2019年12月、韓国の人気オーディション番組『PRODUCE 101』の日本版『PRODUCE 101 JAPAN』(GYAO!、TBS系。以下、『日プ』)から誕生した、11人組グローバルボーイズグループJO1。20年3月4月にシングル「PROTOSTAR」でデビューを果たし、今年は活動2年目を迎えている。
約6,000人が参加したオーディションを経て、番組に参加する101人の練習生が決定。彼らは、“国民プロデューサー”と呼ばれる視聴者の投票によって順位がつけられ、上位11位までに勝ち残ったメンバーによってJO1が結成された。
デビューシングル「PROTOSTAR」は初週売上32万枚を記録し、続く2ndシングル「STARGAZER」、3rdシングル「CHALLENGER」もオリコン週間&デイリーランキング第1位を獲得。今年の冬には全国ツアーも予定されているなど、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いの彼らだが、コロナ禍の影響が直撃したこともあり、デビューから1年は、JO1のファンこと「JAM」にとってもさまざまな思いがあったよう。
そこで今回は、アラサー世代のJAM3人に集まってもらい、座談会を開催。前編では、オーディションから3rdシングル「CHALLENGER」までの活動を振り返り、今だから言える本音を語ってもらった。
<座談会参加者>
Aさん:ジャニーズからK-POP、ハロプロまでアイドルは一通り網羅。『日プ』からの川西拓実&佐藤景瑚推し。
Bさん:アイドルにどっぷりハマったのはJO1が初めて。『日プ』からの白岩瑠姫推し。
Cさん:元ジャニオタ。『日プ』は最終回のみリアルタイム視聴、JO1結成後からの與那城奨推し。
ジャニーズ、ハロプロ、AKBを経てたどり着いた「JO1」
――まず、みなさんの“オタク経歴”を簡単に教えてください。
A 一番最初からさかのぼるなら、モーニング娘。がスタートですね。それから、俳優集団の「D-BOYS」にいって、全然売れてないデビュー当時の嵐も見てました。学生時代は、ジャニーズJr.時代のHey!Say!JUMP・伊野尾慧も好きだったな。
K-POPにハマったのは、東方神起が日本デビューした頃で、今も一応ファンクラブに入ってます。とはいえ、入ってるだけって感じで、ガッツリは追ってない。もう今は、JO1だけって感じです。
B 私は、今までどっぷりハマったものがなくて。ミーハーなので、世間で盛り上がってるアイドルは見てたけど、盛り上がりすぎると逆に冷めちゃうんですよね。でも、東方神起は母親がハマってたので、私も好きでした。
そこからもう、オタクという感じではなくなったんすけど、AKB界隈が好きだったのもあって、『PRODUCE 48』(※)のことは気になってたんです。特に宮脇咲良ちゃんを応援してて、キラキラした姿を見ているうちに、ちゃんと追いかけたくなってきて。そのあたりから、“オタク的”な気持ちが沸き上がってきて、今は立派な“JO1オタク”ですね(笑)。
(※『PRODUCE 101』の女性版で、18年6〜8月に番組が放送された。合格者12人によってグローバルガールズグループ「IZ*ONE」が結成され、宮脇もメンバーに入った)
C 私はずっとジャニオタをやってました。SMAPが好きだったんですけど、16年に解散しちゃって……。それからは、彼らの後輩グループを応援してたんですけど、「ちょっと飽きてきちゃったな」っていうタイミングがあって、ジャニーズ自体から一旦離れました。
俳優とかスポーツ選手とか、アイドルと全然関係ない界隈でフラフラしてたんですけど、周りにK-POP好きな人が多くて。試しに聞いてみたら、曲がよすぎて“お手上げ”状態になったんです(笑)。そこから『日プ』のことも知って、今に至るという感じですね。
――今の推しにたどり着くまでは、それぞれどんな流れがあったんでしょう?
