女優・片瀬那奈の同棲相手が7月上旬にコカイン所持で逮捕されたことが22日、「文春オンライン」(文藝春秋)で報じられた件で、片瀬も尿検査と自宅の家宅捜索を受けていたことを所属事務所が認めていたことが29日にわかった。片瀬は現在、Sexy Zoneの中島健人が主演するフジテレビ系ドラマ『彼女はキレイだった』に出演中だが、こうしたトラブルがドラマに悪影響を及ぼさないかと心配する声も上がっているよ…
月別アーカイブ: 2021年7月
宮迫博之、YouTubeの“料理番組”が吉本主催の『DRAGON CHEF』と「すごい似てる」!? 「潰そうとしてる?」と疑問の声も
7月24日、雨上がり決死隊・宮迫博之の公式YouTubeチャンネル「宮迫ですッ!【宮迫博之】」に、異種格闘料理対決「有頂天レストラン」の第3弾がアップされた。今回は「究極の丼バトル」として料理人が腕を競っていたが、再生回数は伸び悩んでいるようだ。
「有頂天レストラン」は、ジャンルの違う2人の料理人が豪華食材を使って“料理対決”を行う、宮迫のYouTubeチャンネルオリジナルの番組。5月23日に配信された第1弾では、ネット上に「テレビ番組の模倣」などと批判する声もあったが、視聴者からは「ついにYouTubeがテレビを超えた!」といった評価も多く、再生回数は2日間で50万回に迫る反響があった。
「第3弾は、第1弾と第2弾で“副支配人”を務めたドランクドラゴン・鈴木拓に変わり、泉谷しげるが同ポジションに就任。さらに、審査員にはデヴィ夫人と神田うのが登場し、出演者は相変わらず有名どころを揃えています。コメント欄にも『キャスティング最高』『今までで一番面白かった』などと書き込まれているのですが、第2弾(6月26日配信)は7月28日時点で22万回再生、第3弾は14万回再生と伸び悩んでおり、第1弾と比べると、かなり勢いが落ちているんです」(芸能ライター)
そんな中、ネット上では吉本興業とABCテレビがタッグを組み、7月4日に放送された次世代スター料理人発掘番組『ザ・プレミアム・モルツ presents DRAGON CHEF 2021』(テレビ朝日系)と「有頂天レストラン」を比較する声も見受けられる。
「『DRAGON CHEF』は、40歳未満の料理人たちがジャンルを問わず、ガチンコで腕前を勝負する“料理人オーディション番組”。『有頂天レストラン』開始前の昨年12月、都内で開催発表の記者会見が行われたあと、全国からエントリーした761名の料理人が予選を行い、決勝ラウンドに勝ち残った4人が放送中に初代チャンピオンの座を争いました。番組MCを南海キャンディーズ・山里亮太が務め、審査員には今田耕司、林修、冨永愛ら5人の“食通芸能人”とプロの料理人が参加し、合計11人で審査を行っています。なお、“料理人のM-1グランプリ”と銘打っていることもあり、優勝賞金は漫才日本一決定トーナメント『M-1グランプリ』(同)と同じ1,000万円でした」(同)
番組の最後には、山里が「また来年お会いしましょう」とコメントしており、すでに次回の開催も決定している様子。ネット上では「本気の料理対決に感動した! 来年もまたやってくれるのはうれしい」と称賛する声もあれば、「料理シーンが超少なくて、審査員のコメントばっかりなのが残念」などと不満を訴える声もあり、賛否両論。一方で、「『DRAGON CHEF』は『有頂天レストラン』を潰そうとしてるの? すごい似てるけど……」「宮迫のYouTubeより『DRAGON CHEF』のほうが豪華でいい」など、『DRAGON CHEF』と「有頂天レストラン」を比べるネットユーザーも見受けられた。
宮迫の古巣・吉本興業が主催する『DRAGON CHEF』に、その存在を脅かされている「有頂天レストラン」。この状況について、宮迫は何を思うのだろうか?
話題の「JRマルス券シミュレーター」実際にやってみたら“鉄ヲタ”じゃなくてもその再現度に興奮!
