2023年に新しい賞レースが始まった。それは芸歴16年以上のベテラン漫才師が競い合う「THE SECOND~漫才トーナメント」だ。この賞レースが登場したおかげで、15年以内の芸人は「M-1グランプリ」、16年以上は「THE SECOND~漫才トーナメント」という具合で現在活動している全ての漫才師へチャンスが訪れるようになった。
しかしこの2つは似て非なる大会で、求めている芸…
2023年に新しい賞レースが始まった。それは芸歴16年以上のベテラン漫才師が競い合う「THE SECOND~漫才トーナメント」だ。この賞レースが登場したおかげで、15年以内の芸人は「M-1グランプリ」、16年以上は「THE SECOND~漫才トーナメント」という具合で現在活動している全ての漫才師へチャンスが訪れるようになった。
しかしこの2つは似て非なる大会で、求めている芸…
映画『山女』が6月30日より劇場公開されている。本作で紡がれるのは、柳田國男の「遠野物語」に収められた民話に着想を得たオリジナルストーリー。『リベリアの白い血』と『アイヌモシリ』で各地の民族にフォーカスを当ててきた福永壮志監督が、NHK連続テレビ小説『らんまん』の脚本を手がけた長田育恵を共同脚本に迎えて作り上げている。
その大きな見どころは、若手俳優の中でも抜きん出た実力と…
私たちの心のどこかを刺激する有名人たちの発言――ライター・仁科友里がその“言葉”を深掘りします。
<今回の有名人>
「これからは法律で決まったこと、裁くこと以外は何も勝手なことを言うべきじゃないなと思いました」南海キャンディーズ・山里亮太
『DayDay.』(日本テレビ系、6月27日)
歌舞伎俳優・市川猿之助が、母親に対する自殺ほう助の疑いで逮捕された。6月28日放送の『よんちゃんTV』(毎日放送)によると、本人は「女性セブン」(小学館)に自身のセクハラやパワハラ記事が掲載されることを知り、両親と「3人で次の世界に行こう」と話し合って、睡眠薬を大量摂取したという。
歌舞伎界を代表する人気俳優の逮捕とあって、世間に与えた衝撃は大きいが、なぜ「3人で次の世界に行こう」と思うに至ったのかなど、謎も多い。ゆえに多くの番組がこの事件を大々的に扱っており、6月27日放送の情報番組『DayDay.』(日本テレビ系)も猿之助の逮捕について報道していたが、MCを務める南海キャンディーズ・山里亮太の発言が物議を醸してしまった。
山里サンは、「逮捕に至った経緯に、一度自殺を考えた人だから、もう一度可能性があるって言ってるのに、臆測だったりテレビで、ただでさえ、自分のご両親がこうなったことで精神的にショックが大きい中で、我々は報道するときに本当に気を付けないといけない。これがきっかけとなることもある」「繊細な状態の話なので……。これからは法律で決まったこと、裁くこと以外は何も勝手なことを言うべきじゃないなと思いました」などと力説。
これはつまり、起訴や裁判の判決を待って報じるということだろうか。もしそうなら、逮捕直後の今、この事件を扱うことに矛盾が生じてしまう。ネット上でも「MCがそれを言ったらおしまい」という意見が見られたが、おそらく山里サンの真意は別にあるのではないかと思っている。彼は、この事件を扱う際には細心の注意を払って、極力当て推量を排し、慎重に伝えていくつもりだと言いたかったのではないか。
メディアが個人を責めすぎることは時代の流れと逆行しているし、やりすぎれば、今度は番組や出演者がやり玉にあげられてネット炎上しかねない。そのあたりのリスクを総合的に考慮しての発言だったのだろうが、表現がちょっと極端だったためにバッシングされてしまい、気の毒だなと感じてしまった。
しかし、山里サン、そもそもワイドショーの司会としては、あまり適性がないのではないかと、私は思っている。
山里サンは、人気芸人として知名度が高いだけでなく、妻は売れっ子女優・蒼井優で、お子さんもいることから、生活感覚があってクリーンなイメージを持ち、それが、今回のMC起用の決定打となったのかもしれない。一方、山里サンにとっても朝の帯番組の司会は、仕事の幅を広げることにつながるから、願ったりかなったりのオファーだろう。しかし、好感度が高い人気芸人なら、誰でも名MCになれるかというとそうではなく、やはり向き不向きがあるのではないか。
