンショック後、さすがにウチも業績が下がり、まず使い放題だったタクシー券がなくなった。それまでは、飲んでいても仕事していても「終電を気にする」という感覚がなかったのが、「そろそろ終電だから……」とか言いだすようになった。そうすると、一気に社内が静かになり、最近ではますます「普通の会社」になりつつあります。先ほどお話しした「新人研修で毎日朝まで」という伝統も、なくなってしまったようです。「1年目はイッキ飲み禁止」とかいう訳のわからない社内規則もできましたし。“イケイケさ”というのは、まさにビジネスにおける電通の強さの源でしたが、こうした「普通化」が、企業としても電通の弱さにつながらないか、とても心配です。 ――電通ならではの、仕事のやり方はありますか? A 義理人情の“ヤクザ”な世界が結構ありますね。簡単に言うと、平気で人を追い込むことが多々あります。例えば、新聞の広告枠を取る際、どの面にしたいというクライアントの希望があるわけです。その中で、対博報堂との戦いも当然ありますし、社内的にも部署同士で良い枠の取り合いで争うこともあります。そういう時に、どんな手を使ってでも自分のクライアントの希望を優先させるために、相手を潰しにかかるわけです。それが博報堂相手ならまだいいんですけど、同じ電通内で潰し合うのは、会社全体ではどうなのかなとは思いますね。緻密ながらも時には大胆に、傲慢に、相手にプレッシャーを与えたりするわけで、まさに命をかけている感じです。その執念、マインドは凄まじいものがあります。 コンペで博報堂に負けたら… ――博報堂に対しては、どのように思っているんですか? A この業界では、明確に1位(電通)と2位(博報堂)の関係なわけで、入社前は「余裕があるのでは」と思っていました。しかし、博報堂と競合する時などは、それこそ敵意丸出しで「絶対に負けるな!」「負けたら死ぬんだ」という強い意気込みがあるんですね。「絶対に負けてはいけない戦い」なわけです。そうした“凄み”は、あまり博報堂からは感じられません。博報堂は、もっとクールですね。 ――そうした違いは、ほかのシーンでも感じることはありますか? A たまに、クライアントさんとの飲み会で、博報堂など他社と一緒になることがあるのですが、博報堂はそんなにこっちを意識していなくても、うちは火花を散らして「お前ら、今日はわかっているな! 絶対に負けるな!」となるわけです。「やつらに1分も活躍の時間を与えるな」と(笑)。もはや、何を競っているのかわかんないくらいです。まあ、ウチがそんなことしても、クライアントさんがどう評価しているか不明ですが……。 ――すごいですね…。 A あるクライアントさんの担当者が異動することになり、送別会をするとなれば、もう毎晩夜中12時から部内で企画会議です。「どうすれば、その人を感動させられるか?」あらゆる出し物を考えるのです。メモリアル映像まで制作して、そのクライアントさんのCMに出演したタレントに出てもらうところまでします。でも、同僚の結婚式の2次会でも、電通マンは同じようにやっちゃうんですよね。こうした根っからの“企画屋”精神を持った社員の集まりだということが、間違いなく電通の強さだと思います。 ――電通は、「日本のCIA」ともいわれ、裏社会含めてあらゆる世界とつながって、オリンピックをはじめとした巨大利権を握っているという話もありますが、実際はどうなのですか? A そうあってほしいですが、残念ながら、少なくとも現場レベルでは、今はそんなパワーはないですね。もはや、普通の会社になってしまったのではないでしょうか。 (構成=編集部) ■「Business Journal」人気記事(一部抜粋) 【特集】実はブラック?人気企業社員が語る我が社のタブー 大阪市職員「公明党より低レベルな維新の会と、クレイジーな市民」 野村社員「部下は監禁・罵倒し、顧客に損さてもノルマは死守」 大手広告代理店Dの“伝説の”合コンをついに実況中継! グループリーグ突破の五輪代表に吹く追い風を分析 短寿命・低価格で凋落したパナソニックとソニーは復活なるか? 商社の双日に尖閣諸島周辺ビジネスでチャンス到来

NHK堀潤アナ注目「パブリック・アクセス」というテレビ革命

