日テレが年始に『千と千尋の神隠し』『紅の豚』を放送せざるを得なかった裏事情

 日本テレビ系「金曜ロードショー」が、1月7日と14日、『千と千尋の神隠し』と『紅の豚』のノーカット放送を行った。2022年の「金ロー」は2週連続スタジオジブリ作品で幕を開けることになった。

 『千と千尋の神隠し』の地上波放送は2019年以来、10回目だったが、7日放送の平均世帯視聴率は16.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区、以下同)、個人視聴率10.2%を記録し、根強い人気…

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3大コンビニ、スープ&味噌汁を選ぶならココ! プロおすすめ“450円以下”商品9選【セブン、ファミマ、ローソン】

「おいしいごはんが食べたい、でも自炊するのはめんどくさい!」そんなズボラ女子の救世主といえば、コンビニ・ファミレス・ファストフード! 毎日の食事をおいしく楽チンにするため、管理栄養士・猪坂みなみ先生に、さまざまなテーマに合わせた「おすすめメニュー」を聞いちゃいます。

セブン・ファミマ・ローソン、スープ&味噌汁おすすめ9選

 寒い日が続くと、スープや味噌汁などの温かい汁物が食べたくなりませんか? コンビニでも手軽に買えるので、ランチや夕飯だけでなく、小腹が空いた時にも活躍しますよね。具だくさんのスープや味噌汁は、食事の栄養バランスを整えるのにも役立ちそうですが、実際はどうなのでしょうか?

 そこで今回は、管理栄養士の猪坂みなみ先生に、大手コンビニ「セブン-イレブン」「ファミリーマート」「ローソン」の汁物メニューを比較し、栄養面から見たおすすめ商品を教えてもらいました。

――体を温めてくれる汁物ですが、栄養面から見た特徴はなんですか?

猪坂みなみ先生(以下、猪坂) 温かい液体を胃に入れると、体を内臓から温めることができるので、寒い季節にはピッタリですね。また、具材にもよりますが、具だくさんのタイプであれば、栄養補給にも役立ちます。

 特に野菜は、生で食べるとかさが増してたくさん食べるのは大変ですが、汁物などで加熱をするとかさが減るので、たっぷり食べられますよね。また、野菜を茹でると、その茹で汁と一緒に栄養が流れ出てしまうこともありますが、汁物なら、その栄養を汁ごと摂取できるのも良いところです。

 一方で、塩分の摂りすぎにつながりやすいので注意。1日に2回以上汁物を摂るときは、薄味に仕上げたり、汁を全部飲まないようにしたり、塩分を調整するといいでしょう。

――それではまず、「セブン-イレブン」のおすすめ汁物メニューを教えてください。

「10種具材と生姜あんの和風スープ」321円(税込、以下同)

猪坂 具材が10種類も入っているので、いろいろな食材の摂取に役立ちます。また、生姜あんでとろみがついているため、サラサラのスープよりも冷めにくいというメリットも。とろみのある液体は、胃の中で停滞する時間が長くなるため、その分、体を温めるのに役立つとも考えられます。なので、寒い日には特におすすめの1品です。

「9品目具材の豚汁」321円

猪坂 こちらも、具材が9品目も入っている具だくさんの豚汁。豚肉には、体内で糖をエネルギーに変換するのを助けてくれるビタミンB1が豊富に含まれています。ビタミンB1が不足すると、食欲不振や疲労、だるさなどの症状が現れることもありますので、日々の食事でしっかり摂りたい栄養素です。また、豚肉や豆腐は、たんぱく質の摂取にも役立ちますよ。

「たんぱく質が摂れる 鶏ときのこの和風スープ」321円

猪坂 筋肉のもととなるたんぱく質と、便秘予防などに役立つ食物繊維をどちらもしっかり摂取できる優秀なスープ。また、きのこは成分の9割ほどが水分で、実はとても低エネルギーな食材ですが、ビタミンDやビタミンB群、食物繊維などの栄養素を含んでいます。さらに、きのこに含まれるβグルカンという成分には、免疫力を活性化する効果も期待されているため、風邪を予防したい今の季節にはピッタリですね。

――次に「ファミリーマート」のおすすめ汁物メニューはなんですか?

