こんにちは。ラジオ書き起こし職人のみやーんZZです。いつも聞きまくっているラジオの中から興味深かったエピソードを紹介する連載の第33回目。
今回は2021年9月14日放送のニッポン放送『Creepy Nutsのオールナイトニッポン0』の中から、R-指定さんが痛風になったことを告白した部分です。
9月10日に誕生日を迎えたR-指定さん。節目の30歳を迎えたR-…
こんにちは。ラジオ書き起こし職人のみやーんZZです。いつも聞きまくっているラジオの中から興味深かったエピソードを紹介する連載の第33回目。
今回は2021年9月14日放送のニッポン放送『Creepy Nutsのオールナイトニッポン0』の中から、R-指定さんが痛風になったことを告白した部分です。
9月10日に誕生日を迎えたR-指定さん。節目の30歳を迎えたR-…
長かった夏が終わって秋風が吹くようになると、ソワソワし始めるのがプロ野球選手。成績が振るわない選手に待ち受けているのが戦力外通告だ。一見、華やかに見えるプロ野球界だが、その実情は、毎年2割前後の選手がクビになる過酷な世界。シーズンも8割近くを消化し、肩叩き候補たちが見えてきた。
「昨年は藤川球児(阪神)、岩隈久志(巨人)、吉見一起(中日)、五十嵐亮太(ヤクルト)など、好投手の…
スクールバスには子供たちの学力を向上させる効果があるかもしれない、と聞くと驚く方がほとんどではないでしょうか? 実は今、日本とアメリカの双方でスクールバスが大きな話題となっています。
今年の6月に千葉県八街市で飲酒運転のトラックが下校中の小学生たちに突っ込み、5人が死傷した事故がありました。これをきっかけに子供達の登下校時の安全を確保する手段としてスクールバスに注目が集まりました。この結果、8月に与党内で全国の公立小学校にスクールバスの導入を目指す議員連盟が立ち上がりました。
アメリカでは、スクールバスの運転手不足がかなり深刻な事態に陥っていることが話題となっています。新型コロナによる景気の落ち込みからの回復期にあるアメリカでは、人手不足が深刻な状態になっており、どこもかしこも人件費が高騰しています。このため、これまでの給与水準では運転手を見つけられなくなってしまったのが原因の一つです。
もう一つの原因は、どれだけ運転手を雇ってスクールバスを運行すれば良いのか状況がはっきりしないことです。途上国では新型コロナによる学校閉鎖で、今年度の入学者数が分からず、教科書などどれだけ配布すれば良いのかも分からなくなっている国があると聞きます。アメリカも同様で、生徒が引っ越したのかどうか、新しく入ってくる生徒がいるのか否か、どこに住んでいるのか把握が進まず、スクールバスの運行経路を決めることが出来ないために必要な運転手の数を算出できないという状況になっているのです。
このように、奇遇にも海を挟んだ日米双方で話題となっているスクールバスですが、その導入・運航に関して、意外なメリットと、リスクに言及されているのをどちらのメディアでもほとんど見かけません。そこで今回は、子供達の登下校を本当にスクールバスに託して良いものか参考にしてもらえるように、このメリットとリスクの話をしたいと思います。
スクールバスの意外なメリット
冒頭にも書いた通り、スクールバスには子供達の学力を向上させる効果が見込まれます。私が通う大学院の先輩でもあるDanielle Sanderson Edwardsさんの研究では、ミシガン州にあるスクールバス運行に関する決まりの特徴を活用して、スクールバスが子供達に与える影響を分析しています(ワーキングペーパー段階のもので、学術誌の査読を通ったものではない点に注意が必要ですが、私が読む限り大きな瑕疵があるようには思えませんでした)。
結果を簡潔に言うと、スクールバスの運行は子供の欠席率を、特に社会経済的に不利な背景を持つ子供達の間で下げる効果を持つというものでした。欠席率と学力の間に関係があることをいくつかの研究が明らかにしているので、恐らくこのスクールバスが子供の欠席率を引き下げたことは学力改善にも結び付いているのだろうとしています。
似たような話は途上国でもされています。世界銀行が、途上国で子供達の学力を向上させる費用対効果の高い教育支援について、教育経済学や開発経済学の大家の人達を招いてまとめたレポートを昨年出版しました。