JRの「みどりの窓口」で購入すると発券されるICカードサイズほどの切符、通称「マルス券」。マルス券は「旅気分をさらに上げてくれる」とい…
King & Prince高橋海人、ツアーで負傷!? 平野紫耀がすかさずブログで“フォロー”
7月25日からスタートしたKing & Princeの全国アリーナツアー『King & Prince CONCERT TOUR 2021 ~Re:Sense~』のライブパフォーマンス中にステージから落下したという目撃情報が出ていた髙橋海人。27日に行われたコンサートでは、ただ一人長袖を着用するなどして腕を露出しなかったとされ、ファンから心配の声が上がっている。
ジャニーズWEST、なにわ男子デビューで「惨めになる」「『紅白』先越されるかも」? ファン不安視のワケ
関西ジャニーズJr.内ユニット・なにわ男子が、11月12日にCDデビューすることが明らかになった。7月28日に行われた全国アリーナツアー『なにわ男子 First Arena Tour 2021 #なにわ男子しか勝たん』の横浜アリーナ公演内でサプライズ発表され、メンバーは号泣しながらファンに挨拶。2020年1月にデビューしたSnow ManとSixTONESから1年10カ月ぶり、関西Jr.からは、14年4月のジャニーズWEST以来、約7年7カ月ぶりのデビューとなる。この発表に伴い、ジャニーズWESTファンからはグループの方向性を不安視する声が上がっている。
なにわ男子は、大橋和也、藤原丈一郎、西畑大吾、高橋恭平、大西流星、道枝駿佑、長尾謙杜からなる7人組で、18年10月に結成。着実にファンを増やしており、関西ローカル番組への出演をはじめ、昨年秋には深夜ドラマ『メンズ校』(テレビ東京系)でグループ単独初主演を務め、今年4月からは全国放送のバラエティ『まだアプデしてないの?』(テレビ朝日系)にレギュラー出演している。
また、8月9日に開幕する「第103回全国高等学校野球選手権大会」の“高校野球応援し隊”に就任し、『2021ABC夏の高校野球応援ソング』や『熱闘甲子園』(ABCテレビ・テレビ朝日系)のテーマソング「夢わたし」も担当。メディア露出も多く、かねてより“次期デビュー候補”といわれてきた。
そんな彼らは、“なにわの日”である7月28日のコンサート昼公演において、MC中にCDデビュー決定を知らされて大歓喜。ジャニーズ事務所からのデビューは、昨年1月のSixTONES、Snow Man以来、約1年10カ月ぶりで、なにわ男子の所属レコード会社は、嵐、関ジャニ∞、KAT-TUN、Hey!Say!JUMPらが所属するJ Stormになるという。さらに、ファンクラブの発足や、単独でのYouTubeチャンネル、インスタグラムアカウントの開設も報告。04年2月にジャニーズ入りした藤原は、入所17年で念願のデビューの切符を掴んだ。
その一方で、なにわ男子の直属の先輩にあたるジャニーズWESTのファンは「またジャニストが『後輩に抜かされた』と言うのが目に見える」「ジャニーズWEST、なにわ男子のデビューで自虐ネタとか絶対やめてね」と苦言を呈している。
「というのも、ジャニーズWESTはグループで出演した『行列のできる法律相談所』(日本テレビ系、6月20日放送)で、18年デビューのKing&Princeや、昨年デビューのSnow Man、なにわ男子らをライバル視しているかのような発言をしていたんです。この日は『妬み嫉み』を題材としたスペシャルで、なにわ男子は19年2月3日の『行列』に登場していたためか、ジャニーズWEST・桐山照史が彼らについて『怖いのよ。「行列」に先出ててビックリした』などと、話していました。また、『ごぶごぶ』(毎日放送、20年11月10日深夜放送)に出演した中間淳太は、なにわ男子が関ジャニ∞と共にユニバーサル・スタジオ・ジャパンのアンバサダーを務めていることに触れ、『飛ばされてるんです、僕ら』と苦笑いしていたことも」(ジャニーズに詳しい記者)
さらに、『VS魂』(フジテレビ系)にレギュラー出演するジャニーズWEST・藤井流星は、7月1日放送回にて「事務所内でライバルを挙げるなら誰?」と聞かれ、なにわ男子と回答。関ジャニ∞の「オモイダマ」(14年)、嵐の「夏疾風」(18年)に続いて、なにわ男子が『熱闘甲子園』のテーマソングを歌っていることを理由に挙げ、「(自分たちは)飛ばされてんですよ」と、愚痴をこぼしていた。
