『ちむどんどん』の不評が福原遥の追い風に? 『舞いあがれ!』が名作コース濃厚のワケ

 黒島結菜が主演するNHK朝の連続テレビ小説『ちむどんどん』が不評のまま終了する気配が濃厚になり、次の朝ドラ『舞いあがれ!』への影響を危惧する声があがり始めている。しかし、そんな心配をよそに同作に主演する福原遥の評判や好感度は上昇する一方となっているようで「次は期待できる」との見方が強まっているようだ。

 『ちむどんどん』は、登場人物たちの理解しがたい言動やご都合主義的なストー…

続きを読む

エリザベス女王の追悼礼拝で「手つなぎ」、ヘンリー王子夫妻に批判集中! 王族メンバーの中で浮いた姿

 9月8日に死去したエリザベス女王の棺が現地時間13日、ロンドンのバッキンガム宮殿に到着。 翌14日、王族の主要メンバーに付き添われながら葬儀が行われるウェストミンスター宮殿の大広間に運ばれ、イングランド国教会の大主教と主席司祭による短い礼拝が執り行われた。

 王族メンバーとして、ウィリアム皇太子夫妻の後ろに並んだヘンリー王子とメーガン夫人は、退場する際に手をつないでいたが、「これほどまでに厳粛な儀式でも手つなぎ?」と物議を醸している。

 この礼拝には、チャールズ国王ら王室の主要メンバーのほか、トラス首相ら政府幹部が出席。王室を離脱しているヘンリー王子は、父や兄のように軍服の着用は許されず、モーニング姿で参列。ほかの王族メンバーが直立不動で真っすぐ前を見ている中、手元のしおりを見たり、目頭を押さえたりしており、ネット上では「女王に心労をかけたことを後悔しているのだろう」と同情的な声が上がった。

 だが、礼拝後にヘンリー王子とメーガン夫人が手をつないでいで退場していたことがわかると、ネット上は騒然。故意的かは不明だが、儀式の間、テレビの中継カメラがメーガン夫人を映すシーンは少なく、退場時も2人の手元が映らなかったが、その後の報道により、指を絡めるように手をつないでいたことが明らかになったのだ。

 これには「この2人は、こんな時にも手をつながなきゃならないの?」「見ていて恥ずかしい」といった声が噴出。「最愛の祖母を亡くした夫を妻がサポートしているだけ」「王族メンバーは手をつないじゃいけないというルールはない。支え合っている姿を見せて何が悪い!」と2人を支持する意見も出たが、「四六時中手をつないでいるから、またベタベタしていて不快」「ガッツリ恋人つなぎしていてガッカリ」「伝統と規律を重んじ、いかなるときにも感情をあらわにせず、亡くなる直前まで公務を続けてきた女王に対して失礼だ」とヘンリー王子とメーガン夫人を批判する声でネットは埋め尽くされた。

 主要王族グループとは離れ、横に並んでいたアン王女の娘ザラ・ティンダルも、退場時に夫のマイク・ティンダルと手をつないでおり、「ヘンリー王子夫妻が、良い影響を与えたに違いない」とたたえる声も上がった。しかし、「ザラは王位継承順位20位で、貴族称号も持たない。ヘンリー王子は、王位継承順位5位で国王の息子なのに」といった反論も数多く上がっている。

 スコットランドのバルモラル城からエディンバラ、そしてロンドンへと移動した女王の棺に付き添っていたアンドリュー王子やエドワード王子、ソフィー妃は疲れた顔をしており、キャサリン妃に至っては礼拝中にフラッと体が横に傾き、表情をゆがめてこらえる様子がカメラにとらえられるなど、王族主要メンバーの誰もが心身共に憔悴しているように見える。

 一方で、メーガン妃は化粧もバッチリ。礼拝では、穏やかで微笑むような表情も浮かべており、明らかに王族メンバーの中で浮いていたようだ。前夜に撮影された車で移動中の姿に対しては、ネット上で「ゴージャス」「修正がいらない。文句なしに美しい」と称賛する声も上がったばかりだった。

 そんなメーガン夫人は礼拝の退場時、王室の女性メンバーたちが目上の王族に対して行うカーテシーというお辞儀を女王の棺に向かって行ったが、誰よりも深く頭を下げたことについて「素晴らしい」と伝えられる一方、ネット上では「こんな気持ちがこもっていないカーテシーはない」「いやらしい」「さすが女優、演技くさい」と意地悪く叩く声が上がった。

 メーガンは昨年、王室批判を 始めて世間を騒がせたオプラ・ウィンフリーの独占インタビューで、初めて女王に会う前にヘンリー王子から「カーテシーできる?」と聞かれ、「(自分の)おばあちゃんなのに(お辞儀しなきゃいけないの)!?」と驚いたことを明かしていた。このカーテシーだが、深ければ深いほど敬意を表することになるといわれている。

 ヘンリー王子夫妻は、19日の国葬にも参列するものとみられているが、果たして国葬でも手をつなぐのかどうかが注目されている。

キンプリ「トレトレ」初日売上が前作超え! 売り方にSnow Manへの焦り?