MCはいろいろな話題を扱わなくてはいけない。そのため、タレントより、業界内での人間関係やCMスポンサーなどのしがらみが比較的少ないアナウンサーのほうが「MCに向いている」と私は思う。しかし、もしタレントがMCをやるなら、中立性やバランス感覚が必要になるのではないだろうか。メディアに悪者を追及するスタンスは必要不可欠である一方、悪者を過剰に責め立て、追い込む様子を見るのは、朝から気分が悪い。山里サンはそのあたりが苦手なように思えるのだ。
6月14日放送の『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ系)の「あの恨みは忘れない!根に持つ芸能人ぶっちゃけSP」に出演した山里サン。その名の通り、芸能人が経験した恨みつらみを打ち明ける企画だが、ここで彼の「らしさ」が出ていたような気がした。
ブラックマヨネーズ・吉田敬や明石家さんま、アンガールズ・田中卓志は、ヘアメイクの女性や合コンで出会った女性の対応に根に持っていると話していた一方、山里サンのエピソードは対象者が仕事関係者オンリーかつ重い。
山里サンは、17年前、南海キャンディーズに密着した番組があったと回顧。その際、カメラマンの「だめだ、眼鏡のほうが入ってる」という一言で、番組が求めているのはしずちゃんこと山崎静代であり、自分は必要とされていないと気づき、この密着番組を台無しにしてやろうと画策したそう。具体的には、しずちゃんについて「犯罪歴があるのに隠している」と、今だったら問題になる大ウソをついたというのだ。
その後、番組スタッフが謝罪してきたものの、「山里さんも映るように努力します」と中途半端なスタンスだったので、険悪さは解消されず。結局、オンエアでは山里サンは1ミリも映っていなかったそうだ。それ以来、山里サンはそのディレクターの動向をチェックしているという。
仕事関係者への恨みが多いのは、それだけ山里サンが熱心に仕事をしているということであり、「上に行きたい」という野心が強いことの表れだろう。野心は仕事の場だけで発動するとは限らない。
オードリー・若林正恭が『激レアさんを連れてきた。』(テレビ朝日系)で、山里が飲みに行くたびに「もう女優か女子アナと結婚するしかねぇだろと叫んでいた」と明かしていたが、蒼井との結婚も、野心の賜物なのかもしれない。野心が強ければ強いほど、その反動で恨みも深くなるのだろうが、「やられたらやり返す」エピソードを得意とする人は、深夜番組はよくても、中立性やバランス感覚が求められる朝のワイドショーには向かないのではないか。
また、上に行くためには、権限を持った人や組織に認められる必要がある。実際、山里サンは、所属事務所である吉本興業が闇営業問題で揺れたとき、極楽とんぼ・加藤浩次などの所属芸人が吉本批判をする中、『JUNK 山里亮太の不毛な議論」(TBSラジオ)で「ウチの会社は言った人をメモったりする几帳面さがある」と指摘。安易な気持ちでの会社批判はよしたほうがいいと言っていたのだ。
これは処世術としては実に賢明で、会社に楯突く人を会社はよく思わないし、プッシュすることもないだろう。しかし、ここまで徹底して「上下にこだわる」「長いものに巻かれる」タイプの人は、MCとして中立なポジションを取っているつもりで、つい強い人、自分にメリットがある人の味方をしてしまうと思うのだ。
しかし、報道と暴露の垣根があいまいになりつつある今、山里サンの“恨み芸”が、朝のワイドショーにハマる可能性も十分にある。山里サンが“持っている人”なのは確かなだけに、彼がワイドショーに新風を吹き込むのかもしれない。
Snow Manの冠バラエティ番組『それSnow Manにやらせて下さい』(TBS系)が「メンバーが東京都内に出没する」というゲリラ企画を平日午後に実施したが、番組側からの説明が乏しく、メンバーの安全面が危惧されるなどさまざまな混乱が生じ、批判の的となっている。
騒動の発端は、6月28日水曜の午後1時45分に番組の公式Twitterが「Snow Man 都内出没中」とツイー…
俳優の永山絢斗容疑者が6月16日未明、東京・目黒区の自宅マンションで乾燥大麻を所持していたとして大麻取締法違反(所持)の疑いで逮捕された。