「そんな経緯もあり、なにわ男子のデビューを受けて、ファンは『ジャニーズWESTの自虐ネタはまだまだ続きそうだな』『WESTが今よりもっと自虐ネタに走る未来しか見えない。惨めになるからやめてほしい』『WESTにはWESTの良さがあるから、そろそろ自虐ネタはやめてほしい』『WESTがなにわ男子と比較して自虐ネタに走らないといいな』と、心配しています」(同)
なお、ジャニーズWESTは両A面シングル「でっかい愛/喜努愛楽」をリリースしたばかり。メンバーの重岡大毅がゴールデン・プライム帯の連続ドラマで初主演を務めている『#家族募集します』(TBS系)と、濵田崇裕のドラマ単独初主演作『武士スタント逢坂くん!』(日本テレビ系)の主題歌を収録したシングルだが、初日売り上げは15万1,235枚(7月27日付のオリコンデイリーシングルランキング)だった。5月発売のシングル「サムシング・ニュー」は、発売初日に16万8,284枚を売り上げ、シングルの初日記録において自己最高を更新。今作では1万7,049枚のダウンとなってしまった。
なにわ男子は11月デビューとあって、売り上げ次第では大みそかの『NHK紅白歌合戦』への出場を射止める可能性もあり、一部ジャニーズWESTファンは「ドラマの主題歌だし、このタイミングでWESTの売り上げが下がっちゃったの痛い……CD買い足す」「ジャニーズWEST、初日売り上げ15万か。なにわは11月デビューだから、『紅白』は先越されるかも……」「WEST、今がファンの頑張り時だと思う」と、奮起していた。
今後は後輩を引き合いに出すことなく、自分たちに誇りを持って活動してほしいものだが……。
のん、地上波ドラマから“完全排除”でも根強い支持! 忖度や圧力の及ばないCM・映画・舞台に活路
「週刊文春」(文藝春秋)による恒例企画「好きな・嫌いな俳優アンケート」の2021年版の結果が「文春オンライン」で発表された。「好きな女優」部門では、大活躍中の綾瀬はるかが納得の3連覇を達成した一方、のんが前回・前々回に続いて2位をキープしたことが話題になっている。
のんは同部門で2015年に1位を獲得し(当時は「能年玲奈」)、続く2017年で連覇を達成(※2016年は実施さ…
堀米、西矢の「男女金メダル」で大注目のスケボー! 大ブーム到来を自治体も後押し?
地元開催の東京五輪で、新たな日本のお家芸が生まれた。25日に開催された「スケートボード男子ストリート」で、日本の堀米雄斗が金メダルを獲得すると、翌26日には「女子ストリート」で西矢椛が金メダルを獲得。男女で日本代表が金メダルを独占した。スケートボードは今大会から採用された新種目。日本人選手の活躍で一挙にブームが到来しそうな勢いだ。スポーツ用品店店員の男性はいう。
「スケボーは…
果報は寝て待て!? メルカリで、定価2万4,000円のニットが新品なのに1万安く買えた理由
――2年で1,300万円以上溶かし、現在借金は●00万円の“買い物狂い”のライターが、苦しくも楽しい「散財」の日々を綴ります。
皆さんは「運命」というものを信じますか? あたいは信じます。信じますとも。なぜなら、たまに「これは運命!?」という出会いがあるからです。主にメルカリで。もう一度言いましょう、主にメルカリで私は運命を感じています。
事の発端は、昨年の春頃。私は「ZOZOTOWN」を巡回していました。そこで、とあるニットに一目惚れしたんです。それは、「martinique(マルティニーク)」というブランドの「襟付きプルオーバー」という商品。
ネイビーに白の襟がきゃわいい!! 五分袖だからブレスレットをしていても見える!! 商品説明にある「程よいきちんと感がうれしい」って言葉が絶妙~~~!!!!!! しかし、即決できないポイントもありました。それは値段と洗濯表示。洗濯表示は「洗濯不可。クリーニング」と書かれていましたし、お値段は2万4,200円……!!!! ぐぬぬぬぬぬ、即決するには痛い……痛すぎる。そんなわけで、一度はカートに入れたものの購入するふんぎりがつかず、一夜寝かせてしまったのですが、翌日、なんと件のニットプルオーバーは売り切れていました。NOOOOOOOOOO!!!!!!!!