その中で、費用対効果が恐らく高いであろう教育支援の一つに、通学時間を減らす支援が挙げられていました。さすがに、国際機関の支援対象となる地域や層でスクールバスを運用するという方法は聞いたことがありませんが、貧しい農村部で自転車を配布して通学時間を短縮させると、子供達の学力が向上したという研究が出ていますし、そういったプロジェクトがあることも聞いたことがあります。この話でも、通学時間と出席に話題が及んでいるので、やはりスクールバスの予期せぬ効果が起きる経路としては通学時間→出席率→学力ということになりそうです。
私の出身地は、濃尾平野の中でも奇跡的にどこの街にも近くない絶妙な立地の田舎です。小中高と通学時間がかなり長い方でした。暑い日に重いランドセルを背負って30分近くも歩いたのはなかなかの苦行でしたし、大雨の日に色々な用具を持って自転車を漕ぐのはダルイの一言に尽きる感じだったので、言われてみるとなるほどなと思いました。
スクールバスのリスク
日本同様にアメリカでも子供のいじめと自殺は大きな問題となっています。近年再び学校ごとの人種の偏りが大きくなり学校内に異なる人種がいるケースが減少しているためか、人種が原因となるいじめは大きな問題とはなっていません。しかし、性的マイノリティの子供達を筆頭に、障害を持った子供達や親が軍人である子供がいじめのターゲットとなってしまっています。もちろん、豊かな学区のしっかりした学校であればそれなりの対処が取られますが、そうでない学校ではまともな対処も為されず、教育政策上の課題となっています。
スクールバスという空間は、いじめのリスクが高い場所となります。ハーバードの修士の学生がこの点についてインタビューで分かりやすく解説してくれているので、少し紹介してみます。
なぜスクールバス内でいじめが起きやすいのかというと、大人の目の届かない上に逃げ場のない密室である、という空間的な特徴が挙げられます。さらに、校長先生や学校の先生と、スクールバスの運転手の連携が取れていないことも拍車をかけています。また、スクールバスの運転手は教員のようには子供に関するトレーニングを受けていないので、いじめが起きているのかどうかを確認することも、そしてそれにどう対処するのかも知識が不足しています……ということです。
日本では地域のバス会社を活用してスクールバスを運行しようという話も出ているようですが、そのような選択肢を取った時に、①運転手以外にもう一人子供達を見守る大人を搭乗させる人件費をどうするのか、②民間のバス会社の運転手も学校教育を構成する重要な人員の一人として迎え入れ、他の教員や校長、教育委員会としっかり連携を取れる体制を築けるのか、③民間のバス会社の運転手に子供やいじめに関する研修を実施して、それを実践的な知識として運用してもらえるのか、といった課題を乗り越えなければならないことが示唆されます。
また、攻撃の対象は子供に限りません。実際に、バスの運転手が子供達から攻撃されてメンタルを病んでしまうケースというのがアメリカでは報告されています。この点についても対処策を考案しておく必要があります。
まとめ
スクールバスの導入はシンプルな物に見えて、学力向上という思わぬ副次的な効果があったり、スクールバス内で起こりうるいじめにどう対処していくかといった、想像以上に多くの要因を考慮する必要があります。
教育とは関係ないので本文では扱いませんでしたが、アメリカで車の免許を取る際に驚いたのは、子供が乗り降りをするために停車しているスクールバスを追い越してはいけないというルールです(州によってルールが違うので全米ではないかもしれませんが、私が住んだワシントンDC・バージニア・ニューヨーク・ミシガンはそうでした)。確かにいつ子供が飛び出してくるかなんて分かりません。このルールは妥当なものですし、日本でもスクールバス実施の際には導入されるのがいいと思います。免許更新の際などに周知徹底する必要が出てくるでしょう。
このようにスクールバス導入はいろいろと考慮しなければならない点があるので、様々な角度から包括的に政策的な議論が行われることを期待しつつ、今回の話が、我が子がスクールバスで通学するようになれば保護者としてどうするのか考える参考になれば幸いです。
