音楽プロデューサーの松尾潔氏が2023年7月1日、およそ15年間在籍した芸能プロダクションとのマネジメント契約が中途解約されたとツイッターに投稿した。「メディアでジャニーズ事務所と藤島ジュリー景子社長に言及したのが理由」と説明している。
15年間在籍…
音楽プロデューサーの松尾潔氏が2023年7月1日、およそ15年間在籍した芸能プロダクションとのマネジメント契約が中途解約されたとツイッターに投稿した。「メディアでジャニーズ事務所と藤島ジュリー景子社長に言及したのが理由」と説明している。
15年間在籍…
7月1日の深夜からTwitterが突如行った閲覧制限。イーロン・マスク氏は、データ・スクレイピング対策としての一時的な措置とした上で、「(プログラムによって)データが強奪されている結果、一般ユーザーへのサービスが低下している」とコメントしたが、突然の閲覧制限こそ、Twitterユーザーにとっては迷惑千万な措置を言わざるをえ…
6月21日に30歳の誕生日を迎えたももいろクローバーZ・高城れにが、25日にソロコンサート『30祭』を開催。そこで、水着&ランジェリー姿に初挑戦した写真集(タイトル未定、集英社)を発売すると発表し、ファンの間で賛否が飛び交っている。
昨年11月にプロ野球・日本ハムの宇佐見真吾選手との結婚をYouTubeで生報告し、“ももクロ既婚者第1号”となった高城。
8月…
近年、アニメ映画の興行成績が好調だ。2020年10月公開の『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』が叩き出した興行収入404.3億円(興行通信社調べ、以下同)という大記録には及ばないものの、『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』(21年3月、102.8億円)、『劇場版 呪術廻戦 0』(同12月、138億円)、『ONE PIECE FILM RED』(22年8月、197.1億円)、『すずめの戸締まり』(同11月、147.9億円)、『THE FIRST SLAM DUNK』(同12月、146.7億円)、『名探偵コナン 黒鉄の魚影』(23年4月、131.2億円)といったように、毎年100億円超えの作品が誕生している。
その勢いは国内アニメ作品だけにとどまらない。任天堂の世界的人気ゲーム『スーパーマリオ』を、同社と『ミニオンズ』『SING/シング』シリーズのイルミネーションが共同制作でアニメ映画化した『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』(今年4月公開)は、公開31日で興行収入100億円を記録。日本での洋画アニメ史上最速で100億円を突破した。
なお、同作は6月26日発表の最新「国内映画ランキング」(6月23~25日)でも2位にランクインしており、累計興収123億円を超える大ヒットを飛ばしている。
日本のアニメ作品における声優のギャラは、「日本俳優連合」が定める“ランク制度”に準じており、キャリアを重ねてランクが上がるにつれて、ギャラも高くなっていくことでおなじみ。しかし、『マリオ』のような海外作品や、興収100億円を突破するような超大作でも、このルールが適用されるのだろうか。業界関係者は以下のように語る。
「基本的に『外画(外国映画)』は、国内作品同様に、声優のランクで決められた出演料のみ支払われます。ディズニーなどの有名な海外作品の場合でも、まずは声優事務所にオーディションの案内が来て、合格すれば役が与えられ、ランクに乗っ取ったギャラが支払われる……という流れです」(声優業界関係者)
一方、映画が大ヒットした場合は、出演者に「大入り袋」が出ることもあるというが、「中身は平均して500円。近頃、興収100億円を突破した某作品は5,000円だった」(同)とか。
「最低ランクに位置する声優の場合、アニメ映画1本に出演すると、ギャラは20万円前後。映画がどれだけヒットしても、それ以上実入りがないというのは、キャストにとって残念なことですが、長年そのルールでやってきたので、みんな『致し方ない』と諦めていると思います。ちなみに作品のアフレコは、収録に1日、予備にもう1日拘束されます。1日の収録で済んだ場合、予備日はバラシとなるものの、直前の対応となるため、予備日に急きょほかの仕事を入れることはほぼ不可能。そのため、予備日の収入はゼロとなってしまう。ただ、テレビアニメ1本の出演料と比較すると、ギャラはいいですから、やはり映画仕事は『おいしい』といえるでしょう」(同)