さらに、家宅捜査の際にポーチの中からラップに包まれた乾燥大麻や吸引道具が押収されたことから永山容疑者は同日、再逮捕されたのだが……。
「最初の逮捕の容疑は今年4月に乾燥大麻を所持していたというものであり、そもそも逮捕に至っ…
6月28日放送のTOKIOの冠番組『TOKIOカケル』(フジテレビ系)で、松岡昌宏が国分太一に対し、嫉妬心を丸出しにする一幕があった。
この日、番組では前年も行った慰安旅行企画「トキタビ慰安旅行」直前スペシャルとして、旅の見どころをVTRで紹介しつつ、事前の打ち合わせの模様や、旅ロケの冒頭部分をオンエア。
まずは、番組のアシスタントである「エンジェルちゃん」こと、森三中・大島美幸、ハリセンボンの近藤春菜と箕輪はるかが3人で旅を企画。行き先が金沢に決まったところでTOKIOの3人も合流し、計画を練っていった。
なお、昨年の福岡慰安旅行では、このメンバーに加え、松岡と親交のある女優・山本舞香、フジテレビの宮司愛海アナウンサーも参加。今回、松岡が山本に「またやるらしいぞ」と話をしたところ、本人から「行きたいっす、アニキ!」と返答があったそうで、直接“オファー”済み。このやり取りを聞いた国分は、「本当の旅行だと思ってる?」と苦笑いしきりだった。
一方、宮司は報道番組出演のため参加せず。前回、国分からカメラの回っていない楽屋で「俺、宮司好きだわ~」と漏らすほどデレデレしていたと暴露されていた松岡は、「来ないの?」と呆然。「じゃあ、俺行かない!」とまで言い出し、「だって同じメンバーだって言ってたじゃん!」と駄々をこね始める始末。
仕方なく近藤が「他に気に入ってるアナウンサーとか(いないですか?)」と提案するも、松岡は「そういう人、怖いからいい。アナウンサーの人って大変じゃん、なんかいろいろと」と、宮司アナ以外には興味がない様子。
そのため、タレントの中から候補者を探すことになり、松岡は「品のある人がいいね!」と言い、「前、リモート収録のときに出ていただいた、みんなTOKIOが『素敵な女性だね』って言ってた……」と女優・木村多江をゴリ推し。「すげえ金沢似合いそうじゃん!」「『ちゃんとしなさい!』って言われたら、言うこと聞く」と想像を膨らませた。しかし、国分が連絡先を知っていると明かすと、「なんで知ってんの!?」「なにそれ?」とテンションはダダ下がり。
国分が「お仕事で……」と連絡先を交換した理由を説明すると、松岡は「やべえ! 俺、今ので旅行行きたくなくなった!」とわがまま全開。さらに、「なんで木村多江さんの番号知ってんの!? なんの番組!?」と国分を詰め始め、「すっげえショック!」と不満全開。「人の息のかかった人は嫌だ!」と嫉妬心丸出しの松岡に、近藤が笑いながら「かかってないでしょ!」とツッコむ場面も。最終的に、追加メンバーはなしで旅行することになった。
まずは、金沢駅前にある「鼓門(つづみもん)で記念撮影をした一行。その後は兼六園へ移動して観光することに。旅の全貌は、次週の100分スペシャルで明らかになるという。
ネット上では、「宮司さんは来ないと知ってガッカリする松岡兄さん(笑)」「木村多江さんの連絡を知ってることに嫉妬するマボ、ウケる」「駄々っ子すぎて笑った」「今回の慰安旅行も神回な気がする!」「来週の放送が楽しみ」という声が集まっていた。
サイゾーウーマン ジャニーズ情報専用Twitterアカウント「J担しぃちゃん」オープン
岩手県遠野地方は四方を山々に囲まれ、さまざまな不思議な伝説が言い伝えられている。民俗学者の柳田國男がこれらの逸話を編纂したのが『遠野物語』だ。遠野で暮らす人々が自然と共存し、神々を崇め、そして恐れながら生きてきたことが分かる。
明治時代末期に刊行された『遠野物語』に着想を得て映画化したのが、山田杏奈、森山未來、永瀬正敏、三浦透子らが出演した『山女』だ。米国での生活が長かった…
――サイゾーウーマンの管理人で芸能通のしいちゃんが、編集部員を相手にこの1週間で話題になった芸能ニュースを解説
編集G 突然だけど、恋愛リアリティ番組を見ていると、まったくの他人との共同生活は大変なことが多そうだけど、仲のいい友人と同居するのは楽しいだろうなって、ちょっと憧れない?