 King & Prince(以下、キンプリ)の10枚目のニューシングル『TraceTrace』が、発売日の9月14日に発表されたオリコンデイリーシングルランキングで初登場1位を獲得。推定売上枚数は38万543枚で、4月にリリースした前作『Lovin’ you/踊るように人生を。』の初日売上を4万枚以上も上回る好調ぶりを見せている。

 表題曲の「TraceTrace」は…

続きを読む

保育士YouTuber・てぃ先生、『さんま御殿』で“アンチ”に本音ぶちまけ賛否!

 保育士YouTuberとして人気を集め、チャンネル登録者数72.8万人(9月16日午後5時現在)を誇るてぃ先生が、9月13日放送のバラエティ番組『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)に出演。“アンチ”から批判を受けていると明かしたが、ネット上ではてぃ先生の発言について、賛否両論が飛び交っている。

 てぃ先生は、さまざまなメディアで保育士として子育てのアドバイスを発信中。しかし、ネット上では「あいつ、子どももいないくせに子育てのアドバイスしてる」と批判されたことがあるのだとか。てぃ先生は、こうした苦言を呈する“アンチ”を「あいつ」と呼び、「嫌味だけ言ってくるんですよ」などと不満を漏らした。

「てぃ先生は続けて、『おうちの中の子どもって、いまの時代多くても1人か2人ですよね? でも、保育園って1日何十人の子どもたちを見ているわけです。経験や知識が違うわけですよ』と保育士の立場を説明しつつ、『なのに、(保育士に)子どもいるかいないか、結婚してるかしてないかで「あいつのアドバイス、意味あるのか?」って、決めつけるな!』とカメラに向かって指をさしながら、大声で本音をぶちまけたんです」(芸能ライター)

 そんなてぃ先生に対して、同じ保育士と思しきネットユーザーから「私も『先生は子どもいないからね』と何度も言われて、悔しい思いをした」「これって“保育士あるある”じゃない?」などと共感する声が集まっていた。一方、「“自分のほうが親より経験も知識もある”と偉そうに言われるのは不快」「公共の電波で反論するような人には、子どもを預けたくありません」といった否定的な意見も寄せられ、賛否両論となった。

「てぃ先生はYouTuberとして活動する傍ら、書籍の出版や講演活動を行い、さらに今年4月からは『ハロー!ちびっこモンスター』(NHK Eテレ)にレギュラー出演するなど、活躍の幅を広げています。また、自身のTwitterでは保育園で起こったエピソードなどを発信しているものの、以前からネット上では『内容がウソっぽい』と疑う声や、『子どもや親のプライバシーを考えてほしい』と指摘する声が絶えません。“保護者にツイート許可を得ています”との注意書きも添えていますが、『自分の子どもが“ネタ”にされるのは絶対嫌』など、拒否感を示す声は少なくないです」(同)

 なお、てぃ先生は「メディア出演依頼が急増」したことから、9月1日に大手芸能事務所「アミューズ」とマネジメント契約を結んでいる。自身のTwitterでは、「タレントになるわけではなく、メディア対応のみお願いしてその他は今まで通りです」と説明していたが、これからも“保育士”として、子どもや保護者に寄り添ってほしいものだ。

King&Prince・岸優太、Sexy Zone・佐藤勝利に“敵意”むき出し! 『VS魂』センス対決が白熱

 嵐・相葉雅紀がキャプテンを務めるバラエティ番組『VS魂 グラデーション』(フジテレビ系)。9月15日の放送には、タレントの藤田ニコル、“みちょぱ”こと池田美優が率いる「にこるん&みちょぱ軍団」が、相葉ら「VS魂チーム」の対戦相手として登場した。