また、映画がヒットした場合は「“出演料以外”のギャラが発生する場合がある」(同)という。
「各所で行われる舞台あいさつです。ギャラはピンキリだと思いますが、映画1本のアフレコに費やす時間よりも、舞台あいさつイベントに出演する時間のほうがはるかに短いですし、その内容も、映画について共演者とトークし、お客様を盛り上げて帰るだけなので楽ですよね」(同)
アニメ映画が大ヒットしても、声優の懐事情は意外にもそれほど潤わないというが、このルールは今後も変わらないのかもしれない。
8月23日に発売される乃木坂46の33枚目シングル(タイトル未定)の選抜メンバー20人が、6月25日深夜放送の『乃木坂工事中』(テレビ東京系)にて発表され、井上和(なぎ)が新センターを務めることがわかった。
井上は「なんで(センター)なんだろうって気持ちが大きいです」と驚いた様子を見せ、発表後のブログでも「素直に”嬉しい”という気持ちだけではないです…
記者N いよいよ夏がすぐそこまで近づいている気配がありますが、日刊サイゾーの人気記事ランキングも気温上昇中。今週のランキング1位はSNSでも大きな反響があったジャニーズ事務所と東山紀之についての記事でした。
――2年で1,300万円以上溶かし、現在借金は●00万円の“買い物狂い”のライターが、苦しくも楽しい「散財」の日々を綴ります。
120%自分が悪い……本当に申し訳ないことをしてしまいました……。発端は、「ヤフオク!」で「AbHeri(アベリ)」のダイヤモンドチェーンリングが売りに出されたこと。私の持っている5石のものよりも、グレードの高い7石のチェーンリング。商品説明欄には「1カラット」と書いてあります。私のは0.7カラットだから、0.3カラットも大きい! それを知った瞬間、心臓がギューッとなり、私はスマホを握り締めました。
手持ちの0.7カラットのリングを売って、こちらのリングを買うのはどうだろう。たぶん、3万円くらいの負担でゲットできると思う。悩んだ時間わずか5分ほどで、私はすぐに出品者さんに連絡を取り、このダイヤモンドチェーンリングを買わせてくれないかとお願いしました。
銀行振り込みでもOKとのことだったので、すぐに手続きを行い、手持ちのリングをメルカリに出品。アベリのこのダイヤモンドチェーンリングは、中古でも非常に人気が高く、ものの30分ほどでたくさんの「いいね」とコメントがつきました。
「保証書はありますか?」という内容でしたが、購入時に付属していたものはすべて取っておいてあるはずなので「あります」と返答。しかし……はたと思ったのです。保証書はあったのだろうかと……。このリングは模造品も多く、保証書がない場合、本当にアベリで買ったと証明するものがないのではと……。
そこで、慌てて探したのですが、ないないない、なーい! 保証書が見当たらんのです。ど、どどどどどどうしよう……。一旦冷静になろうと、手元にあるチェーンリングをじっくり見てみました。小指につけると、5石でもちょうどぐるりと一周するような格好になり、よくよく考えてみれば、7石にする意味はなかったかも……。それに、1カラットっていっても、5石から7石に変わるだけで、ほかの人から見える部分の石の数は一緒じゃん。買い替える必要はなかったのかもしれない。
とはいえ、すでにリングは購入されてしまったので、私はぶるぶると震えながら、取引相手に連絡しました。
「諸事情により、5石は売れなくなりそうなので、7石のほうで検討してもらえないでしょうか……?」
7石のリングが届いたら、そのままの価格で購入者さんに売れないかと考えたのです。しかし、そんなやりとりをしているうちに、チェーンリングの販売元から連絡が来ました。
「今回に限り、キャンセルも可能です」
なななななに~~~~~!? キャンセルできるの~~~~~????? そこで、慌てて購入を取りやめ、メルカリの取引相手に平謝りして、「キャンセル申請」を出しました。しかし、申請は拒否され、「まずは7石のほうを見せてください」とのメッセージが。NOOOOOOOOOO!