「根菜入りつくねの和風スープ」398円

猪坂  大きな鶏つくねがごろっと4つトッピングされた、具だくさんの和風スープ。れんこんやごぼう、にんじんなど、かみごたえのある根菜が入っているため、全体的にかなり満足感を得られそうです。昆布やしいたけなどの旨みをベースとしたクセのない味付けなので、おにぎりなど、ほかの食材との相性も良いでしょう。

「豆乳仕立ての根菜入りお味噌汁」368円

猪坂 かぼちゃやさつまいも、れんこんなどの根菜がたっぷり入っているので、こちらも満足感が得られそう。また、豆乳と味噌はどちらも大豆製品なので、相性も良いです。ほうれん草などの緑黄色野菜も入っているので、野菜不足が気になる人には特におすすめします。

「沖縄県産もずくとオクラの和風スープ」368円

猪坂 もずくやわかめ、ひじき、赤かえでのりなどの海藻をしっかり摂れます。ゆずの香りがするあっさりとした和風だしがベースなので、クリーミーな洋風スープよりも脂質が少ない点も良いですね。

 もずくやひじきなどの海藻には、胃の調子を整えたり、免疫力を高めたりする効果が期待されるフコダインという成分が含まれています。さらに、海藻のぬめり成分・アルギン酸は、血中の余分なコレルテロールや糖をキャッチして、体外に排出してくれる栄養素。海藻は意識しないとなかなか摂取できない食材だと思いますので、コンビニスープで手軽に摂れるのは便利ですね。

――最後に、「ローソン」のおすすめ汁物メニューを教えてください。

「8種具材のスープカレー」450円

猪坂 大きめにカットされた具材のごろごろ感が特徴のスープカレー。食材が大きめだと、自然とよく噛むことになるため、早食いの予防になります。また、カレーなどに含まれているスパイスには、食欲を増進させたり、血行を良くしたりする働きがあるので、体を温めたいときにおすすめ。ゆで卵やお肉から、たんぱく質を摂取できるのもプラスポイントです。

「鶏ガラを効かせた餃子スープ」399円

猪坂 のどごし滑らかな皮で包まれた餃子が3つも入っている、満足度の高いスープですね。白菜や玉ねぎ、にんじん、小松菜、きくらげなどの野菜やきのこも含まれているので、ビタミンやミネラル、食物繊維の摂取にも役立つでしょう。

「10種具材の豚汁」330円

猪坂 具材が10種類も入っているので、いろいろな栄養素を一度に摂れていいですね。また、豚肉や油揚げなど、コクのある具材も入っているので、汁物からしっかり満足感を得たい人におすすめです。

――汁物メニューを選ぶなら、どこのコンビニが一番おすすめですか?

猪坂 どのコンビニも具だくさんで、いろいろな栄養を摂れるスープが多いため、一番を決めるのは難しいのですね……! 今回ご紹介したメニュー以外にもバリエーションが多いという点では、「セブン-イレブン」が半歩リードでしょうか。

 クラムチャウダーやトマトスープ、ちゃんぽんスープなど、ほかにもさまざまなラインナップがあるので、飽きることなく汁物を楽しめ、日によって異なる栄養素を摂ることもできますね。まだまだ寒い日が続きますので、温かい汁物で体を温めて、健康な体を作っていきましょう!
(文:佐藤真琴)

猪坂みなみ(いのさか・みなみ)
管理栄養士。大学卒業後、大手食品メーカーにて商品企画や研究開発などに従事。ダイエットアドバイザー、料理研究家助手、医療ヘルスケアベンチャー企業の商品企画職等を経て、現在はLINEで気軽に取り組めるパーソナルダイエットプログラム「ダイエットナビ」の運営や、ヘルスケア領域の新規事業開発アドバイザリー、法人向けの健康経営サポート等を行う。
HP「Diet Solution Lab

船越英一郎サイドは戦々恐々!? “松居一代劇場”第二幕は開くのか?

