9月5日放送『関ジャム 完全燃SHOW』(テレビ朝日系)が行ったのは、題して「ヒット曲の隠れた名カップリング特集!!」。まず、番組は代表的なカップリング(B面)の名曲を紹介した。
・プリンセス プリンセス「M」(「Diamonds」のカップリング)
・DREAMS COME TRUE「うれしい!たのしい!大好き!…
9月5日放送『関ジャム 完全燃SHOW』(テレビ朝日系)が行ったのは、題して「ヒット曲の隠れた名カップリング特集!!」。まず、番組は代表的なカップリング(B面)の名曲を紹介した。
・プリンセス プリンセス「M」(「Diamonds」のカップリング)
・DREAMS COME TRUE「うれしい!たのしい!大好き!…
ジャニーズ事務所が動画配信サイト・YouTubeに開設した「ジャニーズJr.チャンネル」。現在、関西ジャニーズJr.(火曜)、少年忍者(水曜)Travis Japan(木曜)7 MEN 侍(金曜)美 少年(土曜)HiHi Jets(日曜)がオリジナル動画を投稿中だが、その出来ばえは実にさまざま。そこで、「しょせんジャニオタ向け」と切り捨てるにはもったいない動画と、「ジャニオタでもしんどい」動画をジャニーズウォッチャー・中村チズ子が解説&ツッコミ! 今回は、9月2日~8日公開の動画を注目度順にチェックします!
7日に更新されたのは「Aぇ! group【ドッキリ罰ゲーム】ニセ心霊スポットで1泊2日~1/4~」。7月公開の「【全グループ横断企画】占い最終夜…全体1位の発表です!」内にて決まった「心霊スポット1泊2日」を実行するかと思いきや、タイトルにもある通り、今回はドッキリ企画となっている。
冒頭は、メンバーにネタバラシをしたシーンの音声を聞かせるという、斬新な構成でスタート。「今のやり取りを踏まえ動画本編を最初からお楽しみください!」「ニセの心霊スポットとは知らないメンバーの反応をお楽しみ下さい」と、あらかじめ視聴者に“これはドッキリ”だとアナウンスしている。
当然、本人たちは何も聞かされておらず、宿泊用の荷物だけ持って自然豊かなロケ地に集合。とある屋敷の前にやってくると、正門良規が「この屋敷は約200年前の江戸時代後期に建築され国の登録有形文化財に指定されている建物です。かつてこの辺りは宿場町として栄え、徳川家も伊勢神宮参拝の際にこの屋敷を宿として利用していました。ある夜、幕府に腹を立てた村の農民たちが集結し、この屋敷に宿泊していた徳川の家来を襲ったのです。しかし、奇襲攻撃は失敗。農民たちは全員直ちに打首に…以降、この屋敷を含め、土地一体に農民たちの怨念が…今もなお、夜になると村のところどころで農民たちの霊が多数目撃されている」との情報を読み上げた(すべてウソの設定)。
ちなみに、この段階でAぇ! groupは実際の心霊スポットだと思っているが、本来は古民家風のスペースだという。佐野晶哉は「(屋敷の)中もめっちゃキレイやん」と興奮し、草間リチャード敬太も「なんか俺、ワクワクしてきた」と楽しそうにコメント。普通の旅行のように浮かれ気分な草間に対し、正門は「一番危ない。そういう気持ちで来る人が」と釘を刺していた。その後、一同は屋敷内を見学するも、怪しさ満点の人形を見て恐怖心を抱いたようだ。
ごはんの準備、みそ汁作り、お風呂用の薪割りと、2人ずつ3チームに分かれて準備を進める一同。かまどに火をつけた時は、末澤誠也が「いいな、こういうので炊くご飯」と述べたり、佐野&福本大晴ペアはお笑いコンビ・クールポコのネタを再現して遊ぶなど、なんだかんだで宿泊ロケを満喫していた。しかし、気になる屋根裏部屋に潜入すると、「打首とかする時用のやつじゃない?」(末澤)「今の発言でめっちゃ思い出したわ、心霊スポットやっていうこと。打首があった場所やっていうの。うわ~、嫌や~」(正門)と、おどろおどろしい雰囲気に。
そして夕食後は、心霊写真風に撮影する「心霊写真選手権」を実施。途中で大きな虫が迷い込み、正門と草間が騒いでいると、末澤が「おっきい音、ホンマにやめよう! ルール決めよう!」「光で寄ってくんねん。消そう、光!」と本気のトーンで注意していた。こうして、些細なことにもビクつくAぇ! groupだが、次回は“さらなるニセ恐怖”が彼らを襲うとか。
映像が暗い場面もあり、随所で不気味なBGMも流れるため、もともとオカルト番組や心霊ロケが苦手な人は、再生すら勇気が出ない動画かもしれない。ただ、本当の心霊スポットではなく、あくまでもドッキリだと思って見れば、軽い気持ちで楽しめるだろう。タイトルに「ドッキリ」「罰ゲーム」「心霊スポット」とキャッチーなワードが入っているだけに、再生回数は34万台と、順調に伸びている(10日時点)。
4日にアップされたのは「美 少年【夏休み自由研究】輪ゴムでスイカ爆発やってみた!!!!!!」で、美 少年がYouTube界隈などでもよく見る“輪ゴムでスイカ爆発”にチャレンジしている。
注目なのはオープニングで「今回はこちらの……」(藤井直樹)「特別ゲスト」(浮所飛貴)とスイカを紹介する流れの中、「Hi.I'm キャメロン」と英語でコメントした岩崎大昇。周囲がスルーして進めようとする中、隣に立つ浮所が笑いながら岩崎の腕を叩いていた(“ウォーターメロン”にかけてキャメロン?)。
この「キャメロン」とは、一時的にJr.の活動をしていた男の子のことだろう。2019年1月公開の「Sexy美少年【サプライズゲスト登場】あけおめことよろです!」などにも登場していたが、ここ2年ほど姿を見せておらず、そもそも正式にジャニーズ事務所に所属していたのか、すでに退所したのかどうかは、謎のままとなっている。いまだに、ネット上のファンの間でもキャメロンが話題になる機会はあるが、久しぶりに名前を聞いたというファンも少なくないだろう。
一方、本題はもちろんキャメロンとは関係なく、続々とスイカに輪ゴムをかけていき、割れるまでの過程を追った動画。500本に到達したところで、2人1組のチキンレースがスタートした(最低本数は10本)。過去回を踏まえて“チキン野郎コンビ”と呼ばれている藤井&岩崎、怖いもの知らずな佐藤龍我&金指一世、協力して淡々と進めていく浮所&那須雄登ペアと、それぞれのリアクションは対照的だ。
例えば、藤井&岩崎は630個をクリアしたとき、「あと、じゃあ……」と藤井がさらに攻めようとしたが、岩崎は「お前、バカだろ! 早く戻れ!」とブチ切れたりと大騒ぎ。一方の佐藤&金指ペアの金指は、顔をガードする時の構え方やスピードがかなり本格的だ(ちなみにキックボクシングを習っているらしい)。メンバーの言動はもちろん、ぜひスイカの変化にも注目してほしい。