私は現状、7石のものは手元にないことを正直にお伝えしました。そして、そろそろ「ヤフオク!」に再出品される頃かなあと思い商品を検索すると、リングはすでに「SOLD OUT」に。ギャ~~~~~!!!!!!!!!!(涙)
なお、キャンセル申請が不成立となったため、取引画面のメッセージ機能は使用不可となり、メルカリ事務局が間に入り、なんとか取引キャンセルとなりました。
とはいえ、私の勝手な都合で取引をキャンセルしたため、事務局からペナルティの警告も受けました。「今後、手元にない商品を売ったら、最悪の場合アカウントを停止します」と……。
こうして、あらゆる方面に迷惑をかけてしまった私。ああ、本当に申し訳ないです。申し訳ないとしか言いようがありません……。この場を借りて、深く深く謝罪いたします。本当に申し訳ありませんでした(涙)。
昨年9月に販売した電子書籍『“買い物狂い”の散財日記~千葉N子のリアルな家計簿大公開~』の続編となる『“買い物狂い”の散財日記2~借金300万でも尽きない物欲~』がこのたび発売いたしました。
日々の散財っぷりはもちろん、Amazonで買えるおすすめ商品、さらに数あるコレクションの中から、“一軍ジュエリー”も写真つきで公開!
また、夫や家族、友人との面白おかしいやりとりなど、買い物時の出来事がユーモアたっぷりにつづられており、気持ちのいい買い物っぷりは、読む人に爽快感を与えてくれるはずです。Amazon Kindleストアでの独占販売となりますので、千葉N子ファンの皆様は、ぜひご一読ください。
発売元:サイゾー
発売日:2023年6月30日
価格:950円(税込み)
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“「ヨロヨロ」と生き、「ドタリ」と倒れ、誰かの世話になって生き続ける”
――『百まで生きる覚悟』春日キスヨ(光文社)
そんな「ヨロヨロ・ドタリ」期を迎えた老親と、家族はどう向き合っていくのか考えるシリーズ。
幼い頃から両親に壮絶な虐待を受けてきた黒沢美紀さん(仮名・45)。彼女が受けた傷は、まだ癒えたわけではない。脳梗塞の後に自宅で転倒し骨折した父・昇二さん(仮名・75)とはどうしても会わざるを得ないこともあり、会うと暴言を吐かれ、フラッシュバックを起こしそうになる。
そんな美紀さんだが、昨年から「オープンダイアローグ」という心理療法の当事者スタッフとして活動している。そこで、本当に安心できる居場所ができつつあるのを感じているという。
美紀さんが当事者スタッフとして参加しているのは「りすにんぐファーム」という団体だ。「ダイアローグで使われている『対話の枠組み』を活用して、どんな人でも日々の生活の中で安心感を得られるよう、いろんなワークを実施して、日々の心の健康を整える場」だという。その中で美紀さんは「経験専門家(精神疾患当事者)」として何種類かのワークのファシリテーターをしているそうだ。
「最初は、肩に力を思いっきり入れていて、とても緊張し、テンションも高かったと思います。不安で仕方がなくて、何かテンションを上げることで鎧をまとった状態になっていました。自分の生い立ちのことも話したのですが『そんな大変なことをハキハキとおっしゃっているのが……』と主宰者の“なりさん”にご心配をおかけしました」
そこで主宰者“なりさん”は、美紀さんに「経験専門家」第1号として、ファシリテーターをしないかと声をかけたのだという。「やります!」と意欲満々だった美紀さんだったが、彼女いわく「ドツボにはまって」しまう。
「毎回パニックを起こしてしまったんです。ただ、私がパニックを起こしているというのは、ほかの参加者から見るとわからないようなのですが。私、なりさんに嫌われるのが怖くて、身動きが取れなくなり、ファシリテーターを降りたんです。でもその間、りすにんぐファームの皆さんが私のことを見守ってくださり……思いやりの温かさに触れることができました。そして、この場所が私にとって安心できる居場所になっていくことを確信し、もう大丈夫だろうと復帰したんです」
