メルカリで12.5万円のボッテガのバッグが、ヤフオクでは7万に!? 悩んだ末、高いほうを購入したのに“大失敗”したワケ

――2年で1,300万円以上溶かし、現在借金は●00万円の“買い物狂い”のライターが、苦しくも楽しい「散財」の日々を綴ります。

 「金がねえ」「金がねえ」と言っている私ですが、誕生日は別よ! 誕生日は別なの!! だって、だって、あたいがTwitterでフォローしている東京の金持ちマダムは、「旦那さまにこの白鳥のリング、買ってもらっちゃった♪」なんてコメント共に、推定120万円の「クアラントット」のリングをこれみよがしに見せびらかしてるんだよお!! あたいだって、「ウフ☆ 頑張る私へのご褒美」とか言いながらプレゼントしたいんじゃい!! え? 私が私にプレゼントしたいっつってんのよ。なんか文句ある?

 そんなわけで「マイバースデープレゼント」を探していたところ、めちゃくちゃ好みなバッグを発見してしまいました。それは、「ボッテガ・ヴェネタ」の「レザーバケットバッグ」。

 商品説明によると、「クリエイティブディレクターDaniel Lee(ダニエル・リー)により解釈された、時代に左右されないシックな魅力の宿るアイテムです」だって~~~!! ボッテガはノーマークだったけれど、イタリア製というのもまた良し!!

 問題は、そのお値段です。私が目星を付けたのは、メルカリ内。定価21万くらいで今年2月に購入したものの、ほぼ未使用状態で売りたいとのこと。その価格12.5万円。ウーンウーン、定価よりはグッと安くなっているのはわかるんだけど、ポイっと即決できる値段でもないのよねえ……。

 しかしながら、このバッグにはすでに「いいね」が70件近くついていて、人気の高さがうかがえます。ウンウン、なんの飾り気もないバッグだけど、そこがいいのよねえ。みんなもわかる? あたいもわかるわよ? フフ。あたいのオシャレ感度もだいぶ上がってきたっちゅーのが身をもってわかる瞬間ってもんね!!

 とはいえ、ボッテガのそのバッグは、良くも悪くも超絶シンプル。こんな黒いバッグ……無印良品あたりにありそうな気がするっちゃする……。もうちょっと安いものはないのかねえ……。そう思った私は、「バケットバッグ」で検索し直し、再度、高いもの順から見ていきました。

 捜索すること小1時間……。ボッテガと同じくらい「あら可愛い」と思ったのは、「セリーヌ」のバッグでした。しかし、こちらはお値段30万弱。調べてみると、シンプルなデザインであるがゆえに、ビビっとくるバッグがどこのブランドのものなのか、わかりづらいということがわかりました。なるほどなあ……最初に見つけたボッテガのあの子。あの子こそが、あたしの“幸せの青い鳥”だったのねえ……!!

 しかし、その青い鳥をゲットするためには、諭吉を12.5人分払わねばなりません。ラクマなら定期的に5%オフや7%オフクーポンを発行していますが、メルカリはその頻度が少なく、あっても、上限1,000円とか。ケッ! お高くとまってらあ!

 まずはダメ元で出品者さんに交渉。「11万円にしてもらえませんか?」と聞いてみましたが、「値引きはいたしません」「もうすでにお安くしています」とぴしゃりと言われてしまいました。ぐぬぬ……。そのバッグが気に入ったのは確かなのですが、ぱっと見で欲しくなったものに12.5万円……。私はウンウン悩み、「ボッテガ・ヴェネタ バケットバッグ」で再び検索しました。

 すると、yahooオークションに7万円台で売られているのを発見しました。うひょーーー!! 安いーーー!! と思って飛びついたのですが、よ~く見ると、デザインがちょっと違う……。95%一緒なのですが、私が一目ぼれしたバッグは革の内側が茶色。対してyahooオークションに出ていたバッグは、中まで真っ黒でした。うぐぐぐぐぐぐ……ここは妥協するか……と震える指でタップしかけたのですが、もう一人の私が「あんた!! それでもオシャレの勉強をする身なの!? オシャレってーのはねえ、セーターから白いシャツをチラ見セするようなことなのよ! この内側の革はそんなシャツ的な役割をするのよ! 妥協して真っ黒のバッグを買ったって、そこには空しさが生まれるだけよ!!」と叫んできます。チックショーーーー!!!!!!!

 私は指を当てたり離したりしながら、しばらく考えました。あたいは今日誕生日……誕生日に妥協ってどうなのよ……もう悩んでいるこの時間が不毛!! あたしゃ、高いほうを買うよ!!!!

 そんなわけで、マイバースデーに12.5万円のバッグをお買い上げ~~。さっそくTwitterで報告すると、優しいフォロワーさんからたくさん「いいね」をもらえました。へへ……えへへ……。みんなもこんなに「いいねしてくれるってことは、すごくいいものを買ったんだよね……?」。「また買い物したのね。あたしの代わりに散在してくれてありがと。あたしは散財せずに貯金するね」というフォロワーの声がスマホの向こう側から聞こえてくるようだけど……それでもいいわ。私を動物園のパンダと思って見続けてちょうだい。

~後日談~

 ボッテガのバッグはイメージ通りだったのですが、ショルダー紐が長すぎて「ぐぬぬ……!」となりました。ショルダー紐を切っちゃうという手もありますが、それだとブランドバッグが一瞬で台無しに……。前の持ち主さんが購入後、1カ月もたたないうちに半額で売っていたのは、このショルダー紐長すぎ問題のせいかも……。

■今回の出費 ボッテガ「レザーバケットバッグ」 12万5,000円

『ドラゴン桜』人気、リアル“東大合格者”の素顔! 中学受験を経た東大生の母が明かす「私のやったこと」とは?