今回は視聴者の一部から「大昇、キャメロン好きだね」「大昇、声までキャメロンに似せてる(笑)。キャメロン、元気かな……」「大昇が『キャメロン』と言った後、浮所くんが『言っちゃうの?』って顔して笑ったのが面白かった」「スイカ爆発のタイミングよりも、どちらかと言えば大昇くんがキャメロンの名前をぶっ込んできたことにビックリした」と、冒頭のキャメロンネタに食いついていた。再生回数は9月10日時点で21万台。
5日の動画は「HiHi Jets【橋本シェフしっかり!?】美食家気取り…食材当てゲーム」。今回は、HiHi Jetsが具だくさんの料理を食べて、そこに何が使われているのかを予想して答えていくゲーム。全部で3試合あり、最初は目視しながら味わうが、以降は目隠しをするなど、レベルが上がっていくという。この日はコンサート終わりの撮影とあって、「正直、むちゃくちゃ腹減ってる」(井上瑞稀)「メシ食ってないもんね」(橋本涼)「今、めっちゃ冴えてると思うよ」(高橋優斗)と、やる気満々だった。
1品目は「具だくさんシチュー」。10個中7個を当てられれば成功だが、ミスを5回した時点でチャレンジ失敗となる。こうしたグルメ企画では、“HiHi Jetsのシェフ”であるはずの橋本が大活躍するかと思いきや……ほかのメンバーよりも先にまさかの不正解を出してしまった。
次は「具だくさん餃子」で、目隠しをしている上に、具合が細かく刻まれているため難易度がアップ。ラストの「具だくさんチャーハン」の重大局面は、今年7月末にHiHi Jetsのリーダーに就任した井上が最終決断を下したが、果たして勝利に導くことができたのか……?
視聴者からは「やっぱり最後はリーダーなんだね!」「コンサート終わりでお疲れモードの5人がもぐもぐしていて、めちゃめちゃ癒やされた」「みんながわちゃわちゃと意見を出し合ってて面白かった!」「みんながごはんを食べれるし、こういう平和な企画も大好き」「もぐもぐJetsは見ているだけで幸せになる。今回は特にアットホームな雰囲気だから、のほほんとした気分で見られた」と、好意的な感想が相次いでいる。なお、この動画は通常より約2時間半遅れで更新され、再生回数は19万台(9月10日時点)。
Travis Japanの動画は、通常回の「【アポなし旅】仙台から東京へ…1泊2日のドライブ旅~GO!栃木編~」(2日)と、プロモーションの「【秘伝レシピ】緑のアレンジ料理~うめぇー♪」(6日)の2本が配信されている。1本目は、Travis Japanが1人あたり1万円(食事代・お土産代・宿泊代含む)をもらい、行く先々で自ら撮影の許可などを得るというアポなし旅の第3弾だ。
宮城県・仙台を出発後、日本三景の1つ・松島を観光し、目星をつけていた栃木のホテルと宿泊交渉。“大衆演劇への出演”を条件に大幅値下げしてくれることとなり、川島如恵留の運転で現地へ向かっていたメンバー。道中は、宮近海斗が「結構、厳しいもんですな~。意外と、1万円ってさ、大きなお金だって思ってたけど。旅行だと結構かかるんだね」と、あらためてお金の大切さに気づかされた様子。この時点の残金は5万750円(そのうち4万5,000円は宿泊代として使用予定)だったが、直後にちょっとした“事件”が勃発。松倉海斗が見慣れない孫の手(2本目)を取り出したため、中村海人は「あれ? 何それ? はぁ~!? お前、何してんの!?」と、驚きの声を上げた。
実は、松島を出発する前にこっそりと購入(550円)していたそうで、宮近が「めちゃめちゃ買うのビビってた」と証言すれば、中村は「あいつバカすぎるわ、マジで!」とバッサリ。宮近いわく、松倉は実際に「マジで、うみとげん(中村と松田元太)がコンビ組んだら怖いんだ」と恐れていたものの、川島を呼んで「これ買うけど味方してね」と、ちゃっかり根回ししていたとか。こうした予測不能な仲間の存在や、行き当たりばったりの展開も、グループ旅の醍醐味なのかもしれない。
その後、サービスエリアに立ち寄ると、車に戻ってきた七五三掛龍也が「みんなのチャーシュー買ってきた」と、1本のチャーシュー肉をお披露目。周囲もこれは把握していなかったようで、「お~い、どういうこと!?」(川島)「どうやって食うの、それ」(松倉)「孫の手どころの騒ぎじゃない」(宮近)と、さすがに動揺していた。しかし、このチャーシューが「1,355円」だと聞くと、普段は真面目なキャラクターで、Travis Japanのまとめ役である川島が「いいぞ、シメ! お金はそうやって使うんだよ!」と称賛。中村は先ほどと違って大爆笑していただけに、七五三掛を使って孫の手の一件の“お返し”をしたものとみられる。
七五三掛、宮近も交代でハンドルを握り、いよいよホテルに到着。前週の予告を見る限り、もっと深刻なアクシデントが待ち受けているかと思いきや、思いのほかすんなりと目的地に着いたのだった。最後には、4日に本格始動したTravis Japanのダンス専門チャンネル「+81 DANCE STUDIO」の宣伝パートも入っている。
2本目は、株式会社サン・クロレラとのコラボレーション。栄養調整食品「サン・クロレラ Aファインパウダー」を使ったアレンジ料理を食べて採点するという1本だ。「Jr.チャンネル」では、これまでにも食品や美容関係などさまざまな企業と組んできたが、この手の商品の紹介は非常に珍しい機会だろう(ちなみに川島は過去にサン・クロレラ Aファインパウダーを飲んでいたとか)。サン・クロレラのオンラインショップを見ると、1箱6,048円(30袋入り、税込み)と、なかなか気軽に買えるお値段ではないが、Twitter上ではすでにTravis Japanファンからの購入報告も上がっていた。再生回数は1本目が48万台、2本目は27万台(10日時点)。
3日の動画は「7 MEN 侍【水中伝言ゲーム】オマエ…何言ってんの!?」(再生回数は10日時点で15万台)。今回は、「Jr.チャンネル」参入初期の企画会議で提案していた「水中伝言ゲーム」が2年越しに実現。水が入った洗面器に顔をつけ、一人ずつ順番にお題を伝えていくが、「全員、正解しないといけない伝言ゲーム」とのこと。今野大輝が「並び順、大事じゃない?」と予想していたが、ひとまず最初はオープニングの立ち位置順でスタートすることに。
テーマは「国の名前」で、1人目の矢花黎が水中で言葉を発したところ、聞き手の本高克樹は「なんて!?」「このゲーム、むずっ!」と困惑の様子。そんな中で、特に印象に残ったのは今野のチャレンジ精神だ。顔をつけた後、ブクブクと音を立てたのみで止まってしまい、「待って、言えない」「ごめん、俺。水苦手なのがヤバイね。ごめんなさいね」と、どうやら水中は大敵のようだが、「頑張って、あと1回」(矢花)「OK、スゴいこんぴ!」(中村嶺亜)と周囲が温かく見守る中、なんとかラストの佐々木大光までつながった。