 サイゾー新ニュースサイト「Business Journal」の中から、ユーザーの反響の大きかった記事をピックアップしてお届けしちゃいます! ■「Business Journal」人気記事(一部抜粋) 「五輪報奨金で5000万円」顧客から苦情で上場廃止の企業とは? フジ月九ドラマにみる、起業・IT企業への偏見? 半導体で三菱・東芝に攻勢かけるロームにくすぶる疑念 ■特にオススメ記事はこちら! NHK堀潤アナ注目「パブリック・アクセス」というテレビ革命 - Business Journal(8月1日)
インターネットで常に完全中継されていた
東電の会見は、同会見を恣意的に扱うテレビメディア
の特異性と限界を明らかにした。
テレビが持つ意味や価値が大きく変わってきた。大衆への影響力はいまだ強く残るものの、ネット上では、その一面性や権威性、商業性などが批判の的となっている。「メディアの王様」の座が揺らぎつつあるテレビに求められる変革とは何なのか? キーマンたちへの取材を通して考える――。 「再び大震災が日本を襲い、前回同様、テレビメディアはまたしても国民の信を裏切り、全国の民放地上波局のテレビ視聴率がいっせいにゼロになってしまう」  私が書いた小説『メディア・ディアスポラ』のあらすじの冒頭に、そんな文章がある。かつて高視聴率番組を次々と生み出した、私との付き合いは決して短くない某テレビプロデューサーにそれを見せると、一読し首をかしげた。 「ここ、間違っているよ。だって、震災前も後もテレビは視聴者を裏切ったりしてないもの」  柔らかい物腰。ソフトな物言い。でも、その向こう側には本気の違和感が横たわっている。  私は一瞬、驚いた。  彼はテレビ業界の中でも、極めて柔軟な発想をすることができるタイプだった。その彼が「震災後もテレビは視聴者を裏切ってないない」と、真剣なまなざしで私に言ったからだ。  が、次の瞬間、「いや、待てよ。ひょっとすると、彼が言っていることは、実は間違ってはいないのかもしれない」という思いが、ふと私の頭をよぎった。  テレビが視聴者を裏切ったのではない。震災後もテレビは今まで通り、情報ソースの基本を記者クラブに置き、公的機関の発表を鵜呑みにしては流していただけだ。  震災後にことさらテレビが新しい悪さや、何か変わったことをしたわけではない。震災後、変わったのは視聴者だ。視聴者の情報環境とそれに伴う情報センスが、劇的に変わったのだ。  例えば、福島第一原発事故後、東電の記者発表は当然ながら注目されるようになった。この会見は、インターネットを使えれば、誰でも全時間にわたって見ることができるが、テレビの報道番組ではこれを編集し、数分ないし数秒だけ報じる。会見直後、会見に出席した記者と同じ情報量を得た視聴者は、たまたまつけたチャンネルでこの放送を見ることになる。  この時、この視聴者には「都合のいいところばっかり編集しやがって」などといった、尺(放送時間)にまつわる不満がまず起こる。しかし、これはほぼ物理的問題でもあり、仕方がない。  むしろそれより問題なのは、視聴者がそれらの情報に初めて触れるのではなく、ユーストリームやニコニコ生放送といったネットメディアで全記者会見の情報に触れた後、テレビで報道される情報に触れている、ということだ。  つまり、テレビ報道の情報に触れる時、視聴者はすでにその情報に関する価値を自分なりに決定してしまった後であり、さらに全体の情報の中でどこが重要でどこが重要ではないのかに関する軽重すらも、頭の中で完成してしまっているのである。  ある程度のネットリテラシーを持つごく普通の人たちの情報量とその情報獲得スピードが、時にテレビメディアに携わる人間より上になった。一言で言ってしまえば、これが致命的な変化だ。  こうした視聴者の情報環境と情報センスの激変により、テレビが発信する情報の信頼度が相対的に、だが劇的に低下した。おそらくそれが客観的な見方だろうと思う。  にもかかわらず、テレビの情報伝達力は相変わらず強大である。テレビの発信する情報への信頼の相対的低下と、それにもかかわらず継続する強烈な情報伝達力。私はそのギャップをどう考えればいいものかと、いつも戸惑っている。  ネットメディアでは日々、「テレビはどうしようもない」「腹が立つ」など、テレビ批判の書き込みが多数され続けている。「テレビ滅亡論」を唱える人もたくさんいる。