 “親子の受験”といわれる中学受験。思春期に差し掛かった子どもと親が二人三脚で挑む受験は、さまざまなすったもんだもあり、一筋縄ではいかないらしい。中学受験から見えてくる親子関係を、『偏差値30からの中学受験シリーズ』(学研)などの著書で知られ、長年中学受験を取材し続けてきた鳥居りんこ氏がつづる。

 2021年春のTBS系ドラマ『ドラゴン桜』が好発進を記録したという。

 低偏差値校の子どもたちを、阿部寛さん演じる元暴走族の弁護士が東大合格に導くというストーリーで、16年ぶりに復活した人気シリーズとのことだが、これは「東大合格」という言葉が、ある種の“インパクト”を持ち続けているという証拠かもしれない。

 筆者は取材の過程で、東大生、あるいは東大生を持つ母にインタビューすることも多い。最初の頃は「東大生やその母親って、すごい優越感に浸っているのかなぁ?」という先入観を持って取材していたものだが、実際、偉そうだったり、こちらを見下すような態度を取る人は皆無である。

 それどころか、東大生は「上には上がいる」……つまり「自分はたいした頭ではない」と本気で思っているようにも感じる。筆者のない頭で考えるに、彼らのほとんどは、いわゆるトップ高校出身であり、同級生は皆、揃って優秀で、そのまま東大に入ってみたら、やっぱり周りは皆、優秀という環境で過ごしてきた人たち。つまり親しく付き合うのは優秀な人間ばかり、その状況が普通のことなので、「自分だけが特に秀でているわけではないという結論に至るのかな?」と想像している。

 ある東大生からは「東大に入るって偉業でもなんでもないですよ。実際、毎年3,000人もの人間が“東大生”として量産されているわけで……。芸術やスポーツの分野で一流になろうと思ったら、それは才能・努力・運とあらゆるチャンスに恵まれなければなりませんが、それに比べたら、東大に入るくらい簡単です」と、さわやかに教えられ、もう何も言えなかったことを覚えている。

 もちろん、母たちも同じだ。これまで多くの東大生の母たちを取材してきたが、子どもの努力を褒めることはあっても、「私のおかげ!」とでもいうような“母の偉業”的な話をする人は、実際少ないと思っている。

 いわく「自分は何もしておらず、子どもが勝手に勉強をやっていた」「自分がやったことといえば、お弁当作りくらい」……。

 このように、謙遜なんだか、事実なんだか、サッパリわからない答えをくれることが多い。

 「親として、こうこうこういうことをやったから、我が子が東大に合格できました!」といった話はないものかと地道に取材を続けているが、彼女たちにとっては「“気が付いたら”子どもが勝手に東大を目指していた」ので、「勝因と呼べるほどの策は持っていない」と、心底思っているようだ。

 それでもやはり、東大生の母には、いくつかの共通点を感じている。今回は、「その一つの例」といえる母の話をしてみよう。

 奈美さん(仮名)の息子は、日本で一番、東大進学率が高い中高一貫校の出身者。

 息子は現役で東大に入学。奈美さんの夫も、夫の父親も東大出身だ。ちなみに奈美さんの父親は他大出身の歯科医、弟も歯科医という家庭で、奈美さん自身は音大を卒業している。

 「親族からは、息子を東大に行かせろと言われたことも、歯科医にさせろと言われたことも一切ないです。気が付いたら、息子が勝手に東大を志望校にしていたという感覚が一番近い気がします」と奈美さん。

 実は、このように話す東大生の母は多い。

 奈美さんのような生い立ちや生活環境を聞くと、僻み心も手伝って、ある中高一貫校の校長先生が言った「やっぱり東大(に行くようなレベルの子)はDNA(による)」という説を信じたくなるが、奈美さんは、息子の勉強習慣に関して、次のような話をしてくれた。

「息子が幼い頃の話ですが、例えば、寝る時間は午後8時であると、双方で同意したとしますよね。すると私は8時5分くらい前に時計をチラッと見るんですね。彼も、釣られて時計を見て『ああ、もうすぐ寝る時間なのか』と確認する。そうすると、彼は今夜の読み聞かせ用の好みの絵本を自分で選んで持って来ます。それで、一緒に寝る準備に入りましたね」

 どうすれば母親が時計をチラ見しただけで、幼児がそのような行動をするのか奈美さんに聞いてみたのだが、「う~ん? 自然に?」としか答えてもらえなかった。

 そういう習慣があったおかげか、彼は思春期になると例え、ゲームで熱中していようが「あ! もう8時だ。今日の課題をしよう」と机に向かったという。

 要は自分の中に、明確な「今日の課題」があり、それを完遂するための大まかなタイムテーブルが組まれ、さらにそれを実行していくのが毎日のルーティンワークとなっていたらしい。