Kis-My-Ft2の冠番組『キスマイ超BUSAIKU!?』(フジテレビ系)が9月16日深夜に放送された。この日は、いまTikTokで流行している「#もし僕と付き合ったら」という内容の動画撮影を彼女に頼まれるシチュエーションを、メンバーが実演。その様子を、ゲスト審査員のタレント・若槻千夏と生見愛瑠、モデルで女優の石川恋が採点した。
この日、1位となったのは、毎回上位を獲得している藤ヶ谷太輔。音楽に合わせてポーズを取りながら「自分と付き合ったらいいこと」をアピールする動画で、藤ヶ谷は彼女から撮影を頼まれるとすぐに快諾。「趣味は読書、料理、旅行、一緒に沢山のことをしたいな」「クールにみえるけどお茶目な部分もあるよ」といった文字が画面に表示され、最後は変顔で締めた。
自己アピールも面白さもうまく見せられたことが高評価され、総合得点は81点で1位に。また、2位は横尾渉で、動画撮影を頼まれた際に「そういうの得意」とすぐに承諾し、さらに撮影後も「またいつでも言って」と優しく対応したことで、総合得点は70点となった。
一方、この日の最下位となってしまったのは、北山宏光。彼女に動画撮影を頼まれたあと、なぜかヘアメイクを手配。動画は自身のヘアメイク中に撮影されたものとなっており、「寝起き悪いから『この世の終わりだ』とよく言います」「出かける時にヒール履くときは前もって言って(俺も厚いの履くし)」「俺と同じ量食べてほしいな(我 大食いです)」と、彼女への要望を連ねた。最後はヘアメイクをばっちり決めた北山が登場し、「ギャップに気を付けて」とピースサインをキメた。
しかし、彼女への要望を書き連ねたこともあってか、ゲスト審査員はオール3点で、一般女性からの評価を含めた総合得点も40点と微妙な結果に。若槻は苦笑いとともに「スベってました」と指摘し、北山は撃沈。ぎこちない笑顔で「全部大盛りでいったろ、と思って……」と釈明しながら、「よくメイク動画じゃないけど、チェンジしていって、最後かっこよくなる、みたいなのあるじゃん? それとうまく掛け合わせてできないかなと思ったら、なんかめっちゃスベってる、みたいな……」と反省するのだった。
この日の放送にネット上では「スベってこそ北山くん!」「スベっててもかわいかったからOK!」「頑張ってこれを考えたかと思うと、北山くんが愛おしすぎる」といった声が集まり、ファンからは好評だったようだ。
2,200万超のTwitterフォロワーを持つ女性ラッパーのニッキー・ミナージュが、新型コロナウイルスワクチン接種には慎重になっているとツイート。情報収集をして納得した上で接種するかどうか決めたいと明かしたのだが、米メディアは、彼女が「いとこの友達はワクチン接種後にEDになり、婚約者に逃げられた」という一部のツイートだけを報じたため、大騒動に発展。デマを流す反ワクチン派呼ばわりされたニッキーは「ホワイトハウスに乗り込む」と息巻き、全米を騒然とさせている。
事の始まりは、現地時間9月13日に開催されたファッションイベント「METガラ」直前に、ニッキーが欠席するというニュースが報じられたことだった。
ニッキーの不参加を悲しむファンに、ニッキーは「あたしには赤ん坊がいるの。コロナ禍でナニー(住み込みの子守)もいないし」と、息子の感染リスクを下げるために人の集まるガラを欠席すると説明。「まず、親である自分がワクチンを打たなきゃね」というファンからのコメントに、先日ミュージックビデオ撮影をした際に自身が感染したことを示唆し、「1週間も自分の赤ん坊を抱けなかった。息子はママっ子なのに」と嘆き、ワクチン接種した歌手ドレイクもブレイクスルー感染したのだし、打っても意味がないとツイートした。
これには、「コロナ感染を防ぐためにワクチンを打つのではない。重症化しないために打つのよ。未接種者の死亡率は、接種者より11倍も高いのだから」という反論が寄せられたが、ニッキーは「それは事実じゃない。ワクチンを打った人たちと同じ程度の症状だったし」と反論。「METガラのためにワクチンを接種してくれと言われた。ワクチンはMETガラのために打つものじゃない」と接種を強要する人たちに反発する姿勢を見せ、「あたしは満足するまで情報収集して、納得した上で打つわ」「今、情報収集している真っ最中なのよ」と明かし、ファンにはコロナ感染予防のためにマスクを着用するように呼びかけた。