 今回、最も白熱したのは、最初の「魂メンバーを知らない外国人女性が恋人にしたい、最もセンスがいいのは誰?」という対決。魂メンバーが事前に、500点以上のファッションアイテムから自由にコーディネートをして、写真を撮影。それを来日中の外国人女性に見せて、「誰が一番かっこいいか」を選んでもらい、多く票が集まった順番を並べ替えていくゲームが行われた。

 最初に撮影したのは、King&Prince・岸優太。外国人女性のモテポイントとして「テーマはアメリカン」「肉体を見せて男らしさをアピール」と自ら設定し、上半身裸に赤いジャケットを羽織り、ジーパン、黒いブーツ姿で広大な道路にたたずんでいる写真を撮影した。岸の引き締まった腹筋と、サングラスを少しずらして上目遣いをしている表情のギャップが楽しめる仕上がりだ。

 しかし、これにブーイングを起こしたのが、Sexy Zone・佐藤勝利。撮影中のVTRを見ている間、ワイプ越しに「ダッサ!」「しんど!」とヤジを入れており、岸の口から“ライバルは佐藤”だと明かされた際には、「やめて、そんなの!」と絶叫していた。

 そんな佐藤は「シンプルで勝負」というテーマのもと、ロンドンのような街並みをバックに、黄色いポロシャツに黒いパンツ、革靴を履いて椅子に座った写真を撮影。少し口を尖らせ、かわいらしさと大人っぽさを両立させた1枚だ。

 実は撮影中のVTRで、くしくも佐藤も“ライバルは岸”と語っており、普段からよく岸の私服を「変な服」とイジっていることも告白。「岸には負けたくないです」と語る場面もあった。

 しかし、岸の写真を見た佐藤は安心したようで、スタジオでは「絶対勝てますよ!」と自信満々。「ライバルにもなってない、こんなの」と言い放っていたが、一方の岸も自分の写真に自信があるようで、「個性を見せようと思ったんですよ。彼(佐藤)は逆にいうと、シンプルすぎた」と評し、敵意をむき出しにした。

 しかし、フタを開けてみると、外国人女性から最も人気を集めていたのは、図書館をバックに丸眼鏡をかけ、その眼鏡のフレームを触りながら若干驚いたような表情を見せているという、風間俊介の写真。なんと2位の10票に大きな差をつけ42票を獲得し、ダントツの1位となった。その2位だったのが岸で、佐藤は4票しか集まらず、6人中5位という結果に。佐藤と岸の対決は、岸に軍配が上がったのだった。

 この日の放送に視聴者からは、「勝利くんの“噛ませ犬”感が面白すぎる」「あんだけ大口叩いて、ワースト2位はバラエティ番組的に最高だよ!」「勝利くん、いつの間にか『VS魂』のネタ枠になってる(笑)」などと、面白がる声が集まっていた。

Snow Man・宮舘涼太、「5キロやせた」と告白! 「本当にまねしないで」と語った“減量法”とは?

 Snow Manメンバーがパーソナリティを務めるラジオ『不二家 presents Snow Manの素のまんま』(文化放送)。9月15日の放送回には、岩本照と宮舘涼太が登場。宮舘が「5キロ痩せたこと」を明かした。

 今月21日に2枚目のアルバム『Snow Labo. S2』をリリースするSnow Man。今回のアルバムは、メンバーがそれぞれ1ジャンルを担当し、バラエティに富んだ楽曲がそろっているという。リード曲の「JUICY」は、宮舘が担当したとのことで、本人は「まさか、自分が選んだ楽曲がリード曲になるなんて」と驚いたそうだ。

 同楽曲は岩本が振り付けを行っており、サビでジャンプした後に片足で脚をクロスさせながら踊る“バランすのダンス”が特徴的だが、宮舘から話を振られた岩本は、「あれ、我ながら『やりづらいよね』って思っちゃった。どうなんだろう? みんな的には」と苦笑い。

 なお、過去の放送回では、メンバーたちがそれぞれ“バランすのダンス”について言及。「あれ意外とムズい」(深澤辰哉)「Snow Manでも結構ヨロヨロっとなっちゃう」(佐久間大介)「めちゃくちゃむずい」(向井康二)「結構賭けに出てるよ、あの振りは」(ラウール)との言葉が飛び出すほど、難易度が高い振り付けのようだ。

 宮舘も「(みんなで)横1列になってやるときは、『ちょっと大丈夫かな』『名前の通り“バランすのダンス”だな』っていう部分はありますけど」と不安を述べつつ、「みんなにチャレンジをしてもらえる楽曲になったらいいよね」とコメント。岩本も「踊ってみた、意外とやってみたら難しいみたいな」と賛同し、宮舘は「それが広まったりもするから、みんなで育てていっていただきたい」とファンに呼びかけていた。