 それは、奈美さんにとっても同じことがいえるという。家族の大切な健康基準となる起床時間と就寝時間に従って、日々のタイムテーブルが組まれているそうなのだ。

「息子を育てる上で、気を使ったことをあえていうならば、時間管理ですかね? 時間だけは平等ですから、そのコントロールをするのは自分自身なんだよということは、伝えておこうと意識していました」

 もちろん、日常生活にはハプニングがつきもの。突発的事項が発生したときにフレキシブルに行動するのは「当たり前」だと、息子に教えていたそうだ。

 筆者の「東大生の母インタビュー」経験からすると、この「時間管理」を意識・無意識問わずに実行している人が多いなぁという印象を持つ。

 思い通りには行動してくれない幼子に対して、これを根気よく伝えていくのは、大変な忍耐がいるようにも思う。しかし、母としてそれを「当然のこと」と苦もなくやれる特性が備わっている人が、「東大生の母」には多いのかもしれない。

ママ友トラブルにつながる「子どもの預かり問題」の解決策は? 面倒なお誘いは、きっぱり断るのが吉なワケ

今や日常生活において、かかせないツールとなっているコミュニケーションアプリ「LINE」。かつては子どもの送迎時に、ママたちが立ち話をしているような光景が見かけられたが、時間に追われ忙しく過ごす共働き世帯が増えた今、ママたちのコミュニケーションの場は、LINEのグループチャットになっているという。そんな、ママたちの「グループチャット」から浮き彫りになった、彼女たちの悩みや、苦悩、気になる話題を覗いてみる。

 今もなお続く新型コロナウイルスの感染拡大のため、子どもがいるママたちは、遊びに行ける場所が制限されてしまっている。都心部では、キッズカフェや地域センターなどが休業・休館しているため、ママ友と子連れで会う場所を探すのに苦労し、ママ友同士がお互いの家に遊びに行く機会が増えたようだ。

 一方、最近では、ワーママがママ友の家に子どもだけ遊びに行かせるケースもあるという。子どもを預かってもらえるだけに、ワーママにとってはありがたいことだと思いきや、そうとは言い切れないある事情を抱えた人もいるようだ。

同じ年齢で、同じ境遇のママ友。すぐに意気投合したけれど

 大学の事務でパート勤務中のワーママ・千紘さん(38歳・仮名)は、都内にある小学校に6歳になる息子を通わせている。

「今の家には、4年前に引っ越しました。保育園は途中転園だったのですが、子どもはすぐ馴染んで、友達もできました。なかでも、同じクラスのKさんの息子と仲が良く、休みの日も親子でしょっちゅう遊んだりするようになりました」

 千紘さんは、地方出身で親も高齢のため、出産も育児も、身内の手を借りずに1人で行ってきた。

「同じクラスのママたちと花見があった時に、Kさんが同い年とわかり、親しくなりました。彼女も、親が高齢で実家が地方という共通点があり、話も弾んだんです。祖父母の家が近くて子どもの送迎をしてもらっている同じ保育園のママさんを見ると、すごく羨ましくて……Kさんとはお互いに『なにかあったら協力し合おうね』と言っていました」

 千紘さんとKさんの家は、徒歩で行ける範囲内だが、お互いの家の間に学区の境があったため、息子の小学校は別々になったという。

「保育園でも2人でいることが多かったので、小学校が離れてしまうと知った時は寂しそうでした。そのかわり、休みの日にKさんの息子に会いたいと言うようになりました。週末に会う約束していたのに、私に急な用事ができて会えなくなると、息子はひどく不機嫌になったりするんです」

 Kさんは、「息子だけ遊びに来させたら」と言ってくるそうだが、断りづらいそうだ。

「Kさんは、『公園で子ども同士遊んでいるところをちゃんと見てるから大丈夫』って言うんです。でも、仲が良いママたちのグループチャットでは、『1人で出歩かせるのは危険』って話題に上がっていて、私も息子だけで公園まで行かせるのは不安。本音は行かせたくないので断るのですが、たまにしつこいので、ちょっと面倒だなぁとも思いましたね」

 千紘さんは、Kさんとの付き合いの中で、ほかにも違和感を覚えた出来事があったという。

「私と息子、Kさん親子の4人で、キッズカフェに行ったんです。その日、子どもたちは『Nintendo Switch』を持ってきていて、『一緒に遊べる』と楽しみにしていました。店に着いてトイレに行きたくなり、Kさんから『行ってきなよ、子どもは見ててあげるから』と言われたので席を外したんですが……トイレから戻ったら、テーブルに誰もいない! しかもうちの荷物や、『Nintendo Switch』もテーブルの上に置きっぱなしで、慌ててすぐ手に持ちました」

 ちょうど近くのテーブルの席が埋まりだしたタイミングだったといい、「大丈夫だとは思いつつも、やっと手に入れた『Nintendo Switch』が誰かに奪われていたらと思うとヒヤヒヤしましたね。Kさんと子どもたちは、カフェの外にある庭園で虫を探していました。でもKさん、自分の『Nintendo Switch』はちゃんと手に持っていたんです……。わざとではないにしても、なんだかモヤッとなりました。ますます、Kさんにうちの子を預けたくないなと」と千紘さん。