売り切れとなると、どうしても欲しくなるもので、その後も「入荷通知」を登録して、来る日も来る日も入荷を待ちました。毎日、待てど暮らせど待っていたのですが、通知が来ることもなく、そのまま日々は過ぎていきました。そのうちにその服のことも忘れ、違う服を買って散財していた頃、入荷通知がふいに届きました。
ちょっと待ってよ。あたしゃもう、マルティニークのプルオーバーは手に入らないと思ったから、ほかの服をしこたま買っちゃったのよ……。服って高いんですよねえ。そして不思議なもので、2万4,000円の服を買うのは躊躇しちゃうんですが、1万2,000円の服を2枚買うのはあまり躊躇しないという……。もう使える額は使ってしまいましたし、どうしよう……と思っているうちに、秒でマルティニークのニットは売り切れたのでした。
そんなことがあって、私は悔しくてまた入荷通知をお願いしたのですが、結局その後入荷されることはなかったのです。いかがですか、皆さん。ここまで私の思い出ぽろぽろストーリーを聞いたら、次に来る言葉はなんだかわかりますね? そう、「再会」です!!
「あ~、そろそろコラムのネタ欲しいな~。なにかほしいものあったっけ……」
そう思いながら、スマホに保存していた「欲しいものリスト」を漁っていると、マルティニークの襟付きニットプルオーバーを発見。「もしかして……」と思い、メルカリで検索したところ、なんと新品が出品されていたのです……!!!! 「果報は寝て待て」とはまさにこのこと! ちなみにそのお値段、1万5,500円。ぐむう、欲しい……!!!! 欲しいけれど、今や金がなくてどうしようもない毎日を送っている身……!!!!
私はしばし逡巡した後、財布の中身をチェックしました。入っていたのは、1万4,580円。ううむ、全財産を投入しても買えないやんけ……。
しかし、ここで諦めないのが千葉N子。メルカリには自由にコメントを打てる機能があるんだ! ダメ元で価格交渉してやるうううう!!!! 私はすぐにコメントで「1万3,000円までお値下げ可能でしょうか?」と打ち込みました。すると、「1万4,500円ならお値下げします」と返信が。ぐむむむむむ……!!!! そなた、私の財布の中身を知っているのか!? エスパーなのか!? 私の財布事情を知っていて、ギリッギリの値段をぶっこんできたのか――!?!?!?
そんなわけで、私はギリギリの値段で思い出のニットを手に入れることになりました。はあはあ……これだからメルカリはやめられんのよのう……。
■今回の出費
martinique「襟付きプルオーバー」1万4,500円
金メダル2冠の競泳・大橋悠依に芸能界も熱視線!? 広告代理店関係者「今すぐ彼女を使いたい」
東京五輪の競泳女子400m個人メドレーで、大橋悠依が金メダルを獲得。さらに女子200メートル個人メドレーでも金メダルを獲り、日本競泳女子で史上初となる1大会での2冠を達成した。
大学時代に貧血の症状に悩み、一時は引退も考えたという遅咲きの選手が大舞台で最高の結果を残した。この快挙にネットは大騒ぎとなったが、メダル獲得とともに話題になったのが、彼女の愛くるしいルックスだ。…
「エモい本」にはしたくなかった 『犬もどき読書日記』著者・石山蓮華さんに聞く
10歳より芸能活動を開始し、電線愛好家・文筆家・俳優とさまざまな分野で活躍されている石山蓮華さん。
今年6月、石山さんの初となるエッセイ集『犬もどき読書日記』が晶文社より刊行されました。社会生活の中で出会う違和感や、若い女性としてまなざされることへの苛立ちといった経験と思考が、丁寧な筆致で綴られています。