この投稿がきっかけで、彼女のTwitterにはワクチンへの賛否をめぐるコメントが寄せられるように。ニッキー自身も、「トリニダード・トバゴ共和国に住むいとこは、ワクチンを打った友人がEDになったから絶対に打たないと拒否してる。睾丸が腫れ上がったんですって。数週間後に結婚式を控えていたのに、相手の女性に白紙に戻されて」と、ワクチンの副作用にはEDも含まれるようだという情報をシェアした。
その後、ニッキーは「ワクチン接種しないと働けない国がたくさんある」「家族を養うためにワクチンを打つ人はたくさんいる。自分もツアーに行くためにワクチンを打つと思う」と、ワクチンを拒否するわけではないと改めてツイートした。
翌日、ニッキーは「どの製薬会社のワクチンがおすすめかな?」とアンケートをとり、その結果をTwitterでシェア。その後も、息子がぐずる様子を録音した約1分間の音声を投稿するなど、穏やかにツイートしていた。
しかし、ニュース番組で黒人女性ジャーナリストから、SNSで偽情報を流す「反ワクチン派」呼ばわりされたことを知り、一転大激怒。時を同じくして米国の各メディアが一斉に、「ニッキーは、ワクチン接種を義務付けられたからMETガラに参加しなかった」「ニッキーはいとこの友人がワクチンを打ってEDになったから、反ワクチン派だ」というニュアンスで報じたため、ネット上は大炎上した。
ニッキーは、「あたしのツイートを全部読まずに、一部だけ取り上げて騒ぐいつものパターン」「(裏では)白人男性が仕掛けてるんだよね」と憤慨。いとこから「友人が、自分のことがニュースになっていると知ったらどうするんだ! 秘密だったんだぞ!」と怒られたことも明かし、彼女を反ワクチン派のように報道する大手メディアに対して、「METガラに行かなかったのは子どものため。そうツイートしてるでしょ」と反論した。
その大手メディアだが、「トリニダード・トバゴ共和国の保健相は、そのような(EDなど)ワクチンの副反応は報告されていないと発表した」と報道。ニッキーのTwitterアカウントではワクチン接種に関する意見が飛び交い、「国連はあなたを招待して、国連総会で話をさせるべきだわ」という意見も出た。
これにニッキーは、「すでにホワイトハウスからオファーが来てる」「もちろん行くわよ。たくさん質問するわ」とツイート。米政治史に残る政治事件「ウォーターゲート」ならぬ、「金玉ゲート(#BallGate)」というハッシュタグをつけて怒りをあらわにし、フォロワーに対して、何か聞きたいことがあったら、コメント欄に書いて」と、リアルタイムで包み隠さず発信することを約束した。
複数のメディアによると、誤情報を広めたと理解したホワイトハウスの関係者がニッキーに直接連絡をとり、ワクチンの有効性と安全性について医師に説明させる機会を設けるとオファーしたとのことだ。
アメリカでは変異株が猛威を振るっており、一度は減った感染者数が再び増加。ニューヨーク市では、屋内の活動を行う際にワクチンパスポートの提示を義務付ける制度を導入。これは罰則を伴う制度で、ワクチンを打たない選択をしている人たちの間から強い反発の声が上がっている。
最終回に近づくTBS系金曜ドラマ『#家族募集します』が9月10日放送の第7話で衝撃の展開を見せ、視聴者をざわつかせている。
重岡大毅(ジャニーズWEST)主演の同ドラマは、それぞれの事情を抱えたシングルファーザー&マザーとその子どもらが、お好み焼き屋「にじや」の2階で生活を共にしながら“家族”となっていく心温まるホームコメディドラマ。第7話では、夏の思い出作りに海へ…
近年、K-POPや映画・ドラマを通じて韓国カルチャーの認知度は高まっている。しかし、作品の根底にある国民性・価値観の理解にまでは至っていないのではないだろうか。このコラムでは韓国映画を通じて韓国近現代史を振り返り、社会として抱える問題、日本へのまなざし、価値観の変化を学んでみたい。
「整形」と聞くと、私には頭に浮かぶ2つの記憶がある。ひとつは今から10年ほど前、偶然目にしたあるテレビドキュメンタリーだ。顔と体に重度のやけどを負った韓国人女性を取り上げたその番組では、韓国で数多くの病院を転々としたものの、すべての病院から「手術は不可能」という絶望的な答えしか得られなかった彼女が、藁にもすがる思いで日本にやって来た様子を取材していた。そして、初めて訪れた病院の医師から「難しいが、希望はある」と言われて号泣した彼女は、数カ月後、手術を経てやけどの痕がだいぶ改善され、カメラの前で明るくほほ笑んでいた。私は、日本の医療技術の高さと、それが傷ついた人々に与える希望に感心しつつ、整形大国といわれる韓国で、なぜそれができないのかを不思議に思った。