しいちゃん でも、夫婦や親子だってけんかをするんだから、友達だからといってずっと仲良くいられるかどうかはわからないよ。6月23日、千原ジュニアの公式YouTubeチャンネルで公開された動画「【続ココリコ×ジュニア】ココリコ不仲説は本当?謎の私生活!直球すぎるトーク展開へ」に、ココリコの2人がゲスト出演したんだけど、「ココリコって、一時期めちゃくちゃ仲悪い時あったよな?」と質問するジュニアに、田中直樹が「若い、忙しいときは仲悪い時期、ありましたね」と返答してた。
編集G ココリコって、確か小学校からの友達なんだよね。仲が悪くなった原因はなんなんだろう。
しいちゃん 大きなケンカがあったわけではないみたい。「(芸人の)先輩方がそうやったからかもしれないですけど、“コンビ仲悪いほうがかっこいい”とか、“ツッコミとボケ、営業とかに行ってもそれぞれ相方と違うタクシーに乗っていく”とか、“舞台立つまでしゃべらんと、行ってバシッと決めるのがかっこいい”とか(思ってた)」(遠藤章造)「無理なくせに憧れてた」(田中)んだって。
編集G 不仲コンビってダウンタウンのことかな。浜ちゃんと松ちゃんも、小学校からの同級生だし。
しいちゃん 田中によれば、「どんどん友達に、いいのか悪いのか、戻ってきている感じになってきたので。なんか仲良く、年齢とともになってきてます」とのこと。
編集G お互い加齢とともに、性格が丸くなったのかな。今の時流としても、ギスギスしているより、仲睦まじいコンビのほうが、世間に受け入れられてる印象がある。
しいちゃん 芸人以外では、元AKB48の板野友美も、メンバー同士の仲について言及しているよ。板野は、YouTuberグループのコムドットとコラボした動画「【感動】サビ早歌いドライブに元AKB48のエース降臨したので地元の友達に対して鼻が高いです。」(25日公開)の中で、「女の子のグループだから『仲が悪かった?』とか、それこそ『いじめみたいなのはあった?』とか、聞かれたりするんですけど。めちゃくちゃ仲良くて、仕事終わりとかもご飯食べに行ったりとか。プライベートでもディズニーランド行ったりとか」と語ってた。
編集G えー、それはさすがに信じがたいわ。女性グループだからどうのっていう性差はないと思うけど、当時のAKB48を見ていて「仲がいいな」と感じたことなかったよ。
しいちゃん まあそうよね。でも、ネット上では「『実は不仲だった』と暴露するよりいい」「嘘でも『仲良かった』と言ってくれたほうがファンにとってもいい」「好感が持てる」と好評だよ。過去の暴露話を展開すれば、「炎上ネタで話題づくり?」と批判されかねないし、ネガティブな話題よりはリスクが少ないかも。
編集G 板野は一部週刊誌で、経営する会社の金銭トラブル疑惑を報じられたばかりだし、過去のメンバー間トラブルを暴露してる場合じゃないもんね。
しいちゃん ちなみに、「週刊FLASH」2023年7月11日号(光文社)では、仲良しコンビとしておなじみの、阿佐ヶ谷姉妹の日常をスクープ。ご存じの通り、2人は実の姉妹ではなく、姉役・渡辺江里子、妹役・木村美穂によるユニットで、記事によると、阿佐ヶ谷の焼き肉店で仲良く食事していたそう。ともにアラフィフという年齢のせいか、3皿ぐらいまでは勢いよく食べていたけれど、4皿目でペースダウンしたみたい。そんな2人の自宅は、6畳1間のアパートで家賃は6万2,000円。かつて約8年間同居していたけど、18年からは渡辺が隣の部屋に引っ越して、今はお隣同士なんだって。
編集G それそれ、まさに阿佐ヶ谷姉妹の暮らしに憧れる〜。同居はよほど気が合わないと難しそうだけど、お隣同士ならいけそうじゃない? よーし、老後を見据えて、まずは隣に住んでくれそうな友達を探しまーす!