美紀さんの“居場所”を見てみたいと思い、リフレクティングワークに参加してみた。美紀さんは驚くほど冷静にファシリテーターを務めていて、パニックを起こすというのが信じられなかった。美紀さんのおっとりとした優しい声に包まれると、参加者にとっても心安らぐ場となっているのだろうと思えた。
「話したことに対して応答が返ってくるので、自分一人では堂々巡りだったことが、リフレクティングしていただくことで軽くなったり、違う視点を与えてもらったりして、すごく楽になる経験はたくさんしています。私は生い立ちや病気のせいで、過緊張が強くあり、『りすにんぐファーム』に参加し始めた当初は、極度にドキドキしていました。それがいつからか、『りすにんぐファーム』の輪に入れてもらえている感じができてきて、だんだんそこが私の居場所になりました。居場所ができるって、すごいことですよね」
精神科医・森川すいめい氏は、著書『感じるオープンダイアローグ』(講談社現代新書)で、オープンダイアローグによる効果をこう説明している。
“対話では、困難な状況を聞きつつお互いに理解を深めながら、その始まりや背景を探していったり、気持ちを話したりしていくことになるでしょう。すると、困難でどうにもならないと思っていた現状や未来への理解が相互に促進され、何とかなるもしれないと思うようになるかもしれません。そうなれば、結果として精神面の困難は軽減されていくでしょう。”
同じく精神科医の斉藤環さんが解説する『まんが やってみたくなるオープンダイアローグ』(医学書院)によれば、「対話を続けるだけでいい」「変えようとしていないからこそ変化が起こる」という。「対話の目的は、対話それ自体。対話を継続することが目的です」。
まさに「私、『りすにんぐファーム』に参加するようになってから、どんどん変わっていっていると思います」という美紀さんの言葉がそれを裏付けている。
最近、美紀さんは新しい仕事を始めた。
「体を動かす仕事をやりたいと思っていたんですが、理想にぴったりの求人票を見つけたんです。条件的にもよくて、『まるで私のためにあるような仕事だ』と直感して応募すると、面接担当の方からも気に入ってもらえて、とんとん拍子に決まりました。新しい環境に飛び込むのは緊張しますが、うまくいくといいなと思っています」
昇二さんとの関係は解決したわけではない。これから先、昇二さんが老いていくにつれて、また困難な問題は持ち上がるだろう。それでも美紀さんの居場所が一つでも増えていけばいいと思う。
りすにんぐファーム:https://listening-firm.com/
今は亡き某指定組織の三次団体幹部の妻だった、待田芳子姐さんが語る極妻の暮らし、ヤクザの実態――。
6月も終わりに近づいてきたところで、なぜか「ヤクザの賞揚禁止」のニュースが目立ちましたね。抗争で走った(功績を上げた)ことで服役している組員さんに対し、刑務所への差し入れや出所祝いをするな、ということです。
前からやめるよう命令したり、逮捕したりすることはあったんですよ。例えば2010年には、当時の六代目山口組のナンバー3だった入江禎総本部長が「慰労目的で組員に金品を与えていた」として逮捕されてます。しかもトップの司忍組長は収監中、高山清司若頭が逮捕されたばかりのタイミングでしたから、まあ警察による「脅し」ですね。
この賞揚の規制は、08年に改正された暴対法(第30条の5)に盛り込まれています。対立抗争で事件を起こした組員を対象に、慰労金や出所祝い金など金品の授受は禁止するということです。罰則は「3年以下の懲役または250万円以下の罰金」(同第47条)で、刑は軽いですし、ヤクザにとって逮捕は仕事みたいなもんですが、報道が続くと「なんかウラにあるのかな?」と思ってしまいます。