もうひとつは、知人女性のことである。私が就職して間もない1996年、ある集まりで久々に会った彼女の印象が、以前とは変わったような気がしてならなかった。どう尋ねていいものかともやもやしていた私に、彼女のほうから「目と鼻を整形した」と明かしてくれた。なるほど、確かにまぶたは二重に、鼻筋は高くなっていて、前よりくっきりとした印象の顔に整えられていた。彼女いわく、両親に結婚をせかされ、相談所に行ったところ、整形を勧められたらしい。少しでも「美人」になったほうが、より良い男に出会えるチャンスにつながる。考えてみれば、当時こういった認識は、すでに根づきつつあった時代だったのだ。
この2つの記憶から浮かび上がるのは、韓国における整形の現状である。なぜやけどを負った女性は、韓国での整形をあきらめざるを得なかったのだろうか。一方で、なぜ知人女性はいとも簡単に整形を受けられたのだろうか。もちろん、私は医療に関してはまったくの門外漢であり、ましてやその内部事情などはわからない。だが韓国メディアが報道しているように、韓国は人口100万人当たりの美容整形専門医の数が世界一(2014年国際美容外科学会統計)であり、それはソウルの街にあふれている美容整形医院が証明している。
一方で、やけどなど事故による体の損傷を回復させる再建整形病院は、大学病院など大規模な総合病院などごくわずかな数にとどまっている。実際、韓国での「整形」は美容整形を意味し、再建整形は美容整形に吸収されつつあるとの報告もある。こうした現状が、記憶の中にある2人の女性のケースを生み出したひとつの原因だといえるだろう。
ならばなぜ、韓国では、美容整形医院だけが雨後のたけのこのようにはびこるようになったのだろうか? 「親からもらった体は命より大事」と、声を荒らげて教え込んできた世界一の儒教大国・韓国は、どうしてそれに反するどころか「整形大国」とまでいわれるようになったのだろうか?
今回のコラムでは、日本公開を控えた整形を素材にしたホラーアニメーション『整形水』(チョ・ギョンフン監督、20)を取り上げ、韓国での整形の実態やその背景について探ってみたい。
<物語>
幼い頃、バレエの才能の片鱗を見せていたイェジは、外見による壁にぶつかり、それがすっかりトラウマとなってしまった。大人になった今は、人気タレント・ミリのメイク担当として働いている。ミリからは毎日のように罵倒され蔑まれるなか、偶然出演する羽目になったテレビショッピング番組で、悪意ある切り取られ方をしたイェジの姿がネット上に広まり、外見に対する悪質な書き込みでショックを受け、部屋に引きこもるように。
そんなある日、ウワサで聞いていた「整形水」が、なぜかイェジのもとに届く。それに顔を浸せば、思うがままに簡単に、顔や体を変えられるという水だった。半信半疑ながらも試してみると、イェジは信じられない変貌を遂げる。変わる周りの視線。さらに美しくなるため、イェジは巨額の借金を重ねて整形水にのめり込む。だが、彼女の整形への欲望は、徐々に恐ろしい方向へと逸脱していく。
ネットで大人気を集めたウェブ漫画『奇々怪々 整形水』(日本版は『奇々怪々』)を原作に、「美」へのゆがんだ欲望の行く末を描いた作品である。「外見ですべてを判断しようとする悲劇を伝えたかった」という監督の言葉通り、韓国での整形の現実を十分に反映していると高く評価され、上映館の少ない低予算インディーズ映画にもかかわらず、10万人以上の観客を動員するヒット作になった。また、アヌシー国際アニメーション映画祭をはじめ、世界有数の映画祭にも招かれるなど、海外でもその完成度や芸術性を認められた作品である。
では、韓国で今現在のような美容整形がはやり始めたのは、いつごろからだろうか。整形手術の技術自体は西洋医学が到来したころからあったはずだが、新聞などの資料によれば、整形を促すような広告が目立つようになったのは1980年代からのようだ。ただし、これはあくまでも法的に問題のないクリーンな病院の広告であり、実は「ヤメ」と呼ばれる無免許の整形医は、それ以前から存在していた。「ヤメ」とは日本語の「闇医者」のヤミの韓国なまりで、「あそこの娘はヤメで鼻を直した」といった話を母から度々聞いたことをよく覚えている。