「この本は絶対にエモくしたくなかった」と話す石山さん。若い女性がエッセイを書く際に求められがちな「さらけ出し」文脈や、書き手のキャラクター化問題といかに向き合うか。エモさが評価軸に置かれがちな「note文体」の正体とは何なのか……。刊行直後の石山さんに、「書くこと」をめぐる逡巡について話を伺いました。
石山蓮華
電線愛好家・文筆家・俳優。電線愛好家としてテレビ番組や、ラジオ、 イベントなどに出演するほか、日本電線工業会「電線の日」 スペシャルコンテンツ監修、オリジナルDVD『電線礼讃』 プロデュース・出演を務める。主な出演に映画『 思い出のマーニー』、短編映画『 私たちの過ごした8年間は何だったんだろうね』(主演)、舞台『 五反田怪団』、『遠野物語- 奇ッ怪 其ノ参-』、劇団ノーミーツ『それでも笑えれば』、NTV「 ZIP!」など。「Rolling Stone Japan」「月刊電設資材」「電気新聞」「ウェブ平凡」 に連載、雑誌「母の友」「週刊朝日」、ウェブ「She is」などに寄稿。今作が初の著書。
「お尻を出した子一等賞」はやりたくなかった
——『犬もどき読書日記』の刊行、おめでとうございます。web連載の書籍化とのことで、書き下ろしも多く収録されていましたが、本にするにあたって再度検討をされた部分などありましたか?
けっこう……直しましたね。昔からいわゆる「芸能人ブログ」みたいなものはやっていたんですけど、連載の初期はエッセイとの距離感がよく分かっていなくて。ブログがファンの人や知り合いに向けて書くのに対して、エッセイは自分に全然興味がない人に、そこにある文章だけで話をしないといけない。あとは、一文に載る情報の層も厚い方がいいな、「パイの実64層!!」みたいな文章にしたいなと思ったので。読み返してみて気になるところは、細かい言い回しを含めてすごく直しました。分量もワーッと足したり。
——言葉選びがとても丁寧なご本だなと感じました。ご自身の書いた文章と向き合う過程は、大変ではなかったですか?
難しかったです……。文章を読み書きする上で自分がどれだけ誠実でいられるか、あるいは自分にとっての誠実さとは何なのかって突き詰めていくの、すっごい大変じゃないですか?
エッセイだと身近な人について書く場面も多くて。仕事相手の「女子力」発言にモヤッとした経験を書いたり、友人との別れを物語にしてしまったり。どれも自分の中では書かずにはいられない話だったんですけど、「これを読んだら、あの人はどう思うかな、ショックを受けるかな」と考えたりもしました。
——書く側が書かれる対象に対して力を持ってしまえるのって、ある意味すごく怖い。
書き手の権力性ってありますよね。あとは、自分自身のことをどれくらい書くかとかも悩みました。「できるだけ嘘はつかない方がいいな」とは感じるんですけど、「嘘をつかないこと」と「全てを書いてしまうこと」って、近いようでやっぱり違う。自分の中で線を引いておいた方がいいなと思って。あけすけに出せば出すほど喜ばれるみたいな風潮ってあるじゃないですか。
——とくに若い女性がエッセイを書くときに求められがちですよね。
ああいう「お尻を出した子一等賞」的な価値観に乗っかりたくなる感じは、自分の中にもあるんですよ。でもそうやって、ダメな部分をさらけ出して、自分をギリギリまで切ったり削ったりする様子を読者に見せるのはやりたくなかった。切実な覚悟や生々しさを伴う文章にハッとすることはあるけれど、私はなんか……そういうのを書くタイプではないなって。
——書き手として「さらけ出し」文脈には乗らない、と。