しかし、国の許認可メディアであるテレビがそう簡単に消滅したりはしないのも、一方の事実だ。  それなら、一体テレビはどんなふうに変化していけばいいのか。あるいは視聴者の情報環境や情報センスがこれだけ変化した今、テレビメディアの新しい役割はどんな形なのだろう。  この連載ではそのあたりのことを考えつつ、いろんな人に会っていこうと思っている。 国民がメディアを使って自由に表現できる権利=パブリック・アクセス  テレビの現場をよく知る友人に話を聞いてみることにした。一人はテレビ業界に踏みとどまって頑張っている人で、もう一人はテレビに見切りをつけ退社し、今は映像作家をやっている人だ。  前者はNHKのアナウンサーの堀潤さん。彼は震災後、NHKの公式アカウントを使いツイッターでさまざまな意見を発表し続け、局内で物議を醸し続けた。
“テレビ側の人間”として、素直な思いを吐露し続けたことが話題になった、
堀潤アナのツイッター。
 例えば、原発事故直後「プルトニウムは飛ばない」とNHKで報じたことを巡り、堀さんは一個人としてツイッターでその誤りを謝罪していた。 「どうしてこんなに大切な情報が原発事故から半年になって発表されるのか。僕らメディアの責任も本当に重たい。飛ばないって思ってたけど、実は飛ぶんですって、それはないよ。。。実は飛んでましたって。。。本当に本当に申し訳ない思いで一杯です。何にも役にたってない。」(2011年10月1日の堀さんのツイッターへの書き込み)  私はこうした堀さんの発言をかなりの好感を持って注目していたが、おそらくNHKの上層部は彼のそうしたツイートを苦々しく思っていたのだろう。そのツイッターアカウントも今年の3月末、局によって閉鎖された。 (堀さんの現在の個人のツイッターアカウントは、@8bit_HORIJUN)  堀さんは、3.11以降のテレビ局の役割の変化をこんなふうに語る。 「日本の放送局は特定の職業メディア人が、かなりのプライドをもって報じるという形が続いてきた。別の言い方をすれば、今までは“情報の川上”にあって水を流すのがテレビ局の役割だったと言える。しかし、これからのテレビは、“情報大河”の早い潮流の真ん中に身を置き、その情報を精査していくこと、つまり、テレビは大きなフィルターの役割になると思う」  私も全く同意見だ。現在の情報環境の中で、テレビが今さら“川上から”情報を流す必要などもうないし、そもそも情報の“川上”という概念自体が成立しなくなった。そんな時代は終わったのだ。ただし、情報のプロとして情報精査の役割は残る。ネット上の玉石混合の情報を仕分け、意味のある情報と判断できた情報だけを流すということはできる。  テレビが変わっていくべき方向性に関して、堀さんは「パブリック・アクセス」というキーワードを使って、最近よく話す。パブリック・アクセスとは、市民が公共の電波を使って自由に情報を発信できる権利のことだ。彼はこれを実現させるため、今、 東奔西走する毎日を送っている。 「パブリック・アクセスとは、国民がメディアを使って自由に表現できるということ。電波が国家の資源であるなら、その資源を使う権利を保障するのはある種、当然のことだと思う。僕は例えば『第二NHK』を作ってでも、市民がNHKを自由に使えるような場を作りたい。例えば『ニュースセンター』の中に『市民局』というものがあり、そこに市民が5人くらいくらいいて、“なんであの原発の報道をしないんですか”などと言いながら、実際彼らがそれを調査して放送する」  堀さんのこんな言葉をぱっと聞くと、日本のテレビに慣れている私たちには夢物語のようだが、ちょっと世界を見渡してみると、私たちはこのパブリック・アクセスを当たり前のように目にすることができる。  例えば、アメリカでは公共放送やケーブルテレビを中心に300局近い放送局がこれを実施しているし、韓国では2000年に施行された新放送法によって公共放送KBSでのパブリック・アクセスの一定の実施が義務付けられている。 このKBSでのパブリック・アクセスに関しては、「韓国KBSのパブリック・アクセス」(「NHK放送文化研究所」)で詳細にレポートされている。
ニュース専門ケーブルテレビ局「カレントTV」は、市民からの投稿映像を積極的に取り入れ、