 その後は、Snow Manが近況を話したり、リスナーからのメールを紹介するコーナー「すのトーク」を実施。宮舘が表紙を飾った雑誌「Eye-Ai」(ザ・ショット)10月号を見たというリスナーから、「どうしたら、そんなビジュ爆発でセクシーロイヤル美しく、最高イケメンになるのでしょうか? 何か毎日欠かさずにしていることでもあるのでしょうか?」との質問が寄せられた。

 なお、宮舘は表紙のカットで、右手の人差し指を右のもみあげ付近に添えているポーズをとっているのだが、本人いわく、「これ癖みたい」とのこと。「あ、でもやるかもね! こうやって」と納得する岩本に、宮舘は「これ、普通に椅子に座ってるんですよ。なんか気づいたら(このポーズを)やってて、それが表紙になってる」と撮影の裏側を明かし、岩本から「気づいたらこれだったってこと? それはね、ビジュ爆発でセクシーロイヤル美しく、最高イケメンだね」といじられる場面も。

 そんな宮舘は、“毎日欠かさずにしていること”はないと語ったが、岩本から「よく(渡辺)翔太も言うじゃん。『何もしてないは嘘だ』って。日常のルーティン化されすぎて意識されてないけど、ほかの人たちからしたら『それ毎日やってるの?』とかっていうこととか、多分あると思うね」「それこそ湯船につかる時間だったりとか」と指摘されると、「湯船はつかる、絶対」「朝と夜」と回答。

 さらに、「水は2リットル飲む」と明かし、岩本から「『ちょっと苦だな』ってなりながらやってるってことは、ないってこと?」と再び追及されると、宮舘は「これだけは言わせて、5キロやせた」と唐突に告白。「前の話、『嘘じゃん』ってなっちゃうかもしれないんだけど、結構表紙の撮影が続いてたから、節制した」と白状し、岩本から「やってんじゃん! 『何もしてない』じゃないよ!(笑)」とツッコまれていた。

 ちなみに、宮舘は「午後5時以降何も食べなかったり。サラダだけしか食べなかったりとか」「夜だけサラダしか食べないの」と、1日1食でサラダと水だけをとる生活を送っていたそうで、「何もしてなくなかったわ」と認めつつ、「でも本当にまねしないでください。個人差あると思うので」と呼びかけていたのだった。

 この日の放送に、ネット上では「バランすのダンス、踊ってみたけど難しかった!」「今、練習してます!」という報告のほか、「舘様やせた? と思ったらやっぱり食事制限してたのか」と驚く声や、「大好きなビールも飲まずサラダだけで……そんな作品たちがいま手元に届いてるんだ」と感心する声、「ファンのためにストイックになる宮舘くん尊敬するけど、ファンとしてはもっとご飯をいっぱい食べてほしいよ」など心配の声も集まっていた。

Netflix『D.P.-脱走兵追跡官-』に見る、韓国「徴兵制」の実態――「命令と服従」実体験を映画研究者が語る

近年、K-POPや映画・ドラマを通じて韓国カルチャーの認知度は高まっている。そんな作品をさらに楽しむために、意外と知らない韓国近現代史を、映画研究者・崔盛旭氏が解説する。

チョン・ヘイン&ク・ギョファン出演 Netflix『D.P.-脱走兵追跡官-』

 1988年12月中旬のある朝、私は玄関のドアを叩く音で目がさめた。ドアを開けると、軍服姿の若い男がニコッと笑って「召集令状です。おめでとうございます」と、赤紙を差し出した。この光景は、今でも鮮明に脳裏に焼き付いている。

 韓国では、現在も法によって男性に「兵役」の義務が定められる。私が受け取った赤紙(ちなみに、現在は白紙である)には、「1989年1月10日○時までに江原道(カンウォンド)・春川(チュンチョン)の○○補充隊集合」と書かれており、慌てて家族や友人に宛てて、手当たり次第に入隊の連絡を出した。そして、友人たちによる入隊祝賀会や出征式で酒漬けになったあと、数日後には頭を丸めて「娑婆」(軍隊では世間のことをこう呼ぶ)を後にした。