 22歳年下で世界的なチョークアーテイストとしても知られる女優・歌手の松下萌子(39)との熱愛が発覚した俳優の船越英一郎(61)。“悪夢のドロ沼離婚劇“から5年が経過し、いよいよ再婚かと囁かれているが、ニューヨークに移住しているはずの前妻・松居一代が帰国していたことが判明し、松居を知る関係者は、「なにか起こらなければいいが……」と不安の色を隠せないようだ。

 「船越と松下の出会…

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『ねほりんぱほりん』売れないホストの“負のオーラ”…不遇の理由は顔じゃない!

 1月7日に放送された『ねほりんぱほりん』(NHK Eテレ)のテーマは「売れないホスト」。同番組は4年前に「ホストに貢ぐ女」をテーマに取り扱っているが、今度はホスト側の話だ。

 ゲストとして登場したのは、ホスト歴10年のヒロさんとホスト歴3年のトモさん。「売れないホスト」としてインタビューされるつらさに同情したくなるが、実際に彼らは売れていなかった。売り上げが店で下から2番目の…

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スヌープ・ドッグ、ホットドッグビジネスに参入!? 「スヌープ・ドッグズ」の商標登録を申請でファン驚嘆

 “大麻好きのスヌープおじさん”としてアメリカで幅広い層に愛されているラッパーのスヌープ・ドッグ(50)が、ホットドッグビジネスに参入する予定だと報じられている。



 米大手音楽誌「ビルボード」オンライン版によると、昨年12月、スヌープの弁護士が米国特許商標局に、ホットドッグを販売する目的で「スヌープ・ドッグズ(SNOOP DOGGS)」という名称の商標登録を出願したとのこと。提出書類には、ホットドッグのほか、七面鳥ソーセージ、ベジタリアン・ソーセージなどの販売も「スヌープ・ドッグズ」のブランド名で行う予定だと書かれている。



 1990年代にギャングスタラッパーとして一世を風靡したスヌープは、天性のハスラー(勝負師)で、総資産1億5000万ドル(約170億円)。2015年に大麻ブランド「Leafs By Snoop(ハッパ・バイ・スヌープ)」をローンチ。“前科持ち”という共通点がある、ライフスタイルコーディネーターのマーサ・スチュワートとタッグを組み、大麻入りブラウニーなどを紹介した料理番組がヒットした18年には、“大麻を使わないレシピ”を紹介するレシピ本を出版。

 コロナ禍の20年には大手ワインブランドとタッグを組み、ロゼワイン「Snoop Cali Red」や、「INDOGGO」ブランドのジンを発売した。



 映像制作会社「Snoopadelic Films」も立ち上げており、日本のアニメ制作会社「マッドハウス」とタッグを組んだ主演ホラー映画『ギャング・オブ・ホラー』(06)、スヌープがレゲエミュージシャンに生まれ変わる姿を追ったドキュメンタリー映画『スヌープ・ドッグ ロード・トゥ・ライオン』(12)などの話題作を世に送り出した。ほかにも、写真共有アプリ「Snoopify」を作ってはやらせるなど、自分の名前をもじりながら多方面へビジネスを展開している。米大手掲示板サイト「Reddit」や、ビーガン商品会社、不動産への投資も行っており、ビジネスマンとしても成功しているのだ。

 今回のニュースに、ネットでは「名前からビジネスを派生させるのが好きなスヌープだけに、もっと早くホットドッグビジネスに参入するかと思っていた」といった意見が少なくない。しかし、16年に出演したトーク番組『ジミー・キンメル・ライブ!』との企画コーナーで、ホットドッグのソーセージが作られる過程のVTRを見ていたスヌープが、あまりの生々しさに、「うげー、ホットドッグなんてもう二度と食わねー!」「マザーフ〇ッキング!」と叫んでいたため、ファンは「意外!」と驚いている。



 ちなみにスヌープは11年にアイスクリームを販売するとして「SCOOP DOGG」の商標を登録したが、商品は出していない。しかし過去に「ラッパーを引退したらSCOOP DOGGと名乗り、アイスクリームを売りたい」と発言していることから、“スヌープじいさん”になってから発売する可能性があり、「その時、ホットドッグも一緒に売るのでは」との臆測も飛び交っている。