以降も、今野は「途切れちゃうけど、頑張るから!」となんとか奮闘。「できないから」と投げやりになるのではなく、こうした前向きな姿勢は見ていて気持ちが良い。また、なかなか解答が揃わず、原因を探る中で本高が「一回やめる? この企画」と切り出すと、今野は「えぇ~! もう、こんな頑張ったのにさぁ~!」と、ついついこぼしていた。終盤のテーマは「ジャニーズソング」とあって、視聴者も一緒に考える楽しさがあるだろう。
8日の動画は「少年忍者「太陽の笑顔」サマステ★ライブ THE FUTURE」(再生回数は10日時点で21万台)。8月7日に開幕した少年忍者の『サマステライブ THE FUTURE』公演より、「太陽の笑顔」のパフォーマンスを配信している。なお、新型コロナウイルスに感染し、出演を見合わせていた深田竜生の姿も確認できるため、収録日は復帰後の同14日以降のステージとみられる。
「太陽の笑顔」は彼らにとって初のオリジナル曲で、聞いているこちらもついつい笑顔になってしまうようなポップな楽曲だ。昨年12月にも、「『太陽の笑顔』(Johnnys' Jr. Island FES)」が公開されていたが、大きな違いは、今回の『サマステ』が有観客であること。安嶋秀生(2分41秒頃)、檜山光成(3分22秒頃)、青木滉平(3分27秒頃)など、歌唱中にお客さんと目が合っているであろう場面も随所に見られた。カメラワークの関係か、残念ながら織山尚大と北川拓実の笑顔はあまり映っていないものの、大所帯の少年忍者だからこその熱気、迫力は十分に伝わってくるだろう。
実際に公演を鑑賞できたお客さんは限られた人数だっただけに、「『太陽の笑顔』がいい曲すぎる! お客さんの前で笑顔いっぱいの少年忍者は最高! 泣けちゃう」「幸せだった夏の思い出が蘇った」「『サマステ』に行けなかったから、アイドルしてる22人を見れてモチベーションが上がった」「川﨑星輝くん、上のほうもしっかり見てファンサービスしてるし、客席をよく見ててスゴい。なにより楽しそうで良い~!」「ステージ上で輝いている元木湧くんの姿を動画で残してくれてうれしい!」「竜生くんがいる公演! 笑顔がスゴくキラキラだった」と、歓喜の声が上がっていた。
“女子アナ”という言葉は我々の日常に定着している。だが、違和感を覚えたことはないだろうか。
男性アナウンサーのことは“男子アナ”と言わないのに、女性アナウンサーのことは“女子アナ”と呼ぶ。“女子アナ”という言葉には「女性のアナウンサー」という以上の意味が含まれているのだ。
元TBSアナウンサーでエッセイストの小島慶子さんは、今年3月の国際女性デーの前日に、メディアで働く女性有志でリレートークを行った。その中の一つのテーマが「メディア表現とジェンダー」であった。
アナウンサー、キャスターとして働く女性たちが直面する課題や、メディアにおけるジェンダー表現への違和感についてトークをしていたところ、現役のアナウンサーやキャスターたちが男女複数参加してくれた。決定権のある立場には男性が多く、メディアの女性の扱い方に違和感を覚えても、言い出せないことも少なくないという。
女性アナウンサーやキャスターが孤立しないよう「組織を超えた繋がりが必要」と感じた小島さんは「女性アナウンサーネットワーク(FAN)」を立ち上げた。活動はメーリングリストでの情報共有や、月に1~2回の勉強会、交流会をオンラインで行っている
ジェンダーへの関心が高まりつつある中、女性アナウンサーはどのような壁に直面しているのだろうか。また、その壁を取り除くために私たち視聴者はできることがあるのか、小島慶子さんに話を伺った。
小島慶子(こじま・けいこ)
1972年生まれ。95年TBS入社。2010年に独立。エッセイスト、タレント、ソーシャルコミュニケーター。東京大学大学院情報学環客員研究員、昭和女子大学現代ビジネス研究所特別研究員。連載: AERA、VERY、日経ARIA、withnews、mi-mollet 、FQ Kidsほか
女性アナウンサーが直面する壁
ここ数年、テレビ番組においてもジェンダーや人権に関する表現が問題となる機会が増えている。だが、番組内で偏ったジェンダー表現があっても、アナウンサーの立場で指摘するのはなかなか難しいという。
メディア内でも変化はあるものの、キャスティング権を握るポジションにある人の多くは男性で、悪気なく女性アナウンサーに“女子アナ”の役割を求めることが多いのが現状です。“女子アナ”とは、若くて華やかなアシスタント、アイドル的な役割もこなす気が利く女の子、というイメージでしょうか。従順な女性像が好まれるので、女性アナが主体的に発言すると「うるさい人」と見られてしまうことも。意見を言ったらキャスティングされなくなるのではという不安から、ニコニコしながら葛藤を抱えている女性アナウンサーもいると思います。
「ジェンダー主流化」——つまり様々な場面でジェンダーの視点から物事を検討・分析する必要性は国際的に注目されて久しいものの、日本のメディア業界では「一部のうるさい人が何か言ってる」「女性だけが関心を持つ分野」といった認識の人も少なくありません。
一方で主要な放送局でも、20~30代の社員が自主的にジェンダーやLGBTQについての勉強会を行う動きが出てきています。近年は、性差別やセクハラについてきちんと「あってはならないことだ」と放送で発言する女性アナウンサーやキャスターが視聴者に支持され話題になることも。これは先述したような“そつなく従順な”役割が求められることが多い環境では、勇気のいることです。そうした声をあげた人が孤立しないよう、同じ意識を持っている仲間がいるという実感が持てる、横の繋がりを作ることが大事だと思いました。
「女性アナウンサーネットワーク(FAN)」では、例えば放送中にジェンダーに関する偏見を助長しかねない表現があったときに、アナウンサーやキャスターがどんなふうに介入したら効果的だったか、スタッフにどんな提案をしたら上手くいったかなどの経験もシェアしています。(小島さん)
昔は「30歳定年説」という言葉があったように、30歳を過ぎると女性アナウンサーは仕事が少なくなっていった。今では徐々に、出産後に番組復帰したり、30歳以降も活躍し続ける人も出ているが、キャリアに悩む女性アナウンサーは少なくないという。
一般的な仕事では、年次を重ねて実績を積むほど信頼が増し、任される仕事も増えますが、女性アナは未熟さや新鮮さが重視される傾向があります。だから若い女性アナウンサーには、仕事が集中します。30代でキャリアの展望が描けなくなり、悩む人が多い。
一方で、私がキャリアをスタートした25年前と比べれば、30代の女性が報道番組のメインキャスターを担うことが増え、育児との両立もしやすくなっています。40代、50代のベテランの女性アナウンサーがテレビに出続けることも、かつてよりは増えています。それでも全体を見ると、まだまだ女性が多様な活躍の場を得ているとは言い難い状況です。ローカル局では未だに「30歳定年説」は現役で、20代の終わりの頃には女性の先輩はほとんどいないといったことも珍しくないようです。