6月28日、テレビ東京の音楽特番『テレ東音楽祭2023夏』が約5時間にわたって生放送された。近年、TOKIO・国分太一とともにMCを務めていた女優・広末涼子は、自身の不倫が原因で無期限謹慎中につき、今回出演しなかったが、その一方で“過去に不祥事を報じられたタレント”が複数人登場したため、ネット上には「これなら広末がMCをしてもよかったでしょ」というツッコミが相次いだ。
広末は2008年にモデル・岡沢高宏と離婚し、10年にキャンドルアートの第一人者であるキャンドル・ジュン氏と再婚。しかし今月8日、「週刊文春」(文藝春秋)によって有名シェフ・鳥羽周作氏とのダブル不倫をスクープされ、14日にはそれぞれが報道を認めるコメントを発表。同日、広末の所属事務所・フラームは、彼女に無期限謹慎処分を下したと報告した。
「19年から『テレ東音楽祭』のMCに起用されていた広末は、今年も続投予定だったそうですが、スキャンダルの影響で白紙に。今回は国分のMCと、田中瞳アナウンサーの進行で生放送を乗り切りました」(芸能ライター)
そんな中、一部ネット上では、出演アーティストの顔ぶれに注目が集まった。関ジャニ∞やKis-My-Ft2、.ENDRECHERI.(KinKi Kids・堂本剛のソロ名義)といったジャニーズ勢や、AKB48に櫻坂46、乃木坂46ら女性アイドルグループ、そのほか湘南乃風、LUNA SEAなどさまざまなアーティストがパフォーマンスを披露したが……。
「ネットを騒然とさせたのは、いずれも歌手や女優としての経歴を持つ斉藤由貴、篠原涼子、酒井法子が番組に登場したこと。まず、斉藤は17年8月に『文春』で医師とのダブル不倫を報じられ、篠原は21年7月に俳優・市村正親と離婚した直後、8月発売の同誌で、その背景に韓国のアイドルグループ・SUPERNOVAのグァンスとの不倫疑惑が伝えられました」(同)
一方、酒井は09年に覚醒剤取締法違反で逮捕されるという事件を起こしていた。そのため、ネットユーザーからは「『テレ東音楽祭』、広末は外して斉藤に篠原、酒井を出すっていくらなんでもおかしい」「広末はダメだけど斉藤、篠原、酒井はOKってギャグ?」など、その“ちぐはぐ”ぶりを指摘する声が続出。
「世間の広末批判はまだ続いていますし、今回の『テレ東音楽祭』放送同日には『文春オンライン』で鳥羽氏のインタビューが公開されるなど、まだまだ騒動は収束しそうにありませんが、斉藤、篠原、酒井が普通にテレビ出演していることを受け、『この3人が出られるんだから、広末もそのうちシレーっとテレビに戻ってくるね』という書き込みもみられました」(同)
広末の謹慎が解除された時、活動再開一発目のテレビ仕事は何になるのだろうか。
――昭和、平成、令和と、その時々によって、さまざまな変容を遂げてきた女性芸人。まさに彼女たちは、“時代を映す鏡”といえるだろう。そんな女性芸人たちの歩みを時代背景とともに振り返る。今回はオアシズ・大久保佳代子の遍歴を、テレビウォッチャー・飲用てれび氏につづってもらった。
「使い捨てなのよ、タレントなんて」
オアシズ・大久保佳代子はそう言った。5月17日の『上田と女が吠える夜』(日本テレビ系)で、ベッキーが「バラエティ番組のスタッフは冷たい、収録が終わったらもっと褒めてほしい」と語ったときのコメントだ。大久保いわく、自分たちタレントには代わりがいっぱいいる、スタッフはいちいち褒めたりしない。
もちろんこれは、笑いをつくる文脈上でのコメントである。本気で説教しているわけではない。実際、大久保の発言を聞いたベッキーは「あぁ……」と悲壮な表情を大げさに作って見せ、MCの上田晋也(くりぃむしちゅー)が「忘れてベッキー!」などと言うことで、その場に笑いが生まれた。