「パブリック・アクセス」を実践している。
 ツイッター、フェイスブック、ユーストリームやニコ生などのSNSメディアとのつきあいの中で「自分たちでも情報発信ができるのだ」ということを私たちは思い知った。さらに、そこで受発信したい情報と、テレビ・新聞などのマスメディアが発信する情報があまりにも乖離していることも腹の底から思った。これが3.11以降の多くの人の実感だったのだと思う。  たしかにパブリック・アクセスはこうした視聴者と制作側の情報実感値の乖離を、少なくとも小さなものにしてくれる期待ができる。しかし、私にはそのこと以上にパブリック・アクセスに期待するものがある。  パブリック・アクセスは視聴者側の意識を変えるだけではなく、結果的にはテレビ側の意識も変わらざるを得ないのではないだろうか……と思っているのだ。 パブリック・アクセスの、テレビ側への影響  かつてTBSでディレクターを務め、現在はフリーの映像作家の森谷博さんという方がいる。前段で紹介した“テレビに見切りをつけ退社し、今は映像作家をやっている”人だ。2010年には『TOKYOアイヌ』という映像作品を完成させた。3.11以降、彼は農業をやりつつ、ユーストリーム中継を独自に行い続けている。  昨年の「6.11脱原発新宿デモ」では、ジャーナリストの岩上安身氏が主催するIWJ(インディペンデント・ウエブ・ジャーナル)の中継スタッフとして、レポーターである私とともにいっしょにデモ中継した仲間でもある。  【参照:2011.6.11脱原発アクション・ライブ中継】   ・前編 http://morymeg.exblog.jp/16472209   ・後編 http://morymeg.exblog.jp/16476564  森谷さんはテレビが持っている問題を、こんな風に語る。 「テレビを作っている側は、実は『見られている』という意識が低い。見ている人の総数みたいなものが、例えば何百万人とか何千万人とか数字自体が大きすぎて、あるいはそれに慣れすぎて、自分らの番組が『見られている』という感覚が麻痺している。ネットやユーストだとリアルタイムでコメントは来るしリアクションがばんばん伝わってくる。テレビの場合、よっぽどのことがあると、ばぁーっと一斉に電話が鳴ったりすることもあるけれど、基本的には静かなもの。そのバックに何百万、何千万というという単位の視聴者がいるということにリアリティを持てる人間は少ないだろうし、僕自身もそういうリアリティを持てなかった」  森谷さんは民放テレビの現場とユーストによる市民中継の両方を熟知している。その彼がいうテレビ現場の、いわば感覚的磨耗は説得力がある。  例えばパブリック・アクセス的な発想をベースに、そうした放送現場に中継市民が行き、もちろん放送のプロにも手助けしてもらいながら番組を企画し取材し放送したら、放送現場はどうなるのか。  局側の意識にも少なからずインパクトがあるのではないだろうか。放送のシロウトがプロの現場で一生懸命企画を立て、不器用ながら取材も行い、構成していく。目の前で展開するそんな光景には、放送現場のプロにも何かしら感じ入るものがあると思う。  こうした番組制作参加によって変えられるのは視聴者側でもあり、だからテレビ側でもあると、私は想像する。今後、私を含めた多くの人に新たなメディアリテラシーとメディア論がますます必要とされてくる時代になる。そして、それは当事者であるテレビメディアに携わる人間にとっても、全く同様なのだ。もう少し言ってしまえば、実は今、一番メディアリテラシーが必要とされているのは、テレビメディアに携わっている人間なのかもしれない。  そのことを「パブリック・アクセス」の実行は、炙り出していくだろう。 (文=織田直幸) ■「Business Journal」人気記事(一部抜粋) 「五輪報奨金で5000万円」顧客から苦情で上場廃止の企業とは? フジ月九ドラマにみる、起業・IT企業への偏見? 半導体で三菱・東芝に攻勢かけるロームにくすぶる疑念 ダイソーが来たら速やかに撤退!? 戦々恐々の100円ショップ業界 逮捕もされない!?ネット犯罪予告で成功する方法とは? コストは欧米の2倍!?官民肝いりの家庭用燃料電池に暗雲 売上増の秘訣は占い!?占い師と顧問契約する企業が急増中?