 この一件を、別のママ友にLINEで相談したという。

「『それは大変だったね』と返信が来ました。でも大事なものなら、手放さないで自分で持ち歩いたほうがよいとアドバイスを受けました。もしも自分が、ママ友から『ちょっと席を離れるね』と言われたら、その場を離れないのはもちろん、子どもも荷物も、ちゃんと見ておくと思うんです。Kさんとはちょっと感覚が違うのかなと感じましたね」

 千紘さんは、休みの日になると息子がKさんの家に遊びに行きたがるので困るという。Kさん自身への不信感以外にも、息子をKさん宅に行かせたくない理由があるそうだ。

「年中の頃に、Kさんたちと近所の祭りに行ったんです。そしたら雨が降ってきちゃって、家が近かったKさんに『うちに寄っていけば? 濡れちゃったでしょ』と言われ、雨宿りのためにお邪魔したのが最初です。Kさんの家は、一軒家の借家で、すごく古い。Kさんが言うには、ねずみも出るとか……。正直、息子を行かせたくない家なんですよね」

 しかし、息子はKさん宅が大のお気に入りだという。シートを貼った壁に思い切り落書きをしたり、飼い猫と遊んだりと楽しそうにしているそうだ。

「息子はKさんと会うと『家に遊びに行きたい』って言うんです。私は手ぶらで行くのも悪いし、こちらの家にも来てもらわないといけないと気を使ってしまうので、家の行き来はできればしたくないのです」

 意を決して、千紘さんはKさんに「土曜は仕事で忙しいのであまり会えない」と伝えたそうだ。

「パートの繁忙期には土曜勤務の日もあるのですが、Kさんからよく『仕事大変でしょ。息子だけ遊びに来させちゃいなよ。見ててあげるよ』ってメッセージが来るんです。でも、Kさんの“見てる”は、子どもを預かるっていう意味じゃないんですよね……。預かるっていうのは、きちんと目を離さずに、ケガとかもしないように見ていることだと思うんです。その意識がないのなら、息子を1人で行かせたくない。ママ友トラブルにつながるとも思うんです。

 別のママ友にKさんのことを相談したところ、「子どもだけ行かせるのは不安だと伝えたほうがいい」と言われたという千紘さん。

「私としては、この先も付き合いが続くので言いづらかったのですが、毎回、うちに遊びに来なよって言われるのも面倒くさいので、そこははっきりと伝えました。今度は、なるべく公園や外で会おうと思っています」

 確かに、小学生ともなると、子どもだけでよその家に遊びに行かせるママは多いようだ。しかし、低学年だと、子どもだけでは解決できないトラブルも発生するかもしれない。まだまだわが子のことが心配なうちは、信頼できるママ友でも、子どもだけで遊びに行かせないほうが得策といえる。

「息子と一緒にいるのが苦痛だった」引きこもる子どもを“シェアハウス”へ――入居が変えた母親との関係

 若宮由里子さん(仮名・53)は、オンラインゲームに没頭し引きこもっていた息子、祐樹さん(仮名・29)に仕事を勧めた。真面目に仕事をしてホッとしたのもつかの間、すぐに辞め、再び心を閉ざしてしまう。ネット依存外来や心療内科などを受診しても、グレーの診断しか出ない。途方に暮れていたときに出会ったのが居住支援法人「LANS(ランズ=ライフ・アシスト・ネットワーク・サービス)」の浅井和幸さんだった。浅井さんは、毎月祐樹さんをドライブに連れ出して話をしてくれて、祐樹さんも心を開いていく。

▼前回▼

息子がシェアハウスに移る

 ドライブする関係が1年ほど続いたあと、浅井さんから「LANSでシェアハウスをつくるので、祐樹さんを連れて行ってもいいか」と提案された。

「もう私も祐樹と一緒にいるのが苦痛だったので、お願いしたいと返事をしました。祐樹も行くと言ったので、LANSのシェアハウスに移ったんです」

 その後、祐樹さんはLANSから紹介された仕事に行っては、数カ月で辞めることを何度か繰り返した。浅井さんの「長い目で見てください」との言葉を信じて、若宮さんは待った。

「シェアハウスの家賃は祐樹が働いたお金で払っていましたが、仕事を何度も辞めて払えなくなっても、私が払う必要はないからと、支払いを待ってくれていました。その家賃も、光熱費も含んでいるのにこんなに安くていいの? と思うくらいの値段で、それさえ払えてないのにずっと待ってくださっていたんです」

 とうとう、仕事を辞めて1年がたち、食料も底を尽きかけたころ、面接を受けたいくつかの会社のうち、自衛隊に合格したと浅井さんから連絡が来たのは2019年の終わりのことだった。若宮さんは喜んだ。安定した身分で、今度こそうまく行きそうな気がした。

 入隊は20年3月。ところが、その日の健康診断でまさかの不合格となったのだ。

「たまたまその半月前に、突然咳が止まらなくなったんです。コロナがはやりはじめていた頃でした。喘息ではないかということで、吸入器を持っていたのですが、その吸入器を見られて、吸入器が必要な人は入隊できないと、その日に家に帰されてしまったんです」

 若宮さんのショックも大きかったし、さすがの祐樹さんも何も手につかないくらい落ち込んでしまった。何もできないまま、半年ほどたったころ、若宮さんは友人から「仕事してくれる人を探している会社があるけど、行ってみない?」と声をかけられた。