また、「タレントは使い捨て」といった発言も常套句だ。ほかのタレントからもしばしば聞くフレーズであり、大久保の専売特許というわけではない。カンニング竹山がよく言っているイメージがある。
ただ、大久保が言うと特別な重みを帯びる言葉ではあるかもしれない。というのも、キャリアが不安定になりがちな芸人のなかでも、彼女の遍歴は特に不安定なように思うからだ。
その歩みを確認しよう。大久保が光浦靖子とともにオアシズとして芸能事務所・人力舎に所属したのは1992年。翌年にはフジテレビ系の深夜バラエティ『新しい波』にコンビとして出演を果たした。しかし、その後始まった番組『とぶくすり』のレギュラーとなったのは光浦のみで、さらにその後継番組『めちゃ×2モテたいッ!』『めちゃ×2イケてるッ!』にも大久保の名前はなかった。
ただ、99年頃から少しずつ、光浦の相方として『めちゃイケ』に出始め、2000年からはレギュラー出演者になった。この頃の彼女のキャラクターは「OLの大久保さん」。OLというキャラ付けは『めちゃイケ』の演出によるところも大きかったようだが、実際、この頃はコールセンターで働いていたようだ。いまでこそ彼女のような兼業芸人は珍しくないものの、当時は異質な存在だった。いわば半“素人”のような不安定な状態で、彼女は世の中に現れた。
「『めちゃイケ』も特殊な番組なんだけど、あの中で役割を与えられる。『OLの大久保さん』だったら、OLっぽいことを常日頃から言ってくださいとか。わかりやすく(世の中に)提示してくれたのかな、逆に言うと」(『イワクラと吉住の番組』テレビ朝日系、22年7月12日)
大久保といえば、カッコいい俳優や若い女性アイドルなどへの“セクハラ”めいた言動や“下ネタ”が印象的だ。あるいは“ブサイク”をイジられたり自虐したりといった振る舞いもよく見てきた。『めちゃイケ』でもそういったキャラクターを求められていた。もちろん、彼女の気質にある程度マッチしていたキャラではあるのだろうが。
「私の仕事内容、性欲強いって言ってるのが6割と、イケメンがいたらセクハラするっていうのが4割、この2本立てでここまできたんですよ」(『さんまのまんま』関西テレビ、13年8月17日)
そんな彼女は、10年代初頭にブレークする。さまざまな番組にゲストで呼ばれ、自身が番組MCを務めることも多くなった。戦い方が大きく変わったわけではない。が、やはり年齢を重ねアラフォーになったことで、彼女の言動をより世間が受け入れやすくなったのだろう。“下ネタ”といってもほかの女性芸人でしばしば見られたような“脱ぐ”方向ではなく、フレーズやニュアンスで笑わせていく大久保は、徐々に変わりつつあった時代の流れにも合っていたのかもしれない。相方の光浦は次のように考察する。
「大久保さん、エロがとてもノーマルじゃないですか。それが世間に受け入れられてる理由でもあると思うんですけど」(『痛快!明石家電視台』毎日放送、14年3月17日)
ただ、“セクハラ”や“下ネタ”は常にリスクを孕む。いつどこでそれが過剰なものとして世間から非難の対象になるかわからない。というか、これまでも一部では批判があったのかもしれない。彼女がこれまで笑いを生むために使ってきたものは、芸人としての武器でもあるが、芸人としてのキャリアを不安定にする要因である。特に現在ではそうだろう。
大久保「私なんて下ネタとセクハラの2本立てで来たけど、今なんて絶対もうほぼ無理。ほぼ無理だからさ」
光浦「セクハラ、下ネタ、あとアルコールだもんな」
大久保「それが最高じゃない人生、と思って。そういう人好きだし。と思ってたけど、世の中的にはちょっと相反する感じにはなっちゃってるからね、今ね」(『ボクらの時代』フジテレビ系、20年5月17日)
ただ、ここであらためて考えてみたい。彼女の武器は本当に“下ネタ”や“セクハラ”だったのだろうか?