宮迫博之「牛宮城」どっきり企画が波紋! 「焼肉店やる人が一番やっちゃいけない企画」の指摘

 1月13日、元雨上がり決死隊・宮迫博之が自身のYouTubeチャンネルで「牛宮城の試食に来たラファエルにスーパーの肉を提供するドッキリ」という動画を公開し、その内容がネット上で物議を醸している。

「宮迫は昨年7月、人気YouTuber・ヒカルとの共同出資で高級焼肉店『牛宮城』を作るプロジェクトを始動。しかし、同9月28日にヒカルのチャンネルにアップされた動画内で、料理の試食をしたヒカルは『こんな焼き肉あり得ない』とクオリティを問題視。宮迫は同10月1日に自身のチャンネルで公開した動画で、『お客様に提供できるレベルのものではまったくなかった』『オープン時期は未確定状態』と説明しました」(芸能ライター)

 さらに同11月11日には、ヒカルが「牛宮城」からの撤退を発表。宮迫はその後、飲食店経営会社・ガネーシャの本田大輝社長や、元大手商社マンでコンサルタントの本間儀彦氏の協力を得て、今年3月1日の「牛宮城」オープンを目指し奮闘している。

「そんな宮迫は今月13日、改良された『牛宮城』のメニューを試食するつもりで来た人気YouTuber・ラファエルに、“スーパーの肉”を食べさせるドッキリを仕掛けた動画を公開。スーパーで適当に買ってきたという『安い肉』を“盛り付けのプロ”に盛り付けてもらい、ラファエルに提供していました」(同)

 試食前、宮迫はラファエルに「ヒカルくんの時の試食でもう大炎上、大失態しましたので。ようやくお店に出せるような状態になりましたので」「もう重大です、本当に。ここでおかしなことになったらもう、僕は終わりです」などと熱弁。その上で試食したラファエルは、「普通にうまいっすよ。めっちゃ米欲しいっすもん」「めちゃくちゃうまいっす」と評価し、宮迫が“牛の希少部位”と偽って出した豚肉も、「これ一番うまいです、マジで」と大絶賛していた。

「その後、宮迫は『そこのスーパーで買ってきたんですよ』とネタバラシ。ラファエルは『スーパーのでもうまいんですもん』『僕、これ(スーパーの肉)で焼肉屋やって儲かる自信ありますよ』と主張し、最後は宮迫も『スーパーの肉ってすごいよね』と感心していました」(同)

 しかし、同動画を見たネットユーザーからは、案の定「焼肉屋を始める宮迫が、スーパーの安い肉で十分ってことを証明してどうするの?」「それなら店に行かなくてもいいやって思っちゃった」「焼肉店をやる人間が一番やっちゃいけない企画」との指摘が続出。

「ラファエルに対しては、『試食中は宮迫に気を遣ってたのかも』『ヒカルがボロクソに言ってたのは知ってるだろうし、もう褒めるしかなかったんでしょう』などと擁護するコメントも散見されました。一方、宮迫には『店をアピールするどころか、行く気をなくさせる動画を作って、一体何がしたいの?』『いまだに焼肉店への本気度が感じられない。結局YouTubeのネタとしか考えてなさそう』といった苦言が寄せられています」(同)

 宮迫の迷走により、またしてもオープン日が遠ざかることがないよう、祈るばかりだ。

『チコちゃんに叱られる!』“黒柳徹子の声マネで鼻をつまむ”…洗脳の恐怖!

 1月7日放送『チコちゃんに叱られる!』(NHK)のゲストは、今回が初登場の安田顕と、オリジナルメンバーであるSHELLYの2人だった。ゲストをグループ名で呼びがちなチコちゃんは、安田に対してもちろん「チームナックス」呼びだ。

関東と関西のお年玉平均額に3,000円の差がある理由とは

 この日最初の質問は、「ぽち袋…

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『エクストリーム・ジョブ』を韓国コメディ映画部門の歴代1位に押し上げた、韓国の国民食“チキン”

 近年、K-POPや映画・ドラマを通じて韓国カルチャーの認知度は高まっている。しかし、作品の根底にある国民性・価値観の理解にまでは至っていないのではないだろうか。このコラムでは韓国映画を通じて韓国近現代史を振り返り、社会として抱える問題、日本へのまなざし、価値観の変化を学んでみたい。