 何が幸いしたのかはわからない。祐樹さんも何も言わないが、この仕事――ライン工は祐樹さんにとっては「不本意な仕事だった」と若宮さんは言うが、すでに半年続いている。

「通勤に家から1時間以上かかっているんですが、真面目に勤めているようです。残業もあるんですが、その分給料も良いので、それで続いているのかなと思います。この間、はじめて食費を入れてくれたんですよ」

 そしてついに、たまっていたシェアハウスの家賃も返済することができた。浅井さんからは、「これが最後とはならないかもしれないが、今は仕事を続けてくれているのがうれしい」という返事が来た。

 「食費を入れてくれた」「スキーに行きました」……若宮さんは浅井さんに、祐樹さんの様子を時々報告している。「浅井さんと連絡を取らないで済むようになるのが一番いいことだと言ってくれていますが、まだつながっていないと不安で……」浅井さんがいなかったら、自分も祐樹さんもどうなっていたんだろうとゾッとするという。

「入隊前に出た喘息はあの時だけでした。あれは自衛隊には入るなということだったと思っています」

 仕事が非番の祐樹さんに聞こえないようにと、別室に移動しながら若宮さんは話してくれた。若宮さんのこれまでの心労を思うと、これで祐樹さんが落ち着いてほしいと心から思った。

それにしても、祐樹さんの“反乱”は何だったのか――。

――続きは5月23日

 

 

20年以上前に辞めてもヤクザはヤクザ? 「野田聖子議員の夫が元暴力団員」に元極妻が苦言

今は亡き某指定組織の三次団体幹部の妻だった、待田芳子姐さんが語る極妻の暮らし、ヤクザの実態――。

野田聖子衆議院議員の夫が「元暴力団員」認定

 蒸し返すのもアレかなーと思ったのですが、野田聖子衆議院議員のおつれあいが「元暴力団員」だった件について書かせていただきたいと思います。

 「『野田聖子』夫は『元暴力団員』…裁判所が異例の認定」という「週刊新潮」(2021年5月6・13日号/新潮社)のニュースだけが目立っていますが、そもそも野田議員のおつれあいのプロフィールについては、「週刊文春」(文藝春秋)が先に書いていて、「週刊新潮」はそれをマゴビキで記事にしています。そして、2誌そろって野田議員のおつれあいから名誉棄損の損害賠償請求訴訟を起こされていて、文春は一部敗訴。

野田氏夫への名誉毀損認定 文芸春秋に賠償命令」(2021.3.24付・産経新聞) 

 似たような内容なんですが、「見出し」でだいぶ印象が違いますね。とはいえ「元ヤクザ」は事実のようで、2000年3月に解散した会津小鉄会傘下の昌山(まさやま)組に10年ほど在籍、解散前にカタギになっているそうです。てことはカタギになってから21年以上はたっているわけです。自治体の暴排条例だって、「暴力団員」とするのは「辞めてから5年」までですよ。

 もちろん「元ヤクザ」がいいわけないですが、今どきは「更生支援」もプチブームなんで、ことさらに書くのはどうなんでしょうか? まあ、カタギになってからも、交通違反や経営していたアダルトサイトのスパムメールによる通信障害で有線電気通信法違反容疑で逮捕されて50万円の罰金刑を受けてるとか、しょうもない前科はありますね。

 問題になっていたのは、このおつれあいが「野田議員による『金融庁への圧力』に関与しているのではないか」という疑惑でした。野田聖子事務所側は「夫が元暴力団員で、総務相に働き掛けて金融庁に圧力をかけたという記事は、原告の名誉を著しく毀損するもので、真実と異なる」としていましたが、昌山組の元組長が「ウチの組員でした」的なことを証言したことで、裁判所は「元暴力団員認定」をしたわけです。「元暴力団員」以外の部分は、文春は負けてますが、新潮はセーフらしいです。

 この問題は、いろいろ問題があると思います。

 金融庁への圧力疑惑はネタがそろえば書いてもいいかなと思いますが、そもそもここは裁判所が「事実と認められない」としています。文春側は、ちゃんと調べて書いてないということなのではないですか? あくまで私見ですが、「金融庁問題に自信ないから『元ヤクザ』を出してきた」印象しかないです。

 もうひとつ、「元ヤクザ」だって「ヤクザ」ですが、そんなことを言っていたら、政治家とヤクザの関係は昔からありますよね。たとえば安倍晋三元総理だって、政府主催の「桜を見る会」に反社会的勢力を招待したとか、選挙妨害を工藤會に頼んだとか、いろいろあるじゃないですか。

 森喜朗元総理の「暴力団」との関係は、海外メディアでも紹介されているそうですよ。あと、小泉進次郎環境相のひいおじいちゃんは刺青で有名でしたよね。

 文春は、更生支援についても「職親プロジェクト」や「元・半グレ」の汪楠(ワン・ナン)さんなどの記事を載せていますが、結局は「おもしろければいい」のでしょうね。

 現役のヤクザならともかく「昔の話」で、しかも本人ではなくおつれあいの問題なのですから、政治家については政策面を報道されてはいかがでしょうか?

