「おいしいごはんが食べたい、でも自炊するのはめんどくさい!」そんなズボラ女子の救世主といえば、コンビニ・ファミレス・ファストフード! 毎日の食事をおいしく楽チンにするため、“お酒とおつまみ大好き”管理栄養士・川村郁子先生に、さまざまなテーマに合わせた「おすすめメニュー」を聞いちゃいます。
人気イタリアンチェーン、“パスタおすすめNo.1”店舗は?
忙しい時でもサクッと食べられる“時短メニュー”といえば、パスタ! ソースによってガラリと味が変わるので、飽きにくいのもうれしいポイントですよね。そこで今回は、人気イタリアンレストランチェーン店「サイゼリヤ」「ジョリーパスタ」「ポポラマーマ」のパスタメニューに注目。管理栄養士の川村先生に、栄養価の面からおすすめできるメニューを選んでもらいました!
――まず、パスタから摂れる主な栄養素を教えてください。
川村郁子先生(以下、川村) パスタは炭水化物や脂質がメインとなるので、エネルギー源を補うことができます。しかし、具材が少ないシンプルなメニューですと、タンパク質や食物繊維、ビタミンなどが不足しがちなので、具材が多いメニューを意識して選んだり、パスタ1品だけでなく、サイドメニューをプラスするなどして、バランスを整えてほしいです。そう考えると、パスタ専門店よりは、イタリアンレストランのほうがメニューにバリエーションがあって、栄養を補いやすいかもしれません。
ちなみに、パスタに限らず麺類は、ツルツルとしていて食べやすいので、“早食い”になりがち。「麺が伸びないうちに食べたい」という気持ちもわかるのですが、よく噛むことを忘れないでくださいね!
――「パスタ」と一口に言っても、いろいろなソースがあります。補える栄養素も変わるのでしょうか?
川村 そうですね、パスタの栄養素はソースによって違いが出ます。例えば、ビタミンを摂りたいときには、トマト系のパスタがおすすめ。ミートソースは肉のタンパク質やビタミンB群も補えるので、バランスがよく優秀なメニューだと思います。
一方、クリーム系は生クリームやチーズなどをふんだんに使っていることが多いので、脂質も増加。カルボナーラなどは、生クリームやチーズに、ベーコンも加わるので、パスタの中でも特に脂質が多く、カロリーも高くなります。クリーム系を選ぶ場合は、ホタテやエビなど脂質の少ない魚介系がトッピングされているものを選ぶといいでしょう。
――それではさっそく、各店のおすすめメニューを教えてください。まずは、低価格が魅力の「サイゼリヤ」から。
川村 「ミートソースボロニア風」(400円、税込/以下同)は、ひき肉を使ったトマトソースなので、トマトに含まれるβカロテンやカリウム、ひき肉のタンパク質や鉄、亜鉛、ビタミンB群などが補えます。卵をトッピングした「半熟卵のミートソースボロニア風」(450円)を選べば、タンパク質がさらにプラスされますよ。
「ラムのラグースパゲッティ」(600円)は、タンパク質や鉄を含むラム肉と、食物繊維が豊富な玉ねぎを一緒に摂ることができます。新メニューのようなので、この機会に一度試してみてはいかがでしょうか。また、魚介系を使ったメニューだと、「エビとブロッコリーのオーロラソース」(500円)がいいですね。低脂質、高タンパク質のエビと、ビタミンCやβカロテンを含むブロッコリーの組み合わせが魅力的。
そして、サイゼリヤの魅力といえば、やはりアレンジメニュー。パスタともう一品を組み合わせても1,000円以内というリーズナブルな価格もうれしいですよね。
例えば、シンプルなパスタ「アーリオ・オーリオ」(300円)に「アスパラガスの温サラダ」(300円)を乗せてもトータルで600円なので、ほかのパスタメニューと金額は大差なく、しかし野菜をたっぷり食べられる利点があります。ほかにも、「柔らか青豆の温サラダ」(200円)を組合わせてもおいしそう。栄養を補いながらアレンジを楽しめるのは、サイゼリヤならではのよさでしょう。
――続いて、パスタを中心に、前菜やピザなども展開する「ジョリーパスタ」についてお願いします。
本日は
🍄マイコファジストの日🍄
【マイ(≒May5月)(1)コ(5)】