たぶんそのやり方だと、私が好きな本を読んで感じるような、「あ、正直な言葉があるな、読んでよかったな」って気持ちとか、心の底からホッとするっていう体験を読者に渡せないような気がして。
ただ、「家賃4万円が払えたり払えなかったり」あたりの話はすごくあけすけには書いたと思います。それは「ダメさをさらけ出す」というよりは、近くの人にそっと伝える感じ。自分と似たような立場の人に向けて、「これぐらいお金がない時期があっても死なない人はいるんだよ」っていうのをそっと言いたかった。
——そこはすごく、伝えたい相手に伝えようとされている文章だったなと思いました。
ありがとうございます。もともと私は「感情に任せて真っ直ぐに勢いよく書く」っていうのがすごく好きな方で、実際、連載時にそうやってワーッと書いたものが人から褒められもしたし、それはそれで良かったと思うんですけど……。「そのキラキラした勢いと感情に任せて見えなくなるものって、たくさんあるんじゃない?」って考えてしまって。
——本を作る中で減速するというか、踏みとどまって精査をする過程があったわけですね。
「勢いのある文章の方がよかった」っていう人もいるかもしれないけど、自分の意識がどれぐらいはっきりして、どれくらい納得しているかの度合いって、「どう読まれるか」にも関係している気がするんです。
意識が薄いときの文章って、こう、読み手側が文章の中にある任意の点だけをピックアップして、そこから自分の読みたいように像を結んでいく……みたいな読み方をされやすくないですか? それがまたSNSとかで拡散されて、書き手のキャラクターがふんわり作り上げられていって、書き手の側もなんとなくそのキャラクターに近づいてしまって……みたいな。個人的な文章がより大きなイメージや力関係にのみ込まれると、あっという間に消化されて、書き手自身も別のものに変わってしまうというか……。だから、私は自分の文章を手放さないために色々と直したのだと思います。
「エモ文化圏」「note文脈」から逃れたい
——「書き手のキャラクター化問題」ってありますよね。
読者の感想って、書き手のサービス精神にもどんどん響いてくるところがあるので。私はそれを「ちょっともったいないな」と思っちゃうんですよね。キャラを大きなフックにしちゃうと、そのキャラや属性についての文章を読みたい人は喜んでくれるだろうけど、その書き手個人の文章である必然性がなくなりがちというか。せっかく自分の名前で考えていることが書けるのに、それってもったいないなって。自分の実像に近いものをあまり膨らませず、でも削りすぎず書いた方が私も安心するっていうのもあるんですけど。
——でもそういう、書き手の属性と感情を消費するタイプのテキストが「エモい文章」として評価されがちで。
「エモ文化圏」みたいなの、ありますよね……。私はその概念にすごく疑いを持っていて、この本は絶対エモくしたくないと思ったんです。「エモから逃れてえ〜」って(笑)。
——「エモい」っていう言葉をみんな使うけど、「じゃあ”エモい”ってどういうこと?」って考えると、意外と答えが出てこないというか。
私は「エモは落差」だと考えていて。エモい文章って、たとえば「心身の状態や環境がつらい」とかの、言ってしまえばこう、一段階落とした状態から「こんな教訓を得た!」って上がる、みたいな構造があるじゃないですか。その落差の大きさから「エモさ」と呼ばれるものが生まれるのでは? って。ただやっぱりその中に、本当はもっと精査されなきゃいけないものがあるはずで、でもキラキラした文体とかデザインの感じとかに紛れて見落とされることがすごく多いなって思います。
——「エモは落差」!