起用サイドに「視聴者は年をとった女性の顔は見たくないだろう」という価値観が依然として強く、女性が40代・50代で主要なポジションで起用される機会は男性よりも少ない。男性キャスターは50代、60代で新しい番組のメインキャスターに抜擢されることも珍しくないですが、女性はどれほど実力があっても、熟年になると「そろそろ若手に譲ってください」と交代させられることも。白髪頭で深いシワのある男性メインキャスターは皆さんも思い浮かぶと思いますが、日本の女性キャスターでそのような人を見たことがありますか?男性のシワには貫禄があるけど、女性のシワは見苦しい、というイメージがないでしょうか。(小島さん)
ジャーナリストやプロの司会者として活躍するには、ある程度の年数や実績、経験を重ねることが必要だ。しかし小島さんは、「これまで女性アナウンサーは『経験よりも鮮度が大事」と考えられ、視聴率の低下や番組リニューアルのタイミングで、女性アナを安易に若い人に交代させることも多かった』と話す。ある程度年齢を重ねても画面の華として扱われ、報道番組であっても、女性は視聴率を稼ぐ看板としてキャスティングされるという独特の慣習が存在するようだ。
日本では、女性のニュースキャスターには、記者の経験や報道での実績はさほど重視されません。女性は視聴率を稼ぐための看板として起用される側面が強いため、もしニュースキャスターを目指すなら、まずは報道番組とは関係のないバラエティ番組などで「知名度」と「人気」を獲得する必要があります。
アナウンサーの仕事は幅広く、報道を志す人、バラエティのプロを志す人、朗読のプロを目指す人、いろんな人がいます。どの専門を目指す人にも、若い時からベテランになるまで活躍のチャンスがあるのが望ましいと思います。
でも、実際はそうはなっていないのが問題です。報道を志す人を例にとってみると、ニュースキャスター志望の若い女性が、まずはバラエティで人気者を目指さなくてはならないという構造は、歪ですよね。もちろん、キャスターには知名度が不可欠ですが、アナウンサーや記者として20〜30代でしっかり報道の経験を積みながら知名度を高め、メインキャスターを目指せるようにするのが、本来あるべき育成の道筋ではないかと思います。
「20代にバラエティで活躍した“女子アナ”やタレントが、30歳前後で報道番組のキャスターに抜擢される」というパターンが多いことからも「女性キャスターは経験よりも話題性」という起用サイドの価値観がうかがえます。もちろん、中には女性キャスターを長い目で育てようというプロデューサーもいますが、これまでは視聴率の低下を女性キャスターの好感度のせいにして、キャスター交代で話題作りをするというパターンが繰り返されてきました。(小島さん)
女性がメインキャスターを務める番組は徐々に増えつつある。だが、「番組が女性キャスターにどのような役割を担わせているのかを見る必要がある」と小島さんは指摘する。
例えば、女性にメインキャスターの肩書きはあっても、全体を和やかに回すことや華を添えることが主な役割で、番組の要は男性出演者が担っているのでは、年配男性キャスターの隣に女性をサブキャスターとして座らせているのと実質的には変わりません。
それでは、見せかけの「女性活躍」です。本当に女性の実績や能力に信頼を置いたキャスティングなのか。本人の責任感や向上心に見合った、きちんとした役割を与えているか。成長の機会を与えているか。目先の視聴率稼ぎに利用するだけの起用になっていないか。
視聴者も「女性がメインキャスターなんて、かっこいいね」と表面だけを見るのではなく、メインキャスターにその肩書きに見合うだけの役割が与えられているかを注意深く見ることが大事だと思います。女性が、見せかけの女性活躍に利用されないようにチェックする。これはテレビ画面の中でも、ビジネスや政治の世界でも同じことですね。(小島さん)
男性アナウンサーの“女子アナ”化
「容姿」「若さ」「人気」——これらは“女子アナ”に求められてきたものであったが、「次第に、男性アナウンサーにも同じ傾向が見られるようになってきたようです」と小島さんは注視する。
かつて男性アナウンサーは、若手時代は女性アナウンサーほど注目されず、入社直後から様々な番組に出演できる同世代の女性アナウンサーとの違いに悩む人も少なくありませんでした。ですが、最近は男性アナウンサーもルックスで人気がとれる人を積極的に採用する動きがあると聞きます。“女子アナ”と同じように、若い頃からバラエティ番組を中心に出演し、専門性を身につける機会がないまま使い捨てられてしまうのではと危惧する男性アナウンサーもいるそうです。(小島さん)
テレビ業界に限らず、女性に対しては差別やハラスメントとして認識されつつあることが、「男性にはOK」となっている構造が様々な場面で散見される。私たちはどのようなことに注意すべきなのだろうか。
容姿の整った若い男性ばかり持て囃す“イケメン消費”は、ジェンダーに関するイシューに敏感な女性でも無自覚にやってしまいがちです。中高年男性を「ハゲ」「デブ」「臭い」などとけなす風潮もありますね。男同士の非モテや童貞いじり、ブサイクいじりも。男性は強者だから雑に扱ってもいい、男のくせにからかわれたぐらいで怒るなというのは、男らしさの押し付けに当たります。私もかつてはそういう風潮に染まっていました。
男性が主流を占める社会では、女性を容姿や年齢で品定めし、性的なモノのように扱うことが常態化してきました。女性差別にNOと声を上げる人がそれを少しずつ変えてきましたが、当然ながら、それは女性だけを特別扱いしろということではなく、全ての人は人として平等に扱われるべきであるという人権尊重の観点から差別に抗議したのです。どのようなジェンダーの人でも、容姿や年齢でジャッジするべきではないという認識を共有することが大事ですね。(小島さん)
容姿への言及について批判すると、「ならファッションモデルもなくした方がいいのか」といった極端な意見が飛んでくることもある。この点、小島さんは「容姿が重視される職業を否定するわけではありません」と強調する。
メディアなどを通じて美の基準が画一化されると、人間の“あるべき容姿”が規定され、そこから外れた人を劣っているとみなすようになりかねません。それが差別や偏見を生んできました。だから今、多様な美を讃えようという動きが、ファッションの世界でも主流化していますよね。
様々な職業がある中で、モデルやタレントのように容姿の美しさが求められる職業もあります。大事なのはその「美」が画一的な価値観の押し付けにならないようにすることです。メディアは文化を作ると言われます。多くの人の目に触れる映像メディアで、この社会に生きるさまざまな属性の人たちの存在が肯定的に可視化されることが大事です。