『エクストリーム・ジョブ』

 スマートフォンで簡単に出前を頼めるようになった現在ではほとんど見られなくなったが、一昔前の韓国には「給料日の風物詩」と呼ばれた光景があった。我が子のために、香ばしく黄金色に焼かれた「トンダク(통닭、鶏の丸焼き)」を手に帰路に就くお父さんたちの姿である。小学生に好きな食べ物のアンケートをとると、常にトップを争うトンダクは、誕生日や遠足、こどもの日、クリスマスと、特別な日には欠かせない料理の王様だった。普段仕事に追われる父たちも、せめて給料日くらいはと、トンダクで子どもたちを喜ばせようとしたのだろう。

 トンダクが大好きなのは大人も同じだった。中でもビールとの相性は抜群で、「10mごとに一軒」とまで言われたほどおびただしい数の「ホップ屋(호프집、トンダクと生ビールを提供する韓国式ビヤホール)」の存在によって、“ビール+トンダク”の意識が定着、拡散したのは間違いない。韓国ではしばしば、言葉の組み合わせを略して新たな語彙が生まれるのだが、ビールと鶏肉の組み合わせは、近年ではドラマや映画を通して「チメック(치맥、チキン+ビール)」として親しまれ、海外にも浸透しつつある。その原点が「ホップ屋」だったといえる。

 統計によると、1980年~2018年までの40年弱の間に、韓国人が最も食した肉類は鶏肉だという。ここには参鶏湯(サムゲタン)や白熟(ペクスク、백숙)といった伝統的な鶏肉料理も含まれているが、圧倒的に多いのはやはりトンダクである。仕事帰りの父からスマホへと購入方法こそ変化したものの、韓国人のトンダク愛は変わることなく、さらに深まっている。ホップ屋に加えて、いつしか街にあふれるようになったヤンニョム(味付き)トンダク専門チェーンは、その愛の印にほかならない。

 だが、いったい韓国人はなぜこんなにもトンダクに親しむようになったのだろうか? その始まりはいつなのだろう? 今回のコラムでは、国民的料理ともいえるこのトンダクを「出演」させ、刑事モノというジャンルにコメディやアクションの「ヤンニョム」を加味した大ヒット映画『エクストリーム・ジョブ』(イ・ビョンホン監督、19)を取り上げ、韓国におけるトンダクの近現代史を振り返りながら、トンダクが韓国で愛される背景を考えてみたい。

<物語>
 昼夜を問わず犯人逮捕に東奔西走、孤軍奮闘するもこれといった成果は上げられず、ついに解体の危機にさらされる麻浦警察署の麻薬捜査班。最後のチャンスとして国際的な犯罪組織による麻薬密輸の捜査を命じられた面々は、リーダーのコ班長(リュ・スンリョン)と4人の部下、チャン刑事(イ・ハニ)、マ刑事(チン・ソンギュ)、ヨンホ(イ・ドンフィ)、ジェホン(コンミョン)で張り込みを開始。だが、アジトの向かいにある張り込みにぴったりだったトンダク屋の主人は、売り上げ不振のため閉店を宣言してしまう。

 班の解体のためにはもう後がないコ班長は、悩んだ末に退職金を前借りしてトンダク屋を買い取り、捜査とわからないよう偽装のトンダク屋を始める。トンダクの作り方すら知らない彼らだったが、絶対味覚を持っているというマ刑事が故郷のカルビの味付けを応用して腕を発揮、「おいしい」とたちまち話題となり、メディアにも取り上げられて店は連日大繁盛。いつしか張り込みは後回しとなり、一行は接客に振り回されることに。そんなある日、ついに犯罪組織から注文が入り、捜査班に一網打尽の絶好のチャンスが訪れる。だが、そこには巨大な陰謀が待ち受けていた……。

 「今までこんな味はなかった。これはカルビだろうかトンダクだろうか? はい、水原(スウォン)王カルビトンダクです」――捜査会議中だろうと、電話が鳴ればトンダク屋に早変わり、店主がすっかり板についたコ班長の口から淀みなく飛び出す宣伝フレーズだ。直訳のため映画の字幕とは少し異なるが、映画レビューサイトで「最も面白い名台詞」にも選ばれた。見終わった後もずっと耳に残り、思い出すたびに笑ってしまうという観客も少なくないらしい。