その後、広告が格段に増え、実際に施術を受ける女性も急増したのは90年代半ばからである。当時を象徴的に物語るのが、96年にあるインターネット会社が始めた「整形手術情報サービス」。有名な医師の紹介や手術の後遺症、注意点から、避けるべきヤメの情報まで発信したこのサービスは、韓国ですでにどれほど整形が日常化していたのかを端的に表しているだろう。
だがここで注目したいのは「90年代半ば」という時期だ。90年代に入って女性の社会進出が活発になったのはよく知られているが、それに伴って整形も右肩上がりに伸びたという事実は何を意味するだろうか。そう、就職活動において、数多くのライバルたちの中で、少しでも有利になるためである。
とりわけ、正社員の解雇が簡単にできるようになり、非正規労働者が爆発的に増えた97年のIMF時代の「就職大乱」は、女性を実力より外見で判断する「外見至上主義」を暴走させた原因のひとつとも言われる(ちなみに、整形しても就職できずに、今度は少しでも良い条件の男性を探して積極的に婚活することを「チジップ<취집、就職+結婚の合成語>」と呼び、嘲笑の対象となっていた)。
こうした流れは収まることなく年々拡大し現在に至っているわけだが、整形をあおる外見至上主義は「女の変身は無罪」といった広告コピーや「美人だから許す」といった類いのセリフを平気で口にするようなドラマを量産し、そこに潜む女性差別を、見えないものにしてしまうだろう。
そして近年は、「社会通念」と言ってもいいほど一般化しているのだ。このような状況は、本作で主人公のイェジが整形後の美女・ソレに変貌していく様子を通して生々しく描かれている。罵倒されたりバカにされたりしていたイェジが、「美しい」ソレに変わった途端、注がれる男たちの熱い視線は、イェジとしては味わったことのないものだった。当然ソレは、外見がすべてだと、ゆがんだ欲望に突き進むことになる。
だが問題は、こういった欲望は、そもそも「誰の」欲望かということだ。この場合、欲望の根源的な持ち主は女性ではなく、間違いなく男性である。ソレになったイェジの「美しくなりたい」という欲望は、自分を見つめる男性の視線を手に入れたいというものなのだ。精神分析の理論家ジャック・ラカンは、これを「他者の欲望」と呼んだ。
では、何がイェジや韓国の女性を、男性の欲望に合わせるように働きかけているのだろうか。私はその裏にはやはり、この上なく男性中心的な社会を築いてきた儒教のシステムが働いていると思う。システムに合わせなければ、つまり男性が欲望する「美しい」女性でなければ、社会の中に「進出」することはできない――それこそが女性に整形を強制させ、そしてほかの女性にも強制に加担させたのではないだろうか。いや、ある意味では男性の欲望の視線に合わせ、女性自らも自分自身を商品化してきたともいえるかもしれない。
もちろん、整形をめぐるこのような異常な社会を批判し、整形大会と呼ばれた「ミス・コリア」という美人大会のテレビ中継を廃止し、死亡者が出るなど後を絶たない整形手術の弊害を取り上げ、警鐘を鳴らそうとする動きが常にあったのも事実である。だが、男性中心社会の外側から中に入ろうとする女性たちに「美」を求める限り、ソレになりたいイェジのような女性はそこに存在し続けるだろう。
こんなことを考えているうちに、ふと思い出した日本のアニメがある。『笑ゥせぇるすまん』のエピソード「プラットホームの女」だ。整形に失敗し、本当の顔を仮面の下に隠している女性が、仮面の顔だけを見て「愛している」と告白する男に、怪物のようになった顔を見せながら「これでもあなたは愛してしてくれますか」と迫る。
男が悲鳴を上げ逃げてしまう背後から、喪黒福造の「どーん!」が聞こえてくるような気がするが、果たして「イエス!」と答えられる男性はいるだろうか。この問いかけに答えられない限り、イェジのゆがんだ欲望は、そして彼女をそうさせる男たちの欲望による「悲劇」は、果てしなく繰り返されるだろう――紛れもなくそれこそが、本作が伝えようとする力強いメッセージである。
崔盛旭(チェ・ソンウク)
1969年韓国生まれ。映画研究者。明治学院大学大学院で芸術学(映画専攻)博士号取得。著書に『今井正 戦時と戦後のあいだ』(クレイン)、共著に『韓国映画で学ぶ韓国社会と歴史』(キネマ旬報社)、『日本映画は生きている 第4巻 スクリーンのなかの他者』(岩波書店)など。韓国映画の魅力を、文化や社会的背景を交えながら伝える仕事に取り組んでいる。