 休戦中とはいえ、南北に分断され対峙している朝鮮半島に生まれた以上、兵役は一種の運命として従うしかない。だが、若さを存分に堪能すべき20代の大事な2年半(現在は1年半に短縮)に及ぶ歳月を、国を守るという名分の下に捧げるのは「青春の足かせ」であり、これっぽっちもしっくりこないのが正直なところだ。

 入隊する覚悟はできていても、いざ足を踏み出すと、絶望のどん底に落とされたような気持ちになった。この絶望感は、赤紙を手にした韓国の若者ならば、誰もが抱く感情だろう。

 ありとあらゆる統制の中に「束縛」され、個人の意思も自由もまったく通用しない。そのため、入隊後は脱走や暴力を伴ういじめ、自殺者が後を絶たず、韓国軍が抱える最大の課題として社会を悩ませている。

 当コラムでは、これまで韓国社会に特徴的なテーマを多数取り上げてきたが、いつかは「軍隊」を取り上げたいと思っていた。私が服務していた33年前とは、服務期間から生活環境まで多くの点で変わっているはずだが、それでも軍隊制度の本質や感情的な問題など、変わらないことも多いのではないか。

 そこで今回、軍内部の問題に正面から迫り、大反響を呼んだNetflixオリジナルのドラマ『D.P.-脱走兵追跡官-』(2021)を取り上げ、個人的な体験も含め、韓国の軍隊について紹介したい。

『D.P.-脱走兵追跡官-』あらすじ

 全6話の本作は、軍隊の中でも最も深刻とされる「脱走兵」の問題をテーマにしている。D.P.とは、Deserter Pursuitの略語で、直訳すれば脱走兵追跡、またはそれを任務にする兵士=脱走兵追跡官のことを意味する。

 物語は、入隊して間もないアン・ジュノ(チョン・へイン)がD.P.に選ばれ、先輩のハン・ホヨル(ク・ギョファン)と共に脱走兵を探し出すという基本構図のもと、エピソードごとに脱走兵のさまざまな事情が描かれる。行方をくらました脱走兵の行動を推理して追いかけるスリリングな展開も見事だが、おのおのが脱走に至った背景を通して、軍隊の暗部や徴兵制に潜む根本的な問題を浮き彫りにしていく社会性の強いメッセージを含んだ作品だ。

 各エピソードは、実際に起こった特定の脱走事件やいじめとは関係ないそうだが、現に類似した事件が数多く発生していることを踏まえれば、軍隊の現実そのものであると言っても過言ではない。私から見ても、軍隊の現実をリアルに反映しているため、見る者の心に重いものを残すだろう。

 本作はとりわけ、入隊を控える男性やその恋人、家族など、当事者の間での関心や視聴率が非常に高かった。本作で描かれる問題は、彼らにとって決して他人事ではなく、ともすれば未来の自分自身の問題かもしれない。自然と関心が集まるのも納得だ。

 兵役が義務付けられている韓国で、脱走は今も昔も重大な犯罪として扱われる。兵役を済ませることが、就職や進学、引っ越し、旅行など、ごく普通の社会生活を送るための基本条件となっているため、脱走はすなわち、韓国での「普通の生活」を諦めざるを得ないことを意味する。

 さらに「脱走の罪」には時効がない。法律上は10年での時効が明示されてはいるものの、韓国国防省は脱走兵に対して定期的に「帰隊命令」を出しており、それに応じなければ今度は「命令違反の罪」が新たに付け加えられ、時効が自動的に延長されるというからくりだ。つまり、命令に従い帰隊(自首)しない限り、死ぬまで脱走を続けるしか道はない。

 だが実際、命令に従って自首する脱走兵はほとんどおらず、逮捕されるか、身分を隠して逃げ回るか、劇中で描かれているように自ら命を絶つことになる。いずれにしても、脱走兵は出口のない袋小路に追い込まれるわけだ。

 統計によれば、2017年から21年まで5年間の脱走兵は521名に上り、このうち3年以上逃亡を続けている1名を除いて、全員が逮捕されたという。自首した人は1人もいなかった。驚くべきは、これまでの脱走兵の事例の中には、最長となる33年間もの歳月を家族や友人とも一切の連絡を絶って隠れて生き、55歳で逮捕された人物がいたということだ。1962年に脱走、95年に逮捕されるまで、どんなに孤独でつらい人生を送ってきたのだろうか……。想像するだけで胸が張り裂けそうになる。

 このように、人生が丸ごと破壊されるような「恐怖」こそ、国家が狙う何よりも強力な「脱走抑止策」にほかならない。だが、それにもかかわらず脱走が後を絶たないのはなぜだろうか。