A 私は韓国の『PRODUCE 101』を追っかけてて、推してた子がデビューしたから、「『日プ』でも推し作ったら、デビューするんじゃね?」と思って(笑)。それで、第1話を見たら、景瑚に一目惚れしてしまったんです。そのあと、第3話のポジションバトルでBTSの「DNA」を披露した拓実を見て衝撃を受けて、「ちゃんと見よう!」って思った感じ。ずっと2人に投票してたし、JO1になってからも2人を推してます。
C 最終回は1pick(※)でしたけど、どっちに入れたんですか?
(※番組開始当初は、国民プロデューサー1人につき練習生11人に投票できるが、デビューメンバーを決める最終回は、1人にしか投票できないルール。そのため、2人以上推しがいる場合は、どちらかを選ばなくてはならず、苦渋の決断を迫られる国民プロデューサーも続出した)
A 友だちに手伝ってもらって、それぞれ1票入れました!
B よかった、平和的解決(笑)。
A 今までは「デビューしたからそこで終了」だったんですけど、『日プ』はJO1になってからも追いかけてるんです。韓国の『PRODUCE 101』は、もともと事務所に所属している人の集まりだから、ほっといても勝手に成長して行くし、ファンが必死にならなくても、勝手に売れていくように思えて。
でも『日プ』の場合は、ほとんどの子が一般人だし、事務所自体も生まれたてで、「私たちが応援しなきゃ!」という気持ちになるというか。「責任取ります!」みたいな感じですね。Bさんはどうやって瑠姫にたどり着いたんですか?
B 最初のほう、瑠姫って全然目立ってなかったじゃないですか? でも、「この子、絶対顔がいいのに!」って目をつけてたんです。それで、元地下アイドルで、すごい苦労してた背景を知ってしまい、次第に「この子を推さなきゃ」みたいな使命感が湧いてきたかな。アイドルとして活動してたから、ほかの子よりも意識が高いような感じもして、それで応援したいなって思いましたね。
ポジションバトルの「OVER THE TOP」(Hey!Say!JUMP)がカッコよかったのと、意外におしゃべりっていうギャップにもグッときて、そっからはもう、通勤の時に投票するのがモーニングルーティン化(笑)。
めでたくJO1になったんですけど、周りにオタ友がいなくて1人で応援してたのもあって、デビュー前に気持ちが離れそうになってたんです。でも、『日プ』を見てなかった仲のいい友だちに布教してみたら、まんまとハマって。Twitterも始めたりして、今はオタ友もできて楽しいですね。
C 確かに、オタ友は大事ですよね。わかるわ~。私は会社に『日プ』をずっと見てる人がいて、「なんかやってるな」ってのは知ってたんですけど、放送は全然ちゃんと見てなくて。でも、最終回の前に、『日プ』の公式Twitterでファイナリストの写真をたまたま見た時に、安藤誠明くんの顔に衝撃を受けたんです。「こんなカッコいい人いたの!?」みたいな(笑)。
それで、ほかのファイナリストも見てみたら、(河野)純喜と奨くんが好みの顔だったので、気になっちゃって。その時は、彼らが「シックスパックス」というチームだということも知らないまま、会社の人と一緒に職場で最終回をリアタイしたんです。
A なんていい職場なの(笑)。
C それで、結果的に純喜と奨くんがデビューして、「これはちょっと、追っかけなきゃいけないかもしれない」と思って、翌日にJO1のファンクラブに入りましたね。マジで何も知らないのに(笑)。その後、『日プ』をちゃんと最初から見て、ポジジョンバトルの「Lemon」(米津玄師)で奨くんの歌声に惹かれて、正式に推しになりました。
――デビューから約1年で、シングル3枚とアルバム1枚をリリースしています。デビューシングルの「PROTOSTAR」から振り返ってみましょうか。
A 私は「PROTOSTAR」に至るまでの、まったく供給のない時期がつらかったな~。JO1結成後、メンバーはすぐに韓国へ行ってデビューの準備をしてたんですけど、その時にファンが空港で撮った写真とか動画を見て、なんとか生き延びてた感じです。年末から年明けぐらいに、公式から動画の供給もありましたけど、今見たら恥ずかしくなるぐらい、素人感出てますよね(笑)。でも、「これがなかったら飢え死にしてたな!」ってぐらい、何もなかった。