そもそも賞揚がなければ、組のために懲役なんかまず行きません。賞揚を厳しく取り締まったら、抗争で走る組員がいなくなるので、組織の存続も危ぶまれることになります。その結果として抗争が減れば、市民が巻き添えになることもありませんから、警察の狙いはそこかもですね。
昭和の頃は、どこの組織もヒットマンになった組員には、裁判費用や刑務所への差し入れ、家族の生活費、出所した時のお祝い金や組織での昇進とかをキッチリやってました。
大きな組織になると、家を買ってあげるのも普通で、そのために会費(いわゆる上納金)を高くしてる組も昔はありました。プールしておいて、みんなの賞揚のために使うんですね。今はそんなに会費も高くできないと思いますが、北欧みたいな「高負担・高福祉」スタイル(笑)。
たいていの組員は、貧困や差別、家庭環境の問題でヤクザになりますから、家族との安定した生活は憧れです。抗争でカラダを張り、組織で地位とお金を保証されて、家庭を築くのはヤクザの出世の王道だったのです。
セコい親分は暴対法の規制を理由に差し入れをしなくなったという説もありましたが、そんなに多くはないと思います。このご時世ですから、金額は減ってるでしょうが、本人がダメなら家族に渡せばいいだけですし、放免(出所)祝いもやってるところはあります。
でも禁止命令や逮捕の報道が続くと、どうでしょうか? 「賞揚はアカン」というムードが世間的にできてしまうかもしれません。微罪とはいえ、タイトに取り締まられると結構きついですよ。トップが逮捕されて「最長で社会に3年不在」となったら、組織は慎重にならざるを得ません。
抗争で相手のシマを取り上げて勢力を拡大するのは昭和の話ですが、功労者を慰労できなければ組織としての存在意義がないですよね。それより金融機関の口座も作れず、クルマも買えない人間の集まりで組織を運営するって、もうムリでしょう。
とはいえ「ヤクザは終わった」とか「絶滅する」とかは思いません。亡くなった宮崎学さんの受け売りなんですが、「より悪い形」に進化すると思います。昭和どころか平成のヤクザは、確かに「終わって」ますが、令和のヤクザは余裕のあるトップを除けば、「より悪い形」になるしかないです。
今までもあった偽装脱退や半グレとのコラボが主流になり、違法薬物の密売やお年寄りを狙った詐欺や強盗も、ますます広まります。
全然「ビジネス」じゃない「貧困ビジネス」も増えます。ホームレスや家出少年・少女たちが生活保護の不正受給や臓器売買、売春の餌食にされるとかですね。ホームレスを劣悪な環境のアパートを住まわせて作った住民票や預金口座を使えば、ヤクザをやめなくても合法ビジネスができますし、運転免許証やパスポートを取ったことのあるホームレスなら、再発行させて取り上げればいいのです。
昭和のほうが過激といえば過激でしたが、なんか単純でしたよね。殺人事件は多くて、1954年の約3,000件から少しずつ減りながら2013年に初めて1,000件を切って以降は、だいたい1,000件前後で推移してます。ちなみに、ヤクザより家族間の殺人のほうが多い傾向が続いていましたが、これからはどうなるかわかりません。
「婦人公論」7月号(中央公論新社)が発売中です。今月号の特集は「きょうだいの壁」。これまで同誌では、“夫・母・子ども”関連の話題が取り上げられがちでしたが、そこに“きょうだい”も加わってきました。いわく、大人になって距離ができていたきょうだいでも、年を取るにつれて「親の介護や看取り、相続のほか、病を抱えたきょうだいのサポートなどで、再び向き合う機会が増える」のだとか。
由紀さおり・安田祥子姉妹、ビリー・バンバンなど、実に「婦人公論」的なシブいきょうだいたちがインタビューに登場し、きょうだいの良さを語っていますが、読者アンケートのコーナーでは「関係が悪く、疎遠になったきょうだいはいますか」の質問に「はい」と答えた人が84%と出ています。果たして、中高年きょうだいの現実とはどんなものなのでしょうか。早速、中身を見ていきましょう!
<トピックス>
◎読者アンケート 私たちが絶縁した理由
◎読者体験手記 金の切れ目が縁の切れ目!?