 ちなみに野田議員の「公選法違反」については、擁護記事もありました。

 たいていのヤクザは地元政治家の選挙協力をしてますので、公選法には詳しいのですが、亡きオットも「公選法は難しくて、どこにトラップがあるかわからない」と、よく言っていましたよ。報道でも「細かすぎる選挙違反」をたまに見かけるので、この際、報道機関も見直されるのがいいかもですね。

近藤春菜は「めんどくさい」滝沢カレンは「性格悪そう」!? 『行列』で“親友”エピソード語るも視聴者賛否のワケ

5月2日に放送された『行列のできる法律相談所』(日本テレビ系)に、お笑いコンビ・ハリセンボンの近藤春菜が出演。あるタレントとの交流が語られるも、ネット上で賛否両論を呼んでいる。

 この回は「謝りたい人SP」と題して、ゲストが謝罪したい人を紹介。しかし、近藤は“謝ってほしい人”がいるとして、親友だというタレント・滝沢カレンの名前を挙げたのだ。なんでも、今から3年前、同じく親友でお笑い芸人の横澤夏子を含め3人で食事をする中で、滝沢から聞き捨てならない発言があったという。

「横澤は、近藤と滝沢のことを“とっても大切な友達”だとし、『ずっと仲良くしてね』と声をかけたそう。近藤も『私にとっても2人はとても大切な親友だよ』と返したものの、滝沢は『横澤さんは私にとって、とても大切な友達です。そんな横澤さんが大切に思っている人だからこそ、私は春菜さんを大切に思うようにしてます』と言ったとか。このとき、近藤は『私、横澤さんのおまけってこと?』と感じたそうで、滝沢に謝ってほしいと訴えたんです」(芸能ライター)

 さらに近藤は、滝沢に家を聞いても教えてくれないことや、別れ際に振り返ることもなくさっさと帰ってしまうことなど、滝沢への不満を吐露。住居の場所については、大体の目星をつけて聞いてみたところ、「なんでそれを知ってるんですか!?」と警戒されてしまったそうで、「私、本当にストーカーみたい……」と嘆いていた。

「一方の滝沢は、『(住居の場所を)言う理由が見つからない』とキッパリ。さらに、積極的に距離を詰めようとする近藤に迷惑しているようで、最終的に、近藤のほうから謝罪する流れになっていました」(同)

 この件について、ネット上では「なんか近藤ってめんどくさくない? 仲良くしたくない気持ちわかる」「近藤は“親しき仲にも礼儀あり”って言葉を知らないのかな?」などと滝沢に同調する声がある一方で、「滝沢も十分失礼なこと言ってるのに、春菜に謝らせるの?」「滝沢カレンは性格悪そう。友達になりたくないわ」といった意見もあり、賛否両論のようだ。

「近藤といえば、横澤や滝沢以外にも複数の女性タレントと交流があり、“春菜会”なる飲み会を開いていると公言しています。しかし、2018年4月には、『女性自身』(光文社)が『近藤春菜が女芸人から総スカン状態』と報道。同記事によると、春菜会を開くようになってから、近藤は女芸人との付き合いが悪くなり、オアシズ・大久保佳代子や森三中からいい印象を持たれていないそう。一方で、春菜会の飲み会費用はほとんどが“近藤持ち”だそうで、『いいように利用されているだけでは』と心配している女芸人もいるといいます」(同)

 『行列』で語られたエピソードからも、友人たちと微妙な距離感になっていることがうかがえる近藤。“親友関係”に支障が出ないとよいのだが……。

【アラフォー婚活ルポ】過去の男の話で大盛り上がり! 結婚相談所のオバちゃんと意気投合!?

――合コン歴20年以上、累計回数2,500回以上、30代なかばに乳がんで闘病するも、現在は絶賛婚活中のライター・漫画家の白戸ミフルが「アラフォー婚活」の実体験をお届けします! アラフォー中の結婚は成就するのか……!? 

【前回まで】

 42歳、婚活中。30代後半から、合コン、アプリ、海外婚活、オンライン婚活パーティといろいろチャレンジしたけれど、ついに結婚相談所に入会を決意! 結婚相談所経験のある中学時代の友人や同僚に情報をリサーチした結果、どうやらイケメンもいるらしい。しかし入会金は13万円……!? 高すぎで躊躇してしまう……。

第42話『過去の男の話で大盛り上がり! 結婚相談所のオバちゃんと意気投合!?』


――続きは5月12日公開!

出川哲朗、堀田茜に「チューしよう」発言で「笑えない」「マリエの件が頭をよぎる」の声も

 5月2日に放送されたバラエティ番組『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)。レギュラー出演者でお笑い芸人の出川哲朗が、モデルでタレントの堀田茜にキスを迫ったことで、視聴者から「笑えない」「マリエの件が頭をよぎる」という声が上がっている。

 この日の放送は「ご意見番が挑むカレンダープロジェクト」と題し、出川と“出川ガールズ”と呼ばれるアシスタントの1人である堀田がロケに参加。鹿児島県・奄美大島で、ザトウクジラとの写真撮影にチャレンジした。

「一行の搭乗した船にザトウクジラが何度か接近したものの、出川のミスで写真撮影は失敗。そのため、同島で見られる“ドラゴンアイ”という現象を写真に収めるべく、新たな挑戦をすることになったんです」(芸能ライター)