洋の東西を問わず、メディアは長らく圧倒的な男性優位の業界でした。コンテンツにはその価値観が色濃く反映されています。メディアに登場する女性は若く美しくセクシーで、鑑賞物として消費される傾向がありました。メディアを通じて「女性の価値は、若さと容姿」という社会通念が強化されたと言えるでしょう。先述したような男性に対する思い込みも同様です。(小島さん)
私たちの声を届けることで変わるかもしれない
なぜ、テレビ番組の出演者にも多様性が必要なのか。「人は、テレビには世の中が映っていると考えます。無意識のうちに、テレビの中の“普通”が、社会の“普通”だと思ってしまう。テレビで見たことを実生活で再現することも。人気芸人の喋り方を真似したりなんて、よくありますよね。また、実生活では身近ではない人や物事にも、テレビで繰り返し目にすることで見慣れていきます」と小島さんは指摘する。
視聴者は画面で見慣れた光景を、無意識のうちに「あれが普通」と考えるようになります。女らしさ、男らしさなど、メディアには既存の「らしさ」を強化・再生産する働きもあります。放送局のアナウンサーは、いわばテレビに映るサラリーマン。視聴者がタレントよりも身近に感じやすいため、女性アナウンサーは職場や家庭での女性のロールモデルになりやすい。好き嫌いに関わらず、あれが模範的な女性像なのだろうと思ってしまう。女性アナの大半が若く、男性に対して従属的な役割だと、女性はそうあるべきと印象付けられます。
また視聴者は、自分と同じ属性の人がポジティブな役割で、あるいは当たり前の存在としてテレビに出演しているのを見ると「自分は社会に受け入れられている」と感じます。非主流の人や少数者がテレビで活躍することには、そうした属性を持つ人たちを社会の一員として可視化する意味合いもあります。
ただ映っていればいいということではありません。ある属性が、映像の中でどういう扱い方をされているかが重要なポイントとなります。テレビやYouTubeなど多くの人が見る映像メディアは、態度のモデルとなるからです。視聴者は、こういう場面ではこんな態度が望ましいのだな! と映像を見て学習し、現実世界で再現します。
それには弊害もあります。例えば、相手の容姿や属性を揶揄う「いじり」。テレビの世界では気の利いたトーク術や話芸とみなされていますが、視聴者が実生活で再現すると、ハラスメントやいじめになり得ます。画面の中で、容姿や属性を貶された人がおどけて笑いを取ったり、「いじってもらって有り難いです」と発言して周囲から好意的に評価されるのを繰り返し見るうちに、それが実生活でハラスメントやいじめを受けたときの「あるべき態度」だと学習してしまう。いじられて怒るなんて野暮だ、洒落だと思ってむしろ感謝しなくてはと。
私もかつて「人のことをいじっていいんだ」「いじられたら『おいしい』と思わなくてはいけないんだ」と思っていました。子どもも大人も、「いじり」をコミュニケーションの才能のように思っている人が大半ではないでしょうか。けれど、日本でもここ数年でハラスメントに関する知識が広まり、法整備も進んでいます。人権への配慮を欠いた動画や広告、テレビ番組が「炎上」するのは、人々の意識が変わっていることの表れと言えるでしょう。(小島さん)
最後に、私たち視聴者ができることについてコメントをいただいた。
あなたの声をテレビに届けてください! SNSのほか、直接放送局に電話やメールをするのも効果的です。「視聴者の声なんてお客様センター止まりで、制作現場には届かないだろう」と思うかもしれないですが、意外としっかり届いているんですよ。視聴者の声に真面目に耳を傾ける制作者もたくさんいますから、ぜひトライしてみてください。
ダメ出しも大事ですが、褒めることはさらに効果的です。ジェンダーに関して言えば、女性アナウンサーの“女子アナ”扱いに異を唱えるだけでなく、ジェンダーステレオタイプを強化しないように配慮した表現に「いいね!」を表明したり、セクハラ演出に「NO」を示した出演者への応援コメントを寄せたりして、ディレクターや出演者を励ますことができます。褒められると、番組制作者は「もっとそういう表現を増やそう」と考えるようになります。
テレビを作っている人の大半は、どうしたら視聴者を楽しませることができるだろうと真面目に考えています。ただ、テレビ黄金時代の成功体験が強すぎて、なかなか時代についていけていないところもあります。視聴者の声によって、テレビ局の人の価値観がアップデートされることは大いにあり得るので、ぜひみなさんの声を届けてください。(小島さん)
記者I 続々と各局の夏ドラマが最終回を迎え始めて、秋ドラマの話題もぼちぼち流れてきています。そんな中で話題なのが嵐の相葉雅紀の主演作。なんと相葉演じる主人公の父親役に佐々木蔵之介、祖父役を段田安則と「年齢差がなさすぎる」とSNSで紛糾。
デスクH 結局、相葉が演じる主人公の母親の再婚相手が佐々木蔵之介…
――2年で1,300万円以上溶かし、現在借金は●00万円の“買い物狂い”のライターが、苦しくも楽しい「散財」の日々を綴ります。
大好きなジュエリーブランド・Kataokaのお店で出会った、宝石「パライバトルマリン」のリングが欲しい!!!! 頭の中で煩悩のN子が大騒ぎしています。「欲しい欲しい欲しい!! 買え買え買え買え~~~!!!!」
しかし、私は今日、ピアスを買いに来たのです。このリングを万が一買ったとして、ピアスはどーすんのよ。嗚呼、ボーナス2回払い。全部購入したとしたら、いくらになる?えーっと、ピアス2つで約45万円のリング約73万円で……。118万円……? するってーと、夏にあたしゃいくら用意すればいいんだ……? えーっと……。
その瞬間、私の思考能力は停止しました。頭の中の煩悩である千葉N子があたしの脳内コンピュータをぶっ壊したのです。「もういい!!!! そんな計算いらないのよ!! 欲しいもんは欲しいんだから!!!! ええい、後のことは考えずにカードを通しておしまい!!!! そしたら、血反吐を吐きながらも支払わなきゃいけないんだから、腹くくれるってもんでしょ!」
ぐむう。そうだわ。もうなにも考えずにカードを通してしまおう。後のことは後のあたしがなんとかしてくれる……。もはや多重人格者のような気持ちで私はカードを財布から抜きました。
「これ全部、ボーナス2回払いで通してください!」
嗚呼、神よ。あたしゃまたやっちまったよ。しめて118万円……。一体、どうやって払っていくのかねえ……。いやしかし、一生払い続けていけばいつかは終わるわよ。そうよ。この世の中にはウン千万と借金する輩もいるんだからさ。そう思った次の瞬間のことです。
「すみません、2回払いはできないようです」
店員さんの言葉に私はハッとしました。え、なんですって? 2回払いができない???