B 「もうそろそろ本気で死ぬ!」って時に、「無限大」のティザーが上がって……あの時は感動で震えましたよ。「本当にデビューするんだ!」って気持ちと、「ちゃんと韓国クオリティだ!」っていう二重の感動。デビューの時は、雑誌もすごい量出てた気がしますね。「1週間にそんな何冊も出るの!?」って驚いた記憶があります。それを追っかけてたら、いつの間にかデビューしたって感じかな。
C ちなみに、みなさん『JO1 1ST FANMEETING』は行きました? 私は応募すらしなかったんですけど、こんな状況になるなら、なんとしてでも行きたかった……と後悔してます。
A 私は応募したんですけど、3次抽選まで全部外れて。リセールとかTwitterで譲ってくれる人を探したけど、結局行けずに終わっちゃいましたね。
B 私も行ってないんです。1人で行くのは嫌だな~と思って。でも、1名義につき1人分しかチケット取れなかったから、よくよく考えれば、あの会場って全員1人参戦なんですよね。だから、思い切っていけばよかったって思ってます。
C まさか、みんな行けなかったとは……悲しい! でも、ギリギリファンミが開催できてよかったですよね。デビュー直後から本格的に新型コロナウイルスが猛威を振るい始めて、JO1の活動もかなり制限されちゃったし。「いよいよ活動するぞ! いっぱい応援するぞ!」って時だったから、さすがに心が折れそうだった。
A 家から生配信とかやってたけど、私はあれビビりましたね(笑)。面白かったけど、「こんな素人丸出しな感じで行くの!?」って、ちょっと不安にもなって。
B そのあたり、運営側も不安定というか、すごい手探りな感じでしたよね。でも、一生懸命やってるのが伝わるから、「あーだこーだ言うのもかわいそうかな」とも思ったり。運営もメンバーもオタクも、みんなそれぞれ頑張ったっていうのが、「PROTOSTAR」の印象ですかね。……いろいろありすぎて、誰も曲の感想を言わないっていう(笑)。
一同 (笑)
――続いて、2ndシングル「STARGAZER」はどうでしたか?
A 初めて“個別オンライントーク会”が行われましたよね。私は、これまでにない枚数を買ったので、記憶に残ってます。
C ちなみに何枚ですか?
A ……110枚(笑)。
B・C スゲー!!!
A 初めてのことだから、全然倍率が読めなくて。無事に拓実としゃべれたので、よかったですけど。それと、「OH-EH-OH」は曲が好きでしたね、「無限大」と比べても。
C 私も思います。「無限大」のこと、ずっと変な曲だなって思ってる(笑)。今もまだ、テレビに出た時とか「無限大」を流されたりするじゃないですか? そのたびに、「もっといい曲あるんです!」って言いたくなる。
B 「好き派」と「どうなの派」に分かれますよね。ちなみに私も「どうなの派」なので、ここは満場一致です。
C でも、私は「OH-EH-OH」のMVに対して「どうなの派」ですね。なんでかって、全然奨くんが映らなかったんですよ! MVが解禁されたあと、「どこにいた?」ってポカーン。それから、片手で数えられる回数しかMV見てないですね。ストーリー性のある作品だったから、主人公的な存在が必要なのは、まあわかるんですけども……。
A 私たちの推しはみんな分量少なかったよね。拓実と景瑚のオタクも「全然映ってない!」って言ってましたよ。
B 瑠姫も全然出なかったな~。ワクワクしてただけに、「え!?」っていうのはありますよね。メンバーもみんな「演技を頑張りました!」って言ってたから、期待してたのに、全然映らないっていう。「STARGAZER」は「OH-EH-OH」以外の曲のほうが“スルメ曲”が多くてよかったかな。
A 確かに! ちゃんとしたバラードもこの時に出ましたよね。「PROTOSTAR」では「Running」がありましたけど、あれ、踊るじゃないですか(笑)。「バラードもこういう路線で行くの?」って思ってたら、ちゃんと「Voice(君の声)」みたいなハンドマイクで歌う曲が出て、ホッとしましたね。
――続いて、1stアルバム『The STAR』が発売されました。表題曲「Shine A Light」では、川西さんがセンターを務めましたね。
A そうです、初センターですよ! 「Shine A Light」のビジュアルが出る前に、『JO1 スターギャザーTV』(AbemaTV)の宣伝写真とかで、拓実が真ん中にいることが多くて、「これ、絶対センター来るだろ!?」みたいにザワついてましたね。うれしかったですけど、ファンの中でちょっと論争にならなかったですか?