 警察の麻薬捜査班とトンダク屋という、関係性の薄いミスマッチな設定を行き来しながら、そのギャップから必然的に生み出される喜劇を最大限生かして絶え間ない笑いを誘う。これが芸人顔負けの俳優たちのコミカルな名演技と相まって大受けし、観客動員1,280万人以上、韓国コメディ映画部門の歴代興行ランキング1位、全体でも8位という驚異の大ヒットを記録した。そしてその背景に、今も昔も、小さい子どもからお年寄りまで、世代や時代を超えて愛されてきたトンダクの存在があることは、韓国人なら誰もが認めるところだろう。

 朝鮮半島では、そもそもニワトリは主に卵を得るために飼育されていた。古くからの習わしに「婿が来たらシアンタク(씨암탉、卵を産むめんどり)をつぶす」というものがある。貴重なめんどりを料理してもてなすほど婿は大事だという意味だが、同時にニワトリの飼育の目的が肉ではなく卵であることも表している。『백년식사(百年食事)』という本によれば、食用の鶏肉が量産され毎日のように食べるほど一般化したのは、1960年代に入ってからだという。ニワトリは肉より卵、という認識はずいぶん長い間続いたというわけだ。

 さらに調べてみると、最も古いもので1929年8月11日付の「東亜日報(동아일보)」の記事に「トンダク」の文字を見つけることができた。記事の内容としては、焼き畑農業をなりわいとする「火田民」たちが立ち退き命令を免れるため、役人が取り締まりに来るたびにトンダクで接待したが、結局山を追われてしまったというもの。植民地時代は土地を失った農民の多くが火田民となっていたのだが、この頃から「トンダク」という言葉が用いられていたことは興味深い。記事ではさらにハングル文字の横に「統鶏」という漢字まで添えられている。「1羽を丸ごと料理した」を意味するその漢字は、現在の意味とそう変わらないものだが、わざわざ漢字の説明までつけたのは、言葉自体がまだ一般的ではなかったからだろうか。記事には「トンダクという制度を実施」とも書かれており、貴重な鶏を1羽つぶして役人を接待すること自体がそう呼ばれていたのかもしれない。

 前述したように60年代に入ると鶏肉の消費量が一気に加速するのだが、その背景には政治的な事情が存在する。朝鮮戦争後、牛肉の消費増加によって値段が高騰すると、当時の朴正煕(パク・チョンヒ)独裁政権は国民に対し、鶏肉の消費を積極的に促すようになった。そして62年に、元祖トンダクともいえる「電気焼きトンダク」が鶏肉の新たな食べ方として登場した。塩コショウで味付けしたニワトリ1羽を丸ごと金串に刺し、電気オーブンでくるくる回しながら焼いたトンダクをメニューに出した店の名前は、「明洞(ミョンドン)栄養センター」。新聞広告には「韓国初」「味が特異」「遠足・パーティー・お祝いに」といった文句が躍っている。「栄養センター」という名前は、鶏肉の消費を奨励した政府が、鶏肉には栄養が豊富であることを強調したこととも結びついているのだろう。以後、「栄養センター」はトンダク屋を表す代名詞として定着し、数は減ったが現在も健在だ。

 牛肉の値段が不安定になり、政府の鶏肉増産政策が強化されるといった「悪循環」(当時の新聞による)が繰り返された60年代、とりわけ後半になると栄養センターは全国的に急増していった。明洞栄養センターが慌てて新聞に「ほかの電気焼きトンダクはすべて偽物」という広告を出すほどだった。だがいくら元祖でも時代の流れには逆らえず、70年代に入ると学術的にも「牛肉より鶏肉のほうが高栄養」と証明されたことも後押しとなり、栄養センターはさらに増え続けた。と同時に、「生ビール」とのセットで宣伝する店も現れるようになった。ちなみに筆者が初めて食べたトンダクも、この電気焼きのものだった。小学生の頃、テストで良い点数を取ったご褒美として父が買ってくれたのを覚えている。