 ドラゴンアイとは、島にあるトンネルの中に夕日がすっぽりと入り、名前の通り“龍の目玉”のように見える現象。春分・秋分の日の前後数日間だけ発生するそうで、一行は役場から特別な許可をもらい、防波堤からの撮影を目指した。

「この際、出川は見本として、デヴィ夫人と金環日食をバックに撮影したという写真を公開。2人がキスしているようなシルエットが写っており、堀田が『本当にチューしてるんですか?』と質問したところ、出川は『そう』と返答。そして『これは多分できるから、チューしよう』と、堀田に突然キスを求めたんです」(同)

 堀田は出川の要求に対し、苦笑しながら手を振って拒絶。さらに、番組スタッフも「すみません、今やっぱり、ソーシャル(ディスタンスを保たないといけない状況)なんで……」とNGが出され、堀田は「ソーシャルありがとう!」と叫んでいた。

「出川がキスを求めたシーンについて、視聴者からは『出川、この時期にその発言をするのはどうなの?』『共演者にキスしようとするとか、気持ち悪い……』など、“ドン引き”の声が続出。出川といえば、タレントのマリエが4月4日にインスタライブで島田紳助からの“枕営業強要”を暴露した際、その場に同席していた人物として名前が挙がっていたため、この発言に一層注目が集まったようです」(同)

 ネット上では「こういうセクハラ発言を聞くと、マリエの件も本当なのかなと思えてくる」「どうしてもマリエの件が頭をよぎる。違うなら本人がハッキリ否定するべきだと思う」「出川のことは好きだったけど、やっぱり笑えないな……」などの声も見受けられた。

 ドラゴンアイの撮影を行ったのは春分の日の近くだと思われるため、マリエの告発騒動が起こる前だったのだろう。とはいえ、出川が世間から冷ややかな目で見られているのは間違いないようだ。

世界中、所変われど……変わらない!? キューバにパレスチナ、各国の食事作りの“手伝い”をつづる『世界の台所探検』

時短、カンタン、ヘルシー、がっつり……世のレシピ本もいろいろ。今注目したい食の本を、フードライター白央篤司が毎月1冊選んで、料理を実践しつつご紹介!

今月の1冊:『世界の台所探検 料理から暮らしと社会が見える』岡根谷実里 著

 リュテニツァなるものを、この本で初めて知った。

 ブルガリアでは「ヨーグルトとリュテニツァがない家はない!」とまで言われるそうで、焼いた赤パプリカとトマトが主材料となるペースト。そのままチーズと一緒にパンに載せて食べたり、ケチャップのように使ったりするらしい。

 リュテニツァを手作りする人は多く、赤パプリカのシーズンである秋には庭先で大量に焼かれる光景があちこちで見られ、ブルガリアの風物詩の一つでもあるのだとか。完成したら瓶詰にして、遠方に住む子どもに送る親御さんが多いという。このくだりを読んで私は、我が国における兵庫県の「イカナゴのくぎ煮」を思い出していた。

 イカナゴは魚の一種で、兵庫県の海側の人々にとっては春を告げる存在だ。醤油と砂糖などで甘辛く煮た「くぎ煮」は郷土の味の大定番、離れて暮らす子どもに送る親御さんは多い。どこも変わらないなあ……と感じ、なんだかうれしくなった。

 世界の人々の食と日常をテーマに旅を続ける著者の岡根谷実里(おかねや・みさと)さんは、大学在学中に国連インターシップに応募、ケニアで働く機会を得る。そこで自国と変わらぬ食卓のぬくもりを経験したことが現在の活動につながっている、とまえがきにある。

 海外の食風景を伝える本は数多い。ありきたりなものも多いが、書店で本書をパラパラと読んでいたとき、以下の文が目に入って購入を決めた

「(現地では)料理以外のことをしている時間のほうが多い。近所の子どもたちと遊んだり、職場について行ったり、家の手伝いをしたり、ただただおしゃべりをして過ごしたり。その人たちの料理を、暮らしの一部として理解したいと思うからだ」

 共感した。言うまでもなく食は社会とつながっているものだし、日常の家庭料理はその地の人々の歴史や嗜好、経済状況の凝縮形でもある。気候や風土との関係は言うまでもない。もちろん数日歩いたぐらいで他国の食文化とその背景など心から理解できるはずもないが、感じられることは多々ある。

 旅をしてその地の食を感じたい、見聞を広めたいと願う者は、ただ食べるだけでなく、一秒でも多くその国の風に吹かれたいと願うもの。心の中で「うん、同感!」と叫びつつ、本書をレジに運んだ。

 しかし岡根谷さんのサラッとした筆致には驚かされる。インドでもコソボでもスーダンでも「東京からちょっと沼津に行ってきました」ぐらいの距離感のよう。タイでは食材探しに付いていけば山2つ越える羽目になったり、キューバではホームステイ先のアポ取りができているのかも不明のまま、ハバナから400キロ移動したりもする。それなのに「大変な思いして珍しいもの見つけてきましたよ!」的な見せ方、書き方が一切ない。相対する人々と食に対して心からフラットで、敬意を持った同じ高さの目線があればこそに感じた。