◎アンミカ 押し寄せる試練で深まった5人の絆
中高年きょうだいに迫る特集「きょうだいの壁」。由紀さおり(76歳)・安田祥子(81歳)は、姉妹デュオ41年目を迎えた歴史を語ったり、ビリー・バンバンの菅原進(75歳)は、兄の菅原孝(78歳)から「親の顔が見たいよ」と言われると「同じ親だろ」と返す“きょうだい鉄板ネタ”を明かしたり、和やかなインタビュー記事が続きます。
しかし、読者アンケート「私たちが絶縁した理由」では一転。不穏なタイトルからも察しが付くとおり、「関係が悪く、疎遠になったきょうだいはいますか?」の質問に「はい」と答えた読者は84%、「会う頻度はどれくらい?」の質問に「絶縁状態である」と答えた読者も46%に上りました。「距離を置いた理由」の回答第1位は「相続」。「妹が、私と弟の知らぬ間に父の印鑑を使って遺産を妹夫婦のものにしようとした」(75歳)、「父が亡くなった途端、8年ほど音信不通だった弟が実家に来て長男面をした」(49歳)、など憎しみがにじみ出る回答が紹介されています。
「専門家が教える 介護と相続で仲違いしないヒント」というコーナーに登場する税理士・秋山清成氏の見解によれば、ずばり「財産が少ないほど争いは起きやすい」そう。「お金持ち一族の相続争いは、一度も見たことがない」「そもそも資産が多い家は、あらかじめ相続対策をしっかりと行っている」とのこと。耳が痛い話であるとともに、読者アンケート回答層の切ない経済事情が垣間見えた気がします。
読者体験手記の紹介コーナーも、テーマはきょうだい間の金銭トラブル。姉の息子が借金を作ったことで相続放棄せざるを得なくなった女性(73歳)と、父親のきょうだいに悩む女性(40歳)の投稿が紹介されています。後者の投稿者の父親は、父親の弟・妹、合計4人に金銭的援助をしすぎているとのこと。自分が興した会社にも雇ったうえ、その会社のカネまで使い込まれている……とか。
父親の言い分は、両親の「きょうだい仲よく」という言葉を守っただけというものですが、「家に入れるお金より、弟や妹たちに費やした金額のほうがはるかに多い」「この人たちは生来の守銭奴だ」と憤る投稿者。事故で脳に損傷を負った父親に代わり、「彼らと闘い続ける」「逃げるわけにはいかない」と煮えたぎる思いをつづっています。その決意を支えるのは、「父の財産は、母や私の財産でもあるのだ」という思い。父親の弟・妹側は、「兄の財産は、私たちの財産でもあるのだ」「姪は生来の守銭奴だ」と思っているかもしれないな……と想像すると複雑です。
前述の税理士が言う「お金持ちは相続で揉めない」が真実とすると、人の金をあてにせずともそこそこ満足して生きられるくらいに、日本の財政が復活してくれることを願うしかないのかもしれません。
由紀さおり・安田祥子やビリー・バンバンの平和なきょうだいインタビューと、読んでいると気が重くなってくる読者の中高年きょうだい事情。その間には深い河が流れているようですが、そのどちらとも違う次元のオーラを漂わせているのが、アンミカのインタビュー「貧困、いじめ、早すぎる両親との別れ 押し寄せる試練で深まった5人の絆」です。
アンミカは兄・姉・妹・弟の5人きょうだい。アンミカいわく、それぞれが自分の特技を生かして自立しており、年末年始はアンミカ夫妻に伴ってハワイで過ごしたり、LINEでしょっちゅうやりとりしたり、物理的距離はあっても「心はずっと繋がって」いて、「強い絆」で結ばれていると語っています。その理由はというと、「一緒に困難を乗り越えてきた」から。貧困・韓国人差別・いじめ・ヤングケアラー・中学時代の母親の死・20代での父親の死など、壮絶な困難を前に、互いを支え合ってきたのだそうです。
そんなアンミカきょうだいが大事にしているのは、「感謝を忘れないこと」。いじめを受けたときに相談した神父の言葉――「神様はその人をより幸せにするために、その人にしか乗り越えられない苦労をお与えになる」「自分から被害者意識を取り除くことが大事」を胸に生きてきたと語ります。こすり尽くされた感もある自己啓発書的な言葉が並びますが、できすぎた物語的な人生を送るアンミカに言われると、何も言えなくなります。
読者アンケートや体験手記コーナーを読んでいるうちに、「お金持ちには相続争いが起きないとか言われてもねぇ……今はこんな時代だから、みんなお金に困っているのはまあ、しょうがないよな……」という諦めの気持ちがわいてきましたが、だんだん脳内に、アンミカの「被害者意識持つだけじゃアカンねん!」「神様ってな、乗り越えられない苦労は与えないねん!」「どんなときも感謝と笑顔だけは忘れたらアカンねん!」(内容・関西弁ともに想像)という声が響くようになりました。
この、誰しもどこかで聞いたことのあるであろうポジティブ正論を、疑問を持たず堂々と言えるようになることが、物語的な人生を歩む第一歩なのか? そんなことを考えさせられるアンミカインタビューでした。
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