 競争が激しくなるなか、突破口となった「冷たいビールと香ばしいトンダク」のコラボは、あっという間に栄養センターの定番メニューに君臨した。生ビールとトンダクを楽しむ場面が小説やテレビドラマにも描かれるようになり、大衆の日常生活に急速に普及していった。のちの「チメック」の始まりである。そして忘れてならないのは、大豆油の大量生産によって食用油の値段が下がり、いよいよ揚げたトンダクが登場したことだ。こうして流れは一気に揚げトンダク(=フライドチキン)へと傾いていく。

 81年、こうした流れを象徴する事件が起きた。フライドチキンが電気焼きトンダクを抑えて人気を得ていくなか、アメリカ発の世界的なチェーン「ケンタッキーフライドチキン」を勝手にそのまま商品名にしていた業者が捕まったのだ。この事件のおかげで本家の「KFC」は韓国における需要の高さに気づき、3年後の84年、ついに韓国に上陸するに至った。KFCは瞬く間に韓国のトンダク市場を席巻し、トンダク文化自体をも変えていく。それまで丸ごと1羽を売るのが当たり前だったのが、部位別に切り分け、ばら売りもするなどトンダクの概念をひっくり返し、「トンダク」でも「(フライド)チキン」でも通じるようになった。

 KFCの独占に対し、韓国のトンダク業者たちも黙ってはいなかった。差別化を図って、トンダクに甘辛いソースを絡めた「ヤンニョムトンダク」を生み出したのである。以来、ヤンニョムトンダクはKFCの独走を抑え、韓国における鶏肉料理の「王座」に君臨し続けている。一方80年代は、先述した「トンダク+生ビール」のホップ屋が本格的に始まった時代でもあった。さらに、日本の焼き鳥のようなつまみとビールを専門にするチェーン店も現れるなど、トンダクの多様化が見られていく。これらの店は栄養センターとは違って酒類をメインにしているため、オフィス街や大学周辺を中心に広まり、若者の人気を獲得した。ニワトリのキャラクターがビールジョッキを持つイラストをロゴにした会社もあり、トンダク+ビールの認識もすっかり韓国社会に根を下ろした。

 思い返すと90年代は、ヤンニョムトンダクチェーンの戦国時代だったといえるだろう。韓国にはひとつのビジネスが当たると、誰もが我先にと同じ種類の店を一斉に始めるという悪い習性があるが、芸能人がヤンニョムトンダクチェーンの運営に転じるなど自営業者も数えきれないほど増え、そこら中にトンダク屋が立ち並ぶ事態となった。その背景には、97年に起こったIMF金融危機による失業者の大量発生がある。彼らの多くが「少ない資金」で始められる「大人気」のヤンニョムトンダクに殺到したというわけだ。だが、ここまでトンダク屋が増えてしまうと、そのぶん競争相手も多く、退職金をつぎ込んだものの失敗して一家で無理心中に及ぶといった事件も絶えなかった。もちろんこれはこの時代に限ったものではない。フライドチキン熱風が吹いた80年代には、借金して始めたトンダク屋の失敗で両親が夜逃げ、家に一人残された小学生の女の子が、借金取りの恐怖から飛び降り自殺をしたという痛ましい事件も起きている。トンダクは生死を分ける大ばくちともなり得たのである。

 2000年代に入るとヤンニョムのソースも多様化し、「チメック」がトンダクの代表的な食べ方として時代のアイコンとなっていく。02年の日韓ワールドカップでは、ビール片手にヤンニョムトンダクを食べながら応援するスタイルが定着し、「チメック」流行の決定打となった。その後は、プロ野球やプロサッカーのKリーグの観戦にはチメックが欠かせなくなり、野球場・サッカー場を取り囲む広告がヤンニョムトンダクで埋め尽くされていることからも、スポーツ観戦とチメックの相性の良さがわかるだろう。