 その最大の原因といえるのが、『D.P.-脱走兵追跡官-』でも繰り返し描かれる、古参兵による理不尽な暴力や、性的羞恥心をあおるようないじめといった「虐待」である。軍隊内では、一般の社会では考えられないような人権蹂躙が日常的に横行している。

 私も入隊して最初の1年間は、毎日のように殴られた。大きなミスをしたわけでも、命令に逆らったわけでもない。理由なんて、そもそもないのだ。何もせずとも、古参兵の気分次第で「軍紀を正す」「気合を入れる」といった正当化された理由のもと、新参兵たちは殴られる準備をしなければならなかった。

 「気をつけ!」の姿勢のまま、古参兵の気が済むまで殴られ続ける――これが「命令と服従」だけで成り立っている軍隊という集団の、いまだに変わらない体質である。軍隊は儒教的慣習が最も端的に具現化したものといえるだろう。

 蹴られてあばら骨を骨折したときは、私もさすがに脱走したい衝動に襲われたことを今でも覚えている。だがやはり実行には移さなかったし、できなかった。脱走の衝動よりも、その後に待ち受けていることに対する恐怖が遥かに上回っていたからだ。悲しむ両親の顔が真っ先に浮かんで胸が痛み、除隊するその日まで、ひたすら我慢するしかないと自分に言い聞かせた。

 だから軍隊では「5分前と5分先を考えるな」とか「避けられないことなら楽しめ」といった言い回しが受け継がれてきているのだろう。殴られた過去もこれから殴られる未来も一切考えず、目の前のことにだけ集中しろ、というわけだ。実際、ほとんどの兵士は思考を止め、ひたすら我慢してなんとか無事に除隊している。

 だが中には、気の弱い人や個人的な悩みを抱えている人もいるはずだ。そうした事情をすべて無視し、法律の名の下、一律に徴兵するのは果たして合理的といえるのか? 多感な若者一人ひとりの事情に、声にもっと耳を傾け、気を配る方法はないのか? 徴兵制度自体がこのまま維持されるのであれば、その分、軍隊もまた時代や社会の変化に合わせて変わり続ける必要があるだろう。

 『D.P.-脱走兵追跡官-』において、ジュノとホヨルによる追跡は、このような疑問を投げかける過程であり、本作が発するメッセージそのものである。脱走を防ぐ根本的な解決策を見いだすことは難しく、かといって軍隊をなくすのも現実的ではない。理想的すぎるかもしれないが、「命令と服従」という軍隊の在り方を、暴力に頼るのではなく、個人としての尊重と信頼に基づいたものへと変えていくしかないのではないか。

 実は韓国軍も、こうした理想を現実にしようと取り組んできた過去がある。

 2000年代に入り、社会全体に民主化が浸透するに従って、軍も「兵営民主化」のスローガンを掲げ、主に人権侵害の改善を目標に、さまざまな組織を立ち上げた。01年の国家人権委員会による軍隊実態調査会や、陸軍訓練所で起きた暴力事件をきっかけに、05年に設置された陸軍人権改善委員会などが代表的な例だろう。ただ、その成果が目に見えて上がっているとは言い難い。

 なぜならば、武装兵による銃乱射事件(05年の「38度線監視所内銃乱射事件」、14年の「江原道軍部隊銃乱射事件」)や、古参兵による集団暴行死亡事件(14年の「医務兵殺人事件」)など、世間を揺るがす惨事が後を絶たないからだ。ドラマでも、いじめられた兵士が銃を乱射する場面があったが、これまで起こってきた、あるいはいつ起こっても不思議ではない事件を描いたといえるだろう。

 個人の意思と関係なく、法という国家的装置によって生じる兵役の義務。何物にも代えがたい時間を否応なく捧げた結果、暴力やいじめに晒され、心に傷を負い、脱走せざるを得ない状況に追い込まれる。その結果、命を失うことになれば、これ以上の悲劇があるだろうか。

 ドラマでは、脱走という運命を分ける瞬間の象徴として、部隊の正門に引かれている「白い線」の場面が度々登場する。この白い線を、たとえどれほどの時間がかかったとしても、意味も必要もない軍隊にしなければならないと、強く感じた。