9月10日、東京2020パラリンピック中継の影響で休止が続いていた『チコちゃんに叱られる!』(NHK)が約1カ月ぶりに放送された。と言っても、金曜夜に別番組が放送された関東では、翌土曜(11日)午前の再放送枠が本放送となっている。今回のゲストは要潤とアンミカの2人だ。
それにしても、ここ1カ月の間にチコちゃんがファンだと公言するピッツバーグ・パイレーツの筒香嘉智がMLBで大…
テレビウォッチャーの飲用てれびさんが、先週(9月5~11日)に見たテレビの気になる発言をピックアップします。
雨上がり決死隊のコンビ解散が生配信で発表されたのは先月17日。そこから約1カ月が経つが、ネットニュースの見出しなどで、特に宮迫博之のYouTubeなどでの…
2020年4月から、フジテレビ公式動画配信サービス「FOD」や「Amazonプライムビデオ」で配信されている伊藤健太郎主演ドラマ『東京ラブストーリー』が、今年10月期に地上波放送されることがわかった。伊藤といえば、昨年“ひき逃げ事件”を起こしたが、「事件から丸1年たつタイミングで本格的に活動を再開していくとみられる」(芸能ライター)ようだ。
「人気俳優として活躍していた伊藤ですが、昨年10月28日に都内で乗用車を運転中、バイクに衝突して乗っていた2人に重軽傷を負わせ、現場から車で逃走。その後、追いかけてきたタクシー運転手の説得で現場に戻り、翌日に自動車運転処罰法違反(過失傷害)と道路交通法違反(ひき逃げ)の疑いで逮捕(のちに不起訴)されました」(同)
これにより、同30日公開の出演映画『とんかつDJアゲ太郎』の番宣を兼ねて出演予定だった『アウト×デラックス』(以下、すべてフジテレビ系)は、急きょ再収録が行われ、『でんじろうのTHE実験』『ほんとにあった怖い話 2020特別編』は、伊藤の出演シーンをカットして放送。また、同局のスペシャルドラマ『教場II』(21年1月放送)にも出演予定だったが降板となり、代役をジャニーズWEST・重岡大毅が務めた。
「そんな伊藤ですが、今年3月に不起訴処分となり、4月発売の『週刊新潮』(新潮社)や5月放送の『新・情報7Daysニュースキャスター』(TBS系)で“謝罪インタビュー”に応じ、6月にはオフィシャルファンクラブ『GOLONDRINAS』の発足と写真展の開催を発表。その後、10月28~31日に主演舞台『SOULFUL SOUL』が上演されることも明らかになり、先日は、伊藤がメインキャストを務めた人気映画『今日から俺は!!劇場版』(昨年7月公開)が来月8日に日本テレビ系で放送されると発表されました」(同)
そして9月17日、伊藤の主演ドラマ『東京ラブストーリー』が10月13日からフジテレビ系の火曜深夜枠で放送されることが判明すると同時に、昨年11月公開の伊藤の主演映画『十二単衣を着た悪魔』も、来月1日~7日にキノシネマ3館(横浜みなとみらい/立川髙島屋S.C.館/天神)にて限定リバイバル上映されると発表された。
「『十二単衣を着た悪魔』のリバイバル上映は、キノフィルムズおよびキノシネマ配給の合計185作品の中から、リクエスト投票によって決定したそうです。来月はひき逃げ事件から丸1年ですし、このタイミングで伊藤が関わった作品が一斉に動きを見せているところをみると、ここから本格的に芸能活動を再開していく可能性が高そう。一方、ネット上には『反省したなら社会復帰しても良い』『ファンとしてはまた活躍を見られるとありがたい』と好意的なコメントもありますが、『もう“ひき逃げした人”っていうイメージしかないんだよなあ』『芸能界って不倫タレントとかの復帰には厳しいのに、逮捕までされた伊藤が簡単に戻ってこられるのはなぜ?』といったネガティブな声も出ています」(同)
なお、『東京ラブストーリー』には昨年6月に脳出血で緊急手術し、現在もリハビリに専念中の清原翔も起用されていたとあって、「清原くんの出演作を見られるのはうれしい」「清原くんが出てるから地上波放送見るわ」という書き込みも散見される。清原と比べれば復帰を待ち望む声が少ない伊藤だが、10月以降、さらに露出を増やしていくのだろうか。
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