語呂あわせですが、日本きのこマイスター協会が制定しているようです📝マイコファジストとは…
きのこを好んで食べる者達📝ということなので‼#ジョリーパスタ 🍄ありますねぇ(*'▽')🍄
今日は🍄で決めましょう‼🍄 pic.twitter.com/MKKojhZprr
— ジョリーパスタ【公式】 (@jollypasta_jp) May 15, 2021
川村 「ローストチキンときのこの和風ソース」(803円)は、チキンのタンパク質、ネギのカリウム、きのこの食物繊維などを一気に補える醤油風味のパスタです。特にきのこは低カロリーで食物繊維が補え、かつコリコリとした食感が特徴的な食材なので、食べごたえもアップ。満足感のあるメニューだと思います。
「濃厚エビソースのペスカトーレ」(1,199円)は、高タンパク質、低カロリーな魚介類をふんだんに使用した一品。トマトソースなので、βカロテンやカリウム、ビタミンEなどを補うこともできます。また、貝類には亜鉛などの不足しがちなミネラルも含まれており、さまざまな栄養素を一品で補えるのはうれしいですね。カロリーも660kcalと、このボリュームにしては控えめ。
お得なランチメニューの中では、「ヤリイカとほうれん草の醤油ソース」(693円)が高評価です。βカロテンやカルシウム、ビタミンKなどを豊富に含むほうれん草と、高タンパク質、低脂質のヤリイカの組み合わせ、さらに、ビタミンB2や食物繊維を含むきざみ海苔が乗っています。ちなみに、ほうれん草に含まれるβカロテンは脂溶性で、油と一緒に摂取することで吸収率が高くなるため、パスタのような調理法は相性がいいですよ。
――最後は、生パスタのほかに、ハンバーグやオムライスも味わえる「ポポラマーマ」のおすすめメニューを教えてください。
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川村 「低糖質国産ハーブ鶏とナス・しめじのみぞれポン酢しょうゆ」(960円)は、鶏肉のタンパク質、ナスや大根のカリウム、しめじの食物繊維などが一緒に摂れる魅力的なメニュー。「低脂質国産ハーブ鶏」とは私も初めて聞きましたが、食材選びにこだわりを感じますね。
「国産ハーブ鶏とグリルズッキーニのトマトソース」(980円)は、βカロテンを豊富に含むトマトソースとズッキーニ、鶏肉という組み合わせが高評価。しかし、どちらのメニューも塩分が4g以上含まれており、高めなのが気になります。健康のためには、1食あたりの塩分量を2g台に抑えたいところなので、外食ということを考えても、やや摂りすぎな印象ですね。
――それでは、今回取り上げた3店の中から、「一番おすすめできる店」を教えてください!
川村 今回は、No.1を決めるのがとても難しいですね……! メニューのバリエーションが豊富で、栄養バランスを考えやすいということで、「ポポラマーマ」が一歩リードでしょうか。低糖質のハーブ鶏を使用したり、野菜を一緒に楽しめるパスタが多いのもうれしいです。また、ハーフサイズのパスタもあるので、食事の量を調整しやすいのも特徴だと思います。
コスパ面でいうと、やはり「サイゼリヤ」が“最強”。値段だけでなく、1品あたりの塩分量が控えめなので、サイドメニューと組み合わせやすい点も高評価です。「ジョリーパスタ」は、レギュラーメニューよりもランチメニューのほうが優秀。「エビ×ブロッコリー」「トマト×チキン」「イカ×ほうれん草」など、緑黄色野菜と肉、魚介類の組み合わせが多く、とても栄養バランスがいいと思いました。
今は多くの店舗でテイクアウトを楽しむこともできますので、おうちでおいしいパスタを楽しんでくださいね!
(文:佐藤真琴)
川村郁子(かわむら・いくこ)
管理栄養士。中村学園大学栄養科学部栄養科学科卒業。九州の病院栄養士経験を経て独立。レストランのヘルシーメニュー監修、栄養専門学校講師、企業・大学での食育講演を行いながら、「コンビニや外食との上手な付き合い方」「15分で作れるかんたん栄養めし」の提案をしている。
インスタグラム:@shokuikuko/WEBサイト:「酒好きの食育」