「一括か、ボーナス払い1回しか選択できないようです」
ぐあああああああ~~~~~~~~~~~~~ん!!!!!!!!!! 2回払いができないっちゅーたら、118万円なんて絶対払えっこないよお……。私はがっくりと肩を落としました。っていうか、よく考えればボーナス2回払いだとしても払いきれないっちゅー話なんですけどね!!
うーん、こうなったらどうするべきか……。ピアス2個を買うか、このリングを持ち帰るか……。でもこのリングを購入したら、借金は450万円近くなるということであり、母に前借した250万円を大きく上回ることになり……ああああああああ~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!
私が苦悩していると、またもやもう一人の私・バカN子が出てきて囁きました。
「こういうのはどう? 今度ボーナス払いで引き落とされる108万円をリボ払いに変更するのよ。そしたら、このリングを一括で購入してもなんとかなるわ?」
ぐむむむ……!! その手があったか……!!!!
私が悪魔のささやきに耳を傾けていると、隣で聞いていたフリマアプリ友達のMちゃんが「本当にお金大丈夫……?」と聞いてきました。そして、「ぜんっぜん大丈夫じゃない!!」と元気に答える私。でもね、これはもう金の問題じゃないのよ。この子を連れて帰るか、帰らないか。自分自身との勝負であるのよ。
「ねえ、Mちゃん。Mちゃんならとっても気に入ったリングとピアスどっちを買う?」
私がそう問いかけると、Mちゃんはウーンと首を傾け、「それは……金額によると思う」と言いました。そう!! まともな人ならそうなのよ!!!! 金額を天秤にかけ、どうしようって思うワケ!!!! でもでもでも、あたしにはそんなリミッターなんて存在しないのよ。欲しいものは欲しいの。それがいくらだろうが、カードで決済できる額なら、切っちゃうのよ。そういう女なのよ、あたしって女は!!!!!!!!
しかも聞いて? このパライバのリング、まるっきり同じものは1個としてないわ? 似たようなリングは今後も買えるかもしれないけど、絶妙な色味のこの子との出会いは一期一会なのよ。あたしはもう後悔したくない!! お金で後悔はしたくないの!!!!
「このリングをくださいっ!!!」
気がつくと、私は大きな声でそう言っていました。嗚呼、いいのよ。いいの。これでいいのよ。なんていったって、今日は結婚記念日(?)。結婚のご挨拶に行く、そういう記念日なのよ。おめでとう、N子。N子、おめでとう。これは私からのプレゼントよ。一生の記念になったわよね? 結婚、おめでとう、N子。
そんなわけで、私はこのリングを手に店を後にしました。嗚呼、結婚記念っちゅーことでリング買っちゃった……へへへ。この話をステディにしたところ、だいぶ引かれながらも「N子ちゃんにとっては毎日が記念日だね」と優しく言われました。ほほほ……。
■今回の出費 Kataoka 「パライバトルマリン」のリング 72万4,000円
さまぁ~ずの街ブラ番組『モヤモヤさまぁ~ず2』(テレビ東京系)が、またまた放送枠を移動し、10月から土曜午後11時からの30分番組になることが分かった。それに併せて、土曜午前5時30分からスピンオフ番組『あさモヤさまぁ~ず2』がスタートする。
『モヤモヤさまぁ~ず2』は2007年4月から金曜のド深夜1時からの枠で放送開始。その後、木曜深夜0時台の枠を経て、10年4月から日曜午…
今や日常生活において、かかせないツールとなっているコミュニケーションアプリ「LINE」。かつては子どもの送迎時に、ママたちが立ち話をしているような光景が見かけられたが、時間に追われ忙しく過ごす共働き世帯が増えた今、ママたちのコミュニケーションの場は、LINEのグループチャットになっているという。そんな、ママたちの「グループチャット」から浮き彫りになった、彼女たちの悩みや、苦悩、気になる話題を覗いてみる。
新型コロナウイルスの感染拡大が収まらない中、Twitter上では「#いきなり赤ちゃんに触らないで」というハッシュタグが話題を呼んでいる。きっかけとなったのは、あるママが、街中で見知らぬ人にいきなり赤ちゃんを触られた時の不安な思いをこのハッシュタグをつけて投稿したこと。すると、世の母親たちから共感を呼び、現在Twitterにはさまざまな経験やエピソードが投下されているようだ。
確かに、感染を防ぐために“密”を避け、人との接触を減らすよう政府から呼びかけられている。そんな状況下において、自分の子どもが赤の他人に触れられるのは、気分が良いものではないだろう。今回は、外出先で突然子どもに触られ、対処法に悩んだというママのエピソードを紹介する。
都内に住む千紘さん(40歳・仮名)は、3歳になる娘と11カ月になる息子を育てている。コロナ禍といえど、通院や幼稚園の見学など、子どもを連れて外出する機会も多い。
「娘は、肌疾患があるので2~3カ月に一度、都心の総合病院に通っています。まだ幼い息子を家に置いていくわけにはいかないので、一緒に連れて行くのですが、病院の待合室で年配の人に声をかけられるんです」
大きな病院の場合は待合室も広く、診察までの待ち時間も長いため、声をかけられることもたびたびあるとか。
「だいたい、『今、何カ月? 』とか、『男の子? 女の子? 』というたわいもない内容なんですが、中には話しながら子どもの足を触ってきたり、裸足なのを見て『靴下を履かせてあげないとかわいそう』と言ってきたりする人もいて困っています……」
また、病院ならではの“悩み”もあるという。
「声をかけてくるのが、付き添いで来ている人ならまだいいのですが、診察を受けに来た患者さんの場合、今はコロナの心配もあるし、正直『もしかしたらウイルスをうつされてしまうかも』と不安でたまりません。嫌ならその場から離れればいいのですが、待合室自体、ソーシャルディスタンスの確保ために席数が減らされていることもあり、移動すると座れなくなってしまう。娘もいるし息子のベビーカーもあるし、その場所を動くのも一苦労なんです」