複数の女性芸人に「女芸人という生き方」についてインタビューする番組に大久保が出演したときのこと。彼女は「ちょっとまず私が、芸人っていう肩書に対しては非常に、そんな……って思うところがありまして」と、自身が芸人代表のような立場でインタビューを受けることへの違和感を口にした。そして「笑いの正体」について尋ねられ、次のように答えた。
「その現場の空気を読んで、何が求められてるかを理解し把握して、それに沿って発言なり動けるようにするのは、今まで心がけてきたことかなっていう気はしますけどね」(『笑いの正体』NHK総合、22年7月5日)
同番組ではほかに上沼恵美子や友近、横澤夏子、Aマッソ・加納、ゆりやんレトリィバァなどがVTR出演していた。彼女らも同じように「笑いの正体」について聞かれていたが、その回答は「生きざま」(上沼)、「麻薬」(友近)、「幸せ」(横澤)、「探す」(加納)、「エクスタシー」(ゆりやん)。
これらと比べると大久保の「空気」という回答は異質である。ほかの女性芸人たちがどちらかといえば主体を自分に置き、その自分の生き方や幸福、快楽や探究などを笑いと結びつけているのに対し、大久保は笑いの主体を自分の外に置く。なお、相方の光浦も似たようなことを言っている。
「コントを作ることが好きとか、明確なことがあったらいいと思うの。でも、テレビタレントって、やっぱり要求されたことをいかに早く嗅ぎ取るかとかも仕事だったりもするもんで。なんて言ったらいいのかな、やっぱり人様の座標軸ありき」(『ボクらの時代』同前)
空気を読む。要求を嗅ぎ取る。その場の座標軸を読み、自身のポジションを確認する。“セクハラ”や“下ネタ”といった表向きの武器を支えていた本当の武器は、そんな空気読みの能力なのではないか。
そして、そんな武器を彼女が磨いてきたのは、男性が中心的な役割を果たす現場だった。女性芸人は「隙間の役割」をこなすのが仕事だったと大久保は語る。
「(『めちゃイケ』は)スタッフも男が多いし、メイン的な役割するのはナイナイはじめ男性が多いし、たまに役割いただきますけど、そしたらそこに入れられた女性芸人は、隙間の役割をちゃんとこなすのが仕事かなぐらいに思ってました」(『笑いの正体』同前)
彼女からは(そして光浦からも)、お笑い芸人やバラエティ番組の世界は男性のものである、との言及が何度か行われている。それがどこまでが事実の報告なのか、諦念なのか、それとも皮肉なのかはわからないが、「基本バラエティって男芸人で成立するものと私は思ってるんですよ」というように(『とんねるずのみなさんのおかげでした』フジテレビ系、15年2月26日)。あるいは――
「幼少期、漫才ブームを見たり、たけしさんの『オールナイトニッポン』(ニッポン放送)を聞いたりして、笑いだけを目的にやってるっていうのがカッコいいって思ってたんで。どっかでだから、ホント偏見ですけど小さいときからのアレで、どっかで笑いは男のものってね、ちょっと思ってるところがあるんですよね」(『笑いの正体』同前)
先に、芸人として語らされることへの違和感を大久保が語った場面を引用した。彼女の違和感の理由は、一つには、自分は芸人というよりタレントとして活動してきたという謙遜があるのだろう。
が、別の理由も読み取りたくなる。男性を中心に構成されてきたお笑いの世界、つまり“芸人”とは暗に“(男)芸人”のことであった世界をサバイブしてきた者として、芸人という肩書と自身の輪郭がうまく重ならない。そんな理由も、当人が意図しているかどうかは別として、ありはしなかっただろうか。
半“素人”のような芸人として世に出てくる。リスクをはらんだ“下ネタ”や“セクハラ”を頻繁に繰り出す。“(男)芸人”のなかで“女芸人”として立ち回る。いずれも不安定な状況を、大久保はその高い空気読みの能力でサバイブしてきた。時代が移り変わっても彼女はそのバランス感覚で乗り切っていくのではないか。実際、以前よりも“下ネタ”などが穏健なものになった彼女のメディア出演が減っているようには今のところ見えない。
「使い捨てなのよ、タレントなんて」というコメントは確かに常套句だ。しかし、そのような聞き慣れた理解しやすいフレーズを番組上での自身の役割を理解しながら後輩タレントに“説教”っぽく繰り出し、わかりやすく笑いにつなげるところに、まさに彼女が簡単に「使い捨て」されなかった理由が含まれているのだと思う。
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