B ありましたね、「なんで拓実くんがセンターなの?」的な感じのやつ。そもそも、「OH-EH-OH」で川尻蓮くんがセンターになった時も、「豆ちゃん(豆原一成)のセンターは最初だけで終わるの?」みたいな声が出てたような。
A それで結局、「Shine A Light」のサビを歌うのは純喜と蓮くんだったから、今度は拓実のファンが「なんで!?」って言いだしたり……。
C センター問題で言ったら、3rdシングル「CHALLENGER」も不穏な空気になりましたよね。これまで、『日プ』の順位で1~3位の子が順番にセンターを務めてきたから、次は4位の大平祥生だろうと思っていたら、「Born To Be Wild」は純喜がセンターだったという。でも、祥生がリリース発表のときに「JO1には毎回センター制度がありますが皆一人一人が主役、センターの気持ちでパフォーマンスしています」とコメントしてて、騒ぎが収まった感じ。
A そのコメント、本当に偉いなと思いましたよ。でもなんか、あんまり彼らに気を使わせたくないから、次からJAMはセンターの子に「おめでとう! 頑張ってね!」だけ言うようにしたいですね。ちなみに私は、「推しがセンターになった時はたくさんCDを積もう!」って思ってたんですが、まさかアルバムだとは思わず、しんどかったです(笑)。
C シングルより出費がかさみますからね(笑)。ジャニオタも最近文化が変わってきましたけど、数年前まで「CDを何枚も買う」っていう発想なかったじゃないですか? 3形態を各1枚買うぐらいでしたけど、JO1やK-POP界隈は、個別オンライントーク会などの抽選特典があるから、必然的に積まざるを得ないというか。
A しかも、純粋な気持ちでは積んでないんですよ。ジャニオタの場合、「オリコン1位を取らせてあげたい!」「もっと売れてほしい!」って気持ちで積むことが多いイメージだけど、私はトーク会を当てたいから積んでいるわけで。要するに、見返りを求めてるんですよね。正直、そんな状況にちょっと疲れを感じる時もあったりして。
B 今のところ、安定して20〜30万枚売れてるし、オリコン1位を取れてるからこそ、完全に見返りのために買ってますよね。どちらが良い悪いではなく、そこはジャニーズファンの感覚とちょっと違うかもしれない。
――最新シングル「CHALLENGER」も、オリコンデイリーランキングで1位を獲得していました。
C 2ndシングルと1stアルバムは、日本でMV撮影やレコーディングを行なっていましたが、「CHALLENGER」はようやく韓国で準備できたみたいで。MVを見てクオリティの高さに「やっぱすげ~!」ってなりましたね。今のご時世、仕事とはいえ簡単に渡航できる状況じゃないと思いますが、今後もできる限り、撮影は韓国でやってほしいと思っちゃいます。
A 渡韓できないから、蓮くんがメンバーにダンスを教えてるって話もありましたよね。それはもうさすがに、負担が大きすぎて心配になるし、限界があると思うんです。歌やラップのレッスンも「Zoom」でやったって言ってたし。韓国に行くのは、パフォーマンス向上のためにも大事なんじゃないかな。
B まだまだ新型コロナの収束には時間がかかるでしょうし、これからも“できる限りやる”っていう状況は変わらないと思うんです。でも、メンバーも全力でやってるのが伝わるから、やっぱり応援したくなるんですよね~。
(後編は5月4日公開)