千紘さんは、1人目を出産した時に産院で知り合った仲良しのママ友へ、「通院で、知らない人に子どもを触られたんだ」という悩みをLINEで打ち明けたそう。「うちも『予防接種などで病院に行った時に、子どもに触られて困った』って返信が来て、みんな悩んでいるんだと思った」と語る。
さらに、飲食店ではこんな出来事もあったという。
「娘は今年、七五三だったのですが、お祝いの食事をしようと入った店で、着物を着た娘にわざわざ近寄ってきて、『あらー可愛いわねえ』と、着物を触ってくる年配女性もいました。赤ちゃんや、子どもに触ってくる人って、『あら、かわいい!』と言いながら近づいてくるし、別に悪意があるわけじゃないんですよね。それは理解しているんですが、やっぱり、モヤっとしてしまいます」
なお、不意に子どもに触れてくるのは、「子育てがひと段落した年代の人に多い」と千紘さんは分析する。
「私が子どもの頃は、同じ団地の中に住んでいる友達の家に約束もせずに遊びに行ったり、人との距離が今よりも近かった気がします。昔に比べ、近所づきあいが希薄となり、高齢者との関わりが薄くなっている今、互いに声をかけあうことは大切だと思うのですが、コロナのことを考えると、敏感にならざるを得ません。息子はまだ赤ちゃんなのでマスクで感染対策はできないし、ほっぺなどをペタペタと急に触られて泣きだしたりすることもあり、どう対処すればいいのか悩みますね」
また、千紘さんによると、急に触ってこられるケースは、移動がしづらい場所で起きやすいという。
「駅によっては、構内にエレベーターの数が少ないため、幼い子どもを連れて出かける際、最近は少し遠回りになっても電車ではなくバスを使っているんですが、車内は電車より狭いし、バス停で待っている時も列になるので話しかけられやすいんです」
加えて、ベビーカーマークが付いているバスは、基本的にはベビーカーをたたまずに乗車できるため、子どもと向き合うように座っている乗客によく覗かれるそうだ。
「必死に話しかけるなオーラを出しながら、ママ友にLINEで『また赤ちゃんに触られそうになった』と、愚痴をこぼしたこともありますね。この前は、車内がどんどん混みだして、ある年配女性が『こんなに混んでいるのに、席を代わらずに座っている人がいるなんて!』と、立っていた私に席を譲るよう、大きな声を出したんです。まず頼んでもいないし、ベビーカーがあるから立っていたかったので、ちょっと迷惑でした(苦笑)」
一方で、千紘さんは、「ある状況では、周囲から声をかけてもらえなくなった」とも語る。
「幼い子どもを連れての外出は荷物も多くなるため、親は身動きがとりづらい。街中で周囲に力を借してもらいたいとき、例えば、ベビーカーを階段などから降ろす際に『手伝いましょうか?』と言ってもらえることが減った気がします。
この前、子ども2人と出かけたとき、地下街で10段ほどの階段があったんです。エレベーターやエスカレーターはなかったので、仕方なく、先に娘と一緒に階段を上った後、下まで戻り、今度はベビーカーごと抱えて階段を上ることに。『大変そうだな……』とこちらを見ている人の視線は感じたのですが、コロナの感染予防意識から、『ベビーカーに触れることは、かえって迷惑なのでは?』と思い、声をかけにくかったのかもしれないと思いました」
このように、“誰かに手伝ってもらえたら楽になる”という状況で周囲からの協力を得られにくくなったケースは多いようで、「あるママ友は、子どもを乗せたまま自転車を倒してしまったけれど、自分だけでは起こせなかったため、大声を出して助けを呼んだと話していた」そう。
「ちなみに、『#いきなり赤ちゃんに触らないで』というハッシュタグは、ほかのママ友も目にしていたようで、みんな同じような経験があるのか、LINEのグループチャットでは、『「触らないで」って言いづらいよね』と共感し合っていましたよ。あるママからは、他人から触れられないよう、虫除けカバーをベビーカーに取り付けたといういい情報を教えてもらったので、マネしようかなと思いました。抱っこひもを使って抱っこしていれば、ベビーカーに乗せているときよりは触られていることに気づきやすいんですが、紐から出ている赤ちゃんの足を触ってくる人は意外と多いんです。親ができるだけ注意を向けるしかないですね。でも、LINEでママ友と悩みを共有したことで、『自分だけではない』と気づけて良かったです」
まだまだ感染予防に気が抜けない状況だけに、“赤ちゃんや子どもには、勝手に触らない”という認識が社会全体に広がるまでは、ママ側の自衛も必要なのかもしれない。
“「ヨロヨロ」と生き、「ドタリ」と倒れ、誰かの世話になって生き続ける”
――『百まで生きる覚悟』春日キスヨ(光文社)
そんな「ヨロヨロ・ドタリ」期を迎えた老親と、家族はどう向き合っていくのか考えるシリーズ。前回、「母のおもらしが増え、家中が臭くなり、怒鳴る父……変わってしまった実家に娘の複雑な思い」で、免許返納を父親に言い出せないと悩む娘を紹介したが、この記事を読んだ方から「我が家も同じような悩みを抱えています」という声をいただいた。高齢の親が車を運転している、辞めさせたいがなかなか難しいという子どもの悩みは本当に多いと感じる。
声を寄せてくれたのは、首都圏に住む江口静香さん(仮名・58)。80代の両親は北海道で弟家族と同居しているという。
「父は5年ほど前に認知症だと診断されています。両親は昔から仲が良くて、母は父が認知症になってからも根気強く父の言葉に耳を傾け、いつも優しく接していてくれています。わが母ながら立派だなと思っていました」
母親は昔から好奇心が強く、勉強家だった。父親に対する思いも強かったのだろう。認知症に関するたくさんの本を読んでは、状態の改善に効果があるという方法を片っ端から試した。脳トレはもちろん、音読や体操は毎日行っているようだし、歌を歌ったり、時には一緒に料理をしたりもしている。
「今、母が熱心に取り組んでいるのが、ユマニチュードとかパーソンセンタードケアと言われる認知症ケアの手法です。といっても、自己流なので“もどき”だと思いますが、介護職向けの本も読んで実践しているんです。母の解説によると、それらのケア手法はとにかく認知症の人を中心に据えて、本人の言うことを否定せずに、意思を尊重するのが大事だということで、最近は父のやりたいことに付き合うというのが母の日課になっているみたいなんです」