 あちこちで現地の方々の生活に混ぜてもらい、台所で食事作りの手伝いをする。タイ山岳部の集落では籐を焼いて皮をむくと、ほくほくで甘みのある柔らかい可食部があることを知る(※日本の籐と同種かはわからず)。ブルガリアでは飛び上がるほど酸っぱいキセレッツなるハーブに驚き、キューバでは木で完熟させたアボカドのあまりのおいしさにおかわりをし続ける。未知の食材や料理、調理道具を知るワクワク感も散りばめられていて、楽しいことこの上ない。

 しかしやはり食の形は変わろうとも、同じような人の思いがそこにはある。パレスチナの代表的な料理というマクルーバは「揚げ野菜と鶏肉と米を層状に重ねてひっくり返す豪快な炊き込みご飯」で、「みんなが集まる金曜日の定番」料理。大量に作るのが肝心のようだが、いくら食べても減らない。岡根谷さんは思わず「もう少し小さい鍋で作らないの?」と尋ねる。すると「みんなが集まるときのものだからね。私と夫の二人だけで作っても全然楽しくないでしょ?」と返された。

 私は読んだ瞬間、新潟育ちの母の実家で作られる「のっぺ」が浮かんでならなかった。里芋などの根菜類と練りものをたくさん入れた煮ものだが、お盆や年末など人が集まるときに作るもの。「鍋いっぱいに作らないとおいしくならない」が叔母の口ぐせだった。そしてのっぺの大鍋がある光景は、私の中で楽しい思い出に満ちている。どこでも、あるものだなあ……。

 所変われど変わらない人間の営みと食への思い。そういうものに触れたくて、岡根谷さんは旅を続けるのだろう。コロナ禍の現在、きっと旅をしたくてウズウズされているんじゃなかろうか。

 コロンビアの「カレンタード」も実に興味深かったし、日常の料理をラクにするヒントもいくつか得られた。そうそう、蛇足になるが希代の食通でもあった中村紘子さんのエッセイ『アルゼンチンまでもぐりたい』(文藝春秋)に出てくる「ユダヤ人のペニシリンスープ」のことを詳しく知れたのも嬉しかった。旅と食を愛するあなたにおすすめ。

白央篤司(はくおう・あつし)
フードライター。郷土料理やローカルフードを取材しつつ、 料理に苦手意識を持っている人やがんばりすぎる人に向けて、 より気軽に身近に楽しめるレシピや料理法を紹介。著書に『自炊力』『にっぽんのおにぎり』『ジャパめし』など。

『行列のできる法律相談所』GWの渡部建復帰スペシャルはどうなった!? 人気番組での再スタートは「無理がある」ワケ

 昨年6月に勃発した不倫騒動により、現在、芸能活動を自粛中のアンジャッシュ・渡部建。今年3月、一部週刊誌で、ゴールデンウィーク(GW)放送予定の『行列のできる法律相談所〜謝罪3時間SP〜』(日本テレビ系)で復帰する計画が持ち上がっていると報じられたが、結局、実現には至らなかった。

 渡部といえば、昨年大みそか放送の『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』の特番『絶対に笑ってはいけない大貧民 Go Toラスベガス24時!』(同)で復帰するという報道も過熱していたが、世間から猛烈なバッシングを食らい、「撮影はしたものの、お蔵入りになった」(芸能ライター)といわれている。

「『笑ってはいけない』の出演情報が広まると、渡部は慌てたように謝罪会見を開いたのですが、記者からの質問にまともな返答をせず、ただただ謝罪の言葉を口にするばかりで、さらに世間の反感を買ってしまいました。その後、今年3月に『週刊現代』(講談社)が、『行列』のGWスペシャルで渡部が復帰するのではないかと報道。同誌が『行列』の総合演出を務める日テレの高橋利之氏に取材を行い、復帰計画について質問したところ、『あなたが考えている通りになると思います』と回答しており、復帰の可能性は高いと騒がれるようになりました」(同)

 ところが、日テレの定例会見で、福田博之取締役が、『行列』での復帰を完全否定。実際に、渡部がGW中の放送回に登場することはなかった。

「渡部は、妻・佐々木希との結婚という大ニュースを、『行列』で生報告した過去があります。高橋氏は、そんな渡部に恩義を感じて、『行列』で復帰を後押ししたいと考えているのかもしれませんが、現状はまだ難しいと判断したのでは。渡部の復帰に関するネットニュースが出るたび、ネット上では『はっきりいって無理』『図々しい』『やってたことも印象も最悪すぎる』『復帰をしようとタイミングを見計らっている神経がよくわからない』など散々ないわれようですからね」(同)

 そんな渡部に、今後、復帰の芽はあるのだろうか。

「『笑ってはいけない』や『行列』といった王道の人気番組で復帰するプランに、そもそも無理があるのかもしれません。というのも、YouTubeやネット配信の番組、ラジオ、舞台など、小さな仕事から再始動を図る不祥事タレントが少なくない中、なぜ渡部はゴールデンの高視聴率番組で復帰するのか……という違和感が生じるから。渡部はグルメのほか、さまざまな雑学に精通しているので、そういった強みを生かせる、かつ、目立たない仕事から徐々に再開していったほうがいいのでは?」(同)

 今年2月には、東京・豊洲市場でバイトをしていると報じられた渡部。しかし、これすらも「テレビ番組の企画だったのではないか」との疑惑も持ち上がり、ネット上で批判の嵐が吹き荒れた。果たして渡部は、どのような復帰のルートをたどるのだろうか。