 韓国には「将軍の息子」「神の息子」、そして「百姓の息子」という言葉がある。

 部隊に入るのではなく、家から通って兵役の代わりをする「防衛兵(現在は社会服務要員)」になれるのは「将軍の息子」(入隊のための身体検査で視力や身長、体重などの基準が一般兵士の条件に至らないと判定された人が対象だが、なぜか芸能人に多い)、なんらかの理由で兵役免除になった者は「神の息子」(政治家や財閥など金持ちの息子が圧倒的に多い)、一般兵士として入隊する者は「百姓の息子」と呼ばれる。兵役の格差を「階層」の違いにたとえて分けた呼び方だ。

 兵役逃れにこの上なく厳しい韓国社会だが、誰もが「免除」になりたいという欲望をにじませている。他人の兵役逃れには容赦のないバッシングを与える一方、我が子には免除させてやりたいと願うわけだ。兵役をめぐる社会の分断もまた、韓国ならではの問題といえるだろう。

 さて、好評だった本作は、早くもシーズン2の制作が発表されている。次はどのような軍隊の現実を描き、どんなメッセージを発信してくれるだろうか。期待は膨らむばかりである。

崔盛旭(チェ・ソンウク)
1969年韓国生まれ。映画研究者。明治学院大学大学院で芸術学(映画専攻)博士号取得。著書に『今井正 戦時と戦後のあいだ』(クレイン)、共著に『韓国映画で学ぶ韓国社会と歴史』(キネマ旬報社)、『日本映画は生きている 第4巻 スクリーンのなかの他者』(岩波書店)など。韓国映画の魅力を、文化や社会的背景を交えながら伝える仕事に取り組んでいる。

映画『マスク』当時、度肝を抜かれたのはVFXよりもジムキャリーの顔芸

 今週の金曜ロードショーは視聴者から寄せられた「もう一度見たい」映画のリクエストにお応えする「金曜リクエストロードショー」。前回は5月に放送された『ショーシャンクの空に』で好評を博したこの企画、今回は1994年公開のコメディ映画『マスク』を放送。

 冴えなく気弱で運の悪い銀行員の男が偶然拾った謎の仮面の力で超人に変身。これまでの自分とは正反対の性格になってしまった男はあちこちで…

続きを読む

Sexy Zone・松島聡、嵐・二宮和也は「連絡先も知らない」一方で櫻井翔と「運命で結ばれている」発言のワケ

 Sexy Zoneメンバーが交代でパーソナリティを務めるラジオ『Sexy ZoneのQrzone』(文化放送)の9月12~15日の放送回に、松島聡が登場。15日には、嵐・二宮和也の冠番組『ニノさん』(日本テレビ系)に出演した際の裏話と、ライブを見学に来た嵐・櫻井翔とのエピソードについて語った。

 『ニノさん』レギュラーのSexy Zone・菊池風磨が新型コロナウイルスに感染したことから、8月14日放送回に代打として出演した松島。今回、番組にはリスナーから「収録時に二宮くんとお話ししたことがあれば、ぜひ聞きたいです」とのメールが寄せられ、松島はまず、「正直やっぱり、あの風磨くんの座ってる席・ポジションは、大変だなと思いました」「それを毎週こなす風磨くんはさすがだなと、すごく勉強になりました」と、番組出演を回顧。

 そして、「二宮くんとは、ほんとにあいさつしかできなかった」とのこと。松島いわく、「二宮くんって、自発的にあまり会話をされる方じゃない」といい、収録当日は松島も緊張していたため「全然お話しできる時間がなかった」そう。

 さらに、「実は連絡先も知らないんですよ」とも告白。2017年に嵐のイベント『嵐のワクワク学校2017』でSexy Zoneがアシスタントを務めた際に一度連絡先を聞いたものの、「(今は)もう一回聞かないとわからない」らしく、「ちょっと風磨くんに(二宮の連絡先を)教えてもらおうかな」と話していた。

 その流れで松島は、櫻井がSexy Zoneのライブを見に来たときのことについてトーク。櫻井が訪れたのは、8月14日に横浜アリーナで開催したコンサートツアー『セクシーゾーン ライブツアー 2022 ザ・アリーナ』だったそうで、この日は公演中に、12月に東京ドーム、京セラドーム大阪の2会場で初のドームライブが行われることが発表された。

 松島は、「櫻井くんってすごく大事なときにいつも足を運んでくださるんですよね」と話し、「僕が復帰して初めて出た『MUSIC DAY』のときも一緒にいてくださいましたし、お休みするって発表するときも、(メンバーと)ご一緒してくださってましたし。そういう大事なときに櫻井くんがいるっていうのは、運命で結ばれているというか……」としみじみしている様子。