80代とは思えない母親の旺盛な知識欲に頭が下がるが、江口さんにとってはそれが悩みの種だという。というのも、“母親流パーソンセンタードケア”によって、母親が運転する機会が増えたからだ。
「父の希望はできる限り叶えるのがパーソンセンタードケアだと母は思い込んでいて、父がどこかに行きたい、何かをしたいと言えば、母がその通りにしています。床屋に行きたい、買い物に行きたい、子どもの頃に行った場所に行きたい……と父が言うたびに、母が車を運転して連れて行っているというんです」
幸いなことに父親は認知症と診断されたときに、免許証は返納している。そしてこちらは幸か不幸か、母親はこの年代の人には珍しく運転免許を持っていたので、母親が父親の足代わりとなっているのだ。
「実家のある町では、高齢者が免許を返納するとタクシー券を5万円分くれるのですが、北海道では5万円なんて、数回タクシーを利用すればもうなくなってしまいますよ。実家から隣家に行くのだって、車で行かないといけないくらいなんですから」
江口さんはため息をつく。おまけに、最近になって父親は「俺は認知症じゃない」と言い出した。そのうえ、「免許を返納したのは間違いだった」とまで言うようになったという。
「怒って、母に詰め寄ることもあるようです。それで母はなおさら父の足にならないといけないと思ってしまっているようなんです」
母親も免許返納をまったく考えていないわけではない。
「『今年は免許を返納する』と母も毎年言っていたのですが、あと1年だけ、もう1年、と先延ばしにしているうちに、“母流パーソンセンタードケア”で免許返納はさらに難しくなってしまったんです」
母親の自己流パーソンセンタードケアの効果か、父親の認知症はそう進行していない。だが、母親まで運転できなくなると両親は完全に引きこもってしまうだろう。そうなると父親の認知症は一気に進むのではないかと、それも心配だ。
さらに、江口さんを悩ませているのが両親と同居している弟夫婦との関係だ。父親の言動や母親の行動が同居している弟夫婦に知れたら、より関係がこじれてしまのではないかと危惧する。
「母が父のためにがんばらざるを得ないのも、弟夫婦が両親のことをまったく顧みないからです。農家だから日中は忙しいというのもありますが、そうでなくても両親とはほとんど接触がありません。ただ一緒に住んでいるというだけで、両親が事故に遭っていても、家で倒れていても気づかないんじゃないかと思うくらい。こうなるともう他人以下ですよね」
母親と電話で話せるのも、弟夫婦がいない昼間だけだ。夜は弟家族に気を遣って、電話をすることさえままならないという。
「何のための同居なんでしょうね。そういう私だって遠くにいて何もしてやれない。心配することしかできなくて、もどかしいです」
知性派の母親の趣味は短歌だ。地元の新聞に投稿しては、掲載されたと江口さんにコピーを送ってきてくれる。
「その短歌がまた切ないんです。年を取ることの悲しさや、認知症が進む父のことが切々と詠まれていて、つらくなります。母が運転していることがわかる歌もあるので、批判されるんじゃないかとヒヤヒヤすることもあります。こんなご時世ですからね」
心情が吐露された短歌を娘に見せて、どうしてほしいと思っているのか、江口さんは母親の真意をはかりかねている。聞きたいけれども怖くもある。聞くに聞けないと苦笑した。
9月12日に開幕する、国内初の女子プロサッカーリーグ「WEリーグ」。2011年にW杯優勝という快挙を達成した日本女子サッカーだが、東京五輪はベスト8止まりで、世界ランキングは現在13位(9月7日時点)。一時の熱狂が冷め、新リーグも今ひとつ話題になっていないが、果たしてWEリーグはうまくいくのか?
WEリーグとは、これまでの女子リーグ「なでしこリーグ」1部の7チームと2部の2…
佐藤健が主演する映画『護られなかった者たちへ』が10月1日に公開されるということで、劇場鑑賞券を3名の方にプレゼントいたします! 本作は、2010年に小説『さよならドビュッシー』(宝島社)で作家デビューした中山七里氏による同名長編推理小説(NHK出版)を実写化したヒューマンミステリー。東日本大震災後、復興が進む宮城県・仙台市を舞台に、不可解な連続殺人事件の裏に隠された真実を描かれます。さっそく、あらすじをみていきましょう!
東日本大震災から10年後の仙台で、全身を縛られて餓死させられるという残酷な連続殺人事件が起こる。宮城県警の刑事・笘篠(阿部寛)は、被害者に共通点を見つけ、知人を助けるために放火と傷害事件を起こし、刑期を終えて出所したばかりの利根(佐藤)を容疑者候補として追い詰めていく。しかし、決定的な証拠はつかめないまま、新たに第3の事件が発生。犯人はなぜ、このような無残な事件を起こしたのか、そして利根の過去に何があったのか、やがて事件の裏に隠された、切なくも衝撃の真実が明らかになっていく――。
メガホンを取ったのは、映画『64-ロクヨン- 前編/後編』(ともに16年に公開)など力強く且つ緻密な人物描写で知られ、社会性の強い作品を得意とする瀬々敬久監督。佐藤とは、『8年越しの花嫁 奇跡の実話』(17年)以来のタッグとなりました。出演者は、佐藤のほか、阿部寛、清原果耶、倍賞美津子、吉岡秀隆、林遣都、永山瑛太、緒形直人ら豪華実力派キャストが集結しています。
単なる“犯人探し”に終わらず、震災復興や社会保障など、さまざまな社会問題に切り込んだ本作。8月に都内で行われた完成披露試写会で、主演の佐藤が「今の日本に投げかける、意義のある作品になったと思っています」とコメントしていたように、現代社会のリアルが詰まったこの映画は、ミステリー好きの人以外にも刺さるはず。驚くべき事件の真相とともに、ぜひ劇場でお確かめください。皆様からのご応募をお待ちしています!
※9月20日正午〆
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