 「チメック」が韓国国外で知られるようになったのは、中国で大ヒットしたドラマ『星から来たあなた』(13)で主演女優のチョン・ジヒョンが「チメック」と言ったことがきっかけだったが、直近では、オーストラリアを訪問した文在寅(ムン・ジェイン)大統領が、晩餐会の席で同国の要人に「Do you know “チメック”?」と尋ねたというニュースまで報じられた。牛肉の代替として戦略的に推し進められた鶏肉食は、次々と進化を遂げ、もはや世界に羽ばたいていこうとしている。日本にも韓国のトンダク屋が明らかに増えてきた。日本に住んで20年以上になるが、こんなふうに日本でも気軽にトンダクを味わうことができる日が来るとは感激だ。筆者もまた、一番好きなのは牛でも豚でもなく、鶏肉だから。

崔盛旭(チェ・ソンウク)
1969年韓国生まれ。映画研究者。明治学院大学大学院で芸術学(映画専攻)博士号取得。著書に『今井正 戦時と戦後のあいだ』(クレイン)、共著に『韓国映画で学ぶ韓国社会と歴史』(キネマ旬報社)、『日本映画は生きている 第4巻 スクリーンのなかの他者』(岩波書店)など。韓国映画の魅力を、文化や社会的背景を交えながら伝える仕事に取り組んでいる。 

『今くら』終了はチュート徳井が理由? 年内には地上波から姿が消える可能性も

 イメージが回復するにはまだかなりの時間を要するようだ。

 1月6日深夜放送の『やすとものいたって真剣です』(朝日放送テレビ)に、お笑いコンビ・チュートリアルの徳井義実が出演。2019年10月に発覚した、2012年から2018年までの7年間にわたって約1億2000万円の申告漏れを東京国税局から指摘された問題について語った。

「当時、いろいろな芸人が徳井についてコメ…

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嵐・櫻井翔、『夜会』での言動めぐり有吉弘行が「ジャニーズと思えない!」とツッコミ

 嵐の櫻井翔と有吉弘行の冠番組『櫻井・有吉 THE夜会』(TBS系)が1月13日に放送され、ゲストとして俳優の横浜流星と佐野勇斗、キックボクサーの那須川天心が登場した。

 この日は「夜会ハウス新年会」として、冒頭では櫻井が出演者にお餅を振る舞う場面が。古くなったお餅をつきたてのお餅に変身させる「もちブレンダー」という家電を使ってやわらかくなったお餅を、櫻井が全国各地から用意した“タレ”と共に味わうことに。

 きな粉、磯辺焼き、つぶあんといったオーソドックスなものから、ごへいたれ、コーラやラムネ味のあん、トッポギの素といった一風変わったタレもあり、出演者たちがさまざまな味を試食して盛り上がる中、櫻井がチョイスしていたのは、トマトあん。全員にお餅を振る舞い終わり、ひっそりとお餅を食していた櫻井が「意外とうまい」とポツリとつぶやくと、有吉から「こっそり食べてる! ジャニーズと思えない!」と指摘され、櫻井は苦笑いしっぱなしだった。

 その後、ゲストが“お年賀”として持参したお土産を紹介。しかし、横浜が持参したのは、まさかのお餅。ガッツリ被ってしまったことに出演者たちからは笑いが漏れたが、横浜が用意したのは、和菓子店「赤坂青野」の「栗大福」や「赤坂もち」で、現物を見た有吉と櫻井は「めっちゃうまそうじゃん!」「俺、これ大好き!」と大興奮。

 そんな中、番組準レギュラーのお笑いコンビ・土佐兄弟の有輝が、きな粉がたっぷり入った信玄餅のようなビジュアルの「赤坂もち」の包み紙を剥がしながら「こぼせないやつだ」とつぶやくと、櫻井は「でもね、大丈夫ですよ」と即座に反応。「これ、風呂敷みたいなやつで、こぼれないようになってるんです。この上で食べてください!」とアドバイスし、番組準レギュラーの相席スタート・山崎ケイから「櫻井さんのお土産じゃないんですよ」と即座にツッコまれていた。

 なお、横浜は和菓子好きだそうで、「脂質がないじゃないですか。で、エネルギーにもなるので、すごく効率がいいなと思って」と語ると、櫻井も「糖は取れるしね」と同調。ネット上では、「櫻井くん、餅好きなのかな~」「こっそり感想つぶやくところが可愛すぎた」「人のお土産語るのは笑った」「翔さん絶賛の赤坂もち気になる……食べたい……」という声が集まっていた。