そういう消費のあり方に対して「分かった気になるなよ」という気持ちにもなりつつ、でもそれにすがらないと日々を暮らせないって人も多いんだろうなとも思います。キラキラに触れているだけで心が安らぐというか。私自身も「エモい」と言われる作品に触れて「なるほど!」とか「はっとした」ような感覚になることもあるので。ただ、それだけがメインストリームになってしまうと、文章の大事さみたいなものが薄くなってしまう気がするんですよね。
……でも、私自身「エモは嫌だ」と言いつつ、自分の文章にエモ文体と紙一重なところがあるかもしれないとは常に思っていて。自分が生活の中で「書きたいこと」と出会ったときに、「じゃあこの出来事をどうやって書けば、すでにあるnote的な文体から逃れられるんだろう」って、いつも考えてしまう。
——「note文体」も、正体が微妙にはっきりしない。あれはなんなんですかね。
私も掴みきれていないんですよね。なんだろう、「気づき」までが早いんですかね? 「設定された気づき」というか、その存在はテレビ番組でレポーターをやっていたときにも感じていたんですけど。テーマとして決められた「気づき」を得るために人から話を聞いて、欲しい言葉がきたら「へえ〜、気づいた!」って感動してみせる、みたいな。それと同種の、あらかじめ構成されているものに向かって生活を切り貼りしている感じがインスタントに見えているのかもしれない。
——たしかに! ゴールが先にあって、出来事が素材的なんですよね。かつ、テーマに対して疑いがない。
そうなんですよね。テーマ設定とオチを最初に決めちゃうのは結構怖いと思う。そのテーマに対する自分の価値観や偏見を疑わずにいると、もうそこに至るまでの道筋が、素材で余白を埋めるだけの作業になってしまうというか。書き始めてから「いや、本当はこうじゃない?」って思ったときに、路線変更しづらくなるのかもしれないなって。だから私としては、できるだけ「考えている線」が文章になっているといいなと思います。
「どこでも犬でいられるか」と言われたら、まだまだいられない
——本の中に書かれている「犬もどき」の生き方が、すごくいいなぁと思いました。同時に、100パーセントそうではいられない悔しさ、やるせなさも入り混じっている気がして切なくもなって。
ありがとうございます。あれはなんというか、「女性」であるとか「会社員」であるとかの力関係から逃れるために、自分自身を「犬なんだ」って思うと楽になるっていう話でもあって。
やっぱり「犬だったら」っていうのは、実際に私が犬であるわけではないんですよね。あくまでも自分の中の理想で、今すぐに手の届くものではない。半分くらいは届いているかもしれないけど、「どこでも犬でいられるか」と言われたらまだまだ全然いられないし、一生人間の、女性のまま生きるんだろうなと思います。だけどその中でもどうにか工夫したい気持ちがあって、それが「犬もどき」の生き方なんだろうなって。
——「犬にも人にも頭と脚がある」「いつか出ていきたくなったら自分は家を出ていくこともできるのだ」という文章も印象的だったのですが、それも肯定でありつつ、完全な自由や幸福とイコールになる形では書かれていないですよね。
ないですねぇ。現実の犬って家を出ちゃうと危険がいっぱいなので。ただその結果がどうあれ、自分で家を出られる手足がある、選択権がある、っていうことが私にはとってすごい希望で。
私自身、芸能事務所に所属して、爪の色や髪の長さを自分で選べなかった時期をずっと過ごしてきたので。犬も家を出て行くし、自分も実は会社を辞められるものだった。そういうふうに、たくさんあるくびきから自分の意思で逃れることもできるし、逃れないこともできるし、その首輪の色を変える自由があるかもしれないしって。
——個人的には、“選べる”のは当然の権利としてあって、そこから先の幸福も不自由なく追求できる状態が一番だけど……という気持ちも抱きました。でもそれが難しい現状もあるだろうな、とも。
そうですね……。私がもうちょっと勉強していたり経験があったり、何らかの覚悟が決まっていたりしたら、その先までもっと自信を持って書けた可能性はあるかもしれない。
それが今の自分だと「選択権が前よりも自分に戻ってきた、その地点にやっと来られた」っていうところまでが精一杯で。私自身はここまで来られたことを本当によかったと思っているので、とりあえず文章に一行ずつ拇印を押せるくらいには書けたと思うんですけど。
この先については、できるだけ自分で言いたいことも言いたいけど……長い目でやっていくしかない。とりあえず「死なないことを続ける」くらいの気持ちでやっていきたいです。
——「死なないことを続ける」。
やっぱり、そのためには支えになるものが必要で。『犬もどき読書日記』の中にも書評のようなものを書きましたけど、やっぱり色々な本が傍らにあると、そのときどきで自分を強くしてくれたり、気持ちの焚き火みたいにわぁって燃やしてくれたりするんですよね。私を強くするために本があるのではないし、本に対して燃やすってイメージを使うのは間違っているような気もするんですけど……結果として支えになってくれている。
だから自分の本も、心の火をもっと強くするような、その人を温めてくれるようなものになったらいいなって思います。
——本当になっていると思います。ありがとうございました!
『犬もどき読書日記』(晶文社)