 突発性パニック障害の療養に専念するため2018年11月から20年8月まで活動を休止していた松島だが、療養を発表し、復帰を果たしたのも、櫻井が司会を務める音楽特番『THE MUSIC DAY』(同)だった。

 なお松島は、「基本、ファンの前で泣くのはよろしくない」との思いがあると主張しつつ、櫻井が見に来たライブのMCでドーム公演開催の発表をした際は、涙が止まらず思わず号泣してしまったとか。その後、櫻井からは「今のまんまを大事にしてほしい」「自分の感じたその感情を素直に出せることが、聡ちゃんの魅力だから」「大人になると、そういう感情を素直に出せなくなるから、何歳になっても今のまんまでずっとアイドルしててほしいな」と、温かい言葉を声をかけてもらったという。

 松島は、それが「すごくうれしかった」といい、「その後も長文のメールをいただきましたし、本当にマメで愛情深い方だなと思ってます」と、櫻井の人柄について言及した後、「ぜひドーム(公演)も、櫻井くん、来てください! お待ちしております!」と呼びかけていた。

 この日の放送に、リスナーからは「ニノさんのピンチヒッターして、風磨くんはすごいと思った勉強になったと素直に言える聡くん。本当に素敵」「嵐兄さんがセクシゾを見守ってくれる。ニノ、翔くんドームで待ってます」「大切な節目節目に同席し、寄り添ってくれる翔くん。聡ちゃんにかけた言葉も温かくて泣ける」などの声が集まっていた。

嵐・櫻井翔、ドラマ共演者の存在を忘れて苦笑い! 有吉弘行「本当忘れるよ、ドライだから」

 嵐・櫻井翔とお笑いタレントの有吉弘行がMCを務めるトークバラエティ番組『櫻井・有吉THE夜会』(TBS系)。9月15日放送は、ゲストに女優の松岡茉優、タレントの朝日奈央、ももいろクローバーZ・百田夏菜子、声優・日高里菜が登場した。4人は高校の同級生で当時から続く仲良しグループとのことで、8月に結婚を発表した朝日にサプライズで企画を行った。

 この日、声優の日高は番組初出演。櫻井は「あらためて、どんな作品に出てるんですか?」などと話を振っていたが、日高から「実は、櫻井さんとは共演がありまして」と明かされて気まずそうな表情に。

 バツが悪そうにソファに座り直したりなどの仕草を見せ、タレントのみちょぱら準レギュラー出演者たちが「あっ、ちょっとこれはダメだ!」と共演を忘れていると察知。アンガールズ・田中卓志も「ちょっとまずいよね」とヤジを飛ばし、有吉も「本当忘れるよ、櫻井くん、ドライだから」とイジリまくっていた。

 一方、櫻井は何食わぬ顔で「(共演したのは)……生田スタジオで」と作品名ではなくスタジオの名前を出してなんとか乗り切ろうとしてたが、「生田か緑山しかない」とさらにヤジが飛ぶことに。

 実は、日高と共演したのは2003年に放送された櫻井初主演ドラマ『よい子の味方 〜新米保育士物語〜』(日本テレビ系)。それが明かされると、櫻井は「うそ!?」と飛び上がって驚いていた。

 同作で櫻井は新人の男性保育士を演じていたが、日高は当時小学校2年生くらいで保育園児役を務めていたとのこと。約20年ぶりの再会に櫻井は、「うれしい、うれしい」と連発。

 一方、有吉が日高に「よくしてもらった?」と聞くと、櫻井に「りなぞー」と呼ばれていたとのこと。このワードを聞いた櫻井はまた困ったように苦笑い。みちょぱに「覚えてないんですか?」と責められ、日高から「ショックです」と言われた櫻井は「……りなじーとか、りな……」と記憶をたぐり寄せるのに必死に。

 田中が「いやいや、本人が(『りなぞー』と)言ってるんだから!」と櫻井の言い訳にツッコミを入れていたが、櫻井はお構いなしで「めっちゃうれしい! こんな大きくなるとは……りなぞーが」と感慨深そうにしていた。

 その後も、トークの合間にさりげなく日高を「りなぞー」と呼び、出演者全員からツッコまれていた櫻井。この様子にネット上からは、「りなぞーを覚えてなくて、本気で焦る姿面白かった」「覚えてなくても、成長を見られてうれしいよね」「必死に思い出そうとして『りなじー』のニアミスしてたのは笑った」という声が集まっていた。